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JP4828623B2 - トナーカートリッジおよびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

トナーカートリッジおよびそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、トナーカートリッジおよびそれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式を利用して画像を形成する画像形成装置は、簡易な操作で高画質な画像を形成することができ、保守管理も容易であることから、複写機、プリンタおよびファクシミリなどに用いられ、広く普及している。一般的な電子写真方式の画像形成装置は、主として、静電潜像が形成される像担持体と、静電潜像をトナーによって顕像化する現像手段と、顕像化されたトナー像を記録用紙に転写する転写手段と、記録用紙に転写されたトナー像を定着する定着手段とを含んで構成される。
このようにトナーを使用する画像形成装置では、装置内に収容されるトナーが消費されてなくなると、トナーを補給する必要がある。トナーは、非常に微細かつ軽量なトナー粒子の集合体であるため、画像形成装置にトナーを補給する際に、トナー粒子が空気中に飛散し易く、装置自体および装置の周囲が汚れてしまうことがある。したがって、近年では、トナーが空気中に飛散しないように、内部にトナーを収容可能な容器状のトナーカートリッジを用いてトナーカートリッジごと交換する方法、すなわち、トナー切れとなったトナーカートリッジを画像形成装置本体から取り外し、トナーが充填されている新しいトナーカートリッジを装着する方法が主流となっている。
図16は、従来技術に係る未使用のトナーカートリッジ200を示す断面図である。この未使用、すなわち初期状態のトナーカートリッジ200は、すでに画像形成装置本体に装着されているトナー切れとなったトナーカートリッジに換えて画像形成装置本体に装着される。
トナーカートリッジ200は、トナー201を収容するケーシング202と、トナー201を撹拌および搬送するトナー撹拌部203と、トナー201の上面よりも上方に設けられるトナー補給ローラ204とを含む。
トナー撹拌部203は、予め定める軸線J203まわりに回転可能に、ケーシング202に支持される。詳細には、軸線J203に沿って延びる円柱状の軸部211と、該軸部211の外周面に突設され、互いに周方向に180度離間する2枚の板状の撹拌羽根212a,212bと、可撓性を有するシート状の部材であって、一方の撹拌羽根212aの遊端部に固定して設けられる搬送シート213とを含む。
このように構成されるトナー撹拌部203は、画像形成装置本体に搭載される図示しないモータによって矢符R3の方向に回転駆動される。トナー撹拌部203は、回転方向R3に回転駆動されることによって、撹拌羽根212a,212bがケーシング202内に収容されるトナー201を撹拌するとともに、搬送シート213がトナー201を後段側に設けられるトナー補給ローラ204へ搬送するように構成される。特に、搬送シート213は、ケーシング202内に収容されるトナー201の一部を掬い上げ、掬い上げたトナー201をトナー補給ローラ204に向けて放擲することによって、トナー201をトナー補給ローラ204へ搬送するように設けられる。
また、トナー補給ローラ204は、軸線J203に平行な軸線J204に沿って延び、該軸線J204まわりに回転可能に、ケーシング202に支持される。トナー補給ローラ204は、ケーシング202に形成されるトナー補給口205に隣接して設けられる。トナー補給ローラ204は、画像形成装置本体に搭載される図示しないモータによって矢符R4の方向に回転駆動される。トナー補給ローラ204は、回転方向R4に回転駆動されることによって、トナー撹拌部203によって搬送されてきたトナー201を、トナー補給口205を介して、画像形成装置本体に搭載される図示しない現像装置へ供給する。
通常、未使用のトナーカートリッジ200は、トナーカートリッジを交換する必要性が生じるまでは、箱詰めにされて、室内の空きスペースおよび倉庫などにおいて保管されている場合が多い。また、保管時におけるトナーカートリッジ200の姿勢も様々である。たとえば、画像形成装置への装着状態における姿勢と同一の姿勢(以下、「横置姿勢」という場合がある)で保管されることもあり、軸線J203が鉛直方向と平行になるような姿勢(以下、「縦置姿勢」という場合がある)で保管されることもある。
いずれにしても、一定の姿勢を維持した状態で長期間に亘って保管された場合、ケーシング202内に収容されるトナー201は、トナー201に作用する重力によって圧縮された状態となってしまう。特に、縦置姿勢で保管されている場合には、横置姿勢で保管されている場合に比べて、より圧縮された状態となり易い。また、トナーカートリッジ200が保管されている環境によっては、トナー粒子が凝集したトナー塊が生成され易くなる。
図16に示すように、初期状態のトナーカートリッジ200では、多量のトナー201がケーシング202内に収容されているため、トナー撹拌部203の一部が、トナー201に埋没した状態で設けられる。したがって、一定の姿勢を維持した状態で長期間に亘って保管されると、トナー201に埋没した搬送シート213は、圧縮されたトナー201によって包囲されることとなり、場合によっては、トナー粒子が凝集して搬送シート213の表面に付着してしまうこともある。
そして、搬送シート213が圧縮状態のトナー201によって包囲されている場合には、非常に大きな負荷が搬送シート213に対して作用することとなる。換言すれば、トナー201に埋没状態の搬送シート213は、変位しにくい状態となっている。
このような場合には、トナー撹拌部203を回転駆動させるために、トナー撹拌部203に対して非常に大きなトルクを付与する必要がある。つまり、このような場合のトナー撹拌部203を回転駆動させるためには、モータに対してかかる負荷が増大することとなる。
このようにモータに対してかかる負荷が増大してしまうと、モータが脱調したり、または破損したりしてしまうおそれがある。したがって、このような不具合を回避するために、現状の画像形成装置本体には、大きなトルクを発生することのできるモータが予め搭載されている。
しかしながら、モータに対してかかる負荷が最も増大するのは、換言すれば、トナー撹拌部203を回転駆動するために必要なトルクが最も増大するのは、初期状態のトナーカートリッジ200におけるトナー撹拌部203を回転させるときであり、トナー撹拌部203の回転に伴って圧縮状態のトナー201が解砕された後は、回転駆動するために必要なトルクはそれほど大きくならない。
すなわち、現状の画像形成装置本体は、初期状態のトナーカートリッジ200に対して生じる不具合を回避するためだけに、大きなトルクを発生することができるモータが搭載されている。したがって、現状の画像形成装置本体では、非常に不経済な構成となっているという問題がある。
特許文献1には、トナー補給装置のケーシング内に収容されるトナー中に含まれるトナー凝集体を、ケーシング内壁に立設され、先端が凹凸形状に形成された粉砕部材と、該凹凸形状に整合する凹凸形状が先端に形成されたトナー凝集体粉砕用アジテータとによって粉砕することが開示される。しかしながら、特許文献1では、前述するような初期回転時に発生する不具合については全く考慮されていない。
特開2001−290350号公報
