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JP4758626B2 - ソレノイドバルブ - Google Patents

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JP4758626B2 JP2004255354A JP2004255354A JP4758626B2 JP 4758626 B2 JP4758626 B2 JP 4758626B2 JP 2004255354 A JP2004255354 A JP 2004255354A JP 2004255354 A JP2004255354 A JP 2004255354A JP 4758626 B2 JP4758626 B2 JP 4758626B2
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Description

本発明は、流体の流量制御に適用されるソレノイドバルブに関する。
ブリードタイプの比例ソレノイドバルブにおいては、弁が開ききって制御圧が終了した時に、通常はオイル(流体)が垂れ流しになるため、オイルの消費流量が増え、燃費の悪化につながる。
そこで、オイルの消費流量を抑えるために、弁が開ききるとほぼ同時に球体で流入口を平面シールし、オイルの流れを止めるタイプのソレノイドバルブが開発された。このタイプのソレノイドバルブは、クローズドエンドタイプと呼ばれており、特許文献1〜4に開示されている。
特開平7−239053号公報 特表2001−512866号公報 特開平8−105563号(特許第3219611号)公報 特表2001−521662号公報
しかし、このクローズドエンドタイプのソレノイドバルブは、通常、ステップATで使用されるため、変速される度にON状態或いはOFF状態に変化するため、球体とそのシール面の摩耗によりシール径が変化し、特性が変化する懸念がある。
また、弁体となる球体は、ソレノイド制御中は常にソレノイド部に押されているため、元圧とソレノイド部の吸引力の関係から球体径はある程度以下にしなければならず、球体を押すバルブ部の支持部先端径と球体がシールする面に形成された孔はオリフィスの役割を果たすため、支持部先端径はかなり細くしなければならなくなる。つまり、球体径>シール面形成孔径>支持部先端径の関係を満たさなければならない。よって、支持部先端の強度の問題、加工性の問題、取扱いの問題等があった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、長期にわたって特性を維持し、かつ、支持部先端の強度が向上し、加工性及び取扱い性に優れるソレノイドバルブを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明にあっては、以下の構成を採用する。すなわち、
電磁力により駆動力を得るソレノイド部と、該ソレノイド部の駆動力によって弁の開閉を行うバルブ部と、を備え、
前記バルブ部は、元圧を流入させる元圧ポートと制御圧を入出させる制御圧ポートとの連通を開閉する第1弁部と、前記制御圧ポートとドレインを排出させるドレインポートとの連通を開閉する第2弁部と、を有し、
前記ソレノイド部の駆動力を用いることによる前記第1弁部の第1弁体と該第1弁体にロッドを介してつながった前記第2弁部の第2弁体との移動によって、前記第1弁部と前記第2弁部との開閉が相互に逆に行われるソレノイドバルブにおいて、
前記第1弁部は、閉弁時に、球体である前記第1弁体が、前記第1弁体との間でクリアランスシールを形成する円筒状シール面である円筒状内壁の内側に、前記円筒状シール面と前記第1弁体との間を通って前記元圧ポート側から前記制御圧ポート側への少量の流体の流入があるように前記円筒状シール面との間に隙間を有して収められるように構成されており、
前記円筒状シール面は、前記第1弁体の開弁方向側端部に、前記第1弁体の開弁方向に拡径するしぼり部としてのテーパ部を有し、
前記第1弁部の閉弁は、前記第1弁体が、前記円筒状内壁内を前記ソレノイド部に移動し前記しぼり部としての前記テーパ部を通って前記円筒状シール面に収められることにより、前記元圧ポートから前記制御圧ポートへの前記流体の流入を少なくすることによって行なわれ、前記第1弁部の開弁は、前記ロッドが前記第1弁体を押して、前記第1弁体が前記円筒状内壁内を前記円筒状シール面に収められた状態から前記開弁方向に拡径する前記テーパ部を通って前記円筒状シール面から離れることにより、前記元圧ポートから前記制御圧ポートへの前記流体の流入を増やすことによって行なわれることを特徴とするソレノイドバルブである。
