JP4617795B2 - シリコン膜の形成方法 - Google Patents
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Description
しかし、これらCVD法によるシリコン膜の形成は、(1)原料ガスの取り扱いが困難である、(2)シリコン粉の副生による装置の汚染や異物の発生が生じる、(3)表面に凹凸のある基板上には均一膜厚のものが得られにくい、(4)シリコン膜の生成速度が遅い、(5)高価で複雑な装置が必要である、(6)多大のエネルギーを消費する、といった問題を有している。
これに対して、真空系を使わずに低分子量の液体状水素化ケイ素を塗布する方法が提案されている(特許文献1および2参照。)。しかしこれらの技術は、原料の水素化ケイ素の取り扱いに複雑な装置が必要になる難点を有するほか、膜厚の制御が困難である。
近年、ポリシラン化合物およびシランオリゴマーを含有する液状組成物を使用したシリコン膜の形成方法が開示されている(特許文献3参照。)。この技術は、取り扱いの容易な液状組成物を原料とし、該組成物を基体上に塗布し、次いで熱及び/又は光処理することにより、容易に高品位のシリコン膜が得られるという優れた技術である。しかし、特許文献3では、膜厚の大きいシリコン膜の形成については、工程の反復により実現できることが定性的に記載されているのみであり、特にペルチェ素子や太陽電池に必要となる膜厚の大きい高品位のシリコン膜を簡易に形成する方法についての検討はなされていない。
J.Vac.Sci.Technology.,14巻1082頁(1977年) Solid State Com.,17巻1193頁(1975年)
上記ドーム形状部の底面部の直径(d)は、好ましくは1μm〜10mmであり、より好ましくは10μm〜5mmであり、更に好ましくは50μm〜1mmである。
上記ドーム形状の頂部の高さ(h)は、好ましくは0.2μmを超え100μm以下であり、より好ましくは0.5〜20μmであり、更に好ましくは1〜10μmである。
上記ドーム形状の頂部の高さ(h)と底面部の直径(d)との比(h/d)は、好ましくは1/1000〜1/10であり、より好ましくは1/500〜1/20である。
本発明のシリコン膜が、ドーム形状部のみから形成されている場合には、各ドームは互いに接していても良いし、互いに離隔していても良く、複数のドームをどのような配置にするかは、用途により決せられるべきである。例えば、ドーム形状部のみから形成されたシリコン膜を太陽電池の半導体層として使用する場合には、各ドームは互いに接している法が好ましく、一方ペルチェ素子の半導体として使用する場合には、各ドームは基板上の電極位置に応じて、互いに離隔して形成される方が好ましい。
本発明のシリコン膜が、ドーム部とドーム形状以外の部分の双方からなる場合においても、各ドームは互いに接していても良いし、互いに離隔していても良い。ドーム形状以外の部分は、基体上においてドームが形成されていない部分(間隙)を埋めるように形成されることが好ましい。また、ドーム形状以外の部分の膜厚(高さ)は、ドーム部の頂部の高さより低いことが好ましい。ドーム形状以外の部分の膜厚は、より好ましくは、1〜200nmである。この太陽のシリコン膜は、例えば太陽電池半導体膜として好適に使用できる。
図1は、ドーム形状部のみから形成されたシリコン膜の斜視概略図である。図1において、基板1上に形成された各ドーム2は互いに接している。
図2は、ドーム形状部のみから形成されたシリコン膜の別の態様の斜視概略図である。図2において、基板1上に形成された各ドーム2は互いに離隔して形成されている。
図3は、ドーム部とドーム形状以外の部分の双方からなるシリコン膜の斜視概略図である。図3において、基板1上に各ドーム2は互いに離隔して形成されているのに加えて、ドーム頂部の高さより低い膜厚を有する部分3がドーム2の間隙に形成されている。
ここで、使用できる基体は、特に限定されるものではないが、石英、ガラス、プラスチック、、グラファイト、シリコン、金属、金属酸化物等からなる基体を挙げることができる。上記ガラスとしては、例えば、ホウ珪酸ガラス、ソーダガラス、鉛ガラス、ランタン系ガラス等;
上記プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル系重合体、ポリイミド、ポリエーテルスルホン、ノルボルネン系開環重合体及びその水素添加物等;
上記金属としては、例えば金、銀、銅、ニッケル、チタン、アルミニウム、タングステン、鉄、ステンレス等;
上記金属酸化物としては、ITO(Indium−Tin−Oxide)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化ケイ素(ただし、石英を除く。)、セラミックス等をそれぞれ挙げることができる。また、上記した金属、金属酸化物等を表面に有するガラス、プラスチック等を使用しても良い。
ここで使用することのできるシリコン前駆体としては、例えば、下記式(1)乃至(4)
式SiiX2i+2 (1)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそして、iは2〜10の整数である)
式SijX2j (2)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそして、jは3〜10の整数である)
式SimX2m−2 (3)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそしてmは4〜13の整数である)
式SikXk (4)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそして、kは6、8または10である)
で表されるシラン化合物、及びこれらのシラン化合物のうちの少なくとも1種の光重合体を挙げることができる。
これら化合物の具体例としては、鎖状シラン化合物として、例えばn−ペンタシラン、iso−ペンタシラン、neo−ペンタシラン、n−ヘキサシラン、n−ヘプタシラン、n−オクタシラン、n−ノナシラン、テトラクロロシラン、テトラブロモシラン、ヘキサクロロジシラン、ヘキサブロモジシラン、オクタクロロトリシラン、オクタブロモトリシラン等;
環状シラン化合物として、例えばシクロトリシラン、シクロテトラシラン、シクロペンタシラン、シリルシクロペンタシラン、シクロヘキサシラン、ヘプタシラン、シクロオクタシラン等;
スピロ構造のシラン化合物として、例えば1,1’−ビシクロブタシラン、1,1’−ビシクロペンタシラン、1,1’−ビシクロヘキサシラン、1,1’−ビシクロヘプタシラン、1,1’−シクロブタシリルシクロペンタシラン、1,1’−シクロブタシリルシクロヘキサシラン、1,1’−シクロブタシリルシクロヘプタシラン、1,1’−シクロペンタシリルシクロヘキサシリルシラン、1,1’−シクロペンタシリルシクロヘプタシラン、1,1’−シクロヘキサシリルシクロヘプタシラン、スピロ[2.2]ペンタシラン、スピロ[3.3]ヘプタシラン、スピロ[4.4]ノナシラン、スピロ[4.5]デカシラン、スピロ[4.6]ウンデカシラン、スピロ[5.5]ウンデカシラン、スピロ[5.6]ウンデカシラン、スピロ[6.6]トリデカシラン等;
かご状シラン化合物として、例えばヘキサシラプリズマン、オクタシラキュバン等を、それぞれ挙げることができる。
シリコン前駆体として、上記式(1)乃至(4)で表されるシラン化合物のうちの少なくとも1種の光重合体を使用する場合、光重合の原料となるべきシラン化合物としては、分子内に少なくとも1つの環状構造を有するシラン化合物が、光に対する反応性が高く、光重合が効率よく行えるとの観点から好ましい。特に、分子内に1個の環状構造を有する上記式(2)で表されるシラン化合物が好ましく、就中シクロテトラシラン、シクロペンタシラン、シクロヘキサシラン及びシクロヘプタシランが、合成、精製が容易である観点から好ましい。
シラン化合物に照射する特定波長領域の光線としては、その波長が好ましくは300nm〜420nm、特に好ましくは360nm〜420nmの光線が用いられる。この範囲の波長領域の光を使用することにより、光重合反応を効率よく行うことができ、かつ、塗布性に優れ、高品位のシリコン膜が得られるシリコン前駆体とすることができる。
また、別法として、シラン化合物に波長420nm以下の光線を照射し、その後濾過して生成することがある溶媒不溶性成分を濾別する方法であってもよい。この方法では特定波長領域から外れる波長300nmより小さい光線を照射に用いることもできるが、その場合には照射を溶媒不存在下で実施するのが好ましい。溶媒が存在すると、シリコン重合体に不純物が入り易くなる場合がある。波長300nm以上の特定波長領域の光線を照射する際には、溶媒を使用することができ、溶媒を使用しても上記の如き問題は生じ難い。照射後の濾過は、例えば孔径0.1〜3.0μmのフィルターにより行うことができあるいは遠心分離により行うことができる。
照射時間は、照度および照射条件等によって限定されるものではないが、所望のシラン重合体を得るために、好ましくは0.1秒〜600分間、特に好ましくは1〜120分間である。照射方法としては、連続的にあるいは断続的に光線を照射する方法だけでなく、間欠的に照射したり、照度を変化させながら照射してもよい。
また、照射に際しては、所望の光重合体を得るために、シラン化合物又はその溶液を撹拌しながらシラン化合物又はその溶液の全体に均一に光線の照射を行うことが好ましい。
シラン化合物の溶液に使用する溶媒の例としては、例えば炭化水素系溶媒、エーテル系溶媒、その他の極性溶媒等を挙げることができる。これらの具体例としては、炭化水素系溶媒として、例えばn−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−デカン、ジシクロペンタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、デュレン、インデン、テトラヒドロナフタレン、デカヒドロナフタレン、スクワラン等;
エーテル系溶媒として、例えばジプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、p−ジオキサン等;
その他の極性溶媒として、例えばプロピレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等をそれぞれを挙げることができる。
これらのうち、シラン化合物の溶解性と溶液の安定性の点で、炭化水素系溶媒及びエーテル系溶媒が好ましく、特に炭化水素系溶媒が好ましい。これらの溶媒は、単独でも、あるいは2種以上の混合物としても使用できる。
このようなプロセスを経ることにより、光の照射によって、ドーパントと結合したシラン化合物の光重合体を得ることができ、これをシリコン前駆体として使用することにより、N型又はP型にドープされたシリコン膜を形成することができることとなる。
ここで、シラン化合物の光重合時に添加するドーパント源の濃度は、最終的に必要なシリコン膜中のドーパント濃度に応じて決めればよい。
周期律表の第3B族元素を含む物質および第5B族元素を含む物質(ドーパント)としては、リン、ホウ素、砒素等の元素を含む物質が好ましく、具体的には、特開2000−31066号公報に挙げられているような物質が例示できる。
なお、このようなドーパント源は、ドーパント源を添加せずに光照射したシラン化合物の光重合体と混合して使用してもよく、更にシリコン前駆体として上記式(1)乃至(4)で表されるシラン化合物を光重合せずに使用する場合においても、このようなドーパント源を混合して使用することができる。
シリコン前駆体を溶液として使用する場合の、シリコン前駆体の濃度としては、好ましくは1〜80質量%であり、より好ましくは5〜50質量%である。
なお、シリコン前駆体を溶液として使用する場合、塗布後に溶媒等の低沸点成分を除去するために加熱処理を行ってもよい。加熱する温度は使用する溶媒の種類、沸点(蒸気圧)により異なるが、例えば100℃〜200℃である。このとき、系全体を減圧することで、溶媒の除去をより低温で行うこともできる。低沸点成分を除去する工程の時間としては、好ましくは30秒〜120分程度である。
熱処理の時間は、好ましくは1〜240分であり、より好ましくは10〜120分である。
希ガスの放電光のガスとしては例えばアルゴン、クリプトン、キセノン等;
レーザーとしては、例えばYAGレーザー、アルゴンレーザー、炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー(例えばXeF、XeCl、XeBr、KrF、KrCl、ArF、ArCl等のエキシマレーザー)等を挙げることができる。
これらの光源としては、好ましくは10〜5,000Wの出力のものが用いられるが、通常100〜1,000Wで十分である。これらの光源の波長はシラン重合体が多少でも吸収するものであれば特に限定されない。好ましくは170nm〜600nmである。また、多結晶シリコン膜への変換効率の点で、レーザー光の使用が特に好ましい。
上記変換工程として、熱処理と光処理を双方とも行っても良い。この場合、熱処理と光処理を行う順序は問わず、また両者を同時に行っても良い。
また、ドーム形状部のすべてにつき、同一のシリコン前駆体を使用しても良く、配置位置ごとに異なる種類のシリコン前駆体を使用しても良い。後者の方法を採用することにより、例えば基体上の一部にP型シリコンからなるドームを形成し、他の部分にN型シリコンからなるドームを形成することも可能になる。
ドーム形状以外の部分の形成にあたっては、ドーム部が形成された基板にシリコン前駆体を塗布し、次いで熱及び/又は光処理することにより行うことができる。ここで、使用することができるシリコン前駆体は、上記したドーム部を形成する場合と同じである。塗布方法としては、ドーム部形成における塗布方法として例示した方法の他、例えばスピンコート法、ロールコート法、カーテンコート法、ディップコート法、スプレー法も使用することができる。熱及び/又は光処理はドーム部形成における砥同様に実施することができる。
上記の如くして形成された本発明のシリコン膜は、膜厚が大きく、下記する実施例から明らかなように高品位ものであり、太陽電池、ペルチェ素子等に好適に使用することができる。
温度計、冷却コンデンサー、滴下ロートおよび攪拌装置を取り付けた内容量が3Lの4つ口フラスコ内をアルゴンガスで置換した後、乾燥したテトラヒドロフラン1Lとリチウム金属18.3gを仕込み、アルゴンガスでバブリングした。この懸濁液を0℃で攪拌しながらジフェニルジクロロシラン333gを滴下ロートより添加し、滴下終了後、室温下でリチウム金属が完全に消失するまでさらに12時間攪拌を続けた。反応混合物を5Lの氷水に注ぎ、反応生成物を沈殿させた。この沈殿物を濾別し、水でよく洗滌した後シクロヘキサンで洗滌し、真空乾燥することにより白色固体140gを得た。この白色固体100gと乾燥したシクロヘキサン1,000mLを2Lのフラスコに仕込み、塩化アルミニウム4gを加え、攪拌しながら室温下で乾燥した塩化水素ガスを8時間バブリングした。ここで別途に、水素化リチウムアルミニウム40gとジエチルエーテル400mLを3Lのフラスコに仕込み、アルゴン雰囲気下、0℃で攪拌しながら上記反応混合物を加え、同温にて1時間撹拌後さらに室温で12時間撹拌を続けた。反応混合物より副生物を除去した後、70℃、10mmHgで減圧蒸留を行ったところ、無色の液体が10g得られた。このものはIR、1H−NMR、29Si−NMR、GC−MSの各スペクトルより、シクロペンタシランであることが判った。このシクロペンタシラン10gを100mLのフラスコに入れアルゴン雰囲気下、攪拌しながら500Wの高圧水銀灯を20分間照射することによりシクロペンタシランモノマーを環開重合して粘ちゅうなポリシランを得た。このポリシランをゲルクロマトグラフィーで分子量を測定したところ、ポリスチレン換算重量平均分子量は4500であった。
シート抵抗100Ω□の酸化インジウム錫膜を有するガラス基板に上記合成例1で得られたポリシラン2gとペンタボラン0.1gをトルエン8gに溶解した溶液を窒素雰囲気中でスピンコート法で塗布し、次いでホットプレート上で400℃で30分間焼成してボラン含有の膜厚0.1μmのシリコン膜を形成した。
本ボラン含有シリコン膜上に、合成例1で得られたポリシラン2gをトルエン8gに溶解した溶液(以下、「ポリシラン溶液」という。)を、窒素雰囲気中で、1mm間隔の格子点に相当する位置にマイクロシリンジを用いて各0.05μLずつの液滴として滴下した後、400℃で30分間加熱することにより、2次元配列したドーム状のアモルファスシリコンを得た。1つの液滴から得られたシリコンの各ドームは、直径500μm、高さ5.5μmであった。次いでこの基板のドーム状シリコンが形成されていない部分に、スピンコート法により上記ポリシラン溶液を塗布した後400℃で加熱することにより、ドーム部以外の部分に厚さ100nmのアモルファスシリコン層を形成した。
次いで、この基板に、モノシランガス及びホスフィンガスを原料としたプラズマCVD法により、リン原子含有のシリコン膜を膜厚0.1μmで形成した。かくして得られた3層積層シリコン基板を更に700℃で1分間の熱処理を施すことによりP型及びN型ドーパントの活性化を行った。更にN型シリコン膜上に市販の銀ペーストをスクリーン印刷法にて5mm間隔の格子状にパータン印刷を行うことにより、図4に示した断面構造の太陽電池を作製した。ソーラーシミュレータ(AM=1.5、100mW/cm2)を用いて太陽電池特性を評価したところ、開放電圧=0.5V、短絡電流=11mA/cm2、曲線因子=0.65で変換効率=3.6%であった。
なお、本実施例中、ボラン含有シリコン膜上に形成した、2次元配列したド−ム状のアモルファスシリコン及びドーム部以外の部分に形成したアモルファスシリコンからなるシリコン膜が、本発明のシリコン膜の一例である。
2 ドーム形状の部分
3 ドーム形状以外の部分
41 ガラス基板
42 ITO膜
43 P型シリコン膜
44 I型シリコン膜(ドーム形状)
45 N型シリコン膜
46 格子状銀電極
Claims (5)
- 基体上に、シリコン前駆体を含有する溶液をパターン状に塗布し、
次いで熱及び/又は光で処理し、複数形成されたドーム形状からなる部分と、該複数形成されたドーム形状部の間隙を埋めるように形成された該ドームの頂部よりも低い膜部分を有するシリコン膜を得る工程を含むことを特徴とする、シリコン膜の形成方法。 - 前記シリコン前駆体が、下記式(1)乃至(4)で表されるシラン化合物、及びこれらのシラン化合物のうちの少なくとも1種の光重合体である、請求項1に記載のシリコン膜の形成方法。
式SiiX2i+2 (1)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそして、iは2〜10の整数である)
式SijX2j (2)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそして、jは3〜10の整数である)
式SimX2m−2 (3)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそしてmは4〜13の整数である)
式SikXk (4)
(ここで、Xは水素原子またはハロゲン原子でありそして、kは6、8または10である) - 上記ドーム形状部の底面部の直径が、1μm〜10mmである、請求項1に記載のシリコン膜の形成方法。
- 上記ドーム形状の頂部の高さが0.2μmを超え100μm以下である、請求項1に記載のシリコン膜の形成方法。
- 上記該ドームの頂部よりも低い膜部分の膜厚が、1〜200nmである、請求項1に記載のシリコン膜の形成方法。
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