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JP4794600B2 - 電磁ブレーキ用直流電源装置 - Google Patents

電磁ブレーキ用直流電源装置 Download PDF

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JP4794600B2
JP4794600B2 JP2008135228A JP2008135228A JP4794600B2 JP 4794600 B2 JP4794600 B2 JP 4794600B2 JP 2008135228 A JP2008135228 A JP 2008135228A JP 2008135228 A JP2008135228 A JP 2008135228A JP 4794600 B2 JP4794600 B2 JP 4794600B2
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Description

本発明は、電磁ブレーキを駆動するための電磁ブレーキ用直流電源装置に関する。
無励磁作動形の電磁ブレーキは、このコイルへの通電を遮断した場合にモータ又はアクチュエータ等の運動状態に制動をかけて停止させ、コイルへの通電を行った場合に制動を解除する。このような電磁ブレーキは、制動を解除するために通電を行った場合に、コイルのリアクタンスによってコイル励磁による電磁力が十分でなく、制動の解除が遅れるという問題がある。電磁ブレーキのコイルへ印加する電圧を高めることによって制動の解除を高速化することはできるが、制動を解除した後の消費電流が増大し、発熱量が増大するという問題がある。これらの問題を解決するため、電磁ブレーキを駆動する直流電源装置は、電磁ブレーキのコイルへの通電を開始した直後は高電圧を印加し、一定時間が経過して制動が解除された後はコイルへの印加電圧を低減するように、印加電圧の制御を行っている。これにより、制動の解除を高速化できると共に、制動を解除した後の消費電流を低減することができる。
また、上記の点も含み、電磁ブレーキを駆動する直流電源装置に必要とされる主な機能は以下の(1)〜(4)に示す通りである。
(1)通電開始時に電磁ブレーキを高速に制動解除させる機能(過励磁出力機能)。
(2)通電終了時に電磁ブレーキへの電流を高速に遮断して制動を瞬時に行う機能(早切り機能)。
(3)制動/解除を短期間に切り替える場合(インチング動作)であっても、制動のために通電を開始した際には必ず過励磁出力を行う機能。
(4)制動の解除完了後に消費電流を低減して発熱量を低減する機能。
特許文献1においては、通電開始時には電磁機器へ高電圧を与え、時間の経過と共に電圧を徐々に低下させていく構成とすることによって、電磁機器の制動解除を迅速に行わせることができ、制動解除後には消費電力を抑制することができ、再制動の直後に制動を解除する場合にも速やかに制動力の完全解除を行うことができる効率のよい電磁機器の直流電源装置が提案されている。特許文献1では、電磁機器の直流電源装置が、2つのSCR(Silicon Controlled Rectifier、シリコン制御整流素子)を直列接続した全波整流回路と、SCRのゲートに接続されたトリガ素子を介してトリガ信号を与える第1コンデンサと、反対極性での第1コンデンサへの充電を防止するダイオードと、第1コンデンサの充電回路に介装された第2コンデンサと、第2コンデンサの放電回路に介装されて給電停止時に閉路するスイッチとを備えて、第2コンデンサの充電電圧の上昇に伴って、第1コンデンサからSCRへ与えるトリガ信号の位相を遅らせる技術が開示されている。
特許文献2においては、通電開始時からの所定時間を限時するスレッショルド電圧を切替可能な第1の単安定マルチバイブレータと、この第1の単安定マルチバイブレータの出力信号に同期して導通され、導通角の制御により負荷に電流を供給するパワースイッチ素子と、商用電源の正及び負のサイクルを検出することで起動され、パワースイッチ素子の導通角を決定する第2の単安定マルチバイブレータとを備える電磁機器の電源供給装置が提案されている。特許文献2では、電源供給装置は、電磁機器のコイルへ通電を開始した後の過励磁時に、商用交流電源を全波整流した電圧を一定時間印加するため、電磁機器の応答性が向上すること、及び、過励磁終了後の定常時に、導通角を制御した全波整流電圧を印加することができるため、省エネルギー運転が実現できることについて言及されている。
また、商用交流電源から供給される交流電圧により動作する装置においては、交流電圧の周波数の違い(50Hz又は60Hz)が問題となる場合がある。この対策として、特許文献3においては、電源電圧のゼロクロスを検出し、検出結果のゼロクロスパルスから電源周波数を判別し、判別結果に基づいてポンプの制御位相を切り替えることによって、ポンプ出力を一定に維持することができるポンプ駆動回路が提案されている。
特公平2−61236号公報 特許第3413547号公報 特開昭58−79497号公報
電磁機器を駆動する従来の直流電源装置においては、電磁機器への通電/非通電を切り替えるために、有接点リレーが用いられている。電磁機器の直流電源装置に用いられる有接点リレーは、切り替えの電気的寿命が20万回程度である。容量(接点開閉の最大電圧及び最大電流)が大きい有接点リレーを利用することで電気的寿命を延ばすことができるが、有接点リレーの形状が大きくなり、直流電源装置における有接点リレーの取り付け上の問題が発生すると共に、コストの上昇を招くという問題がある。特許文献1に記載の直流電源装置についても同様である。
また、電磁機器を駆動する直流電源装置は、上記(1)〜(4)の機能を有していることが望まれる。特許文献2に記載の電源供給装置は、通電開始時には高電圧を印加し、その後に印加電圧を低減させることができるため、上記の(1)過励磁出力機能と、(4)発熱量を低減する機能とを有している。しかしながら、この電源供給装置は、(2)早切り機能と、(3)インチング動作時の過励磁出力機能とについては考慮されていない。また、特許文献3に記載のポンプ駆動回路についても上記の(1)過励磁出力機能、(2)早切り機能及び(3)インチング動作時の過励磁出力機能については考慮されていない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、有接点リレーを用いることによる短寿命及び装置の大型化等の問題を解決して、長寿命化及び小型化を実現すると共に、通電開始時に負荷へ高電圧を印加することができ、負荷を流れる電流を高速に遮断することができ、制動/解除を短時間に切り替える場合であっても通電開始時の高電圧印加を必ず行うことができ、制動の解除完了後に消費電流を低減できる電磁ブレーキ用直流電源装置を提供することにある。