本発明の第1弁部は、球体の第1弁体が円筒状内壁の内側に収められるので、完全なシールはできず、流体中のコンタミを許容して流せる程度のクリアランスシールとなっている。このようなクリアランスシールであると、元圧の流体消費は生じるが、球体の第1弁体と円筒状内壁との隙間を極力小さくすることで、流体消費をなるべく抑えることができる。
また、このクリアランスシールとして、球体の第1弁体を用いることで、例えば弁体が円柱状や円錐状であると傾いた場合に形状が変化して円筒状内壁と接触するカジリが生じるが、本発明の球体の第1弁体では傾いても形状変化せずカジリが生じず、弁体制御がカジリによって滞ることがないと共に、カジリが生じる限界まで球体の第1弁体と円筒状内壁との隙間を極力小さくすることができ、シール性を向上できる。
本発明によれば、クリアランスシールとなって球体の第1弁体とそのシール面とは接触しないことから摩耗せず、シール径が変化して特性が変化することがなく、長期にわたって特性を維持することができる。
また、球体の第1弁体が円筒状内壁の内側に収められるため、球体径>シール面形成孔径>支持部先端径の関係を満たす必要がなく、球体を押す支持部先端径を細くする必要がなく、球体の第1弁体の径よりも小さければその範囲で太くすることができ、支持部先端の強度向上を図ることができる。加えて、支持部先端径を太くできることは、細かい加工が必要無くなり、加工性に優れるし、強度が強く取扱いも簡易になるので、取扱い性にも優れる。
さらに、従来の球体の弁体が完全に閉じる構造の場合には、第1弁部を閉じる前(又は開く直後)に急に圧力が落ち(上がり)、油圧制御システムへショックを与えることになるが、本発明では球体の第1弁体は完全には閉じないので、制御圧特性が第1弁部を閉じる前(又は開く直後)でも滑らかになり、油圧制御システムへショックを与えることがない。
これによると、閉弁時にテーパ部によって球体の第1弁体の動きが徐々に絞られるので、球体の第1弁体の動きがスムーズになり、弁体制御が滞ることがない。
本発明によると、長期にわたって特性を維持でき、かつ、支持部先端の強度が向上し、加工性及び取扱い性に優れる。
(第1の実施の形態)
図1〜図6を参照して、第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態に係るソレノイドバルブを示す断面図である。図2は第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの鋼球による第1弁部の開閉状態を示す拡大図である。図3は第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの制御圧特性及び流量特性を示す図である。
図1に示すソレノイドバルブ1は、ノーマルクローズのもので、ATユニットの変速制御等に適用される。

ソレノイドバルブ1は、電磁力により駆動力を得るソレノイド部2と、ソレノイド部2
の駆動力によって弁の開閉を行うバルブ部3と、を備える。
ソレノイド部2は、ケース4に取り囲まれていて、スリーブ5を内包するボビン6に巻き付けられたコイル7と、コイル7の一方端に配置されたセンタポスト8と、センタポスト8と同軸的にコイル7内部で軸受9に可動に案内されたプランジャ10と、を有する。センタポスト8にはシム11が取り付けられていて、シム11とプランジャ10の間にスプリング12が介在しており、スプリング12によってプランジャ10がセンタポスト8から離れる方向に付勢されている。また、ソレノイド部2のバルブ部3との接続部分には、ブラケット13が側方に延出して設けられている。
このようなソレノイド部2では、センタポスト8、ケース4、ブラケット13、スリーブ5、プランジャ10、センタポスト8というように巡る磁気力がコイル7への通電によって形成され、この磁気力によりプランジャ10がスプリング12の付勢力に抗してセンタポスト8へ吸引される吸引力を発生する。
次に、バルブ部3は、元圧を流入させる元圧ポート13と制御圧を入出させる制御圧ポート14との連通を開閉する第1弁部15と、制御圧ポート14とドレインを排出させるドレインポート16との連通を開閉する第2弁部17と、を有する。これら元圧ポート13、制御圧ポート14、ドレインポート16はバルブボディ18に形成される。
