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JP4728576B2 - 着色された放射線硬化可能な組成物 - Google Patents

着色された放射線硬化可能な組成物 Download PDF

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Description

本出願は、同時係属の米国特許出願番号第09/870,482号の一部継続出願であり、前記一部継続出願は、同時係属の米国特許出願番号第09/360,951号の一部継続出願である。
本出願は、以下の出願から発明の対象を開示して、請求する:
1)2001年6月1日に出願の同時係属出願出願番号第09/870,482号
2)1999年7月27日に出願の同時係属出願出願番号第09/360,951号;
3)2001年3月16日に出願の特許協力条約出願番号/US 01/05,814号;
4)2002年2月14日に出願の同時係属仮出願第60/356,160号。これらの出願の開示は、本発明明細書に参照として組み込む。
本発明は、着色された放射線硬化可能な光ファイバおよび光ファイバリボン等の通信素子のためのコーティング組成物を含む、様々な応用分野で使用する、着色された放射線硬化性組成物に関し、織物、電子部品および印刷の応用分野等の他の応用分野のための着色された放射線硬化可能なインキ組成物に関する。さらに、本発明は、通信素子等の支持体上で、硬化され着色されたコーティングを製造するための着色された放射線硬化性組成物に関し、該硬化後の組成物は、硬化後の組成物中で他の素子に共有結合している発色団を含む化合物によって提供される識別色を有する。
今まで多年にわたって、光ファイバは通信ケーブルで信頼性のある伝送媒体として使用されてきた。通常、光ファイバはコア、クラッド層およびクラッド層の上に塗布される1層または複数層のコーティングを有する。
コーティングの1つの目的は、通常は製造後の取り扱いおよび使用によって引き起こされる、機械的な引っかき傷および擦り傷から光ファイバの表面を保護することである。コーティングのまた別の目的は、ガラスを湿気に対する暴露から保護することである。コーティングが外部の機械的な力および温度に物理的に反応するので、コーティングもしくは複数コーティングはまた、ファイバの光学特性にある程度の影響を有する。光ファイバに塗布されるこのコーティングの組成物は、通常、液体であり、放射線硬化性組成物である。通常は、効果的な硬化に適切と判断される所定の時間に該コーティング組成物を、紫外放射線、電子ビーム放射線または電離放射線に暴露して光ファイバ上でコーティング組成物を硬化する。
光ファイバ等の通信ケーブルには多様な構造の形式がある。この光ファイバがバッファチューブの内部に緩く保持される形式のケーブルもあり、この光ファイバが平面状アレーに配置されて光ファイバリボンを形成しているケーブルもある。この平面状アレーは、通常、1層または複数層の放射線硬化可能なマトリックス材料層に封入されている。放射線硬化可能なマトリックス層は、効果的な硬化に適切と判断される所定の時間で紫外放射線、電子ビーム放射線、電離放射線または赤外放射線にこのマトリックス材料を暴露して硬化する。
多数の光ファイバを含む通信ケーブルでは、コーティングされた光ファイバの上に塗布されたカラーコーティング層を使用して光ファイバが互いに識別できるようになっている。このカラーコーティング層の色は、通常は適切な液相担体中に着色された顔料粒子を分散させ、その液相担体をコーティングの上に塗布することによって得られる。もしくは、この光ファイバは、いわゆる着色された一次コーティングを使用して互いに識別できるようになっており、この着色されたコーティングは光ファイバ上に直接塗布される。
残念なことに、光ファイバ用のカラーコーティングに色を与えるために、顔料粒子を使用するため、製造および性能に問題を呈してきた。たとえば、この顔料粒子と液相担体は、徐々に2つの別個の相に分離する傾向があり、結果として、顔料を含むカラーコーティングは比較的短い貯蔵寿命しか有さないことになる。
さらに、顔料を含む着色系が相分離を起こすと、その結果顔料粒子が同時に凝集して、系はさらに複雑なものとなる。不本意なことに、コーティングされた光ファイバ上でカラーコーティング中の顔料粒子が凝集して存在すると、それは結果的に伝送損失につながるマイクロベンドを誘発する可能性がある。
通常、紫外放射線で硬化可能な不透明のカラーコーティングを得るために、顔料材料は比較的高い濃度であることが必要とされる。この顔料が入射放射線を屈折させ、反射し、かつ散乱させる性質を有するので、高濃度が要求されると、残念なことにこのカラーコーティング材料を硬化させるのに必要な入射紫外放射線の透過を阻害することになる。紫外放射線を阻害する現象は、製造ラインに沿った光ファイバの処理スピードの低下に結果的につながり、それによって製造コストが上昇することになる。また、顔料を含むカラーコーティングの硬化スピードが遅ければ、カラーコーティングの厚さが小さな変更を受けても、これらの材料の処理と硬化がその影響を受け易くなる。
顔料を基本とするカラーコーティングに対する代替策として、カラーコーティングに色を供給するために染料の使用が考えられてきた。染料の中には光を吸収するものがあり、それが硬化を遅くする可能性があるものの、染料は硬化用の放射を散乱させないので顔料よりも速く硬化する利点を有する。しかしながら、染料は一般的なケーブル充填化合物中に拡散(ブリード)して結果的に色彩が失われるので、概して推奨されていない。ブリードを低減する試みとして、米国特許第5,074,643号には、カラーコーティング中にポリマー染料を使用することが教示されている。ポリマー染料とは、架橋結合したコーティングネットワーク内に捕捉されるようになる分子を含む高分子発色団をいう。このように捕捉されるため、それがブリード過程を結果的に遅延させるものの、それにもかかわらず染料はブリードする。捕捉されたポリマー染料を使用しても、ファイバに与えられたこの色は時間と共に失われ易く、もしもファイバから色が失われると、ファイバの互いの識別は極めて困難となり、現場でファイバをスプライスするときに時間を費やすことになる。
このファイバに与えられた色は、その染料自体の安定性が不足していると、時間の経過と共に消失ことになろう。特に、ここに用いる染料は、十分な熱安定性と耐光性を有さなければならず、こうすることによって長期間にわたって所望の色が与えられることになる。
通信ケーブルが多数の光ファイバリボンを有する場合、一般に、光ファイバリボンのそれぞれを着色することによって他の光ファイバリボンから1つを見分けることが望ましい。通常は、着色された光ファイバリボンの色はカラーコーティングされる光ファイバで得られる色と同じ方式で得られる。この光ファイバリボンのマトリックス組成物は、顔料もしくはポリマー染料のいずれかによって得られる。着色光ファイバに関して上述したのと同じ問題が、着色光ファイバリボンに当てはまる。
そこで、光ファイバ等の通信素子に使用でき、そのコーティングが、このような素子が通常見受けられる通常の動作環境の条件に耐えることができる能力を有するような、耐久性のある硬化されたカラーコーディングを提供することができる組成物を提供することが望ましい。繊維素材、電子部品、印刷物等の他の分野の支持体用に使用できる耐久性を有する、硬化インク、染料コーティング、顔料を提供できる組成物を提供することが望ましく、そうすることによって、そのインク、染料、コーティング、顔料等は、このような支持体が通常見られるような典型的な動作環境の条件に耐えることができる能力を有することになる。
本発明は、このような組成物を提供する。
本発明の一態様においては、発色団を含む化合物が提供され、その発色団を含む化合物は、放射線硬化性組成物中で、発色団を含む化合物を、いかなる他の分子もしくは一連の分子とも共有結合で反応させることが可能な1つまたは複数の官能基を含み、その発色団を含む化合物はその放射線硬化性組成物中に共有結合を介して組み込まれる。
本発明の第1の側面の第1の実施形態においては、発色団を含む化合物は、1つまたは複数の官能基として1つまたは複数の放射線硬化性の基を有する。1つまたは複数の放射線硬化性の基を含む発色団を含む化合物は、硬化過程中に1つまたは複数の共有結合によって、放射線硬化性組成物の他の成分と共有結合するようになる。
本発明の第1の側面の第2の実施形態においては、発色団を含む化合物は、着色されているオリゴマーである。たとえば、オリゴマーの骨格鎖と共有結合しているか又はオリゴマー骨格鎖内にある発色団を含む化合物が得られ、それによって、その発色団を含む化合物の発色団は、1つもしくは複数の共有結合で、そのオリゴマーの他の部分に結合することになる。着色されたオリゴマーは、放射線硬化性の基を含んでいてもよく、硬化の過程中に放射線硬化性組成物の他の構成成分に共有結合するようになる。
本発明の他の側面においては、発色団を含む化合物を含む放射線硬化性組成物が提供され、その組成物においては、発色団を含む化合物が、その発色団を含む化合物を、放射線硬化性組成物中のいかなる他の分子または一連の分子とも共有結合で反応させることができる1つまたは複数の官能基を含む。適当なレベルの放射線を受けると、即座に放射線硬化性組成物は、放射線硬化された組成物中で、他の分子もしくは一連の分子に共有結合している発色団を含む化合物を有し、放射線硬化された組成物を生成する。
本発明のさらに別の側面においては、発色団を含む化合物を含むカラー濃縮物すなわちマスターバッチが提供されるが、そのカラー濃縮物すなわちマスターバッチは、発色団を含む化合物を特別に所望される用途もしくは実施形態用に送達するためのベヒクルである。そのような濃縮物すなわちマスターバッチを製造するための方法も提供される。
本発明のさらなる側面においては、色を識別するコーティングをその上に有する通信素子が提供され、その通信素子は、少なくとも1つの細長の通信用伝送媒体、およびその伝送媒体の少なくとも一部に塗布された識別カラーを有するコーティングを含み、そのコーティングは、放射線硬化され、架橋している重合体のネットワークを含み、またコーティング中のその識別カラーが、その重合体ネットワークに少なくとも1つの共有結合で共有結合している少なくとも1つの発色団分子によって提供される。このようにして本発明によって調製された通信素子のカラーは、ケーブル充填化合物が存在していてもブリードしない。たとえば、この通信素子は、光ファイバリボンであってもよく、そのリボンは、未着色のマトリックスを覆うように塗布されている着色されたマトリックスもしくは着色されたコーティングを有し、そこでは、着色されたマトリックスもしくは着色されたコーティングのカラーは、ケーブル充填化合物が存在していてもブリードしない。
本発明のさらなる側面においては、少なくとも1つの発色団を含む化合物を有する着色され放射線硬化性組成物を製造する方法が提供され、その発色団を含む化合物は、その発色団を含む化合物をその放射線硬化性組成物中のいかなる他の分子もしくは一連の分子とも共有結合で反応させることができる1つまたは複数の官能基を有し、また、支持体の少なくとも一部に少なくとも1つの発色団を含む化合物を有する放射線硬化性組成物を付与する方法が提供され、その発色団を含む化合物が、放射線硬化された組成物内で他の分子または一連の分子に共有結合している。
その方法は、支持体にたとえば伝送媒体を提供するステップと;発色団を含む化合物を含む着色された放射線硬化性組成物を提供するステップと;放射線硬化性組成物を少なくとも支持体の一部に塗布するステップと;適切な期間の間に、放射線硬化性組成物を適切な波長および強度の放射線に暴露し、その組成物を硬化させて放射線硬化された架橋重合体ネットワークとし、この重合体ネットワークに少なくとも1つの共有結合によって共有結合している少なくとも1つの発色団分子によってコーティング中のその識別カラーが提供されるステップとを含んでもよい。
本発明は、添付の図面と連携してなされる以下の詳細な説明を参照するとさらに充分に理解されるであろう。
通常の通信素子は金属ワイヤあるいは光ファイバのような細長の伝送媒体を有する。図1Aを参照すると、通常の光ファイバ10の伝送媒体が示されている。通常の光ファイバ10はガラスのクラッド層14で取り巻かれるガラスのコア12で形成される。通常光ファイバ10のガラスのクラッド層14は、1層または複数層の保護ポリマーコーティング、たとえば一次、二次ポリマーコーティング、または一次、二次、三次ポリマーコーティングによって取り巻かれている。
たとえば、図1Aに示すように、内側の保護ポリマーコーティング16はクラッド層14の少なくとも一部を覆い、外側の保護ポリマーコーティング18は、通常では内側コーティング16の少なくとも一部を覆う。内側16と外側18の保護コーティングはまた、内側一次と外側一次コーティングあるいは一次と二次コーティングとも称される。内側コーティング16は通常クラッド層14を覆うように硬化するポリマーコーティングを形成することのできる放射線硬化可能な(重合可能な)組成物を塗布することによって得られる。
放射線硬化性組成物は、通常当該技術でよく知られている技術を使用して、第1のダイもしくはコーティング塗布器を介して光ファイバを通過させることによって塗布され、したがってここでは説明しない。いったん放射線硬化性組成物がクラッド層14を覆うように塗布されると、この組成物は、紫外放射線、電子ビーム放射線または電離放射線のような放射線にそれを暴露してその硬化(重合)を開始することによって硬化されることができる。この場合、紫外線が最もよく使用される。
内側コーティング16を形成するための放射線硬化性組成物を塗布し、硬化した後に、外側コーティング18を形成するポリマーコーティングを形成することのできる別の放射線硬化性組成物を塗布し、硬化させてもよい。この順序の方式は、外側コーティング18のウェットオンドライ塗布として知られている。場合によっては、内側コーティング16を形成する放射線硬化性組成物の塗布に引き続いて、その直後に、外側コーティング18を形成する放射線硬化性組成物の塗布を硬化用放射線に暴露される前に行ってもよい。これは当該技術でウェットオンウェット塗布として知られている。各々の塗布技術は当該技術でよく知られている。
ここで使用する用語、「一次コーティング」とは、光ファイバのガラス部に直接接触するコーティングと定義する。未硬化の一次コーティングは、室温で液状でなければならない。未硬化の一次コーティングは、高速処理に適する粘性を有しなければならず、未硬化の一次コーティングは、高い硬化速度を有しなければならない。硬化した後の一次コーティングは、ガラスに対して好適な接着性を有しなければならず、そのようにすれば光ファイバのガラス部から、未熟成時にコーティングが剥離する現象を防止することができる。硬化した後の一次コーティングは、光ファイバそれ自体に小さい応力がかかったときのマイクロベンド減衰を最小化するために、低温でのモジュラスが低くなければならない。
本明細書で用いる「二次コーティング」とは、光ファイバ上の一次コーティングを覆うコーティングと定義する。硬化した後の二次コーティングは、耐衝撃性を得るために十分なモジュラスを有し、保護バリヤーとなり、光ファイバに対して破断強度を与えなければならない。硬化した後の二次コーティングは、広い範囲の温度にわたって物理的変化をほとんど示さず、水、溶媒の吸収に対して良好な耐性を有していなければならない。この二次コーティングが着色されている場合には、カラー安定性がよくなければならない。
未硬化の液状の一次、二次コーティング組成物は、十分に低い粘度を有していなければならず、それによって、組成物が容易に塗布されグラスファイバ上で連続的な保護コーティングを形成することができるようになる。適切な粘度は、45から50℃で約10cPのオーダーであり、たとえば、室温で、約2×10から約8×10cPである。粘度は特に限定せず、知られている方法による塗布法によって調節すればよい。たとえば、粘度は、組み立てる光ファイバ材料のタイプおよび塗布方法、またさらに使用される処理温度に依存して調整することができる。
通常は、硬化した一次、二次コーティングの厚みは、その光ファイバの意図する用途に依存するが、約20から35ミクロン、特に、25から30ミクロンが適切である。
一次コーティングとして使用する場合、硬化したコーティングは、本発明によれば、約−60℃から約0℃のガラス転移点(T)、たとえば、約−50℃から約−30℃、具体的には、約−40℃のガラス転移点を有してもよく、また、室温(20℃)および相対湿度50%で約0.5から約3.0MPaの低い弾性係数、たとえば、約1.0から約2.5MPaの弾性係数を有していてもよい。
二次コーティングとして使用する場合、硬化したコーティングは、本発明によれば、約25℃から約100℃のガラス転移点(T)を有していてもよい。硬化した二次コーティングは、約50℃から約80℃、たとえば、約75℃のTを有していてもよい。硬化した二次コーティングは、約80℃、相対湿度50%で約5.0から約60MPa、たとえば、約20から約40MPa、具体的には、約30MPaの低い弾性係数を有していてもよい。
内側16と外側18コーティングのためのポリマーコーティングを形成することのできる通常の放射線硬化可能な通常の組成物としては、アクリル化オリゴマーが挙げられ、このアクリル化オリゴマーは、ポリエーテルジオール、ポリエステルジオール、炭化水素ジオール等のポリオール(1)、脂肪族ジイソシアネート等のポリイシシアネート(2)、ヒドロキシアルキルアクリレートもしくはヒドロキシアルキルメタクリレート等の末端キャッピングモノマーの反応生成物であるウレタンアクリレート化オリゴマーである。これらのオリゴマーは、通常は単官能性、2官能性、3官能性を有する。光開始剤、不活性希釈液等、および有機官能性シラン接着促進剤等の接着促進剤等のその他の材料が、放射線硬化性組成物中に含まれていてもよく、それによって、組成物の物性を耐熱性、耐酸化性、耐加水分解性、ならびに柔軟で対応性があり低いガラス転移点を有するコーティングを供給するような、特定の最終使用用途に適合させる。放射線硬化可能な一次と二次のコーティング組成物は、ここにその全文を参照として組み込む米国特許第5,146,531号に見受けることができる。
一次および二次コーティングでコーティングされている通信素子の場合に特定の参考資料があるものの、このような素子は、三次コーティング等のさらなるコーティングでコーティングされても、および単なる1つのコーティングでコーティングされてもよいことは、当業者であれば、容易に理解できるであろう。三次コーティングは、通常は二次コーティングより薄く、たとえば二次コーティングの10%の厚みである。このようにして、三次コーティングが、2から5ミクロンの厚みに塗布される。
本発明によれば、たとえばクラッド層上に塗布されて硬化され内側コーティング16を形成する未着色の放射線硬化性組成物は、その組成物に、その発色団を含む化合物の発色団を、その放射線硬化性組成物中のいかなる他の分子もしくは一連の分子にも共有結合で結合させることができる、1つまたは複数の官能基を含む発色団を含む化合物を加えることにより着色してもよい。
発色団を含む化合物のこの発色部分は、たとえば、以下の、非消耗性の化学物質である、アントラキノン類、メチン類およびアゾ類を含む染料化学物質ファミリから選択されてもよい。発色団を含む化合物の発色団部分が、アントラキノンタイプ、メチンタイプ、アゾタイプ、それらの混合物または他のタイプであっても、発色団を含む化合物の選択された発色団部分は良好な熱安定性および耐光性を呈することが好ましい。また、発色団を含む化合物の発色団部分の分子量は、限定しない。その部分は、発色団を含むモノマー部分であってもよいし、またそれは、オリゴマー鎖の骨格鎖中に発色団を含んでいるか、もしくはオリゴマー鎖の末端または側鎖として発色団を含むオリゴマー部分であってもよい。
一般に、本発明による発色団を含む化合物の官能基(複数可)は、その発色団を含む化合物の発色団を、放射線硬化性組成物中のいかなる他の化合物または一連の化合物にも共有結合で反応させ、それによって発色団分子自体を放射線硬化性組成物中に組み込むことができるすべての基である。たとえば、発色団を含む化合物は、たとえば、放射線に暴露されると、放射線硬化性組成物の他の類似する基に共有結合するアクリレート基のようなエチレン性の不飽和基等の放射線硬化可能な官能基を含んでもよい。
特定の実施形態においては、本発明の発色団を含む化合物の官能基(複数可)は、放射線硬化性の基を含むモノマーもしくはオリゴマーと反応して、少なくとも1つの共有結合で、そのモノマーもしくはオリゴマーに発色団を結合する放射線硬化可能なモノマーもしくはオリゴマーを形成することができる。共有結合している発色団を含んでいる放射線硬化可能なモノマーまたはオリゴマーは、それ自体が共有結合して、たとえば、放射線硬化性組成物中の、発色団を含まない放射線硬化可能なモノマーもしくはオリゴマー等のいかなる他の化合物もしくは一連の化合物にも結合することができるようになる。
たとえば、それに対して共有結合している発色団を含んでいる放射線硬化可能なモノマーまたはオリゴマーはまた、放射線硬化可能な末端基(複数可)または側鎖基(複数可)を有していてもよい。放射線に暴露されると、この末端基(複数可)または側鎖基(複数可)は、放射線硬化性組成物中の同様な基を含む化合物と共有結合する。特定の例として、放射線硬化性組成物は、アクリレート基、ビニル基またはエポキシ基を含んでいる化合物を有していてもよく、それに対して共有結合している発色団分子を含んでいる放射線硬化可能なモノマーまたはオリゴマーは、共有結合することができるようになる。
実施形態の発色団を含む化合物の官能基(複数可)が放射線硬化性の基を含むモノマーまたはオリゴマーと反応するより特定の例としては、それに対して共有結合しているヒドロキシ官能性および発色団分子を含む発色団を含むポリオールを挙げることができる。この発色団を含むポリオールは、ヒドロキシ官能性に加えてエステルまたはカルボキシ官能性を有してもよい。たとえば放射線硬化性組成物のオリゴマーでそれに対して共有結合している発色団部分を含むポリオールを反応させることによって、その発色団は、少なくとも1つの共有結合という方法で、放射線硬化可能なオリゴマーのみならず、最終的には、硬化された組成物中にも組み込まれるようになる。
放射線硬化性組成物の着色されたモノマーまたはオリゴマー成分の一般的な例としては、それに対して共有結合している発色団分子およびヒドロキシ末端基または側鎖基を含むポリオールを、たとえば脂肪族ジイソシアネート等のイソシアネートおよび放射線硬化可能なモノマー(複数可)と反応して、光ファイバ等用の放射線硬化性組成物中に使用する通常のアクリレートオリゴマー反応生成物を形成する炭化水素ジオール等の、典型的なポリオールのいくつかもしくはすべてに加えて、またはその代わりとして使用可能である。それに対して共有結合している発色団分子を含む好適なポリオールの例として、商標REACTINT(商標)としてMilliken Chemical Companyが市販している染料群がある。それに共有結合している発色団分子を含む充分な量のポリオールが、イソシアネートおよび放射線硬化可能なモノマーと反応すれば、結果的に得られるモノマーまたはオリゴマーは、そのモノマーもしくはオリゴマーに共有結合しているその発色団分子(もしくは、カラーのスペクトルのあるカラーを得るための発色団分子の混合体)のカラーに応じて着色されるであろうことは、当業者であればここで認識するであろう。
着色しアクリル化したモノマーもしくはオリゴマー等の本発明による発色団を含む化合物を含む放射線硬化性組成物は、たとえば、着色された放射線硬化性組成物として直接光ファイバのクラッドへ塗布されて、内側コーティング16を形成してもよいし、もしくは以前に塗布された内側コーティングの上に外側コーティング18として直接塗布されることも可能である。当業者であれば、たとえば着色されたモノマーまたはオリゴマー等の本発明の発色団を含む化合物を含む放射線硬化性組成物が、図1Bに例示されるように、以前に三次コーティング20として塗布された外側コーティングの上に塗布されてもよいことを認識するであろう。あるいは、着色しアクリル化したモノマーまたはオリゴマー等の本発明による発色団を含む化合物を含んでいる放射線硬化性組成物は、リボンマトリックス上に、またはその内部へ塗布され、着色した光ファイバリボンを製造してもよい。
商業的に有利な代替案では、着色し、アクリル化したモノマーまたはオリゴマー等の本発明による発色団を含む化合物が、通常光ファイバの保護コーティングを提供するために調製されている組成物のような商業的に入手可能な、着色されていない放射線硬化性組成物である発色団を含まない類似物とブレンドされるか希釈され、このようにして、本発明による発色団を含む化合物と発色団を含まない類似物の組合せが、着色されている放射線硬化性組成物を形成し、それがたとえば、光ファイバのクラッド層14、内側コーティング16もしくは外側コーティング18(またはリボンマトリックス上にまたは内部に)塗布されることができる。このような放射線硬化性組成物は、さらに、1つまたは複数の着色されていないアクリル化したオリゴマー、反応性の希釈剤、1つまたは複数の光開始剤、有機官能性シラン接着促進剤、TiO等の顔料、安定剤等を含んでいてもよい。換言すれば、ここで述べる発色団を含む化合物は、カラーを与えるに充分な量で、光ファイバを覆って保護コーティングを供給するのに使用される商業的に知られており、着色されていない放射線硬化性組成物に添加されてもよいということである。
たとえば着色されたモノマーおよび/またはオリゴマー等の発色団を含む化合物を含んでいる放射線硬化性組成物を、適切な波長と強度の放射線に暴露することによって、適切な時間で硬化すなわち重合させた後で、結果的に得られる硬化した組成物は、そこに共有結合している発色団分子を含むことになる。この発色団分子は硬化した組成物内で他の成分と共有結合しているので、ブリードによるカラーの損失は無視できる。このようして、染料によって顔料以上に、塗布と硬化の速度が得られるという製造上の利点が得られ、それによって、光ファイバ環境もしくは他の作業環境で使用されるときに共有結合していない染料が有するであろうブリードという欠点を避けることができる。
一実施形態によれば、他の応用分野においても、コーティングされた光ファイバまたはコーティングされた光ファイバリボン等の通信素子に、カラーを与えるために適合されている発色団を含む化合物が提供されるこの発色団を含む化合物は、イソシアネートに関する化学技術を使用して形成されることができる。たとえば、−OH、−NH、−SH等のイソシアネート反応性の官能基(複数可)を含んでいる発色団を含む化合物は、放射線硬化性の基、たとえばエチレン性不飽和結合を含むイソシアネートと反応することができる。放射線硬化性の基を含んでいるイソシアネートの例は、メタ−イソプロペニル−α,α−ジメチルイソシアネートであるが、放射線硬化性の基を含めば、いかなるモノイソシアネートまたはジイソシアネートを含むポリイソシアネートも使用することができる。
他の実施形態によれば、特定のタイプの発色団を含む化合物、すなわち発色団を含むオリゴマーが提供され、それは、コーティングされた光ファイバ等の通信素子にカラーを与えるために他の塗布方法にも適合されている。この発色団を含むオリゴマーは、種々の方法で形成することができる。たとえば、その発色団を含むオリゴマーの発色団部分は、そのオリゴマーの残余の部分に1つの共有結合していてもよく、それによってその発色団部分は、そのオリゴマーの末端基もしくは側鎖基となる。場合によっては、その発色団を含むオリゴマーの発色団部分は、一対の共有結合でそのオリゴマーの残余の部分に結合していてもよく、それによって、その発色団部分は、そのオリゴマーの骨格鎖の部分となる。
そのオリゴマーの骨格鎖の部分としてその発色団部分を有する発色団を含むオリゴマーを与える例としては、少なくとも2つの末端イソシアネート基を有するオリゴマーの先駆物質を生成するステップが挙げられる。このオリゴマー先駆物質は、イソシアネート基によって末端キャッピングされると言われている。
このイソシアネート末端キャップされたオリゴマーは、放射線硬化性の基によって末端キャッピングされたオリゴマーに転化させることができる。たとえば、イソシアネート末端キャップされたオリゴマー先駆物質は、(i)そのイソシアネート末端キャップされたオリゴマー先駆物質のイソシアネート基と反応する官能性、と(ii)エチレン性不飽和を含む放射線硬化可能な官能基の双方を含む放射線硬化可能なモノマーと反応させてもよい。イソシアネート基と反応性を有する基としては、−OH、−NH、−SHが挙げられる。イソシアネート基との反応は、共有結合を生成する。たとえば、−OH基のイソシアネート基との反応では、ウレタン結合が生成され、−NHのイソシアネート基との反応ではウレア結合が生成される。
イソシアネート末端キャップされたオリゴマー先駆物質は、ポリイソシアネート、たとえばジイソシアネート等の少なくとも1つのイソシアネートを、−OH、−NH、−SH等のイソシアネート基と反応する少なくとも2つの基を有する少なくとも1つの多官能性化合物と反応させることよって調製される。このタイプの特定の多官能性化合物は、ジオールである。
少なくとも、たとえばジオール等の多官能性化合物の一部は、発色団たとえばアントラキノン、メチンまたはアゾ発色団を含む。たとえば、アントラキノン発色団の適切な例は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第3版、第8巻,1979年、212から279ページの、”Dyes,Anthraquinone”との題名の論文に挙げられている。
発色団を含む多官能性化合物の特定な例は、下記の構造式を有するアントラキノン染料である:
Figure 0004728576
[式中、RからRの少なくとも2つが、−OH、−NH、−SHからなる群から選択される少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基を有することを条件に、R基R、R、R、R、R、R、R、Rは、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属、場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を含むヒドロカルビル基からなる群からそれぞれに選択され、さらにR基RからRの隣り合うR基環を形成することができる]。
R基RからRの隣接するR基が環を形成している化合物の例は、RとRが結合してベンゼン環を形成する化合物である。
R基RからRの中のR基は、ヘテロ原子を含むヒドロカルビル基で、そのヘテロ原子は、その基のいずれの場所にあってもよく、たとえば、ヘテロ原子は、(1)アントラキノン核に直接取り付く結合基として、(2)側鎖基として、(3)2つ以上のヒドロカルビル基を結合する結合基として存在してもよい。
たとえば、R基RからRのうちの1つから3つまでが、下記の構造式を有することができる:
Figure 0004728576
[式中、Rは、水素または、1から約12の炭素原子を有するアルキル基であり、Xは−CH−であり、aは1から約6の整数であり、Yは、ヒドロキシアルキレン類、またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイド、グリシドールからなる群から選択されるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、bは、0か1であり、Zは、反応性の−OH、−NH、または−SH基である]。
この種のアントラキノン染料の具体例は、米国特許第4,846,846号に記載されており、下記の構造式を有する:
Figure 0004728576
[式中、RおよびR10は、水素または1から約12の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、Xは−CH−であり、aおよびa’は、独立して1から約6の整数であり、YおよびY’は、独立して、ヒドロキシアルキレン類、またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイド、グリシドールからなる群から選択されるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、bおよびb’は、独立して0か1であり、ZおよびZ’は、独立して−OH、−NH、または−SH基である]。
米国特許第4,846,846号に記載されているように、この種のアントラキノン染料の特定な下位分類は、下記の構造式を有することができる:
Figure 0004728576
[式中、n、n’、m、m’、p、及びp’は、独立して0から約40の値を有する]。
米国特許第4,846,846号に記載されているアントラキノン染料の特定な例は、下記の構造式を有する:
Figure 0004728576
アントラキノン染料の別な例としては、赤色染料である1,5−ビス((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン、黄色染料である2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステル、青色染料である1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンが挙げられる。他のカラー、ピンク、緑色、黒色、褐色、紫色は、これらの染料、もしくはこれらを含むオリゴマーを混合して作製することができる。
共有結合で、発色団をコーティング組成物の高分子マトリックスに結合するために使用できる官能基を含む、さらなるタイプの発色団を含む化合物、インキ、顔料類がある。たとえば、放射線硬化性の基を含む、少なくとも1つの置換基を有するアントラキノン核基を含む放射線硬化可能なアントラキノン染料が挙げられる。その放射線硬化性の基は、(メタ)アクリル基、エポキシ基等のエチレン性不飽和基であってもよい。
少なくとも1つの置換基を有するアントラキノン核基を含む放射線硬化可能なアントラキノン染料は、以下のような式を有していてもよい:
Figure 0004728576
[式中、R11からR18のうちの少なくとも1つが少なくとも1つのエチレン性不飽和の放射線硬化可能な官能基を有するという条件で、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18のR基は、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属、場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を含むヒドロカルビル基からなる群からそれぞれ選択される]。
たとえば、R11からR18のR基の1つもしくは2つが、(メタ)アクリル官能性を有していてもよく、またR11からR18のR基の少なくとも4つが水素であってもよい。
放射線硬化性の基を含んでいる少なくとも1つの置換基を有するアントラキノン核基を含んでいる放射線硬化可能なアントラキノン顔料は、アクリル酸タイプのモノマーを有するヒドロキシ官能性アントラキノン顔料のエステル化反応によって生成されることができる。たとえば、上述のジヒドロキシ官能性アントラキノン顔料、すなわち、1,5−ビス((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン、2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステル、1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンであれば、このようなエステル化反応をして、下記の化合物をそれぞれ生成する:
Figure 0004728576
Figure 0004728576
Figure 0004728576
[式中、R29、R30、R31、R32、R33、R34は、同一であるか異なり、独立して水素か、場合によっては、−OH、−NH、−SH、−NO、−CN、ハロゲンからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されているCからCのアルキルである]。
本発明の、放射線硬化性発色団を含む化合物は、光ファイバ、光ファイバリボンまたはアレー状に配置されている複数の光ファイバなどの通信素子をコーティングするための放射線硬化性組成物の標準的な構成要素、或いはインキまたは着色剤パッケージを形成するための放射線硬化性組成物の標準的な構成要素等の標準的な放射線硬化性組成物の構成要素と混合されてもよい。この種の構成要素は、1つもしくは複数の、(1)少なくとも1つの発色団を含まない放射線硬化性化合物、(2)少なくとも1つの光開始剤、および(3)少なくとも1つの反応性希釈剤を含んでもよい。
発色団を含まない放射線硬化性化合物の具体例は、発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマー、たとえば(メタ)アクリレートで末端キャッピングされたオリゴマーであり、これは、UCB Chemical Corp.から市販されているポリエーテル系脂肪族ウレタンアクリル化合物の1つであってもよい。この市販品は、EBECRYLと言い、EBECRYL230を含む。EBECRYL230は、ポリエーテル骨格鎖を有する2官能性の脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーである。
他の(メタ)アクリレートで末端キャッピングされたウレタンオリゴマーの例は、Sartomer社から入手可能なポリエステル系脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーの1つである。それらは、CN966xxxとして販売されており、CN966J75を含み、ポリエステル骨格鎖を有する2官能性の脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマーである。これらのオリゴマーはまた、ヘンケル社から入手可能であり、同社はPHOTOMER製品を製造しており、例としてPHOTOMER6010がある。ポリエステル系ウレタンアクリレートオリゴマーを製造するために使用するポリエステルポリオールは、DESMOPHEN2001KSであり、これは、バイエル社から入手可能である。この製品は、エチレンブチレンアジペートジオールである。
場合によっては、従来のウレタンアクリレートオリゴマーを、ジイソシアネート等の多官能イソシアネートと、ジオール等のポリオールを反応させて生成し、次いでヒドロキシ官能性の(メタ)アクリレートで末端キャッピングをしてもよい。
このポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリオールおよび炭化水素ポリオール等の数平均分子量約200から10,000のポリオールであってもよい。
ポリエーテルポリオールは、CからCのアルキレンオキサイドを含むアルキレンオキサイドのホモポリマーまたはコポリマーであってもよく、このアルキレンオキサイドとしては、たとえば、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テトラヒドロフランおよび3−メチルテトラヒドロフラン;イニシエータとして、C14からC40のポリオールを使用して得られる、12−ヒドロキシステアリルアルコールおよび水素化ダイマージオール等の上記のアルキレンオキサイドのホモポリマーまたはコポリマー;ビスフェノールAまたは水素化ビスフェノールAと上記のアルキレンオキサイドの付加物等が挙げられる。これらのポリエーテルポリオールは、単独か2つ以上を組み合わせて使用してもよい。
ポリエステルポリオールは、たとえば、ジオール成分とラクトンの付加反応生成物、前記ジオール成分および多価カルボン酸の反応生成物、前記ジオール成分、二塩基酸および前記ラクトンを含む3つの成分の付加反応生成物であってもよい。このジオール成分は、低分子量を有するCからC40の脂肪族ジオールであってもよく、たとえば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、12−ヒドロキシステアリルアルコール、水素化ダイマージオール;ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が挙げられる。このラクトンは、たとえばイプシロン−カプロラクトン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−メチル−デルタ−バレロラクトンであってもよい。この多価カルボン酸は、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸およびドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、フタル酸、イソフタル酸およびテレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸であってもよい。
ポリカーボネートポリオールは、短鎖のジアルキルカーボネートと上述したポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、および2−メチルプロパンジオール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−オクタンジオールおよび1,4−ビス−(ヒドロキシメチル)シクロヘキサンなどのジオール成分から選ばれる成分の反応によって得られるポリカーボネートジオールであってもよい。この短鎖のジアルキルカーボネートは、ジメチルカーボーネートおよびジエチルカーボネート等のCからCのアルキルカーボネートであってもよい。
低分子量ポリオールを使用してもよい。低分子量を有するポリオールの例として、以下のものが挙げられる、すなわち:エチレングリコール、プロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−または1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、高級な脂肪酸ポリオール、高級炭化水素ポリオール、すなわちひまし油、やし油、モノミリスチン類(1−モノミリスチンおよび2−モノミリスチン)、モノパルミチン(1−モノパルミチンおよび2−モノパルミチン)、モノステアリン(1−モノステアリンおよび2−モノステアリン)、モノオレイン(1−モノオレインおよび2−モノオレイン)、9,10−ジオキシステアリン酸、12−ヒドロキシリシノレイルアルコール、12−ヒドロキシステアリルアルコール、1,16−ヘキサデカンジオール(ビャクシン酸またはタプク酸の還元生成物)、1,21−ヘンイコサンジオール、キミルアルコール、バチルアルコール、セラキルアルコール、ダイマー酸ジオール。
上記のように、従来の(メタ)アクリレートで末端キャッピングされたオリゴマーの調製に使用される上述のポリオールのいずれも、発色団を含んでいるポリオールと混合したり、イソシアネートと反応させて有色オリゴマーを生成してもよい。
たとえば、着色されているか着色されていないモノマーまたはオリゴマーを生成するために使用するイソシアネートは、芳香族ポリイソシアネート、芳香族脂肪族ポリイソシアネート、脂環式ポリイソシアネートまたは脂肪族ポリイソシアネートであってもよい。選ばれる特定のイソシアネートの分子量は限定しない。そのイソシアネートは、いわゆる単量体イソシアネートであってもよいし、またはオリゴマーイソシアネートであってもよい。
芳香族ポリイソシアネートの例としては、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−トルイジンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート等のジイソシアネート;トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシアネート、1,3,5−トリイソシアネートベンゼン、2,4,6−トリイソシアネートトルエン、4,4’−ジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネート等のポリイソシアネートが挙げられる。
芳香族脂肪族ポリイソシアネートの例としては、1,3−または1,4−キシレンジイソシアネートまたはそれらの混合物、1,3−または1,4−ビス(1−イソシアネート−1−メチルエチル)ベンゼン、またはそれらの混合物;1,3,5−トリイソシアネートメチルベンゼン等のポリイソシアネートが挙げられる。
脂環式ポリイソシアネートとしては、1,3−シクロペンテンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネートまたはIPDI)、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(H12MDIすなわちDESMODUR W(バイエル社から入手可能))、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、1,3−または1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等のジイソシアネート;1,3,5−トリイソシアネートシクロヘキサン、1,3,5−トリメチルイソシアネートシクロヘキサン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、2−(3−イソシアネートプロピル)−2,6−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、3−(3−イソシアネートプロピル)−2,5−ジ(イソシアネートメチル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−3−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、5−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン、6−(2−イソシアネートエチル)−2−イソシアネートメチル)−2−(3−イソシアネートプロピル)−ビシクロ(2.2.1)ヘプタン等のポリイソシアネートが挙げられる。
脂肪族化合物のポリイソシアネートの例としては、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−ブチレンジイソシアネート、2,3−ブチレンジイソシアネート、1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアネートメチルカプロエート等のジイソシアネート;リジンエステルトリイソシアネート、1,4,8−トリイソシアネートオクタン、1,6,11−トリイソシアネートウンデカン、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−トリイソシアネートヘキサン、2,5,7−トリメチル−1,8−イソシアネート−5−イソシアネートメチルオクタン等のポリイソシアネートが挙げられる。
さらに、上記のポリイソシアネートの誘導体を使用することができる。誘導体の例としては、ダイマー、トリマー、ビューレット、アロファネート、カルボジイミド、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート(クルードMDIもしくはポリマーMDIと称する)、クルードTDI、低分子量のイソシアネート化合物とポリオールの付加物が挙げられる。
ここに、ジイソシアネートを含む幾種かのポリイソシアネートを開示したが、もし放射線硬化可能な官能基を含む場合には、このポリイソシアネートとして、モノイソシアネートが使用できることに注意されたい。放射線硬化性の基を含むモノイソシアネートの例は、メタ−イソプロペニル−α,α−ジメチルイソシアネートである。
「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート、メタクリレート、それらの混合物を意味するものとする。
ポリオールとポリイソシアネートの反応生成物は1つまたは複数のヒドロキシ官能性(メタ)アクリレートと反応させることができる。このヒドロキシ官能性(メタ)アクリレート類としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタンジオールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリロイルホスフェート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートが挙げられる。さらなる例としては、アルキルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート等のグリシジル基を含む化合物と(メタ)アクリル酸の付加反応によって得られる化合物が挙げられる。上記のヒドロキシル基を含む(メタ)アクリレート類は、単独でまたは2つ以上を組み合わせて使用してもよい。
放射線硬化可能なオリゴマーの分子量の範囲は、特に限定しないが、しかし、本発明によれば、好ましくは、一次、二次、三次コーティングの特性のための特定の所要量に基いて、5,000から25,000までである。
本発明の放射線硬化性組成物は、いかなる適切なフリーラジカル光開始剤を含んでもよい。適当なフリーラジカルタイプの光開始剤の例としては、より具体的には、アシルホスフィンオキサイド光開始剤が挙げられ、より具体的には、ベンゾイルジアリールホスフィンオキサイド光開始剤が挙げられる。ベンゾイルジアリールホスフィンオキサイド光開始剤の適切な例としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル−ホスフィンオキサイド(LUCERIN TPO:BASF社から入手可能)が挙げられる。フリーラジカルタイプ光開始剤のさらなる例としては、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン;ヒドロキシメチルフェニルプロパノン;ジメトキシフェニルアセトフェノン;2−メチル−1−[4−(メチルチオ)−フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1;1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン;1−(4−ドデシル−フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン;4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−2(2−ヒドロキシ−2−プロピル)−ケトン;ジエトキシフェニルアセトフェノン;2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフォン;(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイドと2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンの混合物;および前述品の混合物が挙げられる。これらの多くは、IRGACURE(登録商標)およびDAROCUR(登録商標)の名称で販売されており、Ciba Additivesから入手可能である。
フリーラジカル光開始剤は、ホスフィンオキサイド光開始剤の混合物であってもよく、例としてCiba Additives社から入手可能なDAROCUR 4265がある。この特定の光開始剤は、ジフェニル−2,4,6−トリメチルベンゾイルホスフィンオキサイドおよび2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オンの50:50重量パーセントの混合物である。他の例としては、IRGACURE1700(Ciba Additives社から入手可能)であり、これは、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルホスフィンオキサイドと、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン)の混合物である。
フリーラジカルタイプ光開始剤を、組成物の総重量に基づいて、10重量%以下の量で使用してもよく、たとえば、約0.25から約6重量%、例として、約4重量%使用してもよい。
本組成物は、1つまたは複数の反応性の希釈剤を存在させると硬化を促進させることができる。この反応性希釈剤は、また、ウレタンアクリレートオリゴマーのための溶媒としての機能も果たすことができる。この反応性の希釈剤(複数可)を使用すると、粘度を調節することができ、ひいては工程性を改善することができる。換言すれば、この反応性の希釈剤は、この組成物が、たとえば光ファイバの一次、二次コーティングとして塗布に適当な状態を確実に保つように、本発明の組成物の粘度が過度に上昇したり、柔軟性を失ったりする現象に至らないようにする。
単官能もしくは二官能の反応性希釈剤(複数可)は、たとえば低分子量で液体の(メタ)アクリレート反応性の化合物であってよく、この例としては、以下のジ(メタ)アクリレート類、単官能(メタ)アクリレート類が挙げられる:トリデシルアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、ポリ(ブタンジオール)ジアクリレート、テトラチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、トリイソプロピレングリコールジアクリレート、トリイソプロピレングリコールジアクリレート、エトキシレート化ビスフェノールAジアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)。反応性希釈剤の他の例としては、N−ビニルカプロラクタムが挙げられる。さらなる例としては、Sartomer社から市販されている製品である、SR489すなわちトリデシルアクリレート、およびSR506すなわちイソボルニルアクリレートが挙げられる。
本発明の放射線硬化性組成物は、水またはエチレン性不飽和を有さない有機溶剤等の非反応性希釈剤を含まなくともよい。
放射線硬化性組成物が、光ファイバのための一次コーティング組成物として使用されることになっている場合には、この放射線硬化性組成物は、接着促進剤を含んでもよい。接着促進剤の例としては、酸との官能性を有する物質、および有機官能性シランが挙げられる。たとえば、有機官能性シランは、アミノ官能基シラン、アクリルアミド官能性シラン、メルカプト官能性シラン、アリル官能性シラン、ビニル官能性シラン、メチルアクリレート官能性シラン、アクリレート官能性シランであってもよい。この有機官能性シランは、メルカプトアルキルトリアルコキシシラン、メタクリロキシアルキルトリアルコキシシラン、アミノアルキルトリアルコキシシラン、ビニルトリアルコキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリルオキシ−プロピルトリエトキシシラン、ガンマ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ガマ−メルカプトプロピル(ガンマ−メルカプトプロピル)トリエトキシシラン、ベータ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ガンマ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−ビニルチオプロピルトリメトキシシラン、ビニル−トリス(ベータ−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリアセトキシシラン、また、これらの混合物であってもよい。特定のトリアルコキシシラン接着促進剤は、United Chemical Technologies社から得られるUCT7840KGである。さらなる接着促進剤は、信越化学工業株式会社から入手可能な、KBM803すなわち3−(トリメトキシシリル)プロピルチオールである。
この接着促進剤を使用する場合、一次コーティング組成物中に、組成物の総重量に基づいて、約0.1から約10重量%まで、たとえば、約0.1から約3重量%まで、さらに、たとえば、約1重量%として存在してもよい。
放射線硬化性組成物において使用することができる他の成分としては、TiO等の顔料、2,4,6−トリ−tert−ブチル−4−メチルフェノールであるアルドリッチ社から入手できる抗酸化剤IONOL;BYK−Chemie USA社から入手可能なポリシロキサンであるBYK331等の流動性制御剤;チオキサントンまたはイソプロピルチオキサントン(ITX)およびそれらの誘導体等の感作物質;安定剤および湿潤剤が挙げられる。適切な量は、当業者に知られている量である。
本発明の好適な実施例においては、染料濃縮物すなわちマスターバッチを調製するステップを含む方法を使用して、発色団(複数可)を含む放射線硬化可能なモノマーまたはオリゴマーを製造する。この染料濃縮物は、溶媒および本発明の発色団分子を含んでいる放射線硬化可能なモノマーまたはオリゴマー等の本発明による発色団を含む化合物を含んでいてもよい。特に好適な実施形態においては、この溶媒は、溶媒および反応性希釈剤の双方として作用する。最も好適な実施例において、溶媒および反応性希釈剤として作用する溶媒は、テトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)である。
具体的には、放射線硬化可能な官能基を含んでいる発色団を含む化合物、または本発明の発色団部分を含む放射線硬化可能なモノマーまたはオリゴマーを形成するために反応する官能基を含んでいる発色団を含む化合物は、液状または粉体状で調製してもよい。たとえば、いわゆる「直接アクリル化されている」発色団を含む化合物は、液体状態で存在することができる。この種の化合物は、たとえば、発色団、光開始剤、反応性希釈剤、その他を含まないモノマーおよびオリゴマー等の他の成分とのさらなる操作なしで使用することができ、本発明の、着色された放射線硬化可能なコーティング、着色剤、インキまたは印刷組成物を提供することができる。
しかし、発色団を含む化合物が粉体の形態である場合には、その化合物が、すでに放射線硬化可能な官能基を有しているか、まだ有していないかにかかわらず、それは溶解して溶液にして、本発明による着色された放射線硬化性組成物を形成しなければならない。たとえば、放射線硬化可能な官能基を欠いている発色団を含む顔料の粉体を、たとえばポリイソシアネートと反応させ、1つまたは複数のエチレン性不飽和を含んでいる基等の放射線硬化性の基によって末端キャッピングする前に、またはそのときに、その化合物は溶解して溶液にしなければならない。
広範な調査を行った結果、本発明者らは、組合せ溶媒および反応性希釈剤としてTHFAを使用することによって、粉体化された発色団を含む化合物が、最も好適に溶解して溶液を得ることができることを見いだした。THFAを使用することにより、いくつかの利点が得られる。たとえば、THFAは光硬化が可能である。したがって、THFAは、その溶液がコーティング組成物に添加することができるようになる前に、溶液から除去する必要はないことになる。テトラヒドロフラン(THF)等の他の溶媒を使用して発色団を含む化合物を溶解して溶液を得る場合、その溶液がコーティング組成物に添加することができるようになる前に、いかなる過剰な溶媒もすべてその溶液から除去しなければならないことになる。さもなければ、結果として、気泡の生成等の望ましくない特性がコーティング層に現れる場合がある。THFAを使用する長所の他の例としては、発色団を含む化合物は、THFA中では、他のアクリレートを含む化合物におけるそれらの溶解性と比較して、高度な溶解性を示したことが注目される。
したがって、染料濃縮物を得るためのある方法においては、ジイソシアネート等のイソシアネートを、THFA中で、その化合物の少なくとも一部が、アントラキノン、メチンまたはアゾ発色団等の発色団を含む、少なくとも1つの−OH、−NH、−SH等のイソシアネートとの反応性の基を有する少なくとも1つの化合物と反応させる。
この発色団を含む化合物を、発色団を含む化合物で溶液が飽和するのを防ぐのに十分な速度で、イソシアネート、触媒およびTHFAを含む反応器に投入することができる。たとえば、約30から75分、好ましくは、60分かけて、発色団を含む化合物を反応器へ投入するが、その反応器は、約40℃から約60℃、好ましくは約50℃の温度に保っておく。このイソシアネートは、化学量論的な量で存在してもよく、たとえば、イソシアネートは、発色団を含む化合物の1当量につきジイソシアネートの2当量存在してもよい。触媒は、ジブチルスズジラウレート等のいかなる適切な触媒であってもよい。発色団を含む化合物を、いったん反応器に投入すると、反応は、たとえば、温度を50℃に保っておいて、120から240分、好ましくは180分間進行するに任せる。
一方で、たとえばアクリレートモノマー等のエチレン性の不飽和化合物等の(i)イソシアネート反応性の官能基、および(ii)放射線硬化可能な官能基を含む放射線硬化性化合物を反応器に投入しつつ、温度を約30℃から約50℃、好ましくは約40℃に下げて、その温度を維持すると、このイソシアネートでキャッピングされた発色団を含む化合物に、1つ以上の放射線硬化性の基が導入される。また、阻害剤を反応溶液に添加することが好ましい。この反応は、従来技術において知られている手順であるFTIRによって、2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して監視して、完結させる。
反応が完結すれば、本発明の溶媒、本発明の放射線硬化可能な、発色団を含むモノマーおよび/またはオリゴマーを含む染料濃縮物すなわちマスターバッチが得られる。好適な実施例においては、放射線硬化可能な、発色団を含むモノマーおよび/またはオリゴマーは、5重量%より多く、好ましくは約10重量%超、たとえば、約10重量%から約35重量%の発色団部分の量が得られるような量でこの染料濃縮物中に存在する。ここで、発色団部分のこの特定の重量%は、放射線硬化性発色団を含むモノマーおよび/またはオリゴマーの中の発色団部分の総量の総重量を染料濃縮物の総重量によって除算して計算する(すなわち、たとえば15重量%の発色団部分の量は、たとえば、存在するかもしれないいかなるウレタンまたはアクリレートの量も含まない)。
染料濃縮物すなわちマスターバッチの本調製法において、優れた多用途性が得られ、これによって、染料濃縮物の中に含まれる放射線硬化性発色団を含むモノマーおよび/またはオリゴマーが、様々な応用分野で容易に使用できるようになる。
たとえば、染料濃縮物すなわちマスターバッチを含む本発明のさまざまな成分を、いかなる知られている設備をも使用して、混合したり配合したりして、着色された放射線硬化可能なコーティング組成物が提供でき、知られているいかなる光ファイバ製造技術をも使用して、そのコーティング組成物で光ファイバをコーティングすることができる。一実施形態において、光ファイバ上に二次コーティングを得るための放射線硬化可能なコーティング組成物は、放射線硬化性組成物の総重量に基づいて、20重量%未満、たとえば15重量%未満、好ましくは10重量%未満、より好ましくは、5重量%未満の、たとえば0.1重量%から10重量%の染料濃縮物を含む。もちろん、光ファイバ上の一次か、三次か、もしくは単層のコーティングを提供する放射線硬化可能なコーティング組成物を調製してもよく、染料濃縮物の量は、具体的に特定の最終用途に合わせて調整してもよい。同様に、アレー配列に配置されている複数の光ファイバ上の、または光ファイバリボン上のコーティングを与える放射線硬化性組成物が提供でき、ここにおいても染料濃縮物の量は、具体的に、特定の最終用途に合わせて調整してもよい。
本発明の技術では、予備形成されたガラスロッドを加熱して細いガラスの繊維を生産する延伸タワーを使用することができる。ファイバは、垂直に延伸タワーを通過し、その過程で、そのファイバは1つまたは複数のコーティングステーションを通過し、そこでさまざまなコーティングが塗布されて、インライン式で硬化されて、新しい延伸されたファイバになる。このコーティングステーションは、それぞれ特定のコーティングを所望の厚さでファイバに塗布するための大きさが設定される出口のオリフィスを有するダイを備えていてもよい。モニタリングおよび測定機器を、それぞれのステーションの近くに配置して、そのステーションで塗布するコーティングを確実に同心状に、また所望の直径にコーティングできるようにする。光ファイバコーティングテクニックの例としては、米国特許番号第4,351,657号、第4,512,281号、第4,531,959号、第4,539,219号、第4,792,347号、第4,867,775号に開示されている方法が挙げられる。
あるいは、染料濃縮物すなわちマスターバッチを含む組成物は、たとえば、ガラス、プラスチック、セラミック、金属、織物、電子部品および木材などを含む様々な他の支持体のための有色コーティングまたは着色剤パッケージとして役立てるために調製してもよい。放射線硬化可能な、たとえば紫外線硬化可能なベヒクル中で、従来の顔料を染料材料で置きかえることが求められる場合には、染料濃縮物すなわちマスターバッチを含む組成物を、印刷およびインキ産業においてコーティングまたは着色剤パッケージとして使用することができる。光ファイバへの塗布に見られるように、粘度および流動性を求められる塗布方法に適合させるために、インキまたは着色剤パッケージの他の成分としては、他の放射線硬化可能なモノマーまたは他官能性放射線硬化可能な材料、光開始剤(複数可)、安定剤(複数可)、界面活性剤(複数可)等を含ませることができる。
本発明のインキ、コーティングまたは着色剤パッケージは、グラビア印刷、インクジェット印刷等の印刷方式を含む多くの方法によって光ファイバ以外の支持体に適用されることができる。一実施形態においては、放射線硬化可能なインキまたは着色剤パッケージは、放射線硬化性組成物の総重量に基づいて、60重量%未満、好ましくは40重量%未満、たとえば0.1重量%から35重量%までの染料濃縮物を含む。
支持体を放射線硬化性組成物でコーティングしたあと、硬化のために充分量のUV照射に暴露してこの組成物を硬化することができる。たとえば、コーティングされたファイバを、約5から1000mJ/cmの割合でUV照射に暴露する。
さらなる発明の詳細は、いくつかの実施例で説明する。具体的には、光ファイバのコーティング用の放射線硬化性組成物に使用するために適当な着色された放射線硬化性化合物を形成するための、また光ファイバリボンマトリックスを形成するためのいくつかの合成例を以下に挙げる。着色された化合物を含んでいる放射線硬化性組成物の実施例も挙げる。最後に、染料濃縮物の調製例を挙げるが、ここでその染料濃縮物を、以上に述べてきた広範囲な用途に応用することができる。
実施例1−黄色オリゴマー
202.89gのMilliken Reactint(商標)黄色染料X15を40℃に加熱してある67.44gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)とジブチルスズジラウレートの混合物に滴下して加えた。発熱反応で45℃以上にならないように添加速度を制御するように注意を払った。添加に要した合計時間は2時間であった。IPDIの最後の添加の後、粘度を下げるために200gの1,6ヘキサンジオールジアクリレート(HDODA)を反応性希釈剤として、4.4gの阻害剤2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールと共に加えた。この混合物を40℃に2時間維持した後、35.24gの2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)を、HEAの添加速度を制御することによって温度を50℃未満に維持しながら滴下して加えた。添加の1時間後、FTIRによって観察すると検出可能な2270cm−1のイソシアネートのピークは無かった。結果として得られるウレタンアクリレートオリゴマーの反応産物は黄色であった。
実施例2−青色オリゴマー
152.09gのMilliken Reactint(商標)青色染料X3LVを40℃に加熱してある101.13gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)と2.98gのジブチルスズジラウレートの混合物に滴下して加えた。発熱反応で45℃以上にならないように添加速度を制御するように注意を払った。添加にかかった合計時間は2時間であった。IPDIの最後の添加の後、粘度を下げるために200gの1,6ヘキサンジオールジアクリレート(HDODA)を反応性希釈剤として2.03gの阻害剤2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールと共に加えた。この混合物を40℃に2時間維持した後、52.96gの2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)を、HEAの添加速度を制御することによって温度を50℃未満に維持しながら滴下して加えた。添加の2時間後、FTIRによって観測すると検出可能な2270cm−1のイソシアネートのピークは無かった。結果として得られるウレタンアクリレートオリゴマーの反応産物は青色であった。
実施例3−黒色オリゴマー
226.67gのMilliken Reactint(商標)黒色染料X95ABを40℃に加熱してある93.30gのイソホロンジイソシアネート(IPDI)と2.74gのジブチルスズジラウレートの混合物に滴下して加えた。発熱反応で45℃以上にならないように添加速度を制御するように注意を払った。添加にかかった合計時間は2時間であった。IPDIの最後の添加の後、粘度を下げるために200gのテトラヒドロフラン(THF)溶媒を反応性希釈剤として2.38gの阻害剤2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールと共に加えた。この混合物を40℃に2時間維持した後、48.78gの2−ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)を、HEAの添加速度を制御することによって温度を50℃未満に維持しながら滴下して加えた。添加の2時間後、FTIRによって観測すると検出可能な2270cm−1のイソシアネートのピークは無かった。その後、元々の投入量(溶媒を差し引く)に等しい重量に達するまでTHF溶媒をロータリーエバポレータで室温下で10時間かけて除去した。結果として得られるウレタンアクリレートオリゴマーの反応産物は黒色である。
着色された放射線硬化可能なオリゴマーを使用するいくつかの液コーティング組成物を以下に説明する。
実施例4−黄色に着色された光ファイバ外側コーティングの組成物
着色された外側コーティングを供給するための黄色の紫外放射線硬化可能なコーティング組成物は、UCB Chemicalsで販売されている分子量約1500を有する芳香族ウレタンジアクリレートオリゴマーである60重量%のEBECRYL(商標)4827、UCB Chemicalsで販売されている反応性希釈剤である30重量%のトリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTA)、実施例1で述べた合成の反応生成物である6重量%の黄色着色したウレタンアクリレートオリゴマーおよび光開始剤である約4重量%のDAROCUR(商標)4268を混合することによって作製した。このコーティング組成物を内側コーティング層の上に塗布し、適切な波長範囲と強度の紫外放射線に暴露することによって硬化させることで黄色に着色された外側保護ポリマーコーティングを形成した。
実施例5−青色に着色された光ファイバ内側コーティングの組成物
着色された内側コーティングを供給するための青色の紫外放射線硬化可能なコーティング組成物は、UCB Chemicalsで販売されている高分子量の脂肪族ウレタンジアクリレートオリゴマー(バルクオリゴマー)である60重量%のEBECRYL(商標)230、UCB Chemicalsで販売されている単官能性反応性希釈剤である29重量%のβカルボキシエチルアクリレート(13−CEA)、実施例2で述べた合成の反応産物である6重量%の青色に着色されたウレタンアクリレートオリゴマーおよび光開始剤である約5重量%のDAROCUR(商標)4265を混合することによって作製した。このコーティング組成物を光ファイバのクラッド層の上に塗布し、適切な波長範囲と強度の紫外放射線に暴露することによって硬化させることで青色に着色された内側保護コーティングを形成した。
実施例6−青色に着色された光ファイバ外側コーティングの組成物
着色された外側コーティングを供給するための青色の紫外放射線硬化可能なコーティング組成物は、60重量%のEBECRYL(商標)4827(バルクオリゴマー)、30重量%のTMPTA(反応性希釈剤)、実施例2で述べた合成の反応生成物である6重量%の青色着色されたウレタンアクリレートオリゴマーおよび約4重量%のDAROCUR(商標)4268を混合することによって作製した。このコーティング組成物を光ファイバの内側コーティングの上に塗布し、適切な波長範囲で紫外放射線に暴露することによって硬化させた後に青色に着色された外側保護ポリマーコーティングを形成した。
実施例7−青色に着色されたインクの(三次)コーティングの組成物
着色された三次コーティングを供給するための青色の紫外放射線硬化可能なコーティング組成物は、UCB Chemicalsで販売されている30重量%のトリプロピレングリコールジアクリレート(TRPGDA)で希釈された脂肪族ウレタントリアクリレートである25重量%のEBECRYL(商標)4866、25重量%のTMPTA(反応性希釈剤)、実施例2で述べた合成の反応生成物である35重量%の青色着色されたウレタンアクリレートオリゴマー、10重量%のヘキサンジオールジアクリレート(HDODA)(反応性希釈剤)および約5重量%のDAROCUR(商標)4268を混合することによって作製した。このコーティング組成物を光ファイバの外側コーティングの上に塗布し、適切な波長範囲で紫外放射線に暴露することによって硬化させることで青色に着色された三次保護ポリマーコーティングを形成した。
実施例8−青色ウレタンアクリレート
11.16gのイソホロンジイソシアネートと0.35gのジブチルスズジラウレートを50℃に加熱した。16.34gの1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンをTHFと混ぜて溶液のアントラセンジオンを得、反応液にゆっくりと加えた。反応温度を3時間、50℃に維持した。温度を40℃に下げ、0.25gの2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールおよび30gの1,6ヘキサンジオールジアクリレートを反応液に加えた。その後、5.819gの2−ヒドロキシエチルアクリレートを滴下して加えた。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定することによって反応を完了まで進ませた。THFは、混合物から蒸発させて取り除いた。結果として得られたウレタンアクリレート組成物は青色であった。
実施例9−青色に着色された光ファイバ外側コーティング
着色された外側コーティングを供給するための青色の紫外放射線硬化可能なコーティング組成物は、ウレタンアクリレートのオリゴマー(バルクオリゴマー)である65重量%のEBECRYL(商標)4827、反応性希釈剤である30重量%のトリプロピレングリコールジアクリレート(TPGDA)、実施例8で述べた合成の反応生成物である1%の青色に着色されたウレタンアクリレートおよび光開始剤である約4%のDAROCUR(商標)4268を混合することによって作製した。このコーティング組成物を内側コーティング層の上に塗布し、適切な波長範囲で紫外放射線に暴露することによって硬化させることで青色に着色された外側保護ポリマーコーティングを形成した。
実施例10−青色に着色された光ファイバ内側コーティング
着色された内側コーティングを供給するための青色の紫外放射線硬化可能なコーティング組成物は、ウレタンアクリレートのオリゴマーである65重量%のEBECRYL(商標)230、29重量%のβ−CEA単官能性反応性希釈剤、実施例8で述べた合成の反応生成物である1%の青色に着色されたウレタンアクリレートおよび光開始剤である約5%のDAROCUR(商標)4265を混合することによって作製した。このコーティング組成物を光ファイバのクラッド層に塗布し、適切な波長範囲で紫外放射線に暴露することによって硬化させることで青色に着色された内側保護ファイバコーティングを形成した。
着色された光ファイバリボン
図2を参照すると、複数の光ファイバ21の2つのプレーナアレー24a、24bを含む通常の分割可能な光ファイバリボン22が示されている。複数の光ファイバのアレーの各々はファイバアレーを一体に保持する一次マトリックス26a、26bで封入される。両方の一次マトリックス26a、26bは二次マトリックス28で封入される。一次マトリックス26a、26b、二次マトリックス28またはそれらの両方が本発明に従って着色される。着色されるマトリックスの実施例を以下で説明する。
実施例11−青色リボンマトリックス
青色に着色された光ファイバリボンのマトリックスを形成するための組成物は、6重量%の実施例2で述べた青色オリゴマー反応生成物、60重量%のEBECRYL(商標)4866三官能性オリゴマー(バルクオリゴマー)、30重量%のTMPTA(反応性希釈剤)および4重量%のDAROCUR(商標)4268光開始剤を混合することによって作製された。結果として得られた組成物は、ダイすなわち塗布器で普通の塗布方法を使用して複数の光ファイバのプレーナアレー上に塗布された。この組成物は適切な波長範囲で紫外放射線に暴露されることによって硬化され、複数光ファイバのプレーナアレー上の青色に着色されたマトリックスを形成した。
実施例12−黄色の反応染料カラー濃縮物
官能性黄色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。1当量の2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステルアントラキノン黄色染料を反応器へゆっくり1時間かけて添加した。テトラヒドロフルフリルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、混合物中には遊離イソシアネートは残っていなかった。
結果として得られた黄色のカラー濃縮物を1ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過したが、この中には、カラー濃縮物の全重量に基づいて15重量%の発色団部分(すなわち、この15重量%の発色団部分はウレタンもしくはアクリレートの重量を含まない)を含んでいた。フィルターから固体は回収されなかった。
実施例13−オレンジ色の反応染料カラー濃縮物
官能性オレンジ色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,5−ビス−(フェニルアミノ)テレフタル酸−ビス(2−ヒドロキシエチル)エステルアントラキノンオレンジ色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。テトラヒドロフルフリルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、混合物中には遊離イソシアネートは残っていなかった。
結果として得られたオレンジ色のカラー濃縮物を1ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過したが、この中には、カラー濃縮物の全重量に基づいて15重量%の発色団部分(すなわち、この15重量%の発色団部分はウレタンもしくはアクリレートの重量を含まない)を含んでいた。フィルターから固体は回収されなかった。
実施例14−赤色反応染料カラー濃縮物
官能性赤色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の1,5−ビス−{(3−ヒドロキシプロピル)アミノ}−9,10−アントラセンジオン赤色アントラキノン染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。テトラヒドロフルフリルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、混合物中には遊離イソシアネートは残っていなかった。
結果として得られた赤色のカラー濃縮物を1ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過したが、この中には、カラー濃縮物の全重量に基づいて15重量%の発色団部分(すなわち、この15重量%の発色団部分はウレタンもしくはアクリレートの重量を含まない)を含んでいた。フィルターから固体は回収されなかった。
比較例1−黄色の反応染料カラー濃縮物
官能性黄色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、トリプロピレングリコールジアクリレート(TPGDA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエステルアントラキノン黄色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。トリプロピレングリコールジアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時に、約0.5当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られた黄色のカラー濃縮物を1.2ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.6当量の固体ジオール染料(未反応)が回収された。モノマーTPGDAを使用する場合、反応混合物中の黄色アントラキノン染料の溶解性が不足して反応は不成功に終わった。
比較例2−オレンジ色反応染料カラー濃縮物
官能性オレンジ色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、トリプロピレングリコールジアクリレート(TPGDA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,5−ビス−(フェニルアミノ)テレフタル酸−ビス−(2−ヒドロキシエチル)エステルアントラキノンオレンジ色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。トリプロピレングリコールジアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、約0.2当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られたオレンジ色のカラー濃縮物を1.2ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.2当量の未反応の固体オレンジアントラキノン染料が回収された。モノマーTPGDAを使用する場合、反応混合物中のオレンジジオール染料の溶解性が制限され反応は不成功に終わった。
比較例3−赤色反応染料カラー濃縮物
官能性赤色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、トリプロピレングリコールジアクリレート(TPGDA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1,5−ビス−{(3−ヒドロキシプロピル)}アミノ−9,10−アントラセンジオン赤色アントラキノン染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。トリプロピレングリコールジアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、約0.8当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られた赤色のカラー濃縮物を1ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.6当量の未反応の固体赤色ジオール染料が回収された。モノマーTPGDAを使用する場合、反応混合物中の赤色アントラキノン染料の溶解性が制限され反応は不成功に終わった。
比較例4−黄色反応染料カラー濃縮物
官能性黄色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、2−フェノキシエチルアクリレート(2−PEA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を、反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステルアントラキノン黄色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。2−フェノキシエチルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時に、約0.8当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られた黄色のカラー濃縮物を1.2ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.5当量の固体ジオール染料(未反応)が回収された。モノマー2−PEAを使用する場合、反応混合物中の黄色アントラキノン染料の溶解性が不足して反応は不成功に終わった。
比較例5−オレンジ色反応染料カラー濃縮物
官能性オレンジ色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、2−フェノキシエチルアクリレート(2−PEA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を、反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,5−ビス−(フェニルアミノ)テレフタル酸ビス−(2−ヒドロキシエチル)エステルアントラキノンオレンジ色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。2−フェノキシエチルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、約0.8当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られたオレンジ色のカラー濃縮物を1.2ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.7当量の未反応の固体オレンジアントラキノン染料が回収された。モノマー2−PEAを使用する場合、反応混合物中のオレンジ色ジオール染料の溶解性が制限されて反応は不成功に終わった。
比較例6−赤色反応染料カラー濃縮物
官能性赤色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、2−フェノキシエチルアクリレート(2−PEA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を、反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1,5−ビス−{(3−ヒドロキシプロピル)アミノ}−9,10−アントラセンジオン赤色アントラキノン染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。2−フェノキシエチルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、約0.8当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られた赤色のカラー濃縮物を1ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.6当量の未反応の固体赤色ジオール染料が回収された。モノマー2−PEAを使用する場合、反応混合物中の赤色アントラキノン染料の溶解性が制限されて反応は不成功に終わった。
比較例7−黄色反応性染料カラー濃縮物
官能性黄色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、イソボルニルアクリレート(IBOA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を、反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステルアントラキノン黄色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。イソボルニルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時に、約0.6当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られた黄色のカラー濃縮物を1.2ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.6当量の固体ジオール染料(未反応)が回収された。モノマーIBOAを使用する場合、反応混合物中の黄色アントラキノン染料の溶解性が不足して反応は不成功に終わった。
比較例8−オレンジ色反応染料カラー濃縮物
官能性オレンジ色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、イソボルニルアクリレート(IBOA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を、反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の2,5−ビス−(フェニルアミノ)テレフタル酸ビス−(2−ヒドロキシエチル)エステルアントラキノンオレンジ色染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。イソボルニルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、約0.4当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られたオレンジ色のカラー濃縮物を1.2ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.4当量の固体オレンジアントラキノン染料が回収された。モノマーIBOAを使用する場合、反応混合物中の黄色ジオール染料の溶解性が制限されて反応は不成功に終わった。
比較例9−赤色反応染料カラー濃縮物
官能性赤色染料化合物を含む反応染料カラー濃縮物を、以下の手順で調製した。
2当量のイソホロンジイソシアネート(IPDI)、0.01モルのジブチルスズジラウレート、イソボルニルアクリレート(IBOA)(カラー濃縮物中で最終的に15重量%の発色団部分の濃度を与えるに十分な量)を、反応器へ充填し、650rpmで撹拌し、50℃に加熱した。次いで、1当量の1,5−ビス−{(3−ヒドロキシプロピル)アミノ}−9,10−アントラセンジオン赤色アントラキノン染料を反応器へ1時間かけてゆっくり添加した。イソボルニルアクリレートモノマーは溶媒として作用し、染料を溶解して溶液とし、ジイソシアネートと反応させ、イソシアネートを含み染料を含む化合物を生成した。溶液を飽和させて実質的にウレタン化反応を停止させないように、その染料を、ゆっくり反応器に添加した。
染料を完全に添加した後、温度を50℃に保ちつつ、3時間反応を進むにまかせた。3時間反応させた後、温度を40℃に下げて、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(阻害剤)0.02モルを反応液に添加した。2−ヒドロキエチルアクリレートを1当量ゆっくり添加し、イソシアネートを含み染料を含む化合物のイソシアネートと反応させた。温度を40℃に保ち、混合物を2時間撹拌した。FTIRで2270cm−1のイソシアネートのピークを測定して、反応の完了を監視した。2時間の反応の終了時にFTIRによって測定したところ、約0.8当量の遊離イソシアネートが存在していた。
結果として得られた赤色のカラー濃縮物を1ミクロンのアブソリュートフィルターでろ過した。フィルターで約0.7当量の未反応の固体赤色ジオール染料が回収された。IBOAを使用する場合、反応混合物中の赤色アントラキノン染料の溶解性が制限されて反応は不成功に終わった。
本明細書において開示される実施態様は、成功裡に本発明の目的を達成する。しかしながら、特許請求の範囲においてのみ限定されている本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者が本発明から離れて実行できることを当業者には認識されたい。
一次および二次コーティングでコーティングされた光ファイバの断面を示す図である。 一次、二次および三次コーティングでコーティングされた光ファイバの断面を示す図である。 少なくとも1つの着色マトリックスを有する分割可能な光ファイバリボンの断面を示す図である。

Claims (116)

  1. (I)少なくとも1つの放射線硬化性の基および少なくとも1つの発色団部分を含む放射線硬化性発色団を含む化合物であって、
    前記放射線硬化性発色団を含む化合物が、
    (a)(i)少なくとも1つのイソシアネート基および(ii)前記少なくとも1つの発色団部分を含むイソシアネートを含む化合物と、
    (b)(i)少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基と(ii)前記少なくとも1つの放射線硬化性の基とを含む放射線硬化性化合物との反応生成物を含み、
    前記放射線硬化性発色団を含む化合物の前記少なくとも1つの放射線硬化性の基が、前記放射線硬化性発色団を含む化合物に、前記イソシアネートを含む化合物(a)のイソシアネート基(i)と前記放射線硬化性化合物(b)のイソシアネート反応性の官能基(i)を反応させて形成される少なくとも1つの共有結合によって共有結合しており、
    前記イソシアネートを含む化合物(a)が、
    (c)(i)発色団部分と(ii)少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基とを含む発色団を含む化合物と
    (d)ポリイソシアネートと
    の反応生成物である放射線硬化性発色団を含む化合物と、
    (II)反応性希釈剤としてのテトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)と
    を含む、染料濃縮物
  2. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基(i)と、前記発色団を含む化合物(c)の前記少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基(ii)とが−OH、−NH、−SHからなる群から独立して選択される請求項1に記載の染料濃縮物
  3. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記少なくとも1つの放射線硬化性の基(ii)がエチレン性不飽和を含む請求項1に記載の染料濃縮物
  4. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記エチレン性不飽和で放射線硬化性の基(ii)が(メタ)アクリレートを含む請求項3に記載の染料濃縮物
  5. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記少なくとも1つの放射線硬化性の基(ii)がエポキシ基を含む請求項1に記載の染料濃縮物
  6. 前記ポリイソシアネート(d)がジイソシアネートである請求項1に記載の染料濃縮物
  7. 前記発色団を含む化合物(c)の前記少なくとも1つの発色団部分(i)がメチン染料である請求項1に記載の染料濃縮物
  8. 前記発色団を含む化合物(c)の前記少なくとも1つの発色団部分(i)がアゾ染料である請求項1に記載の染料濃縮物
  9. 前記発色団を含む化合物(c)の前記少なくとも1つの発色団部分(i)がアントラキノン染料である請求項1に記載の染料濃縮物
  10. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項9に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    R基RからRの少なくとも2つが、−OH、−NHおよび−SHからなる群から選択される少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基を有するという条件で、
    R基R、R、R、R、R、R、RおよびRが、それぞれ水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属、場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を含むヒドロカルビル基からなる群から独立して選択され、さらにRからRの隣り合うR基が環を形成することができる]。
  11. 前記R基のRからRのうちの1つから3つが下記の構造式を有する請求項10に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    は、水素または、1から12個の炭素原子を有しているアルキル基であり、
    Xは、−CH−であり、
    aは、1から6の整数であり、
    Yは、ヒドロキシアルキレン類またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイドおよびグリシドールからなる群から選ばれるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、
    bは、0または1であり
    Zは、−OH、−NH、または−SH基であり、
    さらに、前記R基RからRの残部が、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属からなる群から選択される]。
  12. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項10に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    およびR10は、水素または1から12個の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、
    Xは、−CH−であり、
    aおよびa’は、独立して1から6の整数であり、
    YおよびY’は、独立して、ヒドロキシアルキレン類、またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイドおよびグリシドールからなる群から選択されるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、
    bおよびb’は、独立して0または1であり、
    ZおよびZ’は、独立して−OH、−NH、または−SH基である]。
  13. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項12に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、n、n’、m、m’、p、p’は、独立して0から40の値を有する]。
  14. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項12に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
  15. 前記アントラキノン染料が、1,5−ビス((3−ヒドロキシ−2,2−ジチルプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン、2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステルおよび1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンからなる群から選択される請求項9に記載の染料濃縮物
  16. 前記アントラキノン染料が1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンである請求項9に記載の染料濃縮物
  17. 色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマー
    をさらに含む、請求項1に記載の染料濃縮物
  18. iOをさらに含む、請求項17に記載の染料濃縮物
  19. つまたは複数の光開始剤、反応性希釈剤、安定剤および界面活性剤をさらに含む、請求項17に記載の染料濃縮物
  20. 少なくともその一部上に、請求項17に記載の染料濃縮物を有する支持体。
  21. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項20に記載の支持体。
  22. 支持体の少なくとも一部の上にカラーを識別するための染料濃縮物を作製するための方法であって、
    前記カラーを識別するための染料濃縮物が、前記カラーを識別するための染料濃縮物の少なくとも1つの他の成分に共有結合している少なくとも1つの発色団部分を有し、
    前記方法が
    支持体を供給するステップと、
    請求項17に記載の染料濃縮物を供給するステップと、
    前記支持体の少なくとも一部に請求項17に記載の染料濃縮物を塗布するステップと、
    前記塗布された染料濃縮物を適切な時間、適切な波長および強度の放射線に暴露するステップと
    を含む方法。
  23. 前記支持体が
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項22に記載の方法。
  24. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項1に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  25. 前記組成物がさらにTiOを含む請求項24に記載の放射線硬化性組成物。
  26. 前記組成物が1つまたは複数の光開始剤、反応性希釈剤、安定剤および界面活性剤をさらに含む請求項24に記載の放射線硬化性組成物。
  27. 請求項24に記載の放射線硬化性組成物を少なくともその一部上に有する支持体。
  28. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項27に記載の支持体。
  29. 少なくとも支持体の一部の上にカラーを識別する放射線硬化された組成物を作製するための方法であって、
    前記カラーを識別する放射線硬化された組成物が、前記カラーを識別する放射線硬化された組成物の少なくとも1つの他の成分に共有結合している少なくとも1つの発色団部分を有し、
    前記方法が、
    支持体を供給するステップと、
    請求項24に記載の放射線硬化性組成物に供給するステップと、
    前記支持体の少なくとも一部に対して請求項24の放射線硬化性組成物を塗布するステップと、
    前記塗布された組成物を適切な時間、適切な波長と強度の放射線に暴露して、前記組成物を硬化させてカラーを識別する放射線硬化された組成物とするステップとを含む方法。
  30. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項29に記載の方法。
  31. 前記染料濃縮物が、前記染料濃縮物の総重量に基づいて5重量%を超える発色団部分を含む請求項1に記載の染料濃縮物。
  32. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項31に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  33. 前記染料濃縮物が、前記染料濃縮物の総重量に基づいて10重量%から35重量%までの発色団部分を含む請求項1に記載の染料濃縮物。
  34. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項33に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  35. 前記放射線硬化性発色団を含む化合物が、第1の放射線硬化性発色団を含む化合物および第2の放射線硬化性発色団を含む化合物を含み、
    前記第1の放射線硬化性発色団を含む化合物の少なくとも前記発色団部分が、前記第2の放射線硬化性発色団を含む化合物の前記発色団部分と異なる
    ことを特徴とする、請求項1記載の染料濃縮物。
  36. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項35に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  37. (I)少なくとも1つの放射線硬化性の基と少なくとも1つの発色団部分とを含む放射線硬化性発色団を含む化合物であって、
    前記放射線硬化性発色団を含む化合物が、
    (a)(i)少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基と(ii)少なくとも1つの前記発色団部分とを含む発色団を含む化合物と、
    (b)(i)少なくとも1つのイソシアネート基と(ii)少なくとも1つの前記放射線硬化性の基とを含む放射線硬化性化合物との反応生成物を含み、
    前記放射線硬化性発色団を含む化合物の前記少なくとも1つの放射線硬化性の基が、前記放射線硬化性化合物(b)のイソシアネート基(i)と、前記発色団を含む化合物(a)のイソシアネート反応性の官能基(i)を反応させることによって形成される少なくとも1つの共有結合によって前記放射線硬化性発色団を含む化合物に共有結合している化合物と、
    (II)反応性希釈剤としてのテトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)と
    を含む、染料濃縮物
  38. 前記発色団を含む化合物(a)の前記少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基(i)が−OH、−NH、−SHからなる群から選択される請求項37に記載の染料濃縮物
  39. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記少なくとも1つの放射線硬化性の基(ii)がエチレン性不飽和を含む請求項37に記載の染料濃縮物
  40. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記エチレン性不飽和で放射線硬化性の基(ii)がメタ(アクリレート)を含む請求項39に記載の染料濃縮物
  41. 前記放射線硬化性化合物(b)の前記少なくとも1つの放射線硬化性の基(ii)がエポキシ基を含む請求項37に記載の染料濃縮物
  42. 前記発色団を含む化合物(a)の前記少なくとも1つの発色団部分(ii)がメチン染料である請求項37に記載の染料濃縮物
  43. 前記発色団を含む化合物(a)の前記少なくとも1つの発色団部分(ii)がアゾ染料である請求項37に記載の染料濃縮物
  44. 前記発色団を含む化合物(a)の前記少なくとも1つの発色団部分(ii)がアントラキノン染料である請求項37に記載の染料濃縮物
  45. 前記発色団を含む化合物(a)が下記の構造式を有するアントラキノン染料である請求項37に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    R基RからRの少なくとも2つが、−OH、−NHおよび−SHからなる群から選択される少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基を有するという条件で、
    R基R、R、R、R、R、R、RおよびRが、それぞれ水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属、場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を含むヒドロカルビル基からなる群から独立して選択され、さらにRからRの隣り合うR基が環を形成することができる]。
  46. 前記R基のRからRのうちの1つから3つが下記の構造式を有する請求項45に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    は、水素または、1から12個の炭素原子を有しているアルキル基であり、
    Xは、−CH−であり、
    aは、1から6の整数であり、
    Yは、ヒドロキシアルキレン類またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイドおよびグリシドールからなる群から選ばれるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、
    bは、0または1であり
    Zは、−OH、−NH、または−SH基であり、
    さらに、前記R基RからRの残部が、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属からなる群から選択される]。
  47. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項45に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    およびR10は、水素または1から12個の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、
    Xは、−CH−であり、
    aおよびa’は、独立して1から6の整数であり、
    YおよびY’は、独立して、ヒドロキシアルキレン類、またはエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイドおよびグリシドールからなる群から選択されるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、
    bおよびb’は、独立して0または1であり、
    ZおよびZ’は、独立して−OH、−NH、または−SH基である]。
  48. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項47に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、n、n’、m、m’、p、及びp’は、独立して0から40の値を有する]。
  49. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項47に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
  50. 前記発色団を含む化合物(a)が、1,5−ビス((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン、2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステルおよび1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンからなる群から選択される請求項37に記載の染料濃縮物
  51. 前記発色団を含む化合物(a)が1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンである請求項50に記載の染料濃縮物
  52. 色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマー
    さらに含む、請求項37に記載の染料濃縮物
  53. iOをさらに含む、請求項52に記載の染料濃縮物
  54. つまたは複数の光開始剤、反応性希釈剤、安定剤および界面活性剤をさらに含む、請求項52に記載の染料濃縮物
  55. 少なくともその一部上に、請求項52に記載の染料濃縮物を有する支持体。
  56. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項55に記載の支持体。
  57. 支持体の少なくとも一部の上にカラーを識別するための染料濃縮物を作製するための方法であって、
    前記カラーを識別するための染料濃縮物が、前記カラーを識別するための染料濃縮物の少なくとも1つの他の成分に共有結合している少なくとも1つの発色団部分を有し、
    前記方法が
    支持体を供給するステップと、
    請求項52に記載の染料濃縮物を供給するステップと、
    前記支持体の少なくとも一部に請求項52に記載の染料濃縮物を塗布するステップと、
    前記塗布された染料濃縮物を適切な時間、適切な波長および強度の放射線に暴露するステップと
    を含む方法。
  58. 前記支持体が
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項57に記載の方法。
  59. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項37に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  60. らにTiOを含む請求項59に記載の放射線硬化性組成物。
  61. つまたは複数の光開始剤、反応性希釈剤、安定剤および界面活性剤をさらに含む請求項59に記載の放射線硬化性組成物。
  62. 請求項59に記載の放射線硬化性組成物を少なくともその一部上に有する支持体。
  63. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項62に記載の支持体。
  64. 少なくとも支持体の一部の上にカラーを識別する放射線硬化された組成物を作製するための方法であって、
    前記カラーを識別する放射線硬化された組成物が、前記カラーを識別する放射線硬化された組成物の少なくとも1つの他の成分に共有結合している少なくとも1つの発色団部分を有し、
    前記方法が、
    支持体を供給するステップと、
    請求項59に記載の放射線硬化性組成物に供給するステップと、
    前記支持体の少なくとも一部に対して請求項59の放射線硬化性組成物を塗布するステップと、
    前記塗布された組成物を適切な時間、適切な波長と強度の放射線に暴露して、前記組成物を硬化させてカラーを識別する放射線硬化された組成物とするステップとを含む方法。
  65. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項64に記載の方法。
  66. 前記染料濃縮物が、前記染料濃縮物の総重量に基づいて5重量%を超える発色団部分を含む請求項37に記載の染料濃縮物。
  67. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項66に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  68. 前記染料濃縮物が、前記染料濃縮物の総重量に基づいて10重量%から35重量%までの発色団部分を含む請求項37に記載の染料濃縮物。
  69. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項68に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  70. 前記放射線硬化性発色団を含む化合物が、第1の放射線硬化性発色団を含む化合物および第2の放射線硬化性発色団を含む化合物を含み、
    前記第1の放射線硬化性発色団を含む化合物の少なくとも前記発色団部分が、前記第2の放射線硬化性発色団を含む化合物の前記発色団部分と異なる
    ことを特徴とする、請求項37記載の染料濃縮物。
  71. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項70に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  72. (I)少なくとも1つの放射線硬化性の基と少なくとも1つの発色団部分とを含む放射線硬化性発色団を含む化合物と、
    (II)反応性希釈剤としてのテトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)と
    を含む、染料濃縮物
  73. 前記少なくとも1つの放射線硬化性の基がエチレン性の不飽和を含む請求項72に記載の染料濃縮物
  74. 前記エチレン性不飽和であり放射線硬化性の基が、(メタ)アクリレートを含む請求項73に記載の染料濃縮物
  75. 前記少なくとも1つの放射線硬化性の基がエポキシ基を含む請求項72に記載の染料濃縮物
  76. 前記少なくとも1つの発色団部分がメチン染料であり、
    前記メチン染料が、少なくとも1つの放射線硬化性の基を含む少なくとも1つの置換基を有するメチン核基を含む請求項72に記載の染料濃縮物
  77. 前記少なくとも1つの発色団部分がアゾ染料であり、
    前記アゾ染料が、少なくとも1つの放射線硬化性の基を含む少なくとも1つの置換基を有するアゾ核基を含む請求項72に記載の染料濃縮物
  78. 前記少なくとも1つの発色団部分が、アントラキノン染料であり、
    前記アントラキノン染料が、少なくとも1つの放射線硬化性の基を含む少なくとも1つの置換基を有するアントラキノン核基を含む請求項72に記載の染料濃縮物
  79. 請求項78に記載の染料濃縮物であって、
    前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する化合物:
    Figure 0004728576
    [式中、R基R11からR18の少なくとも1つが少なくとも1つのエチレン性不飽和の放射線硬化性の基を含むことを条件として、
    R基R、R、R、R、R、R、R、Rが、それぞれ独立して、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化されたアルカリ金属、場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を含むヒドロカルビル基からなる群から選択される]。
  80. 前記R基R11からR18のうちの1つまたは2つが(メタ)アクリル官能性を有し、
    前記R基R11からR18のうちの少なくとも4つが水素である請求項79に記載の染料濃縮物
  81. 前記アントラキノン染料が、下記の構造式のうちの1つを有する請求項78に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    Figure 0004728576
    Figure 0004728576
    [式中、
    29、R30、R31、R32、R33およびR34は同じであるか異なっており、独立して、水素、またはCからCの場合によっては−OH、−NH、−SH、−NO、−CN、ハロゲンの群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されているアルキルである]。
  82. 色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマー
    をさらに含む、請求項72に記載の染料濃縮物
  83. らにTiOを含む請求項82に記載の染料濃縮物
  84. らに1つまたは複数の光開始剤、反応性希釈剤、安定剤および界面活性剤を含む請求項82に記載の染料濃縮物
  85. 請求項82に記載の染料濃縮物を少なくともその一部上に有する支持体。
  86. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項85に記載の支持体。
  87. 少なくとも支持体の一部の上にカラーを識別するための染料濃縮物を作製するための方法であって、
    カラーを識別するための染料濃縮物が、カラーを識別するための染料濃縮物の少なくとも1つの他の成分に共有結合している少なくとも1つの発色団部分を有し、
    前記方法が、
    支持体を供給するステップと、
    請求項82に記載の染料濃縮物に供給するステップと、
    前記支持体の少なくとも一部に対して請求項82に記載の染料濃縮物を塗布するステップと、
    塗布された組成物を適切な時間、適切な波長と強度の放射線に暴露するステップと
    を含む方法。
  88. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項87に記載の方法。
  89. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項72に記載の染料濃縮物とを含む放射線硬化性組成物。
  90. 前記組成物がさらにTiOを含む請求項89の放射線硬化性組成物。
  91. 前記組成物が1つまたは複数の光開始剤、反応性希釈剤、安定剤および界面活性剤をさらに含む請求項89に記載の放射線硬化性組成物。
  92. 請求項89に記載の放射線硬化性組成物を少なくともその一部上に有する支持体。
  93. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項92に記載の支持体。
  94. 少なくとも支持体の一部の上にカラーを識別する放射線硬化された組成物を作製するための方法であって、
    カラーを識別する放射線硬化された組成物が、カラーを識別する放射線硬化された組成物の少なくとも1つの他の成分に共有結合している少なくとも1つの発色団部分を有し、
    前記方法が、
    支持体を供給するステップと、
    請求項89に記載の放射線硬化性組成物に供給するステップと、
    前記支持体の少なくとも一部に対して請求項89の放射線硬化性組成物を塗布するステップと、
    塗布された組成物を適切な時間に適切な波長と強度の放射線に暴露して前記組成物を硬化させてカラーを識別する放射線硬化された組成物とするステップとを含む方法。
  95. 前記支持体が、
    (i)コアおよびコアを取り巻くクラッド層を有する光ファイバと、
    (ii)コアと、コアを取り巻くクラッド層と、前記クラッド層上の1つまたは複数のポリマーコーティングとを有する光ファイバと、
    (iii)アレーに配列された複数の光ファイバと、
    (iv)光ファイバリボンとからなる群から選択される請求項94に記載の方法。
  96. 前記染料濃縮物が、前記染料濃縮物の総重量に基づいて5重量%を超える発色団部分を含む請求項72に記載の染料濃縮物。
  97. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項96に記載の染料濃縮物とを含む放射線硬化性組成物。
  98. 前記染料濃縮物が、前記染料濃縮物の総重量に基づいて10重量%から35重量%までの発色団部分を含む請求項72に記載の染料濃縮物。
  99. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項98に記載の染料濃縮物とを含む放射線硬化性組成物。
  100. 前記放射線硬化性発色団を含む化合物が、第1の放射線硬化性発色団を含む化合物および第2の放射線硬化性発色団を含む化合物を含み、
    前記第1の放射線硬化性発色団を含む化合物の少なくとも前記発色団部分が、前記第2の放射線硬化性発色団を含む化合物の前記発色団部分と異なる
    ことを特徴とする、請求項72に記載の染料濃縮物。
  101. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項100に記載の染料濃縮物を含む放射線硬化性組成物。
  102. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    以下の(b)請求項1に記載の染料濃縮物
    (c)請求項37に記載の染料濃縮物
    (d)請求項72に記載の染料濃縮物
    のうちの2つ以上
    を含む放射線硬化性組成物。
  103. (a)発色団を含まない放射線硬化可能なオリゴマーと、
    (b)請求項102に記載の染料濃縮物と
    を含む放射線硬化性組成物。
  104. (I)通信素子上のコーティングにカラーを供給するための着色されたオリゴマーであって、
    前記着色されたオリゴマーが、
    (a)イソシアネートで末端キャッピングされたオリゴマーと、
    (b)(i)イソシアネート反応性の官能基と、(ii)エチレン性の不飽和との双方を有する放射線硬化可能なモノマーとの反応生成物を含み、
    前記着色されたオリゴマーが、前記放射線硬化可能なモノマー(b)の前記反応性の官能性(i)を前記イソシアネート末端キャッピングされたオリゴマー(a)と反応させることにより形成された共有結合により放射線硬化性の基で末端キャッピングされており、
    前記イソシアネート末端キャッピングされたオリゴマー(a)が、
    (c)少なくとも2つのイソシアネート反応性基を有する少なくとも1つの多官能性化合物と、
    (d)少なくとも1つのポリイソシアネートの反応生成物であり、
    前記多官能性化合物(c)が、少なくとも2つのイソシアネート反応性の官能基を有する少なくとも1つの染料を含む着色されたオリゴマーと、
    (II)反応性希釈剤としてのテトラヒドロフルフリルアクリレート(THFA)と
    を含む、染料濃縮物
  105. 前記染料がアントラキノン染料であり、前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項104に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    からRのR基の少なくとも2つが、−OH、−NH、−SHからなる群から選択される少なくとも1つのイソシアネート反応性の官能基を有することを条件に、R、R、R、R、R、R、R、RのR基は、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属、場合によっては1つまたは複数のヘテロ原子を含むヒドロカルビル基からなる基からそれぞれ独立に選択され、さらにRからRの隣り合うR基が環を形成することができる]。
  106. 前記R基のRからRのうちの1つから3つが下記の構造式を有する請求項105に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    は、水素または、1から12の炭素原子を有するアルキル基であり、
    Xは−CH−であり、
    aは、1から6の整数であり、
    Yは、ヒドロキシアルキレン類、またはエチレンオキサイシド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイドおよびグリシドールからなる群から選択されるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、
    bは、0または1であり、
    Zは、反応性の−OH、−NH、または−SH基であり、
    さらに、前記R基RからRの残部が、水素、アミノ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、カルボキシル化アルカリ金属、硫酸化アルカリ金属からなる群から選択される]。
  107. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項105に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、
    およびR10は、水素または1から12の炭素原子を有するアルキル基から独立して選択され、
    Xは−CH−であり、
    aおよびa’は、独立して1から6の整数であり、
    YおよびY’は、独立して、ヒドロキシアルキレン類または、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、シクロヘキサンオキサイド、グリシドールからなる群から選択されるアルキレンオキサイドモノマー類の重合体単位を表し、
    bおよびb’は、独立して0か1であり、
    ZおよびZ’は、反応性の−OH、−NH、または−SH基である]。
  108. 前記イソシアネート末端キャッピングされたオリゴマー(a)が、ウレタンオリゴマーであり、前記アントラキノン染料が、下記の構造式を有する請求項107に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
    [式中、n、n’、m、m’、p、及びp’は、独立して0から40の値を有する]。
  109. 前記アントラキノン染料が下記の構造式を有する請求項107に記載の染料濃縮物
    Figure 0004728576
  110. 前記アントラキノン染料が、1,5−ビス((3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミノ)−9,10−アントラセンジオン、2,2’−((9,10−ジヒドロ−9,10−ジオキソ−1,5−アントラセンジイル)ビス(チオ))ビス−安息香酸、2−ヒドロキシエチルエステル、1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンからなる群から選択される請求項105に記載の染料濃縮物
  111. 前記アントラキノン染料が1,5−ビス((2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル)アミノ)−4,8−ビス((4−メチルフェニル)チオ)アントラキノンである請求項105に記載の染料濃縮物
  112. (メタ)アクリル基が、前記放射線硬化可能なモノマー(b)中の前記エチレン性不飽和(ii)である請求項104に記載の染料濃縮物
  113. 着色され硬化されたコーティングを光ファイバの上に形成するための光硬化性樹脂組成物であって、
    前記樹脂組成物が、
    (e)少なくとも1つの(メタ)アクリレート末端キャッピングされたウレタンオリゴマーと
    (f)少なくとも1つの光開始剤と、
    (g)請求項1、37、72、および104のいずれかに記載の少なくとも1つの染料濃縮物
    を含む光硬化性樹脂組成物。
  114. 着色され硬化されたコーティングを含む光ファイバであって、
    前記着色され硬化されたコーティングが、請求項113の光硬化性樹脂組成物から形成されていたものである光ファイバ。
  115. 着色され硬化されたコーティングを含む光ファイバであって、
    前記着色され硬化されたコーティングが、請求項113に記載の光硬化性樹脂組成物から形成されていたものである光ファイバ。
  116. カラー識別コーティングをその上に有する通信素子であって、
    請求項115に記載の光ファイバを含む、通信素子。
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