JP4814116B2 - 実装基板外観検査方法 - Google Patents
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Description
(i)検査したい画像領域を枠で指定する。
(ii)予め用意された特徴抽出プロセスから検査に応じたプロセスを選択して組合せる。
(iii)それらのプロセスが出力する特徴値(輝度や面積など)に対し良否の閾値を決める。
項目(ii)の設定では、良品と不良品の違いを抽出させるプロセスをオペレータが選択しないといけないが、どういう特徴を採用すべきか判断に苦慮するだけでなく、プロセスの内容が理解しづらかったり、プロセスの種類が多すぎたり、適当なプロセスが存在しないと、オペレータは悩むことになる。
しかし、これらの特徴を採用しようと思い至るかどうか、果たしてこの特徴で安定した検査ができるのか、これら特徴を抽出するプロセスをどう構築するか、等で試行錯誤を要する。
閾値を厳しくすると過剰判定(良品を不良と判定)が増え、目視検査作業の負担が増し、逆に閾値を甘くすると見逃しが発生する。場合によっては項目(ii)の設定を見直すことも必要となる。
要するに、項目(ii)、(iii)の設定にはかなりの試行錯誤を要し作業効率が悪く、しかも、ノウハウも要するので、初心者には難しく、オペレータの技量により認識率が大きく変化するという問題もある。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、検査方法の設定を簡素化し作業効率を改善するとともに、オペレータの習熟度に依存しにくい、高速かつ高認識率の検査を実現することを目的とする。
本発明の請求項3に係る実装基板外観検査方法によれば、検査領域のシフトを三つのモードから選択することにより、検査の対象に応じた検査領域を設定できるという効果を奏する。
本発明を説明するに先立ち、実装基板外観検査装置の概要について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は、基板実装工程を示すブロック図、図2は、実装基板外観検査装置の概要を説明するための説明図、図3は検査プログラムの物理的構成を示す説明図、図4は生基板の模式図、図5は、ストッカーに分別収納される基板を示す模式図、図6は、検査プログラムに従って取り込まれた基板画像の模式図である。
基板実装工程は、図1に示す通り、はんだ印刷機100、部品実装機200、リフロー300、実装基板外観検査機400に生基板(図4参照)を順に通すことにより行われる工程である。
生基板とは、図4に示すように、部品実装前の新品基板(生基板メーカが製造し、実装メーカに納める)を言う。生基板の種類は多種多様である。例えば、各社用のある形式の携帯電話の基板、各社用のある形式のカーオーディオ基板などがある。
部品実装機200とは、生基板のパッド上に、電子部品の電極(リード)が来るように、電子部品を基板にのせる機械である。
リフロー300とは、基板上のペーストはんだを一度溶かして冷却し、はんだ付けさせる高温の炉を言う。
実装基板外観検査機400における判定結果を受け、図5に示す良品基板及び不良品基板をストッカー500に分別収納する。
実装基板外観検査機400での判定結果である不良個所、不良内容はリペア装置600に表示させる。ストッカー500に入った基板の不良個所をオペレータが後から確認するためのものである。
実装基板外観検査機400による検査方法の概略を図2に示す。
先ず、基板10上に実装された電子部品20を照明装置40で照らしつつ、検査プログラムに従って、検査したい領域の基板画像(図6参照)をカメラ等の画像センサ50で取り込む(ステップS1)。
次いで、取り込まれた基板画像に対して、実装基板外観検査機400の制御装置60(図3参照)は検査プログラムに従って、良否を判定する(ステップS2)。
引き続き、基板1枚の検査が完了したら、その基板が良品だったか不良品だったかをストッカー500、リペア装置600に出力する(ステップS3)。
基板1枚1枚につき上記ステップS1〜ステップS3を繰り返す。
(1.3.1)検査プログラムの物理的構成
実装基板外観検査機400の制御装置60は、図3に示すように、基板A用の検査プログラムファイル、基板B用の検査プログラムファイル、…等を検査プログラムとして記憶したハードディスク等の記憶媒体61を内蔵している。
検査プログラムは、検査の対象となる基板に応じてオペレータが選択する。各検査プログラムはオペレータが作成する。
