JP4644968B2 - 半導体スイッチ回路および半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体スイッチ回路、特に超短波帯から準マイクロ波帯での高周波信号の断続又は切り換えを行うための半導体スイッチ回路および半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話などの移動体通信における送受信の切り換えには、スイッチ回路として半導体スイッチ素子を用いた半導体スイッチ回路が従来から一般的に用いられている。半導体スイッチ素子に電界効果トランジスタを用いて構成した半導体スイッチ回路の一つとして、入力端子1つ、出力端子2つを持つSPDT(Single Pole Dual Through)スイッチと呼ばれる半導体スイッチ回路がある。
【0003】
図5に、このような半導体スイッチ回路の一例を示す。図5に示すように、この半導体スイッチ回路は、第1端子31に第1インダクタンス素子34の一端が接続されるとともに、第1インダクタンス素子34の他端に第1半導体スイッチ素子35の一端が接続され、第2端子32に第2インダクタンス素子36の一端が接続されるとともに、第2インダクタンス素子36の他端に第2半導体スイッチ素子37の一端が接続されている。さらに、第1インダクタンス素子34の他端と第1半導体スイッチ素子35の一端の接続点に第3半導体スイッチ素子38の一端が接続されるとともに、第3半導体スイッチ素子38の他端に第3インダクタンス素子39の一端が接続され、さらに第3インダクタンス素子39の他端に第1キャパシタ素子40の一端が接続され、さらに第1キャパシタ素子40の他端がグランドに接続されている。さらに、第2インダクタンス素子36の他端と第2半導体スイッチ素子37の一端の接続点に第4半導体スイッチ素子41の一端が接続されるとともに、第4半導体スイッチ素子41の他端に第4インダクタンス素子42の一端が接続され、さらに第4インダクタンス素子42の他端に第2キャパシタ素子43の一端が接続され、さらに第2キャパシタ素子43の他端がグランドに接続されている。さらに、第1半導体スイッチ素子35の他端と第2半導体スイッチ素子37の他端どうしが接続され、この接続点に第5インダクタンス素子44の一端が接続され、第5インダクタンス素子44の他端には第3端子33が接続されている。また、第1端子31は送信回路と接続され、第2端子32は受信回路と接続され、第3端子33はアンテナと接続されている。
【0004】
ここで、第1半導体スイッチ素子35と第4半導体スイッチ素子41とが導通状態で、かつ第2半導体スイッチ素子37と第3半導体スイッチ素子38とを非導通状態にすることによって、第1端子31と第3端子33の間を導通状態にし、かつ第2端子32と第3端子33の間を非導通状態にすることことができるので、第1端子31に入力された送信信号が第3端子33から出力される。また、第1半導体スイッチ素子35と第4半導体スイッチ素子41とが非導通状態で、かつ第2半導体スイッチ素子37と第3半導体スイッチ素子38とを導通状態にすることによって、第1端子31と第3端子33の間を非導通状態にし、かつ第2端子32と第3端子33の間を導通状態にすることができるので、第3端子33に入力された受信信号が第2端子32から出力される。
【0005】
また、第1端子31と第2端子32のアイソレーションを向上させるために、第1端子31と第3端子33の間を導通状態にし、かつ第2端子32と第3端子33の間を非導通状態にした場合に、第1端子31に入力される送信信号の周波数帯において第4インダクタンス素子42と第4キャパシタ素子43の直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるように設定されている。同様に、第1端子31と第3端子33の間を非導通状態にし、かつ第2端子32と第3端子33の間を導通状態にした場合に、第3端子31に入力される受信信号の周波数帯において第3インダクタンス素子39と第3キャパシタ素子40の直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるように設定されている。
【0006】
また、スイッチ回路の半導体スイッチ素子に電界効果トランジスタを用いた場合に、半導体スイッチ回路の挿入損失を低減するために、第1端子31、第2端子32、第3端子33から見た使用周波数でのインピーダンスを50Ωにする必要があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1端子31、第2端子32、第3端子33から見た使用周波数でのインピーダンスを50Ωに合わせるためには、使用する電界効果トランジスタのゲート幅を大きくする必要があり、半導体スイッチ素子が大きくなるという問題があった。また、半導体スイッチ素子の小型化のために電界効果トランジスタのゲート幅を小さくすると、第1端子31、第2端子32、第3端子33から見た使用周波数でのインピーダンスが50Ωからずれるため、半導体スイッチ回路の挿入損失が劣化してしまという問題があった。
【0008】
本発明の半導体スイッチ回路および半導体装置は、上述の問題を鑑みてなされたものであり、これらの問題を解決し、挿入損失の劣化を防ぎ、かつ半導体スイッチ素子を小型化することができる半導体スイッチ回路および半導体装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のスイッチ回路は、複数の半導体スイッチ素子と、複数のインダクタンス素子と、複数のキャパシタ素子とを備えてなり、第1端子と第3端子の間を導通状態または非導通状態に切り換える機能と、第2端子と第3端子の間を導通状態または非導通状態に切り換える機能を有する半導体スイッチ回路において、第1端子に第1インダクタンス素子の一端が接続されるとともに、第1インダクタンス素子の他端に第1半導体スイッチ素子の一端が接続され、第2端子に第2インダクタンス素子の一端が接続されるとともに、第2インダクタンス素子の他端に第2半導体スイッチ素子の一端が接続され、第1インダクタンス素子の他端と第1半導体スイッチ素子の一端の接続点に第3半導体スイッチ素子の一端が接続されるとともに、第3半導体スイッチ素子の他端に第3インダクタンス素子の一端が接続され、さらに第3インダクタンス素子の他端に第1キャパシタ素子の一端が接続され、さらに第1キャパシタ素子の他端がグランドに接続され、第2インダクタンス素子の他端と第2半導体スイッチ素子の一端の接続点に第4半導体スイッチ素子の一端が接続されるとともに、第4半導体スイッチ素子の他端に第4インダクタンス素子の一端が接続され、さらに第4インダクタンス素子の他端に第2キャパシタ素子の一端が接続され、さらに第2キャパシタ素子の他端がグランドに接続され、さらに、第1半導体スイッチ素子の他端と第2半導体スイッチ素子の他端どうしが接続され、この接続点に第5インダクタンス素子の一端および第3キャパシタ素子の一端が接続され、第5インダクタンス素子の他端には第3端子が接続され、第3キャパシタ素子の他端が第3半導体スイッチの他端と第3インダクタンス素子の一端の接続点、および第4半導体スイッチの他端と第4インダクタンス素子の一端の接続点に接続されていることを特徴とする。
【0010】
これにより、本発明の半導体スイッチ回路および半導体装置は、第1端子、第2端子、第3端子から見た使用周波数でのインピーダンスを50Ωに合わせるために、インピーダンスマッチング用の第3キャパシタ素子を付加することで、半導体スイッチ素子に用いる電界効果トランジスタのゲート幅を小さくすることができる。これにより、半導体スイッチ素子の小型化を図り、挿入損失の劣化を防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施例、図1]
以下、本発明の実施例である半導体スイッチ回路を、図1に基づいて説明する。
【0012】
図1に示すように、第1端子1に第1インダクタンス素子4の一端が接続されるとともに、第1インダクタンス素子4の他端に第1半導体スイッチ素子5の一端が接続され、第2端子2に第2インダクタンス素子6の一端が接続されるとともに、第2インダクタンス素子6の他端に第2半導体スイッチ素子7の一端が接続されている。さらに、第1インダクタンス素子4の他端と第1半導体スイッチ素子5の一端の接続点に第3半導体スイッチ素子8の一端が接続されるとともに、第3半導体スイッチ素子8の他端に第3インダクタンス素子9の一端が接続され、さらに第3インダクタンス素子9の他端に第1キャパシタ素子10の一端が接続され、さらに第1キャパシタ素子10の他端がグランドに接続されている。さらに、第2インダクタンス素子6の他端と第2半導体スイッチ素子7の一端の接続点に第4半導体スイッチ素子11の一端が接続されるとともに、第4半導体スイッチ素子11の他端に第4インダクタンス素子12の一端が接続され、さらに第4インダクタンス素子12の他端に第2キャパシタ素子13の一端が接続され、さらに第2キャパシタ素子12の他端がグランドに接続されている。さらに、第1半導体スイッチ素子5の他端と第2半導体スイッチ素子7の他端どうしが接続され、この接続点に第5インダクタンス素子14の一端および第3キャパシタ素子15の一端が接続され、第5インダクタンス素子14の他端には第3端子3が接続され、第3キャパシタ素子15の他端がグランドに接続されている。また、各インダクタンス素子は、ボンディングワイヤのインダクタンス成分およびパッケージのリードフレームなどの寄生インダクタンス成分から構成されている。また、第1端子1は送信回路と接続され、第2端子2は受信回路と接続され、第3端子3はアンテナと接続されている。また、第3キャパシタ素子15はインピーダンスマッチング用の素子の役目を有している。
【0013】
ここで、送信信号が第1端子1に入力され第3端子3から出力される送信状態のとき、第1半導体スイッチ素子5と第4半導体スイッチ素子11は導通状態であり、第2半導体スイッチ素子7と第3半導体スイッチ素子8は非導通状態である。また、受信信号が第3端子3に入力され第2端子3から出力される受信状態のとき、第1半導体スイッチ素子5と第4半導体スイッチ素子11は非導通状態であり、第2半導体スイッチ素子7と第3半導体スイッチ素子8は導通状態である。このとき、半導体スイッチ素子に電界効果トランジスタを用いると導通状態の半導体スイッチ素子は微小な抵抗成分のみになり、非導通状態の半導体スイッチ素子は電界効果トランジスタの容量成分のみになる。
【0014】
また、第1端子1と第2端子2のアイソレーションを向上させるために、第1端子1と第3端子3の間を導通状態にし、第2端子2と第3端子3の間を非導通状態にした場合に、第1端子1に入力される送信信号の周波数帯において第4インダクタンス素子12と第4キャパシタ素子13の直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるように設定されている。同様に、第1端子1と第3端子3の間を非導通状態にし、第2端子2と第3端子3の間を導通状態にした場合に、第3端子3に入力される受信信号の周波数帯において第3インダクタンス素子9と第3キャパシタ素子10の直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるように設定されている。また、携帯電話等の移動体通信機においては送信周波数と受信周波数が同一または非常に近いため、半導体スイッチ回路のそれぞれの直列共振回路のインピーダンスは、送信周波数と受信周波数のどちらの帯域においてもインピーダンスがほぼ0の状態になっている。このため、送信および受信の状態では、直列共振回路を構成している第3インダクタンス素子9、第1キャパシタ素子10、および第4インダクタンス素子12、第2キャパシタ素子13を省いたものを、半導体スイッチ回路の等価回路として示すことができる。
【0015】
次に、図1に示す半導体スイッチ回路において、各半導体スイッチ素子に電界効果トランジスタを用いた場合における、送信状態の等価回路を図2に示す。図2に示す抵抗23は図1に示す第1半導体スイッチ素子5の導通状態の電界効果トランジスタ抵抗成分であり、図2に示す抵抗24は図1に示す第4半導体スイッチ素子11の導通状態の電界効果トランジスタ抵抗成分である。また、図2に示す容量21は図1に示す第3半導体スイッチ素子8の非導通状態の電界効果トランジスタ容量成分であり、図2に示す容量22は図1に示す第2半導体スイッチ素子7の非導通状態の電界効果トランジスタ容量成分である。また、図1に示す半導体スイッチ回路の直列共振回路部分を構成している第3インダクタンス素子9、第1キャパシタ素子10、および第4インダクタンス素子12、第2キャパシタ素子13は、直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるため、図2においては、これらの素子を省いた等価回路で示している。さらに、導通状態の電界効果トランジスタ抵抗成分である抵抗23と抵抗24は、非常に小さい抵抗値なので、抵抗を短絡状態として扱うことができるため、図2に示した等価回路は、更に簡単な図3に示す等価回路で表わすことができる。
【0016】
