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JP4729976B2 - インクジェット記録ヘッド、ヘッド製造方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド、ヘッド製造方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Description

本発明は高品位な画像を高速に高信頼で記録するためのインクジェット記録ヘッドとその製造方法、及びその記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置に関する。
多数のノズルを集積したマルチノズルオンデマンド型インクジェット記録ヘッドでは、高品位な画像を高速に高信頼で記録を行うため、ノズル間でのインク滴の吐出速度や質量のばらつきを少なくすることが重要である。
ノズル開口を有するインク加圧室の壁をダイヤフラムで構成し、このダイヤフラムを棒状圧電素子の縦振動で押し、インク加圧室の体積を減少させてインク滴を吐出させる、プッシュ型圧電素子方式のオンデマンド型インクジェット記録ヘッドにおいては、圧電素子やインク加圧室構成部品等の精度を上げることや、各部品の接着等による組立精度を向上させることが、従来の対策法として知られている。
しかし、この対策法では、部品のコストアップや、組み立て時間増大等の不都合を伴うことがあった。これに対し、圧電素子の分極度を適正に調整することで、ノズル間の吐出速度や質量のばらつきを小さくするように補正する所謂、分極補正による方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、追加部品や回路等が不要で、ヘッド製造過程での調整費の追加だけで、インク滴の吐出速度や質量のばらつきを改善したインクジェット記録ヘッドを提供できる。
特開2001−277525号公報
しかしながら、上記従来の分極補正による方法は、分極度補正対象記録ヘッドのノズル個々について、圧電素子分極度に対するインク滴吐出速度特性を計測し、目的の速度を得るための適正な分極度を求め、個々の圧電素子について該分極度に調整する方法である。
このため、圧電素子の分極度に対するインク滴吐出特性の計測や、適値分極度への補正を行うのに、時間がかかり、充分なコストダウンや生産性向上が得られなかった。
本発明は、多数のノズルを集積したオンデマンド型インクジェット記録ヘッドとその製造方法、及び記録装置において、高品位な画像を高速に高信頼で記録できるとともに低コストなインクジェット記録ヘッドとその製造方法、及び記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、インク加圧室の一部を形成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに取りつけられた圧電素子と、該圧電素子の変形によりインク滴を吐出するノズル開口から構成されたノズルを複数集積したインクジェット記録ヘッドにおいて、複数ノズルがインク滴吐出速度に応じてグループ化され、該グループを構成するノズルのインク滴吐出速度が前記インク滴吐出速度ばらつき許容範囲内に収まるように、グループ毎に定められた分極度に一括して同時に再分極処理された圧電素子を備えることを特徴とする。
また、本発明のインクジェット記録ヘッドは、ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅をA、前記複数ノズルの各圧電素子が分極度bに分極される場合におけるインク吐出速度が前記A内の吐出速度であるノズルからなるグループをG、前記Aからの乖離の大きさに応じたグループをG+1〜+n及びG−1〜−nとしたとき、Gのノズルは分極度bに分極され、Gのノズルはインク滴吐出速度がA内に収まるような、同一の分極度bに調整された圧電素子を備えたことを特徴とする。
さらに、前記Gの構成ノズルの中で、分極度がbの時同一速度の複数ノズルを、分極度bを目標値として再分極した際のインク滴吐出速度ばらつきの幅をαとしたとき、A>αとなることを特徴とする。
そして、本発明のインクジェット記録ヘッドは、前記Gのインク滴吐出速度乖離幅をWとしたとき、W≦(A−α)となることを特徴とする。
本発明によるインクジェット記録ヘッド製造方法では、インク加圧室の一部を形成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに取りつけられた圧電素子と、該圧電素子の変形によりインク滴を吐出するノズル開口から構成されたノズルを複数集積し、複数ノズルがインク滴吐出速度に応じてグループ化され、該グループを構成するノズルのインク滴吐出速度が所定のインク滴吐出速度ばらつき許容範囲内に収まるように、該グループのノズルの圧電素子がグループ毎に定められた分極度に一括して同時に再分極処理されることを特徴とする。
また、本発明によるインクジェット記録ヘッド製造方法では、グループのノズルの圧電素子の再分極処理は、該グループの複数ノズルの圧電素子に、グループ毎に定められた分極電圧を一括して同時に印加することで行なわれることを特徴とする。
さらに、本発明によるインクジェット記録ヘッド製造方法では、グループ毎に定められる分極度は、再分極処理され補正されるインクジェット記録ヘッドとは別のインクジェット記録ヘッドについて予め測定された、圧電素子の分極度に対するインク滴吐出速度補正量の関係をもとに、グループを構成するノズルのインク滴吐出速度が前記インク滴吐出速度ばらつき許容範囲内に収まるように決定され、前記再分極処理され補正されるインクジェット記録ヘッドについては、圧電素子の分極度に対するインク滴吐出速度補正量の関係についての計測を省略することを特徴とする。
そして、本発明によるインクジェット記録ヘッド製造方法では、グループのノズルのインク滴吐出速度がインク滴吐出速度ばらつき許容範囲内であるグループに対しては、再分極処理を省略することを特徴とする。
本発明によるインクジェット記録装置は、上記したインクジェット記録ヘッドを備えることを特徴とする。
本発明によるインクジェット記録ヘッドは、ノズル間の吐出速度のばらつきが小さいため、高品位な画像を高速に高信頼で記録を行うことができる。次に、本発明によるインクジェット記録ヘッド製造方法は、補正対象記録ヘッド個々について、圧電素子の分極度に対するインク滴吐出速度特性の測定を行う必要がなく、多数のノズルを一度に分極補正することができるため、従来行われている分極補正前のノズル間のインク滴吐出速度ばらつき許容範囲内の吐出速度であるノズルについての再分極作業を省略し、生産性を向上できる。さらに、本発明によるインクジェット記録装置は、ノズル間の吐出速度のばらつきが小さい記録ヘッドを搭載して記録するため、高品位な画像を高速に高信頼で記録を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図を参考にしながら説明する。
図1は、本発明による記録装置の構成と動作を説明する装置構成図であり、図2は記録ヘッドの構造と動作を説明する部分斜視図であり、図3は、記録ヘッドの動作を説明する原理説明図である。
本発明による記録装置は、記録ヘッド10と記録ヘッド駆動装置20とを備える。そして、記録ヘッド10はインク流路ユニット101と、該ユニットを保持するヘッドハウジング102、そして圧電素子ユニット103とから構成される。このうち、インク流路ユニット101は、図2に示すように、オリフィス板130、インク流路形成板142、ダイヤフラム形成板122がこの順に貼りつけられて成る。
圧電素子ユニット103は棒状圧電素子110を櫛歯状に圧電素子支持基板113に固着して成る。該構造により、記録ヘッド10には、n個のノズルが構成される。すなわち、各ノズルは、図2のオリフィス板130に所定ピッチで列状に配置したn個のノズル開口131を開口としている。そして、ノズル開口131を開口端とするインク加圧室140、このインク加圧室140にインクを導くインク流入口145、このインク流入口145にインクを供給する共通インク室150で構成される。また、ダイヤフラム形成板122の貼りつけにより、インク加圧室140の少なくとも1壁面はダイヤフラム120で形成される。そして、ダイヤフラム120のインク加圧室140と反対面には、圧電素子ユニット103の棒状圧電素子110の一端が取りつけられている。即ち、棒状圧電素子110の先端部がダイヤフラム120に突き当てられ、接着剤層を介してダイヤフラムに取りつけられている。各ノズルの構造は同一構造である。
各ノズル素子の棒状圧電素子110は、圧電素子支持基板113に接着等で取りつけられ圧電素子ユニット103を構成する。そして、圧電素子支持基板113の圧電素子配列方向の両側には柱状の圧電素子支持基板固定部114があり、その底面がインク流路ユニット101に接着等で固定される。一方、インク流路ユニット101は、前記接着固定部の近傍でヘッドハウジング102に接着固定されているため、圧電素子支持基板固定部114の底面がヘッドハウジング102に対して固定されていることになる。
なお、棒状圧電素子110は、図に示すように積層構造であり、複数の層状圧電素子111が層状電極112を介して積層されている。そして該層状電極112は、1つおきに棒状圧電素子の側面に形成された共通電極1121と個別電極1122に接続される。該共通電極1121と個別電極1122は圧電素子支持基盤113の上面に形成された共通電極1121と個別電極1122に接続され、更にフレキシブルケーブル160のフレキシブルケーブル端子161に接続される。
そして棒状圧電素子110の各層状圧電素子111は残留分極1123を有している。この残留分極は共通電極1121と個別電極1122間に分極電圧が印加されて形成される。該残留分極の大きさは、分極電圧大きさや分極時の温度条件等の分極条件を変化させ、圧電素子の分極度を変えることで調整可能である。本実施例では、簡単に行える方法として、分極時の温度は一定に保っておき、分極電圧を変えて分極度を調整する方法をとっている。
本発明の記録ヘッドでは、各ノズル素子を構成する圧電素子110の分極度が、図1の圧電素子110の横に記載のレベル値のごとく段階的に設定され、同レベルの分極度のノズルが多数存在することを特徴としている。即ち、記録ヘッド仕様あるいは記録装置仕様として許容可能と定義されたノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅をAと決めたとき、一定の分極度に一様に分極された分極補正前のノズルのインク滴吐出速度が、A内に入るノズルで構成されるグループGoのノズル圧電素子に対しては、同一の分極度b=b60に設定されている。また、前記A外のノズルについては、インク滴吐出速度のAからの乖離の大きさに応じて複数のグループ即ちG+1〜+n及びG−1〜−nに分けられ、グループ毎に、グループGn内のノズルが、該ノズルのインク滴吐出速度がA内に収まるような、同一の分極度b(b+1=b50,b+2=b45,b−1=b75,b−2=b100)に調整された圧電素子を備えている。証左については後述する。
以上の構造の記録ヘッド10は、フレキシブルケーブル160を介して記録ヘッド駆動装置20からの信号で駆動される。
記録ヘッド駆動装置20は、記録データ信号作成回路302、圧電素子駆動データ信号作成回路303、圧電素子駆動スイッチング回路304、タイミング信号発生回路301、電素子駆動パルス波形発生回路305を備える。
図示しない上位装置(例えば、パーソナルコンピュータ)からの記録信号入力データに応じて、記録データ信号作成回路302で記録データ信号が作成され、該データ信号とタイミング信号発生回路301からのタイミング信号をもとに、圧電素子駆動データ信号作成回路303で圧電素子駆動データ信号が作成される。圧電素子駆動データ信号作成回路303は、圧電素子駆動スイッチング回路304のスイッチング素子3041を制御する。そして、該一個のスイッチング素子を介して電素子駆動パルス波形発生回路305に接続され、該スイッチング素子のON、OFFが、圧電素子駆動データ信号で制御されるスイッチング素子駆動回路3042により作動する。これにより各ノズルの圧電素子は圧電素子駆動パルスで駆動される。
次に図1と図3を参照しながら本発明記録ヘッドの圧電素子の分極状態や動作について説明する。
図1の、各ノズル開口の下方に伸びる点線はインク滴30の飛翔軌跡である。該点線の矢印先端に位置する丸印のインク滴30の位置は、圧電素子110に駆動信号電圧が印加され、ノズルからインク滴が吐出されてから、一定時間後の飛翔位置を示している。白丸が本発明実施前の飛翔位置であり、黒丸が実施後の飛翔位置である。黒丸のみの記載は本発明実施前後の飛翔位置が等しいことを示している。丸印を横方向に繋ぐ点線は、本発明実施前における前記飛翔位置のばらつきの状態を分かり易くする参照用の線であり、点線は本発明実施後の同様の参照用の線である。
一方、図3の右側のグラフは、横軸にノズル番号をとり、縦軸にインク吐出速度をとって、ノズル間でのインク吐出速度のばらつき特性例を示したものである。ノズル番号は図1の記録ヘッドの左端から5個のノズルに対応している。
グラフ中に記載の、各ノズルの速度データプロットを横方向に繋ぐ点線は、本発明実施前におけるノズル間吐出ばらつきの状態を分かり易く示す参照用の線である。またこの点線に対応する実線は、本発明実施後の同様の参照用の線である。
このグラフから分かるように、本発明実施前の記録ヘッドのノズル間インク滴吐出速度ばらつきは、約8m/sを中央値としてばらついている。この速度ばらつきは、記録媒体40への着弾位置をばらつかせ、記録装置の記録品質を劣化させる。ノズル番号1の吐出速度は約7.5m/s、ノズル番号3は約8.0m/sであり、近い値になっている。したがって、図1でのインク滴吐出方向での飛翔位置も近い。しかし、ノズル2の吐出速度や、ノズル4の吐出速度は9m/sを超えており速い。そのためこれらノズルによるインク滴の飛翔位置はノズル1、ノズル3の飛翔位置より記録媒体に近い位置になる。逆にノズル5、ノズル6の吐出速度は7.2m/sより遅い。したがってこれらノズルによるインク滴の飛翔位置はノズル1、ノズル3の飛翔位置よりノズル開口に近い位置になる。記録装置では、記録媒体を記録ヘッドに対して相対的に移動させながらインク滴を着弾させて記録するので記録媒体への着弾位置は、図1のインク滴飛翔位置のばらつきに対応してばらつき画像品位を劣化させる。
