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JP4748056B2 - サンルーフ車両の排水装置 - Google Patents

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JP4748056B2
JP4748056B2 JP2006355086A JP2006355086A JP4748056B2 JP 4748056 B2 JP4748056 B2 JP 4748056B2 JP 2006355086 A JP2006355086 A JP 2006355086A JP 2006355086 A JP2006355086 A JP 2006355086A JP 4748056 B2 JP4748056 B2 JP 4748056B2
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Description

本発明は、サンルーフ車両のルーフ上に前後方向に沿って複数形成された各開口部の周縁から浸入した水を排水溝で受け取り、排水溝内の水をドレーン管で車外へ排水するサンルーフ車両の排水装置に関するものである。
サンルーフ車両ではそのルーフ上に前後方向に沿ってガラスの開閉蓋で開閉される複数の開口部が形成される。各開口部の周縁部直下の対向位置には、各開口部の周縁部から落下してくる水を受け取る排水溝が形成される。この排水溝にはその下端近傍にドレン口が設けられ、そのドレン口より下方に延びるドレンホースを車体下部側壁板に形成した貫通穴の外側にまで通し、このドレンホースの下端口より水を車外空間に排水している。
ところで、車両はその停車時に平坦路に駐車するとは限らず、傾斜路に前、あるいは後下がりに駐車した場合、ルーフの各開口部の排水装置も傾斜する。
このため、各開口部の排水溝は通常その前後端側にドレーン口をそれぞれ設け、それぞれのドレーン口から下方にそれぞれ排水管を延出させる。この場合、多数の排水管を複数のピラー部材等の内部に配設することとなり、配管作業に手間取る。そこで、ルーフの前後方向での中央よりの中央側開口部に対設される排水溝はそこより下方に延びる排水管を前後端側の排水管側にまで引き延ばし、合流させ、これによって、センターピラー内等に対する排水管の配設を省略している。
なお、特開2005−263029号公報(特許文献1)には、サンルーフ車両の排水構造が開示されている。ここでは、前開口部の前排水溝と後開口部の後排水溝との各ドレーン口を連結管で連通させ、連結管の中間部よりY形管継手を介してサブドレーン管を下方に延出させている。更に、前排水溝の前端側ドレーン口からの主ドレーン管を下方に延出させ、この主ドレーン管の途中にサブドレーン管の下端側を連結している。これにより、センターピラー側にドレーン管を配備する必要がないようにしている。
特開2005−263029号公報
ところで、前後の開口部に対設させる各排水溝は各排水溝内の水が順次下方の配管に流下していく。しかし、各排水溝内の水が滞留している間において、車両が加減速走行したり、傾斜路に前、後下がりに駐車された場合、各排水溝内の水が排水管に達する前に各排水溝内で前後逆流動を繰り返す。そこで、各排水溝内の水はできるだけ速やかに排水されることが望ましい。
ところが、特許文献1の排水構造のように、前排水溝と後排水溝との各ドレーン口間を連結管で連通させ、連結管の中間部よりY形管継手を介してサブドレーン管を下方に延出させている場合、車両が加減速走行したり、傾斜路に前、後下がりに駐車されると、連結管を通して、前排水溝と後排水溝との間を滞留水が逆流動し易くなる。この場合、下方に延びる排水管への排水が速やかに成されないという傾向があり、改善が望まれている。
更に、車両のルーフの前後方向に多数の、例えば、3つの開口部が配設される場合、互いの開口部における各排水溝がレイアウト的に接近する傾向にある。
このような場合、各排水溝の対向端を上下にずらせて、相互干渉を防止する配設構造を採ることとなる。
しかし、この場合、互いに対向する各排水溝の対向端近傍のドレーン口から延びる各排水管の相互干渉を防止するよう配備すると共にスムーズな排水性能を維持する必要があり、改善が望まれている。
本発明は、上述の各問題点に着目してなされたもので、ルーフ上に前後方向に沿って複数形成された開口部に対設された各排水溝の排水機能をより改善でき、更に、互いに隣り合う排水溝の対向端が上下に対向配備される状態において各排水溝のドレーン口より延びる各排水管のスムーズな排水を確保できるサンルーフ車両の排水装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車両のルーフの前後方向に順次配設され開閉蓋によって開閉される複数の開口部と、前記複数の開口部のうち後方側に位置する第1開口部に対設され、落下する水を受け取る排水溝本体と同排水溝本体の前方端よりに形成された第1ドレーン口とを有した第1排水溝と、前記第1開口部の前方に位置する第2開口部に対設され、落下する水を受け取る排水溝本体と同排水溝本体の後方端よりに形成された第3のドレーン口とを有した第2排水溝と、前記第1排水溝の後方端より、または前記第2排水溝の前方端よりのいずれか一方に形成された第2のドレーン口と、前記第1ドレーン口と前記第3ドレーン口に対して下方に配備されると共に前記第1ドレーン口からの第1配水管と前記第3ドレーン口からの第3配水管を前記第2のドレーン口からの第2配水管に向けて集合させて第4排水管P4に連通させる第1Y型管継手と、前記第4排水管P4と第2排水管を集合させると共に車外側空間に下端開口を開口させた第5排水管に連通させる第2Y型管継手と、を有したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のサンルーフ車両の排水装置において、前記第1ドレーン口は前記第3ドレーン口より高い位置に形成され、前記第1配水管は前記第3配水管より長く設定されていることを特徴とする。
請求項1記載のサンルーフ車両の排水装置によれば、第1ドレーン口からの第1配水管と前記第3ドレーン口からの第3配水管を集合させる第1Y型管継手が第1、第3のドレーン口に対して下方に配備され第1配水管と第3配水管を第2配水管に向けて集合させているので、第1、第3配水管を流下する水流の向きが共に第1Y型管継手の下流側の第4排水管P4の排水方向と同方向となり、スムーズな排水が成され、しかも、第1、第3配水管の一方より他方に向う流れを第1Y型管継手が阻止でき、この点でも排水性能が向上する。
請求項2記載のサンルーフ車両の排水装置によれば、第1ドレーン口は前記第3ドレーン口より高い位置に形成され、前第1配水管は前記第3配水管より長く設定されているので、第1ドレーン口と第3ドレーン口を重ねて配置することができ第1開口部と第2開口部を接近して形成することができる。この場合、高い位置にある第1ドレーン口の第1配水管を長く設定したので、第1Y型管継手までの勾配を緩やかにして、第1配水管からの水が第3配水管に逆流することを抑制できる。
図1及び図5にはこの発明のサンルーフ車両の排水装置を装備したサンルーフ車両(以後単に車両と記す)のルーフ部分の概略斜視図を示した。
この車両1はワンボックスカーであり、前後に長いルーフ1はその前端側がフロントウインドウFWの上縁部をなし、その左右端よりフロントピラ2を下方に延出する。
ルーフ1の左右側縁はルーフサイドレール3の外側縁に重合され、一体結合される。このルーフサイドレールの前後方向Xの中間部からは前後各センターピラー401,402が下方にそれぞれ延出形成される。更に、このルーフサイドレール3の前後方向Xの後端部からはリアピラー5が下方に延出形成される。
なお、フロントピラ2と前センターピラー401,402間には前乗降口(不図示)を開閉するヒンジ結合の前ドア6が配備され、前後各センターピラー401,402間には不図示の後乗降口を開閉する引き戸式のリアドア7が配備される。更に、ルーフ1の左右後端間には跳ね上げ式のテールゲート8が配設されている。
フロントピラ2、前後センターピラー401,402、リアピラー5はそれぞれ不図示のインナパネル及びアウタパネルを互いに溶接して閉断面構造を成し、剛性の強化を図ると共に、内部に上下に長い柱内空間(不図示)を形成し、ここには後述の各排水管の装着が可能なように形成されている。
このような車両の車室R内には不図示の前席、中間席、後席が前後に装備される。そして、これらの上方にサンルーフ装置を成す、前開口部、中央開口部(第2開口部、後開口部(第1開口部)が形成される。
図1,2に示すように、前開口部11、中央開口部12、後開口部13はそれぞれルーフ1に矩形に形成され、その周縁は下方に延びる周縁フランジf1を形成され、周縁フランジf1に不図示の補強ブラケットが溶着される。