第1発明に係る電磁ブレーキ用直流電源装置は、入力された交流電圧を全波整流して直流電圧を出力する全波整流回路と、該全波整流回路が出力する直流電圧の電磁ブレーキへの印加/非印加を切り替える切替回路と、該切替回路の切り替えを制御する制御回路とを備える電磁ブレーキ用直流電源装置であって、前記直流電圧の印加により前記電磁ブレーキを流れる電流の経路に配された半導体スイッチング素子を有し、交流電圧の入力が停止されて前記電磁ブレーキへの通電が終了した後に前記半導体スイッチング素子による電流の遮断を行う遮断回路を備え、前記切替回路は、印加/非印加の切り替えを行うためのシリコン制御整流素子を有し、前記全波整流回路は、ブリッジ接続された3つのダイオード及び1つのシリコン制御整流素子を有し、該シリコン制御整流素子の制御により、直流電圧の出力停止期間を設けるようにしてあり、前記制御回路は、交流電圧の入力開始から所定期間が経過するまで、前記直流電圧を連続的に印加することで前記ブレーキへ高電圧を印加し、前記所定期間の経過後は、印加時間を調整し、前記直流電圧の印加/非印加を繰り返すことで前記電磁ブレーキへ低電圧を印加することが可能なように、前記切替回路の切り替えを制御し、前記印加時間は、前記交流電圧の周期の半分未満であることを特徴とする。
本発明においては、直流電源装置が入力された交流電圧を全波整流回路にて全波整流し、全波整流した電圧の負荷への印加/非印加を切替回路にて切り替える。切替回路の切り替えを適切に制御することによって、例えば電磁ブレーキなどの負荷に対して通電開始時には高電圧を印加して高速動作させ、その後には印加電圧を低減して消費電流を低減させることができる。
直流電源装置は、交流電圧の入力が停止された場合の負荷を流れる電流の遮断を、有接点リレーを用いずに、接点のない半導体スイッチング素子(例えば、電界効果トランジスタ)を用いて行う。半導体スイッチング素子は有接点リレーと比較して長寿命且つ小型であるため、直流電源装置を長寿命化及び小型化することができる。
また、直流電源装置は、シリコン制御整流素子を用いて、全波整流回路が全波整流した電圧の負荷への印加/非印加を切り替える。シリコン制御整流素子は小型且つ安価であり、導通/非導通を容易に制御することが可能である。ただし、シリコン制御整流素子を導通状態から非導通状態へ切り替えるためには、シリコン制御整流素子を流れる電流をある程度の期間停止させる(電流を0にする)必要がある。そこで、全波整流回路は、3つのダイオード及び1つのシリコン制御整流素子をブリッジ接続して構成し、シリコン制御整流素子を制御することによって全波整流回路の電圧出力を停止する期間を設ける。これにより、切替用のシリコン制御整流素子に流れる電流を停止することができ、このシリコン制御整流素子を導通状態から非導通状態へ確実に切り替えることができる。
また本発明においては、交流電圧の入力開始後から所定期間が経過するまで、全波整流回路が全波整流した出力電圧を連続的に負荷へ印加するように切り替えを制御する。これにより、例えば電磁ブレーキなどの負荷に対して通電開始時に高電圧を印加させることができ、制動解除を高速に行うことができる。
また、所定期間の経過後は、全波整流回路の出力電圧の負荷への印加/非印加を繰り返すと共に、印加時間を調整することによって負荷を流れる電流の量を調整する。即ち、所定期間の経過後は、所謂位相制御により負荷への印加/非印加の制御を行う。これにより、所定期間経過後に消費電流を低減することができる。
また、第2発明に係る電磁ブレーキ用直流電源装置は、前記全波整流回路が、前記シリコン制御整流素子のゲート及びアノード間に、直列に接続されたダイオード及び抵抗器を有することを特徴とする。
本発明においては、直列に接続されたダイオード及び抵抗を、全波整流回路のシリコン制御整流素子のゲート及びアノード間に接続し、このダイオード及び抵抗を用いてシリコン制御整流素子の動作を制御する。これにより、抵抗及びダイオードを介してシリコン制御整流素子のゲートへ流れる電流が一定量を超えるまでの期間は全波整流回路の出力を停止することができ、また、抵抗器の抵抗値を調整することでシリコン制御整流素子のゲートに流れる電流を調整でき、全波整流回路が出力を停止する期間を調整することができる。
また、第3発明に係る電磁ブレーキ用直流電源装置は、前記半導体スイッチング素子が、前記電磁ブレーキに直列に接続してあり、直列接続された前記電磁ブレーキ及び半導体スイッチング素子に並列に接続されたダイオードを備え、前記遮断回路は、前記全波整流回路の出力電圧に応じて前記半導体スイッチング素子による遮断を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、負荷に並列に接続されるダイオード(所謂、フライホイールダイオード又はフリーホイールダイオード)を直流電源装置が有する場合、遮断回路の半導体スイッチング素子を負荷に直列に接続し、直列接続された負荷及び半導体スイッチング素子に対して並列に上記のダイオードを接続する。また、直流電源装置は、全波整流回路の出力電圧に応じて半導体スイッチング素子の導通/非導通を制御する。これにより、誘導型の負荷によってダイオードに流れる電流を遮断することができるため、交流電圧の停止時には、負荷を流れる電流の高速遮断を実現することができる。
また、第4発明に係る電磁ブレーキ用直流電源装置は、前記遮断回路が、前記全波整流回路の高電位側出力及び低電位側出力の間に直列接続された第1抵抗及び第2抵抗と、該第2抵抗にそれぞれ並列に接続されたコンデンサ及びツェナーダイオードとを有し、前記第1抵抗及び前記第2抵抗間の電圧に応じて前記半導体スイッチング素子の制御を行うようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、全波整流回路の出力電圧の低下に応じて半導体スイッチング素子を非通電とすることができる。
また、第5発明に係る電磁ブレーキ用直流電源装置は、前記制御回路が、前記印加時間を決める抵抗器及びコンデンサの時定数回路と、入力される交流電圧の正振幅期間又は負振幅期間を検出するフォトカプラとを有し、該フォトカプラの検出結果に基づいて交流電圧の周波数を判別し、該周波数に応じて前記時定数回路の時定数を調整するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、上述のように交流電圧の入力開始から所定期間が経過した後には、印加時間を調整して全波整流回路の出力電圧の負荷への印加/非印加を繰り返し行うが、このときの印加時間を抵抗器及びコンデンサによる時定数回路の時定数にて決定する構成とする。更に、入力される交流電圧の正振幅期間又は負振幅期間をフォトカプラにて検出し、検出結果に基づいて交流電圧の周波数を判別して、周波数に応じて時定数回路の時定数を調整する。例えば商用交流電源の周波数は50Hz又は60Hzの2種類であるが、この周波数を検出して適した時定数に自動調整することによって、直流電源装置をいずれの周波数の商用交流電源に接続しても使用することができる。
また、第6発明に係る電磁ブレーキ用直流電源装置は、前記制御回路が、前記所定期間を決める抵抗器及びコンデンサの時定数回路と、交流電圧の入力が停止された場合に、前記時定数回路のコンデンサに蓄えられた電荷を放電する放電回路とを有することを特徴とする。
本発明においては、交流電圧の入力開始からの所定期間を抵抗器及びコンデンサの時定数回路の時定数にて決定する構成とし、所定期間の経過後に負荷への印加電圧を低減する。また、交流電圧の入力が停止された場合に、時定数回路のコンデンサに蓄えられた電荷を放電する放電回路を設ける。時定数回路はタイマとして動作するが、放電回路はタイマのリセット回路として動作する。交流電圧の入力が停止された場合にコンデンサの放電を行うことによって、その後すぐに交流電圧の入力が再開された場合(即ち、インチング動作が行われた場合)であっても、時定数回路による所定期間の計時が短縮されることがなく、通電開始時の負荷への高電圧印加を確実に行うことができる。
第1発明による場合は、半導体スイッチング素子を用いて負荷を流れる電流の遮断を行う構成とすることにより、有接点リレーを用いて遮断を行う場合と比較して、半導体スイッチング素子は長寿命且つ小型であるため、直流電源装置を長寿命化及び小型化することができる。
また、全波整流回路が全波整流した電圧の負荷への印加/非印加を切替回路にて切り替える構成とすることにより、例えば電磁ブレーキなどの負荷に対して通電開始時には高電圧を印加して高速動作させ、その後には印加電圧を低減して消費電流を低減させることができる。このとき、切替回路はシリコン制御整流素子を用いて印加/非印加を切り替え、全波整流回路が電圧出力を停止する期間を設けることにより、シリコン制御整流素子を用いた電圧印加の切り替えを確実に行うことができる。
これらのことから、通電開始時に負荷へ高電圧を印加することができ、負荷への電流を高速に遮断することができ、制動の解除完了後に消費電流を低減することができるなどの直流電源装置に必要な機能を満たして、直流電源装置の長寿命化及び小型化を実現できる。
また、交流電圧の入力開始後から所定期間が経過するまでの間は全波整流回路の出力電圧を連続的に負荷へ印加し、所定期間経過後は全波整流回路の出力電圧の印加時間を調整して印加/非印加を繰り返す構成とすることにより、通電開始時には負荷へ高電圧を印加することができ、所定期間経過後には負荷への印加電圧を低減することができる。よって、例えば電磁ブレーキなどの負荷に対して通電開始時に高電圧を印加して制動解除を高速に行うことができ、所定期間経過後に負荷への印加電圧を低減して消費電流を低減し、発熱量を低減することができる。
また、第2発明による場合は、直列接続されたダイオード及び抵抗をシリコン制御整流素子のゲート及びアノード間に接続する構成とすることにより、抵抗及びダイオードを介してシリコン制御整流素子のゲートへ流れる電流が一定量を超えるまでの期間は全波整流回路の出力を停止することができるため、容易且つ確実に全波整流回路が電圧出力を停止する期間を設けることができる。
また、第3発明による場合は、遮断回路の半導体スイッチング素子を負荷に直列に接続し、直列接続された負荷及び半導体スイッチング素子に対して並列に上記のダイオードを接続すると共に、全波整流回路の出力電圧に応じて半導体スイッチング素子の導通/非導通を制御する構成とすることにより、ダイオードに流れる電流を遮断し、負荷を流れる電流を遮断することができる。よって、交流電源の停止時には負荷を流れる電流を半導体スイッチング素子により速やかに遮断することができるため、例えば電磁ブレーキなどの負荷に対して通電終了時に電流を高速に遮断して制動を高速に行わせることができる。
また、第4発明による場合は、全波整流回路の出力電圧の低下に応じて半導体スイッチング素子を非通電とすることができるため、交流電圧の入力が停止された場合に電磁ブレーキを流れる電流を半導体スイッチング素子により速やかに遮断することができる。
また、第5発明による場合は、所定期間経過後の負荷への電圧印加時間を時定数回路の時定数にて決定し、フォトカプラを用いて検出した交流電圧の周波数に応じて時定数回路の時定数を調整する構成とすることにより、交流電圧の周波数に影響されることなく負荷への出力電圧を一定に保つことができる。よって、例えば50Hz又は60Hzの商用交流電源のいずれに接続しても直流電源装置を利用することができるため、直流電源装置の汎用性及び利便性を向上することができる。
また、第6発明による場合は、所定期間を決定する抵抗器及びコンデンサの時定数回路に対して、交流電圧の入力が停止された場合にコンデンサに蓄えられた電荷を放電する構成とすることにより、その後すぐに交流電圧の入力が再開された場合であっても、時定数回路による所定期間の計時が短縮されることがなく、通電開始時の負荷への高電圧印加を確実に行うことができる。よって、例えば電磁ブレーキなどの負荷に直流電圧を印加して動作を行わせる場合に、制動及び制動解除を高速に繰り返して行うことができる、即ちインチング動作を行うことができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る直流電源装置の構成を示す回路図である。図2は、本発明に係る直流電源装置の動作を説明するための模式図である。本発明に係る直流電源装置は、全波整流回路1、切替回路2、遮断回路3及び制御回路4を備えて構成されており、交流電源8から入力される交流電圧を直流電圧に変換して負荷9へ印加する回路である。
交流電源8は、周波数が50Hz又は60Hzの交流電圧を出力する電源であり、直流電源装置の2つの入力端子11、12に接続されている。なお、交流電源8から直流電源装置へ入力される交流電圧をV1とする。また負荷9は、例えば無励磁作動形の電磁ブレーキ(のコイル)であり、直流電源装置から通電(直流電圧の印加)が行われた場合にモータ又はアクチュエータ等の制動を解除し、通電が遮断された場合に制動を行うことができる。負荷9は、直流電源装置の2つの出力端子15、16に接続されている。なお、直流電源装置から負荷9へ印加される電圧をV3とする。
交流電源8からの交流電圧は、直流電源装置の全波整流回路1へ入力される。全波整流回路1は、直流電源装置の入力端子11、12に接続された交流電源8が橋絡を行うように、3つのダイオードD11、D12及びD13と、1つのシリコン制御整流素子SCR11(以下、単にSCR11と記載する)とを所謂ブリッジ接続した構成である。詳しくは、ダイオードD11のアノードにダイオード12のカソードが接続され、SCR11のアノードにダイオードD13のカソードが接続され、ダイオードD11のカソードとSCR11のカソードが接続され、ダイオードD12のアノードとダイオードD13のアノードとが接続されている。ダイオードD11及びD12の接続点が入力端子11に接続され、SCR11及びダイオードD13の接続点が入力端子12に接続されている。また、全波整流回路1は、ダイオードD11のカソード及びSCR11のカソードの接続点を高電位側出力とし、ダイオードD12及びD13のアノードの接続点を低電位側出力としてある。
また、全波整流回路1は、SCR11の通電/非通電を制御するためのダイオードD14及び抵抗器R11を有している。ダイオードD14及び抵抗器R11は、SCR11のゲート及びアノード間に直列に接続されている。詳しくは、SCR11のゲートにはダイオードD14のカソードが接続され、ダイオードD14のアノードには抵抗器R11の一端が接続され、抵抗器R11の他端はSCR11のアノードに接続されている。なお、ダイオードD14及び抵抗器R11の接続は逆であってもよい。
交流電源8は、図2(a)に示すように振幅が正負に周期的に変化する交流電圧V1を出力する。全波整流回路1は、交流電圧V1の振幅が正の場合(入力端子11側が高電位の場合)、ダイオードD11の順方向電圧が閾値電圧(ダイオードを導通させる電圧であり約0.7Vである)を超えた時点で電圧V2を出力する。これに対して交流電圧V1の振幅が負の場合(入力端子12側が高電位の場合)、ダイオードD14の順方向電圧が閾値電圧を超えてSCR11にゲート電流が流れ、このゲート電流が所定量を超えた時点でSCR11が導通し、全波整流回路1が電圧V2を出力する。よって全波整流回路1は、入力される交流電圧V1の振幅が正の場合には短期間で出力を開始するが、振幅が負の場合には所定期間(出力停止期間Tb)は出力を行わず(出力電圧が0V)、出力停止期間Tbを経過した後で出力を開始する(図2(b)参照)。出力停止期間Tbは、抵抗器R11の抵抗値を調節することによってその長さを調節することが可能である。
全波整流回路1が全波整流した電圧V2は切替回路2へ入力される。切替回路2は、全波整流回路1から入力された電圧V2の負荷9への印加/非印加を切り替えるための回路である。切替回路2は、全波整流回路1の高電位側出力に接続されて全波整流回路1から負荷9への経路の導通/非導通を切り替えるためのSCR21と、SCR21のカソード及び全波整流回路1の低電位側出力の間に接続されたダイオードD21とを備えて構成されている。SCR21は、アノードに全波整流回路1の高電位側出力が入力され、カソードが切替回路2の高電位側出力とされ、ゲートは制御回路4に接続されており、導通/非導通の切り替えは制御回路4により制御されている。ダイオードD21は、負荷9にて発生した逆起電力による電圧を吸収するため、負荷9に並列に接続される所謂フライホイールダイオード又はフリーホイールダイオードであり、アノードが全波整流回路1の低電位側出力に接続され、カソードがSCR21のカソードに接続されている。なお、本実施の形態においては切替回路2がダイオードD21を有する構成としたが、負荷9が誘導性負荷でない場合には、必ずしも切替回路2がダイオードD21を有する必要はない。一方、負荷9が誘導性負荷の場合、直流電源回路において少なくとも負荷9と並列にダイオードD21が接続されていればよい。
切替回路2の出力電圧は、遮断回路3を介して直流電源回路の出力端子15、16から出力され、負荷9へ印加される。遮断回路3は、負荷9に直列に接続された半導体スイッチング素子である電界効果トランジスタT31と、この電界効果トランジスタT31の導通/非導通を制御するための抵抗器R31、R32、コンデンサC31及びツェナーダイオードZD31により構成される回路とを備えている。詳しくは、電界効果トランジスタT31のドレインが出力端子16を介して負荷9に接続され、ソースが全波整流回路1の(切替回路2の)低電位側出力に接続されている。また、遮断回路3の抵抗器R31及びR32は、全波整流回路1の高電位側出力及び低電位側出力の間に直列に接続されており、抵抗器R31及びR32の接続点の電位が電界効果トランジスタT31のゲートに入力されている。また、抵抗器R32に対して並列にコンデンサC31及びツェナーダイオードZD31が接続されている。抵抗器R31、R32、コンデンサC31及びツェナーダイオードZD31により構成される回路は、全波整流回路1の出力電圧に応じて電界効果トランジスタT31の導通/非導通を制御する。なお、電界効果トランジスタT31のゲート−ソース間の電圧をV4とする(図2(d)参照)。
交流電源8が交流電圧V1の出力を開始し、全波整流回路1が電圧V2の出力を開始した場合、遮断回路3の抵抗器R31及びR32に電流が流れてコンデンサC31を充電するため、電界効果トランジスタT31のゲート−ソース間の電圧V4は上昇する。交流電源8の出力開始直後は制御回路4が切替回路2のSCR21が導通状態となるように制御を行っているが、電圧V4が閾値電圧を超えるまで電界効果トランジスタT31は非導通状態であるため、負荷9に電流Iは流れない。その後、電圧V4が閾値電圧を超えて電界効果トランジスタT31が導通した場合、負荷9に電圧V3が印加されて電流Iが流れ始める(図2(e)参照)。なお、電界効果トランジスタT31のゲート−ソース間の電圧V4は、ツェナーダイオードZD31により一定に保たれる。
制御回路4は、交流電源8が交流電圧V1の出力を開始した後から所定期間が経過するまでの間(過励磁出力期間Ta)、切替回路2のSCR21を導通状態となるように制御する。よって、過励磁出力期間Taにおいて遮断回路3の電界効果トランジスタT31が導通した後は、全波整流回路1が全波整流した電圧V2が切替回路2のSCR21を通して負荷9へ印加され続けるため、負荷9を流れる電流Iは増加して一定値に達する。
過励磁出力期間Taが経過した後、制御回路4は、切替回路2のSCR21を一定周期Tcで導通させることによって、全波整流回路1が全波整流した電圧V2を周期的に負荷9に印加する(図2(c)の電圧V3参照)。このとき、負荷9を流れる電流Iは、周期的に増減を繰り返す。
その後、交流電源8の交流電圧V1の出力が停止された場合、全波整流回路1が電圧V2を出力しないため、負荷9への電圧V3の印加が停止される。このとき、遮断回路3の電界効果トランジスタT31のゲート−ソース間電圧V4は、コンデンサC31に蓄えられた電荷が抵抗器R32を介して放電されるため徐々に低下し、電界効果トランジスタT31は通電状態から非通電状態へと推移する。直流電源回路による電圧V3の印加が停止された後、負荷9を流れる電流Iは、徐々に減少するが、遮断回路3の電界効果トランジスタT31が非導通となった場合に遮断される。
上述のように、制御回路4は、切替回路2のSCR21のゲート電流を制御することによって、SCR21の導通/非導通を切り替え、負荷9への直流電圧の印加/非印加を制御する。制御回路4は、交流電源8から入力される交流電圧V1の正振幅期間を検出するためのフォトカプラPC41と、この検出結果に基づいて交流電圧V1の出力開始、出力停止及び周波数等を監視するための電源監視用回路41と、切替回路2のSCR21の導通/非導通を切り替えるタイミングを規定する時定数切替回路42と、過励磁出力期間Taを規定するタイマ回路43及びタイマリセット回路44と、時定数切替回路42及びタイマ回路43の制御によりSCR21を駆動する駆動回路45とを備えて構成されている。
フォトカプラPC41は、パッケージ内部に発光素子及び受光素子が収められ、入力された電気信号を発光素子により光に変換し、この光を受光素子にて受光して電気信号に変換することによって、電気的に絶縁された状態での信号授受を行う素子である。フォトカプラPC41は、直流電源装置の入力端子11及び12間に接続されて、交流電源8から入力される交流電圧V1が入力される。フォトカプラPC41では、交流電圧V1によって発光ダイオードなどの発光素子に順方向の電圧が印加されて発光している期間に、フォトトランジスタなどの受光素子が受光を行って検出信号を出力することができる。本実施の形態においては、フォトカプラPC41は交流電圧V1の振幅が正の場合に発光素子に順方向の電圧が印加されて発光し、受光素子が検出信号として”H”信号を出力するものとする。ただし、フォトカプラPC41を逆に接続して交流電圧V1の振幅が負の場合に”H”信号を出力する構成であってもよい。
電源監視用回路41は、フォトカプラPC41の検出信号が入力されている。フォトカプラPC41の検出信号からは、交流電圧V1が入力されているか否か、交流電圧V1の立ち上がりタイミング、又は交流電圧V1の周波数等の情報を得ることができる。電源監視用回路41は、これらの情報に応じた出力信号を時定数切替回路42及びタイマ回路43へ出力する。
時定数切替回路42は、過励磁出力期間Taの経過後に切替回路2のSCR21の導通/非導通を切り替えるタイミング(負荷9への電圧V3の印加/非印加を切り替えるタイミング)を規定する時定数回路を有していると共に、交流電圧V1の周波数に応じて時定数回路の時定数を切り替えることができる。時定数切替回路42は、時定数の切り替えにより交流電圧V1の周波数に適したタイミングを規定し、このタイミングに応じた出力信号を駆動回路45へ出力する。
タイマ回路43は、交流電源8による交流電圧V1の出力開始後からの過励磁出力期間Taを規定する回路であり、過励磁出力期間Taの経過を駆動回路45に伝達する。また、タイマリセット回路44は、交流電源8による交流電圧V1の出力が停止された場合に、タイマ回路43による過励磁出力期間Taの計時をリセットする回路である。これによりタイマ回路43は、交流電源8による交流電圧V1の出力が停止された直後に、交流電圧V1の出力が再開された場合であっても、過励磁出力期間Taの計時を精度よく行うことができる。
駆動回路45は、切替回路2のSCR21へ入力するゲート電流を生成するための回路である。駆動回路45は、交流電源8による交流電圧V1の出力開始後からタイマ回路43が計時する過励磁出力期間Taが経過するまでの間、SCR21が導通し続けるようにゲート電流を生成して出力する。また過励磁出力期間Taの経過後、駆動回路45は、時定数切替回路42により規定されるタイミングに応じてSCR21が周期的に導通するようにゲート電流を生成して出力する。
図3は、制御回路4の詳細な構成の一例を示す回路図である。また、図4は、交流電圧V1の周波数が50Hzの場合における制御回路4の動作を説明するための模式図である。図5は、交流電圧V1の周波数が60Hzの場合における制御回路4の動作を説明するための模式図である。制御回路4のフォトカプラPC41は、交流電源8から入力される交流電圧V1の振幅が正の場合(入力端子11側が高電位の場合)に、発光素子の発光ダイオードに順方向電圧が加わり、この電圧が閾値電圧を超えた場合に発光ダイオードが発光するため、受光素子のフォトトランジスタにより”H”の検出信号が出力される(図4(b)及び図5(b)参照)。
制御回路4は、フォトカプラPC41の検出信号が入力されるマルチバイブレータMB41を有している。マルチバイブレータMB41は、所謂リトリガブルマルチバイブレータであり、トリガ信号が入力されると一定期間のパルス信号を出力すると共に、パルス信号の出力中にトリガ信号が再度入力された場合には、出力中のパルス信号を更に一定期間出力することができる回路である。マルチバイブレータMB41は、入力信号の立ち上がりエッジに応じて一定期間の”H”信号を出力1(図4(c)参照)から出力すると共に、一定期間の”L”信号を出力2(図4(d)参照)から出力する(出力2は出力1の反転信号である)。なお、本実施例においてはマルチバイブレータMB41は入力信号の立ち上がりエッジに応じて動作するものとするが、これに限るものではなく、入力信号の立下りエッジに応じて動作する構成としてもよく、この場合にはフォトカプラPC41が出力する検出信号の論理を適宜に変更すればよい。
なお、マルチバイブレータMB41が入力信号の立ち上がりエッジの検出後に出力1から”H”信号を出力する一定期間は、約18msに設定してある。これは、50Hzの交流電圧の周期が約20msであり、60Hzの交流電圧の周期が約16.7msであることから、16.7ms〜20msの間の時間としたものである。
また、制御回路4は、マルチバイブレータMB41の出力2の信号が入力されるマルチバイブレータMB42を有している。マルチバイブレータMB42は、マルチバイブレータMB41と同様の機能を有しているが、入力信号の立ち上がりエッジの検出後に出力1から”H”信号を出力する一定期間が約30msに設定してある。2つのマルチバイブレータMB41及びMB42は、図1に示す電源監視用回路41を構成する。
マルチバイブレータMB41の出力1には抵抗器R41の一端が接続され、抵抗器R41の他端にはコンデンサC41の一端及びダイオードD41のアノードが接続され、コンデンサC41の他端は接地電位に接続されている。また、ダイオードD41のカソードは抵抗器R42の一端に接続され、抵抗器R42の他端は抵抗器R41の一端に接続されている。抵抗器R41及びコンデンサC41は時定数により過励磁出力期間Taを規定するタイマ回路43を構成しており、ダイオードD41及び抵抗器R42はタイマ回路43の計時をリセットするタイマリセット回路44を構成している。抵抗器R41及びコンデンサC41の接続点の電位は、タイマ回路43の出力として、NPN型バイポーラトランジスタ(以下、NPNトランジスタという)T43のベースに入力されている。
また、制御回路4は、フォトカプラPC41が出力する検出信号が一端に入力される抵抗器R43及びR44と、抵抗器R43の他端にエミッタが接続され、マルチバイブレータMB42の出力1にベースが接続されたPNP型バイポーラトランジスタ(以下、PNPトランジスタという)T41と、抵抗器R44の他端及びPNPトランジスタT41のコレクタが一端に接続され、他端が接地電位に接続されたコンデンサC42とを有している。抵抗器R43、R44、PNPトランジスタT41及びコンデンサC42は、SCR21の制御タイミングを交流電圧V1の周期に応じて切り替える時定数切替回路42を構成している。コンデンサC42の一端の電位は、時定数切替回路42の出力として、NPNトランジスタT42のベースに入力されている。
タイマ回路43の出力がベースに入力されるNPNトランジスタT43は、コレクタが抵抗器R45を介して電源電位に接続されると共にNPNトランジスタT44のベースに接続され、エミッタが接地電位に接続されている。時定数切替回路42の出力がベースに入力されるNPNトランジスタT42は、コレクタがNPNトランジスタT44のコレクタに接続され、エミッタが接地電位に接続されている。また、アノードが電源電位に接続された発光ダイオードD42のカソードが抵抗器R46の一端に接続され、抵抗器R46の他端がNPNトランジスタT44のコレクタに接続され、NPNトランジスタT44のエミッタが接地電位に接続されている。なお、抵抗器R45及び発光ダイオードD42が接続される電源電位は、制御回路4のための直流電圧を供給する電源回路によるものであってよく、外部の直流電源によるものであってよく、又は、電池若しくはバッテリなどの電力供給源によるものであってもよい。
NPNトランジスタT42、T43及びT44、抵抗器R45及びR46、並びに発光ダイオードD42は、駆動回路45を構成している。なお発光ダイオードD42は、フォトカプラ又はフォトトライアック等の発光素子をなす発光ダイオードであり、受光素子(図示は省略する)の出力が制御回路4の出力として切替回路2のSCR21のゲートに入力される。又は、制御回路4の発光ダイオードD42及び切替回路2のSCR21が1つのフォトトライアックを構成してもよい。
交流電源8から入力される交流電圧V1の周波数が50Hzの場合(図4(a)参照)、その周期は20msである。制御回路4のフォトカプラPC41は、交流電圧V1が閾値電圧を超えて順方向に加えられた場合に、”H”の検出信号を出力する(図4(b)参照)。マルチバイブレータMB41は、フォトカプラPC41が出力する検出信号の立ち上がりエッジに応じて18msの”H”信号を出力1から出力する。よって、交流電圧V1の周期は20msであるので、マルチバイブレータMB41は出力1から18msの”H”信号と2msの”L”信号とを繰り返し出力する(図4(c)参照)。また、マルチバイブレータMB41は出力2から18msの”L”信号と2msの”H”信号とを繰り返し出力する(図4(d)参照)。
マルチバイブレータMB41が出力1から”H”信号を出力することによって、抵抗器R41を通してコンデンサC41に電荷が蓄えられる。NPNトランジスタT43のベースはコンデンサC41に接続されており、コンデンサC41の充電と共にベース電位が上昇する。よって、コンデンサC41に電荷が十分に蓄えられるまでの間はNPNトランジスタT43がオフしており、コンデンサC41に電荷が十分に蓄えられた後にNPNトランジスタT43はオンする(図4(h)参照)。コンデンサC41に電荷が蓄えられるのに要する時間は、抵抗器R41の抵抗値及びコンデンサC41の容量値による時定数で決定され、この時間により過励磁出力期間Taが規定される。
NPNトランジスタT43がオフしている場合(過励磁出力期間Ta)、NPNトランジスタT44はベース電位が上昇してオンし(図4(i)参照)、電源から発光ダイオードD42、抵抗器R46及びNPNトランジスタT44へと電流が流れるため発光ダイオードD42が発光し(図4(j)参照)、切替回路2のSCR21をオンさせて負荷9への電圧印加を行うことができる。これに対して、過励磁出力期間Taが経過してNPNトランジスタT43がオンした場合、NPNトランジスタT44のベース電位が低下してオフするため(図4(i)参照)、NPNトランジスタT44を電流経路として発光ダイオードD42が発光することはなく、NPNトランジスタT42のオン/オフにより発光ダイオードD42の発光が制御される。
マルチバイブレータMB42には、マルチバイブレータMB41の出力2から出力される信号(図4(d)参照)が入力されている。交流電圧V1が50Hzの場合、マルチバイブレータMB41の出力2からは20msの周期で”H”信号が出力されるが、マルチバイブレータMB42は入力信号の立ち上がりエッジに応じて30msの”H”信号を出力する設定としてあるため、マルチバイブレータMB42の出力1からは”H”信号が出力され続ける(図4(e)参照)。
マルチバイブレータMB42の出力1はPNPトランジスタT41のベースに接続されており、出力1から”H”信号が出力されることによって、PNPトランジスタT41はベース電位が上昇してオフする(図4(f)参照)。PNPトランジスタT41がオフした状態では、フォトカプラPC41の出力が”H”信号の場合に、抵抗器R44のみを介してコンデンサC42に電荷が蓄えられ、フォトカプラPC41の出力が”L”信号の場合にコンデンサC42に蓄えられた電荷が放電される。NPNトランジスタT42のベースはコンデンサC42に接続されており、コンデンサC42の充電と共にベース電位が上昇する。よって、コンデンサC42に電荷が十分に蓄えられるまでの間はNPNトランジスタT42がオフしており、コンデンサC42に電荷が十分に蓄えられた後にNPNトランジスタT42はオンする(図4(g)参照)。コンデンサC42に電荷が蓄えられるのに要する時間は、抵抗器R44の抵抗値及びコンデンサC42の容量値による時定数で決定され、この時間によりSCR21の導通/非導通を切り替えるタイミングが規定される。
上述のように過励磁出力期間Taが経過するまでの間は、NPNトランジスタT44のオンにより発光ダイオードD42が発光する。これに対して過励磁出力期間Taの経過後は、NPNトランジスタT42がオンしている場合に、電源から発光ダイオードD42、抵抗器R46及びNPNトランジスタT42へと電流が流れるため発光ダイオードD42が発光し(図4(j)参照)、切替回路2のSCR21をオンさせて負荷9への電圧印加を行うことができる。
また、交流電源8からの交流電圧V1の入力が停止された場合、フォトカプラPC41は”L”信号を出力し続け、マルチバイブレータMB41の出力1は”L”信号を出力し続けるため、コンデンサC41に蓄えられた電荷はダイオードD41及び抵抗器R42を介して放電される。これにより、交流電圧V1の入力が再開された場合には、コンデンサC41に電荷が蓄えられておらず、NPNトランジスタT43がオフして過励磁出力を行うことができる。
交流電源8から入力される交流電圧V1の周波数が60Hzの場合(図5(a)参照)、その周期は約16.7msである。制御回路4のフォトカプラPC41は、交流電圧V1が閾値電圧を超えて順方向に加えられた場合に、”H”の検出信号を出力する(図5(b)参照)。マルチバイブレータMB41は、フォトカプラPC41が出力する検出信号の立ち上がりエッジに応じて18msの”H”信号を出力1から出力する。よって、交流電圧V1の周期は16.7msであるので、マルチバイブレータMB41は出力1から”H”信号を出力し続け(図5(c)参照)、出力2から”L”信号を出力し続ける(図5(d)参照)。
マルチバイブレータMB41が出力1から”H”信号を出力し続けることによって、抵抗器R41を通してコンデンサC41に電荷が蓄えられる。NPNトランジスタT43のベースはコンデンサC41に接続されており、コンデンサC41の充電と共にベース電位が上昇する。よって、コンデンサC41に電荷が十分に蓄えられるまでの間はNPNトランジスタT43がオフしており、コンデンサC41に電荷が十分に蓄えられた後にNPNトランジスタT43はオンする(図5(h)参照)。コンデンサC41に電荷が蓄えられるのに要する時間は、抵抗器R41の抵抗値及びコンデンサC41の容量値による時定数で決定され、この時間により過励磁出力期間Taが規定される。
NPNトランジスタT43がオフしている場合(過励磁出力期間Ta)、NPNトランジスタT44はベース電位が上昇してオンするため(図5(i)参照)、電源から発光ダイオードD42、抵抗器R46及びNPNトランジスタT44へと電流が流れるため発光ダイオードD42が発光し(図5(j)参照)、切替回路2のSCR21をオンさせて負荷9への電圧印加を行うことができる。これに対して、過励磁出力期間Taが経過してNPNトランジスタT43がオンした場合、NPNトランジスタT44のベース電位が低下してオフするため(図5(i)参照)、NPNトランジスタT44を電流経路として発光ダイオードD42が発光することはなく、NPNトランジスタT42のオン/オフにより発光ダイオードD42の発光が制御される。
このように、交流電源V1の周波数が50Hzであっても60Hzであっても、タイマ回路43、タイマリセット回路44及び駆動回路45の動作は略同じである。
マルチバイブレータMB42には、マルチバイブレータMB41の出力2から出力される信号(図5(d)参照)が入力されている。交流電圧V1が60Hzの場合、マルチバイブレータMB41の出力2からは”L”信号が出力され続けるため、マルチバイブレータMB42の出力1からは”L”信号が出力され続ける(図5(e)参照)。
マルチバイブレータMB42の出力1はPNPトランジスタT41のベースに接続されており、出力1から”L”信号が出力されることによって、PNPトランジスタT41はベース電位が減少してオンする(図5(f)参照)。PNPトランジスタT41がオンした状態では、フォトカプラPC41の出力が”H”信号の場合に、2つの抵抗器R43及びR44を介してコンデンサC42に電荷が蓄えられ、フォトカプラPC41の出力が”L”信号の場合にコンデンサC42に蓄えられた電荷が放電される。NPNトランジスタT42のベースはコンデンサC42に接続されており、コンデンサC42の充電と共にベース電位が上昇する。よって、コンデンサC42に電荷が十分に蓄えられるまでの間はNPNトランジスタT42がオフしており、コンデンサC42に電荷が十分に蓄えられた後にNPNトランジスタT42はオンする(図5(g)参照)。コンデンサC42に電荷が蓄えられるのに要する時間は、2つの抵抗器R43及びR44の合成抵抗値、並びにコンデンサC42の容量値による時定数で決定され、この時間によりSCR21の導通/非導通を切り替えるタイミングが規定される。
過励磁出力期間Taが経過するまでの間は、NPNトランジスタT44のオンにより発光ダイオードD42が発光する。これに対して過励磁出力期間Taの経過後は、NPNトランジスタT42がオンしている場合に、電源から発光ダイオードD42、抵抗器R46及びNPNトランジスタT42へと電流が流れるため発光ダイオードD42が発光し(図5(j)参照)、切替回路2のSCR21をオンさせて負荷9への電圧印加を行うことができる。
交流電圧V1の周波数が50Hzの場合には、PNPトランジスタT41がオフするため、SCR21を制御するタイミングは抵抗器R44の抵抗値とコンデンサC42の容量値とによる時定数にて規定される。これに対して交流電圧V1の周波数が60Hzの場合にはPNPトランジスタT41がオンするため、SCR21を制御するタイミングは2つの抵抗器R43及びR44の合成抵抗値とコンデンサC42の容量値とによる時定数にて規定される。2つの抵抗器R43及びR44は並列に接続されているため、交流電圧V1の周波数が60Hzの場合に、コンデンサC42はより速く電荷が蓄積され、より早いタイミングでSCR21を導通させることができる。
図6及び図7は、時定数切替回路42による時定数の切り替えを説明するための模式図であり、図6には交流電圧V1の周波数が50Hzの場合を示し、図7には交流電圧V1の周波数が60Hzの場合を示してある。なお、図6及び図7において(a)に示す波形は交流電圧V1である。また、(b1)及び(b2)は時定数切替回路42を備えない直流電源装置の出力電圧V3の波形であり、(b1)は周波数50Hzに適するように時定数を設定した場合であり、(b2)は周波数60Hzに適するように時定数を設定した場合である。(c)は時定数切替回路42を備える本発明の直流電源装置の出力電圧V3の波形である。
例えば、交流電圧V1の周波数が50Hzの場合に負荷9への出力が45VDC(DC電圧に換算して45Vに相当する電圧を表す、以下同様)となるように、交流電圧V1の立ち上がりから5msのタイミングで切替回路2のSCR21を導通するよう時定数を設定する(図6(b1)参照)。周波数50Hzに適するように時定数を設定した場合、この直流電源装置に周波数60Hzの交流電圧V1を入力すると、SCR21の導通タイミングが遅れて負荷9への出力が31VDC程度に低下する(図7(b1)参照)。
また例えば、交流電圧V1の周波数が60Hzの場合に負荷9への出力が45VDCとなるように、交流電圧V1の立ち上がりから4.17msのタイミングで切替回路2のSCR21を導通するよう時定数を設定する(図7(b2)参照)。周波数60Hzに適するように時定数を設定した場合、この直流電源装置に周波数50Hzの交流電圧V1を入力すると、SCR21の導通タイミングが早いため、負荷9への出力が57VDC程度に上昇する(図6(b2)参照)。
本発明の直流電源装置は時定数切替回路42を備えており、SCR21を導通させるタイミングは、周波数50Hzの場合には抵抗器R44とコンデンサC42との時定数で決定され、周波数60Hzの場合には抵抗器R43及びR44とコンデンサC42との時定数で決定される。そこで、周波数50Hzに適するように抵抗器R44の抵抗値とコンデンサC42の容量値とによる時定数を設定すると共に、周波数60Hzに適するように抵抗器R43及びR44の合成抵抗値とコンデンサC42の容量値とによる時定数を設定することができる。
これにより、周波数が50Hzの交流電圧V1が入力された場合、抵抗器R44とコンデンサC42とによる時定数にて、SCR21を交流電圧V1の立ち上がりから5msのタイミングで導通させることができ(図6(c)参照)、負荷9への出力を45VDCとすることができる。また、周波数が60Hzの交流電圧V1が入力された場合、抵抗器R43及びR44とコンデンサC42とによる時定数にて、SCR21を交流電圧V1の立ち上がりから4.17msのタイミングで導通させることができ(図7(c)参照)、負荷9への出力を45VDCとすることができる。
以上の構成の直流電源装置においては、交流電源8による交流電圧V1の入力が停止された場合の負荷9への通電の遮断を、従来のような有接点リレーを用いるのではなく、無接点の半導体スイッチング素子である電界効果トランジスタT31を用いて遮断回路3が行う構成とすることにより、有接点リレーを用いる場合と比較して直流電源装置を長寿命化及び小型化することができる。また、電界効果トランジスタT31を負荷9に直列接続し、全波整流回路1の出力間には2つの抵抗器R31及びR32を直列接続し、低電位側の抵抗器R32にツェナーダイオードZD31及びコンデンサC31を並列接続し、抵抗器R31及びR32の接続点の電位を電界効果トランジスタT31のゲートへ入力する構成とすることにより、全波整流回路1の出力電圧V2の低下に応じて電界効果トランジスタT31を非通電とすることができるため、交流電源8による交流電圧V1の入力が停止された場合に負荷9を流れる電流を電界効果トランジスタT31により速やかに遮断することができる。
また、全波整流回路1が全波整流した電圧V2の負荷9への印加/非印加を切替回路2のSCR21を用いて切り替える構成とし、3つのダイオードD11〜D13及び1つのSCR11をブリッジ接続して全波整流回路1を構成し、SCR11の導通/非導通を制御して全波整流回路1が電圧出力を停止する期間Tbを設けることにより、切替回路2のSCR21を導通状態から非導通状態へ切り替えるためにはSCR21を流れる電流をある程度の期間停止させる必要があるが、期間Tbによりこれを実現できるため、SCR21を導通状態から非導通状態へ確実に切り替えることができ、SCR21を用いた負荷9への電圧印加制御を確実に行うことができる。
また、全波整流回路1のSCR11のゲート−アノード間にダイオードD14及び抵抗器R11を直列接続して、SCR11の導通/非導通の制御を行う構成とすることにより、抵抗器R11及びダイオードD14を介してSCR11のゲートへ流れる電流が一定量を超えるまでの期間は全波整流回路1の出力を停止することができ、容易且つ確実に上述の期間Tbを設けることができる。また、抵抗器R11の抵抗値を調整することでSCR11のゲートに流れる電流を調節できるため、期間Tbの調節を容易に行うことができる。
また、交流電圧V1の入力開始からタイマ回路43にて決定される過励磁出力期間Taが経過するまでの間は全波整流回路1の出力電圧V2を負荷9へ印加し続け、過励磁出力期間Taの経過後は全波整流回路1の出力電圧V2を周期的に負荷9へ印加する構成とすることにより、過励磁出力期間Taには負荷9へ高電圧を印加することができ(即ち、過励磁出力を行うことができ)、過励磁出力期間Taの経過後は負荷9への印加電圧を低減して消費電流を低減することができる。
また、過励磁出力期間Taを決定するタイマ回路43の抵抗器R41及びコンデンサC41による時定数回路に対して、交流電圧V1の入力が停止された場合に、タイマリセット回路44がコンデンサC41に蓄えられた電荷を放電する構成とすることにより、その後すぐに交流電圧V1の入力が再開された場合であっても、タイマ回路43による過励磁出力期間Taの計時が短縮されるなどの不具合が発生することがなく、負荷9に対して過励磁出力を確実に行うことができる。
また、過励磁出力期間Taが経過した後にSCR21の導通/非導通を切り替えるタイミングを、抵抗器R43及びR44とコンデンサC42との時定数回路にて規定し、この時定数回路の時定数を交流電圧V1の周波数に応じて調整する構成とすることにより、交流電圧V1の周波数に影響されることなく負荷9への出力電圧を一定に保つことができる。また、フォトカプラPC41による交流電圧V1の変化に応じた検出信号をマルチバイブレータMB41に入力すると共に、マルチバイブレータMB41が出力1から”H”信号を出力する期間を、周波数50Hzの周期20msと周波数60Hzの周期16.7msの間の18msに設定する構成とすることにより、交流電圧V1の周波数が50Hz又は60HzのいずれであるかをマルチバイブレータMB41を用いて容易に判断することができ、交流電圧V1の周波数に応じた時定数の調整を確実に且つ低コストで行うことができる。
なお、本実施の形態においては、負荷9は無励磁作動形の電磁ブレーキのコイルとしたが、これに限るものではなく、例えば電磁クラッチのコイルなどその他の負荷であってもよい。また、直流電源装置へ交流電圧V1を入力する交流電源8は商用交流電源であってもよく、商用交流電源でない他の交流電源であってもよい。また、負荷9を流れる電流を遮断する半導体スイッチング素子として電界効果トランジスタT31を用いる構成としたが、これに限るものではなく、バイポーラトランジスタを用いて電流を遮断する構成であってもよい。また、図2、図4〜図7に示した入出力電圧の波形などは一例であって、これに限るものではない。また、図3に示した制御回路4の回路構成は一例であって、これに限るものではない。
本発明に係る直流電源装置の構成を示す回路図である。 本発明に係る直流電源装置の動作を説明するための模式図である。 制御回路の詳細な構成の一例を示す回路図である。 交流電圧の周波数が50Hzの場合における制御回路の動作を説明するための模式図である。 交流電圧の周波数が60Hzの場合における制御回路の動作を説明するための模式図である。 時定数切替回路による時定数の切り替えを説明するための模式図である。 時定数切替回路による時定数の切り替えを説明するための模式図である。
符号の説明
1 全波整流回路
2 切替回路
3 遮断回路
4 制御回路
8 交流電源
9 負荷
41 電源監視用回路
42 時定数切替回路(時定数回路)
43 タイマ回路(時定数回路)
44 タイマリセット回路(放電回路)
45 駆動回路
C31、C41、C42 コンデンサ
D11〜D14、D21、D41 ダイオード
D42 発光ダイオード
MB41、MB42 マルチバイブレータ
PC41 フォトカプラ
R11、R31、R32、R41〜R46 抵抗器
SCR11、SCR21 シリコン制御整流素子
T31 電界効果トランジスタ(半導体スイッチング素子)
T41 PNPトランジスタ
T42〜T44 NPNトランジスタ
ZD31 ツェナーダイオード

Claims (6)

  1. 入力された交流電圧を全波整流して直流電圧を出力する全波整流回路と、該全波整流回路が出力する直流電圧の電磁ブレーキへの印加/非印加を切り替える切替回路と、該切替回路の切り替えを制御する制御回路とを備える電磁ブレーキ用直流電源装置であって
    前記直流電圧の印加により前記電磁ブレーキを流れる電流の経路に配された半導体スイッチング素子を有し、交流電圧の入力が停止されて前記電磁ブレーキへの通電が終了した後に前記半導体スイッチング素子による電流の遮断を行う遮断回路を備え、
    前記切替回路は、印加/非印加の切り替えを行うためのシリコン制御整流素子を有し、
    前記全波整流回路は、ブリッジ接続された3つのダイオード及び1つのシリコン制御整流素子を有し、該シリコン制御整流素子の制御により、直流電圧の出力停止期間を設けるようにしてあり、
    前記制御回路は、
    交流電圧の入力開始から所定期間が経過するまで、前記直流電圧を連続的に印加することで前記ブレーキへ高電圧を印加し、
    前記所定期間の経過後は、印加時間を調整し、前記直流電圧の印加/非印加を繰り返すことで前記電磁ブレーキへ低電圧を印加することが可能なように、
    前記切替回路の切り替えを制御し、
    前記印加時間は、前記交流電圧の周期の半分未満であること
    を特徴とする電磁ブレーキ用直流電源装置。
  2. 前記全波整流回路は、前記シリコン制御整流素子のゲート及びアノード間に、直列に接続されたダイオード及び抵抗器を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁ブレーキ用直流電源装置。
  3. 前記半導体スイッチング素子は、前記電磁ブレーキに直列に接続してあり、
    直列接続された前記電磁ブレーキ及び半導体スイッチング素子に並列に接続されたダイオードを備え、
    前記遮断回路は、前記全波整流回路の出力電圧に応じて前記半導体スイッチング素子による遮断を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁ブレーキ用直流電源装置。
  4. 前記遮断回路は、
    前記全波整流回路の高電位側出力及び低電位側出力の間に直列接続された第1抵抗及び第2抵抗と、
    該第2抵抗にそれぞれ並列に接続されたコンデンサ及びツェナーダイオードと
    を有し、
    前記第1抵抗及び前記第2抵抗間の電圧に応じて前記半導体スイッチング素子の制御を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の電磁ブレーキ用直流電源装置。
  5. 前記制御回路は、
    前記印加時間を決める抵抗器及びコンデンサの時定数回路と、
    入力される交流電圧の正振幅期間又は負振幅期間を検出するフォトカプラと
    を有し、
    該フォトカプラの検出結果に基づいて交流電圧の周波数を判別し、該周波数に応じて前記時定数回路の時定数を調整するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の電磁ブレーキ用直流電源装置。
  6. 前記制御回路は、
    前記所定期間を決める抵抗器及びコンデンサの時定数回路と、
    交流電圧の入力が停止された場合に、前記時定数回路のコンデンサに蓄えられた電荷を放電する放電回路と
    を有すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の電磁ブレーキ用直流電源装置。
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