第1弁部15は、球体である第1弁体としての鋼球19が円筒状内壁であるシール面20の内側に収められる構成であり、閉弁は鋼球19がソレノイド部2側(図示上方)に動くことによって行われる。図2に示すように、円筒状の内壁をしたシール面20の径は鋼球19の径よりもやや大きい程度で、完全なシールはできず、オイル中のコンタミを許容して流せる程度のクリアランスシールとなっている。このようなクリアランスシールであると、元圧のオイル消費は生じるが、鋼球19とシール面20との隙間を極力小さくすることで、オイル消費をなるべく抑えることができる。
また、このクリアランスシールとして、鋼球19を用いることで、例えば弁体が円柱状や円錐状であると傾いた場合に形状が変化して円筒状内壁と接触するカジリが生じるが、本実施の形態に係る鋼球19では傾いても鋼球19の径は変化せず形状変化がないためにシール面20との間にカジリが生じず、弁体制御がカジリによって滞ることがないと共に、カジリが生じる限界まで鋼球19とシール面20との隙間を極力小さくすることができ、シール性を向上できる。
このように本実施の形態によれば、クリアランスシールとなって鋼球19とシール面20とは接触しないことから摩耗せず、シール径が変化して特性が変化することがなく、長期にわたって特性を維持することができる。
また、図2に示すように、シール面20の鋼球19の開弁方向側端部には、鋼球19の開弁方向に拡径するテーパ部としてのしぼり部21を有する。このしぼり部21を設けることにより、閉弁時にしぼり部21によって鋼球19の動きが徐々に絞られるので、鋼球19の動きがスムーズになり、弁体制御が滞ることがない。
また、第2弁部17は、第2弁体としての円柱状弁体22と、円柱状弁体22の反プランジャ10側端面が当接するバルブシート面23と、で構成され、閉弁は円柱状弁体22が反ソレノイド部4側(図示下方)に動くことによって行われる。円柱状弁体22は、プランジャ10に接触するように、ソレノイド部2のスリーブ5に軸受24を介して保持されている。
そして、鋼球19と円柱状弁体22とはロッド25を介して接続されている。ロッド25は、鋼球19側が小径円柱部(支持部先端)26となり、円柱状弁体22側が大径円柱部27となり、2段階に太さが変化している。
小径円柱部26は、鋼球19が収められるシール面20内に余裕を持って進入できる太さであり、鋼球19を押すためのものである。このように、小径円柱部26は、鋼球19の径よりも小さければその範囲で太くすることができ、強度向上を図ることができる。加えて、小径円柱部26の径を太くできることは、細かい加工が必要無くなり、加工性に優れるし、強度が強く取扱いも簡易になるので、取扱い性にも優れる。
また、大径円柱部27は、円柱状弁体22が塞ぐバルブシート面23の孔径よりも小さく、バルブシート面23の内側孔内で円柱状弁体22の端面に接地している。
このようなバルブ部3では、ソレノイド部2が通電されていない電力OFF時には、ソレノイド部2のプランジャ10がスプリング12に付勢されてセンタポスト8から離れているため、円柱状弁体22もプランジャ10に押されてバルブシート面23に当接して閉弁する。また、円柱状弁体22によってロッド25も押され、ロッド25が鋼球19を押すために鋼球19はシール面20から離れ開弁する。すなわち、第1弁部15は開弁し、第2弁部17は閉弁するため、元圧ポート13と制御圧ポート14とが連通し、制御圧ポート14とドレインポート16とが閉じられるために、元圧が制御圧となる。
次に、ソレノイド部2が通電される電力ON時には、ソレノイド部2のプランジャ10がセンタポスト8へ吸引されていくことから、円柱状弁体22はバルブシート面23から離れ開弁する。また、円柱状弁体22に続いてロッド25もソレノイド部2側(図示上方)へ移動するので、鋼球19も徐々にシール面20に近づいていく。すなわち、第1弁部15及び第2弁部17は開弁するため、元圧ポート13、制御圧ポート14、ドレインポート16のいずれもが連通するために、元圧からドレインを除いた圧が制御圧となり流体制御を行う。
そして、最終的に、ソレノイド部2の通電が最大となる最大電力ON時には、鋼球19がシール面20に収められ、第1弁部15が閉弁する。すなわち、第1弁部15は閉弁し、第2弁部17は開弁するため、元圧ポート13と制御圧ポート14とが閉じられ、制御圧ポート14とドレインポート16とが連通するために、制御圧とドレインが同圧となる。ただし、第1弁部15は完全には閉じられていないので、元圧から少量の流入がある。
このように、第1弁部15と第2弁部17との開閉はソレノイド部2への通電によって相互に逆に行われる。
以上の制御圧特性及び流量特性は、図3に示すものとなる。制御圧特性は、電流の増加によって制御圧がしだいに減少するカーブを描く。流量特性は、最大電流間際までは電流の増加によって流量が増加し、最大電流間際で流量が急に減少するカーブを描く。
ここで特に、図3の(A)に示すように、制御圧特性は、第1弁部15の閉弁時にも元圧からの少量の流入がある。このため、制御圧特性が第1弁部15を閉じる前でも滑らかになり、油圧制御システムへショックを与えることがない。
(比較例)
以上の第1の実施の形態に係るソレノイドバルブ1の効果を検証するため、従来のソレノイドバルブ100を作製した。図4は比較例に係るソレノイドバルブを示す断面図である。図5は比較例に係るソレノイドバルブの鋼球による第1弁部の開閉状態を示す拡大図
である。図6は比較例に係るソレノイドバルブの制御圧特性及び流量特性を示す図である。
図4の比較例に係るソレノイドバルブ100のソレノイド部2やバルブ部3の第2弁部17は第1の実施の形態に係るソレノイドバルブと同様なものであるので説明は省略する。比較例に係るソレノイドバルブ100は、バルブ部3の第1弁部15が図5に拡大して示すように、テーパ部がシール面28となっており、端面シールで完全にシールを行うポペット弁タイプの弁部を有する。
この比較例のソレノイドバルブ100では、ON状態或いはOFF状態に何度も変化することで、鋼球19とそのシール面28の摩耗によりシール径が変化し、特性が変化する。また、鋼球19の径>シール面28の形成孔29の径>支持部先端(小径円柱部30)径の関係を満たさなければならないので、支持部先端(小径円柱部30)の強度の問題、加工性の問題、取扱いの問題等がある。
また、比較例のソレノイドバルブ100でも、図6に示すように制御圧特性及び流量特性は第1の実施の形態のソレノイドバルブ1とほぼ等しくなる。ただし、図6の(B)に示すように、制御圧特性は、第1弁部15の閉弁時に元圧から完全に流入が阻止される。このため、制御圧特性が第1弁部15を閉じる前でも急に変化し、油圧制御システムへショックを与えることになる。
以上の比較例に係るソレノイドバルブ100の検証から第1の実施の形態に係るソレノイドバルブ1の効果を確認できた。
(第2の実施の形態)
図7、図8を参照して、第2の実施の形態について説明する。図7は第2の実施の形態に係るソレノイドバルブを示す断面図である。図8は第2の実施の形態に係るソレノイドバルブの制御圧特性及び流量特性を示す図である。
本実施の形態に係るソレノイドバルブ1’は、ノーマルオープンのものである点が第1の実施の形態と異なる。
ソレノイドバルブ1’は、電磁力により駆動力を得るソレノイド部2と、ソレノイド部2の駆動力によって弁の開閉を行うバルブ部3と、を備える。
ソレノイド部2は、ケース4に取り囲まれていて、スリーブ5及びセンタポスト8を内包するボビン6に巻き付けられたコイル7と、コイル7のバルブ部3側の内部に配置されたセンタポスト8と、センタポスト8と同軸的にコイル7内部で軸受9に可動に案内されたプランジャ10と、を有する。センタポスト8の内側には円柱状弁体22を案内する軸受24が取り付けられていて、軸受24とプランジャ10の間にスプリング31が介在しており、またプランジャ10とケース4端部との間にもスプリング32が介在しており、スプリング31によってプランジャ10がセンタポスト8から離れる方向(図示上方)に付勢されている。また、ソレノイド部2のバルブ部3との接続部分には、ブラケット13が側方に延出して設けられている。
このようなソレノイド部2では、センタポスト8、ブラケット13、ケース4、スリーブ5、プランジャ10、センタポスト8というように巡る磁気力がコイル7への通電によって形成され、この磁気力によりプランジャ10がスプリング31の付勢力に抗してセンタポスト8へ吸引される吸引力を発生する。
次に、バルブ部3は、第1の実施の形態と同様であるので、同符号を付して説明を省略する。
このようなバルブ部3では、ソレノイド部2が通電されていない電力OFF時には、ソレノイド部2のプランジャ10がスプリング31に付勢されてセンタポスト8から離れているため、円柱状弁体22もプランジャ10側に引き寄せられてバルブシート面23から離れて開弁している。また、ロッド25も押されず、ロッド25や鋼球19もプランジャ10側に引き寄せられるために鋼球19はシール面20内に収まり閉弁する。すなわち、第1弁部15は閉弁し、第2弁部17は開弁するため、元圧ポート13と制御圧ポート14とが閉じられ、制御圧ポート14とドレインポート16とが連通するために、制御圧とドレインが同圧となる。ただし、第1弁部15は完全には閉じられていないので、元圧から少量の流入がある。
