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JP4735519B2 - 内燃機関の排気再循環装置 - Google Patents

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JP4735519B2
JP4735519B2 JP2006311829A JP2006311829A JP4735519B2 JP 4735519 B2 JP4735519 B2 JP 4735519B2 JP 2006311829 A JP2006311829 A JP 2006311829A JP 2006311829 A JP2006311829 A JP 2006311829A JP 4735519 B2 JP4735519 B2 JP 4735519B2
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Description

本発明は内燃機関の排気の一部を吸気系に再循環させる内燃機関の排気再循環装置に関する。
内燃機関の排気に含まれる窒素酸化物(以下、「NOx」ともいう)の量を低減する技術として、排気の一部を吸気系に再循環させる排気再循環(以下、「EGR」ともいう)装置が知られている。
また、より広い運転領域でEGRを実施可能にする技術として、ターボチャージャのタービン上流の排気をコンプレッサ下流の吸気通路に再循環させる高圧EGR手段と、タービン下流の排気をコンプレッサ上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段とを併設し、内燃機関の運転状態に応じて高圧EGR手段と低圧EGR手段を切換えまたは併用してEGRを行う技術が知られている。
このような技術を採用した排気再循環装置としては、低中速・低中負荷域では高圧EGR手段を主にまた低圧EGR手段を補助的に用いてEGRと予混合燃焼を行い、低中速・高負荷域では低圧EGR手段を用いてEGRと通常燃焼を行い、機関高速・低〜高負荷域では高圧EGR手段を用いてEGRと通常燃焼を行う排気再循環装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
しかし、上記の技術では、フューエルカット状態からの加速時などの過渡状態においてEGRガスの量が不足することにより、一時的にNOx発生量が増加する場合があった。
特開2004−150319号公報
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用しまたは切換えてEGRを行う内燃機関の排気再循環装置を対象としている。そして、その目的は、フューエルカット状態からの加速時において、EGRガスの量が不足することを抑制し、過渡状態におけるNOxの発生量を抑制できる技術を提供することであ
る。
上記目的を達成するための本発明は、低圧EGR手段と高圧EGR手段の2系統のEGR手段を備え、内燃機関の運転状態によって、高圧EGR手段のみを用いてEGRを行うか、低圧EGR手段のみを用いてEGRを行うか、高圧EGR手段と低圧EGR手段を併用してEGRを行うかが選択される内燃機関の排気再循環装置であって、フューエルカット状態からの加速時においては、目標となる運転状態が、高圧EGR手段のみを用いてEGRを行う領域または、高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用してEGRを行う領域に属する場合に、低圧EGR手段における低圧EGR弁の開度を、目標となる運転状態においてNOx低減のために要求される開度より開弁側に制御することを最大の特徴とする
より詳しくは、内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通する
低圧EGR通路及び該低圧EGR通路を通過する排気の量を制御する低圧EGR弁を有するとともに、前記タービンより下流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段と、
前記タービンより上流の排気通路と前記コンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路及び該高圧EGR通路を通過する排気の量を制御する高圧EGR弁を有するとともに、前記タービンより上流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより下流の吸気通路に再循環させる高圧EGR手段と、
前記内燃機関の運転状態に応じて前記低圧EGR弁の開度を目標低圧EGR開度とするとともに前記高圧EGR弁の開度を目標高圧EGR開度に変更することにより、前記内燃機関の運転状態が比較的低負荷または低回転数の所定のHPL領域に属する場合には、高圧EGR手段のみを用いて前記排気の再循環を行い、前記内燃機関の運転状態が中負荷または中回転数の所定のMPL領域に属する場合には、低圧EGR手段と高圧EGR手段の両方を用いて前記排気の再循環を行い、前記内燃機関の運転状態が比較的高負荷または高回転数の所定のLPL領域に属する場合には、低圧EGR手段のみを用いて前記排気の再循環を行う、内燃機関の排気再循環装置であって、
前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記HPL領域または前記MPL領域に属する場合に、前記低圧EGR弁の開度を前記目標低圧EGR開度よりさらに開弁側に制御することを特徴とする。
ここで、前述のように、低圧EGR手段と高圧EGR手段の2系統のEGR手段を備えた内燃機関の排気再循環装置においては、内燃機関の運転状態が比較的低負荷または低回転数の所定のHPL領域に属する場合には、高圧EGR手段のみを用いて前記排気の再循環を行い、前記内燃機関の運転状態が中負荷または中回転数の所定のMPL領域に属する場合には、低圧EGR手段と高圧EGR手段の両方を用いて前記排気の再循環を行い、前記内燃機関の運転状態が比較的高負荷または高回転数の所定のLPL領域に属する場合には、低圧EGR手段のみを用いて前記排気の再循環を行うよう制御される。
これにより、内燃機関の運転状態が低負荷または低回転数の領域に属する場合には、応答性に優れる低圧EGR手段を優先して用いることによりEGR全体の応答性を確保している。また、内燃機関の運転状態が高負荷または高回転数の領域に属する場合には、低圧EGR手段からの低温のEGRガスの再循環を促進するとともに高圧EGR手段からの高温のEGRガスの再循環を抑制し、EGRガスの温度が過剰に高温になることを抑制している。その結果、より広い運転状態の範囲において排気の再循環を可能としている。
ここで、内燃機関がフューエルカット状態から加速要求によってHPL領域またはMPL領域の運転状態に移行する場合(フューエルカット状態からの加速時)について考える。この場合には、高圧EGR手段による排気の再循環が行なわれるが、高圧EGR通路中の燃焼ガスの量自体がフューエルカットによって少なくなっているため、高圧EGR手段により再循環できる排気(EGRガス)の量は少なくなっている。また、本来、高圧EGR通路の容量は低圧EGR通路の容量より小さいため、高圧EGR手段により再循環できるEGRガスの量は低圧EGR手段により再循環できるEGRガスの量より少なくなっている。従って、内燃機関のフューエルカット状態からのHPL領域またはMPL領域への加速中または加速直後においては、再循環されるEGRガスの量が一時的に不足し、NOx発生量が増大してしまうおそれがあった。
そこで、本発明においては、内燃機関のフューエルカット状態からHPL領域またはMPL領域への加速状態においては、前記低圧EGR弁の開度を、加速後の運転状態において前記低圧EGR弁に要求される開度である目標低圧EGR開度より大きい開度にすることとした。これにより、加速中または加速直後に低圧EGR手段によって再循環されるEGRガスの量を増加させ、過渡状態におけるEGRガスの不足を補うこととした。
これによれば、内燃機関のフューエルカット状態から、HPL領域またはMPL領域への加速中または加速直後において、低圧EGR手段により再循環されるEGRガスの量を増加させることができ、充分な量のEGRガスを再循環させNOx発生量を抑制すること
ができる。
また、本発明においては、前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記HPL領域に属する場合には、前記内燃機関に再循環されるEGRガスの量が前記目標の運転状態に応じた要求EGRガス量となるまでの期間に亘り、前記低圧EGR弁の開度を前記目標低圧EGR開度よりさらに開弁側に制御してもよい。
ここで、内燃機関の運転状態が加速要求によってフューエルカット状態から低負荷または低回転数のHPL領域まで移行する場合は、燃料噴射量の変動も小さくて済むので、加速中または加速直後にEGRガスの量が大幅に不足するということは起こりづらい。しかし、それでも充分なEGRガスの供給が困難となる場合があるため、本発明においてはこの場合には、加速時において低圧EGR弁をパルス的に、目標低圧EGR開度よりさらに開弁側に制御することとした。
例えば、内燃機関の運転状態がHPL領域に属する定常状態において、低圧EGR弁を閉弁する制御、すなわち、目標低圧EGR開度が零となる制御では、フューエルカット状態からHPL領域への加速時には、低圧EGR弁をパルス的に開弁するようにしてもよい。
また、本発明においては、上記のパルス幅は、加速開始時点から、現実のEGRガスの量が要求の(加速後の)運転状態に応じた要求EGRガス量となるまでの期間としてもよい。そうすれば、加速後の運転状態において要求されるEGRガスの量が充足されるまでの間、低圧EGR弁を開弁することができ、より確実にEGRガスの不足を抑制することができる。
また、本発明においては、前記吸気通路における前記高圧EGR通路との接続部より上流側で前記低圧EGR通路との接続部より下流側に設けられ、該吸気通路を通過する吸気の量を制御するスロットル弁を更に備え、
前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記MPL領域に属する場合には、前記高圧EGR弁を全開とするとともに、前記スロットル弁を閉弁側に制御するようにしてもよい。
ここで、前記内燃機関に要求されている加速後の運転状態がMPL領域に属する場合には、要求されている加速後の運転状態がHPL領域に属する場合と比較して燃料噴射量の変動も大きく、加速中または加速直後におけるEGRガスの不足量も多くなる。