次に、図3に示す等価回路において、送信周波数5.8GHz、第1インダクタンス素子4と第5インダクタンス素子14のインダクタンス成分がそれぞれ1nHのとき、第1端子1および第3端子3から見たそれぞれの入力インピーダンスを50Ωに維持するためには、図3おける容量21(図1に示す第3半導体スイッチ素子8の非導通状態の電界効果トランジスタ容量成分)と容量22(図1に示す第3半導体スイッチ素子8の非導通状態の電界効果トランジスタ容量成分)と第3キャパシタ15との合成容量を0.52pFにする必要がある。ここで、電界効果トランジスタの非導通状態のときの容量成分Cは、C=A×Wg+Bという関係式で表わすことができる(Wgは電界効果トランジスタのゲート幅、A,Bは電界効果トランジスタの材料などに起因して変わる任意の定数)。例えば、本実施例の半導体スイッチ回路をGaAs基板上に形成した半導体装置の場合にはA=0.218、B=0.006とすることができる。このA,Bの値のときに、合成容量0.52pFをすべて電界効果トランジスタの非導通状態の合成容量で確保した場合には、2つの電界効果トランジスタの合成のゲート幅Wgは、2.33mmになる。
【0017】
次に、インピーダンスマッチングの第3キャパシタ素子15が、例えば、0.2pFの容量を持っているとすると、非導通状態の電界効果トランジスタの容量成分である容量21と容量22の合成容量は0.32pF必要である。この合成容量を0.32pFにするためには、2つの電界効果トランジスタの合成のゲート幅Wgが1.41mmになる。これにより、電界効果トランジスタのゲート幅を2.33mmから1.41mmに小さくできることがわかる。また、受信状態の時にも送信状態の等価回路と同様な等価回路として示すことができるため、同じように第1半導体スイッチ素子5と第4半導体スイッチ素子11に用いる電界効果トランジスタのゲート幅も小さくできることがわかる。このように電界効果トランジスタのゲート幅を小さくできるため、この半導体スイッチ回路で構成される半導体装置を小型にすることができる。また、インピーダンスが50Ωにマッチングしているため、低損失の半導体装置とすることができる。
【0018】
なお、図1に示した半導体スイッチ回路の半導体スイッチ素子に用いた各電界効果トランジスタのゲート幅は、通過する信号の最大電流値より大きな飽和電流値を持つゲート幅を選択している。
【0019】
また、本実施例においては、半導体スイッチ素子を電界効果トランジスタにするとともに第3キャパシタ素子15を付加して各端子から見た入力インピーダンスをマッチングされることを述べたが、本実施例の半導体スイッチ回路の半導体スイッチ素子は、半導体スイッチ素子が非導通状態において容量成分を有するものであれば良く、電界効果トランジスタ以外の半導体スイッチ素子を用いても良い。また、本実施例の半導体スイッチ素子に用いた電界効果トランジスタの耐圧を向上させるために、電界効果トランジスタを2段直列接続に構成したものを半導体スイッチ素子に用いても良い。
【0020】
[第2実施例、図2]
以下、本発明の第2実施例である半導体スイッチ回路を、図4に基づいて説明する。
【0021】
図4に示すように、第2実施例は第1実施例とほとんど同じで、異なる点は、第3キャパシタ15の他端が第3半導体スイッチ8の他端と第3インダクタンス素子9の一端の接続点、および第4半導体スイッチ11の他端と第4インダクタンス素子12の一端の接続点に接続されている点である。
【0022】
ここで、第1端子1と第3端子3の間を導通状態にし、第2端子2と第3端子3の間を非導通状態にした場合に、第1端子1に入力される送信信号の周波数帯において第4インダクタンス素子12と第4キャパシタ素子13の直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるように設定されている。同様に、第1端子1と第3端子3の間を非導通状態にし、第2端子2と第3端子3の間を導通状態にした場合に、第3端子3に入力される受信信号の周波数帯において第3インダクタンス素子9と第3キャパシタ素子10の直列共振回路のインピーダンスがほぼ0になるように設定されている。このため、第3キャパシタ15の他端は、第1実施例と同じようにグランドに接続された状態と同じようになるため、第1実施例と同じ効果をえることができる。
【0023】
また、この半導体スイッチ回路を用いて半導体装置を作製した場合に、第3キャパシタ15の他端の配線が容易になり、半導体装置の小型化を行なうことができる。
【0024】
また、送信の周波数と受信の周波数が同一であるPHSなどの通信システムにおいては、第3インダクタンス素子9と第1キャパシタ素子10とで構成される共振回路の周波数と、第4インダクタンス素子12と第2キャパシタ素子13とで構成される共振回路の周波数とが同一の周波数になるため、どちらか一方の共振回路を構成するだけでスイッチ回路の特性を得ることができる。このため、図4に示す半導体スイッチ回路から、共振回路を構成する第3インダクタンス素子9および第1キャパシタ素子10、または共振回路を構成する前記第4インダクタンス素子12および第2キャパシタ素子13のどちらか一方の共振回路を構成するインダクタンス素子およびキャパシタンス素子を取り除いた半導体スイッチ回路を構成することができ、このようなインダクタンス素子とキャパシタ素子とをそれそれ1個ずつ省いた半導体スイッチ回路を用いて半導体装置を作製した場合に、さらに半導体装置の小型化を行なうことができる。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明の半導体スイッチ回路は、半導体スイッチ回路の第1端子、第2端子、第3端子から見た使用周波数でのインピーダンスを50Ωに合わせるために、インピーダンスマッチング用の第3キャパシタ素子を付加している。これにより、半導体素子に用いる電界効果トランジスタのゲート幅を小さくすることができるので、半導体装置の小型化ができるとともに、低損失の良好なスイッチ特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半導体スイッチ回路を示す回路図。
【図2】送信状態の本発明の半導体スイッチ回路を示す等価回路図。
【図3】図2に示す等価回路を更に簡略した等価回路図。
【図4】第2実施例の半導体スイッチ回路を示す回路図。
【図5】従来の半導体スイッチ回路を示す回路図。
【符号の説明】
1,2,3,31,32,33 ---- 端子
5,7,8,11,35,37,38,41 ---- 半導体スイッチ素子
4,6,9,12,14,34,36,39,
42,44 ---- インダクタンス素子
10,13,15,40,43 ---- キャパシタ素子
Claims (4)
- 複数の半導体スイッチ素子と、複数のインダクタンス素子と、複数のキャパシタ素子とを備えてなり、第1端子と第3端子の間を導通状態または非導通状態に切り換える機能と、第2端子と第3端子の間を導通状態または非導通状態に切り換える機能を有する半導体スイッチ回路において、
第1端子に第1インダクタンス素子の一端が接続されるとともに、第1インダクタンス素子の他端に第1半導体スイッチ素子の一端が接続され、
第2端子に第2インダクタンス素子の一端が接続されるとともに、第2インダクタンス素子の他端に第2半導体スイッチ素子の一端が接続され、
第1インダクタンス素子の他端と第1半導体スイッチ素子の一端の接続点に第3半導体スイッチ素子の一端が接続されるとともに、第3半導体スイッチ素子の他端に第3インダクタンス素子の一端が接続され、さらに第3インダクタンス素子の他端に第1キャパシタ素子の一端が接続され、さらに第1キャパシタ素子の他端がグランドに接続され、
第2インダクタンス素子の他端と第2半導体スイッチ素子の一端の接続点に第4半導体スイッチ素子の一端が接続されるとともに、第4半導体スイッチ素子の他端に第4インダクタンス素子の一端が接続され、さらに第4インダクタンス素子の他端に第2キャパシタ素子の一端が接続され、さらに第2キャパシタ素子の他端がグランドに接続され、
さらに、第1半導体スイッチ素子の他端と第2半導体スイッチ素子の他端どうしが接続され、この接続点に第5インダクタンス素子の一端および第3キャパシタ素子の一端が接続され、第5インダクタンス素子の他端には第3端子が接続され、第3キャパシタ素子の他端が第3半導体スイッチの他端と第3インダクタンス素子の一端の接続点、および第4半導体スイッチの他端と第4インダクタンス素子の一端の接続点に接続されていることを特徴とする半導体スイッチ回路。 - 前記第3インダクタンス素子および第1キャパシタ素子、または前記第4インダクタンス素子および第2キャパシタ素子のどちらか一方のインダクタンス素子およびキャパシタンス素子を取り除いたことを特徴とする請求項1に記載の半導体スイッチ回路。
- 前記半導体スイッチ素子は、電界効果型トランジスタであることを特徴とする請求項1および請求項2に記載の半導体スイッチ回路。
- 前記半導体スイッチ素子は、電界効果型トランジスタの2段直列接続であることを特徴とする請求項1ないし請求項3に記載の半導体スイッチ回路。
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