JP4706501B2 - V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4706501B2 JP4706501B2 JP2006046309A JP2006046309A JP4706501B2 JP 4706501 B2 JP4706501 B2 JP 4706501B2 JP 2006046309 A JP2006046309 A JP 2006046309A JP 2006046309 A JP2006046309 A JP 2006046309A JP 4706501 B2 JP4706501 B2 JP 4706501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nox
- reducing agent
- temperature
- exhaust
- internal combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Description
触媒に流入する排気の空燃比を比較的に短い周期でスパイク的(短時間)にリッチとする、所謂リッチスパイク制御が実行される。このリッチスパイク制御は、還元剤添加弁から排気通路へ還元剤を噴射することにより行われる。
この技術によれば、還元剤を排気の流れに乗せることができるので、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒へ速やかに到達し得る。
剤添加とは異なり、NOx触媒の温度によらず行わなければならない。すなわち、還元剤
添加弁の詰まりを抑制するためには、NOx触媒が活性温度に達していない場合にも還元
剤を噴射させる必要がある。この場合、添加した還元剤がNOx触媒で反応せずにそのま
ま該NOx触媒を通過するおそれがある。また、NOx触媒の温度が高いときに還元剤を噴射させなければならない場合もある。この場合、NOx触媒の温度がさらに上昇して該N
Ox触媒が過熱するおそれがある。
還元剤添加弁の詰まりを抑制することができる技術を提供することを目的とする。
クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、
NOxを吸蔵し且つ吸蔵していたNOxが還元剤により還元される吸蔵還元型NOx触媒
と、
内燃機関と前記吸蔵還元型NOx触媒との間に還元剤を噴射する還元剤添加弁と、
を夫々のバンク毎に備え、
還元剤が噴射される箇所の排気の流動が最小となる時期に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とする。
での時間が短いと、排気中に還元剤があまり拡散しないので、高濃度の還元剤が吸蔵還元型NOx触媒に供給されることとなる。そのため、吸蔵還元型NOx触媒の温度が低いと還
元剤が反応せずにすり抜け、温度が高いと該吸蔵還元型NOx触媒が過熱するおそれがあ
る。一方、還元剤添加弁から還元剤が添加されてから吸蔵還元型NOx触媒に到達するま
での時間が長いと、排気中に還元剤が拡散するために排気中の還元剤濃度が低くなる。吸蔵還元型NOx触媒へ還元剤が到達するまでの時間が長くなれば、その間に該吸蔵還元型
NOx触媒の温度が変わり得るため、還元剤のすり抜け、または吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制し得る。また、還元剤の濃度が低下することにより、吸蔵還元型NOx触媒にお
いて反応せずに通過する還元剤が減少する。さらに、吸蔵還元型NOx触媒の温度上昇が
緩慢となるため、該吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制できる。
。したがって、排気の流動が最小となる時期に還元剤を噴射させることにより、吸蔵還元型NOx触媒の低温時における還元剤のすり抜けや高温時における過熱を抑制することが
できる。
間を長くすることができる。
前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することができる。
ある。NOxの浄化率が許容値以上のときとしてもよい。吸蔵還元型NOx触媒が活性化する温度に達していない場合には、該吸蔵還元型NOx触媒において還元剤がほとんど反応
しないため、排気の流動が最小となっているときに還元剤を噴射させる。これにより、還元剤が吸蔵還元型NOx触媒をすり抜けることを抑制できる。
高い温度である第2所定温度よりも高い場合に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することができる。
蔵還元型NOx触媒の温度が低下すれば、該吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制することができる。また、還元剤の濃度が低下すれば、吸蔵還元型NOx触媒の温度上昇が緩慢とな
るため、吸蔵還元型NOx触媒の過熱を抑制できる。
剤が存在するときは吸蔵していたNOxを還元する機能を有する。
たる燃料(軽油)を添加する右燃料添加弁11を備えている。また、左NOx触媒10よ
りも上流の左排気管8には、該左排気管8を流通する排気中に還元剤たる燃料(軽油)を添加する左燃料添加弁12を備えている。右燃料添加弁11および左燃料添加弁12は、後述するECU13からの信号により開弁して排気中へ燃料を噴射する。右燃料添加弁11および左燃料添加弁12から右排気管7および左排気管8内へ噴射された燃料は、右排気管7および左排気管8の上流から流れてきた排気の空燃比をリッチにする。そして、NOx還元時には、右NOx触媒9および左NOx触媒10に流入する排気の空燃比を比較的
に短い周期でスパイク的(短時間)にリッチとする、所謂リッチスパイク制御を実行する。なお、本実施例においては、右燃料添加弁11および左燃料添加弁12が、本発明における還元剤添加弁に相当する。また、右NOx触媒9および左NOx触媒10を合わせて以下、NOx触媒9,10という。
度に応じた信号を出力する右排気温度センサ15が取り付けられている。また、左NOx
触媒10よりも上流の左排気管8には、該左排気管8を流通する排気の温度に応じた信号を出力する左排気温度センサ16が取り付けられている。右排気温度センサ15により右
NOx触媒9の温度が検出され、左排気温度センサ16により左NOx触媒10の温度が検出される。なお、右NOx触媒9および左NOx触媒10に直接温度センサを取り付けても良い。
Ox触媒10の温度が活性領域以外であっても燃料噴射を行うことになる。なお、活性領
域とは、NOxの浄化率が許容値以上でかつ過熱のおそれのない温度領域をいう。そして
、本実施例においては、活性領域の最低温度が、本発明における第1所定温度に相当し、活性領域の最高温度が、本発明における第2所定温度に相当する。
ことにより該NOx触媒9,10の温度がさらに上昇して過熱するおそれがある。そこで
、本実施例においては、NOx触媒9,10の温度が活性領域内の場合には排気の流れに
乗せるように燃料を添加し、活性領域外の場合には排気の流れが最小となっているとき、若しくは停止しているときに燃料を添加する。これを右バンク2および左バンク3の夫々について行う。
B)はNOx触媒9,10の温度が活性領域よりも低い場合、図3(C)はNOx触媒9,10の温度が活性領域よりも高い場合、図3(D)はNOx触媒9,10の一部分の温度
が活性領域内で他の部分の温度が活性領域よりも低い場合を示している。図3ではNOx
触媒9,10を上流から下流に向かって3つの部分に分けて夫々の温度がどのようになっているか示している。「適」と表している部分は活性領域内の温度であることを示し、「低」と表している部分は活性領域よりも温度が低いことを示し、「高」と表している部分は活性領域よりも温度が高いことを示している。たとえば、NOx触媒9,10の複数個
所に温度センサを取り付けることにより、複数部分の温度を検出することができる。
ることができる。すなわち、排気の流れが「流動」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気の流れに乗せ、速やかに燃料をNOx触媒9,10へ到達させる。これにより、
燃料が排気中へ拡散することを抑制することができるので、NOx触媒9,10に流入す
る排気の空燃比が低くなる。そして、燃料の反応熱によりNOx触媒9,10の温度を活
性温度内に維持することが可能となる。
流れがあるときにNOx触媒9,10へ燃料を添加すると、燃料が該NOx触媒9,10をすり抜けるおそれがある。これを抑制するために、排気の流れが「停止」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気管に付着させ、徐々に蒸発させつつNOx触媒9,10へ
到達させる。これにより、燃料が排気中へ拡散するので、NOx触媒9,10に流入する
排気の空燃比が高くなる。そのため、NOx触媒9,10の活性が低くても燃料を反応さ
せることができるようになるので、燃料のすり抜けを抑制することが可能となる。
流れがあるときにNOx触媒9,10へ燃料を添加すると、該NOx触媒9,10の温度が急激に上昇して過熱するおそれがある。これを抑制するために、排気の流れが「停止」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気管に付着させ、徐々に蒸発させつつNOx触
媒9,10へ到達させる。これにより、燃料が排気中へ拡散するので、NOx触媒9,1
0に流入する排気の空燃比が高くなる。そのため、NOx触媒9,10の温度が徐々に上
昇するため、その上昇している間にNOx触媒9,10の熱を排気が持ち去るので、NOx触媒9,10の過熱を抑制することが可能となる。なお、NOx触媒9,10の一部分の
温度のみが活性領域よりも高い場合であっても同様に、排気の流れが「停止」しているときに燃料添加を行うことにより、この一部分の過熱を抑制することができる。
分の温度が活性領域よりも低いので、燃料の添加により少なくとも活性領域にある部分において温度を維持することができる。すなわち、排気の流れが「流動」しているときに燃料添加を行って、燃料を排気の流れに乗せ、速やかに燃料をNOx触媒9,10へ到達さ
せる。これにより、燃料が排気中へ拡散することを抑制することができるので、NOx触
媒9,10に流入する排気の空燃比を低くなる。そして、温度が活性領域内の部分では、燃料の反応熱によりNOx触媒9,10の温度を活性温度内に維持することが可能となる
。これにより、燃料のすり抜けも抑制される。
流動が最小となっているきに行う。これにより、活性領域よりも温度の低いNOx触媒9
,10を燃料がすり抜けることを抑制できる。また、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度が活性領域よりも高い場合にも、活性領域よりも温度の高いNOx触媒への燃料
添加を排気の流動が最小となっているときに行う。これにより、NOx触媒9,10の過
熱を抑制できる。また、右NOx触媒9または左NOx触媒10の温度が活性領域にある場合には、排気の流れに乗せるように燃料を添加する。これにより、NOx触媒の温度を活
性領域に維持することができる。
2 右バンク
3 左バンク
4 気筒
5 右排気マニホールド
6 左排気マニホールド
7 右排気管
8 左排気管
9 右NOx触媒
10 左NOx触媒
11 右燃料添加弁
12 左燃料添加弁
13 ECU
14 クランクポジションセンサ
15 右排気温度センサ
16 左排気温度センサ
Claims (3)
- クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、
NOxを吸蔵し且つ吸蔵していたNOxが還元剤により還元される吸蔵還元型NOx触媒
と、
内燃機関と前記吸蔵還元型NOx触媒との間に還元剤を噴射する還元剤添加弁と、
を夫々のバンク毎に備え、
前記吸蔵還元型NOx触媒の温度が活性領域の最低温度である第1所定温度よりも低い
場合において、還元剤が噴射される箇所の排気の流動が最小となる時期に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とするV型8気筒内燃機関の排気浄化装置。 - クランクアングル90度間隔で少なくとも1回連続して燃焼を行うV型8気筒内燃機関の排気浄化装置において、
NOxを吸蔵し且つ吸蔵していたNOxが還元剤により還元される吸蔵還元型NOx触媒
と、
内燃機関と前記吸蔵還元型NOx触媒との間に還元剤を噴射する還元剤添加弁と、
を夫々のバンク毎に備え、
前記吸蔵還元型NOx触媒の温度が活性領域の最高温度である第2所定温度よりも高い
場合において、還元剤が噴射される箇所の排気の流動が最小となる時期に前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とするV型8気筒内燃機関の排気浄化装置。 - 前記内燃機関からクランクアングルで少なくとも180度の期間排気が行われないときに前記還元剤添加弁から還元剤を噴射することを特徴とする請求項1または2に記載のV型8気筒内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046309A JP4706501B2 (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006046309A JP4706501B2 (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007224799A JP2007224799A (ja) | 2007-09-06 |
JP4706501B2 true JP4706501B2 (ja) | 2011-06-22 |
Family
ID=38546837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006046309A Expired - Fee Related JP4706501B2 (ja) | 2006-02-23 | 2006-02-23 | V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4706501B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005120898A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2005351248A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
-
2006
- 2006-02-23 JP JP2006046309A patent/JP4706501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005120898A (ja) * | 2003-10-16 | 2005-05-12 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2005351248A (ja) * | 2004-06-14 | 2005-12-22 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007224799A (ja) | 2007-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3684934B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
US8240136B2 (en) | SCR catalyst heating control | |
US9068491B2 (en) | SCR catalyst diagnostics | |
JP6003600B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2009103064A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP6413413B2 (ja) | 燃料改質装置 | |
JP4781151B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化システム | |
JP4899890B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4706501B2 (ja) | V型8気筒内燃機関の排気浄化装置 | |
JP5880592B2 (ja) | 排気浄化装置の異常検出装置 | |
JP2007332799A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2016109026A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2001280123A (ja) | 内燃機関 | |
CN110878717B (zh) | 内燃机的排气净化装置 | |
JP3956107B2 (ja) | 多気筒内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2014001682A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP4682829B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2009019553A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2002097935A (ja) | 内燃機関の還元剤供給装置 | |
JP2008025525A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP2007327465A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2008038806A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2008106696A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2008075492A (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP3351359B2 (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101028 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110128 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110215 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110228 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |