JP4765703B2 - 可変動弁機構の制御装置 - Google Patents
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また、吸気弁の作動特性を可変制御する構成では、吸気弁の開期間と排気弁の開期間とが重なり合うバルブオーバーラップ期間を制御することで、燃焼室内の残留ガス量(内部EGR量)を増大させて排気エミッション(NOx排出量)の低減を図ることも可能であり、その実現も望まれるところであるが、残留ガス量を増加し過ぎると燃焼が不安定となってしまうことから、残留ガス量、すなわち、バルブオーバーラップ期間(吸気弁の作動特性)を高精度に制御する必要があり、吸気弁の作動特性制御に関して、さらなるマップの多用や演算負荷の増大を招いてしまうおそれがある。
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであり、吸気弁の作動特性を制御するに際し、マップの多用を回避し、演算負荷を軽減できる可変動弁機構の制御装置を提供することを目的とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る内燃機関(エンジン)1の概略構成を示している。
図1において、エンジン1の吸気通路101には、吸気上流側から電子制御式のスロットル弁102、燃料噴射弁103及び吸気弁104が配設されている。ここでは、各気筒の吸気ポート101aに燃料噴射弁103が設けられる、いわゆるMPI方式を採用しているが、筒内に直接燃料を噴射する方式(直噴エンジン)としてもよい。
VEL機構105aは、図2、3に示すように、クランクシャフトの回転に連動して回転し、気筒列方向に延びる駆動軸151と、この駆動軸151の外周に相対回転可能に取り付けられ、バルブリフタ141を介して吸気弁104を開閉駆動する揺動カム152と、駆動軸151の外周に固定された偏心カム153と、この偏心カム153に相対回転可能に外嵌するリング状リンク154と、駆動軸151と略平行に設けられた制御軸155と、この制御軸の外周に偏心して固定された制御カム156と、この制御カム156に相対回転可能に外嵌し、その一端でリング状リンク154と連携(連結)されたロッカアーム157と、このロッカアーム157の他端と揺動カム152とを連携(連結)するロッド状リンク158とを含んで構成される。そして、電磁アクチュエータ161によってギヤ列162を介して制御軸155を回転させることにより、ロッカアーム157の揺動中心が変化して、吸気弁104のリフト特性及び作動角を連続的に変化させるものである。
燃焼排気は、燃焼室109から排気弁108を介して排気通路107に排出され、図示しない排気浄化触媒等によって浄化された後、大気中に放出される。なお、排気弁108は、排気側カム軸110に設けられた駆動カム111によって、その作動角(リフト特性)及び作動角の中心位相が一定のまま開閉駆動される。もちろん、吸気弁104側と同様の動弁機構(異なる構成のものであってもよい)を設けて、その作動角、リフト及び/又は作動角の中心位相を変更可能としてもよい。
図4は、(a)吸気弁104及び排気弁108の作動特性(リフト特性をそれぞれVLIFTi、VLIFTeと記す)と、(b)単位クランク角当たりのシリンダ流入ガス量(シリンダ吸入空気量)DLTQとを示している。
A.実効上死点TDCRの算出
(1)シリンダ内圧力の近似
まず、本実施形態においては、図5に示すように、バルブオーバーラップ期間中(IVO〜EVC)のおけるシリンダ内圧力Pcは、吸気弁開時期IVOから排気弁閉時期EVCにかけて、排気圧力Peから吸気圧力Pmに直線的に変化するものと近似する。これにより、バルブオーバーラップ期間中の各時期におけるシリンダ圧力Pcは、かかる近似に基づいて容易に算出されることになる。
バルブオーバーラップ期間の後半における排気弁通過ガス量(ここでは、単位クランク角辺りのガス量とする。以下同じ)DQexの特性を近似的に表す近似特性線L1は、バルブオーバーラップ期間の後半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける排気弁通過ガス量DQexに基づいて設定する。
バルブオーバーラップ期間中のシリンダ内ガス量変化分の特性を近似的に表す近似特性線L2は、バルブオーバーラップ期間中の複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおけるシリンダ内ガス量変化分DLTMに基づいて設定する。
