JP4630305B2 - X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム - Google Patents
X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4630305B2 JP4630305B2 JP2007125938A JP2007125938A JP4630305B2 JP 4630305 B2 JP4630305 B2 JP 4630305B2 JP 2007125938 A JP2007125938 A JP 2007125938A JP 2007125938 A JP2007125938 A JP 2007125938A JP 4630305 B2 JP4630305 B2 JP 4630305B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gradation data
- ray
- rays
- transmitted
- intensity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000007689 inspection Methods 0.000 title claims description 39
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 29
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 114
- 239000011159 matrix material Substances 0.000 claims description 10
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 9
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 116
- ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N Tin Chemical compound [Sn] ATJFFYVFTNAWJD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 20
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 19
- 229910000679 solder Inorganic materials 0.000 description 18
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 16
- 230000008569 process Effects 0.000 description 16
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 11
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 11
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 10
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 9
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 8
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 7
- XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N Silicon Chemical compound [Si] XUIMIQQOPSSXEZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 229910052710 silicon Inorganic materials 0.000 description 6
- 239000010703 silicon Substances 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 5
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910000978 Pb alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001128 Sn alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011358 absorbing material Substances 0.000 description 1
- 229910021417 amorphous silicon Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000000611 regression analysis Methods 0.000 description 1
- 230000010076 replication Effects 0.000 description 1
- 230000007480 spreading Effects 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
一方、X線フラットパネルセンサの各検出素子から取得される輝度値には±5%程度のばらつきが存在するため、小さな半田バンプを測定する際の精度を向上させることができなかった。
このように、多数の検出素子別に補正されたばらつきの少ない階調データを得ることができるので、対象試料を精度よく測定することが可能となる。その結果、対象試料の測定データを用いて対象試料の良否を精度よく判定すること等が可能となる。
