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JP4622468B2 - コイル形成装置及びコイル形成方法 - Google Patents

コイル形成装置及びコイル形成方法 Download PDF

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JP4622468B2
JP4622468B2 JP2004329439A JP2004329439A JP4622468B2 JP 4622468 B2 JP4622468 B2 JP 4622468B2 JP 2004329439 A JP2004329439 A JP 2004329439A JP 2004329439 A JP2004329439 A JP 2004329439A JP 4622468 B2 JP4622468 B2 JP 4622468B2
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Description

本発明は、モータにおけるステータコアに挿入配置する連極コイルを形成するコイル形成装置及びコイル形成方法に関する。
例えば、ステータコアのスロットに単極コイルを複数挿入してなるステータを有するモータを製造するに当たっては、上記単極コイルを複数連ねた連極コイルを形成する。
従来のコイル形成方法では、固定した巻枠の周りを回りながら電線(ワイヤー)を導出するワインダーを用いて、上記巻枠の周りに電線を巻回して単極コイルを形成する。例えば、特許文献1においては、電線の巻回を行う巻枠の外径を変更可能にしており、この巻枠の回りを上記ワインダーとしてのフライヤを回転させ、巻回を行った単極コイルを逐次ブレードに巻き落として、上記ステータに用いる連極コイルを形成している。
特開2000−253631号公報
しかしながら、上記従来のコイル形成方法においては、上記ワインダー又はフライヤを回転させながら電線を供給するので、電線がワインダーの回転に伴って捩れながら巻枠に巻回される。そして、上記ステータコアのスロットに単極コイルを挿入する際に、この単極コイルにおける電線に捩れが生じていると、スロット中において電線が単独で移動しにくい等の理由により、このスロット中に無駄なスペースが生じるおそれがある。そのため、スロット中を単極コイルが占有するコイル占積率を向上させることが困難になる。
また、上記従来のコイル形成方法においては、上記連極コイルの両端に形成するリード線の長さを、適切な長さに形成する技術は何ら開示されていない。
本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、捩りの発生がほとんどない単極コイルをいずれのコイル巻枠に対しても安定して形成することができ、リード線を適切な長さに形成することができるコイル形成装置及びコイル形成方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する装置であって、
上記電線を巻回し、上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と、上記電線を掛け渡し、上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部と、上記単極コイル同士を結ぶ渡り線の長さを調節するための渡線調節部とを備えた巻取治具と、
該巻取治具全体を、上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に回転させる回転装置と、
上記各コイル巻枠及び上記各リード線形成部に上記電線を供給する電線供給部とを有しており、
上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
上記各コイル巻枠は、上記巻取治具のホルダに固定した内側巻枠部と、該内側巻枠部に対向配設して該内側巻枠部との間の距離を変更するよう回動可能な外側巻枠部とを有しており、
上記渡線調節部は、上記複数のコイル巻枠のうちのいずれかのコイル巻枠における上記内側巻枠部と上記外側巻枠部とに固定されていることを特徴とするコイル形成装置にある(請求項1)。
第2の発明は、電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する装置であって、
上記電線を巻回し、上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と、上記電線を掛け渡し、上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部とを備えた巻取治具と、
該巻取治具全体を、上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に回転させる回転装置と、
上記各コイル巻枠及び上記各リード線形成部に上記電線を供給する電線供給部とを有しており、
上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
上記リード線形成部は、上記巻取治具のホルダに固定した固定部と、上記電線を掛け渡す掛渡ピン部とを有しており、該掛渡ピン部は、付勢バネを介して上記固定部に取り付けてあることを特徴とするコイル形成装置にある(請求項2)。
本発明のコイル形成装置は、上記回転装置により上記複数のコイル巻枠を配した巻取治具の全体を回転させて、上記電線の巻回を行って上記単極コイルを形成していくものである。また、上記コイル形成装置は、上記リード線形成部により、上記両端に位置する単極コイルに上記リード線を長さを調節した状態で形成するものである。
すなわち、本発明においては、上記コイル巻枠に上記電線の巻回を行って上記単極コイルを形成する際には、上記回転装置により、この単極コイルを形成しようとするコイル巻枠における巻回軸線又はこの巻回軸線に平行な軸線を中心に上記巻取治具の全体を回転させる。そのため、従来のように、固定した巻枠の外周からワインダー等を回転させながら電線を巻回することがなく、各コイル巻枠への電線の供給方向があまり変化することがない。これにより、電線に捩りをほとんど発生させることなく、各コイル巻枠に各単極コイルを形成することができる。
さらに、本発明においては、複数のコイル巻枠は第1仮想円上に配列してあり、複数のリード線形成部は第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してある。そのため、複数のコイル巻枠の外周側における適宜位置にリード線形成部を配設することができ、このリード線形成部に、必要な長さのリード線を容易に確保することができる。
また、このリード線は、複数のコイル巻枠に単極コイルを形成する前後に、上記リード線形成部に電線を掛け渡すことによって容易に形成することができる。
それ故、上記コイル形成装置によれば、上記捩りの発生がほとんどない単極コイルを、いずれのコイル巻枠に対しても安定して形成することができ、捩りの発生がほとんどない連極コイルを安定して形成することができる。また、上記リード線を適切な長さに形成することができる。
の発明は、電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する方法であって、
上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部と上記単極コイル同士を結ぶ渡り線の長さを調節するための渡線調節部とを備えた巻取治具と、該巻取治具全体を回転させる回転装置とを有してなるコイル形成装置を用い、
上記回転装置は、上記リード線形成部に上記リード線の長さを確保する際に上記巻取治具全体を回転させる第1回転動作と、上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に上記巻取治具全体を回転させる第2回転動作とを行うよう構成し、
上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
上記各コイル巻枠は、上記巻取治具のホルダに固定した内側巻枠部と、該内側巻枠部に対向配設して該内側巻枠部との間の距離を変更するよう回動可能な外側巻枠部とを有しており、
