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JP4641000B2 - 受光アンプ回路および光ピックアップ - Google Patents

受光アンプ回路および光ピックアップ Download PDF

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JP4641000B2
JP4641000B2 JP2006118509A JP2006118509A JP4641000B2 JP 4641000 B2 JP4641000 B2 JP 4641000B2 JP 2006118509 A JP2006118509 A JP 2006118509A JP 2006118509 A JP2006118509 A JP 2006118509A JP 4641000 B2 JP4641000 B2 JP 4641000B2
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Description

本発明は、光ディスク再生/記録のために用いられる光ピックアップ装置に搭載される受光アンプ素子IC(OPIC:登録商標)に内蔵される受光アンプ回路に関し、特に光ディスクから反射した信号光を受光する受光アンプ素子の受光アンプ回路に関するものである。
光ディスクを再生/記録する光ディスク装置は、再生/記録のためのレーザ光を光ディスクに照射したり、光ディスクからの反射光を受光したりする光ピックアップを備えている。光ピックアップには、上記の反射光を受光したり、レーザ光源から出射されたレーザ光をモニタして、電気信号に変換する受光素子と、変換された電気信号を増幅する受光アンプ回路とが設けられている。
近年、CD−ROM,DVD−ROMなどの再生専用の光ディスクに加えて、CD−R/RW、DVD−R/RWなどの書き込み可能な光ディスクが用いられるようになり、光ディスク装置では、書き込み時には再生時に比べて大きな光量がディスクに照射されるので、書き込み/再生における光入力レベルの差が大きくなっている。また、光ディスクの種類による光ディスクごとの反射率の違いにも対応する必要がある。
そこで、受光アンプ回路に、切り替えにより選択可能な複数の帰還回路を設け、アンプゲインを変化させる受光アンプ回路が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
図34は、従来の受光アンプ回路91を示している。受光アンプ回路91は、特許文献1の受光アンプ回路における差動増幅器の正入力端子に、オフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnが設けられた受光アンプ回路であり、さらにスイッチ手段として各帰還回路C1〜Cnにトランジスタ(バイポーラトランジスタ)SW1〜SWnを設け、トランジスタSW1〜SWnの導通/非導通によってスイッチング制御する構成となっている。
受光アンプ回路91では、光信号を受光する受光素子(フォトダイオード)PD1が差動増幅器Amp1の負入力端子に接続されており、光ディスクからの戻り光の光信号は受光素子PD1で電流IPD1に変換される。差動増幅器Amp1の負入力端子−出力端子間には、トランジスタSW1〜SWn(PNP型トランジスタ)と帰還抵抗FB1〜FBnとを備えた複数の帰還回路C1〜Cnが並列に接続されている。トランジスタSW1〜SWnのベース端子には電流源CS1〜CSnが接続されており、電流ISW1〜ISWnをON/OFFさせる事で、トランジスタSW1〜SWnの飽和/非飽和、即ち導通/非導通の制御を行う。
帰還抵抗FB1〜FBnはそれぞれ異なったインピーダンスを持ち、電流IPD1の大きさに合わせて帰還回路C1〜Cnが選択される。帰還回路C1〜Cnの選択はトランジスタSW1〜SWnの導通/非導通の制御によって行われ、例えば、受光素子PD1からの電流IPD1が大きくなる書き込み時は、ゲインの低い帰還回路が選択され、電流IPD1が小さい再生時は、ゲインの高い帰還回路が選択される。
またオフセット電圧(無入力時出力電圧と基準電圧との差)を低減するために、差動増幅器Amp1の正入力端子には、基準電圧源VS1が接続されており、差動増幅器Amp1の正入力端子と基準電圧源VS1との間には、トランジスタSWd1〜SWdnと抵抗FBd1〜FBdnとを備えた複数のオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnが並列に接続されている。トランジスタSWd1〜SWdnのベース端子にはそれぞれ電流源CSd1〜CSdnが接続されており、電流ISWd1〜ISWdnをON/OFFさせる事で、トランジスタSWd1〜SWdnの飽和/非飽和、即ち導通/非導通の制御を行う。
抵抗FBd1〜FBdnもそれぞれ異なったインピーダンスを持ち、抵抗FBd1と帰還抵抗FB1の抵抗値は互いに等しく、抵抗FBdk(k=2〜n)と帰還抵抗FBk(k=2〜n)の抵抗値もそれぞれ互いに等しい。また、上記帰還回路C1が選択されると、オフセット電圧補正回路Cd1が選択され、同様に帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されるとオフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)が選択される。このように帰還回路C1〜Cnの選択に合わせて、それぞれオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnの選択が行われることにより、オフセット電圧を低減している。
図35は従来の他の受光アンプ回路92を示している。受光アンプ回路92は、特許文献2に開示の受光アンプ回路において、スイッチ回路の代わりに各帰還回路C1〜Cnにトランジスタを設け、トランジスタの導通/非導通によってスイッチング制御する構成である。
受光アンプ回路92は、増幅器Amp2とダミー増幅器Ampdとからなる初段増幅回路、および差動増幅器Amp3からなる後段増幅回路で構成されている。増幅器Amp2からの出力は、差動増幅器Amp3の非反転端子に入力され、ダミー増幅器Ampdからの出力電圧と比較増幅されて出力される。
増幅器Amp2の入力端子には、光信号を電流IPD1に変換する受光素子PD1が接続されるとともに、帰還抵抗FB1〜FBnとトランジスタSW1〜SWnを備えた複数の帰還回路C1〜Cnが並列に設けられている。トランジスタSW1〜SWnのベース端子には電流源CS1〜CSnが接続されており、電流ISW1〜ISWnをON/OFFさせる事で、トランジスタSW1〜SWnの導通/非導通の制御を行う。帰還抵抗FB1〜FBnはそれぞれ異なったインピーダンスを持ち、電流IPD1の大きさに合わせて帰還回路C1〜Cnが選択される。例えば、受光素子PD1からの電流IPD1が大きくなる書き込み時は、インピーダンスの低い帰還抵抗が選択され、電流IPD1が小さい再生時は、インピーダンスの高い帰還抵抗が選択される。
またダミー増幅器Ampdにも、抵抗FBd1〜FBdnとトランジスタSWd1〜SWdnを備えた複数のオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnが並列に設けられている。トランジスタSWd1〜SWdnのベース端子には電流源CSd1〜CSdnが接続されており、電流ISWd1〜ISWdnをON/OFFさせる事で、トランジスタSWd1〜SWdnの導通/非導通の制御を行う。帰還抵抗FB1〜FBnもそれぞれ異なったインピーダンスを持ち、増幅器Amp2の帰還抵抗の選択に合わせて、ダミー増幅器Ampdのオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnが選択される。
差動増幅器Amp3の2つの入力側には、それぞれ入力抵抗R1が設けられるとともに、差動増幅器Amp3の帰還回路には抵抗R2が設けられている。また差動増幅器Amp3の正入力端子と抵抗R1との間にも抵抗R2が接続されており、該抵抗R2はさらに基準電圧源VS2に接続されている。これにより差動増幅器Amp3のゲインは、R2/R1で固定される。
上記2つの受光アンプ回路91および92の構成により、光ピックアップ装置は光入力の大きい高速書き込みモードに対応しつつ、低反射ディスクに対しても良好な再生特性を得ることができる。
特開2003−234623号公報(平成15年8月22日公開) 特開2003−187484号公報(平成15年7月4日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、帰還回路選択のためにトランジスタを用いているので、受光素子からの入力電流と受光アンプ回路の出力電圧とが直線性を有さず、出力信号に誤差を生じてしまうという問題がある。
具体的には図34において、電流ISW1がON、即ちトランジスタSW1が導通して帰還抵抗FB1を備える帰還回路C1のみが選択されている時、Rf1を帰還抵抗FB1の抵抗値,ZSW1をトランジスタSW1のインピーダンスとして、出力電圧Vo1は、
Vo1=IPD1×(Rf1+ZSW1) …(1)
となる。ここで帰還抵抗値Rf1は電流IPD1によらず一定である。
一方、インピーダンスZSW1は以下のように求められる。一般にトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)は、
Vce(sat)=VT×ln((αF・(1−αR)・IC+IS(1−αF・αR)+αF・IB)/
(αR・(αF−1)・IC+IS(1−αF・αR)+αF・αR・IB))
=VT×ln(((1−αR)・IC+IB)/(αR・IB)) …(2)
となる。ここで、上式における各パラメータは、
IS:逆動作時飽和電流<IB,IC
IB:ベース電流
IC:コレクタ電流
IE:エミッタ電流
VT:熱電圧
αF:ベース接地での順方向電流増幅率(≒1)
αR:ベース接地での逆方向電流増幅率
β:順方向動作時電流利得(IC/IB)
rE:エミッタ抵抗
rC:コレクタ抵抗
であり、αR,β,rE,rCはトランジスタの固有値(定数)である。IB一定とすれば、飽和トランジスタのコレクタ−エミッタ間抵抗RonはICに対するVCE(sat)の変化で表せるので、VCE(sat)即ち式(2)をコレクタ電流ICで偏微分すると以下のようになる。
Ron=σVce(sat)/σIC
VT×(1−αR)/(IB+(1−αR)・IC) …(3)
(1)のZSW1はトランジスタSW1のコレクタ−エミッタ間抵抗、即ち式(3)に相当するので、IB=ISW1,IC=IPD1とし、差動増幅器の入力電流は十分小さいとして無視して、
ZSW1=VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・IPD1) …(4)
となり、インピーダンスZSW1は受光素子PD1からの電流IPD1の大きさによって変化することが分かる。
式(4)より式(1)で示される出力電圧Vo1は、
Vo1=IPD1×(Rf1+ZSW1)
=IPD1×(Rf1+VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・IPD1)) …(5)
となり、受光アンプ回路のゲインをRaとすると、
Ra=Vo1/IPD1
=ZFB1+ZSW1
=Rf1+VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・IPD1) …(6)
となる。
ここで、IPD1が0〜最大値の範囲で変化した場合の、インピーダンスZSW1の変化量をΔZSW1とすると、ゲインRaの変化量ΔRaは、帰還抵抗値Rf1が電流IPD1に関わらず変化しないため、
ΔRa=ΔZSW1 …(7)
となり、
ゲインRaの変化率ΔRa/Raは、
ΔRa/Ra=ΔZSW1/Ra
=ΔZSW1/(Rf1+ZSW1) …(8)
となる。
特に昨今では、光ディスクの記録速度向上に伴うレーザ出射光の増大により受光素子からの電流IPD1が大きくなるため、受光アンプ回路の出力飽和防止を目的に帰還抵抗値Rf1を小さくしている。それに伴い、ゲインの変化量が同一でもゲインの変化率が増大することとなる。
すなわち、図36(a)に示すように、帰還抵抗値Rf1が大きい場合はゲインRaの変化率は小さく、受光素子PD1からの電流に対する出力電圧の誤差も小さかったが、図36(b)に示すように、帰還抵抗値Rf1が小さい場合はゲインRaの変化率が大きくなり、受光素子PD1からの電流に対する出力電圧の誤差が増大する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、帰還回路選択のためのスイッチング素子としてバイポーラトランジスタを用いることによりチップ面積、製造コストを抑えた受光アンプ回路において、上記出力電圧の誤差の少ない受光アンプ回路を実現することにある。
本発明に係る受光アンプ回路は、上記課題を解決するために、受光素子と、受光素子で発生する電流を電圧に変換して増幅する増幅器と、第1抵抗と帰還回路をON/OFFする第1トランジスタとが直列接続された複数の帰還回路と、上記帰還回路の個々に対して上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路とを備え、上記受光素子は上記増幅器の第1入力端子に接続され、上記複数の帰還回路は、上記受光素子と上記第1入力端子との接続点と、上記増幅器の出力端子との間に並列接続され、上記第1抵抗のインピーダンスは、互いに異なっており、上記オフセット電圧補正回路は、上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されている受光アンプ回路において、上記第1トランジスタに流す第1バイアス電流を発生する第1バイアス電流源を備え、上記バイアス電流源は、上記受光素子および上記複数の帰還回路に接続され、導通している第1トランジスタには、上記受光素子で発生する電流と上記第1バイアス電流とを加算した電流が流れることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1トランジスタがPNP型トランジスタである場合、第1トランジスタのコレクタ端子に流れる電流がバイアス電流分増加し、第1トランジスタがNPN型トランジスタである場合、第1トランジスタのエミッタ端子に流れる電流がバイアス電流分増加するため、受光素子の検出信号の変化に対する帰還回路のゲインの変化が少なくなる。よって従来の受光アンプ回路に比べて誤差の少ない出力電圧を得ることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1バイアス電流源は、上記受光素子と上記増幅器との接続点を介して上記第1バイアス電流を流してもよい。
上記の構成によれば、帰還回路が選択されるのに伴って、第1トランジスタに第1バイアス電流を自動的に流すことができる。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記バイアス電流源を1つだけ備え、該第1バイアス電流源は、上記受光素子と上記接続点を介して上記第1バイアス電流を流すことを特徴としている。
