JP4759583B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
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Description
空気の通過抵抗が変動すると、それに追従して変動する指標がある。例えば、消費電力を一定に維持しながらファンを回転させると、通過抵抗の変動に追従してファン回転数は変化する。通過抵抗が増大すると、ファン回転数は上昇する。あるいは、ファンの回転数を所定値で一定に維持しながらファンを回転させると、通過抵抗の変動に追従して消費電力は変化する。通過抵抗が増大すると、消費電力は低下する。
この食器洗浄機では、吸気経路から排気経路に至る経路を空気が通過するときの抵抗に依存して変動する指標が所定値に達した時に、制御装置が切替装置を切り替えることによって、洗浄槽内に洗浄水を給水しない状態に切り替える。これにより、洗浄槽内に所定の水位の洗浄水が貯水された時に、洗浄水の給水を停止することができる。
洗浄槽は、食器を洗浄槽内に収容するための開口を有している。食器洗浄機が動作している間、洗浄槽の開口は蓋等によって密閉される。しかしながら、例えば、規定されたサイズ以上の食器が洗浄槽内に収容されると、食器等が蓋に接触して、洗浄槽と蓋の間に隙間ができることがある。洗浄槽が密閉されていなければ、空気の経路は絞られず、空気が経路を通過する際の抵抗が予定していたほど変動しない。洗浄槽内に洗浄水の水位が、吸気経路と排気経路の少なくとも一方の洗浄槽側の開口の一部を塞ぐ所定水位に達していても、指標が所定値に達しないことがある。この食器洗浄機では、所定時間内(所定水位に達するはずの時間以上に設定されている)に指標が所定値に達しない場合は、洗浄槽内への洗浄水の給水を停止する。これにより、洗浄槽内に必要以上の多量の洗浄水が給水されることを防止することができる。
上記した指標をファン回転数とする場合、ファンを所定消費電力で回転させてもよい。あるいは、上記した指標をファン消費電力とする場合、ファンを所定回転数で回転させてもよい。ファン回転数とファン消費電力のいずれか一方を所定値で一定とすると、もう一方が洗浄槽内の水位に追従して変化する通気抵抗に依存して顕著に変動する。これにより、洗浄水の給水を停止するタイミングをより正確に捉えることができる。
本発明の食器洗浄機は、洗浄槽と切替装置と吸気経路と排気経路とファンとサーミスタと記憶装置と制御装置を備えている。洗浄槽には食器が収容される。切替装置は、洗浄槽内に洗浄水を給水する状態と給水しない状態を切り替える。吸気経路は、洗浄槽の外側から内側に達している。排気経路は、洗浄槽の内側から外側に達している。ファンは、吸気経路と排気経路の少なくとも一方に配置されている。そのファンは、吸気経路を介して洗浄槽内に空気を導入するとともに、洗浄槽内の空気を排気経路を介して洗浄槽外に排気する。サーミスタは、ファンを通過する空気の温度を測定して測定温度を得る。記憶装置は、吸気経路から排気経路に至る経路を空気が通過するときの抵抗に依存して変動する指標の基準指標値を複数の温度範囲の各々に対応づけて記憶している。そして、制御装置は、指標が測定温度を含む温度範囲に対応する基準指標値に達した時に、切替装置を給水しない状態に切り替える。
この食器洗浄機は、例えば、食器洗浄機の開口が蓋によって閉塞されていない場合や、ファンの駆動性能が低下している場合に特に有効である。これらの場合、洗浄槽内に必要以上に洗浄水が給水されているにも関わらず、指標が予期していた値にならない。この食器洗浄機によれば、指標が基準指標値に達しない場合であっても、洗浄槽が洗浄水から溢れ出すことなく、切替装置を給水しない状態に切り替えることができる。
この食器洗浄機では、指標の判定値を切替装置を切り替えた際の指標にする。これにより、ファンの駆動性能が変化することにより指標が変化しても、制御装置が的確なタイミングで切替装置を給水しない状態に切り替えることができる。
切替装置が給水する状態となっていても、断水等によって、洗浄槽内に洗浄水が給水されない場合がある。この食器洗浄機によれば、洗浄水が給水されていないにも関わらず、切替装置が給水する状態となっていることを防止することができる。
