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JP4692658B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

光源装置およびプロジェクター Download PDF

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JP4692658B2
JP4692658B2 JP2009057512A JP2009057512A JP4692658B2 JP 4692658 B2 JP4692658 B2 JP 4692658B2 JP 2009057512 A JP2009057512 A JP 2009057512A JP 2009057512 A JP2009057512 A JP 2009057512A JP 4692658 B2 JP4692658 B2 JP 4692658B2
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Description

本発明は、光源装置、および光源装置を備えるプロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光束を変調して光画像を形成し、形成した光画像をスクリーンなどに投写するプロジェクターが知られている。プロジェクターに用いられる光源装置は、発光管と、発光管から射出された光束を反射するリフレクターとを備えている。そして、発光管は、内部に一対の電極を有する発光部と、発光部の両側に延びる封止部とを備えている。また、光源装置には、発光管から射出される光束の利用効率を高めることを目的として、発光管に副鏡が設置されているものがある。このような光源装置では、発光管の温度が適正な温度となるように、発光による熱を冷却することが必要となる。
図9は、従来の光源装置を組み込んだ光源ユニットを示す側面側の断面図である。従来の、光源装置69は、上述したように、発光部81と封止部82,83とを有する発光管80、リフレクター70、副鏡90などから構成されている。光源ユニット8は、光源装置69と、光源装置69からの光束を平行化する凹レンズ11と、光源装置69と凹レンズ11とを収容する収容筐体9などから構成されている。収容筐体9には、冷却風Wが流入する吸気口9aと、収容筐体9内部を流動した冷却風Wが収容筐体9から排気される排気口9bとが設置されている。また、光源ユニット8の外部(光源ユニット8が設置されるプロジェクター内部)には、冷却風Wを吐出する冷却ファン511と、その冷却風Wを吸気口9aに導くダクト521、冷却風Wが吸気口9aから収容筐体9内部に流入するときの流入方向を調節するルーバー531などが設置されている。このような光源ユニット8および冷却ファン511などにより、発光管80の発光による熱を冷却している。
なお、特許文献1には、上述する光源装置の封止部の周辺部で有効光路外に整流板を配置することにより、発光部を効率的に冷却し、特に発光管の上部の温度が必要以上に上昇することを防止することが開示されている。
特開2008−216727号公報
しかし、従来の光源ユニット8において、光源装置69の発光管80で発生する熱を冷却するために、冷却風を送風した場合、冷却風Wは、図9に矢印で示すように、リフレクター70の内面(反射層73)に沿って流動し易く、照明光軸L方向における発光部81とリフレクター70(反射層73)との間の風速が大きくなる。そのため、流入した冷却風Wは、熱対流により高温となる発光部81の上部の領域Aへの流動が制限されることで、領域Aの効率的な冷却ができないという課題があった。そのため、高温となる発光部81の上部の領域Aの温度を適正な温度とするように、冷却ファン511の風量や風速を増して送風した場合、発光部81のリフレクター70側の領域Bが過冷却となり、照明光軸L方向において、温度差の大きい温度分布となるという課題があった。特に、副鏡90を用いる光源装置では、副鏡90を用いない光源装置に比べ、照明光軸L方向における発光部81とリフレクター70との間の距離が比較的大きくなるため、この状況は、より顕著となっていた。
そして、領域Bにおいて過冷却の状態が続く場合には、領域Bの発光部81内壁に黒化が生じてしまう。また、領域Bでの過冷却を抑制するために、送風を弱めた場合には、領域Aが高温となり、領域Aの発光部81内壁に白化が生じ易くなる。なお、黒化とは、電極を構成する基材(例えばタングステン)が、低温によりハロゲンサイクルが正常に行われない場合、蒸発したタングステン原子が電極に戻れずに発光部81の内壁に付着する現象のことである。また、白化とは、発光部81を構成する基材が高温による再結晶化の際に白濁する現象のことである。なお、黒化や白化が生じた場合には、いずれの場合にも失透して光源装置69から射出される光束の光量低下となる。
従って、効率的な冷却が可能であり、発光部の上部の温度と発光部のリフレクター側の温度とが適正に抑制でき、その温度差が小さく、照明光軸方向において均一な温度分布となる光源装置およびプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係る光源装置は、(a)照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する発光部と、発光部の両側に伸びる一対の封止部とを有する発光管と、(b)発光管の一方の封止部側に設置されて発光管から射出された光束を被照明領域側に向けて反射する反射部を有するリフレクターと、(c)発光部とリフレクターとの間に設置され、冷却風の流動方向を規制し、光束を透過する整流板と、を備えたことを特徴とする。
このような光源装置によれば、発光部とリフレクターとの間に設置される整流板により、冷却風を流入した場合、リフレクターの反射部に沿って流動した冷却風は、整流板により、それ以降の反射部に沿った流動が抑制され、整流板に沿って流動するように流動方向が規制される。また、この整流板は、発光管から射出された光束を透過し、反射部で反射した光束も透過するため、光源装置から射出される光束の光量は従来と同様となる。これにより、冷却風は、高温となる発光部の上部へ流動し易くなる。そのため、高温となる発光部の上部を効率的に冷却することができる。また、高温となる発光部の上部の温度を適正な温度とするように送風した場合、発光部のリフレクター側が過冷却となることもない。従って、発光部の上部を効率的に冷却することができると共に、発光部の上部の温度と発光部のリフレクター側の温度とが適正に抑制でき、その温度差が小さく、照明光軸方向において均一な温度分布となる光源装置が実現できる。
(適用例2)上記適用例に係る光源装置において、発光部の被照明領域側の外面を覆うように他方の封止部側に設置され、発光管からの光束を発光管に向けて反射する副鏡を備えていることが好ましい。
このような光源装置によれば、上記の副鏡を備えた場合には、備えない場合に比べて発光部の上部の温度が上昇するが、その場合にも、整流板により、発光部の上部を効率的に冷却することができると共に、発光部の上部の温度と発光部のリフレクター側の領域の温度とが適正に抑制でき、その温度差が小さい温度分布となる光源装置が実現できる。
(適用例3)上記適用例に係る光源装置において、整流板は、一方の封止部側およびリフレクター側の少なくとも一方の側で固定されることが好ましい。
このような光源装置によれば、整流板が、一方の封止部側およびリフレクター側の少なくとも一方の側で固定されることにより、整流板は冷却風の流動の影響を受けずに、安定した動作を行うことができる。
(適用例4)上記適用例に係る光源装置において、整流板を一方の封止部側で支持固定する支持部を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、整流板は、リフレクターの反射部や発光管に対して適正な姿勢で、一方の封止部側で確実に固定されると共に、冷却風の流動の影響を受けずに、安定した動作を行うことができる。
(適用例5)上記適用例に係る光源装置において、支持部は、整流板を発光部との間に挟持して固定することが好ましい。
このような光源装置によれば、支持部により、整流板を発光部との間に挟持して整流板を固定することで、確実に固定されると共に、冷却風の流動の影響を受けずに、安定した動作を行うことができる。また、支持部を一方の封止部に直に固定することを避けて整流板を固定することにより、熱応力による一方の封止部への影響を低減できる。
(適用例6)上記適用例に係る光源装置において、整流板は、縁部に切り欠き部を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、リフレクターと整流板とで囲まれる領域内に対し、整流板の縁部に形成される切り欠き部を介して冷却風を流入させることができるため、領域内の熱を適正に冷却することができる。
(適用例7)上記適用例に係る光源装置において、整流板の一方の封止部側での固定に、接着部材を用いる場合、接着部材は、一方の封止部の電極接続領域外の領域に対応した位置に用いることが好ましい。
このような光源装置によれば、接着部材は、一方の封止部の電極接続領域外の領域に対応した位置に用いることにより、熱応力による影響を受け易い電極接続領域を避けることにより、熱応力による一方の封止部への影響を低減できる。
なお、電極接続領域とは、封止部内に封入される例えば金属箔に、電極を形成する線が溶接などで接続される領域をいう。また、電極接続領域外とは、電極接続領域を外れた領域をいう。
(適用例8)上記適用例に係る光源装置において、整流板は、照明光軸に対して略直交するように設置されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、整流板は、照明光軸に対して略直交するように設置されていることにより、光源装置が通常状態での使用から、上下逆転して使用される天吊状態での使用に切り替わった場合、整流板の上下逆転した場合の姿勢差を小さくできるため、通常状態と同様に整流板の効果を奏することができる。
(適用例9)上記適用例に係る光源装置において、整流板は、平坦面または湾曲面を有して光束を透過させることが好ましい。
このような光源装置によれば、整流板は、平坦面または湾曲面を有するため、光源装置を構成する発光管やリフレクターなどの形状などの違いや、冷却風の流動の仕方の違いに対応させて、効率のよい整流板の面を適宜選択する自由度を向上させることができる。
(適用例10)上記適用例に係る光源装置において、整流板は、平面形状が略円形状または略矩形状を有していることが好ましい。
このような光源装置によれば、平面形状が略円形状の場合には、反射部の内面形状に合わせることができ、冷却風の流動を的確に規制できる。また、平面形状が略矩形状の場合には、反射部の内面形状と整流板の矩形状とにより、隙間が生じるため、この隙間を介して反射部と整流板とで囲まれる領域内に冷却風を流入させることができる。
(適用例11)上記適用例に係る光源装置において、整流板の表面には、反射防止処理が施されていることが好ましい。
このような光源装置によれば、整流板は、反射防止処理により、発光部から射出された光束や、反射部で反射された光束を、整流板で透過させる際、整流板での反射による光路変化を抑制できる。その結果、発光部から射出された光束に対する、光源装置の外部への取り出し効率を向上させることができる。
(適用例12)本適用例に係るプロジェクターは、上述したいずれかの光源装置と、光源装置から射出された光束を画像信号に基づき変調して光学像を形成する光学変調装置と、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、上述した適用例のいずれかの光源装置を備えているため、発光部の上部を効率的に冷却することができると共に、発光部の上部の温度と発光部のリフレクター側の領域の温度とが適正に抑制でき、その温度差が小さく、照明光軸方向において均一な温度分布とすることができることにより、発光部における白化や黒化の発生を抑制できるため、光源装置の長寿命化を図れるプロジェクターが実現できる。
第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図。 光源ユニットを示す図であり、(a)は光源ユニットの側面側の断面図であり、(b)は発光部と一方の封止部との接続部で、照明光軸に直交する面で切った状態を含み、リフレクター側を見た場合の正面図。 第2実施形態に係る光源ユニットを示す図であり、(a)は光源ユニットの側面側の断面図であり、(b)は発光部と一方の封止部との接続部で、照明光軸に直交する面で切った状態を含み、リフレクター側を見た場合の正面図。 第3実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図。 第4実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図。 第5実施形態に係る光源ユニットを示す図。 第6実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図。 第7実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図。 従来の光源装置を組み込んだ光源ユニットを示す側面側の断面図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図である。図1を参照して、プロジェクター600の光学系の構成および動作を説明する。
なお、本実施形態を説明する図面(図1および以降で説明する図2)において、光源装置61から被照明領域側に向けて射出される光束の照明光軸Lの方向をX軸方向、X軸方向に直交して図1における紙面に平行な方向をY軸方向、X軸方向に直交して図1における紙面に垂直な方向をZ軸方向、としたXYZ直交座標系で示す。また、光束の進む方向を+X方向、+X方向から見て左方向を+Y方向、+X方向から見て上方向を+Z方向とする。
本実施形態に係るプロジェクター600は、光学系を有して構成されている。光学系は、光源装置61から射出された光束を画像信号に基づき変調して光学像を形成し、投写光学系50を介してスクリーンSなどの投写対象面に投写画像を形成するものである。
プロジェクター600の光学系は、図1に示すように、インテグレーター照明光学系10と、色分離導光光学系20と、光学変調装置と、色合成光学系と、投写光学系50と、を有して構成されている。インテグレーター照明光学系10は、光源装置61から射出された光束に対し、照明光軸Lに直交する面内での照度を均一化するための光学系である。色分離導光光学系20は、インテグレーター照明光学系10からの照明光束を赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の3つの色光に分離して被照明領域に導光する光学系である。
光学変調装置は、色分離導光光学系20で分離された3つの色光のそれぞれを、画像信号に基づき変調する光学系であり、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の3つの色光に対応させて3つの液晶装置30R,30G,30Bを用いている。色合成光学系は、光学変調装置(3つの液晶装置30R,30G,30B)によって変調された光学像を合成する光学系であり、クロスダイクロイックプリズム40を用いている。投写光学系50は、色合成光学系(クロスダイクロイックプリズム40)によって合成された光学像をスクリーンSなどの投写対象面に投写する光学系である。
インテグレーター照明光学系10は、被照明領域側に照明光束を射出する光源装置61と、光源装置61からの集束光を略平行光として射出する凹レンズ11と、凹レンズ11から射出される照明光束を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ12aを有する第1レンズアレイ12と、を有する。
また、インテグレーター照明光学系10は、第1レンズアレイ12の複数の第1小レンズ12aに対応する複数の第2小レンズ13aを有する第2レンズアレイ13と、第2レンズアレイ13からの各部分光束を偏光方向の揃った略1種類の直線偏光に変換して射出する偏光変換素子14と、偏光変換素子14から射出される各部分光束を被照明領域で重畳させるための重畳レンズ15と、を有する。
光源装置61は、図1(図2も参照)に示すように、リフレクター70と、リフレクター70の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管80と、発光部81で射出した光束を反射する副鏡90と、冷却風W1の流動方向を規制する整流板100とを有する。そして、光源装置61は、照明光軸Lを中心軸とする光束を射出する。
なお、光源装置61の構成および動作の詳細な説明は、プロジェクター600の光学系を説明した後に行う。
凹レンズ11は、図1に示すように、リフレクター70の被照明領域に配置されている。そして、リフレクター70からの光を第1レンズアレイ12に向けて射出するように構成されている。
第1レンズアレイ12は、凹レンズ11からの光を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、複数の第1小レンズ12aが照明光軸Lと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。第1小レンズ12aの外形形状は、液晶装置30R,30G,30Bの画像形成領域の外形形状に対して相似形となる。
第2レンズアレイ13は、重畳レンズ15と共に、第1レンズアレイ12の各第1小レンズ12aの像を液晶装置30R,30G,30Bの画像形成領域近傍に結像させる機能を有する。第2レンズアレイ13は、第1レンズアレイ12と略同様の構成を有し、複数の第2小レンズ13aが照明光軸Lと直交する面内に複数行、複数列のマトリクス状に配列された構成を有する。
偏光変換素子14は、第1レンズアレイ12により分割された各部分光束の偏光方向を、偏光方向の揃った略1種類の直線偏光として射出する偏光素子である。偏光変換素子14は、光源装置61から射出された光束に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分を透過し、他方の直線偏光成分を照明光軸Lに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸Lに平行な方向に反射する反射層と、偏光分離層を透過した一方の直線偏光成分を他方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有する。
重畳レンズ15は、第1レンズアレイ12、第2レンズアレイ13、および偏光変換素子14を通過した複数の部分光束を集光して液晶装置30R,30G,30Bの画像形成領域近傍に重畳させるための光学素子である。重畳レンズ15は、重畳レンズ15の光軸とインテグレーター照明光学系10の照明光軸Lとが略一致するように配置されている。なお、重畳レンズ15は、複数のレンズを組み合わせた複合レンズで構成されていてもよい。
色分離導光光学系20は、ダイクロイックミラー21,22と、反射ミラー23,24,25と、入射側レンズ26と、リレーレンズ27と、集光レンズ28R,28G,28Bとを有する。色分離導光光学系20は、重畳レンズ15から射出される照明光束を、赤色光、緑色光、青色光の3つの色光に分離して、それぞれの色光を照明対象となる3つの液晶装置30R,30G,30Bに導く機能を有する。
液晶装置30R,30G,30Bは、画像信号に基づき照明光束を変調するものであり、インテグレーター照明光学系10の照明対象となる。液晶装置30R,30G,30Bは、一対の透明なガラス基材に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、入力された画像信号に従い、後述する入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置30R,30G,30Bの光路前段には、入射角度を調節するための集光レンズ28R,28G,28Bが配置されている。なお、図示省略しているが、集光レンズ28R,28G,28Bと、各液晶装置30R,30G,30Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が介在配置され、各液晶装置30R,30G,30Bと、クロスダイクロイックプリズム40との間には、それぞれ射出側偏光板が介在配置されている。これらの入射側偏光板、液晶装置30R,30G,30B、および射出側偏光板によって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム40は、射出側偏光板から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学装置である。このクロスダイクロイックプリズム40は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光、青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム40から射出されたカラー画像は、投写光学系50によって拡大投写され、投写対象面としてのスクリーンSに投写画像を形成する。
図2は、光源ユニットを示す図であり、図2(a)は、光源ユニットの側面側の断面図であり、図2(b)は、発光部と一方の封止部との接続部で、照明光軸に直交する面で切った状態を含み、リフレクター側を見た場合の正面図である。図2を参照して、光源ユニット1の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット1は、光源装置61と、凹レンズ11と、この光源装置61と凹レンズ11とを収容する収容筐体9とを備えている。また、光源ユニット1がプロジェクター600内部の所定の位置に収容された場合、光源装置61で発生する熱を冷却するための冷却機構500が光源ユニット1に臨むように設置されている。
光源装置61は、図2(a)に示すように、リフレクター70と、リフレクター70の第1焦点近傍に発光中心を有する発光管80と、発光部81から射出された光束を反射する副鏡90と、光源装置61内部に流入する冷却風W1の流動方向を規制する整流板100とを有する。そして、光源装置61は、照明光軸Lを中心軸とする光束を射出する。
リフレクター70は、楕円面状の凹面71a,71bを有するリフレクター本体71と、後述する発光管80の封止部(一方の封止部)82の端部を挿入して固着するための筒部72とを備えて一体に形成されている。また、リフレクター本体71の凹面71a,71b上には、高反射率の反射部としての反射層73(73a,73b)が形成されている。なお、凹面71a,71b、および、それに対応する反射層73(73a,73b)の詳細は後述する。
また、筒部72は、反射層73およびリフレクター本体71の中心部から反射層73の反対側の面に延設された筒状体である。その筒部72の内側には、後述する発光管80の封止部82の端部を挿通して固着するための開口部72aが形成されている。なお、後述する発光管80は、封止部82の端部を開口部72aに挿通し、開口部72aと封止部82との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填することにより、リフレクター70の筒部72に固着されている。
リフレクター70(リフレクター本体71、筒部72)を構成する基材の材料としては、例えば結晶化ガラスやアルミナ(Al23)などを好適に用いることができる。反射層73は、例えば酸化チタン(TiO2)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜で形成されている。
発光管80は、図2に示すように、照明光軸Lに沿って、球状の発光部81と、発光部81の両側に延びる一対の円柱状の封止部82,83と、を有する。また、発光管80は、発光部81に内蔵して照明光軸Lに沿って近接対向して配置された一対の電極84,85と、一対の封止部82,83内にそれぞれ封止された一対の金属箔86,87と、一対の金属箔86,87にそれぞれ電気的に接続された一対のリード線88,89と、を有する。
なお、発光管80の構成要素の条件などを例示的に示すと、発光部81および封止部82,83は、例えば石英ガラス製であり、発光部81内には、水銀、希ガス、および少量の金属ハロゲン化物が封入されている。電極84,85は、例えばタングステン電極であり、金属箔86,87は、例えばモリブデン箔である。リード線88,89は、例えばモリブデンまたはタングステンから構成されている。また、発光管80としては、高輝度発光する種々の発光管を採用でき、例えば高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどを採用できる。
副鏡90は、発光部81の略半分を覆い、リフレクター70の凹面71a,71bと対向して配置され、発光管80から被照明領域に向けて射出された光束を発光管80に向けて反射する部材である。副鏡90は、凹面91aを有する副鏡本体91と、発光管80の封止部(他方の封止部)83に挿通して固定するための開口部92aを有して形成される筒部92とを備えて一体に形成されている。また、副鏡本体91の凹面91a上には、高反射率の反射層93が形成されている。なお、反射層93によって、発光管80からの光束を反射して発光管80に向けられた光は、発光管80を透過してリフレクター70に入射する。
なお、副鏡90(副鏡本体91、筒部92)を構成する材料としては、例えば石英ガラスを用いている。反射層93は、例えば酸化タンタル(Ta23)と酸化シリコン(SiO2)との誘電体多層膜で形成されている。
このように構成される副鏡90は、発光管80の封止部83を筒部92の開口部92aに挿通し、筒部92の開口部92aと封止部83との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填することで、発光管80の封止部83に固着されている。
整流板100は、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、光源装置61内部に流入する冷却風W1の流動方向を規制する部材である。また、整流板100は、発光管80からリフレクター70の反射層73に向かって射出された光束を透過し、また、逆に、反射層73から被照明領域に向かって反射された光束を透過する。整流板100は、本実施形態では、図2(b)に示すように、円板状の整流板本体101で構成されている。また、中心部には、開口部101aが形成されている。
支持部としての支持部材110は、整流板100を一方の封止部82側に支持固定する部材である。支持部材110は、円筒状の支持部本体111と、支持部本体111の端部に形成されるフランジ112とを有して構成されている。また、支持部本体111は、内側に開口部111aが形成されている。
本実施形態では、整流板100は、整流板本体101の開口部101aに支持部本体111を挿通させてフランジ112面に当接させ、加熱により、支持部材110と一体とされている。このように形成された整流板100は、支持部本体111の開口部111aに発光管80の封止部82を挿通し、封止部82と、支持部材110の開口部111aとの隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填することで、封止部82に固着される。本実施形態では、この状態で整流板100の外周端101bは、反射層73と隙間が略無い状態となる。
支持部材110を介して封止部82に固着された整流板100は、本実施形態では、照明光軸Lに対して略直交するように設置される。また、整流板本体101は、平坦面を有しており、その表面には反射防止処理が施されている。また、整流板100および支持部材110を構成する材料としては、例えば石英ガラスを用いている。また、石英ガラスの他、ネオセラム(登録商標)などの低熱膨張ガラスや、サファイアなどの高熱伝導材料を用いることができる。
また、整流板100を透過した光束が到達するリフレクター70の反射層73(73b)は、整流板100を透過せずに光束が到達するリフレクター70の反射層73(73a)に比べて後退する形状として構成されている。なお、反射層73bは凹面71bに対応し、反射層73aは凹面71aに対応している。整流板100を透過した光束は、整流板100を透過しない光束よりも光路長が伸びるため、この反射層73(73b)の構成により、整流板100を透過した光束の光路長を補正している。
収容筐体9は、高耐熱性樹脂などにより形成され、リフレクター70と凹レンズ11とを固定する。収容筐体9は、リフレクター70(および整流板100)と凹レンズ11との間に形成される空間領域C1を周囲から遮蔽しており、発光管80からの不要な光束が迷光として外部に漏れ出すことを防止している。また、収容筐体9の側面となる+Z方向の上壁面には、吸気口9aが形成され、−Z方向の下壁面には、排気口9bが形成されている。吸気口9aは、冷却用の空気(冷却風)を外部から取り込むためのもので、排気口9bは、冷却後の空気を外部に排出するためのものである。
冷却機構500は、吸気口9aおよび排気口9bなどと協働し、発光管80の発光部81での発光により発生した熱の冷却を行う冷却装置である。冷却機構500は、冷却風を吐出する冷却ファン510と、その冷却風を収容筐体9の吸気口9aに導くダクト520、冷却風が吸気口9aから収容筐体9の空間領域C1(光源ユニット1の空間領域C1)に流入するときの流入方向を調節するルーバー530などが設置されている。また、排気口9bに臨んで、プロジェクター600の内部には、排気用ダクト(図示省略)が設置されている。最終的に、排気口9bから排気される温まった冷却風は排気用ダクトを介してプロジェクター600の外部に排気される。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W1(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット1の空間領域C1に流入した場合の冷却風W1の流動に関して説明する。
冷却風W1は、冷却機構500のルーバー530により、流動方向を規制されることにより、吸気口9aを介して収容筐体9の空間領域C1に流入し、リフレクター70側に流動する。リフレクター70側に流動した冷却風W1は、リフレクター70の反射層73に沿って流動する。
リフレクター70の反射層73に沿って流動した冷却風W1は、整流板100により流動方向が規制され、整流板100の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する。そして、整流板100に規制された冷却風W1は、発光部81の上部の領域Aから発光部81のリフレクター70側の領域Bを流動する。これにより、領域Aをはじめ領域Bが冷却される。そして、冷却風W1は、整流板100の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動し、整流板100を外れて、再び反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W1は、排気口9bから排気される。
上述した実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置61によれば、発光部81とリフレクター70との間に設置される整流板100により、冷却風W1を流入した場合、リフレクター70の反射層73に沿って流動した冷却風W1は、整流板100により、それ以降の反射層73に沿った流動が、整流板100に沿って流動するように流動方向が規制される。また、この整流板100は、発光管80から射出された光束を透過し、反射層73で反射した光束も透過するため、光源装置61から射出される光束の光量は従来と同様となる。これにより、冷却風W1は、高温となる発光部81の上部の領域Aへ流動し易くなり、また、発光部81のリフレクター70側の領域Bへも流動する。そのため、高温となる発光部81の上部の領域Aの熱を効率的に冷却することができる。また、発光部81の上部の領域Aの温度を適正な温度とするように送風した場合、発光部81のリフレクター70側の領域Bが過冷却となることもない。従って、発光部81の上部(領域A)を効率的に冷却することができると共に、発光部81の上部(領域A)の温度と発光部81のリフレクター70側(領域B)の温度とが適正に抑制でき、その温度差が小さく、照明光軸L方向において均一な温度分布となる光源装置61が実現できる。
(2)本実施形態の光源装置61によれば、支持部材110により、整流板100は、リフレクター70の反射層73や発光管80に対して適正な姿勢で、一方の封止部82側に確実に固定されると共に、冷却風W1の流動の影響を受けずに、安定した動作を行うことができる。
(3)本実施形態の光源装置61によれば、整流板100は、照明光軸Lに対して略直交するように設置されていることにより、光源装置61が通常状態での使用から、上下逆転して使用される天吊状態での使用に切り替わった場合でも、整流板100の上下逆転した場合の姿勢差を小さくできるため、通常状態と同様に整流板100の上記効果を奏することができる。なお、この場合、例えば、収容筐体9の+Z方向の上壁面に排気口(図示省略)を追加し、また、−Z方向の下壁面に吸気口(図示省略)を追加する。そして、冷却機構500は、ダクト520を2方向に分岐させ、それぞれを+Z方向、−Z方向の吸気口に接続する。また、姿勢が切り替わった場合に常に重力方向での上側となる吸気口側に冷却風W1が流動するように切り替える切替部(図示省略)を設けることで、通常状態および天吊状態での使用に対応することができる。
(4)本実施形態の光源装置61によれば、整流板100は、平坦面を有するため、板状の部材を加工することで形成することができ、製造コストを低減できる。
(5)本実施形態の光源装置61によれば、整流板100は、平面形状が略円形状を有している。これにより、反射層73の内面形状に合わせることができ、冷却風W1の流動を的確に規制できる。
(6)本実施形態の光源装置61によれば、整流板100の表面には、反射防止処理が施されている。これにより、発光部81から射出された光束や、反射層73で反射された光束を、整流板100で透過させる際、整流板100での反射による光路変化を抑制できる。その結果、発光部81から射出された光束に対する、光源装置61の外部への取り出し効率を向上させることができる。
(7)本実施形態の光源装置61によれば、発光部81の上部(領域A)を効率的に冷却することができると共に、発光部81の上部(領域A)の温度と発光部81のリフレクター70側(領域B)の温度とが適正に抑制でき、その温度差が小さく、照明光軸L方向において均一な温度分布とすることができることにより、発光部81における白化や黒化の発生を抑えることができる。従って、発光部81の失透による光量の低下の抑制や、白化や黒化の進行による発光部81の破損などを防止し、光源装置61の長寿命化を図ることができる。
(8)本実施形態の光源装置61によれば、上記効果を奏するため、従来の冷却ファン511(図9)に比べて、冷却ファン510の回転数を低くすることもできるため、プロジェクター600の低騒音化を図ることができる。また、駆動における冷却ファン510の低消費電力化も図ることができる。
(9)本実施形態のプロジェクター600によれば、光源装置61の長寿命化を図れるプロジェクター600が実現できる。また、光源装置61が長寿命化されるので、このような光源装置61をプロジェクター600などに用いた場合には、光源装置61の交換回数が減り産業廃棄物の削減が可能となる。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態に係る光源ユニットを示す図であり、図3(a)は、光源ユニットの側面側の断面図であり、図3(b)は、発光部と一方の封止部との接続部で、照明光軸に直交する面で切った状態を含み、リフレクター側を見た場合の正面図である。また、図3(a)の整流板120は、説明の便宜上、図3(b)でのA−A断面として図示している。なお、図3において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。なお、図3に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源ユニット2は、第1実施形態での光学系における光源ユニット1と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター600が構成される。
図3を参照して、本実施形態の光源ユニット2の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット2は、第1実施形態と同様に構成される凹レンズ11と収容筐体9とを備えている。本実施形態では、光源装置62を構成する整流板120が、第1実施形態に係る光源装置61を構成する整流板100と異なっている。また、本実施形態では、第1実施形態の支持部材110などの支持部は用いていない。また、本実施形態の整流板120は、第1実施形態の整流板100と同様に、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、同様の働きを行う。
整流板120は、本実施形態では、図3(b)に示すように、円板状で平坦面を有する整流板本体121で構成されている。また、整流板本体121の縁部に等ピッチで4つ形成される切り欠き部122を有し、切り欠き部122により切り欠かれて残った縁部を、リフレクター70に固定する4つの固定部123として有している。そして、整流板本体121の中心部には、開口部121aが形成されている。
整流板120は、開口部121aに発光管80の封止部82を挿通させ、照明光軸Lに対して略直交させて整流板120の縁部の固定部123を反射層73に当接させる。そして、反射層73に当接した4つの固定部123の先端部をセメントなどの無機系接着剤Cで反射層73に固着する。なお、整流板120の開口部121aは、発光管80の封止部82の外周面と離間した状態となる。また、整流板120は、第1実施形態と同様に、表面に反射防止処理が施され、構成材料も第1実施形態と同様の材料を用いている。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W2(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット2の空間領域C2に流入した場合の冷却風W2の流動に関して説明する。
冷却風W2は、冷却機構500のルーバー530により、流動方向を規制されることにより、吸気口9aを介して収容筐体9の空間領域C2に流入し、リフレクター70側に流動する。リフレクター70側に流動した冷却風W2は、リフレクター70の反射層73に沿って流動する。
リフレクター70の反射層73に沿って流動した冷却風W2は、整流板120により流動方向が規制される。詳細には、反射層73に沿って流動した冷却風W2は、一部が整流板120の+Z方向の切り欠き部122を介してリフレクター70と整流板120とに囲まれた領域となる空間領域D2に流入する。また、残りの大部分の冷却風W2は、整流板120の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する。
整流板120の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する冷却風W2は、発光部81の上部の領域Aから発光部81のリフレクター70側の領域Bを流動する。これにより、領域Aをはじめ領域Bが冷却される。そして、冷却風W2は、整流板120の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動し、整流板120を外れて、再び反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W2は、排気口9bから排気される。
一方、リフレクター70と整流板120とに囲まれた空間領域D2に流入した冷却風W2は、空間領域D2を冷却して、再び、−Z方向の切り欠き部122を介して流出し、反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W2は、排気口9bから排気される。
第2実施形態に係る光源ユニット2は、支持部を用いず、光源装置62の整流板120の構成および固定方法が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源ユニット1(光源装置61)と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置61が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置62によれば、整流板120は、縁部に切り欠き部122を有していることにより、リフレクター70と整流板120とで囲まれる空間領域D2に対し、切り欠き部122を介して冷却風W2を流入させることができるため、空間領域D2の熱を適正に冷却することができる。
(2)本実施形態の光源装置62によれば、整流板120が、リフレクター70の反射層73に固定されることにより、封止部82に固着した場合の熱応力による封止部82への影響を低減することができる。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図である。なお、図4において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。なお、図4に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源ユニット3は、第1実施形態での光学系における光源ユニット1と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター600が構成される。
図4を参照して、本実施形態の光源ユニット3の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット3は、第1実施形態と同様に構成される凹レンズ11と収容筐体9とを備えている。本実施形態では、光源装置63を構成する整流板130および整流板130を固定する支持部材140が、第1実施形態に係る光源装置61を構成する整流板100および支持部材110と異なっている。また、本実施形態の整流板130は、第1実施形態の整流板100と同様に、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、同様の働きを行う。
整流板130は、本実施形態では、図4に示すように、円板状で平坦面を有する整流板本体131で構成されている。また、整流板本体131の中心部には、開口部131aが形成されている。
本実施形態の支持部としての支持部材140は、円筒状の支持部本体141と、支持部本体141の端部に形成されるフランジ142とを有して構成されている。本実施形態では、整流板130は、整流板本体131の開口部131aに封止部82を挿通させ、更に、支持部材140の支持部本体141の内面に封止部82を挿通する。その後、支持部材140を封止部82の外面に沿って発光部81方向に移動させ、支持部材140のフランジ142面で、整流板130を押圧して発光部81に当接させる。これにより、整流板130は、発光部81の外面と支持部材140のフランジ142面とにより挟持されて固定される。
なお、支持部材140は、管状の金属部材により形成されており、整流板130を発光部81と支持部材140とにより挟持した状態で、支持部本体141は、リフレクター70の開口部72a内部に達する長さを有している。このため、整流板130を発光部81とで挟持させた後、封止部82および支持部本体141の端部を開口部72aに挿通して隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填することで、封止部82および支持部本体141を固着する。
本実施形態では、この状態で整流板130の外周端131bと、相対する反射層73との間に、略一定の隙間が形成される。支持部材140により発光部81との間に挟持されて固定された整流板130は、照明光軸Lに対して略直交するように設置される。なお、整流板130は、第1実施形態と同様に、表面に反射防止処理が施され、構成材料も第1実施形態と同様の材料を用いている。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W3(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット3の空間領域C3に流入した場合の冷却風W3の流動に関して説明する。なお、本実施形態での冷却風W3の流動の仕方は、第2実施形態での冷却風W2の流動の仕方と略同様である。
冷却風W3は、冷却機構500により、吸気口9aを介して収容筐体9の空間領域C3に流入し、リフレクター70側に流動する。リフレクター70側に流動した冷却風W3は、リフレクター70の反射層73に沿って流動し、一部は、整流板130の+Z方向の外周端131bと反射層73との隙間を介してリフレクター70と整流板130とに囲まれた空間領域D3に流入する。残りの大部分の冷却風W3は、整流板130の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する。
整流板130の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する冷却風W3は、発光部81の上部の領域Aから発光部81のリフレクター70側の領域Bを流動する。これにより、領域Aをはじめ領域Bが冷却される。そして、冷却風W3は、整流板130の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動し、整流板130を外れて、再び反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W3は、排気口9bから排気される。
一方、リフレクター70と整流板130とに囲まれた空間領域D3に流入した冷却風W3は、空間領域D3を冷却して、再び、−Z方向の外周端131bと反射層73との隙間を介して流出し、反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W3は、排気口9bから排気される。
第3実施形態に係る光源ユニット3は、光源装置63の整流板130および支持部材140の構成および固定方法が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源ユニット1(光源装置61)と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置61が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置63によれば、支持部材140により、整流板130を発光部81との間に挟持して整流板130を固定することで、確実に固定されると共に、冷却風W3の流動の影響を受けずに、安定した動作を行うことができる。また、接着部材などで封止部82に直接固定することを避けることにより、封止部82への熱応力の影響を低減することができる。
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図である。なお、図5において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。なお、図5に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源ユニット4は、第1実施形態での光学系における光源ユニット1と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター600が構成される。
図5を参照して、本実施形態の光源ユニット4の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット4は、第1実施形態と同様に構成される凹レンズ11と収容筐体9とを備えている。本実施形態では、光源装置64を構成する整流板150が、第1実施形態に係る光源装置61を構成する整流板100と異なっている。また、本実施形態では、第1実施形態の支持部材110などの支持部は用いていない。また、本実施形態の整流板150は、第1実施形態の整流板100と同様に、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、同様の働きを行う。
整流板150は、本実施形態では、円板状で平坦面を有する整流板本体151で構成されている。また、整流板本体151の中心部には、開口部151aが形成されている。整流板150は、開口部151aに発光管80の封止部82を挿通させ、照明光軸Lに対して略直交させた後、開口部151aと封止部82との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填させて封止部82に固着される。本実施形態では、この状態で整流板150の外周端151bと、相対する反射層73との間に、略一定の隙間が形成される。なお、整流板150は、第1実施形態と同様に、表面に反射防止処理が施され、構成材料も第1実施形態と同様の材料を用いている。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W4(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット4の空間領域C4に流入した場合の冷却風W4の流動に関して説明する。なお、本実施形態での冷却風W4の流動の仕方は、第2実施形態での冷却風W2の流動の仕方と略同様である。
冷却風W4は、冷却機構500により、吸気口9aを介して収容筐体9の空間領域C4に流入し、リフレクター70側に流動する。リフレクター70側に流動した冷却風W4は、リフレクター70の反射層73に沿って流動し、一部は、整流板150の+Z方向の外周端151bと反射層73との隙間を介してリフレクター70と整流板150とに囲まれた空間領域D4に流入する。残りの大部分の冷却風W4は、整流板150の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する。
整流板150の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動する冷却風W4は、発光部81の上部の領域Aから発光部81のリフレクター70側の領域Bを流動する。これにより、領域Aをはじめ領域Bが冷却される。そして、冷却風W4は、整流板150の平坦面に沿った方向(−Z方向)に流動し、整流板150を外れて、再び反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W4は、排気口9bから排気される。
一方、リフレクター70と整流板150とに囲まれた空間領域D4に流入した冷却風W4は、空間領域D4を冷却して、再び、−Z方向の外周端151bと反射層73との隙間を介して流出し、反射層73に沿って流動する。そして、冷却風W4は、排気口9bから排気される。
第4実施形態に係る光源ユニット4は、支持部を用いず、光源装置64の整流板150の構成および固定方法が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源ユニット1(光源装置61)と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置61が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置64によれば、整流板150を封止部82に直接固定しているため、簡易な構造となり、光源装置64の製造コストを低減できる。
(第5実施形態)
図6は、第5実施形態に係る光源ユニットを示す図である。詳細には、図6は、発光部81と一方の封止部82との接続部で、照明光軸Lに直交する面で切った状態を含み、リフレクター70側を見た場合の正面図である。図6において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。なお、図6に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源ユニット5は、第1実施形態での光学系における光源ユニット1と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター600が構成される。
図6を参照して、本実施形態の光源ユニット5の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット5は、第1実施形態と同様に構成される凹レンズ11と収容筐体9とを備えている。本実施形態では、光源装置65を構成する整流板160が、第1実施形態に係る光源装置61を構成する整流板100と異なっている。また、本実施形態では、第1実施形態の支持部材110などの支持部は用いていない。また、本実施形態の整流板160は、第1実施形態の整流板100と同様に、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、同様の働きを行う。
整流板160は、本実施形態では、矩形状で平坦面を有する整流板本体161で構成されている。また、整流板本体161の中心部には、開口部161aが形成されている。また、整流板本体161のコーナー部162は、反射層73の形状に対応させてテーパー面として加工されている。
整流板160は、開口部161aに発光管80の封止部82を挿通させ、照明光軸Lに対して略直交させて整流板160のコーナー部162を反射層73に当接させる。そして、反射層73に当接した4つのコーナー部162の先端部をセメントなどの無機系接着剤Cで反射層73に固着する。本実施形態では、この状態で整流板160の4つの外周端161bと、相対する反射層73との間に、隙間が形成される。なお、整流板160の開口部161aは、発光管80の封止部82の外周面と離間した状態となる。また、整流板160は、第1実施形態と同様に、表面に反射防止処理が施され、構成材料も第1実施形態と同様の材料を用いている。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W5(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット5の空間領域に流入した場合の冷却風W5の流動に関して説明する。なお、本実施形態での冷却風W5の流動の仕方は、第2実施形態での冷却風W2の流動の仕方と略同様である。従って、第2実施形態と異なる部分を説明する。
異なる部分は、収容筐体9の空間領域に流入した冷却風W5の一部が、矩形状をなす整流板160の+Z方向の外周端161bと、反射層73との隙間を介してリフレクター70と整流板160とに囲まれた空間領域に流入することである。その他、整流板160の冷却風W5に対する流動方向の規制や、規制された冷却風W5の働きは、第2実施形態と同様となる。
第5実施形態に係る光源ユニット5は、支持部を用いず、光源装置65の整流板160の構成および固定方法が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源ユニット1(光源装置61)と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置61が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置65によれば、整流板160は、平面形状が略矩形状を有している。そのため、反射層73の内面形状と整流板160の矩形状とにより、反射層73と整流板160の外周端161bとの間に隙間が生じる。この隙間を介して反射層73と整流板160とで囲まれる空間領域に冷却風W5を流入させることができる。このように、整流板160の平面形状が略矩形状を有する場合、整流板160は、外形形状をあまり加工せずに形成できるため、整流板160の製造コストの低減を図れる。また、整流板160の平面形状が矩形状であるため、円形状に比べて、材料部材に対する取り個数が増えるため、更に製造コストの低減を図れる。また、資源の効率的使用ができる。
(第6実施形態)
図7は、第6実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図である。図7において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。なお、図7に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源ユニット6は、第1実施形態での光学系における光源ユニット1と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター600が構成される。
図7を参照して、本実施形態の光源ユニット6の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット6は、第1実施形態と同様に構成される凹レンズ11と収容筐体9とを備えている。本実施形態では、光源装置66を構成する整流板170が、第1実施形態に係る光源装置61を構成する整流板100と異なっている。また、本実施形態では、第1実施形態の支持部材110などの支持部は用いていない。また、本実施形態の整流板170は、第1実施形態の整流板100と同様に、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、同様の働きを行う。
整流板170は、本実施形態では、円板状で湾曲面を有する整流板本体171で構成されている。また、整流板本体171の中心部には、開口部171aが形成されている。整流板170は、開口部171aに発光管80の封止部82を挿通させ、照明光軸Lに対して略直交させた後、開口部171aと封止部82との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填させて封止部82に固着される。本実施形態では、この状態で整流板170の外周端171bと、相対する反射層73との間に、略一定の隙間が形成される。なお、整流板170は、第1実施形態と同様に、表面に反射防止処理が施され、構成材料も第1実施形態と同様の材料を用いている。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W6(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット6の空間領域C6に流入した場合の冷却風W6の流動に関して説明する。なお、本実施形態での冷却風W6の流動の仕方は、第2実施形態での冷却風W2の流動の仕方と概略同様である。従って、第2実施形態と異なる部分を説明する。
異なる部分は、収容筐体9の空間領域C6に流入した冷却風W6の大部分は、整流板170の湾曲面に沿った方向(−Z方向)に滑らかに流動することである、なお、冷却風W6の一部は、整流板170の+Z方向の外周端171bと、反射層73との隙間を介してリフレクター70と整流板170とに囲まれた空間領域D6に流入する。なお、排気口9bに至る直前の冷却風W6も、整流板170の湾曲面に沿って滑らかに流動する。その他、整流板170の冷却風W6に対する流動方向の規制や、規制された冷却風W6の働きは、第2実施形態と略同様となる。
第6実施形態に係る光源ユニット6は、支持部を用いず、光源装置66の整流板170の構成および固定方法が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源ユニット1(光源装置61)と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置61が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置66によれば、整流板170を封止部82に直接固定しているため、簡易な構造となり、光源装置66の製造コストを低減できる。
(2)本実施形態の光源装置66によれば、整流板170は湾曲面を有して構成されている。これにより、冷却風W6の流動方向が湾曲面で滑らかに流動させながら規制することができるため、冷却風W6の流れを制御し易くなる。
(3)本実施形態の光源装置66によれば、整流板170は湾曲面を有して構成されている。また、前述した第1〜第5実施形態での整流板100,120,130,150,160が、平坦面を有している。これらにより、光源装置を構成する発光管やリフレクターなどの形状などの違いや、冷却風の流動の仕方の違いなどに対応させて、効率のよい整流板の面を適宜選択する自由度を向上させることができる。
(第7実施形態)
図8は、第7実施形態に係る光源ユニットの側面側の断面図である。図8において、第1実施形態と同様の構成部には、同様の符号を付記し、その詳細な説明は省略する。なお、図8に付記しているXYZ直交座標系は、第1実施形態で使用した図1におけるXYZ直交座標系と同様としている。また、本実施形態の光源ユニット7は、第1実施形態での光学系における光源ユニット1と置き換えて備えることで、第1実施形態と同様にプロジェクター600が構成される。
図8を参照して、本実施形態の光源ユニット7の構成および動作を説明する。
本実施形態の光源ユニット7は、第1実施形態と同様に構成される凹レンズ11と収容筐体9とを備えている。本実施形態では、光源装置67を構成する整流板180が、第1実施形態に係る光源装置61を構成する整流板100と異なっている。また、本実施形態では、第1実施形態の支持部材110などの支持部は用いていない。また、本実施形態の整流板180は、第1実施形態の整流板100と同様に、一方の封止部82とリフレクター70との間に設置され、同様の働きを行う。
整流板180は、本実施形態では、円板状で平坦面を有する整流板本体181で構成されている。また、整流板本体181の中心部から扁芯させた位置には、開口部181aが形成されている。整流板180は、開口部181aに発光管80の封止部82を挿通させ、照明光軸Lに対して所定の角度を有して傾斜させた後、開口部181aと封止部82との隙間にセメントなどの無機系接着剤Cを充填させて封止部82に固着される。本実施形態では、照明光軸Lに対して所定の角度を有して傾斜させて固定される。詳細には、整流板180の+Z方向が発光部81側に傾斜する状態で固定されている。
本実施形態では、整流板180の外周端181bと、相対する反射層73との間に、略一定の隙間が形成される。なお、整流板180は、第1実施形態と同様に、表面に反射防止処理が施され、構成材料も第1実施形態と同様の材料を用いている。
ここで、冷却機構500が動作して冷却風W7(破線矢印で示す)が吸気口9aから光源ユニット7の空間領域C7に流入した場合の冷却風W7の流動に関して説明する。なお、本実施形態での冷却風W7の流動の仕方は、第2実施形態での冷却風W2の流動の仕方と概略同様である。従って、第2実施形態と異なる部分を説明する。
異なる部分は、収容筐体9の空間領域C7に流入した冷却風W7の大部分は、整流板180の傾斜した平坦面に沿った方向(−Z方向)に滑らかに流動することである、なお、冷却風W7の一部は、整流板180の+Z方向の外周端181bと、反射層73との隙間を介してリフレクター70と整流板180とに囲まれた空間領域D7に流入する。その他、整流板180の冷却風W7に対する流動方向の規制や、規制された冷却風W7の働きは、第2実施形態と略同様となる。
第7実施形態に係る光源ユニット7は、支持部を用いず、光源装置67の整流板180の構成および固定方法が異なる点以外の点では、第1実施形態に係る光源ユニット1(光源装置61)と同様の構成を有するため、第1実施形態に係る光源装置61が有する効果のうち該当する効果をそのまま有する他、以下の効果が得られる。
(1)本実施形態の光源装置67によれば、整流板180を封止部82に直接固定しているため、簡易な構造となり、光源装置67の製造コストを低減できる。
(2)本実施形態の光源装置67によれば、整流板180は、平坦面を有し、照明光軸Lに対して直交させず、傾斜して固定されている。これにより、冷却風W7の流動方向が傾斜した平坦面で滑らかに流動させながら規制することができるため、冷却風W7の流れを制御し易くなる。
なお、上述した第1〜第7実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)前記第1〜第7実施形態における光源装置61〜67では、副鏡90を備えているが、これに限られず、副鏡90を用いない光源装置であっても本発明を適用することができる。
(変形例2)前記第1〜第7実施形態における光源装置61〜67では、整流板100,120,130,150,160,170,180や、支持部材110,140などを用いた実施形態を示した。しかし、この実施形態に限定されるものではなく、整流板や支持部材などの形状、または固定構造などは、要旨を逸脱しない範囲において、任意に変更および組み合わせて実施することができる。
(変形例3)前記第1、第4、第6、第7実施形態の光源装置61,64,66,67では、整流板100,150,170,180が、封止部82に、接着部材としての無機系接着剤Cで固定されている。ここで、整流板を封止部82に接着部材で固定する場合、接着部材は、一方の封止部82内に封入される金属箔86に、電極84を形成する線が溶接などで接続される領域(電極接続領域)以外の領域に対応した位置に固定することでもよい。このように接着固定した場合には、熱応力による影響を受け易い封止部82の電極接続領域を避けることにより、熱応力による影響を低減できる。
(変形例4)前記第1〜第5、第7実施形態の光源装置61〜65,67では、整流板100,120,130,150,160,180の面は平坦面を有している。また、第6実施形態の光源装置66では、整流板170面は湾曲面を有している。従って、光源装置を構成する発光管やリフレクターなどの形状や、冷却風の流動の仕方が、前記第1〜第7実施形態とは異なる場合に対応させて、効率のよい整流板の面を適宜選択して整流板を構成することができる。
(変形例5)前記第1実施形態では、整流板100と支持部材110とを別々に形成した後、一体としているが、これに限られず、最初から整流板100と支持部材110とが一体となった形状で形成してもよい。
(変形例6)前記第2実施形態では、整流板120の縁部に切り欠き部122を有しているが、この切り欠き部122の形状は、光源装置62内部の熱の分布状況や、冷却風W2の流動の仕方などを考慮して、効果的に冷却できるように、適宜、変更することができる。
(変形例7)前記第1〜第7実施形態のプロジェクター600は、射出された光束の照度を均一化する光学系として、第1レンズアレイ12および第2レンズアレイ13からなるレンズインテグレーター光学系を用いたが、これに限定されるものではなく、導光ロッドからなるロッドインテグレーター光学系も用いることができる。
(変形例8)前記第1〜第7実施形態のプロジェクター600は、フロントタイプのプロジェクターとして適用しているが、投写対象面としてのスクリーンを一体で有するリアタイプのプロジェクターにも適用できる。
(変形例9)前記第1〜第7実施形態のプロジェクター600の光学系において、光学変調装置としての液晶装置30R,30G,30Bは、透過型の液晶装置を用いているが、反射型の液晶装置など、反射型の光学変調装置を用いることも可能である。
(変形例10)前記第1〜第7実施形態のプロジェクター600の光学系において、光学変調装置としての液晶装置30R,30G,30Bを用いている。しかし、これに限られず、一般に、入射光束を画像信号に基づいて変調するものであればよく、マイクロミラー型光学変調装置などを用いてもよい。なお、マイクロミラー型光学変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。
(変形例11)前記第1〜第7実施形態のプロジェクター600の光学系において、光学変調装置は、赤色光、緑色光、および青色光に対応して3つの液晶装置30R,30G,30Bを用いる、いわゆる3板方式を採用している。しかし、これに限られず、単板方式を採用してもよい。また、コントラストを向上させるための液晶装置を追加して採用してもよい。
1〜7…光源ユニット、9…収容筐体、61〜67…光源装置、70…リフレクター、73…反射層、80…発光管、81…発光部、82,83…封止部、90…副鏡、100…整流板、110…支持部材、120…整流板、122…切り欠き部、130…整流板、140…支持部材、150,160,170,180…整流板、500…冷却機構、510…冷却ファン、600…プロジェクター、A,B…領域、L…照明光軸、W1〜W7…冷却風。

Claims (12)

  1. 照明光軸に沿って配置された一対の電極を内蔵する発光部と、当該発光部の両側に伸びる一対の封止部とを有する発光管と、
    前記発光管の一方の封止部側に設置されて前記発光管から射出された光束を被照明領域側に向けて反射する反射部を有するリフレクターと、
    前記発光部と前記リフレクターとの間に設置され、冷却風の流動方向を規制し、前記光束を透過する整流板と、を備えたことを特徴とする光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記発光部の前記被照明領域側の外面を覆うように他方の封止部側に設置され、前記発光管からの前記光束を前記発光管に向けて反射する副鏡を備えていることを特徴とする光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光源装置であって、
    前記整流板は、前記一方の封止部側および前記リフレクター側の少なくとも一方の側で固定されることを特徴とする光源装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板を前記一方の封止部側で支持固定する支持部を有していることを特徴とする光源装置。
  5. 請求項4に記載の光源装置であって、
    前記支持部は、前記整流板を前記発光部との間に挟持して固定することを特徴とする光源装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板は、縁部に切り欠き部を有していることを特徴とする光源装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板の前記一方の封止部との固定に、接着部材を用いる場合、
    前記接着部材は、前記一方の封止部の電極接続領域外の領域に対応した位置に固定することを特徴とする光源装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板は、前記照明光軸に対して略直交するように設置されていることを特徴とする光源装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板は、平坦面または湾曲面を有して前記光束を透過させることを特徴とする光源装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板は、平面形状が略円形状または略矩形状を有していることを特徴とする光源装置。
  11. 請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の光源装置であって、
    前記整流板の表面には、反射防止処理が施されていることを特徴とする光源装置。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出された光束を画像信号に基づき変調して光学像を形成する光学変調装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
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