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JP4786110B2 - インテリジェントアンテナアレイのカバレッジの改良方法 - Google Patents

インテリジェントアンテナアレイのカバレッジの改良方法 Download PDF

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JP4786110B2
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems

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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は概してセルラー移動通信システムに用いられるスマートアンテナアレイ技術に関し、より詳細には、スマートアンテナアレイのカバレッジ(有効範囲)を改良可能な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スマートアンテナアレイを用いたセルラー移動通信システムにおいて、スマートアンテナアレイは一般に無線基地局に組み込まれている。スマートアンテナアレイは、信号の送受信を行うために、固定ビーム形成及びダイナミックビーム形成といった2種類のビーム形成を用いなければならない。無指向性ビーム形成、ストリップビーム形成、又はセクタービーム形成などの固定ビーム形成は主に、放送や呼出のような無指向性情報の発信に用いられる。ダイナミックビーム形成は主に、加入者の追跡、加入者データの転送、及び特定のユーザへの情報などの送信に用いられる。
【0003】
図1は、セルラー移動通信ネットワークのセル割り当て図である。セルラー移動通信システムを設計する際、考慮の必要な第1の問題はカバレッジである。図1の黒点11によって示されるように、無線基地局のスマートアンテナアレイは一般にセルの中央に配置されている。12によって示されるように、殆どのセルは通常円形のカバレッジを有する。一部のセルは、13によって示されるように非対称の円形カバレッジを有し、また14に示されるようにストリップ状のカバレッジを有する。通常の円形カバレッジ12、非対称の円形カバレッジ13、及びストリップ状カバレッジ14は、互いの間に隙間が形成されないように重複されている。
【0004】
周知のように、アンテナアレイの電力放射図は、アンテナアレイのアンテナユニットの幾何学的配列形状、各アンテナユニットの特性、各アンテナユニットの位相及び振幅などのパラメータによって決定される。アンテナアレイを設計する際は、広く一般に使用される設計にするために、自由な空間、正常に作動する設備などを含む比較的理想的な環境を考慮して設計される。設計されたアンテナアレイを実際に使用すると、設置位置、地形、建築物の高さ、アンテナユニットの配列などが異なるために、アンテナアレイの実際の電力カバレッジは確実に変化する。
【0005】
図2(図1の一部)は、地形などが異なるために生じる、予期されるカバレッジ21(通常の円形)と実際のカバレッジ22との差を示している。実際のカバレッジは現場で測定することができる。どのセルにもこの種の差が生じ得るため、現場で調整を行わない限り、移動通信ネットワークの実際のカバレッジは不十分なものになり得る。アンテナアレイの個々のアンテナユニットが正常に作動しなかったり、カバレッジへの要求が変わったりした場合、アンテナアレイの構成を変更することが必要であり、その時点で、アンテナアレイのカバレッジをリアルタイムで調節しなくてはならない。
【0006】
調整の原則として、スマートアンテナアレイは、セルの無指向性カバレッジのための固定ビーム形成に基づき、ダイナミックビーム形成(ダイナミック指向性放射ビーム)を各加入者に対して実施している。
【0007】
式(1)において、A(φ)は予期されるビーム形成、即ち必要とされるカバレッジの形状パラメータを表し、ここでφは観測点の極座標角度を表しており、A(φ)は同一距離でのφ方向の放射強度である。スマートアンテナアレイにN個のアンテナがあり、任意のアンテナnが位置パラメータD(n)、ビーム形成パラメータW(n)、及び角度φ方向の放射電力Pを有すると仮定した場合、実際のカバレッジは下記式(2)によって表される。
【0008】
【数5】
【0009】
上記式において、関数f(φ,D(n))の形式は、スマートアンテナアレイのタイプに関連している。
【0010】
地上移動通信システムでは、一般に、平面上の2つの次元のカバレッジを考慮に入れれば十分である。アンテナを配列で分類すると線形アレイ及び環状アレイがあり、円形アレイは特殊な環状アレイとみなすことができる(中国特許97202038.1の「無線通信システムに用いる環状スマートアンテナアレイ(A ring smart antenna array used for radio communication system)」を参照)。セルラー移動通信システムでは、セクター型カバレッジを実施する場合には線形アレイが一般に用いられ、無指向性カバレッジを実施する場合には円形アレイが用いられる。本発明では、円形アレイが一例として用いられる。
