JP4658398B2 - ストラットマウント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のサスペンション機構を構成するショックアブソーバを車体へ取付けるストラットマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、ホイールと車体との間にショックアブソーバ等により構成されるストラット型のサスペンション機構を用いたものがあり、このストラット型のサスペンション機構では、ストラットマウントを介してショックアブソーバが車体側へマウントされている。
【0003】
図2には従来のストラットマウント100が示されている。このストラットマウント100には図示しないショックアブソーバの作動軸102が連結されており、これにより、サスペンション機構の一部を構成するショックアブソーバが、ストラットマウント100を介して車体パネル(図示省略)へ取付けられる。
【0004】
ここで、ストラットマウント100の中心側には、略ドーム状のバウンドストッパーケース106が配置されている。バウンドストッパーケース106には、バウンドストッパー108が支持されており、このバウンドストッパー108によって、ショックアブソーバを通じて伝達される振動荷重が緩和される。
【0005】
また、バウンドストッパーケース106の外周側には、バウンドストッパーケース106の天井部106Aに当接すると共に、バウンドストッパーケース106を覆うようにして内筒金具110が配置されている。
【0006】
この内筒金具110の天井部110A及びバウンドストッパーケース106の天井部106Aにはそれぞれ貫通穴112、114が形成されており、貫通穴112、114にはショックアブソーバの作動軸102の先端部が挿通可能となっている。
【0007】
作動軸102の先端部には雄ねじ部102Aが形成されており、この雄ねじ部102Aにナット116がねじ込まれることより、作動軸102がバウンドストッパーケース106及び内筒金具110に連結される。
【0008】
また、内筒金具110の外周側には、有底円筒状のロアーブラケット118が設けられており、底板部118Aの中心部には、円形の開口部120が形成され、バウンドストッパーケース106が挿通可能な大きさとなっている。
【0009】
また、ロアーブラケット118の上端部には、フランジ部118Bが全周に亘って外側へ張り出している。一方、略ドーム状を成したアッパーブラケット122の外周部には、フランジ部118Bと当接するフランジ部122Bが形成されており、フランジ部118Bとフランジ部122Bとが当接した状態で、ロアーブラケット118とアッパーブラケット122とで構成される空間には、バウンドストッパーケース106及び内筒金具110が収納される。
【0010】
ここで、内筒金具110の周壁には、ゴム製の弾性体124が一体成形されており、内筒金具110の周壁に沿って環状に設けられると共に、内筒金具110の軸方向に沿って内筒金具110の上下から延出している。
【0011】
この弾性体124は圧縮された状態でアッパーブラケット122及びロアーブラケット118に当接しており、これにより、内筒金具110を介してバウンドストッパーケース106の軸方向及び半径方向への移動量が所定の範囲内に制限されると共に、内筒金具110を介してバウンドストッパーケース106がロアーブラケット118又はアッパーブラケット122に直接衝突することがないようにして打音発生を防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ショックアブソーバの作動軸102を連結すると共にバウンドストッパー108を支持するためバウンドストッパーケース106を設け、また、バウンドストッパーケース106の軸方向及び周方向への移動量を所定の範囲内に制限すると共に打音発生を防止するため内筒金具110を設けることで、ストラットマウント100の部品点数が多くなり、作業工数も増えるため、ストラットマウント100がコストアップしてしまう。
【0013】
本発明は上記事実を考慮し、コストダウンが実現可能なストラットマウントを提供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明では、サスペンション機構を構成するショックアブソーバを車体へ取付けるストラットマウントには、ショックアブソーバの作動軸に連結されるカバーが備えられており、カバーによって車体に伝達される振動を吸収するバウンドストッパーが支持される。
【0015】
このカバーの外周部に緩衝部材を一体に設け、車体に固定されたストッパ部材及びケースに当接させる。これにより、カバーの軸方向及び半径方向の移動量が制限される。
【0016】
このように、ショックアブソーバの作動軸に連結されるカバーに直接緩衝部材を設け、緩衝部材をストッパ部材及びケースに当接させることでカバーの軸方向及び半径方向の移動量を制限することによって、カバーの移動量を制限するために用いられていた内筒金具が不要となるため、ストラットマウントのコストダウンを図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係るストラットマウントについて説明する。
【0018】
図1に示すように、ストラットマウント10には図示しないショックアブソーバの作動軸12が連結されており、これにより、サスペンション機構の一部を構成するショックアブソーバが、ストラットマウント10を介して車体パネル(図示省略)へ取付けられる。
【0019】
ここで、ストラットマウント10の中心側には、略ドーム状のバウンドストッパーケース16が配置されている。バウンドストッパーケース16の天井部16Aには貫通穴18が形成されており、貫通穴18にはショックアブソーバの作動軸12の先端部が挿通可能となっている。作動軸12の先端部には、雄ねじ部12Aが形成されており、この雄ねじ部12Aにナット20がねじ込まれることより、作動軸12がバウンドストッパーケース16に連結される。
【0020】
バウンドストッパーケース16には、バウンドストッパー22が支持されており、このバウンドストッパー22によって、ショックアブソーバを通じて伝達される振動荷重が緩和される。また、バウンドストッパーケース16には環状のフランジ部16Bが外側へ向かって張り出している。
【0021】
バウンドストッパーケース16の周壁には、ゴム製の弾性体26が一体成形されており、バウンドストッパーケース16の周壁に沿って環状に設けられると共に、バウンドストッパーケース16の軸方向に沿ってバウンドストッパーケース16の天井部16A及びフランジ部16Bから延出している。
【0022】
また、バウンドストッパーケース16の外周側には、有底円筒状のロアーブラケット28が設けられており、このロアーブラケット28の底板部28Aの中心部には円形の開口部30が形成され、バウンドストッパー22が挿通可能となっている。
【0023】
一方、ロアーブラケット28の内周壁には、薄肉円筒状の外筒金具24が圧入固定されており、外筒金具24には弾性体26が固着され、外筒金具24とバウンドストッパーケース16とは、弾性体26により連結されている。この弾性体26を介してバウンドストッパーケース16がロアーブラケット28に支持される。
【0024】
ところで、ロアーブラケット28の上端部には、フランジ部28Bが全周に亘って外側へ張り出している。一方、略ドーム状を成したアッパーブラケット32の外周部には、フランジ部28Bと当接するフランジ部32Bが形成されており、フランジ部28Bとフランジ部32Bとが当接した状態で、ロアーブラケット28とアッパーブラケット32とで構成される空間には、バウンドストッパーケース16、弾性体26及び外筒金具24が収納される。
【0025】
ここで、弾性体26はアッパーブラケット32及びロアーブラケット28に当接しており、これにより、ショックアブソーバの作動軸12が連結されたバウンドストッパーケース16は、アッパーブラケット32及びロアーブラケット28によって軸方向への移動量が所定の範囲内に制限され、また、ロアーブラケット28によって半径方向への移動量が所定の範囲内に制限される。
【0026】
このため、バウンドストッパーケース16がロアーブラケット28及びアッパーブラケット32に直接衝突することがないので、打音は生じない。
【0027】
このように、ショックアブソーバの作動軸12が連結されたバウンドストッパーケース16に直接弾性体26を設け、弾性体26をロアーブラケット28とアッパーブラケット32とに当接させることによって、弾性体26を介してバウンドストッパーケース16の軸方向及び半径方向の移動量を制限することができる。
【0028】
これにより、バウンドストッパーケース16の移動量を制限するため、従来用いられた内筒金具が不要となり、ストラットマウント10のコストダウンを図ることができる。
【0029】
なお、本形態では、バウンドストッパーケース16の形状を略ドーム状としたが、バウンドストッパーケース16の軸方向及び半径方向への移動量を所定の範囲内に制限できれば良いため、この形状に限るものではない。
【0030】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、カバーの移動量を制限するために用いられていた内筒金具が不要となるため、ストラットマウントのコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るストラットマウントを示す断面図である。
【図2】従来のストラットマウントを示す断面図である。
【符号の説明】
10 ストラットマウント
16 バウンドストッパーケース(カバー)
26 弾性体(緩衝部材)
28 ロアーブラケット(ケース)
32 アッパーブラケット(ストッパ部材)
Claims (1)
- 車両のサスペンション機構を構成するショックアブソーバを車体へ取付けるストラットマウントにおいて、
前記ショックアブソーバの作動軸が連結される天井部と、上端部に配置された前記天井部を支える周壁と、当該周壁の下端部から半径方向外側へ張り出すフランジ部とで構成され、前記周壁の内側で前記車体に伝達される振動を吸収するバウンドストッパーを支持するカバーと、
前記カバーの外周部に一体に設けられ、前記天井部の上面に配置される部分と、前記フランジ部の下面に配置される部分と、前記周壁の外周面に沿って配置される部分とで構成される緩衝部材と、
前記車体に固定され、前記緩衝部材の前記天井部の上面に配置される部分と当接して前記カバーの軸方向一方への移動量を制限するストッパ部材と、
前記ストッパ部材に対向するように前記車体に固定され、前記ストッパ部材との間に構成される空間に前記カバー及び前記緩衝部材を収納し、前記緩衝部材の前記周壁の外周面に沿って配置される部分と当接して前記カバーの半径方向の移動量を制限すると共に前記緩衝部材の前記フランジ部の下面に配置される部分と当接して前記カバーの軸方向他方への移動量を制限するケースと、
を有することを特徴とするストラットマウント。
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- 2001-07-17 JP JP2001217098A patent/JP4658398B2/ja not_active Expired - Fee Related
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