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JP4725251B2 - 光源点灯制御方法、光源点灯制御装置、および、プロジェクタ - Google Patents

光源点灯制御方法、光源点灯制御装置、および、プロジェクタ Download PDF

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Description

本発明は、光源点灯制御方法、光源点灯制御装置、および、プロジェクタに関する。
従来、光源ランプから射出された光束を、画像情報に応じて変調して拡大投写するプロジェクタが利用されている。プロジェクタは、近年、ビジネス・教育の場でのプレゼンテーションや、家庭内での映画鑑賞など、種々の用途に用いられている。
プロジェクタに使用される光源ランプとして、高輝度および安定発光をさせるために、放電管内にハロゲンガスを封入した高圧水銀ランプ、および、メタルハライドランプ等が採用されている。
光源ランプは、放電管内に対向して設けられた2枚の電極間で発生する放電によって点灯される。具体的に、光源ランプを安定に点灯するには、電極間に高電圧を印加して放電管内のガスを絶縁破壊させた後、電極間の電流および電圧を、それぞれ安定放電に適した値(定格値)になるまで制御しなければならない。
しかしながら、絶縁破壊後から安定放電に達するまでの期間は、電流および電圧の変動が大きいため、過度な電流および電圧によって電極が損傷されてしまうという問題がある。例えば、絶縁破壊直後は、電極間の電圧が一時的に低下するため、定格値よりはるかに大きい電流が流れてしまう。この電流によって電極が磨耗される。
これに対し、絶縁破壊後から電極間の電圧が定格値に達するまでは、電極間を流れる電流を定格値で一定に制御する高圧放電灯の制御方法が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−306687号公報
しかしながら、特許文献1に記載の高圧放電灯の制御方法では、次のような問題がある。
すなわち、特許文献1に示されるように、一定の定格電流を電極間に流しつづけると電極間の電圧は上昇する。しかし、電圧は定格値に達した後も上昇を続け、ある期間、定格値以上の電圧が電極間に印加される。引用文献1に記載の高圧放電灯の制御方法では、このような電圧のオーバーシュートによって、電極の磨耗が生じてしまうという課題がある。
本発明の目的は、光源の点灯時に電極の磨耗を抑制することのできる光源点灯制御方法、光源点灯制御装置、および、プロジェクタを提供することにある。
前記した目的を達するために、本発明の光源点灯制御方法は、高圧放電ランプからなる光源の点灯開始後から予め設定された所定期間が経過するまでの間、前記光源のグロー放電を発生させるグロー放電発生過程と、前記グロー放電発生過程後、前記光源に与えられる電流を制御し、前記光源に印加される電圧を定格電圧まで上昇させる立ち上がり期間制御過程と、前記光源に印加される電圧が前記定格電圧まで上昇されると、前記光源の定電力制御を行う定電力制御過程とを備え、前記立ち上がり期間制御過程は、前記グロー放電発生過程で前記光源に与えられた電流を所定の下げ幅で低減させた電流を与える電流低減ステップと、前記グロー放電発生過程終了からの経過時間を計時する計時ステップと、前記経過時間が予め設定された時間に達すると、その際に前記光源に印加されている電圧を計測する光源電圧計測ステップと、前記光源電圧計測ステップで計測された電圧が、前記定格電圧未満であるか否かを判定する電圧比較ステップと、前記電圧比較ステップで、前記光源電圧計測ステップで計測された電圧が前記定格電圧未満であると判定されると、前記光源に与えられる電流を増加させる電流増加ステップと、を有することを特徴とする。
ここで、光源としては、放電方式の発光体であれば種々のものを採用することができ、例えば、メタルハライドランプ、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ等を採用することができる。
本発明によれば、立ち上がり期間制御過程において、グロー放電発生過程時の電流を所定の下げ幅で低減させた電流を光源に与える。すると、光源に印加される電圧の上昇は、グロー放電発生過程時の電流、もしくは光源の定格電流を入力した場合と比べて緩やかなものとなる。そして、電圧が定格電圧に到達すると、定電力制御過程において、光源にかかる電力が一定に維持されるよう電流を制御する。このとき、定格電圧に到達するまでの電圧の上昇が緩やかであったため、定格電圧到達後の電圧の飛び上がり(オーバーシュート)を抑えることができる。従って、本発明の光源点灯制御方法によれば、電圧のオーバーシュートによる光源の電極の磨耗を抑制することができる。
本発明では、前記立ち上がり期間制御過程は、前記グロー放電発生過程で前記光源に与えられた電流を所定の下げ幅で低減させた電流を与える電流低減ステップと、前記グロー放電発生過程終了からの経過時間を計時する計時ステップと、前記経過時間が予め設定された時間に達すると、その際に前記光源に印加されている電圧を計測する光源電圧計測ステップと、前記光源電圧計測ステップで計測された電圧が、前記定格電圧未満であるか否かを判定する電圧比較ステップと、前記電圧比較ステップで、前記光源電圧計測ステップで計測された電圧が前記定格電圧未満であると判定されると、前記光源に与えられる電流を増加させる電流増加ステップと有する
ここで、光源電圧計測ステップにおける予め設定された時間とは、従来の光源点灯制御において、グロー放電が終了してから光源の点灯が安定化するまでに要する一般的な時間である。すなわち、当該時間は、従来の光源点灯制御のデータを基に予め設定され、光源の種類、仕様および使用環境に応じて適宜変更することができる。
本来、立ち上がり期間制御過程では、ある期間グロー放電発生過程よりも小さい電流を与えて、光源に印加される電圧が定格電圧に到達するまで待機する。しかし、電流を低下させた期間があることから、光源に印加される電圧が定格電圧に到達するまでに時間を要してしまう場合が考えられる。
これに対し、本発明では、グロー放電過程終了時から予め設定された時間が経過すると、電圧比較ステップにおいて、現在光源に印加されている電圧が定格電圧未満であるか否かを判定する。そして、定格電圧未満であると判定されると、電流増加ステップにおいて、光源に与えられる電流が増加される。すると、電流を増加させたことにより光源に印加される電圧の上昇率が大きくなり、光源に印加される電圧を定格電圧まで早く到達させることができる。
このように、本発明の光源点灯制御方法によれば、光源が安定放電に達するまでに時間を要する場合、電圧の上昇を急がせることができる。従って、光源の点灯の安定化に長時間かかることのないように点灯制御を行うことができる。
本発明では、前記電流増加ステップは、前記光源に与えられる電流を、時定数を持たせて増加させることが好ましい。
本発明では、電流を増加する際に、時定数を持たせて増加する。これにより、光源にかかる電力も序々に増加するため、光源の明るさも序々に増していくことになる。従って、本発明の光源点灯制御方法によれば、光源の明るさが急激に変化することを防ぐことができる。
本発明は、前述した光源点灯制御方法だけでなく、光源点灯制御装置およびプロジェクタとしても構成することができる。
すなわち、本発明の光源点灯制御装置は、高圧放電ランプからなる光源の点灯開始後から予め設定された所定期間が経過するまでの間、前記光源のグロー放電を発生させるグロー放電発生手段と、前記グロー放電発生後、前記光源に与えられる電流を制御し、前記光源に印加される電圧を定格電圧まで上昇させる立ち上がり期間制御手段と、前記光源に印加される電圧が前記定格電圧まで上昇されると、前記光源の定電力制御を行う定電力制御手段とを備え、前記立ち上がり期間制御手段は、前記グロー放電発生手段で前記光源に与えられた電流を所定の下げ幅で低減させた電流を与え、前記グロー放電発生過程終了からの経過時間を計時し、前記経過時間が予め設定された時間に達すると、その際に前記光源に印加されている電圧を計測し、計測された電圧が前記定格電圧未満であるか否かを判定し、計測された電圧が前記定格電圧未満であると判定されると、前記光源に与えられる電流を増加させることを特徴とする。
さらに、本発明のプロジェクタは、前記光源点灯制御装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前述した作用および効果と同様の作用および効果を享受することができる点灯制御装置およびプロジェクタを提供することができる。
以下、図1〜図6を用いて、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態では、プロジェクタ1に実装された光源ランプ211(図2)の点灯制御を取り上げる。
〔1.プロジェクタ1の内部構成〕
プロジェクタ1は、光源ランプ211から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投射する光学機器である。
図1は、プロジェクタ1の内部構成を示すブロック図である。
プロジェクタ1は、図1に示すように、光学エンジン2と、制御基板3と、電源ブロック4とを備えている。
〔1-1.光学エンジン2の構成〕
図2は、プロジェクタ1に内蔵された光学エンジン2の光学系の構成を示す模式平面図である。
光学エンジン2は、図2に示すように、光源ランプ211から射出された光束を変調して、後述する制御基板3から入力される画像情報に応じた光学像を形成し、形成された光学像を投射レンズ26により拡大投射するものである。
このような光学エンジン2は、光源装置21と、インテグレータ照明光学系22と、色分離光学系23と、リレー光学系24と、光学装置25と、投射レンズ26と、これらを内部に収納する光学部品用筐体(図示省略)と、投射レンズ26を保持固定するヘッド体(図示省略)とを備えて構成されている。
光源装置21は、高圧放電ランプからなる光源としての光源ランプ211と、リフレクタ212と、防爆ガラス213とを備えて構成されている。そして、この光源装置21は、光源ランプ211から射出された放射状の光線をリフレクタ212で反射して平行光線とし、この平行光線を、防爆ガラス213を介して外部へと射出する。
このうち、光源ランプ211は、ガラスから成る放電管と、放電管内に対向して配置された陽極電極および陰極電極とを備えている。放電管には、水銀および希ガス等が封入されている。両電極は、高融点金属棒から成り、それぞれ導通を得るためのタングステン棒およびリード線等が接続されている。
本実施形態では、高圧水銀ランプを採用しているが、メタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用することもできる。
また、リフレクタ212としては、放物面鏡を採用しているが、放物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組み合わせたものを採用してもよい。
防爆ガラス213は、リフレクタ212の開口部分を閉塞する透光性のガラス部材であり、光源ランプ211が破裂した場合に、当該光源ランプ211の破片が外部に飛散しないように構成されている。
