JP4755917B2 - 耐根シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
また、基材シートの少なくとも片側表面に、クロロトリルオキシプロピオン酸ポリグリコールエステルを含有するアスファルト状物質からなる層を有している防根資材が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
これらの防根資材によれば、一応、植物の生長を妨げることなく、根域と非根域を区別できるメリットがある。
このとき上記防根資材は、繊維間の空隙が埋まることにより、透水量が低下するため、フィルタ効果が十分に得られず、施工場所が大きく制限を受ける傾向にある。
また、この場合、接着剤若しくはビチュメンが土壌へ混入(環境汚染)する虞もある。
なお、上記フィルタ効果とは、水分と土壌とを含む混合物のうち、土壌は通過させずに、主として水分のみを通過できる効果をいう。
なお、本発明において、上記透水量は、JIS A1218(透水面積:1cm2、透水時間:30秒、水頭:10cm)に準じて求められる。
すなわち、本発明の耐根シートは、植物忌避剤が微粉体に吸着されており、さらにその植物忌避剤を吸着した微粉体(以下「吸着粉」という。)が繊維に含まれた構造となっている。このため、耐根シート中の植物忌避剤は雨水等による流出が抑制される。
このため、上記耐根シートによれば、シート周辺の水の流れが確保され、局所的な水の滞留や水不足、又はそれによる地盤の変化を未然に防ぐことができる。
この場合、吸着粉が繊維に包摂された構造となるため、植物忌避剤を徐々に放出する効果(除放性)が得られ、耐根シート中の植物忌避剤の雨水等による過剰な流出が、より抑制される。
この場合、耐根効果をより向上させることができる。
植物忌避剤の含有率が上記範囲であると、より確実に耐根効果を発揮することができる。
この場合の耐根シートは、質感に優れるとともに、強度、耐摩耗性、耐もみ性に優れるものとなる。
また、上記耐根シートが織物、編物、組物又は不織布であることがより好ましい。
これらの微粉体は、植物忌避剤との化学的な反応性に乏しいため、植物忌避剤を十分に吸着できる。
したがって、上記製造方法によって得られる耐根シートは、長期間使用した場合であっても、耐根効果を十分に発揮できる。
さらに、吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、植物忌避剤のみを混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度と比較して、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。このことにより、安定した紡糸ができるようになる。
吸着粉中の植物忌避剤の含有率が上記範囲であると、微粉体が植物忌避剤を確実に吸着できる。
なお、以下の説明では、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
すなわち、本発明の耐根シートは、植物忌避剤が微粉体に吸着されてなる吸着粉が繊維に含まれた構造となっている。
このため、耐根シート中の植物忌避剤は雨水等による流出が抑制される。
植物忌避剤が固体である場合でも、繊維に十分に含ませることができる。
具体的には、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステル、トリフルラリン(α、α、α―トリフルオロー2,6−ジニトローN,N−ジプロピルーパラトルイジン)、その他、分解点が180℃未満である除草剤等が挙げられる。
上記2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステルは、加水分解することにより、ポリグリコール鎖に結合した2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸が徐々に解離する。
そして、かかる2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸が、植物の根の張り出しに対して、耐根効果を発揮する。
このことから、植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステルであると、植物の根が、耐根シートに向かう方向に張り出すことが抑制される。
植物忌避剤の含有率が0.5質量%未満であると、含有率が上記範囲である場合と比較して、耐根効果を十分に発揮できない傾向にあり、植物忌避剤の含有率が10質量%を超えても、含有率が上記範囲にある場合と比較して、耐根効果の向上が認められなくなる傾向にある。
具体的には、炭酸カルシウム、シリカ、炭素粉、タルク、ベントナイト、珪藻土、カオリナイト、アルミナ、酸化チタン等が挙げられる。
これらは、植物忌避剤との吸着性に優れる。
これらの微粉体は、植物忌避剤との化学的な反応性に乏しいため、植物忌避剤を十分に吸着でき、環境汚染も少ない。
また、これらを用いた吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。
例えば、後述する繊維の紡糸工程において、微粉体として炭酸カルシウムを用いた場合の吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、微粉体として炭酸カルシウム以外を用いた場合の熱可塑性樹脂の溶融粘度と比較して、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。
よって、微粉体として炭酸カルシウムを用いると、特に安定した紡糸ができるようになる。
この場合、吸着粉を混練させた熱可塑性樹脂を紡糸する際、糸切れや紡糸口金(ノズル)の詰り等の製造上の問題発生が少なくなるという利点がある。
微粉体の含有率が1質量%未満であると、含有率が上記範囲である場合と比較して、微粉体の繊維全体への分散性が悪く、耐根効果を十分に発揮できない傾向にあり、微粉体の含有率が30質量%を超えると、含有率が上記範囲にある場合と比較して、繊維の強度、伸度が低下する傾向にある。
合繊繊維は、微生物分解しにくいため耐久性に優れる。
なお、これらの合繊繊維を含んでいれば、綿、麻、絹、羊毛等の天然繊維、レーヨン等の半合成繊維を含んでいてもよい。
この場合の耐根シートは、質感に優れるとともに、強度、耐摩耗性、耐もみ性にも優れるものとなる。
例えば、バインダー機能を有する繊維(いわゆるバインダー繊維)に吸着粉を吸着させ、このバインダー繊維を繊維シートや構造物に貼付してもよく、繊維に微細孔を設け、当該微細孔に吸着粉を充填させてもよく、繊維の原料となる熱可塑性樹脂に、吸着粉を混練させて紡糸することにより、繊維に吸着粉を練り込ませてもよい。
すなわち、上記耐根シートは、吸着粉を繊維に含ませた耐根繊維からなることが好ましい。この場合、吸着粉が繊維に包摂された構造となるため、植物忌避剤を徐々に放出する効果(徐放性)が得られ、耐根シート中の植物忌避剤の雨水等による過剰な流出が、より抑制される。
なお、上記耐根繊維は、汎用性の観点から、織物又は不織布とすることが好ましい。
耐根繊維の繊度が55.5dtex未満であると、繊度が上記範囲にある場合と比較して、耐根シートが土壌により目詰りを起こす場合があり、耐根繊維の繊度が11110dtexを超えると、繊度が上記範囲にある場合と比較して、繊維間の空隙が大きくなり根が繊維に触れることなく貫通する場合がある。
また、上記織物の密度は、縦方向2.54cm当り、緯糸が20〜500本存在することが好ましい。
この場合、フィルタ効果、目詰り解決、耐根効果がバランス良く得られるという利点がある。
不織布の目付けが40g/m2未満であると、目付けが上記範囲にある場合と比較して、耐根効果が低下する傾向にあり、不織布の目付けが2500g/m2を超えると、目付けが上記範囲にある場合と比較して、十分なフィルタ効果が得られない傾向にある。
また、上記透水量は800〜3000ml/cm2・30sであることが好ましく、1200〜2000ml/cm2・30sであることがより好ましい。
透水量が800ml/cm2・30s未満であると、透水量が上記範囲にある場合と比較して、水の滞留が発生し易くなる傾向にあり、透水量が3000ml/cm2・30sを超えると、透水量が上記範囲にある場合と比較して、フィルタ効果、土壌分離効果が低下する傾向にある。
耐根シートの厚みが0.2mm未満であると、目詰りの発生が起き易くなる傾向にある。
引っ張り強度が5kg/5cm未満であると、引っ張り強度が上記範囲にある場合と比較して、土壌中において、耐根シートの避け、破れ、破裂が生じる場合がある。
なお、上記引っ張り強度は、JIS L1908に準じて求められる。
本発明の耐根シートの製造方法は、植物忌避剤を微粉体に吸着させ、吸着粉を得る吸着工程と、繊維の原料となる熱可塑性樹脂と吸着粉とを混練し、紡糸して耐根繊維を得る紡糸工程と、耐根繊維をシート状とするシート作製工程とを備える。
したがって、上記製造方法によって得られる耐根シートは、長期間使用した場合であっても、耐根効果を十分に発揮できる。
吸着工程は、上述した植物忌避剤を微粉体に吸着させ、吸着粉を得る工程である。
このように予め植物忌避剤を微粉体に吸着させた吸着粉とすることにより、これを混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度は、植物忌避剤のみを混練させた熱可塑性樹脂の溶融粘度と比較して、熱可塑性樹脂自体の溶融粘度からの粘度変化を十分に抑制できる。
このとき、得られる吸着粉中の植物忌避剤の含有率が10〜50質量%であることが好ましい。
