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JP4686981B2 - 有機el表示装置 - Google Patents

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JP4686981B2
JP4686981B2 JP2004023016A JP2004023016A JP4686981B2 JP 4686981 B2 JP4686981 B2 JP 4686981B2 JP 2004023016 A JP2004023016 A JP 2004023016A JP 2004023016 A JP2004023016 A JP 2004023016A JP 4686981 B2 JP4686981 B2 JP 4686981B2
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Description

本発明は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子における陰極の反射を利用してミラー機能を持たせるようにした有機EL表示装置に関する。
従来、自動車の後写鏡(バックミラー)の反射面を半透過鏡で構成し、その背後に液晶モニター等の表示器を配置したもの、いわゆるモニター内蔵後写鏡が提案されている。
このものは、液晶モニター等の表示器をオン状態とすることにより、半透過鏡を通して各種情報を表示し、液晶モニター等の表示器をオフ状態とすることにより、通常の後写鏡として機能させるようにしたものである。
図6は、この種のモニター内蔵後写鏡を自動車のインナーミラーJ100として構成した場合における一般的な従来構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は概略断面図である。
このインナーミラーJ100は、ミラーハウジング10を備え、このミラーハウジング10の前面開口部11には、半透過鏡J20がはめ込まれている。半透過鏡J20の背後には板状のスペーサJ30が半透過鏡J20と接触した状態で配置されている。このスペーサJ30は、たとえば黒色のものである。
そして、スペーサJ30の一部には開口部J31が形成されており、スペーサJ30の背後に配置された液晶モニター等からなる表示器J60の画面J61(図6(b)中の一点鎖線の領域)が、このスペーサJ30の開口部J31を通して半透過鏡J20に対面している。ここで、液晶モニター等は、たとえばTFT−LCDなどが用いられる。
以上の構成によれば、図6(a)に示されるように、スペーサJ30の開口部J31は、表示器J60によって表示が行われる表示領域であり、この表示領域J31以外のミラー機能を持たせる領域は、非表示ミラー領域120であり、ここでは、背後にスペーサJ30が配置されている領域である。
そして、このモニター内蔵後写鏡J100は、液晶モニター等の表示器J60がオフ状態のときは、半透過鏡J20の全面が後写鏡として機能し、後方視界像を反射して運転者の目に到達させるようになっている。すなわち、表示領域J31および非表示ミラー領域120ともに後写鏡として機能する。
一方、液晶モニター等の表示器J60をオン状態にすると、画面J61に画像が表示され、この画像は開口部J31を通り、半透過鏡J20を透過して運転者等の目に到達する。このとき、画面J61以外の部分すなわち非表示ミラー領域120は、後写鏡として機能し、後方視界像を反射して運転者の目に到達させる。
ここで、上記図6に示されるモニター内蔵後写鏡J100は、運転者から見て、スペーサJ30が背後にある非表示ミラー領域120と、スペーサJ30が背後に無く表示器J60の画面J61がある表示領域としての開口部J31とでは、光沢や色が異なり、視覚上明確に区別されてしまうため、表示器J60をオフした状態では、後方視認時に違和感を感じるという問題があった。
この問題を改善するために、図7(a)、(b)に示されるように、ぼかし部130を設けたものが提案されている。なお、図7において、(a)は正面図、(b)は概略断面図であり、この図7に示されるものは、特許文献1に記載されている。
このものは、表示器J60の画面J61を除いた部分すなわち非表示ミラー領域120における半透過鏡J20の鏡面(内面)上に黒色塗装膜J40を形成し、かつ画面J61との境界部分にドットまたはストライプ状の塗装膜面の密度を除変させたぼかし部130を設けることによって、画面J61部分と非表示ミラー領域120との境界を目立たなくしている。
しかしながら、上記手法では、ぼかし部130があるため、ぼかし部130の近傍部における画面J61において、表示内容が見にくくなるという問題がある。
また、上記図6に示されるものにも当てはまることであるが、画面J61の前面に半透過鏡J20が配置されており、各種情報の視認性を確保するためには、表示器J60の表示輝度を高くする必要がある。そのため、表示器J60として液晶モニターを使用した場合、光源の寿命を短くしてしまうと言う問題がある。
一方、従来より、有機EL素子における陰極の反射を利用してミラー機能を持たせるようにしたミラー機能を備える有機EL表示装置が、提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
有機EL素子は、透明なガラス基板上にて有機EL膜を陽極と陰極とで挟んでなるものであるが、この陰極としてアルミニウムなどが用いられるため、ミラー機能を備える有機EL表示装置では、このアルミニウムのなど反射を利用し、有機EL素子を使用しないときに、ミラーとして機能させようとしたものである。
ただし、上記特許文献2では、ミラー面すなわちミラーとなるガラス基板の全面に有機EL素子を形成しているとともに、この有機EL素子をカバーして水分などから保護するための封止構造がミラー面の全面に必要となり、コスト的に高くなってしまう。
特開平7−267002号公報 特開2001−148290号公報
ところで、本発明者らは、有機EL素子の開発を試みており、半透過鏡の一部を表示領域とし、この表示領域に配置する表示器として有機EL素子を用いた有機EL表示装置の開発を試みた。
図8(a)、(b)は、そのような本発明者らが試作した、インナーミラーとしてのミラー機能を備える有機EL表示装置J200の概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は概略断面図である。
この有機EL表示装置J100では、ミラーハウジング10の前面開口部11に半透過鏡J20がはめ込まれ、半透過鏡J20の背後にはたとえば黒色の板状のスペーサJ30が半透過鏡J20と接触した状態で配置されている。
そして、スペーサJ30の一部に形成された開口部J31が形成されており、スペーサJ30の背後に配置された有機EL素子60が、このスペーサJ30の開口部J31を通して半透過鏡J20に対面している。
以上の構成においては、図8(a)に示されるように、スペーサJ30の開口部J31は、有機EL素子60によって表示が行われる表示領域であり、この表示領域J31以外のミラー機能を持たせる領域は、非表示ミラー領域120であり、ここでは、背後にスペーサJ30が配置されている領域である。
そして、この有機EL表示装置J200では、有機EL素子60をオン状態とすることにより、半透過鏡J20を通して各種情報を表示し、オフ状態とすることにより、通常の後写鏡として機能させる。ここで、オフ状態のときは、後方視界像は、スペーサJ30の開口部J31から透明な陽極および有機EL膜を透過して、陰極50にて反射され、運転者の目に到達するようになる。
しかしながら、この有機EL表示装置J200の場合、本発明者らの検討によれば、図9に示されるような視認性の悪化が生じる。図9は、上記試作品における視認性悪化の原因を模式的に示す断面図である。
図9に示されるように、有機EL素子60から発せられる表示画像dは、半透過鏡J20の内面J22で反射し、この内面J22に写った反射像が有機EL素子60の陰極50に反射して虚像d´として投影される。すると、運転者の目K1には表示画像が二重に見えてしまい視認性を悪くしてしまう。
また、上記図6に示されるモニター内蔵後写鏡J100の場合と同様に、運転者から見て、スペーサJ30が背後にある非表示ミラー領域120と、スペーサJ20が背後に無く有機EL素子60がある表示領域としての開口部J31とでは、光沢や色が異なり、視覚上明確に区別されてしまうため、有機EL素子60をオフした状態では、後方視認時に違和感を感じる。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、全面にミラー機能を持たせるとともに一部を表示領域として用いる表示装置において、安価な構成を実現するとともに、表示領域と非表示ミラー領域との境界の違和感を低減することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、有機EL膜(40)を陽極(30)と陰極(50)とで挟んでなる有機EL素子(60)における陰極(50)の反射を利用してミラー機能を持たせるようにした有機EL表示装置において、有機EL膜(40)は、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)を有しており、ミラー機能を持つ領域のうち有機EL素子(60)によって表示が行われる表示領域(110)のみに有機EL膜(40)が形成されて表示可能な素子構成となっているとともに、表示領域(110)以外のミラー機能を持たせるとともに平坦な構造を持つ非表示ミラー領域(120)には、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)と陰極(50)とが積層されて形成されていることを特徴としている。
それによれば、ミラー機能を持つ領域のうち有機EL素子(60)によって表示が行われる表示領域(110)のみに有機EL膜(40)を形成すればよく、表示領域(110)以外の領域には有機EL膜(40)のうちの分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)を形成すればよい。
