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JP4738979B2 - 固体高分子型燃料電池スタック - Google Patents

固体高分子型燃料電池スタック Download PDF

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JP4738979B2 JP2005315148A JP2005315148A JP4738979B2 JP 4738979 B2 JP4738979 B2 JP 4738979B2 JP 2005315148 A JP2005315148 A JP 2005315148A JP 2005315148 A JP2005315148 A JP 2005315148A JP 4738979 B2 JP4738979 B2 JP 4738979B2
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Description

本発明は、固体高分子電解質膜をガス拡散電極で挟持した膜電極複合体と、ガス流通路が形成されたセパレータとの繰り返しからなる起電部を備えた固体高分子型燃料電池スタックに関するものであり、特に、固体高分子電解質膜を均一に加湿するための技術に関するものである。
燃料電池システムは、燃料極に水素を含む燃料ガスを供給し、酸化剤極に酸素を含む酸化剤ガスを供給して発電を行うシステムである。燃料電池システムのうち、電解質としてプロトン伝導性を有する固体高分子電解質膜を用いた燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックの起電部は、固体高分子電解質膜を燃料極・酸化剤極となるガス拡散電極で挟持した膜電極複合体と、ガス流通路が形成されたセパレータとの繰り返しから構成される。
この場合、膜電極複合体の燃料極と酸化剤極に対し、燃料ガスと酸化剤ガスは、導電性材料の平板の表面に設けられたガス流通路に沿って垂直方向から供給される。ガス流通路は、起電部の側面に配置されたガス供給マニホールドおよびガス排出マニホールドと連通しており、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、ガス供給マニホールドを介して起電部のガス流通路に供給され、ガス流通路の上流から下流へと流れた後、ガス排出マニホールドから外部へ排出される。
一方、固体高分子電解質膜は、平衡する水蒸気圧により膜の含水率が変化し、電解質膜の抵抗が変化する特性がある。このことから、電解質膜の抵抗を小さくし、十分な発電性能を得るためには、固体高分子電解質膜に水分を加えること、すなわち、加湿が必要になる。固体高分子電解質膜を加湿する方法としては、燃料ガスや酸化剤ガスに予め水蒸気を添加する外部加湿方式と、セパレータを介して水を直接添加する内部加湿方式がある。
また、電池温度を適切な範囲内に維持するためには、電池反応の発熱を取り除いて冷却することが必要であるが、そのための冷却方法としては、起電部の複数セル毎に冷却板を挿入し、冷却板に水または空気を流して冷却する冷却板方式や、内部加湿により供給した水の蒸発潜熱により冷却する内部加湿・潜熱冷却方式などがある。
以上のような加湿方法と冷却方法には、密接な関係がある。例えば、外部加湿方式では、運転条件の発熱状態に応じて、数セルおきに冷却水流通路が挿入される。この外部加湿方式において、セパレータには緻密な導電性材料が使われ、燃料ガス流通路、酸化剤ガス流通路と冷却水流通路を形成するとともに、リークを防ぐようになっている。セパレータの両面に流通路を設ける場合、セパレータの枚数は1セル当り1〜2枚となる。
また、内部加湿・潜熱冷却方式では、ガス流通路と同じセパレータ面に設けた加湿水をガス流通路に直接供給し、加湿水の蒸発潜熱により冷却を行う。この内部加湿・潜熱冷却方式において、セパレータには緻密な導電性材料が使われ、リークを防ぐようになっている。この方式の場合、冷却板が省略でき、セパレータの枚数は1セル当たり1枚である。
ところで、上記のような外部加湿方式および内部加湿・潜熱冷却方式のいずれにおいても、反応による生成水は水蒸気として回収され、未反応のガスとともに排出される。電解質膜の抵抗を小さく保つため、ガス流通路の水蒸気圧は高くなり、セパレータとして緻密な材料を用いるため、水分の凝縮が起こって燃料極・酸化剤極内のガス拡散層を閉塞することにより、ガスの拡散が妨げられる。この現象は「フラッディング」と呼ばれ、固体高分子型燃料電池の性能劣化要因の1つである。
以上のように、従来の加湿・冷却方法では、セパレータ枚数を1セル当り1〜2枚と少なく構成できるものの、フラッディングし易いという課題があった。
