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JP4837020B2 - 永久磁石モータおよび洗濯機 - Google Patents

永久磁石モータおよび洗濯機 Download PDF

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JP4837020B2 JP2008299427A JP2008299427A JP4837020B2 JP 4837020 B2 JP4837020 B2 JP 4837020B2 JP 2008299427 A JP2008299427 A JP 2008299427A JP 2008299427 A JP2008299427 A JP 2008299427A JP 4837020 B2 JP4837020 B2 JP 4837020B2
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Description

本発明は、回転子のコア内部に複数の永久磁石を備えた永久磁石モータおよび当該永久磁石モータを備えた洗濯機に関する。
この種の永久磁石モータでは、当該永久磁石モータにより駆動する負荷(例えばドラム式洗濯乾燥機のドラム)に応じて、固定子巻線に鎖交する永久磁石の磁束量(鎖交磁束量)を適正に調整することが望まれている。
ところが、永久磁石モータに備えられる永久磁石は1種類で構成されることが一般的であり、従って、永久磁石の磁束量が常に一定となる。この場合、例えば、保磁力が大きい永久磁石のみで構成すると、高速回転時の永久磁石による誘導電圧が極めて高くなり電子部品の絶縁破壊などを招くおそれがある。一方、保磁力が小さい永久磁石のみで構成すると、低速回転時の出力が低下してしまう。
そこで、例えば、特許文献1に記載の永久磁石モータでは、回転子のコア内部に保磁力が異なる2種類の永久磁石を配設し、そのうち、保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を、電機子反作用による外部磁界(固定子巻線に流れる電流により発生する磁界)にて減磁または増磁させることにより、永久磁石の磁束量を調整するようにしている。
特開2006−280195号公報
特許文献1に記載の永久磁石モータでは、回転子のコア内部において、1磁極を構成する部分に保磁力が大きい永久磁石と小さい永久磁石の双方が配設されている。つまり、1磁極を複数種類の永久磁石により形成する構成となっていることから、永久磁石が多数となり且つそれぞれの永久磁石の体積を小さくする必要があり、構造が複雑となる。そこで、近年では、保磁力が異なる2種類の永久磁石を1磁極当たり1種類ずつ交互に配置し、構造を簡素化した構成の永久磁石モータが考えられている。
しかしながら、保磁力が異なる2種類の永久磁石を1磁極当たり1種類ずつ交互に配置した構成の永久磁石モータでは、保磁力が大きい磁石と保磁力が小さい磁石との構成比が1:1となる。また、保磁力が小さい永久磁石の残留磁束密度は、保磁力が大きい永久磁石の残留磁束密度よりも小さい。そのため、永久磁石モータ全体の総磁束量は、保磁力が大きい永久磁石のみで構成した場合と比較して、著しく低下してしまう。
ここで、複数の永久磁石のうち保磁力が小さい永久磁石の割合を適度に低くすれば、永久磁石モータ全体の総磁束量を増加させることができる。しかし、1磁極当たり1種類の永久磁石を配置した構成の永久磁石モータでは、磁束量の不均一化が起こってしまう。そのため、トルクリップルやコギングトルクが増大し、騒音や振動の原因となる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動する負荷に応じた永久磁石の磁束量の調整を、保磁力が異なる複数種類の永久磁石を1磁極当たり1種類の永久磁石を用いる簡素な構成にて実現するものにおいて、保磁力が小さい永久磁石の割合を低くしたとしても、トルクリップルやコギングトルクの発生を抑えることができる永久磁石モータおよび当該永久磁石モータを備えた洗濯機を提供することにある。
本発明の請求項1記載の永久磁石モータは、回転子のコア内部に複数の磁極を形成する永久磁石を備え、固定子に各相の巻線に対応した磁極歯を備え、制御部によって駆動が制御される永久磁石モータにおいて、前記永久磁石は、保磁力が異なる複数種類の永久磁石から構成され、1磁極当たり1種類となるように且つほぼ環状に配置されているとともに、前記回転子における相対的に保磁力が小さい永久磁石が配置される間隔と、前記固定子における同相の巻線に対応した磁極歯相互の間隔とが異なるように構成され、前記永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を前記制御部によって切り換えられるように構成したことに特徴を有している。
本発明の請求項9記載の洗濯機は、請求項1ないし8の何れかに記載の永久磁石モータと、この永久磁石モータの駆動を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を切り換えられるように構成したことに特徴を有している。
本発明の請求項1記載の永久磁石モータによれば、保磁力が異なる複数種類の永久磁石(残留磁束密度が異なる永久磁石)を異なる割合で配置したとしても、磁束量の不均一化の発生を抑えることができ、従って、大小の保磁力を有する永久磁石を交互に配置しないことにより発生するトルクリップルやコギングトルクの発生を抑えることができる。
本発明の請求項9記載の洗濯機によれば、永久磁石の磁束量を効率よく調整することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図12を参照しながら説明する。図1は、永久磁石モータ1(アウタロータ型ブラシレスモータ)の全体構成を概略的に示す斜視図である。永久磁石モータ1は、固定子2と、これの外周に設けた回転子3とから構成されている。
固定子2は、図2にも示すように、固定子コア4と固定子巻線5とから構成されている。固定子コア4は、打ち抜き形成した軟磁性体であるケイ素鋼板を多数枚積層し且つかしめることにより構成したもので、環状のヨーク部4aと、当該ヨーク部4aの外周部から放射状に突出する多数のティース部4b(磁極歯に相当)とを有している。固定子コア4の表面は、回転子3の内周面との間に空隙を形成する外周面4c(各ティース部4bの先端面)を除き、PET樹脂(モールド樹脂)により覆われている。また、このPET樹脂から成る複数の取付部6が、固定子2の内周部に一体的に成形されている。これら取付部6には複数のねじ穴6aが設けられており、これら取付部6をねじ止めすることで、固定子2が、この場合、ドラム式洗濯乾燥機21の水槽25(図11参照)の背面に固着されるようになっている。固定子巻線5は三相からなり、各ティース部4bに巻装されている。
回転子3は、図3にも示すように、フレーム7と回転子コア8と複数の永久磁石9とを図示しないモールド樹脂により一体化した構成となっている。フレーム7は、磁性体である例えば鉄板をプレス加工することにより扁平な有底円筒状に形成したもので、円形の主板部7aと、この主板部7aの外周部から段部7bを経て起立する環状の周側壁7cとを有する。主板部7aの中心部には、回転軸26(図11参照)を取り付けるための軸取付部10が設けられており、この軸取付部10と段部7bとの間には、複数の通風孔11およびリブ12が軸取付部10を中心に放射状に形成されている。
回転子コア8は、ほぼ環状に打ち抜き形成した軟磁性体であるケイ素鋼板を多数枚積層し且つかしめることにより構成したもので、フレーム7の周側壁7cの内周部に配置されている。この回転子コア8の内周面(固定子2の外周面(固定子コア4の外周面4c)と対向し当該固定子2との間に空隙を形成する面)は、内方に向けて円弧状に突出する複数の凸部8aを有した凹凸状に形成されている。
図4にも示すように、これら複数の凸部8aの内部には、回転子コア8を軸方向(ケイ素鋼板の積層方向)に貫通する複数(この場合48個、図4では5個のみ示す)の矩形状に開口した挿入穴13が形成されており、これら複数の挿入穴13が回転子コア8において環状に配置された構成となっている。この場合、挿入穴13は、その短辺方向(永久磁石モータ1の径方向)の寸法が2.1mm、長辺方向(永久磁石モータ1の周方向)の寸法が12.0mm、深さ方向(永久磁石モータ1の前後方向)の寸法が19.0mmとなっている。これら複数の挿入穴13は、回転子コア8の周方向に沿って配置されている。
永久磁石9は、矩形状をなしており、上記した複数の挿入穴13内にそれぞれ挿入され、その周側部のほぼ全域が軟磁性体の回転子コア8(挿入穴13部分)によって囲まれ保持された状態となっている。これら永久磁石9は、この場合、保磁力が大きい高保磁力永久磁石であるネオジム磁石9aと、保磁力が小さい低保磁力永久磁石であるサマコバ磁石9b(サマリウム・コバルト磁石)とから構成されている。即ち、永久磁石9a,9bは、各々希土類磁石であるネオジム磁石,サマコバ磁石で構成されている。なお、図中、白抜きで示す永久磁石がネオジム磁石9aであり、網掛けで示す永久磁石がサマコバ磁石9bである。
この場合、ネオジム磁石9aの保磁力は約900kA/m、サマコバ磁石9bの保磁力は約200〜500kA/mであり、保磁力が1.8〜4.5倍程度異なっている。即ち、永久磁石9は、保磁力が異なる2種類の永久磁石9a,9bから構成されている。そして、これら永久磁石9a,9bは、回転子コア8内部においてほぼ環状に、且つ、これら2種類の永久磁石9a,9bのうち相対的に保磁力が大きいネオジム磁石9aと相対的に保磁力が小さいサマコバ磁石9bとが隣接する境界が電気的に同位相とならないように配置されている。
ここで、永久磁石モータ1は、この場合、48極/36スロット構成となっており、6スロット当たりでは8極が対応する(8極/6スロット構成)。そして、図5に示すように、永久磁石9は、この場合、ネオジム磁石9aを5個,サマコバ磁石9bを1個,ネオジム磁石9aを1個,サマコバ磁石9bを1個という順に配列された8個の永久磁石を1組として、この組を永久磁石モータ1(回転子3)全体では6組並べた構成となっている。このような構成では、保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bとの構成比率が3:1となる。即ち、2種類の永久磁石9a,9bは、それぞれの極数が異なっている。また、2種類の永久磁石9a,9bの構成比率は、相対的に保磁力が小さいサマコバ磁石9bよりも相対的に保磁力が大きいネオジム磁石9aの方が多くなるように設定されている。
これに対して、図6には、保磁力が異なる2種類の永久磁石9a,9bを1磁極当たり1種類ずつ交互に配置した構成を示している。このような構成では、保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bとの構成比率が1:1となる。
ここで、保磁力が小さいサマコバ磁石9bの残留磁束密度は、保磁力が大きいネオジム磁石9aの残留磁束密度よりも小さい。そのため、図5に示す本実施形態の永久磁石モータ1の構成(保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bとの構成比率を3:1とした構成)によれば、永久磁石モータ1の総磁束量は、構成比率を1:1とした構成(図6参照)に比べて増加する。
次に、ネオジム磁石9aとサマコバ磁石9bとが隣接する境界が電気的に同位相とならないように配置した理由について説明する。図7は、保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bとの構成比率を1:1とした構成(図6参照)から単純にサマコバ磁石9bを間引きした構成、即ち、保磁力が小さいサマコバ磁石9bの数を半分にし且つ等間隔を有して配置した構成を示している。この場合、ネオジム磁石9aとサマコバ磁石9bとの構成比率は3:1となっている。
ここで、このような構成における永久磁石モータ1の誘起電圧について図8を参照して説明する。なお、説明を簡易化するために、ネオジム磁石9aの磁束量を100としたとき、サマコバ磁石9bの磁束量を80とする。また、以下の説明における誘起電圧の値は、この磁束量に基づく相対値として表している。
まず、回転子3が、図8(a)に示す位置(位置1)にあるときは、固定子巻線5のうちU相コイルU1で発生する誘起電圧(実効値)は、このとき当該U相コイルU1に主として対向する1個のサマコバ磁石9bの磁束で作られるため80である。また、U相コイルU2で発生する誘起電圧も、このとき当該U相コイルU2に主として対向する1個のサマコバ磁石9bの磁束で作られるため80となる。即ち、この場合、U相コイル全体の誘起電圧は、U相コイルU1,U2における誘起電圧を平均化して80となる。
次に、回転子3が、図8(b)に示す位置(位置2)にあるときは、U相コイルU1で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU1に主として対向する1個のネオジム磁石9aの磁束で作られるため100である。また、U相コイルU2で発生する誘起電圧も、このとき当該U相コイルU2に主として対向する1個のネオジム磁石9aの磁束で作られるため100となる。即ち、この場合、U相コイル全体の誘起電圧は、U相コイルU1,U2における誘起電圧を平均化して100となる。このように、回転子3が位置1から位置2に回転する過程で、U相コイルに発生する誘起電圧が80から100に変化する。そのため、固定子2側のU相コイルと回転子3側の永久磁石9との間のトルクの発生に寄与する磁束が不均一となり、トルクリップルやコギングトルクが発生してしまう。
次に、本実施形態の構成における永久磁石モータ1の誘起電圧について図9を参照して説明する。本実施形態の永久磁石モータ1は、回転子3における相対的に保磁力が小さいサマコバ磁石9bが配置される間隔と、固定子2における同相の巻線(コイル)に対応したティース部4b相互の間隔とが異なるように構成されている。
このような構成では、永久磁石9は、相対的に保磁力が大きいネオジム磁石9aと相対的に保磁力が小さいサマコバ磁石9bとが隣接する境界が、電気的に同位相とならないように配置される。また、図9に示すように、永久磁石9は、相対的に保磁力が小さいサマコバ磁石9bが、隣り合う同相の巻線(例えばU相コイルU1とU相コイルU2)に同時に対向しないように配置される。また、永久磁石9は、相対的に保磁力が小さいサマコバ磁石9bが、隣り合う同相の巻線のうち一方の巻線(図9(a)ではU相コイルU1,図9(b)ではU相コイルU2)に主として対向しているときに、相対的に保磁力が大きいネオジム磁石9aが、隣り合う同相の巻線のうち他方の巻線(図9(a)ではU相コイルU2,図9(b)ではU相コイルU1)に主として対向するように配置される。
従って、まず、回転子3が、図9(a)に示す位置(位置1)にあるときは、U相コイルU1で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU1に主として対向する1個のサマコバ磁石9bの磁束で作られるため80である。また、U相コイルU2で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU2に主として対向する1個のネオジム磁石9aの磁束で作られるため100である。即ち、この場合、U相コイル全体の誘起電圧は、U相コイルU1,U2における誘起電圧を平均化して90となる。
次に、回転子3が、図9(b)に示す位置(位置2)にあるときは、U相コイルU1で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU1に主として対向する1個のネオジム磁石9aの磁束で作られるため100である。また、U相コイルU2で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU2に主として対向する1個のサマコバ磁石9bの磁束で作られるため80となる。即ち、この場合、U相コイル全体の誘起電圧は、U相コイルU1,U2における誘起電圧を平均化して90となる。このように、回転子3が位置1から位置2に回転する過程で、U相コイルに発生する誘起電圧を90で一定に維持できるため、トルクリップルやコギングトルクの発生が抑えられる。
なお、ここでは、固定子巻線5の各相のうち特にU相を例示して説明したが、V相,W相についても上述と同様の作用・効果を得ることができる。また、各相のコイル(巻線)は、それぞれ直列に接続されている。
図4にも示すように、本実施形態の永久磁石モータ1において、2種類の永久磁石9a,9bは、それぞれ1種類で1磁極を形成しており、その磁化方向が永久磁石モータ1の径方向(永久磁石モータ1の外周部から固定子2と回転子3間の空隙に向かう方向)に沿うように配設されている。このように2種類の永久磁石9a,9bを、これら永久磁石9a,9bが隣接する境界が電気的に同位相とならないように、且つ、その磁化方向が径方向に沿うように配置することにより、隣どうしに配置された永久磁石9(この場合、ネオジム磁石9aとサマコバ磁石9b、もしくは、ネオジム磁石9aとネオジム磁石9a)が互いに反対方向に磁極を有する状態(一方のN極が内側、他方のN極が外側となる状態)となり、これら隣接する2つの永久磁石9の間に、例えば矢印Bで示す方向に磁気経路(磁束)が生ずる。なお、上方の破線で示す矢印は、回転子コア8を経由する磁束である。即ち、保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bの双方を通過する磁気経路、および、2つのネオジム磁石9aを通過する磁気経路が形成されるようになっている。
次に、サマコバ磁石9bの磁気特性について図10を参照して説明する。図10は、永久磁石の磁束密度と磁界強度の関係を示す図であり、磁束密度>0,磁界強度<0の領域が第2象限であり、磁束密度<0,磁界強度<0の領域が第3象限である。また、図10中、点線Pはネオジム磁石9aの磁気特性を示し、実線Qはサマコバ磁石9bの磁気特性を示している。
サマコバ磁石9bの磁気特性(磁束密度と磁界強度の関係)は、使用する温度範囲(使用するモータに応じた温度範囲であり、この場合、例えば0℃〜40℃)において屈曲点qが第2象限に存在するように設定されている。また、その屈曲点qの磁界強度Hbの絶対値は、500kA/m(図10中、符号Hで示す)以下である。
屈曲点が第2象限にあれば、当該屈曲点の磁界強度Hbと永久磁石の保磁力Hcbはほぼ同じになる。保磁力Hcbは発生させる永久磁石の磁界強度に比例する。そのため、保磁力Hcbの絶対値(|Hcb|)は大きい方がよい。また、屈曲点の磁界強度Hbは、永久磁石の強さ(磁束)を変更(増磁或いは減磁)させるために必要な外部磁界の強度に比例する。ここで、磁束の変更に必要な外部磁界の強度は、磁束変更時の巻線電流(固定子巻線5を流れる電流)に比例する。そのため、磁束の変更に必要な外部磁界の強度を極力小さくするべく、屈曲点の磁界強度Hbの絶対値(|Hb|)は小さい方がよい。
保磁力Hcbの絶対値(|Hcb|)を大きくする特性と、屈曲点の磁界強度Hbの絶対値(|Hb|)を小さくする特性とは相反関係にある。このような相反関係にある2つの特性を総合すると、保磁力Hcbと屈曲点の磁界強度Hbとの比の絶対値(|Hcb/Hb|)が大きい方がよいことになる。なお、この場合、保磁力Hcbと屈曲点の磁界強度Hbは負値である。
ネオジム磁石9aのように屈曲点pが第3象限にある場合(図10中、点線P参照)は、|Hcb|<|Hb|となるので前記比の絶対値(|Hcb/Hb|)は1未満となる。一方、サマコバ磁石9bのように屈曲点qが第2象限にある場合(図10中、実線Q参照)は、|Hcb|≧|Hb|となるので前記比の絶対値(|Hcb/Hb|)は1以上となり、屈曲点が第3象限にある場合よりも好ましい。磁気特性を示す曲線において屈曲点より左側の傾きは垂直に近い。そのため、第2象限に屈曲点qを有するサマコバ磁石9bでは、前記比の絶対値(|Hcb/Hb|)は大きく変化しない。
また、ドラム式洗濯乾燥機21のような家電製品では、家庭用の電源系で使用できる電流が一般的に1系統あたり15A程度であることから、これを基本として構成されるモータ駆動系素子および制御系回路素子の定格は15Aを上限とすることが経済的に好ましい。これら素子の短時間定格は前記15Aの概ね倍の30Aであり、これをモータに印加した場合に、永久磁石の磁束の変更に必要な電流から逆算される屈曲点の磁界強度は概ね500kA/mである。そのため、屈曲点の磁界強度は、サマコバ磁石9bのように同値(500kA/m)以下であることが望ましい。
また、サマコバ磁石9bのように屈曲点qが第2象限にあれば、磁束量の変更幅が大きく、且つ、磁束量の変更幅と磁束量の変更に必要な巻線電流との比を最小化できる。
次に、上記のように構成された永久磁石モータ1を備えたドラム式洗濯乾燥機21の構成について説明する。図11は、ドラム式洗濯乾燥機21の内部構成を概略的に示す縦断側面図である。
ドラム式洗濯乾燥機21の外殻を形成する外箱22は、前面に円形状に開口する洗濯物出入口23を有しており、この洗濯物出入口23は、ドア24により開閉されるようになっている。外箱22の内部には、背面が閉鎖された有底円筒状の水槽25が配置されており、この水槽25の背面中央部には上述の永久磁石モータ1(固定子2)がねじ止めにより固着されている。この永久磁石モータ1の回転軸26は、後端部(図11では右側の端部)が永久磁石モータ1(回転子3)の軸取付部10に固定されており、前端部(図11では左側の端部)が水槽25内に突出している。回転軸26の前端部には、背面が閉鎖された有底円筒状のドラム27が水槽25に対して同軸状となるように固定されており、このドラム27は、永久磁石モータ1の駆動により回転子3および回転軸26と一体的に回転する。なお、ドラム27には、空気および水を流通可能な複数の流通孔28と、ドラム27内の洗濯物の掻き上げやほぐしを行うための複数のバッフル29が設けられている。
水槽25には給水弁30が接続されており、当該給水弁30が開放されると、水槽25内に給水されるようになっている。また、水槽25には排水弁31を有する排水ホース32が接続されており、当該排水弁31が開放されると、水槽25内の水が排出されるようになっている。
水槽25の下方には、前後方向へ延びる通風ダクト33が設けられている。この通風ダクト33の前端部は前部ダクト34を介して水槽25内に接続されており、後端部は後部ダクト35を介して水槽25内に接続されている。通風ダクト33の後端部には、送風ファン36が設けられており、この送風ファン36の送風作用により、水槽25内の空気が、矢印で示すように、前部ダクト34から通風ダクト33内に送られ、後部ダクト35を通して水槽25内に戻されるようになっている。
通風ダクト33内部の前端側には蒸発器37が配置されており、後端側には凝縮器38が配置されている。これら蒸発器37および凝縮器38は、圧縮機39および絞り弁(図示せず)とともにヒートポンプ40を構成しており、通風ダクト33内を流れる空気が、蒸発器37により除湿され凝縮器38により加熱されて、水槽25内に循環されるようになっている。
外箱22の前面にはドア24の上方に位置して操作パネル41が設けられており、この操作パネル41には運転コースなどを設定するための複数の操作スイッチ(図示せず)が設けられている。操作パネル41は、マイクロコンピュータを主体として構成されドラム式洗濯乾燥機21の運転全般を制御する制御回路部42(制御部に相当)に接続されており、当該制御回路部42は、操作パネル41を介して設定された内容に従って、永久磁石モータ1、給水弁30、排水弁31、圧縮機39、絞り弁などの駆動を制御しながら各種の運転コースを実行する。
また、永久磁石モータ1において永久磁石9に対向する部分には、当該永久磁石9の磁気を検出する磁気センサ43(図12参照)が配置されている。この磁気センサ43は、固定子2側に取り付けられた回路基板(図示せず)に実装されている。図12に示すように、制御回路部42は、この磁気センサ43からの検出信号に基づいて回転子3の回転位置を演算する。そして、この演算結果に応じたゲート駆動信号Gによって、6個のIGBT44a(図12では2個のみ図示)を三相ブリッジ接続してなるインバータ回路44を駆動することにより、固定子巻線5の通電を制御しながら回転子3を回転させるようになっている。
次に、上記のように永久磁石モータ1を備えたドラム式洗濯乾燥機21の作用について説明する。
制御回路部42がインバータ回路44を介して固定子巻線5に通電すると、電機子反作用による外部磁界(固定子巻線5を流れる電流により発生する磁界)が、回転子3の永久磁石9a,9bに作用するようになる。そして、これら永久磁石9a,9bのうち、保磁力が小さいサマコバ磁石9bの磁化状態が、この電機子反作用による外部磁界により減磁または増磁され、これにより、固定子巻線5に鎖交する磁束量(鎖交磁束量)を増減することができる。そこで、本実施形態では、制御回路部42は、固定子巻線5の通電を制御することにより、サマコバ磁石9bの磁化状態を運転行程(洗濯行程、脱水行程、乾燥行程)ごとに切り換えて実行するようになっている。ここで、各運転行程における動作内容について順に説明する。
まず、洗濯行程では、制御回路部42は、給水弁30を開放して水槽25内に給水を行い、続いてドラム27を回転させて洗濯を行う。この洗濯行程においては、水を含んだ洗濯物を掻き上げるためにドラム27を高トルクで回転させる必要があるが、回転速度は低速でよい。そこで、制御回路部42は、サマコバ磁石9bの磁化状態が増磁されるように、インバータ回路44による固定子巻線5の通電を制御する。これにより、固定子巻線5に作用する磁束量が多く(磁力が強く)なることから、ドラム27を高トルク低速度で回転させることができる。
次に、脱水行程では、制御回路部42は、排水弁31を開放して水槽25内の水を排出し、続いてドラム27を高速回転させることにより洗濯物に含まれる水分を脱水する。この脱水行程においては、脱水効率を向上するためにドラム27を高速で回転させる必要があるが、トルクは小さくてもよい。そこで、制御回路部42は、サマコバ磁石9bの磁化状態が減磁されるように、インバータ回路44による固定子巻線5の通電を制御する。これにより、固定子巻線5に作用する磁束量が少なく(磁力が弱く)なることから、ドラム27を低トルク高速度で回転させることができる。
最後に、乾燥行程では、制御回路部42は、送風ファン36およびヒートポンプ40を駆動させるとともにドラム27を回転させることにより洗濯物の乾燥を行う。この乾燥行程においては、制御回路部42は、次回の洗濯行程に備えて、サマコバ磁石9bの磁化状態が増磁されるように、インバータ回路44による固定子巻線5の通電を制御する。これにより、固定子巻線5に作用する磁束量を多くした状態とすることができ、次回の洗濯行程において、ドラム27を高トルク低速度で回転させ易くすることができる。
以上に説明したように本実施形態の永久磁石モータ1によれば、保磁力が異なる2種類の永久磁石9a,9bのうち保磁力が小さいサマコバ磁石9bの磁化状態を、電機子反作用による外部磁界により減磁または増磁することで、駆動する負荷(本実施形態ではドラム式洗濯乾燥機21のドラム27)に応じた永久磁石9の磁束量の調整が可能となる。これにより、永久磁石9の磁束量が常に一定となることがなく、高速回転時の絶縁破壊や低速回転時の出力低下などを防止できる。
しかも、保磁力が異なる2種類の永久磁石9a,9bを1磁極当たり1種類で且つほぼ環状となるように配置した構成は簡素であり、このような簡素な構成にて、駆動する負荷(ドラム27)に応じた永久磁石9の磁束量の調整を実現することができる。
そして、保磁力が小さく残留磁束密度が小さいサマコバ磁石9bの割合を適度に低くすることで、永久磁石モータ1全体の総磁束量を増加させることができる。また、このように保磁力が異なり残留磁束密度が異なる2種類の永久磁石9a,9bを異なる割合で配置したとしても、磁束量の不均一化の発生を抑えることができ、従って、大小の保磁力を有する永久磁石9a,9bを交互に配置しないことにより発生するトルクリップルやコギングトルクの発生を抑えることができる。
また、本実施形態のドラム式洗濯乾燥機21によれば、運転行程に応じて永久磁石9の磁束量を効率よく調整することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図13および図14を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。本実施形態は、複数の永久磁石9のうち保磁力が小さいサマコバ磁石9bの割合を、上述の第1の実施形態よりもさらに低くした実施形態である。
即ち、図13に示すように、永久磁石9は、ネオジム磁石9aを7個,サマコバ磁石9bを1個という順に配列された8個の永久磁石を1組として、この組を永久磁石モータ1(回転子3)全体では6組並べた構成となっている。このような構成では、保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bとの構成比率が7:1となる。
次に、本実施形態の構成における永久磁石モータ1の誘起電圧について図14を参照して説明する。
まず、回転子3が、図14(a)に示す位置(位置1)にあるときは、U相コイルU1で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU1に主として対向する1個のサマコバ磁石9bの磁束で作られるため80である。また、U相コイルU2で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU2に主として対向する1個のネオジム磁石9aの磁束で作られるため100である。即ち、この場合、U相コイル全体の誘起電圧は、U相コイルU1,U2における誘起電圧を平均化して90となる。
次に、回転子3が、図14(b)に示す位置(位置2)にあるときは、U相コイルU1で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU1に主として対向する1個のネオジム磁石9aの磁束で作られるため100である。また、U相コイルU2で発生する誘起電圧は、このとき当該U相コイルU2に主として対向する1個のサマコバ磁石9bの磁束で作られるため80となる。即ち、この場合、U相コイル全体の誘起電圧は、U相コイルU1,U2における誘起電圧を平均化して90となる。このように、回転子3が位置1から位置2に回転する過程で、U相コイルに発生する誘起電圧を90で一定に維持できるため、トルクリップルやコギングトルクの発生が抑えられる。
本実施形態によれば、複数の永久磁石9のうち保磁力が小さいサマコバ磁石9bの割合を低くし、保磁力が大きいネオジム磁石9aと保磁力が小さいサマコバ磁石9bとの構成比率を7:1としたので、永久磁石モータ1全体の総磁束量を一層増加させることができる。そして、本実施形態においても、磁束量の不均一化の発生を抑えることができ、従って、大小の保磁力を有する永久磁石9a,9bを交互に配置しないことにより発生するトルクリップルやコギングトルクの発生を抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の各実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
保磁力が小さい永久磁石として使用可能な磁石は、上記したサマコバ磁石9bに限られるものではなく、電機子反作用による外部磁界によって着磁量を変化可能な程度に保磁力が低い永久磁石であれば材料は問わない。このような保磁力が小さい永久磁石としては、例えば、アルニコ磁石(アルミニウム・ニッケル・コバルト磁石)やフェライト磁石などがある。また、保磁力が大きい永久磁石もネオジム磁石9aに限られるものではない。
従って、保磁力が異なる2種類の永久磁石9の組み合わせとしては、ネオジム磁石9aとサマコバ磁石9bの組み合わせに限られるものではなく、ネオジム磁石9aとアルニコ磁石の組み合わせ、或いは、その他の種類の永久磁石の組み合わせを用いてもよい。なお、これら2種類の永久磁石9は、保磁力が概ね2倍以上異なることが好ましい。
また、永久磁石9は2種類に限られるものではなく、保磁力が大、中、小の3種類の永久磁石で構成してもよいし、4種類や5種類など複数種類の永久磁石で構成してもよい。この場合、制御回路部42は、これら永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を運転行程ごとに切り換えるようにするとよい。
永久磁石9の磁束量を調整する手段としては、インバータ回路44により固定子巻線5の通電を制御する構成に限られるものではなく、例えば、固定子巻線5とは別の巻線を設け、この巻線の通電を制御する構成としてもよい。
本発明は、48極/36スロット構成のモータに限らず、8極/6スロット構成(換言すれば、4極/3スロット構成を2つ組み合わせた構成)を基本単位とするモータであれば適用可能である。また、本発明は、8極/6スロット構成を基本単位とするモータに限らず、例えば、4極/6スロット構成,10極/6スロット構成,12極/6スロット構成などを基本単位とするモータにも適用可能である。
本発明の永久磁石モータ1は、上述のドラム式洗濯乾燥機21のみならず、乾燥機能を有しない洗濯機や回転槽の軸方向が縦向きである縦軸型の洗濯機にも適用することができる。また、本発明は、上述のようなアウタロータ型の永久磁石モータ1のみならず、固定子の内周に回転子を設けたインナーロータ型モータにも適用することができる。さらに、本発明の永久磁石モータ1は、エアコンなどに搭載される圧縮機駆動用のモータなど種々のモータに適用することができる。
本発明の第1の実施形態を示すものであり、永久磁石モータの全体構成を概略的に示す斜視図 固定子の構成を概略的に示す斜視図 回転子の構成を概略的に示す斜視図 回転子の一部を拡大して示す部分拡大図 永久磁石モータの一部を拡大して示すものであり、保磁力が小さい永久磁石数を半分にし且つ不等間隔を有して配置した場合の部分拡大図 保磁力が大きい永久磁石と保磁力が小さい永久磁石とを交互に配置した場合の図5相当図 保磁力が小さい永久磁石数を半分にし且つ等間隔を有して配置した場合の図5相当図 保磁力が小さい永久磁石数を半分にし且つ等間隔を有して配置した場合に発生する誘起電圧を説明するための図 保磁力が小さい永久磁石数を半分にし且つ不等間隔を有して配置した場合に発生する誘起電圧を説明するための図 永久磁石の磁束密度と磁界強度の関係を示す図 ドラム式洗濯乾燥機の内部構成を概略的に示す縦断側面図 ドラム式洗濯乾燥機の電気的構成を概略的に示すブロック図 本発明の第2の実施形態を示す図5相当図 図9相当図
符号の説明
図面中、1は永久磁石モータ、2は固定子、3は回転子、4bはティース部(磁極歯)、5は固定子巻線、8は回転子コア、9は永久磁石、9aはネオジム磁石、9bはサマコバ磁石、21はドラム式洗濯乾燥機、42は制御回路部(制御部)を示す。

Claims (11)

  1. 回転子のコア内部に複数の磁極を形成する永久磁石を備え、固定子に各相の巻線に対応した磁極歯を備え、制御部によって駆動が制御される永久磁石モータにおいて、
    前記永久磁石は、保磁力が異なる複数種類の永久磁石から構成され、1磁極当たり1種類となるように且つほぼ環状に配置されているとともに、前記回転子における相対的に保磁力が小さい永久磁石が配置される間隔と、前記固定子における同相の巻線に対応した磁極歯相互の間隔とが異なるように構成され
    前記永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を前記制御部によって切り換えられるように構成したことを特徴とする永久磁石モータ。
  2. 前記複数種類の永久磁石は、それぞれの極数が異なることを特徴とする請求項1記載の永久磁石モータ。
  3. 前記複数種類の永久磁石の構成比は、相対的に保磁力が小さい永久磁石よりも相対的に保磁力が大きい永久磁石の方が多くなるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の永久磁石モータ。
  4. 前記永久磁石は、保磁力が異なる2種類の永久磁石から構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の永久磁石モータ。
  5. 前記2種類の永久磁石は、保磁力が2倍以上異なることを特徴とする請求項4記載の永久磁石モータ。
  6. 前記永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁束密度と磁界強度の関係は、使用する温度範囲において屈曲点が第2象限に存在するように設定されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の永久磁石モータ。
  7. 前記屈曲点の磁界強度は、500kA/m以下であることを特徴とする請求項6記載の永久磁石モータ。
  8. 前記永久磁石は、希土類磁石で構成されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の永久磁石モータ。
  9. 請求項1ないし8の何れかに記載の永久磁石モータと、
    この永久磁石モータの駆動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を切り換えられるように構成したことを特徴とする洗濯機。
  10. 前記制御部は、前記永久磁石のうち相対的に保磁力が小さい永久磁石の磁化状態を運転行程ごとに切り換えられるように構成したことを特徴とする請求項9記載の洗濯機。
  11. 前記運転行程は、洗濯、脱水または乾燥のいずれかであることを特徴とする請求項10記載の洗濯機。
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