そこで記録装置の記録品質を確保するため、ノズル間におけるインク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅をAとしたとき、このAを所定値以下に抑えることが必要である。この実施例では8m/sを中心に20%(±10%)の範囲をインク滴吐出速度ばらつき許容範囲幅として定めている。これにより飛翔位置ばらつき許容範囲の幅はAに対抗した値になり、図1のA’で示されている。
このヘッドのノズル1〜6では、ノズル1とノズル3がAおよびA’の範囲となる。
これに対しノズル2、ノズル4はA、A’の高速度側にはみ出しており、ノズル5、ノズル6は低速度側にはみ出している。図1に記載のように、ノズル7以降のノズルについても許容範囲の幅A、A’からはみ出しているものがあることが分かる。
本発明は、従来より大幅に短時間で、手間をかけることなく、圧電素子の分極度を補正し、このように許容範囲からはみ出しているノズルを無くし、全てのノズルについて許容範囲の幅A、A’内に収める方法を提供するものである。
ところで、図3の左側のグラフは、横軸に圧電素子の個別電極と共通電極に印加する再分極電圧をとり、縦軸に評価ノズルのインク吐出速度をとって、評価ノズルの再分極電圧に対するインク滴吐出速度特性を示したものである。なお、圧電素子駆動信号電圧はこのヘッドにおけるインク吐出速度の平均値が約8m/s程度になるような所定電圧(25V一定)に保たれ測定されている。
例えば、ノズル2について、圧電素子の分極を一旦解除し、80℃の分極環境温度の下において再度45Vで分極し、該ノズルを25Vの駆動信号電圧で駆動すると、8.3m/s程度でインク滴を吐出することが可能である。また、圧電素子の分極を一旦解除し、100Vで再分極し、同一の駆動電圧25Vで駆動すると約11.2m/sでインク滴を吐出することができる。
このように分極電圧を45Vから100Vまで変えることで、駆動信号電圧25V時、8.3〜11.2m/sまで変化させることが可能である。また、60Vで再分極したときにはインク滴吐出速度が約10.2m/sになり、再分極前の初期分極状態時とほぼ等しい速度になることから、初期分極の分極度の状態と、60Vでの再分極の分極度の状態はほぼ等しくなっている。
図3のグラフには、ノズル3、ノズル5についての再分極特性も示されている。何れも、再分極電圧の調整で、インク滴吐出速度を調節できること、そして、初期分極時の本発明実施前の分極度と60Vで再分極したときの分極度がほぼ等しいことが確認できる。このように、全てのノズルの圧電素子は該分極度に一定に分極されていることになる。
以上の特性を踏まえて、本発明では以下のように補正した。
まず、図3の許容範囲の幅A内,図1のA’に入っているノズルの圧電素子については、再分極操作を行わない。あるいは、例えば80℃の分極環境温度の下において、初期分極状態に相当する再分極電圧60Vで分極し、圧電素子の分極度bをb=b60に設定する。本実施例では、ノズル1、ノズル3、ノズル7、ノズル9、ノズル12、ノズル13が該当する。ここで、初期分極状態に相当する再分極電圧は、記録ヘッドが同じ部品で同一の製造工程で組み立てられている場合はほぼ一定であり、ヘッドごとに測定する必要はない。
次に許容範囲の幅A、A’からはみ出したノズルの補正について説明する。
該はみ出したノズルを、速度ばらつき許容範囲の幅Aからの乖離の大きさに応じて複数のグループに分ける。例えば本実施例では、図3に記載のように高速側に8m/sに対して10〜20%の範囲で乖離しているノズルのグループをG+1、20〜30%の範囲で乖離しているノズルのグループをG+2とし、低速度側に10〜20%の範囲で乖離しているノズルのグループをG−1、20〜30%の範囲で乖離しているノズルのグループをG−2としてグルーピングしている。そしてグループG+1のノズル4、ノズル15については同一の再分極電圧50Vで分極し圧電素子の分極度b+1をb+1=b50に補正する。G+2のノズル2、ノズル14については再分極電圧45Vで分極し圧電素子の分極度b+2をb+2=b45に補正する、G−1のノズル6、ノズル8、ノズル10については再分極電圧75Vで分極し圧電素子の分極度b−1をb−1=b75に補正する。またG−2のノズル5、ノズル11、ノズル17、ノズル18については再分極電圧100Vで分極し圧電素子の分極度b−2をb−2=b100に補正する。
以上により、例えばノズル2はグループG+2に属し45Vで再分極される。これにより分極度が初期状態b60からb45に変化し、図3左側の分極−吐出速度特性から分かるように、吐出速度を約10.2m/sから8.3m./s程度に、8m/sに対して約25%程度減速させることができ、許容範囲の幅A内に補正することが可能である。一方、ノズル5はグループG−2に属するので100Vで再分極される。これにより分極度がb60からb100に変化し、吐出速度を約5.7m/sから7.7m./s程度に、8m/sに対して約25%程度加速させることができ、許容範囲の幅A内に補正することが可能である。
本実施例の記録ヘッドにおける、再分極電圧に対するインク滴吐出速度の減速、加速の度合は、ヘッド構造、仕様が同じなら図4のグラフのようになり、再分極電圧が45Vの時には、8m/sに対して約25%程度減速し、50Vに対しては15%程度減速させることが可能であり、75Vでは15%、100Vでは約25%加速することが可能であった。また、先に述べたように、60Vでは初期状態とほとんど同じ速度になる。この特性により、ノズル4、ノズル6もA内に補正される。
しかし、分極度がbの同一速度の複数ノズルを、分極度bを目標として、圧電素子に同一電圧を印加して再分極補正しても、実際のインク滴吐出速度の補正量は平均的インク滴吐出速度補正量からばらつく。このインク滴吐出速度ばらつきの幅をインク滴吐出速度補正量のばらつき幅αとして図3に記載してある。発明者らの記録ヘッドでは、記録ヘッドが同じ構造、仕様であり、同じ部品で同一の製造工程で組み立てられている場合は、各記録ヘッドやノズルの個性によるばらつきや再分極の再現性等によるαは、8m/sに対して±5%程度におさまることがわかった。本発明では、このαと、ノズル間のインク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅Aとの関係をA>αに設定する。また、グループの速度乖離の幅Wは、W≦(A−α)に設定する。例えば本実施例では、α=10%(±5%)、A=20%(±10%)、W=10%に設定されている。これにより、グループG+1内の最低速ノズルは、8m/s基準で−10(10−15−5)%まで減速されるが、ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅A=20%(±10%)の下限以内に入る。逆にグループG+1内の最高速ノズルは、8m/s基準で+10(20−15+5)%まで減速され、ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅A=20%(±10%)の上限以内に入る。同様に他のグループの全てのノズルについても、ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅A=20%(±10%)内に入る。図1には、以上の本発明分極補正方法に基づき、全ノズル圧電素子についての分極度補正値が圧電素子の横に記載されている。この補正により、全てのノズルから吐出するインク滴の飛翔位地がA’内に入り、インク吐出速度ばらつきが大幅改善されている様子が示されている。
このように、本発明による記録ヘッドを製造する場合、次の理由から分極補正に要する時間や手間を大幅削減可能である。第一に、任意のノズルのグループを構成する多数ノズルの圧電素子の分極度は同時に設定すれば良いため、同一の再分極電圧を一括して圧電素子に印加して、グループを構成する多数ノズルを一度に分極することが可能である。このため分極調整を短時間ですませることができる。図5にはグループG−1を構成するノズル6、ノズル8、ノズル10、ノズル16を一括して分極する場合の再分極装置の例が図示されている。分極装置400の分極データ作成回路401は、分極データを受けて分極電圧発生回路402と、分極用スイッチング回路403を制御し、分極するノズルに繋がれた分極用スイッチング素子4031を閉じ、所定の大きさの分極電圧を所定ノズルに印加するようになっている。そしてグループG−1を構成するノズル6、ノズル8、ノズル10、ノズル16に繋がれた分極用スイッチング素子を閉じ、75Vの分極電圧をノズル6、ノズル8、ノズル10、ノズル16に印加することで、一括して分極することができる。これにより、従来のようにノズル6、ノズル8、ノズル10、ノズル16に個々に分極電圧を印加するより大幅に早く再分極処理が完了する。また、インク滴吐出速度許容範囲の幅A内のグループGoのノズルについては、再分極を省略することも可能であり、これにより分極補正対象のノズルを大幅に削減でき、その分ヘッド全体の分極補正時間や手間を大幅削減できる。第二に再分極の補正適値電圧の決定に要する時間や手間が大幅に削減可能である。即ち、従来のように補正対象記録ヘッドについてのノズル個々について分極度に対する吐出速度特性の測定を行うこと無しに、補正対象記録ヘッドと同じ構造、仕様の他のヘッドについて、図4の分極度に対する吐出速度特性を予めデータ採取しておき、該データをもとに、各ノズルについての再分極の補正適値電圧値が決定できるため、時間や手間が大幅に削減可能である。