【0011】
円形アレイであると仮定した場合、D(n)=2×(n−1)×π/Nであり、f(φ,D(n))=exp(j×2×r/λ×π×cos(Φ−D(n))(指数をとる)である。
【0012】
式中、rは円形アンテナアレイの半径であり、λは作動波長である。図3は、8個のアンテナを備えた通常の円形アンテナアレイのための無指向性ビーム形成の電力方向を示す図である。図3に示される、1.0885、2.177、3.2654といった数字は電力(パワー)を表している。
【0013】
最小平均二乗誤差アルゴリズムを用いると、下記式(3)の最小二乗誤差εは最小になる。
【0014】
【数6】
【0015】
上記式(3)において、Kは近似アルゴリズムを用いた際の標本点の数であり、C(i)は重みである。いくつかの点において、必要とされる近似値が大きい場合、C(i)はより大きく設定され、そうでない場合、C(i)はより小さく設定される。全ての点において必要とされる近似値が一致する場合、C(i)は一般に1に設定される。
【0016】
更に、どのアンテナユニットも発信電力が限られていることを考慮に入れて、W(n)の振幅を、アンテナユニットの発信電力を表すものとみなし、各アンテナユニットの最大発信電力をT(n)として設定した場合、制限された条件を下記のように表すことができる。
|W(n)|≦T(n)1/2 ……(条件1)
【0017】
一般に、各アンテナユニットの制限内での発信電力の最適値を見出すには、式によって直接解くことのできるいくつかの特殊な状況を除けば、解かれていないW(n)の精度の選択及び全数的な検討によって最適値を見出すしかないことは明らかである。しかし、全数的な検討による解法を用いた場合は計算量がかなり多く、アンテナユニットの数Nと指数関係に立つ。精度を徐々に上げ、解かれるべき値の範囲を小さくすることによって計算量を減少させることができるものの、次善の値が解かれるにすぎず、計算量は依然として多い。
【0018】
スマートアンテナアレイカバレッジを効率的に改良するために、スマートアンテナアレイカバレッジの改良方法が考案された。この改良は、アンテナアレイの実際のカバレッジが設計カバレッジに近づくことを含み、アンテナユニットの一部が故障のために作動を停止させられた場合、正常に作動する他のアンテナユニットのアンテナ放射パラメータを即座に調節してセルカバレッジを迅速に回復させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、実際の要求に応じてアンテナアレイのアンテナユニットのパラメータを調節できる方法を提供することである。この方法により、アンテナアレイは要求を満たす特定のビーム形成を有し、制限内で各アンテナユニットの最適放射電力の値を迅速に見出し、局所的最適化の効果を得ることができる。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の方法は、ベースバンドデジタル信号処理方法の一種である。この方法は、スマートアンテナアレイの各アンテナ(作動が停止したアンテナは除く)のパラメータを調節することによってスマートアンテナアレイのカバレッジ領域のサイズ及び形状を変え、最小平均二乗誤差の基準に基づいた要求と一致する局所的最適化の効果を得る。具体的な調節スキームとしては、工学的設計に必要とされるカバレッジと実際に実現されたカバレッジとの間に生じるサイズ及び形状の差に応じて、アンテナ放射パラメータを最小平均二乗誤差の基準に基づいた段階的近似方法によって調節し、アンテナアレイの実際のカバレッジを局所的最適化条件下の要求に近づける。
【0021】
本発明によると、実際の状況に応じた、N個のアンテナアレイの各アンテナユニットnのビーム形成パラメータW(n)の調節は、以下のステップを更に含む。
A.解かれるべきW(n)の精度、即ち調節ステップ長の設定
B.アンテナユニットnのビーム形成パラメータW(n)の初期値W0(n)、最小平均二乗誤差εの初期値ε0、最小調節回数を記録するための計数変数、調節終了閾値M、及びアンテナユニットnの最大放射電力振幅T(n)を含む初期値の設定
C.乱数の生成、設定されたステップ長によるW(n)の変化の決定及び新しいW(n)の計算、W(n)の絶対値がT(n)以下であると判断した場合の最小平均二乗誤差εの計算、εがε0以上である場合のεの保持及び計数変数の1の増加を含む、W(n)調節用ループへの参入
D.計数変数が閾値M以上になるまでのステップCの繰返し、調節手順の終了及び結果の取得、最終的なW(n)の記録及び保存、並びにε0の新しいεへの置換
【0022】
