JP4706395B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
ところが、従来の2ロール方式の定着装置は、高速で連続して送られてくる多数枚の記録紙に対しては、充分な定着処理を行うことが困難であるという問題を有している。すなわち、2ロール方式の定着装置においては、定着ロールを構成する芯金や芯金に被覆されたシリコーンゴム等からなる弾性層等が熱的抵抗体として作用する。そのため、2ロール方式の定着装置では、記録紙が定着ロールの表面から奪う熱量に対応した熱量を、定着ロールの内部に配置したヒータから即応的に、かつ充分に供給することが構造的に難しい。
その結果、2ロール方式の定着装置に高速で連続して記録紙が送られると、定着ロールの表面温度が漸次低下し、次第に定着性能が低下するという不都合が生じる。また、画像形成装置の立ち上がり時において、定着ロールの表面温度が一時的に落ち込む所謂「温度ドループ現象」が発生し易くなる。特に、記録紙として熱容量の大きい厚紙等が使用される場合においては、定着ロールの表面から奪われる熱量が大きくなるので、定着性能の低下や温度ドループが大きくなり、定着不良に基づく画像品質の劣化を生じさせる結果となる。
このような定着ベルトを用いた定着装置では、ニップ部に進入する前に予め張架ロール内に配設されたヒータによって定着ベルトを充分に加熱しておき、ニップ部においては加熱された定着ベルトから記録紙およびトナー像に熱を加えることでトナー像を定着している。そのため、定着ベルトが定着処理の間に記録紙によって熱を奪われても、定着ベルト自体の熱容量が小さいことから、定着ベルトは張架ロール内のヒータにより短時間で所定の定着可能温度まで回復させることが可能である。それにより、加熱部材として定着ベルトを用いた定着装置では、ニップ部内に進入する際の定着ベルトの温度を所定値に維持することが容易となり、画像形成装置が高速化されても、ニップ部に充分な熱量を供給することが可能である。
また、他の目的は、画像形成装置の高速化を図った場合においても、高い定着性能を維持することができる定着装置を提供することにある。
加えて、剥離部材は、加圧部材に面し、ベルト部材の進行方向に沿って所定の幅を持った押圧面と、定着ロール側とは反対側に位置し、ベルト部材の進行方向を屈曲するように変化させる形状に形成された剥離面とを備えたことを特徴とすることができる。特に、剥離部材の押圧面は、平面または加圧部材の表面形状に倣った曲面で形成することができる。また、圧接部材は、剥離部材の押圧面により加圧部材側に向けて押圧されることを特徴とすることもできる。さらに、圧接部材は、剥離部材の剥離面にて固定支持されたことを特徴とすることもできる。
また、圧接部材は、ベルト部材の進行方向上流側端部が自由端に設定されたことを特徴とすることもできる。さらに、圧接部材は、ベルト部材の進行方向上流側端部が定着ロールに当接して配置されたことを特徴とすることもできる。
Pn≧Po×(Tn/To−1)
を満たすことを特徴とすることができる。
また、定着ロールと加圧部材との圧接部の最下流部から加圧部材と剥離部材との圧接部の最下流部に至る領域のニップ圧は、ベルト部材の進行方向に向けて単調減少するように設定されたことを特徴とすることができる。加えて、加圧部材は、定着ロールとの圧接部での凹み量が定着ロールとの圧接部での定着ロールの凹み量よりも大きいことを特徴とすることもできる。
さらに、中間領域にてベルト部材を加圧部材に圧接させる圧接部材をさらに備えたことを特徴とすることもできる。特に、圧接部材は、剥離部材と一体的に構成することができる。また、圧接部材は、ベルト部材の進行方向上流側端部が定着ロールと加圧部材とで画成されるくさび状領域内に配置されることを特徴とすることができる。
加えて、加圧部材は、表面に弾性層が形成されたロール部材であることを特徴とすることができる。さらには、定着ロールは内部に加熱部材が配設され、張架ロールは内部に加熱部材が配設されたことを特徴とすることもできる。
ここで、定着手段の加圧部材は、複数の張架ロールによってベルト部材が張架された加圧ベルトモジュールで形成されたことを特徴とすることもできる。
[実施の形態1]
図1は本実施の形態が適用される画像形成装置を示した概略構成図である。図1に示す画像形成装置は、一般にタンデム型と呼ばれる中間転写方式の画像形成装置であって、電子写真方式により各色成分のトナー像が形成される複数の画像形成ユニット1Y,1M,1C,1K、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kにより形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト15に順次転写(一次転写)させる一次転写部10、中間転写ベルト15上に転写された重畳トナー画像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写部20、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置60を備えている。また、各装置(各部)の動作を制御する制御部40を有している。
一方、用紙Pへの転写が終了した後、中間転写ベルト15上に残った残留トナーは、中間転写ベルト15の回動に伴って搬送され、クリーニングバックアップロール34および中間転写ベルトクリーナ35によって中間転写ベルト15上から除去される。
図2は本実施の形態の定着装置60の概略構成を示す側断面図である。この定着装置60は、加熱部材の一例としての定着ベルトモジュール61と、定着ベルトモジュール61に対して圧接して配置された加圧部材の一例としての加圧ロール62とで主要部が構成されている。
定着ベルトモジュール61は、ベルト部材の一例としての定着ベルト610、定着ベルト610を張架しながら回転駆動する定着ロール611、内側から定着ベルト610を張架する張架ロール612、外側から定着ベルト610を張架する張架ロール613、定着ロール611と張架ロール612との間で定着ベルト610の姿勢を矯正する姿勢矯正ロール614、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接する領域であるニップ部N内の下流側領域であって、定着ロール611の近傍位置に配置された剥離部材の一例としての剥離パッド64、剥離パッド64が配置されたニップ部N内下流側領域にて、定着ベルト610を加圧ロール62に押圧する圧接部材の一例としての圧接プレート67、ニップ部Nの下流側において定着ベルト610を張架する張架ロール615により主要部が構成されている。
また、定着ロール611の内部には、加熱源として定格900Wのハロゲンヒータ616aが配設され、定着ロール611の表面に接触するように配置された温度センサ617aの計測値に基づき、画像形成装置の制御部40(図1参照)が定着ロール611の表面温度を150℃に制御している。
また、張架ロール612の両端部には定着ベルト610を外側に押圧するバネ部材(不図示)が配設され、定着ベルト610全体の張力を15kgfに設定している。その際に、定着ベルト610の張力を幅方向に亘って均一にするとともに、定着ベルト610の軸方向の変位をできる限り小さく抑えるため、張架ロール612は、外径が端部よりも中央部のほうを100μmだけ大きくした所謂クラウン形状で形成されている。
張架ロール613の内部には、加熱源としての定格1000Wのハロゲンヒータ616cが配設されており、温度センサ617cと制御部40(図1参照)とによって、表面温度が190℃に制御されている。したがって、張架ロール613は、定着ベルト610を張架する機能とともに、定着ベルト610を外周面側から加熱する機能をも併せ持っている。したがって、本実施の形態では、定着ロール611と張架ロール612および張架ロール613とによって定着ベルト610が加熱される構成を採用している。
圧接プレート67は、SUS等の金属で形成された、厚さ0.1mm程度の板状部材である。そして、圧接プレート67は剥離パッド64の加圧ロール62に面する側の側面に固定配置され、剥離パッド64からの押圧力により、剥離パッドニップ部N2において定着ベルト610を加圧ロール62に圧接させている。
また、張架ロール615は、外径12mm、長さ360mmのアルミニウムで形成された円柱状ロールである。そして、剥離パッドニップ部N2を通過した定着ベルト610が定着ロール611に向けて円滑に回動するように、剥離パッド64の定着ベルト610進行方向下流側近傍に配置されている。
図3は、ニップ部Nの近傍領域を表す概略断面図である。図3に示したように、定着ベルトモジュール61と加圧ロール62とが圧接されたニップ部Nには、定着ベルト610が定着ロール611に巻き付けられた(ラップされた)領域内において、加圧ロール62が定着ベルト610の外周面に圧接するように配置されることにより、ロールニップ部(定着ロール611と加圧ロール62との圧接部)N1が形成されている。