本実施形態では、近似特性線L2の設定に関する複数の時期として、図7に示すように、シリンダ内容積Vcが最も小さくなる時期である上死点(設定上の上死点であり、以下「幾何上死点」という)の点C、吸気弁開時期IVOの点Dの2つの点(時期)を採用している。幾何上死点TDCにおけるシリンダ内ガス量変化分DLTMTDCは0であり、吸気弁開時期IVOにおけるDLTMIVOは次式(2)を用いて算出する。ここでは、シリンダ内温度を排気温度Teで近似し、ガス定数としては排気のガス定数Reを用いる。これは、幾何上死点TDCまでは、シリンダ内が排気で占められているからである。
(4)近似特性線L3(本発明に係る第3近似特性線に相当する)の設定
バルブオーバーラップ期間の前半における吸気弁通過ガス量DQinの特性を近似的に表す近似特性線L3は、バルブオーバーラップ期間の前半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける吸気弁通過ガス量DQinに基づいて設定する。
バルブオーバーラップ期間の前半における排気弁通過ガス量DQexの特性を近似的に表す近似特性線L4は、バルブオーバーラップ期間の前半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける排気弁通過ガス量DQexに基づいて設定する。
本実施形態では、近似特性線L4の設定に関する複数の時期として、図9に示すように、吸気弁開時期IVOの点D、及び近似特性線L2とL3との交点Hと同じ時期CA3である点Iの2つの点(時期)を採用している。点Dを採用するのは、吸気弁開時期IVOでは吸気弁通過ガス量が0であるため、排気弁通過ガス量DQexがシリンダ内ガス量変化分DLTMと等しくなるからである。また、点Iを採用するのは、近似特性線L2とL3との交点Hは、シリンダ内ガス量変化分DLTMのすべてが吸気弁通過ガス量DQinとなる時期を示しており、この時期における排気弁通過ガス量DQexは0となるからである。そして、点D(IVO、DLTMIVO)と点I(CA3、0)とを通る直線を近似特性線L4として設定する。
バルブオーバーラップ期間の後半における吸気弁通過ガス量DQinの特性を近似的に表す近似特性線L5は、バルブオーバーラップ期間の後半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける吸気通過ガス量DQinに基づいて設定する。
本実施形態では、近似特性線L5の設定に関する複数の時期として、図10に示すように、近似特性線L1とL4との交点Jと同じ時期CA4で近似特性線L3上にある点K、及び実効上死点TDCRの点Mの2つの点(時期)を採用している。交点Jはバルブオーバーラップ期間が前半から後半へと切り換わる時期を示しているから、点Kはバルブオーバーラップ期間の後半開始時の吸気弁通過ガス量DQinを示すことになり、実効上死点TDCRはシリンダ内への実際の吸入が開始される時期であるから、吸気弁通過ガス量DQinは0になる(負から正へと切り換わる)。そして、バルブオーバーラップ期間の後半における吸気弁通過ガス量は点Kから点Mへと直線的に変化するものと近似して、点Kと点Mとを通る直線を近似特性線L5として設定する。
本実施形態では、図11に示すように、近似特性線L3、L5及び横軸(X軸:シリンダ内流入ガス量=0)により囲まれる領域の面積(三角形FKMの面積:ハッチングで示す領域)を吹き返しガス量QIFBとする。したがって、吹き返しガス量QIFBは次式(4)により算出される。かかる式(4)が本発明に係る(吹き返しガス量を算出するための)演算式に相当する。
図12は、以上のようにして算出した吹き返しガス量(近似)と実際の吹き返しガス量(図4のX部に相当する部分である)とを比較したものである。このように、比較的簡単な演算式(式(4))を用いて近似したものであるが、実際の吹き返しガス量の挙動に非常に近いことが確認できる。つまり、吹き返しガス量QIFB、実効上死点TDCR、吸気弁開時期IVO及びDQin(CA4における吸気弁通過ガス量)は、上記式(4)の関係を有しており、そのうちの3つの値が分かれば、上記式(4)より残りの値も求めることが可能であることを示している。
次に、本実施形態に係る開時期制御について説明する。
