JP4793614B2 - 床上排水サイフォン式水洗便器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面より上に排水口を備え、サイフォン作用によって汚物を排出する床上排水サイフォン式の水洗便器に関する。
【0002】
【従来の技術】
サイフォン式便器は溜水面から排水口までの落差を利用してサイフォン作用を起こし、溜水中の汚物を吸引、排出している。このため、床面に排水口を持つ床下排水サイフォン式水洗便器は前記落差を大きくとれるので、水洗機能は安定していた。
一方、床面より上に排水口を持つ床上排水サイフォン式水洗便器は前記落差が構造上小さくならざるを得ないので、吸引力は小さくなり、排出能力に大きな影響を与えていた。この対策として特開平11-200459に示すように排水口部に絞りを設ける等の対策がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
また、床面より上に排水口を持つ水洗便器では床から排水口芯位置を高くすることが市場から要望されているが、これは複数の便器を横並びに連立して施行する際に一本の横方向排水管にて排水の対応が可能となるので施行が簡便となるという利点があるためである。しかし、床上排水サイフォン式水洗便器ではその排水口芯位置を高くすると、溜水面から排水口までの落差がさらに小さくり、サイフォン作用を発生するエネルギーそのものが低下するため、汚物の排出力が低下するという問題があった。
特開平11-200459に示すような排水口部に絞りを設ける対策ではサイフォン作用持続時間を長くすることにより、汚物を排出していたが、排水口芯位置が高い便器ではサイフォン作用そのものが生じにくくなるなどの問題があった。このため、ジェット吐出口より単位時間当たりの通過流量の大きい大流量の洗浄水を供給することにより、前記落差減少分のエネルギーを補う対策がとられることがあったが、洗浄の際に大きな騒音を発するなどの問題や大流量吐水では吐水量のばらつきが大きく、節水が難しいなどの問題もあった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は排水口芯位置が高い床上排水サイフォン式の水洗便器を提供することにある。
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を達成するために、本発明は、便器本体を設置する床面より上に排水口が位置している床上排水サイフォン式水洗便器において、洗浄水を便器に供給する洗浄水供給手段と、溜水を溜めるボウル部と、洗浄水を外部へ排水するための排水路であって、上流側の排水路上流部と、この排水路上流部の下流側に連設された排水路下流部とから構成され、この排水路下流部の下流端である排水口が外部排水管に接続される排水路と、を備え、排水路上流部は、排水路下流部の上側の最下点から水平方向に延ばした位置における断面積S20を備え、排水路下流路は、この排水路下流部の上側の最下点から鉛直方向に下ろした位置における断面積S1を備え、この排水路下流部の断面積S1が排水路上流部の断面積S20よりも大きく形成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、排水路下流部の断面積が排水路上流部の断面積よりも大きいことを特徴とする。したがって、排水路上流部が狭くなることによる通過抵抗となる部分がないので、洗浄水が排水路上流部を通過する際、サイフォン作用により吸引された洗浄水の通過速度は排水路上流部内に進入してから排出するまでほとんど低下しない。また、サイフォン作用が終了するには排水路入口あるいは排水口から空気が進入することが必要であるが、排水口から空気が進入すると汚物と共に排水路上流部を通過する洗浄水をボウル側に戻してしまう可能性がある。確実に汚物を排出するためには空気を排水路入口より進入させる必要があるが、上述のように洗浄水の排水路上流部通過速度が速いと洗浄水が排水口へ流れる力が強いので、空気は排水口から入ることができず、常に排水路入口側より進入することになる。よって、本発明によると洗浄水や空気が常に排水口に向かって進行するようになり、安定した水洗機能を維持することができる。
【0005】
本発明において、好ましくは、洗浄水供給手段が水道直圧式である。したがって、ジェット吐出穴から水道の圧力を利用した流速が早い洗浄水を供給できるので、排水路内を容易に満水にすることができ、排水口芯位置に関係なく、汚物をサイフォン作用にて排出することができる。
【0006】
本発明において、好ましくは、排水路のボウル部に接続する入口の上端よりも、排水路下流部の上側の最下端が同等に位置するか又はより上方にある。よって、本発明によれば、排水口芯位置を高くすることができる。
【0007】
