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JP4719221B2 - マグナス型風力発電装置 - Google Patents

マグナス型風力発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、各回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により水平回転軸を回転させて発電機構部を駆動させるマグナス型の風力発電装置に関する。
効率型風力発電装置として、サボニウス風車を用いたものが実用化されているが、サボニウス風車の翼は風速以上に回転することができず、発電能力も小さいことから、大電力発電には不向きであり、一方、比較的発電能力の高い実用的風力発電装置としてプロペラ型風車を用いたものがあるが、風車効率を比較的低風速域で高めることができないという問題がある。
これら方式の他には、水平回転軸に対して放射状に所要数配設した回転円柱にマグナス揚力を発生させ、水平回転軸を回転させて発電を行うマグナス型風力発電装置もすでに公知である(例えば、特許文献1、2参照)。
米国特許第4366386号明細書 ロシア連邦特許第2189494C2号明細書
特許文献1に示すようなマグナス型風力発電装置は、回転円柱を回転させることでマグナス揚力を発生させ、水平回転軸を回転させて発電を行っているため、発電量を上げるためには、回転円柱の回転速度を上げてマグナス揚力を強める必要がある。しかし、回転円柱を高速で回転させるためには、多くのエネルギーが消費されてしまい発電効率が悪くなる。
また、特許文献2に記載のマグナス型風力発電装置は、風力により回転するサボニウスロータを用いて回転円柱を回転させているので、回転円柱の伝動機構を省略でき、かつ回転円柱を回転させるための駆動モータ等を設ける必要がないが、サボニウスロータは風速以上に回転することができず、回転円柱の回転速度を上げることができないため、大きなマグナス揚力を発生できず、効率のよい発電には不向きとなる。
本発明は、このような問題を一挙に解決し、低風速域から比較的高風速域にかけて効率よく発電できるマグナス型風力発電装置を提供するものである。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のマグナス型風力発電装置は、
発電機構部に回転トルクを伝達する水平回転軸と、該水平回転軸から略放射状に所要数配設された回転円柱とを備え、該各回転円柱がこれら回転円柱の軸周りに回転することで、該各回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により前記水平回転軸を回転させて前記発電機構部を駆動するマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱の外周表面の少なくとも一部に、凸状若しくは凹状に形成されたスパイラル条が設けられ、該スパイラル条により前記回転円柱の外周表面に、少なくとも該回転円柱の軸方向を向く空気の流れ成分を発生させる構造を有し、かつ前記スパイラル条の少なくともその一部の断面形状が、前記回転円柱の軸周りの予め決められた回転方向の回転時に生じる空気抵抗を低減させる形状となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、凸状若しくは凹状に形成されたスパイラル条が、その各断面において大きな空気抵抗を受けず、回転円柱の軸周りの回転抵抗が少なくなり、より効率的に回転円柱が回転する。更に、この回転円柱の回転に基づいて、スパイラル条による回転円柱の軸方向への空気の流れが増大することになる。従って、回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力が増大し、発電機構部を駆動する水平回転軸の回転トルクを増大させることで、風力発電装置の発電効率を低風速域から比較的高風速域にかけて格段に上昇させることができる。尚、スパイラル条は、少なくともその一部の断面形状が空気抵抗を低減させるようになっていればよく、スパイラル条の全てが空気抵抗を低減させるようになっている必要はない。
本発明の請求項2に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項1に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記スパイラル条は、所定の風力に対してそれぞれ異なる空気抵抗を有する少なくとも第1面と第2面とが形成され、前記第1面が前記第2面よりも空気抵抗が少なくなるように、前記第1面と前記第2面とは、前記スパイラル条が、その断面形状において非対称の形状となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1面と第2面とを適正に配置(交互に配置)したスパイラル条とすることにより、回転円柱の軸周りの予め決められた回転方向の回転に対してスパイラル条の空気抵抗を低減させることができ、かつ回転円柱に所定方向から自然風が加わった場合、その風力によって回転円柱が軸周りの予め決められた回転方向に回転し易くなり、自然風が回転円柱の回転を促進させることができる。更に、回転円柱を他の駆動モータの動力で回転させる場合には、この回転動力の低減を図れるばかりか、駆動モータをできる限り利用しないような自己回転型のマグナス型風力発電装置の稼動も可能となる。尚、異なる空気抵抗を有する第1面と第2面とは、同じ風速の空気をそれぞれの面に当てた際のそれぞれの面の空気抵抗を定義している。
本発明の請求項3に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項2に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記スパイラル条は、1つの回転円柱に対し、少なくとも3条以上の複数条が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、スパイラル条が3条以上の複数条が設けられることで、より多くの空気流を回転円柱の軸方向に流すことができ、かつ自然風の風力をスパイラル条がより効率よく受けることができ、回転円柱が軸周りにスムーズに回転する。
本発明の請求項4に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項3に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記スパイラル条は、前記回転円柱の断面視において等間隔に奇数条設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、自然風の風力を受けているスパイラル条に、常に不釣り合いの状態をもたらすことができ、回転円柱の自己回転力をより高めることができる。
本発明の請求項5に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項2ないし4のいずれかに記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱が、少なくとも円弧面と凸状スパイラル条とから構成され、前記凸状スパイラル条の第1面は、前記回転円柱の回転時に、該回転円柱の円弧面上から第1面に空気が流れる際の空気抵抗を減少できるように、第1面が円弧面の接線方向に近接して延びていることを特徴としている。
この特徴によれば、円弧面から第1面にかけて、滑らかに空気が移動されるため、回転円柱上の空気流の剥離が抑えられ、マグナス揚力を効果的に維持できる。また、凸状スパイラル条の第1面が、揚力発生をもたらす円弧面の働きも兼ねることになり、マグナス揚力の増大効果も期待できる。尚、前述の「第1面が円弧面の接線方向に近接して延びる」とは、回転円柱における回転方向の上流側からの空気流が大きな抵抗を受けることがない程度の傾きであることであり、当業者が適宜設計できる程度の傾きを意味している。
本発明の請求項6に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項5に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記凸状スパイラル条の第1面の突端部には、空気攪乱部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、空気攪乱部が、凸状スパイラル条の第1面の突端部付近の空気の表層流を攪乱することによって、その下流側に渦流が形成され、凸状スパイラル条の回転とともに、回転円柱の円弧面に、比較的短時間に安定した空気流が復帰し、マグナス揚力が効果的に発生する。
本発明の請求項7に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項5または6に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記凸状スパイラル条の第2面には、窪み部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、回転円柱が軸周りの予め決められた回転方向に回転した際に、第2面が凸状スパイラル条の背面となり、ここに窪み部が形成されているため、この窪み部に負圧が生じ、この負圧部分に空気流が吸気されることによって、凸状スパイラル条の回転とともに第2面の下流側に続く回転円柱の円弧面に、比較的短時間に安定した空気流が復帰し、マグナス揚力が効果的に発生する。また、第2面に窪み部を形成することによって、第2面の下流側に続く円弧面の面積を広く確保できるようになり、マグナス揚力の増大効果も期待できる。
本発明の請求項8に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項2ないし4のいずれかに記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記回転円柱が、少なくとも円弧面と凹状スパイラル条とから構成され、前記凹状スパイラル条の第1面は、前記回転円柱の回転時に、第1面から回転円柱の円弧面に空気が流れる際の空気抵抗を減少できるように、第1面が円弧面の接線方向に近接して延びていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1面から円弧面にかけて、滑らかに空気が移動されるため、回転円柱上の空気流の剥離が抑えられ、マグナス揚力を効果的に維持できる。また、凹状スパイラル条の第1面が、揚力発生をもたらす円弧面の働きも兼ねることになり、マグナス揚力の増大効果も期待できる。尚、前述の「第1面が円弧面の接線方向に近接して延びる」とは、回転円柱における回転方向の上流側からの空気流が大きな抵抗を受けることがない程度の傾きであることであり、当業者が適宜設計できる程度の傾きを意味している。
本発明の請求項9に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項8に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記凹状スパイラル条の第2面と、前記回転円柱の円弧面との境界付近には、空気攪乱部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、空気攪乱部が、回転円柱の円弧面と凹状スパイラル条の第2面との境界付近の空気の表層流を攪乱することによって、その下流側に渦流が形成され、凹状スパイラル条の回転とともに、凹状スパイラル条の第1面に比較的短時間に安定した空気流が復帰し、マグナス揚力が効果的に発生する。
本発明の請求項10に記載のマグナス型風力発電装置は、請求項8または9に記載のマグナス型風力発電装置であって、
前記凹状スパイラル条の第2面には、窪み部が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、回転円柱が軸周りの予め決められた回転方向に回転した際に、第2面に窪み部が形成されているため、この窪み部に負圧が生じ、この負圧に空気流が吸気されることによって、凹状スパイラル条の回転とともに凹状スパイラル条の第2面の下流側に続く第1面に、比較的短時間に安定した空気流が復帰し、マグナス揚力が効果的に発生する。また、第2面に窪み部を形成することによって、第2面の下流側に続く第1面の面積を広く確保できるようになり、マグナス揚力の増大効果も期待できる。
マグナス揚力の説明図である。 実施例1におけるマグナス型風力発電装置を示す正面図である。 実施例1におけるマグナス型風力発電装置を示す側面図である。 実施例1におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 図4における回転円柱を示すA−A断面図である。 スパイラル条を示す拡大断面図である。 実施例2におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 図7における回転円柱を示すB−B断面図である。 実施例3におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 実施例4におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 実施例5におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 実施例6におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図である。 実施例7におけるマグナス型風力発電装置を示す正面図である。 実施例7におけるマグナス型風力発電装置を示す側面図である。
符号の説明
1 マグナス型風力発電装置
3 発電機構部
5 回転体(水平回転軸)
7、26、29 回転円柱
31、33、35 回転円柱
7a、26a 円弧面
8、30、32 凸状スパイラル条
34、36 凸状スパイラル条
27 凹状スパイラル条
8a、27a 傾斜面(第1面)
30a、32a 傾斜面(第1面)
34a、36a 傾斜面(第1面)
8b、27b 湾曲凹面(第2面、窪み部)
30b、32b 湾曲凹面(第2面、窪み部)
34b、36b 湾曲凹面(第2面、窪み部)
10 アウターシャフト(水平回転軸)
15 発電機
18 駆動モータ
25 微小凹条(空気攪乱部)
28 微小凸条(空気攪乱部)
本発明に係るマグナス型風力発電装置を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例に係るマグナス型風力発電装置を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、マグナス揚力の説明図であり、図2は、実施例1におけるマグナス型風力発電装置を示す正面図であり、図3は、実施例1におけるマグナス型風力発電装置を示す側面図であり、図4は、実施例1におけるスパイラル条が設けられた回転円柱を示す正面図であり、図5は、図4における回転円柱を示すA−A断面図であり、図6は、スパイラル条を示す拡大断面図である。以下、図2および図4の紙面手前側をマグナス型風力発電装置の正面側(前方側)とし、図3、図5、図6の右側をマグナス型風力発電装置の正面側(前方側)として説明する。
一般的なマグナス揚力の発生メカニズムについて説明すると、図1の円筒形状を成す回転円柱Cの断面図に示すように、回転する回転円柱Cに当たった空気の流れは、図1のような回転円柱Cの回転方向(左回り)と空気流Nの向きでは、回転円柱Cの回転とともに上方に流れるようになり、このとき回転円柱Cの上方側を流れる空気が、回転円柱Cの下方側を流れる空気の速度よりも速く流れるので、回転円柱Cの上方側の負圧と下方側の正圧とで空気圧に差が生じるマグナス効果が生じるようになり、回転円柱Cには、空気の流れNと垂直をなす方向にマグナス揚力Yが発生するようになっている。
図2および図3に示す符号1は、本発明の適用されたマグナス型風力発電装置であり、このマグナス型風力発電装置1は、地面に立設された支台2の上部に、水平方向に旋回自在に軸支される発電機構部3を有しており、この発電機構部3は、内部に配置された鉛直モータ4を駆動させることで水平方向に旋回できるようになっている。
図2および図3に示すように、発電機構部3の正面側には、回転の軸心が水平方向を向く本実施例における水平回転軸としての回転体5が配置されており、この回転体5は図2を参照すると正面視で右回りに回転するように軸支されている。回転体5の正面側には、フロントフェアリング6が取り付けられており、回転体5の外周には、5本の略円筒形状の回転円柱7が放射状に配置されている。各々の回転円柱7は、これら回転円柱7の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。
更に、回転円柱7の外周表面には、スパイラル(螺旋)状に形成された凸状スパイラル条8が一体に巻き回して形成されており、この凸状スパイラル条8は、回転円柱7の外周表面から突出するように略凸状に形成されている。また、凸状スパイラル条8は、1つの回転円柱7の表面に3条(奇数条)設けられている。尚、この凸状スパイラル条8は合成樹脂等の材質、若しくは耐候性軽量合金等の材質などで製作することができる。
この凸状スパイラル条8について説明すると、図4に示すように、所要幅、所要高さの3重螺旋をなす凸状スパイラル条8は、回転円柱7の長手方向の全体に渡って設けられ、回転円柱7の先端側から見たときに右ネジ状の右螺旋状をなすように固着されている。更に、この凸状スパイラル条8の突端部に沿って延び、かつ凸状スパイラル条8の表面から若干凹むように略凹状に形成された本実施例における空気攪乱部としての微小凹条25(ウインドリップ)が設けられている。
図5に示す回転円柱7の回転方向は左回りとなっており、凸状スパイラル条8は、断面視で略フィン形状を成し、回転円柱7が回転したときに生じる空気抵抗を低減させるような形状となっている。この凸状スパイラル条8の断面形状は、凸状スパイラル条8の長手方向全体に渡って同一になるように形成されている。
また、この凸状スパイラル条8には、回転円柱7の回転方向と逆方向に傾く本実施例における第1面としての傾斜面8aが形成されるとともに、凸状スパイラル条8における傾斜面8aの裏側には、凸状スパイラル条8の内部側に所定の曲率で凹むように形成された本実施例における第2面および窪み部としての湾曲凹面8bが形成されている。それぞれの凸状スパイラル条8の傾斜面8aは回転円柱7の回転方向側に面しているとともに、湾曲凹面8bは回転円柱7の回転方向と逆方向側に面しており、傾斜面8aと湾曲凹面8bとが、回転円柱7の予め決められた方向に回転し易いように交互に適正に配置されている。尚、この傾斜面8aの突端部近傍に略凹状の微小凹条25が形成されている。
更に、図4に示すように、回転円柱7の先端面には、回転円柱7の直径よりも大きな直径を有する円盤状のエンドキャップ9が取り付けられており、このエンドキャップ9の外方側には、所定曲率を有するラウンド面9aが形成されている。
また図3に示すように、発電機構部3の内部には、長手方向が水平方向を向く本実施例における水平回転軸としてのアウターシャフト10が配置されており、アウターシャフト10は発電機構部3内部に配置されたベアリング11を介して垂直方向に回動自在に支持されている。このアウターシャフト10の軸内は貫通されており、アウターシャフト10の軸内には、インナーシャフト12が挿設されている。
図3に示すインナーシャフト12はアウターシャフト10内部に配置されたベアリング13を介して垂直方向に回動自在に軸支されている。アウターシャフト10およびインナーシャフト12は互いに独立して回動することができ、互いの回転方向が同じで回転速度が異なっていてもよいし、互いの回転方向が異なっていても回動できるようになっている。
図3に示すように、アウターシャフト10の後端には、ギア14が固着されており、このギア14は、発電機構部3内の発電機15に接続されているギア16と係合されている。アウターシャフト10の前端には、発電機構部3の外方に突出されており、このアウターシャフト10の前端に回転体5が固着されている。
図3に示すように、インナーシャフト12の後端は、アウターシャフト10から突出されてギア17が固着されており、このギア17は、発電機構部3内の駆動モータ18と連動されているギア19と係合される。また、インナーシャフト12の前端は、アウターシャフト10から突出されており、このインナーシャフト12の前端には、大径のベベルギア20が固着されている。
図3に示す駆動モータ18とギア19との間には、駆動モータ18の回転力を一方向に伝達するワンウェークラッチ22が配置されており、ギア19の回転によって駆動モータ18に逆方向の回転力が加わっても、ワンウェークラッチ22によって駆動モータ18の逆回転を防止できるようになっている。更に、発電機構部3内部には、駆動モータ18の起動用の電力を蓄えるバッテリー23が配置されている。尚、鉛直モータ4や駆動モータ18は、マグナス型風力発電装置1の周囲環境の風向や風速を観測する風向計(図示略)や風速計(図示略)に接続された制御回路24によって制御されるようになっている。
図2に示すように、インナーシャフト12に固着された大径のベベルギア20は、アウターシャフト10に固着された正面側の回転体5内部の中心に配置されるとともに、このベベルギア20は前方側に向かって窄まるように(前方側の直径が後方側の直径よりも小さくなるように)配置されている。このようにベベルギア20を配置することで、ベベルギア20の回転方向と回転体5の回転方向とを逆向きにすることができる。更に、この大径のベベルギア20には、5つの小径のベベルギア21が係合されており、5つの小径のベベルギア21は、回転体5の外周に配置された5本の回転円柱7の基部に連結されている。
図3に示す発電機構部3内部の駆動モータ18を駆動させるとインナーシャフト12を介して駆動モータ18の動力が大径のベベルギア20に伝達され、このベベルギア20に係合される5つの小径のベベルギア21が回転され、各々のベベルギア21に連結された5本の回転円柱7が、該回転円柱7の軸回りに回転されるようになっている。
マグナス型風力発電装置1を用いて発電する際には、先ず風向計(図示略)によって風向きを検出し、制御回路24が鉛直モータ4を駆動させて、回転体5の正面側から風が当たるように、風向きに合わせて発電機構部3を旋回させる。すると図3に示すように、マグナス型風力発電装置1の正面側から自然風Nが当たるようになる。
そして、発電機構部3内部のバッテリー23に蓄えられている起動用の電力を駆動モータ18に供給し、駆動モータ18を駆動させる。インナーシャフト12およびベベルギア20、21を介して駆動モータ18の動力が伝達され、各々の回転円柱7が回転しはじめる。各々の回転円柱7の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力Yによって、回転円柱7および回転体5は、アウターシャフト10を軸心として回転されるようになる。
図5を参照して回転円柱7の回転方向と凸状スパイラル条8の巻き方について詳述すると、回転円柱7の先端側から見たときに、回転円柱7の凸状スパイラル条8の巻き方が右ネジ状の右螺旋状をなす場合、回転円柱7の回転方向は左回りとなっている。凸状スパイラル条8の巻き方向が回転円柱7の回転方向に対して逆向きとなっているため、図2および図4に示すように、回転円柱7の外周表面を流れる空気を回転体5に近づく方向に向けて流すことができる。
図4に示すように、凸状スパイラル条8が回転円柱7に施されることにより、回転円柱7の回転時に、凸状スパイラル条8によって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱7の外周表面に、自然風Nや回転円柱7と伴に回転する回転円柱7の表層の空気の動きとは別に、回転円柱7の軸方向を向く空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図2に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱7の先端側から回転体5に向けて流れるようになっている。
図4および図5に示すように、回転円柱7の外周の空気流、すなわち回転円柱7の外周表面に空気流動Fを発生させることで、自然風Nと、回転円柱7と伴に回転する回転円柱7の表層の空気の動きとで形成される三次元的な空気流が形成される。
そして図5に示すように、各々の回転円柱7の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力Yが増大される。ここで言う凸状スパイラル条8で与えられる空気の流れFは、全てが回転円柱7の軸方向を向いている必要はなく、少なくとも回転円柱7の軸と平行なベクトル成分Vがあれば十分効果がある。発明者の1つの考察であるが、マグナス揚力Yが高まる理由として、回転円柱7に加わる負圧と正圧との差圧が高まる現象や、揚力発生面が拡大する現象等が発生していると考えられる。
また、エンドキャップ9を利用すると、マグナス効果が向上するようになっている。すなわちエンドキャップ9が回転円柱7の先端面に設けられることによって、このエンドキャップ9が空気流Fに好影響を与え、マグナス揚力Yの向上が見られる。
更に図5に示すように、凸状スパイラル条8は、回転円柱7の断面円周上において、等間隔に奇数条(本実施例では3条)設けられており、そのため回転円柱7が軸周りにスムーズに回転できるようになっている。
奇数条の凸状スパイラル条8について具体的に説明する。例えば、回転円柱7に設けられる凸状スパイラル条8が、回転円柱7の断面円周上に等間隔に偶数条設けられた場合には、回転円柱7の軸心を介して対向する位置に配置される各々の凸状スパイラル条8に均等に自然風Nの風力が加わり、回転円柱7の回転の釣り合いが取れてしまい、回転円柱7の回転が停滞してしまう場合がある。
しかし、凸状スパイラル条8を等間隔に奇数条設けることによって、各々の凸状スパイラル条8が回転円柱7の軸心を介して対向する位置に配置されないようになり、各々の凸状スパイラル条8に不均等に自然風Nの風力が加わるようになるので、常に回転円柱7を不釣り合いの状態にすることができ、回転円柱7の自己回転力をより高めることができる。
尚、凸状スパイラル条8は、1つの回転円柱7に対し、少なくとも3条以上の複数条設けられていればよく、このようにすれば、より多くの空気流Vを回転円柱7の軸方向に流すことができ、かつ自然風の風力を凸状スパイラル条8がより効率よく受けることができ、回転円柱7が軸周りにスムーズに回転する。
また、本実施例では、凸状スパイラル条8が回転円柱7に3条設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、凸状スパイラル条8が回転円柱7に5条や7条、或いはそれ以上の奇数条の凸状スパイラル条8を回転円柱7に設けてもよい。