インテグレータ照明光学系22は、光学装置25を構成する後述する4つの液晶パネル251の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系22は、第1レンズアレイ221と、第2レンズアレイ222と、偏光変換素子223と、重畳レンズ224とを備えている。
第1レンズアレイ221は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有し、各小レンズは、光源装置21から射出された光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ222は、第1レンズアレイ221と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ222は、重畳レンズ224とともに、第1レンズアレイ221の各小レンズの像を後述する液晶パネル251上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222と重畳レンズ224との間に配設される。このような偏光変換素子223は、第2レンズアレイ222からの光を略1種類の直線偏光に変換するものであり、これにより、光学装置25での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子223によって略1種類の直線偏光に変換された各部分光は、重畳レンズ224によって最終的に光学装置25の後述する液晶パネル251上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル251を用いたプロジェクタ1では、1種類の直線偏光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ211からの光のほぼ半分が利用されない。そこで、偏光変換素子223を用いることにより、光源ランプ211から射出された光束を略1種類の直線偏光に変換し、光学装置25での光の利用効率を高めている。
色分離光学系23は、2枚のダイクロイックミラー231,232と、反射ミラー233とを備え、ダイクロイックミラー231,232により、インテグレータ照明光学系22から射出された複数の部分光束を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系24は、入射側レンズ241と、リレーレンズ243と、反射ミラー242,244とを備え、色分離光学系23で分離された色光である赤色光を光学装置25の後述する赤色光用の液晶パネル251Rまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系23のダイクロイックミラー231では、インテグレータ照明光学系22から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー231によって反射した青色光は、反射ミラー233で反射し、フィールドレンズ255を通って、光学装置25の後述する青色光用の液晶パネル251Bに到達する。このフィールドレンズ255は、第2レンズアレイ222から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の光変調装置の光束入射側に設けられたフィールドレンズ255も同様である。
また、ダイクロイックミラー231を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー232によって反射し、フィールドレンズ255を通って、緑色光用の液晶パネル251Gに到達する。一方、赤色光は、ダイクロイックミラー232を透過してリレー光学系24を通り、さらにフィールドレンズ255を通って、赤色光用の液晶パネル251Rに到達する。
なお、赤色光にリレー光学系24が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色
光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ241に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ255に伝えるためである。なお、リレー光学系24には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光、緑色光を通す構成としてもよい。
光学装置25は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものである。光学装置25は、色分離光学系23で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板252と、各入射側偏光板252の光路後段に配置される3つの液晶パネル251(赤色光用の液晶パネルを251R、緑色光用の液晶パネルを251G、青色光用の液晶パネルを251Bとする)と、各液晶パネル251の光路後段に配置される3つの射出側偏光板253と、クロスダイクロイックプリズム254とを備える。
そして、これら入射側偏光板252、液晶パネル251、射出側偏光板253、およびクロスダイクロイックプリズム254は、一体的に装置化されている。なお、入射側偏光板252、液晶パネル251、および、射出側偏光板253は、具体的な図示は省略するが、所定の間隔を空けて配置されている。