そこで、本発明では、前記内燃機関の運転状態が加速要求によってフューエルカット状態からMPL領域まで移行する場合には、高圧EGR弁を全開し、高圧EGR手段からのEGRガスの導入を促進する。これによりEGRガスの再循環の応答性を可及的に高めることができる。また、本発明では、併せてスロットル弁を閉弁側に制御し、吸入される新気の量を抑制して高圧EGR手段によって再循環されるEGRガスの量をさらに増加させる。これによりEGRガスの再循環の応答性をさらに高めることができ、過渡状態におけるEGRガスの導入をさらに促進することができる。
また、本発明においては、高圧EGR弁を全開し、スロットル弁を閉弁側に制御した後に、その時点におけるEGRガスの量と前述の要求EGRガス量との差に応じて高圧EG
R弁を閉弁側に制御するとともに低圧EGR弁を開弁側に制御してもよい。そして、高圧EGR手段によって再循環されるEGRガスの量を減少させてゆき、低圧EGR手段によって再循環されるEGRガス量を増加させていく。そして、最終的に、低圧EGR弁の開度を目標低圧EGR開度とするとともに高圧EGR弁の開度を目標高圧EGR開度としてもよい。
そうすれば、最初に応答性の高い高圧EGR手段を用いてEGRガスを再循環させ、その後徐々に低圧EGR手段によって再循環するEGRガスの量を増加させて最終的に、低圧EGR弁の開度を目標低圧EGR開度とするとともに高圧EGR弁の開度を目標高圧EGR開度とできるので、過渡状態におけるEGRガスの不足をより確実に抑制することができる。
また、本発明においては、前記排気通路における前記低圧EGR通路との接続部より下流側に設けられ、前記排気通路を通過する排気の量を制御する第2スロットル弁を更に備え、前記内燃機関の運転状態が加速要求によってフューエルカット状態から移行する場合に、目標の(加速後の)運転状態がMPL領域に属する場合には、前記低圧EGR弁も全開とするとともに、前記第2スロットル弁を閉弁側に制御するようにしてもよい。
すなわち、内燃機関がフューエルカット状態からMPL領域への加速状態である場合には、高圧EGR弁を全開し、スロットル弁を閉弁側に制御するともに、さらに第2スロットル弁を閉弁側に制御するとともに、低圧EGR弁を全開にしてもよい。こうすれば、比較的応答性の高い高圧EGR手段と、容量の大きい低圧EGR手段の両方を用いて可及的に多くのEGRガスを再循環することができ、内燃機関の過渡状態におけるEGRガスの不足をより確実に抑制できる。
また、本発明においては、前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時における、前記低圧EGR弁の開度および/または前記高圧EGR弁の開度は、前記目標の運転状態に応じた要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量に基づいて決定され、該要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量は、アクセル開度に応じたガバナ燃料噴射量に基づいて導出されるようにしてもよい。
すなわち、運転者によって踏み込まれたアクセルのアクセル開度に対応したガバナ燃料噴射量に基づいてEGRガスの量の不足量を導出する。そして、内燃機関のフューエルカット状態からの加速時における、低圧EGR弁の開度および/または高圧EGR弁の開度は、要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの不足量に基づいて決定される。
ここで、加速要求によって内燃機関の運転状態が移行する過程における燃料噴射量は、元の運転状態における燃料噴射量が、移行先の運転状態で要求される燃料噴射量まで円滑に変化するように、アクセル開度に直接対応しているガバナ燃料噴射量に対して、所謂「なまし」を加味した燃料噴射量となっている。従って、このなましを含んだ燃料噴射量に基づいて、要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの不足量が導出された場合には、EGRガスの不足量が実際の値に対して少なめに導出されてしまうおそれがある。
それに対し、本発明のように、加速要求時に運転者によって踏み込まれたアクセルのアクセル開度に対応したガバナ燃料噴射量に基づいて、EGRガスの量の不足量を導出した場合には、なましを含まない、目標の運転状態における燃料噴射量に基づいてEGRガスの不足量を導出することができる。よって、前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時における、前記低圧EGR弁の開度および/または前記高圧EGR弁の開度を、より大きめに導出されたEGRガスの不足量に基づいて決定することができ、より確実に過渡状態におけるNOx発生量を抑制することができる。
また、本発明においては、前記内燃機関の吸気通路の前記高圧EGR通路との接続部の下流側に設けられ、吸気における酸素濃度を検出する酸素濃度センサをさらに備え、
前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時における、前記低圧EGR弁の開度および/または前記高圧EGR弁の開度は、前記目標の運転状態に応じた要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量に基づいて決定され、