次に、ソレノイド部2が通電される電力ON時には、ソレノイド部2のプランジャ10がセンタポスト8へ吸引されていくことから、円柱状弁体22はバルブシート面23へ近づいていく。また、円柱状弁体22に続いてロッド25もバルブ部3側(図示下方)へ移動するので、鋼球19もシール面20から離れ、第1弁部15が開弁する。すなわち、第1弁部15及び第2弁部17は開弁するため、元圧ポート13、制御圧ポート14、ドレインポート16のいずれもが連通するために、元圧からドレインを除いた圧が制御圧となり流体制御を行う。
そして、最終的に、ソレノイド部2の通電が最大となる最大電力ON時には、円柱状弁体22がプランジャ10に押されてバルブシート面23に当接して閉弁する。すなわち、第1弁部15は開弁し、第2弁部17は閉弁するため、元圧ポート13と制御圧ポート14とが連通し、制御圧ポート14とドレインポート16とが閉じられるために、元圧が制御圧となる。
以上の制御圧特性及び流量特性は、図8に示すものとなる。制御圧特性は、電流の増加によって制御圧がしだいに増加するカーブを描く。流量特性は、電流OFF間際では電流の増加によって流量が急に増加し、電流OFF間際を越えると流量が緩やかに減少するカーブを描く。
ここで特に、図8の(C)に示すように、制御圧特性は、第1弁部15の閉弁時にも元圧からの少量の流入がある。このため、制御圧特性が第1弁部15を開く直後でも滑らかになり、油圧制御システムへショックを与えることがない。
第1の実施の形態に係るソレノイドバルブを示す断面図。 第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの鋼球による第1弁部の開閉を示す図。 第1の実施の形態に係るソレノイドバルブの制御圧特性及び流量特性を示す図。 比較例に係るソレノイドバルブを示す断面図。 比較例に係るソレノイドバルブの鋼球による第1弁部の開閉を示す図。 比較例に係るソレノイドバルブの制御圧特性及び流量特性を示す図。 第2の実施の形態に係るソレノイドバルブを示す断面図。 第2の実施の形態に係るソレノイドバルブの制御圧特性及び流量特性を示す図。
符号の説明
1 ソレノイドバルブ
2 ソレノイド部
3 バルブ部
7 コイル
8 センタポスト
10 プランジャ
13 元圧ポート
14 制御圧ポート
15 第1弁部
16 ドレインポート
17 第2弁部
19 鋼球
20 シール面
21 しぼり部
22 円柱状弁体
23 バルブシート面
25 ロッド
26 小径円柱部
27 大径円柱部
28 シール面
29 形成孔
30 小径円柱部

Claims (1)

  1. 電磁力により駆動力を得るソレノイド部と、該ソレノイド部の駆動力によって弁の開閉を行うバルブ部と、を備え、
    前記バルブ部は、元圧を流入させる元圧ポートと制御圧を入出させる制御圧ポートとの連通を開閉する第1弁部と、前記制御圧ポートとドレインを排出させるドレインポートとの連通を開閉する第2弁部と、を有し、
    前記ソレノイド部の駆動力を用いることによる前記第1弁部の第1弁体と該第1弁体にロッドを介してつながった前記第2弁部の第2弁体との移動によって、前記第1弁部と前記第2弁部との開閉が相互に逆に行われるソレノイドバルブにおいて、
    前記第1弁部は、閉弁時に、球体である前記第1弁体が、前記第1弁体との間でクリアランスシールを形成する円筒状シール面である円筒状内壁の内側に、前記円筒状シール面と前記第1弁体との間を通って前記元圧ポート側から前記制御圧ポート側への少量の流体の流入があるように前記円筒状シール面との間に隙間を有して収められるように構成されており、
    前記円筒状シール面は、前記第1弁体の開弁方向側端部に、前記第1弁体の開弁方向に拡径するしぼり部としてのテーパ部を有し、
    前記第1弁部の閉弁は、前記第1弁体が、前記円筒状内壁内を前記ソレノイド部に移動し前記しぼり部としての前記テーパ部を通って前記円筒状シール面に収められることにより、前記元圧ポートから前記制御圧ポートへの前記流体の流入を少なくすることによって行なわれ、前記第1弁部の開弁は、前記ロッドが前記第1弁体を押して、前記第1弁体が前記円筒状内壁内を前記円筒状シール面に収められた状態から前記開弁方向に拡径する前記テーパ部を通って前記円筒状シール面から離れることにより、前記元圧ポートから前記制御圧ポートへの前記流体の流入を増やすことによって行なわれることを特徴とするソレノイドバルブ。
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