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JP4811247B2 - マイクロチップ及びそれを用いた分析デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、生物学的流体を電気化学的、もしくは光学的に分析するマイクロチップ及びそれを用いた分析デバイスに関するものである。
従来、マイクロ流路を形成したマイクロチップを用いて生物学的流体を電気化学的にあるいは光学的に分析する方法がある。電気化学的に分析する方法としては、試料液中の特定の成分を分析するバイオセンサーとして、例えば、血液中のグルコースとセンサー中に担持したグルコースオキシダーゼ等の試薬との反応により得られる電流値を測定することにより、血糖値などを求めるものがある。
また、マイクロチップを用いて分析する方法では、水平軸を有する回転装置を使って流体の制御をすることが可能であり、遠心力を利用して試料液の計量、細胞質材料の分離、分離された流体の移送分配、液体の混合/攪拌等を行うことができるため、種々の生物化学的な分析を行うことが可能である。
マイクロチップに試料を導入するための従来の試料液採取方法としては、図7に示す電気化学式バイオセンサーがあり、試料液は吸引口208から毛細管現象によりキャビティ212内に導入され、作用極201、対極202と試薬層210のある位置まで導かれる。この時キャビティ212の容積で試料の定量採取を行っている。そして作用極201、対極202での試料液と試薬との反応により生じる電流値は、リード203,204を通じて図示しない外部の測定装置に接続して読み取られる(特許文献1)。
また、図8に示す遠心移送式バイオセンサーでは、試料液は入り口313から毛細管現象により第1の毛細管キャビティ312内に定量採取され、次に遠心力を作用させることで、毛細管キャビティ312内の試料液は第1の流路314を介して受入キャビティ317に移送され、受入キャビティ317で試薬と反応したものを遠心分離させ、第2のキャビティ316に溶液成分のみを毛細管力によって採取し、光学的に反応状態を読み取られる(特許文献2)。
また、図9に示す遠心移送式バイオセンサーでは、試料を入口ポート409から出口ポート410まで毛細管力で移送し、各毛細管キャビティ404a−fを試料液で満たした後、バイオセンサーの回転によって発生する遠心力によって、それぞれの毛細管キャビティ内の試料液を各通気孔406a−gの位置で分配し、各連結微小導管407a−fを通って、次の処理室(図示省略)へ移送される(特許文献3)。
特開2001−159618号公報 特表平4−504758号公報 特表2004−529333号公報
しかしながら、前記従来の構成では、毛細管キャビティの充填前に試料液が無くなったり、試料採取中に試料液を入口から離してしまった場合に、入口付近の表面張力の影響による気泡が混入したり、取り扱い時にデバイスの向きを変えてしまうことで、毛細管キャビティ内の試料が動いてしまって気泡が混入したりする可能性があり、気泡が混入すると不足している試料液を後から追加して吸引させようとしても毛細管キャビティ内の気泡を外部に逃がすことができないため、気泡部分を充填することができず一定量の試料液を採取できないという課題を有していた。
本発明は、マイクロチップの注入口と保持チャンバーとを連結する毛細管キャビティの断面形状を矩形形状とし、毛細管キャビティの出口側の幅が注入口の幅より広くすることで、記従来の課題を解決するもので、毛細管キャビティ内への気泡の混入を防ぐことができ、試料液の採取が毛細管キャビティを満たすまで何度でもできるマイクロチップを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の分析デバイスは、流体を毛細管作用により採取する注入口と、前記注入口に通じ採取された流体を保持する保持チャンバーに連結される毛細管キャビティと、を備え、前記毛細菅キャビティにて形成される流路の深さを前記保持チャンバの深さより浅くし、且つ、前記毛細管キャビティの出口面積を注入口面積より広く構成して成るマイクロチップを備える分析デバイスであって、前記マイクロチップの前記注入口に注入された前記流体を前記マイクロチップの前記毛細管キャビティを介して所定量だけ一時的に保持する前記保持チャンバーに移送し、前記保持チャンバーが必要な流体の量になるまで気泡を発生することなく複数回の点着を可能として前記保持チャンバーに蓄積し、前記保持チャンバーから蓄積した前記流体を毛細管流路を介して前記流体を光学的に測定するための測定チャンバーに移送して前記流体を測定し分析することを特徴としたものである。
