JP4684502B2 - 導電接続方法及びそれに用いる離型シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、離型シートを介在させつつ圧着手段により加熱加圧を行うことで、異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続する導電接続方法、及びそれに用いる離型シートに関する。本発明は、例えばCSP(Chip Size/Scale Package)のフリップチップ実装に代表されるような、異方導電性フィルム(以下ACFと略す)を用いての半導体チップ等の電子部品の配線基板への実装や、モジュール等と配線基板等の導電接続を行う技術として有用である。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯情報端末の軽量化、小型化に伴い、微細な電極(端子、配線パターンなども含む)間で導電接続を行うことの必要性が増大している。例えば液晶ディスプレイ(以下LCDと略す)と駆動用LSIが搭載されたフレキシブルプリント基板(以下FPCと略す)とを接合する場合や、CSPと回路基板とをフリップチップ実装する場合などであり、その接続にはACFを用いて圧着する方法が一般的に行われている。このようなACFとしては、種々のタイプが存在するが、一般には導電性粒子などの導電材料を所定量分散させた接着性(主に熱硬化タイプ)の樹脂フィルムが使用されている。その他、異方導電接着剤などの異方導電材などが使用される場合がある。
【0003】
以下、フリップチップ実装の場合について、その要部を示す概略図(図1〜図3)に基づいて説明する。まず、図1に示すように、表面に電極と配線が形成されている基板6と、基板6の電極に対向する位置に電極が形成されている半導体チップ4との間にACF5を配置する。圧着ヘッド1aの先端には、圧着手段1による半導体チップ4への加圧力が、半導体チップ4の接触面に均一に加わる様に、低弾性率で耐熱性と熱伝導性に優れるシリコーンゴム2が取り付けられる場合が多い。
【0004】
従来、このような構成で圧着を行なう場合、圧着時の加圧によりACFの接着剤成分が接合を行う電子部品側面からはみ出し、圧着手段1に付着するという問題があった。このため、圧着手段1と半導体チップ4の間に離型シート3 を介在させた状態で、作業を行う方法が提案されている(特開平7−230873号公報等)。これによって、図1〜図3に示すように、圧着手段1により離型シート3 を介して加熱加圧することにより、ACF5が軟化・変形して硬化し、その際に上記の付着等の問題を起こすことなく、電極間が導電接続された状態で半導体チップ4を実装することができる。
【0005】
この離型シート3には耐熱性、ACF5の接着剤成分に対する離型性等が要求される事から、一般にはこれらの特性に優れるポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン共重合体に代表されるフッ素系のシートが用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この離型シートに要求される特性を量産性という観点から考えた場合、シートの厚さが厚いと圧着手段からの加熱が半導体チップなどの電子部品およびACFに伝わり難くなる為、より薄い方が好ましくなる。しかし、離型シートを薄くしすぎると、シートに掛かる張力によりシートが大きく伸ばされ、シワが生じやすくなる。この様にシワが発生した状態で圧着を行うと、圧着手段を介しての加圧が、半導体チップ全面に均一にかからなくなり、また部分的に隙間が形成されてしまい、加熱についても均一に行なえない場合が生じ、結果として接着不良になる場合が多く見受けられた。
【0007】
また、この様なフッ素系フィルムは、一般的には溶融押出法などにより作製されるが、製膜時の熱履歴に起因する歪みが圧着手段による加熱によりシートの変形につながり、結果としてシワが発生し、これについても前述の不具合の原因となる場合が見受けられた。また、この離型シートはACFが圧着手段に接触しない様に完全に半導体チップ上面を覆う状態で圧着が行われなければならないが、上述の様にシワが生じた場合や張力によりシートが伸ばされた場合、シートの幅が狭くなったり、位置ずれが起き、一部分で半導体チップ上面を覆っていない場所が生じ、本来の目的とする機能を果たせない場合が見受けられた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、加熱による離型シートの歪み、シワの発生による接続対象物の接続不良が生じ難く、且つ、短時間のタクトタイムで確実に接続対象物の接続を行う事のできる導電接続方法、及びそれに用いる離型シートを提供する事にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究した結果、離型性に優れるフッ素樹脂と高弾性率であり熱伝導性に優れる金属箔を複合した離型シートを用いれば、上記の問題が発生することなく、良好に電子部品等の実装が行える事を見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち、本発明の導電接続方法は、離型シートを介在させつつ圧着手段により加熱加圧を行うことで、異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続する導電接続方法において、前記離型シートは、金属箔とその片面側に設けられたフッ素樹脂層のみからなり、前記フッ素樹脂層の厚さが、0.5〜25μmであり、前記フッ素樹脂層を、前記接続対象物と接触する側の面となるように配して加熱加圧を行うことを特徴とする。
【0011】
一方、本発明の離型シートは、圧着手段により加熱加圧を行うことで異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続する際に、前記圧着手段と前記接続対象物との間に介在されて使用される離型シートにおいて、金属箔とその片面側に設けられたフッ素樹脂層とのみからなり、前記フッ素樹脂層の厚さが、0.5〜25μmであり、前記フッ素樹脂層が、接続対象物と接触する側の面に配して使用されることを特徴とする。
【0012】
上記において、25℃における破断強さが5N/cm幅以上であることが好ましい。また、25℃における引張りによる貯蔵弾性率が20GPa以上であることが好ましい。これらの物性の測定方法は、実施例に示す通りである。
【0013】
[作用効果]
本発明の導電接続方法によると、接続対象物である電子部品等と圧着手段との間に介在させる離型シートの少なくとも片面側にフッ素樹脂層が形成されており、このフッ素樹脂層が電子部品等と接触する形で導電接続が行われる事より、電子部品等の側面からはみだした異方導電材の接着剤成分に対し、確実な離型性を保持することができる。しかも、金属箔を基材とするため、作業時に離型シートに掛けられる張力や、原反の歪みによるシワの発生や、離型シートの変形が起き難く、且つ熱伝導性に優れる為、短時間の加熱加圧でより確実な導電接続が可能となる。従って、効率良く且つ歩留り良く加工を行う事ができる。
【0014】
一方、本発明の離型シートによると、金属箔と少なくともその片面側に設けられたフッ素樹脂層とを備えるため、上述の如く電子部品等の側面からはみだした接着剤成分に対し、確実な離型性を保持し、且つ、原反の歪みによるシワの発生や、作業時にシートに掛けられる張力等によるシートの変形が起き難く、且つ熱伝導性に優れる為、短時間の加熱加圧でより確実な接合が可能となる。従って、効率良く且つ歩留り良く加工を行う事ができる。
【0015】
また、25℃における破断強さが5N/cm幅以上である場合、連続加工を行う際に離型シートの搬送時や接続時の固定時に加わる張力によって、離型シート破断することなく、連続加工を好適に行うことができる。
【0016】
25℃における引張りによる貯蔵弾性率が20GPa以上である場合、作業時の離型シートに加わる張力による変形が小さく、シワなどの発生をより確実に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態として、図面を参照しながら説明する。
本発明の導電接続方法は、離型シートを介在させつつ圧着手段により加熱加圧を行うことで、異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続するものである。図1〜図3は、異方導電材であるACFが、接続対象物である配線基板と半導体チップとの間に配された状態で導電接続を行う際の工程を示す図である。これを例にとり、半導体チップの実装工程の概要を説明する。
【0018】
まず、図1に示す様に、受け台7上の配線基板6に、ACF5が下面に配された半導体チップ4を、導電接続させる電極同士が対向するように位置決めして配置する。また、その上方部に所定の温度に加熱された圧着手段1を配置する。圧着手段1の圧着ヘッド1aの先端には、圧着手段1による半導体チップ4への加圧力が、半導体チップ4の接触面に均一に加わる様に、低弾性率で耐熱性と熱伝導性に優れるシリコーンゴム2が取り付けられている。但し、本発明の圧着手段1は、シリコーンゴム2を有しないものでもよい。
【0019】
ここで離型シート3は半導体チップ4と圧着手段1の間で、少なくとも半導体チップ4と接触する側の面にフッ素樹脂層が存在するように配置される。
【0020】
次いで図2に示す様に、圧着手段1を下げるか、配線基板6および半導体チップ4を上げる事により、離型シート3を介して、圧着手段1により半導体チップ4と共にACF5が加熱加圧された状態になる。
【0021】
そして図3に示す様に、所定時間後、圧着手段1を上げるか、配線基板6および半導体チップ4を下げる事により、加熱加圧処理が終了する。このような加熱加圧によって、ACF5が軟化・変形して硬化し、電極間が導電接続された状態で半導体チップ4が配線基板6に実装(接合)される。
【0022】
上記の導電接続方法において、新たな離型シート3を圧着位置に順次供給することで、連続加工を行うことができる。その場合、離型シートの搬送や接続時の固定を行うべく、巻き出し部、巻き取り部、張力調整機構、駆動機構、駆動制御手段などが使用される。このような連続加工については、特開平7−230873号公報等にその詳細が開示されている。
【0023】
本発明の導電接続方法における加熱加圧等の条件は、異方導電材の種類や接続対象物の耐熱性、強度などに応じて適宜設定される。本発明では、従来の離型シートを用いる場合に採用される条件を何れも採用することができる。
【0024】
本発明の導電接続方法は、上記で使用される離型シート3が、金属箔と少なくともその片面側に設けられたフッ素樹脂層とを備えることを特徴とする。つまり、当該導電接続方法は、本発明の離型シートを使用するものである。フッ素樹脂層は、接続対象物と接触する側の面に設けてあればよく、金属箔の両側に設けてもよい。また、金属箔とフッ素樹脂層との間には、接着性改善層や弾性体層などの中間層を設けてもよい。
【0025】
離型シートの形状は、接続対象物のサイズに応じて、所望のサイズに切断されたものでもよいが、連続工程で使用する場合には、長尺シートが好ましい。長尺シートは、通常、ロールに巻回した状態で使用される。
【0026】
金属箔に関しては、一般に金属は伝熱性が良好で、破断強さや貯蔵弾性率も大きいため、各種金属が何れも使用できるが、ステンレス箔、アルミニウム箔、銅箔などがコスト、加工性などの点から好ましく使用できる。
【0027】
金属箔の厚みは、10〜100μmが好ましく、更に好ましくは20〜80μmである。金属箔の厚さが100μmを超える場合、その熱容量が大きくなりすぎる為、半導体チップおよびACF等の加熱に要する時間が長く必要になる傾向がある。また、10μm未満では、金属の種類にもよるが、連続加工を行う際に加わる張力により破断し易く、また、作業時に加わる張力による変形が生じやすくなる傾向がある。
【0028】
またフッ素樹脂層に関しては、耐熱性、離型性などの点から、ポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと略す)、テトラフルオロエチレン−へキサフルオロプロピレン共重合体(以下FEPと略す)、または、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(以下PFAと略す)等を好適に用いる事が出来る。
【0029】
フッ素樹脂層の厚さは、金属箔の厚さよりも薄いことが好ましく、具体的には25μm以下が好ましく、0.5〜15μmがより好ましい。また、フッ素樹脂層の厚さが25μmよりも厚くなった場合、熱伝導性が低下し、タクトタイムが長くなる事に加え、片面にフッ素樹脂層を配する場合、フッ素樹脂層と金属箔の線膨張係数の差に起因する応力が大きくなり、離型シートのカールが発生し易くなる傾向がある。また、0.5μm未満では、表面の摩耗等によって離型性が低下し易くなる傾向がある。
【0030】
本発明における離型シートは、キャステイング法により得ることができ、例えば金属箔表面にフッ素系のディスパージョンを塗布し、これを樹脂の融点以上の温度で焼成する。この操作を1回または複数回繰り返し所定厚さのフッ素樹脂層を形成して得ることができる。この場合使用するディスパージョンとしては、PTFE、FEP、PFAなどが用いられるが、ACF等に対する離型性を考えた場合、FEPディスパージョンを用いる事が最も好ましい。
【0031】
本発明の離型シートは、破断強さが5N/cm幅以上、貯蔵弾性率が20GPa以上である事が好ましい。破断強さが5N/cm幅未満の場合、連続加工を行う際の離型シートの搬送(巻取り)および、接合時の固定を行なう為に離型シートに加える張力により破断する傾向がある。
【0032】
また、貯蔵弾性率が20GPaに満たない場合、作業時の離型シートに加わる張力による変形が大きく、シワが発生しやすくなる傾向がある。
【0033】
本発明の導電接続方法および離型シートは、以上のような配線基板と半導体チップとの電極間を導電接続する場合に限らず、例えばLCDのと駆動用LSIが搭載されたFPCとの電極間を導電接続する場合や、その他の電子部品と配線基板、配線基板とFPC、配線基板同士、半導体チップ搭載基板と配線基板など、異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続するような、何れの接続対象物に対しても適用できる。
【0034】
また、異方導電材についても、熱硬化タイプ又は熱可塑タイプのACFに限らず、異方導電接着剤、異方導電性塗料などの異方導電材などが、何れも使用できる。これらの異方導電材は、接続対象物の間に配置されたり、接続対象物の一方に塗布又は接着して使用されるのが一般的である。なお、ACFとしては、種々のタイプが使用可能であるが、導電性粒子などの導電材料を所定量分散させた熱硬化タイプの接着性樹脂フィルムが好適に使用できる。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。
【0036】
実施例1
市販のFEP粉末濃度30重量%の水性ディスパージョンを厚さ30μmのステンレス箔の片面に塗布する。そしてまず90℃で2分間加熱することにより分散媒である水の除去を行い、次に360℃で2分間加熱することによりFEP層の形成を行い厚さ33μmの離型シート(ステンレス箔30μm、FEP層3μm)を得た。
【0037】
実施例2
両面に塗布する事以外は実施例1の内容に従い、36μmの離型シート(ステンレス箔30μm、FEP層3μm×2面)を得た。
【0038】
実施例3
塗付を行うフッ素樹脂をPTFEディスパージョンとする事以外は実施例1の内容に従い、33μmの離型シート(ステンレス箔30μm、PTFE層3μm)を得た。
【0039】
実施例4
金属箔を厚さ15μmのアルミニウム箔とする事以外は実施例1の内容に従い、18μmの離型シート(アルミニウム箔15μm、FEP層3μm)を得た。
【0040】
実施例5
市販のFEP粉末濃度50重量%の水性ディスパージョンを厚さ15μmのアルミニウム箔の片面に塗布する。そしてまず90℃で2分間加熱することにより分散媒である水の除去を行い、次に360℃で2分間加熱することによりFEP層の形成を行い、この操作を更に2回繰り返す事により、厚さ30μmの離型シート(アルミニウム箔15μm、FEP層15μm、)を得た。
【0041】
参考例1
金属箔を厚さ10μmのアルミニウム箔とする事以外は実施例1の内容に従い、13μmの離型シート(アルミニウム箔10μm、FEP層3μm)を得た。
【0042】
比較例1
市販のFEPペレットを温度380℃、リップ間隔0.5mm、引き取り速度5m/minで成型押出し、厚さ30μmのフィルムを作製した。
【0043】
以上のようにして得られた離型シートの材質と厚さ等を表1にまとめた。
【0044】
【表1】
評価試験1
これらの離型シートを下記の方法により物性評価を行い、その結果を表1にまとめた。
【0045】
(1)破断強さ
JIS K7113記載の方法に従い、試験片:2号片試験片、引張速度:20mm/min、測定温度:2 5 ℃で測定を行い、下式より算出した。
S=A/W
ここで、S:破断強さ(N/cm)、A:破断時の荷重量(N)、W:試験片の幅(cm)であり、Aについては、測定中、最大荷重量値より算出した。
【0046】
(2)貯蔵弾性率
粘弾性スペクトロメータを用い、測定温度:25℃、測定方法:引張法、周波数:1Hz、試料寸法:20mm(長手方向)×10mm(幅方向)の条件で測定を行った。
【表2】
評価試験2
次にACFを用いて、下記のようにして半導体チップと配線基板の圧着接合評価を行った。
【0047】
図1に示す様に、あらかじめACFを粘着させた状態の半導体チップを、配線基板と電気的に接続出来るよう位置決めを行った状態で、配線基板上に乗せる。
次いで、図2に示す様に、先端に厚さ0.2mmのシリコーンゴムを先端に貼り合わせた圧着手段を用いて、半導体チップと圧着手段の間に、フッ素樹脂層が、半導体チップに接するように配し、温度200℃、加圧力2MPa、加熱時間15秒で接合処理を行った。その後、図3に示す様に、圧着手段を半導体チップおよび離型シートから離し、接合処理を行った。この一連の作業において、離型シートは幅10mm長さ100mのサイズでロール状に切断加工したものを使用した。
【0048】
この様にして接合処理を行ったサンプルについて、離型シートと接合状態の確認および離型シートの接合面の確認を行った。実施例1〜5の離型シートを用いた場合、問題とする離型シートのシワ、歪みは発生しておらず、また半導体チップも良好な状態で接合されている事が確認された。なお、参考例1については、原反の破断強さが小さい為、原反に加えられる張力が非常に狭い範囲となってしまう為、この範囲の張力では、巻物である離型シートが巻きずれることなく連続的に作業が出来ず、安定した作業を行いにくかった。
【0049】
これに対し、比較例1では、金属箔を使用しないため、離型シートの弾性率が低くなり、作業時の張力により、シートの伸びや歪みによる変形が発生し、結果として、一部のサンプルでシワが入った状態で圧着され、接合不良が発生した。以上より、良好な加工を行うには、破断強さが高く、また貯蔵弾性率の高い離型シートが好適であることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電接続方法の一例における待機状態を示す要部断面図
【図2】本発明の導電接続方法の一例における加熱加圧状態を示す要部断面図
【図3】本発明の導電接続方法の一例における完了時を示す要部断面図
【符号の説明】
1 圧着手段
1a 圧着ヘッド
3 離型シート
4 半導体チップ(接続対象物)
5 ACF(異方導電材)
6 配線基板(接続対象物)
7 受け台
Claims (4)
- 離型シートを介在させつつ圧着手段により加熱加圧を行うことで、異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続する導電接続方法において、
前記離型シートは、金属箔とその片面側に設けられたフッ素樹脂層とのみからなり、
前記フッ素樹脂層の厚さが、0.5〜25μmであり、
前記フッ素樹脂層を、前記接続対象物と接触する側の面となるように配して加熱加圧を行うことを特徴とする導電接続方法。 - 圧着手段により加熱加圧を行うことで異方導電材を介して接続対象物同士の電極間を導電接続する際に、前記圧着手段と前記接続対象物との間に介在されて使用される離型シートにおいて、金属箔とその片面側に設けられたフッ素樹脂層とのみからなり、前記フッ素樹脂層の厚さが、0.5〜25μmであり、前記フッ素樹脂層が、接続対象物と接触する側の面に配して使用されることを特徴とする離型シート。
- 25℃における破断強さが5N/cm幅以上である請求項2に記載の離型シート。
- 25℃における引張りによる貯蔵弾性率が20GPa以上である請求項2又は3に記載の離型シート。
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