更に図6を参照して凸状スパイラル条8について詳述すると、この凸状スパイラル条8に設けられた傾斜面8aと湾曲凹面8bとが、それぞれ異なる空気抵抗を有するように、凸状スパイラル条8は、その断面形状において非対称の形状となっている。凸状スパイラル条8の傾斜面8aは、回転円柱7の回転時に、回転円柱7の円弧面7a上から傾斜面8aに空気が流れる際の空気抵抗を減少できるように、円弧面7a上の所定の点αの位置から接線方向に近接して延びるように傾けられており、円弧面7aを流れる空気の流れ成分Kを、回転円柱7の軸心から離れる方向に滑らかに流すことができる。
尚、ここで言う回転円柱7の断面視の円弧面7aの接線方向に流れる空気の流れ成分Kとは、回転円柱7を回転させたときに、回転円柱7の表面(円弧面7a)を回転円柱7に対して相対的に流れる空気の流れのことである。この空気の流れ成分Kが、凸状スパイラル条8の傾斜面8aによって回転円柱7の軸心から離れる方向に流されることで、凸状スパイラル条8に発生する空気抵抗(回転抗力)が低減されるようになっている。かつ円弧面7aから傾斜面8aにかけて、滑らかに空気が移動されるため、回転円柱7上の空気流の剥離が抑えられ、マグナス揚力Yを効果的に維持できる。
また、本実施例では、凸状スパイラル条8の傾斜面8aが、回転円柱7の円弧面7a上の所定の点αの位置における接線方向に近接して延びるように傾けられているが、傾斜面8aは必ずしも点αにおける接線方向に近接している必要はなく、回転円柱7上の空気の流れ成分Kを、回転円柱7の軸心から離れる方向に直角以下の角度で変化させる傾きの傾斜面8aであれば、凸状スパイラル条8に発生する空気抵抗が低減されるようになっている。
また、凸状スパイラル条8の傾斜面8aが、揚力発生をもたらす円弧面7aの働きも兼ねることになり、マグナス揚力Yの増大効果も期待できる。尚、前述の「傾斜面8aが、回転円柱7の円弧面7a上の所定の点αの位置における接線方向に近接して延びる」とは、回転円柱7における回転方向の上流側からの空気流Kが大きな抵抗を受けることがない程度の傾きであることであり、当業者が適宜設計できる程度の傾きを意味している。
また図6に示すように、凸状スパイラル条8の湾曲凹面8bは、その一部の面が回転円柱7の軸心から径方向に延びる直線βよりも、回転円柱7の回転方向と逆方向に傾けられており、かつ湾曲凹面8bにおける凸状スパイラル条8と回転円柱7の接合部付近が、凸状スパイラル条8の内部側に窪むように湾曲している。
この凸状スパイラル条8に形成された湾曲凹面8bには、回転円柱7が回転した際に、湾曲凹面8bが凸状スパイラル条8の背面となり、ここに窪み部が形成されることにより、この湾曲凹面8bに負圧が生じ、この負圧に空気流が吸気されることによって、湾曲凹面8bに沿って流れる空気流Kが、湾曲凹面8bの下流側に続く回転円柱7の円弧面7aに流れるようになり、回転円柱7の円弧面7aに、比較的短時間に安定した空気流Kが復帰する。そのため図4に示すように、凸状スパイラル条8の回転とともに回転円柱7の軸方向を向く空気の流れ成分Vを効率よく発生させることができる。また、湾曲凹面8bが窪み部を兼ねることによって、湾曲凹面8bの下流側に続く円弧面7aの面積を広く確保できるようになり、マグナス揚力Yの増大効果も期待できる。
発明者の1つの考察であるが、凸状スパイラル条8の傾斜面8aによって空気を押圧して移動させ、回転円柱7の軸方向を向く空気の流れ成分Vを発生させるよりも、凸状スパイラル条8の湾曲凹面8bに発生する負圧によって空気を吸気させて移動させる方が、より強い力で空気を移動させることができ、回転円柱7の軸方向を向く空気の流れ成分Vを効率よく発生させることができるものと考えられる。
更に、図6に示す湾曲凹面8bは、回転円柱7の回転方向と逆方向に傾けられているので、湾曲凹面8bに自然風Nが当たったとき、湾曲凹面8bが自然風Nの風力を効率よく受けることができる。その湾曲凹面8bが、凸状スパイラル条8の傾斜面8aの裏側に形成されることによって、回転円柱7が予め決められた回転方向に回転し易くなり、自然風Nが回転円柱7の回転を促進させることができる。
尚、凸状スパイラル条8に設けられる傾斜面8aと湾曲凹面8bとは、所定の風力に対してそれぞれ異なる空気抵抗を有するように、かつ傾斜面8aが湾曲凹面8bよりも空気抵抗が少なくなるように、その断面形状が形成してあればよい。尚、異なる空気抵抗を有する傾斜面8aと湾曲凹面8bとは、同じ風速の空気を傾斜面8aと湾曲凹面8bにそれぞれの方向から当てた際の傾斜面8aと湾曲凹面8bの空気抵抗を定義している。
また、湾曲凹面8bは回転円柱7の軸心から径方向に延びる直線βよりも、回転円柱7の回転方向に傾いていてもよく、少なくとも湾曲凹面8bに所定の風力が当たった場合に、その空気抵抗が傾斜面8aよりも大きければよい。更に、湾曲凹面8bは所定の曲率を有しない平面状であってもよい。
図6に示すように、凸状スパイラル条8の傾斜面8aの突端部に、傾斜面8aの一部を切り欠いて形成した微小凹条25が設けられていることで、傾斜面8aの突端部付近の空気の表層流を攪乱し、凸状スパイラル条8によって空気流Kが回転円柱7の円弧面7aから剥離することを抑えることができる。
微小凹条25について更に詳しく説明すると、傾斜面8aによって回転円柱7の軸心から離れる方向に流される空気流Kは、凸状スパイラル条8の突端部から更に回転円柱7から離れる方向に流れようとするが、傾斜面8aの突端に設けられた微小凹条25によって、この空気流Kに小さな攪乱を発生させて凸状スパイラル条8の湾曲凹面8b側(下流側)に小さな渦流Wを発生させる。この渦流Wが湾曲凹面8b側に巻き込まれるように流れることで、空気流Kが回転円柱7の円弧面7aに沿って流れるようになり、比較的短時間に安定した空気流Kが円弧面7aに復帰し、回転円柱7のマグナス揚力Yが付加的に増えるようになっている。
尚、微小凹条25が凸状スパイラル条8に設けられることによって、凸状スパイラル条8の空気抵抗は若干大きくなるが、マグナス揚力Yが付加的に増えるので、マグナス型風力発電装置1の発電能力は向上するようになっている。また、本実施例では、凸状スパイラル条8の突端部に沿って空気攪乱部としての微小凹条25が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、微小なデンプルのような凹部を、凸状スパイラル条8の突端部に沿って複数配列させることによって空気攪乱部を形成してもよい。
図3に示すように、回転体5が回転すると、アウターシャフト10の後端に連結された発電機15が駆動されて発電が行われる。凸状スパイラル条8が回転円柱7に設けられ、この凸状スパイラル条8が、その各断面において大きな空気抵抗を受けないので、回転円柱7の軸周りの回転抵抗が少なくなり、より効率的に回転円柱7が回転するようになっている。更に、この回転円柱7の回転に基づいて、凸状スパイラル条8による回転円柱7の軸方向への空気の流れが増大するので、回転円柱7のマグナス揚力Yが増大され、発電機15を駆動するアウターシャフト10の回転トルクが増大されるようになる。従って、マグナス型風力発電装置1の発電効率を上げることができるようになっている。
尚、発電機15によって発電が開始されると、この発電された電力の一部を、回転円柱7を回転させるための駆動モータ18に供給させて補助電力として利用でき、かつ次回の起動用の電力としてバッテリー23に蓄えることもできる。
また、ベベルギア20、21を用いて回転円柱7の本数(本実施例では5本)よりも少ない個数(本実施例では1個)の駆動モータ18を用いて各回転円柱7を回転させているため、駆動モータ18を駆動させるための電力を節約できるようになり、マグナス型風力発電装置1の発電効率を上げることができるようになっている。
尚、5つの小径のベベルギア21が係合される大径のベベルギア20が前方側に向かって窄まるように配置されており、このベベルギア20の回転方向と回転体5の回転方向とが逆向きになっていることで、最小限度の駆動モータ18の回転数(回転トルク)で回転円柱7を効率的に回転させることができる。
また、湾曲凹面8bにおける凸状スパイラル条8と回転円柱7の接合部付近が、所定の曲率で凹むように湾曲された形状を成していることで、湾曲凹面8bに雪などが付着し難くなっており、かつ風雨によって湾曲凹面8bに付着した水分が氷結しても、氷の膨張とともに剥がれ落ちるようになっており、寒冷地にマグナス型風力発電装置1を設置した場合であっても、凸状スパイラル条8が破壊されないようになっている。
尚、エンドキャップ9が所定曲率のラウンド面9aを有していることで、空気流をスムーズに回転円柱7の先端面から回転円柱7の外周表面に流すことができる。そのため回転円柱7がアウターシャフト10を軸心として回転した際に、回転円柱7の先端で発生するカルマン渦等の発生を低減でき、回転円柱7の先端に加わる空気流による抗力が低減される。
従来用いられているプロペラ型風力発電装置では、発電を開始できる自然風の風速が比較的高速(5m以上)である必要があり、年間を通じて平均して発生することが最も多い風速が低速域(5m以下)の自然風において、効率よく発電することができなかった。尚、低速域(5m以下)の自然風にて発電可能なプロペラ型風力発電装置も存在するが、その発電効率は悪く、実用化には適していなかった。本発明のマグナス型風力発電装置1は、回転円柱7を回転させるための電力が必要になっているが、風速が比較的高速域(5m以上)の自然風のみならず、風速が低速域(5m以下)の自然風であっても、プロペラ型風力発電装置よりも高い効率で発電でき、本実施例のマグナス型風力発電装置1を用いれば、従来のプロペラ型風力発電装置に比べて、より多くの年間発電量を確保できるようになっている。
