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JP4839333B2 - 超音波検査方法および超音波検査装置 - Google Patents

超音波検査方法および超音波検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、金属等を対象とする超音波検査方法および超音波検査装置に係り、特に、部分または全部に円筒形状を有する構造物(管または容器)と他の構造物とを、円筒形状の周または軸方向(溶接線方向)に沿って接合する溶接部の検査に好適な超音波検査方法および超音波検査装置に関する。
金属などの固体の非破壊検査方法として、超音波による方法(超音波探傷法)が従来から一般に用いられている。このうち、原子炉圧力容器に見られるような、部分または全部に円筒形状を有する構造物(管または容器)と他の構造物とを、前記円筒形状の周または軸方向(溶接線方向)に沿って接合する溶接部の超音波検査方法として、従来、以下のような3つの検査方法が知られている。
第1の方法としては、原子炉圧力容器貫通部(原子炉圧力容器下鏡に取付けられた制御棒駆動機構部のスタブ溶接部)の内面に超音波探触子を配置し、貫通部の内面に水を入れ水浸法により探傷する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、第2の方法としては、原子炉炉内炉底部の貫通部(制御棒駆動機構のスタブ溶接部)に炉内,すなわち、圧力容器の内側に超音波探触子を配置し、貫通部(スタブ溶接部)を探傷する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、第3の方法としては、原子炉圧力容器と炉内構造物を接合している溶接部に対し、圧力容器の外側に探触子を配置し、溶接部を探傷する方法が報告されている(例えば、非特許文献1参照)
特開平7−244033公報 特開2005−300224公報 AUTOMATED UT EXAMINATION OF BWR H8 & H9 CORE SHROUD WELDS USING PHASED ARRAY TECHNIQUES (Hector Diaz Steven J. Todd IHI Southwest Technologies, Inc.)
しかしながら、従来の検査方法では、まず溶接部側からの探傷では、構造物内部に超音波探触子を配置するため、場所および作業環境によっては直接溶接部に近づいて検査ができない場合もあるため、その場合超音波探触子を走査するにあたり大掛かりな走査装置が必要となり、検査が容易でないという問題があった。
また、溶接部表面は単純形状でない部位や、グラインダなどで表面が機械加工で仕上げてある場合が多く、検査対象表面に粗さやうねりといった形状のばらつきが存在するために、前記構造物内部(溶接線のある側)からの超音波検査では、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができず、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じ、欠陥の評価が難しくなる場合がある。
さらに、非特許文献3は、圧力容器の外側から探傷する際の、周割れ(溶接線方向に対し欠陥長さ方向が平行の欠陥)に対する検出およびサイジングについて開示しているのみで、軸割れ(溶接線方向に対し欠陥長さ方向が直交の欠陥)に対する検出およびサイジングについては開示していないものである。
本発明の目的は、容易に検査を行えるとともに、溶接線に存在する周割れおよび軸割れをも検出できる超音波検査方法および超音波検査装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、部分または全部に円筒形状を有する管若しくは容器からなる第1の構造物と他の第2の構造物とを、前記円筒形状の周または軸方向に沿って接合する溶接線に対して、超音波探触子を、前記溶接線が位置する前記第1の構造物の面とは反対側の前記第1の構造物の面に配置し、前記超音波探触子を、前記周または軸方向に沿って接合する溶接線のいずれか一方に対して平行方向に移動させ、前記超音波探触子が配置される前記第1の構造物の面の法線方向をX軸、前記周または軸方向に沿って接合する溶接線のいずれか一方と平行方向をY軸、前記X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とし、前記X軸を前記Z軸について回転させた軸をX’軸とするとき、前記超音波探触子から、前記X’軸が一つのみであって、前記X’軸及び前記Z軸によって形成されるX’−Z平面内で扇形の面状に超音波を送信し、前記超音波探触子の設置面と、前記溶接線の表面がX−Z断面で平行でない、前記溶接線における欠陥からの反射波信号を受信し、欠陥を検出するようにしたものである。
かかる方法により、容易に検査を行えるとともに、溶接線に存在する周割れおよび軸割れを検出できるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記超音波探触子を前記Y軸または前記Z軸方向に移動し、前記超音波を前記X’―Z平面内で任意の角度で走査したとき、その探傷結果(Bスキャン)を表示し、その探傷結果内で注目すべき範囲を指定し、前記指定範囲内でエコーの平均値を求め、該平均値と各超音波入射角度でのエコー強度とを比較し、欠陥の検出を行うようにしたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記超音波を任意の角度で走査したとき、前記欠陥から得られる反射波信号から欠陥の長さを測定するようにしたものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記第1の構造物の形状に起因するエコーのビーム路程および角度で算出される反射源位置を基準に、検査対象である前記第1の構造物における溶接の断面図を重ね合わせて表示するようにしたものである。
(5)また、上記目的を達成するために、本発明は、超音波探触子と、前記超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、溶接線における欠陥からの反射波信号を受信する超音波探傷装置であって、部分または全部に円筒形状を有する管若しくは容器からなる第1の構造物と他の第2の構造物とを、前記円筒形状の周または軸方向に沿って接合する溶接線に対して、前記超音波探触子は、前記溶接線が位置する前記第1の構造物の面とは反対側の前記第1の構造物の面に配置し、前記超音波探触子を、前記溶接線に対して平行方向に移動させ、前記超音波探触子が配置される前記第1の構造物の面の法線方向をX軸、前記周または軸方向に沿って接合する溶接線のいずれか一方と平行方向をY軸、前記X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とし、前記X軸を前記Z軸について回転させた軸をX’軸とするとき、前記超音波探触子から、前記X’軸が一つのみであって、前記X’軸及び前記Z軸によって形成されるX’−Z平面内で前記超音波探触子から前記第1の構造物の内部に送信するように超音波の送信方向をX軸方向からX’軸方向に変更する音波方向変更手段と、前記溶接線方向またはその直交方向に前記超音波探触子を移動させる位置変更手段とを備え、前記超音波探触子の設置面と、前記溶接線の表面がX−Z断面で平行でない、前記溶接線における欠陥からの反射波信号により、前記溶接線における欠陥の検出を行うようにしたものである。
かかる構成により、容易に検査を行えるとともに、溶接線に存在する周割れおよび軸割れを検出できるものとなる。
(6)上記(5)において、好ましくは、前記音波方向変更手段は、前記走査面と前記超音波探触子の間に挿入されるとともに、前記第1の構造物と音速の異なる媒質である。
(7)上記(5)において、好ましくは、前記著音波探触子を前記Y軸または前記Z軸方向に移動し、前記超音波を前記X’―Z平面内で任意の角度で走査したとき、前記制御手段は、その探傷結果(Bスキャン)を表示し、その探傷結果内で,かつ指定された注目すべき範囲内で、エコーの平均値を求め、該平均値と各超音波入射角度でのエコー強度とを比較し、欠陥の検出を行うようにしたものである。
(8)上記(5)において、好ましくは、前記第1の構造物の形状に起因するエコーのビーム路程および角度等で算出される反射源位置を基準に、検査対象である前記第1の構造物における溶接の断面図を重ね合わせて表示する表示手段を備えるようにしたものである。
本発明によれば、容易に検査を行えるとともに、溶接線に存在する周割れおよび軸割れを検出でき、検査時間を短縮することができるものとなる。
以下、図1〜図27を用いて、本発明の一実施形態による超音波検査装置の構成および動作について説明する。ここでは、円筒形の構造物として沸騰水型原子力炉(BWR)の原子炉圧力容器を、他の構造物としてシュラウドサポートやプレートのような炉内構造物を、溶接部として前記構造物と他の構造物を接合する溶接部を例に挙げて説明する。
最初に、図1および図2を用いて、本実施形態による超音波検査装置の設置状態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による超音波検査装置の設置状態を示す平面図である。図2は、図1のA−A’断面図である。なお、図2は、図1を少し拡大して図示している。なお、図1および図2において、同一符号は、同一部分を示している。また、圧力容器210の軸方向をZ軸方向とし、圧力容器210の半径方向をX軸方向とし、半径方向に直角な接線方向をY軸方向としている。
図1および図2に示すように、沸騰水型原子力炉(BWR)の圧力容器210の内部には、シュラウドサポート220、プレート222のような炉内構造物が設置される。圧力容器210は、例えば、炭素鋼からなり、その厚さは、例えば、160mmである。シュラウドサポート220、プレート222は、シュラウド224を支えている。シュラウドサポート220は、H10溶接線より上部は円筒形状であり、H10溶接線より下部は長方形の板状の構造物である。プレート222は、ドーナツ状の円盤状の構造物である。シュラウドサポート220およびプレート222は、インコネル等の材料からなる。
プレート222の外周側は、圧力容器210の内面に対して、矢印H9部において全周に亘って溶接されている。この溶接部を、H9溶接線と称する。また、シュラウドサポート220の下端部は、圧力容器210の内面(より具体的には、圧力容器下鏡の内面)に対して、矢印H11部において周方向に対し、一定間隔で溶接されている。この溶接部を、H11溶接線と称する。プレート222の内周側は、シュラウドサポート220の外面に対して、矢印H8部において溶接されている。この溶接部を、H8溶接線と称する。また、シュラウドサポート220の上部の円筒形状部と、下部の板状部との間が溶接されている。この溶接部を、H10溶接線と称する。
なお、圧力容器210の内面には、耐腐食性を向上するために、ステンレス等の被膜が厚さ7〜8mm程度で全面に被覆されている。そのため、前記の溶接部においては、この被膜を除去し、除去した部分に、インコネル製の台座を取付けた上で、このインコネル台座とプレート222の外周部や、シュラウドサポート220の下端部を溶接している。
圧力容器210の外周であって、H9溶接線の近傍には、あらかじめ、軌道230が設置されている。軌道230は、圧力容器210の全周に設置されている。超音波検査装置を構成する超音波探触子101は、走査機構104によって支持されている。走査機構104は、軌道230と係合しており、超音波探触子101を、圧力容器210の外表面に軽く押し付けるとともに、その外表面に沿って移動することができる。超音波探触子101から発せられた超音波は、H9溶接線に照射され、H9溶接線の内部の欠陥等を検査することができる。
前述したように、圧力容器210の内面には、ステンレス等の皮膜が形成されているため、圧力容器の内面は凹凸を有している。したがって、従来のように、圧力容器の内面に検査装置を設置した場合には、その凹凸による形状のばらつきが存在するために、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができず、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じ、欠陥の評価が難しくなる場合があった。それに対して、本実施形態では、圧力容器の外表面側に超音波探触子101を設置するようにしているため、形状のばらつきが少なく、検査対象への超音波の入射効率を一定に保つことができ、検査部位ごとに受信信号にばらつきが生じないため、欠陥の評価も容易になる。
また、超音波探触子101は、圧力容器210の外表面に設置するため、従来のように水中に設置する場合の大型化の問題も回避することができる。
なお、図1,図2に示した例では、H9溶接線の近傍に設けた軌道230のみを図示しているが、図17にて後述するように、圧力容器210の外部であって、H11溶接線の近傍にも軌道を設け、この軌道を用いて、超音波探触子を移動することで、H11溶接線の欠陥の検出を行うことができる。また、H8溶接線の欠陥の検出については、図24を用いて後述する。
次に、図3を用いて、本実施形態による超音波検査装置のシステム構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による超音波検査装置の構成を示すブロック図である。なお、図1および図2と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、H9溶接線に対して、超音波を入射する超音波探触子101を圧力容器210の外面側に押し付け、H9溶接線に対し平行方向および直交方向の両方に超音波の入射角を変化させて探傷する。超音波探触子101には、超音波を圧力容器の法線方向(X方向)に対し斜めに入射するための媒質106が取付けてある。なお、媒質106による超音波の斜め入射については、図6を用いて後述する。