上記渡線調節部は、上記複数のコイル巻枠のうちのいずれかのコイル巻枠における上記内側巻枠部と上記外側巻枠部とに固定されており、
上記複数のリード線形成部のうちのいずれかに上記電線を供給し、上記回転装置に上記第1回転動作をさせて当該リード線形成部に上記電線を掛け渡すリード線形成工程と、
上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠である第1のコイル巻枠に上記電線を供給し、上記回転装置に上記第2回転動作をさせて当該第1のコイル巻枠に上記電線を巻回して上記単極コイルを形成し、その後、残りのコイル巻枠についても、上記単極コイルを形成する単極コイル形成工程とを含み、
該単極コイル形成工程において、上記複数のコイル巻枠のうちのいずれかのコイル巻枠に上記単極コイルを形成する際には、当該コイル巻枠における上記内側巻枠部と上記外側巻枠部とに固定した上記渡線調節部に上記電線を掛け渡すことを特徴とするコイル形成方法にある(請求項8)。
第4の発明は、電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する方法であって、
上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部とを備えた巻取治具と、該巻取治具全体を回転させる回転装置とを有してなるコイル形成装置を用い、
上記回転装置は、上記リード線形成部に上記リード線の長さを確保する際に上記巻取治具全体を回転させる第1回転動作と、上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に上記巻取治具全体を回転させる第2回転動作とを行うよう構成し、
上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
上記リード線形成部は、上記巻取治具のホルダに固定した固定部と、上記電線を掛け渡す掛渡ピン部とを有しており、該掛渡ピン部は、付勢バネを介して上記固定部に取り付けてあり、
上記複数のリード線形成部のうちのいずれかに上記電線を供給し、上記回転装置に上記第1回転動作をさせて当該リード線形成部に上記電線を掛け渡すリード線形成工程と、
上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠である第1のコイル巻枠に上記電線を供給し、上記回転装置に上記第2回転動作をさせて当該第1のコイル巻枠に上記電線を巻回して上記単極コイルを形成し、その後、残りのコイル巻枠についても、上記単極コイルを形成する単極コイル形成工程とを含むことを特徴とするコイル形成方法にある(請求項9)。
本発明のコイル形成方法においては、上記巻取治具とこの巻取治具全体を回転させる回転装置とを有してなるコイル形成装置を用い、上記回転装置は、上記第1回転動作と上記第2回転動作とを行うよう構成しておく。
そして、回転装置に第1回転動作をさせて、上記リード線形成工程を行い、回転装置に第2回転動作をさせて、上記単極コイル形成工程を行う。なお、単極コイル形成工程を行った後には、再びリード線形成工程を行うこともできる。
そのため、回転装置に第1回転動作をさせるときには、上記リード線形成部に電線を掛け渡すのに適したポイントを中心に巻取治具全体を回転させることができる一方、回転装置に第2回転動作をさせるときには、上記コイル巻枠に単極コイルを形成するのに適したポイントを中心に巻取治具全体を回転させることができる。
それ故、上記コイル形成方法によれば、上記捩りの発生がほとんどない単極コイルを、いずれのコイル巻枠に対しても安定して形成することができ、捩りの発生がほとんどない連極コイルを安定して形成することができる。また、上記リード線を適切な長さに容易に形成することができる。
上述した第1〜第4の発明における好ましい実施の形態につき説明する。
第1〜第4の発明において、上記連極コイルは、モータにおけるステータコア又はロータコアのスロットに挿入配置して用いることができる。また、上記モータは、種々の用途に用いるものとすることができ、例えば、電気自動車又はハイブリッドカーにおけるモータジェネレータとして用いるものとすることができる。
上記複数のコイル巻枠を配列する第1仮想円及び上記複数のリード線形成部を配列する第2仮想円は、必ずしも真円である必要はなく、楕円等であってもよい。
また、上記第1、第2の発明において、上記複数のコイル巻枠は、上記連極コイルを2つ形成するよう構成してあり、第1の連極コイルを形成するための第1コイル巻枠群に属する複数のコイル巻枠と、第2の連極コイルを形成するための第2コイル巻枠群に属する複数のコイル巻枠とからなり、上記複数のリード線形成部は、上記電線を、上記第1コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回する前に掛け渡す第1リード線形成部群に属するリード線形成部と、上記電線を、上記第1コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回した後、上記第2コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回する前に掛け渡す第2リード線形成部群に属するリード線形成部と、上記電線を、上記第2コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回した後に掛け渡す第3リード線形成部群に属するリード線形成部とからなることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記コイル形成装置においては、第1リード線形成部群におけるリード線形成部に電線を掛け渡して第1リード線を形成し、次いで、第1コイル巻枠群における各コイル巻枠に電線を巻回して複数の単極コイルを形成し、次いで、第2リード線形成部に電線を掛け渡して第2リード線を形成し、次いで、第2コイル巻枠群における各コイル巻枠に電線を巻回して複数の単極コイルを形成し、その後、第3リード線形成部群におけるリード線形成部に電線を掛け渡して第3リード線を形成することができる。
そして、上記第2リード線を途中で切断したときには、第2リード線の一部及び第1リード線を複数の単極コイルに連ねてなる第1の連極コイルを形成すると共に、第2リード線の残部及び第3リード線を複数の単極コイルに連ねてなる第2の連極コイルを形成することができる。
そのため、上記コイル形成装置においては、途中で電線を切断することなく、連続して2つの連極コイルを形成することができる。これにより、短時間で2つの連極コイルを形成することができる。
上記回転装置は、旋回中心軸を中心にして旋回可能である旋回アームを有しており、上記巻取治具は、上記旋回アームに配設したインデックスホルダを有しており、該インデックスホルダは、上記旋回中心軸に対して平行にオフセットした位置に形成した回動中心軸を中心にして回動可能であり、上記複数のコイル巻枠は、上記回動中心軸を中心とする仮想円上に並ぶよう上記インデックスホルダに配設してあり、上記インデックスホルダを回動させることによって、上記電線の巻回を行うコイル巻枠を順次上記旋回中心軸に接近させることができるよう構成してある(請求項)。
この場合には、上記インデックスホルダーの回動により、上記各コイル巻枠は、上記電線の巻回を行うものから順次上記旋回中心軸に接近させることができる。そのため、上記各コイル巻枠には、上記旋回中心軸からあまり偏心していない状態で上記電線の巻回を行うことができる。そのため、電線の捩りの発生がほとんどない単極コイルを一層容易に形成することができる。
また、この場合には、上記仮想円上に配設した各コイル巻枠により、円弧状に連なる連極コイルを形成することができる。そのため、この連極コイルを円環形状のステータコア又は円形状のロータコアにおけるスロットに挿入配置することが容易になる。
また、上記インデックスホルダーは、上記回動中心軸を中心に回動させるだけで、上記各コイル巻枠を順次上記旋回中心軸に接近させることができる。そのため、コイル形成装置の一層簡単な構成により、上記捩りの発生がほとんどない連極コイルを形成することができる。
