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JP4829970B2 - 基地局装置及び同装置における受信処理方法 - Google Patents

基地局装置及び同装置における受信処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置及び同装置における受信処理方法に関し、例えば、セルラ通信システムに用いて好適な技術に関する。
セルラ通信システムでは、例えば図8に示すように、基地局100を中心としたセル101の内部に移動局102が配置されるようなモデルを想定している。また、セルラ通信システムでは、例えば図9に示すように、1つのセルを複数のエリア(セクタと呼ばれる)101−1〜101−n(nは2以上の整数で、図9はn=3の場合を示している)に分けて、セクタ101−i(i=1〜n)毎に、指向性のアンテナ装置(以下、セクタアンテナともいう)110−iを設ける構成も用いられる。即ち、図9の例では、セクタアンテナ110−iが、それぞれ、セクタ101−iを無線エリアとしてカバーするようにビーム形成を行ない、当該セクタ101−i内に位置する移動局102との通信を担当するのである。
このように、セクタアンテナ110−i(指向性ビーム)によってエリア分割を行なえば、アンテナゲインの差により、所望方向以外の干渉波の影響を軽減することが可能となり、他のセクタ101−iの干渉波の影響も少なくすることができる。
また、このようなセルラ通信システムでは、セクタアンテナ110−iの受信回路が故障した場合を想定して、冗長構成を設けることが多い。代表的な冗長構成には、NE構成がある(例えば、後記特許文献1参照)。これは、通常運用時に動作する現用(ノーマル:N)系と、当該現用系に故障等で動作不能となった場合に動作する予備系(エマージェンシー:E)系とを設けておき、現用系の故障時には予備系に切り替えて処理を行なうものである。
特開平5−268196号公報
しかしながら、上述したような冗長構成は、故障時の対応のためだけに、複雑な制御アルゴリズムを必要としたり、予備の回路を予め備えておく必要があるため、無駄が多く、コストアップにつながるという課題がある。
また、これとは別に次のような課題も存在する。即ち、セルラ通信システムにおける上り方向(移動局から基地局への方向)の通信では、セクタ境界付近に位置する移動局(以下、端末ともいう)の特性劣化が特に問題となる。即ち、セクタ境界付近では、隣接セクタの信号が干渉波として作用するため、このエリアからの受信信号は劣化しており、受信品質が低下することが多い。その結果、再送が頻発し、スループットの低下を招く。セクタ境界付近の端末のスループットが低下したままの場合、セクタ全体、ひいてはセル全体の端末スループットの低下にもつながる。これはセルカバレッジの観点からも、解決すべき課題である。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたもので、従来のような冗長構成を採ることなく、低コストで通信の信頼性や、セクタ境界付近のように品質の劣化した受信信号の受信特性を改善して、スループットの向上を図ることのできる、基地局装置及び同装置における受信処理方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明では、下記の基地局装置及び同装置における受信処理方法を用いることを特徴としている。即ち、
(1)本発明の基地局装置は、無線端末と無線により通信する基地局装置であって、複数の無線エリアを形成し、前記各無線エリアからの受信信号をベースバンド信号に変換して出力する複数のアンテナユニットと、前記複数のアンテナユニットに対応して設けられ、前記ベースバンド信号を処理する複数の信号処理部とをそなえるとともに、前記各信号処理部が、少なくとも対応するアンテナユニットと他のアンテナユニットとに接続され、且つ、前記各信号処理部が、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号を処理する資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てる制御部と、前記無線端末から前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号を、前記資源を用いてマルチアンテナ受信処理し得るマルチアンテナ受信処理部とをそなえ、前記複数の信号処理部のいずれにも障害が発生しておらず、かつ、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置していない場合、前記各信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理し、前記複数の信号処理部のいずれかに障害が発生している場合、または、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、前記複数の信号処理部の少なくとも一つは、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理することを特徴としている。
(2)ここで、該マルチアンテナ受信処理部は、前記各受信信号をダイバーシチ又はMIMO受信処理するダイバーシチ/MIMO受信処理部として構成されていてもよい。
(3)また、該ダイバーシチ/MIMO受信処理部は、前記無線端末からの通知信号に基づいてダイバーシチ又はMIMO受信処理を選択するように構成されていてもよい。
(4)さらに、該制御部は、前記各ベースバンド信号が異なる無線エリアの境界付近に位置する前記無線端末からの信号か否かを判定する判定部と、該判定部で前記各ベースバンド信号が当該無線エリアの境界付近に位置する前記無線端末からの信号であると判定されると、前記資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号処理に割り当てる第1設定部とをそなえていてもよい。
(5)また、上記基地局装置は、前記各信号処理部の障害の有無を監視する障害監視部をさらにそなえ、該制御部が、該障害監視部にて、他の信号処理部に障害が発生したことが検出されると、前記資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てる第2設定部をそなえていてもよい。
(6)さらに、該基地局装置は、セルラ通信システムにおける基地局装置であって、該アンテナユニット及び該信号処理部が、前記無線エリアとしてのセクタ毎に設けられていてもよい。
(7)また、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、前記複数の信号処理部のうち、前記境界を構成する各無線エリアに対応する各信号処理部は、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理し、前記複数の信号処理部のうち、他の信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理してもよい。
