[go: up one dir, main page]

JP4795795B2 - ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム - Google Patents

ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム Download PDF

Info

Publication number
JP4795795B2
JP4795795B2 JP2006008532A JP2006008532A JP4795795B2 JP 4795795 B2 JP4795795 B2 JP 4795795B2 JP 2006008532 A JP2006008532 A JP 2006008532A JP 2006008532 A JP2006008532 A JP 2006008532A JP 4795795 B2 JP4795795 B2 JP 4795795B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mist
bathroom
generating function
panel
mist nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006008532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007192426A (ja
Inventor
正次 土井
信之 樋口
和馬 西田
大三 米田
聡 松岡
広之 千種
克司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2006008532A priority Critical patent/JP4795795B2/ja
Publication of JP2007192426A publication Critical patent/JP2007192426A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4795795B2 publication Critical patent/JP4795795B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Central Heating Systems (AREA)

Description

本発明は、湯水を霧状に噴出させる機能を備えたミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システムに関する。
浴室暖房装置としては、たとえば特許文献1〜3に記載された天井設置型のものがある。この天井設置型の浴室暖房装置は、吸気口や温風吹き出し口が形成され、かつ浴室の天井部の下面側に取り付けられる通気用のパネル部材と、このパネル部材の上方に配されるケーシングとを備えている。このケーシングの内部には、前記吸気口から吸入される空気を加熱するための加熱装置、送風機、および加熱された空気を前記送風機から前記温風吹き出し口に導くためのダクトが収容されている。
このような浴室暖房装置を浴室の天井部に設置する場合、ケーシングと通気用のパネル部材との間隔は一律ではなく、それらの間隔は、設置条件によって変化する。具体的には、ケーシングの下端部を浴室の天井部の上面に当接させて、このケーシングと前記パネル部材とによって前記天井部を挟むようにした場合には、これらケーシングとパネル部材との間隔は、前記天井部の厚みに左右され、変化する。また、前記ケーシングを浴室の天井部に後付けする手法としては、前記ケーシングの下端部にフランジを形成しておき、このフランジを前記天井部の下面に当接させる場合があるが、このような手法を採用する場合にも、前記ケーシングとパネル部材との間隔は変化することとなる。前記特許文献1〜3においては、そのようなことに対処する手段として、前記ダクトの一部を他の部分に対してスライド昇降可能とし、ケーシングとパネル部材との間隔が変化したとしても、前記ダクトを伸縮させて、その下端部を温風吹き出し口の周縁部に対して適切に連通させ得るようにしている。
一方、特許文献4には、天井設置型の浴室暖房装置にミスト発生装置を組み合わせたシステムが記載されている。このシステムにおいては、通気用のパネル部材の下面部にミストノズルが取り付けられている。このような構成によれば、浴室暖房装置を利用して浴室内の暖房(浴室での洗濯物の乾燥も含む)が実行可能であることに加え、ミスト噴出によるサウナ効果、暖房効果、あるいはシャワー効果なども得られる。
しかしながら、前記特許文献4に記載された従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき点があった。