H9溶接線に超音波を伝達させるため、圧力容器210と媒質106の間には、音の伝播効率をよくするために、中間媒質として水やグリセリンといった接触媒質(または、カプラントとも呼ばれる)が塗布または充填されている。
超音波探触子101は、送受信部102と接続されている。送受信部102は、超音波を送信するための励起電圧を発振し探触子101に送り出す機能や、超音波探触子101で受信された信号を受信する機能を備えている。
また、超音波探触子101は、走査機構104によって走査面である圧力容器210の外面を1次元的にまたは2次元的に走査される。走査機構104は、制御機構103により走査範囲や走査位置(すなわち、超音波探触子101の位置)を制御する。走査位置(超音波探触子の位置)とその位置で受信された信号は組みとなって記録され、さらに、表示部105に表示される。
次に、図4を用いて、本実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構104の構成について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。なお、図1〜図3と同一符号は、同一部分を示している。
走査機構104は、検査用に敷設されている超音波自動探傷用の軌道230に取付けられる。走査機構104は、軌道230に対し上下方向からローラー1006で挟み込み、取付けられる。軌道230には、ラック1007が組み込まれている。
筐体1016Aの内部には、ローラー1006と、ピ二ヨン1008,1009と、モーター1010と、エンコーダー1011とが収納されている。ピ二ヨン1008は、ラック1007と組み合っている。ピ二ヨン1008は、モーター1010によりピ二ヨン1009を介して回転される。モーター1010は、図3に示した制御機構103により制御される。また、モーター1010の軸には、直結したエンコーダー1011が取付けられており、溶接線平行方向に対する位置情報を取り込み、制御機構103にその情報を伝達する。
このように、ピ二ヨン1008が回転することで、走査機構104がH9溶接線(Y軸方向)に対し平行方向(Y軸方向)に移動することができる。すなわち、走査機構104によって、超音波探触子101は、H9溶接線に対し平行方向に移動させることができる。
また、筐体1016Bには、ネジきり1003と、支柱1017と、ピ二ヨン1012,1013と、モーター1014と、エンコーダー1015とが収納されている。台座1002は、ネジきり1003および支柱1017の間を自由に移動できる。台座1002は、ネジきり1003と連結されており、ネジきり1003が回転することにより、台座1002がH9溶接線に対し直交方向(Z軸方向)に移動する。ネジきり1003を回転させるために、ネジきり1003の末端にはピ二ヨン1012が取付けられており、ピ二ヨン1012が回転することでネジきり1003が回転する。このピ二ヨン1012を回転させるために、ピ二ヨン1013がピ二ヨン1012と組み合った状態でモーター1014に取付けられている。モーター1014が回転することでピ二ヨン1012を回転させることができる。モーター1014は、図3に示した制御機構103により制御される。また、モーター1014の軸には、直結したエンコーダー1015が取付けられており、溶接線に対し直交方向の位置情報を取り込み、制御機構103にその情報を伝達する。
このように、ピ二ヨン1012が回転することで、走査機構104がH9溶接線(Y軸方向)に対し直交方向(Z軸方向)に移動することができる。
また、超音波探触子101は、圧力容器210に柔軟に追従させるためのジンバル機構1004に取付けられている。ジンバル機構1004と台座1002の間には、押し付け機構1001に取付けられており、圧力容器210の外面に超音波探触子101を押し付けられる。押し付け機構1001には、例えば、バネや、エアシリンダーを用いることができる。
このような走査機構104により、検査対象となっている所定の位置に、超音波探触子101を移動し、設置することができる。
次に、図5および図6を用いて、本実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向について説明する。
図5および図6は、本発明の一実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図5(A),(B)は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面における超音波の伝搬方向を示している。図6(A),(B)は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面における超音波の伝搬方向を示している。なお、図1〜図4と同一符号は、同一部分を示している。
図5(A),(B)に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、圧力容器210の上部から下部方向に向けて、任意の角度範囲内で走査される。一方、図6(A),(B)に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしたX’−Z平面内で走査される。この斜め入射とするために、媒質106を備えている。媒質106は、例えばアクリル製のシューである。角度θは10〜30度程度の浅い角度を選定する。これにより、図5(A)に示すような軸割れ欠陥DE―Vに対して、任意の角度範囲内で走査された超音波SWが角度θで入射する。これは、経験則上、角度θが0度の場合、すなわち、圧力容器210の外面の法線方向から、軸割れ欠陥DE―Vに対して超音波を入射させると、軸割れ欠陥はX軸方向に深さ方向が延びている場合が主であるため、軸割れ欠陥DE―Vの検知精度が低下することがわかっており、それに対して、軸割れ欠陥DE―Vに対して超音波をわずかに斜め入射させることで、軸割れ欠陥DE―Vの検出精度を向上させるようにしている。
また、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしていることで、軸割れのみでなく周割れ欠陥DE−Hも1回の走査で同時に検出することが可能である。図5(B)に示すように、超音波SWは、圧力容器210の上部から下部方向に向けて、任意の角度範囲内で走査される。一方、図6(B)に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしたX’−Z平面で走査される。この斜め入射とするために、媒質106を備えている。角度θは10〜30度程度の浅い角度を選定する。この場合においても、周割れ欠陥DE−Hからの反射波を受信することができる。
なお、図3において超音波探触子101と媒質106は分離可能な構造であるが、超音波探触子101と媒質106を一体化した超音波探触子を用いても良い。
次に、図7および図8を用いて、本実施形態による超音波検査装置における超音波の走査方法について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による超音波検査装置における、超音波を任意の角度に設定する方法の原理説明図である。図8は、本発明の一実施形態による超音波検査装置における超音波を任意の角度に設定するためのブロック図である。なお、図1〜図6と同一符号は、同一部分を示している。
図7は、アレイ探触子によるフェーズドアレイ法の概要を示している。ここでは、概要を説明するため、媒質106を省略する。超音波探触子101としては、アレイ探触子を用いている。アレイ探触子とは、小さな圧電素子1101を通常数個から数十個規則的に配列させた探触子のことであり、広く用いられているものとしては、1方向に矩形の素子を配列したリニアアレイ探触子が知られている。素子の大きさは周波数によって若干変化するが、およそ0.数ミリから数ミリである。圧電素子1101に対して、送信(発振)および受信のタイミングを変化させることで様々な超音波ビームを合成する方法がフェーズドアレイ法である。
フェーズドアレイ法を使用する場合、アレイ探触子101を構成する素子1101に対してあるタイミングのパターン(遅延時間パターン)1102を設定する。各素子1101から発生する波面1107は、合成されて方向1105に伝播する合成波面1106となる。合成面1106は、点1104で互いに強め合うため、点1104は焦点と呼ばれる。最終的にアレイ探触子101の全体が作る音の分布は、焦点1104に集束する超音波ビームSWのようになる。フェーズドアレイ法の特徴は、遅延時間パターン1102を変化させることで、焦点1104の深さや、伝播方向1105を自由に且つ高速に電子的に制御することが可能な点である。
超音波探触子101に対して送受信部102により遅延時間パターン1102の情報が送られることで、超音波探触子101は、例えば振り角1108の範囲を有する扇形のように伝播方向1105を変化させて、超音波を扇形に走査しながら、任意の角度で送受信する。なお、ここでは超音波の送受信を一つのアレイ探触子で行った例を示したが、送信と受信を別々のアレイ探触子で行っても良い。
次に、図8を用いて、送受信部102と、制御機構103と、表示部105の構成例について説明する。送受信部102は、遅延時間制御部102Bと、パルサー102Cと、レシーバ102Dから構成される。また、制御機構103は、計算機103Bと、データ収録部103Cと、走査手段制御部103Dから構成される。
フェーズドアレイ法を利用する場合、図7に示したように、アレイ触子101を構成する各素子に異なったタイミングでパルス信号を与えることで超音波ビームの伝播方向や保焦点位置を電気的に制御することができる。このタイミングのパターン(遅延時間パターン)は、制御機構103の計算機103Bにて計算される。このとき、計算に必要なパラメータ、例えば、超音波の入射角度,屈折角度,焦点の有無および焦点の位置や深さ等は、例えばユーザによって、ポインティングデバイスやキーボードを用いて、計算機103Bに入力される。各素子に与える遅延時間パターンにしたがって、遅延時間制御部102Bから遅延時間に相当する時間だけシフトされたトリガ信号が発生し、アレイ探触子の各素子1101に対して高電圧パルスを与えるパルサー102Cに送られる。パルサー102Cはアレイ探触子を構成する各素子と接続されているため、アレイ探触子101は遅延時間パターンによって規定される方向および焦点位置をともなった超音波ビームSWを、検査対象である圧力容器210の内部に発生させる。検査対象内部または表面に反射源が存在する場合には、再び圧力容器210内を反射された超音波が伝播し、アレイ探触子101に到達する。
このとき、アレイ探触子101を、図4で説明した走査機構104により検査対象である圧力容器210の表面上を移動させ、検査対象の広い範囲について超音波検査を行う。
アレイ探触子101に到着した超音波は、アレイ探触子の各素子で圧電変換され電気信号へと変換され、各素子に接続されたレシーバ102Dに送られる。ここで、素子からの電気信号は通常非常に微弱であることが多いため、アンプにより数ボルト程度に増幅された後、アナログデジタル変換を行う。また、走査機構104より提供される位置信号を、アレイ探触子101の位置情報として走査手段制御部103Dを介して計算機に取り込む。これら受信信号と位置信号を対応させ、デジタルデータとしてデータ収録部103Cに記録する。送受信部102で受信され探触子位置に関する情報とともに記録された信号は、波形または画像として表示部105に表示される。
次に、図9及び図10を用いて、本実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係について説明する。
図9及び図10は、本発明の一実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。なお、図1〜図8と同一符号は、同一部分を示している。
図9(A)及び図10(A)は、H9溶接線と超音波探触子101の位置関係を示している。H9溶接線の内部には、軸割れ欠陥DE―V(図9(A))もしくは周割れ欠陥DE―H(図10(A))が存在するものとする。検査においては、軸割れ欠陥DE―Vおよび周割れ欠陥DE―Hを検出すること、軸割れ欠陥DE―Vおよび周割れ欠陥DE―Hの長さをLとすると、軸割れ欠陥DE―Vおよび周割れ欠陥DE―Hの長さLを測定することが必要である。その検出方法については図11〜14を用いて、長さLの測定方法については図16を用いて後述する。
図9(A)に示すような配置の場合、主に4種類の信号が受信される。図9(B)において、第一のエコーE1はH9溶接線の表面形状F−H9からの反射波であり、第二のエコーE2は圧力容器210の内側の表面F−ISからの反射波である。第三のエコーE3は、軸割れ欠陥DE―Vからの反射波である。そして第四のエコーE4は、圧力容器210と圧力容器210の内面に施されたステンレス等の皮膜の境界からのエコーである。
同様に、図10(A)に示すような配置の場合も、主に4種類の信号が受信される。図10(B)において、第一のエコーE1はH9溶接線の表面形状F−H9からの反射波であり、第二のエコーE2は圧力容器210の内側の表面F−ISからの反射波である。第三のエコーE3は、周割れ欠陥DE―Hからの反射波である。そして第四のエコーE4は、圧力容器210と圧力容器210の内面に施されたステンレス等の皮膜の境界からのエコーである。
断面表示の図形は、走査軸方向(探傷面に平行な方向)と深さ方向(探傷面に垂直な方向)の2つの軸によって検査対象の断面図を描画したものである。複数の角度方向に送受信した超音波をその信号を送受信した方向に描画して表示している。そのため、エコーE1〜エコーE4は、位置関係を崩さずに表示される。
次に、図11から図15を用いて、本実施形態による超音波検査装置による検査方法について説明する。
図11及び図12は、本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法の内容を示すフローチャートである。図13及び図14は、本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法の説明図である。図15は、本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査時の表示例の説明図である。
最初に、図11を用いて、本実施形態による超音波検査装置による欠陥の検出方法について説明する。
まず、図11のステップS10において、制御機構103においてH9溶接線に対する検査範囲を設定する。
次に、ステップS20において、制御機構103において、検査対象となる場所まで走査機構104を移動する。
次に、ステップS30において、押し付け機構1001で媒質106を取付けた超音波探触子101を圧力容器210の外面に押し付ける。
そして、制御機構103により、圧力容器210の外面に押し付けられた超音波探触子101からは、複数の方向に超音波を送信し、反射源が存在する場合にはその角度方向からのエコー(反射波)を受信する。例えば、超音波探触子101では、任意の角度に超音波を送信し、受信した超音波による画像が表示部105に表示される。
次に、S40において、検査対象となる範囲を走査し、Z−Y平面を一定のピッチでデータ収録する。
次に、データ収録終了後、ステップS50において、欠陥からのエコーと想定されるエコーの収録位置を抽出する。その抽出方法については、図12〜図14を用いて後述する。
次に、ステップS60において、抽出された収録位置のデータにおいて、形状エコー(底面エコー、コーナーエコー等)を 基に、断面図を重ね合わせて欠陥からのエコーと想定されるエコー位置を確認する。
次に、ステップS70において、ステップS60の結果から、欠陥からのエコーと想定されるエコーが欠陥からのエコーかどうかを判断する。欠陥からのエコーと判断された場合、H9溶接線に欠陥があると評価する。
次に、図12を用いて、図11のステップS50における、欠陥からのエコーと想定されるエコーの収録位置の抽出方法について説明する。
まず、ステップS100において、欠陥からのエコーと想定されるエコーの収録位置の抽出を、制御機構103を用いて自動で行うか、手動で行うかを選択する。自動で行う場合は、ステップS120に進む。手動で行う場合には、ステップS110において、図15(A)のように収録されたデータを、表示部105を見ながら評価していく。
次に、ステップS120において、自動処理を行う前に制御機構103の各値を0に初期化する。
次に、ステップS130において、図13(A)のように、Y軸方向の検出評価範囲MYsおよびMYeを、Z軸方向の検出評価範囲MZsおよびMZeを設定し、走査範囲SAを設定する。
次に、ステップS140において、図13(B)のように、データ収録位置M[i]で、注目するビーム路程範囲WsおよびWeを指定し、超音波の入射角度をn通り(θ1〜θn)変化させて、エコーE3の強度Int[i] を入射角度ごとに求める。なお、入射角度θiにおいて、ビーム路程範囲Ws〜Weに複数のエコーを持つ波形の場合、それらの和をInt[i]とする。例えば、図13(C)のθ1では、Int[1]=E1+E2となる。最後に、Int[i]の総和ΣInt[i]を求める。なお、ここでは検出評価範囲をビーム路程範囲Ws〜Weおよび超音波の入射角度(θ1〜θn)により設定した例で説明したが、図14(B)に示すように検出評価範囲を表示部105に表示されるようなカーソルC1〜C4で囲むことで設定することでも良い。
次に、ステップS150において、検出評価範囲のエコー強度の平均値Iaを求める。
次に、ステップS160において、Int[i]とIaを比較し、Int[i]>Iaの場合、iに対応する収録位置を表示部105に図14(A)のようなCスコープ等で表示する。そして、ステップS190において、iがMになるまで、ステップS160,S170、S180を繰り返す。
また、図13(A)のように、Z軸方向に探触子位置をずらして複数ライン収録を行っている場合は、収録したライン分だけS140からS160を繰り返す。
上記処理により、欠陥が存在する位置では、エコー強度が大きくなることから、欠陥が存在する位置以外のエコー強度も含めた平均値との比較を行うことで、欠陥からのエコーと想定されるエコーの収録位置の抽出を行うことができる。抽出された収録位置は、図14(A)に示す平面図(Cスコープ)で表示され、抽出位置を一目で把握できる。なお、ここではエコー強度の比較対象のしきい値として全エコー強度の平均値を用いて説明したが、目的とする検出欠陥の大きさ等に応じて別途設定してもよい。
次に、図11のステップS60において、ステップS50により抽出した測定位置のデータを、制御機構103により、表示部105の画像に、図14(B)に示すように、検査対象部の断面図の重ね合わせを行うことで、反射源位置の確認を行う。重ね合わせは、図14(A)に示すような画像に対し、図10(A)もしくは図11(A)に示すような断面図を重ねあわせる。重ね合わせの際には、溶接部の表面形状からのエコーE1や圧力容器の内面からのエコーE2の位置を基に、図15(B)のように画像と断面図の位置を一致させ、欠陥の有無を判断する。
次に、図16を用いて、本実施形態の超音波検査装置による欠陥の長さ測定方法について説明する。
図16は、本発明の一実施形態の超音波検査装置による欠陥の長さ測定方法の説明図である。
図11〜図15に示した方法により、欠陥を検出した場合、検出した欠陥の長さを求める。周割れDE−Hの長さを求めるには、欠陥エコー強度に注目し、探触子101の移動量から長さを求める、公知の手法を用いる。しかし、この手法では、軸割れDE−Vの長さを求めることはできない。ここでは、本実施形態による手法による軸割れの長さ測定について説明する。
まず、図16(A)において、測定データに対し検査対象部の断面図の重ね合わせを行い、軸割れDE−Vの位置関係を把握する。
次に、図16(B)のように、軸割れDE−Vからのエコーにおいて開口部付近と想定されるエコー表示範囲の始点P1および終点P2を求める。始点P1および終点P2は、入射角度θを変化させ、図16(C)のようにSW−2およびSW−3のようなエコー強度が,例えばしきい値としてSN比=1となる両端を探すことで求める。
次に、始点P1および終点P2と断面図を正確に重ね合わせ、断面図上で始点P1および終点P2の距離を測ることで、軸割れDE−Vの長さを求める。
次に、図17を用いて、本実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の例について説明する。
図17は、本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の例を示す斜視図である。
図5および図6にて説明したように、本実施形態では、超音波SWは、X−Z平面内では、任意の角度に走査される。一方、X−Y平面内では、圧力容器210の外面の法線に対し、角度θだけ斜めになる斜め入射としている。この斜め入射のために、図6にて説明したように、媒質106を用いている。
このように、任意の角度走査をし、かつ、斜め入射する際に、媒質106を用いないでも、マトリクスアレイ探触子101Aを用いて実現できる。すなわち、マトリクスアレイ探触子101Aは、探触子の素子が、2次元的に素子を配列させたものである。ここで、j行目方向の素子を用いて、図7に示した原理によりX−Z平面内に任意の角度で超音波を走査し、かつ、i列目方向の素子により、X−Y平面内において、角度θだけ傾けることで、斜め入射にすることができる。
次に、図18〜図22を用いて、H11溶接線に対する本実施形態による超音波検査装置の構成及び動作について説明する。
図18は、本発明の一実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。図19〜図21は、本発明の一実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図19および図21(A)は、圧力容器の板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X−Z平面内における超音波の伝搬方向を示している。図20および図21(B)は、圧力容器の上部から見た探触子の位置関係を示しており、X−Y平面内における超音波の伝搬方向を示している。図22は、H11溶接線に対する本実施形態による超音波検査装置における重ね合わせの原理説明図である。なお、図1〜図6と同一符号は、同一部分を示している。
H11溶接線に対しては、走査部位が変わることから、走査機構104に改良が必要である。図18は、H11溶接線を対象とした走査機構104Aの例を示している。走査機構104Aは、圧力容器210の下鏡に対する超音波自動探傷用の軌道230Aに取付ける。また、下鏡の外表面と媒質106の設置面を合わせるために、連結板1022を介して筐体1016Aと1016Bを固定させる。これにより、H11溶接線に対応することができる。その他の構成は、図4にて説明したものと同様である。
そして、図20および図21に示すように、走査面の法線方向をX軸、前記溶接線方向をY軸、前記X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とし、X軸をZ軸について回転させた軸をX’軸とするとき、前記超音波は、X’−Z平面内で任意の角度で走査される。このX’−Z平面を実現するために、媒質106を備えている。
H11溶接線に対する欠陥の検出、長さ測定は、図20(A),(B)および図21(A)に示すような軸割れDE−H、周割れDE−Hおよび溶接線の側面に発生する割れDE−T等が対象となるが、H9溶接線に対する欠陥の検出、長さ測定と同様の方法で行うことができる。ただし、H11溶接線における検査対象部の断面図の重ね合わせは、H9溶接線と継手形状が異なるため、別途図22を用いて説明する。
次に、図22を用いて、H11溶接線における検査対象部の断面図の重ね合わせについて説明する。H11溶接線に対する重ね合わせは、図22(A)に示すような画像に対し、図19に示すような断面図を重ねあわせる。重ね合わせの際には、溶接部の表面形状からのエコーE1、E2や圧力容器210とステンレス皮膜の境界からのエコーE4等の位置を基に、図22(B)のように画像と断面図の位置を一致させる。
次に、図23〜図28を用いて、H8溶接線に対する本実施形態による超音波検査装置の構成について説明する。
図23および図24は、H8溶接線に対する本発明の一実施形態による超音波探傷装置の設置状態を示したものである。図24は、図23のA−A’断面を示している。なお、図1〜22と同一符号は、同一部分を示している。H8溶接線は、圧力容器210の内部にあり、シュラウドサポート220とプレート222を接合している。本発明の一実施形態によれば、H8溶接線に対し、図23および図24に示すように圧力容器の内部に探触子101を設置する。すなわち、H7溶接線に対して、溶接部と反対側に位置するシュラウドサポート220の面(すなわち、シュラウドサポート220の内面)に接する位置に、探触子101が設置される。
次に、図25を用いて、H8溶接線に対する本実施形態による走査機構について例を挙げて説明する。図25(A)は、シュラウドサポート220の断面図である。図25(B)は、シュラウドサポート220の内面側から見た斜視図である。なお、図1〜24と同一符号は、同一部分を示している。
H8溶接線は圧力容器210の内部にあるため、純水のような液体に満たされている場合が多い。この場合、液体中を自由に走行できるビークル2301のような移動装置を用いてH8溶接線に探触子101を当てる。ビークル2301には図4に示す原理と同様の探触子駆動機構2301Aを備えており、探触子101をX方向もしくはY方向に移動させることができる。また、探触子101は、シュラウドサポート220に柔軟に追従させるためのジンバル機構2301Bに取付けられている。
次に、図26および図27を用いて、H8溶接線に対する本実施形態における探触子の位置関係と超音波の伝播方向について説明する。
図26および図27は、本発明の一実施形態による超音波検査装置における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。図26は、シュラウドサポートの板厚断面から見た探触子の位置関係を示しており、X―Z平面における超音波の伝播方向を示している。図27は、シュラウドサポートの上部から見た探触子の位置関係を示しており、X―Y平面における超音波の伝播方向を示している。なお、図1〜25と同一符号は、同一部分を示している。
図26(A),(B)に示すように、X−Z平面内では、超音波SWは、シュラウドサポート220の上部から下部方向に向けて、任意の角度範囲内で走査される。一方、図27(A),(B)に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、シュラウドサポート220の内面の法線に対し、角度θだけ斜めにしたX’−Z平面で走査される。この斜め入射とするために、媒質106を備えている。媒質106は、例えばアクリル製のシューである。角度θは10〜30度程度の浅い角度を選定する。これにより、図27(A)に示すような軸割れ欠陥DE―Vに対して、任意の角度範囲内で走査された超音波SWが角度θで入射する。これは、経験則上、角度θが0度の場合、すなわち、シュラウドサポート220の内面の法線方向から、軸割れ欠陥DE―Vに対して超音波を入射させると、軸割れ欠陥はX軸方向に深さ方向が延びている場合が主であるため、軸割れ欠陥DE―Vの検知精度が低下することがわかっており、それに対して、軸割れ欠陥DE―Vに対して超音波をわずかに斜め入射させることで、軸割れ欠陥DE―Vの検出精度を向上させるようにしている。
また、シュラウドサポート220の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしていることで、軸割れのみでなく周割れ欠陥DE−Hも1回の走査で同時に検出することが可能である。図27(B)に示すように、X−Y平面内では、超音波SWは、シュラウドサポート220の内面の法線に対し、角度θだけ斜めにしたX’−Z平面で走査される。この斜め入射とするために、媒質106を備えている。角度θは10〜30度程度の浅い角度を選定する。この場合においても、周割れ欠陥DE−Hからの反射波を受信することができる。
次に、図28を用いて、本実施形態による超音波検査装置における溶接線の形状と検出されるエコーの関係について述べる。
図28(A)に示すような配置の場合、主に3種類の信号が受信される。図28(B)において、第一のエコーE1はH8溶接線の表面形状F−1Sからの反射波であり、第二のエコーE2はシュラウドサポート220の内側の表面F−H8からの反射波である。第三のエコーE3は、軸割れ欠陥DE―Vからの反射波である。周割れ欠陥DE―Hについても、軸割れ欠陥DE―Vを周割れ欠陥DE―Hに置き換えることで同様に説明できる。
H8溶接線に対する欠陥の検出、長さ測定は、図26(A),(B)に示すような軸割れDE−Hおよび周割れDE−H等が対象となるが、H9溶接線に対する欠陥の検出、長さ測定と同様の方法で行うことができる。ただし、H8溶接線における検査対象部の断面図の重ね合わせは、H9溶接線と継手構造が異なるため、別途図29を用いて説明する。
次に、図29を用いて、H8溶接線における検査対象部の断面図の重ね合わせについて説明する。H8溶接線に対する重ね合わせは、図29(A)に示すような画像に対し、図26に示すような断面図を重ねあわせる。重ね合わせの際には、溶接部の表面形状からのエコーE1、E2等の位置を基に、図29(B)のように画像と断面図の位置を一致させる。断面表示の図形は、走査軸方向(探傷面に平行な方向)と深さ方向(探傷面に垂直な方向)の2つの軸によって検査対象の断面図を描画したものである。複数の角度方向に送受信した超音波をその信号を送受信した方向に描画して表示している。そのため、エコーE1〜エコーE3は、位置関係を崩さずに表示される。
次に、図31を用いて、本実施形態による超音波検査装置による、配管における外面走査の探触子の位置関係と超音波の伝播方向について説明する。なお、図30は、参考としての超音波検査装置による、配管における外面走査の探触子の位置関係と超音波の伝播方向を示している。
図1〜図29においては、円筒形状の外面に超音波探触子を設置する場合(H9、H11溶接線)と、円筒形状の内面に超音波探触子を設置する場合(H8溶接線)の場合について説明した。これらの例は、圧力容器(直径5m以上)の大型構造物を例にしたものである。
それに対して、本実施形態は、図31に示すように、直径が1m未満となるような一般的な配管に対しても適用できる。
図30は、参考として、配管の外面から走査を行う場合について示している。配管2801には、長手方向が周方向の溶接線WLがあり、溶接線WLの内面には、軸割れDE−Hもしくは周割れDE−Hがあるものとする。超音波SWは、図30(A)に示すように、配管2801の軸方向に向けて任意の角度範囲内で走査される一方、図30(B)に示すように、配管2801の外面の法線に対し、角度θだけ斜めにしたX’−Z平面内で走査される。本形態は、H8、H9およびH11溶接線における実施形態と同じであり、同様に欠陥の検出およびサイジングを行うことができる。
図31は、配管の内面から走査を行う場合について示している。配管2901および配管2902は、周溶接線WLにより結合している。溶接線WLの外面には、軸割れDE−Hもしくは周割れDE−Hがあるものとする。超音波SWは、図31(A)に示すように、配管2901の軸方向に向けて任意の角度範囲内で走査される一方、図31(B)に示すように、配管2901の内面の法線に対し、角度θだけ斜めにしたX’−Z平面内で走査される。本形態は、H8、H9およびH11溶接線における実施形態と同じであり、同様に欠陥の検出およびサイジングを行うことができる。
以上、配管の外面または内面に超音波探触子を設置することで、配管の周方向溶接部に対して、溶接部の欠陥である軸割れや周割れを一度に検出することが可能である。
なお、図31では、超音波の送受信を一つのアレイ探触子で行った例を示したが、送信と受信を別々のアレイ探触子で行っても良い。
以上説明したように、本実施形態によれば、部分または全部に円筒形状を有する構造物(管または容器)と他の構造物とを、前記円筒形状の周または軸方向(溶接線方向)に沿って接合する溶接部に対して、超音波探触子を、前記溶接部と反対側に位置する構造物の面(走査面)に配置し、超音波を照射して、溶接部の欠陥である軸割れや周割れ等を一度に検出でき、検査時間を短縮することができる。
本発明の一実施形態による超音波検査装置の設置状態を示す平面図である。 図1のA−A’断面図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H9溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の実施形態による超音波検査装置における、H9溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における超音波を任意の角度に走査する方法の原理説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における超音波を任意の角度に走査するためのブロック図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H9溶接線における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査方法の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による検査時の表示例の説明図である。 図16は、本発明の一実施形態の超音波検査装置による欠陥の長さ測定方法の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる探触子の他の例を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるH11溶接線に対する超音波検査装置に用いる走査機構の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H11溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H11溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H11溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による、H11溶接線における断面形状図の重ね合わせの原理説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置の設置状態を示す平面図である。 図21のA−A’断面図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置に用いる、H8溶接線における走査機構の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H8溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H8溶接線における探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置における、H8溶接線における溶接線の形状と検出されるエコーの関係の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による、H8溶接線における断面形状図の重ね合わせの原理説明図である。 参考として、超音波検査装置による、配管における外面走査の探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。 本発明の一実施形態による超音波検査装置による、配管における内面走査の探触子の位置関係と超音波の伝播方向の説明図である。
符号の説明
101…超音波探触子
102…送受信部
103…制御機構
104…走査機構
105…表示部
106…シュー
210…圧力容器
220…シュラウドサポート
222…プレート
230…軌道
2301…ビークル
2801…配管
DE―V…欠陥(軸割れ)
DE―H…欠陥(周割れ)
DE―T…欠陥(H11溶接線の側面の割れ)
E…エコー
F−H9…溶接部の表面形状
F−H8…溶接部の表面形状
F−IS…圧力容器内面
H8,H9,H11…溶接線
WL…配管における溶接線
SW…超音波ビーム

Claims (8)

  1. 部分または全部に円筒形状を有する管若しくは容器からなる第1の構造物と他の第2の構造物とを、前記円筒形状の周または軸方向に沿って接合する溶接線に対して、超音波探触子を、前記溶接線が位置する前記第1の構造物の面とは反対側の前記第1の構造物の面に配置し、
    前記超音波探触子を、前記周または軸方向に沿って接合する溶接線のいずれか一方に対して平行方向に移動させ、
    前記超音波探触子が配置される前記第1の構造物の面の法線方向をX軸、前記周または軸方向に沿って接合する溶接線のいずれか一方と平行方向をY軸、前記X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とし、前記X軸を前記Z軸について回転させた軸をX’軸とするとき、
    前記超音波探触子から、前記X’軸が一つのみであって、前記X’軸及び前記Z軸によって形成されるX’−Z平面内で扇形の面状に超音波を送信し、
    前記超音波探触子の設置面と、前記溶接線の表面がX−Z断面で平行でない、前記溶接線における欠陥からの反射波信号を受信し、欠陥を検出することを特徴とする超音波検査方法。
  2. 請求項1記載の前記超音波検査方法において、
    前記超音波探触子を前記Y軸または前記Z軸方向に移動し、前記超音波を前記X’―Z平面内で任意の角度で走査したとき、その探傷結果(Bスキャン)を表示し、
    その探傷結果内で注目すべき範囲を指定し、前記指定範囲内でエコーの平均値を求め、
    該平均値と各超音波入射角度でのエコー強度とを比較し、欠陥の検出を行うことを特徴とする超音波検査方法。
  3. 請求項1記載の超音波検査方法において、
    前記超音波を任意の角度で走査したとき、前記欠陥から得られる反射波信号から欠陥の長さを測定することを特徴とする超音波検査方法。
  4. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記第1の構造物の形状に起因するエコーのビーム路程および角度で算出される反射源位置を基準に、検査対象である前記第1の構造物における溶接線の断面図を重ね合わせて表示することを特徴とする超音波検査方法。
  5. 超音波探触子と、前記超音波探触子から発せられる超音波を扇形の面状に走査する制御手段とを有し、溶接線における欠陥からの反射波信号を受信する超音波探傷装置であって、
    部分または全部に円筒形状を有する管若しくは容器からなる第1の構造物と他の第2の構造物とを、前記円筒形状の周または軸方向に沿って接合する溶接線に対して、前記超音波探触子は、前記溶接線が位置する前記第1の構造物の面とは反対側の前記第1の構造物の面に配置し、
    前記超音波探触子を、前記溶接線に対して平行方向に移動させ、
    前記超音波探触子が配置される前記第1の構造物の面の法線方向をX軸、前記周または軸方向に沿って接合する溶接線のいずれか一方と平行方向をY軸、前記X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とし、前記X軸を前記Z軸について回転させた軸をX’軸とするとき、前記超音波探触子から、前記X’軸が一つのみであって、前記X’軸及び前記Z軸によって形成されるX’−Z平面内で前記超音波探触子から前記第1の構造物の内部に送信するように超音波の送信方向をX軸方向からX’軸方向に変更する音波方向変更手段と、
    前記溶接線方向またはその直交方向に前記超音波探触子を移動させる位置変更手段とを備え、
    前記超音波探触子の設置面と、前記溶接線の表面がX−Z断面で平行でない、前記溶接線における欠陥からの反射波信号により、前記溶接線における欠陥の検出を行うことを特徴とする超音波検査装置。
  6. 請求項5記載の超音波検査装置において、
    前記音波方向変更手段は、前記走査面と前記超音波探触子の間に挿入されるとともに、前記第1の構造物と音速の異なる媒質であることを特徴とする超音波検査装置。
  7. 請求項5記載の前記超音波検査装置において、
    前記著音波探触子を前記Y軸または前記Z軸方向に移動し、前記超音波を前記X’―Z平面内で任意の角度で走査したとき、
    前記制御手段は、その探傷結果(Bスキャン)を表示し、その探傷結果内で,かつ指定された注目すべき範囲内で、エコーの平均値を求め、該平均値と各超音波入射角度でのエコー強度とを比較し、欠陥の検出を行うことを特徴とする超音波検査装置。
  8. 請求項5に記載の超音波検査装置において、
    前記第1の構造物の形状に起因するエコーのビーム路程および角度等で算出される反射源位置を基準に、検査対象である前記第1の構造物における溶接線の断面図を重ね合わせて表示する表示手段を備えることを特徴とする超音波検査装置。
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