JP4700369B2 - Cam装置、工具軌跡作成方法および工具軌跡作成プログラム - Google Patents
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日経CG編著「CADの基礎知識」日経BP社、1994年8月、pp.266-267 大山和之、森重功一、竹内芳美著「面精度向上のためのボールエンドミル傾斜加工の研究」社団法人精密工学会、2000.10.7〜9、精密工学会秋季大会学術講演会 講演論文集pp.372
また、突き加工は、従来用いられることがあったものの、荒加工のみに用いられ、中仕上げや仕上げ加工を行うための切削加工において、突き加工が適用されることはなかった。
図1は、突き加工における加工面が凸形状である場合におけるワークと切削工具の位置関係を示す図であり、図1(a)は、切削工具とワークの位置関係を示す斜視図、図1(b)は、図1(a)におけるA−A’矢視断面図である。なお、ワークW、切削工具T、矢印などの名称、符号についての基本的な構成は、図1、図4から図9において、共通するため、共通する要素については同一の符号を付して説明を省略することとする。
ここで、凹形状とは、切削工具Tが接している加工面が切削工具Tに対してくぼんでいることであり、凸形状とは、切削工具Tが接している加工面が切削工具Tに対してふくれあがっていることである。
矢印101は、切削工具Tの進行方向を示す。切削点とは、切削加工時における切削工具TとワークWの接触点であり、図1(b)においては符号102の部分である。本実施形態において、法線ベクトル103は、加工面上の切削点102における法線ベクトルを指すこととする。工具主軸方向ベクトル104は、切削工具Tの主軸方向を示すベクトルであり、本実施形態では、切削点102を含むこととする。傾斜角度θは、法線ベクトル103と工具主軸方向ベクトル104のなす角とし、法線ベクトル103と工具主軸方向ベクトル104が一致するとき、傾斜角度0°とする。定義から明らかなように、傾斜角度θを工具主軸方向ベクトル104に変換することが可能である。さらに、本実施形態では、全ての角度は切削工具Tの進行方向101と逆方向を正とする。例えば、図1(b)における傾斜角度θは、正の値を持つ。また、法線ベクトル103と90°または−90°の関係にある線を接線とよぶこととする(図示せず)。なお、これらの用語を使って突き加工を定義すると、突き加工とは、切削加工時における切削工具Tの傾斜角度が0°以上である加工と定義できる。
図2に示すCAD/CAMシステム1は、製品の形状データを作成するCAD装置3、切削工具の寸法に関するデータなどを格納するファイルサーバ4、CAD装置3で作成されたワークの形状データ(以下、形状データという)を読み込み、読みこんだ形状データを基に工具軌跡データを算出し、算出した工具軌跡データをNCポストプロセッサ5に送るCAM装置2、CAM装置2から送られた工具軌跡データを同時多軸制御NC加工機7の座標系に変換し、数値制御用のNCデータに変換するNCポストプロセッサ5、そのNCデータに従って同時多軸制御NC加工機7の直線送り軸や回転軸の動作指令を作成し、同時多軸制御NC加工機7を動作させる数値制御装置6、数値制御装置6が作成した直線送り軸や回転軸の動作指令に従って動作し、ワークWの切削加工を行う同時多軸制御NC加工機7を含んで構成される。
さらに、CAM装置2は、CAD装置3で作成された形状データを読みこむ形状データ読込部21、読み込んだ形状データを基に、工具軌跡データを作成する切削動作設定部22、工具軌跡データを作成する際の様々な条件などを入力する入力部23、入力部23から入力された条件を基に、後記する切削動作設定部22に含まれる各部の動作を選択する操作指定部24、作成された工具軌跡データをNCポストプロセッサ5へ送る工具軌跡データ転送部25を含んで構成される。
さらに、切削動作設定部22は、入力部23を介した加工部位の指定に従って形状データから切削加工する部位を選択する加工範囲設定部221、切削加工に用いる切削工具を設定し、設定した切削工具の寸法などに関するデータをファイルサーバ4から取得し、取得した切削工具の寸法などに関するデータを後記する工具軌跡データ作成部223の干渉チェック部2233へ送る工具設定部222、工具軌跡を作成する工具軌跡データ作成部223、切削工具の切削開始動作を設定する切削開始動作設定部224、切削工具の終了動作を設定する切削終了動作設定部225を少なくとも含んで構成されている。
工具軌跡データ作成部223は、傾斜角度の初期値を設定する初期値設定部2231、形状データ読込部21から形状データを取得し、この形状データを基に工具先端位置ベクトルを作成する工具先端位置ベクトル作成部2232、工具先端位置ベクトル作成部2232が作成した工具先端位置ベクトル上の任意の複数の点について、切削工具とワークの干渉が生じているか否かをチェックし、干渉が生じている場合はフラグをたてる干渉チェック部2233、干渉チェック部2233による干渉チェックの結果、フラグがたったか否かを判定する干渉判定部2234、加工面の凹凸を判定する凹凸判定部2235、傾斜角度を変更する傾斜角度変更部2236を含んで構成される。
次に、図2を参照して、本発明に係るCAM装置2を含んで構成されるCAD/CAMシステム1の処理の概要を説明する。
CAD装置3で作成された形状データは、CAM装置2の形状データ読込部21に送られ、さらに切削動作設定部22に送られる。切削動作設定部22では、送られた工具軌跡データなどを基に、工具軌跡データを作成する。具体的には、切削動作設定部22は、以下に記述する各手順によって工具軌跡データを作成する。
図3は、突き加工用の工具軌跡データの作成の処理の流れを示すフローである。なお、本実施形態では、切削工具TにコーナRエンドミルを選択した場合について示すが、これに限らず他の回転工具を選択してもよい。なお、本実施形態における工具軌跡データは、荒加工だけでなく、例えば中仕上げや仕上げ加工を行うための切削加工に用いる工具軌跡データとすることもできる。
まず、図4を参照して、加工面が凹形状のときの、図3のステップS36の傾斜角度変更の処理における傾斜角度の範囲の設定について説明する。
図4は、加工面が凹形状のときの、図3のステップS36の傾斜角度変更の処理における傾斜角度の範囲の設定方法を示す図である。図4におけるワークWは、図1(a)におけるA−A’矢視断面図である。
加工面が凹形状の場合は、図4(a)に示すように、進行方向101に対し前方に切削工具Tを傾斜させていき、やがて切削点102以外の切削工具Tの底面とワークWが接触する点(第1の接触点401)を求め、このときの傾斜角度(第1の傾斜角度θa)を求める。
図4(b)に示すように、切削工具Tの傾斜角度θが第1の傾斜角度θa以下となると、切削工具Tの底面とワークWが干渉し、削り込みが発生する。
次に、図4(c)に示すように、進行方向101に対して後方に切削工具Tを傾斜させていき、やがて切削点102以外の切削工具Tの側面とワークWが接触する点(第2の接触点402)を求め、このときの傾斜角度(第2の傾斜角度θb)を求める。
図4(d)に示すように、切削工具Tの傾斜角度θが第2の傾斜角度θb以上になると、切削工具Tの側面とワークWが干渉し、削り込みが発生する。
よって、加工面が凹形状の場合、図4(e)に示すように、傾斜角度θは第1の傾斜角度θa以上、第2の傾斜角度θb以下でなければならない。
これら傾斜角度θの範囲の算出は、工具軌跡上の任意の点において演算してもよいし、切削開始点において演算してもよい。
このような角度範囲とすることで、突き加工の状態を保持したまま、傾斜角度θの変更を行うことができる。
次に、図5を参照して、加工面が凸形状のときの、図3のステップS37の傾斜角度変更の処理における傾斜角度の範囲の設定について説明する。
図5は、加工面が凸形状のときの、図3のステップS37の傾斜角度変更の処理における傾斜角度の範囲の設定方法を示す図であり、図1(a)におけるA−A’矢視断面図を示している。
加工面が凸形状の場合は、図5(a)に示すように、進行方向に対し前方に切削工具Tを傾斜させていき、やがて切削点以外の切削工具Tの底面とワークWが接触する点を求め、このときの傾斜角度(第3の傾斜角度θc)を求める。このとき、切削工具Tの底面は、切削点102における接平面と一致する。よって、本実施形態における第3の傾斜角度θcは、0°である。
図5(b)に示すように、切削工具Tの傾斜角度θが0°以下となると、切削工具Tの底面とワークWが干渉し、削り込みが発生する。
次に、図5(c)に示すように、進行方向に対して後方に切削工具Tを傾斜させていき、やがて切削点以外の切削工具Tの側面とワークWが接触する点を求め、このときの傾斜角度(第4の傾斜角度θd)を求める。このときの工具主軸方向ベクトル104は、切削点102における接線と一致する。よって、本実施形態における第4の傾斜角度θdは、90°である。
図5(d)に示すように、切削工具Tの傾斜角度θが90°以上になると、切削工具Tの側面とワークWが干渉し、削り込みが発生する。
よって、コーナRエンドミルを用いた切削加工において、加工面が凸形状の場合、図5(e)に示すように、傾斜角度θは0°以上、90°以下でなければならない。
これら傾斜角度θの範囲の算出は、工具軌跡上の任意の点において演算してもよいし、切削開始点において演算してもよい。
このような角度範囲とすることで、突き加工の状態を保持したまま、傾斜角度θの変更を行うことができる。
図6は、本発明の実施形態に係る切削開始動作設定部において設定される切削工具の動作を示す図である。
同時多軸制御NC加工機7が、工具軌跡データ作成部223で作成された工具軌跡データを基に実際の切削加工に入る際、切削工具Tは、空回しの状態から、急にワークWの切削へ入るため、最初の切削に入る前の動作を考慮しないと切削負荷が急激に増大する。その結果、ワークWの変形、切削工具Tの破損などの問題が生じるおそれがある。
本実施形態では、切削開始動作設定部224は、最初の切削位置における工具主軸方向から切削工具Tを侵入できるよう、切削工具Tを工具主軸方向に移動した位置(Ta)に切削開始位置を設定する。このときの工具主軸方向ベクトル104は、図3のステップS36、ステップS37において、工具軌跡データ作成部223が設定した傾斜角度θから変換されたものである。このように設定することで、斜め方向から切削工具TがワークWに侵入するため、切削加工に入る際の切削工具Tに対する切削抵抗を軽減することができる。この結果、切削工具Tの切削開始時における横ブレや切削工具Tの破損を防ぐことができる。
図7は、本発明の実施形態に係る切削終了動作設定部において設定される切削工具の動作を示す図である。
同時多軸制御NC加工機7が、工具軌跡データ作成部223で作成された工具軌跡データを基に実際の切削加工を終了する際、切削状態から急に空回りの状態となるため、切削負荷の急激な変化が生じたり、時にはワークWと切削工具Tの側面が干渉してしまう。その結果、切削工具Tを固定している図示しないホルダから、切削工具Tが脱落してしまうといった問題が生じるおそれがある。
本実施形態では、切削終了動作設定部225は、図7に示すように、最後の切削点102aから、例えば法線方向に中心Cを有する円弧上701を、切削工具Tの進行方向に沿って移動させ(T→Tb)切削工具Tを移動させ終了させるよう設定する。このように設定することで、ワークWと切削工具Tとが徐々に離れるように設定できるため、切削終了時のワークWと切削工具Tの干渉や、切削負荷の急激な変化を軽減することができる。
図8は、工具主軸方向ベクトルを、切削工具の進行方向に対し、後方に傾けて設定した状態を示した図である。
図9に示すように、切削工具Tを進行方向101に対し前方に傾けた場合、切削工具Tの進行方向101と同方向、かつワークWの法線ベクトル103に対し、垂直方向に切削力105が生じる。この切削力105は、工具主軸方向104’に垂直な成分(工具主軸垂直方向成分)106と、工具主軸方向成分107に分解できる。工具主軸垂直方向成分106は、工具主軸方向成分107に対して大きいことから、切削工具Tの工具主軸垂直方向成分106に大きな力が加わる。切削工具Tは、工具主軸垂直方向成分106が、工具主軸方向104’に比べて剛性が小さいため、工具主軸垂直方向成分106に大きな力が生じると、切削工具Tが振動しやすくなる。
一方、図8に示すように本発明による工具主軸方向ベクトルの定め方に従った突き加工では、工具主軸垂直方向成分106は工具主軸方向成分107に対して小さいことから、切削工具Tの工具主軸方向104’に大きな力が加わる。切削工具Tは、工具主軸方向104’が工具主軸垂直方向成分106に比べて剛性が大きいため、工具主軸方向104’に大きな力が生じても、切削工具Tが振動しにくくなる。また、剛性が大きい工具主軸方向104’に大きな力が働くため、より高い切削負荷に耐えることができる。
以上の結果より、突き加工を適用した切削加工では、加工速度を上げることに伴う切削抵抗の増大が原因となって生じる振動発生、ワーク変形を抑えることができ、高効率な切削加工が可能となる。
例えば、本実施形態では切削工具Tとして、コーナRエンドミルを選択したことを前提としているが、その他の回転切削工具を選択することも可能である。この場合、図4から図5における第1の傾斜角度から第4の傾斜角度θa,θb,θc,θdは、それぞれの回転切削工具の寸法などに関するデータと、形状データを基に算出した角度とすることで、同様の処理を行うことができる。
3 CAD装置
4 ファイルサーバ
21 形状データ読込部
22 切削動作設定部
23 入力部
24 操作指定部
25 工具軌跡データ転送部
101 進行方向
102,102a 切削点
103 法線ベクトル
104,104’ 工具主軸方向ベクトル
221 加工範囲設定部
222 工具設定部
223 工具軌跡データ作成部
224 切削開始動作設定部
225 切削終了動作設定部
2231 初期値設定部
2232 工具先端位置ベクトル作成部
2233 干渉チェック部
2234 干渉判定部
2235 凹凸判定部
2236 傾斜角度変更部
θ,θ’ 傾斜角度
T,Ta,Tb 切削工具
W,W’ ワーク
Claims (5)
- CAD装置で作成した、曲面を有する加工対象物の形状データを読み込む形状データ読
込手段と、
各種の切削工具の形状に関する情報が格納された記憶手段と、
前記切削工具の種類を選択し、選択した前記切削工具の形状に関する情報を前記記憶手段から取得する工具設定手段と、
工具軌跡データを作成する工具軌跡データ作成手段と、
を含んで構成され、加工対象物の中仕上げ加工および表面仕上げ加工を行うためのCAM装置であって、
前記工具軌跡データ作成手段は、
前記形状データ読込手段から前記形状データを取得し、前記工具設定手段から前記選択した切削工具の形状に関する情報を取得し、
前記切削工具の角度の初期値を、前記切削工具の進行方向後方の接線方向に当該切削工具の主軸方向を示す工具主軸方向ベクトルを合わせるように設定し、
前記切削工具の角度が初期値の状態で、前記形状データおよび前記切削工具の形状に関する情報を基に、前記工具主軸方向ベクトルを含む工具軌跡データを作成し、
前記工具軌跡データと、前記形状データと、前記切削工具の形状に関する情報と、を基に、前記切削工具と、前記加工対象物と、が干渉するか否かの干渉チェックを行い、
前記干渉チェックの結果、前記切削工具と、前記加工対象物と、が干渉しないと判定された場合、前記工具軌跡データを出力し、
前記干渉チェックの結果、前記切削工具と、前記加工対象物と、が干渉する箇所があると判定された場合、前記形状データを基に、切削加工面の微分係数を算出し、解析することによって、前記切削加工面の凹凸を判定し、
前記判定の結果、前記切削加工面が凹面である場合、前記取得した形状データと前記選択した切削工具の形状に関する情報とを使用して、前記切削工具を進路方向に対し、後方に傾斜させた状態における切削点を中心として、前記切削工具を仮想的に前後に傾斜させ、前記切削工具の底面および側面が前記加工対象物に接触する際の前記切削加工面に対する前記切削工具の角度である第1の傾斜角度および第2の傾斜角度を算出し、
前記第1の傾斜角度および前記第2の傾斜角度の範囲内で、第3の傾斜角度を決定し、
前記判定の結果、前記切削加工面が凸面である場合、前記取得した前記形状データと前記選択した切削工具の形状に関する情報とを使用して、前記切削加工面に対する前記切削工具の角度が、0°から、進路方向に対して後方90°の範囲内で、前記工具主軸方向ベクトルを後方90°に近づけるように、前記第3の傾斜角度を決定し、
前記決定した第3の傾斜角度を基に、前記工具主軸方向ベクトルを含む工具軌跡データを作成し、
工具進行方向の切削力を、工具主軸方向の力と、工具主軸に対して垂直方向の力と、に分解したとき前記工具主軸方向の力より、工具主軸に対して垂直方向の力が小さくなるよう、前記第3の角度を決定すること
を特徴とするCAM装置。 - 前記CAM装置は、
前記切削工具を、前記切削加工面に対し、後方に傾斜させた状態で前記切削工具の主軸方向から前記加工対象物に侵入させるよう設定する手順を実行する切削開始動作設定手段をさらに含んで構成すること、
を特徴とする請求項1に記載のCAM装置。 - CAD装置で作成した、曲面を有する加工対象物の形状データを読み込む形状データ読込手段と、
各種の切削工具の形状に関する情報が格納された記憶手段と、
前記切削工具の種類を選択し、選択した前記切削工具の形状に関する情報を前記記憶手段から取得する工具設定手段と、
工具軌跡データを作成する工具軌跡データ作成手段と、
を含んで構成され、加工対象物の中仕上げ加工および表面仕上げ加工を行うためのCAM装置における工具軌跡作成方法であって、
前記工具軌跡データ作成手段が、
前記形状データ読込手段から前記形状データを取得し、前記工具設定手段から前記選択した切削工具の形状に関する情報を取得する手順、
前記切削工具の角度が、当該切削工具の進行方向後方の接線方向に当該切削工具の主軸方向を示す工具主軸方向ベクトルを合わせるように設定された初期値の状態で、前記形状データおよび前記切削工具の形状に関する情報を基に、前記工具主軸方向ベクトルを含む工具軌跡データを作成する手順、
前記工具軌跡データと、前記形状データと、前記切削工具の形状に関する情報と、を基に、前記切削工具と、前記加工対象物と、が干渉するか否かの干渉チェックを行う手順、
前記干渉チェックの結果、前記切削工具と、前記加工対象物と、が干渉しないと判定された場合、前記工具軌跡データを出力する手順、
前記干渉チェックの結果、前記切削工具と、前記加工対象物と、が干渉する箇所があると判定された場合、前記形状データを基に、切削加工面の微分係数を算出し、解析することによって、前記切削加工面の凹凸を判定する手順、
前記判定の結果、前記切削加工面が凹面である場合、前記取得した形状データと前記選択した切削工具の形状に関する情報とを使用して、前記切削工具を進路方向に対し、後方に傾斜させた状態における切削点を中心として、前記切削工具を仮想的に前後に傾斜させ、前記切削工具の底面および側面が前記加工対象物に接触する際の前記切削加工面に対する前記切削工具の角度である第1の傾斜角度および第2の傾斜角度を算出する手順、
前記第1の傾斜角度および前記第2の傾斜角度の範囲内で、第3の傾斜角度を決定する手順、
前記判定の結果、前記切削加工面が凸面である場合、前記取得した前記形状データと前記選択した切削工具の形状に関する情報とを使用して、前記切削加工面に対する前記切削工具の角度が、0°から、進路方向に対して後方90°の範囲内で、工具進行方向の切削力を、工具主軸方向の力と、工具主軸に対して垂直方向の力と、に分解したとき前記工具主軸方向の力より、工具主軸に対して垂直方向の力が小さくなるように、かつ前記工具の主軸方向を後方90°に近づけるように、前記第3の傾斜角度を決定する手順、
前記決定した第3の傾斜角度を基に、前記工具主軸方向ベクトルを含む工具軌跡データを作成する手順、
を、含んで実行することを特徴とする工具軌跡作成方法。 - 前記CAM装置が、
前記切削工具を、前記切削加工面に対し、後方に傾斜させた状態で前記切削工具の主軸方向から前記加工対象物に侵入させるよう設定する手順、
をさらに含んで実行することを特徴とする請求項3に記載の工具軌跡作成方法。 - コンピュータに、請求項3または請求項4に記載の工具軌跡作成方法を実行させる工具軌跡作成プログラム。
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