一方、特許文献1では、セパレータとして微孔を有する導電性多孔質板を使用し、各セルに冷却水流通路を設けることにより、導電性多孔質板を介して冷却水をガス流通路に供給して加湿するとともに、生成水や凝縮した水分を導電性多孔質板を介して除去する加湿・冷却方法が開示されている。この加湿・冷却方法は、燃料ガスと酸化剤ガスの圧力を冷却水の圧力よりも高くしてガスのリークを防ぐとともに、セルの反応面内での均一な加湿と冷却を実現するものである。
特表平11−508726
しかしながら、特許文献1による加湿・冷却方法では、全てのセルを加湿・冷却するために、セル1枚につき1個の冷却水流通路が必要になる。その結果、セパレータもセル1枚につき2枚必要となり、コストアップになるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、セルの反応面内での均一な加湿と冷却を実現可能で、かつ、セパレータのコストを削減可能な固体高分子型燃料電池スタックを提供することである。
本発明は、上記のような目的を達成するために、セパレータの側面に冷却水を接触させるように冷却水マニホールドを配置して、冷却水マニホールドを流れる冷却水を、セパレータ側面から内部に流し込み、セパレータ主表面から膜電極複合体に供給して固体高分子電解質膜を加湿することにより、セル1枚について1枚のセパレータのみを使用しながら、セルの反応面内での均一な加湿と冷却を実現したものである。
すなわち、本発明の固体高分子型燃料電池スタックは、固体高分子電解質膜を2枚のガス拡散電極で挟持した膜電極複合体と、導電性多孔質板の対向する主表面にガス拡散電極に接して配置される燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路がそれぞれ形成されたセパレータとで構成される基本構成要素の繰り返しからなる起電部を備えた固体高分子型燃料電池スタックにおいて、セパレータの側面に冷却水を接触させるように側面冷却水マニホールドが配置され、これらの側面冷却水マニホールドおよびセパレータにより、加湿手段が構成されたことを特徴としている。ここで、加湿手段は、側面冷却水マニホールドを流れる冷却水を、セパレータ側面からセパレータ内部に流し込み、セパレータ主表面から膜電極複合体に供給して固体高分子電解質膜を加湿する手段である。
このような本発明の固体高分子型燃料電池スタックにおいては、側面冷却水マニホールドを流れる冷却水は、セパレータ側面からセパレータ内部に流れ込み、セパレータ主表面で蒸発してガス拡散電極に供給され、固体高分子電解質膜を均一に加湿する。また、膜電極複合体で発生した反応熱は、膜電極複合体主表面からセパレータ主表面に熱伝達し、セパレータ側面に向かって伝導した後、セパレータ側面から冷却水中へ熱伝達するため、膜電極複合体を均一に冷却できる。さらに、一枚のセパレータにより、燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路に加えて、冷却水流通路もまた提供されるため、セパレータの数は、セル1枚につき1枚のみとすることができる。
本発明によれば、セルの反応面内での均一な加湿と冷却を実現可能で、かつ、セパレータのコストを削減可能な固体高分子型燃料電池スタックを提供することができる。
以下には、本発明に係る固体高分子型燃料電池スタックの複数の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明中および図面中では、固体高分子型燃料電池スタックを「燃料電池スタック」と適宜略称する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体高分子型燃料電池スタック100の構成を示す分解斜視図である。この図1に示すように、燃料電池スタック100は、電池反応を行う起電部100aが中央に配置され、その周囲に、第1、第2のガスマニホールド110,120、上下の側面冷却水マニホールド130,140、および、第1、第2のエンドプレート150,160が配置されている。ここで、起電部100aは、図中矢印で示すように、その積層方向が水平方向となるように配置されており、積層方向両端面に配置された第1、第2のエンドプレート150,160により締め付けられている。
この場合、起電部100aの反応面(積層方向と直交する平面、エンドプレートと平行な平面)方向の形状は、一対の長辺と一対の短辺からなる長方形であり、この起電部100a反応面の短辺をなす各側面に沿って、第1、第2のガスマニホールド110,120がそれぞれ配置されている。ここで、第1のガスマニホールド110は、下部に配置された燃料入口マニホールド171と上部に配置された空気入口マニホールド181から構成されており、第2のガスマニホールド120は、上部に配置された燃料出口マニホールド172と下部に配置された空気出口マニホールド182とから構成されている。なお、図中171a,172aは燃料入口と燃料出口、図中181a,182aは空気入口と空気出口である。