(形態1) 本実施例の食器洗浄機では、洗浄槽内に貯水される洗浄水量が異なる複数の洗浄コースを実施することができる。本実施例の食器洗浄機は、複数の洗浄コースの中から一つの洗浄コースを決定するコース決定装置と、ファンの回転数を検知する回転数検知装置と、各洗浄コースの洗浄水量に対応するファン回転数を算出する演算装置を備えている。この食器洗浄機の制御装置は、回転数検知装置で検知されたファンの回転数が、演算装置によって算出された回転数に達した時に、切替装置を洗浄水を給水しない状態に切り替える。
(形態2) 本実施例の食器洗浄機は、食器洗浄機外の温度を測定するサーミスタと、サーミスタで測定された温度に基づいて所定のファン回転数を算出する演算装置を備えている。この食器洗浄機の制御装置は、回転数検知装置で検知されたファンの回転数が、演算装置によって算出された所定の回転数に達したときに、切替装置を洗浄水を給水しない状態に切り替える。
(形態3) 本実施例の他の食器洗浄機は、ファンの回転数を一定に維持しながらファン(正確にはファンに含まれているモータ)の通電電流値を計測する電流計を備えている。この食器洗浄機の制御装置は、電流計で計測された電流値が所定電流値に達した時に、切替装置を洗浄水を給水しない状態に切り替える。
(形態4) 本実施例の他の食器洗浄機では、制御装置が、一つの温度範囲に対応する給水時基準指標値を新たな基準指標値とする場合、他の温度範囲の対応する基準指標値も同じ量だけ変化させる。また、制御装置は、基準指標値の変化に伴って、他の温度範囲の対応する給水時正常指標数範囲と給水時基準指標範囲をシフトさせる。
本発明を具現化した実施例の食器洗浄機を図面を参照しながら説明する。図1は、食器洗浄機10の縦断面図である。食器洗浄機10は、引き出し式の食器洗浄機である。食器洗浄機10は、本体12と洗浄槽14と扉15を備えている。
扉15には、室温サーミスタ13と操作パネル16と排気経路18が設けられている。室温サーミスタ13は、食器洗浄機10の外気の温度を測定する。操作パネル16には、複数の洗浄コースを選択することができる洗浄コース選択ボタン等の各種のボタンやランプ等が設けられている。食器洗浄機10では、コースX,Y,Zの3つの洗浄コースを選択することができる。洗浄槽14に貯水される洗浄水は、コースX,Y,Zの順番で多くなり、コースZのときに最も水位が高くなる。排気経路18は、洗浄槽14の内側から外側に達している。排気経路18の洗浄槽14の外側の端は、扉15の前面(図1の左側)に位置している。排気経路18の扉15側の端には、排気口18bが設けられている。排気経路18の洗浄槽14側の端には、開口18aが設けられている。
洗浄槽14は、本体12と扉15で形成される空間に収容されている。洗浄槽14は、本体12にスライド可能に支持されている。洗浄槽14は、本体12に対して前後方向(図1の左右方向)にスライド可能である。洗浄槽14は、扉15に連結されている。扉15を前方(図1の左方向)へ引き出すと、扉15とともに洗浄槽14が引き出される。洗浄槽14は、上部が開放された箱状に形成されている。洗浄槽14には、洗浄ノズル20、食器かご61等が収容されている。洗浄ノズル20には、複数の噴射口20aが形成されている。食器かご61は、種々の食器19を保持するために、食器19に対応した形状に形成されている。
洗浄槽14の底面39には、洗浄ノズル20が回転可能に取付けられている。洗浄ノズル20は、ポンプ27の第1吐出口11と連通している。洗浄ノズル20に形成されている複数の噴射口20aの一部の噴射口は、水を噴射したときに、洗浄ノズル20に回転モーメントを発生させる。
また、本体12の後方壁33には、給水ホース40の一端が接続されている。給水ホース40の他端は、給水管88に接続される。給水ホース40には、水道水(冷水)が直接給水されることもあるし、給湯器によって加熱された温水が給水されることもある。給水ホース40の一端は、第1給水流路42を介して本体12内部の給水弁41に接続されている。給水弁41は、内蔵するソレノイドに駆動されて開閉する。給水弁41が開かれると洗浄槽14内に洗浄水を給水する状態となり、給水弁41が閉じられると洗浄槽14内に洗浄水を給水しない状態となる。給水弁41と洗浄槽14の間は、第2給水流路43によって連通されている。
本体12の底面57には、凹部58が形成されている。凹部58には、水漏れ検知センサ59の2本の電極が差し込まれている。洗浄槽14から外部に水が漏れ、その漏れた水が凹部58に流れ込むと、電極間が導通して水漏れ検知センサ59がオンになる。
CPU60aは、選択された洗浄コースと室温サーミスタ13の測定温度に対応して、基準ファン回転数を基に、コントローラ60が給水弁41を閉じるファン回転数(以下、所定ファン回転数と呼ぶ)を算出する。