ステップCにおけるε及びε0の比較の際、εがε0未満である場合はこの回の調節の計算結果W(n)を記録して保存し、ε0を新しく計算されたεに置き換え、計数変数をゼロにリセットする。
【0023】
調節ステップ長は一定でもよいし、可変でもよい。調節ステップ長が可変の場合、初期値の設定の際に最小調節ステップ長の設定も含まれる。計数変数は閾値M以上であるが、調節ステップ長が最小調節ステップ長に等しくない場合、調節ステップ長を連続的に減少させ、W(n)の調節手順を続ける。
【0024】
調節手順終了条件は、予め設定された調節終了閾値ε'を更に含み、ε<ε'である場合、調節を終了する。
【0025】
初期値W0(n)の数は、スマートアンテナアレイを構成するアンテナユニットの数に関連している。
【0026】
W(n)の初期値W0(n)を設定する際、スマートアンテナアレイの、作動が停止したアンテナユニットに対してはW0(n)をゼロに設定し、次の調節ループでは、作動が停止したアンテナユニットのW(n)を調節しない。
【0027】
最小平均二乗誤差εは、下記式によって計算される。
【0028】
【数7】
【0029】
式中、P(φi)は、アンテナユニットのビーム形成パラメータがW(n)であり、方向角度がφである場合のアンテナユニットの放射電力であり、P(φi)はアンテナアレイのタイプに関連している。A(φi)は、等距離でのφ方向の放射強度であり、極座標において位相φを有する予想観測点である。Kは、近似方法を用いた際の標本点の数であり、C(i)は重みである。
【0030】
解かれるべきW(n)の精度、即ち、調節ステップ長の設定は、複素数W(n)の実部及び虚部それぞれのステップ変化の設定、又は極座標W(n)の振幅及び位相それぞれのステップ変化の設定を含む。
【0031】
複素数W(n)の実部及び虚部のステップ変化を用いる場合、新しいW(n)は、下記式によって計算される。
【0032】
【外5】
【0033】
極座標W(n)の振幅及び位相のステップ変化を用いる場合、新しいW(n)は下記式によって計算される。
【0034】
【外6】
【0035】
Uは、U番目の調節であり、U+1は次の調節である。
【0036】
本発明の方法は、無線基地局が無指向性カバレッジの固定ビーム形成用のスマートアンテナアレイを用いる場合に、スマートアンテナアレイカバレッジを効率的に改良することができるケースに関するものである。最小平均二乗誤差の基準に基づいた要求に一致する局所的に最適な効果を得るために、アンテナアレイの各アンテナユニットのパラメータを調節することにより、スマートアンテナアレイのカバレッジのサイズ及び形状が変えられる。
【0037】
本発明の方法によると、アンテナアレイの実際のカバレッジを局所的最適化条件下の要求に近づけるために、工学的設計に必要とされるカバレッジと実際に実現されたカバレッジとの間に生じるサイズ及び形状の差に従って、アンテナ放射パラメータが最小平均二乗誤差の基準に基づいた段階的近似方法によって調節される。
【0038】
本発明の方法は、一態様として、スマートアンテナアレイの設置場所において適用される。設置場所において、スマートアンテナアレイの各アンテナユニットパラメータを調節することにより、スマートアンテナアレイのカバレッジのサイズ及び形状を変えることができ、これにより、予期されるビーム形成の形状にかなり近く、要求と一致する局所的最適化の結果を有する無指向性放射ビーム形成が得られる。また、本発明の方法の他の態様としては、スマートアンテナアレイにおけるアンテナユニットの一部が正常ではなく作動が停止している場合に、残りの正常なアンテナユニットのアンテナ放射パラメータを本発明の方法によって即座に調節し、セルの無指向性カバレッジを即座に回復させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態が示された添付の図面を参照して、本発明をより完全に説明する。しかしながら、本発明を多くの異なる形で具現することができ、本明細書中に説明される実施の形態に限定されるものと解釈すべきではない。むしろ、これらの実施の形態は、本開示内容が綿密かつ完全であるように提供されたものであり、当業者には本発明の範囲を十分に伝えるものであろう。本明細書全体にわたり、同様の番号は同様の要素を指す。
【0040】
図1乃至図3は前述したので、説明を繰り返さない。
【0041】
図4、図5、及び図6を参照する。本発明は、アンテナアレイの任意のアンテナユニットnのビーム形成パラメータW(n)の最適値を制限された範囲内で迅速に見出し、局所的最適化の効果を得る方法である。この方法は概して下記の5つのステップを含む。
【0042】
ステップ1
解かれるべきW(n)の精度、即ち、解法手順全体にわたるW(n)の調節ステップ長を設定する。調節ステップ長の設定方法は2つある。1つは、複素数であるW(n)の実部及び虚部をそれぞれ設定し、ステップの変化を設定する方法で、もう1つは、極座標におけるW(n)の振幅及び角度をそれぞれ設定し、ステップの変化を設定する方法である。
【0043】
U番目の調節後、W(n)はWU(n)であると仮定する。
【0044】
第1の調節方法を用いる場合、WU(n)は、WU(n)=IU(n)+j×QU(n)といった複素数で表される。次の調節後、WU+1(n)を下記の式(4)のように表すことができる。
【0045】
【外7】
【0046】
【外8】
【0047】
ステップ2
|W(n)|≦T(n)1/2である制限条件1を満たす、W(n)の初期値W0(n)の集合を設定する。W0(n)の数は、アンテナアレイのアンテナユニットの数Nに関連している。作動が停止したアンテナユニットに対しては、そのW0(n)をゼロにすべきであり、後続のステップにおけるW0(n)の調節は行われない。初期値W0(n)の選択は、アルゴリズムの収束の速さ及び最終結果にある程度の影響を及ぼす。W(n)のおおよその範囲が既知である場合は、その範囲に対応するW(n)の集合を選択すると一層よく、この選択は、結果的に生じる精度を高めるのにも有益である。
【0048】
次いで、最小平均二乗誤差εの初期値ε0を設定する。一般には、ループ調節段階により速く入るために、初期値ε0を大きな値に設定し、計数変数(カウント)を0に設定する。「カウント」は、W0(n)の集合に対応するε0に基づき、W(n)に必要な最小調節回数を記録するために使用される。Mは、いつ調節が終了し、結果を出力することができるかを判断するために用いられる所要閾値である。Mの値が大きいほど結果の信頼度が高いことは明らかである。
【0049】
上述の初期値設定手順が、図4のブロック401、図5のブロック501、及び図6のブロック601に示されている。これらの手順は、W0(n)、M、調節ステップ長(「ステップ」)、最小平均二乗誤差の初期値ε0、n番目のアンテナの最大発信電力T(n)、及び計数変数(カウント)の設定を含む。ブロック501及び601とブロック401との違いは、ブロック501及び601が、可変ステップ長調節を用いる際に必要な最小調節ステップ長min_stepの設定を更に含むことにある。
【0050】
ステップ3
ステップ1の手順及び式(4)又は式(5)を用いて、新しいW(n)を生成する、即ちW(n)を調節する。乱数の集合を生成する度に、その乱数に従ってW(n)の変更方向を決定する。調節後、W(n)が条件1(|W(n)|<T(n)1/2)の制限を超えた場合、W(n)を増加又は減少させ、増加量又は減少量を調節ステップ長(「ステップ」)によって決定する。この時点では、正しい変更傾向がわからないため、同一の増減率を用いる。ステップ3の動作は、図4のブロック402及び403、図5のブロック502及び503、並びに図6のブロック602及び603に示されている。
【0051】
ステップ4
調節後、W(n)が条件1の制限を満たした場合、式3を用いて新しい最小平均二乗誤差εを計算する。ε<ε0である場合、この時点のW(n)を記録して保存し、ε0を新しいεに置き換え、計数変数をゼロに設定する(カウント=0)。このステップの動作は、図4のブロック404、405、及び406、図5のブロック504、505、及び506、並びに図6の604、605、及び606に示されている。図6では、ε<ε'は調節の終了条件であるため、ε<ε0の判断を行う前に、まずε<ε'の判断を行わなければならない。εがε'よりも大きい場合、ブロック612に示されるようにε<ε0の判断が行われる。ε≧ε0である場合、εを保持し、計数変数を増分する(カウント+1)。この動作は、図4のブロック407、図5のブロック507、及び図6のブロック607に示されている。ε≧ε0であると判断し、ブロック407、507、及び607を実行した後は、毎回、計数変数「カウント」が予め設定された閾値Mよりも大きいか否かを確かめなくてはならない。この動作は、図4のブロック408、図5のブロック508、又は図6のブロック608に示されている。
【0052】
ステップ5
ε≧ε0であり、「カウント」が予め設定された閾値Mよりも小さいと判断した場合、ステップ3へ戻る、即ち、図4のブロック402、図5のブロック502、又は図6のブロック602を再度実行する。その結果、乱数の集合を再び生成し、W(n+1)を計算し、W(n)の集合が既に計算されている場合はW(1)から再び始める。ブロック408、508、又は608において「カウント」>Mを検出するまで、前述の手順を繰り返す。そして、調節手順全体を終了する。このとき、記録されたW(n)は最適解の集合であり、ε0は対応する最小平均二乗誤差であり、計数変数はゼロ(カウント=0)に設定されている。この動作はブロック409、509、又は609において示されている。
【0053】
前述のステップから得られた解は局所的最適化の解にすぎないが、計算量は大幅に少なく、解の集合を迅速に得ることができる。この時点の解に満足しない場合は、手順を繰り返して解の集合をいくつか得ることができ、最小平均二乗誤差εを有する解の集合を得ることができる。勿論、手順を繰り返す場合は、W(n)の初期値W0(n)を更新しなくてはならない。
