JP4748056B2 - サンルーフ車両の排水装置 - Google Patents
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Description
このため、各開口部の排水溝は通常その前後端側にドレーン口をそれぞれ設け、それぞれのドレーン口から下方にそれぞれ排水管を延出させる。この場合、多数の排水管を複数のピラー部材等の内部に配設することとなり、配管作業に手間取る。そこで、ルーフの前後方向での中央よりの中央側開口部に対設される排水溝はそこより下方に延びる排水管を前後端側の排水管側にまで引き延ばし、合流させ、これによって、センターピラー内等に対する排水管の配設を省略している。
ところが、特許文献1の排水構造のように、前排水溝と後排水溝との各ドレーン口間を連結管で連通させ、連結管の中間部よりY形管継手を介してサブドレーン管を下方に延出させている場合、車両が加減速走行したり、傾斜路に前、後下がりに駐車されると、連結管を通して、前排水溝と後排水溝との間を滞留水が逆流動し易くなる。この場合、下方に延びる排水管への排水が速やかに成されないという傾向があり、改善が望まれている。
しかし、この場合、互いに対向する各排水溝の対向端近傍のドレーン口から延びる各排水管の相互干渉を防止するよう配備すると共にスムーズな排水性能を維持する必要があり、改善が望まれている。
この車両1はワンボックスカーであり、前後に長いルーフ1はその前端側がフロントウインドウFWの上縁部をなし、その左右端よりフロントピラ2を下方に延出する。
ルーフ1の左右側縁はルーフサイドレール3の外側縁に重合され、一体結合される。このルーフサイドレールの前後方向Xの中間部からは前後各センターピラー401,402が下方にそれぞれ延出形成される。更に、このルーフサイドレール3の前後方向Xの後端部からはリアピラー5が下方に延出形成される。
フロントピラ2、前後センターピラー401,402、リアピラー5はそれぞれ不図示のインナパネル及びアウタパネルを互いに溶接して閉断面構造を成し、剛性の強化を図ると共に、内部に上下に長い柱内空間(不図示)を形成し、ここには後述の各排水管の装着が可能なように形成されている。
図1,2に示すように、前開口部11、中央開口部12、後開口部13はそれぞれルーフ1に矩形に形成され、その周縁は下方に延びる周縁フランジf1を形成され、周縁フランジf1に不図示の補強ブラケットが溶着される。
図1,2に示すように、前開口部11はルーフ前端(ルーフ前後端の一つ)よりに形成され、開口の直下に前サンルーフ駆動部21と前排水溝装置D1を備える。
左右一対の前レールr1の下面はその下方の前排水溝17(排水溝本体)に締結されている。なお、前レールr1及び前排水溝17は複数の適所が不図示のルーフクロスメンバと一体のブラケットに支持されている。
図1、2に示すように、外周縦縁部n2の左右前端部には前ドレーン口dfを有するパイプジョイントが、左右後端部には後ドレーン口を有するパイプジョイントがそれぞれ突設される。
ここで前排水溝17が前下がりに傾斜することより、車両が平坦路に駐車する場合、前排水溝17に侵入した水は、主に、前ドレーン口dfを有するパイプジョイントより前縦排水管31にスムーズに流動でき、排水される。なお、過度な加速時には前縦排水管31内の水はdrを有するパイプジョイントより前中央連結管32を介して後述の中央排水溝18に流動する。
中央サンルーフ駆動部22は、図2に示すように、相互に一体化された左右一対の中央レールr2(1方のみ示す)及び左右一対の中央レールr2に対して摺動自在で、中央開閉蓋15を昇降可能に支持する昇降機構付きの昇降摺動台23とを備える。
中央レールr2は中央開口部12の直下及びその後方でルーフ1の内側下方位置に所定量連続配備される。この直状の中央レールr2は全体として、僅かに後下がり状態でルーフ1の裏面に対向配備される。
上述のように中央排水溝18は後下がり(図4,5中のRE方向)に傾斜して配備される。ここで、図1、2に示すように、中央排水溝18の外周縦縁部n2の左右前端部には前ドレーン口dfを有するパイプジョイントが、左右後端部には後ドレーン口である第3ドレーン口d3を有するパイプジョイントがそれぞれ突設される。
中央排水溝18の第3ドレーン口d3を有するパイプジョイントには第3排水管p3の前端部が接続され、その後端は後述の第1Y型管継手40の一方の流入枝管40iに接続される。
ここで中央排水溝18が僅かに後下がりに傾斜することより、車両が平坦路に駐車する場合、後排水溝19に侵入した水は、主に、第3ドレーン口d3を有するパイプジョイントより第3排水管p3にスムーズに流動でき、後述の第1Y型管継手40側に排水される(図2,4参照)。なお、過度な減速時には中央排水溝18内の水は前ドレーン口dfを有するパイプジョイントより前中央連結管32を介して前排水溝17に流動する。
後サンルーフ駆動部24は、図2に示すように、相互に一体化された左右一対の後レールr3(1方のみ示す)及び左右一対の後レールr3に対して摺動自在で、後開閉蓋16をチルト作動可能に支持する摺動台s3とを備える。この摺動台s3の不図示の摺動機構部及びチルト作動機構部は運転者が操作する不図示の操作スイッチからの駆動指令に応じて適宜切換え駆動され、これに応じて後開閉蓋16が2点鎖線で示すチルト位置R1及び摺動位置R2へ切換え変位できる。
後排水溝19は上向きコ字型断面をなし、図1、2及び図5に示すように、後開口部13の周縁フランジf3の全周と直下で対向するように形成される。ここでの後排水溝19は底部n1を備え、それより上方に外周縦縁部n2と中央縦縁部n3と内周縦縁部n4とを突き出し形成し、全体は樹脂で一体成形される。なお、図3に示すように、この位置でのルーフ1は後下がり(図2参照)に傾斜し、これに応じて、後開閉蓋16、後排水溝19も後下がりに傾斜して配備される。なお、ここでの後排水溝19は水平線に対して傾斜角θ1で傾いて配設されている。
ここで、図1、2に示すように、後排水溝19の外周縦縁部n2の左右前端部には第1ドレーン口d1を有するパイプジョイントが、左右後端部には第2ドレーン口d2を有するパイプジョイントがそれぞれ突設される。
更に、図3、図5に示すように、第1Y型管継手40は後排水溝19の第1ドレーン口d1に対して所定量b1(図3参照)後端側に配備され、中央排水溝18の第3ドレーン口d3に対して所定量b3(図3参照)後端側に配備される。
図3、図5に示すように、第1Y型管継手40はその2つの流入枝管が共に後端側に流入水を導き、流出枝管は同方向である後端側に向けて流入水を流動させ、接続された第4排水管P4側に排出する。
図3に示すように、中央排水溝18の第3ドレーン口d3に対して第2Y型管継手41は高低差h5より更に大きな段差h3で配設される。ここで、第3ドレーン口d3と第2Y型管継手41とを結ぶ直線Lbは水平線に対して傾斜角θ2を保持する。ここで、この傾斜角θ2は上述の後排水溝19の傾斜角θ1より大きな傾斜角を保持するよう形成されている。
以上のような構成のサンルーフ車両の排水装置の機能を説明する。
平坦路停車、あるは定常走行時においては、前開口部11の前排水溝17内の水は前端の前縦排水管31を通して前縦排水管31の貫通穴dh(図2参照)側の下部開口h(図1参照)より車外空間に排水される。
中央開口部12の中央排水溝18内の水は第3排水管p3より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管p5に流下する。同時に後開口部13の後排水溝19内の水は第2排水管p2より第2Y型管継手41を経て第5排水管側に流下し、第5排水管側の下部開口hより車外空間に排水される。
中央排水溝18内の水は第3排水管p3より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管側に流下する。同時に後開口部13の後排水溝19内の水は第2排水管より第2Y型管継手41を経て第5排水管側に流下し、一部が第1排水管p1より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管p5側に流下する。
特に、第1Y型管継手40の形状による機能、即ち、2つの流入枝管40iの向きを共に後端部側に向けた形状を採るので、第3排水管p3より第1Y型管継手40に達した水が第1排水管p1の後端部側に逆流することを防止できる。このため、たとえ、過度な急発進時であっても、中央排水溝18内の水が後開口部13の後排水溝19内に逆流するような不具合を確実に防止できる。
同時に後開口部13の後排水溝19内の水は第2排水管p2より第2Y型管継手41を経て第5排水管側p5に流下し、一部が第1排水管p1より第1Y型管継手40、第4排水管P4より第2Y型管継手41を経て第5排水管p5に流下する。
この場合であっても、第2Y型管継手41は中央排水溝18の第3ドレーン口d3に対して段差h3を有し、第1Y型管継手40に対して高低差h5を有し、容易に第1Y型管継手40に達した水を第2Y型管継手41に流下させ、第5排水管p5を通して排水でき、排水性能が向上する。
このように、本発明のサンルーフ車両の排水装置を装備した車両は、複数開口部、例えば前開口部11、中央開口部12、後開口部13に対し、前排水溝17、中央排水溝18、後排水溝19が対向配備された場合において、その車両の走行状態の変化や、停車時の姿勢の変化があっても、適確に排水性能を発揮できる。
なお、図1の車両は3つの開口部をサンルーフ1機構によって開閉する車両に適用していたが、2つ開口の車両に適用してもよく、4つ開口の車両に適用してもよく、それらの場合も、図1のサンルーフ1車両の排水装置と同様の作用効果が得られる。
11,12,13 開口部(端部側開口部)
14〜16 開閉蓋
17,18,19 排水溝(排水溝本体)
40 第1Y型管継手
41 第2Y型管継手
d1〜d3 第1〜第3のドレーン口
h 下端開口
p1 第1配水管
p2 第2排水管
p3 第3配水管
p4 第4排水管
p5 第5排水管
X 前後方向
Y 車幅方向
Claims (2)
- 車両のルーフの前後方向に順次配設され開閉蓋によって開閉される複数の開口部と、
前記複数の開口部のうち後方側に位置する第1開口部に対設され、落下する水を受け取る排水溝本体と同排水溝本体の前方端よりに形成された第1ドレーン口とを有した第1排水溝と、
前記第1開口部の前方に位置する第2開口部に対設され、落下する水を受け取る排水溝本体と同排水溝本体の後方端よりに形成された第3のドレーン口とを有した第2排水溝と、
前記第1排水溝の後方端より、または前記第2排水溝の前方端よりのいずれか一方に形成された第2のドレーン口と、
前記第1ドレーン口と前記第3ドレーン口に対して下方に配備されると共に前記第1ドレーン口からの第1配水管と前記第3ドレーン口からの第3配水管を前記第2のドレーン口からの第2配水管に向けて集合させて第4排水管P4に連通させる第1Y型管継手と、
前記第4排水管P4と前記第2排水管を集合させると共に車外側空間に下端開口を開口させた第5排水管に連通させる第2Y型管継手と、を有したことを特徴とするサンルーフ車両の排水装置。 - 請求項1記載のサンルーフ車両の排水装置において、
前記第1ドレーン口は前記第3ドレーン口より高い位置に形成され、前記第1配水管は前記第3配水管より長く設定されていることを特徴とするサンルーフ車両の排水装置。
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JP2006355086A JP4748056B2 (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | サンルーフ車両の排水装置 |
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- 2006-12-28 JP JP2006355086A patent/JP4748056B2/ja active Active
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