まず、使用者が操作パネル16に設けられている洗浄コース選択ボタンを操作して、洗浄コースを選択する。コントローラ60は、使用者が選択したコースに対応する信号を操作パネル16から受信する(ステップS20)。コントローラ60は、回転数センサ50を駆動させてファン53の回転数の検知を開始させる(ステップS22)。同時に、乾燥ファン52の運転を開始して、ファン53を駆動させる(ステップS24)。次に、コントローラ60は、ポンプ27を駆動させて(ステップS26)、洗浄槽14内の洗浄水を排水する。ポンプ27を駆動させてから所定の時間が経過すると(ステップS28でYES)、ポンプ27を停止する(ステップS30)。なお、洗浄工程前の給水処理(洗浄槽14内に洗浄水がない場合)には、ステップS26〜S30までの排水工程は行われない。
図5に示すように、洗浄水の給水開始からある期間に亘って、ファン53の回転数は略一定となっている。図7に示すように、点101では、洗浄水54の水位(以下、水位54とも呼ぶ)は、開口18aよりも下方にある。ファン53の回転数が略一定である期間では、開口18aが洗浄水54によって塞がれていない。即ち、ファン53の回転によって吸気経路63を介して洗浄槽14内に導入され、排気経路18を介して洗浄槽14外に排気される空気の経路に変化がない。そのため、ファン53の回転数は変化しない。
図8に示すように、点105では、開口18aの全体が洗浄水54によって塞がれている。この状態からさらに洗浄水が給水されても、ファン53の回転数は上昇しない。
食器洗浄機10では、図5の関係を利用することによって、ファン53の回転数から所定の貯水量になったときに給水を停止することができる。また、単位時間当たりの給水量がわかっている場合、コントローラ60は、点105から所定時間経過後に給水弁41を閉じることもできる。これにより、点107のように、回転数が変化しない期間中であっても、所定の貯水量で給水を停止することができる。これにより、図1で示すように、開口18aよりも上方の水位54まで洗浄水を給水して停止することができる。また、コントローラ60が、給水中の回転数の変化から単位時間当たりの給水量を算出してもよい。
また、食器洗浄機10では、ファン53の回転数を検知するによって、複数の洗浄水の水位を検知することができる。そのため、洗浄水の貯水量が異なる複数の洗浄コースを有する食器洗浄機10において、貯水量ごとに別の構成で水位を検知する必要がない。
上記した食器洗浄機10では、吸気経路63のみに乾燥ファン52を配置している。しかしながら、排気経路18にもファンを配置してもよいし、排気経路18のみにファンを配置してもよい。
上記した食器洗浄機10では、洗浄水が洗浄槽14内に給水されている状態で、ファン53を一定の消費電力で駆動し、ファン53の回転数が所定ファン回転数に達すると給水を停止している。これに代えて、ファン53の回転数を一定に維持するようにしてもよい。
第2実施例の食器洗浄機10では、コントローラ60が、回転数センサ50で検知されたファン53の定常状態での回転数を一定(例えば、3500r/min)に維持するように、乾燥ファン52のモータに通電する電流値を制御する。
図11に示すように、第2実施例の食器洗浄機10では、図2に示す各装置の他に、電流計51を備えている。電流計51は、コントローラ60に接続されている。電流計51は、乾燥ファン52のモータに通電している電流値を計測する。そして、その計測結果をコントローラ60に送信する。コントローラ60のメモリ60bには、基準電流値が記憶されている。基準電流値とは、例えば、洗浄コースXのときに必要とされる洗浄水量が洗浄槽14内に貯水されている状態であって、室温サーミスタ13の測定温度が20℃であるときの電流値である。
まず、使用者が操作パネル16に設けられている洗浄コース選択ボタンを操作して、洗浄コースを選択する。コントローラ60は、ステップS20〜S24までの処理を行う。このとき、コントローラ60は、回転数センサ50で検知されるファン53の回転数が、その定常状態において予め定められている一定値となるように、乾燥ファン52に通電される電流値を制御する。さらに、電流計51によって乾燥ファン52のモータに通電される電流値の計測を開始する(ステップS102)。次に、ステップS26〜S30までの排水工程を行う。
この食器洗浄機では、乾燥ファン52に通電される電流値に応じて洗浄槽14内への洗浄水の給水を停止する。これにより、フロート等を用いた水位検知装置が不要となる。
第2実施例の食器洗浄機10では、コントローラ60は、ファン53の回転数を所定値に維持するように、乾燥ファン52のモータに通電する電流値を制御している。しかしながら、コントローラ60は、ファン53の回転数が所定の範囲内で変化することを許容した状態で、乾燥ファン52のモータに通電する電流値に応じて給水弁41を閉じるようにしてもよい。
コントローラ60は、回転数センサ50で検知されるファン53の回転数が、4000r/minであるか否かを確認する(ステップS201)。ファン53の回転数が4000r/minである場合(ステップS201でYES)、コントローラ60は、電流計51から乾燥ファン52のモータに通電される電流値の情報を受信して、ステップS104で算出された所定電流値以下か否かを確認する(ステップS203)。ファン53の回転数が4000r/minであって所定電流値以下の状態とは、洗浄槽14内の洗浄水の水位が所望の水位以上になった状態である。所定電流値以下の場合(ステップS203でYES)、コントローラ60は、図12のステップS44以降を実行して処理を終了する。一方、所定電流値より大きい場合(ステップS203でNO)、コントローラ60は、給水弁41を開いてから所定時間が経過したかを確認する(ステップS205)。所定時間が経過していない場合(ステップS205でNO)、ステップS201に戻る。所定時間が経過した場合(ステップS205でYES)、コントローラ60は、操作パネル16に警告信号を送信し(ステップS207)、図12のステップS44以降を実行して処理を終了する。
ファン53の回転数が4000r/minでない場合(ステップS201でNO)、コントローラ60は、ファン53の回転数が4000r/minよりも大きいか否かを確認する(ステップS209)。ファン53の回転数が4000r/minよりも大きい場合(ステップS209でYES)、コントローラ60は、電流計51で計測された電流値から所定値を減算する(ステップS211)。ここで、所定値とは、ファン53の回転数の範囲に基づいて決定される。ファン53の回転数範囲が4000±200r/minである場合、所定値とは、ファン53の回転数を200r/minだけ変化させるときの電流の変化量である。なお、所定値は、一定であってもよいし、ファン53の回転数によって変化させてもよい。所定値をファン53の回転数によって変化させる場合、所定値は、ファン53の回転数を基準ファン回転数にするときの電流の変化量とする。この場合、メモリ60bに、ファン53の回転数の変化量と電流の変化量を対応付けて記憶させておいてもよい。
ステップS217で、所定時間が経過した場合(ステップS217でYES)、ステップS219に進む。ステップS217で、所定時間が経過していない場合(ステップS217でNO)、コントローラ60は、乾燥ファン52のモータに通電する電流値をステップS213で算出した値に変化させて(ステップS221)、ステップS201に戻る。これにより、ファン53の回転数は、ステップS201で検知された回転数よりも大きくなる。
図14に第4実施例の食器洗浄機300を示す。ここでは、上記した第1〜3実施例の食器洗浄機10と同一の構成については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
食器洗浄機300では、説明を簡単にするために、操作パネル16に洗浄コース選択ボタンが設けられておらず、1つの洗浄コースを食器洗浄機300に実行させるスタートボタンが設けられていることとする。また、食器洗浄機300には、吸気経路63に、洗浄水検知センサ365が配置されている。洗浄水検知センサ365は、食器洗浄機300の洗浄工程(図3のステップS10)とすすぎ工程(図3のステップS12)の時に、洗浄槽14内に給水される正常な洗浄水の水位よりも上方に位置している。洗浄水検知センサ365は、洗浄水に接触すると後述するコントローラ360に信号を送信する。洗浄水検知センサ365の下側には、防水板367が配置されている。防水板367は、洗浄槽14内に貯水された洗浄水が波打つことによって、誤って洗浄水検知センサ365が反応することを防止する。
吸気経路63には、洗浄水検知センサ365の上方に、溢水用の孔364が設けられている。洗浄水検知センサ365がコントローラ360に信号を送信することができない場合には、洗浄水が孔364から本体12の底面57に洗浄水が漏れることがある。本体12の底面57には、凹部58が形成されている。凹部58には、水漏れ検知センサ59の2本の電極が差し込まれている。孔364から底面57に水が漏れ、その漏れた水が凹部58に流れ込むと、電極間が導通して水漏れ検知センサ59がオンになる。
さらに、コントローラ360は、給水停止回転数データベース420に記録されている全てのファン53の回転数に対して、上記した温度範囲15℃から20℃に対応する給水時ファン回転数424と同様に、75r/minだけ減算する。即ち、コントローラ360は、一つの温度範囲に対応する給水時ファン回転数424と給水時基準ファン回転数範囲下限426と給水時正常ファン回転数範囲下限428を補正するのと同時に、他の温度範囲に対応する給水時ファン回転数424と給水時基準ファン回転数範囲下限426と給水時正常ファン回転数範囲下限428も補正する。
上記した第4実施例の食器洗浄機300では、一定の電力で駆動しているファン53の回転数に基づいて給水弁41の開閉を制御している。これに代えて、ファン53の回転数を一定に維持するようにしてもよい。
以下では、ファン53の回転数を3500r/minに維持するように乾燥ファン52のモータに通電する電流値を制御した場合に、モータに通電される電流値に基づいて給水弁41の開閉を制御する第5実施例の食器洗浄機を図面を参照しながら説明する。図21は、第2実施例の食器洗浄機500の縦断面図である。ここで、食器洗浄機300と同じ構成のものには、図14と同じ符号を付し、重複説明を省略する。
コントローラ560は、ステップS300で受信した測定温度情報に基づいて、メモリ560bに記憶されている給水停止電流値データベース530から給水時電流値と給水時基準電流値範囲と給水時正常電流値範囲を特定する(ステップS500)。コントローラ560は、電流計554で計測した電流値が給水時電流値に達したか否かを判定する(ステップS502)。
ここで、電流計554で計測される電流値の変化について説明する。洗浄水の水位が排気経路18の開口18aの下端よりも下方に位置する場合、電流値に変化が見られない。洗浄槽14内の洗浄水の水位が上昇し、排気経路18の開口18aの下端よりも上方になると、開口18aの一部が洗浄水によって閉塞される。これにより、排気経路18から洗浄槽14外に送出される空気の経路が小さくなる。その結果、ファン53の回転数が上昇しようとする。このとき、コントローラ560は、ファン53の回転数を所定値に維持するように、乾燥ファン52のモータに通電する電流値を下げる。この結果、電流計554で計測される電流値は、洗浄槽14内の洗浄水の水位が上昇すると徐々に小さくなっていく。
一方、電流計554で計測した電流値が給水時電流値に達していない場合(ステップS502でNO)、ステップS308に進む。ステップS308でNOの場合、コントローラ560はステップS324,S326,S330の処理を実行する。
一方、ステップS308でYESの場合、コントローラ560は、給水弁41を閉じて(ステップS310)、洗浄槽14に洗浄水を給水しない状態に切り替える。これにより、洗浄水が洗浄槽14内から漏れることを防止することができる。コントローラ560は、電流計554で計測した電流値が給水時基準電流値範囲内か否かを確認する(ステップS504)。電流計554で計測した電流値が給水時基準電流値範囲内の場合、(ステップS504でYES)、ステップS332に進む。
さらに、コントローラ560は、給水停止電流値データベース530に記録されている全ての電流値に対して、上記した温度範囲16℃から20℃に対応する電流値534と同様に、0.01Aだけ加算する。即ち、コントローラ560は、一つの温度範囲に対応する電流値534を補正するのと同時に、給水停止電流値データベース530に記録されている全ての電流値も補正する。
上記した第4,5実施例の食器洗浄機300,500では、洗浄槽14内の空気の温度を測定するサーミスタ55で測定された温度に基づいて給水時ファン回転数、給水時電流値等の指標値を特定している。しかしながら、例えば、室温サーミスタ13で測定された温度に基づいて指標値を特定してもよく、乾燥ファン52付近に別のサーミスタを設置して、そのサーミスタで測定された測定温度に基づいて指標値を特定してもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:本体
14:洗浄槽
18:排気経路
18a:開口
18b:排気口
41:給水弁
50:回転数センサ
52:乾燥ファン
60:コントローラ
63:吸気経路
63a:開口
Claims (9)
- 食器を収容するための洗浄槽と、
その洗浄槽内に洗浄水を給水する状態と給水しない状態を切り替える切替装置と、
前記洗浄槽の外側から内側に達している吸気経路と、
前記洗浄槽の内側から外側に達している排気経路と、
前記吸気経路と前記排気経路の少なくとも一方に配置され、前記吸気経路を介して前記洗浄槽内に空気を導入するとともに、前記洗浄槽内の空気を前記排気経路を介して洗浄槽外に排気するファンと、
前記吸気経路から前記排気経路に至る経路を空気が通過するときの抵抗に依存して変動する指標が所定値に達した時に、前記切替装置を洗浄水を給水しない状態に切り替える制御装置と、
を備えることを特徴とする食器洗浄機。 - 前記制御装置は、前記切替装置を洗浄水を給水する状態に切り替えた時点から所定の時間が経過しても前記指標が前記所定値に達しない場合に、前記切替装置を洗浄水を給水しない状態に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
- 前記指標が、ファン回転数と、ファンの消費電力のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄機。
- 前記指標が、前記ファンを所定消費電力で回転させているときのファン回転数と、前記ファンを所定回転数で回転させているときのファンの消費電力のいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の食器洗浄機。
- 食器を収容するための洗浄槽と、
その洗浄槽内に洗浄水を給水する状態と給水しない状態を切り替える切替装置と、
前記洗浄槽の外側から内側に達している吸気経路と、
前記洗浄槽の内側から外側に達している排気経路と、
前記吸気経路と前記排気経路の少なくとも一方に配置され、前記吸気経路を介して前記洗浄槽内に空気を導入するとともに、前記洗浄槽内の空気を前記排気経路を介して洗浄槽外に排気するファンと、
前記ファンを通過する空気の温度を測定して測定温度を得るサーミスタと、
前記吸気経路から前記排気経路に至る経路を空気が通過するときの抵抗に依存して変動する指標の基準指標値を複数の温度範囲の各々に対応づけて記憶している記憶装置と、
前記指標が前記測定温度を含む温度範囲に対応する基準指標値に達した時に、前記切替装置を給水しない状態に切り替える制御装置と、
を備えることを特徴とする食器洗浄機。 - 前記洗浄槽と前記吸気経路と前記排気経路のいずれか一つの内側であって、食器の洗浄とすすぎに必要な洗浄水の水位よりも上方に配置され、洗浄水を検知すると前記制御装置に信号を送信する洗浄水検知装置を備えており、
前記制御装置は、前記洗浄水検知装置から信号を受信すると、前記切替装置を給水しない状態に切り替えることを特徴とする請求項5に記載の食器洗浄機。 - 前記記憶装置は、前記基準指標値の他に、各々の温度範囲に対応する給水時正常指標範囲と、その給水時正常指標範囲内に設定されている給水時基準指標範囲を記憶しており、前記給水時正常指標範囲と前記給水時基準指標範囲は、前記抵抗が増加するのに伴って前記指標が減少する場合にその温度範囲に対応する基準指標値を下限とし、前記抵抗が増加するのに伴って前記指標が増加する場合にその温度範囲に対応する基準指標値を上限とし、
前記制御装置は、前記切替装置を切り替えた際の指標が前記測定温度を含む温度範囲に対応する前記給水時正常指標範囲内であって、前記給水時基準指標範囲外にある場合に、前記切替装置を切り替えた際の指標を前記測定温度を含む温度範囲に対応する新たな基準指標値として、前記給水時正常指標範囲と前記給水時基準指標範囲をシフトさせることを特徴とする請求項6に記載の食器洗浄機。 - 前記制御装置は、前記切替装置を給水する状態に切り替えた時点から所定の時間が経過しても、前記指標が前記測定温度を含む温度範囲に対応する前記給水時正常指標範囲に達しない場合に、前記切替装置を給水しない状態に切り替えることを特徴とする請求項7に記載の食器洗浄機。
- 前記指標が、ファン回転数と、ファンの消費電力のいずれかであることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の食器洗浄機。
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