JP4773865B2 - Co2回収装置及びco2回収方法 - Google Patents
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Description
また、リーン溶液の余熱を利用して再生塔に入れるリッチ溶液の温度を最適な温度とすることにより、スチーム及びコンデンサの負荷の軽減を図ることができ、更に省エネルギーを図ったCO2回収装置及びCO2回収方法を提供することができる。
図1は、本発明にかかるCO2回収装置の実施例1の概略図である。図中、前記図8に示した装置と同一構成には同一符号を付して重複した説明は省略する。
尚、図1中、符号8はノズル、9はチムニートレイ、1011はCO2除去排ガス、25aは吸収塔1006内に配設される充填層、26a、26b、26cは再生塔1008の内部に配設される充填層を各々図示する。
また、第2の還流ラインL2により抜き出されたセミリーン溶液10の温度は112℃前後となり、リーン溶液熱交換器20を通過して再生塔1008内に戻される前記第2の還流ラインL2中のセミリーン溶液10の温度は116℃前後となる。
また、再生還流ラインL0により抜き出されたリーン溶液1009の再生加熱器1014を通過して再生塔1008内に戻される温度は121℃前後となる。
この場合、リッチ・リーン熱交換器1013としてはセミリーン溶液10を再生塔1008から抜き出さない従来のフローでの再生塔へのリッチ溶液1007の供給温度まで加熱可能な熱交換量を達成可能なものを選定する。同様に再生加熱器1014及びコンデンサについても、従来のフローでの熱交換量を達成可能なものを選定する。
次に、本実施例を用いた場合におけるCO2回収性能の試験結果について説明する。
試験例1、比較例1、2、3では、再生塔1008内の段数を12段としており、上流側から順に、コンデンサ1016に連結する段を再生塔1008の1段とし、再生加熱器1014に連結する段を12段とし、リッチ溶液1007を供給する段を4段とした。
尚、再生塔1008内の段数、コンデンサ1016に連結する段、再生加熱器1014に連結する段、リッチ溶液1007を供給する段については、以下の実施例2、3での試験例2、3についても同様である。
また、比較例1は、セミリーン/排ガス熱交換器11、リーン溶液熱交換器20のようなセミリーン溶液10の加熱用の熱交換器を有しない従来型の図8に対応するものである。
また、比較例2は、再生塔1008内の上流側から6段目に第1の還流ラインL1を設け、排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
また、比較例3は、再生塔1008内の上流側から7段目と9段目に第2の還流ラインL2−1、2−2を設け、リーン溶液熱交換器20においてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
尚、以下の実施例2、3での試験例2、3の反応条件についても併せて示す。
試験例1においては、CO2回収性能として、(1)第1の還流ラインL1と第2の還流ラインL2と設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した本試験例1、セミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2及び第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3による、再生加熱器1014の熱量(Gcal/h)、(2)コンデンサ1016の熱量(Gcal/h)、(3)リッチ溶液1007の供給温度(℃)、(4)リーン溶液1009のリッチ・リーン熱交換器1013の出口温度(℃)、(5)リッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量(Gcal/h)、(6)セミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1に対する再生加熱器1014の熱量比、について検討した。
前記(1)〜(6)の検討項目のCO2回収性能についての結果を表1に示す。
尚、表1では、以下の実施例2、3での試験例2、3及び比較例3における前記(1)〜(6)のCO2回収性能についても併せて示す。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合の再生加熱器1014の熱量は14.12Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合の再生加熱器1014の熱量は14.00Gcal/hであった。
よって、本試験例によれば、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2、第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3に比べて、再生加熱器1014の熱量を低減することができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合のコンデンサ1016の熱量は、4.42Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合のコンデンサ1016の熱量は、3.37Gcal/hであった。
よって、本試験例1によれば、コンデンサ1016における消費熱量を、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べて低減することができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合の供給温度は、112℃であった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合の供給温度は、99℃であった。
よって、本試験例1によれば、リッチ溶液1007の供給温度は、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べてリッチ溶液1007の供給温度を低くすることができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合のリッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量は、11.31Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合のリッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量は、8.79Gcal/hであった。
よって、本試験例によれば、リッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量を再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1及び第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べて低くすることができることが確認された。
図3は、本発明の本試験例1、比較例1及び比較例2における再生塔内温度と段数の関係を示す図である。
図3に示すように、セミリーン溶液10を再生塔1008の6段目で抜き出して排ガス熱交換器11において熱交換してから戻すと共に、9段目でセミリーン溶液10を抜き出してリーン溶液熱交換器20において熱交換してから戻す試験例1は、従来のように再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1のものより、6段目以降から再生塔内温度が高温側に引き上げられ、シフトした。
また、本試験例1は、セミリーン溶液10を再生塔1008の6段目で抜き出して排ガス熱交換器11において熱交換してから戻す比較例2とは8段目以降から再生塔内温度が同じになった。
また、試験例1の方が、比較例1、2に比べて再生塔1008内の上段部分の温度は低かった。その結果、コンデンサ1016における消費熱量は、試験例1のものの方が比較例1、2のものより低くなった。
図4は、実施例2に係るCO2回収装置を示す概念図である。なお、実施例1と同様の部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、本実施例にかかるCO2回収装置1000Bは、第2の還流ラインL2を2本設けてなるものである。再生塔1008の上流側から順に第2−1の還流ラインL2−1、第2−2の還流ラインL2−2とする。
そして、第2−2の還流ラインL2−2中のセミリーン溶液10をリーン溶液1009の余熱により熱交換するリーン溶液熱交換器20−2を、第2−2の還流ラインL2−2に設けるようにしている。
また、第2−1の還流ラインL2−1により抜き出されたセミリーン溶液10の温度は106℃前後となり、リーン溶液熱交換器20−1を通過して再生塔1008内に戻される前記第2の還流ラインL2中のセミリーン溶液10の温度は113℃前後となる。
更に、第2−2の還流ラインL2−2により抜き出されたセミリーン溶液10の温度は113℃前後となり、リーン溶液熱交換器20−2を通過して再生塔1008内に戻される前記第2の還流ラインL2中のセミリーン溶液10の温度は116℃前後となる。
また、再生還流ラインL0により抜き出されたリーン溶液1009の再生加熱器1014を通過して再生塔1008内に戻される温度は121℃前後となる。
次に、本実施例を用いた場合におけるCO2回収性能の試験結果について説明する。
試験例2−1、2−2、比較例1、2、3では、再生塔1008内の段数を12段としており、上流側から順に、コンデンサ1016に連結する段を再生塔1008の1段とし、再生加熱器1014に連結する段を12段とし、リッチ溶液1007を供給する段を4段とした。
また、試験例2−2は、再生塔1008内の上流側から5段目に第1の還流ラインL1を設け排ガス熱交換器11においてセミリーン溶液10を熱交換した。そして、6段目に第2−1の還流ラインL2−1を設けリーン溶液熱交換器20−1においてセミリーン溶液10を熱交換した。更に、8段目に第2−2の還流ラインL2−2を設けリーン溶液熱交換器20−2においてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
また、比較例1は、排ガス熱交換器11、リーン溶液熱交換器20のようなセミリーン溶液10の加熱用の熱交換器を有しない従来型の図8に対応するものである。
また、比較例2は、再生塔1008内の上流側から6段目に第1の還流ラインL1を設け、排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
また、比較例3は、再生塔1008内の上流側から7段目と9段目に第2の還流ラインL2−1、2−2を設け、リーン溶液熱交換器20においてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
試験例2−1、2−2においては、CO2回収性能として、(1)第1の還流ラインL1と第2の還流ラインL2と設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した本試験例2−1、2−2、セミリーン溶液10を抜き出すための還流ラインを設けないセミリーン溶液10の加熱用の熱交換器を有しない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2及び第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3による、再生加熱器1014の熱量(Gcal/h)、(2)コンデンサ1016の熱量(Gcal/h)、(3)リッチ溶液1007の供給温度(℃)、(4)リーン溶液1009のリッチ・リーン熱交換器1013の出口温度(℃)、(5)リッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量(Gcal/h)、(6)セミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1に対する再生加熱器1014の熱量比、について検討した。
前記(1)〜(6)の検討項目のCO2回収性能についての結果を前記表1に示す。
また試験例2−2の再生加熱器1014の熱量は、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1の熱量15.31Gcal/hから、13.06Gcal/hに低減された。この時の再生加熱器熱量比は、0.85となった。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合の再生加熱器1014の熱量は、14.12Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合の再生加熱器1014の熱量は、14.00Gcal/hであった。
よって、本試験例によれば、セミリーン溶液10の昇温を行うことにより、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2、第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3に比べて、再生加熱器1014の熱量を低減することができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合のコンデンサ1016の熱量は、4.42Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合のコンデンサ1016の熱量は、3.37Gcal/hであった。
よって、本試験例2−1、2−2によれば、コンデンサ1016における消費熱量を従来のように再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものより低減することができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合の供給温度は、112℃であった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合の供給温度は、99℃であった。
よって、本試験例2−1、2−2によれば、リッチ溶液1007の供給温度を再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1のものに比べて低くすることができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合のリッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量は、11.31Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合のリッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量は、8.79Gcal/hであった。
よって、本試験例2−1、2−2によれば、リッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量を再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1及び第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べて低くすることができることが確認された。
図5は、本発明の試験例2−1、2−2及び比較例1における再生塔内温度と段数の関係を示す図である。
図5に示すように、試験例2−1は、従来のように再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1のものより、7段目以降から再生塔内温度が高温側に引き上げられた。
また、実施例2−2は、従来のように再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1のものより、6段目以降から再生塔内温度が高温側に引き上げられた。
図6は、実施例3に係るCO2回収装置を示す概念図である。なお、実施例1と同様の部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図6に示すように、本実施例にかかるCO2回収装置1000Cは、前記再生加熱器1014からのスチーム凝縮水1031の熱エネルギーにより熱交換するスチーム凝縮水熱交換器30が、前記第1の還流ラインL1に介装されている。
次に、本実施例を用いた場合におけるCO2回収性能の試験結果について説明する。
試験例3、比較例1、2、3では、再生塔1008内の段数を12段としており、上流側から順に、コンデンサ1016に連結する段を再生塔1008の1段とし、再生加熱器1014に連結する段を12段とし、リッチ溶液1007を供給する段を4段とした。
また、比較例1は、排ガス熱交換器11、リーン溶液熱交換器20のようなセミリーン溶液10の加熱用の熱交換器を有しない従来型の図8に対応するものである。
また、比較例2は、再生塔1008内の上流側から6段目に第1の還流ラインL1を設け、排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
また、比較例3は、再生塔1008内の上流側から7段目と9段目に第2の還流ラインL2−1、2−2を設け、リーン溶液熱交換器20においてセミリーン溶液10を熱交換したものである。
試験例3においては、CO2回収性能として、(1)第1の還流ラインL1で排ガス熱交換器11とスチーム凝縮水熱交換器30においてセミリーン溶液10を熱交換し、第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した本試験例3、セミリーン溶液10を抜き出すための還流ラインを設けないセミリーン溶液10の加熱用の熱交換器を有しない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2及び第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3による、再生加熱器1014の熱量(Gcal/h)、(2)コンデンサ1016の熱量(Gcal/h)、(3)リッチ溶液1007の供給温度(℃)、(4)リーン溶液1009のリッチ・リーン熱交換器1013の出口温度(℃)、(5)リッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量(Gcal/h)、(6)セミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1に対する再生加熱器1014の熱量比、について検討した。
前記(1)〜(6)の検討項目のCO2回収性能についての結果を前記表1に示す。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合の再生加熱器1014の熱量は、14.12Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合の再生加熱器1014の熱量は、14.00Gcal/hであった。
よって、本試験例によれば、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2、第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3に比べて、再生加熱器1014の熱量を低減することができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合のコンデンサ1016の熱量は、4.42Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合のコンデンサ1016の熱量は、3.37Gcal/hであった。
よって、本試験例3によれば、コンデンサ1016における消費熱量を、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べて低減することができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合の供給温度は、112℃であった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合の供給温度は、99℃であった。
よって、本試験例3によれば、リッチ溶液1007の供給温度は、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1、第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べて低くすることができることが確認された。
また第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2の場合のリッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量は、11.31Gcal/hであった。
また第2の還流ラインL2を2本設けてセミリーン溶液10を抜き出して熱交換するように構成した比較例3の場合のリッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量は、8.79Gcal/hであった。
よって、本試験例によれば、リッチ・リーン熱交換器1013の熱交換量を、再生塔1008内でセミリーン溶液10を抜き出して熱交換を行わない比較例1及び第1の還流ラインL1を設けて排ガス熱交換器11のみにおいてセミリーン溶液10を熱交換するように構成した比較例2のものに比べて低くすることができることが確認された。
また、図7は、本発明の試験例3、比較例1における再生塔内温度と段数の関係を示す図である。
図7に示すように、本発明に係る試験例3は、比較例1のように従来のセミリーン溶液10を抜きださない場合に比べて6段目以降から再生塔内温度が高温側に引き上げられ、シフトした。
例えば表2に示すように、再生塔1008のセミリーン溶液10の抜き出す段を、上段部A、中段部B、下段部Cの3段とし、熱交換器を、(1)リーン溶液熱交換器20、(2)排ガス熱交換器11、(3)スチーム凝縮水熱交換器30として、A(1)〜(3)、B(1)〜(3)、C(1)〜(3)の何れかを組み合わせてセミリーン溶液10と熱交換するようにしても良い。
1001 産業設備(ボイラやガスタービン等)
1001a 煙道
1002 CO2を含有する排ガス
1004 冷却塔
1005 CO2吸収液
1006 吸収塔
1007 リッチ溶液
1008 再生塔
1009 リーン溶液
1011 CO2除去排ガス
1013 リッチ・リーン熱交換器
1014 再生加熱器
1016 オーバーヘッドコンデンサ
1030 飽和スチーム
1031 スチーム凝縮水
8 ノズル
9 チムニートレイ
10 セミリーン溶液
11 排ガス熱交換器
20 リーン溶液熱交換器
21−1、21−2 リーン溶液供給管
22 リッチ溶液供給管
25a 吸収塔内に配設される充填層
26a、26b 再生塔の内部に配設される充填層
30 スチーム凝縮水熱交換器
L0 再生還流ライン
L1 第1の還流ライン
L2 第2の還流ライン
L3 第3の還流ライン
Claims (9)
- CO2を含有するガスとCO2吸収液とを接触させてCO2を除去する吸収塔と、CO2を吸収したリッチ溶液を再生し熱交換する再生塔と、再生塔でCO2を除去したリーン溶液を吸収塔で再利用するCO2回収装置であって、
前記再生塔が、前記再生塔内でCO2を一部除去したセミリーン溶液を前記再生塔の上流側から抜き出して下流側に戻す第1の還流ラインに介装され、前記第1の還流ライン中のセミリーン溶液をボイラ等の産業設備の煙道内の高温の排ガスにより熱交換する排ガス熱交換器と、
前記再生塔内でCO2を一部除去したセミリーン溶液を前記再生塔の上流側から抜き出して下流側に戻す第2の還流ラインに介装され、前記第2の還流ライン中のセミリーン溶液を前記リーン溶液の余熱により熱交換するリーン溶液熱交換器とを具備してなることを特徴とするCO2回収装置。 - 請求項1において、
前記再生塔内でCO2を一部除去したセミリーン溶液を前記再生塔の上流側から抜き出して下流側に戻す第3の還流ラインに介装され、前記第3の還流ライン中のセミリーン溶液を前記再生加熱器からのスチーム凝縮水の余熱により熱交換するスチーム凝縮水熱交換部を具備してなることを特徴とするCO2回収装置。 - 請求項1又は2において、
前記第1の還流ラインが、前記リーン溶液熱交換器又は前記スチーム凝縮水熱交換部の何れか一方又は両方を有してなるものであることを特徴とするCO2回収装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
前記第2の還流ラインが、前記排ガス熱交換器又は前記スチーム凝縮水熱交換部の何れか一方又は両方を有してなるものであることを特徴とするCO2回収装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
前記第1の還流ライン、前記第2の還流ライン又は前記第3の還流ラインの少なくともいずれかが、複数本設けられてなるものであることを特徴とするCO2回収装置。 - CO2を含有するガスとCO2吸収液とを吸収塔内で接触させてCO2を除去した後、該CO2を吸収したリッチ溶液を再生塔で再生し、その後再生したCO2を除去したリーン溶液を吸収塔で再利用するCO2回収方法であって、
前記再生塔の上流側から抜き出して下流側に戻す第1の還流ライン中のCO2を一部除去したセミリーン溶液をボイラ等の産業設備の煙道内の高温の排ガスにより熱交換し、
前記再生塔の上流側から抜き出して下流側に戻す第2の還流ライン中の前記セミリーン溶液を、前記再生塔からの前記リーン溶液の余熱により熱交換することを特徴とするCO2回収方法。 - 請求項6において、
前記再生塔内でCO2を一部除去したセミリーン溶液を前記再生塔の上流側から抜き出して下流側に戻す第3の還流ライン中のセミリーン溶液を、飽和スチームにより熱交換する再生加熱器からのスチーム凝縮水の余熱により熱交換することを特徴とするCO2回収方法。 - 請求項6又は7において、
前記リーン溶液熱交換器又は前記スチーム凝縮水熱交換部の何れか一方又は両方を有してなる前記第1の還流ライン中のセミリーン溶液を前記リーン溶液の余熱、又はスチーム凝縮水の余熱の何れか一方又は両方により熱交換することを特徴とするCO2回収方法。 - 請求項6乃至8のいずれか1つにおいて、
前記排ガス熱交換器又は前記スチーム凝縮水熱交換部の何れか一方又は両方を有してなる前記第1の還流ライン中のセミリーン溶液を前記高温の排ガス、又はスチーム凝縮水の余熱の何れか一方又は両方により熱交換することを特徴とするCO2回収方法。
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