該要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量は、前記酸素濃度センサによって検出される、前記内燃機関に導入される吸気の酸素濃度に基づいて導出されるようにしてもよい。
すなわち、従来の排気再循環装置においては、エアフローメータなどで新気の量を検出し、この新気の量の他、燃料噴射量、過給圧、機関回転数などの付加的なパラメータに基づいて、要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量を導出することが多い。しかし、各パラメータの誤差が累積して、EGRガスの量の不足量の導出の精度が低下する場合があった。これに対し、内燃機関の吸気系に酸素濃度センサを備え、新気とEGRガスとが合流した後の吸気のA/Fを直接検出し、このA/Fの値に基づいて、要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量を導出するようにすれば、導出に係る精度をより向上させることができる。
なお、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて使用することができる。
本発明にあっては、高圧EGR手段と低圧EGR手段とを併用してEGRを行う内燃機関の排気再循環装置において、フューエルカット状態からの加速時に、EGRガスの不足を抑制し、過渡状態におけるNOx発生を抑制することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。
図1は本発明を適用する内燃機関及び吸排気系、制御系の概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、4つの気筒2を有するディーゼル機関である。
内燃機関1には、吸気マニホールド8が接続されており、吸気マニホールド8の各枝管は吸気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通されている。この吸気マニホールド8には、吸気マニホールド8を通過する吸気の酸素濃度を検出するA/Fセンサ26が備えられ
ている。吸気マニホールド8と吸気管9との接続部近傍には、吸気管9の流路断面積を変更可能なスロットル弁12が設けられている。スロットル弁12は電気配線を介して後述するECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御される事で、吸気管9を流れる吸気の流量を調節する事ができる。スロットル弁12より上流には、吸気管9を流れるガスを冷却するインタークーラ13が設けられている。インタークーラ13より上流には、排気のエネルギを駆動源として作動する遠心過給機10のコンプレッサが格納されたコンプレッサハウジング6が設けられている。コンプレッサハウジング6のさらに上流側には吸気管9の流路断面積を変更可能な第2スロットル弁17が設けられている。第2スロットル弁17もECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいて吸気管9を流れる吸気の流量を調節する。吸気管9における第2スロットル弁17のさらに上流側には、吸気管9を通過する吸気の量を検出するエアフローメータ24と、新気に浮遊するゴミを除去するエアクリーナ25が備えられている。
一方、内燃機関1には、排気マニホールド18が接続されており、排気マニホールド18の各枝管は排気ポートを介して各気筒2の燃焼室と連通されている。排気マニホールド18には集合管16を介して遠心過給機10のタービンが格納されたタービンハウジング7が接続されている。タービンハウジング7の排気が流出する開口部には排気管19が接続されている。排気管19には排気中の微粒子物質を捕集するフィルタ20が設けられている。フィルタ20より下流には排気管19の流路断面積を変更可能な排気絞り弁11が設けられている。排気絞り弁11より下流において排気管19は大気に開放されている。排気絞り弁11は電気配線を介してECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御される事で、排気管19を流れる排気の流量を調節する事ができる。
排気管19のフィルタ20より下流かつ排気絞り弁11より上流の箇所と、吸気管9のコンプレッサハウジング6より上流の箇所とは、低圧EGR通路23によって連通されている。低圧EGR通路23には、低圧EGR通路23を流れる排気を冷却する低圧EGRクーラ14、低圧EGR通路23の流路断面積を変更可能な低圧EGR弁5が設けられている。低圧EGR弁5は電気配線を介してECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御されることで、低圧EGR通路23を流れる排気の量を調節する事ができる(以下、低圧EGR通路23を流れる排気を「低圧EGRガス」といい、その量を「低圧EGRガス量」という。)。
一方、排気マニホールド18と吸気マニホールド8とは高圧EGR通路15によって連通されている。高圧EGR通路15には、高圧EGR通路15の流路断面積を変更可能な高圧EGR弁21が設けられている。高圧EGR弁21は電気配線を介してECU22に接続されており、ECU22からの制御信号に基づいてその弁開度が制御されることで、高圧EGR通路15を流れる排気の量を調節する事ができる(以下、高圧EGR通路15を流れる排気を「高圧EGRガス」といい、その量を「高圧EGRガス量」という。)。
また、内燃機関1には、内燃機関1を制御する電子制御コンピュータであるECU22が併設されている。ECU22は図示しないROM、RAM、CPU、入力ポート、出力ポート等を備え、前記各種センサによって検出される内燃機関1の運転状態や運転者による要求に応じて、燃料噴射等の既知の制御を行うとともに、高圧EGR弁21、低圧EGR弁5、スロットル弁12、第2スロットル弁17、排気絞り弁11に対して開度指令信号を出力する。
上記の構成において、吸気管9に導入された空気は、エアクリーナ25でゴミが除去された後エアフローメータ24を通過し、コンプレッサハウジング6内のコンプレッサによって過給されるとともに、インタークーラ13、吸気マニホールド8を経由して内燃機関1の各気筒2に導入される。
各気筒2から排出された排気は排気マニホールド18、集合管16を経由し、タービンハウジング7に流入してタービンを駆動する。その後排気管19を通過し、フィルタ20において排気中の微粒子物質が捕集され、最終的に大気中に排出される。
ここで、低圧EGR弁5が開弁されると、低圧EGR通路23が導通状態となり、排気管19を通過する排気の一部が低圧EGR通路23を経由して吸気管9に流入する。吸気管9に流入した低圧EGRガスはコンプレッサハウジング6内のコンプレッサによって過給され、吸気マニホールド8を経由して内燃機関1の気筒2に導入される。ここで、第2スロットル弁17の開度を調節して吸気マニホールド8における低圧EGR通路23との接続部の圧力を増減することでも、低圧EGRガス量を調節することができる(低圧EG
R通路23を経由して行われるEGRを、以下、「低圧EGR」という。)。
高圧EGR弁21が開弁されると、高圧EGR通路15が導通状態となり、排気マニホールド18を流れる排気の一部が高圧EGR通路15を経由して吸気マニホールド8に流入し、内燃機関1の気筒2に再循環する。ここで、スロットル弁12の開度を調節して吸気マニホールド8における高圧EGR通路15との接続部の圧力を増減することで、高圧EGRガス量を調節することができる(高圧EGR通路15を経由して行われるEGRを、以下、「高圧EGR」という。)。
低圧EGRおよび/または高圧EGRによって排気の一部を内燃機関1の気筒2に再循環させることによって、燃焼室内における燃焼温度が低下し、燃焼過程で発生するNOxの量を低下させることができる。
なお、本実施例において、低圧EGR手段は、低圧EGR通路23、低圧EGR弁5を含んで構成される。また、高圧EGR手段は、高圧EGR通路15、高圧EGR弁21を含んで構成される。
図2には、内燃機関1における運転状態に対応した、低圧EGRと高圧EGRとの使い分けのパターンを説明したグラフを示す。図2に示すように、理想的な低圧EGR手段と高圧EGR手段との使い分けのパターンでは、高負荷または高回転数の運転状態においては低圧EGRのみを用いることとしている。これが本実施例におけるLPL(Low Pressure Loop)領域に相当する。また、中負荷または中回転数の運転状態においてはと高圧E
GRと低圧EGRとを併用している。これが本実施例におけるMPL(Middle Pressure Loop)領域に相当する。さらに、低負荷及び低回転数の運転状態においては高圧EGRのみを用いることとしている。これが本実施例におけるHPL(High Pressure Loop)領域に相当する。
これにより、内燃機関の運転状態が低負荷または低回転数の場合には、応答性に優れる低圧EGRを優先して用いることによりEGR全体の応答性を確保している。また、内燃機関の運転状態が高負荷または高回転数の場合には、低圧EGRによる低温のEGRガスの再循環を促進するとともに高圧EGRによる高温のEGRガスの再循環を抑制し、EGRガスの温度が過剰に高温になることを抑制している。その結果、より広い運転状態の範囲において排気の再循環を可能としている。
ここで、内燃機関1が加速要求によってフューエルカット状態から他の運転状態に移行する際の排気再循環の状態について考える。フューエルカット状態においては、内燃機関1への燃料の噴射が停止されているために、内燃機関1に導入された新気がそのまま排出され、燃焼ガスは排出されない。従って、高圧EGR通路15及び、低圧EGR通路23内には燃焼ガスとしてのEGRガスが殆ど存在しない状態となっている。
従って、フューエルカット状態からの加速状態においては、内燃機関1に再循環されるEGRガスが一時的に不足し、内燃機関1におけるNOxの発生量が増加する場合があっ
た。また、加速によって移行する先の運転状態の機関負荷、機関回転数によって、不足するEGRガス量の程度も異なっていた。
そこで、本実施例においては、内燃機関1がフューエルカット状態から加速要求によって新しい運転状態に移行する際に、目標とする運転状態に応じて、過渡状態におけるEGRガスの不足を抑制するための制御を行うこととした。
<フューエルカット状態からHPL領域への移行時の制御>
