JP4675523B2 - 高炉炉頂部の原料堆積層のテラス長さ演算方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、高炉炉頂部の原料堆積層の表面形状をもとに炉壁近傍のテラス長さをコンピュータを用いて演算する方法に関する。
【0002】
【従来技術】
高炉の操業を安定維持させるためには、原料堆積層のプロフィルを最適形状に維持することが重要である。換言すれば、炉内のガス流が原料堆積層のプロフィルによって変化することから、プロフィルを最適形状に維持することによりガス流の分布が最適化し、もって高炉操業の安定化を図ることができる。
【0003】
原料堆積層のプロフィルデータ情報を高炉操業の管理に活用する事例として、具体的には、特開2000−212612号に示されるように、出銑口間で出銑、出滓量がアンバランス化する原因となる生鉱石下りの発生を未然に防止するために活用した事例、特開平2−225608号に示されるように、指尺乱れや炉頂圧力変動回数の低減に活用した事例がある。
こうした事例では、原料堆積層のプロフィルを定量的に示す管理値としてテラス長さ、すなわち炉中心から炉壁に向かって堆積形状の傾斜角度が特定の角度、例えば15°未満になる位置の肩部から炉壁までの水平距離が求められている。
【0004】
上記のテラス長さは、マイクロ波式プロフィール計等の測深装置を用い、炉の半径方向に沿って任意の間隔ごとに鉱石及びコークスの装入前後における、特定の基準レベルから堆積層表面までの深度を測定して得た表面形状データから得られる。具体的にはこのデータから人為的に図1に示すように傾斜部の直線bと、炉壁側への直線aを描き、その交点cから炉壁wまでの水平距離dを物指しを当てゝ読み取ったり、或いは上記基準レベルからの深度データ(以下、単に「深度データ」という)をコンピュータに入力して図2に示すように隣り合う2点間の深度データYn、Yn+1からその区間ΔX内での勾配θ=tan− 1(ΔY/ΔX)を各測定点ごとにそれぞれ求める。図3は、こうして求めた各測定点での勾配(傾斜角)を示す。次に図3に示すように炉壁wから最初に+15°を越えるポイントeを見付けて、このポイントeから炉壁wまでの水平距離d’を演算処理してテラス長さを求めていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
テラス長さを人為的に求める前者の方法は、テラス長さを比較的精度よく求めることができる反面、手間と時間がかゝる難点がある。これに対し後者のコンピュータにより演算処理して求める方法は、テラス長さが自動的に算出されるが、ノイズによって精度が悪く、テラス長さの演算値と人為的に読み取られた値とが乖離してばらつきが大きくなる、という問題があった。
本発明は、テラス長さをコンピュータにより演算処理して求める方法において、ノイズの影響を除去して演算値の精度を向上させることができるようにしたものである。
【0006】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、高炉炉頂部の原料堆積層の表面形状をもとに炉壁近傍のテラス長さをコンピュータを用いて演算する方法であって、
(1)測深装置、例えばマイクロ波式或いはレーザ式のプロフィール計を用いて原料堆積層表面までの深度を炉半径方向に沿って任意の間隔ごとに測定するプロセスと、
(2)上記(1)の工程で測定した各測定点のうち、炉壁側と炉中心側の測定点を除く各測定点において、その前後の複数の測定点の深度データを用いて多項式適用による平滑化データ処理を行うプロセスと、
(3)測定点iから前後にn点離れた測定点i−nとi+nにおける、上記(2)の工程で平滑化処理された深度データから中心差分による一次微分近似処理を行い、測定点iにおける堆積層表面の傾斜角を算出するプロセスと、
(4)上記(3)の工程で算出された各測定点の傾斜角に関するデータを炉半径方向にスキャニングし、傾斜角がしきい値未満となる測定点を検出するプロセスと、
(5)上記(4)の工程でしきい値未満として検出された測定点と、その近傍の測定点の上記傾斜角に関するデータより最小二乗法を用いて一次式を求め、この一次式としきい値が一致する位置を検出するプロセスと、
(6)上記(5)の工程で検出した、しきい値と一致する位置より炉壁までの水平距離を求めるプロセス
よりなることを特徴とする。
【0007】
以下、上記各プロセスの態様について詳述する。
(1)のプロセスにおいては、炉頂部に鉱石またはコークス原料を装入したのち、測深装置、例えばマイクロ波式プロフィール計を用い、炉壁から炉中心まで炉半径方向に移動させて一定間隔ごと、例えば10cm間隔で原料堆積層までの深度を測定し、得られたデータをプロセスコンピュータに入力する。
【0008】
図4は、各測定点における深度の一例を示すグラフである。
(2)のプロセスにおいてプロセスコンピュータは、図5に示すように任意の測定点iと、その前後各2点のi−2、i−1及びi+1、i+2を加えた計5点の深度データを用い、Sevitzky-Golay法により二次曲線y=ax2+bx+cで平滑化処理して、測定点iにおける上記二次曲線上の深度y(i)を算出する。図5の白抜き丸は、上記二次曲線により平滑化処理された測定点iの深度y(i)を示す。続いて計測点i+1について、その前後各2点のi−1、i及びi+2、i+3を加えた計5点の深度データを用いて同様にして平滑化処理を行い、測定点i+1における深度y(i+1)を算出する。この算出が、炉壁側の2点と、炉中心側の2点を除く各測定点について順次行われる。ここで炉壁側と炉中心側の2点の測定点を除いたのは、前後に二点ずつの測定点を確保できないからである。平滑化処理に用いるデータ数kを変更して、例えば前後の各一点を加えた計3点の深度データを用いて平滑化処理を行う場合には、二番目の測定点から二次曲線上の平滑化処理された深度が求められる。
【0009】
(3)のプロセスにおいてプロセスコンピュータは、図6に示すように任意の測定点iについて、その前後n点、図示する例においては2点離れた測定点における(2)のプロセスにより平滑化処理された深度データy(i−2)とy(i+2)からその間の傾斜角θを以下の数1式と数2式により算出する。
【0010】
【数1】
【0011】
【数2】
ここで、Δxは測定点のピッチを示す。
【0012】
コンピュータを用いた数値計算法に関して広く一般的に知られている“一次微分近似”の方法の一つに以下の数3式に示す“中心差分”と呼ばれる手法がある。
この手法は、測定データ内の注目点iでの傾斜角を求めるに当たって、その注目点iの両隣りの点(i+1とi−1)の区間内の平均的な勾配を中央に位置する注目点iの勾配として近似するものである。
【0013】
【数3】
一方、本発明では、数1式に示すように、測定データ内の注目点iから前後にそれぞれn点(nは1以上の整数値)離れた点(i+nとi−n)区間内の平均的な勾配を、その中央に位置する注目点iの勾配であるとする。つまり、ランダムノイズを平滑化処理して除去する働きを持たせ、その加減を調整できるように従来の中心差分法に改良を加えたものである。なお、数1式においてn=1の場合は、数3式と同一となる。
【0014】
図7は、上記数1式及び数2式により算出された各測定点における傾斜角θを示す。
(4)のプロセスにおいてプロセスコンピュータは、各測定点での傾斜角θを炉中心から炉壁に向かってデータスキャニングする。そして傾斜角がしきい値、例えば15°未満となる測定点gを検出する。この場合、図8に示すように傾斜角が15°未満となる測定点g2 を検出したのち、更なるスキャニングによってしきい値、例えば25°を越える場合には更に炉壁側にしきい値15°未満の測定点が存在すると認識させ、再びしきい値を15°未満の測定点を探索する。 g1 はこれによって検出された測定点を示す。
【0015】
(5)のプロセスにおいてプロセスコンピュータは、図7でいえば、測定点gと、その前後のしきい値15°を挟む測定点のデータを基に最小二乗法を用いて一次式Y=AX+Bを求め、しきい値15°と一致する位置、すなわちX=G、Y=15となるGを検出する。
【0016】
(6)のプロセスにおいてプロセスコンピュータは、上記(5)のプロセスで求めたGより炉壁wまでの水平距離lを算出する。
以上のようなプロセスよりなる方法によると、平滑化処理によりランダムノイズが除去され、一次微分近似処理を行うことにより、データが更に平滑化され、ノイズをより一層除去することができる。
【0017】
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明における(2)のプロセスが省かれ、(3)のプロセスにおいて用いられる平滑化処理された深度データの代わりに(1)のプロセスで測定した深度データが用いられることを特徴とする。
本発明者らの計算結果によると、上記(1)のプロセスで測定したデータを平滑化処理しないで直接、中心差分による一次近似処理を行っても、請求項1に係わる発明とほゞ同様の精度でテラス長さを求めることができた。
【0018】
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2に係わる発明において、上記(5)のプロセスを省き、上記(4)のプロセスにおいて検出された、しきい値未満となる測定点より炉壁までの水平距離を求めることを特徴とする。
測定点のピッチを小さくする程、上記(4)のプロセスで検出した測定点の傾斜角がしきい値に近くなり、(5)の工程で検出された位置と近似される。図6を例にとっていえば、測定点のピッチが小さくなる程、しきい値(15°)に近く、しきい値に近似した測定点が検出できるようになる。
【0019】
【実施例】
実施例1
高炉炉頂部にコークス装入後、マイクロ波式プロフィール計を用いて炉壁から炉中心まで半径方向に移動させ、10cm間隔で42か所、コークス層までの深度を測定し、プロセスコンピュータにデータ入力した。
【0020】
プロセスコンピュータには、初期条件として上述するプロセス(2)における深度データを平滑化処理する際に用いる測定点の数kを5、プロセス(3)の数1式と数2式に用いられるnを2、プロセス(4)のしきい値を15°に設定し、上述の測定データ入力からコークスのテラス長さである上記プロセス(6)の水平距離lを算出した。
これとは別にコークス層表面までの42か所の深度データを用いて図1に示すような方法で物差しを当てゝ水平距離dのテラス長さを読取り、これをプロセスコンピュータに入力してその差を求めた。
【0021】
以上のテラス長さの計算及び読み取りを、毎日1回、コークスを装入したのちに深度測定を行って得た73日分の深度データを用い、1日分を1回とカウントして、計73回行った。このうちコンピュータで計算でき、テラス長さが求められたのは69回であった。この69回について、演算値と読取値の差sの平均値と標準偏差をプロセスコンピュータで算出した。その結果、平均値は計算値が読取値より0.08m小さな値として得られた。また標準偏差は0.10mであった。
次にテラス長さの読取値と計算値の相関を調べたところ、読取値と計算値をプロットした図9において、一次式の傾きは0.906、相関係数Rの二乗R2は0.501であった。
【0022】
実施例2
プロセスコンピュータに入力された初期条件をn=3とする以外は実施例1と同じにし、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値が読取値より0.09m少なく、標準偏差は0.11mであった。
また、読取値と計算値との相関を実施例1と同様にして求めたところ、一次式の傾きは0.883、R2 は0.229で、テラス長さをコンピュータで求められたのは73回中、62回であった。
【0023】
実施例3
プロセスコンピュータに入力される初期条件を、平滑化処理する際に用いる深度データの測定点の数kを0、すなわち平滑化処理を行わないで、n=3とする以外は実施例1と同じにし、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値が読取値より0.10m少なく、また標準偏差は0.12mであった。
また、読取値と計算値との相関を実施例1と同様にして求めたところ、一次式の傾きは0.872、R2 は0.449で、テラス長さをコンピュータで求めることができたのは73回中、72回であった。
【0024】
実施例4
プロセスコンピュータに入力される初期条件を平滑化処理するための測定点の数kを5、n=2、しきい値を17.5°に設定し、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値が読取値より0.02m少なく、標準偏差は0.967mであった。
また読取値と計算値の相関を実施例1と同様にして求めたところ、図10に示すように一次式の傾きは0.967、R2 は0.666でテラス長さは73回共全てコンピュータで求めることができた。
【0025】
実施例5
プロセスコンピュータに入力される初期条件をn=3とする以外は、実施例4と同じにし、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値が読取値より0.03m少なく、標準偏差は0.11mであった。
また読取値と計算値の相関を実施例1と同様にして求めたところ、一次式の傾きは0.990、R2 は0.179で、テラス長さをコンピュータで求めることができたのは73回中、68回であった。
【0026】
実施例6
プロセスコンピュータに入力される初期条件を平滑化処理するための測定点の数kを0とし、n=3とする以外は実施例4と同じにし、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値が読取値より0.03m少なく、標準偏差は0.12mであった。
また読取値と計算値の相関を実施例1と同様にして求めたところ、一次式の傾きは0.952、R2 は0.422で、テラス長さは73回共、全てコンピュータで求めることができた。
【0027】
実施例7
プロセスコンピュータに入力される初期条件を、平滑化処理するための測定点の数kを5、n=2、しきい値を18.5°に設定し、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値と読取値が一致し、標準偏差は0.09mであった。
図11に示すように、一次式の傾きは0.990、R2 は0.620で、テラス長さは73回共、全てコンピュータで求めることができた。
【0028】
実施例8
プロセスコンピュータに入力される初期条件を、n=3とする以外は実施例7と同じにし、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値が読取値より0.01m少なく、標準偏差は0.11mであった。
また読取値と計算値の相関を実施例1と同様にして求めたところ、図12に示すように、一次式の傾きは0.982、R2 は0.243で、テラス長さをコンピュータで求めることができたのは、73回中、70回であった。
【0029】
実施例9
プロセスコンピュータに入力される初期条件を平滑化処理するための測定点の数kを0とし、n=3とする以外は実施例7と同じにし、実施例1で得られた測定データを基にして計算値と読取値より、その差の平均値と標準偏差を求めたところ、平均値は計算値と読取値が一致し、標準偏差は0.12であった。
また読取値と計算値の相関を実施例1と同様にして求めたところ、図13に示すように、一次式の傾きは0.987、R2 は0.406で、テラス長さは73回共、全てコンピュータで求めることができた。
以上の結果を以下の表1に示す。
【0030】
【表1】
なお、表中、計算値−読取値の平均値を記載した欄の数値に付した−(マイナス)符号は、計測値が読取値より少ないことを示す。
【0031】
表1に見られるように、プロセスコンピュータに入力される初期条件k=5、n=2としたものが計算値と読取値の差が最も少なく、ばらつきが少なくなり、しきい値を15°→17.5°→18.5°と上げる程改善され、実施例7で最善の結果が得られること、k=5、n=3と平滑化する程、計算不能となるケースが増える傾向があること、実施例3、6、9のように、k=0の平滑化処理を行わない場合でも、計算値と読取値の差が少なく、ばらつきを少なくできること等が分かった。
【0032】
なお、上述するしきい値の設定は、図1に示す傾斜部における直線b領域の傾斜角から、炉壁近傍のフラット部における直線a領域の傾斜角(ゼロ)に変曲する点、即ち交点cの傾斜角を採用すると良い。
つまり、鉱石の場合は、傾斜部bの傾斜角は30°前後であるから、しきい値としてはその半分の15°を採用し、傾斜部bの傾斜角が37°程度であるコークスの場合は、しきい値に18.5°を採用すると良く、堆積原料によってしきい値の値を使い分けると、テラス長さの演算精度はより向上する。
【0033】
【発明の効果】
請求項1に係わる発明によると、測深装置により測定して得た深度データを平滑化処理し、かつ中心差分による一次近似処理を行うことにより、ノイズが除去され、テラス長さを精度よく求めることができる。
【0034】
請求項2に係わる発明によると、請求項1に係わる発明に比べ、平滑化処理するためのプロセス2がない分、プロセスが簡素化され、計算不能となるケースも少なくなり、テラス長さも請求項1に係わる発明とほゞ同様の精度で求めることができる。
【0035】
請求項3に係わる発明によると、請求項1に係わる発明に比べ、平滑化処理するためのプロセス(5)がない分、プロセスが簡素化され、測定点のピッチを小さくすることにより、テラス長さを請求項1に係わる発明と同様の精度で求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テラス長さを人為的に求める場合について示す図。
【図2】勾配を計算するための説明図。
【図3】テラス長さをコンピュータを用いて計算して求める場合の従来法について示す図。
【図4】深度データのグラフ。
【図5】平滑化処理方法を示す図。
【図6】中心差分による傾斜角を求める方法について示す図。
【図7】テラス長さを求める方法について示す図。
【図8】しきい値未満の傾斜角が二か所ある場合のグラフ。
【図9】実施例1の読取値と計算値の相関を示すグラフ。
【図10】実施例4の読取値と計算値の相関を示すグラフ。
【図11】実施例7の読取値と計算値の相関を示すグラフ。
【図12】実施例8の読取値と計算値の相関を示すグラフ。
【図13】実施例9の読取値と計算値の相関を示すグラフ。
Claims (3)
- 高炉炉頂部の原料堆積層の表面形状をもとに炉壁近傍のテラス長さをコンピュータを用いて演算する方法であって、
(1)測深装置を用いて原料堆積層表面までの深度を炉半径方向に沿って任意の間隔ごとに測定するプロセスと、
(2)上記(1)の工程で測定した各測定点のうち、炉壁側と炉中心側の測定点を除く各測定点において、その前後の複数の測定点の深度データを用いて多項式適用による平滑化データ処理を行うプロセスと、
(3)測定点iから前後にn点離れた測定点i−nとi+nにおける、上記(2)の工程で平滑化処理された深度データから中心差分による一次微分近似処理を行い、測定点iにおける堆積層表面の傾斜角を算出するプロセスと、
(4)上記(3)の工程で算出された各測定点の傾斜角に関するデータを炉半径方向にスキャニングし、傾斜角がしきい値未満となる測定点を検出するプロセスと、
(5)上記(4)の工程でしきい値未満として検出された測定点と、その近傍の測定点の上記傾斜角に関するデータより最小二乗法を用いて一次式を求め、この一次式としきい値が一致する位置を検出するプロセスと、
(6)上記(5)の工程で検出した、しきい値と一致する位置より炉壁までの水平距離を求めるプロセス
よりなることを特徴とするテラス長さ演算方法。 - 上記(2)のプロセスが省かれ、(3)のプロセスにおいて用いられる平滑化処理された深度データの代わりに(1)のプロセスで測定した深度データが用いられることを特徴とする請求項1記載のテラス長さ演算方法。
- 上記(5)のプロセスを省き、上記(4)のプロセスにおいて検出された、しきい値未満とよりなる測定点より炉壁までの水平距離を求めることを特徴とする請求項1又は2記載のテラス長さ演算方法。
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