本発明は、マイクロチップの注入口と保持チャンバーとを連結する毛細管キャビティの出口側の断面積を注入口側の断面積より大きくすることで、従来の課題を解決するもので、毛細管キャビティ内への気泡の混入を防ぐことができ、試料液の採取が毛細管キャビティを満たすまで何度でもでき、所定量の試料液を確実に採取できるマイクロチップを提供することを目的とする。
以下に、本発明のマイクロチップの実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1のマイクロチップ200における毛細管キャビティ3およびキャビティの断面形状例を示す。実施の形態1では、一例として断面形状が矩形の場合を示すもので、図1(a)は、上から順に、マイクロチップ200の正面図、上面図及び背面図を表し、図1(b)は、A−A断面を、図1(c)は、マイクロチップ200を含む分析デバイス100の下部基板を示すものである。分析デバイス100の構造は、図6で説明するが、マイクロチップ200は、分析デバイス100の下部基板と一体的に成形して形成される。ここで図1(a)、(b)は、分析デバイス100に示す流路の一部を形成する毛細管キャビティ3を拡大し表示したものである。マイクロチップ200は、分析デバイス100の流路形成の際に一体的に成形されて流路が連結され形成される。本実施の形態1に示すマイクロチップ200は、毛細管キャビティ3、注入口1、出口2で構成される。本実施例では、マイクロチップ200の毛細管キャビティ3の断面形状が矩形状であり、毛細管キャビティ3の注入口幅L1を毛細管キャビティ3の出口幅L2より小さく設定する。これは、マイクロチップ200を重力方向に向けた場合においても注入口1に試料液が保持されることが可能となる毛細管力を得るために出口2の幅L2を注入口1側より拡大するものである。
一例として、本発明では、毛細管キャビティ3の注入口幅L1を2mmとし、毛細管キャビティ3の出口幅L2を注入口1側より拡大した11mmとし、毛細管キャビティ3の長さhを6mm、毛細管キャビティ3の厚みtを0.02mmに設けている。また、マイクロチップ200の部分の外形寸法は、図1に示すように11mm×6mmで、毛細管キャビティ3の厚みtは0.02mmとした。このマイクロチップ200の大きさは、分析デバイス100の試料液採取部として適当な大きさとするため、適宜変更することができる。マイクロチップ200が一体構造となる下部基板10の厚みは3mm、上部基板9の厚みは5mm、キャップを含めた分析デバイス100の外形寸法は、厚み10mmで、略65mm角で構成する。試料液の流路を形成する毛細管キャビティ3の厚さ、即ち、流路の深さは、0.02mmである。一方、毛細菅キャビティ3と連結され分析デバイス100の下部基板に形成される保持チャンバー4の深さは、0.3mm〜0.5mmと毛細菅キャビティ3の厚み(即ち、流路となる深さ)より深く形成する。このように設定することにより、毛細管キャビティ3内に注入された試料液は、毛細管力だけでは、保持チャンバー4に進まず、分析デバイス100を回転して得られる遠心力を利用して、試料液を移送するためである。
もちろん、毛細管キャビティ3の断面形状が矩形状以外でも毛細管力が作用する形状であれば、円形、楕円形状などいかなる形状でも同様の効果が得られることは当然である。
さらに毛細管キャビティ3の壁は、図2に示すように親水性を有する材料で形成し、毛細管キャビティ3の壁面との接触角を所定の角度未満になるようにする。具体的には、毛細管キャビティ3の壁面との接触角を毛細管キャビティ3内を一般的に親水性を言われる90度未満となるように設ける。この接触角が小さくなるほど流路内を試料液が進みやすくなることは当然であり、即ち毛細管力が強く働く事を意味する。
次に、毛細管力と重力との関係について説明する。
ここで毛細管力を定義するパラメータとして、注入口1の幅をL1、出口2の幅をL2、試料液の表面張力をγ、接触角をθ、注入口1の断面積をS1、出口2の断面積をS2とするとその毛細管力で液体の進もうとする力Aは、一般的に(γ×cosθ×L1/S1)−(γ×cosθ×L2/S2)と定義できる。一方、注入口1を上向きにした場合、重力による液体の下向きに進もうとする力Bはρghである。ここで密度をρ、重力加速度をg、毛細管キャビティ3の長さをhとする。そして、A>Bと設定することにより、注入口1を上向きにした場合でも液体が上に向かおうとする毛細管力で液体が注入口1部に保持され気泡の進入を防ぐ事が可能となる。
図3は、注入口1の幅L1と出口2の幅の拡大率の関係を示した図である。横軸は注入口1の幅L1変化、縦軸は出口2の幅の拡大率について示す。パラメータは、毛細管キャビティ3の長さhで、h=5mmから、h=13mmの場合を示すものである。図中の各実線は毛細管キャビティ3の長さhの変化を示しており、毛細管力で液体の進もうとする力がA>Bとなる形状を算出したもので、注入口1の幅L1は最小でも赤血球が通過できる0.02mm以上に設定し、また、人の指先から血液を採取する際の注入口として最大2.5mm以下とするのが適当である。そして、毛細管キャビティ3の長さhは、5mmから13mm程度とすることが分析デバイス100を設計する際に占有面積上望ましい。もちろん、分析デバイス100の大きさに応じて他の値をとることができる。本実施の形態では、分析デバイス100の大きさは、65mm×54mm×10mmであり、マイクロチップ200の長さhは、5〜13mm程度が適当である。
本実施例で示した好ましい形状として、注入口1の幅L1を2mmに設定し、毛細管キャビティ3の長さhは6mmとしている。即ち、注入口の幅L1の寸法を2mmにすると、長さhは、5mmから6mm程度にすればよく、h=5mmの場合、倍率が3.13となり、出口の幅はL2=2mm×3.13=6.26mmとなり、h=6mmの場合、倍率が5.45となり、出口の幅はL2=2mm×5.45=10.9mmとなる。
従って、毛細管キャビティ3の長さhを6mmに設定した場合、出口2の幅L2は注入口1の幅L1の5.45倍、即ち10.9mmに、また、注入口1の幅L1を1.5mmに設定すると、毛細管キャビティ3の長さhは、倍率が2.58となり出口2の幅L2=1.5mm×2.58=3.87mmとなる。図3では、L1=2mmに設定した場合、気泡が発生しない状態を得るには、毛細管キャビティ3の長さh=5mm、h=6mmの場合に限定される。即ち、毛細管キャビティ3の長さhを7mm以上(h=7〜13の場合)に設定した場合、注入口1側に向く毛細管力に対して出口2側に向く重力が勝り、注入口1に保持された試料液が出口2側へと移送され、2度付け、3度付けした場合に、気泡が発生する可能性がある。
また図4に示すように注入口1の幅L1を最小の0.02mmに設定した場合、出口2の幅L2が注入口1の幅L1より広く設定されることで、毛細管力で液体の進もうとする力がA>Bとなることがわかる。ここで分析デバイス100に設置するのに適当な長さであるh=5〜13mm全てを満たすには出口2の幅L2を2%以上に設定する事が好ましい。注入口1の幅L1を1mmに設定した場合は、図3より出口2の幅L2の拡大率を9倍にとれば、毛細管キャビティの長さh=5〜13mmに対応することができることが分る。
一方出口2の幅L2を注入口の幅L1に対応する図3中に示す拡大率で設計する事により、注入口1の方が高い力を得る事ができ、点着させた試料液が毛細管キャビティ3の充填途中で不足したり、試料液を充填途中で注入口1から離してしまったりした場合でも、再度、注入口1から点着することで、試料液は毛細管キャビティ3内の注入口1で保持されていた試料液と接触し、気泡が発生せず、それぞれの毛細管キャビティ3が所定量の試料液を保持できるまで、何度でも点着することが可能となる。
次に毛細管キャビティ3の長さhの最適構成範囲について図5に示す。横軸xは毛細管キャビティ3の長さを示し、縦軸yは毛細管キャビティ3の注入口1の幅を示す。