上記検出素子は、様々なものが考えられ、例えばシリコン素子であってもよいし、シリコン素子以外のものであってもよい。透過X線の強度を検出する構成としては、種々の構成を採用することが可能である。例えば、透過X線を可視光に変換してシリコン素子で受光する構成等を採用可能である。この場合、各シリコン素子での検出電圧が強度に相当する。
上記階調データは、輝度値、明度値、等、様々なデータが考えられる。また、様々な階調数とすることができる。
このように、多数の検出素子別の階調データが多数の検出素子別かつ複数段階の基準階調データ別に補正されるので、補正前の階調データの感度特性が検出素子毎に異なる場合にも、階調データの大きさに応じて適切に階調データのばらつきを無くすことができ、単に各検出素子別に階調データを補正する以上に、より精度よく対象試料を測定することが可能となる。
なお、X線を完全に遮断した状態での補正前の階調データに0以外のオフセット値が存在する場合、上記素子別補正手段は、X線を完全に遮断した状態での上記補正後の階調データを0すなわちオフセット値が存在しないようにする上記補正テーブルを作成してもよい。すなわち、補正前の階調データのオフセットが消去されるので、さらに補正後の階調データを理想的な感度特性に一致させ、さらに精度よく対象試料を測定することが可能となる。
また、上記記録媒体は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体の他、今後開発されるいかなる記録媒体であってもよい。一次複製品、二次複製品などの複製段階も問わない。一部がハードウェアで実現される場合や、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込む形態も本発明の思想に含まれる。
本発明によれば、対象試料は多数の検出素子別かつ複数段階の基準階調データ別に補正された階調データに基づいて測定されるので、さらに精度よく対象試料を測定することが可能となる。また、補正前の階調データの感度特性が検出素子毎に異なる場合にも、階調データの大きさに応じて適切に階調データのばらつきを無くすことができ、単に各検出素子別に階調データを補正する以上に、より精度よく対象試料を測定することが可能となる。
(1)X線検査装置の構成:
(2)エネルギーサブトラクション処理:
(3)感度補正テーブル作成処理:
(4)感度補正処理:
(5)第二の実施形態:
(6)まとめ:
図1は、本発明の第一の実施形態にかかるX線検査装置の構成の概略を示すブロック図である。本装置は、X線撮像機構部10とX線撮像制御部20とから構成されている。X線撮像機構部10は、X線発生器(X線照射手段)11、X線フラットパネルセンサ(X線検出器)13、X−Yステージ(対象試料を載置可能なステージ)15、感度補正試料ステージ17を備えている。X線撮像制御部20は、X線制御部21、補正試料制御部22、ステージ制御部23、画像処理部24、CPU25、出力部26a、入力部26b、メモリ27を備えている。
X線制御部21は、X線発生器11に対する制御を行ってX線発生器11にX線を生成させることができる。詳しくは後述するが、上記デフォルトデータとして記録された撮像条件データを参照してX線管に対する印加電圧,撮像時間等を取得することにより、X線発生器11に流す管電流の電流量を制御しながら予め決められた撮像条件で駆動するようにX線発生器11を制御する。なお、エネルギーサブトラクション処理を実施するため、異なる2つの撮像条件によってX線を発生させる。
ステージ制御部23は、X−Yステージ15が接続されており、同X−Yステージ15を水平のX,Y2方向に移動させる制御を行う。X−Yステージ15は、対象試料である半田付けされた基板31を載置して半田の厚み等を測定するために移動させることができる。ステージ制御部23は、対象試料測定位置座標データをメモリ27から取得して、データで示される座標にX−Yステージ15を移動させる。
図2に示すように、X線管11aは、アノード11b、カソード11c、電子レンズ11d、ターゲット11eを備えている。X線管11aに対する印加電圧によってカソード11cから飛び出した電子は、アノード11b方向に進行し、コイルからなる電子レンズ11dで絞られてターゲット11eの微小位置に衝突する。
多数の検出素子13cは、例えば光検出アレーの基板の片面に形成されたアモルファスシリコン受光素子とすることができる。また、ドットマトリクス状に並べられた検出素子13cは様々な数とすることができるが、本実施形態では横2400個×縦2400個の576万個とされているものとする。光検出アレー13bは、対象試料を透過した透過X線の強度を多数の検出素子13c別に検出し、透過X線の強度に対応した電圧を出力する。
このようにして、X線フラットパネルセンサ13は、多数の検出素子13cにて対象試料を透過した透過X線の強度を検出素子13c別に検出し、検出した透過X線の強度に対応する階調データを多数の検出素子13c別に出力する。すると、画像処理部24は、出力された階調データである輝度値を多数の検出素子13c別に測定する。なお、画像処理部24が輝度値に基づいて画像処理を行う最小単位の各画素は、各検出素子13cに対応している。
図5は、試料移動機構の構成の概略を示すブロック図である。感度補正試料ステージ17は、感度補正試料18を保持する部位が略水平に設けられて円板状とされたターンテーブル17aと、サーボモータ17bとを備えている。ターンテーブル17aには、四つの開口が設けられており、そのうちの三つの開口に感度補正試料18が取り付けられ、残りの一つの開口に何も取り付けられずにブランク19とされている。従って、感度補正試料18は、X線発生器11とX−Yステージ15との間に配置されることになる。このように配置することにより、確実に対象試料をより精度よく測定することが可能となる。むろん、X−Yステージ15上に感度補正試料を載置するようにしてもよいし、X−Yステージ15とX線フラットパネルセンサ13との間に感度補正試料を配置するようにしてもよい。
サーボモータ17dは、補正試料制御部22の制御に従ってターンテーブル17aを回転駆動し、四つの開口のいずれかをX線の照射経路に移動させる。
上記構成により、複数の感度補正試料を手で切り替える操作を行わなくても、複数の感度補正試料のそれぞれについて、補正用の輝度値(補正用階調データ)が自動的に取得されることとなり、利便性が向上する。
感度補正試料18は、厚みが既知の、所定のX線吸収物質(例えば、鉛)を略円板状に形成したものである。従って、感度補正試料18は、所定のX線透過量とされている。
図の対応関係は、感度補正試料が1,2,3となるにつれて薄くなり、基準輝度値が大きくなることを示している。感度補正試料が存在するとX線は吸収され、感度補正試料が厚いほど透過するX線のX線量は少なくなるため、X線フラットパネルセンサの出力輝度値は小さくなる。従って、基準輝度値は最も薄い感度補正試料「3」が大きく、最も厚い感度補正試料「1」が最も小さくされている。このように、複数の感度補正試料18は、輝度値がとりうる範囲内の複数段階の基準輝度値に対応して異なるX線透過量とされている。そして、図1に示すように、基準輝度値と、各検出素子13c別の輝度値f(x,y,n)とを対応させた感度補正テーブルT1が作成されるようになっている。ただし、(x,y)は検出素子の座標値であり、nは感度補正試料の番号である。
本実施形態では、感度補正試料(厚みの違う試料)を撮影して各検出素子の感度特性を取得し、補正することになる。
次に、エネルギーサブトラクション処理について説明する。各元素のX線吸収係数には、フォトンエネルギーに対する依存性がある。X線のフォトンエネルギーに対するX線吸収係数をみると、半田バンプ30に含まれる錫(Sn)のX線吸収係数のk吸収端が29.4keVであるのに対して、銅(Cu:プリント配線の主成分)のX線吸収係数は当該29.4keV近辺でほぼリニアに変化する。そこで、k吸収端前後に強い強度ピークを有する異なるフォトンエネルギー分布のX線を対象試料に対して照射し、それぞれの透過X線を検出すると、銅を透過したX線については2つのフォトンエネルギー分布のそれぞれにおいて検出強度にほとんど差異を生じないが、錫の場合は大きな差異を生じる。
このようにして、測定した輝度値に基づいて対象試料の良否を判定することができる。
しかしながら、X線フラットパネルセンサの各検出素子から取得される輝度値にはばらつきが存在し、このことが小さな半田バンプを測定する際の精度を向上させるうえでの障害となっていた。
本実施形態では、輝度値を検出素子別に補正するための感度補正テーブルを作成し、検出素子に対応する画素別に、感度補正テーブルT1を用いて輝度値を補正することにより、輝度値のばらつきをなくし、半田バンプをより精度よく測定することができるようにしている。
まず、X−Yステージ15に対象試料を載置していない状態としておいて、メモリ27の所定領域に設けたカウンタnを0にリセットする(ステップS105。以下、「ステップ」の記載を省略)。カウンタnは、上記感度補正試料「1」〜「3」に対応させる数値を格納しているが、上記ブランクにも数値「4」等を対応させてもよい。次に、カウンタnを1増加させる(S110)。そして、補正試料制御部22に対して制御データを出力してサーボモータ17dにより感度補正試料ステージのターンテーブル17aを回転させ、n番目の感度補正試料18をX線照射経路C1に移動させる(S115)。
すると、X線発生器11は、所定電流量の管電流が流れ、対象試料を検査するときと同じ所定強度のX線を生成し、X線照射経路上にある感度補正試料に照射する。感度補正試料を透過した透過X線は、X線フラットパネルセンサ13に到達し、その強度が多数の検出素子13c別に電圧信号として検出される。検出された電圧信号は、デジタル変換部13dで各検出素子13c別に対応する輝度値に変換される。
図8は、T1とはどのような意義を有する情報テーブルであるかを模式的に示している。図の上段は、ある一つの検出素子について感度補正試料の厚みと補正前の輝度値との関係を示している。なお、横軸(X軸)は感度補正試料の厚みの逆数(相対値)であり、縦軸(Y軸)は補正前の輝度値(0〜4095の階調値)である。横軸に付したn=1〜3は感度補正試料「1」〜「3」のX軸上の位置を示しており、感度補正試料「1」〜「3」に対応する補正前の輝度値をd1〜d3としている。d0は、補正後の輝度値の最小値であるが、0とはならず、オフセット値となっている。d4は、補正後の輝度値の最大値である。そして、検出素子の実際の特性を実線で示すとともに、輝度値のオフセットを考慮したうえでの理想的な特性を点線で示している。
また、X線を完全に遮断した状態での補正前の輝度値に0以外のオフセット値が存在しても、X線を完全に遮断した状態での補正後の輝度値を0すなわちオフセット値が存在しないようにさせるため、さらに精度よく対象試料を測定可能とさせる情報テーブルと言うことができる。従って、このような感度補正テーブルを用いて輝度値を補正すると、補正前の輝度値のオフセットが消去されるので、さらに補正後の輝度値を理想的な感度特性に一致させ、さらに精度よく対象試料を測定することが可能となる。
図9は、感度補正テーブルT1の構造を模式的に示している。例えば、576万画素中の画素1については、感度補正試料「1」、「2」、「3」に相当する基準輝度値1000,2000,3000に対応して、980,1940,2940が格納されていることを示している。なお、各画素は、各検出素子に対応するものである。本X線検査装置は、輝度値f(x,y,n)を補正前の階調データとし、基準輝度値を補正後の階調データとして、補正前後の階調データを対応させた感度補正テーブルを作成する。従って、本感度補正テーブルは、各画素毎に補正前の輝度値が格納される。例えば、画素1よりも検出感度が5%小さいときには画素2のような輝度値が格納されるし、画素1よりも検出感度が5%大きいときには画素3のような輝度値が格納される。このように、各画素毎に輝度値がばらついているため、より精度よく対象試料を測定することが望まれていたのである。
