[go: up one dir, main page]

JP4738260B2 - 予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4738260B2
JP4738260B2 JP2006161153A JP2006161153A JP4738260B2 JP 4738260 B2 JP4738260 B2 JP 4738260B2 JP 2006161153 A JP2006161153 A JP 2006161153A JP 2006161153 A JP2006161153 A JP 2006161153A JP 4738260 B2 JP4738260 B2 JP 4738260B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optimum
sample sequence
delay
selection point
delay amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006161153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007193294A (ja
Inventor
健弘 守谷
登 原田
優 鎌本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2006161153A priority Critical patent/JP4738260B2/ja
Publication of JP2007193294A publication Critical patent/JP2007193294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4738260B2 publication Critical patent/JP4738260B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

本発明は、音響信号などの時系列信号の予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体に関する。
音響信号などの時系列信号の圧縮符号化には長期予測(またはピッチ予測)が使われることがある(非特許文献1)。この手法では、遅延量とその遅延サンプルに対する乗数がパラメータとして使われる。そして、最適な遅延量を求めるため、信号系列をτ点ずらして最適な乗数をかけて差分処理を行い、歪が最も小さくなるτを探索する。
従来の圧縮符号化装置の構成を図1に示す。また、図2に従来の圧縮符号化装置の処理フローを示す。従来の圧縮符号化装置は、フレーム化部910、短期予測分析部920、遅延量・利得算出部930、遅延部940、利得乗算部950、減算部960、長期予測誤差符号化部970、符号列生成部980から構成される。短期予測分析部920は、短期予測係数算出部921と短期予測分析フィルタ922を有する。ディジタル化された時系列信号である入力信号x(n)が入力されると、フレーム化部910は、所定の数Nごとに入力信号x(n)をまとめる(S910)。所定の数Nの例としては、1024、512などがある。短期予測係数算出部921は、例えばP次(例えば10次)の自己相関関数からP次の線形予測係数α〜αを求め、短期予測分析フィルタ922に出力する。また、求めた短期予測係数α〜αを符号化して符号列生成部980に出力する(S921)。ステップS921では、短期予測係数そのものではなく、LSP係数やLSF係数に変換してから符号化を行ってもよい。短期予測分析フィルタ922は、
Figure 0004738260
により、短期予測誤差y(n)を求める(S922)。ステップS922で用いるα1〜αPは、ステップS921で符号化した符号により決まる値、すなわち、量子化済の値が好ましい。また、一般には短期予測分析部920を備えるが、必ずしも備える必要はなく、省略可能である。その場合は、フレーム化部910の出力x(n)が短期予測残差y(n)の代わりに用いられることになる。
遅延量・利得算出部930は、長期予測誤差を最小とする最適遅延量τoptと最適利得γoptとを、1サンプルずつずらしながら求める。そして、求められた最適遅延量τoptを遅延部940へ、最適利得γoptを利得乗算部950へ、遅延符号と利得符号を符号列生成部980へ出力する(S930)。具体的には、あらかじめ設定した遅延量τの候補の中から、利得
Figure 0004738260
が最大となる遅延量τを探索し、最大となる利得γ(τ)を最適利得γopt、そのときの遅延量τを最適遅延量τoptとすることにより、長期予測誤差を最小とする最適遅延量τoptと最適利得γoptとを求めることができる。
遅延部940は、受け取った最適遅延量τoptだけ短期予測誤差y(n)を遅延させ、利得乗算部950に、y(n−τopt)を出力する(S940)。利得乗算部950は、遅延された短期予測誤差y(n−τopt)に最適利得γoptを乗算する(S950)。減算部960は、短期予測誤差y(n)からγopt・y(n−τopt)を減算し、長期予測誤差y(n)−γopt・y(n−τopt)を得る(S960)。長期予測誤差符号化部970は、長期予測誤差y(n)−γopt・y(n−τopt)を符号化する(S970)。符号列生成部980は、受け取った長期予測誤差符号、遅延符号、利得符号、短期予測符号から符号列を生成し、出力する(S980)。
この方法の演算量は、τの探索範囲とフレーム内のサンプル数に比例する。つまり、サンプリング周波数が高い場合は、τの探索範囲(探索すべきサンプル点の数)とフレームあたりのサンプル数が多くなる。したがって、ステップS930での最適遅延量τoptと最適利得γoptの探索に膨大な時間がかかってしまう。例えば、サンプリング周波数が192kHz、1フレームのサンプル数が8192、遅延量τの候補が1024点のような場合、非常に演算量が多くなってしまう。
図3に従来の復号化装置の機能構成例を示す。従来の復号化装置は、符号列分解部810、長期予測誤差復号部820、遅延部830、利得乗算部840、加算部850、短期予測合成部860から構成される。符号列分解部810は、受信した符号列を長期予測誤差符号、遅延符号、利得符号、短期予測符号に分解する。長期予測誤差復号部820は、長期予測誤差符号を復号化し、長期予測誤差y(n)−γopt・y(n−τopt)を得る。遅延部830は、遅延符号を復号化し、遅延された短期予測誤差y(n−τopt)を求める。利得乗算部840は、利得符号を復号化し、遅延された短期予測誤差y(n−τopt)に利得γoptを乗算する。加算部850は、長期予測誤差y(n)−γopt・y(n−τopt)に、利得乗算部840の出力γopt・y(n−τopt)を加算し、短期予測誤差y(n)を求める。符号化装置に短期予測分析部920を設けなかった場合は、復号化装置に短期予測合成部860を設けないため、上記のy(n)がそのまま出力信号x(n)となる。短期予測合成部860は、短期予測符号を復号化して短期予測信号を求め、短期予測信号と短期予測誤差y(n)とを合成して出力信号x(n)を求める。
