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JP4616892B2 - 光ファイバ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光信号伝搬に供する光ファイバ製造方法に関し、特に光通信における伝送媒体として用いられる光ファイバ製造方法に関する。
一般に、光ファイバを用いた光通信では、コア部とクラッド部の屈折率差による全反射により、光信号がコア部に閉じ込められた状態で光ファイバ中を伝搬する。近年、光ファイバ軸心方向に沿って、光ファイバの断面に複数個の空孔を設けることにより、空気とガラスの屈折率差を利用した全反射によって、光信号を伝搬する光ファイバの研究開発が進められている。前記複数個の空孔を有する光ファイバは、従来の光ファイバに比べ、コア部と、空孔からなるクラッド部との比屈折率差を大きくすることが可能なため、従来の光ファイバでは実現不可能な特性を実現することが可能である(例えば特許文献1参照)。例えば、光ファイバの曲げが可能になる(光ファイバを曲げても通信可能になる)ことが挙げられる。
このような光ファイバの製造には、キャピラリを束ねて線引きする方法(特許文献2参照)、及び光ファイバプリフォームに孔を開けて線引きする方法が知られている。
再公表特許WO2004/092793号公報 特開2002−97034号公報 特開昭56−84330号公報
しかしながら、特許文献2に記載のキャピラリを束ねて線引きする方法では、線引きする際に穴の形状が崩れやすいという問題がある。さらに、キャピラリの外表面でOH基や不純物が付着し、低損失化が難しいという問題がある。一方、光ファイバプリフォームに孔を開けて線引きする方法では、石英ガラスが非常に硬いため、超音波振動研削などの特殊な方法を用いる必要があるが、孔を深く研削するために研削工具の長さを長くすると、高速回転に伴う軸ずれが生じ、研削できなくなってしまうといった問題がある。したがって、光ファイバ軸心方向に沿って、光ファイバの断面に複数個の空孔を設ける構造を有する光ファイバは、低損失化、長尺化が困難であるといった問題がある。
また、従来の空孔付き光ファイバでは、塵等の不純物が孔内へ侵入するのを防止するために当該光ファイバの両端部を封止する処理を行ったり、当該光ファイバの両端部を封止する封止部材を取付けたりするなどの作業を行う必要があり、取扱い性が良くなかった。
そこで、発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、孔を有する光ファイバの製造方法であって、低損失化できると共に、長尺に製造できる光ファイバ製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバ製造方法は、
コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部を有する光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第2プロセスと、
前記第2プロセスで作製されたガラス管の壁部に複数個の突き抜けた孔を設ける第3プロセスと、
前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第3プロセスで作製された複数個の孔を有するガラス管の外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第4プロセスと、
前記第4プロセスで作製されたガラス管の内側に前記第3プロセスで作製された複数個の孔を有するガラス管を挿入し、その複数個の孔を有するガラス管の内側に前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第5プロセスと、
前記第5プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第6プロセスとを備えた
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバ製造方法は、
コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する第2クラッド部からなる光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第2プロセスと、
前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第3プロセスと、
前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側に前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第4プロセスと、
前記第4プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第5プロセスとを備えた
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバ製造方法は、
コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部を有する光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第2プロセスと、
前記第2プロセスで作製されたガラス管の内側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第3プロセスと、
前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側に、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第4プロセスと、
前記第4プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第5プロセスとを備えた
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る光ファイバ製造方法は、
コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する第2クラッド部からなる光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第2プロセスと、
前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第3プロセスと、
前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第4プロセスと、
前記第4プロセスで作製されたガラス管の内側に、前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第5プロセスと、
前記第5プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第6プロセスとを備えた
ことを特徴とする。
本発明に係る光ファイバ製造方法によれば、ガラス管または光ファイバプリフォームの壁部に、複数個の突き抜けた孔または突き抜けない穴を設けることとしたため、研削する(突き抜けた)孔または(突き抜けない)穴の長さが短いので、超音波振動研削による軸ずれが発生することなく、光ファイバ断面に空孔を有する構造の光ファイバを長尺に製造することが可能になり、大量生産が可能となる。また、不純物の孔内への侵入を抑制することができ、低損失化を図ることができる。
以下に、本発明に係る光ファイバおよび光ファイバ製造方法の最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[光ファイバの第一番目の実施形態]
本発明に係る光ファイバの第一番目の実施形態につき図1を参照して説明する。
図1は本発明に係る光ファイバの第一番目の実施形態を示す図であり、図1(a)に光ファイバの第一番目の実施形態を模式的に示し、図1(b)に光ファイバの第一番目の実施形態の断面を示す。
本実施形態に係る光ファイバ10は、図1(a)及び図1(b)に示すように、ドーパントを添加した任意の屈折率分布を有するコア部11と、均一な屈折率を有する第1クラッド部12と、複数個の孔14を含む第2クラッド部13と、均一な屈折率を有する第3クラッド部15とを有してなり、コア部11及び第1クラッド部12により主たる光の導波構造が形成されている。複数個の孔14は、軸方向に沿う複数箇所に形成されていると共に、周方向に形成されている。そして、複数個の孔14は、第2クラッド部13の内壁部13aと外壁部13bとを連通して形成されている。すなわち、複数個の孔14は第1クラッド部12から第3クラッド部15へ向かう方向に延在して形成されている。
第1クラッド部12はコア部11の周囲を取り囲んでいる。第2クラッド部13は第1クラッド部12の周囲を取り囲んでいる。さらに第3クラッド部15は第2クラッド部13の周囲を取り囲んでいる。第1クラッド部12はコア部11よりも小さい屈折率を有している。第2クラッド部13は第1クラッド部12と同等かまたは第1クラッド部12よりも小さい屈折率を有するガラス層の壁部に複数個の孔14を有する構成となっている。
ここで、図1(a)および図1(b)では、第2クラッド部13を形成するガラス層を1層とした図を示しているが、第2クラッド部を形成するガラス層は複数層とすることも可能である。また、第3クラッド部15は第1クラッド部13と同等かまたは第1クラッド部13よりも小さい屈折率を有している。図1(a)では、第2クラッド部13の壁部に複数個の円形の筒状(円柱状)の孔14が設けられているが、孔の形状は円形の筒状の他に四角柱状などの柱体状や円錐状や四角錐などの錐体状とすることも可能である。また、図1(b)では、光ファイバ断部に8個の孔14が設けられているが、孔の数量を9個以上としたり7個以下としたりすることも可能である。
さらに、図1では、第2クラッド部13の壁部に設けられる複数の孔14は、光ファイバの長手方向および光ファイバ断面に対し、規則的に配置されているが、たとえば図2に示すように、複数個の孔114を光ファイバ100の断面にて図2における左右方向の箇所に偏らせて不規則的に配置したり、複数の孔を光ファイバの長手方向に対し不規則的に配置したりすることも可能である。この図2に示すように複数の孔114を偏らせて配置することにより、偏光状態を制御して単一偏波のみを保持することも可能である。
したがって、本実施形態に係る光ファイバ10によれば、両端部に孔が無い構造とすることが可能であり、既存の空孔付き光ファイバで必要であった光ファイバ両端での封止処理や光ファイバ両端への封止部材の取付け作業が不要となる。さらに、メカニカルスプライス接続などの際に、光ファイバ両端の封止部の除去工程や光ファイバ両端に取付けられた封止部材の取外し工程を省略することができる。その結果、既存の空孔付き光ファイバと比べて取扱い性が向上する。
[光ファイバ製造方法の第一番目の実施形態]
本発明に係る光ファイバ製造方法の第一番目の実施形態につき、図3を参照して説明する。
図3は光ファイバ製造方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法では、図3に示すように、先ず、第1プロセスにて、コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部を有する光ファイバプリフォームを作製する(ステップS11)。ここで、VAD(Vapor phase Axial Deposition)法、OVD(Outside Vapor Deposition)法、MCVD(Modified Chemical Vapor Deposition)法、並びにPCVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)法等を用いることにより光ファイバプリフォームを作製することが可能である。
次に、フローチャートの2番目(第2プロセス)において、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する(ステップS12)。例えば、特許文献3に記載の石英ガラス管の製造方法を用いることによりガラス管を作製することが可能である。
続いて、第3プロセスにて、前記第2プロセスで作製されたガラス管の壁部に複数個の突き抜けた孔を設ける(ステップS13)。例えば、超音波振動研削により孔を設けることが可能である。さらに、第4プロセスにて、前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第3プロセスで作製された複数個の孔を有するガラス管の外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する(ステップS14)。例えば、特許文献3に記載の石英ガラス管の製造方法を用いることによりガラス管を作製することが可能である。
そして、第5プロセスにて、前記第4プロセスで作製されたガラス管の内側に前記第3プロセスで作製された複数個の孔を有するガラス管を挿入し、その複数個の孔を有するガラス管の内側に前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入し(ステップS15)、第6プロセスにて、前記第5プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸(線引き)する(ステップS16)。
よって、上述した製造手順にて第一番目の実施形態に係る光ファイバを製造することができる。
したがって、本実施形態に係る光ファイバ製造方法によれば、ガラス管の壁部に、複数個の突き抜けた孔を設けることにより、研削する(突き抜けた)孔の長さが短いので、超音波振動研削による軸ずれが発生することなく、光ファイバ断面に空孔を有する構造の光ファイバを長尺に製造することが可能になり、大量生産が可能となる。また、不純物の孔内への侵入を抑制することができ、低損失化を図ることができる。
なお、本実施形態に係る光ファイバ製造方法において、第2プロセスと第3プロセスを繰り返して行なうことにより、2層以上のガラス層による第2クラッド部を有する第一番目の実施形態に係る光ファイバを製造することも可能である。
[光ファイバ製造方法の第二番目の実施形態]
本発明に係る光ファイバ製造方法の第二番目の実施形態につき、図4を参照して説明する。
図4は光ファイバ製造方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法では、図4に示すように、先ず、第1プロセスにて、コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する第2クラッド部からなる光ファイバプリフォームを作製する(ステップS21)。ここで、前記VAD法等を用いることにより光ファイバプリフォームを作製することが可能である。
次に、フローチャートの2番目(第2プロセス)において、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける(ステップS22)。例えば、研削するドリルの長さを調整した前記超音波振動研削により、前記第2クラッド部の領域のみに穴を設けることが可能である。
続いて、第3プロセスにて、前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する(ステップS23)。例えば、前記特許文献3に記載の石英ガラス管の製造方法を用いることによりガラス管を作製することが可能である。
さらに、第4プロセスにて、前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側に前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入し(ステップS24)、第5プロセスにて、前記第4プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸(線引き)する(ステップS25)。
よって、上述した製造手順にて第一番目の実施形態に係る光ファイバを製造することができる。
したがって、本実施形態に係る光ファイバ製造方法によれば、光ファイバプリフォームの壁部に、複数個の突き抜けない穴を設けることとしたため、研削する(突き抜けない)穴の長さが短いので、超音波振動研削による軸ずれが発生することなく、光ファイバ断面に空孔を有する構造の光ファイバを長尺に製造することが可能になり、大量生産が可能となる。また、不純物の孔内への侵入を抑制することができ、低損失化を図ることができる。
[光ファイバ製造方法の第三番目の実施形態]
本発明に係る光ファイバ製造方法の第三番目の実施形態につき、図5を参照して説明する。
図5は光ファイバ製造方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法では、図5に示すように、先ず、第1プロセスにて、コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部を有する光ファイバプリフォームを作製する(ステップS31)。ここで、前記VAD法等を用いることにより光ファイバプリフォームを作製することが可能である。
次に、フローチャートの2番目(第2プロセス)において、前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する(ステップS32)。例えば、前記特許文献3に記載の石英ガラス管の製造方法を用いることによりガラス管を作製することが可能である。
続いて、第3プロセスにて、前記第2プロセスで作製されたガラス管の内側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける(ステップS33)。例えば、研削するドリルの長さを調整した前記超音波振動研削により、前記第2クラッド部の領域のみに穴を設けることが可能である。
さらに、第4プロセスにて、前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側に、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入し(ステップS34)、第5プロセスにて、前記第4プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸(線引き)する(ステップS35)。
よって、上述した製造手順にて第一番目の実施形態に係る光ファイバを製造することができる。
したがって、本実施形態に係る光ファイバ製造方法によれば、ガラス管の壁部に、複数個の突き抜けない穴を設けることとしたため、研削する(突き抜けない)穴の長さが短いので、超音波振動研削による軸ずれが発生することなく、光ファイバ断面に空孔を有する構造の光ファイバを長尺に製造することが可能になり、大量生産が可能となる。また、不純物の孔内への侵入を抑制することができ、低損失化を図ることができる。
[光ファイバ製造方法の第四番目の実施形態]
本発明に係る光ファイバ製造方法の第四番目の実施形態につき、図6を参照して説明する。
図6は光ファイバ製造方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態に係る光ファイバ製造方法では、図6に示すように、先ず、第1プロセスにて、コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する第2クラッド部からなる光ファイバプリフォームを作製する(ステップS41)。ここで、前記VAD法等を用いることにより光ファイバプリフォームを作製することが可能である。
次に、フローチャートの2番目(第2プロセス)において、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける(ステップS42)。例えば、研削するドリルの長さを調整した前記超音波振動研削により、前記第2クラッド部の領域のみに穴を設けることが可能である。
続いて、第3プロセスにて、前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する(ステップS43)。例えば、前記特許文献3に記載の石英ガラス管の製造方法を用いることによりガラス管を作製することが可能である。
さらに、第4プロセスにて、前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける(ステップS44)。例えば、研削するドリルの長さを調整した前記超音波振動研削により、前記第2クラッド部の領域のみに穴を設けることが可能である。
その後、第5プロセスにて、前記第4プロセスで作製されたガラス管の内側に、前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入し(ステップS45)、第6プロセスにて、前記第5プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸(線引き)する(ステップS46)。
よって、上述した製造手順にて2層のガラス層による第2クラッド部を有する第一番目の実施形態に係る光ファイバを製造することが可能である。
したがって、本実施形態に係る光ファイバ製造方法によれば、ガラス管および光ファイバプリフォームの壁部に、複数個の突き抜けない穴を設けることとしたため、研削する(突き抜けない)穴の長さが短いので、超音波振動研削による軸ずれが発生することなく、光ファイバ断面に空孔を有する構造の光ファイバを長尺に製造することが可能になり、大量生産が可能となる。また、不純物の孔内への侵入を抑制することができ、低損失化を図ることができる。
本発明に係る光ファイバの第1の実施例につき、図7を参照して説明する。
図7は光ファイバの構造パラメータを示す図であり、この図7に、本実施例に係る光ファイバの断面におけるコア部11、第1クラッド部12、並びに8個の孔14を含む第2クラッド部13の拡大を示す。
本実施例では、光ファイバにおいて、第2クラッド部13のガラス層の層数を1層とし、第2クラッド部13の壁部に設けられる孔14を周方向にて等間隔に配置して規則的に配列するものとし、その孔14の形状を円形の筒状(円柱状)とした。
図7に示すように、コア部11の直径を2a1と定義し、第1クラッド部12の直径を2a2と定義し、第2クラッド部13の直径を2a3と定義する。また、第2クラッド部13に設けられる孔14の直径を2Rと定義する。
本実施例では、コア部11が第1クラッド部12に対し0.35%の比屈折率差を有するステップ型の屈折率分布を有するものとした。また、第1クラッド部12、第2クラッド部13、並びに第2クラッド部13の周囲を取り囲む第3クラッド部(図示せず)の屈折率は純石英ガラスの屈折率とした。
図8に、光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pの一例を示す。図8中にて、実線は孔が10個である場合を示し、1点破線は孔が8個である場合を示し、2点破線は孔が6個である場合を示す。ここで、第2クラッド部に設けられる孔の半径Rがコア半径a1の0.5倍であり、第2クラッド部の半径a3と第1クラッド部の半径a2の差がコア半径a1と等しい場合、光ファイバの長さa1における第2クラッド部に含まれる孔の割合Pは、光ファイバ断面に含まれる孔の数Nを用いて、式(1)から計算により求めることが可能である。
Figure 0004616892
ここで、従来の材料添加に基づくコア部及びクラッド部のみを有する光ファイバ、即ち本実施例に係る光ファイバにて第2クラッド部に孔が全く存在しない場合の規格化電界強度とコア部の半径に対する規格化半径の関係について、図9を用いて説明する。ただし、図9の特性は、波長1550nmにおける電界分布を示す。
図9より、例えば、規格化半径が1.5の地点では、規格化電界強度は20%以下に減衰することがわかる。即ち、第1クラッド部の半径a2をコア部の半径a1の1.5倍とした場合、約20%の規格化電界強度が存在することとなる。
コア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1に対する波長1550nmにおけるモードフィールド直径の関係について、図10を用いて説明する。ただし、図10の特性は、孔が6個である場合を示す。
図10より、コア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1が2以下の領域では、モードフィールド直径が急激に減少することがわかる。これは、第2クラッド部に設けられた孔に含まれる空気の屈折率が純石英ガラスの屈折率よりも小さいため、電界分布の第1クラッド部への閉じ込めが向上されることによるものである。
また、図9よりコア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1が2の領域における従来の光ファイバにおける規格化電界強度は約8%となる。
したがって、本発明に係る光ファイバにおいて、第1クラッド部の半径a2を電界分布の強度が8%以下となる領域に設定することにより、従来の光ファイバと同等のモードフィールド直径特性を保持することが可能となる。また逆に第1クラッド部の半径a2を電界分布の強度が8%以上となる領域に設定することにより、電界分布のコア部近傍への閉じ込めを向上し、モードフィールド直径を低減することも可能となる。
ここで、コア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1に対する波長1550nmにおける波長分散の関係について、図11を用いて説明する。ただし、図11の特性は、孔が6個である場合を示す。
図11より、コア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1が2.5以下の領域では波長分散が急激に増加することが分かる。これは、第2クラッド部に設けられた孔に含まれる空気の屈折率が純石英ガラスの屈折率よりも小さいため、電界分布の第1クラッド部への閉じ込めが発生し、導波路分散特性が影響を受けることによるものである。
また、図9よりコア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1が2.5の領域における従来の光ファイバにおける規格化電界強度は約3%となる。
したがって、本発明に係る光ファイバにおいて、第1クラッド部の半径a2を電界分布の強度が3%以下となる領域に設定することにより、従来の光ファイバと同等の波長分散特性を保持することが可能となる。また逆に、第1クラッド部の半径a2を電界分布の強度が3%以上となる領域に設定することにより、波長分散特性を可変することも可能となる。特に、波長1550nmにおける30ps/nm・km以上の波長分散特性は、従来の光ファイバでは屈折率変化の可変量に対する制約により実現不可能な特性であり、本発明に係る光ファイバが奏する作用効果の一つである。
光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pに対する波長1550nmにおける曲げ損失の関係について、図12を用いて説明する。図12において、縦軸は半径5mmの曲げを10ターン加えた場合の損失増加量を示す。ここで、光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pが0%とは、材料添加に基づくコア部及びクラッド部のみを有する従来の光ファイバを示す。
図12より、光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pが増加するほど、良好な曲げ損失特性を得られることがわかる。これは、本発明に係る光ファイバにおいて、第2クラッド部に設けられた孔に含まれる空気の屈折率が純石英ガラスの屈折率よりも小さいため、光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pが増加することにより、第2クラッド部の実効的な屈折率が低減し、電界分布の第1クラッド部への閉じ込めが向上されることによるものであり、その作用効果は孔の形状および孔の数に依存しない。
図12より光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pが約15%のとき、従来の光ファイバに比べて曲げ損失が10分の1となることがわかる。
したがって、本実施例に係る光ファイバによれば、両端部に孔が無い構造とすることが可能であり、既存の空孔付き光ファイバで必要であった光ファイバ両端での封止処理や光ファイバ両端への封止部材の取付け作業が不要となる。メカニカルスプライス接続などの際に、光ファイバ両端の封止部の除去工程や光ファイバ両端に取付けられた封止部材の取外し工程を省略することができる。その結果、既存の空孔付き光ファイバと比べて取り扱い性が向上する。さらに、孔の数量や孔の周方向での配置や孔の軸方向での配置を調整することで、波長分散やモードフィールド径を制御することが可能である上に、光ファイバを曲げた時に生じる損失の増加を低減することが可能である。
本発明は、波長分散やモードフィールド径を制御できると共に、長尺に製造できる光ファイバ及びその製造方法に利用することができる。
本発明に係る光ファイバの第一番目の実施形態を示す図である。 本発明に係る光ファイバの他の実施形態の断面図である。 本発明に係る光ファイバ製造方法の第一番目の実施形態を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る光ファイバ製造方法の第二番目の実施形態を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る光ファイバ製造方法の第三番目の実施形態を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る光ファイバ製造方法の第四番目の実施形態を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る光ファイバの第1の実施例の構造パラメータを示す図である。 光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pの一例を示す図である。 規格化電界強度とコア部の半径に対する規格化半径の関係を示す図である。 コア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1に対する波長1550nmにおけるモードフィールド直径の関係を示す図である。 コア部の半径に対する第1クラッド部の半径の比a2/a1に対する波長1550nmにおける波長分散の関係を示す図である。 光ファイバの単位長さあたりの第2クラッド部に含まれる孔の割合Pに対する波長1550nmにおける曲げ損失の関係を示す図である。
符号の説明
10,100 光ファイバ
11 コア部
12 第1クラッド部
13 第2クラッド部
14,114 孔
15 第3クラッド部

Claims (4)

  1. コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
    前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部を有する光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
    前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第2プロセスと、
    前記第2プロセスで作製されたガラス管の壁部に複数個の突き抜けた孔を設ける第3プロセスと、
    前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第3プロセスで作製された複数個の孔を有するガラス管の外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第4プロセスと、
    前記第4プロセスで作製されたガラス管の内側に前記第3プロセスで作製された複数個の孔を有するガラス管を挿入し、その複数個の孔を有するガラス管の内側に前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第5プロセスと、
    前記第5プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第6プロセスとを備えた
    ことを特徴とするファイバ製造方法。
  2. コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
    前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する第2クラッド部からなる光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
    前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第2プロセスと、
    前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第3プロセスと、
    前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側に前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第4プロセスと、
    前記第4プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第5プロセスとを備えた
    ことを特徴とするファイバ製造方法。
  3. コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
    前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部を有する光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
    前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第2プロセスと、
    前記第2プロセスで作製されたガラス管の内側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第3プロセスと、
    前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側に、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第4プロセスと、
    前記第4プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第5プロセスとを備えた
    ことを特徴とするファイバ製造方法。
  4. コア部と、前記コア部よりも小さい屈折率を有し、前記コア部を取り囲む第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する1層以上のガラス層の各壁部に複数個の孔を有し、前記第1クラッド部を取り囲む第2クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第2クラッド部を取り囲む第3クラッド部とにより構成され、前記複数個の孔は、軸方向に沿う複数箇所で周方向の複数箇所に形成されると共に、前記第1クラッド部から前記第3クラッド部へ向かう方向に延在して形成された光ファイバを製造する光ファイバ製造方法であって、
    前記コア部と、前記コア部よりも屈折率の小さい第1クラッド部と、前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有する第2クラッド部からなる光ファイバプリフォームを作製する第1プロセスと、
    前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第2プロセスと、
    前記第1プロセスで作製された前記第1クラッド部と同等かまたは前記第1クラッド部よりも小さい屈折率を有し、前記第1プロセスで作製された光ファイバプリフォームの外側に装着することが可能な大きさのガラス管を作製する第3プロセスと、
    前記第3プロセスで作製されたガラス管の内側の壁部に複数個の突き抜けない穴を設ける第4プロセスと、
    前記第4プロセスで作製されたガラス管の内側に、前記第2プロセスで作製された光ファイバプリフォームを挿入する第5プロセスと、
    前記第5プロセスで得られた光ファイバプリフォームを挿入したガラス管を溶融延伸する第6プロセスとを備えた
    ことを特徴とするファイバ製造方法。
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