JP4797887B2 - 板材の平坦度測定方法及び板材の平坦度測定装置 - Google Patents
板材の平坦度測定方法及び板材の平坦度測定装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4797887B2 JP4797887B2 JP2006232689A JP2006232689A JP4797887B2 JP 4797887 B2 JP4797887 B2 JP 4797887B2 JP 2006232689 A JP2006232689 A JP 2006232689A JP 2006232689 A JP2006232689 A JP 2006232689A JP 4797887 B2 JP4797887 B2 JP 4797887B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate material
- flatness
- plate
- linear pattern
- line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Description
Δε=ΔL/L ・・・(1)
また、急峻度λは、板材の波高さδとそのピッチPを用いて、次の(2)式で表される。
λ=δ/P ・・・(2)
そして、伸び差率Δεと急峻度λとには、次の(3)式の関係がある。
λ=(2/π)(|Δε|)1/2×100 ・・・(3)
また、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法において、基準板について、予め複数の高さで形状測定線での隣接する線の間隔を測定しておく工程と、板材の高さを測定する工程と、測定した板材の高さから、使用する基準板の線の間隔を決定する工程とを有することを特徴とする。
また、カメラの画像から検出した板材の端辺を基準として、その画像に形状測定線を設定するため、形状測定線の設定が迅速となるとともに、設定位置の精度が向上する。これにより、板材の位置が変わっても容易に同じ位置に形状測定線を設定できるため、平坦度の測定精度が向上する。また、線全体を測定するのではなく形状測定線の位置のみで板材の長手方向の形状を計算するため、計算量を減らすことができ、計算が迅速になる。
また、基準線状パターン間隔を用いることで、測定した線状パターン間隔から、板材の平坦度を計算することが可能となる。
また、フーリエ変換により空間周波数領域へ変換することにより、線状パターン間隔の変化を、画像分解能以上の高分解能で高性能に計算することができる。
ステップS2では、鋼板11の高さを測定する。鋼板11は、熱間圧延ラインでの走行時に浮き上がりが生じるため、高さが変化する。フローチャート40では、後述するステップS7で鋼板11の高さを用い、表面角度分布を計算する。そのため、最初に鋼板11の高さを測定することが必要である。図5は、カメラにより撮影された鋼板11表面の線状パターン12を示す図である。紙面左右が鋼板11の幅方向である。線状パターン12は、複数の平行に並べられた線14、14、…と、スリット16a〜16fとを有している。それぞれの線14、14、…は、長手方向において中央部と左右部とに分割され、その間にスリット16a〜16fが配置されている。線状パターン12は、線14、14、…及びスリット16a〜16fの長手方向が鋼板11の幅方向となるように投影されている。なお、図の見易さのために、線14、14、…は、実際より本数を少なく示し、一部の符号を省略する。
ステップS3では、鋼板11の幅方向端辺(以下単に「端辺」という。)を検出する。図5において、線状パターン12は、鋼板11の幅方向について、鋼板11より大きくなるように投影されている。これにより、鋼板11の表面では反射により線状パターン12は明るく、鋼板11の表面を外れた位置では、線状パターン12は反射しないため暗くなる。そのため、この輝度の差から鋼板11の端辺を検出することができる。検出方法の一例としては、カメラ15a、15bの画像から、複数の線14、14、…の輝度を鋼板11の長手方向に積算し、積算値を鋼板の幅方向に微分する。微分した結果から、輝度の変化が最大及び最小となる位置が、鋼板11の端辺17a、17bとなる。このように複数の線14、14、…を用いて鋼板11の端辺を検出することで、検出の精度を高めることができる。なお、上記方法によらず、例えば1本の線14について、長手方向の輝度変化から鋼板11の端辺を検出しても良い。
ステップS4では、鋼板11の形状測定線を決定する。この形状測定線に沿って、鋼板11の長手方向の表面形状が求められる。ここでは、ステップS3で検出された鋼板11の端辺から、図5のとおり鋼板11の長手方向に形状測定線18a〜18eを設定する。形状測定線18a〜18eは線14、14、…の分割部以外に設定される。
ステップS5では、形状測定線18a〜18eで輝度分布を作成する。形状測定線18a〜18eは、複数の線14、14、…を横断する。そのため、各形状測定線18a〜18eには輝度の明暗が存在する。最初に、カメラ15a、15bの画像ごとに、この輝度分布を測定する。測定方法の一例としては、カメラ15a、15bの画像から、形状測定線18a〜18eの輝度分布を、PC16において輝度データ列として取り込む。この際、耐ノイズ性能を向上させるために、各形状測定線18a〜18eについて、近傍の幅方向データを測定し、平均化することが好ましい。
ステップS6では、形状測定線18a〜18eの輝度分布から、線状パターン間隔Pm(y)を計算する。ステップS6の詳細については、後述する。
ステップS7では、形状測定線18a〜18eにおける鋼板11の表面角度分布を計算する。図8は、鋼板11を幅方向から見た図であり、ステップS6で求めた線状パターン間隔Pm(y)から、鋼板11の表面角度分布を計算する方法を示している。鋼板11の上部には、投影機13とカメラ15a、15bとが設置されている。ここでは、カメラ15bの図示を省略し、以降カメラ15aのみについて説明するが、カメラ15bについても同様である。鋼板11の表面には、投影機13から投影された線状パターン12のうち、2本の線14a、14b、およびこれらの間の暗部14cが図示されている。
ステップS8では、ステップS7で求めた表面角度分布から、鋼板11の表面形状を計算する。鋼板11の表面形状は、ステップS7で求めた表面角度を積分することにより、それぞれの形状測定線18a〜18eについて求めることができる。
ステップS9は、ステップS8で求めた表面形状から鋼板11の急峻度λを計算する。それぞれの形状測定線18a〜18eの位置において表面形状の表面長さの計算を行うことで、伸び率εを計算する。そして、形状測定線18aでの伸び率ε18aと、他の形状測定線18b〜18eでの伸び率εmから伸び差率△εを求め、鋼板11の急峻度λを計算する。ここで、添字mは18a〜18eであり、形状測定線mにおける値であることを表している。得られた伸び率から、次の(9)式により中心部との差(伸び差率)△εを計算する。
△ε=ε18a−ε18b ・・・(9)
この△εから、(3)式により急峻度λを求めることができる。同様に、形状測定線18aと、形状測定線18c〜18eとによっても急峻度λを測定することが可能である。
ステップS6aでは、形状測定線18a〜18eの輝度分布における輝度データ数が2n(nは自然数。以下同じ。)でない場合に、輝度データ数を2nの輝度分布k(x)に再サンプリングする。これにより、輝度分布k(x)に、離散フーリエ変換の高速な計算手法である高速フーリエ変換を適用することが可能となる。図12に、輝度データ数を、6から8に再サンプリングする一例を示す。図12(a)における6点の輝度データD1〜D6において、隣接するデータ同士を線で結ぶ。そして、D1〜D6の間を8等分し、この8等分する線と輝度データを結んだ線の交点を新たな輝度データD1’〜D8’とすると、図12(b)のとおり輝度データ数が8となる。ここで、再サンプリングにより、輝度データD1〜D6とD1’〜D8’では位置に差が生じる。しかし、鋼板11の平坦度測定に使用するのは、(3)式のとおり、線状パターン間隔Pm(y)と線状パターン間隔Ps(y)とであり、Pm(y)、Ps(y)ともに再サンプリングされるため、平坦度の値には影響しない。なお、輝度データの精度を低下させないため、再サンプリングでは、データ数を増やすことが好ましい。
ステップS6bでは、再サンプリングした輝度分布k(y)を対称データ化する。離散フーリエ変換は、対象とする信号波形の外側にも同じ波形が繰り返していると仮定する。形状測定線18a〜18eの輝度分布k(y)は、両端において空間周波数(線状パターン間隔)、輝度ともに異なっているため、大きな不連続点を生じる。このことは、線状パターン間隔の計算結果において、輝度分布k(y)の端部に測定誤差を生じることになる。そこで、輝度分布k(y)について、対象とする輝度分布k(y)の輝度データ列を反転させて、元の輝度データ列の後につけくわえて、2倍のデータ点数の輝度分布g(y)とする。これにより、輝度分布g(y)の端部が不連続点でなくなるため、信号端部まで精度良く、線状パターン間隔を計算することが可能となる。図13は、輝度データの対称データ化を示す図である。図13(a)は、対称データ化前の輝度分布k(y)を離散フーリエ変換する場合を示している。k(y)の両端Cは、空間周波数(線状パターン間隔;横軸)、及び輝度(縦軸)の違いにより不連続点となっている。図13(b)では、k(y)を横軸方向に反転させてk(y)の後に結合したg(y)を用いて、離散フーリエ変換を行う。これにより、g(y)の両端Dが不連続点とならないため、端部Dで測定誤差が生じることを防ぐことができる。
ステップS6cでは、対称データ化した輝度分布g(y)に対して、高速フーリエ変換を行う。これにより、輝度の空間分布を空間周波数領域へ変換する。変換後の関数をG(f)とし、高速フーリエ変換をF[ ]とすると、次の(10)式で表すことができる。
G(f)=F[g(y)] ・・・(10)
ステップS6dでは、高速フーリエ変換を行った関数G(f)から空間周波数域を抽出する。抽出は、G(f)にW(f)を積算した後に、fSだけ低周波数側へ移動させる。W(f)は図14に示すように、線状パターン間隔Pm(y)の周波数帯域fL〜fHが1(単位は1/画素)で、それ以外は0の関数である。g(f)にW(f)を積算することにより、g(f)の負の空間周波数域の値は0となり、正の空間周波数帯域に存在する線状パターンのみを残すことができる。これにより、鋼板11表面のスケール生成むらにより生じる模様や、水乗りが、空間周波数に与える影響を抑制することができる。
H(f)=G(f+fs)・W(f+fs) ・・・(11)
なお、周波数fSの移動は必ず行う必要はないが、線状パターン間隔Pm(y)が狭い(空間周波数が高い)場合は、後述するステップS6gのアンラッピング処理において、不連続点を安定して検出するために実施した方が好ましい。
ステップS6eでは、関数H(f)を逆高速フーリエ変換により、空間周波数域のデータから輝度空間分布へ変換する。変換した結果をgan(y)とする。F−1[ ]は空間周波数領域から空間分布への変換である逆高速フーリエ変換を表す。これにより、gan(y)は、次の(12)式で表すことができる。
gan(y)=F−1[H(f)] ・・・(12)
ステップS6fでは、gan(y)の実数部Re[gan(y)]と虚数部Im[gan(y)]から位相角φ(y)を計算する。φ(y)は、次の(13)式で表すことができる。
φ(y)=tan-1[Im[gan(y)]/Re[gan(y)]] ・・・(13)
位相角φ(y)は、−π/2〜π/2に折り畳まれている。これをラッピングされているという。そのため、ステップS6gでは、位相角φ(y)を微分しつつ、不連続点で滑らかにつながるよう、πを足したり引いたりするアンラッピング処理を行う。これにより、φ(y)を連続した波にする。位相角φ(y)の微分値は線状パターンの空間周波数−fSに比例する。そのため、次の(14)式により、線状パターンの空間周波数分布を得ることができる。
f(y)=−dφ/dx/(2π)+fS ・・・(14)
ステップS6hでは、f(y)の逆数を計算して線状パターン間隔Pm(y)を算出する。Pm(y)は、次の(15)式で表すことができる。
Pm(y)=1/f(y) ・・・(15)
ここで、上述したステップS6bにより、データの後半分は反転したデータが結合された部分であるため、前半分を有効なデータとして用いる。
線状パターン12間隔=圧延方向の測定範囲/線14、14、…の本数・・・(16)
これにより、線状パターン12間隔は、35mm〜14mmとなる。
なお、さらに測定精度を向上させるためには、カメラ15a、15bで撮影する線状パターン12の線14、14、…の本数を50〜70本とすることが好ましい。
dh’=dh+dh’・tanβ・tanθ
であることから、dh’は次の(17)式で表すことができる。
n・Pm’(y)>dPm(y)’ ・・・(20)
ここで、nは、線14aの大きさPs0’における暗部14cの割合である。上述した(20)式に、(18)式、(19)式を代入すると、次の(21)式のとおりとなる。
θ1=πλ・cos(2πy/P) ・・・(25)
θ1の単位はradである。ここで、λは急峻度(δ/P)であり、実施例においては急峻度測定範囲が±5%であることから、λは0.05である。yは鋼板11の圧延方向の位置である。−1≦cos(2πy/L)≦1であることから、表面角度θ1の範囲は、単位を°に換算すると、−9°≦θ1≦9°となった。一方、実施例の測定場所においては、鋼板11全体の傾きはほとんど生じない。そのため、表面角度θの範囲は、−10°≦θ≦10°とした。これにより、鋼板11の最大表面角度θmaxは10°となった。また、鋼板の速度Vは、最大で25m/secであった。以上により、上記(a)式からdt<2.80msecと求められたため、カメラ15a、15bの露光時間を1msecに設定した。
図20は、上述したステップS2(図4参照)のカメラ15a、15bの画像から鋼板11の端辺17a、17b(図5参照)を検出した実施例1の結果を示す図である。図20(a)は、時間と実測した鋼板11の蛇行量との関係を示す図である。図20(b)は、カメラ15a、15bの画像から鋼板11の端辺17a、17bを検出し、形状測定線18a〜18c(図5参照)を設定した場合における、形状測定線18aと、形状測定線18b及び18cとによる鋼板11の急峻度λの測定値を示す図である。図20(c)は、圧延スケジュールによる鋼板11の幅データから形状測定線18a〜18cを設定した場合における、形状測定線18aと、形状測定線18b及び18cとによる鋼板11の急峻度λの測定値を示す図である。図20(a)における鋼板11の蛇行量が大きくなる時間において、図20(c)では急峻度λに異常値Eが発生した。そのため、鋼板11の幅データから形状測定線18a〜18cを設定する方法では、急峻度λの測定精度が悪化することが確認できた。一方、図20(b)では、急峻度λの異常値は発生しなかった。これにより、カメラ15a、15bの画像から鋼板11の端辺17a、17bを検出し、形状測定線を設置することで、急峻度λを精度良く測定できることが確認できた。
図21(a)〜図21(c)は、上述したステップS6a〜ステップS6h(図11参照)及びステップS7(図4)を実施した実施例2の結果を示す図である。形状測定線18aを設定し、その輝度分布を測定した。ステップS6aにより、形状測定線18aの輝度分布をデータ数512に再サンプリングして、輝度分布k(y)とした。次に、ステップS6bによりk(y)を反転させて、k(y)の後につけくわえて、輝度分布g(y)としたところ、図21(a)のとおりとなった。このg(y)に対してステップS6c〜ステップS6hを実行したところ、線状パターン間隔Pm(y)は図21(b)のとおりとなった。そして、ステップS7により、形状測定線18aの表面角度分布を求めたところ、図21(c)のとおりとなった。これにより、カメラの画像による輝度分布から、形状測定線における表面角度分布を求めることが確認できた。
図22(a)〜図22(c)は、上記実施例2に対する比較例1の結果を示す図である。比較例1では、図22(a)のとおり、ステップS6bによる輝度分布の対称データ化をしなかった。なお、他のステップは実施例2と同様に実行した。比較例1では、図22(b)、図22(c)のとおり、Y座標の0付近で大きな測定誤差が生じた。したがって、ステップS6bにより輝度分布を対称データ化することで、表面角度分布が精度良く計算できることが確認できた。
図23(a)〜図23(d)は、上記実施例2に対する比較例2の結果を示す図である。比較例2では、実施例2でステップS6a〜S6cまでを実行し、ステップS6dにおいてG(f)にW(f)を積算した後に、図23(a)のとおり正の空間周波数帯域に存在する線状パターンを低周波数側へfS移動させなかった。そのため、上述した(11)式に代えて、次の(11)’式により、関数H(f)を求めた。
H(f)=G(f)・W(f) ・・・(11)’
なお、他のステップは実施例2と同様に実行した。そのため、ステップS6gにおいて、図23(b)のとおり、空間周波数が高いFの部分でアンラッピング処理ができなかった。これにより、図23(c)、図23(d)においてもFの部分で、線状パターン間隔Pm(y)、及び表面角度分布θの値が定まらなかった。したがって、ステップS6dにおいて、正の空間周波数帯域に存在する線状パターンを低周波数側へfS移動させることにより、空間周波数が高い部分でも線状パターン間隔Pm(y)、及び表面角度分布が計算されることが確認できた。
図24は、線状パターン間隔Ps(y)の計測高さhPs(y)、鋼板11の高さhPm(y)、及び急峻度λの関係を測定した実施例3の結果を示す図である。急峻度λを測定する鋼板11は、急峻度0%のものを用意した。鋼板11の高さhPm(y)は、テーブルローラーの表面高さを0とした。予め基準板の計測高さhPs(y)を18mm、63mm、108mmとして線状パターン間隔Ps(y)を測定した。そして、それぞれの線状パターン間隔Ps(y)について、鋼板11の高さhPm(y)を0〜200mmに変化させて、急峻度λを測定した。
Ps(y) 板材が水平での線状パターン間隔
α カメラの撮影角度
β 投影機の投影角度
θ 板材の表面角度
λ 急峻度
10 平坦度測定装置
11 板材
12 線状パターン
13 投影機
14、14a、14b 線
14c 暗部
15a、15b カメラ
16a スリット
18a〜18e 各形状測定線
20 平坦度測定装置
100 仕上圧延機列
101 仕上圧延機
Claims (15)
- 平行な複数の線からなる線状パターンを板材の表面に投影する投影機と、前記板材に投影された線状パターンを撮影するカメラとを備え、前記カメラにより撮影した前記線状パターンの画像を解析して前記板材の平坦度を測定する板材の平坦度測定方法であって、
前記線の長手方向について、前記線状パターンの大きさを前記板材より大きくすることにより、前記板材の端辺を検出する工程と、
検出した前記板材の端辺を基準として、前記板材の表面において前記線を横断する形状測定線を設定する工程と、
前記板材における前記形状測定線での隣接する前記線の間隔と、予め測定した平坦な基準板における前記形状測定線での隣接する前記線の間隔とを比較することにより、前記板材の表面角度分布を計算する工程と
を有し、
前記表面角度分布を計算する工程が、
前記形状測定線での前記線状パターンによる輝度分布から、フーリエ変換により空間周波数領域へ変換することにより前記線状パターンの空間周波数を求める工程と、
前記空間周波数の逆数を計算して、前記線の間隔を求める工程と
を有することを特徴とする板材の平坦度測定方法。 - 前記板材の平坦度の測定を、圧延ラインにおいて前記板材を圧延しながら行い、
前記線状パターンを、前記平行な複数の線の長手方向が前記板材の圧延方向と交差するように投影し、
前記形状測定線を、前記板材の圧延方向に設定することを特徴とする、請求項1に記載の板材の平坦度測定方法。 - 前記輝度分布のデータ数を、再サンプリングにより2n(nは自然数とする。)のデータ数とし、高速フーリエ変換により前記輝度分布を前記空間周波数領域へ変換することを特徴とする請求項1又は2に記載の板材の平坦度測定方法。
- 前記輝度分布を、前記形状測定線の長手方向に関して前記輝度分布を反転した輝度分布を前記輝度分布へ結合した輝度分布とする工程、及び/又は前記空間周波数を、前記空間周波数の周波数帯域を抽出し、前記周波数帯域を低周波側へ移動した空間周波数とする工程を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法。
- 感度及び/又は撮影角度の異なる複数のカメラを備え、
前記カメラにより撮影された複数の画像から前記板材の平坦度を測定するにあたり、
複数の前記画像による同一の前記形状測定線における複数の前記輝度分布のうち、少なくとも一つの前記輝度分布が輝度の飽和している部分を有する場合は、飽和している部分の少ない前記輝度分布を用い、いずれの前記輝度分布も輝度が飽和していない場合は、輝度の最も高い前記輝度分布を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法。 - 前記基準板について、予め複数の高さで前記形状測定線での隣接する前記線の間隔を測定しておく工程と、
前記板材の高さを測定する工程と、
測定した前記板材の高さから、使用する前記基準板の前記線の間隔を決定する工程とを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法。 - 前記板材の高さを測定するためのパターンを前記板材の表面に投影し、前記カメラにより撮影した前記画像における前記パターンの位置から前記板材の高さを測定することを特徴とする請求項6に記載の板材の平坦度測定方法。
- 前記カメラで撮影する前記線状パターンの前記線の本数を、40〜100本とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法。
- 平行な複数の線からなる線状パターンを板材の表面に投影する投影機と、
前記板材に投影された線状パターンを撮影する感度及び/又は観察角度の異なる複数のカメラと
を備え、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法により、前記板材の平坦度を測定することを特徴とする板材の平坦度測定装置。 - 前記投影機に波長360〜560nmを最大輝度とする光源を備え、前記カメラに波長360〜560nmである光の透過フィルタを備えることを特徴とする請求項10に記載の板材の平坦度測定装置。
- 平坦な基準板を用い、前記基準板について予め複数の高さで測定した前記線の間隔の測定値を記憶した記憶媒体を備えることを特徴とする請求項10又は11に記載の板材の平坦度測定装置。
- 複数の仕上圧延機を直列に備える仕上圧延機列において、前記仕上圧延機の間に請求項10〜12のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定装置を備えることを特徴とする仕上圧延機列。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定方法を用い、前記板材の平坦度を測定する工程を有することを特徴とする板材の製造方法。
- 請求項10〜12のいずれか一項に記載の板材の平坦度測定装置を用い、前記板材の平坦度を測定する工程を有することを特徴とする板材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006232689A JP4797887B2 (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 板材の平坦度測定方法及び板材の平坦度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006232689A JP4797887B2 (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 板材の平坦度測定方法及び板材の平坦度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008058036A JP2008058036A (ja) | 2008-03-13 |
JP4797887B2 true JP4797887B2 (ja) | 2011-10-19 |
Family
ID=39240959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006232689A Active JP4797887B2 (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 板材の平坦度測定方法及び板材の平坦度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4797887B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014185478A1 (ja) | 2013-05-14 | 2014-11-20 | 新日鐵住金株式会社 | 板材の平坦度測定方法、板材の平坦度測定装置及び鋼板の製造方法 |
KR101510569B1 (ko) | 2013-12-24 | 2015-04-08 | 주식회사 포스코 | 판 높이 측정 시스템 및 방법 |
TWI826779B (zh) * | 2021-04-23 | 2023-12-21 | 達運精密工業股份有限公司 | 基材平坦度的檢測方法 |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5439008B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-03-12 | 株式会社豊田中央研究所 | 高温物体の形状計測装置及び形状計測方法 |
JP2011007744A (ja) * | 2009-06-29 | 2011-01-13 | Nissan Motor Co Ltd | 三次元計測装置、及び三次元計測方法 |
IN2012DN03206A (ja) | 2009-10-19 | 2015-10-23 | Sumitomo Electric Industries | |
JP5263126B2 (ja) * | 2009-11-09 | 2013-08-14 | 新日鐵住金株式会社 | 板材の光学式形状測定方法及び測定装置 |
JP5459599B2 (ja) * | 2009-11-12 | 2014-04-02 | 新日鐵住金株式会社 | 熱延板の製造方法 |
JP5376330B2 (ja) * | 2010-02-08 | 2013-12-25 | 新日鐵住金株式会社 | 熱延板の形状制御方法、製造方法及び製造装置 |
EP2573509B1 (en) | 2010-05-18 | 2022-01-19 | Nippon Steel Corporation | Apparatus and method for measuring flatness of sheet material and steel sheet production method utilizing said method |
EP2421102B1 (de) * | 2010-08-19 | 2018-06-06 | Komax Holding AG | Vorrichtung und Verfahren zum Bilden einer Kabelschlaufe |
JP6300594B2 (ja) * | 2013-04-26 | 2018-03-28 | 本田技研工業株式会社 | ワーク品質判定方法及びワーク品質判定システム |
JP6575232B2 (ja) * | 2014-09-22 | 2019-09-18 | 日本製鉄株式会社 | 鋼板形状測定装置及びその方法、並びにそれらを用いた鋼板製造装置及びその方法 |
JP6256365B2 (ja) * | 2015-02-04 | 2018-01-10 | Jfeスチール株式会社 | 鋼帯の平坦形状測定方法及び測定設備 |
CN105841640B (zh) * | 2016-04-29 | 2018-09-18 | 北京航空航天大学 | 平面度误差评定方法及装置 |
JP6808888B1 (ja) * | 2020-11-05 | 2021-01-06 | Primetals Technologies Japan株式会社 | 不良判断装置および不良判断方法 |
JP7648896B2 (ja) | 2021-06-21 | 2025-03-19 | 日本製鉄株式会社 | 板材のループ状態測定方法及びループ状態測定装置、並びに板材の圧延方法 |
JP7083970B1 (ja) * | 2022-03-11 | 2022-06-13 | Primetals Technologies Japan株式会社 | 金属帯板の板形状判断装置、連続圧延設備、および判断方法 |
JP7537039B1 (ja) | 2024-02-07 | 2024-08-20 | Primetals Technologies Japan株式会社 | 金属帯板の板形状検出装置、及び圧延機、並びに検出方法 |
JP7537038B1 (ja) | 2024-02-07 | 2024-08-20 | Primetals Technologies Japan株式会社 | 金属帯板の板形状検出装置、及び圧延機、並びに検出方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5524679A (en) * | 1978-08-11 | 1980-02-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Planar shape detector |
JPS6140503A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 連続搬送鋼板の平坦度測定方法 |
JPH04143608A (ja) * | 1990-10-05 | 1992-05-18 | Nkk Corp | 鋼板の平坦度測定装置 |
DE19643018B4 (de) * | 1996-10-18 | 2010-06-17 | Isra Surface Vision Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Messen des Verlaufs reflektierender Oberflächen |
DE19709992C1 (de) * | 1997-03-11 | 1998-10-01 | Betr Forsch Inst Angew Forsch | Verfahren zum Messen der Oberflächengeometrie von Warmband |
JP4583619B2 (ja) * | 2000-09-13 | 2010-11-17 | 富士フイルム株式会社 | 縞画像解析誤差検出方法および縞画像解析誤差補正方法 |
JP2004239886A (ja) * | 2002-12-11 | 2004-08-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 三次元画像撮像装置および方法 |
JP3837565B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2006-10-25 | 国立大学法人 和歌山大学 | 評価値を用いる縞画像計測データ合成方法 |
JP2005308439A (ja) * | 2004-04-19 | 2005-11-04 | Canon Inc | パターン投影法による三次元形状計測装置 |
JP4690727B2 (ja) * | 2005-01-06 | 2011-06-01 | 新日本製鐵株式会社 | 光学的形状測定方法 |
-
2006
- 2006-08-29 JP JP2006232689A patent/JP4797887B2/ja active Active
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014185478A1 (ja) | 2013-05-14 | 2014-11-20 | 新日鐵住金株式会社 | 板材の平坦度測定方法、板材の平坦度測定装置及び鋼板の製造方法 |
US9482520B2 (en) | 2013-05-14 | 2016-11-01 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Method for measuring flatness of sheet, device for measuring flatness of sheet, and production method for steel sheet |
KR101510569B1 (ko) | 2013-12-24 | 2015-04-08 | 주식회사 포스코 | 판 높이 측정 시스템 및 방법 |
TWI826779B (zh) * | 2021-04-23 | 2023-12-21 | 達運精密工業股份有限公司 | 基材平坦度的檢測方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008058036A (ja) | 2008-03-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4797887B2 (ja) | 板材の平坦度測定方法及び板材の平坦度測定装置 | |
US8459073B2 (en) | Method for measuring sheet material flatness and method for producing steel sheet using said measuring method | |
KR101441226B1 (ko) | 판재의 평탄도 측정 방법 및 이것을 이용한 강판의 제조 방법 | |
JP4957586B2 (ja) | 熱延鋼板の製造方法、及び製造設備配列 | |
CN103759638B (zh) | 一种零件检测方法 | |
US6286349B1 (en) | Flatness measurement system for metal strip | |
KR101734748B1 (ko) | 판재의 평탄도 측정 방법, 판재의 평탄도 측정 장치 및 강판의 제조 방법 | |
KR100856276B1 (ko) | 압연 소재 두께 측정 장치 | |
JP2005134362A (ja) | 表面凹凸の検査方法及び検査装置 | |
Isei et al. | Development of a Shape Meter Employing the LED Dot Pattern Projection Method for a Hot Strip Finishing Mill | |
JP7222415B2 (ja) | 熱間圧延鋼帯の蛇行量測定装置及び熱間圧延鋼帯の蛇行量測定方法 | |
JP2025051073A (ja) | 板材の平坦度測定方法および平坦度測定装置 | |
JP7578215B1 (ja) | 帯状物体の形状測定方法、帯状物体の形状制御方法、帯状物体の製造方法、帯状物体の品質管理方法、帯状物体の形状測定装置および帯状物体の製造設備 | |
WO2024190035A1 (ja) | 帯状物体の形状測定方法、帯状物体の形状制御方法、帯状物体の製造方法、帯状物体の品質管理方法、帯状物体の形状測定装置および帯状物体の製造設備 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080825 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20101101 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110413 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110705 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110718 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4797887 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |