JP4663856B2 - 液圧シリンダの駆動方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液圧サーボバルブの制御方法および装置並びに液圧シリンダの駆動方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液圧を利用する油圧シリンダや油圧モータなどの油圧アクチュエータの高精度な速度制御には油圧サーボバルブが用いられている。一般的に、油圧サーボバルブの選定は、制御対象となるアクチュエータの移動速度または位置決め精度の仕様から選定するのが普通であるが、油圧サーボバルブの観点からみれば制御流量と応答速度の性能が選定のポイントとなる。
【0003】
従来から市販されている油圧サーボバルブの区分は、最大制御流量の区分から、単体型(最大制御流量100l/min以下)、二段型(最大制御流量300l/min程度)、および三段型(1,000l/min以上)の構成になっている。そして、制御流量が小さいほど、単位指令あたりの制御流量が少ないため、制御対象となる油圧アクチュエータの高精度な位置決めが可能であり、制御流量が大きくなるにつれて、単位指令あたりの制御流量が増加してアクチュエータの高精度な位置決めが困難となる。
【0004】
さらに、二段あるいは三段構成の油圧サーボバルブにおいては、各段への油圧変換の遅れ、または流量制御を行うために左右に変位するスプールの体格寸法の大きさと質量から、段数が増加するにつれて油圧サーボバルブとしての応答速度(周波数応答)も遅くなるという特徴がある。
【0005】
また、液圧を利用する油圧シリンダの制御には、位置決め制御、速度制御あるいは速度制御と位置決め制御の組合せが適用されており、これらにより油圧シリンダの変位量が制御され、被加工部品の寸法精度が決まっている。
【0006】
上述の各種制御における油圧の制御には、流量制御、方向制御および圧力制御が行われている。
【0007】
流量制御については、油圧サーボ弁を用いることにより、高精度に流量制御が実施できることが技術面で確立している。また、方向制御においては、方向制御弁本体とスプールとのクリアランスを最小に保ち、かつ方向制御弁本体とスプールのオーバーラップ量を適切に設定して油漏れを最小にすることにより、高精度の方向制御を行うことができる。
【0008】
圧力制御に関しては、回路内の圧力を任意にかつ連続的に設定できる電磁比例リリーフ弁があるが、この電磁比例リリーフ弁のアクチュエータには電磁比例ソレノイドが用いられているため、応答性、ヒステリシス(往復作動の再現性)、および直線性(指令圧力に対する出力圧力の比例度合い)に難がある。
【0009】
また、油圧シリンダの制御方法には、メータイン方式、メータアウト方式およびブリードオフ方式の三種類がある。
【0010】
第一のメータイン方式は、流量制御弁を油圧シリンダの圧油入り口側に設ける回路で、油圧シリンダへの流入圧油を制御するものである。メータイン方式は制御性がよいので一般的に多用されているが、負の負荷(例えば、油圧シリンダのピストンロッドが引っ張られる様な場合)には使用できない。
【0011】
第二のメータアウト方式は、流量制御弁を油圧シリンダの油出口側に設ける回路で、油圧シリンダからの流出圧油を制御するものである。この方式は、負の負荷にも適している。しかし、負荷が変化するときには油圧シリンダの流出圧力(背圧)も変化し、負荷が小さくなったときに流出圧力(背圧)が入り口側圧力(一般的にはリリーフ弁の設定圧力)よりも大きくなることが考えられるので配慮が必要である。
【0012】
第三のブリードオフ方式は、流量制御弁を油圧シリンダとポンプとの間に設け、タンクに環流する圧油の流量を調整する様にした回路で、負荷に見合った圧力で制御できて回路効率も良いと言う利点があるが、ポンプと油圧シリンダの容積効率の影響を受けるので、負の負荷がある場合には高精度の制御が困難である。負荷変動の少ない比較的おおまかな制御に使える回路である。
【0013】
また、制御指令に対して高応答のサーボ装置を構築するためには、ゲイン(出力/入力)をできるだけ大きく取ることが必要となるが、反面、ゲインを大きくすると制御目標値に対するオーバーシュート(或いはアンダーシュート)が発生する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年の各種機械には高速かつ高精度の性能が要求されており、これらの要求を実現させるため、液圧を利用する油圧サーボバルブには高精度かつ高応答性が必要となる。前述のとおり、市販の油圧サーボバルブにおいては制御流量と応答速度の点で限界が生じるため、必ずしも制御対象となる油圧アクチュエータに最適なサーボバルブを市販の油圧サーボバルブ中から選定できるとは言えない。
【0015】
本発明は上述の如き問題を解決するために成されたものであり、本発明の第一の課題は、市販の油圧サーボバルブでは実現できない広い制御流量範囲と高精度な位置決め制御および高応答速度制御が可能な液圧サーボバルブの制御方法および装置を提供することである。
【0016】
また、機械加工においては、本質的に加工ヘッド(または工具)に対して被加工材からの反力がかかり、この反力によって機械の構成部品にひずみが生じるため、加工精度のさらなる追求には、上述の如き従来の位置決め制御と共に加工力(例えば、油圧シリンダによる加圧力)の制御も行う必要がある。
【0017】
一般的に、ひずみが生じると加工に用いる金型間隔に、または工具と被加工材との間隔が広くなり、目的の加工寸法に対する加工誤差が大きくなる。したがって、ひずみを考慮しながら高い加工精度を得るためには、前述のように、位置決め制御と共に加工力(油圧シリンダの加圧力)自体も制御する必要があるのである。
【0018】
一方、従来の油圧シリンダの圧力制御では、オーバーシュートが発生しない程度にサーボ装置のゲインを大きくする(ゲインを抑える)というのが常套手段であり、最大限の応答性を引き出すことができなかった。
【0019】
ところで、オーバーシュートは負荷からの反力に対して加工力(または加圧力)が適切ではなく大きすぎるために発生する現象と考えられる。したがって、液圧を利用する油圧シリンダにおいては、加圧力に対応して背圧を適切に大きくすれば抑えることが可能である。換言すれば、適切な背圧をかけることにより、この分ゲインを大きくとることが可能となりサーボシステムの応答性を向上させることができる。
【0020】
本発明は上述の如き問題を解決するために成されたものであり、本発明の第二の課題は、高い応答性を備えると共に高精度な加圧力制御ができる液圧シリンダの駆動方法および装置を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決する手段として、請求項1に記載の液圧シリンダの駆動方法は、液圧シリンダにピストンヘッド側への流入圧力流体の流量と圧力を制御する第一のサーボバルブと、該液圧シリンダのピストンロッド側からの流出圧力流体の流量と圧力を制御する第二のサーボバルブとを設けると共に、前記液圧シリンダにピストンヘッド側の圧力を検出する圧力センサーと、ピストンロッド側の圧力を検出する圧力センサーと、前記ピストンロッドの位置を検出する位置検出センサーとを設け、前記ピストンロッドが前進後に前記ピストンヘッド側の圧力変化から設定圧力値に対するオーバーシュートの有無を判断し、オーバーシュートを検出した場合には前記第二のサーボバルブによってピストンロッド側の圧力を増圧して前記ピストンロッドの移動速度の変化を検出し、該移動速度が減速しない場合には、再度ピストンロッド側の圧力を増圧する処理を前記移動速度の減速を検出するまで繰り返し実行し、該移動速度の減速を検出した場合または前記オーバーシュートを検出しない場合には、サーボシステムの第一サーボバルブのゲインをゲイン許容限界内で増加させ、該ゲイン増加により前記移動速度の減速を検出した場合には、該ゲインを許容限界ゲインとして設定し、該ゲインの増加で減速を検出しなかった場合には、前記オーバーシュートの有無の判断以降の処理工程を再度実行することを要旨とするものでである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面によって説明する。
【0037】
図1は、本発明に係る液圧(油圧)サーボバルブの制御装置200を示したものであり、後述のロータリーサーボバルブRDV1 、RDV2およびRDV33個を油圧ポンプなどの圧力源に並列接続して液圧(油圧)シリンダ201を位置決め制御(または速度制御)するものである。
【0038】
なお、液圧サーボバルブの制御装置200においては、ロータリーサーボバルブを使用した例で説明するが、サーボバルブにはサーボ機構の方式により、回転型、ノズルフラッパ型、直動型などがあるが、これら全てのタイプのサーボバルブを使用することができる。
【0039】
液圧シリンダ201のシリンダとピストン203で区画されるピストン側の流体室(油室)204は、管路205を介して3個のロータリーサーボバルブRDV1 、RDV2およびRDV3 のそれぞれのAポートに接続してあり、ピストンロッド205側の流体室207は、管路209を介して3個のロータリーサーボバルブRDV1、RDV2およびRDV3 のそれぞれのBポートに接続してある。
【0040】
また、3個のロータリーサーボバルブRDV1、RDV2およびRDV3 のPポートは、管路211を介して圧力源(油圧源)213へ、Tポートは管路215を介してタンク217へ接続してある。
【0041】
ロータリーサーボバルブRDVには、バルブを切り換えるための回転型スプール(図示省略)と、このスプールを回動させるサーボモータMおよびスプールの回転角度を検出するためのロータリーエンコーダEが設けてある。
【0042】
図1に示す様に、NC装置219から液圧シリンダ201の位置決め目標値に対応する変位指令(C1〜C3)が、前記ロータリーサーボバルブRDV1、RDV2 およびRDV3 のサーボモータMへサーボアンプ221(a,b,c )を介して出力される様に設けてある。サーボアンプ221(a,b,c)へ与えた変位指令は、サーボアンプ221(a,b,c)で電流に変換されて前記サーボモータMに供給され、この電流が流れている間サーボモータMが回転駆動される。
【0043】
前記サーボモータMの出力軸には、前記回転型スプール(図示省略)が接続されており、このスプールの回転角度に比例する流量制御が行われる様に設けてある。スプールの回転角度はロータリーエンコーダEで検出されて、この検出信号は回転指令に対するフィードバック信号(図示省略)としてNC装置219に戻される様になっている。
【0044】
また、前記液圧シリンダ201には、ピストンロッド205の位置を検出する位置検出センサ223が設けてあり、この位置検出センサ223が検出した検出信号は、位置フィードバック信号C4としてNC装置219に戻される様に設けてある。
【0045】
次に、上記構成の液圧サーボバルブの制御装置200を使用した液圧サーボバルブの制御方法について説明する。
【0046】
図2は、同一制御流量の3個のロータリーサーボバルブRDVを組み合わせて使用した場合の制御流量特性を示したものであり、横軸はスプールの回転角度の変位指令(X)を表し、縦軸は制御流量(Y)を表している。図2において、直線Q1 は、ロータリーサーボバルブRDVを1個を使用した場合の制御流量特性であり、同様に直線Q2 は、ロータリーサーボバルブRDVを2個、直線Q3 は、ロータリーサーボバルブRDVを3個を使用した場合の制御流量特性である。なお、負の制御流量は流れの方向が逆方向であることを表す。
【0047】
図2から容易に理解できる様に、同一制御流量のロータリーサーボバルブRDVであっても、複数個を同時に制御することにより、使用する個数に比例した制御流量を仕様とするサーボバルブシステムを作ることができる。
【0048】
上述の場合には、同一の制御流量特性Q1 を有するロータリーサーボバルブRDVを1ないし3個を使用した場合であるが、制御流量特性がそれぞれ相違するロータリーサーボバルブRDVであっても同じ考え方でよい。
【0049】
例えば、ロータリーサーボバルブRDV1 の制御流量特性をQ1 として、ロータリーサーボバルブRDV2の制御流量特性をQ2 =2×Q1 、ロータリーサーボバルブRDV3の制御流量特性をQ3 =4×Q1 として使い分ければ、Q1 、2×Q1 、3×Q1 、....7×Q1 と、Q1 の1倍から7倍までの制御流量特性を仕様とするサーボバルブシステムを構築できる。
【0050】
なお、ロータリーサーボバルブRDVを何個使用するかは、NC装置219からの指令C1からC3の使い分けによる。また、指令Cが出力されない場合には、ロータリーサーボバルブRDVのスプールが圧力流体供給ポートのP1を閉じて、そのロータリーサーボバルブRDVが未使用と同じ状態となる。
【0051】
一般的に、液圧(油圧)アクチュエータの変位(例えば、油圧シリンダのピストンロッドの移動量、油圧モータの回転角度など)を高精度に制御するためには、目標値に近くなるにつれて、液圧(油圧)アクチュエータへ供給する圧力流体(圧油)の微量な流量制御を行うことが必要となる。
【0052】
そこで、図3に示す如く、液圧(油圧)アクチュエータの高速作動時には、Q3 特性を使用し、中速ではQ2 特性を使用し、低速および最終位置決め時にはQ1 特性を使用することにより、大流量特性が必要な高速移動時にも、また微小流量が必要な最終位置決め時においても、高精度な位置決めに十分に対応することができる。
【0053】
図3を参照しながら、もう少し具体的に説明する。変位指令Xが大きい(図3においてX2 以上)場合には、ロータリーサーボバルブRDV1 、RDV2およびRDV3 3個同時に使用するため、NC装置219から変位指令(C1〜C3)を同時に出力し、Q3 特性による制御を行う。
【0054】
液圧シリンダ201のピストンロッド205の変位が目標位置に近づきNC装置219からの変位指令XがX2 以下になると、NC装置219はロータリーサーボバルブRDV3 への指令をゼロにし、ロータリーサーボバルブRDV3 の使用を中止する。
【0055】
そして、ロータリーサーボバルブRDV1 およびロータリーサーボバルブRDV2 への指令(C1、C2)で液圧シリンダ201への流量制御を行い、図3におけるX1 からX2 の範囲でのQ2 特性に従って制御する。
【0056】
さらに、液圧シリンダ201のピストンロッド205が目標値の近傍となり、NC装置219からの変位指令XがX1 以下になると、ロータリーサーボバルブRDV2 への指令をゼロとし、ロータリーサーボバルブRDV2とRDV3 の使用を止め、Q1 特性のロータリーサーボバルブRDV1 のみで液圧シリンダ201の流量制御を行うので、位置決めの最終段階において高応答性、高精度な位置決め制御が行える。
【0057】
上述の如く、本発明のサーボバルブの制御方法によれば、複数のバルブをNC制御で組み合わせて使い分けることにより、非常に広範囲に渡って高応答、高精度な流量制御が可能となる。
【0058】
次に、上述の様に制御流量特性が同一のサーボバルブの組合せにより新たな流量特性を得ると共に、ソフトウエアによりロータリーサーボバルブRDV自体の制御流量特性を変更して新たな制御流量特性を得る方法について説明する。
【0059】
ロータリーサーボバルブRDVの制御流量特性Qは、ロータリーサーボバルブRDVの変位指令値に対するスプール回転角度が、ソフトウエアにより任意に設定できるため、そのバルブの最大通過流量Qを上限として任意に変更設定することができる。
【0060】
例えば、上述のロータリーサーボバルブRDV2 においては、制御流量特性Q1 を上限として、変位指令に対する通過流量を、例えばQ1 ′(Q1 ′<Q1 )に変更設定できる。
【0061】
図4に示す如く、本来は制御流量特性がQ1 のロータリーサーボバルブRDV2 において、変位指令に対するスプール回転角度を減少させてポートへの通過流量をQ1 ′(Q1 ′<Q1 )に下げ、その状態でロータリーサーボバルブRDV1 の制御流量特性Q1 と併合することにより、新たな制御流量特性Q4 を得ることができる。
【0062】
図5は、上述の図4の特性をベースにして、制御流量特性Q2 と制御流量特性Q4 とを使い分ける例である。すなわち、変位指令が0〜X3 までは、新たな制御流量特性Q4 を用い、変位指令がX3 以上においては、制御流量特性Q2 を用いるものである。
【0063】
これには、変位指令が0〜X3 までは、ソフトウエアにより、ロータリーサーボバルブRDV2 の変位指令に対するスプールの回転角度を、例えばQ1 ′に減少させて通過流量を絞り込む設定とし、これとロータリーサーボバルブRDV1 の制御流量特性Q1 とを合算させて制御流量特性Q4 を作り出す。
【0064】
そして、X3 以上においては、ロータリーサーボバルブRDV2 の流量特性を本来の制御流量特性Q1 に戻し、これとロータリーサーボバルブRDV1の制御流量特性Q1 とを合わせて制御流量特性Q2 とする。
【0065】
上述の図5に示す制御流量特性は、例えば、プレスブレーキや射出成形機の様に、高速移動と低速移動とを有段で使い分け、さらに、それぞれの段階で高精度な位置決めが必要な機械に特に有効である。
【0066】
図6はロータリーサーボバルブRDV1 、RDV2 およびRDV3 の3個を用いて、制御流量Yが変位指令Xの2次関数、または高次関数である制御流量特性Q5 が得られることを説明する図である。
【0067】
先に述べた様に、ロータリーサーボバルブRDVにおいては、変位指令Xに対するスプールの回転角度をソフトウエアで任意に設定変更できるので、ロータリーサーボバルブRDV2とロータリーサーボバルブ RDV3 のスプールの変位指令Xに対する逐次回転角度の増分を変化させることにより、制御流量Yが変位指令Xの2次関数(図6の例では下に凸)または2次以上の高次関数の制御流量特性Q5 にすることができる。
【0068】
なお、図6に示した制御流量特性の曲線Q5 は下に凸であるが、上に凸の特性にすることも、また凹凸を組み合わせることも可能である。
【0069】
図6に示した制御流量特性Q5 は、例えば、工作機械の様に大荷重を高速、高精度で位置決めする場合にされるものであり、本発明の液圧サーボバルブの制御方法の適用範囲が広いことを示すものである。
【0070】
図7は、液圧サーボバルブの制御装置200の別の実施の形態を示したものである。なお、図7において、前記図1と同一の部品には同一の参照符号を付し詳細な説明を省略した。
【0071】
液圧サーボバルブの制御装置300は、基本的な構成は前記図1の液圧サーボバルブの制御装置200と同一である。液圧サーボバルブの制御装置300においては、ロータリーサーボバルブRDV1 とRDV2 の2個を圧力源(油圧源)213に並列に接続し、RDV3 のみPポートとBポートをブロックし、Aポートを液圧シリンダ201のピストン側の流体室(油室)204に、Tポートをタンク213に接続してある。
【0072】
また、液圧シリンダ201のピストン側流体室204の圧力を圧力スイッチなどの圧力センサ206で検出し、その検出信号をNC装置219にフィードバックする様に設けてある。
【0073】
上記構成の液圧サーボバルブの制御装置300ににおいて、液圧シリンダ201のピストン流体室204の圧力が過大になったとき、それを圧力センサ206で検出し、その検出信号をNC装置219にフィードバックすることにより、NC装置219は、ロータリーサーボバルブRDV3 のAポートをTポートに連通する様に制御する。
【0074】
その結果、ピストン流体室204の圧力流体(圧油)の一部がタンク217へ戻されるのでピストン流体室204への流量が減少し圧力が低下する。ピストン流体室204の圧力が設定圧に戻れば、NC装置219は再びロータリーサーボバルブRDV3 のAポートとTポートとの連通を遮断する様に制御する。こうしてピストン側流体室204の圧力が設定値に維持されることになる。
【0075】
上述の如き機能により、大流量での位置決め時においても、迅速かつ高精度な位置決めを行うことができる。
【0076】
なお、流量制御および圧力制御に用いるロータリーサーボバルブRDVの個数は実施例の個数に限定されるものではない。
【0077】
以下、上述の液圧サーボバルブの制御装置(200,300)に使用したロータリーサーボバルブRDVの構造をもう少し詳しく説明する。なお、ロータリーサーボバルブRDVは本願出願人の発明であり、特願平11−107134他として出願中である。
【0078】
図8に示す様に、ロータリーサーボバルブ1にはスプール案内孔7を有するバルブ本体9に、このスプール案内孔7において回転および摺動自在のスプール11が設けてある。
【0079】
前記スプール11をスプール案内孔7に沿って移動させる往復移動機構として、電磁ソレノイド、リニアモータなどのリニア形のアクチュエータ13が設けてある。また、スプール11を回転させる回転機構として、ACサーボモータ、DCサーボモータまたはパルスモータなどのサーボモータ15と、スプール11の回転角度を検出する光学式ロータリーエンコーダ16が設けてある。
【0080】
なお、ロータリーエンコーダ16は、サーボモータ15自体の制御と回転角度のフィードバックにも使用している。
【0081】
リニア形のアクチュエータ13は、バルブ本体9の右側端部に取付けられており、スプール11の回転を許容して左右に押し引きするため、回転のみ許容する軸受け17を介してスプール11に接続してある。一方、サーボモータ15は、バルブ本体9の左側端部にブロック27を介して取付けてある。そして、サーボモータ15の回転軸19に取付けたスプライン軸21が前記スプール11から左側端部に突出して設けた突出部23に設けたスプライン穴25に挿入してある。
【0082】
従って、サーボモータ15は、前記スプール11の左右往復動を許容して回転を伝達することができる。
【0083】
バルブ本体9の側面(図8の下側面)には、異なる圧力の圧力流体(圧油)を供給できる様にするためポンプポートとして、高圧用P1ポート39と低圧用P2ポート33とが設けてある。また、液圧(油圧)シリンダや液圧(油圧)モータなどの液圧アクチュエータに圧力流体を供給するシリンダポートとしてのAポート穴45、Bポート穴51が設けてある。さらに、液圧(油圧)シリンダなどからの戻り流体(戻り油)をTポート穴65に連通するシリンダポートとしてのTBポート穴55およびTAポート穴59が設けてある。
【0084】
前記スプール11には、スプール11のほぼ中央に設けた隔壁66を挟んで右側のリニアアクチュエータ13側には、高圧または低圧の圧力流体(圧油)が入る第一流体室68が、左側のサーボモータ15側には、ほぼ大気圧の排出流体(排出油)が入る第二流体室70が設けてある。
【0085】
第一流体室68には、互いに対向する上下一対の矩形状の圧力流体供給穴73(図8では下側のみ示す)と、上下一対の細長い矩形状切り欠き77U、77Lとが設けてある。また、第二流体室70には、上下一対の細長い矩形状の切り欠き81U、81Lと、この切り欠き81U、81Lの左側に幅広の細長い矩形状の切り欠き83が設けてある(図9〜図11参照)。
【0086】
なお、前記切り欠き77U、77L、81U、81L、83の長さは、スプール11が前記リニア形アクチュエータ13により左右に移動しても後述するポート穴との連通が可能な長さに設けてある。
【0087】
再び図8を参照するに、バルブ本体9の内部には種々の流路(油路)が設けてある。スプール11がリニア形アクチュエータ13により右側へ移動した時、前記下側の圧力流体供給穴73の位置に対応するスプール案内孔7の下側には低圧開口87が設けてあり、この低圧開口87と前記低圧用のP2ポート33とを連通する流路89が設けてある。なお、スプール11の圧力流体供給穴73は、スプール11が所定角度回転した場合でも低圧開口87よりずれない大きさに設けてある。
【0088】
また、スプール11がリニア形アクチュエータ13により左側へ移動した時、(図8の状態)前記下側の位置に対応する前記スプール案内孔7の下側には高圧開口91が設けてあり、この高圧開口91と前記高圧用P1ポート39とを連通する流路93が設けてある。また、スプール11の圧力流体供給穴73は、低圧開口87と同様に、スプール11が所定角度回転した場合でも高圧開口91よりはずれない大きさに設けてある。
【0089】
スプール11が右側へ移動した場合、低圧の圧力流体は低圧用のP2ポート33、流路89、低圧開口87および圧力流体供給穴73を経由してスプール11の第一流体室68に流入する。また、スプール11が左側位置へ移動した場合、高圧の圧力流体は、高圧用P1ポート39、流路93、高圧開口91および圧力流体供給穴73を経由して、やはりスプール11の第一流体室68に流入する。
【0090】
図9に示す様に、バブル本体9には、シリンダポートとしてのAポート出口97および103、Bポート出口101および105が対向して設けてある。Aポート出口97および103は、バブル本体9内部にて1つとなり、流路107を介してAポート穴45に連通している。Bポート出口101および105も同様に、バブル本体9内部で1つとなり、流路109を介してBポート穴51に連通している。
【0091】
より多くの流量を確保したければ、図8に示す様に、Aポート出口103のとなりにもう一つのAポート出口103′と、Bポート出口101のとなりにBポート出口101′とを設けることにより、A,Bポート出口の面積を2倍にすることができる。
【0092】
図10を併せて参照するに、前記第二流体室70には、流路111によりTBポート穴55に連通した上下1対のTB開口113と、流路115によりTAポート穴59と連通した上下一対のTA開口117が設けてある。
【0093】
TAポートおよびTBポートについても、より多くの流量を確保したければ、図8に示す様に、前記Aポート穴45、Bポート穴51と同様に、TA開口117およびTB開口113のとなりにTA開口117’とTB開口113’を設けることにより面積を2倍にすることができる。
【0094】
図11を併せて参照するに前記第二流体室70の左側端部付近の上下にはTポート出口119が設けてある。このTポート出口119は、スプール11が所定角度回転した場合にもスプール11の切り欠き83から外れることがないような大きさで設けてある。このTポート出口119と前記Tポート穴65を連通する流路121が設けてある。
【0095】
次に、上記ロータリーサーボバルブ1の動作を図1に示した回路を例に説明する。なお、以下の動作説明では説明の都合上ロータリーサーボバルブRDVをロータリーサーボバルブ1と呼ぶことにする。
【0096】
図1の実施の形態は圧力源(油圧源)が一つの場合であるので、ロータリーサーボバルブ1のポートの接続方法は、以下の様に接続する。
【0097】
P1ポート39を圧力源213へ接続し、P2ポート33はブロックする。また、Aポート穴45とTAポート穴59を合わせてAポートとし、管路205を介して液圧シリンダ201のピストン側の流体室204へ接続する。
【0098】
Bポート穴51とTBポート穴55を合わせてBポートとし、管路209を介してピストンロッド205側の流体室207へ接続し、Tポート穴65を管路215を介してタンク217へ接続するものとする。
【0099】
さて、前記図8に示したロータリーサーボバルブ1の切り換え状態は、A、Bポート穴45、51およびTA、TBポート穴59、55がブロックされた中立状態であり、この位置からサーボモータ15により、スプール11を反時計方向(図9において)に約45度回転させると、この状態では、高圧開口91の上にスプール11の圧力流体供給穴73が位置すると共に、第一流体室68においては、スプール11の切り欠き77L,77UがBポート出口101、105の上にあるため、Aポート出口97,103はスプール11の外周面により閉じられている。
【0100】
また、第二流体室70においては、切り欠き81L、81UがTA開口117上に位置し、TB開口113はスプール11の外周面により閉じられる。
【0101】
従って、P1ポート39とBポート穴51とが連通すると共に、TAポート穴59とTポート穴65とが連通する。このとき、Aポート穴45とTBポート穴55は閉じた状態のままである。
【0102】
その結果、圧力源213からの圧力流体は、管路209を介して液圧シリンダ201の流体室207に供給され、ピストンロッド205を後退させ、流体室204内の流体は管路205を経由して、TAポート穴59からTポート穴65を介してタンク217に戻される。
【0103】
次に、ピストンロッド205を前進させる場合には、サーボモータ15によりスプール11を時計方向(図9において)に回転し、中立状態よりさらに約45度の位置まで回転させる。
【0104】
このとき、第一流体室68においては、Bポート出口101,105はスプール11の外周面により閉じた状態となる。また、第二流体室70においては、切り欠き81L、81UがTB開口113上に位置し、TA開口117はスプール11の外周面により閉じられる。
【0105】
従って、P1ポート39とAポート穴45とが連通すると共に、TBポート穴55とTポート穴65とが連通する。このとき、Bポート穴51とTAポート穴59は閉じた状態のままである。
【0106】
その結果、圧力源213からの圧力流体は、管路205を介して液圧シリンダ201の流体室204に供給され、ピストンロッド205を前進させ、流体室207内の流体は管路209を経由して、TBポート穴55からTポート穴65を介してタンク217に戻される。
【0107】
上述の例は圧力源が一つの場合であるが、高圧と低圧の圧力源をP1、P2ポート穴に接続し、前記リニア形のアクチュエータ13を作動させることにより、この高圧または低圧の圧力流体を選択することもできる。
【0108】
なお、圧力源が一つの場合は、ロータリーサーボバルブ1を、そのリニアアクチュエータ13を廃止し、サーボモータ15によるスプール11の回転のみとし、バルブ本体9の流路89、93とスプール案内孔7の開口87、91とを各々どちらか一つにしたものとすることもできる。
【0109】
図12は、第二の課題に対してなされた本発明に係る液圧(油圧)シリンダの駆動装置の一実施形態を示したものである。以下、図12を参照しながら液圧(油圧)シリンダの駆動装置の説明をする。
【0110】
図12は、液圧(油圧)シリンダのサーボシステム401において複動の液圧(油圧)シリンダ402を使用した例を示してある。
【0111】
液圧シリンダ402はピストン403とピストンロッド407が往復動自在に設けてあり、この液圧シリンダ402のピストンヘッド側の流体室405への流入圧力流体(圧油)を制御する第一のサーボバルブSV1と、ピストンロッド側の流体室408からの流出圧力流体を制御する第二のサーボバルブSV2とが圧力源である液圧(油圧)ポンプ410に並列に接続してある。
【0112】
さらに詳細には、前記第一のサーボバルブSV1のAポートと液圧シリンダ402の流体室405は管路409で接続してあり、第一のサーボバルブSV1のBポートは管路411を介してタンク412に接続してある。また、第一のサーボバルブSV1のPポートは、管路413を介して液圧ポンプ410に、Tポートは管路415を介してタンク412にそれぞれ接続してある。
【0113】
前記第二のサーボバルブSV2のAポートと液圧シリンダ402の流体室408は管路417で接続してあり、第二のサーボバルブSV2のBポートは管路419を介してタンク412に接続してある。また、第二のサーボバルブSV2のPポートは、前記液圧ポンプ410に管路421を介して接続してあり、Tポートは管路423を介してタンク412に接続してある。
【0114】
上述のサーボシステム401には、第一のサーボバルブSV1と第二のサーボバルブSV2を制御するNC装置425が設けてあり、NC装置425からのスプール変位指令は第一のサーボバルブSV1と第二のサーボバルブSV2に設けたサーボアンプ427、429に入力され、この指令値によって第一のサーボバルブSV1と第二のサーボバルブSV2が作動する様になっている。
【0115】
また、前記液圧シリンダ402には、ピストンヘッド側の流体室405とピストンロッド側の流体室408の圧力を検出する圧力センサーPSinとPSoutとが設けてあり、この圧力センサーPSinが検出したIN(イン)側圧力信号と、圧力センサーPSoutが検出したOUT(アウト)側圧力信号がNC装置425にフィードバックされる様に設けてある。
【0116】
さらに、前記液圧シリンダ402のピストンロッド407の移動位置を検出する位置検出センサー431が設けてあり、この位置検出センサー431が検出したピストンロッド位置信号がNC装置425にフィードバックされる様に設けてある。
【0117】
図13はサーボバルブSVの一般的な動作説明図である。同図において、丸囲みの数字はサーボバルブSVのスプールポジションを示している。Aポートは液圧シリンダ402の圧力流体流入口(図示省略)に接続してあり、Bポートはタンク412に接続してある。
【0118】
サーボバルブSVのポジションが▲1▼に切り換わると、圧力源(油圧源)Pからの圧力流体(圧油)はP−A経路で液圧シリンダ402の圧力流体流入口(図示省略)に流入し、流体室405(図示省略)の圧力が増加する。この圧力が所定値になると、(例えば、圧力センサーで検出)サーボバルブSVのポジションは、▲2▼となり流体室の圧力は保持される。
【0119】
一方、流体室405の圧力が所定値以上になると、サーボバルブSVのスプールポジションは▲3▼となり、圧力源Pからの圧力流体と共に流体室405に流入していた圧力流体はタンクTに戻るため、流体室405の圧力は低下する。
【0120】
以上の動作を繰り返すことによって、流体室405の圧力を常に所定値に維持することができる。
【0121】
前記液圧シリンダ402のサーボシステム401において、液圧シリンダ402は前述の如くNC装置425に制御される第一のサーボバルブSV1と、第二のサーボバルブSV2で制御される様に設けてあり、第一のサーボバルブSV1により、液圧シリンダ402のピストンヘッド側の圧力流体の流量と圧力を制御することができる。
【0122】
また、第二のサーボバルブSV2により、ピストンロッド側の圧力流体の流量と圧力(背圧)を制御することができる。また、ピストンロッド407の位置は、位置検出センサー431からNC装置425にフィードバックされる位置信号により適宜な位置制御を行うことができる。
【0123】
なお、液圧シリンダ402のピストンヘッド側の圧力PSinと、ピストンロッド側の圧力PSoutもNC装置425にフィードバックされる。
【0124】
上述のように、液圧シリンダ402のサーボシステム401では、圧力制御ループと位置制御ループとの二系統の制御ループが用いてある。
【0125】
図14は液圧シリンダに負荷(例えば図1の負荷L)をかけた場合の加圧力の変動を示したものである。加圧力には負荷からの反力が反映されるが、実際の加工では加圧力が変動し負の負荷も発生する。
【0126】
この現象は図14において、加圧力が減少傾向となっている曲線部に相当する。加圧力の変動は、被加工材(図示省略)の加工寸法、あるいは表面粗さのばらつきの原因となる。
【0127】
次に、図12、図13および図15を参照しながら、本発明に係る液圧シリンダの駆動方法について説明する。
【0128】
NC装置425からピストンヘッド側の第一のサーボバルブSV1のスプールをポジション▲2▼からポジション▲1▼に切り換へるスプール変位指令がサーボアンプ427に入力され、第一のサーボバルブSV1のポジションが▲1▼に切り換わると、圧力源(油圧源)410からの圧力流体はポートP−Aを経由して液圧シリンダ402のピストンヘッド側の流体室405に流入する(図15のステップS1)。
【0129】
次いで、NC装置425から第二のサーボバルブSV2のスプールをポジション▲2▼からポジション▲3▼に切り換へるスプール変位指令がサーボアンプ429に入力され、第二のサーボバルブSV2のポジションが▲3▼に切り換わると、ピストンロッド側の流体室408の圧力流体はタンク412に戻るようになり、ピストンロッド407が前進を始め加工開始となる(ステップS2、S3)。
【0130】
加工中、NC装置425は圧力センサーPSin とPSoutとで検出したピストンヘッド側の流体室405の圧力とピストンロッド側の流体室408の圧力とをリアルタイムにモニタ(ステップS4、ステップS5)し、ピストンロッド側の流体室408の圧力が変動したか否かを検出する(ステップS6)。
【0131】
ステップS6で、ピストンロッド側の流体室408の圧力の変動(増減)を検出した場合には、すなわち、加工中に負荷Lの変動があった場合には、続いてピストンロッド側の流体室408の圧力が増加したか否かの判断を行う(ステップS7)。
【0132】
ステップS7で流体室408の圧力が減少したと判断された場合には、すなわち、負荷Lが定常状態より増加した場合には、ピストンロッド側の流体室408の圧力が減少すると同時に加工力F(被加工材にかかる力)に対する加工反力が増加する。
【0133】
そこで第二のサーボバルブSV2を制御して、ピストンロッド側の流体室408の圧力(背圧)を増圧させる(ステップS8)。その結果、ピストンロッド407にかかる加工力Fが小さくなり加工反力も減少することになる。
【0134】
ステップS8の後は、ステップS5に戻り流体室408の圧力のモニターを継続し、流体室408の圧力の変動がなくなるまで(定常状態のときの圧力になるまで)前述のステップS6、S7およびステップS8の工程を繰り返す。
【0135】
ステップS7で流体室408の圧力が増加したと判断された場合には、すなわち、負荷Lが定常状態より減少した場合には、ピストンロッド側の流体室408の圧力が増加すると同時に加工力F(被加工材にかかる力)に対する加工反力が減少する。
【0136】
したがって、上述と同様に第二のサーボバルブSV2を制御して、ピストンロッド側の流体室408の圧力(背圧)を減圧させる(ステップS9)。その結果、ピストンロッド407にかかる加工力Fが大きくなり加工反力も増加することになる。
【0137】
ステップS9の後は、ステップS5に戻り流体室408の圧力のモニターを継続し、流体室408の圧力の変動がなくなるまで(定常状態のときの圧力になるまで)前述のステップS6、S7およびステップS8の工程を繰り返す。
【0138】
なお、定常状態とは一定の加工力Fで加工中の状態を意味し、定常状態のときのピストンロッド側の流体室408およびピストンヘッド側の流体室405の圧力はほぼ一定となり、被加工材(図示省略)からの加工反力もほぼ一定となる。
【0139】
また、上述のピストンロッド側の流体室408の圧力(背圧)の制御は液圧(油圧)サーボバルブを使用しているので応答速度は非常に高速で瞬時に制御動作が行われる。
【0140】
そこで、ピストンロッド側の流体室408の圧力(背圧)の制御において、ピストンロッド側の流体室408の圧力が変動が無くなった状態で、負の負荷Lが発生したか否かの処理に入る。
【0141】
前述のステップS6において、ピストンロッド側の流体室408の圧力(背圧)の変動が無い場合は、ピストンヘッド側の流体室405の圧力が減少したか否かを検出(ステップS10)し、流体室405の圧力が減少した場合、すなわち負の負荷Lが発生した場合には、ピストンロッド7が突出する方向に引っ張られ、ピストンヘッド側の流体室405の圧力が急激に減少するので、ピストンロッド407にかかる加工力Fが急激に小さくなると同時に加工反力が減少する。
【0142】
そこで、第一のサーボバルブSV1を制御してピストンヘッド側の流体室405の圧力を増圧させる(ステップS11)。その結果、ピストンロッド407にかかる加工力Fが大きくなり加工反力も増加することになる。ステップS11の後は、前述のステップS4に戻り、ステップS4、S5、S6およびステップS10の工程を流体室405の圧力減少がなくなるまで繰り返す。
【0143】
一方、ピストンロッド407の変位量は位置検出センサー431からの位置情報がNC装置425にフィードバックされている。NC装置425において、ピストンロッド407の位置が位置決め目標値に達したか否かを判断(ステップS12)し、位置決め目標値に達した場合には、第一のサーボバルブSV1のポジションを▲3▼に、第二のサーボバルブSV2のポジションを▲1▼に設定することにより、ピストンロッド407は後退し加工完了となる(ステップS13、S14)。
【0144】
もし、ピストンロッド407の位置が位置決め目標値に達していないと判断(ステップS12)された場合には、ステップS5に戻ってステップS5以下の工程を繰り返す。
【0145】
上述の如く、本発明に係る液圧シリンダの駆動装置または液圧シリンダの駆動方法によれば、負荷Lが変動しても加工力Fまたは加工反力をほぼ一定の範囲に抑えることができる。したがって、負荷Lが変動しても液圧シリンダを装着した機械のひずみ(変形)をほぼ一定に抑えることができる。
【0146】
図16は、オーバーシュート(またはアンダーシュート)の概念を説明する図である。
【0147】
例えば、液圧(油圧)シリンダの流体室(油室)の圧力を制御する場合、目標値(設定圧)に迅速に到達させるため、ゲインを大きくとれば、目標値を行き過ぎてしまい目標値に安定するまでの時間が逆に長くなる。
【0148】
したがって、オーバーシュートが発生しない範囲でゲインを最大限に設定するのが望ましい。前述のように、液圧シリンダの制御におけるオーバーシュートは、負荷Lからの反力に対して加圧力が大きすぎるために発生する現象と考えられるため、液圧シリンダにおいては背圧を適宜に制御すれば抑えることができる。
【0149】
次に、図17を参照しながら、サーボシステム401のゲインと適正な背圧設定を自動的に行う方法の説明をする。
【0150】
第一のサーボバルブSV1と第二のサーボバルブSV2を制御してピストンロッド407を前進させて加工を開始(ステップS1)させると共に、ピストンヘッド側の流体室405の圧力(PSin)を検出する(ステップS2)。
【0151】
検出圧力(PSin)の変化の度合いによりオーバーシュートが発生したか否かを検出する(ステップS3)。ステップS3でオーバーシュートを検出した場合には、第二のサーボバルブSV2を制御して背圧(ピストンロッド側の流体室408の圧力)を増加させる(ステップS4)。
【0152】
次いで、前記位置検出センサー431からのピストンロッド位置のフィードバック信号から単位時間当たりの位置変位量(=移動速度)を算出(ステップS5)して、速度が減速したか否かを検出する(ステップS6)。速度が減速している場合には、サーボシステムのゲインを増加させ(ステップS7)システムの応答性を向上させる。
【0153】
次いで、そのゲインがこのサーボシステムの最大値(=設計上の許容限界値)か否かを判定する(ステップS8)。もし、そのゲインがサーボシステムの最大値に達したら、そのゲインをシステムのゲインに設定して終了する。
【0154】
前述のステップS6において、速度が減速していない場合には、ステップS4に戻り、ステップS5、S6の工程を繰り返す。また、前述のステップS3のオーバーシュートの発生の有無の検出において、オーバーシュートの発生がない場合には、前述のステップS7にジャンプして、サーボシステム401のゲインを増加させ、その時のゲインがこのサーボシステム401の最大値(=設計上の許容限界値、一般的には電流制限)か否かを判定(ステップS8)し、最大値であればそのゲインをシステム401のゲインに設定して終了する。
【0155】
前記ステップS8において、その時のゲインがこのサーボシステム401の最大値(=設計上の許容限界値)以下の場合には、再度、速度が減速したか否かを検出し(ステップS10)、速度が減速していればゲイン増加の許容限界と判断してそのゲインをサーボシステム401のゲインに設定して終了する。
【0156】
ステップS10において、速度が減速していなかった場合には、前記ステップS2のもどり、ステップS2以下の工程を繰り返す。
【0157】
上述の如き方法により、設計上の許容限界値の範囲内において、サーボシステムの最大のゲインと背圧を自動的に設定することができる。
【0158】
また、前記図12の液圧シリンダのサーボシステム401において、液圧シリンダ402のピストンロッド407を前進させるとき、第二のサーボバルブSV2のポジションを▲3▼に固定し、すなわち、AポートとTポートを連通状態にして、第一のサーボバルブSV1のみで供給流体を制御すれば従来のメータイン制御と同一となる。なお、ピストンロッド7を後退させるときには、第一のサーボバルブSV1のポジションを▲3▼に固定(AポートとTポートを連通)し、第二のサーボバルブSV2のポジションを▲1▼にする(AポートとPポートを連通)。
【0159】
同様に、第一のサーボバルブSV1のポジションを▲1▼に固定(AポートとPポートを連通)し、第二のサーボバルブSV2で液圧シリンダ402からの流出圧力流体を制御すれば、メータアウト制御となる。
【0160】
さらに、第一のサーボバルブSV1のポジション▲1▼と第二のサーボバルブSV2のポジション▲3▼、第一のサーボバルブSV1のポジション▲3▼と第二のサーボバルブSV2のポジション▲1▼を連動させれば、ブリードオフ制御となる。
【0161】
第一のサーボバルブSV1、第二のサーボバルブSV2のスプールポジションはNC装置425で任意にそれぞれの設定ができるので、上述の3種類の制御方式から制御対象に適した液圧(油圧)制御方式を適宜に選択することができる。
【0162】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、液圧シリンダを駆動制御するサーボシステムにおいて、オーバーシュートが発生しない範囲において、第一のサーボバルブにおける最大のゲイン(設計上の許容限界値の範囲内)と背圧を自動的に設定することができる。
【0169】
その結果、液圧シリンダへの負荷Lが変動しても液圧シリンダを装着した機械のひずみ(変形)もほぼ一定に抑えられ、より高精度な加工を行うことができる。
【0170】
請求項2の発明によれば、液圧シリンダを駆動制御するサーボシステムにおいて、オーバーシュートが発生しない範囲において、最大のゲイン(設計上の許容限界値の範囲内)と背圧を自動的に設定することができる。
【0171】
したがって、オーバーシュートが発生しない範囲において、サーボシステムの応答性を最大限に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液圧(油圧)サーボバルブの制御装置の説明図。
【図2】同一制御流量の3個のロータリーサーボバルブRDVを組み合わせて得られる3個の制御流量特性(Q1 、Q2 、Q3 )の図。
【図3】3個の制御流量特性(Q1 、Q2 、Q3 )から液圧(油圧)アクチュエータに対する変位指令の大きさに適した特性を選択使用する制御方法の説明図。
【図4】ソフトウエアで1個のロータリーサーボバルブRDVの制御流量特性(Q1 )を、Q1 ′(Q1 ′<Q1 )に変更して、特性Q1 とQ1 ′を合成して新たな制御流量特性Q4 を創生する例。
【図5】制御流量特性Q2 と制御流量特性Q4 とを液圧(油圧)アクチュエータに対する変位指令の大きさに合わせて使い分ける例である。
【図6】ロータリーサーボバルブ3個を用いて、制御流量Yが変位指令Xの2次関数または高次関数である制御流量特性Q5 が得られることを説明する図。
【図7】液圧(油圧)サーボバルブの制御装置の別の実施の形態を示した図。
【図8】ロータリーサーボバルブRDVの詳細説明図。
【図9】図8におけるIX-IX部の断面図。
【図10】図8におけるX-X部の断面図。
【図11】図8におけるXI-XI部の断面図。
【図12】本発明に係る液圧(油圧)シリンダのサーボシステムの説明図。
【図13】サーボバルブSVの一般的な動作説明図である
【図14】液圧(油圧)シリンダに負荷をかけた場合の加圧力の変動を示したものである。
【図15】オーバーシュートが発生しない範囲において、最大のゲイン(設計上の許容限界値の範囲内)と背圧を自動的に設定する液圧(油圧)シリンダの駆動方法のフローチャート。
【図16】ゲインが大きすぎるときの制御目標値に対するオーバーシュート(アンダーシュート)を示した図。
【図17】サーボシステム1のゲインと適正な背圧設定を自動的に行う方法のフローチャート。
【符号の説明】
200、300 液圧(油圧)サーボバルブの制御装置
201 液圧(油圧)シリンダ
203 ピストン
204 ピストン側の流体室
205、209、211、215 管路
206 圧力センサ
207 ピストンロッド側の流体室
213 圧力源
217 タンク
219 NC装置
221(a,b,c) サーボアンプ
223 位置検出センサ
E ロータリーエンコーダ
M サーボモータ
RDV(1,2,3) ロータリーサーボバルブ
401 サーボシステム
402 液圧(油圧)シリンダ
403 ピストン
405 ピストンヘッド側の流体室
407 ピストンロッド
408 ピストンロッド側の流体室
409、411、413、415、417、419、421、423 管路
410 液圧(油圧)ポンプ410
412 タンク
425 NC装置
427 サーボアンプ
429 サーボアンプ
L 負荷
PSin 圧力センサー
PSout 圧力センサー
SV1 第一のサーボバルブ
SV2 第二のサーボバルブ
Claims (1)
- 液圧シリンダにピストンヘッド側への流入圧力流体の流量と圧力を制御する第一のサーボバルブと、該液圧シリンダのピストンロッド側からの流出圧力流体の流量と圧力を制御する第二のサーボバルブとを設けると共に、前記液圧シリンダにピストンヘッド側の圧力を検出する圧力センサーと、ピストンロッド側の圧力を検出する圧力センサーと、前記ピストンロッドの位置を検出する位置検出センサーとを設け、前記ピストンロッドが前進後に前記ピストンヘッド側の圧力変化から設定圧力値に対するオーバーシュートの有無を判断し、オーバーシュートを検出した場合には前記第二のサーボバルブによってピストンロッド側の圧力を増圧して前記ピストンロッドの移動速度の変化を検出し、該移動速度が減速しない場合には、再度ピストンロッド側の圧力を増圧する処理を前記移動速度の減速を検出するまで繰り返し実行し、該移動速度の減速を検出した場合または前記オーバーシュートを検出しない場合には、サーボシステムの第一サーボバルブのゲインをゲイン許容限界内で増加させ、該ゲイン増加により前記移動速度の減速を検出した場合には、該ゲインを許容限界ゲインとして設定し、該ゲインの増加で減速を検出しなかった場合には、前記オーバーシュートの有無の判断以降の処理工程を再度実行することを特徴とする液圧シリンダの駆動方法。
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