本実施形態に係る開時期制御は、エンジン運転条件に基づいて設定される目標新気量tQcyl0及び目標残留ガス率tREGR(%)から目標残留ガス量tQRESを算出し、この目標残留ガス量tQRESからすきま容積部ガス量QGAPを減算して目標吹き返しガス量tQIFBとする。そして、この目標吹き返しガス量tQIFBと上記演算式(4)とに基づいて、該目標吹き返しガス量tQIFBを実現する吸気弁開時期を目標開時期tIVOとして算出する。つまり、上記式(4)における吹き返しガス量QIFBを目標吹き返しガス量tQIFBとし、演算式(4)を解くことによって、目標吸気弁開時期tIVOを算出するのである。なお、目標残留ガス率tREGRは、吸気行程終了時におけるシリンダ内の総ガス量に対するシリンダ内残留ガス量の目標割合を示すものである。
乗算部B11では、エンジン運転条件に応じて設定される目標新気量tQcyl及び目標残留ガス率tREGRに基づいて、次式(5)により目標残留ガス量tQRESを算出する。
目標吸気圧力設定部B21では、エンジン運転条件(Ne、APO等)に基づいて目標吸気圧力tPmを設定する。
目標実効上死点算出部B23では、目標吸気圧力tPm、目標排気圧力tPe、実際の吸気弁開時期(現在の開時期)IVO、実際の吸気弁の作動角(リフト特性)θeventに基づいて、上述した「A.実効上死点TDCRの算出」及び「B.吹き返しガス量QIFBの算出」における各処理に準じて、目標実効上死点tTDCR、バルブオーバーラップ期間が前半から後半に切り換わる時期CA4、及び、吸気弁通過ガス量変化度αを算出する。すなわち、吸気弁の現在の開時期IVO(REIVO)と現在作動角θevent(REVEL)とから現在の吸気弁104の作動特性(開閉時期、リフト特性)を把握し(排気弁108の作動特性は一定である)、かかる現在の吸気弁104の作動特性のもとで、バルブオーバーラップ期間中におけるシリンダ内圧力Pcが、目標排気圧力tPeから目標吸気圧力tPmに直線的に変化するものと近似して上記A.Bにおける各演算処理を行い、(目標)実効上死点tTDCR、時期CA4及び吸気弁通過ガス量変化度αを算出する。そして、ここで算出した目標実効上死点tTDCRをすきま容積算出部B24に出力するとともに、目標実効上死点tTDCR、時期CA4及び吸気弁通過ガス量変化度αを、図13の目標吸気弁開時期演算部B13に出力する。
すきま容積部ガス量算出部B25では、すきま容積(すなわち、目標実効上死点時におけるシリンダ内容積)VtTDCRに、吸気圧力が目標吸気圧力となったときの密度(すなわち、目標密度)tρを乗算して目標すきま容積部ガス量tQGAPと(=VtTDCR×tρ)する。なお、ここでは、全てのガス(すなわち、残留ガスも)が新気であるものとして取り扱い、また、吸気温度は変化しないものとしており、目標(空気)密度tρは次式(7)で表すことができる(rρ:現在の密度、rPm:現在の吸気圧力)。
図16は、目標排気圧力tPeを算出(推定)するブロック図であり、図15の排気圧力算出部B22で実行されるものである。
まず、目標排気ガス量算出部B31では、エンジン回転速度Ne、基本燃料噴射パルス幅Tp及び目標当量比TFBYAに基づき、次式(8)により目標とする状態における排気ガス量(目標排気ガス量)MFEXGを算出する。これは、排気ガス量(質量)=新気量+燃料量(質量)との考えに基づくものである。但し、これは一例であり、他の算出方法であってもよい。なお、CYLINDERは気筒数である。
目標排気圧力算出部B33では、目標排気ガス量MFEXG、排気のガス定数Re、バルブオーバーラップ中のガス温度(≒排気温度Te)及び大気圧Patmに基づいて、次式(7)により目標排気圧力tPeを算出する。かかる式(7)は、基本的には、層流域における圧力損失(ハーゲン−ポアゾイユの式により算出)と、乱流域における圧力損失(ダルシー−ワイバッハの式により算出)との和(及び大気圧)によって各部位(触媒等)の圧力損失を求め、各部位の圧力損失と大気圧とを加算することで排気圧力を近似算出するものであり、実験等によってその精度が確認されたものである。
図17は、目標吸気弁作動特性tθeventを設定するブロック図である。
加算部B101では、次式(10)に示すように、目標新気量tQcylに目標吹き返しガス量tQIFBを加算して、バルブオーバーラップ期間中にシリンダ内に吸い込まれるガス量に相当する目標シリンダ吸入空気量tQcyl0とする。
ここで、シリンダ吸入空気量Qcyl0、ソニック吸入空気量QD及び最大吸入空気量QMAXによる(QD/QMAX)と(Qcyl0/QMAX)との関係について説明する。
ここで、吸気弁104を通過する吸入空気がソニック流の場合、吸気弁104の前後圧力比(Pc/Pm)は、常に臨界圧力比(={2/(κ+1)}(κ/κ−1))を示すことになるので固定値(定数)qSONICとなる。よって、上記式(11)は、次式(12)で表すことができ、本実施形態ではこれを用いる。
一方、最大吸入空気量QMAXは、吸気行程開始から終了までのシリンダ行程容積を吸気弁104上流側の(吸気)状態で充填した場合のシリンダ吸入空気量であり、次式(13)で算出される。
そして、有効行程容積演算部B224は、実効閉時期シリンダ容積VIVCRから実効上死点シリンダ容積VTDCRを減算して実効行程容積(VIVCR−VTDCR)を算出し、乗算部B225は、吸気圧力Pmを空気のガス定数Raと吸気温度Tmとの積で除算した{Pm/(Ra・Tm)}を、実効行程容積(VIVCR−VTDCR)に乗算する。これにより、上記(13)式に示す最大吸入空気量QMAXが算出される。
ソニック吸入空気量QDは上記式(12)で表されるから、除算部B105にて、上記目標ソニック吸入空気量tQDを{Pm・qSONIC/√(Ra・Tm)}で除算し、さらに除算部B106にて、Δt{=Δθ/(6・Ne)}で除算することで、吸気弁104の目標総開口面積(tΣA)とすることができる。この目標総開口面積(tΣA)は、目標ソニックtQDを得るための開口面積に相当する。
そして、ECU201は、吸気弁104の実際の開時期及び作動角(リフト特性)が設定された目標吸気弁開時期tIVO、目標吸気弁作動角tθeventとなるように、前記動弁機構105を制御する。
すなわち、本実施形態では、吸気弁開時期IVOから実効上死点TDCRまでの期間、及びバルブオーバーラップ期間が前半から後半へと切り換わる時期CAにおける吸気弁通過ガス量に基づいて、バルブオーバーラップ期間中にシリンダ内から吸気ポートへと吹き返す吹き返しガス量を算出する演算式(式(4))を有し、この演算式と目標残留ガス量から算出した目標吹き返しガス量とに基づいて、目標吸気弁開時期tIVOを設定(算出)するようにした(式(6)参照)。このため、マップの多用等を招くことなく、目標吸気開時期tIVOを比較的容易に設定することが可能となる。
Claims (16)
- エンジンの吸気弁の作動特性を可変制御する可変動弁機構の制御装置であって、
エンジン運転条件に基づいて、シリンダ内に残留させる残留ガス量の目標値である目標残留ガス量を設定する目標残留ガス量設定手段と、
前記目標残留ガス量を達成するように前記吸気弁の目標開時期を設定し、設定した目標開時期に基づいて前記可変動弁機構を制御する制御手段と、
を含んで構成され、
前記制御手段は、前記吸気弁の開時期からバルブオーバーラップ期間中にシリンダ内への吸入が実際に開始される時期である実効上死点までの期間にバルブオーバーラップ期間中の所定時期における吸気弁通過ガス量を乗算した値を2で除算する、バルブオーバーラップ期間中にシリンダ内から吸気ポートへと吹き返すガスの量である吹き返しガス量を算出するための演算式を有し、
前記目標残留ガス量から算出した目標吹き返しガス量と、前記演算式とに基づいて、前記吸気弁の目標開時期を算出することを特徴とする可変動弁機構の制御装置。 - 前記制御手段は、バルブオーバーラップ期間の後半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける排気弁通過ガス量に基づいて、バルブオーバーラップ期間後半の排気弁通過ガス量の近似特性線である第1近似特性線を設定するとともに、
バルブオーバーラップ期間中の複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおけるシリンダ内ガス量変化分に基づいて、バルブオーバーラップ期間中のシリンダ内ガス量変化分の近似特性線である第2近似特性線を設定し、
前記第1、第2近似特性線の交点の時期を前記実効上死点として算出することを特徴とする請求項1記載の可変動弁機構の制御装置。 - 前記制御手段は、バルブオーバーラップ期間の前半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける吸気弁通過ガス量に基づいて、バルブオーバーラップ期間前半の吸気弁通過ガス量の近似特性線である第3近似特性線を設定するとともに、
バルブオーバーラップ期間の前半における複数の時期及びこの複数の時期のそれぞれにおける排気弁通過ガス量に基づいて、バルブオーバーラップ期間前半の排気弁通過ガス量の近似特性線である第4近似特性線を設定し、