まず、内燃機関1の運転状態が加速要求によってフューエルカット状態からHPL領域まで移行する場合の制御について説明する。HPL領域においては前述のように、基本的には高圧EGRのみによって排気が再循環されるので、高圧EGR弁21のみが開弁されて、高圧EGR通路15を通じてEGRガスが再循環される。しかし、フューエルカット状態からの加速状態においては、高圧EGR通路15にEGRガスが存在しないため、再循環されるEGRガスの量が要求値に対して一時的に不足する場合がある。
但し、この場合は、要求されている運転状態が低負荷または低回転数の領域であるため移行時における燃料噴射量の変動は小さく、不足するEGRガスの量もそれほど多くはない。そして、EGRの応答性よりもむしろEGRガスの量の不足が顕著な問題となる。これらの状況を鑑み、本実施例では、この場合には、高圧EGR弁21を開弁することに加えて、低圧EGR弁5をパルス的に開弁することとした。
こうすることにより、内燃機関1の運転状態がフューエルカット状態からHPL領域へと移行する加速時においては、パルス的に開弁された低圧EGR弁17を用いた低温EGRによってEGRガスの量の不足を抑制することができ、NOx発生量の増大を抑制する
ことができる。なお、このパルス幅としては、内燃機関1に加速要求が出されてから、加速後の(目標の)運転状態において要求される量のEGRガスが再循環されるようになるまでの間の期間としてもよい。従って、低圧EGRによりEGRガスが再循環される期間が限られるために、EGRガス全体の温度が過剰に低温になることを抑制することができる。
なお、この制御における高圧EGR弁21及び低圧EGR弁5の開度は、全開または全開に近い開度であってもよい。
<フューエルカット状態からMPL領域への移行時の制御>
次に、フューエルカット状態からMPL領域への移行時の制御について説明する。MPL領域においては、前述のように高圧EGRと低圧EGRとの両方を用いて排気の再循環を行う。具体的には、MPL領域の運転状態に応じて要求される量のEGRガスを再循環できるように、高圧EGR弁21及び低圧EGR弁5の開度が適宜調整される。また、この場合は、要求されている運転状態が中負荷または中回転数の領域であるため、移行時における燃料噴射量の変動はHPL領域への移行の場合と比較して大きく、不足するEGRガスの量も多くなる。従って、この場合には、まず、先行として高圧EGR弁21を全開とする。また、同時にスロットル弁12を閉弁側に制御して新気の量を抑制する。この2つの制御により、高圧EGRによるEGRガスの再循環が促進される。
上記の制御によって、本来応答性の高い高圧EGRによって再循環されるEGRガスの量を可及的に増加させることができ、過渡状態におけるNOx発生量の増加を抑制するこ
とができる。
また、本制御においては、上述のように、高圧EGR弁21を全開とするとともにスロットル弁12を閉弁側に制御した後に、加速後の運転状態において要求されるEGRガスの量に対する現実のEGRガスの量との差(EGRガスの不足量)に応じて、低圧EGR弁5の開度を増加させるとともに、高圧EGR弁21の開度を減少させる。すなわち、全体のEGRガスの量に対する低圧EGRガスの比率を徐々に増加させて、定常状態においてMPL領域で要求される低圧EGR弁5の開度と、高圧EGR弁21の開度とに制御する。なお、この際にMPL領域で要求される低圧EGR弁5の開度と、高圧EGR弁21の開度とは、この場合における目標低圧EGR開度と、目標高圧EGR開度に相当する。このことは、本説明中の、フューエルカット状態から他の運転状態への移行についても同様である。
こうすれば、まずは高圧EGR弁21とスロットル弁12の制御によって過渡状態のEGRガスの量を確保し、その後に、移行先の運転状態における低圧EGRガスと高圧EGRガスの量を得ることができる。
なお、この制御において、低圧EGR弁5の開度を増加させるとともに、高圧EGR弁21の開度を減少させる際には、加速後の運転状態において要求されるEGRガスの量に対する現実のEGRガスの量との差(EGRガスの不足量)の他に、図示しない温度センサによって検出した吸気マニホールド8内の吸気温度に応じて、低圧EGR弁5の開度を増加させるとともに、高圧EGR弁21の開度を減少させてもよい。
すなわち、高圧EGRガスの温度は高温であるため、適量の低圧EGRガスを混合して再循環させないと、NOxの発生量が増加するおそれがある。従って、本実施例において
は、吸気温度が過度に高温にならないように、高圧EGRガスの量と低圧EGRガスの量を決定し、NOx発生量を抑制する制御としてもよい。
そうすれば、より確実にフューエルカット状態からMPL領域への移行時の過渡状態におけるNOx発生量を抑制することができる。
<フューエルカット状態からMPL領域への移行時の制御2>
次に、フューエルカット状態からMPL領域への移行時の制御の別の態様について説明する。この態様においては、先行として高圧EGR弁21と低圧EGR弁5の両方を全開とする。また、同時にスロットル弁12を閉弁側に制御して吸気の量を制御するとともに第2スロットル弁17も閉弁側に制御して新気の量を抑制する。これらの制御により、高圧EGRガスの再循環と、低圧EGRガスの再循環の両方が促進される。