このような定着ロール611と加圧ロール62との構成により、本実施の形態のロールニップ部N1では、加圧ロール62の弾性層622が変形することでロールニップ部N1が形成されており、加圧ロール62側がニップを形成するロール(NIP Forming Pressure Roll)として機能している。すなわち、ロールニップ部N1では、定着ロール611には凹みが殆ど生じず、加圧ロール62表面のみが大きく凹んだ状態(加圧ロール62の凹み量>定着ロール611の凹み量)が形成されることで、定着ベルト610の進行方向に所定の幅を持ったニップ領域を作り出している。
このように、本実施の形態の定着装置60では、ロールニップ部N1において定着ベルト610がラップされている側の定着ロール611は殆ど変形せず、円筒形状が維持されている。そのため、定着ベルト610は定着ロール611表面の円周面に沿って回動し、その回動半径に変動が生じることがないので、進行速度を一定に維持しながらロールニップ部N1を通過することができる。それにより、定着ベルト610がロールニップ部N1を通過する際にも、定着ベルト610にはシワや歪みが極めて発生し難い。その結果、ロールニップ部N1を用紙Pが通過する際に、定着画像に定着ベルト610のシワや歪みに起因するトナー像の乱れの発生が抑えられ、良質の定着画像を安定的に提供することができる。なお、本実施の形態の定着装置60では、ロールニップ部N1は定着ベルト610の進行方向に沿って15mmの幅に設定されている。
図3に示したように、剥離パッドニップ部N2を形成する剥離パッド64は、断面が略円弧形状に形成され、ロールニップ部N1の下流側近傍にて定着ロール611の軸方向に沿って配置されている。そして、剥離パッドニップ部N2を通過した後の定着ベルト610は、剥離パッド64の側面に倣って回動する。それにより、定着ベルト610の進行方向は剥離パッド64によって張架ロール615方向に屈曲するように急激に変化する。そのため、ロールニップ部N1および剥離パッドニップ部N2を通過した用紙Pは、剥離パッドニップ部N2を出た時点で定着ベルト610の進行方向の変化に追随できなくなり、用紙Pは自身の所謂「コシ」によって定着ベルト610から剥離される。このようにして、剥離パッドニップ部N2の出口部において、用紙Pに対する曲率分離が安定的に行なわれる。なお、本実施の形態の定着装置60では、剥離パッドニップ部N2は定着ベルト610の進行方向に沿って2.5mmの幅に設定されている。
剥離パッド64および圧接プレート67は、上述したようにロールニップ部N1の下流側近傍に配設されている。それにより、ロールニップ部N1および剥離パッドニップ部N2からなるニップ部N内においては、ロールニップ部N1内でニップ圧がピークとなる位置(後段の図7参照)から剥離パッドニップ部N2の最下流位置に至るまでの領域で、ニップ圧が所定値以下に落ち込む谷間の領域が発生することが抑制され、ニップ圧が連続的に単調減少するように設定することが可能となる。そのため、本実施の形態の定着装置60では、安定的な用紙分離を実現できると同時に、画像ムラ等といった画像不良のない高品質の定着画像を提供することが可能となる。以下に、ロールニップ部N1の下流側近傍に配設された剥離パッド64および圧接プレート67により、ニップ圧が所定値以下に落ち込む谷間の領域が発生することが抑制され、ニップ部N内でニップ圧が連続的に単調減少するように設定される点について説明する。
しかし、かかる定着ベルトモジュール61を用いた定着装置60においても、用紙Pの表面にはトナー像が担持されているため、定着ベルト610の熱によってトナー像が溶融した際に、トナー像が接着剤となって用紙Pと定着ベルト610との間に付着力が働く。そのため、従来の定着装置と同様に、定着ベルト610表面から用紙Pを剥離する機構を設ける必要がある。特に画像形成装置の高速化を図った場合には、定着装置60において一旦剥離不良が生じて紙詰まり(ジャム)が生じると、その影響を受けて損傷する後続の用紙Pの枚数も多くなることから、ニップ部Nを高速で通過した用紙Pを定着ベルト610側から安定的に、かつ確実に剥離する必要がある。
そこで、本実施の形態の定着ベルトモジュール61では、ニップ部Nの下流部に定着ベルト610の進行方向を急激に変化させる部材、すなわち剥離パッド64を配設している。
ここで図5は、剥離パッド64をロールニップ部N1の下流側端部N1Eから所定の距離以上に離隔して配設した場合のニップ部N(ロールニップ部N1および剥離パッドニップ部N2)のニップ圧分布の概略を示した図である。図5に示したように、この場合には、剥離パッドニップ部N2において、ロールニップ部N1側の境界領域N2Sにニップ圧Pnが所定のニップ圧Pn1よりも低く落ち込んだ谷間の領域が形成されることとなる。
しかし、剥離パッドニップ部N2内のロールニップ部N1側の境界領域N2Sにおいてニップ圧Pnが所定のニップ圧Pn1よりも低い状態が形成されていると、ロールニップ部N1で抑え込まれていた気泡が境界領域N2Sにおいては抑止されずに発生する。そして、気泡が発生した状態で、用紙Pが剥離パッド64の配設されたニップ圧の高い領域N2Tに進入すると、境界領域N2Sにおいて発生した気泡がその高いニップ圧によって用紙Pの表面上を動き回ることとなる。そうすると、用紙P上のトナー像は、ロールニップ部N1を通過した直後であって、溶融したトナーが未だ完全に固化されていない状態にあるため、気泡が動き回ることによってトナー像が乱される現象が生じる。その結果、定着画像にムラ等の画像不良が発生するという事態が招来することとなる。
図6は、剥離パッド64をロールニップ部N1の下流側近傍に配設するとともに、圧接プレート67を配設した場合の剥離パッド64の周辺領域を表した図である。図6に示したように、このように剥離パッド64および圧接プレート67を配設することで、剥離パッドニップ部N2内におけるロールニップ部N1と剥離パッド64が配設された領域N2Tとの間の境界領域N2Sの幅を極力狭く設定することが可能となる。それと同時に、境界領域N2Sにおいて、圧接プレート67によって定着ベルト610を加圧ロール62に対して直接的に押圧することが可能となる。それにより、定着ベルト610が定着ベルト610の張力のみによって加圧ロール62に圧接される領域を極めて狭くすることができる。
このように、境界領域N2Sのニップ圧Pnを所定のニップ圧Pn1よりも高く設定できるので、境界領域N2Sにおいて気泡の発生を抑止することができる。さらには、ロールニップ部N1内でニップ圧がピークとなる位置から剥離パッドニップ部N2の最下流位置に至るまで、ニップ圧を連続的に単調減少するように設定することにより、ロールニップ部N1において高いニップ圧により抑え込まれていた水蒸気や熱膨張しようとする空気は、剥離パッドニップ部N2を通過するまでの経路で徐々に開放されることとなる。そのため、上記したような気泡が動き回る現象の発生を抑制することが可能となるため、未だ完全に固化されていない状態のトナー像が乱されることが殆ど無くなり、定着画像に画像ムラ等といった画像不良が発生するのを抑制することができる。
Pn≧Po×(Tn/To−1) ……(1)
すなわち、上記した所定のニップ圧Pn1は、
Pn1=Po×(Tn/To−1)
となる。
なお、Tnは定着ベルト610の絶対温度、Toは定着ロール611から充分に離れた位置における空気の絶対温度(環境温度)、Poは大気圧である。
PV = nRT ……(2)
なお、Pは圧力、Vは体積、nはモル数、Rは気体定数、Tは絶対温度である。
したがって、次の(3)式および(4)式が導かれる。
(Po+Pn)×Vn = nRTn ……(3)
PoVo = nRTo ……(4)
なお、Vnは境界領域N2S内の気泡の体積、Voは大気圧下での気泡の体積である。 境界領域N2S内で気泡の発生を抑制するには、Vn≦Voなる条件を満たせばよい。そこで、(3)式および(4)式より、次の(5)式が導かれる。
Tn/(Po+Pn)≦To/Po ……(5)
さらに(5)式を変形すると、上記した式(1)が導かれる。
そして、圧接プレート67は、式(1)を満たすニップ圧Pnを実現するように、定着ベルト610を加圧ロール62に圧接させることとなる。
図6に示したように、剥離パッド64には、主として定着ロール611側に面する内側面64a、剥離パッドニップ部N2を通過した定着ベルト610の進行方向を急激に変化させる外側面64b、圧接プレート67を介して定着ベルト610を加圧ロール62に押圧する押圧面64cが形成されている。
剥離パッド64の内側面64aは、剥離パッド64を定着ロール611側に極力近接させて(例えば、剥離パッド64と定着ロール611とのギャップを0.5mm)配置するために、定着ロール611の周面に倣った湾曲面で形成されている。すなわち、図6に示した境界領域N2Sを極力狭く設定するためには、剥離パッド64は、ロールニップ部N1(図3も参照)の下流側近傍であって、定着ロール611と加圧ロール62とで画成されたくさび状領域Qにおいて、加圧ロール62表面を押圧するように配置する必要がある。そのため、内側面64aの上流側端部(押圧面64cの上流側端部)64pをロールニップ部N1の下流側端部N1Eの近傍、すなわち上記したくさび状領域Q内の定着ロール611に近接した位置に設置できるように、内側面64aは定着ロール611の周面に倣った湾曲面に形成している。なお、本実施の形態の剥離パッド64では、内側面64aは曲率半径33mmの略円周面で形成している。
また、内側面64aの上流側端部64pをくさび状領域Q内の定着ロール611に近接した位置に設置できるようにするために、内側面64aと押圧面64cとのなす角度θ1は、20〜50°に設定するのが好適である。
剥離パッド64の押圧面64cは、圧接プレート67を介して定着ベルト610を加圧ロール62に均一に押圧するために平面で形成されている。また、押圧面64cは、より押圧力の均一化を図るために、加圧ロール62の円周面に倣った凹状曲面で形成することもできる。
圧接プレート67は、上述したように、SUS等の金属薄板(厚さ0.1mm程度)で形成された板状部材であり、図6に示したように、剥離パッド64の外側面64bおよび押圧面64cにほぼ倣う形状に加工されている。そして、剥離パッド64の外側面64bにおいて剥離パッド64に固定される一方、剥離パッド64の押圧面64cにおいては、圧接プレート67は固定されず、上流側端部67pは自由端に設定されている。また、圧接プレート67の上流側端部67pは、剥離パッド64の上流側端部64pよりも突出するように形成されている。さらには、剥離パッド64が加圧ロール62側に押圧されない状態において、圧接プレート67と剥離パッド64の押圧面64cとの間にギャップが生じるように設定されている。すなわち、剥離パッド64が定着装置60から取り外された状態にあると想定した場合に、圧接プレート67の押圧面64c側に位置する部分は、押圧面64cの下流側端部領域64qを支点として、バネ弾性が作用するような状態に設定されている。
図8は、圧接プレート67の上流側端部67pを定着ロール611に接触するように設定して、両端支持を実現する構成を示した図である。図8に示したように、この場合には、圧接プレート67の上流側端部67pは、くさび状領域Qの最深部を埋めるように、くさび形状で形成されている。このように、圧接プレート67の上流側端部67pをくさび形状に形成することで、定着ロール611からの押圧力を安定して受けることができると同時に、定着ロール611と摺擦しても、上流側端部67pおよび定着ロール611表面に磨耗が生じ難くなる。そのため、長期に亘って圧接プレート67の機能を維持することが可能である。
また、本実施の形態の定着装置60では、圧接プレート67と剥離パッド64とを別体に構成し、圧接プレート67を剥離パッド64に固定支持させて構成しているが、圧接プレート67と剥離パッド64とを一体的に成型して構成することも可能である。
このように、境界領域N2Sにおいて所定のニップ圧Pnを設定することで、境界領域N2Sでの気泡の発生を抑止することができる。さらに、ニップ圧を連続的に単調減少するように設定することにより、ロールニップ部N1において高いニップ圧により抑え込まれていた水蒸気や熱膨張しようとする空気を、剥離パッドニップ部N2を通過するまでの経路で徐々に開放することが可能となる。それにより、水蒸気や熱膨張した空気が気泡となってニップ内で動き回る現象の発生を抑制することができため、未だ完全に固化されていない状態のトナー像が乱されることが殆ど無くなり、定着画像に画像ムラ等の画像ディフェクトの発生を抑制することが可能となる。
なお、比較例として、剥離パッド64および圧接プレート67を配設しない構成、すなわちニップ部Nがロールニップ部N1だけで構成された従来の定着装置を用い、同様の評価試験を行った。
一方、画像ズレの発生は、本実施の形態の定着装置60および従来の定着装置のいずれにおいても認められなかった。これは、本実施の形態の定着装置60では、上述したように、境界領域N2Sにおいてニップ圧Pnを所定のニップ圧Pn1以上に設定することで、境界領域N2Sでの気泡の発生を抑止することができるからである。また、ロールニップ部N1中央部から剥離パッドニップ部N2に至る領域で、ニップ圧が連続的に単調減少するように設定されているため、ロールニップ部N1において高いニップ圧により抑え込まれていた水蒸気や熱膨張しようとする空気は、剥離パッドニップ部N2を通過するまでの経路で徐々に開放されるからである。そしてその結果として、定着画像に画像ムラ等といった画像不良が発生するのが抑制されたものと考えられる。
また、従来の定着装置では、ロールニップ部N1しか形成されておらず、ロールニップ部N1内の中央部からニップ出口に至る領域では、ニップ圧が連続的に単調減少する構成が形成されているからであると推測される。
画像形成装置の二次転写部20(図1参照)において未定着トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送ベルト55および定着入口ガイド56により、定着装置60のニップ部Nに向けて(図2参照:矢印F方向)搬送されてくる。そして、ニップ部Nを通過する用紙P表面の未定着トナー像は、主としてロールニップ部N1に作用する圧力と熱とにより用紙Pに定着される。
その結果、本実施の形態の定着装置60においては、連続通紙時においても定着温度を略一定に維持することが可能となる。また、高速定着動作の開始時に定着温度が落ち込む温度ドループ現象の発生を抑制することが可能となる。特に、熱容量の大きな厚紙等に対する定着においても、定着温度の維持および温度ドループの発生を抑制することができる。さらには、紙種に対応させて定着温度を途中で切り替える(定着温度のアップおよびダウンの双方を含む。)必要がある場合にも、定着ベルト610は熱容量が小さいので、ハロゲンヒータ616a、さらにはハロゲンヒータ616b、ハロゲンヒータ616cの出力調整により、所望の温度への切り替えを容易、かつ速やかに行うことも可能となる。
そのため、本実施の形態のロールニップ部N1においては、定着ベルト610がラップされている側の定着ロール611は殆ど変形しない構成が実現されている。それにより、定着ベルト610は、ロールニップ部N1を通過する際に、その進行速度を一定に維持することが可能となり、ロールニップ部N1において定着ベルト610にシワや歪みが生じることを抑制することができる。その結果、ロールニップ部N1を用紙Pが通過する際に、定着ベルト610のシワや歪みに起因するトナー像の乱れの発生が抑えられ、良質の定着画像を安定的に提供することが可能となる。
そのため、ロールニップ部N1において定着ロール611の曲率のもとで加熱加圧された用紙Pは、剥離パッドニップ部N2において加圧ロール62による相反する方向に向いた曲率に進行方向が変化させられる。その際に、用紙P上のトナー像と定着ベルト610表面との間で微小なマイクロスリップが生じる。それによって、トナー像と定着ベルト610との付着力が弱められ、用紙Pは定着ベルト610から剥離され易い状態が形成される。このように、剥離パッドニップ部N2は、最終の剥離工程で確実に剥離が行なわれるための準備工程としても位置付けられる。
このようにして、用紙Pは剥離パッドニップ部N2を出た時点で定着ベルト610から剥離され、安定的に、かつ確実に曲率分離される。
そして、定着ベルト610から分離された用紙Pは、排紙ガイド65および排紙ロール66によって機外に排出されて、定着処理が完了する。
さらに、ロールニップ部N1内でニップ圧がピークとなる位置から剥離パッドニップ部N2の最下流位置に至る領域で、ニップ圧が連続的に単調減少するように設定することが可能となる。
このように、本実施の形態の定着装置60では、境界領域N2Sでの気泡の発生を抑止するとともに、ニップ圧を連続的に単調減少するように設定することにより、ロールニップ部N1において高いニップ圧により押さえ込まれていた水蒸気や熱膨張しようとする空気を、剥離パッドニップ部N2を通過するまでの経路において徐々に開放することが可能となり、水蒸気や熱膨張した空気が気泡となってニップ内で動き回る現象の発生を抑制することができる。そのため、未だ完全に固化されていない状態のトナー像が乱されることが殆ど無くなり、定着画像に画像ムラ等の画像ディフェクトの発生を抑制することが可能となる。
実施の形態1では、画像形成装置に搭載される定着装置60において、定着ベルトモジュール61に対して圧接して配置される加圧部材として、加圧ロール62を用いた構成について説明した。実施の形態2では、加圧部材として複数のロールにより加圧ベルト700が張架された加圧ベルトモジュール70を用いた構成について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については同様な符号を用い、ここではその詳細な説明を省略する。
本実施の形態に係る定着装置90では、加圧ベルト700の内側に圧力パッド704が加圧ベルト700を介して定着ロール611側に向けて付勢された状態で配置され、加圧ベルト700を定着ロール611のラップ領域に押圧している。また、ベルトニップ部N3の最下流部では、加圧ロール701が、加圧手段としての圧縮コイルスプリング(不図示)によって、加圧ベルト700および定着ベルト610を介して定着ロール611の中心軸に向けて付勢されており、定着ロール611および定着ベルト610の当接部に局所的な高圧を生じさせている。
そのため、ベルトニップ部N3を幅広く形成することができるので、用紙P上のトナー像に対するさらなる安定した定着性能を実現することが可能となる。また、加圧ロール701による局所的な高圧によって溶融したトナー像に効率的に圧力を加えるので、高い定着性を保持するとともに、トナー像表面を平滑にしてカラー画像に良好な画像光沢を付与することができる。
なお、加圧ロール701、インレットロール702および張架ロール703のいずれかのロールには、加圧ベルト700のベルトエッジ位置を検知するベルトエッジ位置検知機構と、ベルトエッジ位置検知機構の検知結果に応じて加圧ベルト700の軸方向における当接位置を変位させる軸変位機構とを配設し、加圧ベルト700の蛇行(ベルトウォーク)を制御するように構成することも可能である。
圧力パッド704の弾性体部材としては、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の耐熱性の高い弾性体や、板バネ等を用いることができる。弾性体部材上に形成された低摩擦層は、加圧ベルト700内周面と圧力パッド704との摺動抵抗を小さくするために設けられ、摩擦係数が小さく、耐摩耗性のある材質であることが望ましい。具体的には、テフロン(登録商標)を含浸させたガラス繊維シート、フッ素樹脂シート、フッ素樹脂塗膜等を用いることができる。
Claims (21)
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動可能な定着ロールと、
前記定着ロールに張架されるベルト部材と、
前記ベルト部材を張架する張架ロールと、
前記定着ロールに押圧するように配置された加圧部材と、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部の下流側近傍にて、前記ベルト部材の外表面を前記加圧部材に押圧する剥離部材と、
バネ弾性を有する板状部材で構成され、前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部と、当該加圧部材と前記剥離部材との圧接部との間の中間領域にて、前記ベルト部材の外表面を前記加圧部材に圧接させる圧接部材と
を備えたことを特徴とする定着装置。 - 前記剥離部材は、断面が略円弧状に形成されたブロック部材で構成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記剥離部材は、前記定着ロール側に面する側面が当該定着ロールの表面形状に倣った略円弧状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記剥離部材は、前記加圧部材に面し、前記ベルト部材の進行方向に沿って所定の幅を持った押圧面と、前記定着ロール側とは反対側に位置し、当該ベルト部材の進行方向を屈曲するように変化させる形状に形成された剥離面とを備えたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記剥離部材の前記押圧面は、平面または前記加圧部材の表面形状に倣った曲面で形成されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 前記圧接部材は、前記剥離部材の前記押圧面により前記加圧部材側に向けて押圧されることを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 前記圧接部材は、前記剥離部材の前記剥離面にて固定支持されたことを特徴とする請求項4記載の定着装置。
- 前記圧接部材は、前記ベルト部材の進行方向上流側端部が自由端に設定されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 前記圧接部材は、前記ベルト部材の進行方向上流側端部が前記定着ロールに当接して配置されたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 記録材に担持されたトナー像を定着する定着装置であって、
回動可能な定着ロールと、
前記定着ロールに張架されるベルト部材と、
前記ベルト部材を張架する張架ロールと、
前記定着ロールに押圧するように配置された加圧部材と、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部の下流側近傍にて、前記ベルト部材の外表面を前記加圧部材に押圧する剥離部材とを備え、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部と、前記加圧部材と前記剥離部材との圧接部との間の中間領域でのニップ圧Pnが、所定の圧力値以上に設定され、かつ、当該定着ロールと当該加圧部材との当該圧接部の最下流部から当該加圧部材と当該剥離部材との圧接部の最下流部に至る領域のニップ圧が、前記ベルト部材の進行方向に向けて単調減少するように設定されたことを特徴とする定着装置。 - 前記中間領域のニップ圧Pnは、前記ベルト部材の絶対温度をTn、周辺環境の絶対温度をTo、大気圧をPoとして、
Pn≧Po×(Tn/To−1)
を満たすことを特徴とする請求項10記載の定着装置。 - 前記加圧部材は、前記定着ロールとの圧接部での凹み量が当該定着ロールとの圧接部での前記定着ロールの凹み量よりも大きいことを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記中間領域にて前記ベルト部材を前記加圧部材に圧接させる圧接部材をさらに備えたことを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記圧接部材は、前記剥離部材と一体的に構成されたことを特徴とする請求項13記載の定着装置。
- 前記圧接部材は、前記ベルト部材の進行方向上流側端部が前記定着ロールと前記加圧部材とで画成されるくさび状領域内に配置されることを特徴とする請求項13記載の定着装置。
- 前記加圧部材は、表面に弾性層が形成されたロール部材であることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- 前記定着ロールは内部に加熱部材が配設され、前記張架ロールは内部に加熱部材が配設されたことを特徴とする請求項10記載の定着装置。
- トナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
前記記録材上に転写されたトナー像を当該記録材に定着する定着手段とを含み、
前記定着手段は、
回動可能な定着ロールと、
前記定着ロールに張架されるベルト部材と、
前記ベルト部材を張架する張架ロールと、
前記定着ロールに押圧するように配置された加圧部材と、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部の下流側近傍にて、前記ベルト部材の外表面を前記加圧部材に押圧する剥離部材と、
前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部と、前記加圧部材と前記剥離部材との圧接部との間の中間領域にて、前記ベルト部材の外表面を前記加圧部材に圧接させる圧接部材とを備え、
前記中間領域でのニップ圧Pnが、所定の圧力値以上に設定され、かつ、前記定着ロールと前記加圧部材との圧接部の最下流部から当該加圧部材と前記剥離部材との圧接部の最下流部に至る領域のニップ圧が、前記ベルト部材の進行方向に向けて単調減少するように設定されたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記中間領域のニップ圧Pnは、前記ベルト部材の絶対温度をTn、周辺環境の絶対温度をTo、大気圧をPoとして、
Pn≧Po×(Tn/To−1)
を満たすことを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。 - 前記定着手段の前記加圧部材は、ロール部材で形成されたことを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
- 前記定着手段の前記加圧部材は、複数の張架ロールによってベルト部材が張架された加圧ベルトモジュールで形成されたことを特徴とする請求項18記載の画像形成装置。
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