入射側偏光板252は、偏光変換素子223で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子223で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板252は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
液晶パネル251は、一対の透明ガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、後述する制御基板3から出力される制御信号に応じて、画像形成領域内にある前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板252から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
射出側偏光板253は、入射側偏光板252と略同様の構成であり、液晶パネル251の画像形成領域から射出された光束のうち、入射側偏光板252における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム254は、射出側偏光板253から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム254は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、4つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル251R,251Bから射出され射出側偏光板253を介した各色光を反射し、液晶パネル251Gから射出され射出側偏光板253を介した緑色光を透過する。このようにして、各液晶パネル251R,251G,251Bにて変調された各色光が合成され、カラー画像が形成される。
投射レンズ26は、鏡筒内に複数のレンズ、および、入射光束を偏向するミラーが収納された構成を有し、光学装置25から射出されたカラー画像を拡大し投射するものである。この投射レンズ26は、光学装置25の光束射出側に配置され、後述するヘッド体に固定されている。
光学部品用筐体は、内部に所定の照明光軸Dが設定され、上述した光学部品24〜25を照明光軸Dに対する所定位置に配置する。
ヘッド体は、例えばアルミニウム合金またはマグネシウム合金等の金属材料から構成され、光学装置25および投射レンズ26を一体化するとともに、一体化した装置を光学部品用筐体に対して取付けるものである。
〔1-2.制御基板3の構成〕
図1に戻って、制御基板3は、制御部31と、液晶パネル駆動用IC32と、インターフェイス33とを備えている
インターフェイス33には、コネクタ群が実装されていて、コネクタ群から入力する画像情報は、このインターフェイスを介して制御部に出力される。
制御部31は、検出された各種信号に応じて演算処理を行い、演算処理結果に基づく制御命令を各構成部材2、4に出力する。例えば、制御部31は、インターフェイス33を介して画像情報が入力すると、画像情報の演算処理を行い、演算処理結果に基づく制御命令を液晶パネル駆動用IC32に出力する。
液晶パネル駆動用IC32は、この制御命令に基づいて駆動信号を生成出力して各液晶パネル251(251R、251G、251B)を駆動させる。これにより、各液晶パネル251において画像情報に応じた光変調が行なわれ、光学像が形成される。
〔1-3.電源ブロック4の構成〕
電源ブロック4は、図1に示すように、電源部41と、ランプ駆動部42とを備えている。
このうち、電源部41は、電源ケーブルを通して外部から供給された電力を、ランプ駆動部42や制御基板3等に供給するものである。
なお、電源ブロック4付近には、排気ファン(図示省略)が設けられており、プロジェクタ1内部の各構成部材を冷却した空気は、この排気ファンによって集められ、外部に排出される。
〔1-3-1.ランプ駆動部42の構成〕
ランプ駆動部42は、前述した光源装置21に安定した電圧で電力を供給するための変換回路である。商用交流電流は、電源部41により整流され、さらに、ランプ駆動部42により変換され、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置21に供給される。なお、ランプ駆動部42は、本発明の光源点灯制御装置に相当する。
図3は、ランプ駆動部42の構成を説明するための模式図である。
ランプ駆動部42は、図3に示すように、ダウンチョッパ51と、インバータブリッジ52と、イグナイタ53と、コントローラ54と、メモリ55とを備えている。
ダウンチョッパ51は、略300〜400Vで入力する直流電圧を、光源ランプ211の点灯に適した略50〜150Vに降下させる回路であり、直列接続されるコイル511およびダイオード512と、これらの素子から分岐して接続されるトランジスタ513およびコンデンサ514とを備えている。
これらコイル511、ダイオード512、およびコンデンサ514は、入力する直流電流の高周波成分を除去したり、整流したり、入力される直流電圧を定電力にする素子として機能する。
トランジスタ513は、コイル511およびダイオード512と接続される側とは反対側がグランドに接続されており、このトランジスタ513をスイッチング素子として利用することにより、入力した直流電流の一部がグランドに流れて、電圧が降下する。具体的には、このトランジスタ513のスイッチングスピードおよび時定数を制御することにより、入力した直流電圧を、所望の電圧に降下させることができる。
インバータブリッジ52は、直流電流を交流矩形波電流に変換する部分であり、一対のトランジスタ521および一対のトランジスタ522を備えたブリッジ回路として構成される。光源ランプ211は、トランジスタ521およびトランジスタ522の間に接続されている。
このブリッジ回路には、ダウンチョッパ51を経て整流された直流電流が入力され、トランジスタ521およびトランジスタ522にパルス信号を与えると、一対のトランジスタ521を含む経路と、一対のトランジスタ522を含む経路とが交互に短絡して電流が流れ、これにより、その間に接続された光源ランプ211に交流矩形波電流が流れるようになる。
イグナイタ53は、光源ランプ211の電極間の絶縁破壊を行って、光源ランプ211の始動を促す回路である。イグナイタ53は、ダウンチョッパ51およびインバータブリッジ52を含む点灯装置と光源ランプ211との間に、光源ランプ211と並列となるように接続されている。
このイグナイタ53は、本例では、図示を略したが、高圧パルス発生回路およびこの高圧パルス発生回路が一次側に接続されるパルストランスを備え、高圧パルス発生回路で発生した高電圧パルスを、パルストランスの二次側で昇圧し、昇圧した電圧を光源ランプ211に印加することにより、光源ランプ211の電極間の絶縁が破壊され、電気的導通が確保されて光源ランプ211が点灯を開始する。
コントローラ54は、前述したダウンチョッパ51、インバータブリッジ52、およびイグナイタ53を制御する部分である。このコントローラ54は、4ビットあるいは8ビットのマイコンチップとして構成される。
コントローラ54は、図3に示すように、内部で実行可能なプログラムとして動作するチョッパ制御部541と、インバータ制御部542と、イグナイタ制御部543と、点灯起動検出部544と、ランプ電圧計測部545Aと、ランプ電流計測部545Bと、電流値制御部546と、および、定電力制御部547とを備えている。
チョッパ制御部541は、後述する電流値制御部546および定電力制御部547の制御に従ってダウンチョッパ51の動作制御を行う。チョッパ制御部541は、光源ランプ211に定格電力を付与したり、これよりも少ない電力を付与して光源ランプの点灯を制御したりする。具体的には、チョッパ制御部541は、ダウンチョッパ51のスイッチング素子として働くトランジスタ513に対してパルス信号を出力して制御する。
インバータ制御部542は、インバータブリッジ52の動作制御を行う。具体的には、インバータ制御部542は、トランジスタ521およびトランジスタ522に、同じ周波数かつ位相の異なるパルス信号をそれぞれ出力して、トランジスタ521、522のスイッチングを制御を行い、電源ランプ211に交流電流を入力させる。
イグナイタ制御部543は、イグナイタ53の動作制御を行う。イグナイタ制御部543は、プロジェクタ1に起動操作信号が入力されると、前述したイグナイタ53に制御信号を出力して、イグナイタ53を動作させる。
なお、イグナイタ53およびイグナイタ制御部543は、本発明のグロー放電発生手段に相当する。
点灯起動検出部544は、光源ランプ211の点灯を指令するランプ点灯命令が入力したか否かを検出する部分である。点灯起動検出部544は、ランプ点灯命令を検出すると、イグナイタ53の駆動開始の指令を、イグナイタ制御部543に出力する。
なお、ランプ点灯命令とは、プロジェクタ1の筐体外部、または、リモートコントローラに設けられた電源キー(図示省略)の押下に応じて、制御基板3上の制御部31が、電源ブロック4へ出力する制御命令である。
ランプ電圧計測部545Aは、光源ランプ211の電極間に印加されている電圧(ランプ電圧)を計測する。
また、ランプ電流計測部545Bは、光源ランプ211を流れる電流(ランプ電流)を計測する。
次に説明する電流値制御部546および定電力制御部547は、ランプ電圧に基づいて光源に入力すべき電流値を解析し、解析された電流値に応じた制御指令をチョッパ制御部541に出力する。
このうち、電流値制御部546は、イグナイタ53によって光源ランプ211に高電圧が印加されてから、ランプ電圧が光源ランプ211の定格電圧に到達するまで、光源ランプ211に入力されるランプ電流の制御を行う。
まず、電流値制御部546は、コントローラ54内に付設されたタイマ(図示省略)を用いて、高電圧印加時からの経過時間を計測し、一定時間の経過をもってグロー放電が終了したと判定している。なお、本実施形態では、一定時間を3秒間としている。
そして、電流値制御部546は、グロー放電が終了すると、光源に入力されるランプ電流の電流値を低下させる。本実施形態では、予め設定された下げ幅で序々に低下させる。
この後、ランプ電圧が定格電圧に到達するまで、もしくは、後述する目標到達時間が経過するまで、電流値制御部546は、予め設定された電流値の値変化に従って、チョッパ制御部541に制御指令を出力する。
電流値制御部546は、グロー放電終了時から予め設定された時間(目標到達時間)が経過すると、ランプ電圧を確認し、ランプ電圧が光源ランプ211の定格電圧未満であるか否かを判定する。
目標到達時間は、従来の光源点灯制御において、グロー放電が終了してから定格電圧が確保されるまでに要する一般的な時間である。すなわち、目標到達時間は、従来の光源点灯制御のデータを基に予め設定され、光源ランプ211の種類、仕様および使用環境に応じて適宜変更することができる。本実施形態では、目標到達時間を3分間としている。
電流値制御部546は、ランプ電圧が定格電圧未満であると判定すると、当初予定していた電流値の値変化を変更し、ランプ電流を定格電流に到達するまで上昇させる。本実施形態では、予め設定された時定数で序々に上昇させる。
なお、ダウンチョッパ51、チョッパ制御部541および電流値制御部546は、本発明の立ち上がり期間制御手段に相当する。
定電力制御部547は、ランプ電圧が定格電圧に到達すると、以後、光源ランプ211にかかる電力が定格電力を維持するよう制御する。具体的には、定電力制御部547は、ランプ電圧およびランプ電流を監視し、このランプ電圧およびランプ電流を基に光源ランプ211にかかる電力を求め、光源ランプ211に定格電力をかけるために必要な電流値を解析する。
なお、ダウンチョッパ51、チョッパ制御部541および定電力制御部547は、本発明の定電力制御手段に相当する。
メモリ55は、前述したチョッパ制御部541、インバータ制御部542、イグナイタ制御部543、点灯起動検出部544、ランプ電圧計測部545A、電流値制御部546、および、定電力制御部547の各プログラムを格納する記憶領域である。これらのプログラムは、プロジェクタ1の起動とともにコントローラ54上に呼び出されて機能する。
〔2.コントローラ54の作用〕
次に、ランプ駆動部42のコントローラ54が実行する光源点灯制御処理を、図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、光源点灯制御処理を説明するためのフロー図である。
コントローラ54において、点灯起動検出部544は、制御部31から出力される制御命令を監視しており、ランプ点灯命令が出力されたか否かを判定している(S1)。ランプ点灯命令が出力されない場合、点灯起動検出部544は、制御命令の監視を続行する。
一方、ランプ点灯命令が出力された場合、イグナイタ制御部543は、イグナイタ53を駆動し、光源ランプ211の電極間に高電圧を印加する(S2)。さらに、電流値制御部546は、処理S2での高電圧印加と同時に、タイマを用いて計時を開始する(S3)。
電流値制御部546は、タイマにより計時される経過時間を監視して、3秒間経過したか否かを判定する(S4)。3秒間経過していないと判定した場合、電流値制御部546は、経過時間の監視を続行する。なお、処理S1〜処理S4は、本発明のグロー放電発生過程に相当する。
一方、3秒間経過したと判定すると、電流値制御部546は、計時していた時間をリセットし、再び計時を開始する(S5)。さらに、電流値制御部546は、光源ランプ211に入力されるランプ電流I(図5)を、予め設定された下げ幅で低減させていく(S6)。
図5(A)は、グロー放電終了時からのランプ電流Iの時間変化を表すグラフ(時間t−電流Iグラフ)、図5(B)は、ランプ電圧Vの時間変化(時間t−電圧Vグラフ)を示したグラフである。
図5(A)の時間t−電流Iグラフ内のA期間に表されるように、処理S6によって、ランプ電流Iは、グロー放電終了時の電流値Iから序々に低下していく。また、このA期間では、図5(B)の時間t−電圧Vグラフに表されるように、放電管内の温度の上昇により、ランプ電圧Vが増加していく。
次に、ランプ電圧計測部545Aは、ランプ電圧Vを計測し(S7)、電流値制御部546は、計測されたランプ電圧Vが光源ランプ211の定格電圧Vrangeに到達したか否かを判定する(S8)。
ランプ電圧が定格電圧Vrangeに到達した場合、処理S15へ移行し、定電力制御部547は、光源ランプ211の定電力制御を行う。
一方、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達していない場合、電流値制御部546は、タイマにより計時される経過時間を監視し、3分間経過したか否かを判定する(S9)。3分間経過していないと判定した場合、ランプ電圧計測部545Aは、処理S7に戻り、ランプ電圧Vの計測を行う
一方、3分間経過したと判定した場合、ランプ電圧計測部545Aは、ランプ電圧Vを計測し(S10)、電流値制御部546は、計測されたランプ電圧Vが定格電圧Vrange未満であるか否かを判定する(S11)。ランプ電圧Vが定格電圧Vrange以上であると判定された場合、処理S15へ移行し、定電力制御部547は、光源ランプ211の定電力制御を行う。
一方、ランプ電圧Vが定格電圧Vrange未満であると判定された場合、電流値制御部546は、ランプ電流Iの値を定格電流Irangeに達するまで上昇させる(S12)。
図5(A)の時間t−電流Iグラフ内のB期間に表されるように、処理S12によって、ランプ電流Iは、序々に増加し、やがて定格電流Irangeに到達する。
さらに、処理S12でランプ電流Iが増加されたことから、図5(B)の時間t−電圧VグラフのB期間に表されるように、ランプ電圧Vは、A期間よりも大きい上昇率で増加していく。
すなわち、図5に示す時間t−電流Iグラフ、および、時間t−電圧Vグラフは、処理S8でランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達していないと判定され、さらに、グロー放電終了時から3分経過後、処理S11でランプ電圧Vが定格電圧Vrange未満であると判定された場合のランプ電流Iおよびランプ電圧Vの時間変化を示したグラフである。
そして、ランプ電圧計測部545Aは、ランプ電圧Vを計測し(S13)、電流値制御部546は、計測されたランプ電圧Vが、光源ランプ211の定格電圧Vrangeに到達したか否かを判定する(S14)。ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達していない場合、ランプ電圧計測部545Aは、処理S13に戻り、ランプ電圧Vの計測を行う。なお、処理S5〜処理S14は、本発明の立ち上がり期間制御過程に相当する。
一方、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達した場合、定電力制御部547は、光源ランプ211の定電力制御を行う(S15)。
図5(A)の時間t−電流Iグラフ内のC期間に表されるように、定電力制御部547は、ランプ電圧Vおよびランプ電圧Iの変動に応じて、光源ランプ211にかかる電力が定格電力で維持されるように、ランプ電流Iを調節する。また、図5(B)の時間t−電圧Vグラフ内のC期間に表されるように、ランプ電圧Vは、定格電圧Vrangeに到達した後、定電圧特性を示す。なお、この処理S15は、本発明の定電力制御過程に相当する。
図6は、上述した光源点灯制御処理において、グロー放電終了後からのランプ電流Iおよびランプ電圧Vの関係を表すグラフ(電圧V−電流Iグラフ)である。
このうち、破線のグラフIは、処理S8(図4)において、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達したと判定された場合のランプ電流Iの値変化を示している。
これに対し、実線のグラフIは、処理S8において、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達していないと判定され、さらに、処理S11(図4)において、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeよりも小さいと判定された場合のランプ電流Iの値変化を示している。
前述したように、本実施形態によれば、立ち上がり期間制御過程において、グロー放電発生過程時の電流Iよりも小さいランプ電流Iを光源に与える(処理S6)。すると、ランプ電圧Vの上昇は、グロー放電時のランプ電流I、もしくは光源ランプ211の定格電流Irangeを入力した場合と比べて緩やかなものとなる。
そして、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達すると、処理S15において、定電力制御部547は、光源ランプ211にかかる電力が一定に維持されるようランプ電流Iを制御する。このとき、定格電圧Vrangeに到達するまでのランプ電圧Vの上昇が緩やかであったため、定格電圧Vrange到達後のランプ電圧Vの飛び上がり(オーバーシュート)を抑えることができる。
従って、本実施形態の光源点灯制御方法によれば、ランプ電圧Vのオーバーシュートによる光源ランプ211の電極の磨耗を抑制することができる。
本来、処理S6で光源ランプ211に入力されるランプ電流Iを低下させた後、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに到達するまで待機するが、ランプ電流Iを低下させたため、定格電圧Vrange到達までに時間を要してしまう場合が考えられる。
これに対し、本実施形態では、処理S9において、グロー放電終了時から目標到達時間の経過が判定されると、処理S11において、電流値制御部546は、現在のランプ電圧Vが定格電圧Vrangeに達しているか否かを判定する。そして、定格電圧Vrangeに達していないと判定されると、処理S12において、ランプ電流Iが増加される。ランプ電流Iが増加されることにより電圧Vの上昇率が大きくなり、定格電圧Vrangeに早く到達させることができる。
すなわち、本実施形態の光源点灯制御方法によれば、光源ランプ211が安定放電に達するまでに時間を要する場合、ランプ電圧Vの上昇を急がせることができる。従って、光源ランプ211の点灯の安定化に長時間かかることのないように制御することができる。
本実施形態では、ランプ電流Iを増加させる際に、時定数を持たせて増加させる。これにより、光源ランプ211にかかる電力も序々に増加するため、光源ランプ211の明るさも序々に増していくことになる。従って、本実施形態の光源点灯制御方法によれば、光源ランプ211の明るさが急激に変化することを防ぐことができる。
〔3.前記実施形態の変形〕
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、前記実施形態は、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、立ち上がり期間制御過程において、光源ランプ211に入力されるランプ電流Iを、図6に示す値変化で制御したが、本発明では、立ち上がり期間制御過程において、少なくとも、グロー放電終了時におけるランプ電流I、および、定格電流よりも小さいランプ電流Iが光源ランプ211に入力される期間が存在すればよい。従って、電流値制御部546は、図7〜図10に示されるような値変化でランプ電流Iを制御してもよい。
前記実施形態では、プロジェクタ1の光源ランプ211に、本発明に係る光源制御方法を利用していた。しかし、本発明はこれに限られず、要するに、放電管と、電極とを有する光源を備えた機器であれば本発明を採用することができ、前記と同様の作用および効果を享受できる。
また、前記実施形態では、電流値制御部546、定電力制御部547を含む種々の制御をコントローラ54内に展開されるプログラムとして構成していたが、本発明はこれに限らず、例えば、基板上に種々の回路素子を実装して構成することもできる。
さらに、本発明では、処理S11において、ランプ電圧Vが定格電圧Vrange未満であると判定されると、処理S10で計測されたランプ電圧Vに応じて、処理S12で行なわれるランプ電流Iの増加方法を工夫してもよい。
例えば、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeよりも遥かに小さい値である場合、電流値制御部546は、小さな時定数で急激にランプ電流Iを増加させて、ランプ電圧Vの上昇を急がせればよい。一方、ランプ電圧Vが定格電圧Vrangeよりも僅かに小さい値である場合、電流値制御部546は、大きな時定数で緩やかにランプ電流Iを増加させ、電圧Vのオーバーシュートが発生しないように電圧Vを上昇させればよい。
また、これとは対照的に、本発明では、前記実施形態の処理S9で、グロー放電終了時から3分経過したと判定されると、処理S10および処理S11を行なわず、処理S12に移行して、すぐさまランプ電流Iの増加処理を行なうようにしてもよい。
本実施形態の処理S5〜処理S14、および、前述した図7〜図10に示す変形例の立ち上がり期間制御過程では、光源ランプ211に入力されるランプ電流Iを、ランプ電圧Vに応じて制御した。これに対し、本発明では、ランプ電流Iを、グロー放電終了時から計測されている経過時間に応じて制御してもよい。図11は、本変形例を説明するための時間t−電流Iグラフである。時間tは、グロー放電終了時からの経過時間である。この図11に示すように、本発明では、時間tが0.5分に達するとランプ電流Iを低減させ、時間tが1.5分に達するとランプ電流Iを増加させるなど、経過時間tを基にランプ電流Iの制御を行なってもよい。
本発明は、光源点灯制御方法、光源点灯制御装置、および、プロジェクタに利用することができる。
本発明の一実施形態に係るプロジェクタの内部構成を示すブロック図。 前記実施形態に係る光学エンジンの光学系を示す模式平面図。 前記実施形態に係るランプ駆動部の構成を説明するための模式図。 前記実施形態に係るコントローラの作用を説明するためのフロー図。 前記実施形態に係る光源ランプ点灯時の電流の時間変化および電圧の時間変化を表すグラフ。 前記実施形態に係る光源ランプ点灯時の電流および電圧の関係を表すグラフ。 前記実施形態の変形例に係る光源ランプ点灯時の電流および電圧の関係を表すグラフ。 前記実施形態の変形例に係る光源ランプ点灯時の電流および電圧の関係を表すグラフ。 前記実施形態の変形例に係る光源ランプ点灯時の電流および電圧の関係を表すグラフ。 前記実施形態の変形例に係る光源ランプ点灯時の電流および電圧の関係を表すグラフ。 前記実施形態の変形例に係る光源ランプ点灯時の電流の時間変化を表すグラフ。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…光学エンジン、211…光源ランプ(光源)、42…ランプ駆動部(光源点灯制御装置)、54…コントローラ、545A…ランプ電圧計測部、546…電流値制御部、547…定電力制御部、I…ランプ電流、Irange…定格電流、I…グロー放電終了時のランプ電流、V…ランプ電圧、Vrange…定格電圧

Claims (4)

  1. 高圧放電ランプからなる光源の点灯開始後から予め設定された所定期間が経過するまでの間、前記光源のグロー放電を発生させるグロー放電発生過程と、
    前記グロー放電発生過程後、前記光源に与えられる電流を制御し、前記光源に印加される電圧を定格電圧まで上昇させる立ち上がり期間制御過程と、
    前記光源に印加される電圧が前記定格電圧まで上昇されると、前記光源の定電力制御を行う定電力制御過程とを備え、
    前記立ち上がり期間制御過程は、
    前記グロー放電発生過程で前記光源に与えられた電流を所定の下げ幅で低減させた電流を与える電流低減ステップと、
    前記グロー放電発生過程終了からの経過時間を計時する計時ステップと、
    前記経過時間が予め設定された時間に達すると、その際に前記光源に印加されている電圧を計測する光源電圧計測ステップと、
    前記光源電圧計測ステップで計測された電圧が、前記定格電圧未満であるか否かを判定する電圧比較ステップと、
    前記電圧比較ステップで、前記光源電圧計測ステップで計測された電圧が前記定格電圧未満であると判定されると、前記光源に与えられる電流を増加させる電流増加ステップと、を有することを特徴とする光源点灯制御方法。
  2. 請求項に記載の光源点灯制御方法において、
    前記電流増加ステップは、前記光源に与えられる電流を、時定数を持たせて増加させることを特徴とする光源点灯制御方法。
  3. 高圧放電ランプからなる光源の点灯開始後から予め設定された所定期間が経過するまでの間、前記光源のグロー放電を発生させるグロー放電発生手段と、
    前記グロー放電発生後、前記光源に与えられる電流を制御し、前記光源に印加される電圧を定格電圧まで上昇させる立ち上がり期間制御手段と、
    前記光源に印加される電圧が前記定格電圧まで上昇されると、前記光源の定電力制御を行う定電力制御手段とを備え、
    前記立ち上がり期間制御手段は、
    前記グロー放電発生手段で前記光源に与えられた電流を所定の下げ幅で低減させた電流を与え
    前記グロー放電発生過程終了からの経過時間を計時し、
    前記経過時間が予め設定された時間に達すると、その際に前記光源に印加されている電圧を計測し、
    計測された電圧が前記定格電圧未満であるか否かを判定し、
    計測された電圧が前記定格電圧未満であると判定されると、前記光源に与えられる電流を増加させることを特徴とする光源点灯制御装置。
  4. 請求項に記載の光源点灯制御装置を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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JP2003031385A (ja) * 2001-07-16 2003-01-31 Matsushita Electric Works Ltd 放電灯点灯装置

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