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JP4781516B2 - 燃料電池とその燃料電池を用いた電源 - Google Patents

燃料電池とその燃料電池を用いた電源 Download PDF

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JP4781516B2
JP4781516B2 JP2000336094A JP2000336094A JP4781516B2 JP 4781516 B2 JP4781516 B2 JP 4781516B2 JP 2000336094 A JP2000336094 A JP 2000336094A JP 2000336094 A JP2000336094 A JP 2000336094A JP 4781516 B2 JP4781516 B2 JP 4781516B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池に関するもので、燃料電池の構成や集電方法、更にはその燃料電池を用いた電源に関するものである。
以下、本発明は固体高分子型燃料電池を例として説明するが、メタノール直接型燃料電池やリン酸燃料電池等他の燃料電池にも適用することができる。又、本発明の燃料電池の構成及び集電方法は、電気自動車用燃料電池の他に、可搬型燃料電池、家庭用や小型ビル用の燃料電池等に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池は周知のように、電解質を介して一対の電極を有し、この電極の一方に燃料を、他方の電極に酸化剤を供給し、燃料と酸化剤を電池内で電気化学的に反応させることにより化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する装置である。
燃料電池には電解質によりいくつかの型があるが、近年高出力の得られる燃料電池として、電解質に固体高分子電解質膜を用いた固体高分子型燃料電池が注目されている。例えば燃料電に水素ガスを、酸化剤電極に酸素ガスを供給し、外部回路より電流を取り出すときに下記化学反応式(1)及び(2)で示されるような反応が生じる。
燃料電極反応:H2 → 2H+ + 2e- (1)
酸化剤電極反応:2H+ + 2e- + (1/2)O2→ H2O (2)
この反応が生じるとき、燃料電極上で水素はプロトンとなり、水を伴って電解質体中を酸化剤電極上まで移動し、酸化剤電極上で酸素と反応して水を生じる。従って、前記のような燃料電池の運転には、反応ガスの供給と排出、電流の取り出しが必要となる。
【0003】
電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持した単セルと表裏に燃料ガス流路、酸化剤ガス流路、冷却水流路の何れかが設けられたセパレータとを交互に積層して燃料電池積層体(以下、積層体ともいう)が構成される。燃料電池積層体は、燃料ガスと酸化剤ガスのガスシール性を確保し、単セルとセパレータとの接触電気抵抗を極力下げるために、一定の面圧をかける構造が用いられる。
通常、押え板にシャフトを通し、コイルバネや円盤状の板バネを用いてナットで締めて面圧が保たれる。シャフトは積層体の外周部に通されるのが一般的であったが、近年は、単セルやセパレータの主表面に貫通孔を設けてシャフトを通す方式が用いられている。この方式は、単セルやセパレータのガスシール構造が複雑になる反面、コンパクト化が容易になるので、電気自動車用燃料電池、可搬型燃料電池、家庭用や小型ビル用燃料電池等コンパクト化を求められる用途に適している。
【0004】
単セルやセパレータの主表面に貫通孔を設けてシャフトを通す方式の積層体としては、本願出願人が平成11年3月16日に出願した特願平11−69590号がある。図18は、この特願平11−69590号に記載されているような燃料電池積層体であり、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
図18において、1は燃料電池積層体、6は電気絶縁被覆、7は円盤状の板バネ、8は押え板、51はシャフト、52は燃料電極側電流端子、53は酸化剤電極側電流端子、54は燃料電極側集電板、55は酸化剤電極側集電板である。
上記のシャフト51は、積層体の両端側に配された押え板8を介して積層体に面圧を掛けるため、当該積層体に貫通させた軸である。
【0005】
従来の積層体では、上記のシャフト51は、燃料電極酸化剤電極とは電気的に絶縁されており、積層体1の積層方向両端側に配置された燃料電極側及び酸化剤電極側の集電板54、55から、当該集電板54、55の積層面方向即ち積層体1の積層方向と直交する当該積層体1の側面方向(以下、外周部若しくは側面側ともいう)に突き出された電流端子52、53に電流線を接続して、外部負荷に接続していた。
しかし、積層体1の外周部は、断熱や電気絶縁のために断熱材を巻いたりアクリル等のプラスチック板でふさがれることが多く、又、複数の積層体1を並べられることも多いので、外周部側即ち横に張り出された電流端子52、53との電気接続はコンパクト化の支障になっていた。
又、燃料電池積層体には電圧が低い割に大きな電流が流れるので、電流ケーブル(非図示)は太いものを使用せざるを得ず、結線のための電流ケーブルの長さをできるだけ短くする必要があるが、酸化剤電極側と燃料電極側とで電流端子の位置が離れていると、複数の積層体1をこの電流ケーブルで結線する場合に、配線が複雑になると共に、長い電流ケーブルを必要とするため、コンパクト化に支障があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の積層体では、電流端子が互いに離れた位置にあり、しかも、積層体の外周部に突き出して電気配線を行う必要がある上、長い電流ケーブルが必要になる等、燃料電池や燃料電池を用いた電源のコンパクト化に大きな支障があった。
本発明は、このような課題を解消するためなされたものであり、燃料電池の外周部(側面側)をコンパクトにすると共に、電気配線が簡単にでき、長い電流ケーブルを不要とする燃料電池とその燃料電池を用いた電源の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る燃料電池は、電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持してなり、主表面に2つの貫通孔を有する単セルと、前記燃料電極に燃料流体を供給するために燃料供給口から燃料排出口までを並行する複数の燃料流路と前記酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために酸化剤供給口から酸化剤排出口までを並行する複数の酸化剤流路を備え、主表面に2つの貫通孔を有するセパレータとを順次積層し、更に、主表面に2つの貫通孔を有する酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板で挟んで積層体を構成し、前記単セル、前記セパレータ、前記酸化剤電極側集電板および前記燃料電極側集電板に設けられた、互いに連通している前記2つの貫通孔にそれぞれ外周に電気絶縁被覆が施されたシャフトを挿嵌すると共に、前記酸化剤電極側集電板と一方のシャフトとを電気的に接続し、前記燃料電極側集電板と他方のシャフトとを電気的に接続して、前記2本のシャフトの端部を電流端子としたことを特徴とする。
【0008】
この発明に係る燃料電池は、電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持してなり、主表面に2つの貫通孔を有する単セルと、前記燃料電極に燃料流体を供給するために燃料供給口から燃料排出口までを並行する複数の燃料流路と前記酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために酸化剤供給口から酸化剤排出口までを並行する複数の酸化剤流路を備え、主表面に2つの貫通孔を有するセパレータとを順次積層し、更に、主表面に2つの貫通孔を有する酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板で挟んで積層体を構成し、主表面に2つの貫通孔を有する電気絶縁体を介して、前記積層体を少なくとも2つ連結し、前記単セル、前記セパレータ、前記酸化剤電極側集電板、前記燃料電極側集電板および前記電気絶縁体に設けられた、互いに連通している前記2つの貫通孔にそれぞれ外周に電気絶縁被覆が施されたシャフトを挿嵌すると共に、全ての積層体の酸化剤電極側集電板とシャフトの1本とを電気的に接続し、全ての積層体の燃料電極側集電板と他方のシャフトとを電気的に接続し、前記2本のシャフトの端部を電流端子としたことを特徴とする。
【0009】
この発明に係る電源は、燃料電池を、シャフトの軸が横並びとなる方向に並べ、隣り合う燃料電池の酸化剤電極側電流端子と燃料電極側電流端子とを連結子を介して接続したことを特徴とする。
【0010】
この発明に係る電源は、燃料電池を、シャフトの軸が縦並びとなる方向であって、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子及び燃料電極側電流端子の極性が異極となるように並べ、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子と燃料電極側電流端子とを連結子を介して接続させたことを特徴とする。
【0011】
この発明に係る電源は、燃料電池を、シャフトの軸が縦並びとなる方向であって、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子及び燃料電極側電流端子の極性が同極となるように並べ、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子と燃料電極側電流端子とを連結子を介して接続させたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態を示す図1乃至図12に基づいて説明する。尚、図18において説明した従来と同一若しくは相当部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0013】
実施の形態1.
実施の形態1は、電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持し主表面に少なくとも2つの貫通孔を有する単セルと、前記燃料電極に燃料流体を供給するために流体供給口から流体排出口までを並行する複数の燃料流路と前記酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために流体供給口から流体排出口までを並行する複数の酸化剤流路とを備え主表面に少なくとも2つの貫通孔を有するセパレータとを順次積層し、更に、主表面に少なくとも2つの貫通孔を有する酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板で挟んで積層体を構成し、前記2つの貫通孔に、それぞれ導電体としてのシャフトを挿嵌すると共に、前記酸化剤電極側集電板と一方のシャフトとを電気的に接続し、前記燃料電極側集電板と他方のシャフトとを電気的に接続して、前記2本のシャフトの端部を電流端子として用いた構成の燃料電池である。
【0014】
以下、この実施の形態1を図1、図2に基づいて説明する。図1は、燃料電池の積層体を示すもので、(A)はその平面図、(B)はその断面図、図2は、前記のシャフト2、3を通すための2つの貫通孔を有するセパレータ12の平面図である。
図1において、2は酸化剤電極側のシャフト、3は燃料電極側のシャフト、4は酸化剤電極側集電板、5は燃料電極側集電板、6は電気絶縁被覆、7は円盤状の板バネ、8は押え板、9は締め付けナット、10は電気絶縁板、11は単セル、12はセパレータ、13は酸化剤電極側集電板と酸化剤電極側のシャフトとの接合部、14は燃料電極側集電板と燃料電極側のシャフトとの接合部、15は酸化剤電極側電流端子、16は燃料電極側電流端子である。尚、図1において、単セル11とセパレータ12については部分的に模式的に示しているが、積層体の全域にわたって積層されている。
【0015】