前記第1近似特性線と前記第4近似特性線との交点の時期における前記第3近似特性線上の値を、前記所定時期における吸気弁通過ガス量とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の可変動弁機構の制御装置。 - 前記第1近似特性線の設定に際し、排気弁開口面積、排気圧力及びシリンダ内圧力に基づいて前記排気弁通過ガス量を算出することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記第1近似特性線の設定に際し、前記バルブオーバーラップ期間の前半における複数の時期には吸気弁開時期が含まれることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記第2近似特性線の設定に際して、シリンダ内圧力及びシリンダ容積に基づいて前記シリンダ内ガス量変化分を算出することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記第2近似特性線の設定に際し、前記バルブオーバーラップ期間中の複数の時期には上死点及び吸気弁開時期の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記第3近似特性線の設定に際し、吸気弁開口面積、吸気圧力及びシリンダ内圧力に基づいて前記吸気弁通過ガス量を算出することを特徴とする請求項3〜7のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記第3近似特性線の設定に際し、前記バルブオーバーラップ期間の前半における複数の時期には吸気弁開時期が含まれることを特徴とする請求項3〜8のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記第4近似特性線の設定に際し、前記第2近似特性線と前記第3近似特性線との交点の時期における排気弁通過ガス量を0とすることを特徴とする請求項3〜9のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- エンジン運転条件に基づいて目標吸気圧力を設定する目標吸気圧力設定手段と、
前記目標吸気圧力となったときの排気圧力を目標排気圧力として算出する目標排気圧力算出手段とを更に含んで構成され、
バルブオーバーラップ期間におけるシリンダ内圧力を、吸気弁開時期から排気弁閉時期にかけて、前記目標排気圧力から前記目標吸気圧力へと直線的に変化するものと近似することを特徴とする請求項4〜8のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。 - エンジン運転条件に基づいて設定される目標新気量及び目標残留ガス率に基づいて前記目標残留ガス量を算出し、算出した目標残留ガス量からシリンダのすきま容積部に残留するすきま容積部ガス量を減算して前記目標吹き返しガス量とすることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記すきま容積部は、前記実効上死点におけるシリンダ内容積であることを特徴とする請求項12記載の可変動弁機構の制御装置。
- 前記可変動弁機構が、前記吸気弁のリフト特性を連続的に変更できるリフト可変機構と、前記吸気弁の作動角の中心位相を連続的に変更できる中心位相可変機構と備え、
前記制御手段は、エンジン運転条件に基づいて設定される目標新気量に基づいて前記吸気弁の目標リフト特性を設定し、
前記目標開時期に基づいて前記中心位相可変機構を制御するとともに、前記目標リフト特性に基づいて前記リフト可変機構を制御することを特徴とする請求項1〜13のいずれか一つに記載の可変動弁機構の制御装置。 - 前記制御手段は、前記吸気弁のリフト量に応じた開口面積でソニック流として吸入した場合のシリンダ吸入空気量をソニック吸入空気量QD、吸気行程の開始から終了までの行程容積を吸気弁上流側の状態で充填した場合のシリンダ吸入空気量を最大吸入空気量QMAX、及び実際のシリンダ吸入空気量をQcylとしたときの(QD/QMAX)と(Qcyl/QMAX)と間に設定される関係と、前記目標新気量とに基づいて、該目標新気量に対応する目標ソニック吸入空気量を算出し、
算出した目標ソニック吸入空気量に基づいて、前記目標リフト特性を設定することを特徴とする請求項14記載の可変動弁機構の制御装置。 - 前記目標ソニック吸入空気量から、該目標ソニック吸入空気量を得るための開口面積を算出し、算出した開口面積に基づいて前記目標リフト特性を設定することを特徴とする請求項14又は請求項15記載の可変動弁機構の制御装置。
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