更に、前開口部11はガラス製の前開閉蓋14で、中央開口部12はガラス製の中央開閉蓋15で、後開口部13はガラス製の後開閉蓋16で開閉される。しかも、各開口部が各開閉蓋で閉鎖された状態において、侵入し落下してくる水を受ける前排水溝17、中央排水溝18(第2排水溝)、後排水溝19(第1排水溝)がそれぞれの開口部の下部に対向配備される。これら前排水溝17、中央排水溝18、後排水溝19は後述の排水管を下方に延出させ、排水機能を確保しており、これらがサンルーフ車両の排水装置を構成する。
図1,2に示すように、前開口部11はルーフ前端(ルーフ前後端の一つ)よりに形成され、開口の直下に前サンルーフ駆動部21と前排水溝装置D1を備える。
前サンルーフ駆動部21は、図2に示すように、相互に一体化された左右一対の前レールr1(1方のみ示す)及び左右一対の前レールr1に対して摺動自在で、前開閉蓋14をチルト作動可能に支持する摺動台s1とを備える。この摺動台sの不図示の摺動機構部及びチルト作動機構部は運転者が操作する不図示の操作スイッチからに駆動指令に応じて適宜切換え駆動される。これに応じて前開閉蓋14が2点鎖線で示すチルト位置P1及び開放位置P2へ切換え変位できる。
左右一対の前レールr1の下面はその下方の前排水溝17(排水溝本体)に締結されている。なお、前レールr1及び前排水溝17は複数の適所が不図示のルーフクロスメンバと一体のブラケットに支持されている。
前排水溝17は上向きコ字型断面をなし、図5に示すように、前開口部11の周縁フランジf1の全周と直下で対向するように形成される。前排水溝17は底部n1を備え、それより上方に外周縦縁部n2と中央縦縁部n3と内周縦縁部n4とを突き出し形成し、全体は樹脂で一体成形される。なお、この前開口部11の位置でのルーフ1は前下がりに傾斜しており、これに応じて、前開閉蓋14、前排水溝17も前下がりに傾斜して配備される。
図1、2に示すように、外周縦縁部n2の左右前端部には前ドレーン口dfを有するパイプジョイントが、左右後端部には後ドレーン口を有するパイプジョイントがそれぞれ突設される。
前ドレーン口dfを有する左右のパイプジョイントには前縦排水管31が接続される。各前縦排水管31はフロントピラ2の不図示の柱内空間を経て、フロントピラ2の下部アウタ壁部材に形成された貫通穴に挿通され、下部開口が車外空間に開放され、車外への排水を可能としている。なお符号gは貫通穴と排水管の隙間を埋めるグロメットを示す。
ここで前排水溝17が前下がりに傾斜することより、車両が平坦路に駐車する場合、前排水溝17に侵入した水は、主に、前ドレーン口dfを有するパイプジョイントより前縦排水管31にスムーズに流動でき、排水される。なお、過度な加速時には前縦排水管31内の水はdrを有するパイプジョイントより前中央連結管32を介して後述の中央排水溝18に流動する。
図1,2に示すように、中央開口部12はルーフ1前後方向Xでの中央部に形成され、中央開口の直下に中央サンルーフ駆動部22と中央排水溝装置D2を備える。
中央サンルーフ駆動部22は、図2に示すように、相互に一体化された左右一対の中央レールr2(1方のみ示す)及び左右一対の中央レールr2に対して摺動自在で、中央開閉蓋15を昇降可能に支持する昇降機構付きの昇降摺動台23とを備える。
中央レールr2は中央開口部12の直下及びその後方でルーフ1の内側下方位置に所定量連続配備される。この直状の中央レールr2は全体として、僅かに後下がり状態でルーフ1の裏面に対向配備される。
昇降摺動台23の不図示の摺動機構部及び昇降機構部は運転者が操作する不図示の操作スイッチからの駆動停止指令に応じて適宜切換え駆動される。ここで中央開閉蓋15は、昇降機構付きの昇降摺動台23における昇降カムdcの切換え作動によって閉鎖位置Q1よりその下方の下方位置Q2に切換え可能である。更に、中央開閉蓋15は下方位置Q2より、全開位置Q3に摺動可能である。
左右一対の中央レールr2の下面はその下方の中央排水溝18(排水溝本体)に締結されている。なお、中央レールr2及び中央排水溝装置D2は複数の適所が不図示のルーフクロスメンバと一体のブラケットに支持されている。
中央排水溝18は上向きコ字型断面をなし、図4,5に示すように、中央開口部12の周縁フランジf2の全周と直下で対向するように形成される。ここでの中央排水溝18は底部n1を備え、それより上方に外周縦縁部n2と中央縦縁部n3と内周縦縁部n4とを突き出し形成し、全体は樹脂で一体成形される。なお、この位置でのルーフ1はほぼ平坦であり、中央開閉蓋15も全閉位置Q1ではほぼ平坦に保持される。
上述のように中央排水溝18は後下がり(図4,5中のRE方向)に傾斜して配備される。ここで、図1、2に示すように、中央排水溝18の外周縦縁部n2の左右前端部には前ドレーン口dfを有するパイプジョイントが、左右後端部には後ドレーン口である第3ドレーン口d3を有するパイプジョイントがそれぞれ突設される。
前ドレーン口dfを有する左右のパイプジョイントには前排水溝17から延びる前中央連結管32が接続される。
中央排水溝18の第3ドレーン口d3を有するパイプジョイントには第3排水管p3の前端部が接続され、その後端は後述の第1Y型管継手40の一方の流入枝管40iに接続される。
ここで中央排水溝18が僅かに後下がりに傾斜することより、車両が平坦路に駐車する場合、後排水溝19に侵入した水は、主に、第3ドレーン口d3を有するパイプジョイントより第3排水管p3にスムーズに流動でき、後述の第1Y型管継手40側に排水される(図2,4参照)。なお、過度な減速時には中央排水溝18内の水は前ドレーン口dfを有するパイプジョイントより前中央連結管32を介して前排水溝17に流動する。
図1,2に示すように、後開口部13はルーフ後端(ルーフ1の前後端の一つ)よりに形成され、後開口部の直下に後サンルーフ駆動部24と後排水溝装置D3を備える。
後サンルーフ駆動部24は、図2に示すように、相互に一体化された左右一対の後レールr3(1方のみ示す)及び左右一対の後レールr3に対して摺動自在で、後開閉蓋16をチルト作動可能に支持する摺動台s3とを備える。この摺動台s3の不図示の摺動機構部及びチルト作動機構部は運転者が操作する不図示の操作スイッチからの駆動指令に応じて適宜切換え駆動され、これに応じて後開閉蓋16が2点鎖線で示すチルト位置R1及び摺動位置R2へ切換え変位できる。
左右一対の後レールr3の下面はその下方の後排水溝19(排水溝本体)に締結されている。なお、後レールr3及び後排水溝装置D3は複数の適所が不図示のルーフクロスメンバと一体のブラケットに支持されている。
後排水溝19は上向きコ字型断面をなし、図1、2及び図5に示すように、後開口部13の周縁フランジf3の全周と直下で対向するように形成される。ここでの後排水溝19は底部n1を備え、それより上方に外周縦縁部n2と中央縦縁部n3と内周縦縁部n4とを突き出し形成し、全体は樹脂で一体成形される。なお、図3に示すように、この位置でのルーフ1は後下がり(図2参照)に傾斜し、これに応じて、後開閉蓋16、後排水溝19も後下がりに傾斜して配備される。なお、ここでの後排水溝19は水平線に対して傾斜角θ1で傾いて配設されている。
後排水溝19の前端は中央排水溝18の後端に対して平面視ではほぼ当接する位置にあるが、ここでは、中央排水溝18の後端に対してその上方に配備され、相互の干渉は防止されているので中央サンルーフと後サンルーフを接近して配置することができる。
ここで、図1、2に示すように、後排水溝19の外周縦縁部n2の左右前端部には第1ドレーン口d1を有するパイプジョイントが、左右後端部には第2ドレーン口d2を有するパイプジョイントがそれぞれ突設される。
第1ドレーン口d1を有する左右のパイプジョイントには第1排水管p1が接続され、その第1排水管p1はほぼ180度湾曲されて(図3、図5参照)、その後端は第1Y型管継手40の一方の流入枝管に接続される。なお、後述するように第1排水管p1は第3排水管p3より長く設定されているため、第1排水管p1は捩れや折れ曲がりが生じることなく接続することができる。
更に、図3、図5に示すように、第1Y型管継手40は後排水溝19の第1ドレーン口d1に対して所定量b1(図3参照)後端側に配備され、中央排水溝18の第3ドレーン口d3に対して所定量b3(図3参照)後端側に配備される。
このため、第1排水管p1の後端部は車両後端側(図3で右側)に水を流下させる向きに配備され、第3排水管p3の後端も車両後端側に水を流下させる向きに配備され、これらが第1Y型管継手40の2つの流入枝管に接続される。なお、第1排水管p1は第3排水管p3より長く設定されている。これは第1ドレーン口d1が第3ドレーン口d3より高い位置にあるため、第1排水管p1を流れる水の流速を弱めるため第1Y型管継手40までの傾きを緩やかにし、第3排水間p3への逆流を抑制している。