なお、感度補正テーブルに対して基準輝度値別に取得した輝度値を格納する際、カウンタnと基準輝度値とを対応させた基準輝度値対応テーブルを予めメモリに記憶させておき、同基準輝度値対応テーブルからカウンタnに対応する基準輝度値を読み出して感度補正テーブルに格納するようにしてもよい。
このようにして、複数の標準試料を順次X線の照射経路に移動させながら複数の標準試料に所定強度のX線を順次照射し、多数の検出素子にて各標準試料を透過した透過X線の強度を検出し、検出した透過X線の強度に対応する補正用階調データを同多数の検出素子別かつ同複数の標準試料別に取得することができる。
次に、図10のフローチャートを参照して、感度補正テーブルT1を用いて各検出素子別に輝度値を補正する処理を説明する。
まず、X−Yステージ15に対象試料を載置した状態としておいて、補正試料制御部22に対して制御データを出力してサーボモータ17dにより感度補正試料ステージのターンテーブル17aをブランク19の位置まで回転させ、感度補正試料18をX線照射経路C1外に移動させる(S205)。次に、各種撮影条件を設定する(S210)。ここで、X線制御部21に対しては、対象試料を検査するときの所定電流量の管電流をX線発生器11に流す制御データを出力する。次に、透過X線の強度を検出させる制御データを画像処理部24に対して出力することにより、対象試料を撮影する(S215)。
なお、上記感度補正テーブル作成処理と感度補正処理を行う本X線検査装置が、本発明にいう素子別補正手段を構成することになる。
ところで、X線発生器のX線管11aから発生するX線の強度Iは、以下の式のように、管電流Cに比例し、管電圧Vの2乗に比例する。
I=KV2C …(5)
ただし、Kは定数である。
そこで、X線管の管電流(X線の強度に比例する)を変化させて撮影して各検出素子の感度特性を取得し、補正してもよい。なお、図8の上段と下段において横軸を管電流の電流量(例えばμA単位)と読み替えると、同様の手法により感度補正テーブルを作成して輝度値を補正することができる。
まず、X−Yステージ15に、所定のX線透過量とされた厚みが既知の感度補正試料を載置した状態としておいて、メモリ27の所定領域に設けたカウンタnを0にリセットする(S305)。次に、カウンタnを1増加させる(S310)。そして、X線制御部21に対して、X線発生器のX線管11aに流す管電流をカウンタnに対応する所定の電流量にする制御データを出力する(S315)。
カウンタnに対応する管電流の電流量は、例えば図12の上段に示すようにカウンタnと管電流の電流量とを対応させた管電流対応テーブルT2をメモリ内に記憶させておき、同テーブルT2からカウンタnに対応する電流量を読み出すことにより決定することができる。なお、図に示した管電流対応テーブルT2には、管電流の電流量と基準輝度値とを対応させて格納している。ここで、基準輝度値は、輝度値がとりうる範囲内の複数段階の輝度値とされている。
すると、X線発生器11は、基準階調データに対応する所定電流量の管電流が供給され、所定強度のX線を生成し、X線照射経路上にある感度補正試料(標準試料)に照射する。感度補正試料を透過した透過X線は、X線フラットパネルセンサ13に到達し、その強度が多数の検出素子13c別に電圧信号として検出される。検出された電圧信号は、デジタル変換部13dで各検出素子13c別に対応する輝度値に変換される。
カウンタnに相当する電流量の管電流をX線管11aに流して取得された輝度値を感度補正テーブルに格納すると、全段階の電流量の管電流について撮影を行ったか否かを判断する(S335)。撮影を行っていない段階の電流量が存在する場合には繰り返しS310〜S335の処理を行い、全電流量について撮影した場合には本フローを終了する。
作成された感度補正テーブルT3を用いて各検出素子別に輝度値を補正する処理は、図10のフローチャートに従って行うことができる。
なお、本実施形態の感度補正テーブル作成処理と感度補正処理を行う本X線検査装置が、本発明にいう補正手段と素子別補正手段を構成することになる。
また、検出素子(画素)別に階調データを補正せず、画素に対応する階調データを変化特性等によりまとめて補正するようにしてもよい。この場合であっても、階調データは複数段階の基準階調データ別にも補正されるので、補正前の階調データの感度特性を補正してより精度よく対象試料を測定することが可能となる。
本発明のX線検査装置は、その要旨を変更しない範囲で各種の変更が可能であり、上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、感度補正テーブルを作成せず、各検出素子別に補正後の輝度値を算出する式を作成して、輝度値を補正するようにしてもよい。同様の効果を得ることができ、対象試料をより精度よく測定することが可能になることに変わりはない。
また、多数の検出素子は、縦横整然と並んだドットマトリクス状以外にも、蜂の巣状等に並んだドットマトリクス状に配置されていてもよい。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、対象試料をより精度よく測定することが可能なX線検査装置およびX線検査装置の制御プログラムを提供することができる。また、X線検査方法としても適用可能である。
11…X線発生器
11a…X線管
11b…アノード
11c…カソード
11d…電子レンズ
11e…ターゲット
13…X線フラットパネルセンサ
13a…シンチレータ
13b…光検出アレー
13c…検出素子
13d…デジタル変換部
15…X−Yステージ
17…感度補正試料ステージ
18…感度補正試料(標準試料)
19…ブランク
20…X線撮像制御部
21…X線制御部
21a…管電圧制御回路
21b…管電流制御回路
22…補正試料制御部
23…ステージ制御部
24…画像処理部
25…CPU
26a…出力部
26b…入力部
27…メモリ
27a…制御プログラム