【0054】
結果が依然として満足の行かないものである場合、可変ステップ長及び向上した精度を使用して、図5及び図6に示される前述のアルゴリズムを改良することができる。ブロック501又は601では、初期値の設定の際、最小調節ステップ長min_stepを設定する。調節の初めには、より大きなステップ長を調節のために用いる。ブロック510又は610において、「カウント」がMよりも大きいが「ステップ」がmin_stepよりも大きい場合、計算手順を終了する代わりにブロック511又は611を実行する。ブロック511又は611では調節ステップ長を減少させ、減少したステップ長を用いてW(n)を変更し、最小平均二乗誤差εなどを再度計算する。「カウント」がMよりも大きく、かつ「ステップ」がmin_stepに等しい(ステップ=min_step)場合にのみ計算を終了し、結果を出力してW(n)の集合及び対応する平均二乗誤差εを得る。同一の精度条件下で、図5又は図6の可変ステップ長は計算速度をある程度上げることができる。
【0055】
図6は、システムが平均二乗誤差εに対して一定の要求を有する手順を示している。この要求はε≦ε'と表され、ε'は予め設定された閾値である。この場合、手順終了条件をそれに応じて変更しなくてはならず、即ち、ブロック605の前にブロック612を追加し、ε≦ε'である場合に手順が終了する。1つの実施では、ε≦ε'を終了条件として用いることができるが、アンテナアレイのビーム形成カバレッジを迅速に改良するため、(図4に示される)固定ステップ長アルゴリズムを用いる。
【0056】
図7及び図8は、図3に示される8つのユニットを有する円形アンテナアレイを一例として挙げ、2つの図の比較を用いて、本発明の応用の効果を説明している(本発明はあらゆるタイプのアンテナアレイにふさわしく、ビーム形成をリアルタイムでダイナミックに行うことのできるものであり、ここでは円形アンテナアレイを一例として挙げたにすぎない)。アンテナアレイの(アンテナ、き線ケーブル、接続された無線周波トランシーバなどを含む)アンテナユニットが故障した場合、無線基地局は故障したアンテナユニットの作動を停止させなければならず、アンテナアレイの放射図は大幅に悪化する。1つのアンテナユニットが作動しない場合に、アンテナアレイの放射図が理想的な円形から不規則なグラフ71に変わり、セルカバレッジ(セルの有効範囲)がたちまち悪化することを、図7は示している。本発明の方法を用いて、無線基地局は他の正常なアンテナユニットのパラメータを取得し、正常なアンテナユニット全ての供給振幅及び位相を変えることによってパラメータを即座に調節する。これにより、図8のグラフ81によって示される、円形に近いカバレッジを有するカバレッジが得られる。
【0057】
図9及び図10は、図3に示される8つのユニットを有する円形アンテナアレイを再び一例として挙げ、2つの図の比較を用いて、本発明の他の応用の効果を説明している(本発明はあらゆるタイプのアンテナアレイにふさわしく、ビーム形成をリアルタイムでダイナミックに行うことのできるものであり、ここでは円形アンテナアレイを一例として挙げたにすぎない)。図3に示されるように互いからπ/4離れた2つのアンテナアレイが作動しない場合、アンテナアレイの放射図は理想的な円形から不規則なグラフ91に変わり、セルカバレッジが大幅に悪化する。このようなことが生じた場合、無線基地局は、本発明の方法を用いて、正常なアンテナユニット全ての供給振幅及び位相を変えることにより、他の正常なアンテナユニットのパラメータを即座に調節する。これにより、図10のグラフ101によって示される、明らかに円形に近づいたカバレッジが得られる。
【0058】
アンテナユニットの一部の作動が停止した場合、図7及び図9に示されるように、正常なアンテナユニットの最大放射電力を増大しなければ、カバレッジ全体の半径が確実に減少することに注意されたい。その結果、セルカバレッジの重複が減少するため(図1参照)、図7及び図9の例によって示されるような通信不可能領域が生じ得る。等距離下で、放射電力レベルが3乃至5dB減少すると、カバレッジの半径は10乃至20%減少する。従って、この問題を解決するには、アンテナユニットの一部の放射電力を増大させるか、又は隣接セルの「ブレス(breath)」機能を用いる必要がある。
【0059】
【発明の効果】
本アンテナアレイカバレッジの改良方法は、アンテナアレイのパラメータ調節手順である。ビーム形成パラメータW(n)を素早く得ることができ、局所的最適化の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 セルラー移動通信ネットワークのセル割り当て図である。
【図2】 必要とされるセルカバレッジと実際のセルカバレッジとの間のずれの図である。
【図3】 正常な円形カバレッジを有する8アンテナアレイの無指向性ビーム形成電力方向図である。
【図4】 固定ステップ長を有するアンテナアレイビーム形成カバレッジを迅速に改良するためのフローチャートである。
【図5】 可変ステップ長を有するアンテナアレイビーム形成カバレッジを迅速に改良するためのフローチャートである。
【図6】 可変ステップ長を有するアンテナアレイビーム形成カバレッジを迅速に改良するための、終了条件を有するフローチャートである。
【図7】 正常な円形カバレッジの無指向性ビーム形成を有する8アンテナアレイの、正常に作動しないアンテナユニットが1つある場合の調節前の電力方向図である。
【図8】 正常な円形カバレッジの無指向性ビーム形成を有する8アンテナアレイの、正常に作動しないアンテナユニットが1つある場合の調節後の電力方向図である。
【図9】 正常な円形カバレッジの無指向性ビーム形成を有する8アンテナアレイの、正常に作動しないアンテナユニットが2つある場合の調節前の電力方向図である。
【図10】 正常な円形カバレッジの無指向性ビーム形成を有する8アンテナアレイの、正常に作動しないアンテナユニットが2つある場合の調節後の電力方向図である。

Claims (19)

  1. 移動通信ネットワークの工学的設計パラメータによって設計されたスマートアンテナアレイのカバレッジと、実際に実現されたカバレッジとの間のサイズ及び形状の差を決定するステップと、
    実際に実現されたカバレッジを工学設計上のスマートアンテナアレイのカバレッジに近づけるように、局所的最適化条件下で最小平均二乗誤差計算を用いた段階的近似方法により、スマートアンテナアレイを構成する複数のアンテナユニットの放射パラメータを調節するステップと、
    を含み、
    前記段階的近似方法は、乱数を生成すること、及び該乱数に従って前記調節の方向を決定することを含むことを特徴とする、
    スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法。
  2. 前記スマートアンテナアレイがn個のアンテナユニットで構成されており、前記放射パラメータがビーム形成パラメータW(n)であり、前記調節ステップが、
    A.解かれるべきW(n)の精度、即ち調節ステップ長を設定するステップと、
    B.前記アンテナユニットnの前記ビーム形成パラメータW(n)の初期値W0(n)、最小平均二乗誤差εの初期値ε0、最小調節回数を記録するための計数変数、調節終了閾値M、及びアンテナユニットnの最大放射電力振幅T(n)を含む初期値を設定するステップと、
    C.前記乱数を生成し、該乱数に従ってW(n)の方向の変化を決定し、設定されたステップ長によるW(n)の変化を決定して新しいW(n)を計算し、W(n)の絶対値がT(n)以下であると判断した場合に最小平均二乗誤差εを計算し、εがε0以上である場合にεを保持して計数変数を1だけ増加させることを含む、W(n)調節用ループへの参入ステップと、
    D.計数変数が閾値M以上になるまでステップCを繰り返し、調節手順を終了して結果を取得し、最終的なW(n)を記録して保存し、ε0の新しいεへの置換をするステップと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. εがε0よりも小さい場合にこの時点の調節の計算結果W(n)を記録して保存し、ε0を新しいεに置き換え、前記計数変数をゼロにリセットすることを前記ステップCが更に含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記調節ステップ長が固定されている、請求項2に記載の方法。
  5. 前記調節ステップ長が可変であり、前記初期値の設定が最小調節ステップ長を更に含み、前記計数変数が前記閾値M以上である場合、前記ステップDは、
    前記調節ステップ長が前記最小調節ステップ長に等しいか否かを判断し、そうでない場合は前記調節ステップ長を減少させ、前記ステップCに戻る、
    ことを更に含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記初期値の設定が調節終了閾値ε'を更に含み、前記計数変数が前記閾値M以上である場合、前記ステップDは、
    εがε'よりも小さいか否かを判断し、そうでない場合は前記ステップCに戻る、
    ことを更に含む、請求項2に記載の方法。
  7. 前記初期値W0(n)の数が、前記スマートアンテナアレイを構成するアンテナユニットの数に関連している、請求項2に記載の方法。
  8. W(n)の初期値W0(n)の設定の際、前記スマートアンテナアレイの、作動が停止したアンテナユニットに対してはW0(n)をゼロに設定し、次の調節ループでは前記作動が停止したアンテナユニットのW(n)を調節しない、請求項2に記載の方法。
  9. 前記最小平均二乗誤差εが下記式によって計算され、式中、P(φi)は、前記アンテナユニットのビーム形成パラメータがW(n)で方向角度がφである場合のアンテナユニットの放射電力であって前記アンテナアレイのタイプに関連しており、A(φi)は等距離でのφ方向の放射強度であり、極座標において位相φを有する予想観測点であり、Kは、近似方法を用いた際の標本点の数であり、C(i)は重みである、請求項2に記載の方法。
  10. 解かれるべきW(n)の精度、即ち、調節ステップ長の設定が、
    複素数W(n)の実部及び虚部それぞれのステップ変化の設定、又は極座標W(n)の振幅及び位相それぞれのステップ変化の設定を含み、
    複素数W(n)の実部及び虚部のステップ変化を用いる場合、新しいW(n)は、
    【外1】
    Uは、U番目の調節であり、U+1は次の調節である、
    ことを含む、請求項2に記載の方法。
  11. スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法であって、
    A.前記スマートアンテナアレイを構成するアンテナユニットnのビーム形成パラメータW(n)の初期値W0(n)、調節終了閾値M、W(n)の精度、即ち、調節ステップ長(「ステップ」)、最小平均二乗誤差εの初期値ε0、放射電力振幅の最大値T(n)、及び最小調節回数を記録する計数変数(「カウント」)を含む初期値を設定するステップと、
    B.乱数の集合を生成し、該乱数に従ってW(n)の変更方向を決定し、前記「ステップ」によってW(n)の変更サイズを決定し、式WU+1(n)=WU(n)+ΔWU(n)によってU番目の調節のW(n)を生成するステップと、
    C.W(n)及びT(n)を比較するステップであって、W(n)の絶対値がT(n)よりも大きい場合は前記W(n)生成動作を続行し、W(n)の絶対値がT(n)以下である場合は前記最小平均二乗誤差εを計算する、該ステップと、
    D.ε及びε0を比較するステップであって、εがε0よりも小さい場合はε0をεに等しくなるように設定し、「カウント」をゼロにリセットして前記W(n)生成動作を続行し、εがε0以上である場合はεを保持して「カウント」を1だけ増加させる、該ステップと、
    E.「カウント」及びMを比較するステップであって、「カウント」がMよりも小さい場合は前記W(n)生成動作を続行し、「カウント」がM以上である場合は調節を終了し、結果として生じたW(n)を得て、「カウント」をゼロにリセットする、該ステップと、
    を含む、スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法
  12. 前記最小平均二乗誤差εが下記式によって計算され、式中、P(φi)は、前記アンテナユニットのビーム形成パラメータがW(n)で方向角度がφである場合のアンテナユニットの放射電力であって前記アンテナアレイのタイプに関連しており、A(φi)は等距離でのφ方向の放射強度であり、極座標において位相φを有する予想観測点であり、Kは、近似方法を用いた際の標本点の数であり、C(i)は重みである、請求項11に記載の方法。
  13. 解かれるべきW(n)の精度、即ち、調節ステップ長の設定が、
    複素数W(n)の実部及び虚部それぞれのステップ変化の設定、又は極座標W(n)の振幅及び位相それぞれのステップ変化の設定を含み、
    複素数W(n)の実部及び虚部のステップ変化を用いる場合、新しいW(n)は、
    【外2】
    Uは、U番目の調節であり、U+1は次の調節である、
    ことを含む、請求項11に記載の方法。
  14. スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法であって、
    A.前記スマートアンテナアレイを構成するアンテナユニットnのビーム形成パラメータW(n)の初期値W0(n)、調節終了閾値M、W(n)の精度、即ち、調節ステップ長(「ステップ」)、最小平均二乗誤差εの初期値ε0、放射電力振幅の最大値T(n)、最小調節回数を記録する計数変数(「カウント」)、及び最小調節ステップ長min_stepを含む初期値を設定するステップと、
    B.乱数の集合を生成し、該乱数に従ってW(n)の変更方向を決定し、前記「ステップ」によってW(n)の変更サイズを決定し、式WU+1(n)=WU(n)+ΔWU(n)によってU番目の調節のW(n)を生成するステップと、
    C.W(n)及びT(n)を比較するステップであって、W(n)の絶対値がT(n)よりも大きい場合は前記W(n)生成動作を続行し、W(n)の絶対値がT(n)以下である場合は前記最小平均二乗誤差εを計算する、該ステップと、
    D.ε及びε0を比較するステップであって、εがε0よりも小さい場合はε0をεに等しくなるように設定し、「カウント」をゼロにリセットして前記W(n)生成動作を続行し、εがε0以上である場合はεを保持して「カウント」を1だけ増加させる、該ステップと、
    E.「カウント」及びMを比較するステップであって、「カウント」がMより大きくない場合は前記W(n)生成動作を続行し、「カウント」がMより大きい場合はステップFに進む、該ステップと、