すなわち、浴室暖房装置のケーシングと通気用のパネル部材とは、本来的に別体であり、これらは浴室に対して順次取り付けられる。したがって、前記特許文献4に記載されているように、パネル部材にミストノズルを取り付けていたのでは、ミストノズルに湯水を供給するための配管をケーシング内に設けたとしても、この配管をミストノズルに対して予め連結しておくことができない。前記配管とミストノズルとの連結は、浴室暖房装置の設置工事現場において、ケーシングを設置した後にパネル部材を取り付ける段階で行なう必要が生じ、この作業が面倒となる。また、既述したとおり、ケーシングとパネル部材との間隔は、浴室暖房装置の設置条件によって変化するために、工事担当者はそのような事情をも考慮して前記の連結作業を行なわねばならない。よって、作業能率が悪く、これを適切に解消することが望まれる。
特開2001−208413号公報 特開2001−330261号公報 特開2002−168468号公報 特開2002−336327号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、ミストノズルに対する配管連結作業を設置工事現場で行なう必要が無く、設置工事の容易化および適正化を図ることが可能なミスト発生機能付き浴室暖房装置、および浴室システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面により提供されるミスト発生機能付き浴室暖房装置は、吸気口および温風吹き出し口が形成されており、かつ浴室の上部に取り付けられる通気用のパネル部材と、前記パネル部材の上方に配され、かつ前記吸気口から吸入された空気を加熱する加熱手段および送風機を内部に収容しているケーシングと、前記加熱手段により加熱された空気を前記送風機から前記温風吹き出し口に導くための送風路形成部材と、前記浴室内にミストを噴出するためのミストノズルと、を備えており、前記送風路形成部材は、前記パネル部材の上面部に下部が当接し、かつ前記送風機と前記パネル部材との間隔に応じて昇降可能な可動部材を含んでいる、ミスト発生機能付き浴室暖房装置であって、前記ミストノズルは、前記可動部材または前記可動部材に伴って昇降する部材に取り付けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
第1に、ミストノズルは、通気用のパネル部材に直接取り付けられておらず、ケーシング内に配置させることが可能な送風路形成部材の可動部材に直接または間接的に取り付けられている。このため、ケーシング内にミスト用湯水の配管を設けた場合に、この配管をそのままミストノズルに連結しておくことができる。したがって、従来技術とは異なり、装置の設置現場において、ケーシング内の配管をミストノズルに連結する作業を行なう必要が無くなり、設置工事の作業性が良好となる。もちろん、ケーシングや通気用のパネル部材の外部に前記配管を露出させないようにすることができるために、外観体裁も良好となる。
第2に、ミストノズルは、前記可動部材とともに昇降させることが可能であり、このミストノズルを通気用のパネル部材に直接取り付けていないにも拘わらず、このパネル部材に対するミストノズルの取り付け位置を一定化することができる。すなわち、浴室の天井部の厚みの変更などに起因してパネル部材とケーシングとの間隔が変化しても、これには関係なく、ミストノズルをパネル部材との関係において一定の箇所に配置させることができる。したがって、ミストノズルがパネル部材のかなり上方に設けられてミストの噴出に支障を生じるといった不具合が適切に防止される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記可動部材は、前記パネル部材の上面上に位置するフランジを有しており、前記ミストノズルは、その上部が前記フランジの上面側に位置するとともに、その下端先端部は前記フランジの下面側に位置するように設けられて、前記上部からミスト噴出用の湯水供給が可能に構成されており、前記パネル部材には、前記ミストノズルの下端先端部を露出させるための孔が形成されている。
このような構成によれば、ミストノズルに対する湯水供給用の配管連結構造を簡素にし得るとともに、パネル部材がミスト噴出の支障になるといった不具合も適切に回避される。さらに、パネル部材の下方領域からはミストノズルの全体は見えず、その下端先端部が見えるだけであるから、外観体裁も良好となる。
本発明の好ましい実施の形態においては、所定のワイヤレスリモコンからの送信信号を受信するための信号受信部を備えており、この信号受信部は、前記パネル部材の下面側に露出するようにして、前記可動部材のフランジに取り付けられている。
このような構成によれば、信号受信部についても、ケーシングとパネル部材との間隔などには関係なく、パネル部材との関係において一定の箇所に配置させることが可能となる。したがって、たとえば、この信号受信部を、ワイヤレスリモコンから送出信号を受信するのに最適な位置に配置させるのに好適となる。また、信号受信部の周辺部をパネル部材により隠し、体裁を良くすることもできる。さらに、信号受信部専用のブラケットを別途設けるような必要もない。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ミストノズルとしては、互いに間隔を隔てて並び、かつミストの噴出動作を個別にオン・オフ制御可能な少なくとも2つのミストノズルがあり、前記信号受信部は、前記2つのミストノズルの間に配されている。
このような構成によれば、2つのミストノズルの双方駆動や一方駆動を行なわせることにより、ミスト噴出量を多くしたり、少なくしたりすることができる。また、信号受信部は、2つのミストノズルの間の領域を利用して設けられているために、スペース効率が良く、それらの設置箇所が不必要に大きく嵩張らないようにすることもできる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ミストノズルに湯水を供給するための配管部材として、一端が前記ミストノズルに対して第1の回転継手を介して連結され、かつ他端が湯水を供給してくる他の部材に対して第2の回転継手を介して連結された可動配管を備えており、この可動配管は、前記可動部材が昇降するときには前記第2の回転継手を中心として上下方向に揺動するように構成されている。
このような構成によれば、ミストノズルに連結された配管が可動部材の昇降動作を妨げないようにすることができる。加えて、前記配管としては、フレキシブル性に劣るたとえば金属製の管体を用いることができる。したがって、配管部材のコストを低く抑えつつ、耐圧性を優れたものにすることが可能である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記ミストノズルは、前記温風吹き出し口と前記吸気口との間に配され、かつ前記温風吹き出し口の下方寄りの斜め下方にミストを噴出するように構成されている。
このような構成によれば、ミストノズルから噴出されたミストが吸気口の下方を通過しないために、ミストが吸気口に吸引されて多くの水滴が吸気口周辺部に発生付着し、これが入浴者の身体上に滴下してくるといった不具合を生じないようにすることができる。また、温風吹き出し口からの温風吹き出し方向を制御することにより、ミストの進行方向を調整することも可能となる。
本発明の第2の側面により提供される浴室システムは、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生機能付き浴室暖房装置を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるミスト発生機能付き浴室暖房装置について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図4は、本発明が適用されたミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システムの一例を示している。図1によく表われているように、本実施形態の浴室システムAは、浴室9内に浴槽90および洗い場91が設けられたたとえばユニットバスシステムであり、この浴室9の天井部92のうち、浴槽90の上方には、ミスト発生機能付き浴室暖房装置B(以下、「浴室暖房装置B」と略する)が取り付けられている。
図2によく表われているように、浴室暖房装置Bは、通気用のパネル1、加熱手段の一例に相当する熱交換器2、送風機3、ケーシング4、可動部材34、および一対のミストノズル5を具備している。
通気用のパネル1は、樹脂製であり、複数に区分された吸気口10を形成する吸気グリル部10A、および温風吹き出し口11を有している。吸気口10は、図3に表われているように、たとえば細長矩形状の複数の吸気口の集合部として形成されている。温風吹き出し口11は、吸気口10に対して間隔を隔てて並んだたとえば矩形状である。図2に示すように、この通気用のパネル1は、外周縁の上端が浴室9の天井部92の下面に当接するようにして取り付けられ、天井部92に形成された開口部92aを塞いでいる。
ケーシング4は、たとえばパネル1と同様な材質の樹脂製であり、底部が開口したボックス状である。このケーシング4は、熱交換器2や送風機3などを内部に収容して支持するためのものであり、その底部開口部が天井部92の開口部92aと連通し、または一致するようにして天井部92に固定して取り付けられている。図面においては、ケーシング4の下端外周縁に形成されたフランジ40が天井部92上に載置されているが、ケーシング4の取り付け方式はこれに限らない。たとえば、ケーシング4を天井部92の開口部92に対して下方から進入させる後付け方式の場合には、フランジ40を天井部92の下面に当接させるようにして取り付けられる。
ケーシング4の側壁部41aには、換気扇ユニット8を接続するための開口部42が形成されている。換気扇ユニット8は、浴室9に換気扇が別途設けられていない場合など、必要に応じてケーシング4に取り付けられる。この換気扇ユニット8は、モータMにより駆動される換気扇としての送風機80、この送風機80を収容して支持するケーシング81、および送風機80の排気側に接続された排気用ダクト82を有している。送風機80を駆動させると、浴室9内の空気が吸気口10からケーシング4,81内に進入し、排気用ダクト82から屋外に排気される。換気扇ユニット8をケーシング4に取り付けない場合は、開口部42を適当な蓋材により閉塞させておく。
熱交換器2は、加熱された湯水が供給されて内部を流通するフィン付パイプを用いて構成されており、吸気口10の上方に位置している。この熱交換器2は、互いに配管接続された上下2つのブロック20a,20bに区分されていることにより、送風機3の比較的大きな開口面積の吸入口30の全域をスペース効率良くカバーするように設けられている。送風機3の吸入口30は、上下のカバー体31,32により形成されている。送風機3は、モータ駆動自在であり、この送風機3が駆動すると、浴室9内の空気が吸気口10の上方に吸引された後に熱交換器2の複数のフィン間およびパイプ間を通過して加熱され、その後送風路33を経由して温風吹き出し口11から浴室9に吹き出されるようになっている。
送風路33は、送風機3の下側のカバー体32の筒状部32aと、可動部材34とを用いて形成されている。可動部材34は、筒状であり、筒状部32aの下部に対してスライド昇降可能に嵌合されている。天井部92の厚みtが変更された場合、ケーシング4とパネル1との間隔も変更される。すると、送風機3から温風吹き出し口11までの送風路33の実質長さが変化する。可動部材34はそのようなことに対処するためのものであり、ケーシング4とパネル1との間隔が多少変更された場合であっても、この可動部材34を昇降させてその下端部をパネル1の上面に当接させることにより、それらの部分に送風漏れの原因となる隙間を生じないようにすることが可能である。ただし、浴室暖房装置Bの設置状態においては、好ましくはこの可動部材34が不用意にがたつきを生じないように、たとえばパネル1の下方側からボルトなどのネジ体(図示略)を挿通してパネル1との固定が図られている。
可動部材34の内部には、温風吹き出し方向を変更可能とするルーバ36が設けられている。このルーバ36は、図示されていないモータの駆動により、軸36aを中心として回転し、その角度が変更自在である。図4によく表われているように、可動部材34の両側面部には、溝部340を有するガイド34aが設けられている。これに対し、カバー体32には、溝部340に嵌入してガイド34aの上端部に係合可能なフック状の係合部35aを有するガイド35が設けられている。このような構成によれば、係合部35aをガイド34aの上端部に係合させることによって、可動部材34がそれよりも低い高さに下降することが阻止される。したがって、この浴室暖房装置Bを設置する前の取り扱い時などにおいて、可動部材34がカバー体32から不用意に抜け外れることが適切に防止される。
一対のミストノズル5は、供給されてくる湯水を霧状に噴霧する機能を備えたものであり、可動部材34の下端部に形成されたフランジ34bに取り付けられている。各ミストノズル5の給湯口となる配管接続口59が設けられた上部は、フランジ34bの上面側に位置している。これに対し、各ミストノズル5の下端先端部は、図2に示すように、フランジ34bの下面よりも下方に突出し、かつパネル1に設けられた貫通孔12に進入していることにより、パネル1の下方へのミストの噴出が可能に設けられている。ただし、各ミストノズル5は、吸気口10と温風吹き出し口11との間に位置しており、ミストの噴出方向は、ミストノズル5を通過する鉛直線VLよりも温風吹き出し口11寄りに偏った斜め下方となっている。図1に示すように、この浴室暖房装置Bは、浴室9の洗い場91に向けてミストを噴出するように設定されている。温風吹き出し口11は、各ミストノズル5よりも洗い場91寄りに位置している。吸気口10は、各ミストノズル5よりも洗い場91とは反対側に位置している。
図2および図4に示すように、一対のミストノズル5には、配管51a、一対のミスト用制御弁50、および一対の配管51bを介して湯水が供給されるように構成されている。また、配管51aには、排水用(パージ用)の配管51cも接続されている。より具体的には、熱交換器2とケーシング4の側壁部41bとの間には、空間部49が形成されており、この空間部49にミスト用制御弁50、および配管51a,51cが設けられている。ミスト用制御弁50は、たとえば電磁式の開閉弁であり、配管51a〜51cは、たとえば銅管などの金属製管体である。図面には表われていないが、配管51a,51cは、上端部がケーシング4の上部に固定されて吊り下げられた状態にあり、各ミスト用制御弁50はこれらの配管51a,51cに接続されていることにより支持されている。配管51aの上部には、後述する熱交換器60から湯水が供給され、この湯水が各ミスト用制御弁50および配管51bを経て各ミストノズル5に到達し、噴霧されるようになっている。配管51cを利用した排水については後述する。
熱交換器2とパネル1との間には、空間部48が形成されており、配管51bは、この空間部48に配されて、ミスト用制御弁50とミストノズル5とを接続している。配管51bの両端部は、ミスト用制御弁50およびミストノズル5に対して回転継手52a,52bを介して連結されている。このことにより、回転継手52aを中心として配管51bを揺動させながら、ミストノズル5および可動部材34を昇降させることが可能である。配管51bは、本発明でいう可動配管の一例に相当している。可動部材34の昇降動作は直線的であるのに対し、ミストノズル5の昇降動作は基本的には回転継手52aを中心とする円弧動であり、本来的には両者の動作は一致しない。ただし、可動部材34を昇降させようとした場合、配管51bがミスト用制御弁50を水平方向に押圧し、または引っ張る力が発生して配管51a,51cに撓みを生じ、ミスト用制御弁50および回転継手52aの位置が変位する。この変位が配管51bの揺動動作の遊びとなり、可動部材34はミストノズル5とともに円滑に昇降する。
ケーシング4の上部には、補助ケーシング47が設けられており、この部分には熱交換器2およびミストノズル5に対して湯水を供給するための配管ユニット部6が設けられている。この配管ユニット部6は、たとえばプレート式の熱交換器60、入水口61a、排水口61b、浴室外部に設けられた給湯器などの熱源機(図示略)に配管接続される湯水用の供給口62a、および排出口62bを備えている。前記熱源機から供給口62aに送られてきた湯水は、配管63aを介して熱交換器2に送られた後に配管63bを介して排出口62bに到達し、前記熱源機に戻される。また、供給口62aに送られてきた湯水は、熱交換器60にも送られ、この熱交換器60用の熱媒体としても利用されるようになっている。入水口61aにはたとえば非加熱の水道水が供給され、この水は配管63cを介して熱交換器60に送られて加熱されてから、配管63dを介して配管51aに供給されてミストノズル5に導かれる。排水口61bに繋がった配管63eは、配管51cに接続されており、配管63eに設けられている開閉弁を開状態とすることにより、熱交換器60および配管63d,51a内の水を配管51c,63eを介して外部にパージ処理することが可能である。
図4に示すように、可動部材34のフランジ34bには、回路基板7が一対のミストノズル5間に位置するようにして取り付けられる。回路基板7の下面部には、この浴室暖房装置Bの運転を制御するために別途準備されているワイヤレスリモコン(図示略)からの送出信号を受信するための信号受信部71や、この浴室暖房装置Bの運転状況を示すための複数の表示ランプ72が搭載されている。可動部材34のフランジ34bには、それら信号受信部71や複数の表示ランプ72の下面側が遮蔽されないように、それらを一括して下方に露出させるための貫通孔34cが形成されている。図3に示すように、パネル1には、信号受信部71および複数の表示ランプ72を個々に下向きに露出させるための複数の貫通孔13a,13bが設けられている。好ましくは、回路基板7には、前記した部品に加えて、ICチップやその他の電子部品が搭載され、これらによって制御部70が構成されている。この制御部70は、たとえば送風機3の回転数制御、ミスト用制御弁50やその他の弁の開閉制御など、前記ワイヤレスリモコンからの指令信号に基づいて浴室暖房装置Bの各部の動作制御や信号処理を実行するものである。ただし、このような制御部70を回路基板7とは別の基板を利用して構成し、可動部材34以外の箇所に取り付けた構成とすることもできる。
次に、前記した浴室暖房装置Bおよび浴室システムAの作用について説明する。
まず、ミストノズル5は、通気用のパネル1に直接的には取り付けられておらず、ケーシング4に付属して設けられた可動部材34に取り付けられている。このため、この浴室暖房装置Bを設置する前段階において、ミストノズル5に対して配管51a,51bなどを予め連結させた構成にしておくことができる。本実施形態とは異なり、パネル1にミストノズル5を直接取り付けた場合には、ミストノズル5に管体51bを連結する作業を浴室暖房装置Bの設置工事現場において行なう必要がある。これに対し、本実施形態では、そのような必要はなく、設置工事が容易となる。
ミストノズル5は、可動部材34とともに昇降させることが可能である。このため、ミストノズル5がパネル1に対して直接取り付けられていないにも拘わらず、ケーシング4とパネル1との上下間隔の変化には左右されることなく、このミストノズル5とパネル1との相対的な位置関係を一定に維持することができる。したがって、たとえばケーシング4とパネル1との上下間隔が広がった場合に、ミストノズル5がパネル1の上方にかなり高く浮き上がった状態となるようなことはなく、ミストノズル5の下端先端部をパネル1の貫通孔12に適切に進入させ得るといった利点も得られる。
通気用のパネル1には、複数の貫通孔12,13,13aが設けられていることによって、ミストノズル5、信号受信部71、および複数の表示ランプ72のそれぞれが露出しているが、このような構成によれば、パネル1の構造が簡素となって製作が容易となり、見栄えも良好となる。さらに、そのような構成のパネル1は、ミスト発生機能を具備しないタイプの浴室暖房装置用のパネルとしても利用し得ることとなる。すなわち、たとえばパネル1の下面部に貫通孔12(必要に応じて貫通孔13a,13bも)を覆い隠すラベルやその他の目隠し部材を貼付すれば、そのような貫通孔を有しない通気用のパネル部として好適に利用することが可能であり、1種類のパネルをミスト発生機能付きのものとそうでないものとの双方に兼用できる利点も得られる。
ミスト用制御弁50および配管51a〜51cは、空間部48,49を利用してスペース効率良く設けられている。このため、ケーシング4、ひいては浴室暖房装置Bの全体の大型化を抑制するのに好適となる。また、配管51bの両端部には、既述したとおり、回転継手52a,52bが設けられ、回転継手52aを中心として配管51bが上下方向に揺動することによって可動部材34の昇降が許容される構成とされているために、配管51bを銅管などの金属製管体とすることが可能であり、耐圧強度に優れたものとすることができる。可動部材34の昇降動作を許容するための他の手段としては、たとえば配管51bをフレキシブルチューブとすることが考えられる。ただし、このような手段によれば、耐圧性を高める上で苦慮することとなる。これに対し、本実施形態によれば、そのような不具合を無くすことができる。
ミストの噴出は、各ミスト用制御弁50を開状態にすることにより実行される。各ミストノズル5からは浴室9の洗い場91に向けて斜め下方にミストが噴出する。これにより、ミストサウナ効果などが得られる。吸気口10は、各ミストノズル5に対して洗い場91側とは反対側に位置しており、ミストはこの吸気口10の下方を進行しない。したがって、ミストが吸気口10に吸入される虞れは少ない。その結果、吸気グリル部10Aに多くの水滴が付着してこの水滴がその後浴槽90内の入浴者上に滴下するといった不具合は適切に抑制される。また、ミストは温風吹き出し口11の下方を通過するために、温風吹き出し口11から温風を吹き出させ、かつその向きをルーバ36を利用して調整すれば、前記ミストの進行方向を温風送風により調整し、たとえば入浴者の顔面や頭にミストが直接当たらないようにすることもできる。このような効果は、ミストノズル5を吸気口10と温風吹き出し口11との間に配置させたことにより得られるものであるが、このようなミストノズル5の配置も、可動部材34にミストノズル5を取り付けることによって容易に達成される。また、ミストノズル5専用のブラケットを不要にすることもできる。
ミストノズル5に加えて、回路基板7も可動部材34のフランジ34bに取り付けられているため、回路基板7用のブラケットを別途設ける必要もなく、構成の簡素化が促進される。さらに、回路基板7は、一対のミストノズル5どうしの間に配置されているために、一対のミストノズル5の間隔を適度に大きくしつつ、それらの間の領域が回路基板7の取り付けに有効に利用されることとなり、これらの部分の大型化も抑制される。一対のミスト用制御弁50は、個別に開閉制御可能である。このため、ミストの噴出モードとして、一対のミストノズル5の双方からミストを噴出させる多量ミストモードと、いずれか一方のみからミストを噴出させる少量ミストモードとを切り替え設定することもできる。
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係るミスト発生機能付き浴室暖房装置、および浴室システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