本発明の目的は、初期状態のトナーカートリッジにおいて、トナーを撹拌および搬送するためのトナー撹拌部を回転駆動させるために必要なトルクを低減することのできるトナーカートリッジおよびそれを備える画像形成装置を提供することである。
本発明は、トナーを収容するケーシングと、該ケーシング内に所定の軸線まわりに回転可能に設けられ、ケーシング内に収容されるトナーを撹拌および搬送先へ搬送するトナー撹拌部とを含むトナーカートリッジであって、
前記トナー撹拌部は、
前記軸線まわりに回転駆動されて、ケーシング内に収容されるトナーを撹拌する第1回転体と、
トナーを搬送先へ搬送するための搬送シートを備え、回転駆動される第1回転体によって押圧されることによって前記軸線まわりに回転駆動されて、ケーシング内に収容されるトナーを搬送先へ搬送する第2回転体とを含み、
第1回転体は、第2回転体に対して相対的に所定の角度だけ回転した後に第2回転体を押圧するように設けられ
第1回転体と第2回転体とは、互いに係合可能に構成され、かつ、係合状態において、トナー撹拌部を回転駆動させるために付与されるトルクが所定値以上となったときに係合状態が解除されるように構成され、
第1回転体は、
前記軸線に離間して該軸線と平行に設けられ、第2回転体を押圧する押圧部と、
前記軸線から離反する方向へ突出し、かつ該軸線に沿って間隔をあけて設けられる複数のトナー解砕刃であって、
前記押圧部に前記軸線まわりの回転方向に離間し、かつ第2回転体に該回転方向に隣接して設けられ、第2回転体に係合される複数の第1トナー解砕刃と、
前記押圧部に設けられる複数の第2トナー解砕刃とを含む複数のトナー解砕刃を有し、
前記搬送シートは、第2回転体において、前記回転方向の上流側に向かって延びるように設けられ、
前記複数の第2トナー解砕刃は、前記押圧部から前記回転方向の上流側に向かって突出するように設けられていることを特徴とするトナーカートリッジである。
また本発明は、上記のトナーカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、トナー撹拌部は、ケーシング内のトナーを撹拌するように構成される第1回転体と、トナー補給ローラなど後段側に設けられる装置へケーシング内のトナーを搬送するためのシート状の搬送シートを備えて構成される第2回転体とを含み、これらの第1回転体と第2回転体とは互いに個別に回転可能に構成される。このとき、第1回転体は、画像形成装置本体に搭載されるモータなどの駆動力発生装置によって回転駆動されると、第2回転体は、回転駆動される第1回転体によって押圧されて回転駆動される。さらに、第1回転体は、第2回転体に対して相対的に所定の角度だけ回転した後に第2回転体を押圧するように設けられている。
したがって、画像形成装置へ装着される前の初期状態のトナーカートリッジ、すなわち製品として出荷されるときの出荷時状態のトナーカートリッジにおいて、搬送シートを備える第2回転体を回転させることなく、先ず第1回転体だけを回転させることができる。これによって、第1回転体と搬送シートとを一体的に回転させる場合と比較して、トナー撹拌部を回転駆動させるために必要なトルクを可及的に低減することができる。
また、搬送シートを備える第2回転体を回転させる前に、第1回転体の回転によって圧縮状態のトナーを解砕しておくことができる。したがって、第1回転体が押圧して第2回転体を回転駆動させる際にも、トナー撹拌部を回転駆動させるために必要なトルクを可及的に低減することができる。このように、トナー撹拌部を回転駆動させるために必要なトルクを低減することができるので、トナー撹拌部を回転駆動させるためのモータが脱調および破損することを効果的に防止することができる。
また、トナー撹拌部を回転駆動させるために必要なトルクを低減することができるので、トナー撹拌部を回転駆動させるために画像形成装置本体に搭載されるモータとして、定格トルクの小さな小型のモータを採用することができる。換言すれば、定格トルクの小さなモータを採用したとしても、モータが脱調したり、破損したりすることを防止することができる。したがって、経済的な画像形成装置を実現することができる。
本発明の実施形態に係るトナーカートリッジ10を示す断面図である。 第1回転体31を示す平面図である。 図2の切断面線III―IIIから見た断面図である。 第2回転体32のシート支持体52の平面図である。 第2回転体32のシート支持体52の正面図である。 図5の切断面線VI−VIからみた断面図である。 図5の切断面線VII−VIIからみた断面図である。 第2回転体32の搬送シート51の平面図である。 図8の切断面線IX−IXからみた断面図である。 係合状態のトナー撹拌部13を示す斜視図である。 図10の切断面線XI−XIからみた断面図である。 第1回転体31が第2回転体32を押圧している状態のトナー撹拌部13を示す斜視図である。 図12の切断面線XIII−XIIIからみた断面図である。 本実施形態に係るトナーカートリッジ10が装着された画像形成装置100の一部を拡大して示す断面図である。 本実施形態に係るトナーカートリッジ10が装着された画像形成装置100の一部を拡大して示す断面図である。 本実施形態に係るトナーカートリッジ10を備える画像形成装置100を概略的に示す断面図である。 従来技術に係る未使用のトナーカートリッジ200を示す断面図である。
図1は、本発明の実施形態に係るトナーカートリッジ10を示す断面図である。トナーカートリッジ10は、複写機、プリンタおよびファクシミリなど電子写真方式を利用した画像形成装置の本体に対して着脱可能に装着される。したがって、その外観形状および大きさなどは特に限定されず、装着される画像形成装置本体に応じて適宜設計される。
図1に示されているトナーカートリッジ10は、画像形成装置本体に装着される前の未使用時のトナーカートリッジであり、つまり、製品として出荷される時のトナーカートリッジである。以下では、図1に示されている状態のトナーカートリッジ10を、初期状態のトナーカートリッジ10と称する場合がある。
トナーカートリッジ10は、ケーシング12と、ケーシング12内に収容されるトナー11を撹拌および搬送するトナー撹拌部13と、トナー撹拌部13によって搬送されてきたトナー11を画像形成装置本体に搭載される現像装置へ供給するトナー補給ローラ14とを含み、これらを組み立て、トナー11を適量充填して密封することによって構成される。
以下、トナーカートリッジ10を構成する各構成要素について詳細に説明する。
ケーシング12は、上方に向かって開口している容器本体21と、容器本体21の開口を閉塞するための板状の蓋体22とを含み、これらを接合することによって構成される。
容器本体21には、トナー11を収容するとともにトナー撹拌部13が装着されるトナー収容部21aと、トナー補給ローラ14が装着されるローラ収容部21bとが形成され、たとえばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂によって一体的に樹脂成形されて成る。
トナー収容部21aは、詳細には、略半円筒形状の胴部21cと、該胴部21cの両端における略半円形状の開口を閉塞するように該胴部21cに連設された平坦な各第1側壁部(不図示)とによって、矩形状の開口を有する容器状に形成される。また、ローラ収容部21bは、詳細には、略半円筒形状の胴部21dと、該胴部21dの両端における略半円状の開口を閉塞するように該胴部21dに連設された平坦な各第2側壁部(不図示)とによって、矩形状の開口を有する容器状に形成される。
ケーシング12において、トナー収容部21aとローラ収容部21bは、各胴部21c,21dが同一の方向に延び、かつ矩形状の各開口が相互に隣接するように配設される。これによって、上方に向かって開口している容器本体21が形成される。このとき、トナー収容部21aとローラ収容部21bとによって形成される容器本体21の上方開口縁は、平板状の蓋体22を接合しやすいように、連続的な面一の平坦面となっている。
蓋体22は、容器本体21の上方開口縁の外郭形状と略同一の外郭形状に形成された平坦な板状体であり、たとえばABS樹脂によって樹脂成形されて成る。蓋体22は、容器本体21の上方開口縁を覆うように配置され、たとえば接着剤などを利用して、上方開口縁を密閉するように容器本体21に対して接合される。
すなわち、容器本体21と蓋体22とを接合して形成されたケーシング12は、ケーシング12内に収容されたトナー11が、上方開口縁から外部へ漏出することが防止されている。また、容器本体21と蓋体22とを接合することによって、ケーシング12の内部には、内部空間23が形成される。
この内部空間23は、トナー収容部21aによって形成されるトナー収容空間23aと、ローラ収容部21bによって形成されるローラ収容空間23bとを含む。ケーシング12において、胴部21dの一部として設けられ、かつ各空間23a,23bを隔てている隔壁部21eと、蓋体22とは、相互に離間して配置されているので、各空間23a,23bは、蓋体22と隔壁部21eとの間の空間を介して、相互に連通している。したがって、トナー収容部21aに収容されているトナー11は、この蓋体22と隔壁部21eとの間の空間を介して、ローラ収容部21bに装着されるトナー補給ローラ14へ搬送される。
トナー撹拌部13は、回転軸Cを有し、この回転軸Cまわりに回転するようにトナー収容部21aに対して装着される。トナー撹拌部13は、回転軸Cまわりに回転駆動されることによって、トナー収容部21aに収容されているトナー11を撹拌するとともに、後段側に配置されるトナー補給ローラ14へトナー11を搬送するように構成されている。すなわち、トナー撹拌部13は、トナー11を撹拌するための構成と、トナー11を搬送するための構成とを備えており、特にトナー11を搬送するための構成として、可撓性を有するシート状の搬送シート51を備えている。搬送シート51によるトナー11の搬送は、トナー撹拌部13の回転軸Cまわりの回転に伴って、搬送シート51がトナー11の一部を掬い上げ、その掬い上げたトナー11をトナー補給ローラ14へ供給することによって行われる。
本実施形態に係るトナー撹拌部13は、トナー11を撹拌するための構成を備える第1回転体31と、トナー11を搬送するための搬送シート51を備える第2回転体32とをそれぞれ別体として形成し、第1回転体31と第2回転体32とを連結することによって構成される。第1回転体31および第2回転体32の詳細な構成については後述する。
トナー撹拌部13は、胴部21cが延びる方向に平行に延びる軸線J13と回転軸Cとが一致するように、トナー収容空間23aに配設される。このとき、トナー撹拌部13は、トナー収容部21aの各第1側壁部によって、軸線J13まわりに回転可能に支持される。
トナーカートリッジ10には、トナー収容部21aにおける一方の第1側壁部の外表面部に第1歯車(不図示)が設けられる。詳細には、第1歯車は、その回転軸と軸線J13とを一致させて、前記一方の第1側壁部の外表面部に回転可能に設けられる。トナー撹拌部13は、この第1歯車に対して連結されることによって、第1歯車の回転に連動して回転駆動されるように構成される。トナー撹拌部13における回転軸C方向の一端部には、第1歯車に対して連結される連結端部44(図2参照)が設けられ、第1歯車の回転に伴って、この連結端部44にトナー撹拌部13を回転駆動させるためのトルクが付与される。
トナー撹拌部13を回転駆動させるためのモータは、そのトナーカートリッジ10が装着される画像形成装置本体に搭載される。トナーカートリッジ10の画像形成装置本体への装着状態において、モータと前記第1歯車との間には駆動力伝達機構が介在し、この駆動力伝達機構によって、モータの回転駆動力が第1歯車に伝達される。この駆動力伝達機構は、たとえば複数の歯車によって実現される。
トナー撹拌部13は、画像形成装置本体へ装着されたとき、画像形成装置本体に搭載されるモータによって、駆動力伝達機構および第1歯車を介してトルクが付与され、そのトルクによって、所定の方向(図1では、矢符R1の方向)に回転駆動される。そして、トナー撹拌部13が回転方向R1に回転駆動されることによって、第1回転体31が、トナー収容部21aに収容されるトナー11を撹拌するとともに、第2回転体32が、搬送シート51によって、トナー収容部21aに収容されるトナー11をトナー補給ローラ14へ搬送する。
トナー補給ローラ14は、円柱状のシャフト14aと、該シャフト14aの一端から他端に亘って、シャフト14aの外周面に螺旋状に延設される螺旋羽根14bとによって構成され、たとえばABS樹脂によって一体的に樹脂成形されて成る。
トナー補給ローラ14は、シャフト14aの中心軸線Dと、胴部21dが延びる方向に平行に延びる軸線J14とが一致するように、ローラ収容空間23bに配設される。このとき、トナー補給ローラ14は、ローラ収容部21bの各第2側壁部によって、軸線J14まわりに回転可能に支持される。なお、軸線J13と軸線J14とは、互いに平行である。
トナーカートリッジ10には、ローラ収容部21bにおける一方の第2側壁部の外表面部に第2歯車(不図示)が設けられる。詳細には、第2歯車は、その回転軸と軸線J14とを一致させて、前記一方の第2側壁部の外表面部に回転可能に設けられる。トナー補給ローラ14は、この第2歯車に対して連結されることによって、第2歯車の回転に連動して回転駆動されるように構成される。トナー補給ローラ14における中心軸線D方向の一端部には、第2歯車に対して連結される連結端部(不図示)が設けられ、第2歯車の回転に伴って、この連結端部にトナー補給ローラ14を回転駆動させるためのトルクが付与される。
トナー補給ローラ14を回転駆動させるためのモータは、そのトナーカートリッジ10が装着される画像形成装置本体に搭載され、トナー撹拌部13を回転駆動させるためのモータと同一のモータであってもよい。トナーカートリッジ10の画像形成装置本体への装着状態において、モータと前記第2歯車との間には駆動力伝達機構が介在し、この駆動力伝達機構によって、モータの回転駆動力が第2歯車に伝達される。この駆動力伝達機構は、たとえば複数の歯車によって実現される。
トナー補給ローラ14は、画像形成装置本体へ装着されたとき、画像形成装置本体に搭載されるモータによって、駆動力伝達機構および第2歯車を介してトルクが付与され、そのトルクによって、所定の方向(図1では、矢符R2の方向)に回転駆動される。そして、トナー補給ローラ14が回転方向R2に回転駆動されることによって、トナー撹拌部13によってローラ収容空間23bへ搬送されてきたトナー11を、軸線J14方向の一方から他方に向かって搬送する。
ローラ収容部21bの胴部21dにおける軸線J14方向他方側には、トナー補給ローラ14によって搬送されたトナー11をトナーカートリッジ10の外部へ排出するためのトナー補給口21fが、鉛直方向に貫通して形成されている。すなわち、トナー補給ローラ14によってトナー補給口21fまで搬送されてきたトナー11は、このトナー補給口21fを介して重力によって落下して、トナーカートリッジ10の外部へ排出される。
画像形成装置本体に装着されたトナーカートリッジ10におけるトナー補給口21fの鉛直方向下方には、現像装置が配置される。この場合、トナーカートリッジ10に収容されるトナー11は、トナー撹拌部13およびトナー補給ローラ14が回転駆動されることによって、トナー補給口21fを介して現像装置へ供給される。
以下、トナー撹拌部13を構成する第1回転体31および第2回転体32について、それぞれ詳細に説明する。
図2は、第1回転体31を示す平面図である。図3は、図2の切断面線III―IIIから見た断面図である。図4は、第2回転体32のシート支持体52の平面図である。図5は、第2回転体32のシート支持体52の正面図である。図6は、図5の切断面線VI−VIからみた断面図である。図7は、図5の切断面線VII−VIIからみた断面図である。図8は、第2回転体32の搬送シート51の平面図である。図9は、図8の切断面線IX−IXからみた断面図である。
まず、図2および図3を参照して、第1回転体31について詳細に説明する。
第1回転体31は、回転軸C1に沿って延びる部材であり、たとえばABS樹脂およびHIPS(High Impact PolyStyrene)樹脂などによって一体的に樹脂成形されて成る。
第1回転体31は、回転軸C1に沿って延び、骨状に形成されたフレーム41と、フレーム41に設けられる複数(本実施形態では6つ)の第1連結部42と、回転軸C1から離反する方向に突出するようにフレーム41に設けられる複数(本実施形態では12つ)のトナー解砕刃43と、フレーム41の回転軸C1方向一端部に設けられる連結端部44とを含む。第1回転体31において、回転軸C1方向の一端部および他端部は、トナー収容部21aの各側壁部に回転可能に支持されるように構成される。なお、第1回転体31の回転軸C1は、トナー撹拌部13における回転軸Cに対応する。以下、回転軸C1まわりに周回する方向を、周方向C3と称する。このとき、周方向C3の一方が、トナー撹拌部13の回転方向R1に一致する。
フレーム41は、回転軸C1から所定の距離だけ離間して回転軸C1と平行に設けられる柱状の第1支持部41aと、回転軸C1から所定の距離だけ離間して回転軸C1と平行に設けられ、かつ第1支持部41aに対して周方向C3に所定の角度だけ離間して設けられる柱状の、押圧部である第2支持部41bと、回転軸C1に垂直な仮想平面に平行に設けられ、第1支持部41aおよび第2支持部41bに連設される平板状の第3支持部41cとを含み、第3支持部41cは、回転軸C1に沿って所定の間隔をあけて複数(本実施形態では8つ)設けられる。
本実施形態では、第1支持部41aと第2支持部41bとは、周方向C3に略180度離間して設けられている。しかし、これに限らず、周方向C3に離間する角度は、適宜設定することができる。
また本実施形態では、第1支持部41a、第2支持部41bおよび第3支持部41cにおいて、周方向C3の一方側の端部、詳細には、トナー撹拌部13の回転方向R1の下流側の端部が、回転方向R1の下流側に向かって先細となるように形成されている。
第1連結部42は、それぞれ同一の外径を有する直円柱状に形成され、その中心軸線が回転軸C1に一致するように、第3支持部41cに垂直に立設される。また、複数の第1連結部42には、第3支持部44cから回転軸C1方向一方側に向かって突出する突起状の突起状連結部42aと、隣接する第3支持部41cに亘って延びる軸状連結部42bとが含まれる。本実施形態では、複数の第1連結部42には、4つの突起状連結部42aと、2つの軸状連結部42bとが含まれる。
軸状連結部42bは、後述する第2回転体32のC字状筒状部65bを装着するために、外周部を切り欠いて形成された平板状の切欠部46を有する。また、突起状連結部42aは、その頂部が先細の円錐台形状に形成されている。
トナー解砕刃43は、回転軸C1から離反する方向に向かって先細となるように形成され、さらに、周方向C3の一方側の端部、詳細には、トナー撹拌部13の回転方向R1の下流側の端部が、回転方向R1の下流側に向かって先細となるように形成される。
複数のトナー解砕刃43には、第1支持部41aにおける第3支持部41cが設けられる側とは反対側の表面から、回転軸C1から離反する方向に向かって突出する第1トナー解砕刃43aと、第2支持部41bにおける先細の端部が形成される側とは反対側の表面から、回転軸C1から離反する方向に向かって、詳細には、回転方向R1の上流側に向かって突出する第2トナー解砕刃43bとが含まれる。本実施形態では、複数のトナー解砕刃43には、6つの第1トナー解砕刃43aと、6つの第2トナー解砕刃43bとが含まれる。
第1トナー解砕刃43aは、回転軸C1方向において、隣接する第3支持部41cの略中間の位置に設けられる。すなわち、第1トナー解砕刃43aは、回転軸C1に沿って適度に間隔をあけて設けられる。また、第2トナー解砕刃43bは、回転軸C1方向において、第3支持部41cが設けられる位置に一致して設けられる。すなわち、第2トナー解砕刃43bは、回転軸C1に沿って適度に間隔をあけて設けられる。第1および第2トナー解砕刃43a,43bは、回転軸C1方向に沿って、このように配置されているので、第1トナー解砕刃43aと第2トナー解砕刃43bとは、回転軸C1に沿って交互に設けられている。
また第1トナー解砕刃43aには、周方向C3の他方側の端部、詳細には、トナー撹拌部13の回転方向R1の上流側の端部に、係止爪45が突設されている。各係止爪45は、後述する第2回転体32の係合突部64に対して係合可能に形成されている。
連結端部44は、その中心軸線と回転軸C1とが一致するようにフレーム41の回転軸C1方向一端部に設けられ、前述する第1歯車に対して連結される。したがって、第1歯車の回転に伴って、連結端部44にはトルクが付与される。
次に、第2回転体32について詳細に説明する。
第2回転体32は、トナー収容部21aに収容されるトナー11をトナー補給ローラ14へ搬送するための搬送シート51と、該搬送シート51を支持するためのシート支持体52とを含み、搬送シート51をシート支持体52に連結して固定することによって構成される。
以下、図4〜図7を参照して、第2回転体32のシート支持体52について詳細に説明する。
シート支持体52は、回転軸C2に沿って延びる部材であり、たとえばABS樹脂およびHIPS樹脂などによって一体的に樹脂成形されて成る。
シート支持体52は、回転軸C2から所定の距離だけ離間して回転軸C2に平行に設けられる平板状のシート支持台61と、シート支持台61から回転軸C2に近接する方向へ立設する複数(本実施形態では6つ)の第2連結部62とを含み、第2連結部62は、回転軸C2に沿って所定の間隔をあけて設けられている。なお、第2回転体32の回転軸C2は、トナー撹拌部13における回転軸Cに対応する。以下、回転軸C2まわりに周回する方向を、周方向C4と称する。このとき、周方向C4の一方が、トナー撹拌部13の回転方向R1に一致する。
シート支持台61は、第2連結部62が設けられる側とは反対側に平坦なシート支持面61aが形成され、さらに、該シート支持面61aには、垂直に立設する円柱状の突起63が、回転軸C2に沿って所定の間隔をあけて複数(本実施形態では7つ)設けられる。また、シート支持台61において、周方向C4の一方側の端部、詳細には、トナー撹拌部13の回転方向R1の下流側の端部には、第1回転体31に設けられる各係止爪45と係合可能な係合突部64が、回転軸C2に沿って形成される。
第2連結部62は、直円柱状の貫通孔67が形成された筒状部65と、該筒状部65をシート支持台61に対して連結している支持部66とを有する。各筒状部65は、同一の内径を有するように形成され、貫通孔67の中心軸線が回転軸C2に一致するように配置される。また、各筒状部65は、その内径が、第1連結部42の外径よりも僅かに大きくなるように形成され、回転軸C2方向長さが、突起状連結部42aの回転軸C1方向長さよりも短くなるように形成される。
また、複数の筒状部65には、貫通孔67の中心軸線に垂直な平面で切断した切断面の形状が円環である円筒状筒状部65aと、貫通孔67の中心軸線に垂直な平面で切断した切断面の形状がC字状(すなわち、円環の一部を切り欠いた形状)であるC字状筒状部65bとが含まれる。本実施形態では、複数の筒状部65には、4つの円筒状筒状部65aと、2つのC字状筒状部65bとが含まれる。
円筒状筒状部65aは、突起状連結部42aに対して連結され、C字状筒状部65bは、軸状連結部42bに対して連結される。したがって、円筒状筒状部65aおよびC字状筒状部65bは、突起状連結部42aおよび軸状連結部42bの配置に対応して配置される。
C字状筒状部65bには、貫通孔67と外部空間とを半径方向に沿って連通する開口部68が形成される。開口部68は、第1連結軸部42bの平板状の切欠部46を、貫通孔67内へ挿通可能な形状および寸法に形成される。
以下、図8および図9を参照して、第2回転体32の搬送シート51について詳細に説明する。
搬送シート51は、可撓性を有するシート体71と、厚み方向に貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔に挿通された部材の変位を阻止するように構成された挿通連結部材72とによって構成される。シート体71は、たとえばPET(Polyethylene Terephthalate)などによって実現される。また、挿通連結部材72は、スピードナットおよびプッシュナットなどによって実現される。
搬送シート51は、詳細には、略矩形状のシート体71における短手方向一方側の縁部71bを残余の部分71aに対して直角または略直角に折り曲げ、短手方向他方側の端部近傍に、長手方向に沿って所定の間隔をあけて、厚み方向に貫通する複数(本実施形態では7つ)の貫通孔73を形成し、さらに、シート体71の厚み方向一方側の表面、詳細には、縁部71bが臨む側の表面に、各貫通孔73を覆うように挿通連結部材72を固着することによって構成される。すなわち、図9に示すように、搬送シート51は、断面形状がL字状となるように形成される。また、貫通孔73が形成される間隔は、シート支持体52のシート支持面61aに設けられている突起63の間隔に一致している。また、搬送シート51には、長手方向略中央部および長手方向一端部近傍に、短手方向一方側から他方側に向かって延びる切欠74が形成される。
第2回転体32は、搬送シート51の連結孔73および挿通連結部材72の貫通孔にシート支持体52の突起63をそれぞれ挿通して、搬送シート51とシート支持体52とを連結することによって構成される。このとき、搬送シート51は、挿通連結部材72によって、シート支持台61の突起63に対して固定される。
図10は、係合状態のトナー撹拌部13を示す斜視図である。図11は、図10の切断面線XI−XIからみた断面図である。なお、図10では、搬送シート51を省略して示している。
トナー撹拌部13は、第1回転体31と第2回転体32とを連結することによって構成される。詳細には、第1回転体31の状連結部42に形成される切欠部46を、C字状筒状部65bの開口部68を介して、回転軸C1と回転軸C2とが一致するように、C字状筒状部65bに形成される貫通孔67内へ挿入した後、第1回転体31に対して第2回転体32を回転軸C方向に変位させることによって、第2回転体32の各筒状部65に形成される貫通孔67に対して、第1回転体31の各第1連結部42が挿通され、第1回転体31と第2回転体32とは連結される。
このとき、前述するように、筒状部65の内径は、第1連結部42の外径よりも僅かに大きくなっているので、第2回転体32が第1回転体31によって係止されていない非係合状態では、第2回転体32は、第1回転体31に対して回転軸Cまわりに回転自在である。
本実施形態では、前述するように、第1回転体31の第1トナー解砕刃43aにおいて、トナー撹拌部13の回転方向R1の上流側の端部に係止爪45が突設され、第2回転体32のシート支持台61において、トナー撹拌部13の回転方向R1の下流側の端部に係合突部64が形成され、係止爪45と係合突部64とは係合可能に構成されている。したがって、第1回転体31と第2回転体32とを前記のように連結した後、係止爪45と係合突部64とが近接する方向に第1回転体31または第2回転体32を回転軸Cまわりに回転させて、第2回転体32を第1回転体31に対して係止することができる。すなわち、第1回転体31と第2回転体32とが係合している係合状態では、第1回転体31と第2回転体32とは、回転軸Cまわりに一体的に回転するように構成されている。
また、係止爪45と係合突部64は、係合状態のトナー撹拌部13において、トナー撹拌部13を回転駆動させるために付与されるトルクが所定値以上となったときに、その係合状態が解除されるように構成されている。つまり、係合状態のトナー撹拌部13において、第2回転体32が回転軸Cまわりに回転しないように固定しておいて、トナー撹拌部13が回転方向R1に回転するように第1回転体31の連結端部44に対してトルクを付与した場合、連結端部44に付与されたトルクが所定値以上となったときに、係止爪45が係合突起64から外れるように構成されている。本実施形態の場合、この所定値は、係止爪45と係合突起64とが係合している部分の寸法を適切に設計することによって、所望の値に設定することができる。
図12は、第1回転体31が第2回転体32を押圧している状態のトナー撹拌部13を示す斜視図である。図13は、図12の切断面線XIII−XIIIからみた断面図である。なお、図12では、搬送シート51を省略して示している。
トナー撹拌部13において、第2回転体32は、第1歯車によって直接トルクを付与されるように構成されておらず、さらに、非係合状態では、第1回転体31に対して回転軸Cまわりに回転自在である。したがって、図12および図13に示されるように、非係合状態において第2回転体32を回転駆動させるために、トナー撹拌部13は、第1回転体31の回転に伴って、第1回転体31が第2回転体32を押圧可能に構成されている。
詳細には、第1回転体31と第2回転体32は、係止爪45と係合突部64とが離反する方向に、第1回転体31または第2回転体32を回転軸Cまわりに回転させると、第2支持部41bにおける回転方向R1の下流側の端部における端面81と、シート支持台61におけるシート支持面61aとは反対側の表面に形成される段差面82とが、面接触するように構成されている。
したがって、第2回転体32が第1回転体31に対して回転自在となる非係合状態では、回転方向R1に回転駆動される第1回転体31に対し、第2回転体32は、その段差面82が、回転駆動される第1回転体31の端面81で押圧されることによって、トルクが付与されて回転軸Cまわりに回転方向R1に回転駆動される。
図13に示す押圧状態のトナー撹拌部13は、図11に示す係合状態のトナー撹拌部13から、第1回転体31を、第2回転体32に対して相対的に角度θだけ回転方向R1に回転させることによって実現される。この回転角度θは、端面81と段差面82とが成す角度であり、第1支持部41aと第2支持部41bとが周方向C3に離間する角度を変更することによって、容易に変更することができる。
図14Aおよび図14Bは、本実施形態に係るトナーカートリッジ10が装着された画像形成装置100の一部を拡大して示す断面図である。なお、図14では、トナー11を省略して示している。また、撹拌ローラ101a、現像ローラ101bおよび感光体ドラム102を含む画像形成装置100の全体的な構成については後述する。
図14A(a)は、初期状態のトナーカートリッジ10を示している。初期状態のトナーカートリッジ10には、第1回転体31と第2回転体32とが係合されている、すなわち係合状態のトナー撹拌部13が装着され、さらに、トナー収容部21aには、多量のトナー11が収容される。これにより、トナー撹拌部13の一部は、トナー11に埋没している状態にある。
図14A(b)は、第1回転体31が単独で回転している状態のトナーカートリッジ10を示している。初期状態のトナーカートリッジ10において、トナー撹拌部13に付与されるトルクが所定値以上となれば、第1回転体31と第2回転体32との係合状態が解除されて、第1回転体31だけが回転駆動される。
図14B(c)は、第1回転体31の端面81が第2回転体32の段差面82に接触したときのトナーカートリッジ10を示している。第1回転体31は、第1回転体31と第2回転体32との係合状態が解除されてから、所定の角度θだけ単独で回転駆動された後、第2回転体32の押圧を開始する。
図14B(d)は、第2回転体32が第1回転体31に押圧されて回転している状態のトナーカートリッジ10を示している。本実施形態に係るトナー撹拌部13は、第1回転体31が第2回転体32を押圧することによって、第1回転体31と第2回転体32とが一体となって回転する。この第1回転体31と第2回転体32の回転に伴って、トナー収容部21aのトナー11が撹拌および解砕され、さらに、トナー収容部21aのトナー11がトナー補給ローラ14へ搬送される。
本実施形態に係るトナーカートリッジ10におけるトナー撹拌部13は、前述するように、トナー11を撹拌するための第1回転体31と、トナー11を搬送するための第2回転体32とが別体として形成され、さらに、第2回転体32の回転に先立って第1回転体31を回転させることができるように、第1回転体31と第2回転体32との連結状態において、第2回転体32が第1回転体31に対し回転自在となるように構成されている。
このように構成されるトナー撹拌部13をケーシング12に対して装着する場合、第2回転体32が第1回転体31に対し回転自在となっている状態では、第1回転体31および第2回転体32を所定の位置に、すなわち、第1回転体31の端面81と第2回転体32の段差面82とを回転方向R1に所定の角度θだけ離間させて配置するのは容易ではない。しかしながら、本実施形態に係るトナー撹拌部13は、前述するように、第1回転体31と第2回転体32とが互いに係合可能に構成されている。したがって、第1回転体31と第2回転体32とを係合状態にしておくことで、第1回転体31および第2回転体32を所定の位置に容易に配置することができる。
また、トナー撹拌部13は、係合状態において、トナー撹拌部13に付与されたトルクが所定値以上となったときに、係合状態が解除されて非係合状態となるように構成されている。したがって、容易に配置するために第1回転体31と第2回転体32とを係合したとしても、トナー撹拌部13に付与されるトルクが所定値以上となれば、係合状態が解除されて、第1回転体31だけを回転駆動することができる。これによって、トナー撹拌部13を回転駆動させるために必要なトルクが上昇するのを防止することができる。
また、トナー撹拌部13に付与されるトルクが所定値以上となった場合、搬送シート51を備える第2回転体32の回転に先立って、トナー11を撹拌するための第1回転体31を回転させることができるので、第2回転体32が回転駆動される前に、圧縮状態のトナー11およびトナー塊を解砕することができる。これにより、搬送シート51を包囲する圧縮状態のトナー11を流動させることができ、第2回転体32の回転に対する抵抗を低減しておくことができる。
また、トナー撹拌部13の係合状態は、第1回転体31に係止爪45を設け、第2回転体32に係合突部64を設け、これらを係合させることによって実現することができる。このように、簡易な構成で係合状態を実現することができるので経済的である。
また、第1回転体31の第1トナー解砕刃43aにおいて、トナー撹拌部13の回転方向R1の上流側の端部に係止爪45が突設され、第2回転体32のシート支持台61において、トナー撹拌部13の回転方向R1の下流側の端部に係合突部64が形成されているので、トナー撹拌部13の係合状態において、第1回転体31の第1トナー解砕刃43aと第2回転体32のシート支持台61とを回転方向R1に沿って隣接して、より詳細には、第1トナー解砕刃43aを、シート支持台61よりも回転方向R1下流側に、かつシート支持台61に隣接して配置することができる。これによって、第2回転体32の回転方向R1下流側に存在する圧縮状態のトナー11およびトナー塊を、第1トナー解砕刃43aによって効果的に解砕することができる。
また、トナー解砕刃43には、トナー撹拌部13の係合状態において、シート支持台61に隣接する第1トナー解砕刃43aと、第1トナー解砕刃43aとは周方向に離間する第2トナー解砕刃43bとが含まれるので、第1回転体31の回転に伴って、効率的にトナー11を撹拌および解砕することができる。また、複数の第1トナー解砕刃43aおよび複数の第2トナー解砕刃43bはそれぞれ、回転軸C方向に所定の間隔を空けて離間しているので、さらには、第1トナー解砕刃43aと第2トナー解砕刃43bとが回転軸C方向に沿って交互に配置されているので、第1回転体31の回転に伴って、より効率的にトナー11を撹拌および解砕することができる。
また、搬送シート51には、シート支持体51に固定される側の端部とは反対側の端部から該固定される側の端部に向かって延びる切欠74が形成されているので、第2回転体32の回転に対する抵抗を可及的に低減することができる。また、トナーカートリッジ10が縦置姿勢、すなわち軸線J13が鉛直方向と平行になるような姿勢で保管される場合には、軸線J13方向一方側において圧縮状態のトナー11およびトナー塊が生じるので、搬送シート51に対して複数の切欠74を形成する場合には、搬送シート51の長手方向の両端部に向かうにつれて、切欠74が形成される間隔が狭くなるように形成するのが好ましい。同様に、トナー解砕刃43についても、回転軸C方向両端部に向かうにつれて、トナー解砕刃43が設けられる間隔が狭くなるように、トナー解砕刃43を設けるのが好ましい。このように構成することによって、トナーカートリッジ10が縦置姿勢で保管された場合にも、第2回転体32の回転に対する抵抗を効果的に低減することができる。
以上に説明するように、本実施形態に係るトナーカートリッジ10は、その初期状態において、搬送シート51を回転させることなく、先ず第1回転体31だけを回転させることができる。これによって、第1回転体31と搬送シート51とを一体的に回転させる場合と比較して、トナー撹拌部13を回転駆動させるために必要なトルクを可及的に低減することができる。また、搬送シート51を回転させる前に、第1回転体31の回転によって圧縮状態のトナーを解砕しておくことができる。したがって、第1回転体31が押圧して第2回転体32を回転駆動させる際にも、トナー撹拌部13を回転駆動させるために必要なトルクを可及的に低減することができる。したがって、トナー撹拌部13を回転駆動させるためのモータが脱調および破損することを効果的に防止することができる。
また、トナー撹拌部13を回転駆動させるために必要なトルクを低減することができるので、トナー撹拌部13を回転駆動させるために画像形成装置本体に搭載されるモータとして、定格トルクの小さな小型のモータを採用することができる。換言すれば、定格トルクの小さなモータを採用したとしても、モータが脱調したり、破損したりすることを防止することができる。したがって、経済的な画像形成装置を実現することができる。