上記の構成によれば、第1抵抗にもバイアス電流が流れるので受光アンプ回路のダイナミックレンジは減少するが、第1バイアス電流源を受光アンプ回路に1つだけ設けるだけで済むので、製造コストを抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1バイアス電流源を上記帰還回路と個々に対応して備え、上記第1トランジスタが導通している時のみ該第1トランジスタが接続されている上記第1バイアス電流源を動作させる動作制御回路を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1バイアス電流源を複数設ける必要があるものの、帰還回路の選択にあわせてバイアス電流値を切り替えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1バイアス電流源を上記帰還回路と個々に対応して備え、上記第1バイアス電流源は、上記各帰還回路における上記第1抵抗と上記第1トランジスタとの間に接続されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1バイアス電流源を複数設ける必要があるものの、第1抵抗には第1バイアス電流は流れないので、第1バイアス電流源が受光素子と増幅器との接続点を介して上記第1バイアス電流を流す構成に比べ、ダイナミックレンジの減少を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1トランジスタが導通している時のみ該第1トランジスタが接続されている上記第1バイアス電流源を動作させる動作制御回路を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、動作制御回路が第1トランジスタが導通しているときのみ、対応する第1バイアス電流源を動作させるので、帰還回路の選択にあわせてバイアス電流値を自動的に切り替えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記動作制御回路は、定電流を発生する定電流源と、該定電流を流すダイオード接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとベースが共通接続されており、上記第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタとを含み上記第1バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第4トランジスタであることを特徴としている。
上記の構成によれば、第3トランジスタのベースと第4トランジスタのベースとが、第2トランジスタのベースに共通に接続されているため、第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタと第1バイアス電流源である第4トランジスタとが連動する。したがって、帰還回路の選択に伴って、対応するバイアス電流源を簡単な構成で切り替えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、オフセット電圧補正回路を設けることで無信号時における出力電圧を抑えることができ、ダイナミックレンジの減少を抑制することができる。また、第1抵抗とそれに対応する第2抵抗の抵抗値が互いに等しく、同時に流される第1バイアス電流と第2バイアス電流とが互いに電流値が等しいので、オフセット電圧をさらに抑制することができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、記オフセット電圧補正回路は、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であることを特徴としている。
上記の構成によれば、オフセット電圧補正回路の選択に伴って、第5トランジスタに第2バイアス電流を自動的に流すことができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、上記第2バイアス電流源を1つ設け、該第2バイアス電流源が上記第2入力端子に接続され、上記第2バイアス電流源と上記第2入力端子との接続点を介して上記第2バイアス電流を流すことがさらに好ましい。
上記の構成によれば、第1バイアス電流源と第2バイアス電流源がそれぞれ1つだけ設けるだけで済むので、製造コストを抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、上記第2バイアス電流源は、上記オフセット電圧補正回路と個々に対応して設けられており、上記第2入力端子に接続され、上記第2バイアス電流源と上記第2入力端子との接続点を介して上記第2バイアス電流を流し、上記動作制御回路は、上記第5トランジスタが導通している時のみ該第5トランジスタが接続されている上記第2バイアス電流源をさらに動作させ、定電流を発生する定電流源と、該定電流を流すダイオード接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとベースが共通接続されており、上記第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタと、上記第5トランジスタをON/OFFする第6トランジスタとを含み、上記第1バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第4トランジスタであり、上記第2バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第7トランジスタであることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタのベース、第1バイアス電流源である第4トランジスタのベース、第5トランジスタをON/OFFする第6トランジスタのベースおよび第2バイアス電流源である第7トランジスタのベースが、第2トランジスタのベースに共通に接続されている。よって、各トランジスタのON/OFFが連動していることにより、帰還回路の選択にあわせて、対応するオフセット電圧補正回路、第1バイアス電流および第2バイアス電流を切り替えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、上記第2バイアス電流源は、上記オフセット電圧補正回路と個々に対応して設けられており、上記各オフセット電圧補正回路における上記第2抵抗と上記第5トランジスタとの間に接続されていてもよい。
上記の構成によれば、第1バイアス電流が帰還抵抗と第1トランジスタのコレクタ端子との間に帰還回路ごとに設けられている場合に、好適に無信号時における出力電圧を抑えることができる。また、第1バイアス電流源および第2バイアス電流源を複数設ける必要があるものの、第1抵抗には第1バイアス電流は流れないので、ダイナミックレンジの減少は少ないという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、上記第2バイアス電流源は、上記オフセット電圧補正回路と個々に対応して設けられており、上記各オフセット電圧補正回路における上記第2抵抗と上記第5トランジスタとの間に接続され、上記動作制御回路は、上記第5トランジスタが導通している時のみ該第5トランジスタが接続されている上記第2バイアス電流源をさらに動作させ、定電流を発生する定電流源と、該定電流を流すダイオード接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとベースが共通接続されており、上記第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタと、上記第5トランジスタをON/OFFする第6トランジスタとを含み、上記第1バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第4トランジスタであり、上記第2バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第7トランジスタであることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタのベース、第1バイアス電流源である第4トランジスタのベース、第5トランジスタをON/OFFする第6トランジスタのベースおよび第2バイアス電流源である第7トランジスタのベースが、第2トランジスタのベースに共通に接続されている。よって、各トランジスタのON/OFFが連動していることにより、帰還回路の選択にあわせて、対応するオフセット電圧補正回路、第1バイアス電流および第2バイアス電流を切り替えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、受光アンプ回路に設けられている全てのトランジスタの特性が同一であり、上記帰還回路における上記各第1バイアス電流源の接続点と出力端子との間のインピーダンスを第1帰還回路インピーダンスとして、該第1帰還回路インピーダンスと上記第1バイアス電流との積が、上記受光アンプ回路に設けられているトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より大きいことがさらに好ましい。
上記の構成によれば、第3トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧が、トランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より高いため、増幅器内に上記第3トランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧の確保のためのトランジスタを設ける必要がないという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1バイアス電流と上記第1帰還回路インピーダンスとの積が、上記受光アンプ回路に設けられているトランジスタのベース−エミッタ間電圧より小さいことがさらに好ましい。
上記の構成によれば、受光アンプ回路の無信号時出力電圧がバイアス電流を供給しない従来の受光アンプ回路の無信号時出力電圧よりも低いので、従来の受光アンプ回路よりも広いダイナミックレンジを確保できるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1バイアス電流を上記帰還回路のON/OFFに応じてON/OFFさせ、各帰還回路における上記第1抵抗と第1トランジスタとのインピーダンスの和を第2帰還回路インピーダンスとして、選択された帰還回路の第2帰還回路インピーダンスが小さいほど、電流値の大きな第1バイアス電流源が選択され、選択された帰還回路の第2帰還回路インピーダンスが大きいほど、電流値の小さい第1バイアス電流源が選択されることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、帰還回路のインピーダンスが大きい場合、ゲインの変化率は小さくなることから、バイアス電流を少なくすることができ、消費電力を抑制することができる。また、帰還回路のインピーダンスが小さいほど、ゲインの変化率は大きくなることから、バイアス電流を増やすことにより、ゲインの変化率を抑えることができるという効果を奏する。
本発明に係る受光アンプ回路では、上記第1バイアス電流は、上記受光素子からの電流の最大値と上記第2帰還回路インピーダンスとの積と、上記受光素子からの電流が無い時における上記増幅器の出力電圧との和が、上記増幅器の最大許容出力電圧よりも小さくなるように設定されていることがさらに好ましい。
上記の構成によれば、受光素子から供給される電流が最大の場合であっても、出力電圧が受光アンプ回路の最大許容出力電圧を超えることがないので、出力信号のひずみが発生しないという効果を奏する。
本発明に係る光ピックアップは、上記受光アンプ回路を備えていることを特徴とする。
上記の構成によれば、レーザの反射光に対して誤差の少ない出力電圧が検出できる光ピックアップを実現することができる。
本発明に係る受光アンプ回路は、以上のように、受光素子と、受光素子で発生する電流を電圧に変換して増幅する増幅器と、第1抵抗と帰還回路をON/OFFする第1トランジスタとが直列接続された複数の帰還回路と、上記帰還回路の個々に対して上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路とを備え、上記受光素子は上記増幅器の第1入力端子に接続され、上記複数の帰還回路は、上記受光素子と上記第1入力端子との接続点と、上記増幅器の出力端子との間に並列接続され、上記第1抵抗のインピーダンスは、互いに異なっており、上記オフセット電圧補正回路は、上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されている受光アンプ回路において、上記第1トランジスタに流す第1バイアス電流を発生する第1バイアス電流源を備え、上記バイアス電流源は、上記受光素子および上記複数の帰還回路に接続され、導通している第1トランジスタには、上記受光素子で発生する電流と上記第1バイアス電流とを加算した電流が流れる構成である。
これにより、第1トランジスタに流れる電流がバイアス電流分増加するため、受光素子の検出信号の変化に対する帰還回路のゲインの変化が少なくなる。よって従来の受光アンプ回路に比べて誤差の少ない出力電圧を得ることができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図19に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は本実施の形態に係る受光アンプ回路1の構成を示している。
受光アンプ回路1は、図34に示す従来の受光アンプ回路91にバイアス電流源CSB1aを加えた構成となっている。バイアス電流源CSB1aは、受光素子PD1および各帰還抵抗FB1〜FBnに接続されており、バイアス電流IBIAS1aを発生する。
例えば、電流源CS1のみがONでトランジスタSW1のみが導通している場合、帰還抵抗FB1を流れるトランジスタSW1のコレクタ電流はIPD1+IBIAS1aとなる。すなわち、受光アンプ回路1は、受光アンプ回路91に比べ、トランジスタSW1のコレクタ電流をバイアス電流IBIAS1aだけ増加させる。
ここで受光素子PD1からの電流が0〜IPD1maxの範囲で変化すると仮定する。このとき、受光アンプ回路91においてはトランジスタSW1のコレクタ電流も0〜IPD1maxの範囲で変化するので、電流ゲインの変化量ΔRaは式(4)および式(7)より、
ΔRa=ΔZSW1
VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・0)−
VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・IPD1max)
VT×(1−αR)・(1/ISW1−1/(ISW1+(1−αR)・IPD1max)
VT×(1−αR) 2 ・IPD1max /(ISW1・(ISW1+(1−αR)・IPD1max)) …(9)
となる。
一方、本実施形態の構成では、受光素子PD1からの電流IPD1が0〜IPD1maxの範囲で変化すると、トランジスタSW1のコレクタ電流はIBIAS1a〜IBIAS1a+IPD1maxの範囲で変化するので、ゲインの変化量ΔRaは式(4)および式(7)より、
ΔRa=ΔZSW1
VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・IBIAS1a)−
VT×(1−αR)/(ISW1+(1−αR)・(IBIAS1a+IPD1max))
VT×(1−αR)・(1/ISW1−1/(ISW1+(1−αR)・IPD1max))
VT×(1−αR) 2 ・IPD1max/
((ISW1+(1−αR)・IBIAS1a)・(ISW1+(1−αR)・(IBIAS1a+IPD1max)))
…(10)
となる。
ここで式(9)と式(10)とを比較すると、分子は等しいが分母は式(10)のほうが大きいため、式(10)のほうが式(9)よりも小さい。よって、受光素子PD1からの電流IPD1の変化量に対し、受光アンプ回路1の構成のほうがゲインの変化量は少なくなる。
すなわち図3に示すように、トランジスタのインピーダンスはコレクタ電流が大きいほど変化量が少なくなるので、コレクタ電流をバイアス電流IBIAS1aで増大させることにより、受光素子PD1からの電流IPD1の変化に対してトランジスタのインピーダンスの変化が少なくなる。
よって、本実施形態の構成のほうが従来の構成よりもゲインの変化量は少なく、受光素子PD1からの電流IPD1に対する出力電圧Vo1の誤差が改善される。
なお、上記の場合トランジスタSW1はPNP型トランジスタであるが、トランジスタSW1がNPN型トランジスタの場合は、バイアス電流IBIAS1aはトランジスタISW1のエミッタ電流を増加させ、式(10)と同様の結果が得られる。
また図2は、本実施形態に係る受光アンプ回路2の構成を示している。
受光アンプ回路2は、図35に示す従来の受光アンプ回路92にバイアス電流源CSB1aを加えた構成となっている。バイアス電流源CSB1aは、受光素子PD1および各帰還抵抗FB1〜FBnに接続されており、バイアス電流IBIAS1aを発生する。
受光アンプ回路2においても受光アンプ回路1と同様、例えば、電流源CS1のみがONでトランジスタSW1のみが導通している場合、帰還抵抗FB1を流れるトランジスタSW1のコレクタ電流はIPD1+IBIAS1aとなる。すなわち、受光アンプ回路2は、受光アンプ回路92に比べ、トランジスタSW1のコレクタ電流をバイアス電流IBIAS1aだけ増加させる。
受光素子PD1からの電流IPD1の変化に対する、帰還回路のゲインの変化量についても受光アンプ回路1と同様、式(9)(10)が成り立ち、受光アンプ回路2のほうが、受光アンプ回路92の場合よりもゲインの変化量が少なくなる。
なお、受光アンプ回路1においては帰還回路C1が選択されるとオフセット電圧補正回路Cd1が選択され、同様に、帰還回路Cnが選択されるとオフセット電圧補正回路Cdnが選択されるようになっている。すなわち、帰還回路C1〜Cnの選択に合わせて、それぞれオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnの選択が行われることにより、オフセット電圧を低減している。
図4は、受光アンプ回路1における帰還回路選択に伴うオフセット電圧補正回路の切替手段の具体的な回路構成例を示している。
帰還回路C1のトランジスタSW1のベースにはトランジスタQSW1のコレクタが接続され、トランジスタQSW1のエミッタは接地されている。オフセット電圧補正回路Cd1においては、トランジスタSWd1のベースにはトランジスタQSWd1のコレクタが接続され、トランジスタQSWd1のエミッタは接地されている。トランジスタQSW1のベースとトランジスタQSWd1のベースはともに、トランジスタQCM1aのベースとコレクタに共通に接続されており、トランジスタQCM1aのエミッタは接地されている。トランジスタQCM1aのベースとコレクタは電流源CSCM1aとトランジスタSWCM1aのコレクタに接続されている。電流源CSCM1aは定電流ICM1aを発生し、トランジスタSWCM1aのベースは電源VS3aに接続されており、トランジスタSWCM1aのエミッタは接地されている。
上記の構成においては、トランジスタSWCM1aのOFF/ONにより、トランジスタQCM1aがON/OFFし、トランジスタQSW1およびトランジスタQSWd1がON/OFFする。トランジスタQCM1aがONすることによって、定電流ISW1および定電流ISWd1が発生し、トランジスタSW1・トランジスタSWd1も連動してON/OFFする。ここで電流源CSCM1a、トランジスタQCM1a、トランジスタQSW1およびトランジスタQSWd1がカレントミラー回路を構成していることから、定電流ISW1および定電流ISWd1は互いに等しくなる。
次に、帰還回路の選択に応じてバイアス電流が切り替わり、さらに受光素子からの電流の変化に応じてバイアス電流を変化させる構成を図5および6に示す。
図5は本実施形態に係る受光アンプ回路3の構成を示している。
式(10)より、バイアス電流IBIAS1aが大きいほどゲインの変化量が少なくなる。よって帰還抵抗値Rfnが小さい場合、すなわちインピーダンスの小さい帰還回路が選択された場合には、式(8)におけるゲインの変化率を抑えるために、バイアス電流調整回路9は、バイアス電流IBIAS1aを大きくすることが望ましい。
逆に、帰還抵抗値Rfnが大きい場合、すなわちインピーダンスの大きい帰還回路が選択された場合は、式(8)よりゲインの変化量が大きくてもゲインの変化率はあまり影響を受けないので、バイアス電流調整回路はバイアス電流IBIAS1aを少なくしてもよい。これにより消費電力を抑えることができる。
そこで受光アンプ回路3では、受光アンプ回路1の構成において、単一のバイアス電流源CSB1aの代わりに複数のバイアス電流源CSB1a〜CSBnaが受光素子PD1および各帰還抵抗FB1〜FBnに並列に接続されており、それぞれバイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaを発生する。バイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaの大きさはそれぞれ異なっており、帰還回路C1〜Cnの選択に合わせてバイアス電流源CSB1a〜CSBnaが選択される構成となっている。
すなわち、電流源CS1のみがONでトランジスタSW1のみが導通している場合、それに伴いバイアス電流源CSB1aのみが選択され、トランジスタSW1のコレクタ電流をバイアス電流IBIAS1aだけ増加させる。同様に、電流源CSk(k=2〜n)のみがONでトランジスタSWk(k=2〜n)のみが導通している場合、それに伴いバイアス電流源CSBka(k=2〜n)のみが選択され、トランジスタSWk(k=2〜n)のコレクタ電流をバイアス電流IBIASka(k=2〜n)だけ増加させる。
このとき、バイアス電流IBIASnaの大きさは、選択される帰還回路Cnの帰還抵抗FBnの抵抗値と反比例の関係にある。例えば、帰還抵抗FB1〜FBnの帰還抵抗値Rf1〜Rfnの順で抵抗値が大きくなるとすると、それに対応するバイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaはその順で電流値が小さくなる。
さらに受光アンプ回路3には、出力電圧検出回路8(電流検出回路)およびバイアス電流調整回路9が設けられている。
出力電圧検出回路8は、出力端子に接続されており、出力電圧Vo1を検出することにより間接的に電流IPD1の電流値を検出する。
バイアス電流調整回路9は、バイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaの大きさを調整する回路であり、バイアス電流IBIAS1aを例にとると、以下のようにバイアス電流IBIAS1aを調整する。
まず、バイアス電流調整回路9は受光素子PD1からの電流IPD1の増加/減少に伴って、出力電圧検出回路8で検出された出力電圧Vo1が増加/減少すると、それに応じて、バイアス電流IBIAS1aを減少/増加させる働きを持つ。
バイアス電流調整回路9は、さらに電流IPD1とバイアス電流IBIAS1aの和を一定に保つ働きを持つ。このようにバイアス電流IBIAS1aを調整すると、トランジスタSW1〜SWnのコレクタ電流が一定となり、トランジスタSW1〜SWnのインピーダンスが変化しない。したがって、電流IPD1に対する出力電圧Vo1の関係がより直線的になる。
またバイアス電流調整回路9は、出力電圧Vo1が受光アンプ回路3の最大出力電圧(Vo1max)を超えないように調整する働きを持つ。すなわち、バイアス電流調整回路9は以下のようにバイアス電流値を調整する。
例えばトランジスタSW1のみがONであって、あらかじめ受光素子PD1からの電流の最大値(IPD1max)が分かっている場合は、オフセット電流をVodとして、
Volmax>(IPD1max×(Rf1+ZSW1)+IBIAS1×(Rf1+ZSW1)+Vod …(11)
となる。ここでIBIAS1×(Rf1+ZSW1)+Vodは、受光素子PD1からの信号が無い時(以下「無信号時」という)の受光アンプ回路1の出力電圧Vo1に相当する。無信号時における受光アンプ回路3の出力電圧Vo1をVo1minとすると、
Volmax−Volmin>IPD1max×(Rf1+ZSW1) …(12)
を満足すれば、出力波形がVo1maxを超えることはなく、ダイナミックレンジの減少による出力信号のひずみは発生しない。このように、バイアス電流調整回路9は、出力電圧検出回路8による出力電圧Vo1の検出値に基づき、式(12)を満たすようにバイアス電流を調整する。
図6は、本実施形態に係る受光アンプ回路4の構成を示している。受光アンプ回路4は受光アンプ回路2の構成において、単一のバイアス電流源CSB1aの代わりに複数のバイアス電流源CSB1a〜CSBnaが受光素子PD1および各帰還抵抗FB1〜FBnに並列に接続されており、それぞれバイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaを発生する。バイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaの大きさはそれぞれ異なっており、帰還回路C1〜Cnの選択に合わせてバイアス電流源が選択される構成となっている。また受光アンプ回路3と同様、受光アンプ回路4にも、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9が設けられている。
受光アンプ回路4において、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替、および出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9の働きは、受光アンプ回路3の場合と略同様である。
次に、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9の具体的な回路構成について図7〜図9を用いて説明する。
図7は、受光アンプ回路3における、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段の具体的な回路構成を示している。ここでは、トランジスタSW1のみが導通し、バイアス電流IBIAS1aのみが選択されている場合を例にとって説明する。
回路Aは、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段の具体的構成を示しており、受光素子PD1のカソードにトランジスタQBIAS1aのコレクタが接続され、トランジスタQBIAS1aのベースはトランジスタQCM1aのベースに接続されている。また、トランジスタQBIAS1aのエミッタは接地されている。
トランジスタQCM1aのベースとコレクタは互いに接続され、トランジスタQCM1aのエミッタは接地されている。またトランジスタQCM1aのコレクタは、電流源CSCM1aとトランジスタSWCM1aのコレクタに接続されており、トランジスタSWCM1aのエミッタは接地され、ベースは電源VS3aに接続されている。電流源CSCM1aは定電流ICM1aを発生させ、電流源CSCM1a、トランジスタQCM1aおよびトランジスタQBIAS1aがカレントミラー回路を構成することにより、バイアス電流IBIAS1aを発生する。
また、トランジスタQSW1のベースも、トランジスタQBIAS1aのベースと共通にトランジスタQCM1aのベースに接続されている。これによりトランジスタSWCM1aのOFF/ONに伴って、トランジスタQCM1aがON/OFFし、トランジスタQBIAS1aとトランジスタQSW1が連動してON/OFFする。これにより、帰還抵抗FB1を含む帰還回路C1が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIAS1aが選択されることとなる。
図7では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)とバイアス電流IBIASka(k=2〜n)についても、回路Aが接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIASka(k=2〜n)がそれぞれ選択されるようになっている。
図8は、バイアス電流源が1つだけ設けられた受光アンプ回路1において、トランジスタSW1のみが導通し、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9をさらに加えた回路構成を示している。
回路Bは、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9の具体的構成を示しており、トランジスタQBIAS1a・QB1a・QB1ab・QB1acと、抵抗RB1aとを有している。この回路において、前述のトランジスタQBIAS1aのベースが、トランジスタQB1aaのベースに接続されており、トランジスタQBIAS1aのエミッタは接地されている。また、トランジスタQB1aaのベースとコレクタは互いに接続されている。トランジスタQB1aaのエミッタは接地されており、トランジスタQB1aaのコレクタは、トランジスタQB1abのコレクタに接続されている。トランジスタQB1abのエミッタは電源Vccに接続されており、トランジスタQB1abのベースはトランジスタQB1acのベースに接続されている。トランジスタQB1acのベースとコレクタは互いに接続されており、トランジスタQB1acのエミッタはトランジスタQB1abのエミッタと同様、電源Vccに接続されている。トランジスタQB1acのコレクタは、抵抗RB1aの一端と接続されており、抵抗RB1aの他端は出力端子Vo1およびトランジスタSW1のエミッタに接続されている。上記回路において、抵抗RB1aが出力電圧検出回路8を構成し、トランジスタQB1aa〜QB1adがバイアス電流調整回路9を構成している。
上記構成では、抵抗RB1aにおいて出力電圧Vo1を検出する。トランジスタQB1acとトランジスタQB1ab、トランジスタQB1aaとトランジスタSWB1aがそれぞれカレントミラー回路を構成していることから、バイアス電流IBIAS1aの大きさは、抵抗RB1aの抵抗値をZRB1b、トランジスタQB1acのベース−エミッタ間電圧をVbeQB1acとすると、以下のようになる。
IBIAS1a=(Vcc−Vo1-VbeQB1ac)/ZRB1a …(13)
これにより出力電圧Vo1の増加/減少に伴い、バイアス電流IBIAS1aは減少/増加することになる。
さらに図9は、受光アンプ回路3において、バイアス電流の調整と共に帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替も同時に実現させる構成を示している。ここでは、トランジスタSW1のみが導通し、バイアス電流IBIAS1aのみが選択されている場合を例にとって説明する。
回路Cでは、トランジスタQBIAS1aのベースが、トランジスタQB1aaのベースに接続されており、トランジスタQBIAS1aのエミッタは接地されている。トランジスタQSW1のベースもトランジスタQBIAS1aのベースと共通で、トランジスタQB1aaのベースに接続されており、トランジスタQSW1のコレクタはトランジスタSW1のベースに接続され、トランジスタQSW1のエミッタは接地されている。また、トランジスタQB1aaのベースとコレクタは互いに接続されている。トランジスタQB1aaのエミッタは接地されており、トランジスタQB1aaのコレクタは、トランジスタQB1adのコレクタとトランジスタQB1abのコレクタに接続されている。トランジスタQB1adのベースは電源VS4aに接続され、トランジスタQB1adのエミッタは接地されている。トランジスタQB1abのエミッタは電源Vccに接続されており、トランジスタQB1abのベースはトランジスタQB1acのベースに接続されている。トランジスタQB1acのベースとコレクタは互いに接続されており、トランジスタQB1acのエミッタはトランジスタQB1abのエミッタと同様、電源Vccに接続されている。トランジスタQB1acのコレクタは、抵抗RB1aの一端と接続されており、抵抗RB1bの他端は出力端子Vo1および各帰還回路C1〜CnのトランジスタSW1〜SWnのエミッタに接続されている。
これにより、バイアス電流IBIAS1aの大きさは、上記式(13)を満たし、出力電圧Vo1の増加/減少に伴い、バイアス電流IBIAS1aは減少/増加することになる。
また、トランジスタQB1adのOFF/ONに伴ってトランジスタQB1aaがON/OFFし、トランジスタQBIAS1aとトランジスタQSW1のON/OFFが連動することにより、帰還回路C1の選択に伴ってバイアス電流IBIAS1aが選択される。
なお図9では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)とバイアス電流IBIASka(k=2〜n)についても、抵抗RBka(k=2〜n)等を含む回路Cと同様の回路が接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIASka(k=2〜n)が選択されるようになっている。
図10は、本実施形態に係る受光アンプ回路5の構成を示しており、受光アンプ回路5は、受光アンプ回路1のオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnにバイアス電流源CSB1daを接続した構成である。
バイアス電流源CSB1daは、差動増幅器Amp1の正入力端子に接続されており、バイアス電流IBIAS1daを発生する。これにより選択されたオフセット電圧補正回路CdnにおけるトランジスタSWdnのコレクタ電流は、バイアス電流IBIASnda分だけ増加する。
図11は、本実施形態に係る受光アンプ回路6の構成を示しており、受光アンプ回路6は、受光アンプ回路2のオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnにバイアス電流源CSB1daを接続した構成である。バイアス電流源CSB1daはダミー増幅器Ampdの入力端子に接続されており、バイアス電流IBIAS1daを発生する。これにより選択されたオフセット電圧補正回路CdnにおけるトランジスタSWdnのコレクタ電流は、バイアス電流IBIASnda分だけ増加する。
ここで、バイアス電流IBIAS1aとバイアス電流IBIAS1daとの関係について以下に説明する。
図12は、受光アンプ回路5において帰還回路C1とオフセット電圧補正回路Cd1が選択されている場合の構成を示しており、簡略化のため選択されていない帰還回路およびオフセット電圧補正回路は図示していない。また、無信号時であり受光素子PD1からの電流IPD1=0とする。
ここで、差動増幅器Amp1の正入力端子と基準電圧源VS1との電位差をVFBd1a、受光素子PD1と出力端子Vo1との電位差をVFB1a、差動増幅器Amp1の正入力端子への電流をIb2a、差動増幅器Amp1の負入力端子への電流をIb1a、差動増幅器Amp1の正入力端子と負入力端子との電位差をVoffAaとすると、差動増幅器のオフセット電圧Vodは以下のようになる。
Vod=Vo1−VS1
=VS1−VFBd1a−VoffAa+VFB1a−VS1
=VFB1a−VFBd1a−VoffAa …(14)
バイアス電流源CSB1a,及びバイアス電流源CSB1daが接続されている場合、VoffAa=0とすると
Vod=VFB1a−VFBd1a−VoffAa
≒((ZFB1+ZSW1)×(Ib1a+IBIAS1a))−((ZFBd1+ZSWd1)×(Ib2a+IBIAS1da))
…(15)
ここでZFB1=ZFBd1,ZSW1=ZSWd1であり、更にIb1a=Ib2a=0とすると、
Vod=((ZFB1+ZSW1)×(IBIAS1a−IBIAS1da) …(16)
となる。このとき、
IBIAS1a=IBIAS1da …(17)
が成り立てば、Vod=0となり、オフセット電圧Vodを最小にすることができる。
同様にその他の帰還回路およびオフセット電圧補正回路が選択された場合も、
IBIASka=IBIASkda(k=2〜n) …(18)
が成り立てば、オフセット電圧Vodを最小にすることができる。
したがって、帰還回路に接続されるバイアス電流源と、それに対応して選択されるオフセット電圧補正回路に接続されるバイアス電流源とが発生するそれぞれのバイアス電流の大きさは互いに等しい。
図13は、本実施形態に係る受光アンプ回路7の構成を示している。受光アンプ回路7における差動増幅器Amp1の帰還回路は、図5の受光アンプ回路3と同様であり、さらにオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnにもそれぞれバイアス電流源CSB1da〜CSBndaを設けた構成である。
すなわち、複数のバイアス電流源CSB1da〜CSBndaが差動増幅器Amp1の正入力端子に並列に接続されており、それぞれバイアス電流IBIAS1da〜IBIASndaを発生する。ここで、オフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnとバイアス電流源CSB1da〜CSBndaは個々に連動している。すなわち、オフセット電圧補正回路Cd1が選択されるとバイアス電流源CSB1daが選択され、同様にオフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)が選択されるとバイアス電流源CSBkda(k=2〜n)が選択される。
受光アンプ回路3の場合と同様に、バイアス電流IBIASka(k=2〜n)の大きさは、選択される帰還回路Ck(k=2〜n)の帰還抵抗FBk(k=2〜n)の抵抗値と反比例の関係にある。また式(17)および(18)に示すようにIBIAS1a〜IBIASnaとIBIAS1da〜IBIASndaについて、IBIAS1aとIBIAS1daは等しく、以下同様にIBIASka(k=2〜n)とIBIASkda(k=2〜n)も等しい。
また受光アンプ回路7には、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9が設けられている。出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9は式(11)および(12)に示すように、バイアス電流IBIAS1a〜IBIASnaおよびバイアス電流IBIAS1da〜IBIASndaの大きさを調整する。
図14は、受光アンプ回路7において、オフセット電圧補正回路Cd1とバイアス電流源CSB1daとを連動させるための具体的回路構成を示している。図14に示すように、受光アンプ回路7は、図7の受光アンプ回路3に、バイアス電流源CSB1da、トランジスタQBIASd1aおよびトランジスタQSWd1をさらに備えた構成である。トランジスタQBIASd1aおよびトランジスタQSWd1のゲートはともに、トランジスタQCM1のゲートおよびコレクタと共通に接続されている。また、トランジスタQBIASd1aのコレクタは差動増幅器Amp1の正入力端子に接続され、QBIASd1aのエミッタは接地されている。トランジスタQSW1daのコレクタはトランジスタSWd1のベースに接続され、トランジスタQSW1daのエミッタは接地されている。
これにより、トランジスタQBIASd1aおよびトランジスタQSW1daのON/OFFは連動し、同様にトランジスタQBIAS1aおよびトランジスタQSW1のON/OFFも連動する。したがって、帰還回路C1が選択されると、オフセット電圧補正回路Cd1、バイアス電流IBIAS1aおよびバイアス電流IBIAS1daが選択される。また、電流源CSCM1a、トランジスタQBIAS1aおよびトランジスタQBIASd1aがカレントミラー回路を構成していることによりバイアス電流IBIAS1aとバイアス電流IBIAS1daは互いに等しくなる。
なお図14では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)についても同様に、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)、バイアス電流IBIASka(k=2〜n)およびバイアス電流IBIASkda(k=2〜n)が選択されるようになっている。また、バイアス電流IBIASka(k=2〜n)とバイアス電流IBIASkda(k=2〜n)は互いに等しくなる。
図15は、受光アンプ回路7において、トランジスタSW1のみが導通し、バイアス電流IBIAS1aのみが選択されている場合であって、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9をさらに加えた回路構成を示している。
回路Dは、出力電圧検出回路8およびバイアス電流調整回路9の具体的構成を示しており、図8の回路BにさらにトランジスタQBIAS1daを加えた構成である。トランジスタQBIAS1daのベースはトランジスタQBIAS1aのベースとともに、トランジスタQB1aaのベースとコレクタに共通に接続されている。トランジスタQBIAS1daのコレクタは差動増幅器Amp1の正入力端子に接続され、トランジスタQBIAS1daのエミッタは接地されている。トランジスタSWBd1、トランジスタSWB1aおよびトランジスタQB1aaはカレントミラー回路を構成している。これにより、バイアス電流IBIAS1aとバイアス電流IBIAS1daは互いに等しくなり、トランジスタSWBd1およびトランジスタSWB1aのON/OFFは連動する。
トランジスタQB1ab、トランジスタQB1ac、抵抗RB1aおよび電源Vccの構成は図8と略同様であるので説明は省略する。
さらに図16は、バイアス電流の調整と共に、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替も同時に実現させる構成を示している。
回路Eは、図9における回路Cに、さらにトランジスタQBIAS1daおよびトランジスタQSWd1を加えた構成である。トランジスタQBIAS1daのコレクタは差動増幅器Amp1の正入力端子に接続され、トランジスタQBIAS1daのエミッタは接地されている。トランジスタQSWd1のコレクタはトランジスタSWd1のベースに接続され、トランジスタQSWd1のエミッタは接地されている。トランジスタQSWd1のベース、トランジスタQBIAS1daのベース、トランジスタQBIAS1aのベース、トランジスタQSW1のベースは、それぞれ共通にトランジスタQB1aaのベースに接続されている。
これにより、バイアス電流IBIAS1aは上記式(13)を満たし、バイアス電流IBIAS1aとバイアス電流IBIAS1daは上記式(17)を満たす。さらに、トランジスタQSW1とトランジスタQBIAS1aのON/OFFおよびトランジスタQSWd1とトランジスタQBIAS1daのON/OFFが連動し、帰還抵抗C1の選択に伴って,オフセット電圧補正回路Cd1、バイアス電流IBIAS1aおよびバイアス電流IBIAS1daが選択される。また、トランジスタQB1aa、トランジスタQBIAS1aおよびトランジスタQBIAS1daがカレントミラー回路を構成していることにより、バイアス電流IBIAS1aとバイアス電流IBIAS1daは互いに等しくなる。
なお図16では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)、トランジスタQBIASka(k=2〜n)およびトランジスタQBIASdka(k=2〜n)についても同様に、抵抗RBka(k=2〜n)等を含む回路Eと同様の回路が接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)、バイアス電流IBIASka(k=2〜n)およびバイアス電流IBIASkda(k=2〜n)が選択されるようになっている。また、バイアス電流IBIASka(k=2〜n)とバイアス電流IBIASkda(k=2〜n)は互いに等しくなる。
図17は、図7における受光アンプ回路3において、差動増幅器Amp1の具体的構成を示した回路図である。差動増幅器Amp1はエミッタ接地増幅回路CC1(以下「増幅回路CC1」)とコレクタ接地増幅回路CC2(以下「増幅回路CC2」)とを有している。増幅回路CC1はトランジスタQ1および電流源I1、増幅回路CC2はトランジスタQ2および電流源I2を有している。増幅回路CC1の入力であるトランジスタQ1のベースには受光素子PD1が接続され、増幅回路CC1の出力であるトランジスタQ1のコレクタには増幅回路CC2の入力であるトランジスタQ2のベースが接続されている。増幅回路CC2の出力であるトランジスタQ2のエミッタは受光アンプ回路3の出力に相当する。
またトランジスタQ1のベースと受光アンプ回路3の出力との間には、トランジスタSW1〜SWnの導通/非導通により選択される帰還抵抗FB1〜FBnが並列に接続されており、例えばトランジスタSW1と帰還抵抗FB1とが接続された帰還回路C1においては、カレントミラー回路CM1aを含む電流源回路が設けられている。
ここで、図17の受光アンプ回路3が動作するためには、各電流源回路におけるカレントミラー回路CM1a〜CMnaのトランジスタQSW1〜QSWnのコレクタ−エミッタ間電圧が、トランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)より高くなければならない。例えばQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQSW1とすると、
VceQSW1=VbeQ1+((IPD1+Ib1+IBIAS1a)×Rf1)+((IPD1+Ib1+IBIAS1)×ZSW1)−VbeSW1
…(19)
となる。ここで、VbeQ1、VbeSW1はそれぞれトランジスタQ1、SW1のベース−エミッタ間電圧、Ib1はトランジスタQ1のベース電流である。
IPD1=0の時、VceQSW1は最小となるので、各トランジスタの特性が同一として、VbeQ1=VbeSW1、Ib1が微小としてIb1=0と近似すると、VceQSW1の最小値VceQSW1minは、式(19)より、
VceQSW1min=IBIAS1×(Rf1+ZSW1) …(20)
となる。ここで、VceQSW1minがトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)より高ければ受光アンプ回路が動作するので、
IBIAS1×(Rf1+ZSW1)>Vce(sat) …(21)
を満たせば、受光アンプ回路は動作する。
他の帰還回路が選択された場合についても同様に、
IBIASk×(Rfk+ZSWk)>Vce(sat)(k=2〜n) …(22)
すなわち、バイアス電流値と帰還回路選択スイッチであるトランジスタSWk(k=2〜n)のインピーダンスとの積が、トランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より大きければよい。
式(21)を満たさない場合、すなわち、
IBIAS1×(Rf1+ZSW1)≦Vce(sat) …(23)
の場合は、図18に示すように、図17の構成に加えて、トランジスタQ1のエミッタに新たにトランジスタQ3を設けることによって、トランジスタQSWnのコレクタ−エミッタ間電圧がトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より大きくなるようにする必要がある。トランジスタQ3はベースとコレクタとが接続されることによってダイオードとして機能する。
この場合、トランジスタQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧は、
VceQSW1=VbeQ3+VbeQ1+((IPD1+Ib1+IBIAS1a)×Rf1)+((IPD1+Ib1+IBIAS1)×ZSW1) −VbeSW1 …(24)
であり、トランジスタQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧の最小値は、式(20)の場合と同様、IPD1=0、Vbe1=VbeSW1、Ib1=0として
VceQSW1min=VbeQ3+(IBIAS1×(Rf1+ZSW1)) …(25)
となる。
よって、図18の構成においては、
VbeQ3+(IBIAS1×(Rf1+ZSW1))>Vce(sat) …(26)
を満たせば、受光アンプ回路は動作することになる。
なお図19はバイアス電流を供給しない比較例の構成を示しており、図18の構成からバイアス電流IBIAS1a〜IBIASna、スイッチングのためのトランジスタQBIAS1〜QBIASnを除いている。この場合の、トランジスタQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧は、
VceQSW1=Vbe3+Vbe1+((IPD1+Ib1)×Rf1)+((IPD1+Ib1)×ZSW1)−VbeSW1…(27)
であり、QSW1のコレクタ−エミッタ間電圧の最小値は、IPD1=0、Vbe1=VbeSW1、Ib1=0として
VceQSW1min=VbeQ3 …(28)
となる。なお、図19の構成においては、
VbeQ3>Vce(sat) …(29)
を満たさなければ受光アンプ回路は動作しないので、トランジスタQ3によりトランジスタQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧を確保していることになる。
また、図18の受光アンプ回路および図19の受光アンプ回路の無信号時の出力電圧をそれぞれVOLmin18、VOLmin19とすると、
VOLmin18=Vbe1+(IBIAS1×(Rf1+ZSW1)) …(30)
VOLmin19=Vbe1+Vbe3 …(31)
となる。
ここで、本実施の形態の受光アンプ回路のダイナミックレンジを従来の受光アンプ回路のダイナミックレンジよりも広く確保するためには、VOLmin18<VOLmin19となればいいので、
IBIAS1×(Rf1+ZSW1)<Vbe3 …(32)
を満たせばよい。すなわち、バイアス電流と帰還回路のインピーダンスとの積が、トランジスタのベース−エミッタ間電圧より低くなるようにバイアス電流を調整すればよい。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施形態について図20ないし図32に基づいて説明すれば以下の通りである。
図20は本実施の形態に係る受光アンプ回路11の構成を示している。
受光アンプ回路11は、図34に示す従来の受光アンプ回路91にバイアス電流源CSB1b〜CSBnbを加えた構成となっており、バイアス電流源CSB1b〜CSBnbはそれぞれバイアス電流IBIAS1b〜IBIASnbを発生する。バイアス電流源CSB1b〜CSBnbは、帰還回路C1〜Cnごとに、帰還抵抗FB1〜FBnとトランジスタSW1〜SWnとの間に接続されている。すなわち、バイアス電流源CSB1bは帰還抵抗FB1とトランジスタSW1との間に、バイアス電流源CSBkb(k=2〜n)は帰還抵抗FBk(k=2〜n)とトランジスタSWk(k=2〜n)との間に、というように帰還回路C1〜Cnごとに接続されている。
ここで実施の形態2と実施の形態1との違いを説明する。実施の形態1においては、バイアス電流IBIAS1aは帰還抵抗FB1〜FBnにも流れるため、帰還抵抗FB1〜FBnでの電圧上昇により受光アンプ回路1のダイナミックレンジが減少することになる。すなわち、図1でトランジスタSW1のみがONの時を例にとると、無信号時の受光アンプ回路の出力電圧Volminは、オフセット電圧をVodとして、
Volmin=Vod+(IBIAS×(ZFB1+ZSW1)) …(33)
となり、(IBIAS×(ZFB1+ZSW1))だけ、Volminが上昇してダイナミックレンジが減少する。
一方実施の形態2においては、バイアス電流源IBIAS1bは、帰還抵抗FB1とトランジスタSW1との間に接続されている。したがって、帰還抵抗FB1にはバイアス電流IBIAS1bは流れないため、無信号時は帰還抵抗FB1における電圧上昇は発生せず、実施の形態1の構成と比較して、ダイナミックレンジの減少が抑制される。
すなわち、図20でトランジスタSW1のみがONの時を例にとると、無信号時の出力電圧Volminは、
Volmin=Vod+(IBIAS×ZSW1) …(34)
となり、式(33)と比較すると、実施の形態2における構成のほうが無信号時の出力電圧は小さい。
また、バイアス電流源CSB1b〜CSBnbはそれぞれ、帰還回路C1〜Cnの選択に伴って選択される。例えば、トランジスタSW1のみが導通し帰還回路C1が選択されている場合、バイアス電流源CSB1bが選択され、同様に、トランジスタSWk(k=2〜n)のみが導通し帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されている場合、バイアス電流源CSBkb(k=2〜n)が選択される。
さらに、受光アンプ回路11では、出力電圧検出回路18(電流検出回路)およびバイアス電流調整回路19が設けられている。出力電圧検出回路18は、出力端子に接続されており、出力電圧Vo1を検出することにより間接的に電流IPD1の電流値を検出する。
バイアス電流調整回路19は、バイアス電流IBIAS1b〜IBIASnbの大きさを調整する回路であり、バイアス電流IBIAS1bを例にとると、以下のようにバイアス電流IBIAS1bを調整する。
まず、バイアス電流調整回路19は受光素子PD1からの電流IPD1の増加/減少に伴って、出力電圧検出回路8で検出された出力電圧Vo1が増加/減少すると、それに応じて、バイアス電流IBIAS1bを減少/増加させる働きを持つ。
バイアス電流調整回路19は、さらに電流IPD1とバイアス電流IBIAS1bの和を一定に保つ働きを持つ。このようにバイアス電流IBIAS1bを調整すると、トランジスタSW1〜SWnのコレクタ電流が一定となり、トランジスタSW1〜SWnのインピーダンスが変化しない。したがって、電流IPD1に対する出力電圧の関係がより直線的になる。
またバイアス電流調整回路19は、出力電圧Vo1が受光アンプ回路11の最大出力電圧(Vo1max)を超えないように調整する働きを持つ。すなわち、バイアス電流調整回路19は以下のようにバイアス電流値を調整する。
例えばトランジスタSW1のみがONであって、あらかじめ受光素子PD1からの電流の最大値(IPD1max)が分かっている場合は、オフセット電流をVodとして、
Volmax>(IPD1max×(Rf1+ZSW1)+IBIAS1×ZSW1+Vod …(35)
となる。ここでIBIAS1×ZSW1+Vodは、受光素子PD1からの信号が無い時(以下「無信号時」という)の受光アンプ回路11の出力電圧Vo1に相当する。無信号時における受光アンプ回路11の出力電圧Vo1をVo1minとすると、
Volmax−Volmin>IPD1max×(Rf1+ZSW1) …(36)
を満足すれば、出力波形がVo1maxを超えることはなく、ダイナミックレンジの減少による出力信号のひずみは発生しない。このように、バイアス電流調整回路19は、出力電圧検出回路18による出力電圧Vo1の検出値に基づき、式(36)を満たすようにバイアス電流を調整する。
また、図21に示す受光アンプ回路12は、図35に示す従来の受光アンプ回路92にバイアス電流源CSB1b〜CSBnbを加えた構成であり、バイアス電流源CSB1b〜CSBnbは、それぞれバイアス電流IBIAS1b〜IBIASnbを発生する。バイアス電流源CSB1b〜CSBnbは、帰還回路C1〜Cnごとに、帰還抵抗FB1〜FBnとトランジスタSW1〜SWnとの間に接続されている。すなわち、バイアス電流源CSB1bは帰還抵抗FB1とトランジスタSW1との間に、バイアス電流源CSBkb(k=2〜n)は帰還抵抗FBk(k=2〜n)とトランジスタSWk(k=2〜n)との間に、というように帰還回路C1〜Cnごとに接続されている。
この場合も、例えばトランジスタSW1のみ導通しているとして、バイアス電流IBIAS1bはトランジスタSW1のコレクタには流れるが、帰還抵抗FB1には流れない。よって受光アンプ回路12における無信号時の出力電圧は、図2に示す受光アンプ回路2の場合に比べ、ダイナミックレンジの減少が抑制される。
また、バイアス電流源CSB1b〜CSBnbはそれぞれ、帰還回路C1〜Cnの選択に伴って選択される。例えば、トランジスタSW1のみが導通し帰還回路C1が選択されている場合、バイアス電流源CSB1bが選択され、同様に、トランジスタSWk(k=2〜n)のみが導通し帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されている場合、バイアス電流源CSBkb(k=2〜n)が選択される。
さらに、受光アンプ回路12においても、出力電圧検出回路18およびバイアス電流調整回路19が設けられている。バイアス電流調整回路19は、バイアス電流IBIAS1bの大きさを調整する回路であり、上記式(35)および(36)のようにバイアス電流IBIAS1bを調整する。
次に、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段、出力電圧検出回路18およびバイアス電流調整回路19の具体的な回路構成について図22〜図24を用いて説明する。
図22は、受光アンプ回路11において、トランジスタSW1のみが導通し、バイアス電流IBIAS1aのみが選択されている場合であって、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段をさらに加えた回路構成を示している。
回路Fは、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段の具体的構成を示しており、帰還抵抗FB1とトランジスタSW1のコレクタとの間にトランジスタQBIAS1bのコレクタが接続され、トランジスタQBIAS1bのベースはトランジスタQCM1bのベースに接続されている。また、トランジスタQBIAS1bのエミッタは接地されている。
トランジスタQCM1bのベースとコレクタは互いに接続され、トランジスタQCM1bのエミッタは接地されている。またトランジスタQCM1bのコレクタは、電流源CSCM1bとトランジスタSWCM1bのコレクタに接続されており、トランジスタSWCM1bのエミッタは接地され、ベースは電源VS3bに接続されている。電流源CSCM1bは定電流ICM1bを発生させ、電流源CSCM1b・トランジスタQCM1b・トランジスタQBIAS1bとでカレントミラー回路を構成することにより、バイアス電流IBIAS1bを発生する。
また、トランジスタQSW1のベースも、トランジスタQBIAS1bのベースと共通にトランジスタQCM1bのベースに接続されている。これによりトランジスタSWCM1aのOFF/ONに伴って、トランジスタQCM1bがON/OFFし、トランジスタQBIAS1bとトランジスタQSW1が連動してON/OFFする。これにより、帰還回路C1が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIAS1bが選択されることとなる。
図22では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)についても、回路Fと同様の回路が接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIASkb(k=2〜n)が選択されるようになっている。
図23は、受光アンプ回路12において、トランジスタSW1のみが導通し、バイアス電流IBIAS1aのみが選択されている場合であって、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段をさらに加えた構成である。
回路Gは、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段の具体的構成を示しており、帰還抵抗FB1とトランジスタSW1のコレクタとの間にトランジスタQBIAS1bのコレクタが接続され、トランジスタQBIAS1bのベースはトランジスタQCM1bのベースに接続されている。また、トランジスタQBIAS1bのエミッタは接地されている。
トランジスタQCM1bのベースとコレクタは互いに接続され、トランジスタQCM1bのエミッタは接地されている。またトランジスタQCM1bのコレクタは、電流源CSCM1bとトランジスタSWCM1bのコレクタに接続されており、トランジスタSWCM1bのエミッタは接地され、ベースは電源VS3bに接続されている。電流源CSCM1bは定電流ICM1bを発生させ、電流源CSCM1b・トランジスタQCM1b・トランジスタQBIAS1bとでカレントミラー回路を構成することにより、バイアス電流IBIAS1bを発生する。
また、トランジスタQSW1のベースも、トランジスタQBIAS1bのベースと共通にトランジスタQCM1bのベースに接続されている。これによりトランジスタSWCM1bのOFF/ONに伴って、トランジスタQCM1bがON/OFFし、トランジスタQBIAS1bとトランジスタQSW1が連動してON/OFFする。これにより、帰還回路C1が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIAS1bが選択されることとなる。
図23では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)についても、回路Gと同様の回路が接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、それに伴ってバイアス電流IBIASkb(k=2〜n)が選択されるようになっている。
図24は、受光アンプ回路11において、トランジスタSW1のみが導通し、バイアス電流IBIAS1bのみが選択されている場合であって、出力電圧検出回路18およびバイアス電流調整回路19をさらに加えた回路構成を示している。さらに、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替も同時に実現させる構成となっている。
回路Hは、出力電圧検出回路18、バイアス電流調整回路19および帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替手段の具体的構成を示している。前述のトランジスタQBIAS1bのベースが、トランジスタQSW1のベースと共通にトランジスタQB1baのベースに接続されており、トランジスタQBIAS1bのエミッタは接地されている。トランジスタQSW1のコレクタはトランジスタSW1のベースに接続され、トランジスタQSW1のエミッタは接地されている。また、トランジスタQB1baのベースとコレクタは互いに接続されている。トランジスタQB1baのエミッタは接地されており、トランジスタQB1baのコレクタは、トランジスタQB1bdのコレクタとトランジスタQB1bbのコレクタに接続されている。トランジスタQB1bdのベースは電源VS4bに接続され、トランジスタQB1bdのエミッタは接地されている。トランジスタQB1bbのエミッタは電源Vccに接続されており、トランジスタQB1bbのベースはトランジスタQB1bcのベースに接続されている。トランジスタQB1bcのベースとコレクタは互いに接続されており、トランジスタQB1bcのエミッタはトランジスタQB1bbのエミッタと同様、電源Vccに接続されている。トランジスタQB1bcのコレクタは、抵抗RB1bの一端と接続されており、抵抗RB1bの他端は出力端子Vo1および各帰還回路C1〜CnのトランジスタSW1〜SWnのエミッタに接続されている。上記回路において、抵抗RB1bが出力電圧検出回路18を構成し、トランジスタQB1ba〜QB1adがバイアス電流調整回路19を構成している。
上記構成では、抵抗RB1bにおいて出力電圧Vo1を検出する。トランジスタQB1bcとトランジスタQB1bb、トランジスタQB1baとトランジスタQBIAS1bがそれぞれカレントミラー回路を構成していることから、バイアス電流IBIAS1bの大きさは、抵抗RB1bの抵抗値をZRB1b、トランジスタQB1bcのベース−エミッタ間電圧をVbeQB1bcとすると、以下のようになる。
IBIAS1b=(Vcc−Vo1−VbeQB1bc)/ZRB1b …(37)
これにより出力電圧Vo1の増加/減少に伴い、バイアス電流IBIAS1bは減少/増加することになる。
さらに抵抗RB1bの抵抗値ZRB1bと、抵抗FB1の抵抗値Rf1が等しい場合、トランジスタSW1のコレクタ電流IPD1+IBIAS1bは、以下のようになる。
式(37)より
IBIAS1b=(Vcc−Vo1−VbeQB1bc)/ZRB1b
=(Vcc−VbeQB1bc−((IPD1×(Rf1+ZSW1))+(IBIAS1b×ZSW1)))/ZRB1b …(38)
整理すると、
(1+(ZSW1/ZRB1b))×IBIAS1b=((ZRB1b+ZSW1)/ZRB1b)×IBIAS1b
=(Vcc−VbeQB1bc−(IPD1×(Rf1+ZSW1)))/ZRB1b…(39)
よって、
IBIAS1b=((Vcc−VbeQB1bc−(IPD1×(Rf1+ZSW1)))/ZRB1b)×(ZRB1b/(ZRB1b+ZSW1))
=(Vcc−VbeQB1bc−(IPD1×(Rf1+ZSW1)))/(ZRB1b+ZSW1) …(40)
よってトランジスタSW1のコレクタ電流IPD1+IBIAS1bは、
IPD1+IBIAS1b=IPD1+((Vcc−VbeQB1bc−(IPD1×(Rf1+ZSW1)))/(ZRB1b+ZSW1))
=(IPD1×(ZRB1b+ZSW1)−IPD1×(Rf1+ZSW1)+Vcc−VbeQB1bc)/(ZRB1b+ZSW1)
=(IPD1×(ZRB1b−Rf1))/(ZRB1b+ZSW1)+(Vcc−VbeQB1bc)/(ZRB1b+ZSW1)
…(41)
ここで両辺をIPD1で微分すると、
d(IPD1+IBIAS1b)/dIPD1=(ZRB1b−Rf1)/(ZRB1b+ZSW1) …(42)
上記より、ZRB1b=Rf1であれば、
d(IPD1+IBIAS1b)/dIPD1=0 …(43)
よって、
IPD1+IBIAS1b=const. …(44)
すなわち、トランジスタSW1のコレクタ電流IPD1+IBIAS1bは、電流IPD1によらず一定となり、電流IPD1が変化してもトランジスタSW1のインピーダンスは変化しない。よって、帰還回路のゲインが変化せず、より正確な出力電圧を検出することができる。
さらに、トランジスタQBIAS1bとトランジスタQSW1のON/OFFが連動し、帰還回路C1の選択に伴ってバイアス電流IBIAS1bが選択される。
なお図24では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)についても同様に、抵抗RBkb(k=2〜n)等を含む回路Hと同様の回路が接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されるとバイアス電流IBIASkb(k=2〜n)が選択されるようになっている。
同様にZRBkb=Rfk(k=2〜n)であれば、
IPD1+IBIASkb=const.(k=2〜n) …(45)
が成立する。よって、トランジスタSWn(k=2〜n)のコレクタ電流IPD1+IBIASkb(k=2〜n)は、電流IPD1によらず一定となり、電流IPD1が変化してもトランジスタSWn(k=2〜n)のインピーダンスは変化しない。
図25は、本実施形態に係る受光アンプ回路13の構成を示しており、受光アンプ回路13は、受光アンプ回路11のオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnにバイアス電流源CSB1db〜CSBndbを接続した構成である。バイアス電流源CSB1dbは、オフセット電圧補正回路Cd1の抵抗FBd1とトランジスタSWd1のコレクタとの間に接続されており、バイアス電流IBIAS1dbを発生する。同様に、バイアス電流源CSBkdb(k=2〜n)は、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)の抵抗FBdk(k=2〜n)とトランジスタSWdk(k=2〜n)のコレクタとの間に接続されており、バイアス電流源CSBkda(k=2〜n)はバイアス電流IBIASkda(k=2〜n)を発生する。これにより選択されたオフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)におけるトランジスタSWdk(k=2〜n)のコレクタ電流は、バイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)分だけ増加し、オフセット電圧Vodが低減される。
図26は、本実施形態に係る受光アンプ回路14の構成を示しており、受光アンプ回路14は、受光アンプ回路12のオフセット電圧補正回路Cd1〜Cdnにバイアス電流源CSB1db〜CSB1dbを接続した構成である。バイアス電流源CSB1dbは、オフセット電圧補正回路Cd1の抵抗FBd1とトランジスタSWd1のコレクタとの間に接続されており、バイアス電流IBIAS1daを発生する。同様に、バイアス電流源CSBkdb(k=2〜n)は、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)の抵抗FBdk(k=2〜n)とトランジスタSWdk(k=2〜n)のコレクタとの間に接続されており、バイアス電流源CSBk(k=2〜n)daはバイアス電流IBIASkda(k=2〜n)を発生する。これにより選択されたオフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)におけるトランジスタSWdk(k=2〜n)のコレクタ電流は、バイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)分だけ増加し、オフセット電圧Vodが低減される。
ここで、バイアス電流IBIAS1bとバイアス電流IBIAS1dbとの関係について以下に説明する。
図27は、受光アンプ回路13において帰還回路C1とオフセット電圧補正回路Cd1が選択されている場合の構成を示しており、簡略化のため選択されていない帰還回路およびオフセット電圧補正回路は図示していない。また、無信号時であり受光素子PD1からの電流IPD1=0とする。
ここで、差動増幅器Amp1の正入力端子と基準電圧源VS1との電位差をVFBd1b、受光素子PD1と出力端子Vo1との電位差をVFB1b、差動増幅器Amp1の正入力端子への電流をIb2b、差動増幅器Amp1の負入力端子への電流をIb1b、差動増幅器Amp1の正入力端子と負入力端子との電位差をVoffAbとすると、差動増幅器のオフセット電圧Vodは以下のようになる。
Vod=Vo1−VS1
=VS1−VFBd1b−VoffAb+VFB1b−VS1
=VFB1b−VFBd1b−VoffAb …(46)
バイアス電流源CSB1b,及びバイアス電流源CSB1dbが接続されている場合、VoffAb=0とすると
Vod=VFB1b−VFBd1b−VoffAb
≒(ZFB1×Ib1b)+((ZSW1×(Ib1b+IBIAS1b))-((ZFBd1×Ib2b)+((ZSWd1×(Ib2b+IBIAS1b)))
…(47)
ここでZFB1=ZFBd1,ZSW1=ZSWd1であり、更にIb1b=Ib2b=0とすると、
Vod=((ZSW1×IBIAS1b)-(ZSWd1×IBIAS1b)
=ZSW1×(IBIAS1b-IBIAS1b) …(48)
となる。このとき、
IBIAS1b=IBIAS1db …(49)
が成り立てば、Vod=0となり、オフセット電圧Vodを最小にすることができる。
同様にその他の帰還回路およびオフセット電圧補正回路が選択された場合も、
IBIASkb=IBIASkdb(k=2〜n) …(50)
が成り立てば、オフセット電圧Vodを最小にすることができる。
したがって、帰還回路に接続されるバイアス電流源と、それに対応して選択されるオフセット電圧補正回路に接続されるバイアス電流源とが発生するそれぞれのバイアス電流の大きさは互いに等しい。
図28は、受光アンプ回路13において、オフセット電圧補正回路Cd1とバイアス電流源CSB1dbとを連動させるための具体的回路構成を示している。回路Iは、図22の回路Fに、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1をさらに備えた構成である。トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSW1dのベースはともに、トランジスタQCM1のベースと共通に接続されている。またトランジスタQBIASd1bのコレクタは、オフセット電圧補正回路Cd1の抵抗FBd1とトランジスタSWd1のコレクタとの間に接続され、トランジスタQBIASd1bのエミッタは接地されている。トランジスタQSWd1のコレクタはトランジスタSWd1のベースに接続され、トランジスタQSW1dのエミッタは接地されている。
これにより、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1のON/OFFは連動し、同様にトランジスタQBIAS1bおよびトランジスタQSW1のON/OFFも連動する。電流源CSCM1b、トランジスタQBIAS1b、トランジスタQSW1、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1がカレントミラー回路を構成していることによりバイアス電流IBIAS1bとバイアス電流IBIAS1dbは互いに等しくなる。
なお図28では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)についても同様に、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)、バイアス電流IBIASkb(k=2〜n)およびバイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)が選択されるようになっている。また、バイアス電流IBIASkb(k=2〜n)とバイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)は互いに等しくなる。
図29は、受光アンプ回路14において、オフセット電圧補正回路Cd1とバイアス電流源CSB1dbとを連動させるための具体的回路構成を示している。回路Jは、図24の回路Hに、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1をさらに備えた構成であり、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSW1dのベースはともに、トランジスタQCM1のベースと共通に接続されている。またトランジスタQBIASd1bのコレクタは、オフセット電圧補正回路Cd1の抵抗FBd1とトランジスタSWd1のコレクタとの間に接続され、トランジスタQBIASd1bのエミッタは接地されている。トランジスタQSW1dのコレクタはトランジスタSWd1のベースに接続され、トランジスタQSWd1のエミッタは接地されている。
これにより、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1のON/OFFは連動し、同様にトランジスタQBIAS1bおよびトランジスタQSW1のON/OFFも連動する。電流源CSCM1b、トランジスタQBIAS1b、トランジスタQSW1、トランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1がカレントミラー回路を構成していることによりバイアス電流IBIAS1bとバイアス電流IBIAS1dbは互いに等しくなる。
なお図29では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)についても同様に、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)、バイアス電流IBIASkb(k=2〜n)およびバイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)が選択されるようになっている。また、バイアス電流IBIASkb(k=2〜n)とバイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)は互いに等しくなる。
図30はバイアス電流の調整と共に、帰還回路選択に伴うバイアス電流の切替も同時に実現させる構成を示している。回路Kは、図24における回路Hに、さらにトランジスタQBIASd1bおよびトランジスタQSWd1を加えた構成である。トランジスタQBIASd1bのコレクタは、オフセット電圧補正回路Cd1の抵抗FBd1とトランジスタSWd1のコレクタとの間に接続され、トランジスタQBIASd1bのエミッタは接地されている。
トランジスタQSWd1のコレクタはトランジスタSWd1のベースに接続され、トランジスタQSWd1のエミッタは接地されている。トランジスタQBIASd1bのベースとトランジスタQSWd1のベースは、トランジスタQBIAS1bのベースとトランジスタQSW1のベースとともに、トランジスタQB1baのベースに共通に接続されている。
これにより、バイアス電流IBIAS1bは上記式(37)を満たし、バイアス電流IBIAS1bとバイアス電流IBIAS1dbとは上記式(49)を満たす。さらに、トランジスタQSW1とトランジスタQBIAS1bのON/OFFおよびトランジスタQSWd1とトランジスタQBIASd1bのON/OFFが連動し、抵抗RB1を含む帰還回路C1の選択に伴ってバイアス電流IBIAS1bが選択されるとともに、抵抗FBd1を含むオフセット電圧補正回路Cd1の選択に伴ってバイアス電流IBIAS1dbが選択される。
また、抵抗RB1bの抵抗値ZRB1bと帰還抵抗FB1の抵抗値Rf1とが等しい場合、トランジスタSW1のコレクタ電流IPD1+IBIAS1bは上記式(44)を満たし、電流IPD1が変化してもトランジスタSW1のインピーダンスは変化しない。よって、帰還回路のゲインが変化せず、より正確な出力電圧を検出することができる。
なお図30では省略されているが、帰還回路Ck(k=2〜n)、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)についても同様に、抵抗RBkb(k=2〜n)等を含む回路Eと同様の回路が接続されており、帰還回路Ck(k=2〜n)が選択されると、オフセット電圧補正回路Cdk(k=2〜n)、バイアス電流IBIASkb(k=2〜n)およびバイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)が選択されるようになっている。
また式(50)から、バイアス電流IBIASkb(k=2〜n)とバイアス電流IBIASkdb(k=2〜n)は互いに等しくなり、さらに抵抗RBkb(k=2〜n)の抵抗値ZRBkb(k=2〜n)と帰還抵抗FBk(k=2〜n)の抵抗値Rfk(k=2〜n)とが等しい場合、トランジスタSWk(k=2〜n)のコレクタ電流IPD1+IBIASkbは(k=2〜n)は上記式(45)を満たす。
図31は、図24の受光アンプ回路11において、差動増幅器Amp1の具体的構成を示した回路図である。差動増幅器Amp1はエミッタ接地増幅回路CC1(以下「増幅回路CC1」)とコレクタ接地増幅回路CC2(以下「増幅回路CC2」)とを有している。増幅回路CC1はトランジスタQ1および電流源I1、増幅回路CC2はトランジスタQ2および電流源I2を有している。増幅回路CC1の入力であるトランジスタQ1のベースには受光素子PD1のカソードが接続され、増幅回路CC1の出力であるトランジスタQ1のコレクタには増幅回路CC2の入力であるトランジスタQ2のベースが接続されている。増幅回路CC2の出力であるトランジスタQ2のエミッタは受光アンプ回路11の出力に相当する。
またトランジスタQ1のベースと受光アンプ回路11の出力との間には、トランジスタSW1〜SWnの導通/非導通により選択される帰還抵抗FB1〜FBnが並列に接続されており、例えばトランジスタSW1と帰還抵抗FB1とが接続された帰還回路においては、カレントミラー回路CM1bを含む電流源回路が設けられている。
ここで、図31の受光アンプ回路が動作するためには、各電流源回路におけるカレントミラー回路CM1b〜CMnbのトランジスタQSW1〜QSWnのコレクタ−エミッタ間電圧が、トランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)より高くなければならない。例えばQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧をVceQSW1とすると、
VceQSW1=VbeQ1+((IPD1+Ib1)×Rf1)+((IPD1+Ib1+IBIAS1)×ZSW1)−VbeSW1
…(51)
となる。ここで、VbeQ1、VbeSW1はそれぞれトランジスタQ1、SW1のベース−エミッタ間電圧、Ib1はトランジスタQ1のベース電流である。
IPD1=0の時、VceQSW1は最小となるので、各トランジスタの特性が同一として、VbeQ1=VbeSW1、Ib1が微小としてIb1=0と近似すると、VceQSW1の最小値VceQSW1minは、式(15)より、
VceQSW1min=IBIAS1×ZSW1 …(52)
となる。ここで、VceQSW1minがトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧Vce(sat)より高ければ受光アンプ回路が動作するので、
IBIAS1×ZSW1>Vce(sat) …(53)
を満たせば、受光アンプ回路は動作する。
他の帰還回路が選択された場合についても同様に、
IBIASk×ZSWk>Vce(sat)(k=2〜n) …(54)
すなわち、バイアス電流値と帰還回路選択スイッチであるトランジスタSWk(k=2〜n)のインピーダンスとの積が、トランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より大きければよい。
式(53)を満たさない場合、すなわち、
IBIASk×ZSWk≦Vce(sat)(k=2〜n) …(55)
の場合は、図32に示すように、図31の構成に加えて、トランジスタQ1のエミッタに新たにトランジスタQ3を設けることによって、トランジスタQSWk(k=2〜n)のコレクタ−エミッタ間電圧がトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より大きくなるようにする必要がある。トランジスタQ3はベースとコレクタとが接続されることによってダイオードとして機能する。
この場合、トランジスタQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧は、
VceQSW1=VbeQ3+VbeQ1+((IPD1+Ib1)×Rf1)+((IPD1+Ib1+IBIAS1)×ZSW1)−VbeSW1
…(56)
であり、トランジスタQSW1のコレクタ−エミッタ間電圧の最小値は、式(15)の場合と同様、IPD1=0、Vbe1=VbeSW1、Ib1=0として
VceQSW1min=VbeQ3+(IBIAS1×ZSW1) …(57)
となる。
よって、図32の構成においては、
VbeQ3+(IBIAS1×ZSW1)>Vce(sat) …(58)
を満たせば、受光アンプ回路は動作することになる。
また、図31の受光アンプ回路の無信号時の出力電圧をVOLmin31とすると、
VOLmin31=Vbe1+(IBIAS1×ZSWn) …(59)
となる。
ここで、本実施の形態の受光アンプ回路のダイナミックレンジを比較例の受光アンプ回路のダイナミックレンジよりも広く確保するためには、図19の受光アンプ回路の無信号時の出力電圧をVOLmin19とすると、VOLmin31<VOLmin19となればいいので、式(31)から、
IBIAS1×ZSWn<Vbe3 …(60)
を満たせばよい。すなわち、バイアス電流と帰還回路のインピーダンスとの積が、トランジスタのベース−エミッタ間電圧より低くなるようにバイアス電流を調整すればよい。
〔実施の形態3〕
本発明の他の実施形態について図33に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、本実施形態においても、前述の実施の形態1および2における構成要素と同等の機能を有する構成要素については同一の符号を付記し、その説明を省略する。
図33は、本実施の形態に係る光ピックアップ101の構成を示している。
図33に示すように、本光ピックアップ101は、レーザダイオード111、レーザパワーモニタ用受光IC112,113、信号用受光IC114、コリメータレンズ115、スポットレンズ116、ビームスプリッタ117、コリメータレンズ118および対物レンズ119を備えている。
レーザ光源としてのレーザダイオード111は、CD用の780nmのレーザビームとDVD用の650nmのレーザビームの2種類のレーザビームを発する。レーザダイオード111に供給される駆動電流は、図示しないレーザドライバにより生成される。
レーザパワーモニタ用受光IC112,113は、前述の実施の実施の形態1または2の受光アンプ回路1〜7および受光アンプ回路11〜14のいずれかを内蔵しており、受光面に受光素子(フォトダイオード)PD1を配している。レーザパワーモニタ用受光IC112,113は、レーザダイオード111から出射されるレーザビームの一部を受光して、検出信号として電気信号に変換するためのICであり、いずれか一方があればよい。また、レーザパワーモニタ用受光ICの位置は、レーザビームを検出に必要な量を受けることができる位置であれば、図示された位置に限定されない。
上記のように構成される光ピックアップ101においては、レーザダイオード111から出射されたレーザビームは、コリメータレンズ115によって平行光束に変換され、ビームスプリッタ117により偏向する。ビームスプリッタ117からのレーザビームは、さらにコリメータレンズ118を経て、対物レンズ119によって光ディスク120に集束される。光ディスク120から反射したレーザビームは、対物レンズ119およびコリメータレンズ118を経て、ビームスプリッタ117を透過した後、スポットレンズ116によって信号用受光IC114に集束される。信号用受光IC114では、レーザビームが電気信号に変換され、この電気信号からRF信号、トラッキングエラー信号などが生成される。
一方、レーザパワーモニタ用受光IC112,113は、レーザダイオード111から出射されたレーザビームを受け、内蔵する受光アンプ回路1〜7および受光アンプ回路11〜14のいずれかの受光アンプ回路によって、レーザビームを出力電圧Vo1(検出信号)として検出する。この検出信号は、図示しないレーザドライバに与えられる。レーザドライバは、レーザパワーモニタ用受光IC112,113からの検出信号をモニタしながら、レーザビームのパワーが所定値になるようにレーザダイオードの駆動電流を制御する。
このように、光ピックアップ101においては、レーザパワーモニタ用受光IC112,113が受光アンプ回路1〜7および受光アンプ回路11〜14のいずれかを内蔵していることにより、レーザパワーモニタ用受光ICが受けたレーザビームに対する検出信号がレーザビームの強さに対して誤差が少ないので、レーザパワーの制御を高精度に行うことができる。
なお、本実施の形態では、レーザパワーモニタ用受光IC112,113が受光アンプ回路1〜7および受光アンプ回路11〜14のいずれかを内蔵することについて説明したが、信号用受光IC114が受光アンプ回路1〜7および受光アンプ回路11〜14のいずれかを内蔵していてもよい。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る受光アンプ回路は、受光素子からの入力信号に対して誤差の少ない正確な電流電圧変換が可能な光ディスク装置に好適に適用できる。
本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路1の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路2の電気的構成を示す回路図である。 受光アンプ回路のゲインと帰還回路に設けられたトランジスタのコレクタ電流との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路1の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路3の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路4の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路3の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路1の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路3の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路5の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路6の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路5の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路7の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路7の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路7の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路7の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路3の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路3の電気的構成を示す回路図である。 本発明に対する比較例に係る受光アンプ回路の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路11の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路12の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路11の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路12の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路11の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路13の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路14の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路13の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路13の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路14の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路13の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路11の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、受光アンプ回路11の電気的構成を示す回路図である。 本発明の実施形態を示すものであり、光ピックアップ101の電気的構成を示す回路図である。 従来技術を示すものであり、受光アンプ回路91の電気的構成を示す回路図である。 従来技術を示すものであり、受光アンプ回路92の電気的構成を示す回路図である。 受光アンプ回路のゲインと帰還回路に設けられたトランジスタのコレクタ電流との関係を示すグラフである。
符号の説明
1〜6、11〜14 受光アンプ回路
8,18 出力電圧検出回路(電流検出回路)
9,19 バイアス電流調整回路
101 光ピックアップ
111 レーザダイオード(レーザ光源)
112、113 レーザパワーモニタ用受光IC
114 信号用受光IC
Amp1、3 差動増幅器
Amp2 増幅器
Ampd ダミー増幅器
C1〜Cn 帰還回路
Cd1〜Cdn オフセット電圧補正回路
CM1a カレントミラー回路
CM1b カレントミラー回路
FB1〜FBn 帰還抵抗(第1抵抗)
FBd1〜FBdn 抵抗(第2抵抗)
CSB1a〜CSBna バイアス電流源(第1バイアス電流源)
CSB1da〜CSBnda バイアス電流源(第2バイアス電流源)
CSB1b〜CSBnb バイアス電流源(第1バイアス電流源)
CSB1da〜CSBnda バイアス電流源(第2バイアス電流源)
IBIAS1a〜IBIASna バイアス電流(第1バイアス電流)
IBIAS1da〜IBIASnda バイアス電流(第2バイアス電流)
IBIAS1b〜IBIASnb バイアス電流(第1バイアス電流)
IBIAS1db〜IBIASndb バイアス電流(第2バイアス電流)
PD1 受光素子(フォトダイオード)
SW1〜SWn トランジスタ(第1トランジスタ)
QCM1a〜QCMna トランジスタ(第2トランジスタ)
QCM1b〜QCMnb トランジスタ(第2トランジスタ)
QSW1〜QSWn トランジスタ(第3トランジスタ)
QBIAS1a〜QBIASna トランジスタ(第4トランジスタ)
QBIAS1b〜QBIASnb トランジスタ(第4トランジスタ)
SWd1〜SWdn トランジスタ(第5トランジスタ)
QSWd1〜QSWdn トランジスタ(第6トランジスタ)
QBIAS1da〜QBIASnda トランジスタ(第7トランジスタ)
QBIAS1db〜QBIASndb トランジスタ(第7トランジスタ)

Claims (18)

  1. 受光素子と、受光素子で発生する電流を電圧に変換して増幅する増幅器と、第1抵抗と帰還回路をON/OFFする第1トランジスタとが直列接続された複数の帰還回路と、上記帰還回路の個々に対して上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路とを備え、
    上記受光素子は上記増幅器の第1入力端子に接続され、
    上記複数の帰還回路は、上記受光素子と上記第1入力端子との接続点と、上記増幅器の出力端子との間に並列接続され、
    上記第1抵抗のインピーダンスは、互いに異なっており、
    上記オフセット電圧補正回路は、上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されている受光アンプ回路において、
    上記第1トランジスタに流す第1バイアス電流を発生する第1バイアス電流源を備え
    上記バイアス電流源は、上記受光素子および上記複数の帰還回路に接続され、
    導通している第1トランジスタには、上記受光素子で発生する電流と上記第1バイアス電流とを加算した電流が流れることを特徴とする受光アンプ回路。
  2. 上記第1バイアス電流源は、上記受光素子と上記増幅器との接続点を介して上記第1バイアス電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  3. 上記バイアス電流源を1つだけ備え、該第1バイアス電流源は、上記受光素子と上記接続点を介して上記第1バイアス電流を流すことを特徴とする請求項2に記載の受光アンプ回路。
  4. 上記第1バイアス電流源を上記帰還回路と個々に対応して備え、上記第1トランジスタが導通している時のみ該第1トランジスタが接続されている上記第1バイアス電流源を動作させる動作制御回路を備えていることを特徴とする請求項2に記載の受光アンプ回路。
  5. 上記第1バイアス電流源を上記帰還回路と個々に対応して備え、上記第1バイアス電流源は、上記各帰還回路における上記第1抵抗と上記第1トランジスタとの間に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  6. 上記第1トランジスタが導通している時のみ該第1トランジスタが接続されている上記第1バイアス電流源を動作させる動作制御回路を備えていることを特徴とする請求項5に記載の受光アンプ回路。
  7. 上記動作制御回路は、定電流を発生する定電流源と、該定電流を流すダイオード接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとベースが共通接続されており、上記第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタとを含み
    上記第1バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第4トランジスタであることを特徴とする請求項4または6に記載の受光アンプ回路。
  8. 記オフセット電圧補正回路は、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、
    同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、
    上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であることを特徴とする請求項1に記載の受光アンプ回路。
  9. さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、
    上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、
    同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、
    上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、
    上記第2バイアス電流源は上記第2入力端子に接続され、上記第2バイアス電流源と上記第2入力端子との接続点を介して上記第2バイアス電流を流すことを特徴とする請求項2に記載の受光アンプ回路。
  10. さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、
    上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、
    同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、
    上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、
    上記第2バイアス電流源を1つ設け、該第2バイアス電流源が上記第2入力端子に接続され、上記第2バイアス電流源と上記第2入力端子との接続点を介して上記第2バイアス電流を流すことを特徴とする請求項3に記載の受光アンプ回路。
  11. さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、
    上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、
    同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、
    上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、
    上記第2バイアス電流源は、上記オフセット電圧補正回路と個々に対応して設けられており、上記第2入力端子に接続され、上記第2バイアス電流源と上記第2入力端子との接続点を介して上記第2バイアス電流を流し、
    上記動作制御回路は、上記第5トランジスタが導通している時のみ該第5トランジスタが接続されている上記第2バイアス電流源をさらに動作させ、
    定電流を発生する定電流源と、該定電流を流すダイオード接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとベースが共通接続されており、上記第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタと、上記第5トランジスタをON/OFFする第6トランジスタとを含み、
    上記第1バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第4トランジスタであり、
    上記第2バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第7トランジスタであることを特徴とする請求項4に記載の受光アンプ回路。
  12. さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、
    上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、
    同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、
    上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、
    上記第2バイアス電流源は、上記オフセット電圧補正回路と個々に対応して設けられており、上記各オフセット電圧補正回路における上記第2抵抗と上記第5トランジスタとの間に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の受光アンプ回路。
  13. さらに上記受光素子からの電流が無い時における出力電圧を補正するための複数のオフセット電圧補正回路を上記帰還回路の個々に対して備え、
    上記オフセット電圧補正回路は上記増幅器の第2入力端子と基準電圧源との間に並列接続されており、第2抵抗と、該第2抵抗と直列に接続されてオフセット電圧補正回路をON/OFFする第5トランジスタと、上記第5トランジスタに流す第2バイアス電流を発生する第2バイアス電流源とを備え、
    同時に流される上記第1バイアス電流と第2バイアス電流とは互いに電流値が等しく、
    上記帰還回路とオフセット電圧補正回路は対応するもの同士がそれぞれ1つずつ選択され、選択された帰還回路における第1抵抗と選択されたオフセット電圧補正回路における第2抵抗とは、互いに抵抗値が同一であり、
    上記第2バイアス電流源は、上記オフセット電圧補正回路と個々に対応して設けられており、上記各オフセット電圧補正回路における上記第2抵抗と上記第5トランジスタとの間に接続され、
    上記動作制御回路は、上記第5トランジスタが導通している時のみ該第5トランジスタが接続されている上記第2バイアス電流源をさらに動作させ、
    定電流を発生する定電流源と、該定電流を流すダイオード接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとベースが共通接続されており、上記第1トランジスタをON/OFFする第3トランジスタと、上記第5トランジスタをON/OFFする第6トランジスタとを含み、
    上記第1バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第4トランジスタであり、
    上記第2バイアス電流源は、上記第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第7トランジスタであることを特徴とする請求項6に記載の受光アンプ回路。
  14. 上記帰還回路における上記各第1バイアス電流源の接続点と出力端子との間のインピーダンスを第1帰還回路インピーダンスとして、
    該第1帰還回路インピーダンスと上記第1バイアス電流との積が、上記受光アンプ回路に設けられているトランジスタの飽和時コレクタ−エミッタ間電圧より大きいことを特徴とする請求項7または11または13に記載の受光アンプ回路。
  15. 上記第1バイアス電流と上記第1帰還回路インピーダンスとの積が、上記受光アンプ回路に設けられているトランジスタのベース−エミッタ間電圧より小さいことを特徴とする請求項14に記載の受光アンプ回路。
  16. 上記第1バイアス電流を上記帰還回路のON/OFFに応じてON/OFFさせ、各帰還回路における上記第1抵抗と第1トランジスタとのインピーダンスの和を第2帰還回路インピーダンスとして、
    選択された帰還回路の第2帰還回路インピーダンスが小さいほど、電流値の大きな第1バイアス電流源が選択され、選択された帰還回路の第2帰還回路インピーダンスが大きいほど、電流値の小さい第1バイアス電流源が選択されることを特徴とする請求項4ないし9および11ないし15のいずれか1項に記載の受光アンプ回路。
  17. 上記第1バイアス電流は、上記受光素子からの電流の最大値と上記第2帰還回路インピーダンスとの積と、上記受光素子からの電流が無い時における上記増幅器の出力電圧との和が、上記増幅器の最大許容出力電圧よりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項16に記載の受光アンプ回路。
  18. 請求項1ないし17のいずれか1項に記載の受光アンプ回路を備えていることを特徴とする光ピックアップ。
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