JP4785364B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Description
この種の半導体装置では、オン電圧(あるいはオン抵抗)を増大させることなく、耐圧を向上させる技術が必要とされている。そのために有効な一つの方策は、空乏層が伸びた半導体層内の電界強度分布を均一化することである。電界強度分布を均一化することができれば、最大値を半導体装置が破壊されない範囲に押さえることができるとともに、電界強度分布を層厚方向に積分した値(これが耐圧を決める。以下では電界積分量という)を大きくすることができる。
ここでいう均一化は、従来の層厚方向の電界強度分布の最大値を下げて最小値を上げることをいう。最大値と最小値の間に無視できないほどの差異があっても、従来の差異よりも低減されていれば、より均一化されている。
一般的に、縦型IGBTは、裏面側のp+型のコレクタ層と表面側のp−型のボディ層を隔てる位置に、n−型のドリフト層(n型の不純物が低濃度の層)を備えている。p+型コレクタ層とn−型ドリフト層の間に、n+型のバッファ層を有する場合もある。
縦型IGBTがオフのときには、p−型ボディ層とn−型ドリフト層のpn接合界面から、n−型ドリフト層内に空乏層が伸びる。空乏層が伸びる範囲では、層厚方向に電界強度が分布する。
この埋め込み酸化膜は、埋め込まれた深さにおける電界強度を高くする。したがって、n−型ドリフト層内の層厚方向に酸化膜を分散して埋め込むと、n−型ドリフト層内の電界強度分布を均一化することができる。
Proceeding ISPSD 2000 「Dielectric Charge Traps:A New Structure Element for Power Devices」 P205
非特許文献1の半導体装置では、n−型ドリフト層内の層厚方向に酸化膜を分散して埋め込むことによってn−型ドリフト層内の電界強度分布を均一化することに成功しているが、その効果は不十分である。もっとも重要な前記界面における電界強度を直接的に向上させるものではないからである。非特許文献1の技術は、半導体装置の高耐圧化、あるいはオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化に不十分と言える。
本発明は、半導体装置がオフのときに空乏層が伸びる不純物低濃度層と、空乏層がそれ以上に伸びることを抑制する不純物高濃度層の界面における電界強度を直接的に向上させることによって空乏層内の最大電界強度と最小電界強度の差分を小さく抑制し、もってオン電圧(あるいはオン抵抗)の増大を招かずに半導体装置の高耐圧化を図る技術を提供する。あるいは半導体装置の耐圧を損ねないでオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化を図る技術を提供する。
不純物高濃度半導体層は、第1主電極と第1導電型不純物低濃度半導体層を隔てるように形成されていてもよく、あるいは第1主電極と第1導電型不純物低濃度半導体層が接する間隙が不純物高濃度半導体層に形成されていてもよい。要は、第1主電極に不純物高濃度半導体層が接しており、その不純物高濃度半導体層に第1導電型不純物低濃度半導体層が接していればよい。第1導電型不純物低濃度半導体層が第1主電極に接することを禁止しない。
不純物高濃度半導体層の導電型は、第1導電型であってもよく、第2導電型であってもよい。不純物高濃度半導体層が第2導電型で形成されている場合、この不純物高濃度半導体層と第1導電型不純物低濃度半導体層の間に、第1導電型不純物が高濃度のバッファ層が設けられていてもよい。このバッファ層は、不純物高濃度半導体層として評価される。したがって、この場合、不純物高濃度半導体層と第1導電型不純物低濃度半導体層の界面とは、バッファ層と第1導電型不純物低濃度半導体層の界面と言うことができる。
絶縁領域の形状に関しては、とくに制限はない。第1導電型不純物低濃度半導体層と不純物高濃度半導体層の界面で、絶縁領域を断面視したときに、例えば、ストライプ状、多角形状、円状、あるいは格子状等のいずれであってもよく、またその組み合わせであってもよい。なお、ここでいう絶縁領域とは、誘電体の材料を用いる場合も含めて広義の意味で解釈される。