吸着粉中の植物忌避剤の含有率が上記範囲であると、微粉体が植物忌避剤を確実に吸着できる。
ここで、熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
粘度が上記範囲であると、繊維中に吸着粉が均一に分散された耐根繊維とすることができる。
すなわち、耐根繊維は、熱可塑性樹脂に吸着粉を混練して溶融し、これを紡糸口金(ノズル)から押出すことにより製造される。こうして植物忌避剤が吸着された微粉体を練り込んだ耐根繊維が得られる。
なお、得られる耐根繊維の太さ(dtex等)は紡糸口金を調整することにより任意に定めることができる。
かかるシート作製工程は、上記紡糸工程において得られた耐根繊維を用いること以外は公知の方法でシート状とする工程である。
具体的には、耐根繊維を織機により織物としたり、編機により編物としたり、接着湿式・乾式不織布法、スパンボンド法(熱可塑性樹脂を直接不織布にする方法)又はニードルパンチ法等により不織布としたりすることができる。
また、これらの用途に従来のシートを用い、このシートの保護シートとして本発明の耐根シートを用いてもよい。
図1は、本発明の耐根シートを配水管の保護に用いた施工例を模式的に示した断面図である。図1に示すように、この施工例においては、円柱状の配水管2が土壌3に埋設されており、かかる配水管2の内部は、水が流れるように中空になっている。
さらに、この配水管2と土壌3との間には耐根シート1が挟持されており、かかる耐根シート1は配水管2の外面2aを覆うように配置されている。
すなわち、耐根シート1が配置されていることにより、植物の根が配水管2の方向に伸びることが抑制される。したがって、上記配水管2は、耐根シート1によって、植物の根による破損から保護される。
また、耐根シートが十分なフィルタ効果を有するため、配水管の周囲の土壌に水が流出することによる配水管のずれ及び損傷を未然に防止できる。
図2に示すように、この施工例においては、土壌3と河川6との間に土壌3が崩れないように塞き止めるための護岸ブロック5が設置されている。
また、土壌3には、樹木7が植えられている。
そして、この護岸ブロック5と土壌3との間には耐根シート1が挟持されている。
すなわち、耐根シート1が配置されていることにより、樹木7の根が護岸ブロック5の方向に伸びることが抑制される。
したがって、上記護岸ブロック5は、耐根シート1によって、樹木7の根による破損から保護される。
また、耐根シートは十分なフィルタ効果を有するので、土砂を流出させずに雨水等を川、海へ流すことができる。
図3に示すように、この施工例においては、穴が開いた土壌3の穴部に、土木構造物8の一部が挿設された構造となっている。
さらに、土木構造物8の側面8aと土壌3の間には耐根シート1が設けられており、かかる耐根シート1は土木構造物8の側面8aを覆うように配置されている。
すなわち、耐根シート1が配置されていることにより、植物の根が土木構造物8の方向に伸びることが抑制される。
したがって、上記土木構造物8は、耐根シート1によって、植物の根による破損から保護される。
また、十分なフィルタ効果を有するので構造物と耐根シート間に流入した水を滞留させることなく、他の部分に流すことができる。
また、耐根シート1は、土木構造物8の側面8aのみならず、土木構造物8の底面にも配置していてもよい。
まず、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステル(植物忌避剤、ランクセス社製、商品名:プリベントールB2)300gと、炭酸カルシウム(微粉体、白石カルシウム社製、粒径10〜20μm)700gとを混合し、吸着粉を作製した。
更に得られた耐根繊維を重ね合わせて層とし、これをベルトで搬送後、カレンダーロールで圧着することにより、不織布のシートAを作製した。
実施例1のスパンボンド製造機の紡糸口金を調整し、紡糸ノズルの口径を直径0.4mmとしたこと以外は実施例1と同様にして、不織布のシートBを作製した。
実施例1で作製した混合樹脂1000gにポリプロピレン樹脂7000gを加え、これを紡糸装置(日本製鋼所製)に投入し、紡糸して耐根繊維を得た。
そして、得られた耐根繊維をレピア織機(津田駒社製)を用いて、110dtxの糸を25.4mm間に85本打ち込むことにより織物のシートCとした。
実施例1の耐根繊維の作製において、植物忌避剤を用いないこと以外は実施例1と同様にして、不織布のシートDを得た。
実施例2の耐根繊維の作製において、植物忌避剤を用いないこと以外は実施例3と同様にして、織物のシートEを得た。
実施例1のスパンボンド製造機の紡糸口金を調整し、紡糸ノズルの直径を0.4mmとしたこと以外は実施例1と同様にして、不織布のシートFを作製した。