そのため、ミラー機能を持つ領域の全面に有機EL膜(40)を形成する場合に比べて安価な構成とすることができる。
また、ミラー機能を持つ領域の全面において陰極(50)自体が鏡面として機能するため、表示領域(110)と非表示ミラー領域(120)との境界の違和感は、ほとんどなくなる。
また、有機EL膜(40)が、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)を有している場合、この有機層(41)は、透過率が波長により異なるもので色付きの層となる。
機EL膜(40)を形成した表示領域(110)と陰極(50)のみを形成した非表示ミラー領域(120)とに分けた場合、これら両領域では、色の違いが生じるため、これら両領域の境界に違和感が生じる場合がある。
このような場合、本発明のように、有機EL膜(40)を構成する層の中で色の違いの原因となる分光透過率の波長依存性がある有機層(41)を、ミラー機能を持つ領域の全面に形成することにより、上記両領域の境界の違和感は改善される。
したがって、本発明によれば、全面にミラー機能を持たせるとともに一部を表示領域(110)として用いる表示装置において、安価な構成を実現するとともに、表示領域(110)と非表示ミラー領域(120)との境界の違和感を低減することができる。
請求項に記載の発明では、請求項に記載の有機EL表示装置において、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、当該有機層(41)を白色光が透過したとき、その透過後の光と透過前の光との色差が5以上変化するものであることを特徴としている。
これは、人間の視覚特性を考慮したものである。一般的に、色差が5以上変化すると人間の視覚特性上、光の色の違いが認識できる。
そこで、本発明のように、上記色差が5以上変化する有機層(41)をミラー機能を持つ領域の全面に形成することにより、表示領域(110)と非表示ミラー領域(120)との色差を5以下にすることができ、その境界が認識されなくなる。
請求項に記載の発明では、請求項記載の有機EL表示装置において、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下であるものであることを特徴としている。
本発明も、人間の視覚特性を考慮したものである。本発明者らの検討によれば、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下であると、透過後の光と透過前の光との色差が5以上に大きくなる。
そのため、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下である有機層(41)をミラー機能を持つ領域の全面に形成することにより、表示領域(110)と非表示ミラー領域(120)との色差を5以下にすることができ、その境界が認識されなくなる。
ここで、請求項に記載の発明のように、請求項〜請求項に記載の有機EL表示装置においては、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、有機EL膜(40)のうちの正孔注入層(41)であるものにできる。
また、請求項に記載の発明のように、請求項〜請求項に記載の有機EL表示装置においては、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、銅フタロシアニンであるものにできる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5に記載の有機EL表示装置において、表示領域(110)に形成された有機EL素子(60)のみが、封止部材(70)によって封止されており、封止部材(70)はその周辺部を表示領域(110)に接続するものであり、この封止部材が接続されている部位には、陰極(50)と有機層(41)が存在していることを特徴としている。
通常、有機EL素子は水分に弱いため、有機EL膜を覆うように缶封止などの封止構造を設け、有機EL膜を水分から保護するようにしている。
本発明では、有機EL膜(40)を表示させたい必要な部分のみに形成しているので、封止構造もこの範囲のみで済み、ミラー機能を持つ領域の全面に封止構造を設ける場合よりも安価になる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各図および上記した各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
図1は、本発明の実施形態に係るインナーミラーとしてのミラー機能を備える有機EL表示装置100の概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中のA−A線に沿った概略断面図である。
この有機EL表示装置100は、ミラーハウジング10を備え、このミラーハウジング10の前面開口部11には、透明なガラス基板20がはめ込まれている。このガラス基板10は、インナーミラーの外形形状に分断されたものであり、このガラス基板20の前面開口部11から露出する面の全域が、ミラー機能を持つ領域として構成されている。
透明なガラス基板20の背面の表示領域110に相当する位置には、透明電極としての陽極30が形成されている。この陽極30は、たとえばITO(インジウムチンオキサイド)などからなる透明な導電膜からなる。
この陽極30の背面には、正孔注入性材料からなる正孔注入層41が形成されている。本例では、正孔注入層41は、銅フタロシアニン(CuPc)からなるものであり、図2に示されるような分光透過率特性を示し薄青色に着色されている。
本例の正孔注入層41を陽極30に合わせて表示領域110のみに形成した場合、100cd/m2の白色光が透過した時、その透過後の光と透過前の光のと色差が46.4と大きく変わり、表示領域110とそれ以外のミラー機能を持たせる非表示ミラー領域120との境界部分において見え方に差が生じて視認性を悪くしてしまう。一般的に、上記色差が5以上変化すると人間の視覚特性上、光の色の違いが認識できる。
そこで、本実施形態では、図1に示されるように、その色差を無くすために、当該色差が5以上変化する有機層である正孔注入層41が、ミラー機能を持つ領域の全面に形成されている。それにより、表示領域110と非表示ミラー領域120との色差を5以下にすることができ、その境界が認識されなくなる。
また、正孔注入層41の背面の表示領域110に相当する位置には、正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45が順に形成されている。これら、正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45は、通常、有機EL素子に採用することのできる材料を用い蒸着法によって形成されている。
つまり、有機EL表示装置100においては、表示領域110のみに、正孔注入層41、正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45が積層されてなる有機EL膜40が形成されている。
ここで限定するものではないが、たとえば、正孔輸送層42としては、トリフェニルアミン4量体などの正孔輸送性材料を採用でき、発光層43としては、トリフェニルアミン4量体やアダマンタン誘導体などからなるホスト材料にルブレンやペリレンなどの蛍光色素としてのドーパント材料を添加したものを採用できる。
また、電子輸送層44としては、アルミニウムキノレート(Alq3)などの電子輸送性材料を採用することができる。なお、電子注入層45はフッ化リチウムなどからなり有機層ではない場合が多いが、ここでは、有機EL膜40に含む。
ここで、正孔注入層41を除く正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45を蒸着で部分的に成膜する場合、通常マスクなどを使って必要な部分のみに有機層を成膜するが、必要の無い部分はマスク上に有機層が成膜されることになり、材料費のコストダウンは期待できない。
本実施形態では、部分的に成膜が必要な工程では、図3に示されるように、成膜したい領域に他のガラス基板20が重ならないような位置関係にて多段にガラス基板20とマスクM1を配置して成膜する。それにより、多面取りと同じ効果が得られるとともに、成膜材料の利用効率が向上しコストダウンを図ることができる。
また、正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45を蒸着で部分的に成膜するにあたって、蒸着に使用されるマスクを層ごとに分けて使用し、各層の成膜後にマスクに付着した有機材料を掻き取って再利用しても良い。
また、図1に示される有機EL表示装置100では、電子注入層45の背面にアルミニウムなどからなる陰極50が形成されている。この陰極50は、本有機EL表示装置100においてインナーミラーの鏡面としての機能も合わせ持つため、ガラス基板1におけるミラー機能を持つ領域の全面に形成されている。
このように、有機EL膜40を陽極30と陰極50とで挟んでなる有機EL素子60が、表示領域110に形成されている。そして、図1に示されるように、陰極50の背面には、有機EL素子60のみを覆うように封止缶70が設けられている。
この封止缶70は、樹脂やガラスまたは金属などからなるもので接着などにより固定されており、有機EL素子60における有機EL膜40を封止して外気から保護するための封止部材として構成されたものである。
このような有機EL一体型インナーミラーとしての有機EL表示装置100においては、表示領域110には、車両に搭載されたカメラにより検出された車両周辺画像や、各種の車両情報が有機EL素子60によって表示される。その表示のオンオフは、たとえば運転者のスイッチ操作などによって行われる。
以下、この有機EL表示装置100の動作について説明する。有機EL表示装置100の表示領域110の表示がオフ状態(非表示状態)の時は、陰極50の全面が後写鏡として機能し、後方視界像を反射して運転者の目に到達させる。
一方、有機EL表示装置100の表示領域110の表示をオン状態(表示状態)にすると、表示領域110内に画像が表示され、この画像はガラス基板20を透過して運転者の目に到達する。このとき表示領域110以外の非表示ミラー領域120は後写鏡として機能し、後方視界像を反射する。
ところで、本実施形態によれば、有機EL膜40を陽極30と陰極50とで挟んでなる有機EL素子60における陰極50の反射を利用してミラー機能を持たせるようにした有機EL表示装置100において、ミラー機能を持つ領域のうち有機EL素子60によって表示が行われる表示領域110のみに有機EL膜40が形成されて表示可能な素子構成となっているとともに、表示領域110以外のミラー機能を持たせる非表示ミラー領域120には、陰極50が形成されていることを特徴とする有機EL表示装置100が提供される。
それによれば、ミラー機能を持つ領域のうち有機EL素子60によって表示が行われる表示領域110のみに有機EL膜40を形成すればよく、表示領域110以外の領域には有機EL膜40を形成しなくてもよい。
そのため、上記図3などを参照して述べた成膜方法を採用することにより、ミラー機能を持つ領域の全面に有機EL膜40を形成する場合に比べて安価な構成とすることができる。
また、ミラー機能を持つ領域の全面において陰極50自体が鏡面として機能するため、表示領域110と非表示ミラー領域120との境界の違和感は、ほとんどなくなる。
したがって、本実施形態の有機EL表示装置100によれば、全面にミラー機能を持たせるとともに一部を表示領域110として用いる表示装置において、安価な構成を実現するとともに、表示領域110と非表示ミラー領域120との境界の違和感を低減することができる。
また、上述した図1に示される例では、有機EL表示装置100において、有機EL膜40は、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層として銅フタロシアニンからなる正孔注入層41を有している。
そして、この場合、本例では、ミラー機能を持つ領域のうち有機EL素子60によって表示が行われる表示領域110のみに有機EL膜40が形成されて表示可能な素子構成となっているとともに、表示領域110以外のミラー機能を持たせる非表示ミラー領域120には、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層としての正孔注入層41と陰極50とが積層されて形成されている。
この図1に示される例によれば、表示領域110のみに有機EL膜40を形成すればよく、表示領域110以外の領域には有機EL膜40のうちの分光透過率の波長依存性が不均一である有機層41のみを形成すればよく、その他の正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45は形成しなくてもよい。
そのため、上記図3などを参照して述べた成膜方法を採用することにより、ミラー機能を持つ領域の全面に有機EL膜40を形成する場合に比べて安価な構成とすることができる。
また、図1に示される例でも、上述したように、ミラー機能を持つ領域の全面において陰極50自体が鏡面として機能するため、表示領域110と非表示ミラー領域120との境界の違和感は、ほとんどなくなる。
また、本例では、有機EL膜40が、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層としての銅フタロシアニンからなる正孔注入層41を有しており、この正孔注入層41は、上述したように、透過率に波長依存性があるものであり(上記図2参照)、薄青色の層である。
その場合、有機EL膜40を形成した表示領域110と陰極50のみを形成した非表示ミラー領域120とに分けた場合、これら両領域では、色の違いが生じる。
たとえば、上述したように、銅フタロシアニンからなる正孔注入層41の場合、表示領域110と非表示ミラー領域120とでは、色差が46.4と大きく変わり、これら両領域の境界に違和感が生じる。
このような場合、本例のように、有機EL膜40を構成する層の中で色の違いの原因となる分光透過率の波長依存性がある正孔注入層41を、ミラー機能を持つ領域の全面に形成することにより、上記両領域の境界の違和感は改善される。
つまり、図1に示される本例のような構成とした有機EL表示装置によっても、安価な構成を実現するとともに、表示領域110と非表示ミラー領域120との境界の違和感を低減することができる。
もう少し、本例について具体的にいうと、鏡面として利用する陰極50と薄青色に着色された正孔注入層41以外の層、すなわち陽極30、正孔輸送層42、発光層43、電子輸送層44、電子注入層45は、無色透明なので、有機EL表示装置100の表示をオフにした状態でも、表示領域110の境界は見えることは無く、後方視認時に違和感を感じることは無い。
なお、本実施形態において、有機EL膜40を構成する層の中で色の違いの原因となる分光透過率の波長依存性がある有機層が存在しない場合には、非表示ミラー領域120には、正孔注入層41は形成せずに陰極50のみ形成してもよい。その場合の効果は、上述の通りである。
ここで、有機EL膜40のうち分光透過率の波長依存性が不均一である有機層とは、上記銅フタロシアニンからなる正孔注入層41以外のものでもよい。
具体的には、当該有機層を白色光が透過したとき、その透過後の光と透過前の光との色差が5以上変化するものであればよい。もちろん、上記銅フタロシアニンからなる正孔注入層41も、このようなものである。
この色差に関する構成は、人間の視覚特性を考慮したものである。一般的に、色差が5以上変化すると人間の視覚特性上、光の色の違いが認識できる。
そこで、上記色差が5以上変化する有機層41をミラー機能を持つ領域の全面に形成することにより、表示領域110と非表示ミラー領域120との色差を5以下にすることができ、その境界が認識されなくなる。
さらに、有機EL膜40のうち分光透過率の波長依存性が不均一である有機層41とは、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下であるものであればよい。もちろん、上記銅フタロシアニンからなる正孔注入層41も、このようなものである。
この分光透過率の最小値・最大値に関する構成も、人間の視覚特性を考慮したものである。本発明者らの検討によれば、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下であると、透過後の光と透過前の光との色差が5以上に大きくなる。
本発明者らは、シミュレーションにより分光透過率と色差との関係について調査を行った。限定するものではないが、その一例を図4、図5に示す。
図4は、可視光領域における分光透過率の波長依存性が均一な場合と、部分的に変化する場合の一例を示す図である。図4では、分光透過率が可視光領域全体で1と均一である場合と、580nm〜780nmの領域でのみ0.9、0.8、0.7、……とだんだん低くなっている場合とを示している。
つまり、図4において、後者の580nm〜780nmの領域でのみ0.9、0.8、0.7、……とだんだん低くなっている場合は、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%、80%、70%となっている場合に相当する。
そして、図5は、この図4に示される580nm〜780nmの領域の分光透過率と、透過後の光と透過前の光との色差との関係を計算して求めた結果を示す図である。図5に示されるように、上記色差を5以内にするためには、580nm〜780nmの領域での分光透過率が90%以上となる必要があることがわかった。
そのため、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下である有機層41をミラー機能を持つ領域の全面に形成することにより、表示領域110と非表示ミラー領域120との色差を5以下にすることができ、その境界が認識されなくなる。
また、本実施形態の有機EL表示装置100においては、表示領域110に形成された有機EL素子60のみが、封止部材70によって封止され保護されていることを特徴としている。
通常、有機EL素子は水分に弱いため、有機EL膜を覆うように缶封止などの封止構造を設け、有機EL膜を水分から保護するようにしている。
本実施形態では、有機EL膜40を表示させたい必要な部分のみに形成しているので、封止構造もこの範囲のみで済み、ミラー機能を持つ領域の全面に封止構造を設ける場合よりも安価になる。
また、図1に示されるように、本有機EL表示装置100では、非表示ミラー領域120は表示領域110よりも広いものにできる。
また、本実施形態の有機EL表示装置100は、陰極50の鏡面反射を利用する構造なので、従来問題になっていた陰極の反射防止のために使用していた高価な円偏光板が不要になる。
そして、円偏光板を省略した分、透過率が向上することから有機EL素子60の表示輝度を落とすことができ、素子の寿命が向上する。また、同時に部品削減による大幅なコストダウンも期待できる。
また、上述したように、半透過鏡を用いた従来の後写鏡(上記図6や図7参照)では、画面の前面に半透過鏡が配置されており、表示器の表示輝度を高くする必要があるため、表示器として液晶モニターを使用した場合、光源の寿命を短くしてしまうと言う問題がある。
それに対して、本実施形態の有機EL表示装置100では、有機EL素子60の有機EL膜40から発せられる光は、透明な陽極30およびガラス基板20を介して取り出される。そのため、半透過鏡を使用する場合に比べて、表示輝度を落とすことができ、このことからも素子寿命の向上が図れる。
また、上記図3などを参照して述べた成膜方法の例は、低分子有機ELを蒸着によって成膜する例であるが、高分子有機ELをインクジェット法によって形成するものであってもよい。
その場合は、全面成膜を必要とする範囲のみ使用する材料によって蒸着、あるいはインクジェット法により形成しておき、表示に必要な範囲の高分子有機EL層をインクジェット法にて形成することにより同様のコストダウンが可能である。
(他の実施形態)
なお、有機EL素子60の陽極30、有機EL膜40、陰極50としては、陽極が透明電極、陰極がミラー機能を有するものであれば、通常の有機EL素子に採用できる材料を適宜採用することができる。
また、上記実施形態に示した有機EL表示装置は、車両のインナーミラー(後写鏡)に用途が限定されるものでないことは、いうまでもない。
要するに、本発明は、有機EL膜40を陽極30と陰極50とで挟んでなる有機EL素子60を備え、透明なガラス基板20に有機EL素子60の陰極50を形成した部位をミラー機能を持つ領域(ミラー面)とした有機EL表示装置であれば、適用できるものである。
そして、このような有機EL表示装置において、ミラー面の表示領域110のみに有機EL膜60が形成されて表示可能な素子構成となっているとともに、表示領域110以外のミラー面の部分には、陰極50が形成されていることを特徴としたものであり、上記した各形態以外にも、適宜設計変更が可能である。
本発明の実施形態に係る有機EL表示装置の概略構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は(a)中のA−A概略断面図である。 銅フタロシアニンの分光透過率特性を示す図である。 上記実施形態に係る有機EL膜の部分的な成膜方法を示す概略断面図である。 可視光領域における分光透過率の波長依存性が均一な場合と部分的に変化する場合の一例を示す図である。 上記図4に示される580nm〜780nmの領域の分光透過率と、透過後の光と透過前の光との色差との関係を示す図である。 モニター内蔵後写鏡の一般的な従来構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は概略断面図である。 モニター画面部分と非表示ミラー領域との境界にぼかし部を設けたモニター内蔵後写鏡の従来構造を示す図であり、(a)は正面図、(b)は概略断面図である。 本発明者らが試作したミラー機能を備える有機EL表示装置の概略構成図であり、(a)は正面図、(b)は概略断面図である。 上記図8に示される試作品における視認性悪化の原因を示す図である。
符号の説明
30…陽極、40…有機EL膜、41…正孔注入層、42…正孔輸送層、
43…発光層、44…電子輸送層、45…電子注入層、50…陰極、
60…有機EL素子、70…封止部材としての封止缶、110…表示領域、
120…非表示ミラー領域。

Claims (6)

  1. 有機EL膜(40)を陽極(30)と陰極(50)とで挟んでなる有機EL素子(60)における前記陰極(50)の反射を利用してミラー機能を持たせるようにした有機EL表示装置において、
    前記有機EL膜(40)は、分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)を有しており、
    ミラー機能を持つ領域のうち前記有機EL素子(60)によって表示が行われる表示領域(110)のみに前記有機EL膜(40)が形成されて表示可能な素子構成となっているとともに、
    前記表示領域(110)以外のミラー機能を持たせるとともに平坦な構造を持つ非表示ミラー領域(120)には、前記分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)と前記陰極(50)とが積層されて形成されていることを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 前記分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、当該有機層(41)を白色光が透過したとき、その透過後の光と透過前の光との色差が5以上変化するものであることを特徴とする請求項に記載の有機EL表示装置。
  3. 前記分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、可視光領域における分光透過率のうち最小値が最大値の90%以下であるものであることを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  4. 前記分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、前記有機EL膜(40)のうちの正孔注入層(41)であることを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の有機EL表示装置。
  5. 前記分光透過率の波長依存性が不均一である有機層(41)とは、銅フタロシアニンであることを特徴とする請求項ないしのいずれか1つに記載の有機EL表示装置。
  6. 前記表示領域(110)に形成された有機EL素子(60)のみが、封止部材(70)によって封止されており、
    前記封止部材(70)はその周辺部を前記表示領域(110)に接続するものであり、この封止部材が接続されている部位には、前記陰極(50)と前記有機層(41)が存在していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の有機EL表示装置。
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