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JP4647742B2 - アスコルビン酸の分析方法及び分析用試薬 - Google Patents

アスコルビン酸の分析方法及び分析用試薬 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスコルビン酸の分析方法及びアスコルビン酸の分析用試薬に関する。なお、本明細書における前記「分析」には、アスコルビン酸の濃度を定量的又は半定量的に決定する「測定」と、アスコルビン酸の存在の有無を判定する「検出」との両方が含まれる。
【0002】
【従来の技術】
ビタミンC(アスコルビン酸、以下、AsAと略称することがある)は、抗壊血病活性を有する水溶性ビタミンであり、抗壊血病因子とも呼ばれている。AsAの生理的役割には、結合織(コラーゲン)の生成及び維持に加え、抗酸化物質としての働き[例えば、ビタミンEの再生、ラジカル消去、又は低密度リポタンパク質(LDL)及びDNA酸化の抑制]、鉄及び銅原子の還元、コレステロールの代謝、創傷の治癒、並びに白血球の作用増加による免疫機能増強作用等が知られている。AsAは、ビタミン類の中では最も大量に必要とされるものであるが、人体においては生合成されないため、食物や薬剤により摂取しなくてはならない。AsAの欠乏により壊血病になることは周知で、臨床検査では血清(血漿)や尿中のAsA濃度を評価し、壊血病診断の指標としている。
【0003】
AsAの分析方法は、種々開発されている。例えば、血清をメタリン酸又はトリクロロ酢酸等で除タンパク質処理した後、2,4−ジニトロフェニルヒドラジンの硫酸溶液と反応させて呈色するジニトロフェニルヒドラジン法、あるいは、除タンパク質処理した試料を、例えば、逆相系の高速液体クロマトグラフィで分離し、紫外部の吸光度を測定するHPLC法等を挙げることができる。また、臨床診断の分野においては、除タンパク質処理した試料にアスコルビン酸オキシダーゼ(以下、ASOと略称することがある)を作用させることにより、AsAをデヒドロアスコルビン酸に変換し、o−フェニレンジアミンと反応させて吸光度変化を測定する酵素法、あるいは、試料に、ヨウ素酸とトリンダー試薬とカップラーとを同時に含む試薬と反応させ、AsAの還元力により発色させる方法等が繁用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ジニトロフェニルヒドラジン法は、操作法が煩雑であり、しかも、硫酸を使用するため危険であり、更には、試験には長時間を要する割に低感度である。また、前記HPLC法は、専用機器が必要であり、測定精度も充分とはいえない。従って、これらの方法は、多数の検体を迅速に分析するには不向きである。
一方、ASOを用いる前記酵素法は、酵素試薬の安定性や色素原の自動酸化に注意が必要あり、しかも、各種安定化剤の併用と相まって、高コストとなってしまう。また、前記発色法は、血液中のAsA以外の還元性物質の補正のために盲検を要することから、コスト高となる。
更に、これらの全ての従来法では、血清試料などをメタリン酸やトリクロロ酢酸等で除タンパク質処理するという前処理が必要であった。
【0005】
従って、本発明の課題は、従来技術の前記の欠点を解消し、迅速且つ簡便にAsAを分析することのできる方法、及び迅速且つ簡便にAsAを測定することができ、しかも、安価で、且つ保存性に優れたAsA分析用試薬を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、本発明による、アスコルビン酸を含む可能性のある被検試料と、フリーラジカルと、ジケト反応化剤とを接触させ、デヒドロアスコルビン酸とジケト反応化剤とからのフルフラール縮合体の生成を光学的に分析することを特徴とする、アスコルビン酸の分析方法によって解決することができる。
また、本発明は、少なくとも1種のフリーラジカルと、ジケト反応化剤とを含むことを特徴とする、アスコルビン酸の分析用試薬に関する。
なお、本発明による分析方法及び分析用試薬は、総アスコルビン酸の分析方法及び分析用試薬である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明によるアスコルビン酸の分析方法の基本原理は、AsAを含む可能性のある被検試料と、フリーラジカルと、ジケト反応化剤[例えば、o−フェニレンジアミン(以下、OPDAと略称することがある)]とを接触させると、被検試料中にAsAが含まれる場合には、前記フリーラジカルによってAsAが酸化されてデヒドロアスコルビン酸(以下、DAsAと略称することがある)に変換され、続いて、このDAsAと前記ジケト反応化剤とが特異的に反応してフルフラール縮合体が生成されるので、このフルフラール縮合体の生成を光学的に分析することで、被検試料に含まれるAsA濃度を求めるものである。
【0008】
本発明のアスコルビン酸分析方法及び本発明のアスコルビン酸分析用試薬に用いるフリーラジカルは、不対電子を有する化学種であって、しかも、アスコルビン酸をデヒドロアスコルビン酸に酸化(変換)させることができる化合物である限り、特に限定されるものではないが、例えば、その構造式中に>N−Oを有するピペラジン、ピペリジン、ピロリジン、又はオキサゾリン等の誘導体を挙げることができ、ピペリジン又はピロリジンの誘導体が好ましい。具体的には、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(TEMPO)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ(TEMPO−OH)、3−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−イロキシ(3−カルバモイル−PROXYL)、又は3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−1−ピロリジニルオキシ(3−カルボキシ−PROXYL)がより好ましい。
【0009】
本発明のアスコルビン酸分析方法においては、これらのフリーラジカルを1種のみ単独で、あるいは、複数種併用して使用することができる。被検試料に添加するフリーラジカルの濃度は、AsAをDAsAに酸化(変換)するに充分な量である限り、特に限定されるものではない。用いるフリーラジカルによって、AsAの酸化能が異なるため、一概には言えないが、例えば、AsAの予想モル量に対して、10〜100倍量、好ましくは20〜100倍量、より好ましくは40〜100倍量のフリーラジカルを用いることができ、当業者であれば適宜選択して用いることができる。フリーラジカルの量が10倍量未満だと、AsAをDAsAに酸化(変換)するのに長時間要したり、あるいは、酸化(変換)が不充分となることがある。また、100倍量を超えても酸化(変換)能が更に向上することはなく、従って、コスト面から考えて前記濃度範囲内で用いることが好ましい。例えば、フリーラジカルとしてTEMPO−OHを用いる場合には、AsAに対して約64当量加えて用いることができる。
【0010】
本発明のアスコルビン酸分析方法及び本発明のアスコルビン酸分析用試薬に用いるジケト反応化剤は、DAsAと一緒になってフルフラール縮合体を形成することのできる化合物である限り、特に限定されるものではなく、例えば、o−フェニレンジアミン(OPDA)又はその誘導体(例えば、2,3−ジアミノフェナジン又は2,3−ジカルボノアミン)を挙げることができる。
【0011】
本発明方法において用いるジケト反応化剤の濃度は、系中に存在するDAsAを、フルフラール縮合体に変換するのに充分な量である限り、特に限定されるものではないが、例えば、0.025〜1重量%であることが好ましく、0.025〜0.5重量%であることがより好ましく、0.025〜0.1重量%であることが更に好ましい。
【0012】
DAsAと、ジケト反応化剤(例えば、OPDA)との反応それ自体は、公知で且つ特異的であり、反応生成物としてフルフラール縮合体が生成する。ジケト反応化剤を過剰に存在させておくと、試料中のAsA濃度依存的にフルフラール縮合体が生成するため、例えば、この反応時の吸光度の増加を波長340nm付近において分光学的に測定し、これとは別に測定しておいたAsA標準品による同様操作の吸光度変化量と比較することにより、試料中のAsA濃度を定量することができる。前記フルフラール縮合体を光学的に分析する方法としては、例えば、エンドポイント(end−point)法又はレートアッセイ(rate−assay)法を用いることができる。
なお、ジケト反応化剤は被検試料(例えば、血清試料)中に含まれる既存のDAsAとも反応するので、本発明方法で求められる測定値は、総AsA濃度(すなわち、被検試料中に含まれるAsA濃度とDAsA濃度との総和)である。従来公知のジニトロフェニルヒドラジン法やHPLC法を用いて総AsA濃度を求める場合には、還元剤(例えば、塩化スズ又はジチオスレイトール)でDAsAをAsAに変換する必要があるが、本発明方法では還元剤を必要としない。
【0013】
本発明のアスコルビン酸分析方法においては、被検試料にフリーラジカルを最初に添加し、続いて、ジケト反応化剤を添加することができる。フリーラジカル添加後の反応温度は、AsAからDAsAへの酸化(変換)反応が、充分に進行することのできる温度である限り、特に限定されるものではないが、25〜45℃であることが好ましく、30〜40℃であることがより好ましい。
また、反応系のpHも、AsAからDAsAへの酸化(変換)反応が、充分に進行することのできるpHである限り、特に限定されるものではないが、弱酸性〜中性のpH域で行なうことが好ましい。
【0014】
また、ジケト反応化剤添加後の反応温度は、フルフラール縮合体の生成反応が、充分に進行することのできる温度である限り、特に限定されるものではないが、25〜45℃であることが好ましく、30〜40℃であることがより好ましい。
また、反応系のpHも、フルフラール縮合体の生成反応が、充分に進行することのできるpHである限り、特に限定されるものではないが、弱酸性〜中性のpH域で行なうことが好ましい。
【0015】
本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬は、少なくとも1種のフリーラジカルと、ジケト反応化剤とを含む。本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬は、例えば、2試薬系として調製することができ、例えば、少なくとも1種のフリーラジカルを含む第一試薬と、ジケト反応化剤を含む第二試薬とからなる構成とすることができる。
なお、本発明のアスコルビン酸分析用試薬は、従来法で使用しているアスコルビン酸オキシダーゼを含むこともできるが、実質的な量で含まないことが好ましい。
【0016】
本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬を用いて、本発明のアスコルビン酸分析方法を実施する場合には、先に述べたように、弱酸性〜中性のpH域で行なうことが好ましいので、前記構成成分を、弱酸性〜中性のpH域でpH緩衝能を有する緩衝液(例えば、リン酸緩衝液又はグッド緩衝液)に溶解することにより、本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬を調製することが好ましい。また、AsAはpH6.5付近で安定であるので、前記pH付近でpH緩衝能を有する緩衝液を用いて、本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬を調製することがより好ましい。
【0017】
少なくとも1種のフリーラジカルを含む第一試薬と、ジケト反応化剤を含む第二試薬とからなる本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬を用いて、本発明のアスコルビン酸分析方法を実施する場合には、例えば、前記第一試薬と被検試料とを37℃で混合反応させ、次いで、前記第二試薬を添加して波長340nm付近における吸光度の変化を測定し、これとは別に測定しておいたAsA標準品による同様操作の吸光度変化量と比較することにより、試料中のAsA濃度を定量することができる。
【0018】
本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬は、例えば、pH6.5の緩衝液を用いて調製した場合には、少なくとも冷蔵庫で1か月間安定であり、従って、反応に不必要な安定化剤を極力排除することができる。また、アスコルビン酸オキシダーゼ(ASO)といった酵素を用いていないので、コスト的にも大幅な低減が可能である。しかも、このように安価に製造可能であるにもかかわらず、AsAの測定精度の点に関しても、例えば、低濃度の欠乏症診断も可能であり、しかも、酵素法又はHPLC法との相関も充分であり、簡便な操作で迅速にAsAを分析することができる。
【0019】
本発明のアスコルビン酸分析方法又は本発明のアスコルビン酸分析用試薬を用いて分析することのできる被検試料は、AsAを含む可能性のある試料である限り、特に限定されるものではない。臨床診断的には、例えば、生体由来液、例えば、血清、血漿、又は尿を挙げることができる。また、AsA含有医薬製剤、あるいは、AsAを含む可能性のある食品、例えば、天然物(例えば、レモン)、又はAsA添加食品若しくはドリンク剤のAsA定量にも適用することができる。これらをそのまま、あるいは、適当な溶剤(例えば、緩衝液又は精製水)で処理した抽出液を用いて、本発明方法を実施することができる。
【0020】
本発明のアスコルビン酸分析方法によれば、被検試料として血清を用いる場合に従来法で必須であった検体の「除タンパク質処理」を必要としない。本発明方法において使用するフリーラジカルは、血清タンパク質成分のほとんどと反応せず、血清タンパク質を凝固させることがなく、しかも、ジケト反応化剤としてOPDAを用いた場合、OPDAとAsAとの縮合体形成は、高感度(0.04〜0.08mg/dL)であるからである。
なお、本発明方法は、除タンパク質処理を行なった被検試料の分析に用いても問題はない。従って、除タンパク質処理を行なうことが必要な検体(例えば、ヘモグロビンを含有し、溶血を回避不能な検体、あるいは、白血球又は臓器ホモジネート)であっても、除タンパク質処理を行なった後、本発明方法を適用することができる。
【0021】
以上、本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬を、2試薬系試薬の態様について説明したが、本発明によるアスコルビン酸の分析用試薬は、これに限定されるものではない。また、本発明のアスコルビン酸分析方法を、フリーラジカル及びジケト反応化剤をこの順に添加する態様について説明したが、それらの添加順序も限定されるものではない。
【0022】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例1】
《種々のフリーラジカルにおけるアスコルビン酸酸化効果の確認》
アスコルビン酸を、2.5mg/dLの濃度になるように、精製水で溶解することにより、アスコルビン酸標準溶液を調製した。
また、4種類のフリーラジカル[2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ(以下、TEMPOと略称する)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ(以下、TEMPO−OHと略称する)、3−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−イロキシ(以下、3−カルバモイル−PROXYLと略称する)、及び3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−1−ピロリジニルオキシ(以下、3−カルボキシ−PROXYLと略称する);全てシグマ社]を、それぞれ、20mg/dLの濃度になるように、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)に溶解することにより、4種類のフリーラジカル溶液を調製した。
【0023】
前記アスコルビン酸標準溶液0.25mLに、それぞれ、前記フリーラジカル溶液2mLを添加した後、270nm(3−カルバモイル−PROXYLの場合)又は275nm(3−カルバモイル−PROXYL以外の3種類の場合)における吸光度の経時的変化を、室温(25℃)にて30分間測定した。なお、275nmは、アスコルビン酸の吸収極大である。また、各フリーラジカル溶液をブランクとして使用したので、前記吸光度は、いわゆる、差スペクトルである。
【0024】
結果を図1に示す。図1において、折れ線aは、TEMPOを用いた場合の吸光度の経時的変化を示し、折れ線bは、TEMPO−OHを用いた場合の吸光度の経時的変化を示し、折れ線cは、3−カルバモイル−PROXYLを用いた場合の吸光度の経時的変化を示し、そして、折れ線dは、3−カルボキシ−PROXYLを用いた場合の吸光度の経時的変化を示す。
【0025】
例えば、TEMPO−OH(濃度=20mg/dL;64当量)においては、濃度が2.5mg/dLであるアスコルビン酸溶液を、自動分析装置の一般的な設定測定範囲である5分間で完全酸化が可能であった。また、20mg/dLの3−カルボキシ−PROXYLでは、自動分析装置の一般的な設定測定範囲である10分間で完全酸化が可能であったが、TEMPOと3−カルバモイル−PROXYLについては、20mg/dLの濃度では、10分間での完全酸化を期待することができなかった。
【0026】
また、5〜20mg/dLのTEMPO−OH溶液を用いた場合の結果を図2に示す。図2において、折れ線aは、濃度が5mg/dLであるTEMPO−OH溶液を用いた場合の吸光度の経時的変化を示し、折れ線bは、濃度が10mg/dLであるTEMPO−OH溶液を用いた場合の吸光度の経時的変化を示し、そして、折れ線cは、濃度が20mg/dLであるTEMPO−OH溶液を用いた場合の吸光度の経時的変化を示す。
【0027】
濃度が20mg/dLであるTEMPO−OH溶液(64当量)を用いた場合に、濃度が2.5mg/dLであるアスコルビン酸を、自動分析装置の一般的な設定測定範囲である5分間で完全酸化が可能であった。10mg/dL溶液では10分間を要し、5mg/dL溶液では15分間においても完全酸化を認めなかった。
【0028】
【実施例2】
《本発明方法の最低検出感度及び測定可能濃度域の評価》
本発明のアスコルビン酸分析用試薬における第一試薬として、TEMPO−OHを、20mg/dLの濃度となるように、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)に溶解した溶液を用いた。また、本発明のアスコルビン酸分析用試薬における第二試薬として、OPDA(和光純薬工業)5mgを、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)10mLに溶解した溶液を用いた。
また、種々濃度のAsA標準溶液として、5.0mg/dLのAsA溶液を段階的に精製水で倍々希釈して、0.02mg/dLまでの濃度溶液を調製した。このAsA標準溶液は、後述する実施例3で使用する「未除タンパク質処理血清」に相当する。更に、後述する実施例3で使用する「除タンパク質処理血清上清」に相当する標準溶液として、5.0mg/dLのAsA溶液を段階的に精製水で倍々希釈して、0.02mg/dLまでの濃度溶液を調製し、これに1/10容量倍の40%メタリン酸を添加したものを調製した。
【0029】
本発明方法による試験は、自動分析装置(COBAS MIRA S;Roche社)を用いて、以下に示す手順に従って実施した。すなわち、種々濃度の標準溶液0.025mLを、第一試薬0.2mLに添加した後、37℃で5分間反応させ、AsAをDAsAに変換した。続いて、第二試薬0.085mLを加え、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)の吸光度変化を対照として、波長340nmで25秒間隔で5分間に亘って吸光度変化を測光した。なお、被検試料及び第二試薬の分注は、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)0.01mLで押し出して排出した。
各濃度について5重測定を行ない、1分間における340nmの吸光度の変化を求め、検量線を作成した。5回測定の平均値と標準偏差(SD)とから「平均値±2SD」の範囲を求め、隣り合う濃度間で前記範囲が重ならない最小濃度を最低検出濃度とした。
【0030】
本発明方法を自動分析装置(COBAS MIRA S)に応用した場合の検量線を図3に示す。図3において、「白正方形」は、AsA溶液をそのまま測定した場合(すなわち、未除タンパク質処理血清に相当)の測定結果であり、「黒丸」は、AsA溶液に1/10容量倍の40%メタリン酸を添加したもの(除タンパク質処理血清上清に相当)の測定結果である。340nmにおける1分間の吸光度変化の「平均値±2SD」の重ならない濃度、すなわち、最低検出濃度は、未除タンパク質処理血清では0.08mg/dLにあり、除タンパク質処理血清上清では0.04mg/dLにあった。本発明方法の検出感度は、ビタミンC欠乏症の診断値である0.2mg/dLを充分に測定することができることを示した。また、5.0mg/dLまで直線となる検量線は、血清中のビタミンC濃度の基準範囲から増加域まで充分に測定可能であることを示した。
【0031】
【実施例3】
《本発明方法と従来法であるHPLC法との相関関係の評価》
(1)総AsA濃度に関する相関関係の評価
本発明方法による試験は、自動分析装置(COBAS MIRA S)を用いて、以下に示す手順に従って実施した。
なお、本発明のアスコルビン酸分析用試薬における第一試薬及び第二試薬としては、前記実施例2で調製したのと同じ試薬を用いた。また、被検試料としては、ヒト血清(以下、未除タンパク質処理血清と称する)と、ヒト血清を除タンパク質処理した血清上清、すなわち、ヒト血清にその1/10容量倍の40%メタリン酸を添加して混和した後、25℃で10分間静置して除タンパク質処理した上清(以下、除タンパク質処理血清上清と称する)とを使用した。
【0032】
被検試料(未除タンパク質処理血清又は除タンパク質処理血清上清)0.025mLを、第一試薬0.2mLに添加した後、37℃で5分間反応させ、AsAをDAsAに変換した。続いて、第二試薬0.085mLを加え、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)の吸光度変化を対照として、波長340nmで25秒間隔で5分間に亘って吸光度変化を測光した。なお、被検試料及び第二試薬の分注は、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)0.01mLで押し出して排出した。
【0033】
これとは別に、未除タンパク質処理血清又は除タンパク質処理血清上清に代えて、実施例1で調製したのと同じアスコルビン酸標準溶液を用いて同様の操作を行ない、検量線を作成した。先に得られた測光結果と前記検量線とから、未除タンパク質処理血清又は除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度を算出した。
【0034】
一方、従来法であるHPLC法は、以下に示す手順に従って実施した。なお、被検試料としては、ヒト血清を除タンパク質処理した血清上清、すなわち、ヒト血清0.1mLに、10%メタリン酸0.05mLと1g/dLジチオスレイトール含有溶液0.05mLとを添加して混和した後、25℃で10分間静置して除タンパク質処理した上清を使用した。この血清上清を用いて、ヒト血清中の総AsA濃度をHPLCにより測定した。
【0035】
なお、HPLCは、カラムとしてODS−2(150×4mm;GLサイエンス)を使用し、溶離液として0.1mmol/L−EDTA含有30mmol/L−KH2PO4溶液(pH2.3)を使用し、検出器としてAmperometric Detector LC−4C(+600mV;BAS社)を使用し、HPLC装置としてShimadzu 10Aを使用し、分析ソフトとしてPower Chrom(AD instruments)を使用し、10μLの注入容量で、流速が0.7mL/分の条件で実施した。
【0036】
本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清又は除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関関係を、図4に示す。前記評価には、56検体から採取したヒト血清を使用した。
図4において、各「白正方形」及び「波線で示す直線」は、本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清中の総AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関関係を示し、各「黒丸」及び「実線で示す直線」は、本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関関係を示す。
【0037】
本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清中の総AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関係数は、0.961であり、回帰式は、Y=0.78X+0.24[Sy.x(回帰直線に関する標準偏差)=0.06mg/dL]であった。また、本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関係数は、0.975であり、回帰式は、Y=0.94X+0.04(Sy.x=0.06mg/dL)であった。
【0038】
(2)還元型AsA濃度に関する相関関係の評価
前記実施例3(1)で使用した前記第一試薬の代わりに100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)を用い、標準溶液として2.5mg/dL−DAsA溶液(シグマ社)を用いること以外は、前記実施例3(1)に記載の本発明方法の操作を繰り返すことにより、除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度を算出した。前記実施例3(1)で求めた総AsA濃度から、前記DAsA濃度を差し引くことにより、還元型AsA濃度を算出した。
また、前記実施例3(1)で使用した前記除タンパク質処理血清上清の代わりに、ヒト血清0.1mLに5%メタリン酸0.1mLを添加して混和した後、25℃で10分間静置して除タンパク質処理した上清を用いること以外は、前記実施例3(1)に記載のHPLC法の操作を繰り返すことにより、除タンパク質処理血清上清中の還元型AsA濃度を算出した。
【0039】
本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中の還元型AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の還元型AsA濃度との相関関係を、図5に示す。前記評価には、40検体から採取したヒト血清を使用した。
【0040】
本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中の還元型AsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中の還元型AsA濃度との相関係数は、0.909であり、回帰式は、Y=0.91X+0.01(Sy.x=0.18mg/dL)であった。
【0041】
(3)DAsA濃度に関する相関関係の評価
本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度のデータとしては、前記実施例3(2)のデータをそのまま使用した。
また、HPLC法による除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度は、前記実施例3(1)で求めた総AsA濃度から、前記実施例3(2)で求めた還元型AsA濃度を差し引くことにより算出した。
本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度との相関関係を、図6に示す。前記評価には、40検体から採取したヒト血清を使用した。また、血清中のDAsA濃度は0.8mg/dL以下を示すので、測定は検出感度の高い除タンパク質処理法を選択した。
【0042】
本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度と、HPLC法により求めた除タンパク質処理血清上清中のDAsA濃度との相関係数は、0.657であり、回帰式は、Y=0.64X+0.06(Sy.x=0.06mg/dL)であった。なお、HPLC法は、分析した40例中7例の還元型AsA濃度が総AsA濃度を上回る成績を得、その結果、DAsA濃度は0.00mg/dLと極めて低値となった。DAsA濃度における本発明方法とHPLC法との低い相関係数は、HPLC法の測定精度の悪さに起因した。
【0043】
【実施例4】
《本発明方法と従来法である酵素法(アスコルビン酸オキシダーゼ法)との相関関係の評価》
本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清又は除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度のデータとしては、前記実施例3(1)のデータをそのまま使用した。
一方、従来法であるアスコルビン酸オキシダーゼ法は、以下に示す手順に従って実施した。なお、被検試料としては、前記実施例3(1)で調製した除タンパク質処理血清上清を使用した。
アスコルビン酸オキシダーゼ法における第一試薬として、アスコルビン酸オキシダーゼを、80mg/L(146単位/mg)の濃度となるように、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)に溶解した溶液を用いた。また、アスコルビン酸オキシダーゼ法における第二試薬として、前記実施例2で調製した本発明のアスコルビン酸分析用試薬における第二試薬と同じ溶液、すなわち、OPDA(和光純薬工業)5mgを、100mmol/Lリン酸緩衝液(pH6.5)10mLに溶解した溶液を用いた。
前記実施例3(1)で用いた第一試薬の代わりに、アスコルビン酸オキシダーゼ法における前記第一試薬を用いたこと以外は、前記実施例3(1)に記載の本発明方法の手順を繰り返すことにより、アスコルビン酸オキシダーゼ法による総AsA濃度の測定を実施した。
【0044】
本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清又は除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度と、アスコルビン酸オキシダーゼ法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関関係を、図7に示す。前記評価には、56検体から採取したヒト血清を使用した。
図7において、各「白正方形」及び「波線で示す直線」は、本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清中の総AsA濃度と、アスコルビン酸オキシダーゼ法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関関係を示し、各「黒丸」及び「実線で示す直線」は、本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度と、アスコルビン酸オキシダーゼ法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関関係を示す。
【0045】
本発明方法により求めた未除タンパク質処理血清中の総AsA濃度と、アスコルビン酸オキシダーゼ法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関係数は、0.964であり、回帰式は、Y=0.82X+0.22(Sy.x=0.06mg/dL)であった。また、本発明方法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度と、アスコルビン酸オキシダーゼ法により求めた除タンパク質処理血清上清中の総AsA濃度との相関係数は、0.992であり、回帰式は、Y=1.00X+0.01(Sy.x=0.03mg/dL)であった。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、迅速且つ簡便に、被検試料中のAsAを正確に分析することが可能である。特に、多量検体を扱う機関、例えば、臨床検査の現場においては、除タンパク質操作を省略することができるということは、格別な利点であり、その貢献度は絶大である。また、本発明によれば、極めて安価に迅速、簡便、且つ正確にAsAを分析可能な試薬を提供することができる。更に、試薬の構成が極めてシンプルであるが故に、その安定性は従来の酵素を用いた試薬と比しても大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】4種のフリーラジカルにおけるアスコルビン酸酸化効果を示すグラフである。
【図2】フリーラジカルとして、種々濃度のTEMPO−OHを用いた場合のアスコルビン酸酸化効果を示すグラフである。
【図3】本発明方法の最低検出感度及び測定可能濃度域を示すグラフである。
【図4】本発明方法と従来法であるHPLC法とにより測定した総アスコルビン酸濃度の相関関係を示すグラフである。
【図5】本発明方法と従来法であるHPLC法とにより測定した還元型アスコルビン酸濃度の相関関係を示すグラフである。
【図6】本発明方法と従来法であるHPLC法とにより測定したデヒドロアスコルビン酸濃度の相関関係を示すグラフである。
【図7】本発明方法と従来法である酵素法(アスコルビン酸オキシダーゼ法)とにより測定した総アスコルビン酸濃度の相関関係を示すグラフである。

Claims (8)

  1. アスコルビン酸を含む可能性のある被検試料と、フリーラジカルと、o−フェニレンジアミン又はその誘導体とを接触させ、デヒドロアスコルビン酸とo−フェニレンジアミン又はその誘導体とからのフルフラール縮合体の生成を光学的に分析することを特徴とする、アスコルビン酸の分析方法。
  2. 前記フリーラジカルが、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ、3−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−イロキシ、及び3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−1−ピロリジニルオキシからなる群から選択される化合物1種以上である、請求項1に記載のアスコルビン酸の分析方法。
  3. −フェニレンジアミンを使用する、請求項1又は2に記載のアスコルビン酸の分析方法。
  4. 少なくとも1種のフリーラジカルと、o−フェニレンジアミン又はその誘導体とを含み、前記フリーラジカルが、不対電子を有する化学種であって、その構造式中に>N−Oを有する化学種であることを特徴とする、アスコルビン酸の分析用試薬。
  5. o−フェニレンジアミンの誘導体が2,3−ジアミノフェナジン又は2,3−ジカルボノアミンである、請求項1又は2に記載のアスコルビン酸の分析方法。
  6. 前記フリーラジカルが、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ、3−カルバモイル−2,2,5,5−テトラメチルピロリジン−1−イロキシ、及び3−カルボキシ−2,2,5,5−テトラメチル−1−ピロリジニルオキシからなる群から選択される化合物1種以上である、請求項4に記載のアスコルビン酸の分析用試薬。
  7. −フェニレンジアミンを含む、請求項4又は6に記載のアスコルビン酸の分析用試薬。
  8. o−フェニレンジアミンの誘導体が2,3−ジアミノフェナジン又は2,3−ジカルボノアミンである、請求項4又は6に記載のアスコルビン酸の分析用試薬。
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