JP4689071B2 - Bonnet structure of tractor - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラクタのボンネット構造の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、トラクタの機体前部にボンネットを具備して、エンジンやラジエータ等を内部に収納し、これら装置の外部への露出を防止して防護するとともに、騒音の低減を図る技術は公知となっている。このボンネットは機体前部側又は後部側を開閉自在に構成しており、ボンネットを開放することにより内部に収納された上記装置の点検等ができるようになっている。
【0003】
従来の一般的なボンネット構造を、図6を参照しながら説明すると、ボンネットフード108は流線形に構成され、かつ、背面断面視で門形に形成されており、その後端縁が所定の幅だけ内方に折り返されている。該折返し部には左右のヒンジアーム取付片108a・108aが形設され、それぞれの該取付片108a・108aにはヒンジアーム138・138をボルトあるいは熔接等で固定できるようにしている。一方、図示しない機体フレーム上には正面視門形のダッシュボードフレーム136を立設してあり、該ダッシュボードフレーム136の左右側内面には予め水平にヒンジピン139を突設して、前記ヒンジアーム138・138先端の孔138aに該ヒンジピン139・139を挿通して、該ヒンジピン139・139回りにボンネットフード108が回動開閉自在となるように構成してある。ダッシュボードフレーム136の上面及び左右側面の輪郭は、前記ボンネットフード108の輪郭と略連続するように構成し、それによってトラクタ前部について連続感やスマートさといった印象を見る者に与えるようにすることも広く行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記したような従来の取付構成では、ボンネットフード108をダッシュボードフレーム136に組み付ける場合、先ずは左右のヒンジアーム138・138のうち一方のみを対応する側のヒンジピン139に挿通し、更に、予め他側のヒンジピン139に挿通してあるヒンジアーム138をボンネットフード108の前記ヒンジアーム取付片108aに熔接等で固定するというように、二段階の組立作業を必要としていた。また、前記ダッシュボードフレーム136の内部には燃料タンク等の部品が配置されていることが多く、ダッシュボードフレーム136内面のピンにヒンジアーム138の孔138aを通すといったような前記組付け作業は、そのような部品が邪魔になって困難を極めていたのである。
【0005】
また、ボンネットフード108を開閉自在としなければならない事情から、ボンネットフード108の上面後部部分は前記回動支点たるヒンジピン139の位置より殆ど高くできない。即ち、ボンネットフード108の上面後部をヒンジピン139の位置より仮に高くしてしまうと、ボンネットフード108開放時にその上面部後端縁が前記ダッシュボードフレーム136にぶつかってしまうので、ボンネットフード108をほとんど開放できなくなってしまうのである。このような制限があるので、図6のように上記ダッシュボードフレーム136の内部に回動支点たるヒンジピン139がある構成では、ヒンジピン139の位置が低いためにボンネットフード108上面後部の高さも、あまり高くできず、結果としてボンネットフード108の収容容積が制限されてしまっていたのである。
【0006】
また、トラクタのメーカ側としては、ホイルベース(前後車軸間の距離)の異なる様々なトラクタ機種のラインアップを構成したい場合がある。例えば、腹部にモアを有するミッドマウントモアタイプのトラクタの場合、大きいモアを装着可能とするためには、ホイルベースを大きくしなければならないことから、装着できるモアの大小に応じてホイルベースの異なる、様々なトラクタ機種群を構成する等である。この場合、従来は、ボンネットフードを含むボンネット構造全体を、トラクタ機種ごとにそのホイルベースに合わせて各別に設計製造しており、管理工数やコストが増大していたのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
請求項1においては、エンジン(4)の搭載部を備えた機体フレーム(1)に門形のダッシュボードフレーム(36)を固定し、該ダッシュボードフレーム(36)上に固定した支持体(53)にヒンジピン(39)を設け、前記エンジン(4)を覆うボンネットフード(8)を、前記ヒンジピン(39)回りで機体前方側を開閉自在に設けたトラクタのボンネット構造であって、前記支持体(53)は背面視で左右対称に構成され、平板状の基部(54)と、該基部(54)の上面に突出される、左右のピン支持体(55・55)及び化粧カバー取付体(56・56)を上方へ延出し、前記ピン支持体(55・55)は、上端部にヒンジピン(39・39)を左右水平方向に支持し、該ピン支持体(55・55)に対して、前記ボンネットフード(8)から後方へ突出されたヒンジアーム(38・38)を下方から上方に向けて沿わせ、該ヒンジアーム(38・38)は、湾曲させながら上方へ向けて延出され、その先端に孔を形成し、前記ヒンジアーム(38・38)の先端の孔に、前記ヒンジピン(39)を挿通し、前記化粧カバー取付体(56・56)にナット(60)を、前後方向に向けて立設し、化粧カバー(37)はヒンジピン(39)の少なくとも上方を覆い、前面を開放させる一方、左右側面及び後面を覆うように構成し、該化粧カバー(37)の天井面から垂下状にステー(58・58)を形成し、該ステー(58・58)を、前記ナット(60)にボルト(59)を略前方から組み付けることにより、該化粧カバー取付体(56・56)に取付可能としたものである。
【0009】
請求項2においては、請求項1のトラクタのボンネット構造において、前記化粧カバー(37)を前記ダッシュボードフレーム(36)の上に固定した位置で、該化粧カバー(37)は、その側部輪郭が前記ダッシュボードフレーム(36)の側部輪郭に連続しているものである。
【0010】
請求項3においては、請求項1記載のトラクタのボンネット構造において、前記ダッシュボードフレーム(36)は、異なる前後幅を有する複数種類のダッシュボードフレーム(36)を用意し、該複数種類のダッシュボードフレーム(36)の一つを選択することにより、異なるホイルベースのトラクタに組立可能としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0012】
図1は本発明のボンネット構造を備えるトラクタの全体側面図、図2はボンネット内部の構成を示した一部断面図である。図3はトラクタ前部の背面断面図である。図4は図2の状態からボンネットフードを回動して開いた様子を示した一部断面図である。図5はボンネットフードの支持構成を示した一部拡大断面図である。
【0013】
図1及び図2を参照して、本発明を適用した実施例としての、下腹部にモアを備えたトラクタの全体構成を説明する。図1に示す如く、このトラクタは機体前後方向に配置される機体フレーム1を備えている。トラクタ前部の一部断面図である、図2に示すように、この機体フレーム1のやや前方寄りの中途部位においては左右外側斜上方にステー2・2を突出し、その上に防振ゴム3・3を介してエンジン4を支持し、エンジン搭載部を構成している。エンジン4の前方にはラジエータ5やバッテリ6(図2)が配置され、エンジン4の上方にはマフラー7が配置される。図1に示すように、エンジン4を含めこれらの装置群の前面はフロントカバー43で覆われ、下部側面はサイドカバー44で覆われ、上面及び上部側面は本発明のボンネット構造に係るボンネットフード8にて覆われている。
【0014】
図2に示すように、エンジン4のクランク軸にはフライホイール9が固定され、該フライホイール9の回転は、ユニバーサルジョイント10や連結軸11を介して、図1に示す如く、前記機体フレーム1の後端に固設されるトランスミッション12へ伝達される。図1に示すように、該トランスミッション12には後車軸13や前輪出力軸14やリアPTO軸15が支持され、前記エンジン4の動力を変速した後これらの軸に伝達できるよう構成している。後車軸13の外端には後車輪16が設けられている。
【0015】
図1に示すように、機体フレーム1の前部にはブラケット24が配設され、該ブラケット24にフロントアクスルケース17が吊持されている。このフロントアクスルケース17は前車軸23を支持してあり、該前車軸23の外端には前輪18を固定している。フロントアクスルケース17には前記トランスミッション12の前記前輪出力軸14の回転がユニバーサルジョイント19・19やプロペラシャフト20を介して入力され、前記前輪18を駆動する。
【0016】
機体フレーム1は、板状の左右の側板を複数のクロスバー25にて連結した構成とし、更には図2に示すように、そのうち二本の該クロスバー25にはステアリングコラム取付フレーム26が立設されている。該ステアリングコラム取付フレーム26の上面にはステアリングコラム27が立設され、該ステアリングコラム27の上端にステアリングハンドル28を取り付けている。機体フレーム1の中途部の左右には乗降のためのステップ21が配設される。
【0017】
トラクタの後部には三点リンク機構29が設けられて作業機を接続可能としている。前記トランスミッション12の上面には油圧リフト装置30が設けられており、リフトアーム31の昇降駆動により作業機の高さを変更可能としている。油圧リフト装置30の上面にはオペレータの座席22が設けられている。またトラクタの腹部にはモア32が備えられており、前記トランスミッション12の下面に備えられたモア駆動取出軸33の動力を受けて駆動するようになっている。
【0018】
図1に示すように、トランスミッション12の前側には主変速機構としてのHST(ハイドロスタティックトランスミッション)34が配設されており、その入力軸35が前方に向けて水平に突出されている。該入力軸35の先端は前述したとおり、ユニバーサルジョイント10・10や連結軸11を介してエンジン4のフライホイール9と連動連結させてある。該フライホイール9の回転がHST34により無段変速され、トランスミッション12の副変速機構等を介して更に変速されて、前記後車軸13やリアPTO軸15等に伝達されるようになっている。
【0019】
図2に示すように、前記機体フレーム1上にはダッシュボードフレーム36が側面視直立状に立設され、該ダッシュボードフレーム36の後端縁にダッシュボード42が取り付けられて、前述のステアリングコラム取付フレーム26やステアリングコラム27等を覆っている。図3に示すように前記ダッシュボードフレーム36は背面視門形に構成し、ダッシュボード42の背面(前記座席22に着座するオペレータと向かい合う面)には、駐車ブレーキレバー45やクルーズコントロールレバー46が並べて配設されている。図2に示すように、ボンネットフード8やダッシュボードフレーム36によって覆われる内部空間の後上部には、燃料タンク52が移動不能に支持されている。燃料タンク52の上面には突出状の給油口が形成され、該給油口はキャップ51で塞がれている。
【0020】
前記ボンネットフード8の後部内面(天井面)からはネジボス8a・8aが垂下状に形成され、該ネジボス8aは略長方形板状の基板47がネジ止めされている。該基板47の後端にはヒンジアーム38が一体的に形成され、該ヒンジアーム38を後述するヒンジピン39に枢支し、該ヒンジピン39回りにボンネットフード8が回動開閉自在となるようにしている。該基板47には孔47aが穿設されており、図2に示すように、ボンネットフード8が閉じた状態で前記燃料タンク52の給油口が前記孔47a内に位置するようにしてある。前記基板47の適宜位置にはロッド取付ステー48が形成され、該ロッド取付ステー48にスタンドロッド49の一端を枢支している。一方、ボンネット内部の適宜位置に上下状かつ傾斜状のレール50が固定され、該レール50には略逆「J」字状のガイド溝を欠切して、前記スタンドロッド49の他端を該ガイド溝に沿って摺動自在となるよう取り付けている。
【0021】
このような構成においてボンネットフード8の前端を手で持って引き上げると、前記ロッド取付ステー48を介してスタンドロッド49が上方に張引され、スタンドロッド49の下端が前記レール50のガイド溝内を上方へ滑動し、最も開いた位置でオペレータがスタンドロッド49の中途部を手前に引っ張ってその下端を前記ガイド溝上端の折曲部分に入り込ませることで、スタンドロッド49が突っ張ってボンネットフード8は図4に示す開放状態でロックされる。一方、ロック状態を解除するには、ボンネットフード8を少量持ち上げて、スタンドロッド49を後方に押動してその下端を前記ガイド溝の折曲部分から脱出させればよい。該状態からボンネットフード8を下ろせば、スタンドロッド49は突っ張ることなく、その下端部が上記ガイド溝を下方へ滑動することとなって、ボンネットフード8は閉じられる。
【0022】
ただし、以上の構成に限るものではなく、例えば以下のように構成することもできる。即ち、前記レール50を省略するとともに、前記スタンドロッド49の上端に付勢バネを取り付けて、図2における反時計回り方向の付勢力がスタンドロッド49に加わるようにする。一方、前記燃料タンク52の前面を覆う斜状の熱風遮蔽板の前面には、突張台を別途固設し(図外)、該突張台の開口部にスタンドロッド49の中途部を挿通するようにする。この構成で、スタンドロッド49には図2における右方向の付勢力が加わり、ボンネットフード8開閉時にはスタンドロッド49は、その中途部を前記突張台の開口部の縁部にガイドされながら上下する。前記突張台には前記開口部とは別に溝部を設け、該溝部に前記スタンドロッド49の下端を係脱できるようにしている。従って、ボンネットフード8開放時にはスタンドロッド49の下端を突張台の溝部に係止することにより突っ張って、開放状態でロックすることができる。ボンネットフード8を閉める時にはスタンドロッド49の下端を前記溝部から外せばよい。この構成はレール50を省略できるので、製造コストの低減に貢献できる利点がある。
【0023】
前記ボンネットフード8を回動開閉自在に支持するための構成を説明する。前記ダッシュボードフレーム36の上面に支持部たる支持体53が固設されており、該支持体53は図3に示すように背面視で左右対称に構成され、平板状の基部54と、該基部54の上面に突出されるピン支持体55・55及び化粧カバー取付体56・56を備えている。前記ピン支持体55・55は、前述のヒンジアーム38・38に沿わせながら上方へ延出させ、その上端部にヒンジピン39・39を左右水平に支持している。図4や図5に示すように、各々の前記ヒンジアーム38は湾曲させながら上方へ向けて延出するとともにその先端に孔を形成し、該孔に前記ヒンジピン39を挿通させて、ボンネットフード8を該ヒンジピン39回りに回動開閉自在に支持している。このように、ヒンジピン39がダッシュボードフレーム36の上方に配置されていることから、ボンネットフード8のヒンジアーム38をヒンジピン39に組み付ける作業が容易である。更に、ヒンジピン39の高さを、ダッシュボードフレーム36の上面位置より高くできるので、ボンネットフード8の上面後部の高さを高くでき、結果的にボンネットの収容容積の増大を図れる。
【0024】
そして、前述のヒンジアーム38・38やヒンジピン39・39等を覆って見た目を向上させるべく、前記ピン支持体55・55の上側を覆うように、前記ダッシュボードフレーム36の上部に化粧カバー37が取り付けられる。化粧カバー37は合成樹脂を成形して構成されており、その形状は背面視略アーチ状として、前面を開放させる一方、左右側面及び後面は覆うよう構成している。化粧カバー37の前端の輪郭線は、閉じた状態の前記ボンネットフード8の後端の輪郭線に一致するよう構成し、ボンネットフード8と化粧カバー37の継ぎ目が段状にならないようにしてその美観を確保している。更には図3に示すように、該化粧カバー37は、その側部輪郭が前記ダッシュボードフレーム36の側部輪郭に連続しているように構成し、化粧カバー37とダッシュボードフレーム36の継ぎ目が段状となって目立たないようにしてある。
【0025】
化粧カバー37の天井面からはステー58・58が垂下状に形成され、一方、前記化粧カバー取付体56・56の後面にはナット60が熔接されている。その上で、該ステー58・58の下部を前記化粧カバー取付体56・56の上部に、それぞれ締結具たるボルト59を前記ナット60に螺設することによって取り付けている。
【0026】
図5に示すとおり、前記ボルト59はその頭部が前側に来るように取り付けてあり、前方からボルト59を組み付けることで前記ステー58を前記化粧カバー取付体56に止め付け、前記化粧カバー37を組付けできるようにしてある。従って、本実施例の構成において化粧カバー37を組み付けるには、ボンネットフード8を取り付けた後にそれを前述のように回動させて開放状態でロックし、この状態で前方からボルト59を組み付けることによって行うことができ、組付けが簡単である。なお、本明細書において「締結具」とは、ある部材を他の部材に取り付けて固定できる機能を有する部品を広く意味する。従って、本実施例のボルト59に限らず、例えばネジやピン等、様々なものが「締結具」に含まれる。
【0027】
なお、前記ダッシュボードフレーム36(及び化粧カバー37)においては、ホイルベースを種々異ならしめたトラクタ仕様のラインアップに対応して種々の前後幅を有するものを製造しておき、共通の上記ボンネットフード8と種々の前後幅のダッシュボードフレーム36とを組み合わせて用いることで、複数のトラクタの仕様に対応することができる。図7に示されるトラクタは、図1のモア32よりも大型のモア32’を装着可能とするために、図1のトラクタのホイルベースWよりも大きなホイルベースW’を有している(W’>W)。この場合、ボンネット構造としては、図1のダッシュボードフレーム36の前後幅Lよりも大きい前後幅L’を有するダッシュボードフレーム36’をフレーム1上に立設し、図1のトラクタのものと全く同一のボンネットフード8を取り付け、前後幅L’を有する化粧カバー37’を取り付けるようにすることで、ホイルベースの拡大(WからW’)にも対応できるのである。
【0028】
以上に実施例を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0030】
請求項1に示す如く、エンジン(4)の搭載部を備えた機体フレーム(1)に門形のダッシュボードフレーム(36)を固定し、該ダッシュボードフレーム(36)上に固定した支持体(53)にヒンジピン(39)を設け、前記エンジン(4)を覆うボンネットフード(8)を、前記ヒンジピン(39)回りで機体前方側を開閉自在に設けたトラクタのボンネット構造であって、前記支持体(53)は背面視で左右対称に構成され、平板状の基部(54)と、該基部(54)の上面に突出される、左右のピン支持体(55・55)及び化粧カバー取付体(56・56)を上方へ延出し、前記ピン支持体(55・55)は、上端部にヒンジピン(39・39)を左右水平方向に支持し、該ピン支持体(55・55)に対して、前記ボンネットフード(8)から後方へ突出されたヒンジアーム(38・38)を下方から上方に向けて沿わせ、該ヒンジアーム(38・38)は、湾曲させながら上方へ向けて延出され、その先端に孔を形成し、前記ヒンジアーム(38・38)の先端の孔に、前記ヒンジピン(39)を挿通しているので、ヒンジピンがダッシュボードフレームの上方に配置されていることから、ボンネットフードをヒンジピン回りで開閉自在となるよう組み付ける作業が容易である。
更に、ヒンジピンの高さを高くできるので、ボンネットフードの上面後部の高さをも高くでき、結果的に収容容積の増大を図れる。
【0031】
また、前記化粧カバー取付体(56・56)にナット(60)を、前後方向に向けて立設し、化粧カバー(37)はヒンジピン(39)の少なくとも上方を覆い、前面を開放させる一方、左右側面及び後面を覆うように構成し、該化粧カバー(37)の天井面から垂下状にステー(58・58)を形成し、該ステー(58・58)を、前記ナット(60)にボルト(59)を略前方から組み付けることにより、該化粧カバー取付体(56・56)に取付可能としたので、前方の空間から締結具を組み付けることで化粧カバーを取り付けられるので、組付けの手間が少なくて済み、工数の低減を図れる。
【0032】
請求項2に示す如く、請求項1のトラクタのボンネット構造において、前記化粧カバー(37)を前記ダッシュボードフレーム(36)の上に固定した位置で、該化粧カバー(37)は、その側部輪郭が前記ダッシュボードフレーム(36)の側部輪郭に連続しているので、ヒンジピンを始めとした支持部を外部に露出しないよう隠蔽でき、見た目が美麗である。更には、化粧カバーの側部輪郭がダッシュボードフレームの側部輪郭に連続していることから、側面視で化粧カバーとダッシュボードフレームとの継ぎ目が目立たないため、見た目を殆ど損なわない。
【0033】
請求項3に示す如く、請求項1記載のトラクタのボンネット構造において、前記ダッシュボードフレーム(36)は、異なる前後幅を有する複数種類のダッシュボードフレーム(36)を用意し、該複数種類のダッシュボードフレーム(36)の一つを選択することにより、異なるホイルベースのトラクタに組立可能としたので、ダッシュボードフレームの幅を種々異ならしめることのみでホイルベースの変更に対応できるから、ホイルベースが異なるごとにボンネットフードを各別に設計製造する必要がなくなり、管理工数やコストの低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のボンネット構造を備えるトラクタの全体側面図。
【図2】 ボンネット内部の構成を示した一部断面図。
【図3】 トラクタ前部の背面断面図。
【図4】 図2の状態からボンネットフードを回動して開いた様子を示した一部断面図。
【図5】 ボンネットフードの支持構成を示した一部拡大断面図。
【図6】 従来のボンネットフードの組付の様子を示した斜視図。
【図7】 ホイルベースの大きいトラクタに本発明のボンネット構造を適用した図。
【符号の説明】
1 機体フレーム
4 エンジン
8 ボンネットフード
36 ダッシュボードフレーム
37 化粧カバー
39 ヒンジピン
53 支持部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a structure of a hood structure of a tractor.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there has been a publicly known technique for providing a bonnet at the front of the tractor body, storing an engine, a radiator, etc. inside to prevent and protect these devices from being exposed to the outside, and reducing noise. ing. The bonnet is configured to be openable and closable on the front side or the rear side of the machine body. By opening the bonnet, the above-described device housed inside can be inspected.
[0003]
A conventional bonnet structure will be described with reference to FIG. 6. The
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional mounting configuration as described above, when the
[0005]
Further, because the
[0006]
In addition, the tractor manufacturer may want to configure a lineup of various tractor models with different wheel bases (distance between front and rear axles). For example, in the case of a mid-mount mower type tractor having a mower in the abdomen, the wheel base must be enlarged in order to be able to mount a large mower. A simple tractor model group. In this case, conventionally, the entire bonnet structure including the hood is designed and manufactured for each tractor model in accordance with the wheel base, which increases the man-hours and costs for management.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0008]
In
[0009]
In
[0010]
The bonnet structure of the tractor according to
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the invention will be described.
[0012]
FIG. 1 is an overall side view of a tractor having a bonnet structure of the present invention, and FIG. 2 is a partial cross-sectional view showing a configuration inside the bonnet. FIG. 3 is a rear sectional view of the front portion of the tractor. FIG. 4 is a partial cross-sectional view showing a state in which the hood hood is rotated and opened from the state of FIG. FIG. 5 is a partially enlarged sectional view showing a support structure of the hood hood.
[0013]
With reference to FIG.1 and FIG.2, the whole structure of the tractor provided with the mower in the lower abdominal part as an Example to which this invention is applied is demonstrated. As shown in FIG. 1, the tractor includes a
[0014]
As shown in FIG. 2, a
[0015]
As shown in FIG. 1, a
[0016]
The
[0017]
A three-
[0018]
As shown in FIG. 1, an HST (hydrostatic transmission) 34 as a main transmission mechanism is disposed on the front side of the
[0019]
As shown in FIG. 2, a
[0020]
From the rear inner surface (ceiling surface) of the bonnet hood 8,
[0021]
In such a configuration, when the front end of the hood hood 8 is lifted by hand, the
[0022]
However, it is not restricted to the above structure, For example, it can also comprise as follows. That is, the
[0023]
A configuration for supporting the bonnet hood 8 so as to be freely pivotable will be described. A
[0024]
Then, in order to improve the appearance by covering the
[0025]
From the ceiling surface of the
[0026]
As shown in FIG. 5, the
[0027]
The dashboard frame 36 (and the decorative cover 37) are manufactured with various front and rear widths corresponding to the tractor specification lineup with different wheel bases. And a
[0028]
Although the embodiments have been described above, the technical scope of the present invention is not limited to the above-described embodiments, and the technical idea that the present invention is truly intended to be clarified from the matters described in this specification and the drawings. It extends over the entire range.
[0029]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
[0030]
As shown in
Furthermore, since the height of the hinge pin can be increased, the height of the rear portion of the upper surface of the bonnet hood can also be increased, and as a result, the accommodation volume can be increased.
[0031]
Further , a nut (60) is erected in the front-rear direction on the decorative cover mounting body (56, 56) , and the decorative cover (37) covers at least the upper side of the hinge pin (39) and opens the front surface, It is configured to cover the left and right side surfaces and the rear surface, and the stays (58, 58) are formed in a hanging manner from the ceiling surface of the decorative cover (37) , and the stays (58, 58) are bolted to the nut (60). (59) by the assembled substantially from the front, since the attachable to said decorative cover mounting member (56, 56), because it is fitted with a decorative cover by mounting the fastener from the front of the space, labor of assembling Less work is required and man-hours can be reduced.
[0032]
As shown in
[0033]
As shown in claim 3, in the bonnet structure of the tractor according to
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a tractor having a bonnet structure according to the present invention.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view showing a configuration inside a bonnet.
FIG. 3 is a rear sectional view of the front part of the tractor.
4 is a partial cross-sectional view showing a state in which a hood hood is rotated and opened from the state of FIG.
FIG. 5 is a partially enlarged sectional view showing a support structure of the hood hood.
FIG. 6 is a perspective view showing a state of assembling a conventional bonnet hood.
FIG. 7 is a diagram in which the bonnet structure of the present invention is applied to a tractor having a large wheel base.
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