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JP4680337B2 - 走査型レーザ顕微鏡 - Google Patents

走査型レーザ顕微鏡 Download PDF

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JP4680337B2
JP4680337B2 JP26532699A JP26532699A JP4680337B2 JP 4680337 B2 JP4680337 B2 JP 4680337B2 JP 26532699 A JP26532699 A JP 26532699A JP 26532699 A JP26532699 A JP 26532699A JP 4680337 B2 JP4680337 B2 JP 4680337B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばレーザ光源から出力された紫外線領域(UV)のレーザ光を光ファイバーで伝送し、このレーザ光を対物レンズを通して試料上に走査したときの試料からの光を検出して観察像を得る走査型レーザ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような走査型レーザ顕微鏡は、工業分野において主に検査装置として使用される他、医学や生物の分野において研究用の観察装置として幅広く使用されている。このうち工業分野における検査装置としては、近年、光学分解能の向上が強く望まれるようになり、光源の波長として可視領域からより波長の短いUV領域に移行しつつある。又、医学や生物の分野における研究用の観察装置としては、UV光を試料に照射して、試料からの蛍光を観察するために、例えばDAPIのような蛍光色素が使われることから、その光源としてUVレーザ光を組み合わせることが強く望まれている。
【0003】
このように工業分野や医学、生物の分野などにおいては、UV領域の光を使用するようになりつつあるが、UVレーザ光のレーザ光源は、一般的に大型で、かつ冷却のためのファンや冷却水の循環により振動が発生し、この振動が走査型レーザ顕微鏡本体に伝わって悪影響を与えるために走査型レーザ顕微鏡は十分な安定性を発揮できなくなる。
【0004】
このような問題を解決するために例えばPTC WO 96/06377には、UVレーザ光源と顕微鏡本体(走査装置含)とを光ファイバーで連結することによってUVレーザ光源から振動及び発熱による影響を取り去ることが記載されている。
【0005】
ところが、このPTC WO 96/06377にも詳細に説明されているようにUVレーザ光を光ファイバーに入射させると、光化学反応のために短時間で光ファイバーからの出射光量が低下し、しかも回復しないことが知られている。
【0006】
そこで、PTC WO 96/06377では、光ファイバーからの出射光量の低下を最大限に抑えるためにUVレーザと光ファイバーとの間にシャッタを備え、このシャッタによってUVレーザ光を試料上に走査している間や撮像の間だけUVレーザ光を光ファイバーに入射させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、PTC WO 96/06377に記載されている技術は、不必要な光ファイバーへのUVレーザ光の入射をなくすことを目的としてなされたもので、根本的に光ファイバーのUVレーザ光によって生じる光化学反応での劣化を解決するものではない。このため、光ファイバーにUVレーザ光を入射して走査型レーザ顕微鏡に伝送して試料上での走査や撮像を行い続けると、確実に光化学反応が進み、光ファイバーからの出射光量は低下する。
【0008】
そこで本発明は、レーザ光源からの振動及び発熱の影響を受けることがなく、かつ試料へのUVレーザ光の光量が変動することなく、小型で安定した性能を有し、高い光学分解能を有する走査型レーザ顕微鏡を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、長い波長のレーザ光を出射するレーザ光源と、レーザ光源から出射された長い波長のレーザ光を伝送する光ファバーと、光ファイバーを伝送してきたレーザ光をUV光に変調するレーザ変調手段と、少なくともレーザ変調手段により変調されたUVレーザ光を試料上に走査し、この試料からの光を基に試料の観察像を得る走査型光学顕微鏡本体とを具備し、レーザ変調手段は、走査型光学顕微鏡本体に対して分離可能に取り付けられた走査型レーザ顕微鏡である。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の走査型レーザ顕微鏡において、レーザ変調手段は、光ファイバーを伝送してきたレーザ光の波長を、2次以上の高調波に変調する機能を有するものである。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の走査型レーザ顕微鏡において、光ファイバーを伝送してきたレーザ光と、レーザ変調手段により変調されたUVレーザ光とを同時に若しくは選択的に試料上に走査させる光学系を備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は医学や生物分野において研究用の観察装置として使用される共焦点走査型レーザ顕微鏡の構成図である。
【0014】
半導体レーザ光源1は、波長約800nmのレーザ光Qを出射するもので、この半導体レーザ光源1の出射光路上には、コレクタレンズ2を介して光ファイバー3が設けられている。この光ファイバー3は、偏波面保存ファイバーにより構成されるもので、走査型光学顕微鏡本体4に取り付けられた高調波発生装置5に接続されている。なお、高調波発生装置5は、走査型光学顕微鏡本体4に対してボルト等の締結部材により取り付けられている。
【0015】
この高調波発生装置5は、光ファイバー3を伝送してきたレーザ光Qを、このレーザ光Qの波長とは異なる波長のレーザ光Qbに変調して走査型光学顕微鏡本体4に送り込むもので、レンズ6、共振器7及び高調波発生光学系8から構成されている。
【0016】
共振器7は、一対の共振器ミラー9、10の間にND:YAG結晶11及び各光学素子12、13を配置したもので、ND:YAG結晶11の励起により波長1064nmのレーザ光Qaを発振するものとなっている。
【0017】
高調波発生光学系8は、集光レンズ14、第3次高調波を発生する結晶15及びコリメータレンズ16を配置したもので、共振器7からのレーザ光Qaを波長約355nmのレーザ光Qbに変調するものとなっている。
【0018】
一方、走査型光学顕微鏡本体4には走査装置部17が設けられ、この走査装置部17に設けられたダイクロイックミラー18に高調波発生装置5から出射されるレーザ光Qbが入射するようになっている。このダイクロイックミラー18の反射光路上には、XYスキャナ19、瞳投影レンズ20、結像レンズ21及び対物レンズ22が配置されている。そして、この対物レンズ22から出射されるレーザ光Qbの集光位置に試料23が配置されるものとなる。
【0019】
又、試料23からの光、例えば蛍光又は反射光の光路には、入射光路を共有する対物レンズ22、結像レンズ21、瞳投影レンズ20、XYスキャナ19及びダイクロイックミラー18を介し、共焦点レンズ24、ピンホール25及び光検出器26が配置されている。このうちダイクロイックミラー18は、高調波発生装置5から出射されるレーザ光Qaを反射し、試料23からの蛍光を透過させるものとなっている。又、ピンホール25は、共焦点レンズ24の焦点位置に配置されている。
【0020】
次に上記の如く構成された走査型レーザ顕微鏡の作用について説明する。
【0021】
半導体レーザ光源1から波長約800nmのレーザ光Qが出射されると、このレーザ光Qは、コレクタレンズ2を介して光ファイバー3に入射し、この光ファイバー3内を進行して高調波発生装置5に入射する。
【0022】
このレーザ光Qは、レンズ6を通して共振器7に入射してNd:YAG結晶11を励起する。このNd:YAG結晶11の励起により共振器7で光共振が発生し、波長1064nmのレーザ光Qaが出射されて高調波発生光学系8に入射する。
【0023】
この高調波発生光学系8にレーザ光Qaが入射し、集光レンズ14を通して結晶15を透過すると、入射した波長の第3次高調波、例えば波長約355nmのレーザ光Qbに変調されてコリメータレンズ16を通して出射される。
【0024】
この第3次高調波に変調されたレーザ光Qbは、ダイクロイックミラー18で反射してXYスキャナ19に送られ、このXYスキャナ19によりレーザ光QbをXY平面上に走査される。そして、この走査されたレーザ光Qbは、瞳投影レンズ20、結像レンズ21を通って対物レンズ22から出射され、試料23上に照射される。
【0025】
この試料23からの蛍光又は反射光は、この試料23にレーザ光Qbを照射する光路とは逆の光路を戻り、対物レンズ22から結像レンズ21、瞳投影レンズ20、XYスキャナ19及びダイクロイックミラー18を透過し、さらに共焦点レンズ24、ピンホール25を経て光検出器26に入射する。
【0026】
従って、この光検出器26から出力される電気信号に基づいて試料23の蛍光画像が得られる。
【0027】
このように上記第1の実施の形態においては、光ファイバー3を伝送してきたレーザ光Qを、このレーザ光Qの波長800nmとは異なる波長355nmのレーザ光Qbに変調して試料23上に走査させるようにしたので、半導体レーザ光源1からの振動及び発熱の影響を受けることがなく、かつ試料23へのレーザ光Qbの光量が変動することなく、小型で安定した性能を有し、高い光学分解能を有することができる。
【0028】
すなわち、半導体レーザ光源1からのレーザ光Qにより励起され、最終的に高調波発生装置5から出射される波長約355nmのレーザ光Qbへの変換効率は、一般的に低い。このため、試料23からの微弱な蛍光を検出するために必要な波長約355nmのレーザ光Qbの光量を得るためには、半導体レーザ光源1のレーザ出力を大出力にすることが要求される。この半導体レーザ光源1の大出力化には当然発熱が伴うことから、水冷装置や冷却ファンなどが必要となる。
【0029】
これに対して上記第1の実施の形態によれば、半導体レーザ光源1と走査型光学顕微鏡本体とが光ファィバー3を介して離して設けられているので、半導体レーザ光源1に設けられる水冷装置や冷却ファンなどから発生する振動や発熱の影響を除去できる。
【0030】
又、ND:YAG結晶10を有する共振器7と高調波発生光学系8とを一つのブロックとして高調波発生装置5を構成しているので、組み立て調整が行い易く、安価にできるという利点を有する。
【0031】
さらに、高調波発生装置5は、走査型光学顕微鏡本体4に対してボルト等の締結部材により取り付けられているので、メンテナンス性に優れている。
【0032】
又、光ファイバー3を偏波面保存ファイバーにすることにより、高調波発生装置5による高調波発生効率を高めることができる。
【0033】
又、実施の形態では、光ファィバー3は、半導体レーザ光源1と共振器7との間に設けられているが、これに限られるものでなく、例えば半導体レーザ光源1と共振器7とを一体化し、共振器7からのレーザ光Qbを高調波発生光学系8へ導く光ファィバーを用いてもよい。これにより、走査型光学顕微鏡本体4自体を小型化できる。
【0034】
(2) 次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0035】
図2は工業分野において主に検査装置として使用される共焦点走査型レーザ顕微鏡の構成図である。
【0036】
固体レーザ装置30は、波長532nmのレーザ光Qを出射するものであり、このレーザ光Qは、コレクタレンズ2を介して光ファイバー3に入射するものとなっている。そして、この光ファイバー3は、走査型光学顕微鏡本体4に取り付けられた高調波発生装置31に接続されている。なお、この高調波発生装置31は、走査型光学顕微鏡本体4に対してボルト等の締結部材により取り付けられている。
【0037】
この高調波発生装置31は、光ファイバー3を伝送してきたレーザ光Qを、このレーザ光Qの波長532nmとは異なる波長266nmのレーザ光Qaに変調して走査型光学顕微鏡本体4に送り込むもので、コリメータレンズ32及び共振器33から構成されている。
【0038】
共振器33は、各共振器ミラー34、35、36、37を有し、このうち各共振器ミラー34、35の間に第2高調波(波長266nm)を発生する結晶38、例えばKNbO3(ニオブ酸カリウム)を配置したものとなっている。
【0039】
次に上記の如く構成された走査型レーザ顕微鏡の作用について説明する。
【0040】
固体レーザ光源30から波長約532nmのレーザ光Qが出射されると、このレーザ光Qは、コレクタレンズ2を介して光ファイバー3に入射し、この光ファイバー3内を進行して高調波発生装置31に入射する。
【0041】
このレーザ光Qは、コリメータレンズ32により平行光束に変換されて共振器33に入射する。この共振器33では、各共振器ミラー34、35、36、37により光共振が発生するとともに、その光が例えばKNbO3(ニオブ酸カリウム)の結晶38を透過することにより、第2高調波として波長266nmのレーザ光Qaに変調される。
【0042】
この第2次高調波に変調されたレーザ光Qaは、ビームスプリッタ18で反射してXYスキャナ19に送られ、このXYスキャナ19によりXY平面上に走査される。そして、この走査されたレーザ光Qaは、瞳投影レンズ20、結像レンズ21を通って対物レンズ22から出射され、試料23上に照射される。
【0043】
この試料23からの蛍光又は反射光は、この試料23にレーザ光Qaを照射する光路とは逆の光路を戻り、対物レンズ22から結像レンズ21、瞳投影レンズ20、XYスキャナ19及びビームスプリッタ18を透過し、さらに共焦点レンズ24、ピンホール25を経て光検出器26に入射する。
【0044】
従って、この光検出器26から出力される電気信号に基づいて試料23の反射画像が得られる。
【0045】
このように上記第2の実施の形態においては、光ファイバー3を伝送してきたレーザ光Qを、このレーザ光Qの波長532nmとは異なる波長266nmのレーザ光Qaに変調して試料23上に走査させるようにしたので、上記第1の実施の形態と同様な効果を奏することは言うまでもない。
【0046】
さらに、工業分野における検査装置としては、近年、光学分解能の向上が強く望まれるようになり、光源として可視光線領域からより波長の短い紫外線領域に移行しつつあり、この要望を実現すべく上記第2の実施の形態のように波長266nmという極めて短い波長の光を照射することによって高い光学分解能を実現できる。
【0047】
(3) 次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0048】
図3は医学や生物分野において研究用の観察装置として使用される共焦点走査型レーザ顕微鏡の構成図である。
【0049】
この共焦点走査型レーザ顕微鏡には、光ファイバー3を伝送してきたレーザ光Qと高調波発生光学系8により変調されたレーザ光Qaとを同時又は選択的に試料23上に走査させる光路分岐系40を備えたものとなっている。
【0050】
この光路分岐系40は、レンズ6と共振器7との間にビームスプリッタ41を配置し、このビームスプリッタ41の分岐光路上にミラー42を配置している。そして、高調波発生装置5内の共振器7から高調波発生光学系8の光路上にシャッタ43を配置するとともに、ミラー42の反射光路上にシャッタ44を配置したものとなっている。従って、これらシャッタ43、44の動作により光ファイバー3からのレーザ光Qと高調波発生光学系8により変調されたレーザ光Qaとが同時又は選択的に試料23上に照射されるようになっている。
【0051】
なお、ミラー42からシャッタ44への光路上で走査装置部17の光路と交点には、ダイクロイックミラー45が配置されている。このダイクロイックミラー45は、波長800nmの光を反射し、この波長よりも短い波長の光を透過させる分光特性を有している。
【0052】
一方、試料23の透過光路上には、コンデンサレンズ46、波長800nm域の光のみを透過させるバンドパスフィルタ47及び光検出器48が配置されている。
【0053】
次に上記の如く構成された走査型レーザ顕微鏡の作用について説明する。
【0054】
半導体レーザ光源1から波長約800nmのレーザ光Qが出射されると、このレーザ光Qは、コレクタレンズ2を介して光ファイバー3に入射し、この光ファイバー3内を進行して高調波発生装置5に入射する。
【0055】
そして、レーザ光Qは、ビームスプリッタ41を透過するとともにその一部を反射する。このうちビームスプリッタ41を透過したレーザ光Qは、共振器7に入射し、Nd:YAG結晶11の励起により光共振が発生し、波長1064nmの光が出射されて高調波発生光学系8に入射する。この高調波発生光学系8では、光が集光レンズ14を通して結晶15を透過すると、入射した波長の第3次高調波、例えば波長約355nmのレーザ光Qaに変調されてコリメータレンズ16を通して出射される。
【0056】
ここで、シャッタ43が開放し、シャッタ44が閉じていれば、変調されたレーザ光Qaは、シャッタ43を通してダイクロイックミラー18で反射してXYスキャナ19に送られ、このXYスキャナ19によりXY平面上に走査される。そして、この走査されたレーザ光Qaは、瞳投影レンズ20、結像レンズ21を通って対物レンズ22から出射され、試料23上に照射される。
【0057】
この試料23からの蛍光又は反射光は、この試料23にレーザ光Qaを照射する光路とは逆の光路を戻り、対物レンズ22から結像レンズ21、瞳投影レンズ20、XYスキャナ19及びダイクロイックミラー18、45を透過し、さらに共焦点レンズ24、ピンホール25を経て光検出器26に入射する。従って、この光検出器26から出力される電気信号に基づいて試料23の蛍光画像が得られる。
【0058】
一方、シャッタ43が閉じ、シャッタ44が開放していれば、ビームスプリッタ41で反射した波長約800nmのレーザ光Qがミラー42で反射し、シャッタ44を通過し、ダイクロイックミラー45、18を透過し、XYスキャナ19によりXY平面上に走査され、瞳投影レンズ20、結像レンズ21を通って対物レンズ22から出射され、試料23上に照射される。
【0059】
そして、この試料23を透過した光は、コンデンサレンズ46からバンドパスフィルタ47を透過して光検出器48に入射する。従って、この光検出器48から出力される電気信号に基づいて試料23の透過画像が得られる。
【0060】
又、両方のシャッタ43、44が開放していれば、試料23の蛍光画像及び透過画像が同時に得られることは言うまでもない。
【0061】
このように上記第3の実施の形態においては、光ファイバー3を伝送してきたレーザ光Qと高調波発生光学系8により変調されたレーザ光Qaとを同時又は選択的に試料23上に走査させる光路分岐系40を備えたので、上記第1及び第2の実施の形態と同様の効果を奏することができることは言うまでもなく、例えば脳切片のような厚い試料23の透過画像をコントラスト良く得るには、試料23での光の散乱が少ない長波長のレーザ光が要求されるものであり、上記第3の実施の形態のように波長800nmの近赤外領域のレーザ光Qと波長355nmの紫外線領域のレーザ光Qaとを同時又は選択的に試料23に照射することにより、試料23の蛍光画像と透過画像とを同時又は選択的に取得することができ、かつこれが1つの半導体レーザ光源1で実現できる。
【0062】
なお、本発明は、上記第1乃至第3の実施の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。
【0063】
例えば、光路分岐系40の代わりに光路を切り替える光学系、例えば光路上に挿脱自在なミラーを設けることができ、シャッタ43、44を不要にすることができる。
【0064】
又、光ファィバー3は、シングルモード型光ファイバーにすることにより高調波発生装置5による高調波発生効率を高めることができる。
【0065】
又、第1の実施の形態では、光ファィバー3をコレクタレンズ2と高調波発生装置5との間に設けていたが、例えば半導体レーザ光源1側に共振器7を設け、共振器7の共振器ミラー10と高調波発生光学系の集光レンズ14との間に光ファィバー3を設けるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、レーザ光源とこのレーザ光源からのレーザ光をUV光に変調するレーザ変調手段とを光ファイバーを介して離して設け、かつレーザ変調手段を走査型光学顕微鏡本体に対して分離可能に取り付けられたので、メンテナンス性に優れ、レーザ光源からの振動及び発熱の影響を受けることがなく、かつUVレーザ光を光ファイバーに入射させたときの光化学反応のために短時間で光ファイバーからの出射光量が低下するような試料へのUVレーザ光の光量が変動することなく、小型で安定した性能を有し、高い光学分解能を有する走査型レーザ顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる共焦点走査型レーザ顕微鏡の第1の実施の形態を医学や生物分野での研究用の観察装置に適用される場合の構成図。
【図2】本発明に係わる共焦点走査型レーザ顕微鏡の第2の実施の形態を工業分野において主に検査装置として使用される場合の構成図。
【図3】本発明に係わる共焦点走査型レーザ顕微鏡の第3の実施の形態を医学や生物分野での研究用の観察装置に適用される場合の構成図。
【符号の説明】
1:半導体レーザ光源、
2:コレクタレンズ、
3:光ファイバー、
4:走査型光学顕微鏡本体、
5:高調波発生装置、
6:レンズ、
7:共振器、
8:高調波発生光学系、
9,10:共振器ミラー、
11:ND:YAG結晶、
12,13:光学素子、
14:集光レンズ、
15:結晶
16:コリメータレンズ、
17:走査装置部、
18:ダイクロイックミラー、
19:XYスキャナ、
20:瞳投影レンズ、
21:結像レンズ、
22:対物レンズ、
23:試料、
24:共焦点レンズ、
25:ピンホール、
26:光検出器、
30:固体レーザ装置、
31:高調波発生装置、
32:コリメータレンズ、
33:共振器、
34,35,36,37:共振器ミラー、
38:結晶、
40:光路分岐系、
41:ビームスプリッタ、
42:ミラー、
43,44:シャッタ、
45:ダイクロイックミラー、
46:コンデンサレンズ、
47:バンドパスフィルタ、
48:光検出器。

Claims (3)

  1. 長い波長のレーザ光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射された前記長い波長のレーザ光を伝送する光ファバーと、
    前記光ファイバーを伝送してきた前記レーザ光をUVレーザ光に変調するレーザ変調手段と、
    少なくとも前記レーザ変調手段により変調された前記UVレーザ光を試料上に走査し、この試料からの光を基に前記試料の観察像を得る走査型光学顕微鏡本体と、
    を具備し、
    前記レーザ変調手段は、前記走査型光学顕微鏡本体に対して分離可能に取り付けられたことを特徴とする走査型レーザ顕微鏡。
  2. 前記レーザ変調手段は、前記光ファイバーを伝送してきた前記レーザ光の波長を、2次以上の高調波に変調する機能を有することを特徴とする請求項1記載の走査型レーザ顕微鏡。
  3. 前記光ファイバーを伝送してきた前記レーザ光と、前記レーザ変調手段により変調された前記UVレーザ光とを同時に若しくは選択的に前記試料上に走査させる光学系を備えたことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の走査型レーザ顕微鏡。
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