また、上記各コイル巻枠は、上記インデックスホルダに対して上記旋回中心軸の方向に進退可能に配設してあり、上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、残りのコイル巻枠に対して上記旋回アームから離れる前進方向に前進させ、該残りのコイル巻枠よりも突出させるよう構成してあることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記突出させたコイル巻枠に対して、その巻回軸線に直交する方向から電線を供給することができる。そのため、電線の供給が容易であると共にコイル巻枠への電線の巻回も容易であり、上記捩りの発生がほとんどない連極コイルを一層容易に形成することができる。
上記第2、第4の発明において、上記リード線形成部は、上記インデックスホルダに固定した固定部と、上記電線を掛け渡す掛渡ピン部とを有しており、該掛渡ピン部は、付勢バネを介して上記固定部に取り付けてある
これにより、掛渡ピン部に掛け渡した電線に必要以上の張力が加わったときには、この掛渡ピン部が、付勢バネの付勢力に抗してインデックスホルダーに固定した固定部に向けて近づくことができる。そのため、掛渡ピン部に掛け渡した電線に過度の張力が作用して、電線が劣化してしまうことを防止することができる。
上記複数のリード線形成部のうち上記コイル巻枠との間で上記電線を掛け渡すリード線形成部は、該リード線形成部に掛け渡した電線が外れることを防止する外れ防止突起を有していることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記外れ防止突起により、リード線形成部からコイル巻枠に掛け渡す電線、又はコイル巻枠からリード線形成部に掛け渡す電線が、リード線形成部から外れてしまうことを防止することができる。
上記電線供給部は、上記各コイル巻枠の上記巻回軸線に直交する方向から上記電線を上記各コイル巻枠及び上記各リード線形成部に供給するよう構成してあり、上記直交する方向にスライドして、上記電線の供給位置を変更可能であることが好ましい(請求項7)。
この場合には、コイル巻枠に電線の巻回を行う場合とリード線形成部に電線を掛け渡す場合とにおいて、上記電線供給部の電線の供給位置を変更することにより、コイル巻枠への電線の巻回とリード線形成部への電線の掛渡しとを上記捩りの発生がほとんどない状態で一層適切に行うことができる。
また、上記第3、第4の発明において、上記複数のコイル巻枠は、上記連極コイルを2つ形成するよう構成しておき、上記リード線形成工程を行って、第1の連極コイルにおける一方のリード線を形成し、次いで、上記単極コイル形成工程を行って、上記第1の連極コイルにおける上記各単極コイルを形成し、次いで、上記リード線形成工程を行って、上記第1の連極コイルにおける他方のリード線及び第2の連極コイルにおける一方のリード線を形成し、次いで、上記単極コイル形成工程を行って、上記第2の連極コイルにおける上記各単極コイルを形成し、その後、上記リード線形成工程を行って、上記第2の連極コイルにおける他方のリード線を形成することが好ましい(請求項10)。
この場合には、リード線形成工程と単極コイル形成工程とを繰り返し行うことにより、連なった状態の2つの連極コイルを形成することができる。また、第1の連極コイルにおける他方のリード線と第2の連極コイルにおける一方のリード線との間を切断することにより、2つの連極コイルに分離することができる。
そのため、上記コイル形成装置において、途中で電線を切断することなく、連続して2つの連極コイルを形成することができ、短時間で2つの連極コイルを形成することができる。
また、上記単極コイル形成工程は、上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、残りのコイル巻枠に対して突出させた状態で行うことが好ましい(請求項11)。
この場合には、上記突出させたコイル巻枠に対して、その巻回軸線に直交する方向から電線を供給することができる。そのため、電線の供給が容易であると共にコイル巻枠への電線の巻回も容易であり、上記捩りの発生がほとんどない連極コイルを一層容易に形成することができる。
以下に、本発明のコイル形成装置及びコイル形成方法にかかる実施例につき、図面と共に説明する。
本例のコイル形成装置1は、図1、図26に示すごとく、電線99をループ状に巻回してなる単極コイル91を複数連ねてなり、複数の単極コイル91のうち両端に位置する単極コイル91には、上記電線99を引き出してなるリード線92を備えた連極コイル9を形成するものである。
図2に示すごとく、上記コイル形成装置1は、連極コイル9を形成するための巻取治具2と、この巻取治具2を回転させる回転装置20と、巻取治具2に電線99を供給する電線供給部6とを有している。
図1に示すごとく、上記巻取治具2は、単極コイル91をそれぞれ巻回するための複数のコイル巻枠3と、リード線92の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部5とを備えている。また、図2に示すごとく、上記回転装置20は、巻取治具2全体を、複数のコイル巻枠3のうち電線99の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠3における巻回軸線C1又はこの巻回軸線C1に平行な軸線を中心に回転させるよう構成されている。また、上記電線供給部6は、各コイル巻枠3及び各リード線形成部5に電線99を供給するよう構成されている。
そして、図5に示すごとく、複数のコイル巻枠3は、第1仮想円E1上に配列されており、複数のリード線形成部5は、第1仮想円E1よりも外周側に位置する第2仮想円E2上に配列されている。
以下に、これを詳説する。
図1、図2に示すごとく、上記回転装置20は、駆動モータ(図示略)と、この駆動モータの出力軸に接続された旋回中心軸C2を中心にして旋回可能である旋回アーム21とを有している。
上記巻取治具2は、上記旋回アーム21に配設したインデックスホルダ22を有している。このインデックスホルダ22は、上記旋回中心軸C2に対して平行にオフセットした位置に形成した回動中心軸C3を中心にして所定回転量ずつ回動可能である。
また、図5に示すごとく、上記複数のコイル巻枠3は、その各巻回軸線C1が回動中心軸C3を中心とする第1仮想円E1上に並ぶようインデックスホルダ22の外周面に配設されている。
コイル形成装置1は、インデックスホルダ22を所定量ずつ回動させることによって、電線99の巻回を行うコイル巻枠3を順次旋回中心軸C2に接近させることができるよう構成されている。
また、図2、図5に示すごとく、インデックスホルダ22の回動中心軸C3から各コイル巻枠3における巻回軸線C1までの巻枠距離L1は、旋回アーム21の旋回中心軸C2から回動中心軸C3までのオフセット距離L2と同一になっている。
そして、インデックスホルダ22を旋回アーム21に対して、所定の角度回動させることによって、電線99の巻回を行うコイル巻枠3の巻回軸線C1を順次旋回中心軸C2に合わせることができ、この状態で電線99の巻回を行うことができる。
また、図1〜図3に示すごとく、各コイル巻枠3は、その巻回軸線C1が互いに平行になるようインデックスホルダ22に配設されており、インデックスホルダ22の外周面に円周状(放射状)に並ぶよう配設されている。本例では、各コイル巻枠3は、インデックスホルダ22の外周面に等間隔に並ぶよう配設されている。
また、上記第1仮想円E1上に各巻回軸線C1が並ぶよう配設した各コイル巻枠3により、円弧状に連なる2つの連極コイル9を形成することができる(図25参照)。
また、図1、図2に示すごとく、上記各コイル巻枠3は、インデックスホルダ22に対して旋回中心軸C2の方向に進退可能に配設されている。そして、電線99の巻回を行うコイル巻枠3は、残りのコイル巻枠3に対して旋回アーム21から離れる前進方向に前進させることにより、残りのコイル巻枠3よりも突出させることができる。そのため、突出させたコイル巻枠3に対して、その巻回軸線C1に直交する方向から電線99を供給することができ、電線99の供給が容易であると共にコイル巻枠3への電線99の巻回も容易である。
また、各コイル巻枠3の進退は、シリンダー又はモータ等を用いて行うことができる。
図5に示すごとく、上記旋回アーム21は、上記旋回中心軸C2を中心にして正逆両回転方向F1、F2に旋回可能である。
本例のコイル形成装置1において形成する連極コイル9は、図26に示すごとく、互いに隣接する単極コイル91同士の巻回方向を逆にしてなるものである。同図において、各単極コイル91の巻回方向を矢印で示す。
また、図5、図6、図25に示すごとく、本例の巻取治具2は、単極コイル91を4つ連ねてなる連極コイル9を2つ形成することができるものである。そして、本例の複数のコイル巻枠3は、第1の連極コイル9aを形成するための第1コイル巻枠群30Aに属する複数のコイル巻枠3と、第2の連極コイル9bを形成するための第2コイル巻枠群30Bに属する複数のコイル巻枠3とからなる。また、第2コイル巻枠群30Bにおける各コイル巻枠3の配設状態は、第1コイル巻枠群30Aにおける各コイル巻枠3の配設状態と対称になっている。
そして、図3、図6に示すごとく、第1コイル巻枠群30Aは、第1の連極コイル9aにおける一方の端部に位置する第1の単極コイル91aを形成するための第1のコイル巻枠3aと、第1の連極コイル9aにおける中間部に位置する第2の単極コイル91b及び第3の単極コイル91cをそれぞれ形成するための第2のコイル巻枠3b及び第3のコイル巻枠3cと、第1の連極コイル9aにおける他方の端部に位置する第4の単極コイル91を形成するための第4のコイル巻枠3dとからなる。
また、第2コイル巻枠群30Bは、第2の連極コイル9bにおける一方の端部に位置する第5の単極コイル91を形成するための第5のコイル巻枠3eと、第2の連極コイル9bにおける中間部に位置する第6の単極コイル91及び第7の単極コイル91をそれぞれ形成するための第6のコイル巻枠3f及び第7のコイル巻枠3gと、第2の連極コイル9bにおける他方の端部に位置する第8の単極コイル91を形成するための第8のコイル巻枠3hとからなる。
また、第5のコイル巻枠3eは、第1のコイル巻枠3aと隣接して配設されており、第8のコイル巻枠3hは、第4のコイル巻枠3dと隣接して配設されている。
また、図1、図2に示すごとく、本例のリード線形成部5は、インデックスホルダ22に固定した固定部51と、この固定部51からコイル巻枠3の前進方向に突出形成され、電線99を掛け渡すための掛渡ピン部52とからなる。この掛渡ピン部52は、付勢バネ53を介してスライド可能に固定部51に取り付けられており、付勢バネ53を弾性変形させて、インデックスホルダ22の回動中心軸C3に向けて近づくことが可能である。
そして、掛渡ピン部52に掛け渡した電線99に必要以上の張力が加わったときには、この掛渡ピン部52が、付勢バネ53の付勢力に抗して固定部51に向けて近づくことができる。そのため、掛渡ピン部52に掛け渡した電線99に過度の張力が作用して、電線99が劣化してしまうことを防止することができる。
また、図1、図2、図3、図5に示すごとく、各リード線形成部5における掛渡ピン部52は、その中心軸線が複数のコイル巻枠3の外周側において、インデックスホルダ22の回動中心軸C3を中心とする第2仮想円E2上に位置するよう配列されている。また、各掛渡ピン部52は、各コイル巻枠3の周方向配設位置とは周方向にオフセットした位置に配設されている。
具体的には、図5に示すごとく、本例のリード線形成部5は、コイル巻枠3の外周側において7つ形成されている。
すなわち、第1のリード線形成部5aは、インデックスホルダ22の周方向において、第3のコイル巻枠3cの周方向配設位置と第4のコイル巻枠3dの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。また、第2のリード線形成部5bは、インデックスホルダ22の周方向において、第2のコイル巻枠3bの周方向配設位置と第3のコイル巻枠3cの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。また、第3のリード線形成部5cは、インデックスホルダ22の周方向において、第1のコイル巻枠3aの周方向配設位置と第2のコイル巻枠3bの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。
また、第4のリード線形成部5dは、インデックスホルダ22の周方向において、第4のコイル巻枠3dの周方向配設位置と第8のコイル巻枠3hの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。また、第5のリード線形成部5eは、インデックスホルダ22の周方向において、第7のコイル巻枠3gの周方向配設位置と第8のコイル巻枠3hの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。また、第6のリード線形成部5fは、インデックスホルダ22の周方向において、第6のコイル巻枠3fの周方向配設位置と第7のコイル巻枠3gの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。また、第7のリード線形成部5gは、インデックスホルダ22の周方向において、第5のコイル巻枠3eの周方向配設位置と第6のコイル巻枠3fの周方向配設位置との中間位置の外周側に配設されている。
また、図6に示すごとく、複数のリード線形成部5は、3つのリード線形成部群50A〜Cにそれぞれ属するリード線形成部5からなる。すなわち、第1リード線形成部群50Aは、電線99を、第1コイル巻枠群30Aにおける各コイル巻枠3に巻回する前に掛け渡すためのリード線形成部5からなる。そして、第1リード線形成部群50Aは、上記第1〜第3のリード線形成部5a〜cによって構成されている。
また、第2リード線形成部群50Bは、電線99を、第1コイル巻枠群30Aにおける各コイル巻枠3に巻回した後、第2コイル巻枠群30Bにおける各コイル巻枠3に巻回する前に掛け渡すためのリード線形成部5からなる。そして、第2リード線形成部群50Bは、上記第4〜第7リード線形成部5d〜gによって構成されている。
また、第3リード線形成部群50Cは、電線99を、第2コイル巻枠群30Bにおける各コイル巻枠3に巻回した後に掛け渡すためのリード線形成部5からなる。そして、第3リード線形成部群50Cは、上記第1、第4リード線形成部5a、dを兼用して構成されている。
なお、第1のリード線形成部5a及び第4のリード線形成部5dには、電線99が2回掛け渡されることになる。
また、図1、図2に示すごとく、複数のリード線形成部5のうちコイル巻枠3との間で電線99を掛け渡すリード線形成部5は、このリード線形成部5に掛け渡した電線99が外れることを防止する外れ防止突起521を有している。
具体的には、本例の外れ防止突起521は、掛渡ピン部52の先端部において、この掛渡ピン部52の直径を拡大してなる鍔部521によって構成されている。また、図5に示すごとく、本例の外れ防止突起521は、第1のコイル巻枠3aに電線99を掛け渡す第3のリード線形成部5cにおける掛渡ピン部52の先端部、第4のコイル巻枠3dから電線99が掛け渡される第4のリード線形成部5dにおける掛渡ピン部52の先端部、及び第5のコイル巻枠3eに電線99を掛け渡す第7のリード線形成部5gにおける掛渡ピン部52の先端部に形成されている。
図2、図5に示すごとく、上記電線供給部6は、各コイル巻枠3の巻回軸線C1に直交する方向、すなわちインデックスホルダ22の回動中心軸C3の軸方向に直交する方向から、電線99を各コイル巻枠3及び各リード線形成部5に供給するよう構成されている。この電線供給部6は、電線99を巻回して収納する電線収納部(図示略)と、この電線収納部から巻取治具2に向けて電線99を引き出す電線引出ユニット61と、電線収納部から引き出された電線99を保持し、巻取治具2への電線99の供給方向を調整可能な電線保持部62とを備えている。
また、電線引出ユニット61は、電線99をクランプするクランプ部611と、電線99を切断するカッター部612とを備えている。そして、電線引出ユニット61は、クランプ部611が、電線99をクランプした状態で巻取治具2に接近することにより、巻取治具2への電線99の供給を開始することができ、カッター部612が、上記クランプした状態の電線99を切断することにより、上記2つの連極コイル9の形成を終了することができる。
また、図2、図5に示すごとく、電線保持部62は、複数のコイル巻枠3の進退方向にスライド可能であると共に、この進退方向に直交する方向にスライド可能である。この電線保持部62は、上記直交する方向において、各コイル巻枠3に電線99の巻回を行うときに位置させる巻付位置601と、巻取治具2に電線99の供給を開始するとき、すなわち第1リード線形成部群50Aにおける第1〜第3のリード線形成部5a〜cに電線99の掛渡しを行うときに位置させる掛渡位置602と、各コイル巻枠3との干渉を避けるために待避させる待避位置603とにスライド可能である。
そして、電線保持部62が上記直交する方向にスライドすることにより、巻取治具2への電線99の供給位置を変更することができる。これにより、コイル巻枠3に電線99の巻回を行う場合とリード線形成部5に電線99を掛け渡す場合とにおいて、電線99の供給位置を適切な位置に変更することができる。
図4、図20に示すごとく、本例のコイル形成装置1は、単極コイル91同士を結ぶ渡り線93の長さを調節するための渡線調節部4を有している。この渡線調節部4は、複数のコイル巻枠3のうちの電線99を掛け渡して巻回する互いに隣接するコイル巻枠3同士の間に位置するよういずれかのコイル巻枠3に固定されている。
渡線調節部4は、第1コイル巻枠群30A内に形成された第1渡線調節組40Aと、第2コイル巻枠群30B内に形成された第2渡線調節組40Bとからなる。
図6に示すごとく、第1渡線調節組40Aは、第1のコイル巻枠3aと第2のコイル巻枠3bとの間に位置する第1の渡線調節部4aと、第2のコイル巻枠3bと第3のコイル巻枠3cとの間に位置する第2の渡線調節部4bと、第3のコイル巻枠3cと第4のコイル巻枠3dとの間に位置する第3の渡線調節部4cとからなる。また、第1の渡線調節部4a及び第2の渡線調節部4bは、第2のコイル巻枠3bに固定されており、第3の渡線調節部4cは、第4のコイル巻枠3dに固定されている。
また、第2渡線調節組40Bは、第5のコイル巻枠3eと第6のコイル巻枠3fとの間に位置する第4の渡線調節部4dと、第6のコイル巻枠3fと第7のコイル巻枠3gとの間に位置する第5の渡線調節部4eと、第7のコイル巻枠3gと第8のコイル巻枠3hとの間に位置する第6の渡線調節部4fとからなる。また、第4の渡線調節部4d及び第5の渡線調節部4eは、第6のコイル巻枠3fに固定されており、第3の渡線調節部4cは、第8のコイル巻枠3hに固定されている。
なお、第5〜第8のコイル巻枠3e〜hにおける第4〜第6の渡線調節部4d〜fは、第1〜第4のコイル巻枠3a〜dにおける第1〜第3の渡線調節部4a〜cとは対称に配設されている。
また、上記コイル形成装置1は、上記巻取治具2を、モータのステータコアにおけるスロットに連極コイル9を挿入配置するためのインサータ治具に対向配置できるよう構成されている。そして、巻取治具2において形成した2つの連極コイル9は、インサータ治具に受け渡され、このインサータ治具からステータコアの各スロットに挿入配置される。
なお、コイル形成装置1において形成する連極コイル9は、ロータコアにおけるスロットに挿入配置するものとすることもできる。
図4は、上記第1、第2の渡線調節部4a、bを配設した第2のコイル巻枠3bを示す図である。なお、上記第3の渡線調節部4cを配設した第4のコイル巻枠3dは、上記第2のコイル巻枠3bから上記第2の渡線調節部4bを除いたものと同じである。また、上記第1、第3のコイル巻枠3a、cは、上記第2のコイル巻枠3bから上記第1、第2の渡線調節部4a、bを除いたものと同じである。
また、図1、図2に示すごとく、上記各コイル巻枠3は、巻取治具2におけるインデックスホルダ22に固定した内側巻枠部31と、この内側巻枠部31に対向配設した外側巻枠部32とを有している。
そして、外側巻枠部32は、内側巻枠部31における進退方向の後退側端部の近傍に形成した回動支点部311を中心にして、電線99の巻回を行う際の巻回位置301と、巻回を行った後の単極コイル91を当該コイル巻枠3から離脱させる際の離脱位置302との間で、内側巻枠部31との間の距離を変更するよう回動可能である。
なお、本例の外側巻枠部32は、トグルクランプ33の締圧力を利用して巻回位置301に保持され、作業者がトグルクランプ33を操作することによって離脱位置302に回動可能である。これに対し、外側巻枠部31は、シリンダー等を用いて回動させることもできる。
また、図4に示すごとく、上記第1の渡線調節部4aは、第2のコイル巻枠3bの外側巻枠部32における進退方向の後退側端部から前進方向に向けて突出形成されており、上記第2の渡線調節部4bは、上記第2のコイル巻枠3bの内側巻枠部31における進退方向の前進側端部から後退方向に向けて突出形成されている。また、上記第3の渡線調節部4cは、上記第4のコイル巻枠3dの外側巻枠部32における進退方向の後退側端部から前進方向に向けて突出形成されている。
また、外側巻枠部32は、上記旋回アーム21から離れる前進方向に向けて段階的に拡径している。
また、上記回転装置20は、リード線形成部5にリード線92の長さを確保する際に巻取治具2の全体を回転させる第1回転動作201と、複数のコイル巻枠3のうちの電線99の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠3における巻回軸線C1を中心に巻取治具2の全体を回転させる第2回転動作202とを行うよう構成されている。
本例の回転装置20の第1回転動作201は、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に回転させる動作である。また、本例の回転装置20の第2回転動作202は、旋回アーム21をその旋回中心軸C2を中心にして旋回させる動作、すなわち電線99の巻回を行うコイル巻枠3の巻回軸線C1を中心にインデックスホルダ22の全体を回転させる動作である。
次に、上記コイル形成装置1を用いて連極コイル9を形成する方法及びその作用効果につき説明する。
本例においては、回転装置20に上記第1回転動作201をさせてリード線形成部5に電線99を掛け渡すリード線形成工程と、回転装置20に上記第2回転動作202をさせて各コイル巻枠3に単極コイル91を形成する単極コイル形成工程とを交互に行って、2つの連極コイル9を形成する。
すなわち、以下のコイル形成方法においては、リード線形成工程を行って第1の連極コイル9aにおける一方のリード線(後述する第1のリード線92a)を形成し、次いで、単極コイル形成工程を行って第1の連極コイル9aを形成し、次いで、リード線形成工程を行って第1の連極コイル9aにおける他方のリード線(後述する第2のリード線92bの一部)及び第2の連極コイル9bにおける一方のリード線(後述する第2のリード線92bの残部)を形成し、次いで、単極コイル形成工程を行って第2の連極コイル9bを形成し、その後、リード線形成工程を行って第2の連極コイル9bにおける他方のリード線(後述する第3のリード線92c)を形成する。
上記巻取治具2に連極コイル9を形成するに当たっては、まず、図6に示すごとく、電線引出ユニット61が、そのクランプ部611に電線99をクランプした状態で、第1のリード線形成部5aの掛渡ピン部52まで移動する。また、電線保持部62は、リード線形成部5に電線99の掛渡しを行う掛渡位置602に位置させておく。
そして、電線引出ユニット61の移動によって、第1のリード線形成部5aの掛渡ピン部52に電線99が掛け渡される。その後、第1のリード線形成部5aの掛渡ピン部52に設けた電線保持クランプ54によって電線99の端部をクランプする。
次いで、図7に示すごとく、上記リード線形成工程における上記回転装置20の第1回転動作201として、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に正回転方向F1(反時計回り)に回転させる。このとき、第1リード線形成部群50Aとしての第1〜第3のリード線形成部5における掛渡ピン部52に電線99が掛け渡され、必要な長さを確保した第1のリード線92aが形成される。そして、第1のコイル巻枠3aの巻回軸線C1を、旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせる。
次いで、図8に示すごとく、電線保持部62を掛渡位置602から巻付位置601へスライドさせると共に、第1のコイル巻枠3aを前進させて、残りのコイル巻枠3よりも突出させる。
そして、図9、図10に示すごとく、上記単極コイル形成工程における上記回転装置20の第2回転動作202として、旋回アーム21をその旋回中心軸C2を中心にして正回転方向F1に旋回させる。このとき、巻取治具2の全体が、第1のコイル巻枠3aの巻回軸線C1を中心にして正回転方向F1に回転し、第1のコイル巻枠3aに電線99が巻回されて、第1の単極コイル91aが形成される。
次いで、図11に示すごとく、第1のコイル巻枠3aを後退させると共に第2のコイル巻枠3bを前進させ、第2のコイル巻枠3bを残りのコイル巻枠3に対して突出させる。そして、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に逆回転方向F2に回転させ、第2のコイル巻枠3bの巻回軸線C1を、旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせる。
そして、図12に示すごとく、旋回アーム21をその旋回中心軸C2を中心にして逆回転方向F2(時計回り)に旋回させる。このとき、巻取治具2の全体が、第2のコイル巻枠3bの巻回軸線C1を中心にして逆回転方向F2に回転し、第2のコイル巻枠3bに電線99が巻回されて、第2の単極コイル91bが形成される。また、このとき、第2のコイル巻枠3bに配設した第1の渡線調節部4aに電線99が掛け渡される。
次いで、図13に示すごとく、第2のコイル巻枠3bに配設した第2の渡線調節部4bに電線99が掛け渡された後には、電線保持部62を待避位置603までスライドさせて、第2の渡線調節部4bに掛け渡された電線99を、第3のコイル巻枠3cが前進したときに干渉しない位置まで待避させる。
そして、図14に示すごとく、この状態で、第2のコイル巻枠3bを後退させると共に第3のコイル巻枠3cを前進させ、第3のコイル巻枠3cを残りのコイル巻枠3に対して突出させる。
そして、図15に示すごとく、電線保持部62を待避位置603から巻付位置601までスライドさせる。
次いで、図16に示すごとく、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に逆回転方向F2に回転させ、第3のコイル巻枠3cの巻回軸線C1を、旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせる。
そして、図17に示すごとく、旋回アーム21をその旋回中心軸C2を中心にして正回転方向F1に旋回させる。このとき、巻取治具2の全体が、第3のコイル巻枠3cの巻回軸線C1を中心にして正回転方向F1に回転し、第3のコイル巻枠3cに電線99が巻回されて、第3の単極コイル91cが形成される。
次いで、図18に示すごとく、第3のコイル巻枠3cを後退させると共に第4のコイル巻枠3dを前進させ、第4のコイル巻枠3dを残りのコイル巻枠3に対して突出させる。そして、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に逆回転方向F2に回転させ、第4のコイル巻枠3dの巻回軸線C1を、旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせる。
そして、図19に示すごとく、旋回アーム21をその旋回中心軸C2を中心にして逆回転方向F2に旋回させる。このとき、巻取治具2の全体が、第4のコイル巻枠3dの巻回軸線C1を中心にして逆回転方向F2に回転し、第4のコイル巻枠3dに電線99が巻回されて、第4の単極コイル91dが形成される。また、このとき、第4のコイル巻枠3dに配設した第3の渡線調節部4cに電線99が掛け渡される。
次いで、図20、図21に示すごとく、第4のコイル巻枠3dを後退させ、上記リード線形成工程における上記回転装置20の第1回転動作201として、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に逆回転方向F2に回転させる。このとき、第2リード線形成部群50Bとしての第4〜第7のリード線形成部5d〜gにおける掛渡ピン部52に電線99が掛け渡され、必要な長さを確保した第2のリード線92bが形成される。そして、第5のコイル巻枠3eの巻回軸線C1を、旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせる。
次いで、図22に示すごとく、第5のコイル巻枠3eを前進させて、残りのコイル巻枠3よりも突出させ、図23に示すごとく、上記単極コイル形成工程における上記回転装置20の第2回転動作202として、旋回アーム21をその旋回中心軸C2を中心にして逆回転方向F2に旋回させる。
そして、以降は、上記第1〜第4のコイル巻枠3a〜dに第1〜第4の単極コイル91a〜dを形成したのと同様に、第5〜第8のコイル巻枠3e〜hに第5〜第8の単極コイル91e〜hを形成する。
そして、第8のコイル巻枠3hに第8の単極コイル91を形成した後には、図24に示すごとく、上記リード線形成工程における上記回転装置20の第1回転動作201として、インデックスホルダ22をその回動中心軸C3を中心に正回転方向F1に回転させる。このとき、図25に示すごとく、第3リード線形成部群50Cとしての第4のリード線形成部5d及び第1のリード線形成部5aにおける掛渡ピン部52に電線99が掛け渡され、必要な長さを確保した第3のリード線92cが形成される。また、第1のコイル巻枠3aの巻回軸線C1を、旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせる。
そして、第1のリード線形成部5aに掛け渡した電線99の端部を、第1のリード線形成部5aにおける電線保持クランプ54によってクランプする。また、電線引出ユニット61のクランプ部611によって電線99の端部をクランプし、その後、電線引出ユニット61のカッター部612によって電線99を切断する。
こうして、上記巻取治具2において、第2のリード線92bによって繋がった状態の2つの連極コイル9を連続して形成することができる。
そして、巻取治具2から2つの連極コイル9をインサータ治具へ受け渡した後には、第2のリード線92bを途中で切断することによって、第1のリード線92a及び第2のリード線92bの一部を第1〜第4の単極コイル91a〜dに連ねてなる第1の連極コイル9aと、第3のリード線92c及び第2のリード線92bの残部を第5〜第8の単極コイル91e〜hに連ねてなる第2の連極コイル9bとに分離することができる。
図25においては、第2のリード線92bを途中で切断したときの第1のリード線92aの形成状態をLa、第2のリード線92bの一部の形成状態をLb、第2のリード線92bの残部の形成状態をLc、第3のリード線92cの形成状態をLdで表す。
このように、本例のコイル形成装置1においては、第1の連極コイル9aを形成した直後に電線99を切断してから第2の連極コイル9bを形成する必要がなく、人の作業を介することなく短時間で2つの連極コイル9を形成することができる。
また、以降は、電線引出ユニット61のクランプ部611によってクランプした電線99の端部を第1のリード線形成部5aの掛渡ピン部52まで再び移動して、繰り返し連極コイル9の形成を行うことができる。
本例のコイル形成装置1は、上記旋回アーム21により上記複数のコイル巻枠3の全体を旋回させることにより、上記旋回中心軸C2に最も接近させたコイル巻枠3に対して電線99の巻回を行って単極コイル91を形成していくものである。
そして、旋回アーム21を旋回させることにより、この旋回アーム21に配設したインデックスホルダ22及び複数のコイル巻枠3の全体を回転させて、電線99の巻回を行う。そのため、従来のように、固定した巻枠の外周からワインダー等を回転させながら電線99を巻回することがなく、電線99に捩りをほとんど発生させることなく各コイル巻枠3に各単極コイル91を形成することができる。
また、インデックスホルダ22を回動させることにより、上記電線99の巻回を行うコイル巻枠3の巻回軸線C1を、順次旋回アーム21の旋回中心軸C2に合わせることができる。そのため、コイル形成装置1は、連極コイル9を形成するためにコイル巻枠3を複数有していながらも、巻回を行うコイル巻枠3の巻回軸線C1が旋回中心軸C2から偏心していない状態で、電線99の巻回を行うことができる。
そして、いずれかのコイル巻枠3に単極コイル91を形成した後には、インデックスホルダ22を回動させて、上記いずれかのコイル巻枠3に隣接する次のコイル巻枠3の巻回軸線C1を旋回中心軸C2に合わせて、上記と同様に単極コイル91を形成することができる。
そして、上記電線99の供給は、巻回を行うコイル巻枠3の巻回軸線C1に直交する方向から行うことができ、安定して各コイル巻枠3に電線99の巻回を行うことができる。
そのため、上記捩りの発生がほとんどない単極コイル91を、いずれのコイル巻枠3に対しても安定して形成することができ、捩りの発生がほとんどない連極コイル9を安定して形成することができる。
さらに、本例においては、複数のコイル巻枠3は第1仮想円E1上に配列されており、複数のリード線形成部5は第1仮想円E1よりも外周側に位置する第2仮想円E2上に配列されている。そのため、複数のコイル巻枠3の外周側における適宜位置に各リード線形成部5を配設することができ、各リード線92形成組に、必要な長さの各リード線92を容易に形成することができる。
それ故、上記コイル形成装置1によれば、上記捩りの発生がほとんどない単極コイル91を、いずれのコイル巻枠3に対しても安定して形成することができ、捩りの発生がほとんどない連極コイル9を安定して形成することができる。また、上記リード線92を適切な長さに形成することができる。
実施例における、コイル巻枠を突出させていない状態のコイル形成装置を示す説明図。 実施例における、コイル巻枠を突出させた状態のコイル形成装置を示す説明図。 実施例における、巻取治具を示す説明図。 実施例における、コイル巻枠を示す斜視図。 実施例における、コイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、電線の端部を電線保持クランプによって保持した状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第1リード線形成部群における各リード線形成部に電線を掛け渡す状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第1のコイル巻枠を突出させた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第1のコイル巻枠に電線の巻回を行う状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第1のコイル巻枠に電線の巻回を行う状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第2のコイル巻枠を突出させ、その巻回軸線を旋回中心軸に合わせた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第2のコイル巻枠に電線の巻回を行う状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、電線保持部をスライドさせた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第3のコイル巻枠を突出させた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、電線保持部をスライドさせた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第3のコイル巻枠の巻回軸線を旋回中心軸に合わせた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第3のコイル巻枠に電線の巻回を行う状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第4のコイル巻枠を突出させ、その巻回軸線を旋回中心軸に合わせた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第4のコイル巻枠に電線の巻回を行う状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第2リード線形成部群における各リード線形成部に電線を掛け渡す状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第5のコイル巻枠の巻回軸線を旋回中心軸に合わせた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第5のコイル巻枠を突出させた状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第5のコイル巻枠に電線の巻回を行う状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、第3リード線形成部群における各リード線形成部に電線を掛け渡す状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、巻取治具に2つの連極コイルを形成した状態のコイル形成装置を模式的に示す説明図。 実施例における、連極コイルを示す説明図。
符号の説明
1 コイル形成装置
2 巻取治具
20 回転装置
201 第1回転動作
202 第2回転動作
21 旋回アーム
C2 旋回中心軸
22 インデックスホルダ
C3 回動中心軸
30A、B コイル巻枠群
3 コイル巻枠
C1 巻回軸線
4 渡線調節部
50A〜C リード線形成部群
5 リード線形成部
51 固定部
52 掛渡ピン部
521 外れ防止突起
53 付勢バネ
6 電線供給部
9a〜h 連極コイル
91a〜h 単極コイル
92a〜c リード線
99 電線
E1 第1仮想円
E2 第2仮想円

Claims (11)

  1. 電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する装置であって、
    上記電線を巻回し、上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と、上記電線を掛け渡し、上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部と、上記単極コイル同士を結ぶ渡り線の長さを調節するための渡線調節部とを備えた巻取治具と、
    該巻取治具全体を、上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に回転させる回転装置と、
    上記各コイル巻枠及び上記各リード線形成部に上記電線を供給する電線供給部とを有しており、
    上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
    上記各コイル巻枠は、上記巻取治具のホルダに固定した内側巻枠部と、該内側巻枠部に対向配設して該内側巻枠部との間の距離を変更するよう回動可能な外側巻枠部とを有しており、
    上記渡線調節部は、上記複数のコイル巻枠のうちのいずれかのコイル巻枠における上記内側巻枠部と上記外側巻枠部とに固定されていることを特徴とするコイル形成装置。
  2. 電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する装置であって、
    上記電線を巻回し、上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と、上記電線を掛け渡し、上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部とを備えた巻取治具と、
    該巻取治具全体を、上記複数のコイル巻枠のうち上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に回転させる回転装置と、
    上記各コイル巻枠及び上記各リード線形成部に上記電線を供給する電線供給部とを有しており、
    上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
    上記リード線形成部は、上記巻取治具のホルダに固定した固定部と、上記電線を掛け渡す掛渡ピン部とを有しており、該掛渡ピン部は、付勢バネを介して上記固定部に取り付けてあることを特徴とするコイル形成装置。
  3. 請求項1又は2において、上記複数のコイル巻枠は、上記連極コイルを2つ形成するよう構成してあり、第1の連極コイルを形成するための第1コイル巻枠群に属する複数のコイル巻枠と、第2の連極コイルを形成するための第2コイル巻枠群に属する複数のコイル巻枠とからなり、
    上記複数のリード線形成部は、上記電線を、上記第1コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回する前に掛け渡す第1リード線形成部群に属するリード線形成部と、
    上記電線を、上記第1コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回した後、上記第2コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回する前に掛け渡す第2リード線形成部群に属するリード線形成部と、
    上記電線を、上記第2コイル巻枠群における各コイル巻枠に巻回した後に掛け渡す第3リード線形成部群に属するリード線形成部とからなることを特徴とするコイル形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記回転装置は、旋回中心軸を中心にして旋回可能である旋回アームを有しており、上記巻取治具は、上記旋回アームに配設したインデックスホルダを有しており、該インデックスホルダは、上記旋回中心軸に対して平行にオフセットした位置に形成した回動中心軸を中心にして回動可能であり、
    上記複数のコイル巻枠は、上記回動中心軸を中心とする仮想円上に並ぶよう上記インデックスホルダに配設してあり、
    上記インデックスホルダを回動させることによって、上記電線の巻回を行うコイル巻枠を順次上記旋回中心軸に接近させることができるよう構成したことを特徴とするコイル形成装置。
  5. 請求項4において、上記各コイル巻枠は、上記インデックスホルダに対して上記旋回中心軸の方向に進退可能に配設してあり、
    上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、残りのコイル巻枠に対して上記旋回アームから離れる前進方向に前進させ、該残りのコイル巻枠よりも突出させるよう構成したことを特徴とするコイル形成装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において、上記複数のリード線形成部のうち上記コイル巻枠との間で上記電線を掛け渡すリード線形成部は、該リード線形成部に掛け渡した電線が外れることを防止する外れ防止突起を有していることを特徴とするコイル形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項において、上記電線供給部は、上記各コイル巻枠の上記巻回軸線に直交する方向から上記電線を上記各コイル巻枠及び上記各リード線形成部に供給するよう構成してあり、上記直交する方向にスライドして、上記電線の供給位置を変更可能であることを特徴とするコイル形成装置。
  8. 電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する方法であって、
    上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部と上記単極コイル同士を結ぶ渡り線の長さを調節するための渡線調節部とを備えた巻取治具と、該巻取治具全体を回転させる回転装置とを有してなるコイル形成装置を用い、
    上記回転装置は、上記リード線形成部に上記リード線の長さを確保する際に上記巻取治具全体を回転させる第1回転動作と、上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に上記巻取治具全体を回転させる第2回転動作とを行うよう構成し、
    上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
    上記各コイル巻枠は、上記巻取治具のホルダに固定した内側巻枠部と、該内側巻枠部に対向配設して該内側巻枠部との間の距離を変更するよう回動可能な外側巻枠部とを有しており、
    上記渡線調節部は、上記複数のコイル巻枠のうちのいずれかのコイル巻枠における上記内側巻枠部と上記外側巻枠部とに固定されており、
    上記複数のリード線形成部のうちのいずれかに上記電線を供給し、上記回転装置に上記第1回転動作をさせて当該リード線形成部に上記電線を掛け渡すリード線形成工程と、
    上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠である第1のコイル巻枠に上記電線を供給し、上記回転装置に上記第2回転動作をさせて当該第1のコイル巻枠に上記電線を巻回して上記単極コイルを形成し、その後、残りのコイル巻枠についても、上記単極コイルを形成する単極コイル形成工程とを含み、
    該単極コイル形成工程において、上記複数のコイル巻枠のうちのいずれかのコイル巻枠に上記単極コイルを形成する際には、当該コイル巻枠における上記内側巻枠部と上記外側巻枠部とに固定した上記渡線調節部に上記電線を掛け渡すことを特徴とするコイル形成方法。
  9. 電線をループ状に巻回してなる単極コイルを複数連ねてなり、該複数の単極コイルのうち両端に位置する単極コイルには、上記電線を引き出してなるリード線を備えた連極コイルを形成する方法であって、
    上記単極コイルをそれぞれ形成するための複数のコイル巻枠と上記リード線の長さをそれぞれ確保するための複数のリード線形成部とを備えた巻取治具と、該巻取治具全体を回転させる回転装置とを有してなるコイル形成装置を用い、
    上記回転装置は、上記リード線形成部に上記リード線の長さを確保する際に上記巻取治具全体を回転させる第1回転動作と、上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠における巻回軸線又は該巻回軸線に平行な軸線を中心に上記巻取治具全体を回転させる第2回転動作とを行うよう構成し、
    上記複数のコイル巻枠は、第1仮想円上に配列してあり、上記複数のリード線形成部は、上記第1仮想円よりも外周側に位置する第2仮想円上に配列してあり、
    上記リード線形成部は、上記巻取治具のホルダに固定した固定部と、上記電線を掛け渡す掛渡ピン部とを有しており、該掛渡ピン部は、付勢バネを介して上記固定部に取り付けてあり、
    上記複数のリード線形成部のうちのいずれかに上記電線を供給し、上記回転装置に上記第1回転動作をさせて当該リード線形成部に上記電線を掛け渡すリード線形成工程と、
    上記複数のコイル巻枠のうちの上記電線の巻回を行ういずれか1つのコイル巻枠である第1のコイル巻枠に上記電線を供給し、上記回転装置に上記第2回転動作をさせて当該第1のコイル巻枠に上記電線を巻回して上記単極コイルを形成し、その後、残りのコイル巻枠についても、上記単極コイルを形成する単極コイル形成工程とを含むことを特徴とするコイル形成方法。
  10. 請求項8又は9において、上記複数のコイル巻枠は、上記連極コイルを2つ形成するよう構成しておき、
    上記リード線形成工程を行って、第1の連極コイルにおける一方のリード線を形成し、
    次いで、上記単極コイル形成工程を行って、上記第1の連極コイルにおける上記各単極コイルを形成し、
    次いで、上記リード線形成工程を行って、上記第1の連極コイルにおける他方のリード線及び第2の連極コイルにおける一方のリード線を形成し、
    次いで、上記単極コイル形成工程を行って、上記第2の連極コイルにおける上記各単極コイルを形成し、
    その後、上記リード線形成工程を行って、上記第2の連極コイルにおける他方のリード線を形成することを特徴とするコイル形成方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか一項において、上記単極コイル形成工程は、上記電線の巻回を行うコイル巻枠を、残りのコイル巻枠に対して突出させた状態で行うことを特徴とするコイル形成方法。
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