単セル11は、電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持してなり、主表面に少なくとも2本のシャフト2、3を通すための2つの貫通孔を有している。
セパレータ12は、燃料電極に燃料流体を供給するために流体供給口から流体排出口までを並行する複数の燃料流路と酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために流体供給口から流体排出口までを並行する複数の酸化剤流路等を備え、主表面に前記のシャフト2、3、を通すための2つの貫通孔を有している。
酸化剤電極側集電板4及び燃料電極側集電板5の各主表面も、前記の2本のシャフト2、3を通すための2つの貫通孔を有する。
更に、押え板8にも2つの貫通孔があって、これに前記のシャフト2、3が挿嵌され、円盤状の板バネ7によって積層体全体が積層方向に締め付けられる構造になっている。
【0016】
前記の酸化剤電極側集電板4と酸化剤電極側のシャフト2とは、接合部13において電気的に接続されており、燃料電極側集電板5と燃料電極側のシャフト3も接合部14において電気的に接続されている。
図示の実施の形態1では、前記2本のシャフト2、3の両端部が積層体1の積層方向の両端側に配設されているため、積層体1の両端側のどちらの端面側からでも、それぞれ酸化剤電極側電流端子15、燃料電極側電流端子16として用いることができる。(以下、積層体1の積層方向の両側の端面を両端という。)
勿論、これに限らず、積層体1の一方端側にだけ酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とを設けてもよいし、積層体1の一方端側に酸化剤電極側電流端子15を、他方端側に燃料電極側電流端子16を設けてもよい。
【0017】
押え板8、8は、前記のシャフト2、3に支持されて積層体1を積層方向に押圧するため、当該積層体1の両端側に配置されており、これ等の押え板8、8には、絶縁被膜としての電気絶縁フィルムが張られている。又、酸化剤電極側集電板4或いは燃料電極側集電板5とも短絡しないようになっている。
又、前記のシャフト2、3も同様に絶縁被膜としての電気絶縁フィルム6によって被覆されており、従って、単セル11やセパレータ12と電気的に絶縁されている。
このように実施の形態1によれば、集電はシャフト2、3の両端部を用いて行うことができ、従来のように、集電板の一部が積層体1の外周部(側面側)に突き出されて形成された電流端子から取り出す必要がなくなる。
【0018】
図2に示すセパレータの平面図において、24は酸化剤供給口、25は酸化剤排出口、26は燃料供給口、27は燃料排出口、28は冷却水供給口、29は冷却水排出口、43は燃料流路、45は燃料電極側のシャフト孔、46は酸化剤電極側のシャフト孔である。
酸化剤電極側のシャフト孔46は燃料ガスの中間マニホールドとしても用いられる構造になっている。又、前記のようなセパレータ12の構造については、従来のものをそのまま用いることができる。
【0019】
実施の形態2.
実施の形態2を図3に基づいて説明する。図3は前記実施の形態1における接合部13の構成例を示すもので、(A)は例えば酸化剤電極側集電板4と酸化剤電極側のシャフト2の接合部13を拡大して示した横断面図、(B)はその縦断面図である。尚、燃料電極側集電板5と燃料電極側のシャフト3についても同様の構造になる。
図3において、酸化剤電極側集電板4とこの酸化剤電極側集電板4を貫通する酸化剤電極側のシャフト2とは、その貫通部位の接合部13において、溶接によって電気的に接続された構成となっている。この場合の溶接部17は酸化剤電極側集電板4の表裏においてシャフトに溶接されている。尚、18はゴムパッキンである。
酸化剤電極側及び燃料電極側の集電板4、5やシャフト2、3等はステンレスや銅等の金属で構成されているので、一般的な溶接手段を用いて容易に接続させることができる。
【0020】
実施の形態3.
実施の形態3を図4に基づいて説明する。図4は前記実施の形態1における接合部13の別の構成例を示すもので、酸化剤電極側集電板4と酸化剤電極側のシャフト2の接合部13を拡大して示した断面図である。尚、燃料電極側集電板5と燃料電極側のシャフト3との接合部14についても同様の構造になる。
図4において、酸化剤電極側集電板4と酸化剤電極側のシャフト2の接合部13は、電気接面摺動部19を介して、シャフト2の抜き差しが可能な摺動接触する構成とされている。図示の電気接面摺動部19はシャフト2が抜き差し可能な筒状形態のもので、酸化剤電極側集電板4の貫通孔に挿入固定されている。
【0021】
図中の20は、電気接面摺動部19を酸化剤電極側集電板4に固定させる固定部である。この固定部20は、酸化剤電極側集電板4の表裏をドーナツ状に巻いて電気接面摺動部19を固定することで、酸化剤電極側集電板4と電気接面摺動部19との電気接続を確実に行うように構成されている。
又、電気接面摺動部19はシャフト2に筒状に密着するので、電気的な接続が確実に行なわれる。
この実施の形態3によれば、前記実施の形態2の溶接と異なり、電気接面摺動部19を用いることで、シャフト2の摺動、即ち移動が可能となるので、シャフト2を後で挿入する等積層体1の組立工程に選択の余地が増え、より組立作業が容易となる。
【0022】
実施の形態4.
実施の形態4を図5に基づいて説明する。図5は前記実施の形態1における接合部13の別の構成例を示すもので、酸化剤電極側のシャフト2の端部側即ち酸化剤電極側の電流端子部を拡大して示した断面図である。尚、燃料電極側集電板5と燃料電極側のシャフト3との接合部14についても同様の構造になる。
図5において、8は押え板、10は電気絶縁板、7は押え板8を付勢する板バネ、21はワッシャー、22は電流ケーブル、23は電流端子取り付けナット、30はネジ部分である。
このシャフト2の端子部は、当該端子部に螺合する着脱自在な2つのナット9、23を介して、電流ケーブル22と着脱自在に構成されている。
従って、電流ケーブル22は、シャフト2の端部に形成されたネジ部分において、一般のワッシャー21やナット9、23を用いて、端子部に簡単に取り付け、取り外しができる。
【0023】
実施の形態5.
実施の形態5を図6に基づいて説明する。図6は前記実施の形態1における接合部13の別の構成例の積層体を示すもので、(A)はその横断面図、(B)はその縦断面図である。
この実施の形態5に示す接合部は、前記実施の形態1でいう酸化剤電極側集電板4及び燃料電極側集電板5とこれに相応するシャフト2、3との接合ではなく、積層体1の両端側に配設された押え板8、8を、前記実施の形態1の酸化剤電極側集電板4及び燃料電極側集電板5として兼用させ、これ等の集電板としての機能を果たす押え板8、8とシャフト2、3とを接合させた構成としたものである。
従って、図6の(B)に示すように、前記実施の形態1における酸化剤電極側集電板4及び燃料電極側集電板5は存在しない。尚、押え板8、8をその外側から付勢する円盤状の板バネ7、7には電気絶縁フィルムが貼られており、更に、ポリカーボネートからなる分厚い絶縁板17,17を挿入することで、集電板代わりに用いられている押え板8、8との電気絶縁を確実なものとしている。尚、押え板8とシャフト2との電気接続は、図5に示すようなワッシャー21やナット9、23等を用いるだけで容易に接続することができる。
このように、この実施の形態5によれば、集電板4、5を省くことができると共に、シャフト2、3と集電板としての押え板8、8との電気接続を容易に構成することができる。
【0024】
次に、実施の形態6乃至9において、上記実施の形態1乃至5の何れかに記載の燃料電池を複数用いた電源の構成例を示す。
【0025】
実施の形態6.
実施の形態6は、前記実施の形態1の燃料電池を横手方向に4つ並べ、電気的に直列に接続した構成例であり、これを図7に基づいて説明する。図7の(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
図において、4つの燃料電池は、各燃料電池のシャフト2、3の軸が、横並びとなる方向に並べられ、隣り合う燃料電池31、31の酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とが連結子、この例では横手方向に延在するよう形成された横手方向の連結子32を介して接続されている。そして、横方向両端側に位置する酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とには電流ケーブル22がそれぞれ接続されている。
この実施の形態6によれば、横手方向の連結子32を用いることで、4つの燃料電池31を横並びにコンパクトに構成することができる。
又、横手方向の連結子32は燃料電池31の両側に取付けることができるので、確実な電気接続が得られると共に、複数の燃料電池を確実に固定することもできる。尚、この実施の形態6では4つの燃料電池を用いたが、2つ以上の燃料電池を用いても、同様の効果が得られる。
【0026】
実施の形態7.
実施の形態7は、前記実施の形態1の燃料電池を長手方向に4つ並べ、電気的に直列に接続した構成例であり、これを図8に基づいて説明する。図8は断面図である。
図において、4つの燃料電池31は、各燃料電池31のシャフト2、3の軸が縦並びとなる方向に並べられ、前後の燃料電池31、31の酸化剤電極側電流端子15及び燃料電極側電流端子16の極性が異極となるように並べ、前後の燃料電池31、31の所要、即ち、直列接続となる酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とを連結子、この例では長手方向の連結子33、33、33を介して接続している。
この実施の形態7によれば、長手方向の連結子33を用いることで、複数の燃料電池31を縦並びにコンパクトに構成することができる。
又、長手方向の連結子33により、確実な電気接続が得られると共に、複数の燃料電池を確実に固定することもできる。
尚、図中の34は絶縁キャップであり、接続されない酸化剤電極側電流端子15及び燃料電極側電流端子16に装着されて、燃料電池31間の短絡が防止されている。
又、この実施の形態7では4つの燃料電池を用いたが、2つ以上の燃料電池を用いても、同様の効果が得られる。
【0027】
実施の形態8.
実施の形態8は、前記実施の形態1の燃料電池を長手方向に4つ並べ、電気的に直列に接続した構成例であり、これを図9に基づいて説明する。図9は断面図である。
図において、4つの燃料電池31は、各燃料電池31のシャフト2、3の軸が縦並びとなる方向に並べられ、前後の燃料電池31、31の酸化剤電極側電流端子15及び燃料電極側電流端子16の極性が同極となるように並べ、前後の燃料電池31、31の所要、即ち、直列接続となる酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とを連結子、この例では斜め方向の連結子35、35、35を介して接続している。
【0028】
この実施の形態8によれば、斜め方向の連結子35を用いることで、複数の燃料電池31を縦並びにコンパクトに構成することができる。
又、斜め方向の連結子35により、確実な電気接続が得られると共に、複数の燃料電池を確実に固定することもできる。
更に、上記実施の形態7と異なり、燃料電池31の左右の極性が異なるように交互に組み込む必要が無く、左右の極性を同じ状態にしたまま単純に組み込むことができるので、その作業が容易となる。
尚、図中の符号34は絶縁キャップであり、接続されない酸化剤電極側電流端子15及び燃料電極側電流端子16に装着されて、燃料電池31間の短絡が防止されている。又、この実施の形態7では4つの燃料電池を用いたが、2つ以上の燃料電池を用いても、同様の効果が得られる。
【0029】
実施の形態9.
実施の形態9は、前記実施の形態1の燃料電池を縦横に複数個つ、例えば田の字に4つ並べ、前記実施の形態7の横並び構成と実施の形態8の縦並び構成とを組み合わせて、電気的に直列に接続した構成例であり、これを図10に基づいて説明する。図10の(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
図において、31は実施の形態1の燃料電池、32は燃料電池間の横手方向の連結子、33は燃料電池間の長手方向の連結子、34は絶縁キャップである。
図において、シャフト2、3の軸が横並びとなる横方向に複数の燃料電池31、31を並べ、隣り合う燃料電池31、31の酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とを横手方向の連結子32を介して接続する。
こうして接続し、組み合わされた横組み燃料電池、この例では横並びの2つの燃料電池31、31の横組みを一組として、2つの横組みをシャフト2、3の軸方向に縦に2段に並べ、段の前後の横組み燃料電池31、31、即ち、前後2組の横組み燃料電池31、31の所要の酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とを縦方向の連結子33、33を介して接続させている。
このように、4つ以上の燃料電池31を縦横に配置し、所要の酸化剤電極側電流端子15と燃料電極側電流端子16とを横手方向の連結子32或いは長手方向の連結子33等で組み合わせることでコンパクトな電源を構成することができる。
尚、実施の形態6乃至9における連結子32、33、35は何れも金属、例えば銅板或いは銅線等で形成されており、電流ケーブル等と結線される連結子32、33、35の端部を除いて絶縁被覆(非図示)が施されている。
【0030】
実施の形態10.
実施の形態10は、電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持し、主表面に少なくとも2つの貫通孔を有する単セルと、前記燃料電極に燃料流体を供給するために流体供給口から流体排出口までを並行する複数の燃料流路と前記酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために流体供給口から流体排出口までを並行する複数の酸化剤流路を備え、主表面に少なくとも2つの貫通孔を有するセパレータとを順次積層し、更に、主表面に少なくとも2つの貫通孔を有する酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板で前記積層体を挟んで燃料電池ブロックとしての積層体を構成し、主表面に少なくとも2つの貫通孔を有する電気絶縁体を介して、前記燃料電池ブロックとしての積層体を少なくとも2つ連結し、前記2つの貫通孔にそれぞれシャフトを挿嵌すると共に、全ての燃料電池ブロックとしての積層体の酸化剤電極側集電板とシャフトの1本とを電気的に接続し、全ての燃料電池ブロックとしての積層体の燃料電極側集電板と他方のシャフトとを電気的に接続し、前記2本のシャフトの端部を電流端子として用いる構成としたものである。
この実施の形態10を図11、図12に基づいて説明する。図11は燃料電池ブロックとしての積層体を2つ連結した例を示すもので、(A)はその平面図、(B)はその断面図であり、図12はこの燃料電池ブロックを3つ連結した例を示すもので、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【0031】
図11、図12において、図中の符号36は単セル11とセパレータ12とが交互に積層された燃料電池ブロック36としての積層体であり、この燃料電池ブロック36の両端側の一方には酸化剤電極側ブロック集電板4、38が、他方には燃料電極側ブロック集電板5、37が配設されている。
このように構成された燃料ブロック36を、図11では2つ、図12では3つ、電気絶縁板39を挟んで積層方向に積み上げ、積み上げた状態において積層方向両端に押え板を8、8を当てて、積層方向に2本のシャフト2、3を貫通させている。
従って、各々の燃料電池ブロック36相互は両者間に介在する電気絶縁板39によって区切られており、互いに電気絶縁されている。
この電気絶縁板39は例えばポリカーボネートで形成されており、この電気絶縁板39を始め、単セル11、セパレータ12、酸化剤電極側ブロック集電板4、38、燃料電極側ブロック集電板5、37、押え板8、8には、予めシャフト2、3を通すための2つの穴が設けられている。
【0032】
酸化剤電極側のシャフト2には、各燃料電池ブロック36の酸化剤電極側集電板4、38が、同様に、燃料電極側のシャフト3には、各燃料電池ブロック36の燃料電極側集電板5、37が電気的に接続されている。
従って、各々の燃料電池ブロック36は、ガス的に並列に接続され、電気的にも並列に接続されており、実施の形態1の燃料電池に比べると、同じセル数でも、積層体としての出力は、図11の場合では、電圧が2分の1、電流は2倍、図12の場合では、電圧が3分の1、電流は3倍になる。
【0033】
従って、この実施の形態10によれば、燃料電池ブロック36の数を適宜変化させることによって、外部の電流ケーブルとの取り合いを変化させることなく、電流と電圧を変化させることができる。
又、電流や電圧の要求スペックが異なる場合でも、同じ形状の単セルやセパレータを用いて燃料電池を構成することができるので、製造コストを大幅に低減させることができる。
【0034】
上記実施の形態1乃至実施の形態10においては、貫通孔に通す導電体としてシャフトを用いたが、本発明は、これに限らず、導電体としては線状部材、例えばケーブル等であってもよい。
又、この導電体は、積層板を押圧する機能を必ずしも備えている必要はなく、この場合には、別途に、積層板を押圧する適当な装置を備えることになろう。
又、シャフトを通す穴が2つの場合を示したが、3つ以上ある場合でも同様の効果が得られる。
又、前記実施の形態10においても、実施の形態2乃至5で示したシャフトと集電板或いは集電板を兼ねる押え板との接合構成を適用することができる。
【0035】
実施の形態11.
実施の形態11は、内側に単セルとセパレータとが交互に積層され、積層された一方端側に酸化剤電極側集電板、他方端側に燃料電極側集電板を有する積層体を備えた燃料電池の前記酸化剤電極側集電板と燃料電極側集電板とに、それぞれ導電体を接続し、それぞれの集電板から最寄りの積層体端面に延在させ、当該両導電体の延在端部をそれぞれ電流端子として構成された燃料電池である。これを図13に基づいて説明する。図13の(A)はその断面図、(B)はその底面図である。
【0036】
図13の(A)、(B)において、図中の符号1は積層体であり、上記実施の形態1乃至10の積層体1と同様である。即ち、積層体1は、内側に単セル11とセパレータ12とが交互に積層されており(図1に示す)、この単セル11とセパレータ12とが積層された構成部の、積層方向両端側のうちの一方端側に酸化剤電極側集電板4が、他方端側に燃料電極側集電板5を有する構成となっている。
【0037】
積層体1の両端側に配置された酸化剤電極側集電板4と燃料電極側集電板5との、更に両外側には、それぞれ電気絶縁板10で覆われており、この電気絶縁板10を介して、抑え板8や板ばね7の順に接圧構成部材が、積層体1を積層方向に貫通したシャフト62,63に関連して構成されている。
即ち、上記実施の形態1において説明したように、このシャフト62(2),63(3)の両端側からねじ込まれたナット9,9によって、積層体1が積層方向の面圧を受けている。
【0038】
図中の符号74は一端が酸化剤電極側集電板4に接続された導電体であり、この導電体74の他端即ち延在端部は、当該酸化剤電極側集電板4に当接された電気絶縁板10を貫通して積層方向の外側に延在させると共に、燃料電極側集電板5にも同様にして導電体75が配設され、これらの導電体74,75のそれぞれの延長端部が電流端子とされている。
【0039】
上記実施の形態11によれば、各集電板4,5から、それぞれ最寄りの積層体端面の外側、即ち積層方向の両端面側にそれぞれ導電体74,75が引出され、引出された導電体74,75の延在端部がそれぞれ電流端子として構成されているので、一方端側の電流端子にプラスの電流ケーブルを、他方端側の電流端子にマイナスの電流ケーブルが接続されることになる。
【0040】
従って、従来のように、積層方向の外周部即ち側面側で電流ケーブルと接続する場合に比べて、側面側のスペースを接続に使用しないため、燃料電池の側面側をコンパクトに構成することができる。
又、複数個の燃料電池を直列に接続する場合には、同一端面側に両極の電流端子が併存するよりも、両端側にそれれぞれ一方の電流端子が在る方が、却って、一方の燃料電池のプラス側と他方の燃料電池のマイナス側とを近距離で接続できるという利点がある。
【0041】
実施の形態12.
実施の形態12は、上記実施の形態11のように、燃料電極側及び酸化剤電極側の集電板4,5にそれぞれ接続した導電体74、75の延長端部を積層体1の積層方向の外側に引出して電流端子とするものであるが、上記実施の形態11と異なる点は、何れか一方の導電体の延在端部を、積層方向の内側方向即ち積層体1の内部を貫いて他方端側の外側に引出して、他方の導電体の延在端部が引出されている同じ積層体端面に両電極の電流端子を併存させる構成としたものである。これを図14に基づいて説明する。図14の(A)はその断面図、(B)はその底面図である。
【0042】
図14の(A)、(B)において、図示の例では、積層体1の一方端側に位置する一方の集電板としての例えば燃料電極側集電板5に接続された導電体75の延在端部を、積層体1の単セルとセパレータとが交互に積層された積層体1の内部側から積層体1の他方端側の酸化剤電極側集電板4及び電気絶縁板10を貫いて、当該他方端側の外側に引出している。尚、その他の構成は上記実施の形態11と同様である。
【0043】
上記実施の形態12によれば、積層体の何れか一方端側の端面に、両極の電流端子を並んで併存させることができるので、燃料電池への電流ケーブルの接続作業を同一面に対して行うことができ、接続作業が容易になると共に、従来のように、離れた反対側の主表面に位置している電流端子へ電流ケーブルを引き回す必要がなくなるので、短い電流ケーブルで所要の接続を行うことができる。
【0044】
実施の形態13.