検査プログラムの主要データを表1に示す。検査プログラムは、REF情報、デバイス情報、部品実装位置、画像撮影座標及び検査LIB(ライブラリ)番号を主要なデータとする。
REF情報:部品一つ一つに付けられたID番号(実装機のデータから流用される)
デバイス情報:部品の種類毎につけられたID番号(実装機のデータから流用される)
部品実装位置:基板上における部品一つ一つの実装座標(実装機のデータから流用される)
画像撮影座標:画像を撮影する座標(部品実装位置から自動計算で求められる)
検査LIB(ライブラリ)番号:検査方法に付けられたID番号(オペレータが番号を付ける)
検査ライブラリの一例を表2に示す。検査ライブラリは、検査ポイント座標、検査方法を含むものである。
検査プログラムは、従来では、検査方法を考えてオペレータが複数のプロセス(プロセスは実装基板外観検査機内に予め用意されている画像処理アルゴリズムである。)の中から組み合わせて設定していた。
そのため、例えば、領域枠、追尾枠、矩形枠、サブ矩形枠、シフト枠などをオペレータが設定し、所定の計算を行り、所定の判定を行うことにより、リード毎のずれ量を検出というプロセスが必要となり、煩雑な作業となっていた。
例えば、図7〜図9を参照して、ICリード検査の場合について説明する。
図7は、基板に実装された電子部品の側面図、図8は、基板に実装された電子部品について取り込まれた部品画像を示す平面模式図、図9は図8に示す部品画像に設定される探査領域及び調査領域を示す平面模式図である。
本発明では、例えば、図9に示すように、探索領域A1及び4つの検査領域A2〜A5を設定する。
探索領域A1は、検査すべき電子部品の検査の対象となる部分を含む領域として設定される矩形枠であり、図9では、電子部品20の電極21、電極21がハンダ付けされる基板10上のランド23及び電子部品20の一部(電極が設けられる部分)を広域に含むものである。
検査領域A2は、リード部、つまり、電極21を含む領域として設定される矩形枠である。検査領域A2は、領域のサイズ変形は不可とし、移動・回転のみ可とするものである。
検査領域A3は、リード先端、つまり、電極21の先端に位置する基板上のランド23を含む領域として設定される矩形枠である。検査領域A3は、図9中においては、リード先端と接触する領域上辺をリード位置に応じて変形するものとする。
検査領域A5は、リード横、つまり、電極21の側方に位置する矩形枠である。検査領域A5は、図9においては、領域左辺と下辺をリード位置に応じて変形するものとする。
探索領域A1及び4つの検査領域A2〜A5の相対的関係としては、探索領域A1は、4つの検査領域A2〜A5よりも広く、また、検査領域A3、検査領域A2、検査領域A4及び検査領域A5の順で小さくなる。
探査領域A1における検査領域A2〜A5の移動、回転、サイズ変更等のシフトについて、更には、特徴抽出、良否判定については、以下の(2)「本発明の説明」で詳述する。
本発明の概要について、(2.1)「部品画像の探索」、(2.2)「特徴抽出」、(2.3)「学習による良否判定」の順に説明する。
従来発明では、「部品画像の探索」を考慮せず、「特徴抽出」、「学習による良否判定」のみに着眼していたり、「特徴抽出」の特徴量を画像そのものとしていたりするので、高速検査かつ高認識率検査を両立できなかった。
「部品画像の探索」とは、検査の対象となる部分を含む探索領域内において、検査領域をシフトさせて、予め登録された部品画像を探索する処理を言う。
部品の実装位置はばらつきがある為、部品の位置に応じ検査領域を動かす必要があるからである。
従来の検査装置でも部品位置探索機能はあるが、単純なパターンマッチングによる探索なので、部品画像のばらつきの影響を受けやすい為、結局、様々なボカシ処理を駆使せざるを得ず、設定の負担が大きい。
近似マハラノビス距離を用いる理由は、演算量が少なく、部品のバラツキに強いからである。
近似マハラノビス距離が設定した閾値より小さくかつ最小となる所が探索した位置であり、探索領域内のどこを探しても閾値より大きい場合は、部品ズレが大きいか、異なる部品が搭載されているか、部品が無い、ということで不良と自動判定する。
D2=Σ [ W[n][i]×(B[n][i]−P[n][i]) 2 ]
但し、
B[n][i]:検査画像の画素iの輝度
P[n][i]:登録画像の画素iの輝度
W[n][i]:画素iの重み(分散の逆数)
n: 更新回数
Dを%換算した値を用いてもよい。
そのため、図10(c)に示すように、中央の黒四角部分の重みが小さく、黒四角部分の上下左右の白枠の重みが大きい重みWiを、図10(a)、(b)のチップ部品に掛けることで、数字部分がマスクされ部品のバラツキの影響を受けずに探索可能となる。
ここで、「探索処理」で必要な設定は、a)「探索領域を矩形枠で指定」、b)「検査領域を矩形枠で指定」、c)「検査領域のシフト方法を指定」、d)「登録部品画像の登録」、e)「近似マハラノビス距離の閾値」の5つである。これらの設定はオペレータ操作により随時可能とする。
c)「検査領域のシフト方法を指定」の設定は、検査領域の位置の移動、サイズの変形、方向の回転の設定である。
電子部品には、基板のランドに半田付けされる電極(リード)が備えられているが、部品そのもの(本体)の検査では、部品変形は少ないので、検査領域はサイズを変形させずに、検査領域を部品位置に移動・回転させるほうが好ましい。
一方、基板のランドに半田付けされる部品の電極を検査する半田検査では、半田領域が電極位置で変形するので、検査領域はパッド端の辺のみ固定し残りの辺は伸縮させるほうが好ましい。
例えば、図9では、電極21がランド23の中央にハンダ付けされているため、電極21の両側において、検査領域A4と検査領域A5とが同じサイズに設定されている。
検査領域の設定では、固定させる辺(もしくは動かしてよい辺)の指定が必要である。
一方、基板のランド上の異物を検査する等、検査領域を移動回転変形させたくない場合もあるので、その場合は検査領域はシフトせず固定させる。
つまり、c)「検査領域のシフト方法を指定」においては、以上3種類のモードから一つを設定する。
この部品画像は、オペレータ操作により随時登録、逐次更新、クリアすることを可能とする。
逐次更新とは、登録済み画像と新たに登録しようとする画像とから平均、分散を求め、それをセットにして更新画像として上書きすることである。
逐次更新により登録部品画像情報の精度が向上するとともに、登録画像のデータ量が低減できる。
多数の部品画像を纏めて一括登録し、平均と分散を求めることも可能だが、サンプル数が少ない場合や、データ作成を急ぐ場合には不向きである。
P[n+1][i]=P[n][i]+B[n+1][i]−P[n][i])/(n+1)
P[n][i]:更新前の登録済み画像ベクトル
P[n+1][i]:更新後の登録画像ベクトル
B[n+1][i]:新たに登録しようとする画像ベクトル
n:更新回数
分散についても、統計数学の知識から簡単に計算できる。
このずらし量を、例えば、枠サイズの半分等予め決めておくことで、この処理を自動化することもできる。
ここでは、(2.1)の検査領域の画像から高次局所自己相関関数により特徴量を算出する。特徴抽出は、言い直せば、図11に示すように、画像からへ低次元空間への写像のことである。
様々な検査画像から特徴抽出をした結果、特徴空間上で、図12に示すように、良品/不良品の分布が明確になるような写像が望ましい。特徴空間上で、良品分布と不良品分布がオーバラップしてしまうような写像では、適切な合否判定ができない。
高次局所自己相関関数とは、非特許文献1に定義される通りであり、画像内の対象画像をf(r)とすると、N次自己相関関数は、変位方向(a1,a2,…aN)に対して、次式で定義される。
xN(a1,a2,…,aN)=∫f(r) f(r+ a1) … f(r+ aN)dr
本発明の特徴抽出処理として、高次局所自己相関関数を用いるのは次の理由による。
・位置によらない情報と形状情報を兼ね備えている。
・特徴量の数が少なく、画素数によらない。
例えばパターンマッチングのように部品画像そのものを特徴量とするとデータ数は画素数となり、学習に必要なサンプル数は画素数の数十倍以上となってしまい、少ロット生産には対応できない。
具体的な特徴量Y[j]は1次の高次局所自己相関関数の場合、以下の通りである。
Y[j]∝∫f(r)×f(r+aj)dr
f:位置rの画素の輝度(rはベクトル)
ajは高次局所自己相関関数で決められている固定ベクトル。j=1〜5である。
Y[1]=全体の明るさに相当(例えば、良品だと暗い、不良品だと明るい)
Y[2]=横に明るく長いものがあれば、大きな値となる
Y[3]=…
Y[4]=…
Y[5]=…
の意味を持つ。
検査に必要な最終的な特徴量というのは、結局は、領域がどういう形(大きさ)で明るいか暗いかがポイントである。高次局所自己相関関数から求まる特徴量はその情報を具備している。
これらはボカシ処理とエッジ抽出を行う処理で、ウエーブレット変換の特殊な場合で、生体の視覚機能モデルの一つとなっている(指紋認識等で利用されている)。ボカシ処理によって、検査対象のバラツキの影響が低減される。エッジ抽出処理により部品の輪郭や傾斜が強調される。
これらの特徴抽出処理は自動演算できるので設定項目はない。
ここで、必要な設定は実装基板外観検査機への学習操作のみである。学習操作によって特徴量からへ判定の変換関数が求まる。検査においては、この変換関数で判定を行う。
学習においては、オペレータが検査画像に対し良品、不良品かを教示すると、実装基板外観検査機は検査画像から(2.2)の特徴量を求め、図13に示すように、線形識別関数により逐次学習(特徴空間に於ける良否分布の境界面を逐次更新)する。また、オペレータ操作により、学習したデータをクリアすることも可能とする。
またチェック機能として、検査プログラムに未学習の検査ライブラリが含まれていればそれを通知することも可能とする。
線形識別関数による学習法では、特徴からへ判定の変換を線形関数(境界面が平面)で行うのに対し、ニューラルネット等の学習では変換を非線形関数で行う。
それ以前に非線形関数が必要になるということは特徴抽出が不適切であるということを意味する。
ここでの線形識別関数による計算は、以下の通りである。
Y[j]:特徴量(但しY[0]=1, Y[1]…は高次局所自己相関関数による特徴量)
j:特徴量の番号
K[j]:識別関数のパラメータ
R≧0の場合、学習したカテゴリ(良品か不良品か)に属すると判定される。
初期値は、オペレータ操作で学習させたい画像とそれが良品か、不良か、というカテゴリを指定することで、その画像から特徴量Xiを求め、
K[j]=Y[j] (i≧1)
K[0]=−Y
Y=Y[1]×Y[1]+Y[2]×Y[2]+…
と設定する。これによりR=0となる。
・Rの判定が、指定カテゴリと一致する場合:K[j]は変更しない
・R≧0(先に学習させたカテゴリに属する)だが、指定カテゴリと一致しない場合:K[j]=K[j]−ρ×Y[j]
・R<0(先に学習させたカテゴリに属さない)だが、指定カテゴリと一致しない場合:K[j]=K[j]+ρ×Y[j]
ρ(>0)は定数
その場合は、カテゴリの組合せ分、線形識別関数が必要となる(つまり境界面が複数できる)。
また逐次学習可能とすることで、生産過程で発生した新たな不良にもスムーズに対応ができる。
尚、(2.1)、(2.3)の設定はライブラリとして登録でき、再利用可能とする。
上記処理により、検査方法の設定を簡素化し作業効率を改善するとともに、オペレータの習熟度に依存しない、高速かつ高認識率の検査を実現する。
(3.1)定義
マハラノビス距離Gは、次式で定義される。
i 画素番号 ( i =1、…、m)
X[i] 検査画像の画素iの輝度
P[n][i] n回更新した後の画像Pの画素iの輝度
B[t][i] t番目に登録した画像Bの画素iの輝度 (t=1, …, n)
G マハラノビス距離
P[n][ i ]はBの平均であり、下式で表される。
P[n][ i ]= (B[1][ i ]+ B[2][ i ]+ ・・・・・・+ B[n][ i ] )/n
λ[u][v]=[(B[1][u]-P[n][u])(B[1][v]-P[n][v])+ …+B[n][u]-P[n][u]) (B[n][v]-P[n][v]) ]/n
(行列[λ]:共分散行列)
行列[λ]の計算は膨大になるので、対角成分以外を無視する。
対角成分 S(n)[i] ≡ λ[i][i] (=Bの画素iの分散となる)
G2≒[(X[1]−P[n][1])2]/S(n)[1]+…+[(X[m]−P[n][m])2]/S(n)[m]
そこで、
D2≡[(X[1]−P[n][1])2]W(n)[1]+…+[(X[m]−P[n][m])2]W(n)[m]
上式で求められるDを本発明では近似マハラノビス距離ということにする。
ここでWはS(n)[i]が0だと発散することを考慮して
W[n][i]=100×(M−S(n)[i])/M、M= H2 (H: システムで決まる輝度の最大値)
もしくは
W[n][i]=1/S(n)[I] (S(n)[i]≠0のとき)、
=1/δ2 (S(n)[i]=0のとき)
δは、システムで決まる輝度の最小単位とする。
登録画像を更新する、つまり n→n+1 のとき以下のように、更新できる。
P[n+1][ i ]= (B[1][ i ]+ B[2][ i ]+…+ B[n+1][ i ] )/(n+1)
= P[n][i]×n/(n+1)+ B[n+1][ i ]/(n+1)
= P[n][i] + (B[n+1][ i ]−P[n][i] )/(n+1)
分散S(n)[i]の更新は以下のように、更新できる。
S(n+1)[i]=[(B[1][i]−P[n+1][i])2+…+(B[n][i]−P[n+1][i])2+
(B[n+1][i]−P[n+1][i])2]/(n+1)
=n [ S[n][i] + ((B[n+1][i]−P[n][i]) 2)/(n+1) ]/(n+1)
探索処理(自動)について、図14に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、探索済フラグFL=0 とする(ステップT1)。FL=0は、探索が終了していないことを意味するフラグである。
次に、探索領域内で、登録画像と同じサイズの検査領域内の画像X[i]から、近似マハラノビス距離Dを求めるが、初回の場合は、Dmax=Dとする(ステップT2)。
引き続き、D≦Dmax、かつ、D≦閾値ならば、その枠位置を探索座標X,Y、C(回転角)に代入し、つまり、探索結果とし、探索済フラグFL=1、Dmax=Dとする(ステップT3)。フラグFL=1は、探索が終了したことを示すフラグである。
一方、全領域の探索が終了していないと判定されるときには(ステップT4)、FL=0ならNGとしてその部品の検査終了し、枠を動かして(ステップT5)、例えば、探索座標X,Yを1画素づつ移動、或いは、C(回転角)を変更して、ステップT2以降を繰り返す。
従って、ステップT3でD≦Dmaxと比較することにより、探索結果としては、近似マハラノビス距離Dの最小値が求められることになる。
登録画像と同じサイズの枠を登録画像位置から規定シフト量移動させた場所での画像X[i]から近似マハラノビス距離Dを求め、それを閾値として登録する。
例えば、枠サイズを(A,B)とした場合、規定シフト量は、(A/T、B/T)等とする。Tはパラメータで例えば1/2とする。
1)画像の登録と更新
画像の登録と更新の具体例について、表3に示す。ここでは、チップ抵抗部品の例を示す。
更新回数n=2のとき、B[1] (図15)とB[2] (図16)とを平均することによりP[2] (図19)が求められ、重みW[2]は分散の逆数で表される濃淡の画像(図22)、つまり、一部マスクされる部分が存在する。
更新回数n=3のとき、B[1] (図15)とB[2] (図16)とB[3] (図17)を平均することによりP[2] (図20)が求められ、重みW[3]は分散の逆数で表される濃淡の画像(図23)、つまり、一部マスクされる部分が存在する。
上記1)の3回目の登録画像(P、W)を使って、探索領域Xから部品探索を行った例を表4に示す。
表4c)は、探査処理時の近似マハラノビス距離D[a]の逆数1/D[a] をプロットしたものであり、図26に示す通り、外周部が暗く、中央部が明るい。
3−1)特徴抽出と学習手順の例
特徴抽出と学習手順の例を表5に示す。
先ず、良品と指定された図28の画像に対して高次局所自己相関関数(1次)を用いて特徴量 Y[j]を求めた。
Y[0]=1
Y[j] =ΣΣf(a,b)×f(a+Ma1[j],b+Mb1[j]))](j=1〜5)
Y[0] = 1 定数
Y[1] = 82 中
Y[2] = 69 小
Y[3] = 67 小
Y[4] = 79 中
Y[5] = 67 小
Y[0]:定数
Y[1]:全体の明るさ
Y[2]:横方向の明るさ
Y[3]:斜め45度方向の明るさ
Y[4]:縦方向の明るさ
Y[5]:斜め−45度方向の明るさ
K [0] =−Y[0]
=−(Y[1]2+Y[2]2+…Y[5]2)
=−26704
K [1] = Y[1] = 82
K [2] = Y[2] = 69
K [3] = Y[3] = 67
K [4] = Y[4] = 79
K [5] = Y[5] = 67
る。
一方、不良品と指定された図29の画像に対して、上記と同様にして、高次局所自己相関関数(1次)を用いて特徴量 Y[j]を求め、更に、特徴量 Y[j] (j=1〜5)から識別関数パラメータK[j](j=0〜5)を求め、判定値R(=ΣK[j]・Y[j])を求めると、
R=46342であるから、誤判定であり、下式に従って更新を行う。
K[j]=K[j]−ρY[j] (R≧0)
K[j]=K[j]+ρY[j] (R<0)
更新後の判定値Rは正判定であり、更新不要である。
学習結果の検査の例について、表6に示す。
その結果、表6に示すように、様々なハンダ画像のバリエーションに対して、正しく判定できていることがわかる。
本実施例では 1次の高次局所自己相関関数を用いたが、2次の高次局所自己相関関数を用いてもよい。
20 電子部品
40 照明装置
50 カメラ等の画像センサ
60 制御装置
61 ハードディスク等の記録媒体
100 はんだ印刷機
200 部品実装機
300 リフロー
400 実装基板外観検査装置
500 ストッカー
600 リペア装置
Claims (11)
- 基板上に実装された部品の画像を光学センサで取得し、その画像に対し演算処理を行って良否を判定する実装基板外観検査方法において、前記部品の検査の対象となる部分を含む領域を探索領域として設定し、該探索領域内において、検査領域をシフトさせて、予め登録された部品画像を探索するに際して、前記検査領域内の画像と前記部品画像との近似マハラノビス距離を演算し、前記近似マハラノビス距離が設定した閾値より小さくかつ最小となる点を探索した箇所とすることを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項1記載の実装基板外観検査方法において、前記近似マハラノビス距離が前記探索領域内いずれの箇所においても閾値より大きい場合には、不良と判定することを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項1又は2記載の実装基板外観検査方法において、前記検査領域のシフトは、前記検査領域の位置を移動させること、前記探査領域のサイズを変形させること、前記探査領域の向きを回転させることを含むことを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項3記載の実装基板外観検査方法において、前記基板上のランドに半田付けされる前記部品の電極を検査の対象とする場合には、前記検査領域のシフトは、前記ランド端の辺のみを固定し、他の辺を伸縮することにより行うことを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項3記載の実装基板外観検査方法において、前記基板上のランドに半田付けされる前記部品の電極以外の部分を検査の対象とする場合には、前記検査領域のシフトは、サイズを変形させずに、位置の移動又は方向の回転により行うを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項1又は2記載の実装基板外観検査方法において、前記部品の電極が半田付けされる前記基板のランド上の異物を検査の対象とする場合には、前記検査領域はシフトせず固定することを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項1,2,3,4,5又は6記載の実装基板外観検査方法において、前記検査領域内の画像を特徴空間へ写像することにより特徴量を抽出するに際しては、高次局所自己相関関数を用いることを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項7記載の実装基板外観検査方法において、前記高次局所自己相関関数を用いる際には、予め前記画像をガウシアンラプラシアンフィルタ若しくはガボール変換することを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項7又は8記載の実装基板外観検査方法において、前記高次局所自己相関関数により抽出された特徴量が、逐次学習により求められた特徴空間における良否分布の境界面の何れかに属するか否かにより良否判定を行うことを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項9記載の実装基板外観検査方法において、前記逐次学習は、前記検査領域内の画像の良否をオペレータが教示することより、前記検査領域内の画像から抽出された特徴量に基づいて、線形識別関数により、特徴空間における良否分布の境界面を逐次更新することにより行うことを特徴とする実装基板外観検査方法。
- 請求項9又は10記載の実装基板外観検査方法において、前記特徴空間における良否分布は、不良品のカテゴリが、半田不良、欠品、ブリッジ等に細分化されることを特徴とする実装基板外観検査方法。
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