本発明において、好ましくは、さらに、排水路に対峙したジェット吐出口と、洗浄水供給手段とジェット吐出口とをつなぐ導水路と、を有し、ジェット吐出口が便器本体と別材質である。したがって、ジェット吐出口を精度良く、任意の構造に加工することが可能となる。よって、本発明によれば、ジェット吐出口を最適構造に作製することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、さらに、排水路に対峙したジェット吐出口と、洗浄水供給手段とジェット吐出口とをつなぐ導水路と、を有し、導水路が便器本体と別材質で構成されている。本発明によれば、導水路を最適な構造に作製することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下図面に沿って発明内容の実施例を説明する。
図1に本発明に係る第一実施例を示した水洗便器2の概略図、図2は図1に係る排水路下流部1周辺の拡大概略図および排水路下流部1周辺の後方概略図(P視図)、図3は図2に関する排水路下流部1周辺のM−Mにおける断面図、図4は図2に関する排水路下流部1周辺のN−Nにおける断面図を示す。
図1に示す水洗便器2は、開閉弁を備え、リムパイプ3・ジェットパイプ4への吐水を切替える給水部5と、その切替を制御する制御部6と、ジェットパイプ4に接続されたジェットノズル7を備え、排水路下流部1の断面積S1が排水路上流部20の断面積S20より大きいことを特徴とする。
図2、図3および図4において排水路8は排水路上流部20と排水路下流部1と排水口12により構成されている。排水路上流部20は排水路入口21から排水路下流部最下端11までであり、内径C1は排水路下流部1につながる付近でほぼ一定となっている。排水路下流部1は排水路下流部最下端11から排水口12までであり、N−N断面における排水路下流部1の高さA1および幅B1は内径C1より大きくなっている。このため、断面積S1は断面積S20より大きい。
【0010】
ここで、床面9から排水路入口上端10までの高さD1と床面9から排水路下流部1上側の最下端である排水路下流部最下端11までの高さH1の関係について説明する。
高さD1は、水洗便器2の座面までの高さE1から初水位F1と水封高さG1を引いたものとなる。一方、高さH1は、排水口12の中心である排水口芯13までの高さI1と、排水口芯13から排水口上端部14までの差J1および排水口上端部14から排水路下流部最下端11までの差K1の関係から求めることができる。
一般にE1=370mm、F1=130mm、G1=60mm、I1=170mm、J1=35mmであり、汚物の通過を考慮し、K1=25mmとすると、D1=180mm、H1=180mmとなる。
サイフォン便器は水位の高低差によって、吸引力を発し、汚物を排出する構造であるので、洗浄開始時は排水口下流部最下端11の高さであるH1における水位よりも洗浄時溜水面15の高さであるG1+D1における水位が高いため、サイフォン作用が発生する。一方、洗浄終了時は排水口下流部最下端11または排水路入口上端10のいずれかから空気が進入することにより、サイフォン作用が終了する。
したがって、洗浄が終了直前の排水口下流部最下端11における水位H1と排水路入口上端10における水位G1は同等であるため、排水口下流部最下端11から空気が進入する可能性がある。排水口下流部最下端11から空気が進入すると排水路上流部20を満たしていた洗浄水や洗浄水と共に移動していた汚物がボウル側に戻ることになり、非常に不衛生である。しかし、排水口入口上端10から進入する空気は排水路上流部20を満たし、排水口下流部1側に移動していた洗浄水や汚物を押すように進入するため、汚物がボウル側に戻りにくくなり、衛生的となる。
ここでは断面積S20より断面積S1を大きくし、排水路上流側20を通過する水を抵抗なく排出させることで、排水路上流側20を通過する流速は洗浄水16が排水路入口21に進入してから排水口下流部1へ排出するまでの間ほとんど低下しないので、排水口へ流れる力が強くなり、空気が排水口下流部最下端11から進入することができず、常に排水路入口上端10から進入することになる。
【0011】
したがって、本発明によれば、構造的にサイフォン便器に不利な形状であっても、汚物を確実に排出することができる。
【0012】
なお、K1が大きくすればH1が小さくなり、D1の方がH1よりも大きくなるので、サイフォン便器にとって有利な構造となるが、排水口下流部1において汚物が排出しにくくなり、詰まりが発生する確率が高くなる。このためK1はJ1より小さいことが望ましい。
【0013】
次に洗浄経過について説明する。
図示しない加圧給水源から給水された洗浄水16は、制御部6で制御され、給水部5でリムパイプ3へ開弁され、吐水される。その後、制御部6で制御され、洗浄水16は給水部5にてジェットパイプ4へ吐水を切替えられ、ジェットノズル7から噴出される。最後に洗浄水16は制御部6で制御され、給水部5にてリムパイプ3へ吐水を切替えられ、ボウル面に水を溜めた後閉弁する。
【0014】
このように洗浄水16は加圧給水され、高流速にてジェットノズル7から吐出されるので、排水路上流側20では高流速が維持され、水洗機能の好結果をもたらす。このため、加圧給水される洗浄水とのセットが好適となる。
【0015】
また、ジェットノズル7は別体部品で精度良く作製されるので、低流量の給水でも十分な流速が確保され、洗浄性能を維持できる。なお、小流量では洗浄音が小さくなったり、節水も対応可能となる。
【0016】
ここで節水の効果について説明する。
制御部6では時間を制御することにより、吐水量を決めているが、制御上の問題から吐水時間にばらつきが生じる。例えば、1秒のばらつきが生じるとすると、単位時間当たりの吐水流量が100L/MIN程度の大流量では吐水量に約1.6Lのばらつきが生じるが、単位時間当たりの吐水流量が20L/MIN程度の小流量では吐水量に約0.3Lのばらつきに減少する。
ばらつきを抑えることができると水洗便器を洗浄する設定標準水量も低く設定できるようになるので、節水に効果がある。例えば、設定洗浄水量が8Lの場合、大流量では吐水時間によるばらつき約1.6Lを考慮するとその洗浄水量は約6.4Lから約9.6Lの範囲でばらつく。このようにばらつくと最低洗浄水量時約6.4Lでは汚物が排出できなかくなる可能性があるので、標準設定流量を、例えば9.3L程度(ばらつき範囲:約7.7L〜約10.9L)に上げる必要が出てくる。一方、小流量でも同様の計算をすると、標準設定水量8L時の洗浄水量のばらつき範囲は7.7Lから8.3Lとなる。したがって、最低洗浄水量約7.7Lで水洗機能を満たす水洗便器であれば、大流量時の標準設定水量は9.3L、小流量時の標準設定流量は8Lとなり、小流量吐水では節水が可能となることがわかる。
【0017】
なお、ここでいう加圧給水源は、水頭圧が約250mm程度の便器載置型の洗浄水貯留タンクでは得られない給水圧(元圧)を呈するものの総称を意味する。よって、本発明の加圧給水源は、水道管等の加圧給水管の他、家屋屋上・ビル屋上等のように便器載置型に比して大きな水頭圧を持って洗浄水給水が可能なものを含む。
【0018】
次に第二実施例を説明する。
図5に第二実施例を示した水洗便器102の概略図、図6は図5に係る排水路下流部101周辺の拡大概略図および排水路下流部101周辺の後方概略図(Q視図)、図7は図5に関する排水路下流部101周辺のV−Vにおける断面図、図8は図5に関する排水路下流部101周辺のW−Wにおける断面図を示す。
図5に示す水洗便器102は、開閉弁130と、水洗便器102と開閉弁130をつなぐパイプ131と、リム穴132およびジェット穴133へ洗浄水134を分配する陶器導水路135とを備え、排水路下流部101の断面積S101が排水路上流部120の断面積S120より大きいことを特徴とする。
図6、図7および図8において排水路108は排水路上流部120と排水路下流部101と排水口112により構成されている。排水路上流部120は排水路入口121から排水路下流部最下端111までであり、内径C2は排水路下流部101につながる付近でほぼ一定となっている。排水路下流部101は排水路下流部最下端111から排水口112までであり、W−W断面における排水路下流部101の幅B2は内径C2より大きく、高さA2は内径C2と同等寸法となっている。このため、断面積S101は断面積S120より大きい。
【0019】
ここで、床面109から排水路入口上端110までの高さD2と床面109から排水路下流部101上側の最下端である排水路下流部最下端111までの高さH2の関係について説明する。
高さD2は、水洗便器102の座面までの高さE2から初水位F2と水封高さG2を引いたものとなる。一方、高さH2は、排水口112の中心である排水口芯113までの高さI2と、排水口芯113から排水口上端部114までの差J2および排水口上端部114から排水路下流部最下端211までの差K2の関係から求めることができる。
ここで、E2=370mm、F2=130mm、G2=60mm、I2=170mm、J2=35mm、A2=C2=70mmとすると、K2=5mmとなり、D2=180mm、H2=200mmとなる。サイフォン便器は水位の高低差によって、吸引力を発し、汚物を排出する構造であるが、洗浄時溜水面15の水位が排水口入口上端10まで下がる時、H2よりもD2の方が低くなるので、汚物が排出しにくくなる。
しかし、断面積S120より断面積S101を大きくすることで、排水路上流側120を通過する水が抵抗なく排出できるようになる。このため、排水路上流側120を通過する流速は洗浄水134が排水路入口121に進入してから排水口下流部101へ排出するまでの間、ほとんど低下しない。
【0020】
したがって、本発明によれば、構造的にサイフォン便器に不利な形状であっても、汚物を排出することができる。
【0021】
次に洗浄経過について説明する。
図示しない加圧給水源から給水された洗浄水134は、開閉弁130により開弁され、陶器導水路135へ吐水される。その後、ジェット室連絡穴140を通過し、ジェット室141に流れ、ジェット穴133より吐出される。また、供給される洗浄水134はジェット穴133から排出される単位時間当たりの流量は大きいので、陶器導水路135が素早く満水となり、リム穴132へ洗浄水134が吐水される。そして、開閉弁130が閉弁し、陶器導水路135に溜まった水がボウル面に供給され、通常の溜水面位置142まで戻り、洗浄操作が終了する。
【0022】
このように洗浄水134は加圧給水され、高流速にてジェット穴133から吐出されるので、排水路上流側120では高流速が維持され、水洗機能に好結果をもたらす。
【0023】
また、陶器導水路135を用いれば別材質であるパイプ131と水洗便器102の固定は溜水面位置142より上方で行われるので、漏水の危険がないという利点もある。
【0024】
なお、ジェット穴133には別材質ノズルをセットしても良い。
【0025】
次に第三実施例を説明する。
図9に第三実施例を示した水洗便器202の概略図、図10は図9に係る排水路下流部201周辺の拡大概略図および排水路下流部201周辺の後方概略図(R視図)、図11は図9に関する排水路下流部201周辺のX−Xにおける断面図、図12は図9に関する排水路下流部201周辺のY−Yにおける断面図を示す。
図9に示す水洗便器202は、洗浄水249を溜め置くタンク250と、開閉弁251と、リム穴232およびジェット穴233へ洗浄水249を分配する陶器導水路235とを備え、排水路下流部201の断面積S201が排水路上流部220の断面積S220より大きいことを特徴とする。
図10、図11および図12において排水路208は排水路上流部220と排水路下流部201と排水口212により構成されている。排水路上流部220は排水路入口221から排水路下流部最下端211までであり、内径C3は排水路下流部201につながる付近でほぼ一定となっている。排水路下流部201は排水路下流部最下端211から排水口212までであり、W−W断面における排水路下流部201の高さA3は内径C3より大きく、幅B3は内径C3と同等寸法となっている。このため、断面積S201は断面積S220より大きい。
【0026】
ここで、床面209から排水路入口上端210までの高さD3と床面209から排水路下流部201上側の最下端である排水路下流部最下端211までの高さH3の関係について説明する。
高さD3は、水洗便器202の座面までの高さE3から初水位F3と水封高さG3を引いたものとなる。一方、高さH3は、排水口212の中心である排水口芯213までの高さI3と排水口芯213から排水口上端部214までの差J3を加えたものとなる。
ここで、E3=370mm、F3=100mm、G3=55mm、I3=120mm、J3=35mmとすると、D3=215mm、H3=155mmとなる。したがって、D3がH3よりも高く、サイフォン発生に関しては有利な条件となっている。
断面積S220より断面積S201を大きくすることで、排水路上流側220を通過する水が抵抗なく排出できるようになる。このため、排水路上流側220を通過する流速は洗浄水249が排水路入口221に進入してから排水口下流部201へ排出するまでの間、ほとんど低下しない。
【0027】
一方、便器に密結したタンク式の洗浄方式では一般に水頭圧が低く、ジェット穴233から吐出される洗浄水249の流速は高いものが望めない。しかし、サイフォン発生に関して有利な形状と共に本発明を使用することにより、安定して汚物を排出する効果がある。
【0028】
次に洗浄経過について説明する。
タンク250に貯留された洗浄水249は、開閉弁251により開弁され、陶器導水路235へ吐水される。その後、ジェット室連絡穴240を通過し、ジェット室241に流れ、ジェット穴233より吐出される。また、供給される洗浄水249はジェット穴233から排出される単位時間当たりの流量は大きいので、陶器導水路235が素早く満水となり、リム穴232へ洗浄水249が吐水される。
そして、開閉弁251が閉弁し、オーバーフロー管252を通って、溜水面を通常の溜水面位置242まで戻すために水がボウル面に供給されると共にタンク250に洗浄水249が貯留され、洗浄操作が終了する。
【0029】
このように水頭圧が低い洗浄水249を供給する水洗便器202であっても、サイフォン発生に関して有利な形状と共に本発明を使用することにより、さらに安定した機能をえられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施例を示した水洗便器の概略図である。
【図2】図1に係る排水路下流部1周辺の拡大概略図および排水路下流部1周辺の後方概略図(P視図)である。
【図3】図2に関する排水路下流部1周辺のM−Mにおけるである。
【図4】図2に関する排水路下流部1周辺のN−Nにおける断面図である。
【図5】第二実施例を示した水洗便器の概略図である。
【図6】図5に係る排水路下流部101周辺の拡大概略図および排水路下流部101周辺の後方概略図(Q視図)である。
【図7】図5に関する排水路下流部101周辺のV−Vにおける断面図である。
【図8】図5に関する排水路下流部101周辺のW−Wにおける断面図である。
【図9】第三実施例を示した水洗便器202の概略図である。
【図10】図9に係る排水路下流部201周辺の拡大概略図および排水路下流部201周辺の後方概略図(R視図)である。
【図11】図9に関する排水路下流部201周辺のX−Xにおける断面図である。
【図12】図9に関する排水路下流部201周辺のY−Yにおける断面図である。
【符号の説明】
1、101、210…排水路下流部
2、102,202…水洗便器
3…リムパイプ
4…ジェットパイプ
5…給水部
6…制御部
7…ジェットノズル
8、108、208…排水路
9、109、209…床面
10、110、210…排水路入口上端
11、111、211…排水路下流部最下端
12、112、212…排水口
13、113、213…排水口芯
14、114、214…排水口上端部
15…洗浄時溜水面
16、134、249…洗浄水
20、120、220…排水路上流部
21、121、221…排水路入口
130、251…開閉弁
131…パイプ
132,232…リム穴
133、233…ジェット穴
135、235…陶器導水路
140…ジェット室連絡穴
141…ジェット室
142、242…溜水面位置
250…タンク
252…オーバーフロー管
S1、S101、S201…排水路下流部の断面積
S20、S120、S220…排水路上流部の断面積
A1、A2、A3…排水路下流部の高さ
B1、B2、B3…排水路下流部の幅
C1、C2、C3…排水路下流部最下端の内径
D1、D1、D2…床面9から排水路入口上端までの高さ
E1、E2、E3…水洗便器2の座面までの高さ
F1、F2、F3…初水位
G1、G2、G3…水封高さ
H1、H2、H3…床面9から排水路下流部1上側の最下端である排水路下流部最下端11までの高さ
I1、I2、I3…排水口12の中心である排水口芯13までの高さ
J1、J2、J3…排水口芯113から排水口上端部114までの差
K1、K2、K3…排水口上端部14から排水路下流部最下端11までの差
Claims (5)
- 便器本体を設置する床面より上に排水口が位置している床上排水サイフォン式水洗便器において、
洗浄水を便器に供給する洗浄水供給手段と、
溜水を溜めるボウル部と、
前記洗浄水を外部へ排水するための排水路であって、上流側の排水路上流部と、この排水路上流部の下流側に連設された排水路下流部とから構成され、この排水路下流部の下流端である排水口が外部排水管に接続される前記排水路と、を備え、
前記排水路上流部は、前記排水路下流部の上側の最下点から水平方向に延ばした位置における断面積S20を備え、前記排水路下流路は、この排水路下流部の上側の最下点から鉛直方向に下ろした位置における断面積S1を備え、この排水路下流部の断面積S1が前記排水路上流部の断面積S20よりも大きく形成されていることを特徴とする床上排水サイフォン式水洗便器。 - 前記洗浄水供給手段が水道直圧式であることを特徴とする請求項1記載の床上排水サイフォン式水洗便器。
- 前記排水路の前記ボウル部に接続する入口の上端よりも、前記排水路下流部の上側の最下端が同等に位置するか又はより上方にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の床上排水サイフォン式水洗便器。
- さらに、前記排水路に対峙したジェット吐出口と、前記洗浄水供給手段と前記ジェット吐出口とをつなぐ導水路と、を有し、前記ジェット吐出口が上記便器本体と別材質であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の床上排水サイフォン式水洗便器。
- さらに、前記排水路に対峙したジェット吐出口と、前記洗浄水供給手段と前記ジェット吐出口とをつなぐ導水路と、を有し、前記導水路が上記便器本体と別材質で構成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の床上排水サイフォン式水洗便器。
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