30…半田バンプ
31…基板
32…チップ
C1…X線照射経路
T1,T3…感度補正テーブル
T2…管電流対応テーブル
Claims (3)
- 流れる管電流の電流量に応じた強度のX線を生成するX線照射手段に所定電流量の管電流を流してX線を生成させて対象試料に照射し、ドットマトリクス状に設けられた多数の検出素子にて同対象試料を透過した透過X線の強度を同検出素子別に検出し、検出した透過X線の強度に対応する階調データを同多数の検出素子別に測定するX線検査装置であって、
上記階調データがとりうる範囲内の複数段階の基準階調データに対応して異なる電流量とされた複数段階の管電流を上記X線照射手段に順次供給して生成したX線を標準試料に照射し、上記検出素子にて上記標準試料を透過した透過X線の強度を検出し、検出した透過X線の強度に対応する補正用階調データを同多数の検出素子別かつ複数段階の基準階調データ別に取得するとともに、当該補正用階調データと上記基準階調データとに基づいて補正前後の輝度値の対応関係を検出素子別に決定し、上記所定電流量に対する強度のX線が照射された対象試料を透過した透過X線の強度に対応して取得される階調データを、上記対応関係に基づいて上記多数の検出素子別に補正する素子別補正手段を具備することを特徴とするX線検査装置。 - 流れる管電流の電流量に応じた強度のX線を生成するX線照射手段に所定電流量の管電流を流してX線を生成させて対象試料に照射し、ドットマトリクス状に設けられた多数の検出素子にて同対象試料を透過した透過X線の強度を同検出素子別に検出し、検出した透過X線の強度に対応する階調データを同多数の検出素子別に測定するX線検査方法であって、
上記階調データがとりうる範囲内の複数段階の基準階調データに対応して異なる電流量とされた複数段階の管電流を上記X線照射手段に順次供給して生成したX線を標準試料に照射し、上記検出素子にて上記標準試料を透過した透過X線の強度を検出し、検出した透過X線の強度に対応する補正用階調データを同多数の検出素子別かつ複数段階の基準階調データ別に取得するとともに、当該補正用階調データと上記基準階調データとに基づいて補正前後の輝度値の対応関係を検出素子別に決定し、上記所定電流量に対する強度のX線が照射された対象試料を透過した透過X線の強度に対応して取得される階調データを、上記対応関係に基づいて上記多数の検出素子別に補正することを特徴とするX線検査方法。 - 流れる管電流の電流量に応じた強度のX線を生成するX線照射手段に所定電流量の管電流を流してX線を生成させて対象試料に照射し、ドットマトリクス状に設けられた多数の検出素子にて同対象試料を透過した透過X線の強度を同検出素子別に検出し、検出した透過X線の強度に対応する階調データを同多数の検出素子別に測定するX線検査装置の制御プログラムであって、
上記階調データがとりうる範囲内の複数段階の基準階調データに対応して異なる電流量とされた複数段階の管電流を上記X線照射手段に順次供給させて生成させたX線を標準試料に照射し、上記検出素子にて上記標準試料を透過した透過X線の強度を検出し、検出した透過X線の強度に対応する補正用階調データを同多数の検出素子別かつ複数段階の基準階調データ別に取得するとともに、当該補正用階調データと上記基準階調データとに基づいて補正前後の輝度値の対応関係を検出素子別に決定し、上記所定電流量に対する強度のX線が照射された対象試料を透過した透過X線の強度に対応して取得される階調データを、上記対応関係に基づいて上記多数の検出素子別に補正する機能をコンピュータに実現させることを特徴とするX線検査装置の制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007125938A JP4630305B2 (ja) | 2007-05-10 | 2007-05-10 | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007125938A JP4630305B2 (ja) | 2007-05-10 | 2007-05-10 | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003040280A Division JP4074204B2 (ja) | 2003-02-18 | 2003-02-18 | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007199090A JP2007199090A (ja) | 2007-08-09 |
JP4630305B2 true JP4630305B2 (ja) | 2011-02-09 |
Family
ID=38453803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007125938A Expired - Lifetime JP4630305B2 (ja) | 2007-05-10 | 2007-05-10 | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4630305B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5303911B2 (ja) * | 2007-11-20 | 2013-10-02 | オムロン株式会社 | X線利用の自動検査装置における撮影制御の調整方法、およびx線利用の自動検査装置 |
JP5647504B2 (ja) * | 2010-12-09 | 2014-12-24 | ヤマハ発動機株式会社 | 画像処理装置、検査装置、測定装置、画像処理方法、測定方法 |
JP6274938B2 (ja) * | 2014-03-26 | 2018-02-07 | アンリツインフィビス株式会社 | X線検査装置 |
JP6973323B2 (ja) * | 2018-08-08 | 2021-11-24 | 株式会社島津製作所 | 電子線マイクロアナライザー、データ処理方法及びデータ処理プログラム |
Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01277709A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-08 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属層の厚さ測定方法 |
JPH067669B2 (ja) * | 1984-10-02 | 1994-01-26 | 富士写真フイルム株式会社 | エネルギ−サブトラクシヨン画像の画質改善方法および装置 |
JPH09510068A (ja) * | 1994-12-22 | 1997-10-07 | フィリップス エレクトロニクス エヌ ベー | 画像のサブ画像からの合成 |
JPH10127618A (ja) * | 1996-11-06 | 1998-05-19 | Toshiba Corp | X線ctスキャナ |
JPH10127616A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
JP2000121579A (ja) * | 1998-10-13 | 2000-04-28 | Nagoya Denki Kogyo Kk | X線撮像方法、x線撮像装置およびx線撮像制御プログラムを記録した媒体 |
JP2000249532A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-14 | Nagoya Electric Works Co Ltd | X線検査方法およびその装置 |
JP2000278607A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | X線撮影装置 |
JP2001141832A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-05-25 | General Electric Co <Ge> | X線撮像パネル用の増幅器オフセット及びゲイン補正システム |
JP2001189929A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Shimadzu Corp | X線透視画像装置 |
JP2001281172A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Nagoya Electric Works Co Ltd | X線撮影方法 |
JP2001324458A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Rigaku Industrial Co | 蛍光x線分析装置 |
JP2002200072A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-07-16 | Toshiba Corp | X線ctスキャナ |
JP2003024317A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-28 | Canon Inc | 放射線撮影装置、放射線発生装置及びこれらを有するシステム |
-
2007
- 2007-05-10 JP JP2007125938A patent/JP4630305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH067669B2 (ja) * | 1984-10-02 | 1994-01-26 | 富士写真フイルム株式会社 | エネルギ−サブトラクシヨン画像の画質改善方法および装置 |
JPH01277709A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-08 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 金属層の厚さ測定方法 |
JPH09510068A (ja) * | 1994-12-22 | 1997-10-07 | フィリップス エレクトロニクス エヌ ベー | 画像のサブ画像からの合成 |
JPH10127616A (ja) * | 1996-10-30 | 1998-05-19 | Toshiba Corp | X線ct装置 |
JPH10127618A (ja) * | 1996-11-06 | 1998-05-19 | Toshiba Corp | X線ctスキャナ |
JP2000121579A (ja) * | 1998-10-13 | 2000-04-28 | Nagoya Denki Kogyo Kk | X線撮像方法、x線撮像装置およびx線撮像制御プログラムを記録した媒体 |
JP2000249532A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-14 | Nagoya Electric Works Co Ltd | X線検査方法およびその装置 |
JP2000278607A (ja) * | 1999-03-29 | 2000-10-06 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | X線撮影装置 |
JP2001141832A (ja) * | 1999-08-31 | 2001-05-25 | General Electric Co <Ge> | X線撮像パネル用の増幅器オフセット及びゲイン補正システム |
JP2001189929A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-10 | Shimadzu Corp | X線透視画像装置 |
JP2001281172A (ja) * | 2000-03-31 | 2001-10-10 | Nagoya Electric Works Co Ltd | X線撮影方法 |
JP2001324458A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Rigaku Industrial Co | 蛍光x線分析装置 |
JP2002200072A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-07-16 | Toshiba Corp | X線ctスキャナ |
JP2003024317A (ja) * | 2001-07-13 | 2003-01-28 | Canon Inc | 放射線撮影装置、放射線発生装置及びこれらを有するシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007199090A (ja) | 2007-08-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9916656B2 (en) | Method for processing radiographic image and radiography system | |
WO2010061810A1 (ja) | 放射線撮像装置 | |
JP6912965B2 (ja) | 放射線撮像装置、放射線撮像システムおよび放射線撮像装置の作動方法 | |
EP2312526A2 (en) | Process and apparatus for image processing and computer-readable medium storing image processing program | |
JP4630305B2 (ja) | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム | |
US20210043418A1 (en) | Image Generation Method, Non-Transitory Computer-Readable Medium, and System | |
WO2021201211A1 (ja) | 検査装置 | |
JP2008073342A (ja) | 放射線画像撮影システム及び放射線画像撮影方法 | |
JP4074204B2 (ja) | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム | |
JP4494026B2 (ja) | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム | |
US11119059B2 (en) | Semiconductor defect inspection apparatus and semiconductor defect inspection method | |
US7469034B2 (en) | Method for analyzing and representing x-ray projection images and x-ray examination unit | |
WO2017042704A1 (en) | An x-ray system with computer implemented methods for image processing | |
JP3933548B2 (ja) | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査制御プログラム | |
US20080075379A1 (en) | Image processing device and image processing method | |
US20090086911A1 (en) | Inspection tool for radiographic systems | |
JP4357923B2 (ja) | X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム | |
JP2013190361A (ja) | X線検査装置およびその制御方法 | |
JP2004317368A (ja) | X線透視検査装置及び最適x線条件計算プログラム | |
CN114113162B (zh) | 一种用于碎片云质量测量的单能脉冲x射线照相方法 | |
DE102010061884B4 (de) | Verfahren zur Dosiseinstellung für ein Röntgensystem und Röntgensystem | |
US20230404510A1 (en) | Radiation image processing device, radiation image processing method, and radiation image processing program | |
Woods et al. | Focussing on dose | |
JP4341473B2 (ja) | X線撮影装置 | |
JP2023117231A (ja) | X線検査装置を用いたx線検査方法、及びx線検査装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070615 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100622 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100629 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101109 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4630305 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |