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JP4835658B2 - Pinフォトダイオードおよびその製造方法 - Google Patents

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JP4835658B2 JP2008193139A JP2008193139A JP4835658B2 JP 4835658 B2 JP4835658 B2 JP 4835658B2 JP 2008193139 A JP2008193139 A JP 2008193139A JP 2008193139 A JP2008193139 A JP 2008193139A JP 4835658 B2 JP4835658 B2 JP 4835658B2
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Description

本発明は、光学ピックアップ等の受光素子に用いられるフォトダイオードに関し、特に、青色光の波長を感度良く受光することができるPINフォトダイオードに関する。
PINフォトダイオードは、P型半導体とN型半導体の間にIntrinsic層(高抵抗のエピタキシャル層など)があるP−I−N構造を持ち、入射した光を光電流に変換する素子である。その原理は、エネルギー・バンド・ギャップより大きなエネルギーの光が逆バイアス印加されたPIN構造を持つシリコン(Si)中に入射されると、シリコン結晶内で電子−正孔対が生成され、それらは光キャリアとして電子はN層へ、正孔はP層へそれぞれ移動し、逆方向の電流が出力される。
特許文献1は、図1に示すように、N型半導体層11内に碁盤の目状に複数のP型半導体層12を形成し、シリコン表面に、酸化シリコン膜25および窒化シリコン膜26からなる反射防止膜ARを形成したフォトダイオードを開示している。
特開2001−320079号
シリコンは、その物性上400nmから1100nmまでの波長の光しか光電流に変換出力することができない。その理由は、1100nm以上の長波長の光エネルギーは、シリコンのエネルギーバンドギャップ(1.12eV)より低いため電子−正孔対を生成することができない。また、短波長の光は、シリコン表面付近でしか電子−正孔対を生成することができないが、通常、シリコン表面は、再結合速度が非常に大きいため、400nm以下の短波長では、生成された電子−正孔対が直ぐに再結合してしまい、シリコン内で光キャリアが消滅してしまう。
PINフォトダイオードには、感度(光電変換効率)とBW(応答速度)の2つの重要な特性がある。PINフォトダイオードの基本原理を踏まえて、青色光波長(λ=405nm)に対して、上記した2つの重要な特性を考慮して構成されたPINフォトダイオードの断面を図2に示す。
図2に示すPINフォトダイオード100は、高濃度のP型の単結晶シリコン基板110上に、エピタキシャル成長により形成された低濃度のP型シリコン層112、エピタキシャル成長された低濃度のN型のシリコン層114、シリコン層114の表面から一定の深さを有する中濃度のN型のシリコン領域116が形成されている。逆バイアス電圧が印加されたとき、シリコン層112とシリコン層114の接合面から上下方向に広がる空乏領域が形成される。
シリコン領域116は、フィールド酸化膜118によって画定され、シリコン領域116上には、熱酸化によるシリコン酸化膜120が形成され、シリコン酸化膜120上にはシリコン窒化膜122が形成されている。シリコン酸化膜120とシリコン窒化膜122は、反射防止膜を形成する。
N型のシリコン領域116の両端部には、高濃度のN型のコンタクト領域124が形成され、コンタクト領域124は、プラチナシリサイド(PtSi)層126を介して電極128に電気的に接続されている。また、N型のシリコン層114を介してP型のシリコン領域112まで延びる高濃度のP型のコンタクト領域130が形成され、コンタクト領域130は、プラチナシリサイド(PtSi)層132を介して電極134に電気的に接続されている。
さらに、シリコン基板上には多層配線領域136、および保護膜138が形成されている。多層配線領域136および保護膜138には、シリコン窒化膜122を露出するための開口Hが形成されている。開口Hは、PINフォトダイオードの受光面を規定する。カソード側の電極128とアノード側の電極134に逆バイアス電圧が印加されると、シリコン層112とシリコン層114の界面から空乏領域が形成される。空乏領域は、ほぼシリコン表面領域にまで到達し、青色光が開口H内に入射されたとき、空乏領域内に電子−正孔対のキャリアが生成される。電子は、カソード側の電極128に移動し、正孔は、アノード側の電極134に移動し、光電流が出力される。
このPINフォトフォトダイオードは、図1に示すフォトダイオードのように受光面内に電極が存在しないため、空乏領域に入射する光量の減少を抑制することができる。他方、受光面内に電極を配置させないと、シリコン表面近傍の空乏領域で発生したキャリアの移動距離が長くなり、再結合により消滅する割合が高くなってしまう。特に、シリコン表面に多数のシリコン未結合手(ダングリングボンド)があると、シリコン界面のトラップ準位にキャリアがトラップされ、再結合によりキャリアが消滅する確率が高くなってしまう。シリコン領域116上に熱酸化によるシリコン酸化膜120を形成することで、シリコンの未結合手の数を減少させ、界面状態を安定化させ、界面トラップ現象を最小限に抑制している。
さらに、シリコン表面の抵抗が高いと、キャリアの移動速度が遅くなり、応答速度が低下するが、N型のシリコン層114の表面から一定の深さに中濃度のN型のシリコン領域116を形成することで、シリコン表面近傍で発生したキャリアは、抵抗の低いシリコン表面近傍のシリコン領域116を移動し、その応答速度の低下が抑制される。
しかしながら、図2に示すフォトダイオードであっても、低感度不良のウエハーが発生した。そのいずれもの感度不良も、波長が405nm(青紫光)の光を入射したときにのみ生じている。
本発明者は、感度不良の発生原因について、405nm光の入射時の感度に最も影響を与えるフォトダイオード表面のシリコン−酸化膜界面に注目した。光波長とシリコンの物性上、405nm光は、シリコン表面近傍にしかその光は到達しないため、発生する光キャリアは、シリコン表面状態に大きく左右される。図3Aは、光吸収率とシリコン表面からの深さとの関係を、410nm、660nm、780nmの波長との関係で示している。410nmの波長は、約1×10−6の深さまでしか到達することができない。
従って、シリコン表面に多くのシリコンの未結合手が存在すると、405nm光の入射で発生するキャリアは、電界に引かれて電極へ移動する間にその未結合手にトラップされ消滅してしまうため、光電流に変換出力されない。これがPINフォトダイオードの感度不良の原因の一つである。
図2に示すフォトダイオードは、熱酸化膜によるシリコン酸化膜を形成することで、未結合手の最小化を行い、感度不良を改善したが、製造プロセスばらつきや信頼性試験のストレスなどによりシリコン未結合手が依然として発生してしまい、上記のような405nmの感度不良を引き起こしている。
本発明は、こののような従来の課題を解決するものであり、405nm近傍の短波長の光に対して安定した高感度を有する、フォトダイオードを含む半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るフォトダイオードを含む半導体装置は、基板上に形成された第1導電型の第1のシリコン層と、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層と、第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域と、前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜と、少なくとも前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜とを有し、前記シリコン酸化物領域の側部が前記シリコン酸化膜に連結され、かつ前記シリコン酸化物領域の少なくとも一部の表面が水素拡散のための領域として露出され、前記フォトダイオードは前記活性領域に入射した光を検知する。好ましくは前記シリコン酸化物領域は、前記活性領域内に向けて延在する少なくとも一つの延在部を含み、当該少なくとも一つの延在部の側部が前記シリコン酸化膜に接続される。
さらに本発明に係るフォトダイオードを含む半導体装置は、基板上に形成された第1導電型の第1のシリコン層と、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層と、第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域と、前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜と、前記シリコン酸化膜上に形成されたゲート電極材料およびゲート電極材料の側壁に形成された側壁酸化物と、少なくとも前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜とを有し、前記側壁酸化物が前記シリコン酸化膜に連結され、かつ前記側壁酸化物の少なくとも一部が水素拡散のための領域として露出され、前記フォトダイオードは前記活性領域に入射した光を検知する。好ましくは半導体装置はさらに、前記フォトダイオードと電気的に接続されたMOSトランジスタを含む周辺回路を含み、前記ゲート電極材料は、MOSトランジスタを構成するゲートを形成するときに形成された電極材料であり、前記側壁酸化物は、ゲートの側壁に側壁酸化物を形成するときに同時に形成されたシリコン酸化物である。好ましくは前記ゲート電極材料は、前記活性領域の外周に沿って形成され、前記側壁酸化物は、前記ゲート電極材料の外側に形成される。
さらに本発明に係るフォトダイオードを含む半導体装置は、基板上に形成された第1導電型の第1のシリコン層と、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層と、第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域と、前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜と、少なくとも前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜と、前記活性領域の外周に沿って、かつ前記シリコン酸化物領域とシリコン酸化膜との間に形成された接続領域を介して形成されたシリサイド層と、前記シリサイド層上に形成された電極とを有し、前記シリサイド層の側部は、前記シリコン酸化膜に接続され、前記シリサイド層の表面の少なくとも一部は、水素拡散のための領域として露出され、前記フォトダイオードは前記活性領域に入射した光を検知する。好ましくは前記シリサイド層はプラチナシリサイド層である。好ましくは前記シリサイド層の側部は、ゲート電極材料の側壁酸化物を介して前記シリコン酸化膜と接続される。
好ましくは第2のシリコン層は、その表面から一定の深さに第2導電型の中不純物濃度領域を含む。好ましくは前記シリコン酸化膜は、熱酸化により形成される。
本発明に係るフォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1のシリコン層、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層が形成された基板を用意し、第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域を形成し、前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜を形成し、前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜を形成し、水素シンターを行うステップを含み、前記シリコン酸化物領域の一部の表面は、水素拡散のために露出され、かつ前記シリコン酸化物領域の一部の側部は、前記シリコン酸化膜に接続されており、前記水素シンターにより、前記シリコン酸化物領域の露出された表面から水素が拡散される。
さらに本発明に係るフォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1のシリコン層、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層が形成された基板を用意し、第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域を形成し、前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜を形成し、前記シリコン酸化膜上にゲート電極材料を形成し、前記ゲート電極材料の側部に、前記シリコン酸化膜と接続される側壁酸化物を形成し、少なくともシリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜を形成し、水素シンターを行うステップを含み、
前記水素シンターにより、前記側壁酸化物から水素が拡散される。
さらに本発明に係るフォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1のシリコン層、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層が形成された基板を用意し、第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域を形成し、前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜を形成し、少なくともシリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜を形成し、前記シリコン酸化膜に接続され、かつ第2のシリコン層に電気的に接続されるシリサイド層を形成し、前記シリサイド層の少なくとも一部が露出するように前記シリサイド層上に電極を形成し、水素シンターを行うステップを含み、前記水素シンターにより前記シリサイド層の露出された部分から水素を拡散させる。
本発明によれば、シリコン表面に形成されたシリコン酸化膜へ水素を拡散させるようにしたので、シリコン未結合手を水素終端させることができ、シリコン未結合手による光キャリアのトラップを抑制し、405nm近傍の光の感度不良を改善することができる。さらに、水素拡散を可能にすることで、製造プロセスのばらつきが生じても、効果的にシリコン未結合手の発生を抑制することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。ここでは、DVD等の記録媒体のデータを読取り、またはデータを書き込むために青色光の光源を有する光学ピックアップの受光素子に用いられるPINフォトダイオードを例示する。但し、図面は、必ずしも実際の製品のスケールと一致するものではなく、特徴部分は誇張して示されている。
本発明の第1の実施例に係るPINフォトダイオードについて説明する。図4は、フォトダイオードの活性領域を模式的に示した平面図である。図5Aは、図4のA−A線断面図であり、図5Bは、図5Aの要部を抜粋し、第1の実施例の特徴部分を表している。なお、図2に示したフォトダイオードと同一構成には同一参照番号を付してある。
第1の実施例に係るPINフォトダイオード100Aは、高濃度のP型の単結晶シリコン基板110上に、エピタキシャル成長により形成された低濃度のP型シリコン層112、エピタキシャル成長された低濃度のN型のシリコン層114、シリコン層114の表面から一定の深さを有する中濃度のN型のシリコン領域116、シリコン層114上に形成されたフィールド酸化膜118を有している。
図4に示すように、フィールド酸化膜118の端部118a(太い一点鎖線で示す)は、シリコン層114の活性領域を規定し、そこに一定の深さのシリコン領域116が形成されている。フィールド酸化膜118の端部118aに隣接して矩形状に延びるカソード側の電極128が形成され、さらにその外周に矩形状に延びるアノード側の電極134が形成されている。カソード側の電極128よりも内周には、矩形状に延びるポリシリコン層140が形成されている。このポリシリコン層140は、フォトダイオード100Aの動作には直接関係しない。ポリシリコン層140よりも内側には、フォトダイオード100Aの受光面を規定する矩形状の開口Hが形成されている。
シリコン領域116の表面は、熱酸化により形成されたシリコン酸化膜120aによって覆われている。フィールド酸化膜118とシリコン酸化膜120aの端部の間には、矩形状の接続領域(シリコン露出部)が形成され、当該接続領域にはプラチナシリサイド(PtSi)層126が形成され、プラチナシリサイド層126上にカソード側の電極128が形成されている。また、シリコン領域116の外周には、高濃度のN型のコンタクト領域124が形成されており、カソード側の電極128がプラチナシリサイド層126を介してコンタクト領域124に電気的に接続されている。
シリコン酸化膜120aの外周には、ポリシリコン層140が形成されている。ポリシリコン層140は、フォトダイオードと同一基板上に形成される周辺回路のMOSトランジスタのゲート電極を作成するときに同時に形成される。さらにポリシリコン層140の側壁には、図5Bに示すように、シリコン酸化物からなる側壁酸化物(サイドウォール)142が形成されている。側壁酸化物142は、MOSトランジスタのサイドウォールを形成するときに同時に形成される。シリコン酸化膜120aおよびポリシリコン層140の一部は、反射防止膜であるシリコン窒化膜122aによって覆われている。ここで留意すべきことは、側壁酸化物142は、プラチナシリサイド層126とポリシリコン層140の間にあって、側壁酸化物142がポリシリコン層140の下部のシリコン酸化膜120aに連結され、さらに側壁酸化物142がシリコン窒化膜122aによって覆われていないことである。
フィールド酸化膜118のアノード側の電極134と対応する位置に接続領域(シリコン露出部)が形成され、この接続領域内にプラチナシリサイド(PtSi)層132が形成されている。プラチナシリサイド層132は、N型のシリコン層114を介してP型のシリコン領域112まで延びる高濃度のP型のコンタクト領域130に電気的に接続されている。
シリコン基板上には、多層配線領域136および保護膜138が形成されている。多層配線領域136および保護膜138には、受光面を規定する矩形状の開口Hが形成され、開口Hから入射した光Lはシリコン窒化膜122aを介して活性領域に入射される。多層配線領域136は、多層構造の金属配線とそれらの間に形成された層間絶縁膜とを含み、これらの金属配線は、フォトダイオードと周辺回路間の電気的な接続を行う。層間絶縁膜は、例えばTEOSによって成膜されたシリコン酸化膜から形成される。
また、多層配線領域136に開口Hを形成する際に、エッチング停止層として利用される金属膜144の一部がシリコン窒化膜122上の端部に残存している。金属膜144は、好ましくは、カソードおよびアノード側の電極128、134を形成するときに同時に形成される。電極128、134、金属膜144は、例えば、TiW/Al/TiNから構成される。
カソード側の電極128とアノード側の電極134に、逆バイアスの電圧が印加されると、シリコン層112とシリコン層114の界面から上下方向に延びる空乏領域が形成される。空乏領域は、ほぼシリコン表面領域にまで到達し、青色光が開口H内に入射されたとき、空乏領域内に電子−正孔対のキャリアが生成される。電子は、カソード側の電極128に移動し、正孔は、アノード側の電極134に移動し、光電流が検知される。
本実施例のフォトダイオード100Aは、側壁酸化物142が水素拡散のための領域として機能する。水素と種々の材料との拡散の関係は、例えば、”Material Dependence of Hydrogen Diffusion: Implications for NBTI Degradation”, A.T Krishnan, et. al, Silicon Technology Development, Texas Instruments, 2005 IEEEに、図3Bに示すようなグラフが開示されている。これによれば、水素拡散係数は、拡散する材料によって大きく異なり、シリコン酸化物>ポリシリコン>シリコン>>窒化物の順である。シリコン酸化物の水素拡散係数は、シリコンよりも4桁程度高く、窒化物よりも5桁以上高い。これは、シリコン酸化物以外は、水素がほとんど拡散しないことを意味する。
フォトダイオードは、その表面に反射防止膜を必要とし、シリコンに対して反射率が低いシリコン窒化膜を表面に形成するが、図2に示すようにシリコン酸化膜120の全面を覆うようにシリコン窒化膜122が形成されると、水素がシリコン表面へ拡散する経路がなく、事実上、水素をシリコン表面へ拡散させることができない。これに対し、本実施例のフォトダイオードは、側壁酸化物142がシリコン窒化膜122によって覆われておらず、かつ側壁酸化物142がシリコン酸化膜120aに連結し、これらが水素拡散のための酸化物経路を構成する。これにより、例えば、水素シンター処理を行うときに、水素は、側壁酸化物142およびシリコン酸化膜120a内を拡散し、シリコン表面に到達し、そこでシリコン未結合手と結合し、シリコン未結合手を水素終端させることができる。
次に、第1の実施例に係るPINフォトダイオードの製造方法を図6および図7を参照して説明する。半導体基板上に、PINフォトダイオードと周辺回路のMOSトランジスタを形成する場合の工程を例示する。
図6Aに示すように、高濃度のP型の単結晶シリコン基板110を用意する。シリコン基板110に注入する不純物として、例えばボロンが用いられる。シリコン基板110上には、エピタキシャル成長によって低濃度のP型のシリコン層112が形成される。さらにシリコン層112上には、エピタキシャル成長によって低濃度のN型のシリコン層114が形成される。また、フィールド酸化膜118からP型のシリコン層112へ到達する深さ高濃度のP型のコンタクト領域130が形成される。コンタクト領域130は、B(ホウ素)をイオン注入することによって形成される。
このように構成されたシリコン基板上に、フィールド酸化膜118によって画定されたシリコン層114を露出する開口152を有するマスク150が形成される。露出されたシリコン層114の表面に、イオン注入用のシリコン酸化膜が熱酸化により形成される。次いで、基板全面にP(リン)またはAs(ヒ素)等のイオン注入がイオン注入用シリコン酸化膜を介して行なわれ、マスク150によって露出されたシリコン層114内に中濃度のN型のシリコン領域116が形成される。
次に、イオン注入用シリコン酸化膜、レジストマスク150を除去した後、所定のマスクパターンを形成し、P型のシリコン層112への高濃度のコンタクト領域130と、シリコン領域116内に高濃度のコンタクト領域124がイオン注入によって形成される。
次に、図6Bに示すように、シリコン領域116上にシリコン酸化膜120aが形成される。シリコン酸化膜120aは、周辺回路のMOSトランジスタのゲート酸化膜を形成するときに同時に形成される。シリコン酸化膜120aは、好ましくは、シリコン基板を一定の温度内に晒すことで熱酸化により形成される。この段階で、シリコン表面の未結合手が酸素と結合し、シリコン未結合手の数が減少される。
次に、シリコン酸化膜120a上にポリシリコン層140が形成されされる。ポリシリコン層140は、MOSトランジスタのポリシリコンゲートを形成するときに同時に形成される。
次いで、パターニングされたポリシリコン層140およびシリコン酸化膜120aを含むシリコン基板上に一定の膜厚のシリコン酸化膜が形成される。次に、シリコン酸化膜を異方性エッチングすることで、ポリシリコン層140の側壁にシリコン酸化物である側壁酸化物142が形成される。
次に、基板全面に、減圧CVDによりシリコン窒化膜122aが成膜され、パターンニングされる。シリコン窒化膜122aの膜厚は、入射する光の波長に応じて最適な膜厚が選択される。上記したようにシリコン窒化膜122aは、ポリシリコン層140よりも内側のシリコン酸化膜120aを覆うが、ポリシリコン層140の外側の側壁酸化物142を露出するようにパターンニングされる。
次に、図7に示すように、フィールド酸化膜118と側壁酸化物142との間の接続領域(シリコン露出部)、フィールド酸化膜118内の接続領域(シリコン露出部)内にプラチナシリサイド層126、132が形成され、次いで、金属配線が形成される。これにより、カソードおよびアノード側の電極128、134と、エッチング停止層である金属膜144が形成される。なお、図示しない金属配線および層間絶縁膜の成膜およびエッチングを繰り返すことによって多層配線領域136が形成される。
次に、一定の温度に加熱された水素雰囲気を有する炉内に基板を搬入し、水素シンターを行う。この処理により、水素は、多層配線領域136の層間絶縁膜を拡散し、さらに側壁酸化物142を拡散し、側壁酸化物142に連結されたシリコン酸化膜120aを拡散する。これにより、シリコン層116の表面に残存するシリコン未結合手は水素終端され、シリコン未結合手をほとんど無くすことができる。
次に、多層配線領域136上に、シリコン窒化膜等の保護膜138を形成し、多層配線領域136および保護膜138をエッチングし、開口Hを形成する。このとき、金属膜144は、エッチング停止層として機能する。開口Hを形成した後、金属膜144をエッチングにより除去し、反射防止膜122を露出させ、図5に示すようなフォトダイオード100Aを得ることができる。
次に、本発明の第2の実施例に係るPINフォトダイオードについて説明する。図8Aは、第2の実施例に係るPINフォトダイオード100Bの断面図、図8Bは、その要部を抜粋した特徴部分を示している。なお、図8Bの左側部分には、電極および金属膜が示されているが、右側部分では電極および金属膜が省かれている。
シリコン領域116の外周にはN型のコンタクト領域124が形成され、これにプラチナシリサイド層126が接続され、プラチナシリサイド層126にカソード側の電極128が接続されている。第2の実施例で特徴的な点は、プラチナシリサイド層126の一部が、電極128または金属膜144によって覆われておらず、さらにプラチナシリサイド層126が側壁酸化物142に接続されていることである。図8Bに示す例では、電極128と金属膜144とがプラチナシリサイド層126に接続されているが、電極128と金属膜144との間には露出部146が形成されている。露出部146は、電極128に沿うように矩形状に形成される。
水素シンターの際に、水素が露出部146からプラチナシリサイド層126内に拡散される。この拡散により、プラチナシリサイド層126のオーミック抵抗が下がる。さらに、プラチナシリサイド層126に拡散した水素は、プラチナシリサイド層126に接触したシリコン酸化膜120b内を拡散するため、シリコン表面のシリコン未結合手が水素と結合し、シリコン未結合手をほぼ無くすことができる。
第2の実施例では、金属膜144をプラチナシリサイド層126に接続させる構成としたが、必ずしも金属膜144をプラチナシリサイド層126に接続させる必要はなく、電極128に開口を形成し、これを露出部146としてもよい。さらに、金属膜144によってポリシリコン層140の側壁酸化物142を露出させるようにし、第1の実施例と同様に側壁酸化物142からの水素の拡散を可能にしてもよい。
次に、第2の実施例のフォトダイオードの製造方法について図9および図10を参照して説明する。まず、図6Aに示すように第1の実施例のときと同様にシリコン層114内に中程度の濃度のシリコン領域116が形成される。次いで、シリコン酸化膜120b、およびポリシリコン層140が形成され、これらをパターニングした後、イオン注入によってコンタクト領域124、130が形成される。次いで、ポリシリコン層140の側壁に、側壁酸化物142が形成され、シリコン酸化膜120aを覆うようにシリコン窒化膜122bが形成される。
次に、図9Bに示すように、コンタクト領域124、130に接続されるプラチナシリサイド層126、132が形成される。次に、図10Aに示すように金属膜144が形成され、次に、金属膜144をフォトリソ工程により所定パターンにエッチングし、図10Bに示すように、カソード側の電極128、アノード側の電極134、およびエッチング停止層としての金属膜144が形成される。カソード側の電極128と金属膜144との間には、プラチナシリサイド層126を露出するための露出部146が形成される。
以降の工程は、第1の実施例と同様であり、水素シンター、保護膜138の形成、および開口Hの形成等が行われる。
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図11は、フォトダイオードの活性領域を模式的に示した平面図であり、図12Aは、図11のC−C線断面図であり、図12Bは、図12Aの要部を抜粋し、第3の実施例の特徴部分を表している。
図11に示すように、第3の実施例では、フィールド酸化膜118が内側に延在する4つの矩形状の延在部160を有している。延在部160の先端は、好ましくは、開口Hより手前で停止している。また、カソード側の電極128は、延在部160により4つの部分で不連続部162を有している。
第3の実施例のPINフォトダイオード100Cは、フィールド酸化膜を水素拡散用の領域に利用している。図12A、12Bに示すように、フィールド酸化膜118の延在部160上には、ポリシリコン層140が形成され、ポリシリコン層140よりも内側にシリコン窒化膜122cが形成されている。すなわち、延在部160の一部の表面は、シリコン窒化膜122cおよび電極から露出され、この露出された表面が水素拡散のための領域として機能する。また、延在部160の端部は、シリコン酸化膜120cに接続されているため、延在部160を拡散した水素は、シリコン酸化膜120c内を拡散することができ、シリコン未結合手を水素終端させることができる。
次に、第3の実施例のPINフォトダイオードの製造工程を図13および図14を参照して説明する。図13および図14は、C−C線の断面に対応する。
図13Aに示すように、図示しないマスクを用いて、シリコン層112内にP型の不純物をイオン注入し、シリコン層114内にP型の不純物を注入する。次いで、このマスクを用いてシリコン層114を選択酸化し、延在部160を含むフィールド酸化膜118が形成される。これにより、フィールド酸化膜118の下部には、チャンネルストップ領域と、コンタクト領域130が形成される。
次に、図13Bに示すように、シリコン層114内に一定の深さのシリコン領域116が形成され、シリコン領域116を覆うシリコン酸化膜120cが形成され、さらにポリシリコン層140が形成され、ポリシリコン層140の側壁に側壁酸化物142が形成される。
次に、図14Aに示すように、ポリシリコン層140がパターンニングされ、シリコン酸化膜120cを覆うようにシリコン窒化膜122cが形成される。
次に、図14Bに示すように、フィールド酸化膜118内の接続領域(シリコン露出部)内にプラチナシリサイド層が形成され、次いで、カソードおよびアノード側の電極、およびエッチング停止層としての金属膜144が形成され、さらに多層配線領域136が形成される。
次に、水素シンターが行われる。水素は、多層配線領域136から拡散し、フィールド酸化膜118の露出された延在部160内に拡散し、さらに延在部160に連結されたシリコン酸化膜120c内を拡散する。これにより、シリコン表面のシリコン未結合手が水素終端される。以降の工程は、第1および第2の実施例と同様である。
図15は、本実施例のPINフォトダイオードを備えた半導体装置を例示している。半導体装置は、1つの半導体チップ200上に、PINフォトダイオード100A、100Bまたは100Cとその周辺回路210とを集積可能している。周辺回路210は、複数のMOSトランジスタ等を含んでいる。
図16は、本実施例のPINフォトダイオードを備えた半導体装置の光学ピックアップへの適用例を示している。光学ピックアップは、回転駆動されるディスクに記録されたデータを光学的に読取り、またはデータを光学的に書き込むための装置である。光学ピックアップ300は、青色光を出射するレーザ素子またはレーザダイオード素子を含む光源310と、スプリッタ320と、受光装置330、340とを有する。スプリッタ320は、光源310から出射された青色光をディスクDに反射させるとともにその一部を受光装置330へ透過し、さらに、ディスクDの反射光を受光装置340へ透過する。受光装置330は、光源310の光出力をモニタし、その結果に基づき青色光の光出力が安定化される。受光装置340は、ディスクDの反射光をモニタし、その結果に基づきフォーカス制御やトラッキング制御が行われる。また、受光装置340は、ディスクDに書き込まれたデータの読み取りにも使用される。受光装置330、340は、青色光を受光するためのPINフォトダイオードを備えた半導体装置200を含んでいる。
以上のように構成された本実施例のPINフォトダイオードによれば、いずれの実施例においても従来のPINフォトダイオード(図2)と比較して、感度が改善された。
本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記実施例では、シリコンチップ内にPINフォトダイオードと周辺回路としてMOSトランジスタを含む場合の製造方法を例示したが、勿論、MOSトランジスタを含まないPINフォトトランジスタ単体の製造方法にも適用することができる。さらに、上記実施例では、反射防止膜としてシリコン窒化膜を用いたが、これに代わる他の誘電体膜を用いまたは組み合わせることも可能である。さらに、反射防止膜は、単層、多層に限らない。さらに上記実施例では、シリコン基板上にエピタキシャル成長によるシリコン層を形成する例を示したが、必ずしもエピタキシャル成長による形成に限らない。さらに上記実施例では、シリサイドにプラチナを例示したが、勿論これ以外の金属シリサイドであってもよい。また、上述した実施例では、フォトダイオードの形状を矩形状として説明したが、円形状などの他の形状としても構わない。
従来のPINフォトダイオードの構成を示す断面図である。 従来のPINフォトダイオードを改良したPINフォトダイオードの構成を示す断面図である。 各波長の光吸収率とシリコン表面からの到達深さとの関係を示すグラフである。 水素と材料との拡散の関係を示す図である。 本発明の第1の実施例のPINフォトダイオードの活性領域を模式的に示した平面図である。 図5Aは、図4のA−A線断面図であり、図5Bは、図5Aの要部を抜粋した特徴部分を示す断面図である。 本発明の第1の実施例に係るPINフォトダイオードの製造工程を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施例に係るPINフォトダイオードの製造工程を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施例に係るPINフォトダイオードの断面を示す図である。 本発明の第2の実施例の製造工程を説明する図である。 本発明の第2の実施例の製造工程を説明する図である。 本発明の第3の実施例に係るPINフォトダイオードの活性領域の模式的な平面図である。 図12Aは、図11のC−C線断面図であり、図12Bは、図12Aの要部を抜粋した特徴部分を示す断面図である。 本発明の第3の実施例の製造工程を説明する図である。 本発明の第3の実施例の製造工程を説明する図である。 本実施例のPINフォトダイオードが用いられる光学ピックアップの例を示す図である。 図15に示す受光装置のシリコンチップに形成される回路例を示す図である。
符号の説明
100A、100B、100C:PINフォトダイオード
110:P型シリコン基板
112:低濃度のP型のシリコン層
114:低濃度のN型のシリコン層
116:中濃度のN型のシリコン領域
118:フィールド酸化膜
118a:フィールド酸化膜の端部
120、120a、120b、120c:シリコン酸化膜
122、122b、122c:シリコン窒化膜
124:高濃度のN型のコンタクト領域
126:シリサイド層
128:カソード側の電極
130:高濃度のP型のコンタクト領域
132:シリサイド層
134:アノード側の電極
136:多層配線領域
138:保護膜
140:ポリシリコン層
142:側壁酸化物
144:金属膜
146:露出部
150:マスク
152:開口
154:イオン注入
160:延在部
H:開口

Claims (16)

  1. フォトダイオードを含む半導体装置であって、
    基板上に形成された第1導電型の第1のシリコン層と、
    第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層と、
    第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域と、
    前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜と、
    少なくとも前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜と
    を有し、
    前記シリコン酸化物領域の側部が前記シリコン酸化膜に連結され、かつ前記シリコン酸化物領域の少なくとも一部の表面が水素拡散のための領域として露出され、
    前記シリコン酸化物領域の露出された一部の表面、前記シリコン酸化物領域及び前記シリコン酸化膜を介して前記第2のシリコン層に水素が供給され、
    前記フォトダイオードは前記活性領域に入射した光を検知する、半導体装置。
  2. 前記シリコン酸化物領域は、前記活性領域内に向けて延在する少なくとも一つの延在部を含み、当該少なくとも一つの延在部の側部が前記シリコン酸化膜に接続される、請求項1に記載の半導体装置。
  3. フォトダイオードを含む半導体装置であって、
    基板上に形成された第1導電型の第1のシリコン層と、
    第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層と、
    第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域と、
    前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜と、
    前記シリコン酸化膜上に形成されたゲート電極材料およびゲート電極材料の側壁に形成された側壁酸化物と、
    少なくとも前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜と
    を有し、
    前記側壁酸化物が前記シリコン酸化膜に連結され、かつ前記側壁酸化物の少なくとも一部が水素拡散のための領域として露出され、
    前記側壁酸化物の露出された一部、前記側壁酸化物及び前記シリコン酸化膜を介して前記第2のシリコン層に水素が供給され、
    前記フォトダイオードは前記活性領域に入射した光を検知する、半導体装置。
  4. 半導体装置はさらに、前記フォトダイオードと電気的に接続されたMOSトランジスタを含む周辺回路を含み、前記ゲート電極材料は、MOSトランジスタを構成するゲートを形成するときに形成された電極材料であり、前記側壁酸化物は、ゲートの側壁に側壁酸化物を形成するときに同時に形成されたシリコン酸化物である、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記ゲート電極材料は、前記活性領域の外周に沿って形成され、前記側壁酸化物は、前記ゲート電極材料の外側に形成される、請求項3または4に記載の半導体装置。
  6. フォトダイオードを含む半導体装置であって、
    基板上に形成された第1導電型の第1のシリコン層と、
    第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層と、
    第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域と、
    前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜と、
    少なくとも前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜と、
    前記活性領域の外周に沿って、かつ前記シリコン酸化物領域とシリコン酸化膜との間に形成された接続領域を介して形成されたシリサイド層と、
    前記シリサイド層上に形成された電極と
    を有し、
    前記シリサイド層の側部は、前記シリコン酸化膜に接続され、前記シリサイド層の表面の少なくとも一部は、水素拡散のための領域として露出され、
    前記シリサイド層の露出された一部、前記シリサイド層及び前記シリコン酸化膜を介して前記第2のシリコン層に水素が供給され、
    前記フォトダイオードは前記活性領域に入射した光を検知する、半導体装置。
  7. 前記シリサイド層は、プラチナシリサイド層である、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記シリサイド層の側部は、ゲート電極材料の側壁酸化物を介して前記シリコン酸化膜と接続される、請求項6または7に記載の半導体装置。
  9. 第2のシリコン層は、その表面から一定の深さに第2導電型の高不純物濃度領域を含む、請求項1ないし8いずれか1つに記載の半導体装置。
  10. 前記シリコン酸化膜は、熱酸化により形成される、請求項1ないし9いずれか1つに記載の半導体装置。
  11. フォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法であって、
    第1導電型の第1のシリコン層、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層が形成された基板を用意し、
    第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域を形成し、
    前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜を形成し、
    前記シリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜を形成し、
    水素シンターを行うステップを含み、
    前記シリコン酸化物領域の一部の表面は、水素拡散のために露出され、かつ前記シリコン酸化物領域の一部の側部は、前記シリコン酸化膜に接続されており、
    前記水素シンターにより、前記シリコン酸化物領域の露出された表面から水素が拡散され、前記シリコン酸化物領域の露出された表面、前記シリコン酸化物領域及び前記シリコン酸化膜を介して前記第2のシリコン層に水素が供給される、半導体装置の製造方法。
  12. 前記シリコン酸化物領域は、前記活性領域に向けて延在する少なくとも一つの延在部の側部が前記シリコン酸化膜に接続される、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. フォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法であって、
    第1導電型の第1のシリコン層、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層が形成された基板を用意し、
    第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域を形成し、
    前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜を形成し、
    前記シリコン酸化膜上にゲート電極材料を形成し、
    前記ゲート電極材料の側部に、前記シリコン酸化膜と接続される側壁酸化物を形成し、
    少なくともシリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜を形成し、
    水素シンターを行うステップを含み、
    前記水素シンターにより、前記側壁酸化物から水素が拡散され、前記側壁酸化物及び前記シリコン酸化膜を介して前記第2のシリコン層に水素が供給される、半導体装置の製造方法。
  14. 半導体装置はさらに、フォトダイオードと電気的に接続されたMOSトランジスタを含み、前記ゲート電極材料は、MOSトランジスタのゲートを作成するときに形成され、前記側壁酸化物は、前記ゲートのサイドウォールを形成するときに形成される、請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. フォトダイオードを備えた半導体装置の製造方法であって、
    第1導電型の第1のシリコン層、第1のシリコン層上に形成された第2導電型の第2のシリコン層が形成された基板を用意し、
    第2のシリコン層の活性領域を規定するシリコン酸化物領域を形成し、
    前記活性領域の表面を覆うシリコン酸化膜を形成し、
    少なくともシリコン酸化膜を覆うシリコン窒化膜を形成し、
    前記シリコン酸化膜に接続され、かつ第2のシリコン層に電気的に接続されるシリサイド層を形成し、
    前記シリサイド層の少なくとも一部が露出するように前記シリサイド層上に電極を形成し、
    水素シンターを行うステップを含み、
    前記水素シンターにより前記シリサイド層の露出された部分から水素を拡散させ、前記シリサイド層の露出された部分、前記シリサイド層及び前記シリコン酸化膜を介して前記第2のシリコン層に水素が供給される、半導体装置の製造方法。
  16. 前記水素シンターは、基板上に多層配線領域を形成した後に行われる、請求項10ないし15いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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