図15は、本実施形態に係るトナーカートリッジ10を備える画像形成装置100を概略的に示す断面図である。
この画像形成装置100は、トナーカートリッジ10、現像装置101、感光体ドラム102、帯電装置103、露光装置104、クリーニング装置105、転写装置106、定着装置107、給紙カセット108、排紙トレイ109、およびスキャナユニット110を備えている。
現像装置101は、撹拌ローラ101a、現像ローラ101b、現像槽、規制部材およびトナー濃度検知センサを備えている。
現像槽は、内部空間を有する筒状の容器部材であり、撹拌ローラ101aおよび現像ローラ101bを回転可能に支持し、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を収容する。現像槽は、画像形成装置100のケーシングの内部に装着されたトナーカートリッジ10のトナー補給口21fと連通する第1の開口部を有するとともに、感光体ドラム102に対向する位置に第2の開口部を有している。そして、現像槽の内部において、第1の開口部側に撹拌ローラ101aが回転可能に配置され、第2の開口部側に現像ローラ101bが配置されている。
撹拌ローラ101aは、図示しない駆動手段によって回転駆動し、現像槽内に収容される2成分現像剤を攪拌するものである。
現像ローラ101bは、2成分現像剤を感光体ドラム102へと搬送するものであり、図示しない駆動手段によって回転駆動するローラ状部材である。また、現像ローラ101bは、現像槽の第2の開口部を介して感光体ドラム102に対向し、感光体ドラム102に対して離間するように設けられている。
現像ローラ101bで搬送される2成分現像剤は、最も近接した位置で感光体ドラム102と接触する。この接触領域が現像ニップ部である。現像ニップ部では、現像ローラ101bに接続される図示しない電源から、現像ローラ101bに対して現像バイアス電圧が印加されて、現像ローラ101bの表面から感光体ドラム102の表面の静電潜像へトナーが供給される。
規制部材は、矩形状の板状体であり、その端縁が現像ローラ101bの外周面と僅かな間隙をもって近接している。規制部材の材料としては、ステンレス鋼を使用できるが、アルミニウムおよび合成樹脂なども使用できる。
トナー濃度検知センサは、現像槽の底面であって撹拌ローラ101aの鉛直方向下方位置に装着され、センサ面が現像槽の内部に露出するように設けられている。トナー濃度検知センサは、図示しない制御手段に電気的に接続されている。
制御手段は、トナー濃度検知センサによる検知結果に応じて、トナーカートリッジ10のトナー補給ローラ14を回転駆動させ、トナー補給口21fを介して現像装置101へトナーを供給するように制御する。
この制御手段は、トナー濃度検知センサによる検知結果がトナー濃度設定値よりも低いと判定すると、トナー補給ローラ14を回転駆動させる駆動手段に制御信号を送り、トナー補給ローラ14を回転駆動させる。
トナー濃度検知センサとしては、特に限定されず、例えば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなどが挙げられ、これらの中でも、透磁率検知センサが好ましい。
感光体ドラム102は、画像形成装置100のケーシングの内部に図示しない駆動手段によって軸線まわりに回転可能に支持されており、その表面に静電潜像およびトナー像が連続的に形成されるローラ状部材である。感光体ドラム102は、たとえば、図示しない導電性基体表面に感光層が積層されたローラ状部材を使用することができる。導電性基体としては、円筒状、円柱状、シート状などの導電性基体を使用することができ、その中でも円筒状導電性基体が好ましい。感光層としては、有機感光層、無機感光層などが挙げられる。
有機感光層としては、電荷発生物質を含む樹脂層である電荷発生層と、電荷輸送物質を含む樹脂層である電荷輸送層との積層感光体、もしくは1つの樹脂層中に電荷発生物質と電荷輸送物質とを含む単層感光体などが挙げられる。無機感光層としては、酸化亜鉛、セレン、アモルファスシリコンなどから選ばれる1種または2種以上を含む膜が挙げられる。
感光体ドラム102において、導電性基体と感光層との間には、下地膜を介在させてもよく、感光層の表面には主に表面保護のための表面膜(保護膜)を設けてもよい。
帯電装置103は、感光体ドラム102にコロナ放電を行う鋸歯型帯電器である。帯電装置103には電圧を印加するための図示しない電源が接続されている。帯電装置103は、電源から電圧の印加を受けて、感光体ドラム102の表面を所定の極性および電位に帯電させる。帯電装置103としては、鋸歯型帯電器以外では、チャージャー型帯電器、帯電ブラシ型帯電器、ローラ状帯電器、磁気ブラシなどの接触方式の帯電器などを使用することできる。
露光装置104は、スキャナユニット110によって読み取られる原稿の画像情報または外部機器からの画像情報が入力され、画像情報に応じた光信号を帯電状態にある感光体ドラム102の表面に照射する。これによって、感光体ドラム102の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。露光装置104としては、光源を含むレーザスキャニング装置が用いられる。
レーザスキャニング装置は、例えば、光源、ポリゴンミラー、fθレンズ、反射ミラーなどが組み合された装置である。光源としては、例えば、半導体レーザ、LEDアレイ、エレクトロルミネッセンス(EL)素子などを使用することできる。
転写装置106は、画像形成装置100のケーシングの内部に図示しない支持部材および駆動手段によって回転可能に設けられており、記録媒体を介して感光体ドラム102の表面に圧接するよう配置されたローラ状部材である。転写装置106としては、たとえば、直径8〜10mmの金属製芯金の表面に導電性弾性層が積層されたローラ状部材を用いることができる。
金属製芯金を形成する金属としては、ステンレス鋼、アルミニウムなどを使用することができる。導電性弾性層としては、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)、発泡EPDM、発泡ウレタンなどのゴム材料にカーボンブラックなどの導電材を配合したゴム材料を使用することができる。
感光体ドラム102と転写装置106との圧接部(転写ニップ部)に、感光体ドラム102の回転によってトナー像が搬送されるのに同期して、給紙カセット108から給紙ローラ111を介して記録媒体が1枚ずつ供給される。
記録媒体が転写ニップ部を通過することによって、感光体ドラム102の表面のトナー像が記録媒体に転写される。転写装置106には図示しない電源が接続されており、トナー像を記録媒体に転写する際に、トナー像を構成するトナーの帯電極性とは逆極性の電圧が転写装置106に印加される。これによって、トナー像が記録媒体に円滑に転写される。
クリーニング装置105は、図示しないクリーニングブレードおよびトナー貯留槽とを備える。クリーニングブレードは、感光体ドラム102の長手方向に平行に延設された長方形の弾性板材であり、その長辺側の一端が感光体ドラム102の表面に当接するよう、長辺側の他端がトナー貯留槽の開口部に沿って取り付けられている。クリーニングブレードは、記録媒体にトナー像を転写した後の感光体ドラム102の表面に残留するトナー、紙粉などを除去する。トナー貯留槽は、内部空間を有する容器状部材であり、クリーニングブレードによって除去されるトナーを前記開口部から内部に導いて一時的に貯留する。このクリーニング装置105によって、トナー像を転写した後の感光体ドラム102の表面が清浄化される。
定着装置107は、定着ローラ107aと、加圧ローラ107bとを有している。定着ローラ107aは、図示しない支持部材および駆動手段によって軸線回りに回転可能に設けられたローラ状部材である。
定着ローラ107aは、その内部に図示しない加熱部材を有し、転写ニップ部から搬送される記録媒体に担持される未定着トナー像を構成するトナーを加熱し、溶融させて記録媒体に定着させる。定着ローラ107aとしては、例えば、芯金が弾性層にて覆われたローラ状部材を使用することができる。芯金は、鉄、ステンレス、アルミニウムなどの金属によって形成される。弾性層は、たとえば、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの弾性材料で形成される。加熱部材は、図示しない電源から電圧印加を受けて発熱するものであり、例えば、ハロゲンランプ、赤外線ランプなどを使用することができる。
加圧ローラ107bは、ケーシングの内部に回転自在に支持され、かつ図示しない加圧部材によって定着ローラ107aに対して圧接するように設けられたローラ状部材であり、定着ローラ107aの回転に伴って従動回転する。定着ローラ107aと加圧ローラ107bとの圧接部が定着ニップ部である。加圧ローラ107bは、定着ローラ107aによるトナー像の記録媒体への加熱定着に際し、溶融状態にあるトナーを記録媒体に対して押圧することによって、トナー像の記録媒体への定着を促進する。加圧ローラ107bとしては、定着ローラ107aと同じ構成のローラ状部材を使用することができ、さらに、内部に加熱部材を設けてもよい。この加熱部材としては定着ローラ107aの内部の加熱部材と同様のものを使用することができる。
トナー像が転写された記録媒体は、定着装置107の定着ニップ部を通過し、それによってトナー像を構成するトナーが溶融して記録媒体に押圧され、トナー像が記録媒体に定着し、画像が印刷された記録媒体は、排紙ローラ112を介して排紙トレイ109に排出される。
給紙カセット108は、普通紙、コート紙、カラーコピー用紙、OHPフィルムなどの記録媒体を収容するトレイである。給紙カセット108の用紙搬送下流側には図示しないピックアップローラおよび搬送ローラが設けられており、感光体ドラム102表面のトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、ピックアップローラおよび搬送ローラによって記録媒体が1枚ずつ転写ニップ部に送給される。
スキャナユニット110は、図示しない原稿セットトレイ、自動反転原稿搬送装置(
Reversing Automatic Document Feeder、以下「RADF」という)および原稿読み取り装置を備えている。RADFは、前記原稿セットトレイに載置される原稿を、原稿読み取り装置が有する原稿載置台に搬送する。原稿読み取り装置は、前記原稿載置台と、原稿走査装置と、反射部材と、光電変換素子(Charge Coupled Device、以下「CCD」という)ラインセンサなどを含み、原稿載置台に載置される原稿の画像情報を複数ライン毎、たとえば10ライン毎に読み取る。原稿載置台は、画像情報を読み取る原稿を載置するためのガラス製板状部材である。
原稿走査装置は、図示しない光源と第1の反射ミラーとを有し、原稿載置台の鉛直方向下面に沿って平行に一定速度Vで往復移動し、原稿載置台に載置される原稿の画像形成面に光を照射する。光の照射によって反射光像が得られる。光源は原稿載置台に載置される原稿に照射する光の光源である。第1の反射ミラーは反射光像を反射部材に向けて反射する。反射部材は、図示しない第2の反射ミラーと第3の反射ミラーと光学レンズとを有し、原稿走査装置で得られる反射光像をCCDラインセンサ上で結像させる。反射部材は原稿走査装置の往復移動に追随してV/2の速度で往復移動する。第2,第3の反射ミラーは反射光像が光学レンズに向うように反射光像を反射させる。光学レンズは反射光像をCCDラインセンサ上に結像させる。
CCDラインセンサは、光学レンズによって結像される反射光像を電気信号に光電変換する図示しないCCD回路を有し、画像情報である電気信号を制御手段の中の画像処理部に出力する。画像処理部は、原稿読み取り装置またはパーソナルコンピュータなどの外部装置から入力される画像情報を電気信号に変換し、露光装置104に出力する。
本発明に係るトナーカートリッジは、図15に示されるような画像形成装置100に限らず、複写機、プリンタおよびファクシミリなど電子写真方式を利用した画像形成装置に対して装着することができる。本発明に係るトナーカートリッジは、初期状態のトナーカートリッジにおいて、トナー撹拌部を回転駆動させるために必要なトルクを低減することができるので、本発明に係るトナーカートリッジを備える画像形成装置は、トナー撹拌部を回転駆動させるために画像形成装置本体に搭載されるモータとして、定格トルクの小さな小型のモータを採用することができる。換言すれば、定格トルクの小さなモータを採用したとしても、初期状態のトナーカートリッジのトナー撹拌部を回転駆動させる際に、モータが脱調したり、破損したりすることを防止することができる。したがって、経済的な画像形成装置を実現することができる。
10 トナーカートリッジ
11 トナー
12 ケーシング
13 トナー撹拌部
14 トナー補給ローラ
31 第1回転体
32 第2回転体
43a 第1トナー解砕刃
43b 第2トナー解砕刃
45 係止爪
51 搬送シート
52 シート支持体
61 シート支持台
64 係合突部

Claims (2)

  1. トナーを収容するケーシングと、該ケーシング内に所定の軸線まわりに回転可能に設けられ、ケーシング内に収容されるトナーを撹拌および搬送先へ搬送するトナー撹拌部とを含むトナーカートリッジであって、
    前記トナー撹拌部は、
    前記軸線まわりに回転駆動されて、ケーシング内に収容されるトナーを撹拌する第1回転体と、
    トナーを搬送先へ搬送するための搬送シートを備え、回転駆動される第1回転体によって押圧されることによって前記軸線まわりに回転駆動されて、ケーシング内に収容されるトナーを搬送先へ搬送する第2回転体とを含み、
    第1回転体は、第2回転体に対して相対的に所定の角度だけ回転した後に第2回転体を押圧するように設けられ
    第1回転体と第2回転体とは、互いに係合可能に構成され、かつ、係合状態において、トナー撹拌部を回転駆動させるために付与されるトルクが所定値以上となったときに係合状態が解除されるように構成され、
    第1回転体は、
    前記軸線に離間して該軸線と平行に設けられ、第2回転体を押圧する押圧部と、
    前記軸線から離反する方向へ突出し、かつ該軸線に沿って間隔をあけて設けられる複数のトナー解砕刃であって、
    前記押圧部に前記軸線まわりの回転方向に離間し、かつ第2回転体に該回転方向に隣接して設けられ、第2回転体に係合される複数の第1トナー解砕刃と、
    前記押圧部に設けられる複数の第2トナー解砕刃とを含む複数のトナー解砕刃を有し、
    前記搬送シートは、第2回転体において、前記回転方向の上流側に向かって延びるように設けられ、
    前記複数の第2トナー解砕刃は、前記押圧部から前記回転方向の上流側に向かって突出するように設けられていることを特徴とするトナーカートリッジ。
  2. 請求項1に記載のトナーカートリッジを備えることを特徴とする画像形成装置。
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