実施の形態13は、積層体1を貫通すシャフトを備えた上記実施の形態11の燃料電池において、積層体1の両端側にそれぞれ引出された導電体のうち、何れか一方端側の導電体の延在端部を、当該一方端側に突出させた最寄りのシャフトの端部に接続し、接続された当該シャフトの他方端を、当該導電体が接続された集電板の電流端子として構成したものである。これを図17に基づいて説明する。図17の(A)はその断面図、(B)は底面図である。
【0045】
図17の(A)、(B)において、上記実施の形態11の場合と同様に、酸化剤電極側集電板4と燃料電極側集電板5とにそれぞれに接続された酸化剤電極側導電体74と燃料電極側導電体75とを、それぞれ最寄りの積層体1の端面にそれぞれ延在させる。
こうして延在させた両導電体74,75の何れか一方の延在端部、この実施の形態では、燃料電極側導電体75の延在端部を、当該端面側において、最寄りの1本のシャフト62の端部に接続して、当該シャフト62(63)の他方の端部を燃料電極側電流端子750としてある。図中の符号66は燃料電極側導電体75の延在端部とシャフト62の端部とに架け渡された電気的接続手段としての接続板である。
【0046】
上記実施の形態13によれば、積層体1の両端面の内何れか一方の同一端面側に両極の電流端子74,750を併存させることができるので、上記実施の形態12と同様の作用効果を発揮させることができる。
又、この実施の形態13では、上記実施の形態12のように導電体74,75の一方をわざわざ積層体1の内部に貫通させる必要はなく、既存のシャフト62を導電体として利用しているので、上記実施の形態12の燃料電池に比べて、構造が簡易となり、製造コストを低減させることができる。
【0047】
上記実施の形態11乃至13における導電体74,75は、文字通り、導電体であれば如何なる形態の部材を用いてもよいが、上記実施の形態11乃至13では、図示のような丸棒状で、剛性を備えた棒状部材(以下、集電棒ともいう)を用いている。
以下、この集電棒74,75を実施の形態12を示す図15及び図16に基づいて説明する。図15は酸化剤電極側集電板と酸化剤電極側導電体を示す図であり、(A)はその側面図、(B)はその底面図、図16は燃料電極側集電板と燃料電極側導電体を示す図であり、(A)はその側面図、(B)はその底面図である。
【0048】
図15及び図16において、導電体としての集電棒74,75は何れも集電板4,5の板面に対して直交するよう垂直に、即ち積層方向に向けて接続されている。この集電棒74,75は、集電板4,5と同様に、ステンレスや銅等の金属で構成されており一般的な溶接手段を用いて接続される。
この形態に示す集電棒74,75は、その端部にネジが形成されており、ナット9やばねワッシャー等を用いて、電流ケーブル(非図示)と容易に接続できるように構成している。
【0049】
このように、導電体として集電棒を用いて上記実施の形態12のように、一方の集電棒(導電体75)を積層体1の積層方向に向けて垂直に貫通させた構成とすると、積層体1を構成する単セル11やセパレータ12等の組み立ての際には、位置合わせするためのガイド棒として活用することができると共に、組み立て後には、単セル11やセパレータ12の位置ずれを防止する機能を発揮させることができる。
【0050】
又、上記実施の形態11乃至13の燃料電池を用いて電源を構成すると、各燃料電池自体の側面がコンパク化されるので、小スペースに効率よく収めることができ、しかも、配線(電流ケーブル)の全長を短くできるので、容積の小さいコンパクトな電源を提供することができる。
【0051】
【発明の効果】
この発明によれば、電流端子が積層体の外周部(側面側)に突き出ること無く、積層方向の端面側において近接した位置に配設されるので、電気配線が簡単になり、長い電流ケーブルが不要になる。
又、従来では積層体を面圧する為だけに用いられていたシャフトを電流端子として用いているので、構成部品点数が少なくて済み、製造コストが低く、コンパクトな燃料電池及びその燃料電池を用いた電源を提供することができる。
【0052】
また、積層体の数を変化させるだけで、外部の電流ケーブルの取り合いを変化させること無く、電流と電圧とを変化させることができる。従って、電流や電圧の要求スペックが異なる場合でも、同じ形状の単セルやセパレータを用いて燃料電池積層体を構成することができ、低コストの電源を提供することができる。
【0053】
また、溶接されているので、電気的接続が確実となる。
【0054】
また、組立て作業或いは交換作業において、シャフトを容易に取付けたり取り外したりすることができる。
【0055】
また、電流ケーブルとの接続或いは取外しを容易に行うことができる。
【0056】
また、従来積層体の押圧用としてのみ用いられていた押え板を集電板として兼用したるので、構成部品点数が削減され、組立てが容易となり、製造コストを低減することができる。
【0057】
また、比較的短い連結子や電流ケーブルを用いるだけで、燃料電池間の配線を行うことができ、しかも、全体の形状も自由に選択することができるので、限られた収納空間に燃料電池を効率的に収納でき、コンパクトな電源を提供することができる。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の燃料電池を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【図2】 セパレータの平面図である。
【図3】 実施の形態2の接合部を示す図で、(A)は拡大して示した横断面図、(B)はその縦断面図である。
【図4】 実施の形態3の接合部を拡大して示した断面図である。
【図5】 実施の形態4の接合部を拡大して示した断面図である。
【図6】 実施の形態5の接合部を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【図7】 実施の形態6の燃料電池の配置の構成例を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【図8】 実施の形態7を示す燃料電池の配置の構成例を示す断面図である。
【図9】 実施の形態8を示す燃料電池の配置の構成例を示す断面図である。
【図10】 実施の形態9の燃料電池の配置の構成例を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【図11】 実施の形態10の燃料電池ブロックを2つ連結した例を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【図12】 実施の形態10の燃料電池ブロックを3つ連結した例を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【図13】 実施の形態11の燃料電池を示す図で、(A)はその断面図、(B)はその底面図である。
【図14】 実施の形態12の燃料電池を示す図で、(A)はその断面図、(B)はその底面図である。
【図15】 実施の形態12の酸化剤電極側集電棒を示す図で、(A)はその側面図、(B)はその底面図である。
【図16】 実施の形態12の燃料電極側集電棒を示す図で、(A)はその側面図、(B)はその底面図である。
【図17】 実施の形態13の燃料電池を示す図で、(A)はその断面図、(B)はその底面図である。
【図18】 従来の燃料電池を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその断面図である。
【符号の説明】
1 積層体、2 酸化剤電極側のシャフト、3 燃料電極側のシャフト、4 酸化剤電極側集電板(集電板)、5 燃料電極側集電板(集電板)、7 板バネ、8 押さ板、9 ナット、10 電気絶縁板、11 単セル、12 セパレータ、13 接合部(酸化剤電極側集電板と酸化剤電極側のシャフト)、14 接合部(燃料電極側集電板と燃料電極側のシャフト)、15 酸化剤電極側電流端子(電流端子)、16 燃料電極側電流端子(電流端子)、17 溶接部、19 電気接面摺動部分、21 ワッシャー、22 電流ケーブル、23 ナット、30 ネジ部分、31 燃料電池、32 横手方向の連結子、33 長手方向の連結子、34 絶縁キャップ、35 斜め方向の接続子、36 積層体(燃料電池ブロック)、37 酸化剤電極側ブロック集電板、38 燃料電極側ブロック集電板、39 電気絶縁板、62,63 シャフト、66 接続板(電気的接続部材)74 酸化剤電極側導電体(導電体)、75 燃料電極側導電体(導電体)、750 燃料電極側電流端子。

Claims (9)

  1. 電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持してなり、主表面に2つの貫通孔を有する単セルと、前記燃料電極に燃料流体を供給するために燃料供給口から燃料排出口までを並行する複数の燃料流路と前記酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために酸化剤供給口から酸化剤排出口までを並行する複数の酸化剤流路を備え、主表面に2つの貫通孔を有するセパレータとを順次積層し、更に、主表面に2つの貫通孔を有する酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板で挟んで積層体を構成し、前記単セル、前記セパレータ、前記酸化剤電極側集電板および前記燃料電極側集電板に設けられた、互いに連通している前記2つの貫通孔にそれぞれ外周に電気絶縁被膜が施されたシャフトを挿嵌すると共に、前記酸化剤電極側集電板と一方のシャフトとを電気的に接続し、前記燃料電極側集電板と他方のシャフトとを電気的に接続して、前記2本のシャフトの端部を電流端子としたことを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質膜を燃料電極及び酸化剤電極で挟持してなり、主表面に2つの貫通孔を有する単セルと、前記燃料電極に燃料流体を供給するために燃料供給口から燃料排出口までを並行する複数の燃料流路と前記酸化剤電極に酸化剤流体を供給するために酸化剤供給口から酸化剤排出口までを並行する複数の酸化剤流路を備え、主表面に2つの貫通孔を有するセパレータとを順次積層し、更に、主表面に2つの貫通孔を有する酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板で挟んで積層体を構成し、主表面に2つの貫通孔を有する電気絶縁体を介して、前記積層体を少なくとも2つ連結し、前記単セル、前記セパレータ、前記酸化剤電極側集電板、前記燃料電極側集電板および前記電気絶縁体に設けられた、互いに連通している前記2つの貫通孔にそれぞれ外周に電気絶縁被膜が施されたシャフトを挿嵌すると共に、全ての積層体の酸化剤電極側集電板とシャフトの1本を電気的に接続し、全ての積層体の燃料電極側集電板と他方のシャフトとを電気的に接続し、前記2本のシャフトの端部を電流端子としたことを特徴とする燃料電池。
  3. 酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板と相応するシャフトとの電気的な接続は、溶接による接続であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
  4. 酸化剤電極側集電板及び燃料電極側集電板と相応するシャフトとの電気的な接続は、シャフトの抜き差しが可能な摺動接触による接続であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池。
  5. シャフトの端部は、当該端部に螺合する着脱自在なナットを介して電流ケーブルと着脱自在に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の燃料電池。
  6. 酸化剤電極側集電板及び燃料電側集電板は、積層体の両端側に配設された押え板を兼用したことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の燃料電池。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の燃料電池を、シャフトの軸が横並びとなる方向に並べ、隣り合う燃料電池の酸化剤電極側電流端子と燃料電極側電流端子とを連結子を介して接続したことを特徴とする電源。
  8. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の燃料電池を、シャフトの軸が縦並びとなる方向であって、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子及び燃料電極側電流端子の極性が異極となるように並べ、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子と燃料電極側電流端子とを連結子を介して接続させたことを特徴とする電源。
  9. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の燃料電池を、シャフトの軸が縦並びとなる方向であって、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子及び燃料電極側電流端子の極性が同極となるように並べ、前後の燃料電池の酸化剤電極側電流端子と燃料電極側電流端子とを連結子を介して接続させたことを特徴とする電源。
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