図3、図5に示すように、第1Y型管継手40はその2つの流入枝管が共に後端側に流入水を導き、流出枝管は同方向である後端側に向けて流入水を流動させ、接続された第4排水管P4側に排出する。
更に、図3に示すように、第4排水管P4は第1Y型管継手40に対して高低差h5の低位置の第2Y型管継手41に接続される。
図3に示すように、中央排水溝18の第3ドレーン口d3に対して第2Y型管継手41は高低差h5より更に大きな段差h3で配設される。ここで、第3ドレーン口d3と第2Y型管継手41とを結ぶ直線Lbは水平線に対して傾斜角θ2を保持する。ここで、この傾斜角θ2は上述の後排水溝19の傾斜角θ1より大きな傾斜角を保持するよう形成されている。
このような設定を行うことで、車両が下り傾斜路に駐車したとし(図3で左下がり状態)、後開口部13の後排水溝19(端部排水溝)の傾斜角がほぼ水平となったと仮定する。このような場合において、後排水溝19(端部排水溝)内の水を第1ドレーン口d1から第1配水管p1、第1Y型管継手40、第4排水管P4、それらより下方の第2Y型管継手41、第5排水管p5にスムーズに流下させることができ、しかも、後排水溝19内の水を第2ドレーン口d2から第2排水管p2、第2Y型管41、第5排水管p5にスムーズに流下させることができる。
第2Y型管継手41はその2つの流入枝管411が共に下方側に向けて流入水を流動させ、接続された上下に延びる後端排水管である第5排水管p5に排出する。この第5排水管p5はリアピラー5の不図示の柱内空間を経て、リアピラー5の下部アウタ壁部材(不図示)に形成された貫通穴dh(図2参照)に挿通され、下部開口h(図1参照)が車外空間に開放され、車外への排水を可能としている。なお、図1中の符号gは貫通穴dhと第5排水管p5の隙間を埋めるグロメットを示す。
ここで、リアピラー5の下部アウタ壁部材(不図示)は、リアピラー5の下部に外部より締結されるランプケースの支持枠の下方壁部材であっても良い。
以上のような構成のサンルーフ車両の排水装置の機能を説明する。
平坦路停車、あるは定常走行時においては、前開口部11の前排水溝17内の水は前端の前縦排水管31を通して前縦排水管31の貫通穴dh(図2参照)側の下部開口h(図1参照)より車外空間に排水される。
中央開口部12の中央排水溝18内の水は第3排水管p3より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管p5に流下する。同時に後開口部13の後排水溝19内の水は第2排水管p2より第2Y型管継手41を経て第5排水管側に流下し、第5排水管側の下部開口hより車外空間に排水される。
一方、登り坂の傾斜路停車、あるいは加速走行時においては、前開口部11の前排水溝17内の水は主に前端の前縦排水管31を通してその下部開口h(図1参照)より車外空間に排水され、一部が前中央連結管32を介して中央排水溝18に流動する。
中央排水溝18内の水は第3排水管p3より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管側に流下する。同時に後開口部13の後排水溝19内の水は第2排水管より第2Y型管継手41を経て第5排水管側に流下し、一部が第1排水管p1より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管p5側に流下する。
この際、第1Y型管継手40の2つの流入枝管40iの向きは共に後端部側に向けられ、同方向に第1、第3排水管p3の後端部も向けられていることより、第1Y型管継手40に達した水は同継手の排出側枝管40eより第4排水管P4に容易に流下でき、スムーズな排水が成される。
特に、第1Y型管継手40の形状による機能、即ち、2つの流入枝管40iの向きを共に後端部側に向けた形状を採るので、第3排水管p3より第1Y型管継手40に達した水が第1排水管p1の後端部側に逆流することを防止できる。このため、たとえ、過度な急発進時であっても、中央排水溝18内の水が後開口部13の後排水溝19内に逆流するような不具合を確実に防止できる。
一方、下り坂の傾斜路停車、あるいは減速走行時においては、前開口部11の前排水溝17内の水はすべて前端の前縦排水管31を通して前縦排水管31の下部開口hより、図4のFR方向側の車外空間に排水される。更に、中央排水溝18の水の一部が前中央連結管32を介して前排水溝17内に流動し、速やかに前排水溝17、前縦排水管31を通して車外空間に排水される。
同時に後開口部13の後排水溝19内の水は第2排水管p2より第2Y型管継手41を経て第5排水管側p5に流下し、一部が第1排水管p1より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管p5に流下する。
この際、車両が下り坂の傾斜路に駐車し、後開口部13の傾斜角(平坦路ではθ1)がほぼ水平となったと仮定する。
この場合であっても、第2Y型管継手41は中央排水溝18の第3ドレーン口d3に対して段差h3を有し、第1Y型管継手40に対して高低差h5を有し、容易に第1Y型管継手40に達した水を第2Y型管継手41に流下させ、第5排水管p5を通して排水でき、排水性能が向上する。
このように、本発明のサンルーフ車両の排水装置を装備した車両は、複数開口部、例えば前開口部11、中央開口部12、後開口部13に対し、前排水溝17、中央排水溝18、後排水溝19が対向配備された場合において、その車両の走行状態の変化や、停車時の姿勢の変化があっても、適確に排水性能を発揮できる。
なお、図1の車両は3つの開口部をサンルーフ1機構によって開閉する車両に適用していたが、2つ開口の車両に適用してもよく、4つ開口の車両に適用してもよく、それらの場合も、図1のサンルーフ1車両の排水装置と同様の作用効果が得られる。
なお、図6に示すように、第1ドレーン口d1に連結される第1配水管p1と、中央排水溝18の第3ドレーン口d3に連結される第3配水管p3と、これらが接続された第1Y型管継手40と、同継手に接続された第4排水管P4と、第2ドレーン口d2に接続される第2排水管p2と、第4排水管P4及び第2排水管p2を接続する第2Y型管継手41と、第2Y型管継手41に接続される第5排水管p5と、の各部材を予めサブアッセンブリーSAとして製造ラインに供給することで、部品組付け作業の簡素化を図ることもできる。
本発明の一実施形態としてのサンルーフ車両の排水装置を装備する車両のルーフ部分の斜視図である。 図1のサンルーフ車両の排水装置を装備する車両のルーフ部分の前後方向における概略側面構成図である。 図1のサンルーフ車両の排水装置を装備する車両の後開口部、後開閉蓋、サンルーフ駆動機構、後排水溝の拡大概略側面構成図である。 図1のサンルーフ車両の排水装置を装備する車両の前開口部の要部切欠概略平面図である。 図1のサンルーフ車両の排水装置を装備する車両の後開口部の要部切欠概略平面図である。 図1のサンルーフ車両の排水装置で用いる複数の排水管及びY型管継手を組付けサブアッセンブリー化した部品の平面図である。
符号の説明
1 ルーフ
11,12,13 開口部(端部側開口部)
14〜16 開閉蓋
17,18,19 排水溝(排水溝本体)
40 第1Y型管継手
41 第2Y型管継手
d1〜d3 第1〜第3のドレーン口
h 下端開口
p1 第1配水管
p2 第2排水管
p3 第3配水管
p4 第4排水管
p5 第5排水管
X 前後方向
Y 車幅方向

Claims (2)

  1. 車両のルーフの前後方向に順次配設され開閉蓋によって開閉される複数の開口部と、
    前記複数の開口部のうち後方側に位置する第1開口部に対設され、落下する水を受け取る排水溝本体と同排水溝本体の前方端よりに形成された第1ドレーン口とを有した第1排水溝と、
    前記第1開口部の前方に位置する第2開口部に対設され、落下する水を受け取る排水溝本体と同排水溝本体の後方端よりに形成された第3のドレーン口とを有した第2排水溝と、
    前記第1排水溝の後方端より、または前記第2排水溝の前方端よりのいずれか一方に形成された第2のドレーン口と、
    前記第1ドレーン口と前記第3ドレーン口に対して下方に配備されると共に前記第1ドレーン口からの第1配水管と前記第3ドレーン口からの第3配水管を前記第2のドレーン口からの第2配水管に向けて集合させて第4排水管P4に連通させる第1Y型管継手と、
    前記第4排水管P4と前記第2排水管を集合させると共に車外側空間に下端開口を開口させた第5排水管に連通させる第2Y型管継手と、を有したことを特徴とするサンルーフ車両の排水装置。
  2. 請求項1記載のサンルーフ車両の排水装置において、
    前記第1ドレーン口は前記第3ドレーン口より高い位置に形成され、前記第1配水管は前記第3配水管より長く設定されていることを特徴とするサンルーフ車両の排水装置。
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