この絶縁領域は、第1導電型不純物低濃度半導体層と不純物高濃度半導体層の界面に沿って分散配置されている。半導体装置がオンしたとき、キャリアはこの界面を通過する。本発明の絶縁領域は、この界面内で分散配置されているので、その間隙をキャリアが通過することができる。絶縁領域がキャリアの通過を阻害することがほとんどなく、絶縁領域によってオン電圧(あるいはオン抵抗)が上昇することはほとんどない。
本発明によると、半導体装置の高耐圧化、あるいはオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化を実現することができる。
また、本発明の高抵抗半導体領域は、第2導電型の半導体領域であってもよい。この場合、第1導電型不純物低濃度半導体層とpn接合を形成するので、高抵抗半導体領域として作用する。あるいは、第1導電型の半導体領域であって、その不純物濃度が第1導電型不純物低濃度半導体層よりもさらに低い半導体領域であってもよい。この場合、不純物濃度が第1導電型不純物低濃度半導体層よりも低いので、高抵抗半導体領域として作用する。
本発明の絶縁領域は、半導体装置がオフのときには、電界強度を均一化する効果がある一方で、半導体装置がオンのときに、キャリアの移動を阻害する可能性がある(もちろん本発明では、絶縁領域を第1導電型不純物低濃度半導体層と不純物高濃度半導体層の界面内で分散配置することで、キャリアの移動を阻害しない対策を講じている。ここで説明するのは、それとは別の手法でオン抵抗あるいはオン電圧を阻害しないで半導体装置の高耐圧化を図る技術であり、絶縁領域を分散配置する技術と組み合わせることで、極めて有効に利用し得る技術であることに留意されたい)。一方、高抵抗半導体領域は、電界強度を高くする効果は絶縁領域より小さいものの、キャリアの移動を阻害しづらい物性を備えている。即ち、絶縁領域と高抵抗半導体領域は、電界強度分布の均一化とキャリアの移動に関して、それぞれの特徴を相互に補完し得る物性を有していると言える。
上記本発明の半導体装置は、絶縁領域と高抵抗半導体領域を組み合わせて、第1導電型不純物低濃度半導体層内に形成する。これにより、電界強度を均一化することと、キャリアの移動の阻害しないこととの作用を効果的に実現することができる。
この場合、第1導電型不純物低濃度半導体層内の電界強度のみならず、不純物高濃度半導体層(バッファ層も含む)内の電界強度も高くすることができるので、さらに半導体装置の高耐圧化、あるいはオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化が可能となる。
なお、この態様は、半導体装置が薄く形成された薄板化構造において特に有効である。薄板化構造の不純物高濃度半導体層は、不純物高濃度半導体層自体の層厚も薄くする必要があることから、一般的にイオン注入法などによって作成されている。そのため、不純物濃度が従来構造(エピタキシャル法などによって作成する)に比して低い場合が多い。従来構造の不純物高濃度半導体層は、不純物濃度が十分に大きいので、この層内に電界強度分布がほとんど形成されなかった。一方、薄板化構造の不純物高濃度半導体層は、上記したように不純物濃度が従来よりも低くなる場合が多く、この層内に電界強度分布が形成され得る。したがって、薄板化構造の場合、この不純物高濃度半導体層内の電界強度分布に対しても対策を講ずることが、半導体装置の高耐圧化に重要になってくる。
本発明によれば、絶縁領域が不純物高濃度半導体層を貫通して形成されているので、不純物高濃度半導体層内の電界強度を高くすることができる。したがって本発明によると、半導体装置の高耐圧化、あるいはオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化を実現することができる。
また、絶縁領域が不純物高濃度半導体層を貫通している場合、製造の面からも有利である。つまり、半導体層(不純物高濃度半導体層、あるいは第1導電型不純物低濃度半導体層、あるいはその他の層である)の一方の面からトレンチを形成し、そのトレンチ内に絶縁材料を埋め込んだ後に、その一方の面に第1電極を形成することで、本発明の半導体装置を容易に作成することができる。とくに、薄板化構造のように、製造工程中のハンドリングが難しい場合、極めて作り易い半導体装置であると言える。
絶縁領域が形成されていない場合の第1導電型不純物低濃度半導体層内の電界強度分布は、第2導電型不純物低濃度半導体層との界面側から、不純物高濃度半導体層との界面に向けて徐々に低くなっている。そして、その電界強度は、第1導電型不純物低濃度半導体層と不純物高濃度半導体層との界面で最も低くなる。
本発明の第1導電型不純物低濃度半導体層内の電界強度分布を、第2導電型不純物低濃度半導体層との界面側から不純物高濃度半導体層との界面に向けて観測すると、第2導電型不純物低濃度半導体層との界面において最も高く、それから徐々に低くなり、絶縁領域が出現する深さで再び高くなり、それから徐々に低くなって不純物高濃度半導体層との界面での電界強度となる。本発明の絶縁領域は、第1導電型不純物低濃度半導体層と不純物高濃度半導体層の界面に接して形成されているので、不純物高濃度半導体層との界面での電界強度を高くする。
このとき、前記絶縁領域の第2導電型不純物低濃度半導体層側の端部の電界強度、即ち
第2導電型不純物低濃度半導体層との界面から徐々に低くなり、絶縁領域が出現することによって増大した電界強度が、不純物高濃度半導体層との界面での電界強度よりも大きいという関係を満たすだけ、絶縁領域が層厚方向に伸びていると、第1導電型不純物低濃度半導体層内の電界強度分布は、不純物高濃度半導体層との界面の持ち上げられた電界強度を下限値として、電界強度分布が均一化される。本発明によると、半導体装置の高耐圧化、あるいはオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化を実現することができる。
上記の半導体装置では、高抵抗半導体領域と第1導電型不純物低濃度半導体層の一部が、一対の主電極を結ぶ方向に直交する方向に繰返して形成されており、この繰返し構造は、いわゆるスーパージャンクション構造と称される。この繰返し構造内の第1導電型不純物低濃度半導体層の一部(いわゆるコラム)は、周囲の第1導電型不純物低濃度半導体層と異なる不純物濃度で形成されていてもよい。この場合でも、第1導電型不純物低濃度半導体層の一部として評価する。このスーパージャンクション構造の繰返しパターンは、一対の主電極を結ぶ方向に直交する面内で見たときに、例えば、ストライプ状、多角形状、円状、あるいは格子状等のあらゆる形状を採用することができ、繰返し形成されていればよい。スーパージャンクション構造は不純物高濃度半導体層に接していてもよいし、離反して形成されていてもよい。上記の半導体装置では、この高抵抗半導体領域の各々と第1導電型不純物低濃度半導体層の一部の各々に絶縁領域が囲繞されて形成されている。
この場合、絶縁領域が形成されることで、繰返し構造内の電界強度を均一化することができる。したがって、本発明によると、半導体装置の高耐圧化、あるいはオン電圧(あるいはオン抵抗)の低減化を実現することができる。
(第1実施形態) 絶縁領域を一対の主電極を結ぶ方向に直交する断面で視たときに、その形状はストライプ状であるのが好ましい。
(第2実施形態) 第1実施形態の絶縁領域のストライプの繰返し方向は、ゲート電極の繰返し方向と一致しているのが好ましい。
(第3実施形態) 絶縁領域は、SOG技術を用いて形成されるのが好ましい。絶縁領域を簡単に形成することができる。
(第4実施形態) 高抵抗半導体領域は、絶縁領域を囲繞して形成されるのが好ましい。この高抵抗半導体領域は、SOG技術を用いて絶縁領域を形成するときに、適当な不純物をSOG塗布膜に添加して用いるだけで、絶縁領域を囲繞した状態で形成される。この高抵抗半導体領域は、極めて簡単に形成することができる。
(第1実施例) 図1に、第1実施例の半導体装置の要部断面図を模式的に示す。本実施例は、縦型IGBTを例に挙げている。本実施例の各構成要素は、シリコンを主成分とする半導体材料によって形成されているが、この例に限らず、種々の半導体材料が用いられていてもよい。また、この要部断面図は、半導体装置の一部の断面を示しており、実際は紙面左右の方向に同一構造が複数繰返し形成されている点に留意されたい。
このバッファ層26上に接して、n型不純物が低濃度のドリフト層28(第1導電型不純物低濃度半導体層の一例)が形成されている。このドリフト層28上に接して、p型不純物が低濃度のボディ層32(第2導電型不純物低濃度半導体層の一例)が形成されている。このボディ層32は、ドリフト層28によってバッファ層26から隔てられている。ボディ層32内の表面側に、n型不純物が高濃度のエミッタ領域36(第1導電型不純物高濃度半導体領域の一例)が形成されている。このエミッタ領域36は、ボディ層32によってドリフト層28から隔てられている。さらに、このボディ層32内の表面側に、p型不純物が高濃度のボディコンタクト領域34が形成されている。このボディコンタクト領域34とエミッタ領域36は、アルミニウムを主成分とするエミッタ電極52(第2主電極の一例)に接している。
ドリフト層28とエミッタ領域36を隔てているボディ層32に、ゲート酸化膜42(ゲート絶縁膜の一例)を介して、ポリシリコンを主成分とするゲート電極44が対向して形成されている。このゲート電極44は、ボディ層32を貫通してドリフト層28まで到達するトレンチタイプである。
さらに、酸化シリコンを主成分とする絶縁領域62が、ドリフト層28内を伸びてバッファ層26に達するとともに、バッファ層26とコレクタ層24を貫通して、コレクタ電極22に接している。この絶縁領域62は、ドリフト層28とバッファ層26の界面に沿って分散配置して形成されている(なお、この面内の構造は、後に図3を用いて説明する)。さらに、この絶縁領域62は、バッファ層26とドリフト層28の界面から、ボディ層32に向けてドリフト層28内に深く侵入して形成されている。
図2に示すように、ゲート電極44は、Y方向に伸びるとともに、X方向に繰返し形成されているストライプ状のゲート電極である。
図1に示されるIII-III線に対応する断面図を図3に示す。
図3に示すように、絶縁領域62は、Y方向に伸びるとともに、X方向に繰返し形成されているストライプ状である。この絶縁領域62の繰返し方向と、ゲート電極44の繰返し方向は一致している。さらに、そのピッチ幅は、ゲート電極44のピッチ幅に一致して形成されている。絶縁領域62は、ドリフト層28内において、一対の主電極間方向を直交する方向に、バランスよく配置されていると言える。
コレクタ電極22に、エミッタ電極52よりも正の電圧が印加されるとともに、ゲート電極44に所定の正電圧が印加されると、この半導体装置はターンオンされる。このとき、エミッタ領域36から電子が注入される。この電子は、ボディ層32のうち、ゲート酸化膜42の側壁に沿って進み、ドリフト層28内に注入される。ドリフト層28内に注入された電子は、ドリフト層28内をコレクタ電極22側に向かって進み、バッファ層26内に蓄積される。バッファ層26内に蓄積された電子によって、バッファ層26とコレクタ層24との接触電位差が小さくなると、コレクタ層24からバッファ層26とドリフト層28に向けて正孔が注入される。これにより、バッファ層26とドリフト層28内において、電子と正孔による伝導度変調が発生する。
図1に示すように、絶縁領域62は、ドリフト層28とバッファ層26の界面に沿って分散配置して形成されているので、この絶縁領域62間に間隙62aが存在している。したがって、一対の主電極間は絶縁領域62によって完全には隔てられておらず、ドリフト層28が存在し、キャリアの通過する経路が確保されている。これにより、電子と正孔のいずれも、絶縁領域62の存在によってその通過経路が阻害されることはほとんどない。絶縁領域62の存在の有無によって、オン電圧が変化することはほとんどない。
ゲート電極44への正電圧の印加が停止されると、この半導体装置はターンオフされる。この半導体装置がオフされると、ボディ層32とドリフト層32のpn接合界面から、ボディ層32側とドリフト層28側へ空乏層が伸びて形成される。本明細書は、ドリフト層28側へ向けて伸びる空乏層に注目し説明する。
この空乏層は、コレクタ電極22側へ向けてドリフト層28内を伸びて形成される。この空乏層は、バッファ層26の存在によってその伸びが停止され、コレクタ層24まで延びてしまう事態が回避される。このドリフト層28内を伸びた空乏層は、コレクタ電極22とエミッタ電極52間に印加される電圧に基づいて、そのドリフト層28内の電界を緩和する。
図4中の図示1が本実施例の電界強度分布である。図示11は、本実施例の構造において、絶縁領域62が形成されていない場合の電界強度分布を示している。
図4に示すように、絶縁領域62が形成されていない場合(図示11)、電界強度は、ボディ層32とドリフト層28の界面をピークに、バッファ層26に向けて低くなっている。そして、ドリフト層28とバッファ層26の界面において、ドリフト層28内の電界強度は最も低くなっている。
一方、本実施例の場合(図示1)、ドリフト層28内のうち、絶縁領域62が形成されている領域に対応して電界強度が高くなっている。電界強度が最も低くなるドリフト層28とバッファ層26の界面の電界強度が高くなっている(1a参照)ので、ドリフト層28内の電界強度を膜厚方向に積分した値(本明細書では電界積分量と称している)が大きくなっている。
さらに、本実施例の絶縁領域62は、ドリフト層28内に深く侵入して伸びている点に特徴がある。図4の1bは、絶縁領域62のボディ層32(第2導電型低濃度半導体層の一例)側の端部に相当する。図4に示すように、本実施例の絶縁領域62は、ドリフト層28とバッファ層26の界面での高くなった電界強度(1a参照)と同等以上の電界強度を有するドリフト層28内の位置(1b参照)まで、深く侵入して伸びて形成されている。ドリフト層28内の電界強度分布を、ボディ層32との界面側からバッファ層26との界面に向けて観測すると、電界強度はボディ層32との界面から徐々に低くなり、絶縁領域62が出現することによって増大し、そこからさらにバッファ層26との界面まで徐々に低くなっている(1a参照)。図に示すように、絶縁領域62が出現することによって増大した電界強度は、バッファ層26との界面での電界強度よりも大きい。したがって、ドリフト層28内の電界強度分布は、バッファ層26との界面での電界強度を下限値として均一化されており、電界積分量が極めて大きくなっている。
また、図4に示すように、本実施例の半導体装置は、バッファ層26内の電界強度も高くなっている。これは、バッファ層26を貫通して形成されている絶縁領域62の存在によって、バッファ層26内の電界強度が高くなっているからである。
また、本実施例の絶縁領域は、図3に示したように、一対の主電極に直交する方向にバランスよく配置されているので、図4のIV-IV線に限らず、どの断面で測定しても、ドリフト層28内の電界強度分布はほぼ同様の結果を示す。即ち、ドリフト層28内の電界強度分布は、主電極間方向に均一化されているとともに、主電極間方向に直交する方向でも均一化されており、ドリフト層28内の電界強度分布の偏りは極めて小さい構造である。したがって、絶縁領域62が形成されていない場合に比して、耐圧向上の効果は極めて大きい。
ゲート電極44は、トレンチタイプに限らず、プレーナタイプやその他の様々なゲート電極を採用し得る。また、その形状もストライプに限定されない。
また、絶縁領域62の断面構造は、図3に示すストライプ状に限定されない。図5に、絶縁領域162の変形例の一例の断面構造を示す。この変形例の絶縁領域162は、その断面形状が矩形であり、一対の主電極間方向に直交する面内に分散配置されている。この絶縁領域162は、X方向とY方向と、さらにA方向に繰返している。また、この変形例は、矩形を例示しているが、例えば、多角形や円状や楕円状など様々な断面形状であってよい。
また、本実施例は、バッファ層26が形成されたパンチスルー型を例示しているが、このバッファ層26が形成されていないノンパンチスルー型であってもよい。この場合、絶縁領域62は、コレクタ層24とドリフト層28の界面に接して形成されているのが好ましい。
また、パンチスルー型またはノンパンチスルー型のいずれの場合も、コレクタ層24は、コレクタ電極22上を覆って形成されている必要はなく、一部に間隙が設けられていてもよい。このコレクタ層24に間隙が設けられた構造は、一般的にコレクタショート型等の称される。
なお、本実施例は、縦型IGBTに関して説明してきたが、MOSFETやその他の半導体装置においても、本実施例の絶縁領域62に相当する構成は有効である。
このp−型高抵抗半導体領域274とn−型高抵抗半導体領域272の電位はフローティング状態である。このp−型高抵抗半導体領域274とn−型高抵抗半導体領域272を断面視したときに、この両者は、絶縁領域262の長手方向に伸びているとともに、絶縁領域262の側壁に接して形成されている。
p−型高抵抗半導体領域274は、n−型のドリフト228との間でpn接合を形成するので、高抵抗な領域となり、この領域の電界強度を高くすることができる。
n−型高抵抗半導体領域272は、ドリフト層228の不純物濃度よりも低いために、高抵抗な領域となり、この領域の電界強度を高くすることができる。
なお、絶縁領域262の形状や、p−型高抵抗半導体領域274とn−型高抵抗半導体領域272の形状や、それら両者の形状や濃度等の相対的なバランスは、対象とする半導体装置によって様々であり得る。対象とする半導体装置に応じて、適宜調整すればよい。
まず、図7(a)に示すように、n−型のドリフト層228を準備する。このドリフト層228は、n−型のウェハなどが利用される。なお、図7において、このドリフト層228の表面側は省略して図示されているが、今から説明する裏面側構造の作成に先立って、ドリフト層228に表面側構造が予め作成されていてもよく、あるいは、裏面側構造を作成した後に、表面側構造を作成してもよく、あるいは、表面側構造を別個の半導体ウェハ等に作成した後に、その半導体ウェハをドリフト層228の表面側に張り合わせてもよい。または、その他の製造手法によって表面側構造を作成してもよい。
次に、図7(b)に示すように、ドリフト層228の裏面側から、比較的に高い注入エネルギーでp型のイオン(例えば、B(ホウ素)、He(ヘリウム)など)を注入する。導電型が反転しない程度にカウンタードーピングすると、ドリフト層228よりもn型の不純物濃度が低い領域が形成される。この領域がn−型高抵抗半導体領域272となる。さらに、注入エネルギー等を調整して、イオンの注入深さを変更し、導電型が反転する程度にカウンタードーピングすると、p型の領域が形成される。この領域がp−型高抵抗半導体領域274となる。
次に、図7(c)に示すように、ドリフト層228の裏面側より、異方性のガスエッチングによってトレンチを形成する。次に、SOG(Spin On Glass)技術を用いて、例えばシラノール(Si(OH)4)をアルコールに溶かしたSOG塗布膜を裏面側にスピン塗布した後に、アニール処理を実施する。これにより、トレンチ内に酸化シリコンが埋め込まれ、絶縁領域262が形成される。
次に、イオン注入技術を用いて、図示しないバッファ層226やコレクタ層224を形成した後に、スパッタリング等によってコレクタ電極222を形成する。これらの工程を経て、裏面側構造が作成される。
なお、絶縁領域262を埋め込み形成した後に、ドリフト層228が所望の厚みになるまで裏面側を研磨してもよい。
この変形例は、製造が容易であるという特徴がある。SOG技術を用いて絶縁領域362を形成するときに、SOG塗布膜に不純物(例えば、p型の場合はB(ホウ素)など、n型の場合はP(リン)など)を含むSOG塗布膜を用いると、形成される絶縁領域363内に不純物濃度の偏りが生じ、絶縁領域362の周囲の不純物濃度を高くすることができる。したがって、SOGの工程を実施するだけで、図8に示すように、絶縁領域362を囲繞するp−型高抵抗半導体領域373とn−型高抵抗半導体領域375を容易に形成することができる。イオン注入工程を実施しないで、ドリフト層328内に高抵抗な半導体領域を形成することができる。なお、p−型高抵抗半導体領域373とn−型高抵抗半導体領域375の作り分けは、SOGの工程を2回実施すればよい。
図10に、図9のX−X線に対応する断面図を示す。図10に示すように、p−型高抵抗半導体領域476とn−型半導体領域478のそれぞれはストライプ状であり、X方向に交互に繰返し形成されている。このp−型高抵抗半導体領域476とn−型半導体領域478を組みとする繰り返し構造は、いわゆるスーパージャンクション構造と称される。このp−型高抵抗半導体領域476とn−型半導体領域478のそれぞれの不純物濃度と繰返し方向の厚みは、半導体装置がオフのときに、両者のpn接合界面から伸びる空乏層によって、両者の領域内が実質的に空乏化されるように設定されるのが好ましい。この各p−型高抵抗半導体領域476と各n−型半導体領域478内に、絶縁領域462が形成されている。
図9に示すように、p−型高抵抗半導体領域476とn−型半導体領域478は、バッファ層426に接して形成されている。この例において、ドリフト層228内の電界強度が最も小さくなる領域は、スーパージャンクション構造とバッファ層426が接する界面である。
図9に示すように、絶縁領域462は、スーパージャンクション構造とバッファ層426との界面を含めて形成されているので、この最も電界強度が低くなり易い領域の電界強度を高くすることができる。この領域は、ドリフト層428内の電界強度を高くする効果が、他の位置に形成する場合に比して大きく、効果的に耐圧を向上することができる。さらに、絶縁領域462がスーパージャンクション構造内を深く侵入して伸びて形成されているので、ドリフト層428内の電界強度を一様に高くすることができる。この場合、絶縁領域462は、絶縁領域462のボディ層432側の端部の電界強度が、スーパージャンクション構造とバッファ層426との界面の高くなった電界強度よりも高い位置まで、伸びて形成されているのが好ましい。
さらに、本実施例の絶縁領域462は、バッファ層426とコレクタ層424を貫通して形成されているので、このバッファ層426内の電界強度も高くすることができる。これにより、電界積分量が極めて大きくなっており、半導体装置の耐圧は極めて向上している。
また、図11に示すように、絶縁領域562は、バッファ層526とコレクタ層524を貫通して形成されていなくてもよい。この例であっても、絶縁領域562は、スーパージャンクション構造とバッファ層526との界面に少なくとも接して形成されている。したがって、この絶縁領域562は、スーパージャンクション構造とバッファ層526との界面の電界強度を十分に高くすることができるので、半導体装置の耐圧は向上される。さらに、絶縁領域562がスーパージャンクション構造内を伸びて形成されているので、ドリフト層528内の電界強度を一様に高くすることができる。したがって、電界積分量は増大し、半導体装置の耐圧は極めて向上される。
図9や図11に示すスーパージャンクション構造が、バッファ層から離反して形成されている場合、電界強度が最も小さくなる領域は、そのバッファ層とスーパージャンクション構造の間に介在するドリフト層と、バッファ層との界面である。したがって、この場合の絶縁領域も、電界強度が最も小さくなる界面に対応して形成されるのが好ましい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
24:コレクタ層
26:バッファ層
28:ドリフト層
32:ボディ層
34:ボディコンタクト領域
36:エミッタ領域
42:ゲート酸化膜
44:ゲート電極
46:層間絶縁膜
52:エミッタ電極
62:絶縁領域
272、375:n−型高抵抗半導体領域
478、578:n−型半導体領域
274、373、476、576:p−型高抵抗半導体領域
Claims (5)
- 第1主電極と、
前記第1主電極に接する不純物高濃度半導体層と、
前記不純物高濃度半導体層に接する第1導電型不純物低濃度半導体層と、
前記第1導電型不純物低濃度半導体層によって前記不純物高濃度半導体層から隔てられている第2導電型不純物低濃度半導体層と、
前記第2導電型不純物低濃度半導体層によって前記第1導電型不純物低濃度半導体層から隔てられている第1導電型不純物高濃度半導体領域と、
前記第1導電型不純物高濃度半導体領域に接する第2主電極と、
前記第1導電型不純物高濃度半導体領域と前記第1導電型不純物低濃度半導体層を隔てている前記第2導電型不純物低濃度半導体層にゲート絶縁膜を介して対向するゲート電極と、
前記第1導電型不純物低濃度半導体層内を伸びて前記不純物高濃度半導体層に達するとともに、前記第1導電型不純物低濃度半導体層と前記不純物高濃度半導体層の界面に沿って分散配置されている絶縁領域と、
高抵抗半導体領域と、を備えており、
前記高抵抗半導体領域は、第2導電型の半導体領域と、前記第1導電型不純物低濃度半導体層よりも不純物濃度が薄い第1導電型の半導体領域の少なくともいずれか一方を有しており、
前記高抵抗半導体領域は、前記絶縁領域を囲繞して前記絶縁領域と前記第1導電型不純物低濃度半導体層を隔てている半導体装置。 - 前記絶縁領域は、前記不純物高濃度半導体層を貫通して、前記第1主電極に接することを特徴とする請求項1の半導体装置。
- 半導体装置がオフのときに、前記絶縁領域の前記第2導電型不純物低濃度半導体層側の端部の電界強度が、前記界面の電界強度よりも高いことを特徴とする請求項1又は2の半
導体装置。 - 前記高抵抗半導体領域は、第2導電型の半導体領域のみを有しており、
前記高抵抗半導体領域と前記第1導電型不純物低濃度半導体層の一部は、一対の主電極を結ぶ方向に直交する面内において、少なくとも一方向に沿って交互に繰返して形成されており、
前記一方向に観測したときに、繰り返し現れる前記高抵抗半導体領域と前記第1導電型不純物低濃度半導体層の一部の各々において前記絶縁領域が囲繞されて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
前記絶縁領域に対応した複数のトレンチ内に、SOG塗布膜を充填するとともにアニール処理を実施して前記絶縁領域を形成する工程を備えており、
前記SOG塗布膜は、第2導電型不純物を含むことを特徴とする製造方法。
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