また、起電部100a反応面の長辺をなす各側面であるところの、起電部100aの上下側面に沿って、上側面冷却水マニホールド130と下側面冷却水マニホールド140がそれぞれ配置されている。なお、図中201,202は、冷却水入口と冷却水出口であり、冷却水入口201から供給された冷却水は、上側面冷却水マニホールド130を介して、第1、第2のエンドプレート150,160にそれぞれ供給され、これらのエンドプレート150,160の上端から下端に向かって垂直方向に流れた後、下側面冷却水マニホールド140を介して冷却水出口202から排出されるようになっている。
図2は、図1に示す燃料電池スタック100内のガスの流れを示す模式図である。この図2に示すように、第1、第2のガスマニホールド110,120は、起電部100aのガス流通路と連通している。また、燃料入口マニホールド171と空気入口マニホールド181が同じ側(第1のガスマニホールド110)にあり、燃料出口マニホールド172と空気出口マニホールド182が同じ側(第2のガスマニホールド120)にあるため、燃料ガスと空気は、第1のガスマニホールド110から第2のガスマニホールド120に向かう同方向に流れる。
すなわち、第1のガスマニホールド110の燃料入口マニホールド171と空気入口マニホールド181は、起電部100aの点線および破線で示した燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路とそれぞれ連通していて、燃料ガス流通路に燃料ガスを供給し、酸化剤ガス流通路に空気を供給する。また、第2のガスマニホールド120の燃料出口マニホールド172と空気出口マニホールド182は、起電部100aの燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路とそれぞれ連通していて、起電部100aで未反応の燃料ガスと空気をそれぞれ排出する。
図3は、図2に示す燃料電池スタック100のA−A’断面を部分的に示す模式図である。この図3に示すように、起電部100aは、複数積層した単位電池(セル)101から構成されている。個々の単位電池101は、固体高分子電解質膜102をアノードガス拡散電極(アノード)103およびカソードガス拡散電極(カソード)104で挟持した膜電極複合体(MEA)105と、この膜電極複合体(MEA)105に接する燃料ガス流通路103cと酸化剤ガス流通路104cをそれぞれ形成するセパレータ106から構成されている。
この場合、隣接する膜電極複合体(MEA)105の間には、1枚のガス流通路付セパレータ106が挟持されているため、個々の単位電池101は、実質的に、図3に破線で示すように、膜電極複合体(MEA)105とその両側のセパレータ106の各半分により構成されることとなる。
また、膜電極複合体(MEA)105のアノードガス拡散電極103およびカソードガス拡散電極104における固体高分子電解質膜102の挟持面には、アノード触媒層103aおよびカソード触媒層104aがそれぞれ設けられており、膜電極複合体(MEA)105は、この構成により燃料ガス中の水素と酸化剤ガス中の酸素を電気化学反応させて発電を行う。
一方、セパレータ106は、導電性多孔質カーボン板の対向する主表面に流路溝を有する部材であり、ガス拡散電極103,104に接して配置されることにより、両側の主表面の流路溝が、燃料ガス流通路103cおよび酸化剤ガス流通路104cをそれぞれ形成する。
ここで、前述したように、起電部100aの反応面の形状は、一対の長辺と一対の短辺からなる長方形であり、起電部100aの長辺をなす各側面すなわち起電部100aの上下側面に沿って、上側面冷却水マニホールド130と下側面冷却水マニホールド140がそれぞれ配置されている。そのため、この起電部100aを構成するセパレータ106の主表面形状もまた、一対の長辺と一対の短辺からなる長方形であり、その長辺をなすセパレータ側面は、上下の側面冷却水マニホールド130,140内に形成された冷却水流通路107cに接しており、したがって、この冷却水流通路107cを流れる冷却水に接触する。
すなわち、これら上下の側面冷却水マニホールド130,140およびセパレータ106により、上下の側面冷却水マニホールド130,140を流れる冷却水を、セパレータ106側面から膜電極複合体(MEA)105に供給して固体高分子電解質膜102を加湿する加湿手段が構成されている。
[作用]
以下には、図3中の矢印を参照しながら、第1の実施形態の固体高分子型燃料電池スタック100における熱と水の流れについて説明する。
まず、膜電極複合体(MEA)105で発生した反応熱は、図3中に黒塗りの矢印で示すように、ガス拡散電極103,104主表面からセパレータ106主表面に熱伝達し、セパレータ106側面に向かって伝導した後、セパレータ106側面から冷却水流通路107cを流れる冷却水中へ熱伝達する。この場合、膜電極複合体(MEA)105の反応熱は、その主表面からセパレータ106主表面に対して連続的に均一に熱伝達し、また、セパレータ106側面から冷却水中への熱伝達は、上下の側面冷却水マニホールド130,140内における冷却水の流れに伴い、連続的に効率よく行われる。したがって、膜電極複合体(MEA)105を均一に冷却できる。
一方、上下の側面冷却水マニホールド130,140を流れる冷却水は、セパレータ106側面から流れ込み、セパレータ106内部を流れた後、セパレータ106主表面で均一に蒸発してガス拡散電極103,104に供給され、固体高分子電解質膜102を均一に加湿する。すなわち、冷却水は連続的に流れており、セパレータ106側面から連続的に流れ込むため、導電性多孔質カーボン板で構成されたセパレータ106の細孔内は、冷却水で常時満たされており、その結果、冷却水はセパレータ106主表面で均一に蒸発してガス拡散電極103,104主表面に均一に供給され、これらの拡散電極103,104を介して固体高分子電解質膜102を均一に加湿する。
この場合、加湿によって消費される水は、セパレータ106側面を介して連続的に補給されるが、冷却水の圧力を燃料ガスおよび酸化剤ガスの圧力に比べて低く保つことにより、セパレータ106の細孔内の水が染み出してガス流通路103c,104cを閉塞するといった問題の発生を防止することができる。また、セパレータ106の細孔の径を、毛細管力により細孔内の水が保持される範囲とすることにより、燃料ガスおよび酸化剤ガスのリークを防止することができる。
[効果]
以上のような第1の実施形態によれば、セパレータ側面に冷却水を接触させる側面冷却水マニホールドを配置することにより、これらの側面冷却水マニホールドおよびセパレータを加湿手段として機能させることができるため、側面冷却水マニホールドを流れる冷却水を、セパレータ側面からセパレータ内部に流し込み、セパレータ主表面で蒸発させて膜電極複合体に供給し、固体高分子電解質膜を均一に加湿できる。
また、膜電極複合体で発生した反応熱は、膜電極複合体主表面からセパレータ主表面に熱伝達し、セパレータ側面に向かって伝導した後、セパレータ側面から冷却水中へ熱伝達するため、膜電極複合体を均一に冷却できる。
さらに、一枚のセパレータにより、燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路に加えて、冷却水流通路もまた提供されるため、セパレータの数は、セル1枚につき1枚のみとすることができる。したがって、燃料電池スタック単位でのセパレータのコストを削減することができる。
[実施例]
以上のような第1の実施形態の効果を検証するための実施例として、図3に示す単位電池(有効面積100cm2)を100枚積層して燃料電池スタックを製作した。この燃料電池スタックに、燃料として水素を含む乾燥ガス、酸化剤として乾燥空気をそれぞれ供給し、また、燃料および空気の圧力よりも40kPa低い圧力の冷却水を供給して発電試験を行ったところ、電流密度0.3A/cm2(30A)まで安定して発電できることが確認された。
[第2の実施形態]
[構成]
図4は、本発明の第2の実施形態に係る固体高分子燃料電池スタック100内のガスの流れを示す模式図である。この図4に示すように、本実施形態において、第1、第2のガスマニホールド110,120が起電部100aのガス流通路と連通している点は、第1の実施形態と同様であるが、燃料ガスと空気の流れる方向は互いに対向する方向となっている。
すなわち、第1のガスマニホールド110は、下部に配置された燃料出口マニホールド172と上部に配置された空気入口マニホールド181から構成されており、第2のガスマニホールド120は、上部に配置された燃料入口マニホールド171と下部に配置された空気出口マニホールド182とから構成されている。この構成により、空気は、第1の実施形態と同様に、第1のガスマニホールド110から第2のガスマニホールド120に向かって流れるが、燃料ガスは、それとは逆方向の、第2のガスマニホールド120から第1のガスマニホールド110に向かう方向に流れる。
なお、以上のような第1、第2のガスマニホールド110,120の構成とそれによるガスの流れ方向以外の部分は、第1の実施形態と全く同様に構成されている。すなわち、図4における起電部100aのA−A’断面の構成は、図3に示した通りである。
[作用]
以上のような第2の実施形態において、固体高分子型燃料電池スタック100のA−A’断面における熱と水の流れは、第1の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、さらに次のような作用が得られる。
すなわち、本実施形態においては、燃料ガスと空気の流れる方向を互いに対向する方向としたことにより、図5に示すように、ガスの流れ方向におけるセパレータ端部付近においてセパレータ106の積層方向(セパレータ106主平面に対する垂直方向)内外の実質的な水移動量が抑制される。なお、図5においては、セパレータ内外の実質的な水移動量を、セパレータへの水移動量(=吸収量−蒸発量)として示している。
図5に示すように、セパレータ106における燃料上流側(燃料入口マニホールド171側)端部付近および空気上流側(空気入口マニホールド181側)端部付近では、膜電極複合体(MEA)105からセパレータ106への水の移動量がマイナスになる、つまりセパレータからMEAへの蒸発量が多くなるが、中央部分では膜電極複合体(MEA)105からセパレータ106に安定して水が吸収されていることが分る。
すなわち、セパレータ106における燃料上流側端部付近では、図中破線で示すように、アノードからセパレータへの水移動量はマイナスであり、セパレータ106から膜電極複合体(MEA)105のアノード103側に水が蒸発する。これに対して、セパレータ106の積層方向において燃料上流側端部付近と重なる空気下流側(空気出口マニホールド182側)端部付近では、図中点線で示すように、カソードからセパレータへの水移動量はプラスであり、セパレータ106から膜電極複合体(MEA)105のカソード104側へ蒸発する水の蒸発量よりも、カソード104からセパレータ106側に吸収される水の吸収量の方が多くなっている。
そのため、セパレータ106の燃料上流側端部付近、空気下流側端部付近での、セパレータ106の積層方向内外における水移動量の収支(吸収量と蒸発量)が打ち消し合い、図中実線で示すように、この部分におけるセパレータ内外の実質的な水移動量(吸収量と蒸発量の差)は抑制されている。
また、セパレータ106における空気上流側端部付近では、カソードからセパレータへの水移動量はマイナスであり、セパレータ106から膜電極複合体(MEA)105のカソード104に水が蒸発する。これに対して、セパレータ106の積層方向において空気上流側端部付近と重なる燃料下流側(燃料出口マニホールド172側)端部付近では、アノードからセパレータへの水移動量は、マイナスであり、セパレータ106から膜電極複合体(MEA)105のアノード103側へ蒸発する水の蒸発量と、アノード103からセパレータ106側に吸収される水の吸収量とがほぼ等しくなっている。
そのため、セパレータ106の空気上流側端部付近、燃料下流側端部付近での、セパレータ106の積層方向内外におけるトータルの水移動量の収支(吸収量と蒸発量)が打ち消し合い、図中実線で示すように、この部分におけるセパレータ内外の実質的な水移動量(吸収量と蒸発量の差)は抑制されている。
[効果]
以上のような第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、ガスの流れ方向におけるセパレータ端部において、セパレータの積層方向内外における水移動量の収支(吸収量と蒸発量)が打ち消し合い、結果的に、セパレータ全体における積層方向内外の実質的な水移動量(吸収量と蒸発量の差)を抑制してセパレータ内の水の局所的な消費を抑制できるため、セパレータ側面からの水の補給量を低減して、燃料電池スタックを安定に運転することが可能となる。
[第3の実施形態]
[構成]
図6は、本発明の第3の実施形態に係る固体高分子型燃料電池スタック100の構成を示す分解斜視図である。また、図7は、図6の燃料電池スタック100における冷却水流通路を示す斜視図である。
これらの図6、図7に示すように、燃料電池スタック100が、起電部100aと、第1、第2のガスマニホールド110,120、上下の側面冷却水マニホールド130,140、第1、第2のエンドプレート150,160から構成されている点、および、燃料入口・出口マニホールド171,172と空気入口・出口マニホールド181,182の位置関係は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態において、第1の実施形態と異なる点は、上下の側面冷却水マニホールド130,140と、第1、第2のエンドプレート150,160が、それぞれ複数の冷却水流通路を備えており、図7に示すように、各流通路が順次連通されることで、起電部100aの周囲に冷却水が螺旋状に流れる螺旋状流通路200が構成されている点である。
まず、図6に示すように、上側面冷却水マニホールド130には、第1のガスマニホールド110と平行に伸びる複数の冷却水流通路211,212,…,21nが設けられており、第1のガスマニホールド110から第2のガスマニホールド120の方向、すなわち、空気の流れ方向に向かって順次並べられている。このうち、第1のガスマニホールド110側端部の冷却水流通路211は、冷却水入口201に連通している。
また、第2のエンドプレート160には、垂直方向に伸びる複数の冷却水流通路221,222,…,22nが設けられ、空気の流れ方向に向かって順次並べられている。これらの冷却水流通路221,222,…,22nは、図7に示すように、その上端で、上側面冷却水マニホールド130の冷却水流通路211,212,…,21nの一端にそれぞれ連通している。
また、下側面冷却水マニホールド140には、上側面冷却水マニホールド130の複数の冷却水流通路211,212,…,21nと対向する複数の冷却水流通路231,232,…,23nが設けられており、これらの冷却水流通路231,232,…,23nは、図7に示すように、その一端で、第2のエンドプレート160の冷却水流通路221,222,…,22nの下端にそれぞれ連通している。また、第2のガスマニホールド120側端部の冷却水流通路23nは、冷却水出口202に連通している。