たとえば、前記実施形態では、可動部材34にミストノズル5を直接取り付けているが、これに代えて、可動部材34に取り付けられた部材にミストノズル5を取り付けた構成とすることもできる。ミストノズルは、少なくとも1つあればよく、その具体的な数も問わない。また、ミストノズルは、固定式でなくてもよく、たとえばミストの噴出方向を変更できるように向きの調整が可能な方式、あるいはモータなどを駆動源として所定の角度範囲で首振り揺動する方式にすることもできる。
加熱手段としては、湯水を利用した熱交換器に代えて、電気式の発熱ヒータなどの他の手段を用いることができる。送風機の具体的な種類も問わない。本発明は、浴室暖房装置を天井設置型に構成する場合に好適であるが、これに限定されるものではない。運転操作方式は、ワイヤレスリモコン方式に代えて、たとえば配線接続型の操作盤を用いる方式とすることもできる。
本発明が適用された浴室システムの一例を示す概略断面図である。 本発明が適用されたミスト発生機能付き浴室暖房装置の一例を示す断面図である。 図2に示すミスト発生機能付き浴室暖房装置を下方から見た分解斜視図である。 図2に示すミスト発生機能付き浴室暖房装置の要部分解斜視図である。
符号の説明
A 浴室システム
B ミスト発生機能付き浴室暖房装置
1 通気用のパネル(パネル部材)
2 熱交換器(加熱手段)
3 送風機
4 ケーシング
5 ミストノズル
9 浴室
10 吸気口
11 温風吹き出し口
34 可動部材
34a フランジ(可動部材の)
51b 配管(可動配管)
52a,52b 回転継手

Claims (7)

  1. 吸気口および温風吹き出し口が形成されており、かつ浴室の上部に取り付けられる通気用のパネル部材と、
    前記パネル部材の上方に配され、かつ前記吸気口から吸入された空気を加熱する加熱手段および送風機を内部に収容しているケーシングと、
    前記加熱手段により加熱された空気を前記送風機から前記温風吹き出し口に導くための送風路形成部材と、
    前記浴室内にミストを噴出するためのミストノズルと、を備えており、
    前記送風路形成部材は、前記パネル部材の上面部に下部が当接し、かつ前記送風機と前記パネル部材との間隔に応じて昇降可能な可動部材を含んでいる、ミスト発生機能付き浴室暖房装置であって、
    前記ミストノズルは、前記可動部材または前記可動部材に伴って昇降する部材に取り付けられていることを特徴とする、ミスト発生機能付き浴室暖房装置。
  2. 前記可動部材は、前記パネル部材の上面上に位置するフランジを有しており、
    前記ミストノズルは、その上部が前記フランジの上面側に位置するとともに、その下端先端部は前記フランジの下面側に位置するように設けられて、前記上部からミスト噴出用の湯水供給が可能に構成されており、
    前記パネル部材には、前記ミストノズルの下端先端部を露出させるための孔が形成されている、請求項1に記載のミスト発生機能付き浴室暖房装置。
  3. 所定のワイヤレスリモコンからの送信信号を受信するための信号受信部を備えており、 この信号受信部は、前記パネル部材の下面側に露出するようにして、前記可動部材のフランジに取り付けられている、請求項2に記載のミスト発生機能付き浴室暖房装置。
  4. 前記ミストノズルとしては、互いに間隔を隔てて並び、かつミストの噴出動作を個別にオン・オフ制御可能な少なくとも2つのミストノズルがあり、
    前記信号受信部は、前記2つのミストノズルの間に配されている、請求項3に記載のミスト発生機能付き浴室暖房装置。
  5. 前記ミストノズルに湯水を供給するための配管部材として、一端が前記ミストノズルに対して第1の回転継手を介して連結され、かつ他端が湯水を供給してくる他の部材に対して第2の回転継手を介して連結された可動配管を備えており、
    この可動配管は、前記可動部材が昇降するときには前記第2の回転継手を中心として上下方向に揺動するように構成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のミスト発生機能付き浴室暖房装置。
  6. 前記ミストノズルは、前記温風吹き出し口と前記吸気口との間に配され、かつ前記温風吹き出し口の下方寄りの斜め下方にミストを噴出するように構成されている、請求項1ないし5のいずれかに記載のミスト発生機能付き浴室暖房装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載のミスト発生機能付き浴室暖房装置を備えていることを特徴とする、浴室システム。
JP2006008532A 2006-01-17 2006-01-17 ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム Active JP4795795B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006008532A JP4795795B2 (ja) 2006-01-17 2006-01-17 ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006008532A JP4795795B2 (ja) 2006-01-17 2006-01-17 ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007192426A JP2007192426A (ja) 2007-08-02
JP4795795B2 true JP4795795B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=38448276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006008532A Active JP4795795B2 (ja) 2006-01-17 2006-01-17 ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4795795B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5592125B2 (ja) * 2010-03-08 2014-09-17 大阪瓦斯株式会社 浴室暖房乾燥機

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3678101B2 (ja) * 2000-01-31 2005-08-03 株式会社ノーリツ 浴室暖房乾燥機
JP3674459B2 (ja) * 2000-05-23 2005-07-20 株式会社ノーリツ 浴室暖房乾燥機
JP3640166B2 (ja) * 2000-11-29 2005-04-20 株式会社ノーリツ 浴室暖房乾燥機
JP4891489B2 (ja) * 2001-05-16 2012-03-07 株式会社ハーマン ミスト装置
JP2004060929A (ja) * 2002-07-25 2004-02-26 Noritz Corp 浴室暖房装置
JP4672986B2 (ja) * 2004-01-28 2011-04-20 大阪瓦斯株式会社 浴室暖房乾燥機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007192426A (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4809065B2 (ja) ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム
KR100782197B1 (ko) 공기 조화기
CN109882933B (zh) 空调室内机、空调器及蒸汽清洗控制方法
CN105841243A (zh) 吸顶式空调室内机
JP4795795B2 (ja) ミスト発生機能付き浴室暖房装置および浴室システム
JP5600707B2 (ja) 浴室暖房乾燥機
JP2005172320A (ja) 浴室用空調装置
JP4257593B2 (ja) ミスト発生機能付き暖房装置
CN214791612U (zh) 厨房空调系统
KR100839591B1 (ko) 천정 매립형 공기조화기
JP2003139408A (ja) 薄形温風暖房機の吹出口
CN114234281A (zh) 空调器
JP4214095B2 (ja) ミストサウナ機能付き浴室暖房機
KR0182572B1 (ko) 공기조화기의 유로장치
JP2006334285A (ja) ミスト機能付き浴室暖房装置
JP5076174B2 (ja) ミスト発生装置およびこれを備えた浴室空調機
CN112654211B (zh) 带监测系统的电气柜
JP2001221494A (ja) 空気調和機の室内機
CN213272974U (zh) 空调热水器一体机
CN204202032U (zh) 前面板可拆装的立式明装空调器室内机
CN114136026B (zh) 一种冷凝器换热装置及蒸发式冷凝器机组
CN211560025U (zh) 厨卫清洁装置及水槽组件
JP4416123B2 (ja) 蒸気発生装置の配管構造
BE1014026A6 (nl) Vloer- wand- of kastinbouwelement.
JP2018054157A (ja) 温風暖房装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090116

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4795795

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250