また、本発明のマグナス型風力発電装置1は、自然風の風速が所定の風速以上になったときに、駆動モータ18の動力を使用しなくても回転体5を回転させることができる。具体的に説明すると、例えば、回転体5の中心に配置される大径のベベルギア20を固定させた状態で回転体5が回転されると、大径のベベルギア20に係合されている小径のベベルギア21が回転するようになっている。つまり自然風が有しているエネルギーが、回転体5が回転するときの摩擦抵抗と、回転円柱7が回転するときの摩擦抵抗とを合わせた抵抗を上回り、かつ回転円柱7を所定の回転数(マグナス揚力Yを発生させる回転数)で回転させるエネルギーを有していれば、回転体5が自然風のエネルギーのみで回転を持続できるようになっている。
更に詳述すると、本発明のマグナス型風力発電装置1の制御回路24は、自然風の風速や、回転体5の回転数に合わせて駆動モータ18の回転数(回転トルク)を任意に変化させることができる。制御回路24は、自然風の風速が所定の風速以上の場合に、発電開始時に駆動モータ18を駆動させて回転円柱7を回転させた後、回転体5が回転し始めたら駆動モータ18の駆動を停止させて自然風のエネルギーのみで発電をさせるように制御する。
尚、自然風のエネルギーのみで回転体5を回転させようとすると、ベベルギア21の回転力によってベベルギア20が逆回転する場合があるが、駆動モータ18と、この駆動モータ18に接続されているギア19との間に、ワンウェークラッチ22が配置されていることで、駆動モータ18を停止させても、ベベルギア20が逆回転しないようになる。
また、回転円柱7の軸周りの回転摩擦抵抗が低くなるように製作した場合には、自然風が回転円柱7に加わったときに、自然風が凸状スパイラル条8の湾曲凹面8bを押圧し、その風力によって回転円柱7を軸周りに回転させることができる。そのため駆動モータ18を駆動させる起動用の電力を節約できるばかりか、駆動モータ18を搭載しない(若しくは駆動モータ18をできる限り利用しないような)自己回転型のマグナス型風力発電装置1の製作も可能になる。
次に、実施例2に係る回転円柱26について、図7および図8を参照して説明する。尚、実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図7は、実施例2における凹状スパイラル条27が設けられた回転円柱26を示す正面図であり、図8は、図7における回転円柱26を示すB−B断面図である。以下、図7の紙面手前側を回転円柱26の正面側(前方側)とし、図8の右側を回転円柱26の正面側(前方側)として説明する。
図7に示すように、回転体5の外周に設けられた略円筒形状の回転円柱26は、これら回転円柱26の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。また、回転円柱26の外周表面には、スパイラル(螺旋)状に形成された凹状スパイラル条27が形成されており、この凹状スパイラル条27は、回転円柱26の外周表面から凹むように略凹状に形成されている。尚、凹状スパイラル条27は、1つの回転円柱26の表面に3条(奇数条)設けられている。
この凹状スパイラル条27について説明すると、図7に示すように、所要幅、所要深さの3重螺旋をなす凹状スパイラル条27は、回転円柱26の先端側から見たときに右ネジ状の右螺旋状をなすように形成されている。また、この凹状スパイラル条27の近傍に沿って延び、かつ回転円柱26の外周表面から若干突出するように略凸状に形成された本実施例における空気攪乱部としての微小凸条28(ウインドリップ)が設けられている。更に、回転円柱26の先端面には、円盤状のエンドキャップ9が取り付けられており、このエンドキャップ9には、所定曲率を有するラウンド面9aが形成されている。
図8に示す回転円柱26の回転方向は左回りとなっており、凹状スパイラル条27は、断面視で略凹形状を成している。この凹状スパイラル条27には、回転円柱26の回転方向と逆方向に傾く本実施例における第1面としての傾斜面27aが形成されるとともに、凹状スパイラル条27内において傾斜面27aと向かい合うように、所定の曲率で凹むように形成された本実施例における第2面および窪み部としての湾曲凹面27bが形成されている。
また図8に示すように、それぞれの凹状スパイラル条27の傾斜面27aは回転円柱26の回転方向側に面しているとともに、湾曲凹面27bは回転円柱26の回転方向と逆方向側に面しており、傾斜面27aと湾曲凹面27bとが、回転円柱26の予め決められた方向に回転し易いように交互に適正に形成されている。尚、回転円柱26の円弧面26aと湾曲凹面27bとの境界付近の回転円柱26の円弧面26a上に、略凸状の微小凸条28が形成されている。
図8を参照して回転円柱26の回転方向と凹状スパイラル条27の巻き方について詳述すると、回転円柱26の先端側から見たときに、回転円柱26の凹状スパイラル条27の巻き方が右ネジ状の右螺旋状をなす場合、回転円柱26の回転方向は左回りとなっている。凹状スパイラル条27の巻き方向が回転円柱26の回転方向に対して逆向きとなっているため、図7に示すように、回転円柱26の外周表面を流れる空気を回転体5に近づく方向に向けて流すことができる。
図7に示すように、凹状スパイラル条27が回転円柱26に施されることにより、回転円柱26の回転時に、凹状スパイラル条27によって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱26の外周表面に、自然風Nや回転円柱26と伴に回転する回転円柱26の表層の空気の動きとは別に、回転円柱26の軸方向を向く空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図7に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱26の先端側から回転体5に向けて流れるようになっている。
図7および図8に示すように、回転円柱26の外周の空気流、すなわち回転円柱26の外周表面に空気流動Fを発生させることで、自然風Nと、回転円柱26と伴に回転する回転円柱26の表層の空気の動きとで形成される三次元的な空気流が形成され、各々の回転円柱26の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力Yが増大される。
更に図8に示すように、凹状スパイラル条27は、回転円柱26の断面円周上において、等間隔に奇数条(本実施例では3条)設けられており、そのため自然風の風力を受けている回転円柱26に、常に不釣り合いの状態をもたらすことができ、回転円柱26の自己回転力をより高めることができ、回転円柱26が軸周りにスムーズに回転できるようになっている。
更に図8に示すように、凹状スパイラル条27に設けられた傾斜面27aと湾曲凹面27bとが、それぞれ異なる空気抵抗を有するように、凹状スパイラル条27は、その断面形状において非対称の形状となっている。尚、回転円柱26の回転時に、傾斜面27aから円弧面26aに空気が流れる際の空気抵抗を減少できるように、凹状スパイラル条27の傾斜面27aが、湾曲凹面27bから円弧面26a上の所定の点α’の位置まで、点α’における接線方向に近接して延びるように傾けられている。そのため傾斜面27aから円弧面26aにかけて、滑らかに空気が移動されるようになり、回転円柱26の表面を回転円柱26に対して相対的に流れる空気流の剥離が抑えられ、マグナス揚力Yを効果的に維持できる。
また、凹状スパイラル条27の傾斜面27aが、揚力発生をもたらす円弧面26aの働きも兼ねることになり、マグナス揚力Yの増大効果も期待できる。尚、前述の「傾斜面27aが、湾曲凹面27bから円弧面26a上の所定の点α’の位置まで、点α’における接線方向に近接して延びるように傾けられている」とは、回転円柱26における回転方向の上流側からの空気流が大きな抵抗を受けることがない程度の傾きであることであり、当業者が適宜設計できる程度の傾きを意味している。
また図8に示すように、凹状スパイラル条27の湾曲凹面27bは、回転円柱26の軸心から径方向に延び、湾曲凹面27bの突端部を通る直線β’よりも、回転円柱26の回転方向側に窪むように湾曲しており、かつその一部の傾斜は回転円柱26の回転方向と逆方向に傾けられている。
この凹状スパイラル条27に形成された湾曲凹面27bには、回転円柱26が回転した際に、湾曲凹面27bに窪み部が形成されることにより、この湾曲凹面27bに負圧が生じ、この負圧に空気流が吸気されることによって、湾曲凹面27bに沿って流れる空気流が、凹状スパイラル条27の湾曲凹面27bの下流側に続く傾斜面27aに流れるようになり、凹状スパイラル条27の傾斜面27aに、比較的短時間に安定した空気流が復帰する。そのため図7に示すように、凹状スパイラル条27の回転とともに回転円柱26の軸方向を向く空気の流れ成分Vを効率よく発生させることができる。また、湾曲凹面27bが窪み部を兼ねることによって、湾曲凹面27bの下流側に続く円弧面26aの面積を広く確保できるようになり、マグナス揚力Yの増大効果も期待できる。
尚、図8に示す湾曲凹面27bに自然風Nが当たったとき、湾曲凹面27bが自然風Nの風力を効率よく受けることができる。その湾曲凹面27bが、凹状スパイラル条27内で傾斜面27aと向かい合うように形成されることによって、回転円柱26が予め決められた回転方向に回転し易くなり、自然風Nが回転円柱26の回転を促進させることができる。
図8に示すように、回転円柱26の円弧面26aと湾曲凹面27bとの境界付近の回転円柱26の円弧面26a上に、略凸状の微小凸条28が設けられていることで、回転円柱26の円弧面26aと湾曲凹面27bとの境界付近の空気の表層流を攪乱し、回転円柱26の表面上を流れる空気流が、凹状スパイラル条27の傾斜面27aから剥離することを抑えるので、比較的短時間に安定した空気流が傾斜面27aおよび円弧面26aに復帰して回転円柱26のマグナス揚力Yが付加的に増える。
尚、微小凸条28が回転円柱26の円弧面26aに設けられることによって、回転円柱26の空気抵抗は若干大きくなるが、マグナス揚力Yが付加的に増えるので、マグナス型風力発電装置1の発電能力は向上するようになっている。また、実施例2では、回転円柱26の円弧面26aと凹状スパイラル条27の境界付近に沿って、空気攪乱部としての微小凸条28が形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、微小な突起を回転円柱26の円弧面26aと凹状スパイラル条27の境界付近に沿って複数配列させることによって、空気攪乱部を形成してもよい。
図7に示すように、凹状スパイラル条27が回転円柱26に設けられ、その凹状スパイラル条27は各断面において大きな空気抵抗を受けない形状であることによって、回転円柱26の軸回りの回転抗力が低減されるので、マグナス型風力発電装置1の発電効率を上げることができるようになっている。
次に、実施例3に係る回転円柱29について、図9を参照して説明する。尚、実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図9は、実施例3における凸状スパイラル条30が設けられた回転円柱29を示す正面図である。
図9に示すように、回転体5の外周に設けられた略円筒形状の回転円柱29は、これら回転円柱29の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。また、回転円柱29の外周表面には、スパイラル(螺旋)状に形成された凸状スパイラル条30が一体に巻き回して形成されており、この凸状スパイラル条30は、回転円柱29の外周表面から突出するように略凸状に形成されている。
また、回転円柱29に設けられた凸状スパイラル条30は、その巻き密度が回転円柱29の基端側よりも先端側が大きくなるように形成されている。図9に示すように、凸状スパイラル条30同士の間の幅は、回転円柱29の先端側よりも基端側が幅広になっている。
この凸状スパイラル条30について説明すると、図9に示すように、回転円柱29の先端側から見たときに右ネジ状の右螺旋状をなすように固着されている。また、この凸状スパイラル条30の突端部に沿って延び、かつ回転円柱29の外周表面から若干凹むように略凹状に形成された本実施例における空気攪乱部としての微小凹条25(ウインドリップ)が設けられている。更に、回転円柱29の先端面には、円盤状のエンドキャップ9が取り付けられており、このエンドキャップ9には、所定曲率を有するラウンド面9aが形成されている。
図9に示す回転円柱29の回転方向は、回転円柱29の先端側から見た場合、左回りとなっており、凸状スパイラル条30は断面視で略フィン形状を成し、回転円柱29が回転したときに生じる空気抵抗を低減させるような形状となっている。この凸状スパイラル条30には、回転円柱29の回転方向と逆方向に傾く本実施例における第1面としての傾斜面30aが形成されるとともに、凸状スパイラル条30における傾斜面30aの裏側には、凸状スパイラル条30の内部側に所定の曲率で凹むように形成された本実施例における第2面および窪み部としての湾曲凹面30bが形成されている。
図9に示すように、凸状スパイラル条30が回転円柱29に施されることにより、回転円柱29の回転時に、凸状スパイラル条30によって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱29の外周表面に、自然風Nや回転円柱29と伴に回転する回転円柱29の表層の空気の動きとは別に、回転円柱29の軸方向を向く空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図9に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱29の先端側から回転体5に向けて流れるようになっている。
回転円柱29は回転体5を中心として回転した場合に、基端側よりも先端側がより広い範囲の風を受けるようになっており、実施例3における回転円柱29にあっては、凸状スパイラル条30の巻き密度を基端側よりも先端側を大きくすることで、回転円柱29の先端側により大きなマグナス揚力Yを発生させることができる。このように構成された凸状スパイラル条30は、年間平均風速が低い地域にマグナス型風力発電装置を設置する場合などに有効である。
次に、実施例4に係る回転円柱31について、図10を参照して説明する。尚、実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図10は、実施例4における凸状スパイラル条32が設けられた回転円柱31を示す正面図である。
図10に示すように、回転体5の外周に設けられた略円筒形状の回転円柱31は、これら回転円柱31の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。また、回転円柱31の外周表面には、スパイラル(螺旋)状に形成された凸状スパイラル条32が一体に巻き回して形成されており、この凸状スパイラル条32は、回転円柱31の外周表面から突出するように略凸状に形成されている。
また、回転円柱31に設けられた凸状スパイラル条32は、その巻き密度が回転円柱31の先端側よりも基端側が大きくなるように形成されている。図10に示すように、凸状スパイラル条32同士の間の幅は、回転円柱31の基端側よりも先端側が幅広になっている。
この凸状スパイラル条32について説明すると、図10に示すように、回転円柱31の先端側から見たときに右ネジ状の右螺旋状をなすように固着されている。また、この凸状スパイラル条32の突端部に沿って延び、かつ回転円柱31の外周表面から若干凹むように略凹状に形成された本実施例における空気攪乱部としての微小凹条25(ウインドリップ)が設けられている。更に、回転円柱31の先端面には、円盤状のエンドキャップ9が取り付けられており、このエンドキャップ9には、所定曲率を有するラウンド面9aが形成されている。
図10に示す回転円柱31の回転方向は、回転円柱31の先端側から見た場合、左回りとなっており、凸状スパイラル条32は断面視で略フィン形状を成し、回転円柱31が回転したときに生じる空気抵抗を低減させるような形状となっている。この凸状スパイラル条32には、回転円柱31の回転方向と逆方向に傾く本実施例における第1面としての傾斜面32aが形成されるとともに、凸状スパイラル条32における傾斜面32aの裏側には、凸状スパイラル条32の内部側に所定の曲率で凹むように形成された本実施例における第2面および窪み部としての湾曲凹面32bが形成されている。
図10に示すように、凸状スパイラル条32が回転円柱31に施されることにより、回転円柱31の回転時に、凸状スパイラル条32によって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱31の外周表面に、自然風Nや回転円柱31と伴に回転する回転円柱31の表層の空気の動きとは別に、回転円柱31の軸方向を向く空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図10に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱31の先端側から回転体5に向けて流れるようになっている。
回転円柱31は回転体5を中心として回転した場合に、基端側よりも先端側に凸状スパイラル条32による空気流の乱れが発生し易くなっており、実施例4における回転円柱31にあっては、凸状スパイラル条32の巻き密度を先端側よりも基端側を大きくすることで、回転円柱31の先端側で発生する凸状スパイラル条32による空気流の乱れを減らすことができる。このように構成された凸状スパイラル条32は、マグナス型風力発電装置を大型化するときなどに有効である。
次に、実施例5に係る回転円柱33について、図11を参照して説明する。尚、実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図11は、実施例5における凸状スパイラル条34が設けられた回転円柱33を示す正面図である。
図11に示すように、回転体5の外周に設けられた略円筒形状の回転円柱33は、これら回転円柱33の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。回転円柱33の直径は、基端側よりも先端側が大きくなるように形成されている。また、回転円柱33の外周表面には、スパイラル(螺旋)状に形成された凸状スパイラル条34が一体に巻き回して形成されており、この凸状スパイラル条34は、回転円柱33の外周表面から突出するように略凸状に形成されている。
この凸状スパイラル条34について説明すると、図11に示すように、回転円柱33の先端側から見たときに右ネジ状の右螺旋状をなすように固着されている。また、この凸状スパイラル条34の突端部に沿って延び、かつ回転円柱33の外周表面から若干凹むように略凹状に形成された本実施例における空気攪乱部としての微小凹条25(ウインドリップ)が設けられている。更に、回転円柱33の先端面には、円盤状のエンドキャップ9が取り付けられており、このエンドキャップ9には、所定曲率を有するラウンド面9aが形成されている。
図11に示す回転円柱33の回転方向は、回転円柱33の先端側から見た場合、左回りとなっており、凸状スパイラル条34は断面視で略フィン形状を成し、回転円柱33が回転したときに生じる空気抵抗を低減させるような形状となっている。この凸状スパイラル条34には、回転円柱33の回転方向と逆方向に傾く本実施例における第1面としての傾斜面34aが形成されるとともに、凸状スパイラル条34における傾斜面34aの裏側には、凸状スパイラル条34の内部側に所定の曲率で凹むように形成された本実施例における第2面および窪み部としての湾曲凹面34bが形成されている。
図11に示すように、凸状スパイラル条34が回転円柱33に施されることにより、回転円柱33の回転時に、凸状スパイラル条34によって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱33の外周表面に、自然風Nや回転円柱33と伴に回転する回転円柱33の表層の空気の動きとは別に、回転円柱33の軸方向を向く空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図11に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱33の先端側から回転体5に向けて流れるようになっている。
また図11に示すように、回転円柱33は回転体5を中心として回転した場合に、基端側よりも先端側がより広い範囲の自然風を受けるようになっており、実施例5における回転円柱33にあっては、回転円柱33の直径を基端側よりも先端側を大きくすることで、回転円柱33がより多くの自然風を受けられるようになる。このように構成された回転円柱33は、年間平均風速が低い地域にマグナス型風力発電装置を設置する場合などに有効である。
次に、実施例6に係る回転円柱35について、図12を参照して説明する。尚、実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図12は、実施例6における凸状スパイラル条36が設けられた回転円柱35を示す正面図である。
図12に示すように、回転体5の外周に設けられた略円筒形状の回転円柱35は、これら回転円柱35の軸周りの予め決められた回転方向に回転自在に軸支されている。回転円柱35の直径は、先端側よりも基端側が大きくなるように形成されている。また、回転円柱35の外周表面には、スパイラル(螺旋)状に形成された凸状スパイラル条36が一体に巻き回して形成されており、この凸状スパイラル条36は、回転円柱35の外周表面から突出するように略凸状に形成されている。
この凸状スパイラル条36について説明すると、図12に示すように、回転円柱35の先端側から見たときに左ネジ状の左螺旋状をなすように固着されている。また、この凸状スパイラル条36の突端部に沿って延び、かつ回転円柱35の外周表面から若干凹むように略凹状に形成された本実施例における空気攪乱部としての微小凹条25(ウインドリップ)が設けられている。
図12に示す回転円柱35の回転方向は、回転円柱35の先端側から見た場合、左回りとなっており、凸状スパイラル条36は断面視で略フィン形状を成し、回転円柱35が回転したときに生じる空気抵抗を低減させるような形状となっている。この凸状スパイラル条36には、回転円柱35の回転方向と逆方向に傾く本実施例における第1面としての傾斜面36aが形成されるとともに、凸状スパイラル条36における傾斜面36aの裏側には、凸状スパイラル条36の内部側に所定の曲率で凹むように形成された本実施例における第2面および窪み部としての湾曲凹面36bが形成されている。
回転円柱35の回転方向と凸状スパイラル条36の巻き方について詳述すると、回転円柱35の先端側から見たときに、回転円柱35の凸状スパイラル条36の巻き方が左ネジ状の左螺旋状をなす場合、回転円柱35の回転方向は左回りとなり、凸状スパイラル条36の巻き方向が回転円柱35の回転方向に対して同じ向きとなっているため、回転円柱35の外周表面を流れる空気を回転体5から離れる方向に流すことができる。
図12に示すように、凸状スパイラル条36が回転円柱35に施されることにより、回転円柱35の回転時に、凸状スパイラル条36によって、空気の流れFが発生する。この際、回転円柱35の外周表面に、自然風Nや回転円柱35と伴に回転する回転円柱35の表層の空気の動きとは別に、回転円柱35の軸方向を向く空気の流れ成分V(ベクトル成分V)を発生させることができる。図12に示すように、この空気の流れ成分Vは、回転円柱35の基端側から回転体5から離れるように回転円柱35の先端側に向けて流れるようになっている。
尚、回転円柱35の外周表面の空気の流れ成分Vが、回転体5から離れる方向に向けて流す際には、回転円柱35の先端面に前記実施例1〜5のようなエンドキャップ9を設けない方が、空気流をスムーズに回転円柱35の先端から外方に流すことができる。
また図12に示すように、回転円柱35は回転体5を中心として回転した場合に基端側よりも先端側に大きな抗力(空気抵抗)が加わるようになっており、実施例6における回転円柱35にあっては、回転円柱35の直径を先端側よりも基端側を大きくすることで、回転円柱35の先端側に加わる抗力を減らせるようになる。このように構成された回転円柱35は、マグナス型風力発電装置を大型化するときなどに有効である。
次に、実施例7に係るマグナス型風力発電装置1’について、図13および図14を参照して説明する。尚、実施例1に示される構成部分と同一構成部分に付いては同一符号を付して重複する説明を省略する。図13は、実施例7におけるマグナス型風力発電装置1’を示す正面図であり、図14は、実施例7におけるマグナス型風力発電装置1’を示す側面図である。以下、図13の紙面手前側をマグナス型風力発電装置1’の正面側(前方側)とし、図14の右側をマグナス型風力発電装置1’の正面側(前方側)として説明する。
図13に示すように、実施例7におけるマグナス型風力発電装置1’の回転体5(水平回転軸)は、図2に示す実施例1におけるマグナス型風力発電装置1と同様に、正面視で右回りに回転するように軸支されている。更に、実施例7における回転円柱7’には、実施例1と同様に、傾斜面8aと湾曲凹面8bが形成された凸状スパイラル条8が設けられている。この凸状スパイラル条8によって、回転円柱7’の軸方向を向く空気の流れ成分Vを発生させることができ、回転円柱7’の外周表面を流れる空気を回転体5に近づく方向に向けて流すことができる。
また、実施例7における回転円柱7’は、回転円柱7’の先端面が回転体5の回転方向を向くように傾けられおり、この回転円柱7’の軸心γは、回転体5の軸心δに交差しないように、回転体5の軸心δに交差する線分Lから所定角度θ(本実施例ではθ≒30°)開くように回転体5の回転方向に傾けられている。
尚、本発明における放射状とは、線状のものが中心から四方に延びた状態を示すのみならず、図13の回転円柱7’に示すように、中心から四方に延びた線状のものが途中で傾斜された状態であっても放射状と称する。
更に、大径のベベルギア20に係合される5つの小径のベベルギア21と、5本の回転円柱7’の基部とは、ユニバーサルジョイント(図示略)によって連結されており、回転円柱7’が傾けられていても、ベベルギア21の回転力が伝達されるようになっている。
また図14に示すように、回転円柱7’は、回転円柱7’の先端面が風上方向、すなわちマグナス型風力発電装置1’の正面側(前方側)を向くように傾けられおり、この回転円柱7’の軸心γは、側面視において鉛直方向を向く線分Tから所定角度θ(本実施例ではθ≒15°)開くように正面側に傾けられている。
図13に示す符号Eは、各々の回転円柱7’が回転体5の軸心δを中心として回転したときに、回転体5の軸心δに交差する線分Lに対して垂直方向に流れる空気流であり、例えば回転円柱7’の軸心γが、回転体5の軸心δに交差している場合には、回転円柱7’の外周表面に対して空気流Eが垂直に当たるようになっている。
本実施例では、回転円柱7’の軸心γが、回転体5の軸心δと交差しないように、回転円柱7’の先端面が回転体5の回転方向に向くように傾けられていることで、回転円柱7’に当たる空気流Eが回転円柱7’の外周表面に対して斜め方向から当たるようになる。そのため回転円柱7’に加わる空気流Eによる抗力が低減され、発電機15を駆動する回転体5およびアウターシャフト10の回転トルクが向上されるようになる。
また図13に示すように、回転円柱7’の先端面が回転体5の回転方向に向くように傾けられていることで、回転円柱7’の外周表面の空気の流れ成分Vが、回転円柱7の先端から回転体5の方向に向けて流れ易くなり、空気の流れ成分Vの流速を速めることができる。更に、回転円柱7’と回転体5が回動したときの正面視での直径を小さく構成できる。すなわち回転円柱7’を傾けた分だけ回転円柱7’の長さを長く構成できることを示しており、そのためマグナス型風力発電装置1’の全体の大きさを変えずに、回転円柱7’に当たる自然風の量を増大させることができる。
更に図14に示すように、回転円柱7’は先端面が風上方向(正面側)を向くように傾けられているため、マグナス型風力発電装置1’の正面側から流れる自然風Nが、回転円柱7’の外周表面に対して斜め方向から当たるようになり、回転円柱7’の外周表面の空気の流れ成分Vが回転体5に近づく方向に向けて流れ易くなり、空気の流れ成分Vの流速を速めることができる。
実施例7におけるマグナス型風力発電装置1’にあっては、回転円柱7’の先端面が回転体5の回転方向に向くように傾けられ、かつ回転円柱7’の先端面が風上方向(正面側)を向くように傾けられているが、このように回転円柱7’が傾けられていても、実施例1と同様な傾斜面8aと湾曲凹面8bが形成された凸状スパイラル条8が、その各断面において大きな空気抵抗を受けないので、回転円柱7’の軸周りの回転抵抗が少なくなり、より効率的に回転円柱7’が回転するようになっている。
尚、本実施例7における回転円柱7’は、その先端面が回転体5の回転方向に向くように傾けられ、かつ風上方向(正面側)に向くように傾けられているが、凸状スパイラル条8によって発生させる回転円柱7’の軸方向を向く空気の流れ成分Vを回転体5から離れる方向に向けて流す場合には、回転円柱7’を、その先端面が回転体5の回転方向と逆方向に向くように傾け、かつ回転円柱7’を、その先端面が風下方向(背面側)に向くように傾けるようにすればよい。このようにすれば、本実施例7と同様な効果を得ることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、スパイラル条が、回転円柱の長手方向の全体に渡って設けられることで、回転円柱の外周表面に回転円柱の軸方向を向く空気の流れ成分Vを発生させているが、本発明はこれに限定されるものではなく、回転円柱の長手方向の一部(回転円柱の先端部/中央部/基端部)に、スパイラル条を設け、回転円柱の軸方向を向く空気の流れ成分Vを発生させるようにしてもよい。
また、前記実施例3〜7では、回転円柱の外周表面から突出するように形成された凸状スパイラル条を適用して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施例2に用いた回転円柱26の外周表面から凹むように略凹状に形成された凹状スパイラル条27を実施例3〜7に適用してもよい。
更に、前記実施例では、回転円柱に設けられたスパイラル条の所要幅、所要高さ/深さが、回転円柱における先端側から基端側まで同じになるように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スパイラル条の所要幅、所要高さ/深さが、回転円柱における先端側と基端側とで異なるように形成してもよい。例えば、スパイラル条は回転円柱の先端側から基端側に行くに従いその所要幅が異なるように形成してもよいし、凸状スパイラル条にあっては、その高さが回転円柱の先端側と基端側とで異なっていてもよく、凹状スパイラル条にあっては、その深さが回転円柱の先端側と基端側とで異なっていてもよい。
尚、前記実施例では、回転円柱に設けられたスパイラル条の断面形状が、回転円柱における先端側から基端側まで同じになるように形成され、スパイラル条の全ての部位が、空気抵抗を低減させる形状となっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、スパイラル条は、少なくともその長手方向の一部の断面形状が空気抵抗を低減させるようになっていればよく、回転円柱における先端側から基端側までのスパイラル条の長手方向の全ての部位が、空気抵抗を低減させるようになっている必要はない。
尚、前記実施例1および実施例3〜7では、凸状スパイラル条が、断面視で略フィン形状を成していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、断面視で直線状をなす板状の凸状スパイラル条を回転円柱の表面に設け、この板状をなす凸状スパイラル条を回転円柱の回転方向と逆方向に傾けたようなものであってもよく、このようにすれば凸状スパイラル条に傾斜面と湾曲凹部(窪み部)を容易に形成できる。
本発明のマグナス型風力発電装置によれば、大型風力発電から家庭用の小型風力発電に及んで活用できるようになり、風力発電業界に多大に貢献するようになる。更に、本発明のマグナス型の揚力発生メカニズムを、ロータ船、ロータビークル等に利用すれば、乗物における運動効率も向上すると考えられる。

Claims (10)

  1. 発電機構部に回転トルクを伝達する水平回転軸と、該水平回転軸から略放射状に所要数配設された回転円柱とを備え、該各回転円柱がこれら回転円柱の軸周りに回転することで、該各回転円柱の回転と風力との相互作用で生じるマグナス揚力により前記水平回転軸を回転させて前記発電機構部を駆動するマグナス型風力発電装置であって、
    前記回転円柱の外周表面の少なくとも一部に、凸状若しくは凹状に形成されたスパイラル条が設けられ、該スパイラル条により前記回転円柱の外周表面に、少なくとも該回転円柱の軸方向を向く空気の流れ成分を発生させる構造を有し、かつ前記スパイラル条の少なくともその一部の断面形状が、前記回転円柱の軸周りの予め決められた回転方向の回転時に生じる空気抵抗を低減させる形状となっていることを特徴とするマグナス型風力発電装置。
  2. 前記スパイラル条は、所定の風力に対してそれぞれ異なる空気抵抗を有する少なくとも第1面と第2面とが形成され、前記第1面が前記第2面よりも空気抵抗が少なくなるように、前記第1面と前記第2面とは、前記スパイラル条が、その断面形状において非対称の形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のマグナス型風力発電装置。
  3. 前記スパイラル条は、1つの回転円柱に対し、少なくとも3条以上の複数条が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマグナス型風力発電装置。
  4. 前記スパイラル条は、前記回転円柱の断面視において等間隔に奇数条設けられていることを特徴とする請求項3に記載のマグナス型風力発電装置。
  5. 前記回転円柱が、少なくとも円弧面と凸状スパイラル条とから構成され、前記凸状スパイラル条の第1面は、前記回転円柱の回転時に、該回転円柱の円弧面上から第1面に空気が流れる際の空気抵抗を減少できるように、第1面が円弧面の接線方向に近接して延びていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のマグナス型風力発電装置。
  6. 前記凸状スパイラル条の第1面の突端部には、空気攪乱部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載のマグナス型風力発電装置。
  7. 前記凸状スパイラル条の第2面には、窪み部が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のマグナス型風力発電装置。
  8. 前記回転円柱が、少なくとも円弧面と凹状スパイラル条とから構成され、前記凹状スパイラル条の第1面は、前記回転円柱の回転時に、第1面から回転円柱の円弧面に空気が流れる際の空気抵抗を減少できるように、第1面が円弧面の接線方向に近接して延びていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のマグナス型風力発電装置。
  9. 前記凹状スパイラル条の第2面と、前記回転円柱の円弧面との境界付近には、空気攪乱部が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のマグナス型風力発電装置。
  10. 前記凹状スパイラル条の第2面には、窪み部が形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載のマグナス型風力発電装置。
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