JP4733762B2 - 車体側部構造 - Google Patents
車体側部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4733762B2 JP4733762B2 JP2009176856A JP2009176856A JP4733762B2 JP 4733762 B2 JP4733762 B2 JP 4733762B2 JP 2009176856 A JP2009176856 A JP 2009176856A JP 2009176856 A JP2009176856 A JP 2009176856A JP 4733762 B2 JP4733762 B2 JP 4733762B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- side sill
- wall portion
- bead
- upper wall
- vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
また、例えば正面衝突で車両の正面に荷重が加わった場合のサイドシルの圧縮強度をより高める必要があるという問題がある。
さらに、上壁部もしくは下壁部のビードが、上壁部もしくは下壁部の潰れ方向に対して直交する長手となるように配置され、側突の荷重に対する耐力が大きくなる。
従って、側突の荷重に対するサイドシルの曲げ強度を大幅に向上させることができる。
請求項1に係る発明では、上壁部のビードは、サイドシルの外方から見て凹部であって、凹部が、サイドシルアウタにフロントピラーもしくはセンタピラーのうち少なくとも一方の下部を重ねることで閉鎖されて、閉断面形状に形成されているので、閉断面形状によってサイドシルの曲げ強度が高まり、その結果、フロントピラーもしくはセンタピラーのうち少なくとも一方へ入力される側突荷重をビードを介して他方のピラーやサイドシルに連続している車体の部材へ分散させることができる。
請求項1に係る発明では、サイドシルアウタの上壁部は、サイドシルインナの上方へ向いている上壁部に対して低く配置されて、サイドシルインナの上壁部に達する段差を形成しているので、サイドシルアウタの上壁部にセンタピラーを結合している溶接部からサイドシルインナの上壁部にセンタピラーを結合している溶接部までの距離が接近し過ぎず、スポット溶接を用いたサイドシルとセンタピラーの接合強度を高めることができ、側面衝突に対する曲げ強度を高めることができる。
さらに、側面衝突した際に、段差にセンタピラーが当接してサイドシルに力を付与するとともに伝えるので、センタピラーの車室内方への変形を抑制することができる。
従って、サイドシルは正面衝突、側面衝突に対して潰れ難くなり、車室の空間を確保することができる。
フロントボデー24は、車両12の正面25からアンダボデー23まで延びる左右のフロントサイドフレーム26を有する。
サイドシルインナ64は、サイドシルアウタ63の第1フランジ部66、第2フランジ部67に重ねてスポット溶接(スポット溶接部68)した溶接用第3フランジ部71、第4フランジ部72と、第3フランジ部71に連ね車両12の上方へ向いているインナ上壁部74と、インナ上壁部74に連なり車両12の内側(矢印a4の方向)へ向いているインナ縦壁部75と、インナ縦壁部75に連なり車両12の下方へ向いて且つ第4フランジ部72に連なっているインナ下壁部76と、からなる。
サイドシルアウタ63はまた、上壁部51が、サイドシルインナ64のインナ上壁部74に対して、低く配置されていることで、段差78が設けられている。
横ビード56及び下ビード61は、上ビード54と同様の形態である。念のため説明する。
横ビード56は、略水平に延びてサイドシル15の全長と同じ長さに形成され、サイドシル15の内方(矢印a5の方向)へ起立部81を立設させ、起立部81に連ねて第2の壁部82を形成している。
このようなサイドシルアウタ63は、既に説明した上壁部51、縦壁部55、下壁部57、各第2の壁部82が溶接可能な平坦を確保している。
また、上・横ビード54、56は凹部であって、凹部54、56がセンタピラー17の下部35あるいはフロントピラー16の下部31で閉鎖されることで、閉断面形状に形成されている。
サイドシル15は、サイドシルアウタ63とサイドシルインナ64とから車両12の前後(X軸方向)に延びる閉断面を形成し、サイドシルアウタ63は、車室13の外側から車室13の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部51と、車室13の外側から車室13の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部57と、を備え、上壁部51と下壁部57のうち少なくともいずれか一方の壁部、ここでは、他方の壁部にも、つまり上壁部51にサイドシル15の前端27aから後端52aまでビード(上ビード54)を形成し、下壁部57にサイドシル15の前端27aから後端52aまでビード(下ビード61)を形成することで、閉断面が、多角形に形成され、ビード(上ビード54、下ビード61)は、ビードを形成している壁部(上壁部51、下壁部57)に直交する方向の縦の長さH1、H2よりも、壁部(上壁部51、下壁部57)の周に沿う方向(矢印Aの方向)の幅W1、W2が大きい。
そして、横ビード56を形成している縦壁部55に直交する方向の縦の長さH3よりも、縦壁部55の周に沿う方向(矢印Aの方向)の幅W3が大きい。
横ビード56は、サイドシル15の前端27aから後端52aまで形成されている。
稜線96aは、図5に示した薄板鋼板(プレス素材101)の強度や板厚に応じて最小の曲げR(アール)で曲げた部位である。稜線96aの長さは、サイドシル15の前端27aから後端52aまでである。
稜線96b、96c、96dは、稜線96aと同様である。
稜線97a、97b、97c、97dは、稜線96aと同様である。
横ビード56は、少なくとも4つ以上の稜線98a、98b、98c、98dを形成している。
稜線98a、98b、98c、98dは、稜線96aと同様である。
「稜線の形状を賦形する」とは、薄板鋼板(プレス素材101)の強度や板厚に応じて最小の曲げR(アール)に設定するということである。
サイドシルアウタ63の断面多角形を、ロールフォーム成形またはベンド成形で、図5に示す通りに成形している。
下壁部57には、下ビード61を1個のみ形成したが、1個に限らず、2個形成しても良い。その際には、幅W1を適宜設定する。
縦壁部55には、横ビード56を1個のみ形成したが、1個に限らず、2個以上形成しても良い。縦壁部55は、上下(矢印a1の方向、矢印a3の方向)に長いので、例えば、幅W3で2つ設けても良い。
まず、薄板鋼板を巻いた素材から所望のプレス素材101を切り出す。その次に、プレス素材101を図に示していないロールフォームに通し、上壁部51、縦壁部55、下壁部57を成形した後、連続してそれぞれに上ビード54、横ビード56、下ビード61を成形する。これでサイドシルアウタ63が完成する。
なお、ロールフォームを用いずに、プレスブレーキ等によるベンド成形(曲げ成形)で上壁部51、縦壁部55、下壁部57、上ビード54、横ビード56、下ビード61を成形してもよい。
車体側部構造11では、車両12が正面衝突(オフセット含む)した場合、サイドシル15の圧縮強度及びサイドシル15の曲げ強度を高めることができる。すなわち、サイドシルアウタ63の上壁部51、縦壁部55、下壁部57にそれぞれ形成した上ビード54、横ビード56、下ビード61によって、サイドシル15の軸線方向(図2のX軸方向)の荷重に対する力(応力)を小さくすることができ、圧縮強度を高めることができる。例えば、上ビード54、横ビード56、下ビード61を形成しないものに比べ、約2.3倍、圧縮強度を向上させることができる。
Claims (4)
- 車室の床の左右端に配置され車両の前後に延びるサイドシルと、該サイドシルの前部からルーフまで延びるフロントピラーと、サイドシルの中央からルーフまで延びるセンタピラーと、を備えた車体側部構造において、
前記サイドシルは、サイドシルアウタとサイドシルインナとから前記車両の前後に延びる閉断面を形成し、
前記サイドシルアウタは、前記車室の外側から前記車室の内側に向かうにつれて上方に傾斜する上壁部と、前記車室の外側から前記車室の内側に向かうにつれて下方に傾斜する下壁部と、前記上壁部および前記下壁部に連なり、前記車両の外側へ向いている縦壁部と、を備え、
前記上壁部と前記下壁部のうち少なくとも前記上壁部に前記サイドシルの前端から後端までビードを形成し、前記縦壁部に前記サイドシルの前端から後端まで第2のビードを形成することで、前記閉断面が、多角形に形成され、
前記ビードは、該ビードを形成している前記壁部に直交する方向の縦の長さよりも、前記壁部の周に沿う方向の幅が大きく、
前記上壁部の前記ビードは、前記サイドシルの外方から見て凹部であって、該凹部が、前記サイドシルアウタに前記フロントピラーもしくは前記センタピラーのうち少なくとも一方の下部を重ねることで閉鎖されて、閉断面形状に形成され、
前記サイドシルアウタの前記上壁部は、前記サイドシルインナの上方へ向いている上壁部に対して低く配置されて、前記サイドシルインナの上壁部に達する段差を形成していることを特徴とする車体側部構造。 - 前記ビードは、少なくとも4つ以上の稜線を形成していることを特徴とする請求項1記載の車体側部構造。
- 前記サイドシルアウタは、高張力鋼板であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体側部構造。
- 前記サイドシルアウタの断面多角形を、ロールフォーム成形またはベンド成形で成形していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体側部構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009176856A JP4733762B2 (ja) | 2008-11-17 | 2009-07-29 | 車体側部構造 |
US12/616,969 US8118355B2 (en) | 2008-11-17 | 2009-11-12 | Vehicular side body structure |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008293569 | 2008-11-17 | ||
JP2008293569 | 2008-11-17 | ||
JP2009176856A JP4733762B2 (ja) | 2008-11-17 | 2009-07-29 | 車体側部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010137839A JP2010137839A (ja) | 2010-06-24 |
JP4733762B2 true JP4733762B2 (ja) | 2011-07-27 |
Family
ID=42348344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009176856A Expired - Fee Related JP4733762B2 (ja) | 2008-11-17 | 2009-07-29 | 車体側部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4733762B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011077808A1 (ja) | 2009-12-22 | 2011-06-30 | 本田技研工業株式会社 | 車体側部構造 |
JP5601143B2 (ja) | 2010-10-20 | 2014-10-08 | マツダ株式会社 | 車両用フレーム構造 |
JP5888212B2 (ja) * | 2012-11-27 | 2016-03-16 | マツダ株式会社 | 車両の側部車体構造 |
JP7132161B2 (ja) * | 2019-03-20 | 2022-09-06 | トヨタ自動車株式会社 | ロッカ外装部構造 |
WO2025052661A1 (ja) * | 2023-09-08 | 2025-03-13 | 株式会社Subaru | サイドシル |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5913370U (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-27 | 日産自動車株式会社 | 車体サイドシル構造 |
JP3528624B2 (ja) * | 1998-09-24 | 2004-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のロッカ部構造 |
JP2006199173A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Mitsubishi Motors Corp | 車体構造 |
JP2008032227A (ja) * | 2003-07-28 | 2008-02-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 衝撃吸収方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5913370A (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-24 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
-
2009
- 2009-07-29 JP JP2009176856A patent/JP4733762B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5913370U (ja) * | 1982-07-20 | 1984-01-27 | 日産自動車株式会社 | 車体サイドシル構造 |
JP3528624B2 (ja) * | 1998-09-24 | 2004-05-17 | トヨタ自動車株式会社 | 車両のロッカ部構造 |
JP2008032227A (ja) * | 2003-07-28 | 2008-02-14 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 衝撃吸収方法 |
JP2006199173A (ja) * | 2005-01-21 | 2006-08-03 | Mitsubishi Motors Corp | 車体構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010137839A (ja) | 2010-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3783546B2 (ja) | 車両のサイドシル構造 | |
JP5041064B2 (ja) | 車両側部構造 | |
JP6156258B2 (ja) | 車両前部構造 | |
CN102905960B (zh) | 前部车身构造 | |
JP5703380B2 (ja) | 車体上部構造 | |
JP5487236B2 (ja) | 自動車の車体側部構造 | |
JP4384206B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
WO2011027633A1 (ja) | 前部車体構造 | |
JP5562701B2 (ja) | 自動車のフロントピラーとサイドシルとの結合部構造 | |
CN108430857B (zh) | 车辆后部构造 | |
JP4733762B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP2011037291A (ja) | フロントピラー構造 | |
JPWO2015156052A1 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP5478314B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP6254448B2 (ja) | 車両用バンパビーム | |
JP2011136593A (ja) | フロントピラー下部構造 | |
CN109421815B (zh) | 车体构造 | |
JP6549758B2 (ja) | 車体構造 | |
JP7207108B2 (ja) | 車体側部構造 | |
JP2010083188A (ja) | 車体前部構造 | |
JP6471768B2 (ja) | 車両の前部車体構造 | |
JP6441631B2 (ja) | 車体構造 | |
JP2014040209A (ja) | 車両の車体下部構造 | |
JP2012148590A (ja) | 車両用サイドシル構造 | |
JP2005271734A (ja) | 車両前部の衝撃吸収構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100730 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101130 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110412 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110422 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4733762 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |