JP4679589B2 - 横型除塵装置 - Google Patents
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Description
また、気相流体として主として粉塵を含む気相流体を処理対象とする場合には、図13に示すように周知のサイクロン式の除塵装置も存在する。
つまり、濾材に対する気相流体の接触による捕集では、気相流体中の塵埃除去率を高めようとすると、気相流体からの塵埃除去率が目標とする高除去精度に達するまでに、長い経路で多段の濾材を多数設ける必要が生じる。このため、装置の大型化を招く不都合や、早期のうちに濾材の目詰まりが生じて濾材の交換に多くの手数を要するというメンテナンスの煩雑化を招き易いものであった。
上記特許文献1による除塵装置では、濾材の目詰まりが生じるまでの有効稼働期間を極力長くするために、前述のバフラーなどを用いて、気相流体に含まれる被除去物が濾材に接触する前の、できるだけ早期のうちに気流から被除去物の多くを脱落させ、ケーシング内に装備された回収容器へ回収するように工夫している。
このように、気相流体の処理経路での初期段階で多くの被除去物が回収されるようにしたことにより、比較的小型の除塵装置で被除去物の除去率を向上し得る点では有効であるが、気流から脱落した被除去物の堆積物の取り出しのためのメンテナンス作業がかなりの高頻度で要求されるという新たな問題がある。つまり、被除去物を回収する容器に多量の被除去物が貯留堆積した場合、被除去物の性状によっては、粘性の高いものであったり、硬化し易い物であったりして、回収容器をケーシングから取り出すことすらできなくなる虞があり、これを避けるために高頻度でのメンテナンスが要求されるという煩わしさがある。
除塵装置のケーシング全体を極端に大きくすれば、被除去物の貯留空間を大きく確保してメンテナンス頻度を低減できることにはなるが、これでは折角除塵装置を小型化したことの意味合いが薄れてしまう。また、作業環境によっては、気相流体中の被除去物濃度が薄く、かなり長い稼働期間でも回収量があまり増えないような作業条件もあり、このような作業環境では、大型の回収容器は無用の長物となる。
つまり、通常のサイクロン式の除塵装置は、気相流体が接線方向から吹き込まれる円筒状の円筒室の下側に下すぼまりの円錐筒を連設し、円錐筒下端の塵埃排出口から粉塵を自重落下させ、気体は円筒室の中心部に挿入された排気筒から気体を外部へ排出するように構成されているが、その寸法関係は、図13に示すように、おおむね次のように設定される。
円筒室の直径 : D
円筒室からの排気口径: d
塵埃排出口の直径 : δ
円筒室の上下高さ : L
円錐筒の上下高さ : H
とした場合、
d=D/2
δ=D/2〜D/4
L=D
H=2D
上記の関係が成り立つ寸法に近い寸法で設定される。したがって、気相流体の旋回流の直径に相当する円筒室の直径Dの3倍程度の寸法が除塵構造として必要であり、さらにその下方に大きな回収容器や設置台が必要となるため、全体としては相当に上下高さの高い装置となってしまう。
したがって、工場内で比較的高い位置に滞留する粉塵や煙を吸引したい場合や、比較的大型の加工装置等の上側に載置して除塵装置設置のための床面積を節減しようする場合、除塵装置を設置しようする高さ位置が高くなるので、屋内天井の高さの制限を受けて背の高い除塵装置そのもの設置できないとか、設置できても高くなりすぎて安定性が悪いとか、メンテナンス作業を行い難いなどの問題がある。
〔解決手段1〕
本発明の横型除塵装置は、請求項1に記載のように、取り入れ口から吸い込んだ気相流体中の被除去物を除去処理して排出口から外部へ排出するための処理経路をケーシングの内部に備え、前記処理経路に、取り入れ口から吸引導入された気相流体をケーシング内で旋回流動させる旋回除塵部を設け、
この旋回除塵部を、水平方向に沿わせて筒軸芯の向きを設定した内側の導風筒体と外側の外囲筒体とで構成し、
前記導風筒体の水平方向での一端側に気相流体の導入口を設け他端側に送出口を設けるとともに、前記外囲筒体を有底筒状に形成して、その筒底部が前記導風筒体の導入口と対向し、かつ導入口及び前記導風筒体の外周側との間に所定間隔を隔ててた状態に配設し、
内側の導風筒体と外側の外囲筒体との間に形成される円環状の旋回用流路で気相流体の旋回流が生じるように、処理対象の気相流体の導入方向を前記導風筒体の接線に沿う方向に設定するとともに、導風筒体内部の気相流体を前記導入口とは反対側の送出口から処理経路の下手側へ吸引排出する起風手段を備え、
前記旋回除塵部において、前記旋回用流路の内側に位置する導風筒体の前記導入口の反対側に位置する送出口寄りの周壁部分に、導風筒体の内部からの吸引作用で、旋回中の気相流体の一部を前記導入口よりも処理系路の上手側位置で吸い込むための短絡用通気部を形成するとともに、旋回用流路の外側に位置する外囲筒体の一部に、旋回流の最外側に含まれる被除去物の旋回流外方側への飛び出しを許して旋回流から脱出させる塵埃分離部を形成し、
この塵埃分離部の旋回流から脱出した被除去物を前記ケーシング外へ案内して自重落下させる外部取り出し筒を設け、
前記旋回除塵部を構成する外囲筒体を、ケーシング本体側に固定の第1筒部と、取り入れ口を一体に設けた第2筒部と、外部取り出し筒を設けた第3筒部との組み合わせで構成し、前記外部取り出し筒を前記第2筒部を除く第1筒部と第3筒部の各内部空間に開放して連通接続するとともに、中間に位置する第2筒部を、その前後に位置する第1筒部と第3筒部とに対して前記筒軸芯周りで相対回転させて前記取り入れ口の向きを変更可能に構成してあるという技術手段を講じたものである。
上記の技術手段を講じたことによる作用は次の通りである。
請求項1にかかる発明の構成によると、水平方向に沿わせて筒軸芯の向きを設定した内側の導風筒体と外側の外囲筒体との間に外部から処理対象の気相流体を導入し、内側の導風筒体の内部からの吸引作用で、導風筒体と外囲筒体との間の気体に旋回力を与えるようにした旋回除塵部を備えている。
この旋回除塵部において、旋回流の外側に位置して旋回流を案内する外囲筒体の外周部の一部に、前記筒軸芯の前後方向に沿う凹溝を設けて、旋回流の最外側に多く含まれる質量の大きな塵埃や液体などの被除去物を効率良く旋回流から脱出除去させることができる。
そして、塵埃の混入割合の少ない旋回流の内側(旋回中心側)では、導風筒体の一端側の導入口の反対側に位置する送出口寄りの周壁部分に、導風筒体の内部からの吸引作用で、旋回流の一部を前記導入口よりも流路上手側位置で吸い込むための短絡用通気部を形成して、旋回流が導風筒体の一端側の導入口に達する前から吸引導入を開始している。これは、旋回流に対する吸引面積を実質的に拡張していることになり、短絡用通気部なしで導風筒体を構成して一端側の導入口のみから処理対象の気相流体を吸引導入する場合に比べて、吸引風の風速がこの部位で比較的低速となっている。
しかも、前記導風筒体に形成される短絡用通気部は、旋回流の旋回流軸線方向での速度分布状態にも影響を与えている。例えば、このような短絡用通気部がなく導風筒体の一端側にだけ小径の導入口がある先細りの筒状体を採用した場合と比べると、次のような相違がある。
つまり、旋回初期である導風筒体の外周部で前記取り入れ口と対向する箇所付近では、導入された気相流体の全体が、導風筒体の外周面に対する接線に沿う方向での直進方向の動慣性を持って導入され、これが旋回方向に向きを変えるように案内されて旋回流となるのであるが、前記短絡用通気部がない構造の導風筒体では、旋回内側で旋回流の速度を低減させる要素としては、導風筒体外周壁との摩擦以外に特に何も存在しない。このため、外部から処理対象の気相流体を導入する取り入れ口流路部分の流路幅の中央付近で最大速度となる速度分布で、かつ導風筒体の外周面近くでも旋回速度の低下が少ない状態で全体として比較的高速での旋回が維持される傾向がある。したがって、導風筒体の一端側の導入口から処理経路の下手側へ気相流体を吸引して導き出す際に、導風筒体の一端側の導入口付近で所定の低速度にまで旋回流の速度を低下させてから吸引導出しようとすると、導風筒体の筒軸線方向長さを十分に長くして、気相流体の旋回移動距離を十分に大きくする必要が生じる。
すなわち、旋回による遠心力では分離され難い微細な浮遊塵埃の多くが導風筒体の一端側の導入口から下流の処理系路へ吸引導出されてしまうことを避けるように、吸引速度を極力低下させて吸引力を小さくすること、あるいは、導風筒体下端付近での旋回流の速度を極力低下させて塵埃の自重降下が効率よく生じるようにすることが望まれるのであるが、吸引速度を極端に低下させると処理能力が著しく低下し、旋回流の速度を十分に低下させるために気相流体の旋回移動距離を十分に長くすると、装置の大型化を招くという問題がある。
本発明では、このような問題を解決するために、前述のように、導風筒体の一端側の導入口とは別に、その導入口の反対側に位置する送出口寄りの周壁部分に、導風筒体の内部からの吸引作用で、旋回流の一部を前記導入口よりも上手側位置で吸い込むための多数の短絡用通気部を形成して、旋回流に対する吸引面積を実質的に拡張することによって、前記導入口での吸引速度の低下を図り、かつ、旋回流が導風筒体の一端側の導入口に達する前から吸引導入を開始して、この吸引導入作用が旋回流の内側での旋回抵抗として働くことにより、旋回流の内側での旋回速度を低減し、結果的に旋回流の旋回速度の減衰を早め、そのことによって前記導風筒体や外囲筒体の筒軸芯方向長さの短縮が可能となる。
しかも、このように旋回流から脱落した被除去物を貯留して回収するための空間が、旋回除塵部とは切り離されて構成してあって、外囲筒体の一部に形成される塵埃分離部が、旋回除塵部での旋回流の旋回作用が伝わらない状態で被除去物を自重落下させ、かつ、導風筒体内部の気相流体を処理経路の下手側へ吸引排出する起風手段による吸引作用も被除去物が堆積する回収空間には伝わらないので、この回収空間に堆積されている被除去物が軽い粉塵であっても、再び旋回除塵部側へ舞い上がるような自体の発生をほぼ確実に回避することができる。
さらに、この発明では、筒軸芯の向きを水平方向に沿う状態に設定して導風筒体と外囲筒体とを横向き姿勢に配置してあり、これに加えて前述のように、これら両筒体の筒軸芯方向の長さも極力短くできるので、上下方向でも水平方向でもコンパクトな構造の除塵装置を構成することができる。
これによって、旋回流の全体を考えると、旋回移動距離をあまり長くしなくても効率良く塵埃等の被除去物を除去するとともに、旋回速度の減衰を早めることによって、旋回流の筒軸芯方向での移動距離を短縮することができ、しかもその筒軸芯の方向を水平方向に沿う状態に設定した状態で導風筒体と外囲筒体とが配設されているので、水平方向でも上下方向でもコンパクトな構造とし、装置全体の小型化を図ることができる利点がある。
さらに、このように旋回流から脱落した被除去物を貯留して回収するための空間が、旋回除塵部とは切り離されて構成してあって、外囲筒体の一部に形成される塵埃分離部が、旋回除塵部での旋回流の旋回作用が伝わらない状態で被除去物を自重落下させ、かつ、導風筒体内部の気相流体を処理経路の下手側へ吸引排出する起風手段による吸引作用も被除去物が堆積する回収空間には伝わらないので、この回収空間に堆積されている被除去物が軽い粉塵であっても、旋回除塵部側へ舞い上がるような自体の発生をほぼ確実に回避することができる。これによって、旋回除塵部に多く粉塵が存在している状態で溶接の火の粉が飛び込むなどして火災や粉塵爆発が生じるという可能性を極力低減し得る利点がある。また、仮に火災や粉塵爆発が生じたとしても、それは回収容器の内部で生じる程度であり、除塵装置全体が火災や粉塵爆発で損傷してしまうこと避けやすい利点もある。
.〔除塵装置の全体構成〕
本発明の横型除塵装置は、図1〜図3に示すように、ケーシング1の内部に、取り入れ口10から気相流体を吸い込み、これを排出口11から排出するように、内部に気相流体の気流を生じさせるための起風手段6を備え、かつ、気相流体を通過させる途中で塵埃を除去処理する処理経路Rを備えたものである。
ケーシング1の内部では、前記処理経路Rにおける流れ方向が概ね前後方向に沿う状態に設定され、この流れ方向の最前部に旋回除塵部A1が設けられ、その後方側である中間箇所に反転処理部A2が、さらに後方側には塵埃捕捉部A3が、そして最後部に排気部A4がそれぞれ区画形成され、これらが前後方向で層状に配設されている。これらの旋回除塵部A1及び反転処理部A2の構成材は金属製であり、かつ塵埃捕捉部A3も金属製フィルターからなる。
そして、処理経路Rから流下及び降下する被除去物を処理経路R外へ排出するための外部取り出し筒7がケーシング1の外へ被除去物を導き出すように旋回除塵部A1に設けてある。
図1乃至5に示すように、ケーシング1内に設けられる旋回除塵部A1は、ケーシング1の一部を構成する外囲筒体3とその内部に同心状に配置される導風筒体2とで構成され、筒軸心を水平方向に沿わせた外囲筒体3の外周側面に設けた取り入れ口10から吸い込まれた気相流体を、ケーシング1内で旋回させるように構成してある。
つまり、ケーシング1内において、旋回除塵部A1が設けられる最前部と、反転処理部A2が設けられる中間部とは、中間仕切12で区画されており、この中間仕切12の前方側空間に、前端側に導入口を有した導風筒体2と、その導風筒体2の外側に所定間隔を隔てて配設された外囲筒体3とで構成される前記旋回除塵部A1が設けられている。
そして、外囲筒体3に形成される取り入れ口10は、図2及び図4に示すように、その開口中心P1が、前記導風筒体2の付け根近くの外周面とほぼ一致する程度に、導風筒体2の中心P2からは正面視で所定距離Lだけ偏した位置に設定されている(図3及び図4参照)。
このように構成されていることにより、取り入れ口10から吸い込まれた気相流体は、導風筒体2の周りを旋回しながら徐々に旋回半径を狭めて、サイクロン除塵構造に似た旋回流動を行いながら、導風筒体2の内側に形成されている気相流体導入経路rを通って気相流体流れ方向で下手側の反転処理部A2へ送り込まれる。
図1及び図2に示すように、導風筒体2は、処理経路R中において、外囲筒体3とともに気相流体の旋回を案内する筒状案内作用部20と、その内部で一端側の導入口22から気相流体を導入して他端側に設けられた送出口28から下手側経路に案内するための気相流体導入経路rとを備えている。
前記筒状案内作用部20は、図5に示すように円筒形の第一案内作用部21Aと、これよりも導入口22側寄りに位置する先細り円錐形の第二案内作用部21Bとで構成され、この第一案内作用部21A部分の外周面に対して、筒軸心方向でほぼ重複する位置の前記取り入れ口10から接線方向に気相流体が取り入れられるように、取り入れ口10と第一案内作用部21Aとの相対位置が設定されている。
この第一案内作用部21Aの周部には、旋回流の内側における気相流体の一部を導風筒体2の内方側からの吸引作用によって気相流体導入経路rに導入するように短絡用通気部23を形成してある。
そして、この短絡用通気部23は、導風筒体2の周方向での全周に形成されるのではなく、処理対象の気相流体を外部から取り入れるための取り入れ口10に対向する部位の所定範囲には、導風筒体2の無孔の周壁部分が取り込まれた気相流体に最初に接触して旋回方向への案内を開始するように構成された初期案内壁部分26が設けられていて、短絡用通気部23は、この無孔の初期案内壁部分26を除く範囲に形成してある。
つまり、図4に示す例では、図中の領域Iに示す範囲が処理対象の気相流体を外部から取り入れるための取り入れ口10に対向する部位に相当し、この所定範囲(1/4周程度)が無孔の第一案内作用部21Aを構成しているものであり、残りの領域II〜IVに相当する範囲(3/4周程度)が短絡用通気部23に構成されている。
このように構成された導風筒体2は、その後端側に鍔状部分27を備えており、この鍔状部分27を、後述する外囲筒体3の後端部に設けた鍔状部分33に接当させた状態で連結し、外囲筒体3とともに中間仕切12に形成されている開口に対して連通するように固定されるものである。
また、旋回除塵部A1に外部から処理対象の気相流体を供給するための気相流体取り入れ口10に対向する部位の導風筒体2の周壁部分を、無孔の周壁に構成してあるので、気相流体取り入れ口10から接線方向で導入される気相流体が、導風筒体2の対向部分に多くの塵埃を含む未処理気相流体が直接的に衝突しても、その部位からは気相流体が取り込まれず、気相流体が旋回方向に向きを変更してから後に導風筒体2の内部からの吸引作用によって取り込まれることになる。
したがって、外部から接線方向で導入される気相流体の旋回方向への案内を良好に行うことができるとともに、外部から接線方向で導入される気相流体が、動慣性を持って直接的に導風筒体2の内部に侵入し大量の塵埃が導風筒体2の内部に入り込むというような事態を避けることができる。
前記導風筒体2との間に旋回用流路を形成するように所定間隔を隔てて外囲筒体3が配設されている。この外囲筒体3は、前記導風筒体2の導入口22と対向する側である底部側がやや小径となる円錐面を有した有底筒状に形成されているとともに、その外周面の一部に前記取り入れ口10が一体形成され、取り込まれた気相流体が外囲筒体3の内部を旋回しながら次第に前記導風筒体2の一端側に形成されている導入口22側へ移行して、導風筒体2の導入口22から吸い込まれ、その内部に形成されている気相流体導入経路rを経て、前記導入口22とは反対側の送出口28から下手側流路に気相流体を導出するように構成されている。
また、この外囲筒体3は、旋回流の外側に位置して、前記導風筒体2とともに気相流体を旋回方向に案内する円弧状の周方向案内面30と、その周方向の2カ所に、旋回流の最外側に含まれる質量の大きな塵埃の旋回流外方側への飛び出しを許して旋回流から脱出させるための塵埃分離部31と、その塵埃分離部31で除去された被除去物を処理経路R外へ排出するための外部取り出し筒7とを備えている。
このように、塵埃分離部31を、旋回流の外側に位置する外囲筒体3の周方向での一部に形成された筒軸心方向の凹溝によって構成したことにより、旋回流の最外側に含まれる質量の大きな塵埃や液体等の被除去物が旋回流外方側への飛び出すことを許して旋回流から脱出させるための構成と、その塵埃分離部31で捕捉した塵埃や液体を下方の集塵部A5に案内するための構成とを、凹溝によって兼ねることができる。
したがって、例えば、旋回流の最外側に含まれる質量の大きな塵埃や液体の旋回流外方側への飛び出しを許して旋回流から脱出させるための構成として、外囲筒体3の一部に多数の透孔、あるいは網状部分を設け、その外側にさらに大径の筒状体を套嵌して、旋回流の外部に飛び出した質量の大きな塵埃を外部へ案内するようにした構造などに比べて、構成の簡素化を図ることができる。また、凹溝が外囲筒体3に形成されていることで、外囲筒体3にリブ状の部分が形成された状態となり、外囲筒体3の強度向上にも役立つ。
そして、除塵装置の運転を停止した場合も、ケーシング1内の旋回除塵部A1に付着した油分等が、流れ落ちて、前記外部取り出し筒7を経て、機外の集塵部A5に集められる。
有底筒状の外囲筒体3の底部側には、導風筒体2の最大径部分の外径よりも径の大きい開口と、その開口を開閉自在な蓋体32とが設けられている。したがって、この蓋体32を開放して内部の導風筒体2を、外囲筒体3を取り外すことなく外部へ取り出してメンテナンスすることができる。したがって、外囲筒体3の外周部に設けられた気相流体の取り入れ口10を取り外すなどの作業を要さずに、外囲筒体3内部の点検や掃除を行うこと可能である。
外囲筒体3の底部側とは反対側の端部は、ケーシング1の二次処理部を内装する部位に固定の中間仕切12に形成された開口に対向する鍔状部分33を備えていて、中間仕切12の側面に対してボルト連結されている。
すなわち、前記第1筒部3Aと、第3筒部3Cとのそれぞれには、図11(イ),(ロ)に示すように、その全周にわたって円環状の金具受け具34が一体に設けてあり、中間の第2筒部3Bを第1筒部3Aと第3筒部3Cと間に介装した状態で、周方向の複数箇所(4カ所〜6カ所程度)で複数本のバネ鋼製の固定金具35を用いて弾性付勢する状態で連結することにより、これら3者を一連の外囲筒体3として構成できるようにしてある。
そして、外囲筒体3を構成する三個の筒部3A,3B,3Cのうち、中間の第2筒部3Bは、その外周部に1つの取り入れ口10を設けてあり、取り入れ口10以外の部分は円筒状に構成され、両端にシール材36を付設してある。
前記第1筒部3Aと第3筒部3Cの各内周部分の底部側には、第3筒部3Cに設けられた外部取り出し筒7と一体に形成された凹溝31と連通する開口が形成されており、この開口を介して前記凹溝31が、前記第2筒部3Bを除く第1筒部3Aと第3筒部3Cの各内部空間に開放して連通接続されている。
これによって、中間に位置する第2筒部3Bを、その前後に位置する第1筒部3Aと第3筒部3Cとに対して前記筒軸芯周りで相対回転させて前記取り入れ口10の向きを変更可能に構成してある。
上記の導風筒体2と外囲筒体3とを備えてなる旋回除塵部A1では、図6に示すように、旋回流から塵埃等の除去が行われる。
この図6では、最も左側に図6(イ)として図示する側面視での旋回除塵部A1の位置に合わせて、気相流体の速度変化の状態を示している。
この図6(ニ)中の符号aは、旋回流の最外側付近の速度分布曲線を示し、符号bは旋回流の最内側付近の速度分布曲線を示す。
この場合は、導風筒体2の導入口22とは反対側位置L1近くでもある程度の気相流体の流れが生じており、取り入れ口10の開口中心P1の位置に近づくにつれて次第に旋回速度が増加し、やはり開口中心P1付近か、開口中心P1を少し越えた位置で最大速度となる。
その後、前記開口中心P1の位置を過ぎてそこから遠ざかるに連れて次第に旋回径を縮小しながら徐々に旋回速度も低下し、導風筒体2の導入口22が存在する導入口位置L2で旋回流の最内側における気相流体が吸引導出され、残りの気相流体はさらに旋回移動を継続して、最後は速度零の状態、つまり旋回流が消滅してしまうものである。しかしながらこの構造では、導入口位置L2における旋回流の最内側における気相流体の速度が、図6(ハ)の場合と比べると明なように十分に落ちていず、このような旋回速度に抗して気相流体を処理経路Rの下手側から強制的に吸い出すと、気相流体に多くの塵埃が混入したままとなって除塵機能が低下することになる。したがって、導入口位置L2における旋回流の最内側における気相流体の速度が、図6(ハ)に記載されている場合と同程度に落ちるまで旋回流の収束を待つ必要があるが、そのように消滅に至るまでに相当長い旋回移動距離を要する結果、旋回流の消滅までに必要とする旋回移動距離として水平方向に長い距離を要することになる。
現実には筒軸心を水平方向に沿わせた横型の除塵装置でこのような構造のものは存在しないので、このような構造を採用した場合に旋回流から脱落した被除去物をどのようにして回収するのか想像し難いが、縦型のサイクロン装置を横向きにした構造と同様のものと考えると、旋回流が収束するまでの距離がきわめて長く、水平方向距離の長い大型の装置となる傾向がある。旋回流が収束するまでの距離範囲内に相当するレベルL3に無理やり集塵部A5を設けると、一旦降下して堆積していた塵埃が再び舞い上がるような事態が生じることがある。
そして、前記吸引導出の影響が比較的少ない最外側では、取り入れ口10の開口中心P1付近でかなりの速度上昇がみられるが、図6(ニ)の短絡用通気部23を備えていない構造と比較すると、やや少な目の速度である。これは、旋回流に対する旋回内側での旋回抵抗としての前記吸引導出の影響が、比較的少ないとはいえ旋回流の外側の旋回速度にも作用した結果によるものと思われ、これに伴って旋回流の旋回速度の減衰傾向は図6(ニ)の構造のものに比べてかなり早くなる。したがって、旋回流の旋回移動距離も比較的短くてよく、旋回流が収束するまでの水平方向の長さも短くてすむので、装置の小型化を図ることが可能となる。
前記反転処理部A2は、図7に示すように、旋回除塵部A1から送り出される気相流体の流れに交差して前記気相流体の流動方向を中央部から放射方向に向けた後、外周部で前記流れの前方向きに反転させるように案内する碗状の二次曲面で構成された凹入湾曲面を有する金属製の衝突プレート8を備えている。
前記衝突プレート8は、その衝突プレート8の凹入湾曲面80で案内されて反転する気相流体に残存している微細な被除去物のうちで、比較的質量の大きい塵埃や衝突プレート8との衝突に際して微細な塵埃同士が結合し粒状に肥大化した塵埃等が中間仕切12に衝突し得る程度の間隔を隔てて、凹入湾曲面80の外周端縁81と中間仕切12との距離を設定して配設してある。
前記旋回除塵部A1を通過した気相流体は、前記反転処理部A2を経て、さらにその流動方向の下手側であるケーシング1内の後方へ移動する。
そして、ケーシング1の気相流体を、流路の広範囲に拡散させ、かつ、気相流体中に含まれる残りの塵埃をフィルターに接触させ易くするための金属製の格子状ルーバー4と、その気相流体中の塵埃と接触してさらに除去処理するための金属製フィルター5からなる塵埃捕捉部A3を設けてある。
この鎧板は、気相流体の流動方向を変えながら通過させる多数のスリットを備えた金属製のヨロイ状板材41の複数枚(図示の例では3枚)を、流動方向の前方から順に90度づつ向きを変えながら、これらの複数枚のヨロイ状板材41をひとまとまりのものとして支持する外枠40との組合せで構成してある。
これらのヨロイ状板材41のうち、最も前面側に位置する最前段のヨロイ状板材41は、これらのヨロイ状板材41を前記外枠40と一体に成形されている。そして、次段のヨロイ状板材41が、その通気孔42の長手方向を前記最前段のヨロイ状板材41の通気孔42の方向に対して直交する状態に形成され、さらに、その次の段のヨロイ状板材41の通気孔42が直前のヨロイ状板材41の通気孔42に対してやはり直交するように形成されている。
このヨロイ状板材41の衝突面は、ヨロイ状板材41の板面41aと、そのヨロイ状板材41のスリットを形成するために打ち出された打ち出し突片43が備える斜め下向き面43aとで構成されている。
吸入気相流体は、これらの各面41a,43aに衝突し、このとき流体中に浮遊して運ばれる溶接スパッターなどの火の粉が残存していたとしても、その各面41a,43aとの衝突で流動方向での移動速度を低減され、失速して落下する、もしくは流動方向を変化させながら移動することになる。
この塵埃捕捉部A3で気相流体の吸引風路内に装備される金属製フィルター5は、図9,及び図10に示すように、ステンレス、あるいは真鍮などの薄紐状の素材からなるスパイラル金属線を渦巻き状に巻回して円柱状に形成したフィルター単位体50と、そのフィルター単位体50を個々に収容する平面視矩形の凹部52を備えたフィルター枠体51とで構成されている。
前記円柱状のフィルター単位体50の軸線方向(図9における線分P4で表される方向)での一端側が面するフィルター枠体51の各凹部底面のうち、前記矩形の凹部52と円柱状のフィルター単位体50周辺との間にできる空隙部分sに対向する凹部底面52aを無孔に形成し、前記無孔の空隙部分sを除く範囲の凹部底面52bに気相流体の通過孔53を形成してある。
このように、スパイラル金属線を渦巻き状に巻回して円柱状に形成したフィルター単位体50と、フィルター枠体51の凹部に収容された円柱状のフィルター単位体50周辺との間にできる空隙部分sを無孔部分とし、その空隙部分sを除く範囲の凹部底面に気相流体の通過孔53を形成したフィルター枠体51とを用いることによって、耐熱性、耐食性、及び再生機能面で優れた金属線を用いながら、機能的に優れたフィルター構造を構成することができ、吸着形式の布様フィルターを用いた場合に比べて、フィルター交換の手数を皆無、もしくは極端に少なくすることができる。
この金属製フィルター5は、図1に示すように、ケーシング1の側部に形成された蓋1Aを開放することにより、フィルター枠体51とともに開口から取り出すことができるように構成されている。
前記集塵捕捉部A3よりも流路下手側(ケーシング1内では後部側)に相当する位置に、処理済みの気相流体を排出するための排気部A4を設けてある。
この排気部A4は、水平軸心周りで回転駆動される吸引ファン60と、その、吸引ファン60を駆動するための電動モータ61とからなる起風手段6によって構成されている。
前記吸引ファン60は、吸引ファン60の中心側へ気相流体を集める導風ガイド62を入り口部分に備え、出口63を吸引ファン60の外周側に臨ませて設けた起風室64内に設置してあり、出口63に連なる環状の排気チャンバー65が前記電動モータ61の周囲を囲繞する状態に配設され、排気チャンバー65に排出口11が設けられている。
上記のように、排出口11が起風室64に直接設けられるのではなく、一旦出口63をでて排気チャンバー65に入ってから排出口11と連通することにより、この排気チャンバー65が吸引ファン60の消音手段として作用している。
前記外囲筒体3に形成された塵埃分離部31の下端側に連なる外部取り出し筒7は、図1及び図2に示すように、前記塵埃分離部31を構成する凹溝部分に連設された筒状体によって構成され、この外部取り出し筒7に対して着脱自在に可撓性の延長筒部等を接続して外部の集塵部A5に被除去物を貯留する。
集塵部A5としては、任意の容器などを用いることができ、排出される被除去物の量に応じて適宜大きさものを容易すればよく、集塵容量を各種変化させた仕様の除塵装置を用意する必要がない。
また、集塵部A5では、集塵容器内の滞留ガスを早期のうちに外部へ排出できるように、適宜エアー抜き手段を設けるなどして、集塵容器内を大気に開放しておくと良い。
前記外囲筒体3に形成された塵埃分離部31に連なる外部取り出し筒7の他に、二次処理部の下方にも補助の外部取り出し部75が設けられている。
この補助の外部取り出し部75は、反転処理部A2を内装する室と、塵埃捕捉部A3を内装する室と、起風室64との、各室共通のスラッジ収容ボックス76と、その下部の通液孔から漏れ出た液体を回収するためのドレンパイプ77とから構成してあり、ドレンパイプ77から排出される液体は任意の回収容器に回収すればよく、スラッジ収容ボックス76に堆積するスラッジは、ケーシング1の前面側からスラッジ収容ボックス76を引き出して取り出すことができる。このスラッジ収容ボックス76に堆積するスラッジの量は、気相流体の種類にもよるが、殆どのものが旋回除塵部A1で除去された後の気相流体から除去するものであるから、きわめて微量のものであり、メンテナンス頻度はきわめて低くてすむ。
したがって、金属製フィルターの掃除を行うなどのメンテナンス作業が必要であれば、ケーシング1側部に形成された開口を閉塞する開閉蓋1Aを開放することにより、二次処理部を開放して金属製フィルターの掃除を行うことができるが、その必要性もほとんど無く、メンテナンス頻度はきわめて低くてすむ。
また、短絡用通気部23が設けられる筒軸芯方向の範囲は、第一案内作用部21A部分のみに限らず、第二案内作用部21B部分にも設けても良い。
前記短絡用通気部23が設けられる周方向での範囲と、取り入れ口10と対向する範囲に設けられる初期案内壁部分26との周方向での割合は、図4に示すような取り入れ口10と対向する範囲の1/4程度を初期案内壁部分26とし、残りを短絡用通気部23に設定するものに限らず、これよりも少ない範囲に設定して短絡用通気部23を設けるなど、任意に設定することが可能である。
さらに、導風筒体2と外囲筒体3との間に気相流体を供給する前から、気相流体に予め旋回作用を与えるようにすれば、前記短絡用通気部23を導風筒体2の全周に設けても構わない。
また、その形状も凹溝によって形成されるものに限らず、外囲筒体3の内面側にスリットや小開孔、網などの、塵埃が通過可能な構造を設け、かつ、その通過塵埃を下方の外部取り出し筒7に集める手段を設けるようにしたものであってもよい。
また塵埃捕捉部A3でも金属製のフィルター5ではなく、通気性のある多孔質材料や網目状フィルター等の適宜の濾材を用いてもよい。
2 導風筒体
3 外囲筒体
4 金属製ルーバー
5 金属製フィルター
6 起風手段
7 外部取り出し筒
8 衝突プレート
10 取り入れ口
11 排出口
12 中間仕切
20 筒状案内作用部
22 導入口
30 周方向案内面
31 塵埃分離部
A1 旋回除塵部
A2 反転処理部
A3 塵埃捕捉部
A4 排気部
A5 集塵部
R 処理経路
Claims (1)
- 取り入れ口から吸い込んだ気相流体中の被除去物を除去処理して排出口から外部へ排出するための処理経路をケーシングの内部に備え、前記処理経路に、取り入れ口から吸引導入された気相流体をケーシング内で旋回流動させる旋回除塵部を設け、
この旋回除塵部を、水平方向に沿わせて筒軸芯の向きを設定した内側の導風筒体と外側の外囲筒体とで構成し、
前記導風筒体の水平方向での一端側に気相流体の導入口を設け他端側に送出口を設けるとともに、前記外囲筒体を有底筒状に形成して、その筒底部が前記導風筒体の導入口と対
向し、かつ導入口及び前記導風筒体の外周側との間に所定間隔を隔ててた状態に配設し、
内側の導風筒体と外側の外囲筒体との間に形成される円環状の旋回用流路で気相流体の旋回流が生じるように、処理対象の気相流体の導入方向を前記導風筒体の接線に沿う方向に設定するとともに、導風筒体内部の気相流体を前記導入口とは反対側の送出口から処理経路の下手側へ吸引排出する起風手段を備え、
前記旋回除塵部において、前記旋回用流路の内側に位置する導風筒体の前記導入口の反対側に位置する送出口寄りの周壁部分に、導風筒体の内部からの吸引作用で、旋回中の気相流体の一部を前記導入口よりも処理系路の上手側位置で吸い込むための短絡用通気部を形成するとともに、旋回用流路の外側に位置する外囲筒体の一部に、旋回流の最外側に含まれる被除去物の旋回流外方側への飛び出しを許して旋回流から脱出させる塵埃分離部を形成し、
この塵埃分離部の旋回流から脱出した被除去物を前記ケーシング外へ案内して自重落下させる外部取り出し筒を設け、
前記旋回除塵部を構成する外囲筒体を、ケーシング本体側に固定の第1筒部と、取り入れ口を一体に設けた第2筒部と、外部取り出し筒を設けた第3筒部との組み合わせで構成し、前記外部取り出し筒を前記第2筒部を除く第1筒部と第3筒部の各内部空間に開放して連通接続するとともに、中間に位置する第2筒部を、その前後に位置する第1筒部と第3筒部とに対して前記筒軸芯周りで相対回転させて前記取り入れ口の向きを変更可能に構成してある横型除塵装置。
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