また、第1のエンドプレート150には、斜め垂直方向に伸びる複数の冷却水流通路241,242,…,24n−1が設けられており、これらの冷却水流通路241,242,…,24n−1は、図7に示すように、その下端で、下側面冷却水マニホールド140の冷却水流通路231,232,…,23n−1の一端にそれぞれ連通すると共に、その上端で、上側面冷却水マニホールド130の冷却水流通路211,212,…,21n−1の一端にそれぞれ連通している。
以上のように、上側面冷却水マニホールド130の冷却水流通路211,212,…,21nと、第2のエンドプレート160の冷却水流通路221,222,…,22nと、下側面冷却水マニホールド140の冷却水流通路231,232,…,23nと、第1のエンドプレート150の冷却水流通路241,242,…,24n−1が、各流通路の並び順に応じて順次連通され、冷却水入口201から冷却水出口202に至る螺旋状流通路200が構成されている。
この場合、図7に大形の矢印で示すように、起電部100aに対して螺旋状流通路200に冷却水の流れる方向(螺旋の中心軸方向)と、起電部100a内の酸化剤ガス流通路104cに空気の流れる方向は、同じ方向となっている。
[作用]
以上のような第3の実施形態において、固体高分子型燃料電池スタック100のA−A’断面における熱の流れは、第1の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、図7に示すように、水の流れが異なる。
すなわち、図7に示すように、起電部100aの周囲に、冷却水が螺旋状に流れる螺旋状流通路200が構成されているため、第2のエンドプレート160では、第1の実施形態と同様、冷却水は上から下に向かって流れるが、第1のエンドプレート150では、冷却水は下から上に向かって流れることになる。なお、上下の側面冷却水マニホールド130,140を流れる冷却水が、個々のセパレータ106に対してその側面から流れ込み、セパレータ106内部を流れて膜電極複合体(MEA)105に供給され、固体高分子電解質膜102を加湿する点については、第1の実施形態と同様である。
本実施形態においては、特に、起電部100aの周囲の螺旋状流通路200に冷却水の流れる方向(螺旋の中心軸方向)と、起電部100a内の酸化剤ガス流通路104cに空気の流れる方向が同じ方向であるため、起電部100aのセパレータ106から熱伝達される反応熱により、螺旋状流通路200を流れる冷却水は、螺旋状流通路200の下流に向かってその温度が上昇することになる。
したがって、セパレータ106においては、酸化剤ガス流通路の下流側、すなわち、空気下流側に向かって冷却水の温度が上昇することになり、その結果、図8に示すように、空気下流部分でのセパレータへの水の吸収量が低減され、この部分でのセパレータ内外の実質的な水移動量(吸収量と蒸発量の差)が抑制される。
なお、図8においては、本実施形態におけるセパレータへのトータルの水移動量を実線の曲線で示すと共に、第2の実施形態におけるセパレータへのトータルの水移動量(図5と同じデータ)を破線の曲線で示している。この2つの曲線を比較すれば明らかなように、本実施形態においては、空気下流部分から中央部分でのセパレータ内外の実質的な水移動量(吸収量と蒸発量の差)が、第2の実施形態に比べてさらに抑制されている。
[効果]
以上のような第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、次のような効果が得られる。すなわち、セパレータにおいては、空気下流側に向かって冷却水の温度が上昇する結果、空気下流部分近でのセパレータ内外の実質的な水移動量(吸収量と蒸発量の差)を抑制してセパレータ内の水の局所的な消費を抑制できるため、セパレータ側面からの水の補給量を低減して、燃料電池スタックを安定に運転することが可能となる。
[第4の実施形態]
[構成]
図9は、本発明の第4の実施形態に係る固体高分子型燃料電池スタック100のセパレータ106の断面における寸法関係を示す模式図である。
この図9に示すように、本実施形態のセパレータ106は、セパレータ106全体の厚さ(全厚)L1と、セパレータの両側の主表面に形成された燃料ガス流通路103cおよび酸化剤ガス流通路104cの深さを除いた残肉部106aの厚さ(残肉厚)L2との残肉厚L2/全厚L1比が50%以上、すなわち、L2/L1≧50%であることを特徴としている。なお、本実施形態の燃料電池スタック100において、このようなセパレータ106の断面における寸法関係の限定以外は、第1の実施形態と同様に構成されている。
[作用・効果]
以上のような第4の実施形態においては、セパレータ106の全厚L1と残肉厚L2との関係を、残肉厚/全厚比が50%以上、すなわち、L2/L1≧50%、に限定したことにより、セパレータ106における熱伝導および水の流れを適切に設定できる。その結果、起電部100a内の中央部分の最高温度を、固体高分子型燃料電池の作動上限温度以下に抑制することができると共に、上下の側面冷却水マニホールド130,140と接触するセパレータ106側面部分での水透過量を十分に確保でき、電池反応による生成水を適切に処理できるため、燃料電池スタック100を安定に運転することが可能となる。
[実施例]
以上のような第4の実施形態の効果を検証するための実施例として、以下の表1に示すように、残肉厚/全厚比が、それぞれ49%、66%、75%となる3種のセパレータを使用して、図3に示す単位電池(有効面積100cm2)を100枚積層し、セパレータの各部の寸法のみが異なる3種の燃料電池スタックを製作した。すなわち、実施例1,2は、本実施形態に係る条件「L2/L1≧50%」を満足するセパレータを使用した例であり、比較例1は、本実施形態とは異なり、同条件を満足しないセパレータを使用した例である。
Figure 0004738979
そして、これらの比較例1、実施例1,2について、燃料電池スタック内の温度分布とセパレータ側面の水透過量を計測したところ、図10、図11に示すような結果が得られた。
このうち、図10は、燃料電池スタックのセパレータ主表面方向(水平方向)における電極中央から側面冷却水マニホールドまでの距離とセパレータ温度の関係を示す。この図10に示すように、電極中央の温度が最も高く、側面冷却水マニホールドに向かって温度が傾斜的に低くなっているが、この理由は、図3中に黒塗りの矢印で示すように、燃料電池の反応熱が、セパレータ内の中央から側面に向かう熱伝導によって冷却されるためである。
ここで、冷却水の温度を60℃、燃料電池スタックの電流密度を0.3A/cm2(30A)と仮定すると、セパレータの残肉厚/全厚比:49%の比較例においては、電極中央の最高温度が90℃を超えてしまい、したがって、固体高分子型燃料電池の作動上限である80℃を超えてしまう。これに対して、セパレータの残肉厚/全厚比:66%の実施例1においては、最高温度が78℃であり、また、セパレータの残肉厚/全厚比:75%の実施例2においては、最高温度が72℃となり、いずれも、作動上限である80℃以下に抑えることができる。
また、図11は、側面冷却水マニホールドに接触するセパレータ側面の水透過量を示す。この図11に示すように、セパレータの残肉厚/全厚比が増えるにしたがって水が透過する断面積が増加するため、水透過量が増加する。ここで、セパレータの残肉厚/全厚比:49%の比較例においては、水透過量が0.44であり、反応による生成水量(0.5)を下回るため、十分な水透過量が確保できない。これに対して、セパレータの残肉厚/全厚比:66%の実施例1においては、水透過量が0.89であり、また、セパレータの残肉厚/全厚比:75%の実施例2においては、水透過量が1.33となり、いずれも、反応生成水量を上回るため、生成水を適切に処理できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。まず、実施形態において示した燃料電池スタックの構成や各部の寸法および形状は一例にすぎず、具体的な構成や各部の寸法および形状は適宜選択可能である。例えば、ガスマニホールドや冷却水マニホールドの具体的な寸法および形状、単位電池の積層枚数等は、燃料電池スタックの定格や用途に応じて自由に選択可能である。
すなわち、本発明は、セパレータの側面に冷却水を接触させるように冷却水マニホールドを配置して、冷却水マニホールドを流れる冷却水を、セパレータ側面から内部に流し込み、セパレータ主表面から膜電極複合体に供給して固体高分子電解質膜を加湿するものである限り、その具体的な実施形態は自由に選択可能である。
本発明の第1の実施形態に係る固体高分子型燃料電池スタックの構成を示す分解斜視図。 第1の実施形態に係る燃料電池スタック内のガスの流れを示す模式図。 図2のA−A’断面を部分的に示す模式図。 本発明の第2の実施形態に係る固体高分子燃料電池スタック内のガスの流れを示す模式図。 第2の実施形態に係る燃料電池スタックにおいて、ガスの流れ方向各部におけるセパレータへの水移動量を示すグラフ。 本発明の第3の実施形態に係る固体高分子型燃料電池スタックの構成を示す分解斜視図。 第3の実施形態に係る燃料電池スタックにおける冷却水流通路を示す斜視図。 第3の実施形態に係る燃料電池スタックにおけるガスの流れ方向各部におけるセパレータへの水移動量を、第2の実施形態と比較して示すグラフ。 本発明の第4の実施形態に係る固体高分子型燃料電池スタックのセパレータの断面における寸法関係を示す模式図。 第3の実施形態に係る燃料電池スタックの実施例と比較例について、電極中央から側面冷却水マニホールドまでの距離とセパレータ温度の関係を示すグラフ。 第3の実施形態に係る燃料電池スタックの実施例と比較例について、側面冷却水マニホールドに接触するセパレータ側面の水透過量を示すグラフ。
符号の説明
100…固体高分子型燃料電池スタック(燃料電池スタック)
100a…起電部
101…単位電池
102…固体高分子電解質膜
103…アノードガス拡散電極(アノード)
103c…燃料ガス流通路
104…カソードガス拡散電極(カソード)
104c…酸化剤ガス流通路
105…膜電極複合体(MEA)
106…セパレータ
107c…冷却水流通路
110…第1のガスマニホールド
120…第2のガスマニホールド
130…上側面冷却水マニホールド
140…下側面冷却水マニホールド
150…第1のエンドプレート
160…第2のエンドプレート
171…燃料入口マニホールド
171a…燃料入口
172…燃料出口マニホールド
172a…燃料出口
181…空気入口マニホールド
181a…空気入口
182…空気出口マニホールド
182a…空気出口
200…螺旋状流通路
201…冷却水入口
202…冷却水出口
211〜21n…上側面冷却水マニホールドの冷却水流通路
221〜22n…第2のエンドプレートの冷却水流通路
231〜23n…下側面冷却水マニホールドの冷却水流通路
241〜24n−1…第1のエンドプレートの冷却水流通路

Claims (6)

  1. 固体高分子電解質膜を2枚のガス拡散電極で挟持した膜電極複合体と、導電性多孔質板の対向する主表面に前記ガス拡散電極に接して配置される燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路がそれぞれ形成されたセパレータとで構成される基本構成要素の繰り返しからなる起電部を備えた固体高分子型燃料電池スタックにおいて、
    前記セパレータの側面に冷却水を接触させるように側面冷却水マニホールドが配置され、これらの側面冷却水マニホールドおよびセパレータにより、側面冷却水マニホールドを流れる冷却水を、セパレータ側面からセパレータ内部に流し込み、セパレータ主表面から前記膜電極複合体に供給して前記固体高分子電解質膜を加湿する加湿手段が構成された
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池スタック。
  2. 前記セパレータの主表面の形状は、一対の長辺と一対の短辺からなる長方形であり、セパレータの各長辺に沿って前記側面冷却水マニホールドが配置され、セパレータの各短辺に沿ってガスマニホールドが配置された
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体高分子型燃料電池スタック。
  3. 前記燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路は、燃料ガスの流れる方向と酸化剤ガスの流れる方向が互いに対向するように配置された
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体高分子型燃料電池スタック。
  4. 前記側面冷却水マニホールドは、水平方向に並べられた複数の流通路を備え、当該複数の流通路は各流通路の並び順に応じた順序で冷却水が流れるように直列に連通され、
    前記複数の流通路に冷却水が流れる順序の並び順方向と、前記酸化剤ガス流通路に酸化剤ガスの流れる方向が同じ方向となるように構成された
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池スタック。
  5. 前記起電部は、積層方向が水平方向となるように配置され、当該起電部をその積層方向両端面から締め付ける一対のエンドプレートが設けられ、これらのエンドプレートはそれぞれ、垂直方向または垂直斜め方向に冷却水を流す流通路を水平方向に並べてなる複数の流通路を備え、
    前記起電部の対向する上下の側面に上下の前記側面冷却水マニホールドがそれぞれ配置され、これら上下の側面冷却水マニホールドはそれぞれ、水平方向に冷却水を流す流通路を水平方向に並べてなる複数の流通路を備え、
    前記上下の側面冷却水マニホールドの流通路と前記一対のエンドプレートの流通路が各流通路の並び順に応じて順次連通されることで、前記起電部の周囲に冷却水が螺旋状に流れる螺旋状流通路が構成され、
    前記螺旋状流通路に冷却水の流れる方向と、前記酸化剤ガス流通路に酸化剤ガスの流れる方向が同じ方向となるように構成された
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体高分子型燃料電池スタック。
  6. 前記セパレータにおいて、前記一対の主表面に形成された前記燃料ガス流通路および酸化剤ガス流通路の深さを除いた残肉部の厚さは、セパレータ全体の厚さの50%以上である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の固体高分子型燃料電池スタック。
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