JP4659272B2 - 階調補正装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は映像を表示する機器において、映像の輝度信号の階調補正を行う階調補正装置に関し、特にアナログで行われていたフィードバック補正をデジタルにて行う構成を有するものに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラーテレビジョン受像機の大型化にともない、画像をより鮮明にダイナミックに映し出すために、映像の輝度信号に対して黒側に階調を伸ばす黒レベル補正回路やガンマ補正回路等の階調補正装置を設ける場合が多くなってきている。また、階調補正の精度をより向上させるために、デジタル信号処理技術を用いることが多くなってきている。
【0003】
図18は、例えば、特開平4−37263号公報に示された従来の輝度信号に対する階調補正装置のブロック構成図を示している。図18の階調補正装置は、最大輝度レベル検出回路1401と、該最大輝度レベル検出回路1401の出力と基準値とを比較する比較回路1402と、該比較回路1404の出力に基づいてガンマ補正を行うガンマ補正回路1403と、陰極線管(CRT)にRGB信号を供給するマトリックス回路1404と、CRT1405とを備えている。
【0004】
以下、動作について説明する。最大輝度レベル検出回路1401は、出力輝度信号Bを入力とし、出力輝度信号Bの1フィールド内の最大輝度レベルCを検出し、これを比較回路1402へ出力する。
比較回路1402では、最大輝度レベルCと外部から入力される基準輝度レベルDとを比較し、その比較信号Eをガンマ補正回路1403へ出力する。
【0005】
ガンマ補正回路1403は、上記比較信号Eの値に応じてガンマ補正ゲインを制御し、入力輝度信号Aに対してガンマ補正を行い、図19(a)、(b)に示すようなガンマ補正特性をもった出力輝度信号Bを出力する。つまり、最大輝度レベルCが基準輝度レベルDよりも大きい場合は、図19(a)に示すように、白側の階調を抑えるようなガンマ補正を行い、最大輝度レベルCが基準輝度レベルDよりも小さい場合は、図19(b)に示すように白側の階調を伸ばす逆ガンマ補正を行うことによって、出力輝度信号Bを得、マトリックス回路1404へ出力される。
【0006】
マトリックス回路1404では、出力輝度信号Bと、色信号Cinとをマトリックス演算することにより、出力信号R(赤)、G(緑)、B(青)を求め、これらをCRT1405へ出力する。
そして、上記出力信号R、G、BによってCRT1405をドライブすることで階調補正された映像を得る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の階調補正装置は以上のように構成されており、最大輝度レベル検出回路1401の出力である最大輝度レベルCと、基準輝度レベルDとの比較を比較回路1402にて行い、その比較信号Eに応じてガンマ補正ゲインを制御することで、出力輝度信号Bと基準輝度信号Dとが等しくなるようなアナログのフィードバック制御によって、階調補正が行われている。しかしながら、上述したように、近年の映像信号処理におけるデジタル化の流れの中で、前記階調補正装置におけるアナログで行っていたフィードバック制御もデジタルのフィードバック制御に移行する必要がある。
【0008】
この発明は以上のような現状に鑑みてなされたもので、デジタルにおいてもフィードバック処理を用いた階調補正を行うことができ、しかも高い精度での制御を可能とする階調補正装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1にかかる階調補正装置は、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、上記ガンマ補正信号発生手段の出力であるガンマ補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である補正ゲインを乗算することで、ガンマ補正量として出力する乗算手段と、上記入力輝度信号から上記乗算手段の出力であるガンマ補正量を減算することで上記入力輝度信号に対してガンマ補正を行う第2の減算手段とを備えたものである。
【0010】
また、本発明の請求項2にかかる階調補正装置は、請求項1記載の階調補正装置において、上記第1の基準輝度レベル及び、第2の基準輝度レベルとして、受像管に映し出される映像がブルーミングする輝度レベルであるブルーミング輝度レベルを用いるものである。
【0011】
また、本発明の請求項3にかかる階調補正装置は、請求項1記載の階調補正装置において、入力輝度信号の最大輝度レベルを検出する入力最大輝度レベル検出手段と、上記入力最大輝度レベル検出手段の出力である入力最大輝度レベルと、上記第1の基準輝度レベルとを比較する比較手段と、上記入力輝度信号に上記乗算手段の出力であるガンマ補正量を加算することで、入力輝度信号をガンマ補正する加算手段と、上記第2の減算手段の出力と、上記加算手段の出力とを、上記比較手段の比較結果に応じて切り替えて出力する出力選択手段とを備え、上記比較手段において、上記入力最大輝度レベルが上記第1の基準輝度レベルよりも大きい場合は、上記第2の減算手段の出力を上記選択手段によって選択して出力することでガンマ補正を行い、一方、上記入力最大輝度レベルが上記第1の基準輝度レベルよりも小さい場合は、上記加算手段の出力を上記選択手段によって選択して出力することで、輝度信号の白側の階調を伸ばす逆ガンマ補正を行うものである。
【0012】
また、本発明の請求項4にかかる階調補正装置は、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、上記黒レベル補正信号発生手段の出力である黒レベル補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である補正ゲインを乗算することで、黒レベル補正量として出力する乗算手段と、上記入力輝度信号から上記乗算手段の出力である黒レベル補正量を減算することで上記入力輝度信号に対して黒レベル補正を行う第2の減算手段とを備えたものである。
【0013】
また、この発明の請求項5にかかる階調補正装置は、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、上記入力輝度信号に対しガンマ補正を行うガンマ補正機構と、該ガンマ補正機構によりガンマ補正された輝度信号に対し黒レベル補正を行い上記出力輝度信号を得る黒レベル補正機構とからなり、上記ガンマ補正機構は、該ガンマ補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、上記ガンマ補正信号発生手段の出力であるガンマ補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である第1の補正ゲインを乗算することで、ガンマ補正量として出力する第1の乗算手段と、上記入力輝度信号から上記第1の乗算手段の出力であるガンマ補正量を減算することで上記入力輝度信号に対してガンマ補正を行う第2の減算手段と、を有し、上記黒レベル補正機構は、該黒レベル補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第3の基準輝度レベルとの差分値を演算する第3の減算手段と、外部から与えられる第4の基準輝度レベルに基いて、上記第2の減算手段から出力される入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、上記第3の減算手段の出力である差分値の絶対値に基づいて、上記補正ゲイン加減量生成手段、及び補正ゲイン生成手段によって得られた第2の補正ゲインと、上記黒レベル補正信号発生手段の出力とを乗算する第2の乗算手段と、上記第2の減算手段の出力から上記第2の乗算手段の出力を減算することで、上記ガンマ補正済みの輝度信号に対して黒レベル補正を行う第4の減算手段と、を有する、ものである。
【0014】
また、本発明の請求項6にかかる階調補正装置は、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、上記入力輝度信号に対し黒レベル補正を行う黒レベル補正機構と、該黒レベル補正機構により黒レベル補正された輝度信号に対しガンマ補正を行い上記出力輝度信号を得るガンマ補正機構とからなり、上記黒レベル補正機構は、該黒レベル補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して第1の補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、上記黒レベル補正信号発生手段の出力である黒レベル補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である第1の補正ゲインを乗算することで、黒レベル補正量として出力する第1の乗算手段と、上記入力輝度信号から上記第1の乗算手段の出力である黒レベル補正量を減算することで上記入力輝度信号に対して黒レベル補正を行う第2の減算手段と、を有し、上記ガンマ補正機構は、該ガンマ補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第3の基準輝度レベルとの差分値を演算する第3の減算手段と、外部から与えられる第4の基準輝度レベルに基づいて、上記第2の減算手段から出力される輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、上記第3の減算手段の出力である差分値の絶対値に基づいて、上記補正ゲイン加減量生成手段、及び補正ゲイン生成手段によって得られる第2の補正ゲインと、上記ガンマ補正信号発生手段の出力とを乗算する第2の乗算手段と、上記第2の減算手段の出力から上記第2の乗算手段の出力を減算することで、上記黒レベル補正済みの輝度信号に対してガンマ補正を行う第4の減算手段と、を有する、ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1にかかる階調補正装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1における階調補正装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、階調補正装置は、出力輝度信号Yoの最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出回路101と、出力最大輝度レベル検出回路101の出力から第1の基準輝度レベルYb1を減算する第1の減算回路102と、第1の減算回路102の出力に基づいて補正ゲイン加減量を演算する補正ゲイン加減量生成回路103と、補正ゲイン加減量生成回路103に応じた係数である補正ゲインを生成する補正ゲイン生成回路104と、入力輝度信号Yinと第2の基準輝度信号Yb2とを入力としてガンマ補正信号を発生するガンマ補正信号発生回路105と、該ガンマ補正信号発生回路105と上記補正ゲイン生成回路104の出力とを乗算する乗算回路106と、上記入力輝度信号Yinから上記乗算回路106の出力を減算する第2の減算回路107とを備えている。なお、Vは垂直同期信号であり、上記出力最大輝度レベル検出回路101に入力されている。
【0016】
以上のように構成された階調補正装置について、以下その動作について図2のフローチャートを参照しつつ説明する。
処理が開始されると、ステップS200において、出力最大輝度レベル検出回路101は、出力輝度信号Yoの1フィード内での出力最大輝度レベルYmaxを検出し、第1の減算回路102へ出力する。出力最大輝度レベルYmaxとしては、出力輝度信号Yoの数フィールド内の最大輝度レベルを求めてもよい。
【0017】
そしてステップS201において、第1の減算回路102は、出力最大輝度レベルYmaxと外部より入力として与えられる第1の基準輝度レベルYb1との差分値Sを、
S= Ymax−Yb1 …(1)
によって演算し、補正ゲイン加減量生成回路103へ出力する。
【0018】
ステップS202において、補正ゲイン加減量生成回路103は、差分値Sの絶対値|S|が大きいときほど補正ゲインHgの加減量Hkが大きくなるように、逆に小さいときほど補正ゲインHgの加減量Hkが小さくなるような制御を行い、その加減量Hkを補正ゲイン生成回路104へ出力する。このとき、差分値Sの正負の符号も同時に補正ゲイン生成回路104へ渡される。以下に補正ゲイン加減量生成回路103の動作について、図面を参照しながら説明する。
【0019】
図3は、補正ゲイン加減量生成回路における加減量Hkの生成方法についてフローチャートで示したものである。図3において、K1、K2、K3、K4(K1<K2<K3<K4)は、絶対値|S|の大きさを判断するために用いる任意に設定可能な比較レベルであり、J1、J2、J3、J4(J1<J2<J3<J4)は、絶対値|S|の大きさに適応した加減量Hkを表している。ここでJ1〜J4の値は、任意に設定可能である。加減量Hkは、図2に示したフローに従い、絶対値|S|の大きさに応じて、J1〜J4のいずれかの値をとる。
【0020】
図4は、補正ゲイン加減量生成回路103における、加減量Hkと絶対値|S|との関係の一例を示したものである。
図4に示すように、補正ゲイン加減量生成回路103は、絶対値|S|が大きいときほど加減量Hkを大きくし、逆に絶対値|S|が小さいときほど加減量Hkを小さくするように働く。
【0021】
ステップS203において、補正ゲイン生成回路104は、出力最大輝度レベルYmaxと第1の基準輝度レベルYb1の大小関係に応じて、現在の補正ゲインHgに対して加減量Hkを、加算,減算することで新たな補正ゲインHgを求め、乗算回路106へ出力する。すなわち、補正ゲイン生成回路104は、出力最大輝度レベルYmaxが第1の基準輝度レベルYb1よりも大きい場合は、
Hg=Hg+Hk …(2)
によって補正ゲインHgを求め、補正ゲインが大きくなるようにし、逆に出力最大輝度レベルYmaxが第1の基準輝度レベルYb1より小さい場合には、
Hg=Hg―Hk …(3)
によって補正ゲインHgを求め、補正ゲインが小さくなるようにする。
【0022】
なお、YmaxがYb1と等しい場合にはフィードバックが収束していることになるので、加減量Hkはゼロとなり、補正ゲインHgの大きさは一定となる。
ステップS204において、ガンマ補正信号発生回路105は、外部より入力として与えられる第2の基準輝度レベルYb2に基づいて、入力輝度信号Yinに対応するガンマ補正信号Gsを求め、乗算回路106へ出力する。
【0023】
図5は、ガンマ補正信号発生回路105による入力輝度信号Yinとガンマ補正信号Gsの関係を図示したものである。図5において、x軸は入力輝度信号Yinを、y軸はガンマ補正信号Gsの値をそれぞれ表している。x軸上には、第2の基準輝度レベルYb2に基づいて設定されるスライスレベルSLa,SLb、SLc(SLa<SLb<SLc)が設定されている。ガンマ補正信号発生回路105は、これらのスライスレベルSLa、SLb、SLcに基づいて、入力輝度信号Yinに対するガンマ補正信号Gsを、図5のような折れ線特性として出力する。ガンマ補正信号Gsは、Gs=g(Yin)によって求められ、関数g(Yin)は、例えば、
g(Yin)=0
ただし、(Yin≦SLa)…(4)
g(Yin)=Yin−SLa
ただし、(SLa<Yin≦SLb)…(5)
g(Yin)=(Yin−SLa)+(Yin−SLb)
ただし、(SLb<Yin≦SLc)…(6)
g(Yin)=(Yin−SLa)+(Yin−SLb)+(Yin−SLc)
ただし、(SLc<Y)…(7)
で表すことができる。
【0024】
つまり、ガンマ補正信号Gsは、入力輝度信号Yinのレベルが図4におけるAの領域である場合は(4)式によって求まり、Bの領域である場合は(5)式によって求まり、Cの領域である場合は(6)式によって求まり、Dの領域である場合は(7)式によって求まる。
【0025】
このように入力輝度信号YinとスライスレベルSLa、SLb、SLcとの差分値を求め、それぞれの差分値を加算することによって、入力輝度信号Yinに対するガンマ補正信号Gsを図5の折れ線特性として得ることができる。なお、本実施例では、3つのスライスレベルを第2の基準輝度レベルYb2に基づいて求めているが、これら3つのスライスレベルを外部から入力するようにしてもよい。また、ガンマ補正信号Gsを3点のスライスレベルによって求めているが、3点以上もしくは、3点以下のスライスレベルを用いて求めるようにしてもよい。
【0026】
ステップS205において、乗算回路106は、ガンマ補正信号Gsに補正ゲインHgを乗算することで、ガンマ補正量Grを求め、第2の減算回路107に出力する。
【0027】
図6は、ガンマ補正量Grと入力輝度信号Yinとの関係を図示したものである。図6において、折れ線特性T1は、補正ゲインHgが大きい場合の特性であり、折れ線特性T2は、補正ゲインHgが小さい場合の特性をそれぞれ示している。図6から明らかなように、補正ゲインHgが大きいほど、ガンマ補正量Grは大きい値をとる。
第2の減算回路107では、ステップS206において、入力輝度信号Yinから上記ガンマ補正量Grを減算し、それを出力輝度信号Yoとして求める。
【0028】
図7は、入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoとの関係を図示したものである。図7において、入出力特性L0は、無補正時の特性であり、入出力特性L1は、ガンマ補正が弱くかかる場合であり、入出力特性L2は、ガンマ補正が強くかかる場合をそれぞれ示している。図7から明らかなように、第2の減算回路107から出力される出力輝度信号Yoは、白側の階調を、ガンマ補正によって抑えられている。また、出力輝度レベルYoは、出力最大輝度レベルYmaxが、第1の基準輝度レベルYb1と等しくなるようなデジタルのフィードバック制御によって第2の減算回路107から出力されている。
【0029】
以上のようにして得られた出力輝度信号Yoは、再度、ステップS200において出力最大輝度レベル検出回路101にて取り込まれ、フィードバック制御が行われることとなる。
また、図2に示した処理は、タイミング的には1垂直同期期間以内に処理するのが精度的に好ましい。
なお、本実施の形態における補正ゲイン加減量生成回路103及び、補正ゲイン生成回路104について、別々のブロック回路にて示したが、CPU等の共通演算処理回路を使って実現することも可能である。
【0030】
以上のように構成された本実施の形態1にかかる階調補正装置によれば、補正ゲイン加減量生成回路103と、補正ゲイン生成回路104とを備え、補正ゲイン加減量生成回路103によって基準輝度レベルYb1と最大輝度レベルとの差Sに対して図4に示したような非リニアな加速的な単調増加となる関係の補正ゲイン加減量を求め、差分値が大きいほど大きくガンマ補正を行う構成としたことにより、デジタルのフィードバック制御においても応答性よく出力最大輝度レベルYmaxと第1の基準輝度レベルYb1とを等しくするようなフィードバック制御が可能となり、従来アナログのフィードバック制御で行われていた階調補正の1つであるガンマ補正を、デジタルのフィードバック制御によって実現することができる。
【0031】
(実施の形態1の変形例)
図8は、本実施の形態1の変形例に係わる階調補正装置のブロック図を示したものである。図8の階調補正装置は、図1の階調補正装置において、第1の基準輝度レベルYb1及び、第2の基準輝度レベルYb2の代わりに、映像がブルーミング(Blooming)を生じる輝度レベルであるブルーミング輝度レベルYbulを用いるようにしたものである。各構成要素における動作原理は、図1の階調補正装置と同様なので、その説明は省略する。
【0032】
このように構成された図8の階調補正装置によれば、ブルーミング輝度レベルYbulを用いることにより、出力輝度信号Yoの出力最大輝度レベルYmaxがブルーミング輝度レベルYbul以上になることを防ぐことができるため、CRT特有の現象であるブルーミングを低減することに有効な階調補正を行うことができる。
【0033】
なお、本実施の形態1における第1の基準輝度レベルYb1及び、第2の基準輝度レベルYb2は、外部から任意に設定する構成とすることも可能である。このような構成を用いることにより、製造段階において実際の映像をモニタしながら、第1の基準輝度レベルYb1及び、第2の基準輝度レベルYb2を調整することで、ガンマ補正の効果を制御し、伝送画像に忠実な映像を得ることができる。
【0034】
なお、本変形例においては、第1の基準輝度レベルYb1及び、第2の基準輝度レベルYb2ともにブルーミング輝度レベルYbulとしたが、第1の基準輝度レベルYb1だけをブルーミング輝度レベルYbulとしてもよいし、第2の基準輝度レベルYb2だけをブルーミング輝度レベルYbulとしてもよい。これにより、補正特性をユーザの操作により変化させることができ、ユーザの好みに応じたガンマ補正を行うことができる。なお、このような構成とする場合には、ブルーミンング輝度レベルに設定されていない他方の輝度レベルは、ガンマ補正処理に破綻をきたさないようにするために、ブルーミングレベルを超えないように設定するように注意する必要がある。
【0035】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における階調補正装置の構成を示すブロック図である。図9の階調補正装置は、図1で示した階調補正装置において、入力輝度信号Yinから入力最大輝度レベルを検出する入力最大輝度レベル検出回路801と、入力最大輝度レベル検出回路801の出力と第1の基準輝度レベルYb1との大きさを比較する比較回路802と、入力輝度信号Yinと乗算器106の出力とを加算する加算回路803と、減算器107の出力と加算器803の出力の一方の出力を選択する選択回路804を備えている。
【0036】
以上のように構成された階調補正装置について、以下その動作について説明する。
入力最大輝度レベル検出回路801は、入力輝度信号Yinの1フィード内での入力最大輝度レベルYmax2を検出し、比較回路802へ出力する。なお、この入力最大輝度レベルYmax2についても、入力輝度信号Yinの数フィールド内の最大輝度レベルを求めるようにしてもよい。
【0037】
比較回路802は、入力最大輝度レベルYmax2と第1の基準輝度レベルYb1との大小関係を比較し、その比較結果を選択回路804へ出力する。
加算回路803は、入力輝度信号Yinに乗算回路106の出力であるガンマ補正量Grを加算し、選択回路804へ出力する。
選択回路804は、比較回路802の比較結果において、入力最大輝度レベルYmax2が第1の基準輝度レベルYb1よりも大きいときは、第2の減算回路107の出力を、逆に入力最大輝度レベルYnax2が第1の基準輝度レベルYb1よりも小さいときは、加算回路803の出力を選択し、出力輝度信号Yoとして出力する。
その他の構成要素については、図1と同じであるのでここではその説明を省略する。
【0038】
図10(a)は、入力最大輝度レベルYmax2が第1の基準輝度レベルYb1よりも大きい(Ymax2>Yb1)ときの入力輝度輝度信号Yinと出力輝度信号Yoの関係を図示している。この入力最大輝度レベルYmax2が第1の基準輝度レベルYb1よりも大きいときは、選択回路804によって、第2の減算回路107の出力、すなわち、入力輝度信号Yinから、ガンマ補正量Grを減算した出力を選択するため、図10(a)に示すように、ガンマ補正は、輝度信号の白側の階調を抑えるような働きをする。
【0039】
一方、図10(b)は、入力最大輝度レベルYmax2が第1の基準輝度レベルYb1よりも小さい(Ymax2<Yb1)ときの入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoの関係を図示している。入力最大輝度レベルYmax2が第1の基準輝度レベルYb1よりも小さいときは、選択回路804によって、加算回路803の出力、すなわち、入力輝度信号Yinに、ガンマ補正量Grを加算した出力を選択するため、図10(b)に示すように、ガンマ補正は、輝度信号の白側の階調を伸ばす逆ガンマ補正として働く。
【0040】
以上のように構成された階調補正装置によれば、入力最大輝度レベル検出回路801と、入力最大輝度レベルと第1の基準輝度レベルとの大きさを比較する比較回路802とを設け、入力輝度信号と第1の基準輝度レベルの大小関係に応じて、輝度信号の白側の階調を抑えるガンマ補正だけでなく、入力最大輝度レベルが基準値以下の場合には、白側の輝度レベルに余裕があると判断して、白側の階調を伸ばす逆ガンマ補正を行うことができるので、映像信号における白側のダイナミックレンジを拡大でき、より鮮明でダイナミックな映像を得ることができる。
【0041】
(実施の形態3)
図11は、本発明の実施の形態3における階調補正装置の構成を示すブロック図である。図11の階調補正装置は、図1の階調補正装置において、出力最大輝度レベル検出回路101に代えて、出力最小輝度レベル検出回路1001を設け、さらに、ガンマ補正信号発生回路105に代えて、黒レベル補正信号発生回路1002を備えたものとしたものである。上記黒レベル補正信号発生回路1002には、外部から入力として与えられる第3の基準輝度レベルYb3が入力され、第1の減算回路102には、外部から入力として与えられる第4の基準輝度レベルYb4が入力される構成となっている。なお、通常、Yb3>Yb4として使用する。
【0042】
以上のように構成された階調補正装置について、以下、その動作について説明する。
出力最小輝度レベル検出回路1001は、出力輝度信号Yoの1フィード内での出力最小輝度レベルYminを検出し、第1の減算回路102へ出力する。なお、出力最小輝度レベルYminとしては、出力輝度信号Yoの数フィールド内の最大輝度レベルを求めるようにしてもよい。
【0043】
第1の減算回路102は、出力最小輝度レベルYminと第4の基準輝度レベルYb4との差分値S2を、
S2=Ymin−Yb4…(8)
によって演算し、補正ゲイン加減量生成回路103へ出力する。
【0044】
補正ゲイン加減量生成回路103は、差分値S2の絶対値|S2|が大きいときほど補正ゲインHgの加減量Hkが大きくなるように、逆に小さいときほど補正ゲインHgの加減量Hkが小さくなるような制御を行い、その加減量Hkを補正ゲイン生成回路104へ出力する。このとき、差分値Sの正負の符号も同時に補正ゲイン生成回路104へ渡される。加減量Hkの生成方法については、実施の形態1で示したのと同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0045】
補正ゲイン生成回路104は、出力最小輝度レベルYminと第4の基準輝度レベルYb4との大小関係に応じて、現在の補正ゲインHgに対して加減量Hkを、加算、減算することで新たな補正ゲインHgを求め、乗算回路106へ出力する。すなわち、補正ゲイン生成回路104は、出力最小輝度レベルYminが第4の基準輝度レベルYb4よりも大きい場合は、
Hg=Hg−Hk …(9)
によって補正ゲインHgを求め、補正ゲインが小さくなるようにし、逆に出力最小輝度レベルYminが第4の基準輝度レベルYb4より小さい場合には、
Hg=Hg+Hk …(10)
によって補正ゲインHgを求め、補正ゲインが大きくなるようにする。
【0046】
黒レベル補正信号発生回路1002は、第3の基準輝度レベルYb3に基づいて、入力輝度信号Yinに対応する黒レベル補正信号Bsを求め、乗算回路106へ出力する。図12は、黒レベル補正信号発生回路1002による入力輝度信号Yinと黒レベル補正信号Bsとの関係を図示したものである。図12において、x軸は入力輝度信号Yinを示し、y軸は黒レベル補正信号Bsの値をそれぞれ表している。x軸上には、第3の基準輝度レベルYb3が設定されている。黒レベル補正信号発生回路1002は、第3の基準輝度レベルYb3に基づき、入力輝度信号Yinに対する黒レベル補正信号Bsを、Bs=b(Yin)によって求める。関数b(Yin)は、例えば、
b(Yin)= Yb3−Yin
ただし、(Yin≦Yb3)…(8)
で表すことができる。
【0047】
乗算回路106は、黒レベル補正信号Bsに補正ゲインHgを乗算することで黒レベル補正量Brを求め、第2の減算回路107に出力する。
図13は、黒レベル補正量Brと入力輝度信号Yinとの関係を図示したものである。図13において、直線特性T3は、補正ゲインHgが大きい場合の特性であり、直線特性T4は、補正ゲインHgが小さい場合の特性をそれぞれ示している。図13から明らかなように、補正ゲインHgが大きいほど、黒レベル補正量Brは大きい値となる。
【0048】
そして、第2の減算回路107は、入力輝度信号Yinから黒レベル補正量Brを減算し、それを出力輝度信号Yoとして求める。図14は、入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoとの関係を図示したものである。図14において、入出力特性L3は、無補正時の特性であり、入出力特性L4は、黒レベル補正が弱くかかる場合であり、入出力特性L5は、黒レベル補正が強くかかる場合をそれぞれ示している。図14から明らかなように、第2の減算回路107から出力される出力輝度信号Yoは、黒側の階調を、黒レベル補正によって伸ばされている。また、出力輝度信号Yoは、出力最小輝度レベルYminが、第4の基準輝度レベルYb4と等しくなるようなデジタルのフィードバック制御によって第2の減算回路107から出力されている。
なお、本実施の形態における補正ゲイン加減量生成回路103及び、補正ゲイン生成回路104については、別々のブロック回路にて示したが、CPU等の共通演算処理回路を使って実現することも可能である。
【0049】
以上のように構成された本実施の形態にかかる階調補正装置によれば、実施の形態1と同様に、補正ゲイン加減量生成回路103と、補正ゲイン生成回路104とを備えたことにより、デジタルのフィードバック制御においても応答性よく出力最大輝度レベルYminと第4の基準輝度レベルYb4とを等しくするようなフィードバック制御が可能となり、従来アナログのフィードバック制御で行われていた階調補正の1つである黒レベル補正を、デジタルのフィードバック制御によって実現することができる。
【0050】
なお、本実施の形態3における第3の基準輝度レベルYb3及び、第4の基準輝度レベルYb4についても、外部から任意に設定が可能であり、このような構成を用いることにより、製造段階において実際の映像をモニタしながら、第3の基準輝度レベルYb3及び、第4の基準輝度レベルYb4を調整することで、黒レベル補正の効果を制御し、細かな絵作りを行うことができる。
【0051】
(実施の形態4)
図15は本発明の実施の形態4における階調補正装置の構成を示すブロック図である。図15の階調補正装置は、図1で示した階調補正装置のガンマ補正機構と、図11による黒レベル補正機構の両方を兼ね備えた階調補正装置となっている。すなわち、入力輝度信号Yinに対して黒側の階調を伸ばす黒レベル補正を行った後、黒レベル補正された輝度信号に対して白側の階調を抑えるガンマ補正を行って出力輝度信号Yoを得る構成となっている。
【0052】
図15において、Aは共通演算処理部であり、図1及び図11における第1の減算回路102と補正ゲイン加減量生成回路103と補正ゲイン生成回路104を含んでいる。この共通演算処理部Aでは、黒レベル補正の補正ゲインHbgとガンマ補正の補正ゲインHggを時分割処理によって求める。図16は補正ゲインHbg及びHggを時分割処理によって求める方法の一例を示している。すなわち、上記共通演算処理部Aでは垂直同期信号Vのタイミングによって新たな補正ゲインHbg及びHggを求めるという一連の演算処理を繰り返している。
ここで時分割処理を行うタイミングパルスとして垂直同期信号Vを用いて説明したが、例えば、水平同期信号などの他のタイミングパルスを用いるようにしてもよい。
【0053】
図17は入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoとの関係を示した図であり、図において、入出力特性LAは無補正時の特性であり、入出力特性LBは黒レベル補正とガンマレベル補正の両方を作用させた場合の特性をそれぞれ示している。図17によれば、出力輝度信号Yoは入力輝度信号Yinが小さいとき、すなわち輝度レベルが低いときは黒レベル補正を行うことで黒側の階調を伸ばして出力され、逆に入力輝度信号Yinが大きいとき、すなわち輝度レベルが大きいときはガンマ補正を行うことで白側の階調を押さえ込むようにしている。
【0054】
このような構成とすることで、入力輝度信号Yinに対して、黒側、白側の両方の階調補正を行うことができ、実施の形態2、3に比べて、より鮮明でダイナミックな映像を得ることができる。
なお、本実施の形態4では黒レベル補正を行った後にガンマ補正を行う構成を例に挙げて説明したが、ガンマ補正を先に行って、その信号に対して黒レベル補正を行う場合においても同様の効果を得ることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1にかかる階調補正装置によれば、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、上記ガンマ補正信号発生手段の出力であるガンマ補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である補正ゲインを乗算することで、ガンマ補正量として出力する乗算手段と、上記入力輝度信号から上記乗算手段の出力であるガンマ補正量を減算することで上記入力輝度信号に対してガンマ補正を行う第2の減算手段とを備えたものとしたので、デジタルのフィードバック制御においても応答性よく所定の輝度レベルに収束でき、従来アナログのフィードバック制御で行われていた階調補正の1つであるガンマ補正を、デジタルのフィードバック制御によって実現することができるという効果が得られる。
【0056】
また、本発明の請求項2にかかる階調補正装置によれば、請求項1記載の階調補正装置において、上記第1の基準輝度レベル及び、第2の基準輝度レベルとして、受像管に映し出される映像がブルーミングする輝度レベルであるブルーミング輝度レベルを用いるようにしたので、出力輝度信号の出力最大輝度レベルがブルーミング輝度レベル以上になることを防ぐことができるため、CRT特有の現象であるブルーミングを低減することに有効な階調補正を行うことができるという効果が得られる。
【0057】
また、本発明の請求項3にかかる階調補正装置によれば、請求項1記載の階調補正装置において、入力輝度信号の最大輝度レベルを検出する入力最大輝度レベル検出手段と、上記入力最大輝度レベル検出手段の出力である入力最大輝度レベルと、上記第1の基準輝度レベルとを比較する比較手段と、上記入力輝度信号に上記乗算手段の出力であるガンマ補正量を加算することで、入力輝度信号をガンマ補正する加算手段と、上記第2の減算手段の出力と、上記加算手段の出力とを、上記比較手段の比較結果に応じて切り替えて出力する出力選択手段とを備え、上記比較手段において、上記入力最大輝度レベルが上記第1の基準輝度レベルよりも大きい場合は、上記第2の減算手段の出力を上記選択手段によって選択して出力することでガンマ補正を行い、一方、上記入力最大輝度レベルが上記第1の基準輝度レベルよりも小さい場合は、上記加算手段の出力を上記選択手段によって選択して出力することで、輝度信号の白側の階調を伸ばす逆ガンマ補正を行うものとしたので、映像信号における白側のダイナミックレンジを拡大でき、より鮮明でダイナミックな映像を得ることができるという効果が得られる。
【0058】
また、本発明の請求項4にかかる階調補正装置によれば、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、上記黒レベル補正信号発生手段の出力である黒レベル補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である補正ゲインを乗算することで、黒レベル補正量として出力する乗算手段と、上記入力輝度信号から上記乗算手段の出力である黒レベル補正量を減算することで上記入力輝度信号に対して黒レベル補正を行う第2の減算手段とを備えたものとしたので、デジタルのフィードバック制御においても応答性よく所定の輝度レベルに収束でき、従来アナログのフィードバック制御で行われていた階調補正の1つであるガンマ補正を、デジタルのフィードバック制御によって実現することができるという効果が得られる。
【0059】
また、この発明の請求項5にかかる階調補正装置によれば、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、上記入力輝度信号に対しガンマ補正を行うガンマ補正機構と、該ガンマ補正機構によりガンマ補正された輝度信号に対し黒レベル補正を行い上記出力輝度信号を得る黒レベル補正機構とからなり、上記ガンマ補正機構は、該ガンマ補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、上記ガンマ補正信号発生手段の出力であるガンマ補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である第1の補正ゲインを乗算することで、ガンマ補正量として出力する第1の乗算手段と、上記入力輝度信号から上記第1の乗算手段の出力であるガンマ補正量を減算することで上記入力輝度信号に対してガンマ補正を行う第2の減算手段と、を有し、上記黒レベル補正機構は、該黒レベル補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第3の基準輝度レベルとの差分値を演算する第3の減算手段と、外部から与えられる第4の基準輝度レベルに基いて、上記第2の減算手段から出力される入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、上記第3の減算手段の出力である差分値の絶対値に基づいて、上記補正ゲイン加減量生成手段、及び補正ゲイン生成手段によって得られた第2の補正ゲインと、上記黒レベル補正信号発生手段の出力とを乗算する第2の乗算手段と、上記第2の減算手段の出力から上記第2の乗算手段の出力を減算することで、上記ガンマ補正済みの輝度信号に対して黒レベル補正を行う第4の減算手段と、を有する、ものとしたので、入力輝度信号に対して、黒側、白側の両方の階調補正を行うことができ、さらに鮮明でダイナミックな映像を得ることができるという効果が得られる。
【0060】
また、本発明の請求項6にかかる階調補正装置によれば、映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、上記入力輝度信号に対し黒レベル補正を行う黒レベル補正機構と、該黒レベル補正機構により黒レベル補正された輝度信号に対しガンマ補正を行い上記出力輝度信号を得るガンマ補正機構とからなり、上記黒レベル補正機構は、該黒レベル補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して第1の補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、上記黒レベル補正信号発生手段の出力である黒レベル補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である第1の補正ゲインを乗算することで、黒レベル補正量として出力する第1の乗算手段と、上記入力輝度信号から上記第1の乗算手段の出力である黒レベル補正量を減算することで上記入力輝度信号に対して黒レベル補正を行う第2の減算手段と、を有し、上記ガンマ補正機構は、該ガンマ補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第3の基準輝度レベルとの差分値を演算する第3の減算手段と、外部から与えられる第4の基準輝度レベルに基いて、上記第2の減算手段から出力される輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、上記第3の減算手段の出力である差分値の絶対値に基づいて、上記補正ゲイン加減量生成手段、及び補正ゲイン生成手段によって得られる第2の補正ゲインと、上記ガンマ補正信号発生手段の出力とを乗算する第2の乗算手段と、上記第2の減算手段の出力から上記第2の乗算手段の出力を減算することで、上記黒レベル補正済みの輝度信号に対してガンマ補正を行う第4の減算手段と、を有する、ものとしたので、入力輝度信号に対して、黒側、白側の両方の階調補正を行うことができ、さらに鮮明でダイナミックな映像を得ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における階調補正装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態1にかかる階調補正装置の全体的な動作を説明するためのフローチャートを記載した図である。
【図3】上記実施の形態1にかかる階調補正装置の補正ゲイン加減量生成回路における加減量Hkの生成方法について説明するためのフローチャートを記載した図である。
【図4】上記実施の形態1にかかる階調補正装置の補正ゲイン加減量生成回路における、加減量Hkと絶対値|S|との関係の一例を示した図である。
【図5】上記実施の形態1にかかる階調補正装置のガンマ補正信号発生回路による入力輝度信号Yinとガンマ補正信号Gsとの関係を図示した図である。
【図6】上記実施の形態1にかかる階調補正装置のガンマ補正量Grと入力輝度信号Yinとの関係を示した図である。
【図7】上記実施の形態1にかかる階調補正装置の入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoとの関係を示した図である。
【図8】上記実施の形態1にかかる階調補正装置の変形例に係わる階調補正装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態2かかる階調補正装置の構成を示すブロック図である。
【図10】上記実施の形態2にかかる入力輝度信号Yinと出力輝度信号 Yoとの関係を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態3にかかる階調補正装置の構成を示すブロック図のである。
【図12】上記実施の形態3にかかる階調補正装置の黒レベル補正信号発生回路による入力輝度信号Yinと黒レベル補正信号Bsとの関係を示した図である。
【図13】上記実施の形態3にかかる階調補正装置の黒レベル補正量Brと入力輝度信号Yinとの関係を示した図である。
【図14】上記実施の形態3にかかる階調補正装置における、入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoとの関係を示した図である。
【図15】本発明の実施の形態4にかかる階調補正装置の構成を示すブロック図である。
【図16】上記実施の形態4にかかる階調補正装置における、補正ゲインHbgとHggを時分割によって求める方法の一例を説明するための図である。
【図17】上記実施の形態4にかかる階調補正装置における、入力輝度信号Yinと出力輝度信号Yoとの関係を示した図である。
【図18】従来の輝度信号に対する階調補正装置の構成を示すブロック図である。
【図19】従来の輝度信号に対する階調補正装置における、入出力特性を示した図である。
【符号の説明】
101 出力最大輝度レベル検出回路
102、107 減算回路
103 補正ゲイン加減量生成回路
104 補正ゲイン生成回路
105 ガンマ補正信号発生回路
106 乗算回路
Yin 入力輝度信号
Yo 出力輝度信号
V 垂直同期信号
Yb1、Yb2 基準輝度レベル
S 差分値
K1〜K4 比較レベル
J1〜J4、Hk 加減量
Gs ガンマ補正信号
SLa、SLb、SLc スライスレベル
Gr ガンマ補正量
T1、T2 折れ線特性
L0、L1、L2 入出力特性
Ybul ブルーミング輝度レベル
801 入力最大輝度レベル検出回路
802 比較回路
803 加算回路
804 選択回路
1001 出力最小輝度レベル検出回路
1002 黒レベル補正信号発生回路
Yb3、Yb4 基準輝度レベル
Bs 黒レベル補正信号
Br 黒レベル補正量
T3、T4 折れ線特性
L3、L4、L5 入出力特性
Claims (6)
- 映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、
階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、
上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、
上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、
上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、
外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、
上記ガンマ補正信号発生手段の出力であるガンマ補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である補正ゲインを乗算することで、ガンマ補正量として出力する乗算手段と、
上記入力輝度信号から上記乗算手段の出力であるガンマ補正量を減算することで上記入力輝度信号に対してガンマ補正を行う第2の減算手段と、
を備えたことを特徴とする階調補正装置。 - 請求項1記載の階調補正装置において、
上記第1の基準輝度レベル及び、第2の基準輝度レベルとして、受像管に映し出される映像がブルーミングする輝度レベルであるブルーミング輝度レベルを用いることを特徴とする階調補正装置。 - 請求項1記載の階調補正装置において、
入力輝度信号の最大輝度レベルを検出する入力最大輝度レベル検出手段と、
上記入力最大輝度レベル検出手段の出力である入力最大輝度レベルと、上記第1の基準輝度レベルとを比較する比較手段と、
上記入力輝度信号に上記乗算手段の出力であるガンマ補正量を加算することで、入力輝度信号をガンマ補正する加算手段と、
上記第2の減算手段の出力と、上記加算手段の出力とを、上記比較手段の比較結果に応じて切り替えて出力する出力選択手段とを備え、
上記比較手段において、上記入力最大輝度レベルが上記第1の基準輝度レベルよりも大きい場合は、上記第2の減算手段の出力を上記選択手段によって選択して出力することでガンマ補正を行い、一方、上記入力最大輝度レベルが上記第1の基準輝度レベルよりも小さい場合は、上記加算手段の出力を上記選択手段によって選択して出力することで、輝度信号の白側の階調を伸ばす逆ガンマ補正を行うことを特徴とする階調補正装置。 - 映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、
階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、
上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、
上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、
上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、
外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、
上記黒レベル補正信号発生手段の出力である黒レベル補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である補正ゲインを乗算することで、黒レベル補正量として出力する乗算手段と、
上記入力輝度信号から上記乗算手段の出力である黒レベル補正量を減算することで上記入力輝度信号に対して黒レベル補正を行う第2の減算手段と、
を備えたことを特徴とした階調補正装置。 - 映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、
上記入力輝度信号に対しガンマ補正を行うガンマ補正機構と、
該ガンマ補正機構によりガンマ補正された輝度信号に対し黒レベル補正を行い上記出力輝度信号を得る黒レベル補正機構とからなり、
上記ガンマ補正機構は、
該ガンマ補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、
上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、
上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、
上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、
外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、
上記ガンマ補正信号発生手段の出力であるガンマ補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である第1の補正ゲインを乗算することで、ガンマ補正量として出力する第1の乗算手段と、
上記入力輝度信号から上記第1の乗算手段の出力であるガンマ補正量を減算することで上記入力輝度信号に対してガンマ補正を行う第2の減算手段と、
を有し、
上記黒レベル補正機構は、
該黒レベル補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、
上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第3の基準輝度レベルとの差分値を演算する第3の減算手段と、
外部から与えられる第4の基準輝度レベルに基いて、上記第2の減算手段から出力される入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、
上記第3の減算手段の出力である差分値の絶対値に基づいて、上記補正ゲイン加減量生成手段、及び補正ゲイン生成手段によって得られた第2の補正ゲインと、上記黒レベル補正信号発生手段の出力とを乗算する第2の乗算手段と、
上記第2の減算手段の出力から上記第2の乗算手段の出力を減算することで、上記ガンマ補正済みの輝度信号に対して黒レベル補正を行う第4の減算手段と、
を有する、
ことを特徴とする階調補正装置。 - 映像の入力輝度信号に対して所定の特性を持った出力が得られるように出力輝度信号に応じて入力輝度信号に対して補正を行う階調補正装置であって、
上記入力輝度信号に対し黒レベル補正を行う黒レベル補正機構と、
該黒レベル補正機構により黒レベル補正された輝度信号に対しガンマ補正を行い上記出力輝度信号を得るガンマ補正機構とからなり、
上記黒レベル補正機構は、
該黒レベル補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最小輝度レベルを検出する出力最小輝度レベル検出手段と、
上記出力最小輝度レベル検出手段の出力である出力最小輝度レベルと、外部から与えられる第1の基準輝度レベルとの差分値を演算する第1の減算手段と、
上記第1の減算手段の出力である差分値の絶対値が大きいときほど、出力である加減量の変化分が大きくなるような特性曲線に基づき、上記差分値に応じた所定の加減量を出力する補正ゲイン加減量生成手段と、
上記補正ゲイン加減量生成手段の出力である加減量を、補正ゲインに対して加算、もしくは減算して第1の補正ゲインとして出力する補正ゲイン生成手段と、
外部から与えられる第2の基準輝度レベルに基いて、上記入力輝度信号に対する黒レベル補正信号の発生を行う黒レベル補正信号発生手段と、
上記黒レベル補正信号発生手段の出力である黒レベル補正信号に上記補正ゲイン生成手段の出力である第1の補正ゲインを乗算することで、黒レベル補正量として出力する第1の乗算手段と、
上記入力輝度信号から上記第1の乗算手段の出力である黒レベル補正量を減算することで上記入力輝度信号に対して黒レベル補正を行う第2の減算手段と、
を有し、
上記ガンマ補正機構は、
該ガンマ補正機構による階調補正済みの出力輝度信号の出力最大輝度レベルを検出する出力最大輝度レベル検出手段と、
上記出力最大輝度レベル検出手段の出力である出力最大輝度レベルと、外部から与えられる第3の基準輝度レベルとの差分値を演算する第3の減算手段と、
外部から与えられる第4の基準輝度レベルに基づいて、上記第2の減算手段から出力される輝度信号に対するガンマ補正信号の発生を行うガンマ補正信号発生手段と、
上記第3の減算手段の出力である差分値の絶対値に基づいて、上記補正ゲイン加減量生成手段、及び補正ゲイン生成手段によって得られる第2の補正ゲインと、上記ガンマ補正信号発生手段の出力とを乗算する第2の乗算手段と、
上記第2の減算手段の出力から上記第2の乗算手段の出力を減算することで、上記黒レベル補正済みの輝度信号に対してガンマ補正を行う第4の減算手段と、
を有する、
ことを特徴とする階調補正装置。
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