    F.前記「ステップ」がmin_stepに等しいか否かを判断するステップであって、前記「ステップ」がmin_stepに等しくない場合は前記「ステップ」を減少して前記W(n)生成動作を続行し、前記「ステップ」がmin_stepに等しい場合は調節を終了し、結果として生じたW(n)及びεを得て、「カウント」をゼロにリセットする、該ステップと、
    を含む、スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法
  15. 前記最小平均二乗誤差εが下記式によって計算され、式中、P(φi)は、前記アンテナユニットのビーム形成パラメータがW(n)で方向角度がφである場合のアンテナユニットの放射電力であって前記アンテナアレイのタイプに関連しており、A(φi)は等距離でのφ方向の放射強度であり、極座標において位相φを有する予想観測点であり、Kは、近似方法を用いた際の標本点の数であり、C(i)は重みである、請求項14に記載の方法。
  16. 解かれるべきW(n)の精度、即ち、調節ステップ長の設定が、
    複素数W(n)の実部及び虚部それぞれのステップ変化の設定、又は極座標W(n)の振幅及び位相それぞれのステップ変化の設定を含み、
    複素数W(n)の実部及び虚部のステップ変化を用いる場合、新しいW(n)は、
    【外3】
    Uは、U番目の調節であり、U+1は次の調節である、
    ことを含む、請求項14に記載の方法。
  17. スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法であって、
    A.前記スマートアンテナアレイを構成するアンテナユニットnのビーム形成パラメータW(n)の初期値W0(n)、調節終了閾値M、W(n)の精度、即ち、調節ステップ長(「ステップ」)、最小平均二乗誤差εの初期値ε0、放射電力振幅の最大値T(n)、最小調節回数を記録する計数変数(「カウント」)、最小平均二乗誤差εの調節終了閾値ε'、及び最小調節ステップ長min_stepを含む初期値を設定するステップと、
    B.乱数の集合を生成し、該乱数に従ってW(n)の変更方向を決定し、前記「ステップ」によってW(n)の変更サイズを決定し、式WU+1(n)=WU(n)+ΔWU(n)によってU番目の調節のW(n)を生成するステップと、
    C.W(n)及びT(n)を比較するステップであって、W(n)の絶対値がT(n)よりも大きい場合は前記W(n)生成動作を続行し、W(n)の絶対値がT(n)以下である場合は前記最小平均二乗誤差εを計算する、該ステップと、
    D.ε及びε'を比較するステップであって、εがε'よりも小さい場合は調節を終了し、結果として生じたW(n)及びεを得て「カウント」をゼロにリセットし、εがε'以上である場合はステップEへ進む、該ステップと、
    E.ε及びε0を比較するステップであって、εがε0よりも小さい場合はε0をεに等しくなるように設定し、「カウント」をゼロにリセットして前記W(n)生成動作を続行し、εがε0以上である場合はεを保持して「カウント」を1だけ増加させる、該ステップと、
    F.「カウント」及びMを比較するステップであって、「カウント」がMより大きくない場合は前記W(n)生成動作を続行し、「カウント」がMより大きい場合はステップGに進む、該ステップと、
    G.前記「ステップ」がmin_stepに等しいか否かを判断するステップであって、前記「ステップ」がmin_stepに等しくない場合は前記「ステップ」を減少して前記W(n)生成動作を続行し、前記「ステップ」がmin_stepに等しい場合は調節を終了し、結果として生じたW(n)及びεを得て、「カウント」をゼロにリセットする、該ステップと、
    を含む、スマートアンテナアレイのカバレッジの改良方法
  18. 前記最小平均二乗誤差εが下記式によって計算され、式中、P(φi)は、前記アンテナユニットのビーム形成パラメータがW(n)で方向角度がφである場合のアンテナユニットの放射電力であって前記アンテナアレイのタイプに関連しており、A(φi)は等距離でのφ方向の放射強度であり、極座標において位相φを有する予想観測点であり、Kは、近似方法を用いた際の標本点の数であり、C(i)は重みである、請求項17に記載の方法。
  19. 解かれるべきW(n)の精度、即ち、調節ステップ長の設定が、
    複素数W(n)の実部及び虚部それぞれのステップ変化の設定、又は極座標W(n)の振幅及び位相それぞれのステップ変化の設定を含み、
    複素数W(n)の実部及び虚部のステップ変化を用いる場合、新しいW(n)は、
    【外4】
    Uは、U番目の調節であり、U+1は次の調節である、
    ことを含む、請求項17に記載の方法。
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