レーヨンからなる不織布(ダイワボウ・レーヨン社製レーヨン繊維を不織布としたもの)に、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステルを4質量%、アルリル系バインダー固形分45質量%を含む処理液を含浸させた。
その後190℃にて乾燥し、不織布のシートGを得た。
[耐根試験]
実施例1〜3及び比較例1〜4で得られたシートA〜Gを用い、それぞれについて耐根試験を行った。
まず、容器を準備し、この容器に所定量の土壌を入れた。
次いで、土壌の表面を平らにし、その上にシートAを敷設した。
そして、シートAの上にカイワレ大根の種10gと土壌150gとを混合させた種入り土壌を、シートAの上に載置した。
この状態を維持したまま、23日間放置した。
その後、種入り土壌とシートAとを容器から取り出し、シートAの種入り土壌とは反対の面の状態を下記基準で目視にて評価した。
また、シートAの代わりに、シートB〜Gそれぞれについても同様に耐根試験を行った。得られた結果を表1に示す。
また、実施例1におけるシートA耐根試験後のシートの写真を図4に、比較例1におけるシートDの耐根試験後のシートの写真を図5にそれぞれ示す。
○:シート裏面にカイワレ大根の根が全く存在しない。
△:シート裏面にカイワレ大根の根が少量存在するが問題ない範囲である。
×:シート裏面にカイワレ大根の根が大量に存在する。
実施例1〜3及び比較例1〜4で得られたシートA〜Gを用い、それぞれについて目詰まり試験を行った。
まず、容器とパイプとを準備し、容器の底部に穴を設け、この穴にパイプの一方の開口部を接続させた。
そして、容器が接続されたパイプの他方の開口部には、この開口部を塞ぐようにシートAを貼り合わせた。
このとき、シート面から容器内の水面までの高さ(水頭差)は191cmであった。
このとき、水頭差を維持するため、上記容器内に適宜、水を追加した。
そして、7日後、シートAを通過した水の量(g/cm2)を測定した。
また、シートAの代わりに、シートB〜Gそれぞれについても同様に目詰まり試験を行った。
得られた結果を表1に示す。
一方、比較例1,2のシートでは、シートの種入り土壌とは反対の面にカイワレ大根の根が大量に認められた。
また、実施例1〜3のシートは、透過した水が多いことから、特に比較例3,4のシートと比較して、目詰まりがおきにくいことがわかった。
2・・・配水管
2a・・・外面
3・・・土壌
5・・・護岸ブロック
6・・・河川
7・・・樹木
8・・・土木構造物
8a・・・側面
Claims (9)
- 植物忌避剤が吸着された微粉体を繊維に練り込んでなる耐根繊維からなり、
透水量が200ml/cm2・30s以上であり、
前記微粉体がシリカであることを特徴とする耐根シート。 - 前記微粉体の粒径が前記繊維の太さの1/3以下、若しくは50μm以下であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
- 前記植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステルであることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
- 前記耐根シート中の前記植物忌避剤の含有率が0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
- 前記繊維が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン又はポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
- 織物、編物、組物又は不織布であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。
- 護岸ブロックと土壌との間に配置され、
前記微粉体の粒径が前記繊維の太さの1/3以下、若しくは50μm以下であり、
前記植物忌避剤が、2−(4−クロロ−2−メチルフェノキシ)−プロピオン酸ポリグリコールエステルであり、
前記耐根シート中の前記植物忌避剤の含有率が0.5〜10質量%であることを特徴とする請求項1記載の耐根シート。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の耐根シートの製造方法であって、
前記植物忌避剤を前記微粉体に吸着させ、吸着粉を得る吸着工程と、
前記繊維の原料となる熱可塑性樹脂と前記吸着粉とを混練し、紡糸して耐根繊維を得る紡糸工程と、
前記耐根繊維をシート状とするシート作製工程と、
を備えることを特徴とする耐根シートの製造方法。 - 前記吸着粉中の前記植物忌避剤の含有率が10〜50質量%であることを特徴とする請求項8記載の耐根シートの製造方法。
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