)また、本発明の基地局装置における受信処理方法は、複数の無線エリアを形成し、前記各無線エリアからの受信信号をベースバンド信号に変換して出力する複数のアンテナユニットと、前記複数のアンテナユニットに対応して設けられ、前記ベースバンド信号を処理する複数の信号処理部とをそなえるとともに、前記各信号処理部が、少なくとも対応するアンテナユニットと他のアンテナユニットとに接続され、無線端末と無線により通信する基地局装置において、前記信号処理部が、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号を処理する資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てることができ、前記無線端末から前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ受信された信号を、前記資源を用いてマルチアンテナ受信処理することができ、前記複数の信号処理部のいずれにも障害が発生しておらず、かつ、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置していない場合、前記各信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理し、前記複数の信号処理部のいずれかに障害が発生している場合、または、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、前記複数の信号処理部の少なくとも一つは、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理することを特徴としている。
)ここで、前記信号処理部では、前記各受信信号をダイバーシチ又はMIMO受信処理するようにしてもよい。
(10)また、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、前記複数の信号処理部のうち、前記境界を構成する各無線エリアに対応する各信号処理部は、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理し、前記複数の信号処理部のうち、他の信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理してもよい。
上記本発明によれば、少なくとも下記のいずれかの効果ないし利点が得られる。
(1)無線エリア境界付近に存在する無線端末からの上り信号のように、異なる無線エリアのアンテナユニット間で同一無線端末からの信号が受信される場合に、それらの信号を用いてマルチアンテナ受信処理(例えば、ダイバーシチ又はMIMO受信処理)することにより、受信信号のゲインを稼ぐことができるので、受信特性の劣悪な信号の誤り率特性を改善して、無線エリアのスループット、ひいては基地局装置全体のスループットを大きく向上することが可能となる。
(2)異なる無線エリア(例えば、セルラ通信システムにおけるセクタ)毎のアンテナユニットが複数の信号処理部に接続されて、どの無線エリアについての信号処理部も他の無線エリアのアンテナユニットで受信された信号を用いて受信処理することができるため、或る無線エリアについての信号処理部が故障等により使用不能となった場合でも、既存のNE構成におけるような切り替えのための個別部品を要することなく、他の無線エリアについての信号処理部で処理を引き継いで通信不能となる事態を回避することができ、通信の信頼性を大幅に向上することが可能である。
本発明の一実施形態に係るセルラ通信システムを示すブロック図である。 図1に示す基地局装置(BTS)における一部の信号処理部に故障が発生した場合の処理を説明するためのブロック図である。 図1に示すBTSの信号処理部に着目した構成を示すブロック図である。 図3に示すBTSの詳細構成を示すブロック図である。 図1に示す移動局装置(MS)の構成を示すブロック図で、(A)はダイバーシチ構成(あるいは、ダイバーシチモードで動作する)MSの要部構成を示すブロック図、(B)はMIMO構成(あるいは、MIMOモードで動作する)MSの要部構成を示すブロック図である。 図1に示すBTSとMSとの間のダイバーシチ/MIMO処理ネゴシエーション処理を説明するシーケンス図である。 図1,図3及び図4に示すBTSの動作(受信処理)を説明するフローチャートである。 既存のセルラ通信システムの一例を模式的に示す図である。 図8に示すセルラ通信システムにおける基地局装置によるセクタ通信の様子を模式的に示す図である。
符号の説明
1 基地局装置(BTS)
10−0〜10−n アンテナユニット
11−0〜11−n セクタアンテナ
12−0〜12−n 信号処理部
15−0〜15−n 無線受信機(Rx)
21,21−0,21−1 復調部
22 ダイバーシチ/MIMO処理部(マルチアンテナ受信処理部)
23 復号部
24 スケジューラ
25 判定部
26 パラメータ設定部(第1設定部、第2設定部)
27 FFT
28 サブキャリアデマッピング部
13 故障検出部(障害監視部)
14 BTS制御部
16 バス
3 移動局装置(MS)
31 制御チャネル符号化部
32 データチャネル符号化部
33 フレームフォーマット化部
34 信号処理部
341 変調部
342 サブキャリアマッピング部
343 IFFT
344 CP挿入部
35 無線送信機(Tx)
36 送信アンテナ
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明は、以下に示す実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できることはいうまでもない。
図1は本発明の一実施形態に係るセルラ通信システムを示すブロック図で、この図1に示すセルラ通信システムは、例えば、セル毎に設けられる基地局装置(BTS:Base Transceiver Station)1と、このBTS1が形成する無線エリアにおいて当該BTS1と無線による通信を行なう無線端末である移動局装置(MS:Mobile Station)3とをそなえて構成され、BTS1は、さらに、前記セルを複数のエリアに分割したセクタ#i(i=0,1,…,n)毎の送受信アンテナ(セクタアンテナ)11−0〜11−n(nは1以上の整数で、図1ではn=1の場合を示している)と、セクタ#i毎の信号処理部12−0〜12−nとをそなえて構成されている。なお、セクタアンテナ11−iは、セクタ#i毎に複数設けられる場合もあり、その場合、「セクタアンテナ11−i」とは1グループ複数アンテナを意味し、その場合、セクタ#i毎のアンテナグループを「アンテナユニット」と称する場合がある。
そして、セクタアンテナ11−iは、それぞれ、対応するセクタ#iの信号処理部12−iに接続されるとともに、隣接するセクタ#(i+1)及び#(i−1)(ただし、後者はn≧2の場合)の信号処理部12−(i+1)及び12−(i−1)にも接続されている。即ち、図1の例では、セクタ#0担当のセクタアンテナ11−0は、セクタ#0の信号処理部12−0と隣接セクタ#1の信号処理部12−1とにそれぞれ接続され、セクタ#1担当のセクタアンテナ11−1は、セクタ#1の信号処理部12−1と隣接セクタ#0の信号処理部12−0とにそれぞれ接続されている。
換言すれば、或るセクタ#iの信号処理部12−iに対して、複数の異なるセクタ#iのセクタアンテナ#iが追加的に接続されているのである。このように、複数の異なるセクタ#iのセクタアンテナ11−iと或るセクタ#iの信号処理部12−iとを予め接続しておくことで、図2に示すごとく、そのセクタ#iの信号処理部12−iに故障が発生した場合でも、その受信データを、予め接続しておいた他の信号処理部12−iにて復調、復号することが可能となる。
加えて、この接続形態を図1に示すごとく上り方向の通信に適用した場合、セクタ#i間でダイバーシチ受信やMIMO受信を行なうことも可能となる。これにより、セクタ境界付近のMS3からの受信信号の誤り率特性を改善し、上り方向通信のセクタ、ひいては、セル全体のスループット向上を実現することが可能となる。なお、図1及び図2において、符号21は復調部(DEM)、符号24はスケジューラをそれぞれ表し、いずれも図3において同一符号を付した部分と対応しており、それぞれの詳細については下記図3により後述する。
図3は上記BTS1の信号処理部12−iに着目した構成を示すブロック図で、この図3に示すように、本例のBTS1は、既述のセクタアンテナ11−i及び信号処理部12−iをそなえるほか、故障検出部13をそなえて構成されるとともに、信号処理部12−iとして、例えば、復調部21と、ダイバーシチ/MIMO処理部22と、復号部23と、スケジューラ24と、判定部25と、パラメータ設定部26とをそなえて構成されている。
ここで、故障検出部(障害監視部)13は、各信号処理部12−iの動作状態を監視して故障(障害)発生の有無を検出することができるもので、例えば、個々の信号処理部12−iが、図示しない制御部等によって、或る一定時間が経過しても、信号出力が無い等の事象を基に故障の有無を判定し、その判定結果を故障検出部13にバス等経由で集約することによって実現可能である。
また、信号処理部12−iにおいて、復調部21は、前記接続形態により複数のセクタアンテナ11−iでの受信信号を受けて、MS3側での変調方式(例えば、QPSKや16QAM等の多値変調方式)に対応した復調方式で復調処理するものである。なお、図3では、理解を容易にするために、信号処理部12−iのそれぞれにおいてセクタアンテナ11−i毎の復調部21−0,21−1がそなえられ、各信号処理部12−iにおいて、セクタアンテナ11−0でのセクタ#0からの上り受信信号を各信号処理部12−iの復調部21−0で復調し、セクタアンテナ11−1でのセクタ#1からの上り受信信号を各信号処理部12−iの復調部21−1で復調する様子を図示しているが、各信号処理部12−iにおいて、復調部21−0,21−1は単一の復調部21として実現できる。つまり、図3に示す復調部21−0,21−1は、単一の復調部21の処理能力(復調機能)をセクタアンテナ11−i別に分割した様子を表している。したがって、復調部21全体としての処理量は一定であり、セクタ#i別の処理量の配分(比率)は適宜に変更可能である。その詳細については後述する。
ダイバーシチ/MIMO処理部22は、上記復調部21で復調された上り受信信号をダイバーシチ合成、あるいは、MS3がMIMO送信する場合はMIMO受信処理(信号分離)することができるもので、どの上り受信信号をダイバーシチ合成又はMIMO受信処理(以下、単に「受信処理」と総称することがある)に用いるか(換言すれば、信号処理に必要な資源の割り当て)は判定部25及びパラメータ設定部2によって決定、設定されるようになっている。つまり、ダイバーシチ/MIMO処理部22は、MS3から異なるセクタ#iのセクタアンテナ11−iでそれぞれ受信された各受信信号を、前記資源を用いてマルチアンテナ受信処理するマルチアンテナ受信処理部としての機能を果たす。
復号部23は、ダイバーシチ/MIMO処理部22でダイバーシチ合成あるいはMIMO受信処理された信号を、MS3側での符号化方式(例えば、ターボ符号等の誤り訂正符号化方式)に対応する復号方式で復号するものである。
スケジューラ24は、MS3への下り送信信号に関するスケジューリング情報(変調方式、符号化率、ダイバーシチ/MIMO情報等の復調、復号に必要な情報が含まれる)に基づいて当該下り送信信号の送信処理をスケジューリング(制御)するもので、例えば、MS3から報告(フィードバック)されたCQI(Channel Quality Identifier)情報等の下りリンクの受信品質情報を基に、下りリンクの受信品質が良いほど、より大きな符号化率、トランスポートブロックサイズで、また、より高速の変調方式で、下り送信信号の送信を行なうことができる〔これを適応変調符号化(AMC:Adaptive Modulation and Coding)方式という〕。なお、BTS1の下りリンクの送信処理系については、図3では省略している。
判定部25は、復調部21、ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23での処理(動作)に必要なパラメータ、例えば、復調部21での復調方式、ダイバーシチ/MIMO処理部22での受信処理方式、復号部23での復号方式などを規定(指定)するパラメータを決定するもので、本実施形態では、MS3が同時接続している異なる複数のセクタ(接続セクタ)#iのセクタアンテナ11−iでの受信信号のうち、どの受信信号を復調、復号対象の信号として用いるかを、故障検出部13での故障有無の検出結果と、スケジューラ24からの前記受信品質情報(当該情報からMS3がセクタ境界付近に位置しているか否かを判定することも可能)とに基づいて判断して、それに応じたパラメータ決定を行なえるようになっている(詳細な決定手順については後述する)。判断基準としては、例えば、(1)セクタ境界付近のMS3からの受信信号のみを合成する、(2)受信レベルやCQI情報が一定の閾値よりも低い信号は用いない等が考えられる。MS3がセクタ境界付近に位置するか否かは、スケジューラ24からのCQI情報や、MS3のGPSを用いた位置情報測定等により判定することができる。
パラメータ設定部26は、上記判定部25で決定したパラメータを復調部21、ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23にそれぞれ設定するもので、これにより、或る信号処理部12−iに故障が発生した場合の他の信号処理部12−iによる復調、復号処理や、セクタ#i間でのダイバーシチ受信やMIMO受信が可能となる。
つまり、上記のスケジューラ24、判定部25及びパラメータ設定部26は、対応するセクタアンテナ11−iで受信された信号を処理する資源の一部を他のセクタアンテナ11−jで受信された信号処理に割り当てる制御部としての機能を果たし、パラメータ設定部26は、さらに、下記(a),(b)の機能を果たしている。
(a)判定部25で両セクタアンテナ11−i,11−jで受信された各受信信号がセクタ境界付近に位置するMS3からの信号であると判定されると、前記資源の一部を他のセクタアンテナ11−jで受信された信号処理に割り当てる第1設定部としての機能
(b)故障検出部13にて、他の信号処理部12−jに障害が発生したことが検出されると、前記資源の一部を前記他のセクタアンテナ11−jで受信された信号処理に割り当てる第2設定部としての機能
次に、上記BTS1のより詳細な構成について、図4を用いて説明する。この図4には、n=2、つまり、1セルを3セクタに分割した場合(例えば図9参照)のBTS構成を示している。また、BTS1からMS3への下りリンクの通信は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)等のマルチキャリア通信であることを前提とする。
即ち、図4に示すBTS1は、セクタ#0対応のアンテナユニット10−0,セクタ#1対応のアンテナユニット10−1及びセクタ#2対応のアンテナユニット10−2を図9に示すような隣接配置で具備するとともに、各セクタ#0,#1,#2に対応する信号処理部12−0,12−1,12−2を具備し、かつ、バス16を介して相互通信可能に接続された故障検出部13及びBTS制御部14をそなえて構成され、アンテナユニット10−iは、それぞれさらに、2組のセクタアンテナ11−iと無線受信機(Rx)15−iとをそなえて構成されている。ただし、この図4において、セクタ#1の信号処理部12−1以外の信号処理部12−0,12−2の内部構成については図示を省略している。また、BTS1の下りリンクの送信処理系についても図示を省略している。
そして、セクタ#0のアンテナユニット10−0の2台の各無線受信機15−0の出力はそれぞれ信号処理部12−0に接続されるとともに、一方の無線受信機15−0の出力はセクタ#1の信号処理部12−1に、他方の無線受信機15−0の出力はセクタ#2の信号処理部12−2にもそれぞれ接続されている。同様に、セクタ#1のアンテナユニット10−1の2台の各無線受信機15−1の出力はそれぞれ信号処理部12−1に接続されるとともに、一方の無線受信機15−1の出力はセクタ#0の信号処理部12−0に、他方の無線受信機15−1の出力はセクタ#2の信号処理部12−2にもそれぞれ接続され、セクタ#2のアンテナユニット10−2の2台の各無線受信機15−2の出力はそれぞれ信号処理部12−2に接続されるとともに、一方の無線受信機15−2の出力はセクタ#0の信号処理部12−0に、他方の無線受信機15−2の出力はセクタ#1の信号処理部12−1にもそれぞれ接続されている。
つまり、図4に示すBTS1は、3台のアンテナユニット10−iのそれぞれが対応する信号処理部12−iと、それ以外の隣接セクタ#iの各信号処理部12−iとに接続され、いずれの信号処理部12−iも、いずれのセクタ#iのアンテナユニット12−iで受信した信号を処理できるように構成されているのである。なお、各アンテナユニット10−iにおいて、無線受信機15−iは、それぞれ、セクタアンテナ11−iで受信された無線信号に対して、ベースバンド信号への周波数変換(ダウンコンバート)やAD変換等の所要の無線受信処理を施すものである。
また、各信号処理部12−iは、OFDM等のマルチキャリア通信を前提とするため、既述の復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22,復号部23,スケジューラ24,判定部25及びパラメータ設定部26のほか、FFT(Fast Fourier Transformer)27とサブキャリアデマッピング部28とをそなえて構成されている。
ここで、FFT27は、アンテナユニット10−iの2台の無線受信機15−i及び隣接する他のセクタ#iの2台のアンテナユニット10−iの各1台の無線受信機15−iの合計4台の無線受信機15−iでの4系統の上り受信信号に対応して4組設けられており、それぞれ、無線受信機15−iからの上り受信信号をFFT処理することにより、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換するものである。
サブキャリアデマッピング部28も、上記FFT27に対応して4組設けられており、それぞれ、対応するFFT27でFFT処理されて得られた周波数領域の上り受信信号からサブキャリア周波数にマッピングされているパイロットチャネルの信号や制御チャネルの信号、データチャネル信号をそれぞれ抽出するものである。
なお、これらのFFT27及びサブキャリアデマッピング部28は、例えば前記パラメータ設定部26により、復調部21での復調処理及びダイバーシチ/MIMO処理部22での受信処理に用いるべきと判定部25で判定された系統についてのみその処理(動作)が有効にパラメータ設定(制御)されるようになっている。
これにより、復調部21では、各FFT27及び各サブキャリアデマッピング部28に対して共通で、上記受信パイロット信号とパイロット信号のレプリカとの相関演算によりBTS1とMS3との間の上りリンクの伝播路歪みを推定し(つまり、チャネル推定値を求め)、当該チャネル推定値に基づいて、前記制御チャネルやデータチャネルの信号の受けた歪みをそれぞれ補償(チャネル補償)して所要の復調処理を実施することが可能となる。したがって、本例では、ダイバーシチ/MIMO処理部22についても、各FFT27及び各サブキャリアデマッピング部28に対して共通で、所要の受信処理が可能となっている。
なお、BTS制御部14は、BTS1全体の動作を制御するもので、バス16経由で各信号処理部12−iの動作や各アンテナユニット10−iの動作を制御できるようになっている。特に、本例では、処理すべきセクタ#iのスケジューリング情報をバス経由16で当該セクタ#i以外のセクタ#iの信号処理部12−iのスケジューラ24に引き継がせることも可能になっている。
次に、前記マルチキャリア通信を前提とする場合のMS3の構成について、図5(A)及び図5(B)を用いて説明する。図5(A)は、ダイバーシチ構成(あるいは、ダイバーシチモードで動作する)MS3の要部構成を示すブロック図であり、図5(B)はMIMO構成(あるいは、MIMOモードで動作する)MS3の要部構成を示すブロック図であり、本例では、これらのMS3が混在した環境でBTS1との通信が行なわれることを想定する。
まず、図5(A)に示すMS3は、例えば、制御チャネル(CH)符号化部31と、データチャネル(CH)符号化部32と、フレームフォーマット化部33と、変調部341,サブキャリアマッピング部342,IFFT(Inverse FFT)343及びCP挿入部344を有する信号処理部34と、無線送信機(Tx)35と、送信アンテナ36とをそなえて構成されている。
ここで、制御チャネル符号化部31は、BTS1に向けて制御チャネルにより送信すべき制御信号(既述のCQI値や後述するダイバーシチ/MIMO通知信号等)を畳込み符号等の所要の符号に符号化するものであり、データチャネル符号化部32は、BTS1に向けてデータチャネルにより送信すべきデータ信号をターボ符号等の所要の誤り訂正符号に符号化するものである。
フレームフォーマット化部33は、BTS1に向けてパイロットチャネルにより送信すべきパイロット信号と、上記の各符号化部31及び32により符号化された制御信号及びデータ信号とを所定の上りリンクのフレームフォーマットに適合する形式でシリアル出力するものである。
また、信号処理部34において、変調部341は、フレームフォーマット化部33からシリアルに入力される信号をQPSKや16QAM等の所定の変調方式で変調する(送信信号を変調方式に応じた所定ビット数のシンボル毎にIQ複素平面上にマッピングする)ものであり、サブキャリアマッピング部342は、この変調部341により変調された送信信号を周波数領域においてNc個(Ncは2以上の整数で、例えば512等)のサブキャリア(周波数)にマッピングするものである。
さらに、IFFT343は、上記サブキャリアマッピング部342により送信変調信号がマッピングされた各サブキャリア信号をIFFT処理することにより時間領域の信号に変換するものであり、CP挿入部344は、当該IFFT処理後の信号に対して、主に周波数選択性の遅延に起因するシンボル間干渉の耐性向上を目的に、送信シンボル毎にCP(Cyclic Prefix)をガードインターバルとして挿入するものである。
また、無線送信機35は、上記CP挿入後の信号に対して、DA変換や所定の送信無線周波数(RF)への周波数変換(アップコンバート)等の所要の送信無線処理機能を具備するものであり、送信アンテナ36は、この無線送信機35からの送信RF信号をBTS1に向けて空間へ放射するものである。
上述のごとく構成されたMS3では、BTS1へ送信すべき制御信号及びデータ信号がそれぞれ制御チャネル符号化部31及びデータチャネル符号化部32にて符号化された後、フレームフォーマット化部33にてパイロット信号と多重されて所定の上りフレームフォーマットでシリアル出力される。
当該シリアル出力は、変調部341にてQPSKや16QAM等の所要の変調方式で変調され、サブキャリアマッピング部342にて所定のサブキャリアにマッピングされた後、IFFT343にてIFFT処理されて時間領域の信号に変換され、CP挿入部344にて送信シンボル毎にCPが挿入される。
そして、CP挿入後の送信信号は、無線送信機35にて、DA変換され、送信RF信号にアップコンバートされた上で、送信アンテナ36からBTS1に向けて送信される。
一方、図5(B)に示すMS3は、既述の各符号化部31,32及びフレームフォーマット化部33をそなえるとともに、既述の信号処理部34,無線送信機35及び送信アンテナ36を複数(ここでは、2組)具備しており、BTS1のアンテナユニット10−i(2組の受信アンテナ15−i)との間で2×2MIMO通信が可能になっている。
以下、上述のごとく構成された本実施形態のセルラ通信システム(BTS1及びMS3)の動作について詳述する。
(1)BTS1の全体動作概要
アンテナユニット10−i(セクタアンテナ11−i)で受信されたMS3からの上り受信信号は、信号処理部12−iに入力され、FFT処理部27にて、FFT処理されて周波数領域の信号に変換され、サブキャリアデマッピング部28にて、サブキャリアデマッピングされて、パイロット信号、制御信号、データ信号の各信号に分離され、それぞれ復調部21に入力される。
復調部21では、パイロット信号により得られたチャネル推定値に基づいて、制御信号及びデータ信号の復調を行なう。復調されたデータは、ダイバーシチ/MIMO処理部22にてダイバーシチ合成またはMIMO信号分離された後、復号部23にて復号される。復号された情報のうち制御情報については、MS3での測定情報(CQI情報等)、位置情報等が含まれているため、スケジューラ24に送られる。
そして、判定部25では、他セクタ#j(j=0〜nで、j≠i)の受信信号の処理を行なうかどうかを、故障検出部13からの故障情報及び前記制御情報(MS3からのフィードバック情報)に基づいて決定する。本例では、この処理を行なうのは、例えば、(a)隣接セクタ#jの信号処理部12−が故障した場合、(b)対象MS3がセクタ境界付近に位置する場合の2つのケースを考える。
即ち、上記(a)に関しては、各セクタ#iの信号処理部12−iにて、故障情報を求める。故障の有無は、例えば、ある一定時間経過しても、信号出力が無い等の事象を基に判定する。得られた故障情報は、バス16を介して、故障検出部13に集約される。そして、信号処理部12−jが故障しているセクタ(以下、故障セクタともいう)#jが存在すれば、故障検出部13が、その故障セクタ#jのセクタアンテナ11−jと接続されている他のセクタ#iの中から処理を任せるセクタ#iの信号処理部12−iの判定部25に故障情報をバス16経由で通知する。
これを受けて、処理を引き継ぐセクタ#iの信号処理部12−i(スケジューラ24)は、各セクタ#jのスケジューラ情報を集約しているBTS制御部14から、故障セクタ#jについてのスケジューラ情報(変調方式、符号化率、ダイバーシチ/MIMO情報、前記フィードバック情報等の復調、復号に必要な情報が含まれる)も引き継ぐ。
これにより、処理を引き継ぐセクタ#iの信号処理部12−iは、故障セクタ#jについてのスケジューラ情報に加え、自セクタ#iについてのスケジューラ情報に基づいて、故障セクタ#jのセクタアンテナ11−jで受信された上り受信信号も復調、復号することが可能な状態となる。
一方、上記(b)に関しては、前記フィードバック情報(MS3の位置情報や、CQI情報)に基づいて、そのMS3がセクタ境界付近に存在するか否かを判定し、その判定結果に応じて、他の隣接セクタ#j(故障発生の有無は問わない)のセクタアンテナ11−jで受信された上り受信信号を処理するか否かを決定する。
そして、上記(a)及び(b)のいずれのケースにおいても、隣接セクタ#jの受信信号を処理することが決定すると、パラメータ設定部26により、復調、復号に必要な情報(パラメータ)をサブキャリアデマッピング部28、復調部21、ダイバーシチ/MIMO処理部22に伝達する。加えて、受信信号の符号化率、変調方式も知らせる。これらの情報はスケジューラ24経由で獲得した情報である。なお、上述したように、処理すべきセクタ#jについてのスケジューラ情報は、各セクタ#iの信号処理部12−iと接続されている、BTS制御部14を経由して引き継がれている。
(2)ダイバーシチ/MIMO処理ネゴシエーションシーケンス(図6)
BTS1は、例えば、制御チャネルによってセル(セクタ#i)に在圏するMS3に対して、ダイバーシチ/MIMO通知要求信号(以下、単に「要求信号」ともいう)を制御信号の一つとして定期的にあるいは不定期に送信する(ステップS11)。この要求信号を受信したMS3は、BTS1側でのダイバーシチ合成を希望するかMIMO受信処理を希望するかを表すダイバーシチ/MIMO通知信号(以下、単に「通知信号」ともいう)を例えば制御チャネルによりBTS1に対して返信し(ステップS12)、BTS1は、当該通知信号を正常に受信すれば受信完了信号をMS3に返信し、そうでなければ通知信号の再送を要求する再送要求信号を、通知信号を正常に受信するまで繰り返し送信する(ステップS13)。
これにより、BTS1は、MS3からの上り受信信号(データチャネルの信号)をダイバーシチ合成により受信処理するか、MIMO受信処理するかを認識、決定することが可能となる。即ち、上記通知信号は、BTS1において、復号部23による復号結果としてスケジューラ24を通じて判定部25に転送される。
(3)セクタ#i間の処理量配分のアルゴリズム例
既述のように、個々の信号処理部12−i(復調部21、ダイバーシチ/MIMO処理部22、復号部23)全体としての処理量は一定である(上限がある)ため、自セクタ#iについての上り受信信号と他の隣接セクタ#jについての上り受信信号の処理量の配分が問題になる。本例では、基本的に、自セクタ#iと隣接セクタ#jとで復調後の出力ビット数が等しくなるように処理量配分を制御する。この制御は、例えば、スケジューラ24、判定部25及びパラメータ設定部26が協働して実施することができる。
一例として、変調方式、符号化率、アンテナ多重数、MIMOまたはダイバーシチ送信を考慮した場合について説明すると、自セクタ#iについての上り信号が、変調方式=QPSK、符号化率=1/2、1アンテナで送信され、接続セクタ#jについての上り信号が、変調方式=16QAM、符号化率=3/4、2アンテナのMIMO送信で送信されてきた場合、自セクタ#iと接続セクタ#jの処理量の比は、逆比を考えて、4×(3/4)×2:2×(1/2)×1=6:1となる。
なお、このように自セクタ#iの受信信号だけでなく他セクタ(故障セクタ)#jの受信信号も処理する場合、セクタ#iあたりの最大レート(処理量)は減少するが、セル全体が通信不能となる事態は確実に回避することができる。
(4)信号処理部12−iでの信号処理(図7)
次に、BTS1の信号処理部12−iによる信号処理について、図7を用いて詳述する。
BTS1では、既述のように、故障検出部13により、各セクタ#iの信号処理部12−iの故障情報を収集しており、或るセクタ#jの信号処理部12−jが故障した場合は、故障信号をMS3の接続している他の隣接セクタ(接続セクタ)#iの判定部25に送信する。これを受けて、対象セクタ#iの信号処理部12−iは、隣接セクタ#jの受信信号の復調、復号処理も行なうか否かを判断、決定する。
即ち、BTS1の信号処理部12−iは、判定部25により、故障の有無を判定し(ステップS21)、故障していれば(ステップS21でYesと判定されれば)、そのまま処理を終えるが、故障していなければ(ステップS21でNoと判定されれば)、MS3の接続している隣接セクタ(接続セクタ)#jの信号処理部12−jが故障しているかを判定部25によりさらに判定する(ステップS22)。
その結果、隣接セクタ#jの信号処理部12−jが故障していれば(ステップS22でYesであれば)、判定部25は、さらに受信ユーザ(MS3)がセクタ境界付近に位置しているか否かを判定する(ステップS23)。即ち、判定部25は、例えば、MS3から制御チャネル等によってフィードバックされたCQI値が所定の閾値未満である場合に当該MS3がセクタ境界付近に位置していると判定する、あるいは、MS3のGPS機能により測位され制御チャネル等によってフィードバックされた位置情報がセクタ境界付近のエリアに属している場合に当該MS3がセクタ境界付近に位置していると判定する。なお、当該位置判定に用いる前記閾値やセクタ境界付近のエリア情報は、予め図示しないメモリ等の記憶媒体に保存されているものとする。
その結果、MS3がセクタ境界付近に位置していると判定すれば(ステップS23でYesであれば)、判定部25は、さらに、当該MS3から前記通知信号が受信されたか否かを判定し(ステップS24)、受信されていれば(ステップS24でYesであれば)、当該通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号であるか否かを判定する(ステップS25)。
当該判定の結果、ダイバーシチ合成の希望を示す信号であれば(ステップS25でYesであれば)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信されたMS3からの上り受信信号と、隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信された当該MS3からの上り受信信号とを処理(ダイバーシチ合成)する旨をダイバーシチ/MIMO処理部22に指示するとともに、復調部21及び復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び故障の発生した他セクタ#jの各セクタアンテナ11−jでそれぞれ受信された上り受信信号が復調され(ステップS25のYesルートからステップS26)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、それらの復調信号がダイバーシチ合成された上で(ステップS27)、復号部23にて、復号される(ステップS28)。
一方、前記ステップS24において前記通知信号が受信されていない場合(ステップS24でNoの場合)、あるいは、前記ステップS25において、受信した通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号でなかった(つまり、MIMO受信処理の希望を示す信号であった)場合(ステップS25でNoの場合)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信されたMS3の上り受信信号と、隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信されたMS3の上り受信信号とを処理(MIMO受信処理)する旨をダイバーシチ/MIMO処理部22に指示するとともに、復調部21及び復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び故障の発生した他セクタ#jの各セクタアンテナ11−jでそれぞれ受信された上り受信信号が復調され(ステップS29)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、それらの復調信号がMIMO受信処理(MIMO信号分離)された上で(ステップS30)、復号部23にて、復号される(ステップS31)。
また、前記ステップS23において、MS3がセクタ境界付近に位置していない場合(ステップS23でNoの場合)、判定部25は、さらに、当該MS3から前記通知信号が受信されたか否かを判定し(ステップS32)、受信されていれば(ステップS32でYesと判定すれば)、当該通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号であるか否かを判定する(ステップS33)。
当該判定の結果、ダイバーシチ合成の希望を示す信号であれば(ステップS33でYesと判定すれば)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信された上り受信信号を個別にダイバーシチ合成する旨をダイバーシチ/MIMO処理部22に指示し、かつ、復調部21及び復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jでそれぞれ受信された上り受信信号が復調され(ステップS34)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、それらの復調信号が個別にダイバーシチ合成された上で(ステップS35)、復号部23にて、復号される(ステップS36)。
一方、前記ステップS32において前記通信号が受信されていない場合(ステップS32でNoの場合)、あるいは、前記ステップS33において受信した通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号でなかった(つまり、MIMO受信処理の希望を示す信号であった)場合(ステップS33でNoの場合)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信された上り受信信号を個別にMIMO信号分離する旨をダイバーシチ/MIMO処理部22に指示するとともに、復調部21及び復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jでそれぞれ受信された上り受信信号が復調され(ステップS37)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、それらの復調信号が個別にMIMO信号分離された上で(ステップS38)、復号部23にて、復号される(ステップS39)。
また、前記ステップS22において、隣接セクタ#jの信号処理部12−jが故障していなければ(ステップS22でNoの場合)、判定部25は、前記CQI値やGPSによる測位情報に基づいて、受信ユーザ(MS3)がセクタ境界付近に位置しているか否かを判定する(ステップS40)。
その結果、MS3がセクタ境界付近に位置していると判定すれば(ステップS40でYesであれば)、判定部25は、さらに、当該MS3から前記通知信号が受信されたか否かを判定し(ステップS41)、受信されていれば(ステップS41でYesであれば)、当該通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号であるか否かを判定する(ステップS42)。
当該判定の結果、ダイバーシチ合成の希望を示す信号であれば(ステップS42でYesであれば)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信された上り受信信号をダイバーシチ合成する旨をダイバーシチ/MIMO処理部22に指示するとともに、復調部21及び復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、同じMS3から自セクタ#iの各セクタアンテナ11−i及び隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jでそれぞれ受信された上り受信信号がそれぞれ復調され(ステップS43)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、それらの復調信号がダイバーシチ合成された上で(ステップS44)、復号部23にて、復号される(ステップS45)。
一方、前記ステップS41において前記通信号が受信されていない場合(ステップS41でNoの場合)、あるいは、前記ステップS42において受信した通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号でなかった(つまり、MIMO受信処理の希望を示す信号であった)場合(ステップS42でNoの場合)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信されたMS3の上り受信信号と、隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信されたMS3の上り受信信号とを用いてMIMO受信処理する旨をダイバーシチ/MIMO処理部22に指示するとともに、復調部21及び復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信された上り受信信号と、隣接セクタ#jの各セクタアンテナ11−jで受信された上り受信信号とがそれぞれ復調され(ステップS46)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、それらの復調信号がMIMO信号分離された上で(ステップS47)、復号部23にて、復号される(ステップS48)。
また、前記ステップS40において、MS3がセクタ境界付近に位置していないと判定した場合(ステップS40でNoの場合)、判定部25は、さらに、当該MS3から前記通知信号が受信されたか否かを判定し(ステップS49)、受信されていれば(ステップS49でYesであれば)、当該通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号であるか否かを判定する(ステップS50)。
当該判定の結果、ダイバーシチ合成の希望を示す信号であれば(ステップS50でYesであれば)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、自セクタ#iの各セクタアンテナユ11−iで受信されたMS3の上り受信信号のみを復調、ダイバーシチ合成する旨を復調部21及びダイバーシチ/MIMO処理部22に指示するとともに、復調部21、復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信された上り受信信号のみが復調され(ステップS51)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、その復調信号がダイバーシチ合成された上で(ステップS52)、復号部23にて、復号される(ステップS53)。
一方、前記ステップS49において前記通信号が受信されていない場合(ステップS49でNoの場合)、あるいは、前記ステップS50において受信した通知信号がダイバーシチ合成の希望を示す信号でなかった(つまり、MIMO受信処理の希望を示す信号であった)場合(ステップS50でNoの場合)、判定部25は、パラメータ設定部26に対して、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信されたMS3の上り受信信号のみを復調、MIMO受信処理する旨を復調部21及びダイバーシチ/MIMO処理部22にそれぞれ指示するとともに、復調部21、復号部23に対して復調、復号に必要なパラメータ設定の指示を行なう。
これにより、パラメータ設定部26から復調部21,ダイバーシチ/MIMO処理部22及び復号部23に対して判定部25からの指示に応じたパラメータ設定がなされ、復調部21にて、自セクタ#iの各セクタアンテナ11−iで受信された上り受信信号のみが復調され(ステップS54)、ダイバーシチ/MIMO処理部22にて、その復調信号がMIMO信号分離された上で(ステップS55)、復号部23にて、復号される(ステップS56)。
以上のように、本実施形態のBTS1によれば、セクタ境界付近に存在するMS3からの上り信号のように、異なるセクタ#iのセクタアンテナ11−i間で同一MS3からの信号が受信される場合に、それらの信号をダイバーシチ又はMIMO受信処理することにより、受信信号のゲインを稼ぐことができるので、受信特性の劣悪な信号の誤り率特性を改善して、セクタ#i及びセルのスループットを大きく向上することが可能となる。
また、セクタ#i毎のアンテナユニット10−i(セクタアンテナ11−i)が複数の信号処理部12−iに予め物理的、固定的に接続されて、どのセクタ#iの信号処理部12−iも他のセクタ#jのセクタアンテナ11−jで受信された信号を処理することができるため、或るセクタ#iの信号処理部12−iが故障等により使用不能となった場合でも、既存のNE構成におけるような切り替えのための個別部品を要することなく、他のセクタ#jの信号処理部12−jで処理を引き継いで通信不能となる事態を回避することができ、通信の信頼性を大幅に向上することが可能である。
以上詳述したように、本発明によれば、従来のような冗長構成を採ることなく、低コストで通信の信頼性や、セクタ境界付近のように品質の劣化した受信信号の受信特性を改善して、スループットの向上を図ることのできる、基地局装置を実現することができるので、無線通信技術分野、特に、移動通信技術分野に極めて有用と考えられる。

Claims (10)

  1. 無線端末と無線により通信する基地局装置であって、
    複数の無線エリアを形成し、前記各無線エリアからの受信信号をベースバンド信号に変換して出力する複数のアンテナユニットと、
    前記複数のアンテナユニットに対応して設けられ、前記ベースバンド信号を処理する複数の信号処理部とをそなえるとともに、
    前記各信号処理部が、少なくとも対応するアンテナユニットと他のアンテナユニットとに接続され、且つ、
    前記各信号処理部が
    前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号を処理する資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てる制御部と、
    前記無線端末から前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号を、前記資源を用いてマルチアンテナ受信処理し得るマルチアンテナ受信処理部とをそなえ
    前記複数の信号処理部のいずれにも障害が発生しておらず、かつ、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置していない場合、前記各信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理し、
    前記複数の信号処理部のいずれかに障害が発生している場合、または、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、前記複数の信号処理部の少なくとも一つは、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理することを特徴とする、基地局装置。
  2. 該マルチアンテナ受信処理部が、
    前記各受信信号をダイバーシチ又はMIMO受信処理するダイバーシチ/MIMO受信処理部として構成されたことを特徴とする、請求項1記載の基地局装置。
  3. 該ダイバーシチ/MIMO受信処理部が、
    前記無線端末からの通知信号に基づいてダイバーシチ又はMIMO受信処理を選択するように構成されたことを特徴とする、請求項2記載の基地局装置。
  4. 該制御部が、
    前記各ベースバンド信号が異なる無線エリアの境界付近に位置する前記無線端末からの信号か否かを判定する判定部と、
    該判定部で前記各ベースバンド信号が当該無線エリアの境界付近に位置する前記無線端末からの信号であると判定されると、前記資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てる第1設定部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基地局装置。
  5. 前記各信号処理部の障害の有無を監視する障害監視部をさらにそなえ、
    該制御部が、
    該障害監視部にて、他の信号処理部に障害が発生したことが検出されると、前記資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てる第2設定部をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基地局装置。
  6. 該基地局装置が、セルラ通信システムにおける基地局装置であって、
    該アンテナユニット及び該信号処理部が、前記無線エリアとしてのセクタ毎に設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の基地局装置。
  7. 前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、
    前記複数の信号処理部のうち、前記境界を構成する各無線エリアに対応する各信号処理部は、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理し、
    前記複数の信号処理部のうち、他の信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の基地局装置。
  8. 複数の無線エリアを形成し、前記各無線エリアからの受信信号をベースバンド信号に変換して出力する複数のアンテナユニットと、前記複数のアンテナユニットに対応して設けられ、前記ベースバンド信号を処理する複数の信号処理部とをそなえるとともに、前記各信号処理部が、少なくとも対応するアンテナユニットと他のアンテナユニットとに接続され、無線端末と無線により通信する基地局装置において、
    前記信号処理部が、
    前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号を処理する資源の一部を前記他のアンテナユニットで変換されたベースバンド信号の処理に割り当てることができ
    前記無線端末から前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号を、前記資源を用いてマルチアンテナ受信処理することができ、
    前記複数の信号処理部のいずれにも障害が発生しておらず、かつ、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置していない場合、前記各信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理し、
    前記複数の信号処理部のいずれかに障害が発生している場合、または、前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、前記複数の信号処理部の少なくとも一つは、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理することを特徴とする、基地局装置における受信処理方法。
  9. 前記信号処理部が、前記各受信信号をダイバーシチ又はMIMO受信処理することを特徴とする、請求項記載の基地局装置における受信処理方法。
  10. 前記無線端末が異なる無線エリアの境界付近に位置している場合、
    前記複数の信号処理部のうち、前記境界を構成する各無線エリアに対応する各信号処理部は、前記対応するアンテナユニット及び前記他のアンテナユニットでそれぞれ変換された各ベースバンド信号をマルチアンテナ受信処理し、
    前記複数の信号処理部のうち、他の信号処理部は、前記対応するアンテナユニットで変換されたベースバンド信号のみを受信処理することを特徴とする、請求項8または9に記載の基地局装置における受信処理方法。
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