この図5の曲線は、図3において、注入口L1と出口側の拡大率(即ち、出口側の幅L2が定まる。)との関係を毛細管キャビティ3の長さhをパラメータとして示したもの、即ち、気泡が発生しない状態を得るため、毛細菅力と重力とが等しくなる条件より求めるものである。
図3に示すように毛細管キャビティ3の注入口1の幅と出口2の幅の拡大率の関係は重力の影響を受けても注入口1に試料液を保持する事が可能となる、即ち注入口1と出口2の毛細管力の差において、注入口1が常に正である状態を保持する事が可能となる毛細管キャビティ3の長さの適用範囲を算出している。図には注入口の幅L1の範囲0.02〜2.5mmにおいて、各出口の幅の拡大率が最大となる時(毛細管キャビティの長さが最長となる時)をプロットしている。例えば注入口の幅L1を2mmとした時、出口の幅の拡大率が最大となるのは5.45倍であり、毛細管キャビティ3の長さhは6mmとなる。この結果を、累次曲線の一般式であるy=axnに代入して、a、nの係数を求めると、y=12.196x-0.9698で表すことができる。この曲線以下の領域に収まるよう設定することで、注入口1の方が出口2より高い毛細管力を維持するため、注入口1で試料液を保持する事が可能になり2度付け、3度付けの際に気泡を発生することなく点着する事が可能となる。またマイクロチップ100の出口2を重力方向に向けた場合においても、注入口1の毛細管力を高く維持することが可能な注入口1の幅と毛細管キャビティ3の長さで設計する事で、重力の影響で試料液が出口2へ移動することなく注入口1で試料液を保持する事が可能となる。また図3の傾向から、注入口1の幅が狭くなればなるほど毛細管キャビティ3の長さを長く設定することが必要となる。
(実施の形態2)
図6に、マイクロチップ200を装着した分析デバイス100を示す。
図6(a)は、分析デバイス100の上部基板9を示し、図6(b)は、分析デバイス100の下部基板10を示す。
図6(b)において、分析デバイス100は、実施の形態1に示したマイクロチップ200の注入口1に注入された血液などの試料液を毛細管キャビティ3を介して所定量だけ保持チャンバー4に一時的に保持する。保持チャンバー4には、分析試薬(図示せず)が担持されている。そして、試料液と分析試薬とが混合され、当該混合液が測定チャンバー5に毛細管流路6を介して移送される。測定チャンバー5は、大気開放孔8を有する毛細管流路7と連通している。測定チャンバー5に移送された試料液と分析試薬とが混合物は、光学的手法により所定の項目が測定され分析される。
試料液の測定は、測定チャンバ5に光を照射して、検査すべき液体試料と分析試薬の反応状態を光学的に分析する。試料液と分析試薬との反応の割合で吸光度が変化するため照射する光の吸光度を測定することにより所定の項目が測定され、反応状態を分析することができる。
ここで、本発明では、毛細管キャビティ3、流路6、流路7の深さは0.02mmから0.3mm未満で形成されているが、毛細管力で試料液が流れるのであれば、この寸法に限定されるものではない。一般的には、血液などの液体を測定し分析するので、0.02mmから0.3mm未満が望ましい。
また、保持チャンバー4、測定チャンバー5の深さは、0.3mm〜0.5mmで形成しているが、これは、サンプル溶液の量や、吸光度を測定するための条件(光路長、測定波長、サンプル溶液の反応濃度、試薬の種類等)によって調整可能である。そして測定チャンバー5に移送された試料液を光学的に測定する。
本実施の形態では、試料液を毛細管力を利用してマイクロチップ200の注入口1に通じる毛細管キャビティ3を介して保持チャンバー4に試料液を保持する。流路6の壁面に親水処理を行っており、親水処理方法としては、プラズマ、コロナ、オゾン、フッ素等の活性ガスを用いた表面処理方法や、界面活性剤や親水性ポリマーによる表面処理が挙げられる。ここで、親水性とは水との接触角が90度未満のことをいう。
また、分析デバイス100は、図6に示すように、上部基板9と下部基板10との貼り合わせで構成されており、下部基板10の上部基板9と対向する面には、微細な凹凸形状をもつマイクロチャネル構造が形成されており、試料液の移送や、所定量の液量を保持するなど、それぞれの機能が働くようになっている。注入口1は、分析デバイス100本体の一側面より突出した形状にすることにより、指先などによる点着がしやすくなり、点着時に注入口1以外の位置に指などが接触して血液が付着するのを防ぐという効果がある。試薬と試料液との混合が所定のレベルに到達すると、保持チャンバー4内の試料液は、毛細管力により流路6内を通じて、測定チャンバー5の入口まで運ばれ、分析デバイスを所定の回転数で回転して発生する遠心力を利用して測定チャンバー5へ移送される。そして移送された試料液は測定チャンバー5にて光学的に所定の項目が測定される。
本発明にかかるマイクロチップ200は、試料液を採取するための毛細管キャビティ3に気泡が混入するのを防ぎ、毛細管キャビティ3を満たすまで何度でも試料液を採取することができるという効果や、試料液の分配精度を向上させることができるという効果を有し、電気化学式センサーや光学式センサーで生物学的流体の成分測定に使用する分析デバイス100における試料液の採取方法、分配移送方法等として有用である。
(a)本発明の実施の形態1におけるマイクロチップの上面図、正面図及び背面図(b)本発明の実施の形態1におけるマイクロチップの断面図(c)本発明の実施の形態1における分析デバイスの斜視図 表面張力の接触角を説明するための図 本発明の実施の形態1におけるマイクロチップの注入口幅と出口幅の関係を示す図 注入口の幅0.02mmにおける毛細管キャビティ長さ変化による毛細管力の傾向を示す図 本発明の実施の形態1におけるマイクロチップの毛細管キャビティの注入口幅と毛細管キャビティの長さの関係を説明するための図 本発明の実施の形態1における分析デバイスの分解斜視図 従来例の電気化学式バイオセンサーの構成を説明するための図 従来例の遠心移送式バイオセンサーの構成を説明するための図 従来例の遠心移送式バイオセンサーの試料液分配構成を説明するための図
符号の説明
1 注入口
2 出口
3 毛細管キャビティ
4 保持チャンバー
5 測定チャンバー
6、7 流路
8 大気開放孔
9 上部基板
10 下部基板
100 分析デバイス
200 マイクロチップ
201 作用極
202 対極
203、204 リード
205 絶縁基板
206 カバー
207 スペーサー
208 吸引口
209 空気逃げ孔
210 試薬層
212 キャビティ
310 壁
312 第1のキャビティ
313 入り口
314 流路
315 濾過材料
316 上区画
317 低区画
318 芯
401 連続微小導管
402、403 上部部分
404a-f 毛細管キャビティ
405a-e 導管部分
406a-g 頂部通気孔
407a-f 連結微小導管
408a-f バルブ機能
409 入口ポート
410 出口ポート

Claims (3)

  1. 流体を毛細管作用により採取する注入口と、前記注入口に通じ採取された流体を保持する保持チャンバーに連結される毛細管キャビティと、を備え、前記毛細菅キャビティにて形成される流路の深さを前記保持チャンバの深さより浅くし、且つ、前記毛細管キャビティの出口面積を注入口面積より広く構成して成るマイクロチップを備える分析デバイスであって、前記マイクロチップの前記注入口に注入された前記流体を前記マイクロチップの前記毛細管キャビティを介して所定量だけ一時的に保持する前記保持チャンバーに移送し、前記保持チャンバーが必要な流体の量になるまで気泡を発生することなく前記注入口に複数回の点着を可能として前記保持チャンバーに蓄積し、前記保持チャンバーから蓄積した前記流体を毛細管流路を介して前記流体を光学的に測定するための測定チャンバーに移送して前記流体を測定し分析することを特徴とする分析デバイス。
  2. 前記マイクロチップの注入口は、前記分析デバイス本体の側面より突出して構成されることを特徴とする請求項に記載の分析デバイス。
  3. 前記分析デバイスを回転して発生する遠心力により、前記マイクロチップ注入口より注入された流体を前記マイクロチップの出口より前記保持チャンバーに移送することを特徴とする請求項に記載の分析デバイス。
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