JP4811172B2 - レーダ装置 - Google Patents
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Description
受信手段は、この故障検出用信号で変調された三角波変調信号の回り込み信号や物標による反射波を含む信号を受信する。
アンチエリアシングフィルタは、ビート信号の周波数帯域を制限する。この際、アンチエリアシングフィルタのカットオフ周波数は前記第2周波数で設定される。すなわち、第2周波数は、検出手段の検出可能な周波数スペクトルの上限を与える。この第2周波数により設定される範囲は、第1周波数に基づく「実質的な」物標検出範囲とは異なり、物標検出範囲よりも広い、所謂、物標検出「可能」範囲を与えるものである。
サンプリングデータ列生成手段は、アンチエリアシングフィルタの出力信号をサンプリングする。
検出手段は、サンプリングデータを離散フーリエ変換して周波数スペクトルを算出する。検出手段は、前記第1周波数により設定される物標検出範囲に対応する周波数スペクトル内でスペクトルピークを検出することで、物標検出範囲内の物標、物標の距離および相対速度を検出する。さらに、検出手段は、第1周波数による物標検出範囲外で、且つ第2周波数による物標検出可能範囲内に相当する周波数スペクトルでスペクトルピークを検出することで、故障検出信号が送受信されたと判断し、故障していないと判定する。一方、検出手段は、第1周波数による物標検出範囲外で、且つ第2周波数による物標検出可能範囲内に相当する周波数スペクトルで、予め設定した第1閾値以上のスペクトルピークを検出できなければ、故障検出信号が送受信されていないと判断し、故障と判定する。なお、第1閾値は、定常状態すなわち故障していない状態で現れる特定周波数成分(故障検出信号によるスペクトルピークに対応)の値に基づいて低レベル側に設定される。このように物標検出と故障検出とが異なる周波数スペクトルの範囲で検出されることで、同時に並行して物標検出と故障検出とが行われる。
図1は本実施形態のレーダ装置の主要部を示すブロック図である。
図2はFFT処理による周波数スペクトル図であり、物標が検出されず故障検出信号によるサイドバンド信号のスペクトルピークが第1閾値SLth1以上である場合を示した図である。
送信制御データ生成部11は、時間軸上で周波数が所定周期で三角波状に変化するFMCW送信信号の元となる送信制御データを生成する。この送信制御データは、例えば、三角波の周期よりも極短いサンプリング周期を設定し、このサンプリング周期で三角波状のFMCW変調信号をサンプリングしたデータ列により形成される。
故障検出信号データ生成部12は、故障検出信号データを生成する。故障検出信号データは、送信制御データ生成部11で参照される三角波の信号の周期よりも短い周期からなる正弦波状の故障検出信号を波形が維持できる程度のサンプリング周期でサンプリングしたデータ列により形成される。ここで、故障検出信号の周波数は、送信信号と受信信号との差分からなるIFビート信号の送信受信間の回り込み成分に対する故障検出信号によるサイドバンド信号の周波数が、物標検出範囲の上限を示す第1周波数(FB1に相当)よりも高く、物標検出可能範囲の上限を示す第2周波数(FB2に相当)よりも低い周波数となるように設定されている。また、物標検出範囲とは実際に物標の各検出データを検出する範囲を示し、物標検出可能範囲とは物標検出範囲よりも広い範囲でレーダ装置の仕様により設定される物標の検出が可能な範囲を示す。そして、この第2周波数は、例えば、ADC8によるIFビート信号のサンプリング周波数に相当するナイキスト周波数を用いる。
受信アンテナ5は、送信波201が物標(自動車)101で反射した反射波202を受信して受信信号をミキサ6に出力する。この際、受信アンテナ5は、反射波202の他に、送信アンテナ4から受信アンテナ5への回り込み波203をも受信し、この回り込み波203は受信信号に含まれる。ミキサ6は、カプラ3からのローカル信号と受信アンテナ5からの受信信号とをミキシングしてIFビート信号を形成する。
FFT処理部91は、時系列の検出用サンプリングデータ列をFFT処理して周波数スペクトルを算出する。
物標・故障検出部92は、ピーク検出用の第1閾値SLth1を設定し、直流成分に対応する周波数ビン(以下、0周波数ビンという。)から前記第2周波数に対応する周波数ビン(第2周波数ビンFB2)までの各周波数ビンのスペクトル強度に対して第1閾値SLth1以上であるかを判定し、第1閾値SLth1以上の周波数ビンをスペクトルピークとして検出する。そして、物標・故障検出部92は、検出したスペクトルピークが0周波数ビンから第1周波数に対応する周波数ビン(第1周波数ビンFB1)の間であれば、物標を検出したと判断する。物標・故障検出部92は、物標検出と判定した周波数ビンのスペクトルデータに基づいてペアリングを行い距離、相対速度を算出して物標検出データとする。物標・故障検出部92は、物標検出データを上位システム100に出力するとともに、送信制御部1に与える。
なお、この発明では、故障検出閾値と物標検出閾値(前記検出閾値)とを第1閾値SLth1として同じに設定した。しかしながら、より望ましくは、故障検出用の閾値は、装置の仕様、例えば送信アンテナ4と受信アンテナ5との間に発生する回り込み波の定常的な強度に対応するサイドバンド信号の強度により設定するとよい。
まず、レーダ装置は、検出開始とともに、三角波状のFMCW送信信号を故障検出信号で周波数変調した送信信号を生成して出力する(S11→S12)。ここで、中心周波数が76GHzのFMCW送信信号の周波数変調幅ΔFを300MHzとし、上り変調区間と下り変調区間との組合せを1周期とした変調周波数fmを1kHzとし、最大検出距離Rを150mとする。
f1=4・ΔF・fm・R/c (c:光速)
であるので、600kHzとなる。この周波数が、前記物標検出範囲の上限を示す第1周波数に相当する。
fN=fm・SP
であるので、1024kHzとなる。この周波数が、前記物標検出可能範囲を示す第2周波数(FB2に相当する)となる。
この第3閾値SLth3は、周波数スペクトルに現れるノイズレベルに準じて設定されるものであり、予め測定したノイズレベルの平均的最大値よりも所定レベル高いレベルに設定されている。
また、前述の処理では、物標検出中は故障検出信号による変調を行わない方法を示したが、所定時間間隔で故障検出信号による変調を行ってもよい。この場合、物標検出と並行した故障検出を実現することができるとともに、故障検出信号による物標からの反射波に含まれるサイドバンド信号の影響を抑制することができる。
図5は本実施形態のレーダ装置の主要部を示すブロック図である。
図6はFFT処理による周波数スペクトル図であり、物標が検出されず故障検出信号によるサイドバンド信号のスペクトルピークが第2閾値SLth2以上である場合を示した図である。
物標検出範囲内でスペクトルピークが検出されないと、レーダ装置は、故障検出範囲すなわち第1周波数ビンFB1から第2周波数ビンFB2の間にスペクトルピークが存在するかを検出する(S16→S31)。
Claims (10)
- 周波数変調された送信信号を生成して送信する送信手段と、
前記送信信号に基づく物標からの反射波や前記送信手段からの回り込み信号を含む受信信号を取得する受信手段と、
前記送信信号と前記受信信号との差分信号であるビート信号の周波数帯域を制限するアンチエリアシングフィルタと、
アンチエリアシングが行われたビート信号をサンプリングするとともに、AD変換して所定データ数のサンプリングデータ列を生成するサンプリングデータ列生成手段と、
前記サンプリングデータ列の離散フーリエ変換により周波数スペクトルを算出し、該周波数スペクトルに基づいて、設定された検出範囲内での前記ビート信号の周波数成分を解析して前記検出範囲内の物標検出を行う検出手段と、を備えたレーダ装置において、
前記送信手段は、前記周波数スペクトルの前記検出範囲を決定する第1周波数より高く、且つ前記アンチエリアシングにより決定される第2周波数より低い特定周波数成分を形成する故障検出用信号で前記送信信号を変調して送信し、
前記検出手段は、前記特定周波数成分が該特定周波数成分の定常状態レベルに基づいて設定された第1閾値未満であることを検出することで故障検出を行うレーダ装置。 - 前記検出手段は、前記特定周波数成分が該特定周波数成分の定常状態レベルに基づいて設定された第2閾値以上であることを検出すると異常検出を行う請求項1に記載のレーダ装置。
- 前記検出手段は、前記特定周波数成分の定常状態レベルに基づいて設定された第1閾値未満であり、ノイズレベルを元に設定された第3閾値以上であることを検出すると、送受信系の電力が低下しているものと判断する請求項1または請求項2に記載のレーダ装置。
- 前記検出手段は、前記検出範囲を最大検出距離により設定する請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレーダ装置。
- 前記検出手段は、前記検出範囲を最大検出相対速度により設定する請求項1〜請求項3のいずれかに記載のレーダ装置。
- 前記送信手段は、予め設定した所定周期で前記送信信号を前記故障検出用信号で変調する請求項1〜5のいずれかに記載のレーダ装置。
- 前記検出手段は物標の未検出情報を前記送信手段に与え、
前記送信手段は、物標の未検出情報を取得すると前記送信信号を前記故障検出用信号で変調する請求項1〜6のいずれかに記載のレーダ装置。 - 前記レーダ装置は、ビーム走査もしくは複数のアンテナを切り替えることにより、物標を検出するものであり、
前記送信手段は、予め設定した方位もしくは予め設定したアンテナの出力について、前記送信信号を前記故障検出用信号で変調する請求項1〜7のいずれかに記載のレーダ装置。 - 前記レーダ装置は、送信信号の周波数を経時的に三角波状に変化させる三角波変調の送信信号を用いるFMCWレーダであって、
前記送信手段は、前記三角波変調の上り変調区間または下り変調区間のいずれか一方についてのみ、前記送信信号を前記故障検出用信号で変調する請求項1〜7のいずれかに記載のレーダ装置。 - 前記レーダ装置は、異なる2周波の送信信号を用いる2周波CWレーダであって、
前記送信手段は、前記2周波の送信信号のうち、いずれか一方の送信信号のみを前記故障検出用信号で変調する請求項1〜7のいずれかに記載のレーダ装置。
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