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JP4694437B2 - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents

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JP4694437B2
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Description

本発明は、異なる複数の駆動力特性の中から1つの駆動力特性を外部操作により選択し、選択した駆動力特性に従って駆動力を決定する車両の駆動力制御装置に関する。
従来、スロットル弁をスロットルアクチュエータにより電子的に制御する、いわゆる電子制御スロットル方式のエンジンでは、アクセルペダルとスロットル弁とが機械的にリンクされていないため、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)に対して、スロットル弁の開度(スロットル開度)を非線形特性で制御することができる。
例えば特許文献1(特開2005−188384号公報)には、エンジン回転数とアクセル開度に基づきエンジンの運転状態を複数の運転領域に分別し、各運転領域毎にマップを設定して、エンジンの運転状態に適したスロットル弁の開度制御を行うことができるようにした技術が開示されている。
この文献に開示されている技術によれば、高速走行においてはポテンシャルを最大に発揮させることで良好な運転性能が発揮され、一方、渋滞等の停車と発進とを繰り返すような運転の際には、パワーを抑制した運転が可能となり、良好なドライバビリティを得ることができる。
特開2005−188384号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術では、各運転領域に応じてマップが自動的に選択され、選択したマッブに基づいてスロットル開度が制御されるため、例えばターボエンジン等の高性能エンジンを搭載する車両が一般道路を走行する場合、アクセルペダルを思い切り踏み込むと運転領域がフル加速領域となり、パワフルな加速性能が引き出されてしまう。そのため、一般道路を走行する場合は、アクセルペダルの踏込み量を常に微調整しなければならず、アクセルワークが神経質にならざるを得ない。
一方、エンジンのパワーを必要以上に抑えてしまうと、高速走行や登坂走行において、充分な加速性能を発揮させることができなくなり、運転者にパワー不足感を与えてしまう。
又、パワーを抑制した経済的な運転を好む運転者と、加減速レスポンスに優れたきびきびとした運転を好む運転者とでは、車両の駆動力特性に対する要求が異なる。従って、1台の車両を、好みの異なる運転者が各々運転するような場合には、それぞれの運転者の要求を満足させる駆動力制御を設定することはできない。
このように、各運転者の要求を1台の車両で満足させることは難しく、一般に、ユーザは自分の好みに適合した駆動力特性を有する車両を選択して購入しており、購入後に駆動力特性を変更することができず、パワフルな駆動力特性の車両を選択すると経済性が犠牲となり、逆に経済性の高い駆動力特性を有する車両を選択するとパワフルさが犠牲になるなど、両立が難しく使い勝手が悪いという問題がある。
また、パワーを抑制した経済的な運転を好む運転者であっても、例えば、高速道路上での追い越し走行を行う場合等には、パワフルな駆動力特性を一時的に必要とする場合がある。逆に、加減速レスポンスに優れたきびきびとした運転を好む運転者であっても、例えば、山間部等の局所的なウェット路や凍結路を通過する場合等には、パワーを抑制した駆動力特性を一時的に必要とする場合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、1台の車両で運転者の好みに応じた駆動力特性を設定することができ、経済的な運転はもとより、きびきびとした運転も可能で、使い勝手の良い車両の駆動力制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明による車両の駆動力制御装置は、制御モードとして駆動力特性の異なる複数のモードを有し、該複数のモードの中から所定のモードを外部操作に基づいて選択するモード選択制御手段と、前記モード選択制御手段により選択した所定のモードから他の所定のモードに一時的に切り換える一時切換制御手段と、前記一時切換制御手段によって所定のモードが選択されているとき、予め設定された復帰条件に基づいて前記モード選択制御手段で選択したモードへの復帰の可否を判定する復帰判定手段と、前記復帰判定手段で復帰の許可判定がなされたとき、前記モード選択制御手段で選択したモードへと復帰させる自動復帰制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、異なる駆動力特性の複数のモードを設定し、その中から外部操作により1つのモードを選択することができ、しかも、一時切換用モードとして予め設定した任意のモードに一時的に切り換えることができるため、1台の車両で運転者の好みに応じた駆動力特性を設定することができ、経済的な運転はもとより、きびきびとした運転も可能で、使い勝手がよい。
以下、図面に基づいて本発明の第1の形態を説明する。図1にインストルメントパネル及びセンタコンソールを運転席側から見た斜視図が示されている。
図1に示すように、車両の車室内前部に配設されているインストルメントパネル(以下「インパネ」と略称)1は、車幅方向左右に延出されており、運転席2の前方に位置するインパネ1にコンビネーションメータ(以下「コンビメータ」と略称)3が配設されている。又、このインパネ1の車幅方向ほぼ中央に、周知のカーナビゲーションシステムを構成する表示手段としてのセンタディスプレイ4が配設されている。
又、運転席2と助手席5との間に配設されて、インパネ1側から車体後方へ延出するセンタコンソール6に、自動変速機のレンジを選択するセレクトレバー7が配設され、その後方に、エンジンの駆動力特性を選択する選択手段としてのモード選択スイッチ8が配設されている。更に、運転席2の前方にステアリングホイール9が配設されている。
ステアリングホイール9は、エアバッグ等を収容するセンタパッド部9aを有し、このセンタパッド部9aと外周のグリップ部9bとの左右及び下部が、3本のスポーク9cを介して連設されている。このセンタパッド部9aの左下部に表示切換スイッチ10が配設され、又、右下部に、一時切換手段としての一時切換スイッチ11が配設されている。
又、図2に示すように、コンビメータ3は、中央寄りの左右に、エンジン回転数を示すタコメータ3aと、車速を表示するスピードメータ3bとが各々配設されている。更に、タコメータ3aの左側に冷却水温を表示する水温計3cが配設され、スピードメータ3bの右側に燃料残量を表示する燃料計3dが配設されている。又、中央部に現在の変速段を表示する変速段表示部3eが配設されている。尚、符号3fはウォーニングランプ、3gはトリップメータをリセットするトリップリセットスイッチである。このトリップリセットスイッチ3gの押しボタンがコンビメータ3から運転席2側に突出されており、運転者等が押しボタンを介してトリップリセットスイッチ3gを設定時間以上ONし続けることで、トリップメータがリセットされる。
更に、タコメータ3aの下部に、走行距離や燃費、エンジン駆動力等の情報を複数の表示画面を切換えて、それぞれ表示させる表示手段としてのマルチインフォメーションディスプレイ(以下「MID」と略称)12が配設されている。又、スピードメータ3bの下部に、瞬間燃費とトリップ平均燃費との差に基づき経済的な走行を指標する燃費メータ13が配設されている。
又、図3に示すように、モード選択スイッチ8は、プッシュスイッチを併設するシャトルスイッチであり、外部操作者(一般的には運転者であるため、以下においては、「運転者」と称して説明する)がリング状の操作つまみ8aを操作することで、後述する3種類のモード(第1モードであるノーマルモード1、第2モードであるセーブモード2、第3モードであるパワーモード3)を選択することができる。すなわち、本形態では、操作つまみ8aを左方向へ回転させることで左側スイッチがON動作されてノーマルモード1が選択され、右方向へ回転させることで右側スイッチがON動作されてパワーモード3が選択され、一方、操作つまみ8aを下方向にプッシュすることでプッシュスイッチがON動作してセーブモード2が選択される。尚、プッシュスイッチにセーブモード2を割り当てることで、例えば運転中に誤ってプッシュスイッチをONした場合であっても、セーブモード2は後述するように出力トルクが抑制されているため、モードがセーブモード2に切換えられても駆動力が急に増加されてしまうことがなく、運転者は安心して運転することができる。
ここで、各モード1〜3の出力特性について簡単に説明する。ノーマルモード1は、アクセルペダル14の踏込み量(アクセル開度)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するように設定されている(図11(a)参照)、通常運転に適したモードである。
又、セーブモード2は、エンジントルクのセーブ、及び自動変速機搭載車では変速機のロックアップ制御に同期させてエンジントルクをセーブする等して、十分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、アクセルワークを楽しむことができるモードに設定されている。更に、セーブモード2は出力トルクを抑制しているのでイージードライブ性と低燃費性(経済性)との双方をバランス良く両立させることができる。例えば、3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の十分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、特に街中などの実用領域における扱い易さを重視した性能が設定されている。
又、パワーモード3は、エンジンの低回転域から高回転域までレスポンスに優れる出力特性とし、更に、自動変速機搭載車の場合には、エンジントルクに同期させてシフトアップポイントを変更させる等してワインディング路などでのスポーティな走行状況にも積極的に対応可能として、きびきびとした運転ができるようなパワー重視のモードに設定されている。すなわち、このパワーモード3では、アクセルペダル14の踏込み量に対して高いレスポンス特性が設定されており、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であれば、3リッタエンジンの有するポテンシャルを最大限に発揮できるように、早いタイミングで最大トルクを発生させるように設定されている。尚、この各モード(ノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3)の駆動力指示値(目標トルク)は、後述するように、エンジン回転数とアクセル開度との2つのパラメータに基づいて設定する。
表示切換スイッチ10は、MID12に表示される情報を切換える際に操作するもので、順送りスイッチ部10aと逆送りスイッチ部10bと初期画面復帰スイッチ部10cとが設けられている。図4にMID12に表示される画面毎の項目を例示する。尚、このMID12はカラーディスプレイであっても良い。
本形態では、(a)〜(f)の6種類の画像が設定されており、順送りスイッチ部10aをONする都度に、(a)〜(f)へ順に切換えられ、(f)の画面が表示されているときに順送りスイッチ部10aをONすると、初期画面(a)が表示される。一方、逆送りスイッチ部10bをONすると、逆送りで画面が切換えられる。
画面(a)は、イグニッションスイッチをONした際に表示される初期画面である。この画面には、下段にオドメータが表示され、上段にトリップメータが表示され、更に、左端に現在のモード(図においてはセーブモード2を示す「2」)が表示される。
画面(b)は、下段にトリップメータによる走行距離と、当該走行距離における総燃料噴射パルス幅(パルス時間)とに基づいて算出したトリップ平均燃費[Km/L]が表示され、上段に数秒間の走行距離と、そのときの総燃料噴射パルス幅(パルス時間)とに基づき算出した瞬間燃費[Km/L]が表示される。
画面(c)は、下段にエンジンを起動させたときからの運転時間が表示され、上段に外気温[℃]が表示される。
画面(d)には、燃料タンク内の燃残量とトリップ平均燃費とに基づき算出した、おおよその走行可能距離[Km]が表示される。
画面(e)には、現在選択されているモード(図においてはセーブモード2が示されている)のアクセル−トルク線が表示される。このアクセル−トルク線は、縦軸にエンジの出力トルク、横軸にアクセル開度が示されており、表示されるアクセル−トルク線内にパワー表示領域Pが設定されている。パワー表示領域Pはアクセル開度の増減に連動してパワーレベルが、図の左側から右方向(増加)、或いは右側から左方向(減少)へリニアに表示される。従って、運転者は表示されるパワーレベルを目視することで、現在の運転状態を容易に把握することができる。
画面(f)には、現在時刻が表示される。
図5に示すように、上述した画面(e)に表示されるアクセル−トルク線は、選択されているノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3毎に相違する。同図(a)はノーマルモード1選択時に表示される駆動力特性線としてのアクセル−トルク線L1が示され、同図(b)にセーブモード2選択時に表示される駆動力特性線としてのアクセル−トルク線L2が示され、同図(c)にパワーモード3選択時に表示される駆動力特性線としてのアクセル−トルク線L3が示されている。
ところで、上述した図4の画面(e)は、イグニッションスイッチをONしたときの初期画面としてMID12上に表示させるようにしても良い。この場合、初期画面が表示された直後は、各アクセル−トルク線L1,L2,L3を同時に表示させ、ある時間遅れで、現在設定されているモードに対応するアクセル−トルク線のみを残して、他のアクセル−トルク線をフェードアウトさせるようにしてもよい。
同図(b)に、各モード毎のアクセル−トルク線L1,L2,L3の駆動力特性を比較するために、アクセル−トルク線L1,L3を破線で重ねて示す。尚、このアクセル−トルク線L1,L3は、便宜的に示すもので実際には表示されない。同図(b)に示すように、パワーモード3はアクセルペダルの踏み込みに対してスロットル変化量を大きくした特性で、アクセル開度に対する目標トルクを大きく設定されており、ノーマルモード1は、アクセルペダルの踏込み量に対してスロットル変化量がほぼリニアに変化するように設定されており、パワーモード3の駆動力特性と比較した場合、ノーマルモード1は、アクセルペダルの踏み込みに対してスロットル変化量が相対的に小さくした特性となり、アクセル開度が比較的小さい通常運転領域で良好な運転性能が得られるように設定されている。
又、セーブモード2は、パワーモード3とノーマルモード1の中間的な特性で、出力トルクを抑制することでアクセルワークを楽しむことができるように設定されている。
尚、図5に表示されている内容(図4(e)の画面)は、タコメータ3a内にインフォメーションディスプレイを別途設け、当該インフォメーションディスプレイに常時表示させるようにしても良い。或いは、MID12に、図5に示す表示内容のみを表示させ、図4に示す他の表示内容については、別途設けたインフォメーションディスプレイに表示させるようにしても良い。
又、燃費メータ13は、中立位置がトリップ平均燃費[Km/L]を示し、このトリップ平均燃費[Km/L]よりも瞬間燃費[Km/L]が高い場合は、指針13aがその偏差に応じてプラス(+)方向へ振れ、一方、トリップ平均燃費[Km/L]よりも瞬間燃費[Km/L]が低い場合、指針13aはその偏差に応じてマイナス(−)方向へ振れる。
ところで、図6に示すように、車両には、CAN(Controller Area Network)通信等の車内通信回線16を通じて、メータ制御装置(メータ_ECU)21、エンジン制御装置(E/G_ECU)22、変速機制御装置(T/M_ECU)23、ナビゲーション制御装置(ナビ_ECU)24等の、車両を制御する演算手段としての制御装置が相互通信可能に接続されている。各ECU21〜24は、マイクロコンピュータ等のコンピュータを主体に構成され、周知のCPU、ROM、RAM、及びEEPROM等の不揮発性記憶手段等を有している。
メータ_ECU21は、コンビメータ3の表示全体を制御するもので、入力側にモード選択スイッチ8、表示切換スイッチ10、一時切換スイッチ11、及びトリップリセットスイッチ3gが接続されている。又、出力側に、タコメータ3a、スピードメータ3b、水温計3c、燃料計3d等の計器類、及びウォーニングランプ3fを駆動するコンビメータ駆動部26、MID駆動部27、燃費メータ駆動部28が接続されている。
E/G_ECU22は、エンジンの運転状態を制御するもので、入力側に、クランク軸等の回転から、エンジン運転状態を示すパラメータの代表であるエンジン回転数を検出する運転状態検出手段としてのエンジン回転数センサ29、エアクリーナの直下流等に配設されて吸入空気量を検出する吸入空気量センサ30、アクセルペダル14の踏込み量からアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ31、吸気通路に介装されてエンジンの各気筒に供給する吸入空気量を調整するスロットル弁(図示せず)の開度を検出するスロットル開度センサ32、エンジン温度を示す冷却水温を検出するエンジン温度検出手段としての水温センサ33等、車両及びエンジン運転状態を検出するセンサ類が接続されている。又、E/G_ECU22の出力側に、燃焼室に対して所定に計量された燃料を噴射するインジェクタ36、電子制御スロットル装置(図示せず)に設けられているスロットルアクチュエータ37等、エンジン駆動を制御するアクチュエータ類が接続されている。
E/G_ECU22は、入力された各センサ類からの検出信号に基づき、インジェクタ36に対する燃料噴射タイミング、及び燃料噴射パルス幅(パルス時間)を設定する。更に、スロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37に対してスロットル開度信号を出力してスロットル弁の開度を制御する。
ところで、E/G_ECU22に設けられている、駆動力設定手段の一部を構成する不揮発性記憶手段には、異なる複数の駆動力特性がマップ形式で格納されている。各駆動力特性として、本形態では3種類のモードマップMp1,Mp2,Mp3を備えており、図11(a)〜(c)に示すように、各モードマップMp1,Mp2,Mp3は、アクセル開度とエンジン回転数とを格子軸とし、各格子点に駆動力指示値(目標トルク)を格納する3次元マップで構成されている。
この各モードマップMp1,Mp2,Mp3は、基本的には、モード選択スイッチ8の操作により選択される。すなわち、モード選択スイッチ8にてノーマルモード1を選択した場合、モードマップとして第1モードマッブとしてのノーマルモードマップMp1が選択され、セーブモード2を選択した場合、第2モードマップとしてのセーブモードマップMp2が選択され、又、パワーモード3を選択した場合、第3モードマップとしてのパワーモードマップMp3が選択される。
以下、各モードマップMp1,Mp2,Mp3の駆動力特性について説明する。同図(a)に示すノーマルモードマップMp1は、アクセル開度が比較小さい領域で目標トルクがリニアに変化させる特性に設定されており、又、スロットル弁の開度が全開付近で最大目標トルクとなるように設定されている。
又、同図(b)に示すセーブモードマップMp2は、上述したノーマルモードマップMp1に比し、目標トルクの上昇が抑えられており、アクセルペダル14を全踏しても、出力トルクを抑制することで、アクセルペダル14を思い切り踏み込む等のアクセルワークを楽しむことができる。更に、目標トルクの上昇が抑えられているため、イージードライブ性と低燃費性との双方をバランス良く両立させることができる。例えば3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の充分な出力を確保しながらスムーズな出力特性とし、特に街中などの実用領域における扱い易さを重視した目標トルクが設定される。
又、同図(c)に示すパワーモードマップMp3は、ほぼ全運転領域でアクセル開度の変化に対する目標トルクの変化率が大きく設定されている。従って、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であれば、3リッタエンジンの有するポテンシャルを最大限に発揮できるような目標トルクが設定される。尚、各モードマップMp1,Mp2,Mp3のアイドル回転数を含む極低回転領域は、ほぼ同じ駆動力特性に設定されている。
このように、本形態によれば、運転者がモード選択スイッチ8を操作して、何れかのモード1,2,3を選択すると、対応するモードマップMp1,Mp2,或いはMp3が選択され、当該モードマップMp1,Mp2,或いはMp3に基づいて目標トルクが設定されるため、1つの車両で全く異なる3種類のアクセルレスポンスを楽しむことができる。尚、スロットル弁の開閉速度も、モードマップMp2では緩やかに、モードマップMp3では素早く動作するように設定されている。
又、T/M_ECU23は、自動変速機の変速制御を行うもので、入力側にトランスミッション出力軸の回転数等から車速を検出する車速センサ41、セレクトレバー7のセットされているレンジを検出するインヒビタスイッチ42等が接続され、出力側に自動変速機の変速制御を行うコントロールバルブ43、及びロックアップクラッチをロックアップ動作させるロックアップアクチュエータ44が接続されている。このT/M_ECU23では、インヒビタスイッチ42からの信号に基づきセレクトレバー7のセットレンジを判定し、Dレンジにセットされているときは、所定の変速パターンに従い、その変速信号をコントロールバルブ43へ出力して変速制御を行う。尚、この変速パターンは、E/G_ECU22で設定されているモード1,2,3に対応して可変設定される。
又、ロックアップ条件が満足されたときはロックアップアクチュエータ44にスリップロックアップ信号或いはロックアップ信号を出力し、トルクコンバータの入出力要素間を、コンバータ状態からスリップロックアップ状態、或いはロックアップ状態に切換える。その際、E/G_ECU22は、目標トルクτeをスリップロックアップ状態、及びロックアップ状態に同期させて補正する。その結果、例えばモードMがセーブモード2に設定されている場合は、目標トルクτeが、より経済的な走行ができる領域に補正される。
ナビ_ECU24は、周知のカーナビゲーションシステムに設けられているもので、GPS衛星等から得られる位置データに基づいて車両の位置を検出すると共に、目的地までの誘導路を演算する。そして、自車の現在地及び誘導路がセンタディスプレイ4上の地図データに表示される。本形態では、このセンタディスプレイ4に、MID12に表示させる各種情報を表示させることができるようにしている。
次に、上述したE/G_ECU22で実行されるエンジンの運転状態を制御する手順について、図7〜図11のフローチャートに従って説明する。
イグニッションスイッチをONすると、先ず、図7に示す始動時制御ルーチンが1回のみ起動される。このルーチンでは、先ず、ステップS1で、前回のイグニッションスイッチOFF時に設定されていたモードM(M:ノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3)を読込む。
そして、ステップS2へ進み、モードMが、パワーモード3か否かを調べる。そして、パワーモード3に設定されているときは、モードMをノーマルモード1に強制的に設定して(M←モード1)、ルーチンを終了する。
又、モードMが、パワーモード3以外の、ノーマルモード1、或いはセーブモード2に設定されているときはそのままルーチンを終了する。
このように、前回のイグニッションスイッチをOFFしたときのモードMがパワーモード3に設定されている場合、今回、イグニッションスイッチをONしたときのモードMがノーマルモード1へ強制的に切換えられるため(M←モード1)、アクセルペダル14をやや踏み込んでも車両が急発進してしまうことが無く、良好な発進性能を得ることができる。
そして、この始動時制御ルーチンが終了すると、図8〜図10に示すルーチンが所定演算周期毎に実行される。先ず、図8に示すモードマップ選択ルーチンについて説明する。
このルーチンは、先ず、ステップS11で現在設定されているモードMを読込み、ステップS12で、モードMの値を参照して、何れのモード(ノーマルモード1、セーブモード2、或いはパワーモード3)が設定されているかを調べる。そして、ノーマルモード1が設定されているときはステップS13へ進み、セーブモード2に設定されているときはステップS14へ分岐し、又、パワーモード3に設定されているときはステップS15へ分岐する。尚、イグニッションスイッチをONした後の、最初のルーチン実行時においては、モードMが、ノーマルモード1かセーブモード2の何れかであるため、ステップS15へ分岐することはない。但し、イグニッションスイッチをONした後、運転者がモード選択スイッチ8の操作つまみ8aを右回転させて、パワーS#モードを選択した場合、後述するステップS23でモードMがパワーモード3に設定されるため、それ以降のルーチン実行時においては、ステップS12からステップS15へ分岐される。
そして、ノーマルモード1に設定されていると判定されて、ステップS13へ進むと、E/G_ECU22の不揮発性記憶手段に格納されているノーマルモードマップMp1を、今回のモードマップとして設定して、ステップS19へ進む。又、セーブモード2に設定されていると判定されて、ステップS14へ分岐すると、セーブモードマップMp2を、今回のモードマップとして設定して、ステップS19へ進む。
一方、パワーモード3に設定されていると判定されて、ステップS15へ分岐すると、ステップS15,S16において、エンジン温度を冷却水温から検出する水温センサ33で検出した冷却水温Twと設定下限温度としての暖機判定温度TL、及び設定上限温度としての高温判定温度THとを比較する。そして、ステップS15において、冷却水温Twが暖機判定温度TL以上と判定され(Tw≧TL)、且つ、ステップS16で冷却水温Twが高温判定温度TH未満と判定されたときは(Tw<TH)、ステップS17へ進む。
一方、ステップS15で冷却水温Twが暖機判定温度TL未満と判定され(Tw<TL)、或いはステップS16で冷却水温Twが高温判定温度TH以上と判定されたときは(Tw>TH)、ステップS18へ分岐し、モードMをノーマルモード1に設定して(M←モード1)、ステップS13へ戻る。
このように、本形態では、イグニッションスイッチをONした後、運転者がモード選択スイッチ8を操作して、パワーモード3を選択した場合であっても、冷却水温Twが暖機判定温度TL以下、或いは高温判定温度TH以上のときは、強制的にノーマルモード1へ戻すようにしたので、暖機運転時においては排気エミッションの排出量が抑制され、又、高温時においては出力を抑えることでエンジン、及び周辺機器を熱害から保護することができる。尚、モードMが強制的にノーマルモード1へ戻されたとき、ウォーニングランプ3fが点灯或いは点滅し、モードMが強制的にノーマルモード1へ戻されたことを運転者に報知する。この場合、ブザーや音声でその旨を知らせるようにしても良い。
次いで、ステップS13,S14,S17の何れかからステップS19へ進むと、モード選択スイッチ8がON操作されたか否かを調べ、操作されていないときは、そのままルーチンを抜ける。又、ON操作されたときは、ステップS20へ進み、運転者が何れのモードMを選択したか判別する。
そして、運転者がSモードを選択した(つまみ8aを左回転させた)と判断したとき、ステップS21へ進み、モードMをノーマルモード1で設定して(M←モード1)、ルーチンを抜ける。又、運転者がセーブモード2を選択した(つまみ8aをプッシュした)と判断したとき(M←モード2)、ステップS22へ進み、モードMをセーブモード2で設定して(M←モード2)、ルーチンを抜ける。又、運転者がパワーモード3を選択した(つまみ8aを右回転させた)と判断したとき、ステップS23へ進み、モードMをパワーモード3で設定して(M←モード3)、ルーチンを抜ける。
このように、本形態において、E/G_ECU22は、モード選択制御手段としての機能を有する。
ところで、本形態では、イグニッションスイッチをONした後、モード選択スイッチ8のつまみ8aを操作することで、モードMをパワーモード3に設定することができるため、パワーモード3で発進させることも可能である。しかし、この場合、運転者が意識してパワーモードを選択したものであるため、発進に際して大きな駆動力が発生したとしても運転者が慌てることはない。
次に、図9に示すエンジン制御ルーチンについて説明する。
このルーチンでは、先ず、ステップS31で、現在選択されているモードマップ(Mp1,Mp2、或いはMp3:図11参照)を読込み、続く、ステップS32でエンジン回転数センサ29で検出したエンジン回転数Neと、アクセル開度センサ31で検出したアクセル開度θaccとを読込む。
その後、ステップS33へ進み、両パラメータNe,θaccに基づき、ステップS31で読込んだモードマップを補間計算付きで参照して駆動力指示値としての目標トルクτeを決定する。
次いで、ステップS34へ進み、目標トルクτeに対応する、最終的な駆動力指示値である目標スロットル開度θeを決定する。
その後、ステップS35へ進み、スロットル開度センサ32で検出したスロットル開度θthを読込み、ステップS36で、スロットル開度θthが目標スロットル開度θeに収束するように、電子制御スロットル装置に設けられているスロットル弁を開閉動作させるスロットルアクチュエータ37をフィードバック制御して、ルーチンを抜ける。
その結果、運転者がアクセルペダル14を操作すると、アクセル開度θaccとエンジン回転数Neとをパラメータとして、運転者が選択したモードM(M:ノーマルモード1、セーブモード2、パワーモード3)に対応するモードマップMp1,Mp2,Mp3に従いスロットル弁が開閉動作し、モードMがノーマルモード1に設定されている場合は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度θacc)に対して出力トルクがほぼリニアに変化するため、通常の運転を行うことができる。
又、セーブモード2に設定されている場合は、目標トルクの上昇が抑えられているため、アクセルペダル14を思い切り踏み込む等のアクセルワークを楽しむことができるばかりでなく、イージードライブ性と低燃費性との双方をバランス良く両立させることができる。従って、例えば3リッタエンジンを搭載する車両であっても、2リッタエンジン相当の十分な出力を確保しながらスムーズな運転を行うことができ、街中などの実用領域に良好な運転性能を得ることができる。
更に、パワーモード3に設定されている場合は、高いレスポンスが得られるため、よりスポーティな走りを得ることができる。
その結果、1台の車両で全く異なる3種類のアクセルレスポンスを楽しむことができる。従って、運転者は、車両を購入後も好みの駆動力特性を任意に選択することができ、1台の車両で、異なる特性を有する3台分の車両を運転することができる。
又、本形態では、ステアリングホイール9に設けられている一時切換スイッチ11を操作し、或いはセレクトレバー7をRレンジにセットした際に、モードMが一時的に切換えられる。この一時切換制御は、図10に示す一時切換制御ルーチンに従って実行される。
このルーチンでは、先ず、ステップS51で、セレクトレバー7がRレンジにセットされているか否かを、インヒビタスイッチ42からの信号に基づいて判定する。そして、セレクトレバー7がRレンジにセットされているときは、ステップS52へ進み、又、Rレンジ以外のレンジにセットされているときは、ステップS55へ進む。
ステップS52へ進むと、現在のモードMを参照し、パワーモード3以外のときは、そのままルーチンを抜ける。又、モードMがパワーモード3のときは、ステップS53へ進み、リバースフラグFRをセットして(FR←1)、ステップS54へ進み、モードMをノーマルモード1でセットして(M←モード1)、ルーチンを抜ける。
このように、本形態では、モードMがパワーモード3に設定されている状態で、セレクトレバー7をRレンジにセットしたときは、モードMがノーマルモード1に強制的に切換えられるため、後進走行の際にアクセルペダル14をやや踏み込んでも車両が急に後進されてしまうことが無く、良好な後進走行性能を得ることができる。
一方、ステップS51でセレクトレバー7がRレンジ以外のレンジにセットされていると判定されてステップS55へ進むと、リバースフラグFRの値を参照し、FR=1、すなわち、セレクトレバー7をRレンジから別のレンジへ切換えた後の最初のルーチンのときは、ステップS56へ進み、モードMをパワーモード3に戻し(M←モード3)、ステップS57へ進み、リバースフラグFRをクリアし(FR←0)、ステップS58へ進む。
その結果、セレクトレバー7をRレンジにセットしたとき、モードMがパワーモード3からノーマルモード1へ強制的に切換えられた後、セレクトレバー7を、例えばDレンジにセットした場合、モードMは自動的に元のパワーモード3に戻されるため、運転者は違和感なく車両を発進させることができる。
又、ステップS55でリバースフラグFRの値がFR=0と判定されたときは、ステップS58へジャンプする。
その後、ステップS55、或いはステップS57からステップS58へ進むと、一時切換スイッチ11がONされたか否かを調べる。そして、一時切換スイッチ11がONされていないときは、そのままルーチンを抜ける。
一方、一時切換スイッチ11がONされたと判定されたときは、ステップS59へ進み、現在のモードMを読込み、ステップS60で、モードMがパワーモード3か否かを調べる。
そして、モードMがパワーモード3以外のモード(ノーマルモード1又はセーブモード2)のときは、ステップS61へ進み、前回のモードM(n-1)を今回のモードMでセットし(M(n-1)←M)、ステップS62へ進み、現在のモードMをパワーモード3にセットして(M←モード3)、ルーチンを抜ける。
このように、本形態では、モード選択スイッチ8でモードMをノーマルモード1、或いはセーブモード2に設定した場合であっても、手元側の一時切換スイッチ11をONすることで、モードMをパワーモード3に切換えることができる。その結果、例えばパワーの必要な上り坂を走行する場合などにおいては、一時的にモードMを、ノーマルモード1或いはセーブモード2からパワーモード3へ簡単に切換えることができるため、良好な走行性能を得ることができる。又、一時切換スイッチ11がステアリングホイール9に設けられているため、運転者はステアリングホイール9から手を離すことなく、容易にモードMを切換えることができ操作性がよい。
又、ステップS60で、現在のモードMがパワーモード3であると判定されてステップS63へ分岐すると、モードMを前回のモードM(n-1)にセットして、ルーチンを抜ける。
その結果、一時切換スイッチ11をON操作して、モードMをパワーモード3に一時的に切換えた後、一時切換スイッチ11を再度ON操作することで、モードMが、元のモードM(ノーマルモード1又はセーブモード2)に戻される。
次に、本発明の第2の形態について、図12乃至図15を参照して説明する。なお、本形態は、一時切換スイッチ11によって切り換えられる一時切換用のモードMtを運転者の外部操作によって任意のモードに設定可能とした点、及び、一時切換スイッチ11を通じた一時切換用モードMtの選択時に、予め設定された復帰条件が成立したとき、一時切換スイッチ11の再操作を行うことなく、モードMを前回のモードM(n−1)に自動復帰可能とした点が、上述の第1の形態に対して主として異なる。その他、上述の第1の形態と同様の点については説明を省略する。
先ず、一時切換用モードMtの設定について説明する。本形態において、一時切換用モードMtの設定制御は、例えば、モード選択スイッチ8と一時切換スイッチ11を通じた運転者の操作入力に基づき、図12に示す一時切換用モード設定ルーチンに従って、E/G_ECU22で実行される。すなわち、本形態において、E/G_ECU22は、一時切換用モード設定手段としての機能を有する。ここで、本形態では、モード選択スイッチ8と一時切換スイッチ11とを併用することにより、新たなスイッチ類を増設することなく、運転者が一時切換用モードMt設定のための操作入力を行うことが可能となっている。
このルーチンは、例えば、セレクトレバー7がNレンジ或いはPレンジにセットされている車両の停車時に、モード選択スイッチ8がプッシュ操作(すなわち、セーブモード2選択用のプッシュスイッチがON動作)されたことをトリガとしてスタートするもので、ルーチンがスタートすると、E/G_ECU22は、先ず、ステップS71において、モード選択スイッチ8がプッシュ操作中であるか否かを調べる。
その結果、ステップS71において、モード選択スイッチ8に対するプッシュ操作が解除されたと判定した場合には、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS71において、モード選択スイッチ8がプッシュ操作中であると判定した場合(プッシュ操作が継続中であると判定した場合)には、ステップS72に進み、モード選択スイッチ8のプッシュ操作が開始されてから設定時間(例えば、3秒)以上が経過したか否かを調べる。
その結果、ステップS72において、モード選択スイッチ8のプッシュ操作が開始されてから未だ設定時間が経過していないと判定した場合にはステップS71に戻る。
一方、ステップS72において、モード選択スイッチ8のプッシュ操作が開始されてから設定時間以上が経過していると判定した場合には、ステップS73に進み、一時切換スイッチ11のON操作が行われたか否かを調べる。
その結果、ステップS73において、一時切換スイッチ11のON操作が行われていないと判定した場合には、ステップS71に戻る。
一方、ステップS73において、一時切換スイッチ11のON操作が行われたと判定した場合には、ステップS74に進み、一時切換用モードMtの設定開始を許可した後、ステップS75に進む。その際、E/G_ECU22は、メータ_ECU21に対し、予め設定された一時切換用モードの設定開始画面をMID12上に割込み表示する旨の指示を行う。これにより、MID12上には、例えば、図13(a)に示す画像が表示される。
このように、本形態において、E/G_ECU22は、モード選択スイッチ8が設定時間以上継続してプッシュ操作された状態で、一時切換スイッチ11が操作されたとき、一時切換用モードMtの設定開始を許可する。従って、運転者の誤操作等によって、一時切換用モードMtが無闇に変更されることが的確に防止される。
ステップS74からステップS75に進むと、モード選択スイッチ8がプッシュ操作中であるか否かを調べ、モード選択スイッチ8がプッシュ操作中であると判定した場合にはステップS76に進み、一時切換スイッチ11のON操作が行われたか否かを調べる。
その結果、ステップS76において、一時切換スイッチ11のON操作が行われていないと判定した場合には、ステップS75に戻る。
一方、ステップS76において、一時切換スイッチ11のON操作が行われたと判定した場合には、ステップS77に進み、現在、一時切換用モードMtとして指定されているモードを例えば順送り方向にシフトさせた後、ステップS75に戻る。すなわち、E/G_ECU22は、現在、ノーマルモード1が指定されている場合には、新たな一時切換用モードMtとしてセーブモード2を再指定する。また、現在、セーブモード2が指定されている場合には、新たな一時切換用モードMtとしてパワーモード3を再指定する。また、現在、パワーモード3が指定されている場合には、新たな一時切換用モードMtとしてノーマルモード1を再指定する。その際、E/G_ECU22は、メータ_ECU21に対し、新たに一時切換用モードMとして指定されたモードの情報をMID27上に割り込み表示する旨の指示を行う。これにより、MID12上には、一時切換スイッチ11がON操作されて新たなモードが再指定される毎に、例えば、図13(b)に示すように、該当するモードの情報が順次切換表示される。
また、ステップS75において、モード選択スイッチ8に対するプッシュ操作が解除されたと判定した場合には、ステップS78に進み、現在指定されているモードを一時切換用モードMtとして設定した後、ルーチンを抜ける。その際、E/G_ECU22は、メータ_ECU21に対し、予め設定された一時切換用モードの設定終了画面をMID12上に割込み表示する旨の指示を行う。これにより、MID12上には、例えば、図13(c)に示す画像が表示される。なお、図13(c)には、一時切換用モードとしてノーマルモード1が新たに設定されたときの画面が例示されている。
次に、モードの一時切換制御について説明する。本形態において、モードの一時切換制御は、例えば、図14に示す一時切換制御ルーチンのフローチャートに従って、E/G_ECU22で実行される。その際、E/G_ECU22は、モードMとして一時切換用モードMtが選択されている場合において、後述する復帰の許可判定がなされると、一時切換スイッチ11を通じた運転者の操作入力に依ることなく、モードMを一時切換用モードMtから前回のモードへと自動復帰させる。このように、本形態において、E/G_ECU22は、一時切換制御手段、及び、自動復帰制御手段としての機能を有する。
このルーチンは、設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、E/G_ECU22は、ステップS81乃至ステップS87において、上述の第1の形態で説明した一時切換制御におけるステップS51乃至ステップS57と同様の処理を行う。そして、ステップS85或いはステップS87からステップS88に進むと、E/G_ECU22は、一時切換スイッチ11がONされたか否かを調べる。そして、一時切換スイッチ11がONされていないときは、ステップS97に進む。
一方、ステップS88において、一時切換スイッチ11がONされたと判定されたときは、ステップS89に進み、現在のモードを読込み、ステップS90で、モードMが一時切換用モードMtであるか否かを調べる。
そして、モードMが一時切換用モードMt以外のモードのときは、ステップS91に進み、前回のモードM(n-1)を今回のモードMでセットし(M(n-1)←M)、ステップS92に進み、現在のモードMを一時切換用モードMtにセットして(M←Mt)ステップS93に進む。そして、ステップS93で、現在のモードMとして一時切換用モードMtが選択されていることを示す一時切換フラグFtをセット(Ft←1)した後、ルーチンを抜ける。
また、ステップS90で、現在のモードMが一時切換モードMtであると判定されてステップS94へ分岐すると、一時切換フラグFtの値を参照し、Ft=1であるか否か、すなわち、現在のモードMの選択は一時切換用スイッチ11を通じてなされたものであるか否かを調べる。
その結果、ステップS94において、一時切換フラグFt=1であると判定されたときは、ステップS95へ進み、モードMを前回のモードM(n-1)にセットし(M←M(n-1))、ステップS96へ進み、一時切換フラグFtをリセット(Ft←0)した後、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS94において、一時切換フラグFt=0であると判定されたときは、そのままルーチンを抜ける。
また、ステップS88で、一時切換スイッチ11がONされていないと判定されてステップS97に分岐すると、一時切換フラグFtの値を参照し、Ft=1であるか否か、すなわち、現在のモードMが一時切換スイッチ11を通じて一時切換用モードMtにセットされているか否かを調べる。そして、ステップS97で、一時切換フラグFt=0であると判定された場合には、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS97で、一時切換フラグFt=1であると判定されたときは、ステップS98に進み、現在のモードMを一時切換用モードMtから前回のモードM(n-1)に自動復帰させるための許可判定がなされているか否かを調べる。そして、ステップS98で、自動復帰の許可判定がなされていないと判定されたときは、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS98において、自動復帰の許可判定がなされていると判定されたときは、ステップS99に進み、モードMを前回のモードM(n-1)にセットし(M←M(n-1))、ステップS100に進み、一時切換フラグFtをリセット(Ft←0)した後、ルーチンを抜ける。尚、モードMが一時切換用モードMtから前回のモードM(n-1)に自動復帰されたとき、E/G_ECU22は、例えば、メータ_ECU21を通じてウォーニングランプ3fを点灯或いは点滅させ、モードMが自動復帰されたことを報知することが望ましい。この場合、ブザーや音声でその旨を知らせるようにしてもよい。
次に、一時切換用モードMtから前回のモードM(n-1)への自動復帰の可否を判定する自動復帰判定について説明する。本形態において、この自動復帰判定は、例えば、図15に示す自動復帰判定ルーチンのフローチャートに従って、E/G_ECU22で実行される。この自動復帰判定において、E/G_ECU22は、少なくとも運転者のアクセル操作に基づいて自動復帰の可否を判定するようになっている。具体的には、一時切換用モードMtが前回のモードM(n-1)よりも高出力側のモードである場合には、運転者による閉方向へのアクセル操作に基づいて自動復帰の許可を判定する。逆に、一時切換用モードMtが前回のモードM(n-1)よりも低出力側のモードである場合には、運転者による開方向へのアクセル操作に基づいて自動復帰の許可を判定する。その他、この自動復帰判定では、自動復帰を禁止するための各種禁止条件を備えており、これらの禁止条件が成立している場合、E/G_ECU22は、運転者のアクセル操作が復帰条件を満たしている場合であっても一時切換用モードMへの自動復帰を禁止する。このように、本形態において、E/G_ECU22は、復帰判定手段としての機能を有する。
このルーチンは、例えば、上述の一時切換フラグFtが「1」にセットされていることを条件として、設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、E/G_ECU22は、先ず、ステップS111で、モードMが一時切換モードMtに切り換えられてから予め設定された時間T1以上が経過したか否かを調べる。ここで、時間T1は、モードMが一時切換用モードMtに切り換えられた直後に前回のモードM(n-1)へと自動復帰されることを禁止するための保持時間であり、例えば、数秒〜十数秒程度に設定されている。すなわち、本形態において自動復帰の許可判定は上述のように主として運転者のアクセル操作に基づいて行われるが、モードMを一時切換用モードMtに切り換えた直後の運転者が、直ちに、当該モードMtを意識した運転操作に移行することは考えにくい。また、モードMを一時切換用モードMtに切り換えた直後に、モードMが前回のモードM(n-1)に自動復帰すると、運転者に違和感を与える虞がある。そこで、ステップS111において、一時切換用モードMtに切り換えてからの経過時間がT1よりも短いと判定した場合には、自動復帰を禁止すべく、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS111において、一時切換用モードMtに切り換えてからの経過時間がT1以上であると判定されたときは、ステップS112に進み、車両に作用する横加速度Gyが予め設定された閾値Gy1よりも大きいか否かを調べる。すなわち、例えば、カーブ走行時等のように横加速度Gyが大きい走行状態において、車両の挙動を大きく左右するエンジンの駆動力特性を変更することは好ましくない。そこで、ステップS112において、横加速度Gyが閾値Gy1よりも大きいと判定されたときは、自動復帰を禁止すべく、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS112で、横加速度Gyが閾値Gy1以下であると判定された場合には、ステップS113に進み、モードMを一時切換用モードMtに切り換えてから予め設定された時間T2以上が経過したか否かを調べる。ここで、時間T2は、モードMを一時切換用モードMtに保持することを許容する最大時間であり、例えば、数分〜十数分程度に設定されている。すなわち、モードMの一時切換という概念からすると、一時切換スイッチ11を通じて選択された一時切換用モードMtをあまりにも長時間保持することは好ましくない。また、そもそも、一時切換用モードMtとして設定されているモードを、運転者が意識的に長時間保持させたいときは、当該モードを、モード選択スイッチ8を通じて選択することで事足りる。そこで、ステップS113において、一時切換用モードMtに切り換えてからの経過時間がT2以上であると判定した場合には、特例として自動復帰を許可すべく、ステップS119に進む。なお、時間T2は、例えば、現在一時切換用モードとして設定されているモードや車速等に応じて、適宜変更されるものであってもよい。
一方、ステップS113において、一時切換用モードMtに切り換えてからの経過時間がT2よりも短いと判定された場合、ステップS114に進み、一時切換用モードMtが前回のモードM(n-1)よりも高出力側のモードであるか否かを調べる。その結果、一時切換用モードMtが前回のモードM(n-1)よりも高出力側のモードであると判定された場合にはステップS115に進み、低出力側のモードであると判定された場合にはステップS117に進む。具体的には、一時切換用モードMtとしてノーマルモード1が設定されている場合において、前回のモードM(n-1)がセーブモード2である場合にはステップS117に進み、前回のモードM(n-1)がパワーモード3である場合にはステップS115に進む。また、一時切換用モードMtとしてセーブモード2が設定されている場合には、前回のモードM(n-1)がノーマルモード1及びパワーモード3である場合の何れの場合にも、ステップS117に進む。また、一時切換用モードMtとしてパワーモード3が設定されている場合には、前回のモードM(n-1)がノーマルモード1及びセーブモード2である場合の何れの場合にも、ステップS115に進む。
ステップS114で、一時切換用モードMtが前回のモードM(n-1)よりも高出力側のモードであると判定されてステップS115に進むと、車速Vが閾値V1よりも小さいか否かを調べる。ここで、閾値V1は、固定値に設定することも可能であるが、例えば、モードMが一時切換用モードMtに切り換えられた瞬間の車速V0を基準として可変設定されることが望ましく、具体的には、当該車速V0よりも数[Km/h]〜十数[Km/h]程度高速側の値に設定されることが望ましい。また、閾値V1は、一時切換用モードMtとして設定されているモードに応じて異なる値に設定してもよい。
そして、ステップS115において、車速Vが閾値V1以上であると判定された場合には、自動復帰を禁止すべく、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS115において、車速Vが閾値V1よりも小さいと判定された場合には、ステップS116に進み、アクセル開度θaccが閾値θacc1よりも小さいか否かを調べる。ここで、閾値θacc1は、固定値に設定することも可能であるが、例えば、一時切換用モードMtとして設定されるモードに応じて異なる値に設定してもよい。また、閾値θacc1は、例えば、モードMが一時切換用モードMtに切り換えられた瞬間のアクセル開度θacc0を基準として、当該アクセル開度θacc0よりも数[%]〜十数[%]程度開側の値に可変設定することも可能である。
そして、ステップS116において、アクセル開度θaccが閾値θacc1以上であると判定された場合には、そのままルーチンを抜ける。一方、ステップS116において、アクセル開度θaccが閾値θacc1よりも小さいと判定された場合には、ステップS119に進む。
また、ステップS114において、一時切換用モードMtが前回のモードM(n-1)よりも低出力側の値であると判定されてステップS117に進むと、車速Vが閾値V2よりも高いか否かを調べる。ここで、閾値V2は、固定値に設定することも可能であるが、例えば、モードMが一時切換用モードMtに切り換えられた瞬間の車速V0を基準として可変設定されることが望ましく、具体的には、当該車速V0よりも数[Km/h]〜十数[Km/h]程度定速側の値に設定されることが望ましい。また、閾値V2は、一時切換用モードMtとして設定されているモードに応じて異なる値に設定してもよい。
そして、ステップS117において、車速Vが閾値V2以下であると判定された場合には、自動復帰を禁止すべく、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS117において、車速Vが閾値V2よりも大きいと判定された場合には、ステップS118に進み、アクセル開度θaccが閾値θacc2よりも大きいか否かを調べる。ここで、閾値θacc2は、固定値に設定することも可能であるが、例えば、一時切換用モードMtとして設定されるモードに応じて異なる値に設定してもよい。また、閾値θacc2は、例えば、モードMが一時切換用モードMtに切り換えられた瞬間のアクセル開度θacc0を基準として、当該アクセル開度θacc0よりも数[%]〜十数[%]程度閉側の値に可変設定することも可能である。
そして、ステップS118において、アクセル開度θaccが閾値θacc2以下であると判定された場合には、そのままルーチンを抜ける。一方、ステップS116において、アクセル開度θaccが閾値θacc2よりも大きいと判定された場合には、ステップS119に進む。
ステップS113、ステップS116、或いはステップS118からステップS119に進むと、モードMの自動復帰条件が成立したことを判定して、自動復帰の許可判定を行った後、ルーチンを抜ける。
ここで、上述の自動復帰判定において、自動復帰を禁止するための条件としては、上述した各条件(すなわち、ステップS111、S112、S115、S117の条件)全てを勘案する必要はなく、これらの条件は、適宜、選択的に用いてもよい。
このように、本形態では、一時切換用モードMtとして任意のモードを設定可能であるため、運転者の使い勝手をさらに向上することができる。例えば、運転者がパワーを抑制した経済的な運転を好む場合、一時切換用モードMtとしてノーマルモード1或いはパワーモード3を予め設定しておけば、通常時にはモード選択スイッチ8を通じてセーブモード2を選択し、追い越し走行時等のモードMを、一時切換スイッチ11の操作によって速やかにノーマルモード1或いはパワーモード3に切り換えることができる。逆に、例えば、運転者が加減速レスポンスに優れたきびきびとした運転を好む場合、一時切換用モードMtとしてセーブモード2を予め設定しておけば、通常時にはモード選択スイッチ8を通じてノーマルモード1或いはパワーモード3を選択し、局所的なウェット路や凍結路等を通過する際のモードMを、一時切換スイッチ11の操作によって速やかにノーマルモード2に切り換えることができる。すなわち、本形態のように3つのモードが選択可能な場合にも、運転者は自己の運転スタイルに適合するモード以外のモードであって、限られた所定の走行シーンで有効な所定のモードを一時切換用モードMtとして予め設定しておけば、運転者は、一時切換スイッチ11の操作を行うだけで、上記走行シーンに適したモードを迷うことなく瞬時に一時選択することができ使い勝手が向上する。
また、一時切換用モードMtの選択時に、予め設定された復帰条件に基づいて復帰の可否判定を行い、復帰許可を判定したとき、モードMを一時切換用モードMtから前回のモードM(n-1)に自動復帰させることにより、運転者の使い勝手をさらに向上することができる。この場合、特に、運転者のアクセル操作に基づいて復帰の許可を判定することにより、運転者のフィーリングに合った自動復帰制御を実現することができる。さらに、モードMの自動復帰を禁止するための各種条件を車両の運転状態や時間等に基づいて適宜設定すれば、より運転者のフィーリングに合った自動復帰制御を実現することができる。
尚、本発明は上述した形態に限るものではなく、例えばモードマップは異なる駆動力特性を有する2種類、或いは4種類以上設定されていても良く、このように設定することで、運転者は1台の車両で、異なる駆動力特性を有する2台分、或いは4台分以上の車両を運転することができる。又、このモードマップの駆動力特性を運転者の好みに応じて変更できるようにしても良い。
更に、本形態では、アクセル開度とエンジン回転数に基づき異なる複数の駆動力特性を有する複数のモードマップを用いて目標トルクを設定する場合について例示したが、本発明はこれに限らず、各駆動力特性の目標トルクをアクセル開度とエンジン回転数から演算により求めても良い。
又、本形態では、電子制御スロットル装置に装備されているスロットル弁を駆動するスロットルアクチュエータ37を制御対象として説明したが、制御対象は、これに限らず、例えばディーゼルエンジンでは、制御対象をインジェクタ駆動装置とし、このインジェクタ駆動装置から噴射される燃料噴射量を目標トルクτeに基づいて設定するようにしても良い。又、吸気弁を電磁動弁機構で開閉動作させるエンジンでは、制御対象を電磁動弁機構とし、この電磁動弁機構にて駆動する吸気弁の弁開度を目標トルクτeに基づいて設定するようにしても良い。
本発明の第1の形態に係り、インストルメントパネル及びセンタコンソールを運転席側から見た斜視図 同上、コンビネーションメータの正面図 同上、モード選択スイッチの斜視図 同上、マルチインフォメーションディスプレイの表示例を示す説明図 同上、モードを切換えた際のマルチインフォメーションディスプレイの表示例を示す説明図 同上、駆動力制御装置の構成図 同上、始動時制御ルーチンを示すフローチャート 同上、モードマップ選択ルーチンを示すフローチャート 同上、エンジン制御ルーチンを示すフローチャート 同上、一時切換制御ルーチンを示すフローチャート 同上、(a)はノーマルモードマップの概念図、(b)はセーブモードマップの概念図、(c)はパワーモードマップの概念図 本発明の第2の形態に係り、一時切換用モード設定ルーチンを示すフローチャート 同上、一時切換モード設定時のマルチインフォメーションディスプレイの表示例を示す説明図 同上、一時切換制御ルーチンを示すフローチャート 同上、一時切換用モードからの自動復帰判定ルーチンを示すフローチャート
符号の説明
1…インストルメントパネル
3…コンビメータ
3a…タコメータ表示部
4…センタディスプレイ
8…モード選択スイッチ
9…ステアリングホイール
11…一時切換スイッチ
14…アクセルペダル
22…E/G_ECU(モード選択制御手段、一時切換制御手段、駆動力設定手段、一時切換用モード設定手段、復帰判定手段、自動復帰制御手段)
26…コンビメータ駆動部
27…MID駆動部
29…エンジン回転数センサ
30…吸入空気量センサ
31…アクセル開度センサ
32…スロットル開度センサ
37…スロットルアクチュエータ
41…車速センサ
θacc…アクセル開度
θe…目標スロットル開度
θth…スロットル開度
τe…目標トルク
τmax…最大トルク
L1,L2,L3…アクセル−トルク線
M,1,2,3…モード
Mp1,Mp2,Mp3…モードマップ
Ne…エンジン回転数
P…パワー表示領域

Claims (7)

  1. 制御モードとして駆動力特性の異なる複数のモードを有し、該複数のモードの中から所定のモードを外部操作に基づいて選択するモード選択制御手段と、
    前記モード選択制御手段により選択した所定のモードから他の所定のモードに一時的に切り換える一時切換制御手段と、
    前記一時切換制御手段によって所定のモードが選択されているとき、予め設定された復帰条件に基づいて前記モード選択制御手段で選択したモードへの復帰の可否を判定する復帰判定手段と、
    前記復帰判定手段で復帰の許可判定がなされたとき、前記モード選択制御手段で選択したモードへと復帰させる自動復帰制御手段とを備えたことを特徴とする車両の駆動力制御装置。
  2. 前記複数のモードの中から任意のモードを一時切換用モードとして設定する一時切換用モード設定手段を備え、
    前記一時切換制御手段は、外部操作に基づいて、前記モード選択制御手段により選択した所定のモードから前記一時切換用モードに一時的に切り換えることを特徴とする請求項1記載の車両の駆動力制御装置。
  3. 前記復帰判定手段は、少なくとも運転者によるアクセル操作に基づいて前記復帰の許可判定を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両の駆動力制御装置。
  4. 前記復帰判定手段は、前記一時切換用モードが前記モード選択制御手段で選択したモードよりも高出力側のモードである場合に、運転者による閉方向へのアクセル操作に基づいて前記復帰の許可判定を行い、
    前記一時切換用モードが前記モード選択制御手段で選択したモードよりも低出力側のモードである場合に、運転者による開方向へのアクセル操作に基づいて前記復帰の許可判定を行うことを特徴とする請求項2または請求項3記載の車両の駆動力制御装置。
  5. 前記復帰判定手段は、前記一時切換用モードが前記モード選択制御手段で選択したモードよりも高出力側のモードである場合に、車速が第1の閾値以上であるときは前記復帰を禁止し、
    前記一時切換用モードが前記モード選択制御手段で選択したモードよりも低出力側のモードである場合に、車速が第2の閾値以下であるときは前記復帰を禁止することを特徴とする請求項2乃至請求項4何れか1項に記載の車両の駆動力制御装置。
  6. 前記復帰判定手段は、前記一時切換用モードが選択されてからの経過時間が設定時間よりも短いときは前記復帰を禁止することを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の車両の駆動力制御装置。
  7. 前記復帰判定手段は、車両に作用する横加速度が閾値よりも大きいときは前記復帰を禁止することを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の車両の駆動力制御装置。
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