上記の制御によって、本来応答性の高い高圧EGRによって再循環される高圧EGRガスの量を可及的に増加させることができるとともに、EGRガス量の容量の大きい高圧EGRによって再循環される低圧EGRガスの量を可及的に増加させることができ、過渡状態におけるNOx発生量の増加を抑制することができる。
そして、その後、加速後の運転状態において要求されるEGRガスの量に対する現実のEGRガスの量との差(EGRガスの不足量)に応じて、低圧EGR弁5の開度と高圧EGR弁21の開度の両方を徐々に減少させる。そして、定常状態においてMPL領域で要求される低圧EGR弁5の開度と、高圧EGR弁21の開度とに制御する。
こうすれば、まずは高圧EGRと低圧EGRとから再循環できるEGRガス全体の量を最大とし、その後に、移行先の運転状態における低圧EGRガスと高圧EGRガスの量を得ることができる。その結果、より確実に、過渡状態におけるEGRガスの量を確保することができ、NOx発生量を抑制することができる。
<EGRガスの不足量の決定方法>
ここで、内燃機関1への加速要求によって内燃機関の運転状態がフューエルカット状態から他の運転状態へ移行する際には、前述のように加速後の運転状態において要求されるEGRガスの量に対する現実のEGRガスの量との差(EGRガスの不足量)に応じて、低圧EGR弁5の開度と高圧EGR弁21の開度が決定される。この場合に、加速後の運転状態において要求されるEGRガスの量に対する現実のEGRガスの量との差(EGRガスの不足量)は、図示しないアクセルポジションセンサにより検出されるアクセル開度から直接決定されるガバナ噴射量から導出される。
通常は、内燃機関1の運転状態の変化が生じた場合に、過渡状態においては、内燃機関1における燃料噴射量が直接、目標の運転状態に応じた燃料噴射量に制御されるのではなく、現行の燃料噴射量から円滑に変化するために所謂なましを加味した制御が行なわれる。このなましが加味されたままの燃料噴射量に基づいてEGRガスの不足量を算出した場合には、EGRガスの不足量が小さく現れてしまう場合がある。それに対し、本実施例においては、アクセル開度から決定される、目標の運転状態におけるガバナ燃料噴射量から直接EGRガスの不足量を導出しているので、最終的なEGRガスの量に対するEGRガスの不足量を得ることができる。結果として、より迅速に再循環するEGRガスの量を増加させることができ、NOx発生量をより確実に抑制することができる。
<EGRガスの不足量の決定方法2>
従来の排気再循環装置においては、吸入空気量Gnをエアフローメータ24で検出し、検出された吸入空気量で求まる新気の量と、目標の運転状態における燃料噴射量、過給圧、機関回転数などに基づいて、要求されるEGRガスの量が決定され、この要求されるEGRガスの量と現実のEGRガスの量とから、EGRガスの不足量を導出することが多かった。しかし、この場合には、要求されるEGRガスの量を決定する際に、新気の量からEGRガスと新気の両方を含めた吸気の酸素濃度を推定しているため、導出された、要求されるEGRガスの量が必ずしも最適値ではないおそれがあった。また、パラメータの誤差の累積によって、導出された、要求されるEGRガスの量の精度が悪化する場合があった。
これに対し、本実施例においては、吸気マニホールド8にA/Fセンサ26を設け、このA/Fセンサで検出される内燃機関1に導入される吸気のA/Fに基づいて要求されるEGRガスの量を決定し、この要求されるEGRガスの量と現実のEGRガスの量とから、EGRガスの不足量を導出するようにした。そうすれば、新気とEGRガスとが合流した後の実際の酸素濃度を元に、要求されるEGRガスの量を決定することができるので、より正確に、EGRガスの不足量を算出することができる。
本発明の実施例における内燃機関と、その吸排気系及び制御系の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係る内燃機関の運転状態と、低圧EGR及び、高圧EGRの使い分けの態様との関係を示すグラフである。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・気筒
5・・・低圧EGR弁
6・・・コンプレッサ
7・・・タービン
8・・・吸気マニホールド
9・・・吸気管
10・・・遠心過給機
11・・・排気絞り弁
12・・・スロットル弁
13・・・インタークーラ
14・・・EGRクーラ
15・・・高圧EGR通路
16・・・集合管
17・・・第2スロットル弁
18・・・排気マニホールド
19・・・排気管
20・・・フィルタ
21・・・高圧EGR弁
22・・・ECU
23・・・低圧EGR通路
24・・・エアフローメータ
25・・・エアクリーナ

Claims (7)

  1. 内燃機関の吸気通路に設けられたコンプレッサ及び前記内燃機関の排気通路に設けられたタービンを有する過給機と、
    前記タービンより下流の排気通路と前記コンプレッサより上流の吸気通路とを連通する低圧EGR通路及び該低圧EGR通路を通過する排気の量を制御する低圧EGR弁を有するとともに、前記タービンより下流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより上流の吸気通路に再循環させる低圧EGR手段と、
    前記タービンより上流の排気通路と前記コンプレッサより下流の吸気通路とを連通する高圧EGR通路及び該高圧EGR通路を通過する排気の量を制御する高圧EGR弁を有するとともに、前記タービンより上流の排気通路を通過する排気を前記コンプレッサより下流の吸気通路に再循環させる高圧EGR手段と、
    前記内燃機関の運転状態に応じて前記低圧EGR弁の開度を目標低圧EGR開度とするとともに前記高圧EGR弁の開度を目標高圧EGR開度に変更することにより、前記内燃機関の運転状態が比較的低負荷または低回転数の所定のHPL領域に属する場合には、高圧EGR手段のみを用いて前記排気の再循環を行い、前記内燃機関の運転状態が中負荷または中回転数の所定のMPL領域に属する場合には、低圧EGR手段と高圧EGR手段の両方を用いて前記排気の再循環を行い、前記内燃機関の運転状態が比較的高負荷または高回転数の所定のLPL領域に属する場合には、低圧EGR手段のみを用いて前記排気の再循環を行う、内燃機関の排気再循環装置であって、
    前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記HPL領域または前記MPL領域に属する場合に、前記低圧EGR弁の開度を前記目標低圧EGR開度よりさらに開弁側に制御することを特徴とする内燃機関の排気再循環装置。
  2. 前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記HPL領域に属する場合には、前記内燃機関に再循環されるEGRガスの量が前記目標の運転状態に応じた要求EGRガス量となるまでの期間に亘り、前記低圧EGR弁の開度を前記目標低圧EGR開度よりさらに開弁側に制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  3. 前記吸気通路における前記高圧EGR通路との接続部より上流側で前記低圧EGR通路との接続部より下流側に設けられ、該吸気通路を通過する吸気の量を制御するスロットル弁を更に備え、
    前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記MPL領域に属する場合には、前記高圧EGR弁を全開とするとともに、前記スロットル弁を閉弁側に制御することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  4. 前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記MPL領域に属する場合には、前記高圧EGR弁を全開とするとともに、前記スロットル弁を閉弁側に制御した後、高圧EGR弁を閉弁側に制御するとともに前記低圧EGR弁を開弁側に制御することにより、前記低圧EGR弁の開度を目標低圧EGR開度に変更するとともに前記高圧EGR弁の開度を目標高圧EGR開度に変更することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  5. 前記吸気通路における前記低圧EGR通路との接続部より上流側に設けられ、前記吸気通路を通過する新気量を制御する第2スロットル弁を更に備え、
    前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時において、目標の運転状態が前記MPL領域に属する場合には、前記低圧EGR弁も全開とするとともに、前記第2スロットル弁を閉弁側に制御することを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の排気再循環装置。
  6. 前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時における、前記低圧EGR弁の開度および/または前記高圧EGR弁の開度は、前記目標の運転状態に応じた要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量に基づいて決定され、
    該要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量は、アクセル開度に応じたガバナ燃料噴射量に基づいて導出されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の内燃機関の排気再循環装置。
  7. 前記内燃機関の吸気通路の前記高圧EGR通路との接続部の下流側に設けられ、吸気における酸素濃度を検出する酸素濃度センサをさらに備え、
    前記内燃機関のフューエルカット状態からの加速時における、前記低圧EGR弁の開度および/または前記高圧EGR弁の開度は、前記目標の運転状態に応じた要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量に基づいて決定され、
    該要求EGRガス量に対する現実のEGRガスの量の不足量は、前記酸素濃度センサによって検出される、前記内燃機関に導入される吸気の酸素濃度に基づいて導出されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の内燃機関の排気再循環装置。
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