以上で説明した本発明実施例では、ノズルのグループを5グループに分ける場合を説明したが、該グループ数に制限を与えるものではない。グループの幅Wを狭くし、グループ数を増加させるほど、補正の精度が向上する。またWを大きくしてグループ数を減らす程、分極補正時間や手間を大きく削減できる。
図6は本発明の他の実施例を説明する図である。図1〜5で説明した実施例との相違点は、再分極補正によるインク滴吐出速度の加減速方向にある。先の実施例では、再分極補正でインク滴吐出速度を加減速両方向に補正された圧電素子を備えるのに対し、図6の実施例では減速方向のみで補正された圧電素子を備える。本実施例によるヘッドは常温環境下で分極補正できるので、製作が容易で生産性も更に向上する。以下、記録ヘッドの圧電素子が23Vで駆動される時、目標インク吐出速度が6.8m/sである場合の圧電素子の分極補正状態を説明する。
図7は、本実施例記録ヘッドにおける、常温分極環境下での再分極電圧に対するインク滴吐出速度の減速加速の度合、即ち速度補正量の測定結果である。再分極電圧が100Vで速度補正量が0となり、初期分極時の分極度と同じになる。100V以下で減速補正、100V以上で加速補正が可能である。しかし本記録ヘッドでは100V以上の電圧印加は圧電素子の耐電圧の点で問題が起こることがある。このため100V以下の減速補正のみを活用するのが本実施例の特徴である。図7の特性は、図4の場合と同様に、ヘッド構造、仕様が同一なら、ほぼ同じになる。
図7の特性を初期分極時にインク吐出速度の等しい複数ノズルについて測定すれば、先に述べたインク滴吐出速度補正量のばらつき幅αを実験的に求めることができる。図6の本実施例では、各記録ヘッドやノズルの個性によるばらつきや再分極の再現性等を考慮し該αを8.8%(±4.4%)として説明してある。本発明ではグループの速度乖離の幅Wを確保するめ、このαと、ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅Aとの関係をA>αに設定する。また記録精度確保の点も考慮し、記録ヘッド仕様としてのノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲を6.3〜7.3m/sとし、該許容範囲の幅Aを14.8%(±7.4%)に設定している。前記WはW≦(A−α)に設定しないと、各グループのすべてのノズルを該許容範囲の幅Aに収めることができない。このため本実施例ではWを6%に設定している。これにより図7のように記録ヘッドのノズルをグループG〜G+6にグルーピングしている。次に各グループの再分極補正電圧は次のように求められる。G+nの必要補正減速値v+nは次式で得られる。v+n=(G+nの最速ノズルの速度)−A/2+α/2、従ってv+1は10.2(13.2−14.8/2+8.8/2)%と求まる。そして、10.2%減速させるための再分極電圧は図7から80Vと求められる。よって、G+nのノズルは再分極電圧80Vで分極され、分極度b+1はS80に設定される。他のグループG+2〜G+6についても同様に、図6中に記載のように再分極電圧、分極度が設定されている。これにより全てのノズルを記録ヘッド仕様としてのノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲6.3〜7.3m/sに収めることが可能である。
図8は本発明の他の実施例を説明する図である。以上で説明した実施例との相違点は、グループのインク滴速度乖離幅Wがノズルのグループにより相違する点である。G+1のW+1は11.8%、G+2のW+2は7.3%、G+3のW+3は4.5%、G+4のW+4は2.9%であり、ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲から乖離する程狭くなっている。この理由は、初期分極時に図7の特性を、インク吐出速度の等しい複数ノズルについて測定したとき、先に述べたインク滴吐出速度補正量のばらつき幅αが分極補正量増加に伴い大きくなった実施例であるからである。Gに対するインク滴吐出速度補正量のばらつき幅をαとするとき、本発明成立のためにはW≦(A−α)である必要があるので、W+1の最大値は11.8(17.6−5.8)%、W+2の最大値は7.3(17.6−10.3)%、W+3の最大値は4.5(17.6−13.1)%、W+4の最大値は2.9(17.6−14.7)%となっている。以上のWとαとから、次式、v+n=(G+nの最速ノズルの速度)−A/2+α/2によりG+nの必要補正減速値v+nを求め、図7から前記と同様に各グループについての再分極電圧を求め、図8中に記載のように再分極電圧、分極度が設定されている。これにより全てのノズルを記録ヘッド仕様としてのノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲6.2〜7.4m/sに収めることが可能である。
αが一定でない場合、最大のαを代表値に設定し、Wを一定幅に決める方法がある。しかしこの方法ではWが狭くなってグループ数nが増加する。これに対し本実施例では、補正精度を確保した上で、グループの数を減らして多数のノズルを同時に再分極補正できるため、記録ヘッドの生産性を向上させることが可能である。
なお、以上の実施例では、所謂プッシュ型圧電素子方式のオンデマンド型インクジェット記録ヘッドへの本発明適用について説明したが、板状の圧電素子をダイヤフラム面に形成する構造の、所謂ベンド型圧電素子方式のオンデマンド型インクジェット記録ヘッド等にも同様に適用可能なことは明らかである。
また、以上の実施例では、分極補正によりインク滴吐出速度を補正する場合について説明したが、図3左側のグラフや、図4、図7で、再分極電圧の調整で吐出速度が調整できるように、再分極電圧の調整でインク滴吐出重量も調整可能であることはよく知られている。従って、以上実施例におけるインク滴吐出速度をインク滴吐出重量に置き換えた実施例により、同様に、インク滴吐出重量も時間や手間を削減して補正でき、インク滴吐出重量ばらつき幅の少ない記録ヘッドを生産性よく製造可能である。
本発明による記録ヘッド及び駆動装置は、シリアル走査型インクジェット記録装置やライン走査型インクジェット記録装置に好適である。
シリアル走査型インクジェット記録装置では、本発明による記録ヘッドのオリフィス面を記録媒体に対向させて設置し、該記録ヘッドを連続記録媒体の連続方向と交叉する横方向に、インク滴を記録信号に応じて吐出しながら移動(主走査)させて一行分を記録し、その後連続記録媒体の連続方向に記録媒体を所定量紙送り(副走査)し、続いて次の行の画像を主走査して記録する。この主走査と副走査を繰り返して画像を記録する。またライン走査型インクジェット記録装置では、本発明による記録ヘッド多数を、連続記録媒体の幅方向に、幅いっぱいに記録媒体面に対向して配置し、インク滴を記録信号に応じて噴射する。同時に記録媒体を連続記録媒体の長手方向に高速移動させて主走査する。この主走査とインク滴の吐出制御で走査線への記録ドット形成の制御を行い、記録画像を記録媒体上に得る。このような本発明によるインクジェット記録装置によれば、高品位画像を高速で印刷することが可能になる。
本発明は、記録媒体にインクで記録するインクジェット記録装置に限定することなく、生産物へのマーキング装置や塗膜装置等の工業用液体分配装置にも適用可能である。
本発明の実施例における記録装置の構成と動作を説明する装置構成図である。 本発明の実施例における記録ヘッドの構造と動作を説明する部分斜視拡大図である。 本発明の実施例における記録ヘッドの動作を説明する原理説明図である。 本発明の実施例における記録ヘッドの再分極補正によるインク滴吐出速度の補正特性を示すグラフである。 本発明の実施例における再分極装置の構成と動作を説明する装置構成図である。 本発明の他の実施例として、記録ヘッドの再分極補正の他の変形例を説明する図である。 本発明の他の実施例として、記録ヘッドの再分極補正の変形例における、記録ヘッドの再分極補正によるインク滴吐出速度の補正特性を示すグラフである。 本発明の他の実施例として、記録ヘッドの再分極補正の他の変形例を説明する図である。
符号の説明
10 記録ヘッド
20 記録ヘッド駆動装置
30 インク滴
40 記録媒体
101 インク流路ユニット
102 ヘッドハウジング
103 圧電素子ユニット
110 圧電素子
111 層状圧電素子
112 層状電極
1121 共通電極
1122 個別電極
1123 残留分極
1124 分極度レベル値
113 圧電素子支持基板
114 圧電素子支持基板固定部
120 ダイヤフラム
122 ダイヤフラム形成板
130 オリフィス板
131 ノズル開口
140 インク加圧室
142 インク流路形成板
145 インク流入孔
150 共通インク室
160 フレキシブルケーブル
161 フレキシブルケーブル端子
301 タイミング信号発生回路
302 記録データ信号作成回路
303 圧電素子駆動データ信号作成回路
304 圧電素子駆動スイッチング回路
3041 スイッチング素子
3042 スイッチング素子駆動回路
305 圧電素子駆動パルス波形発生回路
400 分極装置
401 分極データ作成回路
402 分極電圧発生回路
403 分極用スイッチング回路
4031 分極用スイッチング素子
4032 分極用スイッチング素子駆動回路
404 分極用スイッチング素子

Claims (9)

  1. インク加圧室の一部を形成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに取りつけられた圧電素子と、該圧電素子の変形によりインク滴を吐出するノズル開口から構成されたノズルを複数集積したインクジェット記録ヘッドにおいて、
    複数ノズルがインク滴吐出速度に応じてグループ化され、該グループを構成するノズルのインク滴吐出速度が前記インク滴吐出速度ばらつき許容範囲内に収まるように、グループ毎に定められた分極度に一括して同時に再分極処理された圧電素子を備えることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 前記ノズル間インク滴吐出速度ばらつき許容範囲の幅をA、前記複数ノズルの各圧電素子が分極度bに分極される場合におけるインク吐出速度が前記A内の吐出速度であるノズルからなるグループをG、前記Aからの乖離の大きさに応じたグループをG+1〜+n及びG−1〜−nとしたとき、Gのノズルは分極度bに分極され、Gのノズルはインク滴吐出速度がA内に収まるような、同一の分極度bに調整された圧電素子を備えたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録ヘッド。
  3. 前記Gの構成ノズルの中で、分極度がbの時同一速度の複数ノズルを、分極度bを目標値として再分極した際のインク滴吐出速度ばらつきの幅をαとしたとき、A>αとなることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッド。
  4. 前記Gのインク滴吐出速度乖離幅をWとしたとき、W≦(A−α)となることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録ヘッド。
  5. インク加圧室の一部を形成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに取りつけられた圧電素子と、該圧電素子の変形によりインク滴を吐出するノズル開口から構成されたノズルを複数集積し、複数ノズルがインク滴吐出速度に応じてグループ化され、該グループを構成するノズルのインク滴吐出速度が所定のインク滴吐出速度ばらつき許容範囲内に収まるように、該グループのノズルの圧電素子がグループ毎に定められた分極度に一括して同時に再分極処理されることを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  6. グループのノズルの圧電素子の再分極処理は、該グループの複数ノズルの圧電素子に、グループ毎に定められた分極電圧を一括して同時に印加することで行なわれることを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録ヘッド製造方法。
  7. グループ毎に定められる分極度は、再分極処理され補正されるインクジェット記録ヘッドとは別のインクジェット記録ヘッドについて予め測定された、圧電素子の分極度に対するインク滴吐出速度補正量の関係をもとに、グループを構成するノズルのインク滴吐出速度が前記インク滴吐出速度ばらつき許容範囲内に収まるように決定され、前記再分極処理され補正されるインクジェット記録ヘッドについては、圧電素子の分極度に対するインク滴吐出速度補正量の関係についての計測を省略することを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録ヘッド製造方法。
  8. グループのノズルのインク滴吐出速度がインク滴吐出速度ばらつき許容範囲内であるグループに対しては、再分極処理を省略することを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録ヘッド製造方法。
  9. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載のインクジェット記録ヘッドを備えてなるインクジェット記録装置。
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