上述の例は、1つの入力信号に対して遅延時間を与えて符号化した例であるが、特許文献1のように複数の信号(多チャネル信号)を符号化する場合もある。多チャネル信号の符号化の場合は、他のチャネル信号に遅延を与えたものとの重み付き差分信号を符号化する例がある。図4に従来の多チャネル信号符号化装置の機能構成例を示す。Mチャネル(Mは2以上の整数)の入力を有する多チャネル信号符号化装置1800は、フレームバッファ1810(i=1〜M)、符号化情報決定部1820、符号化対象信号生成部1830、信号符号化部1840(i=1〜M)、合成部1850から構成される。また、符号化情報決定部1820は、チャネルごとに、独立に符号化(以下、「独立符号化」という。)するのか、他のチャネル(以下、「マスターチャネル」という。)との重み付き差分信号を符号化(以下、「差分符号化」という。)するのかの決定をする独立/差分・マスターチャネル決定部1821、および差分符号化の場合に、マスターチャネルの重みを決定する重み決定部1826を備えている。符号化対象信号生成部1830は、符号化情報決定部1820で決定された符号化情報にしたがって、チャネルごとに必要な情報を収集する符号化情報処理部1832と差分符号化の場合には重み付き加算(減算)を行う重み付き加算部1833とを備える。
図5に従来の多チャネル信号符号化装置1800の処理フローを示す。フレームバッファ1810(i=1〜M)は、入力信号(チャネル信号)を蓄積する。ここで、チャネル信号が単なるサンプル値の列の場合には、複数のサンプル列(以下、「フレーム」という。)に分割し、チャネル信号が既にフレームごとに分割されている場合には、フレーム単位に蓄積する(S1810)。符号化情報決定部1820は、各チャネル信号のエネルギーや、各チャネル間の差分エネルギーなどの相関関係に近似する情報を利用して、各チャネルの符号化情報(独立符号化か差分符号化か、マスターチャネル番号、重みなど)を決定する(S1820)。符号化対象信号生成部1830は、チャネルごとに前記の符号化情報にしたがって符号化対象の信号を生成する(S1830)。信号符号化部1840(i=1〜M)は、生成された符号化対象信号を符号化する(S1840)。合成部1850は、各チャネル信号の符号と符号化情報とを合成し、多チャネル符号を出力する(S1850)。
ステップS1830の詳細な処理フローは以下のとおりである。符号化対象信号生成部1830の符号化情報処理部1832は、符号化情報決定部1820で決定された符号化情報を取得する。符号化情報処理部1832は、符号化対象チャネルのサンプル列を取得する。符号化情報処理部1832は、差分符号化の場合にはマスターチャネルの参照するサンプル列の情報を取得する。なお、参照するサンプル列は、1つの場合と3つの場合がある。詳細については後述する。独立符号化の場合には、重み付き加算部1833は、符号化情報処理部1832が取得した符号化対象チャネルのサンプル列をそのまま符号化対象信号のサンプル列として出力する。差分符号化の場合には、重み付き加算部1833は、符号化対象チャネルのサンプル列にマスターチャネルの参照するサンプル列に重みを乗じて加算(減算)を行い、符号化対象信号のサンプル列として出力する。
図6は、サンプル列が1つ(1タップ)の場合のステップS1830の処理のイメージを示している。また、図7は、サンプル列が3つ(3タップ)の場合のステップS1830の処理のイメージを示している。1つのフレームは、Nサンプルから構成されているので、符号化するチャネルXのサンプル列(N個のサンプル値の列)が符号化チャネルの信号である。図6の例では、符号化対象信号のサンプル列Xから、符号化対象チャネルのサンプル列と同じ時間(τ=0)のマスターチャネルのサンプル列Yに重みγを乗じて減算(重み−γを乗じて加算)した差分信号X^が符号化対象信号となる。ここで、τは、符号化対象チャネルのフレーム信号(フレームと一致するサンプル列)とマスターチャネルのサンプル列の時間差(時間位置の差)を示している。また、サンプル列Yの添え字は、τの値を示している。たとえば、Yは、τ=iのマスターチャネルYのサンプル列を示している。図7の例では、符号化対象チャネルのサンプル列Xから、1サンプル分前にずれた(τ=−1)サンプル列Y−1、同じ時間(τ=0)のサンプル列Y、および1サンプル分後ろにずれた(τ=1)サンプル列Yにそれぞれ重みγ−1、γ、γを乗じて減算(重み−γ−1、−γ、−γを乗じて加算)した差分信号X^が符号化対象信号となる。
図8は、従来の多チャネル信号復号化装置の機能構成例を示している。Mチャネルの多チャネル信号復号化装置1900は、情報取得分離部1910、信号復号化部1920(i=1〜M)、チャネル信号出力部1930から構成される。チャネル信号出力部1930は、符号化情報処理部1932と重み付き加算部1933を備えている。情報取得分離部1910は、多チャネル符号を受信し、符号化情報を取得するとともに符号化信号ごとに分離する。信号復号化部1920(i=1〜M)は、信号ごとに復号化する。チャネル信号出力部1930は、符号化情報処理部1932で情報取得分離部1910からのチャネルごとの符号化情報を取得し、マスターチャネルのサンプル列などの情報を収集する。また、重み付き加算部1933で、独立符号化の場合には復号化対象の信号のサンプル列をそのまま出力し、差分符号化の場合には復号化対象の信号のサンプル列とマスターチャネルのサンプル列との重み付き加算を行い、出力する。
また、本発明と関連する発明に、本出願人が出願した未公開の特許出願(特願2005−199163号:出願日2005年7月7日)(以下、「関連発明」という。)がある。関連発明の差分符号化は、マスターチャネルの複数のサンプル値との重み付きの差分符号化であり、かつ、符号化対象のチャネル信号のサンプルと同じ時間、直前、または直後以外の時間のマスターチャネルのサンプル値を含むことがある重み付き差分符号化である。また、関連発明は、あらかじめ定めた時間差の範囲の中で、符号化対象のチャネル信号のサンプル列X(フレーム信号)との相関が最も大きいマスターチャネルのサンプル列Yopt(符号化対象のサンプル列とマスターチャネルのサンプル列の時間差(時間位置の差)τがτoptのマスターチャネルYのサンプル列)を差分符号化に用いる。
次に関連発明での符号化の概要を説明する。図9に2つのサンプル列(2タップ)を用いる場合のイメージを示す。この例では、τoptが0以外のときはYとYoptを用い、τoptが0のときはYのみを用いる。図10に6つのサンプル列(6タップ)を用いる場合のイメージを示す。この例では、τoptが0の場合は、Y−1,Y,Yの3つのサンプル値を重み付き差分符号化に用い、τoptが−1または−2の場合は、Y−4,Y−3,Y−2,Y−1,Y,Yの6つのサンプル値を重み付き差分符号化に用い、τoptが1または2の場合は、Y−1,Y,Y,Y,Y,Yの6つのサンプル値を重み付き差分符号化に用い、τoptが上記以外の場合は、Yopt−1,Yopt,Yopt+1,Y−1,Y,Yの6つのサンプル値を重み付き差分符号化に用いる。
図11に示すようにマイク入力Aとマイク入力Bがあるとき、正面の音声からの音では、マイクAからの入力信号とマイクBからの入力信号間に位相差はない。しかし、ピアノの音では、マイクBからの入力信号はマイクAからの入力信号に対して位相遅れが生じる。このように位置の異なる音源からの音が重なると、マイクAからの入力信号とマイクBからの入力信号との関係は、関連発明のようなチャネル間予測によってはじめて効率的に符号化可能である。
特開2005−115267号公報 N. J. Jayant, P. Noll, "Digital Coding of Waveform", pp.312-319.
従来技術では、サンプリング周波数が高い場合やフレームあたりのサンプル数が多い場合には、膨大な演算を行って最適遅延量τoptを求めていた。または、τの探索範囲を狭くすることにより、演算量を低減していた。したがって、この場合は、真に最適な最適遅延量τoptを求めることができていないという問題があった。本発明の目的は、最適な最適遅延量τoptを求めるという、長期予測の性能を維持しながら、処理時間を短縮することである。
本発明の予測遅延探索装置は、遅延量・利得算出部に選択点評価計算手段、最適選択点探索手段、階層的評価計算手段、最適評価値探索手段、出力手段を備え、同一チャネル信号から予測を行うときの最適遅延量、または他のチャンネル信号から予測を行うときの最適遅延量を出力する。選択点評価計算手段は、あらかじめ定めた方法で選択された遅延量のサンプル点(以下、「選択点」という。)での評価値(以下、「選択点評価値」という。)を計算する。最適選択点探索手段は、複数の選択点評価値の中から最適な評価値と当該評価値を得る選択点(以下、「最適選択点」という。)とを求める。階層的評価計算手段は、前記最適選択点と当該最適選択点と隣接する選択点との間のサンプル点での評価値(以下、「階層的評価値」という。)を計算する。最適評価値探索手段は、計算されたすべての前記選択点評価値と前記階層的評価値の中から最適の評価値(以下、「最適評価値」という。)と当該評価値を得る遅延量を求める。出力手段は、全ての選択点を対象として得られた最適選択点での前記階層的評価計算手段と前記最適評価値探索手段の処理が終了した場合に、最適評価値を得る遅延量を最適遅延量とし、当該最適評価値から求めた最適利得と前記最適遅延量とを出力する。
また、帯域を制限したサンプル列または/および帯域を制限した遅延サンプル列を生成する低域通過フィルタも備え、選択点評価計算手段では、サンプル列と低域遅延サンプル列と、低域サンプル列と遅延サンプル列と、低域サンプル列と低域遅延サンプル列と、の何れかの類似性の評価値(以下、「選択点評価値」という。)を計算してもよい。また、最適遅延量探索手段で求めた新たな最適選択点を用いて階層的評価計算手段と最適遅延量探索手段の処理を、あらかじめ設定した条件を満たすまで繰り返してもよい。その際、階層的評価計算手段では、繰り返しの最終回以外では、最適選択点と当該最適選択点と隣接する選択点との間にある選択点以外の遅延量のサンプル点(以下、「階層的選択点」という。)での、サンプル列と低域遅延サンプル列と、低域サンプル列と遅延サンプル列と、低域サンプル列と低域遅延サンプル列と、の何れかの類似性の評価値を計算して階層的評価値とし、繰り返しの最終回では、階層的選択点での、サンプル列と遅延サンプル列との類似性の評価値を計算して階層的評価値とする
本発明によれば、選択されたサンプル点で遅延量と利得の評価をした上で、最適な遅延量が得られそうなサンプル点のみの評価を行う。また、選択点の評価には、帯域を制限したサンプル列を用いる。したがって、最適遅延の見逃しを避け、かつ、全ての遅延量候補点の評価を行う従来の方法に比べ、大幅に演算量を削減できる。
以下では、まず、本発明の原理を説明し、その後で実施形態を説明する。なお、説明の重複を避けるため同じ機能を有する構成部や同じ処理を行う処理ステップには同一の番号を付与し、説明を省略する。
原理1
図12に、評価値の最大値が更新されるたびに階層的に細分化した計算を行う場合の原理を示す。サンプル点の中からあらかじめ定めた方法で、サンプル点を選択する。あらかじめ定めた方法とは、等間隔(Sサンプルに1回)に選定する方法や、対象とする時系列信号の特徴を利用した関数(例えば、遅延量が少ない時は間隔を狭く、遅延量が多い時は間隔が広くなる関数)にしたがって選定する方法などが考えられる。なお、サンプル点を選択する場合には、選択点による系列で表現できる最高の周波数(選択点による系列のサンプリング周波数の半分)とサンプル列および遅延サンプル列に含まれる最高の周波数とを一致させた方が、最適な評価結果を得やすい。そこで、低域通過フィルタなどの帯域を制限する手段を用い、サンプル列および遅延サンプル列の帯域を、例えば選択点による系列で表現できる最高の周波数以下の低域のみに制限する。ここで、サンプル列および遅延サンプル列の双方の帯域を制限するのが好ましいが、必ずしも双方の帯域を制限しなくてもよい。すなわち、サンプル列または遅延サンプル列の何れかのみの帯域を制限してもよい。この何れかの帯域を制限する方法によっても、双方共に帯域制限しない方法よりは好ましい評価結果が得られる。なお、サンプル列と遅延サンプル列の双方の帯域を制限する場合でも、サンプル列と遅延サンプル列が同一のディジタル時系列信号に基づくものの場合、一度の低域通過フィルタ処理によって、サンプル列と遅延サンプル列との双方を含む区間の帯域を制限する方が効率が良い。
次に、選択されたサンプル点(以下、「選択点」という。)での評価値(以下、「選択点評価値」という。)を順次計算する。この計算では、帯域が制限されたサンプル列と帯域を制限した遅延サンプル列とを用いるのが最適であり、少なくともサンプル列か遅延サンプル列かの何れか一方については、帯域が制限されたものを用いた方が好ましい。なお、評価値としては、相関値を用いれば良いが、他の値でも良い。以下では、相関値を評価値として用いた前提で説明する。相関値の計算でも、選択点の振幅値のみを使うこと(ダウンサンプル)も可能で、積の計算を削減することができる。
相関値の最大値が更新された場合には、最大の相関値を更新した選択点(以下、「最適選択点」という。)の情報と最大の相関値を書き換える。最適選択点と隣接する選択点との間のサンプル点の相関値(以下、「階層的評価値」という。)を計算する。なお、階層的評価値の計算は、次のように行えばよい。最適選択点に遅延量S/2を加えたサンプル点と遅延量S/2を引いたサンプル点の相関値をまず計算する。その結果、最適選択点での相関値、S/2ずれた2つのサンプル点での相関値の中で最大の相関値を求める。そして、前記の最大の相関値を得たサンプル点に遅延量S/4を加えたサンプル点と、遅延量S/4を引いたサンプル点の相関値を計算する。そして、3つの相関値の中から最大の相関値を得るサンプル点を求める。このような処理をS/2がサンプル列のサンプル点の間隔となるまで繰り返す。なお、繰り返し処理の回数は、あらかじめ定めておいてもよい。なお、遅延の変化量(隣接する相関値算出対象の遅延量のサンプル点同士の間隔)がサンプル列のサンプル間隔と一致する場合には、帯域を制限していないサンプル列(元のサンプル列)および帯域を制限していない遅延サンプル列(元の遅延サンプル列)を用いて、相関値を計算してもよい。さらに、相関値の計算時に、サンプル列および遅延サンプル列の帯域を、相関値算出対象の遅延量のサンプル点の系列により表現可能な最大周波数にあわせるため、遅延の変化量を変える時に、逐次遅延の変化量にあわせた低域通過フィルタを用いてもよい。このようにすることで、さらに正確に最大の相関値を与えるサンプル点を求めることができる。ただし、演算処理量が多くなる(処理に要する時間が長くなる)という問題がある。
選択点評価値の計算と階層的評価値の計算を、全ての選択点に対して繰り返す。そして、計算されたすべての選択点評価値と階層的評価値の中から最も大きい相関値(以下、「最適評価値」という。)と当該相関値を得る遅延量を求める。最適評価値を得る遅延量が最適遅延量であり、その時の相関値(最適評価値)が最適利得である。
例えば、Sサンプルに1回の選定の場合、Sを大きくするほど高速になるが、最適遅延量を見逃す可能性が大きくなる。サンプリング周波数が192kHzのように高い時は、Sを12や16のような大きな値としても見逃しの可能性は低い。しかし、サンプリング周波数が48kHzのように低い時は、Sを2〜8のように小さな値とする方がよい。
原理2
図13に、全ての選択点の評価値を計算し、評価値が最大の選択点の近傍を階層的に細分化して計算を行う場合の原理を示す。サンプル点の中からあらかじめ定めた方法で、サンプル点を選択する。あらかじめ定めた方法とは、原理1と同じである。そして、すべての選択点の相関値を計算する。相関値が最大の選択点と当該選択点と隣接する選択点との間のサンプル点での相関値を計算する。そして、相関値が最大の選択点での相関値と隣接する選択点との間のサンプル点での相関値の中から最も大きい相関値(最適評価値)と当該相関値を得る遅延量を求める。最適評価値を得る遅延量が最適遅延量であり、その時の相関値(最適評価値)が最適利得である。
以下では、本発明である予測遅延探索装置を利用して信号を圧縮符号化する装置の実施形態を示す。なお、本発明の予測符号化装置は、以下の実施形態の中の遅延量・利得算出部(120または140)および低域通過フィルタ110である。
[第1実施形態]
図14に、第1実施形態の圧縮符号化装置の機能構成例を示す。図15は、第1実施形態の処理フローの概要である。なお、この実施形態では、原理1の例を説明するが、原理2も可能である。第1実施形態の圧縮符号化装置は、フレーム化部910、短期予測分析部920、低域通過フィルタ110、遅延量・利得算出部120、遅延部940、利得乗算部950、減算部960、長期予測誤差符号化部970、符号列生成部980から構成される。遅延量・利得算出部120は、選択点評価手段121、最適選択点探索手段122、階層的評価手段123、最適評価探索手段124、出力手段125を有する。
フレーム化部910、短期予測分析部920の処理は、図1に示した従来技術と同じ処理を行うので、ここではステップS922以降の処理について説明する。ここでは、遅延量の探索範囲についてSごとに計算を行う場合について説明する。低域通過フィルタ110は、短期予測分析部920の出力であるフレームごとの短期予測誤差信号y(n)(n=0,…,N−1)を低域通過フィルタリングし、帯域が制限された(振幅を平坦化した)信号y(n)(n=0,…,N−1)を得る(S110)。なお、サンプル列の帯域と遅延量を選択する間隔とが対応している方が好ましい。なぜならば、理論的にはナイキストの定理により、サンプルの頻度(遅延量選択間隔)に対応する周波数に対して、サンプル列の周波数帯域は、その半分以下に制限されるので、まばらに選択点を取ることによる誤差を少なくすることができるからである。しかし、完全に対応する必要はないため、低域通過フィルタを省略することも可能である。遅延量・利得算出部120は、算出処理に用いるパラメータを初期化する(S1201)。選択点評価手段121は、初期設定された選択点(初期設定された遅延量のサンプル点)での相関値を計算する(S1211)。最適選択点探索手段122は、最大の相関値か更新されたかを確認する(S1221)。
ステップS1221がYesの場合は、最適選択点探索手段122が、最大の相関値と最大の相関値を得るサンプル点(最適選択点)とを更新する(S1222)。次に、階層的評価手段123は、最適選択点と隣接する選択点との間のサンプル点であって、あらかじめ定めた条件に適合するサンプル点の相関値(階層的評価値)を計算する(S1231)。最適評価探索手段124は、最適選択点の相関値が最大の場合には、最適選択点を最適遅延量、最適選択点の相関値を最適利得とする。また、最大の相関値が更新された場合には、その時の遅延量を最適遅延量、その時の相関値を最適利得とする(S1241)。遅延量・利得算出部120は、階層的計算処理が終了したかを確認する(S1202)。ステップS1202がNoの場合、ステップS1231のサンプル点を選ぶ条件を変更し、ステップS1231に戻る(S1203)。ステップS1202がYesの場合は、ステップS1204へ進む。
ステップS1221がNoの場合は、ステップS1204へ進む。ステップS1204では、遅延量・利得算出部120は、全ての選択点での相関値の計算が終了したかを確認する(S1204)。ステップS1204がNoの場合は、遅延量・利得算出部120は、相関値を計算する選択点を変更し、ステップS1211へ戻る(S1205)。ステップS1204がYesの場合は、ステップS1251に進む。出力手段125は、最適遅延量と最適利得とを符号化し、最適遅延量、最適利得、遅延符号、利得符号を出力する(S1251)。その後のステップS940からステップS980は従来と同じである。
図16に、上記のステップS1201〜ステップS1251の具体的な処理フローの例を示す。初期設定として次の処理を行う。遅延量候補の最小値τminを遅延量候補τとして設定する。相関の最大値γmaxを0とする。遅延量探索の細かさを示すパラメータiを1とする(S1201’)。帯域が制限された信号y(n)(n=0,…,N−1)とτだけ遅延した信号y(n−τ)(n=0,…,N−1)との相関値(正規化相関値)
Figure 0004738260
を計算する(S1211’)。ここで、y(n−τ)の一部(例えば、y(−τ))は現フレームの処理では求められていないが、過去のフレームの処理で求めたものを用いることができる。もちろん、現フレームにおける低域通過フィルタの処理対象をy(n)(n=−τ,…,N−1)として現フレームの処理でy(n)(n=−τ,…,N−1)を求めてもよい。なお、ステップS1211’では、正規化した相関値を計算したが、正規化していない相関値
Figure 0004738260
を計算してもよい。また、全てのサンプルを用いて計算するのではなく、m個に1つのサンプルを用いて、
Figure 0004738260
のように計算してもよい。また、上記の3つの式では、2つの信号とも帯域制限したが、どちらか一方のみを帯域制限してもよい。帯域制限しない場合は、経路111を経由して短期予測誤差y(n)が遅延量・利得算出部120に入力される。
次に、γmax>γ(τ)かを確認する(S1221’)。ステップS1221’がYesの場合、ステップS1204’へ進む。ステップS1221’がNoの場合、γmaxにγ(τ)を代入し(S12221)、τγmaxにτを代入する(12222)。
階層的評価のステップS1231’では、まず、γ(τγmax−S/2)を計算する(S12311)。τγmax+S/2が最大の遅延量τmaxよりも小さいことを確認する(S12312)。ステップS12312がYesの場合、γ(τγmax+S/2)を計算する(S12313)。ステップS12312がNoの場合、γ(τγmax+S/2)を0とする(S12314)。γmax、γ(τγmax+S/2)、γ(τγmax−S/2)の中の最大値をγmaxとする。また、最大値を取る遅延量をτγmaxとする(S1241’)。iがあらかじめ定めた値I以下であることを確認する(S1202’)。ステップS1202’がYesの場合、iを1増加させ、ステップS12311へ戻る(S1203’)。ステップS1202’がNoの場合、τがτmaxよりも小さいことを確認する(S1204’)。ステップS1204’がYesの場合、τにSを加え、ステップS1211’へ戻る(S1205’)。ステップS1204’がNoの場合、ステップS1251’へ進む。そして、τγmaxを最適な遅延量τopt、γmaxを最適な利得γoptとして出力するとともに、遅延量τoptと最適な利得γoptの符号も出力する。
このように処理することで、全ての遅延量候補点での相関値の計算を行うことなく、最適な遅延量と利得を得ることができる。したがって、選択されたなったサンプル点があることによる最適遅延の見逃しを避け、かつ、従来に比べ大幅に演算量を削減することができる。
また、本実施形態で、iがI−1のときのステップS1231’〜S1241’の処理(最終段の相関値の計算)では、帯域を制限された信号y(n)(n=0,…,N−1)ではなく、短期予測誤差信号y(n)(n=0,…,N−1)を用いてもよい。この場合は、遅延量・利得算出部120は、図6に点線で示した線111から入力された短期予測誤差信号y(n)を用いる。また、iがI−1のときのステップS1231’を以下のように変更する。相関値を
Figure 0004738260
により求める。ただし、τγmax=τmaxの場合は、γ(τγmax+S/2I−1)=0とする。また、γmax=γ(τγmax)とする。そして、ステップS1241’へ進む。このように処理することで、最適な遅延量付近での遅延量と利得の計算には、帯域が制限されていない短期予測残差信号を用いることができる。これにより、選択されていない遅延量があるにもかかわらず、最適遅延量の見逃しを防ぎながら、従来に比べて大幅な演算量の低減を図ることができる。
[第2実施形態]
図17に、第2実施形態の圧縮符号化装置の機能構成例を示す。図18は、第2実施形態の処理フローの概要である。なお、この実施形態では、原理2の例を説明するが、原理1も可能である。第2実施形態の圧縮符号化装置は、フレーム化部910、短期予測分析部920、低域通過フィルタ110、遅延量・利得算出部140、遅延部940、利得乗算部950、減算部960、長期予測誤差符号化部970、符号列生成部980から構成される。遅延量・利得算出部140は、選択点評価手段141、最適選択点探索手段142、階層的評価手段143、最適評価探索手段144、出力手段145、記録手段146を有する。
フレーム化部910、短期予測分析部920、低域通過フィルタ110の処理は、第1実施形態と同じである。ここでは、ステップS110以降の処理について説明する。遅延量・利得算出部140の記録手段146は、サンプル値を記録する(S1461)。遅延量・利得算出部140は、算出処理に用いるパラメータを初期化する(S1401)。選択点評価手段141は、初期設定された選択点での相関値を計算する(S1411)。最適選択点探索手段142は、最大の相関値か更新されたかを確認する(S1421)。
ステップS1421がYesの場合は、最適選択点探索手段142が、最大の相関値と最大の相関値を得るサンプル点(最適選択点)とを更新する(S1422)。遅延量・利得算出部140は、全ての選択点での相関値の計算が終了したかを確認する(S1402)。ステップS1402がNoの場合は、遅延量・利得算出部140は、相関値を計算する選択点を変更し、ステップS1411へ戻る(S1403)。ステップS1402がYesの場合は、ステップS1431に進む。
次に、階層的評価手段143は、最適選択点と隣接する選択点との間のサンプル点であって、あらかじめ定めた条件に適合するサンプル点の相関値(階層的評価値)を計算する(S1431)。最適評価探索手段144は、最適選択点の相関値が最大の場合には、最適選択点を最適遅延量、最適選択点の相関値を最適利得とする。また、最大の相関値が更新された場合には、その時の遅延量を最適遅延量、その時の相関値を最適利得とする(S1441)。遅延量・利得算出部120は、階層的計算処理が終了したかを確認する(S1404)。ステップS1404がNoの場合、ステップS1431のサンプル点を選ぶ条件を変更し、ステップS1431に戻る(S1405)。ステップS1404がYesの場合は、ステップS1451へ進む。出力手段145は、最適遅延量と最適利得とを符号化し、最適遅延量、最適利得、遅延符号、利得符号を出力する(S1451)。その後のステップS940からステップS980は従来と同じである。
図19に、上記のステップS1461〜ステップS1451の具体的な処理フローの例を示す。初期設定として次の処理を行う。遅延量候補の最小値τminを遅延量候補τとして設定する。相関の最大値γmaxを0とする。遅延量探索の細かさを示すパラメータiを1とする(S1401’)。帯域が制限された信号y(n)(n=0,…,N−1)とτだけ遅延した信号y(n−τ)(n=0,…,N−1)との相関値(正規化相関値)
Figure 0004738260
を計算する(S1411’)。上記の式では、2つの信号とも帯域制限したが、どちらか一方のみを帯域制限してもよい。帯域制限しない場合は、経路111を経由して短期予測誤差y(n)が遅延量・利得算出部120に入力される。なお、第1実施形態と同じように、正規化されていない相関値や、m個に1つの割合でサンプルを用いて相関値を計算してもよい。γmax>γ(τ)かを確認する(S1421’)。ステップS1421’がYesの場合、ステップS1402’へ進む。ステップS1421’がNoの場合、γmaxにγ(τ)を代入し(S14221)、τγmaxにτを代入する(14222)。τがτmaxよりも小さいことを確認する(S1402’)。ステップS1402’がYesの場合、τにSを加え、ステップS1411’へ戻る(S1403’)。ステップS1402’がNoの場合、ステップS1431’へ進む。
階層的評価のステップS1431’では、まず、γ(τγmax−S/2)を計算する(S14311)。τγmax+S/2が最大の遅延量τmaxよりも小さいことを確認する(S14312)。ステップS14312がYesの場合、γ(τγmax+S/2)を計算する(S14313)。ステップS14312がNoの場合、γ(τγmax+S/2)を0とする(S14314)。γmax、γ(τγmax+S/2)、γ(τγmax−S/2)の中の最大値をγmaxとする。また、最大値を取る遅延量をτγmaxとする(S1441’)。iがあらかじめ定めた値I以下であることを確認する(S1404’)。ステップS1404’がYesの場合、iを1増加させ、ステップS14311へ戻る(S1405’)。ステップS1404’がNoの場合、τγmaxを最適な遅延量τopt、γmaxを最適な利得γoptとして出力するとともに、遅延量τoptと最適な利得γoptの符号も出力する(S1451’)。
このように処理することで、全ての遅延量候補点での相関値の計算を行うことなく、最適な遅延量と利得を得ることができる。したがって、選択されたなったサンプル点があることによる最適遅延の見逃しを避け、かつ、従来に比べ大幅に演算量を削減することができる。
また、第1実施形態と同じように、iがI−1のときのステップS1431’〜S1441’の処理(最終段の相関値の計算)では、帯域を制限された信号y(n)(n=0,…,N−1)ではなく、短期予測誤差信号y(n)(n=0,…,N−1)を用いてもよい。具体的な処理の方法は、第1実施形態のステップS1231’と同じである。
[第3実施形態]
図20に2チャネル信号符号化装置の機能構成例を示す。2チャネル信号符号化装置には、x(n)とx(n)の2つの信号が入力される。図14との違いは、以下のとおりである。第1実施形態(図14)では、1つの入力信号の短期予測誤差信号を、同じ入力信号の短期予測誤差信号の時間的にずれた信号との重み付き差分を求め、符号化した。図20の構成では、入力信号x(n)は独立に符号化し、入力信号x(n)については、短期予測分析は独立に行うが、短期予測分析した後の短期予測誤差信号y(n)については、x(n)の短期予測誤差信号y(n)との重み付き差分を符号化する。入力信号が2つあるので、フレーム化部910、短期予測分析部920、低域通過フィルタ110、長期予測誤差符号化部970(i=1,2)が2チャネル分ある。遅延量・利得算出部120”への入力が、2チャネルとなる点も第1実施形態と異なる。図21に2チャネル信号符号化装置の処理フローを示す。その処理フローでも、ステップS910、S920、S110、S970が2チャネル分ある。また、選択点評価手段121”が行うステップS1211”と階層的評価手段123”が行うステップS1231”での相関を計算する式は、
Figure 0004738260
または、
Figure 0004738260
または
Figure 0004738260
となる。ただし、y1L(n)は入力信号x(n)の短期予測誤差を帯域制限した信号(低域通過フィルタ110を通過した短期予測誤差y(n))、y2Lは入力信号x(n)の短期予測誤差を帯域制限した信号(低域通過フィルタ110を通過した短期予測誤差y(n))である。また、上記の3つの式では、2つの信号とも帯域制限したが、どちらか一方のみを帯域制限してもよい。帯域制限しない場合は、経路111または経路111を経由して短期予測誤差y(n)またはy(n)が遅延量・利得算出部120”に入力される。
[変形例]
図20の2チャネル信号符号化装置は、第2実施形態の遅延量・利得算出部140の入力を2チャネルに対応した遅延量・利得算出部140”を用いて実現することもできる。この場合は、図中にカッコ書きで番号を付した構成となる。また、図22にこの場合の処理フローを示す。図18と図22との差分は、図15と図21との差分と同じである。また、選択点評価手段141”が行うステップS1411”と階層的評価手段143”が行うステップS1431”での相関を計算する式は、
Figure 0004738260
となる。ただし、y1L(n)は入力信号x(n)の短期予測誤差を帯域制限した信号(低域通過フィルタ110を通過した短期予測誤差y(n))、y2Lは入力信号x(n)の短期予測誤差を帯域制限した信号(低域通過フィルタ110を通過した短期予測誤差y(n))である。また、上記の式では、2つの信号とも帯域制限したが、どちらか一方のみを帯域制限してもよい。帯域制限しない場合は、経路111または経路111を経由して短期予測誤差y(n)またはy(n)が遅延量・利得算出部140”に入力される。
[第4実施形態]
図23に多チャネル信号符号化装置の機能構成例を実線で示す。本実施形態の多チャネル信号符号化装置2100は、1つの時間位置の差(遅延量)τでのマスターチャネルに重みを乗算し、符号化対象チャネルの信号との差分を求め、符号化する。多チャネル信号符号化装置2100と図4に示した多チャネル信号符号化装置1800との違いは、符号化情報決定部2120である。符号化情報決定部2120は、独立/差分・マスターチャネル決定部1821、低域通過フィルタ110、遅延量・利得算出部120”(図20参照)を備えている。なお、遅延量・利得算出部120”の代わりに、遅延・利得算出部140”(図20参照)を用いても良い。以下の説明では、遅延量・利得算出部120”と遅延量・利得算出部140”のどちらでも良い場合には、遅延量・利得算出部120”(140”)と示す。遅延量・利得算出部120”(140”)の内部構造は、図20の遅延量・利得算出部120”(140”)と同じである。
図24に多チャネル信号符号化装置2100の処理フローを実線で示す。フレームバッファ1810(i=1〜M)は、入力信号(チャネル信号)を蓄積する。ここで、チャネル信号が単なるサンプル値の列の場合には、複数のフレームに分割し、チャネル信号が既にフレームごとに分割されている場合には、フレーム単位に蓄積する(S1810)。符号化情報決定部2120は、独立/差分・マスターチャネル決定部1821、低域通過フィルタ110、遅延量・利得算出部120”(140”)を利用して、各チャネルの符号化情報(独立符号化か差分符号化か、マスターチャネル番号、遅延量、重みなど)を決定する(S2120)。なお、本実施形態では、遅延量と重みは1つずつだけ出力される。符号化対象信号生成部1830は、チャネルごとに入力信号から、求められた遅延量分だけ遅れたマスターチャネルの信号に求められた重みを乗じた値を引き、符号化対象の信号を生成する(S1830)。信号符号化部1840(i=1〜M)は、生成された符号化対象信号を符号化する(S1840)。合成部1850は、各チャネル信号の符号と符号化情報とを合成し、多チャネル符号を出力する(S1850)。
ステップS2120の詳細な処理は以下のとおりである。独立/差分・マスターチャネル決定部821は、チャネル信号ごとに独立符号化するか差分符号化するか、差分符号化の場合にはマスターチャネルをどのチャネル信号にするのかを決定する(S8210)。独立/差分・マスターチャネル決定部821は、当該チャネル信号の符号化が独立符号化かを確認する(S21220)。独立符号化の場合は、当該チャネル信号に対するS2120の処理を終了し、次のチャネル信号に対するステップS2120を行う。差分符号化の場合は、ステップS110へ進む。低域通過フィルタ110は、符号化対象チャネルのフレームバッファ1810(mは符号化対象チャネルのチャネル番号。)およびマスターチャネルのフレームバッファ1810(mはマスターチャネルのチャネル番号。)からのフレームごとの入力信号y(n)(mは符号化対象チャネルおよびマスターチャネルのチャネル番号。n=0,…,N−1)それぞれを低域通過フィルタリングし、帯域が制限された(振幅を平坦化した)信号ymL(n)(mは符号化対象チャネルおよびマスターチャネルのチャネル番号。n=0,…,N−1)を得る(S110)。遅延量・利得算出部120”の場合は、図21(第3実施形態)のステップS120”と同じ方法で、最適遅延量、最適利得を求める。遅延量・利得算出部140”の場合は、図22(第3実施形態変形例)のステップS140”と同じ方法で、最適遅延量、最適利得を求める。そして、遅延量・利得算出部120”(140”)は、求めた最適遅延量を、符号化対象チャネルの信号に対する、マスターチャネルの信号の遅延量(時間差)とし、最適利得をマスターチャネルの信号に乗ずる重みとして出力する(S120”またはS140”)。
このように処理することで、符号化対象チャネルの信号に対するマスターチャネルの全ての遅延量候補点での相関値の計算を行うことなく、最適な遅延量と利得を得ることができる。したがって、相関値を求めなかった遅延量があることによる最適遅延の見逃しを避け、かつ、従来に比べ大幅に演算量を削減することができる。
[第5実施形態]
図23の実線および点線で、多チャネル信号符号化装置の機能構成例を示す。本実施形態の多チャネル信号符号化装置2100は、複数の時間位置の差(遅延量)τでのマスターチャネルのサンプル列に重みを乗算し、符号化対象チャネルの信号との差分を求め、符号化する。本実施形態の多チャネル信号符号化装置2100の符号化情報決定部2120には、τ決定部2125と重み決定部2126が備えられている。図24の実線および点線で、多チャネル信号符号化装置2100の処理フローを示す。τ決定部2125は、ステップS120”またはステップS140”で求めた最適遅延量τoptから、重み付き差分符号化に使うマスターチャネルのサンプル列の時間位置の差(遅延量)τを決定する(S2125)。重み決定部2126は、サンプル列の時間位置の差ごとの重みを計算する(S2126)。
ステップS2125の詳細を図25に示す。τ決定部2125は、ステップS120”またはステップS140”で求めた最適遅延量τoptが0かを確認する(S21251)。最適遅延量τoptが0の場合には、符号化対象チャネルのフレーム信号(サンプル列)と参照するマスターチャネルのサンプル列との時間差(時間位置の差)τを0のみとする(S21252)。最適遅延量τoptが0でない場合には、符号化対象チャネルのフレーム信号(サンプル列)と参照するマスターチャネルのサンプル列との時間差(時間位置の差)τを0と最適遅延量τoptの2つとする(S21253)。
ステップS2126の詳細を図26に示す。重み決定部2126は、τの数を確認する(S21261)。τの数が1個の場合には、重み係数γを、
γ=(Y −1
により算出する(S21262)。ただし、Xは内積で、Σx(i)y(i)である。τの数が2個の場合には、重み係数γ、γoptを、
Figure 0004738260
により算出する(S21263)。
また、3つまたは6つのマスターチャネルのサンプル列を用いる場合のステップS2125とS2126は次のようになる。図27にステップS2125’の処理フローを示す。τ決定部2125は、まず求められた最適遅延量τoptの値を確認する(S21251’)。最適遅延量τoptが0の場合には、符号化対象チャネルのフレーム信号(フレームと一致するサンプル列)と参照するマスターチャネルのサンプル列との時間差(時間位置の差)τを−1、0、1とする(S21254)。最適遅延量τoptが1または2の場合には、符号化対象チャネルのフレーム信号(サンプル列)と参照するマスターチャネルのサンプル列との時間差(時間位置の差)τを−1、0、1、2、3、4とする(S21255)。最適遅延量τoptが−1または−2の場合には、符号化対象チャネルのサンプル列と参照するマスターチャネルのサンプル列との時間差(時間位置の差)τを−4、−3、−2、−1、0、1とする(S21256)。最適遅延量τoptが−2、−1、0、1、2でない場合には、符号化対象チャネルのサンプル列と参照するマスターチャネルのサンプル列との時間差(時間位置の差)τを−1、0、1、τopt−1、τopt、τopt+1とする(S21257)。
図28にステップS2126’の処理フローを示す。重み決定部2126は、まずτの数を確認する(S21261’)。τの数が3個の場合には、重み係数γ−1、γ、γ
Figure 0004738260
により算出する(S21264)。τの数が6個の場合には、重み係数γ−1、γ、γ、γopt−1、γopt、γopt+1を、
Figure 0004738260
ただし、
Figure 0004738260
により算出する(S21265)。
このように処理することで、符号化対象チャネルの信号に対するマスターチャネルの全ての遅延量候補点での相関値の計算を行うことなく、最適な遅延量と利得を得ることができる。したがって、相関値を求めなかった遅延量があることによる最適遅延の見逃しを避け、かつ、従来に比べ大幅に演算量を削減することができる。
なお、上記の実施形態は図29に示すコンピュータの記録部3020に、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを読み込ませ、制御部3010、入力部3030、出力部3040などに動作させることで実施できる。また、コンピュータに読み込ませる方法としては、プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、記録媒体からコンピュータに読み込ませる方法、サーバ等に記録されたプログラムを、電気通信回線等を通じてコンピュータに読み込ませる方法などがある。
従来の圧縮符号化装置の構成を示す図。 従来の圧縮符号化装置の処理フローを示す図。 従来の復号化装置の機能構成例を示す図。 従来の多チャネル信号符号化装置の機能構成例を示す図。 従来の多チャネル信号符号化装置の処理フローを示す図。 サンプル列が1つ(1タップ)の場合のステップS1830の処理のイメージを示す図。 サンプル列が3つ(3タップ)の場合のステップS1830の処理のイメージを示す図。 従来の多チャネル信号復号化装置の機能構成例を示す図。 2つのサンプル列(2タップ)を用いる場合のイメージを示す図。 6つのサンプル列(6タップ)を用いる場合のイメージを示す図。 本発明の効果が現れる具体例を示す図。 評価値の最大値が更新されるたびに階層的に細分化した計算を行う場合の原理を示す図。 全ての選択点の評価値を計算し、評価値が最大の選択点の近傍を階層的に細分化して計算を行う場合の原理を示す図。 第1実施形態の圧縮符号化装置の機能構成例を示す図。 第1実施形態の処理フローの概要を示す図。 ステップS1201〜ステップS1251の具体的な処理フローの例を示す図。 第2実施形態の圧縮符号化装置の機能構成例を示す図。 第2実施形態の処理フローの概要を示す図。 ステップS1461〜ステップS1451の具体的な処理フローの例を示す図。 第3実施形態の2チャネル信号符号化装置の機能構成例を示す図。 第3実施形態の処理フローの概要を示す図。 第3実施形態の変形例の処理フローの概要を示す図。 第4実施形態、第5実施形態の多チャネル信号符号化装置の機能構成例を示す図。 第4実施形態、第5実施形態の多チャネル信号符号化装置の処理フローを示す図。 ステップS2125の処理フローを示す図。 ステップS2126の処理フローを示す図。 ステップS2125’の処理フローを示す図。 ステップS2126’の処理フローを示す図。 コンピュータの機能構成例を示す図。

Claims (10)

  1. ある区間のディジタル時系列信号(以下、「サンプル列」という。)と、前記サンプル列または同一区間の別のディジタル時系列信号を遅延させたサンプル列(以下、「遅延サンプル列」という。)との時間差(以下、「遅延量」という。)のあらかじめ定めた探索範囲から、前記サンプル列と前記遅延サンプル列とが最も類似する遅延量(以下、「最適遅延量」という。)を推定する予測遅延探索方法であって、
    低域通過フィルタで、前記サンプル列の帯域を低域のみとしたサンプル列(以下、「低域サンプル列」という。)と前記遅延サンプル列の帯域を低域のみとしたサンプル列(以下、「低域遅延サンプル列」という。)との少なくとも一方を生成する帯域制限ステップと、
    選択点評価手段で、前記遅延量の探索範囲からあらかじめ定めた方法で選択された複数の遅延量のサンプル点(以下、「選択点」という。)での、前記サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、の何れかの類似性の評価値(以下、「選択点評価値」という。)を計算する選択点評価計算ステップと、
    最適選択点探索手段で、前記複数の選択点の中から類似性が大きい選択点評価値を与える1つまたは複数の選択点(以下、「最適選択点」という。)を求める最適選択点探索ステップと、
    階層的評価計算手段で、繰り返しの最終回以外では、前記最適選択点と当該最適選択点と隣接する前記選択点との間にある選択点以外の遅延量のサンプル点(以下、「階層的選択点」という。)での、前記サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、の何れかの類似性の評価値を計算して階層的評価値とし、繰り返しの最終回では、階層的選択点での、前記サンプル列と前記遅延サンプル列との類似性の評価値を計算して階層的評価値する階層的評価計算ステップと、
    最適遅延量探索手段で、前記最適選択点と前記階層的選択点の中から類似性が大きい評価値を与える遅延量を新たな最適選択点として求める最適遅延量探索ステップと、
    出力手段で、前記最適遅延量探索ステップで求めた最適選択点の遅延量を最適遅延量として出力する出力ステップと
    を有し、
    前記最適遅延量探索ステップで求めた新たな最適選択点を用いて前記階層的評価計算ステップと前記最適遅延量探索ステップの処理を、あらかじめ設定した条件を満たすまで繰り返す
    ことを特徴とする予測遅延探索方法。
  2. 請求項1に記載の予測遅延探索方法であって、
    前記選択点評価計算ステップを1つの選択点に対して実行するたびに、前記最適選択点探索ステップを実行し、
    最適選択点が変更された場合に前記階層的評価計算ステップと最適評価値探索ステップとを実行する
    ことを特徴とする予測遅延探索方法。
  3. 請求項1に記載の予測遅延探索方法であって、
    前記選択点評価計算ステップを全ての選択点に対して実行した上で、前記最適選択点探索ステップを実行し、
    前記階層的評価計算ステップと最適評価値探索ステップとを実行する
    ことを特徴とする予測遅延探索方法。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の予測遅延探索方法であって、
    前記選択点評価計算ステップと前記階層的評価計算ステップでの前記類似性の評価値として、相関値または正規化相関値を用いる
    ことを特徴とする予測遅延探索方法。
  5. ある区間のディジタル時系列信号(以下、「サンプル列」という。)と、前記サンプル列または同一区間の別のディジタル時系列信号を遅延させたサンプル列(以下、「遅延サンプル列」という。)との時間差(以下、「遅延量」という。)のあらかじめ定めた探索範囲から、前記サンプル列と前記遅延サンプル列とが最も類似する遅延量(以下、「最適遅延量」という。)を推定する予測遅延探索装置であって、
    前記サンプル列の帯域を低域のみとしたサンプル列(以下、「低域サンプル列」という。)と前記遅延サンプル列の帯域を低域のみとしたサンプル列(以下、「低域遅延サンプル列」という。)との少なくとも一方を生成する低域通過フィルタと、
    前記遅延量の探索範囲からあらかじめ定めた方法で選択された複数の遅延量のサンプル点(以下、「選択点」という。)での、前記サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、の何れかの類似性の評価値(以下、「選択点評価値」という。)を計算する選択点評価計算手段と、
    複数の選択点の中から類似性が大きい選択点評価値を与える1つまたは複数の選択点(以下、「最適選択点」という。)を求める最適選択点探索手段と、
    繰り返しの最終回以外では、前記最適選択点と当該最適選択点と隣接する前記選択点との間にある選択点以外の遅延量のサンプル点(以下、「階層的選択点」という。)での、前記サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記遅延サンプル列と、前記低域サンプル列と前記低域遅延サンプル列と、の何れかの類似性の評価値を計算して階層的評価値とし、繰り返しの最終回では、階層的選択点での、前記サンプル列と前記遅延サンプル列との類似性の評価値を計算して階層的評価値する階層的評価計算手段と、
    前記最適選択点と前記階層的選択点の中から類似性が大きい評価値を与える遅延量を新たな最適選択点として求める最適遅延量探索手段と、
    前記最適遅延量探索手段で求めた最適選択点の遅延量を最適遅延量として出力する出力手段と
    を備え
    前記最適遅延量探索手段で求めた新たな最適選択点を用いて前記階層的評価計算手段と前記最適遅延量探索手段の処理を、あらかじめ設定した条件を満たすまで繰り返す
    ことを特徴とする予測遅延探索装置。
  6. 請求項に記載の予測遅延探索装置であって、
    1つの選択点に対して前記選択点評価計算手段の処理を実行するたびに、前記最適選択点探索手段の処理を実行し、
    最適選択点が変更された場合に前記階層的評価計算手段の処理と最適評価値探索手段の処理とを実行する
    ことを特徴とする予測遅延探索装置。
  7. 請求項に記載の予測遅延探索装置であって、
    全ての選択点に対して前記選択点評価計算手段の処理を実行した上で、前記最適選択点探索手段の処理を実行し、
    前記階層的評価計算手段の処理と最適評価値探索の処理とを実行する
    ことを特徴とする予測遅延探索装置。
  8. 請求項5から7のいずれかに記載の予測遅延探索装置であって、
    記選択点評価計算ステップと前記階層的評価計算ステップでの前記類似性の評価値として、相関値または正規化相関値を用いる
    ことを特徴とする予測遅延探索装置。
  9. 請求項1からのいずれかに記載の方法の各ステップをコンピュータにより実行する予測遅延探索プログラム。
  10. 請求項記載の予測遅延探索プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2006161153A 2005-12-20 2006-06-09 予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体 Active JP4738260B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006161153A JP4738260B2 (ja) 2005-12-20 2006-06-09 予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005367061 2005-12-20
JP2005367061 2005-12-20
JP2006161153A JP4738260B2 (ja) 2005-12-20 2006-06-09 予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007193294A JP2007193294A (ja) 2007-08-02
JP4738260B2 true JP4738260B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=38449011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006161153A Active JP4738260B2 (ja) 2005-12-20 2006-06-09 予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4738260B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59143199A (ja) * 1983-02-04 1984-08-16 オムロン株式会社 ピツチ抽出方法
JPH0844395A (ja) * 1994-08-04 1996-02-16 Fujitsu Ltd 音声ピッチ検出装置
JPH09212194A (ja) * 1996-02-01 1997-08-15 Sony Corp ピッチ抽出装置及びピッチ抽出方法
JPH11305794A (ja) * 1998-04-24 1999-11-05 Victor Co Of Japan Ltd ピッチ検出装置及び情報媒体
JP2004239930A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Iwatsu Electric Co Ltd パケット損失補償におけるピッチ検出方法と装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59143199A (ja) * 1983-02-04 1984-08-16 オムロン株式会社 ピツチ抽出方法
JPH0844395A (ja) * 1994-08-04 1996-02-16 Fujitsu Ltd 音声ピッチ検出装置
JPH09212194A (ja) * 1996-02-01 1997-08-15 Sony Corp ピッチ抽出装置及びピッチ抽出方法
JPH11305794A (ja) * 1998-04-24 1999-11-05 Victor Co Of Japan Ltd ピッチ検出装置及び情報媒体
JP2004239930A (ja) * 2003-02-03 2004-08-26 Iwatsu Electric Co Ltd パケット損失補償におけるピッチ検出方法と装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007193294A (ja) 2007-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11972768B2 (en) Linear prediction analysis device, method, program, and storage medium
JP6482173B2 (ja) 音響信号処理装置およびその方法
JP6423065B2 (ja) 線形予測分析装置、方法、プログラム及び記録媒体
JP6416363B2 (ja) 線形予測分析装置、方法、プログラム及び記録媒体
JP4738260B2 (ja) 予測遅延探索方法、その方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体
JP4348322B2 (ja) 多チャネル信号符号化方法、多チャネル信号復号化方法、それらの方法を用いた装置、プログラム、および記録媒体
JPH01245299A (ja) 音声符号化器
JP3002299B2 (ja) 音声符号化装置
JPS6162100A (ja) マルチパルス型符号化復号化装置
JPH0736119B2 (ja) 区分的最適関数近似方法
JP2013101212A (ja) ピッチ分析装置、音声符号化装置、ピッチ分析方法および音声符号化方法
JPH0754438B2 (ja) 音声処理装置
JP2003195899A (ja) 音声/音響信号の符号化方法及び電子装置
JPH0667696A (ja) 音声符号化方法
JPH0738117B2 (ja) マルチパルス符号化装置
JPH06214598A (ja) 符号励振線形予測符号化方式
JP2007199515A (ja) 音声符号化装置、音声復号装置、音声符号化方法及び音声復号方法
JP2002244700A (ja) 音声符号化装置、音声符号化方法および記憶素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080804

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110419

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4738260

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350